JP2003020750A - 建築物の床 - Google Patents

建築物の床

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JP2003020750A JP2001208603A JP2001208603A JP2003020750A JP 2003020750 A JP2003020750 A JP 2003020750A JP 2001208603 A JP2001208603 A JP 2001208603A JP 2001208603 A JP2001208603 A JP 2001208603A JP 2003020750 A JP2003020750 A JP 2003020750A
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清 清家
Hiroshi Suminaga
博 角永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】散水効率及び排水効率を良好に維持しつつ、容
易に施工可能な建築物の床を提供する。 【解決手段】多角形状の複数の床パネルを並列に敷設し
て全体床を構成する建築物の床において、一の床パネル
2と隣接する他の床パネル2との床面間に形成される開
口部6と、この開口部6の下方に配置され、開口部6か
ら滴下する液体を受ける樋部40と、床パネル2の角部
に配置され、床パネル2上に散水する洗浄水を中継する
連繋部20と、を備える。連繋部20は、洗浄水を受け
入れる給水口24、及び洗浄水を床パネル2上に散水す
る散水口33、並びに洗浄水を他の連繋部20に吐出す
る吐出口25を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物の床に関し、
更に詳細には建築物内において水洗浄が可能な床に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水洗浄を必要とする建築物の床は、多く
の場合、コンクリート床スラブ上へのならしモルタルの
塗布、アスファルト塗布、押さえモルタル層の形成、シ
ンダーコンクリート層の形成、タイル下地モルタルの塗
布、タイル仕上という一連の工程を経て形成される。こ
のような工程を経て形成される床は良好な防水性を有す
る。しかし、施工に必要とする時間が極めて長く、それ
が工期遅れの大きな原因となっている。また、床の一部
分に破損を生じた場合は、その修復に多大な費用が必要
となる。
【0003】そこで、本出願人は先に、このような問題
を解消した床を提案した。これは、特許第253970
9号公報に記載されているように、床スラブ面から浮か
せた位置に床パネルを配置し、床パネル上に散水した水
を効率的に排水させるようにしたものである。
【0004】すなわち、平面上に設置される複数の床パ
ネルの間に目地材を挟置し、この床パネルの両縁を支持
する根太材を配置する。さらに、これら根太材に直交し
て根太材を支承する大引き材を配置し、前記根太材内部
と大引き材とを連通させる通水孔を設ける。
【0005】この通水孔は、根太材と大引き材とに夫々
設けた通水孔を一致させることで形成されている。な
お、根太材にはフランジが設けられており、排水が外部
に漏れることを防止するようにしてある。
【0006】そして、前記大引き材の端部に、床パネル
と目地材との間から流入した水を外部に排出する排水管
を設けてある。さらに、前記大引き材の両端部下面にこ
れを支承する束材を配置し、この束材を建築物の床スラ
ブ面に接地させることで全体を保持するような構成にな
っている。
【0007】なお、前記大引き材には換気用筒状体が接
続されており、内部を乾燥させるとともに、床上空間に
臭気が滞留しないようにしてある。このような構成によ
り、床洗浄水は根太材から大引き材を通って排水管より
外部に排出され、床上の洗浄水を効率良く排出できる床
を、簡易な施工にて組み立てられるようになっている。
【0008】また、本発明者は、前記目地材部分に導水
管を設けるとともに、この導水管の表面側に所定間隔毎
に散水孔を設け、導水管内に給水を行うことにより、床
パネル上に散水が行える床を発明した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、鋭意研究
の結果、前述した床について、さらなる改善すべき点を
見い出した。すなわち、建築物の床の施工性をさらに向
上する点と、床全体の安定性を向上する点である。
【0010】本発明は前記事項に鑑みなされたものであ
り、散水効率及び排水効率を良好に維持しつつ、容易に
施工可能な建築物の床を提供することを課題とする。ま
た、より床全体の安定性を向上させた洗浄可能な建築物
