JP5232417B2 - 外壁洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の外壁を洗浄するための洗浄装置に関する。
建物の外壁は、大気中を浮遊する塵埃や自動車などの排気ガスによる油分などが付着して汚れるため、清浄に保つ為には、頻繁に清掃を行うことが必要とされる。
特に幹線道路沿いに立地する建物は汚れの付着もひどくなり、例えば飲食店等の清潔性が要求される商店では、建物の外壁を清浄に保つことが好ましい。
また、オフィスビルやレストラン、ホテルロビー廻り、空港等のガラス張りの外壁は、汚れの付着が目立ちやすく、清浄に保つ為には、頻繁に清掃を行うことが必要とされる。
しかし、手作業による清掃は、多大な労力を必要とし、また、外壁の上部を清掃する際には、危険な作業となる。
下記特許文献1では、光触媒を含有する表面層を備えたセルフクリーニング性外壁用建材が開示されている。このものでは、光触媒の親水性により、降雨に晒されることで付着堆積物や汚染物が雨滴により洗い流される、と説明されている。
この特許文献1に記載のセルフクリーニング性外壁用建材によれば、降雨により自然と清掃がなされるので、労力を必要とせず、また、降雨を利用することで清掃費が不要となる利点がある。
しかしながら、降雨量が少ない地域、季節には清掃が十分になされず、あるいは散水を行う必要があり、また、外壁上端部から屋根の軒やけらばが延出している建物では、外壁上部の近傍部位は、降雨に晒されず、降雨のみでの汚れの除去が困難である。
また、下記特許文献2では、表面に光触媒がコーティングされたガラス面に対して少量の水を流下させて表面の汚れを洗浄しながら気化熱により室内の冷房効果を高める建築物の冷却装置が開示されている。
この建築物の冷却装置は、ガラス面の上部に取付けられガラス面側に開放した略半円状の収容室と、該収容室に収容される多孔質素材からなるホースと、該ホースに並設されホースから浸出した水を含浸させて上記収容室の下部とガラス面との間に形成された間隙部から含浸させた水を流下させるためのスポンジ等からなる通水部材とを備えている。
このものでは、通水部材から流下する水は、ガラス面にコーティングされた光触媒の超親水性により、ガラス面の全面に薄く均一に広げられて流下するので、水が流下した部分と流下しない部分とに差が生じず、まだら模様が生じない、と説明されている。
特開2001−49828号公報 特開2004−360292号公報
上記特許文献2に記載の建築物の冷却装置によれば、光触媒がコーティングされたガラス面等に対しては、通水部材から流下する水を、薄く均一に広げることは可能と思われる。しかしながら、ガラス面に対して光触媒をコーティングする必要があり、また、一般的な建物の外壁等の凹凸がある壁面に対して通水部材から流下する水を薄く均一に拡げることは困難である。また、このものでは、主にガラス面に水を流下させることで気化熱により室内の冷房効果を高めることを目的としており、建物の外壁面を積極的に洗浄することを意図するものではない。すなわち、このものでは、通水部材から流下した水は、流動性に富み、ガラス面に沿って、速やかに流下し、ガラス面に対する洗浄作用が十分に発揮されないまま、ガラス面の下部に至ることが予想される。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、建物の外壁面の洗浄を好適に行うことができる外壁洗浄装置を提供することを目的としている。
本発明に係る外壁洗浄装置は、建物の外壁を洗浄するための外壁洗浄装置であって、給水源に配管接続され、該給水源から供給された供給水に気泡を含有させた泡洗浄液を生成する泡洗浄液生成装置と、該泡洗浄液生成装置に接続され、前記泡洗浄液を給液する給液管路と、前記建物の外壁上部に沿うように配管され、前記給液管路に接続された吐水用管路と、該吐水用管路に形成され、前記泡洗浄液を前記建物の外壁面に沿わせて流下させる吐水口と、を備えており、前記吐水口は、前記外壁の周方向に伸びる形状とされたスリット開口であることを特徴とする。
本発明において、前記吐水口を、断面視で下方に向かうに従い先細り形状とされているものとすることが可能である。