の床を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、多角形状の複
数の床パネルを並列に敷設して全体床を構成する建築物
の床において、一の床パネルと隣接する他の床パネルと
の床面間に形成される開口部と、この開口部の下方に配
置され、前記開口部から滴下する液体を受ける樋部と、
床パネルの角部に配置され、床パネル上に散水する洗浄
水を中継する連繋部と、を備える。
【0012】そして、前記連繋部は、洗浄水を受け入れ
る給水口、及び洗浄水を床パネル上に散水する散水口、
並びに洗浄水を他の連繋部に吐出する吐出口を有する。
前記連繋部は、前記給水口から流入する洗浄水を受ける
連絡室を有する本体部と、この本体部に着脱可能に設け
られ前記散水口を有する散水部と、を備え、前記本体部
は前記樋部側に固定され、前記散水部は、散水部の下部
が前記本体部に接続するとともに、散水部の上部が床パ
ネル上に臨むよう構成することができる。
【0013】また、前記散水部の上部を前記開口部の幅
より大きく形成し、散水部を本体部に接続することによ
り、散水部の上部が床パネルを固定する構成とすること
ができる。
【0014】また、前記連繋部の給水口及び吐出口は前
記樋部内に臨み、各連繋部は、一端を一方の連繋部の吐
出口に接続するとともに、他端を他方の連繋部の給水口
に接続する管路にて連通させることができる。この管路
は、合成樹脂材により形成することが好ましい。
【0015】また本発明は、前記各床パネルを平面矩形
状に形成し、全体床の下方には、上部に開口した流路を
有するとともに各床パネルを支承する複数の大引き材を
設け、前記各大引き材は、前記樋部の下方高さ位置にお
いて樋部に略直交し、前記樋部と大引き材の流路とが連
通して、樋部内の液体が前記流路に流下する建築物の床
とすることができる。
【0016】そして、前記樋部を横方向に並列し、縦方
向に隣接する床パネル同士の床面間に、第2の開口部を
設け、この第2の開口部の下方に、前記大引き材を配置
し、第2の開口部から滴下する液体を前記大引き材の流
路が直接受ける構成とすることもできる。
【0017】前記床パネルは、3角形状、6角形状等、
多角形状に形成できるが、好ましくは、4角形状(矩形
状)に形成するとよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建築物の床を図1
〜図10に基いてさらに詳細に説明する。本実施形態の
建築物の床は、複数の床パネル2が並列して載置される
ことにより、全体床が構成される。
【0019】床パネル2は、平面正方形状のパネル本体
の一側部に、凹状の樋部40(第1側部)が形成される
とともに、他側部に、前記樋部40の外端部の形状に対
応する連接部50(第2側部)が形成されている。そし
て、これら樋部40及び連接部50は、図6に示すよう
に、床パネル2の芯材であるパネル本体部3と一体に形
成されている。
【0020】樋部40は、パネル本体部3の一側端部か
ら垂下した内側部41と、内側部41に連なる底部42
と、底部42から立ち上がる外側部43とから構成され
ている。なお、前記内側部41は、床パネル2の上部
(後述する蓋体)の端部より内方位置に形成されてい
る。
【0021】また、連接部50は、本体部3の他側端部
から水平方向に延出された延出部52と、この延出部5
2から垂下した連接側部53から構成されている。な
お、この連接側部53も、床パネル2の上部の端部より
内方位置に形成されている。
【0022】一方、床パネル2のその他の両側部(第3
側部、第4側部)は同一形状を呈しており、本体部3の
端部(第3側部、第4側部)から下方に延出された下方
延出部57と、この下方延出部57から外側に張り出す
張出部58とからそれぞれ構成されている。
【0023】図2〜図4は、複数の床パネル2を接続
し、複数の大引き材60に載置するとともに、各床パネ
ル2の角部に、散水機構の中核となる連繋部20を設置
した状態において、図1に示すA−A’線、B−B’
線、C−C’線にて断面とした図である。さらに、図5
は図2のA部分の拡大図であり、図6は図3のB部分の
拡大図であり、そして、図7は図4のC部分の拡大図で
ある。
【0024】床パネル2の本体部3の上には、シリコン
ゴム等により成形された弾性材75を介して、床面とな
る矩形状の蓋体70が設けられている。この蓋体70の
四辺は、床面から垂下する側部71として形成してあ
り、前記弾性材75を覆っている。
【0025】このような形状の床パネル2は、蓋体70
を除いた本体部3に連接する部材が、本体部3と一体に
形成されているが、その成形にあたっては、一枚の金属
板(ステンレススチール等)を折り曲げて形成してもよ
いし、適宜溶接して形成してもよい。あるいは、金型内
に樹脂等を充填して成形するようにしてもよい。
【0026】そして、図3及び図6に示すように、床パ
ネル2を敷設するには、一の床パネル2の樋部40内
に、隣接する他の床パネル2の連接部50をはめ込む。
すなわち、樋部40の外側部43の高さは、連接部50
の連接側部53の高さ位置より若干低く形成されてお
り、連接部50の延出部52の裏面に、外側部43の頂
部が近接する。こうして、各床パネル2の横方向の接続
が順次なされる。
【0027】また、各床パネル2の縦方向の敷設にあた
っては、床パネル2の縦方向の幅に合わせて予め所定間
隔毎に設置された複数の大引き材60上に、各床パネル
2を載置することによってなされる。すなわち、図4及
び図7に示すように、1本の大引き材60上に、2つの
床パネル2の端部が対向してそれぞれ固定される。な
お、前記連繋部20は、その本体部21を床パネル2の
敷設と共に設置するものであるが、詳細は後述する。
【0028】大引き材60は、頂部中央に開口を有する
中空鋼材となっており、底部61と、この底部61から
垂設される側部62,62と、側部62,62の上部か
ら内方に延出する頂部63,63と、この頂部63,6
3から垂下するL字型の段部64とから構成されてい
る。そして、前記床パネル2の下方延出部57及び張出
部58が、前記段部63上に対応しており、床パネル2
は大引き材60に対して位置決めされる。
【0029】ここで、前記連繋部20について説明す
る。連繋部20は、図9に示すように、本体部21と、
この本体部21に着脱可能に取り付けられる散水部31
とから構成されている。本体部21は、内部に連絡室2
2を有する四角箱状に形成されている。そして、4つの
側面のうち、2つの側面には、前記連絡室22に連通す
る給水口24、24が設けられるとともに、他の2つの
側面には、同じく連絡室22に連通する吐出口25が設
けられている。なお、給水口24と吐出口25は、全体
床に対して、当該連繋部20が設置される位置によっ
て、適宜変更され得るものである。
【0030】また、本体部21の上面部には、床パネル
2表面に洗浄水を散水するための散水口を有する散水部
21に接続する、前記連絡室22に連通する連絡口26
が設けられている。この連絡口26の下方には、連絡口
26の口径と同一内径の筒部28が連絡室22内に臨ん
で形成されている。また、本体部21の対向する1組の
側面中央には、それぞれ切欠き部29,29が設けられ
ている。なお、連繋部20が床に設置された際、この切
欠き部29が設けられている側面が、樋部40内に臨む
こととなる。さらに、本体部21の他の対向する1組の
側面下部には、フランジ23、23が外方に向けて延設
されている。このフランジ23には、ボルト挿入用の孔
27,27が設けられている。
【0031】一方、散水部31は、内部に通路35を有
する円筒部34と、この円筒部34の上部に設けられた
円盤部37とを備えている。この円盤部35の表面に
は、前記通路35と連通する噴射孔(散水口)33が4
箇所設けられている。本実施形態では、床パネル2は矩
形状であるため、連繋部20を設置する際には、連繋部
20は異なる4つの床パネル2の角部に位置することと
なり、前記各噴射孔33は、それぞれ一の床パネル2に
向けて位置決めされる。なお、噴射孔33は、水平方向
に対して略45度の角度で外方向(床パネル2側)に向
けて形成されている。そして、散水部31の円筒部34
が、本体部21の円筒28(連絡口26)に挿入固定さ
れる。なお、散水部31の本体部21への固定は、螺合
により行っても良い。
【0032】また、散水部31は、図10に示すような
構造にすることもできる。図10に示す散水部31は、
噴射孔33aを、水平に開口して、洗浄水が円盤部37
と床パネル2表面間から噴出するようにしたものであ
る。
【0033】図1は、床パネル2を複数並列に組み合わ
せた状態を表している。そして、各床パネル2間には、
開口部が設けられている。すなわち、樋部40の上方で
ある第1開口部(開口部)6と、樋部40の直角方向上
方である第2開口部(第2の開口部)8である。
【0034】本実施形態の建築物の床の施工にあたって
は、図2に示すように床パネル2の幅に合わせて複数の
大引き材60を平行に配置する。なお、各大引き材60
は、図示しない束材によって床スラブ上に支持させる。
束材の下部にはアジャスタを設け、高さ調整を行えるよ
うにするとよい。
【0035】そして、これらの隣り合う大引き材60,
60に跨るように、壁5の端部に合わせて縦方向一列に
各床パネル2を載置する。また、床パネル2の横方向
(大引き材60の軸方向)への連続した敷設は、床パネ
ル2の樋部40と、横方向に隣接させる床パネル2の連