また、前記吐水口を、前記外壁面と該外壁面に対向する外壁対向面との間に形成される隙間とすることが可能であるスリットの形状は、泡洗浄液が壁面に広く且つ隈なく行き渡るように設計及び設定される。
また、本発明において、前記泡洗浄液生成装置は、空気を導入するエジェクタ部と、洗剤液を導入するための洗剤液導入部と、該エジェクタ部及び該洗剤液導入部の下流側に配設された微細気泡発生部とを備え、前記給水源からの給水によって、前記洗剤液と水とを混合させると共に、外気を吸い込んで該混合水に微細な気泡を発生させる構成(請求項4)にしていることが望ましい。
この場合、前記泡洗浄液生成装置は、前記洗剤液導入部への洗剤液の導入を遮断する洗剤液導入遮断手段を更に備えている構成(請求項5)することもできる。
本発明の外壁洗浄装置は、建物の外壁を積極的に洗浄することを意図して提案されたものであり、特に、前記建物の外壁上方に配管された吐水用管路には、吐出させた洗浄液が壁面に沿って水膜を形成するようにして流下させるようにした特殊構造の吐水口が形成されている。従って、吐水口より放出した洗浄液は外壁の上部に向けて連続的に吐出され、その外壁面に沿った連続流下に伴って外壁面の洗浄が効果的になされる。しかも、洗浄液は、泡洗浄液生成装置によって生成された泡洗浄液とされ、給液管路を経て上記吐水口から吐出されるよう構成されているから、吐出された泡洗浄液は、気泡を含有することにより相対的な表面張力も高められて外壁面に対する付着力が大きくなり、外壁面をゆっくり流下する。
このため、流下の際に、外壁面に付着する汚れも除去でき、凹凸や目地等がある外壁面に対しても、上記のような泡洗浄液の外壁面に対する付着力が大きくなることで、凹凸の凹部や目地等にも泡洗浄液が行き渡り、洗浄効果が高まる。
上記吐水口を、スリット開口としたり、或いは、多数の小孔としたりできるが、前者の場合は、外壁面に対するむらのない吐出が可能であり、また、後者の場合は吐出圧を高めることができると共に小孔を多数並設することにより同様の効果が得られる。これらの場合、スリット開口は外壁面上部に沿って周方向に伸びる形状とされ、また小孔も同周方向に沿って並設されるよう形成される。
請求項4の発明の場合、泡洗浄液生成装置において、給水源からの給水によって、洗剤液と水とが混合されて洗剤混合水(洗剤混合液)とされると共に、外気を吸い込み、微細気泡発生部において微細な気泡が生成されて該洗剤混合水に該微細な気泡を多数内包する泡洗浄液が生成される。従って、泡洗浄液が上記のように吐水口から吐出され、外壁面を流下する際、洗剤の洗浄作用によって外壁面に付着する汚れの捕捉がより効果的になされる。そして、この洗剤の洗浄作用と内包する微細気泡による上記流下遅延作用とが相俟って、洗浄効果がより高められる。
この場合、請求項5の発明のように、前記洗剤液導入部への洗剤液の導入を遮断する洗剤液導入遮断手段を更に備えるようにすれば、洗剤液の供給を遮断することによって、給水源から、前記泡洗浄液生成装置及び給液管路を経て、給水吐出のみを行うことが可能とされる。従って、上記洗剤混合液による洗浄の前或いは後に、給水吐出のみを行うようにすれば、プレ洗浄或いはすすぎ洗浄も行うことができる。洗剤液導入遮断手段は、例えば、ポンプ或いは制御弁(電磁弁等)、更にはこの両方の組合せから構成される。この洗剤液導入遮断手段を、事前に設定された制御シーケンスに基づき、制御することでプレ洗浄、本洗浄及びすすぎ洗浄を実施し得るよう構成することができる。
以下に本発明の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る一実施形態の外壁洗浄装置を備えた建物の一例を概念的に示す一部破断正面図、図2は図1のX部分を下方から見た概略構成を模式的に示す説明図、図3は吐水口の変形例を示す図2と同様図である。図4は本発明の外壁洗浄装置に用いられる泡洗浄液生成装置の一例を模式的に示す図、図5は本発明の外壁洗浄装置に用いられる泡洗浄液生成装置の他例を模式的に示す図、図6は本発明に係る他の実施形態の外壁洗浄装置の外壁への取付構造の一例を示し、(a)は、建物の外壁に取付ける前の状態を概念的に示す縦断面図、(b)は、建物の外壁に取付けられた状態を概念的に示す縦断面図である。
図1に示す建物Aは、地面から外壁1が立設され、その外壁1の上部に寄棟構造の屋根2が設けられている。この外壁1に適用される外壁材としては、サイディングやモルタル、コンクリートなど公知の外壁材、あるいはタイル張りやレンガ張り、ガラス張り等がなされた外壁が挙げられるが、種々の外壁1に対して、後記する本発明の外壁洗浄装置10による洗浄が可能である。尚、上記各種の外壁材や外壁の表面に光触媒がコーティングされた外壁1としてもよい。
外壁上部となる外壁1の上端部1bには、その上端部1bと軒天2aとの入り隅部に沿うように、全周に亙って後記する外壁洗浄装置10を構成する吐水用管路11aが取付けられている。
尚、本実施形態では、外壁洗浄装置10の設置対象として寄棟構造の屋根2を有した建物Aを例示しているが、これに限らず、切妻構造や陸屋根構造などの種々の屋根構造を有する建物にも適用が可能である。この場合は、各種屋根構造に合わせて外壁上端部に沿って、吐水用管路11aを配設すればよい。
また、吐水用管路11aが配設される外壁上部とは、図例のような1階建の建物Aでは、軒天2aとの入り隅部とすることが好ましいが、多層階建の建物では、その建物の最上部のみならず、各階の外壁上部を、吐水用管路11aが配設される外壁上部としてもよい。
また、図1では、玄関や窓、玄関上方や窓上方に形成される庇等は図示省略しているが、庇等が形成されていない玄関や窓では、それらの洗浄も可能である。あるいは、庇等が形成されているものでは、庇の裏面基端部に吐水用管路11aを更に配設するようにしてもよい。
外壁洗浄装置10は、大略的に、給水源3に配管接続され、給水源3から供給された供給水に気泡を含有させた泡洗浄液を生成するための泡洗浄液生成装置13と、この泡洗浄液生成装置13に接続され、泡洗浄液を給液する給液管路11と、外壁1の上方に配管され、給液管路11に接続された吐水用管路11aと、吐水用管路11aに形成され、泡洗浄液生成装置13から供給された泡洗浄液を外壁面1aに沿わせて流下させるための吐水口12と、各部を制御する制御盤20とを備えている。
給水源3と泡洗浄液生成装置13とは、給水管路16で接続され、この給水管路16は、上水道に直接接続されている。給水管路16の途中には、制御弁(電磁弁)16a(図4参照)が配設されている。尚、給水管路16は、上水道に給湯器を介して接続するようにしてもよい。
泡洗浄液生成装置13及び制御盤20は、建物Aの内部に配設され、泡洗浄液生成装置13の下流側に接続された給液管路11は、建物Aの内壁(不図示)と外壁1との間を配管されて外壁上端部1bから導出され、吐水用管路11aと連通接続される。このように、給液管路11を建物Aの内壁(不図示)と外壁1との間に配管することで、外部に露出せず美観性を損なうことがない。
尚、泡洗浄液生成装置13及び制御盤20を建物Aの外部に配設し、給液管路11を外壁1に沿わせて配設するようにしてもよい。
吐水用管路11aは、建物Aの外壁1の上端部1bに、外壁1を取り囲むように施設されており、外周面及び内周面ともに断面視略矩形状とされた開環筒状に形成され、給液管路11を経て供給される泡洗浄液の通路となる空間11bが形成されている。このように、外壁上端部1bに取付けられる吐水用管路11aの外周面を、断面視略矩形状とすることで、例えば、円筒状のパイプを直接、外壁へ取付けるものなどと比べて、美観性を損なうことなく、また、軒天2aとの入り隅部に沿って配設することで、違和感なく美観性を阻害することもない。
上記吐水用管路11aの外壁上端部1bに当接され、固着される側部短片部11cと、吐水用管路11aの底面となる下部短片部11dとの間には、吐水用管路11aの軸方向に沿って、吐水口12に通じる隙間11fが形成されている。また、下部短片部11dは、吐水用管路11aが外壁上端部1bに取付けられた状態では、対向する外壁面1aとの間に先細り状の隙間を形成するように切断された形状とされ、その切断端面、つまり外壁面1aと対向する外壁対向面11eは、下方に向うに従い外壁面1aとの隙間が小さくなる傾斜面とされており、この傾斜面と外壁面1aとの間に形成された隙間が、吐水口12を構成している。したがって、吐水口12は、吐水用管路11aの軸方向に沿って、断面視で下方に向かう先細り形状に開口させたスリット状の開口(スリット開口12a)となっている。