接部50とを順次接続させていく。そして、この床パネ
ル2の施工の際、床パネル2の各角部において、連繋部
20の本体部21を設置するが、床パネル2の張出部5
6上に載置された本体部21のフランジ23は、孔27
と、張出部56及び段部64に設けられた孔とを貫通す
るボルト12によって、床パネル2(樋部40)及び大
引き材60と共に固定される。
【0036】そして、床パネル2の上方から、散水部3
1の円筒部34を連絡口26に差し込み、散水部31を
本体部21に固定する。また、隣り合う連繋部20同士
は、樋部40内あるいは大引き材60内に収納された合
成樹脂製の管路9によって接続させる。管路9は、連繋
部20の給水口24あるいは吐出口25と、隣の角部に
位置する連繋部20の吐出口25あるいは給水口24と
を接続する。
【0037】このように、各床パネル2の角部における
連繋部20を固定することのみによって、床の各構成要
素の固定を完了することができる。また、床パネル2の
位置決めは、設置した床パネル2の樋部40に、次に敷
設する床パネル2の連接部50を重ね合わせるだけの単
純な作業により正確になされる。
【0038】なお、組み立てられた各大引き材60の端
部付近には、各大引き材60と直交するように排水横引
き管を設け、この排水横引き管と大引き材60の内部
(流路)とは、それぞれ排水縦管によって連通させる。
また、全体床の端部に位置する樋部40には、密閉壁を
取り付けると共に、全体床の端部に位置する連繋部20
の端部側の給水口24あるいは吐出口25も密閉する。
【0039】さらに、床と壁5との境界付近には、シー
ルド15を施し、壁5に洗浄水が直接かからないように
する。次に、床を洗浄する際の動作を説明する。管理者
が図示しない制御盤を操作することにより、管路9の上
段側に接続された給水バルブが開放され、管路9内に洗
浄水が供給される。管路9内の洗浄水は、管路9に接続
された給水口24から連繋部20の連絡室22内に流入
し、連絡室22内に流入した洗浄水の一部は散水部31
の噴射孔(散水口)33から床パネル2表面に向けて散
水される。また、連絡室22内に流入した洗浄水のその
他は、吐出口25から別の管路9を経て隣りの連繋部2
0に供給される。このように、水経路の上流側から順次
下流側の連繋部20に洗浄水が供給され、各連繋部20
において、床パネル2上への洗浄水の散水が行われる。
【0040】なお、洗浄水の供給にあたっては、洗浄水
中に、洗剤を混合することもできる。すなわち、前記給
水バルブと管路9との間に、洗剤注入用のバルブを設
け、このバルブを開放した際に、洗剤が管路9中に供給
されるように構成することができる。そして、洗剤の供
給は、例えば、全体床の一度の清掃において、清掃の中
期段階にのみ洗剤を供給し、清掃の初期段階及び後期段
階では水道水のみの散水を行うようにするとよい。
【0041】そして、床パネル2上を洗浄した洗浄水
は、第1開口部6又は第2開口部8から、下方に滴下す
る。第1開口部6から滴下した洗浄水は、樋部40にて
受けられ、樋部40内を流れて大引き材60内に流下す
る。このとき、樋部40の端部に位置することとなる連
繋部20の本体部21には、切欠き部29が形成されて
いるため、樋部40内の洗浄水は、本体部21の側面に
堰き止められることなく、大引き材60内に円滑に流下
する。また、第2開口部8から滴下した洗浄水は、直接
大引き材60内に受けられる。そして、各大引き材60
内の洗浄水は、排水縦管を経て排水横引き管に流れ込
み、排水本管側に排水される。
【0042】以上のように本実施形態の建築物の床によ
れば、隣接する床パネル2間の開口部に散水機構を有す
る導水管を設けずに、床パネル2の各角部に散水ポイン
ト(連繋部)を設けた。そして、各散水ポイントを合成
樹脂製のホースにより接続したので、開口部を従来の開
口部(30〜40mm)に比較して、極力狭く(4〜1
0mm)することができた。このため、床面上の開口部
は小さいので、床全体の安定性、及び使用者にとっての
安心感を向上することができる。しかも、開口部の下方
の樋部40は、内側部41及び連接側部53を床パネル
2の内方寄りにて形成したので、樋部40内の大きさを
充分確保できて、排水の流れが抑制されることはない。
【0043】そして、床パネル2を、樋部40及び連接
部50と一体に形成したので、部品点数を少なくできる
とともに、床パネル同士の接続を簡易に行うことができ
る。また、床パネル2の樋部40は、大引き材60上に
単に懸架された状態で、樋部40の端部と大引き材60
の開口との連通がなされるので、容易に施工を行うこと
ができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、散水効率及び排水効率