上記のような吐水用管路11aによれば、給液管路11を経て給液されて吐水用管路11aに至った泡洗浄液は、側部短片部11cと下部短片部11dとの間に形成された隙間11fで絞られ、吐出量の制限がなされた後、上記先細り形状とされた吐水口12に入り、そこから吐出されるが、隙間11fから流出した泡洗浄液は、上記傾斜面とそれに対向する外壁面1aとの間に満たされ、スリット開口12aから吐出されるため、吐出された泡洗浄液が外壁面1aにぶつかって飛び散ったり、外壁面1aに沿わずに直接に流れ落ちるようなことはなく、外壁面1aに沿って連続した水膜を形成するようにして吐出され、外壁面1aに沿って流下させることが出来る。
尚、上記構成とされた吐水用管路11aの外壁上端部1bへの取付けは、接着剤等により外壁上端部1b及び/又は軒天2aに固着させたり、L字金具等を用いてビス止めにより固着させたりしてもよい。
また、吐水用管路11aの空間11bに、所定間隔毎に多数の給液口を隙間11fに向けて斜めに開設した円筒状のパイプを内包し、該パイプを上記のように内壁と外壁1との間に配設された給液管路11と連通接続するようにしてもよい。
さらに、吐水用管路11aの外周あるいは上記パイプに凍結防止部材等を被覆させてもよい。
上記吐水口12は、図1及び図2に示すようなスリット開口12aによるものの他、図3に示すような多数の小孔12b…からなるものであっても良い。即ち、図3に示すものでは、下部短片部11Adの外壁対向面11Aeには、所定の間隔で多数の略半楕円状の切欠が形成されており、外壁上端部1aに取付けられた状態では、この略半楕円状の切欠と外壁面1aとで多数の小孔12bが構成される。この小孔12bも下方に向うに従い小孔12bから構成される吐水口12が先細り形状となるよう構成されている。すなわち、この態様の外壁対向面11Aeは、切欠の形成されていない箇所が外壁面1aに当接し、切欠の形成されている箇所が上記傾斜面を構成する。
小孔12bの開口形状は、図例のような略半楕円形に限らず、長軸が外壁1の周方向に沿った半長円、長方形あるいは半円であっても良い。また、小孔12bの開口部に不図示の邪魔板部材を配したものであっても良い。これらの形状等は、小孔12bから吐出される泡洗浄液が外壁1の壁面1aに沿って幅広く広がって流下するよう設定される。
泡洗浄液生成装置13は、図4に示すように、前記給水管路16が上流側に接続されたエジェクタ部14Aと、前記給液管路11が下流側に接続された微細気泡発生部14Bと、エジェクタ部14Aと微細気泡発生部14Bとの間の管路に形成された洗剤液導入部14Cと、洗剤液導入部14Cに洗剤供給路15aを介して接続された洗剤タンク15とを備える。洗剤タンク15は洗剤液Sの供給口15bを備えるが、この供給口15bは、後記する制御盤20と同様、建物の内部の適宜位置に設置される。
微細気泡発生部14Bは、例えば、ベンチュリー管状部で構成され、このベンチュリー管状部14Bの下流側出口に給液管路11が接続されている。エジェクタ部14Aには、気体供給路17が接続され、エジェクタ部14Aとベンチュリー管状部14Bとの連結部の管路に形成された洗剤液導入部14Cには上記洗剤供給路15aが接続されている。気体供給路17はその基端側が大気に開放し、途中には気体の逆流を防止する為の逆止弁17aが設けられている。また、洗剤供給路15aは、その基端部が洗剤タンク15内に貯留される洗剤液S内に没入され、途中にはポンプ15cと、制御弁(電磁弁)15dとがこの順序で設けられている。洗剤供給路15aは、ポンプ15cと制御弁15dとの間で分岐し、ポンプ15cによって汲み上げられた洗剤液Sの一部を洗剤タンク15に戻す為の循環路15eを備えている。
尚、ポンプ15c及び制御弁15dは、洗剤タンク15から洗剤液導入部14Cへの洗剤液の供給を遮断する洗剤液導入遮断手段を構成するものであり、図例では両者を備えたものを例示しているが、どちらか一方であっても良い。また、このような洗剤液導入遮断手段を設けず、給水管路16からの給水の際における水流作用によって洗剤液Sを吸引させ、導入させるようにしても良い。さらに、ポンプ等を介して空気を導入するようにしてもよい。また、洗剤液導入部14Cを、エジェクタ部14Aの上流部に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、給水源3として上水道を適用し、その水圧により外壁面1aへの吐水口12からの吐出圧が適切な吐出圧となるよう設定しているが、水圧を高めるためにさらにポンプ等を配設するようにしてもよい。