を良好に維持しつつ、容易に施工可能な建築物の床を提
供することができる。
【0045】また、隣接する床パネル間の開口部を小さ
く形成できるようにしたので、洗浄可能な床全体の安定
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である建築物の床の全体平
面図。
【図2】図1におけるA−A’線断面図。
【図3】図1におけるB−B’線断面図。
【図4】図1におけるC−C’線断面図。
【図5】図2におけるA部分の拡大図。
【図6】図3におけるB部分の拡大図。
【図7】図4におけるC部分の拡大図。
【図8】実施形態における連繋部が設置された状態を断
面とした斜視図。
【図9】実施形態における連繋部の斜視図。
【図10】実施形態における散水部の他の態様を示す断
面斜視図。
【符号の説明】
2 床パネル 5 壁 6 開口部(第1開口部) 8 開口部(第2開口部) 9 管路 12 ボルト 20 連繋部 21 本体部 24 給水口 25 吐出口 31 散水部 33 噴射孔(散水口) 40 樋部 50 連接部 60 大引き材 70 蓋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高津 靖夫 東京都渋谷区代々木2丁目2番2号東日本 旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 仲川 ゆり 東京都渋谷区代々木2丁目2番2号東日本 旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 清家 清 東京都港区芝5丁目26番20号株式会社デザ インシステム内 (72)発明者 角永 博 東京都港区芝5丁目26番20号株式会社デザ インシステム内 (72)発明者 木村 元保 東京都世田谷区上用賀4丁目9番19号株式 会社木村技研内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多角形状の複数の床パネルを並列に敷設し
    て全体床を構成する建築物の床において、 一の床パネルと隣接する他の床パネルとの床面間に形成
    される開口部と、 この開口部の下方に配置され、前記開口部から滴下する
    液体を受ける樋部と、 床パネルの角部に配置され、床パネル上に散水する洗浄
    水を中継する連繋部と、を備え、 前記連繋部は、洗浄水を受け入れる給水口、及び洗浄水
    を床パネル上に散水する散水口、並びに洗浄水を他の連
    繋部に吐出する吐出口を有することを特徴とする建築物
    の床。
  2. 【請求項2】前記連繋部は、前記給水口から流入する洗
    浄水を受ける連絡室を有する本体部と、この本体部に着
    脱可能に設けられ前記散水口を有する散水部と、を備
    え、 前記本体部は前記樋部側に固定され、 前記散水部は、散水部の下部が前記本体部に接続すると
    ともに、散水部の上部が床パネル上に臨むことを特徴と
    する請求項1記載の建築物の床。
  3. 【請求項3】前記散水部の上部は、前記開口部の幅より
    大きく形成され、 散水部が本体部に接続することにより、散水部の上部が
    床パネルを固定することを特徴とする請求項1または2
    に記載の建築物の床。
  4. 【請求項4】前記連繋部の給水口及び吐出口は前記樋部
    内に臨み、 各連繋部は、一端を一方の連繋部の吐出口に接続すると
    ともに、他端を他方の連繋部の給水口に接続する管路に
    て連通されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の建築物の床。
  5. 【請求項5】前記管路は、合成樹脂材により形成されて
    いることを特徴とする請求項4記載の建築物の床。
  6. 【請求項6】前記各床パネルは平面矩形状に形成され、 全体床の下方には、上部に開口した流路を有するととも
    に各床パネルを支承する複数の大引き材が設けられ、 前記各大引き材は、前記樋部の下方高さ位置において樋
    部に略直交し、前記樋部と大引き材の流路とが連通し
    て、樋部内の液体が前記流路に流下することを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の建築物の床。
  7. 【請求項7】前記樋部は横方向に並列され、 縦方向に隣接する床パネル同士の床面間に、第2の開口
    部を設け、 この第2の開口部の下方に、前記大引き材を配置し、 第2の開口部から滴下する液体を前記大引き材の流路が
    直接受けることを特徴とする請求項6記載の建築物の
    床。
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