制御盤20は、装置各部を制御し、クロックタイマ21aを有したCPU21と、各種制御シーケンスやユーザにより設定された洗浄モードを記憶する記憶部22と、洗浄動作の実行や洗浄モードの選択、洗浄実行時間を選択設定するための操作部23とを備えている。CPU21は、上記ポンプ15cや制御弁15d、16aを制御する制御部として機能する。尚、図において符号24は、CPU21と各部を接続する信号線である。
図5は、上記泡洗浄液生成装置13の変形例である泡洗浄液生成装置13Aを備えた外装建具材洗浄装置10Aを示すものであり、エジェクタ部14Aとベンチュリー管状部14Bとの連結部の管路に洗剤液導入部を形成していない点で上記と異なる。水に微細気泡を内包させただけの泡洗浄液であっても、ある程度の洗浄能力を備えるので、洗剤の供給系のないものも製品仕様に加えることができる。その他の構成は上記と同様である。
上記のように構成された外壁洗浄装置10を用いて建物Aの洗浄の要領について説明する。先ず、洗剤供給系のポンプ15cを作動させずまた制御弁15dを閉じた状態で、給水管路16の制御弁16aを開とすると、水又は温水Wがエジェクタ部14Aに流入し、この水流に伴うエジェクタ部14A内の負圧作用によって、気体供給路17より外気が取り込まれ水に混合される。水と気体とが混合された状態でベンチュリー管状部14Bに至ると、そのベンチュリー作用によって気泡が微細化し、多数の微細気泡を内包する泡洗浄液WAとなって給液管路11に供給される。給液管路11に供給された泡洗浄液WAは、外壁上端部1bに固着された吐水用管路11aの空間11bに流入し、更に吐水口12から外壁1の壁面1aに向け吐出される。壁面1aに向け吐出された泡洗浄液WAは、多数の微細気泡を内包する為、相対的な表面張力が大きく外壁面1aに沿ってゆっくり流下する。この流下の際に、外壁面1aに付着する汚れ等を捕捉して外壁面1aを洗浄する。
上記洗浄は、洗剤を用いない洗浄であるが、ある程度の洗浄効果は得られるので、このような泡洗浄液WAのみで洗浄を行うようにしても良い。この場合は、図5に示す泡洗浄液生成装置13Aを用いることができる。洗剤を用いて洗浄する場合は、上記洗浄をプレ洗浄と位置付け、所定時間のプレ洗浄の後、ポンプ15cを作動させ、制御弁15dを開とすると、洗剤供給路15aを介して洗剤液導入部14Cからエジェクタ部14Aとベンチュリー管状部14Bとの連結部の管路に洗剤液Sが逐次供給され、気体と共に洗剤液Sが水に混合される。ベンチュリー管状部14Bでは、上記の通り混入した気泡が微細化され、洗剤液S及び多数の微細気泡を含む泡洗浄液WASとして給液管路11に供給される。給液管路11に供給された泡洗浄液WASは、上記と同様に吐水口12から外壁1の壁面1aに向け吐出される。外壁面1aに向け吐出された泡洗浄液WASは、上記同様、外壁面1aに沿ってゆっくり流下するが、この場合は洗剤液Sを含むからその界面活性作用も相乗して微細気泡が更に多く発生し、流下速度も一層遅くなる。従って、これと洗剤液Sの洗浄作用とが相俟って、外壁面1aに付着する汚れ等の捕捉除去機能が一層向上し、飛躍的な洗浄効果が発揮される。
洗剤液Sを用いた洗浄の後は、すすぎ洗浄を必要とする。従って、上記洗剤液Sを用いた洗浄を所定時間行った後、ポンプ15cを停止させ、制御弁15dを閉とすると、上記同様微細気泡を内包する水のみによる泡洗浄液WAが、継続して吐水口12から外壁1の壁面1aに向け吐出される。この吐出により、外壁面1aの表面に残存する洗剤を含む洗浄液が流され、すすぎ洗浄がなされる。このようなプレ洗浄、洗剤を用いた本洗浄及びすすぎ洗浄の一連の洗浄工程は、給水管路16の制御弁16a、洗剤液導入遮断手段としてのポンプ15c及び制御弁15dを事前に設定された制御シーケンスに基づき作動制御することにより、実施し得るよう構成することができる。
また、操作部23の操作によって、所望の洗浄実行時間(洗浄実行時間の予約や洗浄動作時間の設定)を選択設定したり、定期的(例えば、48時間毎や1週間毎など)に自動洗浄を実行する洗浄モードを選択設定したりすることもできる。
特に、建物Aが人通りの多い道路に面している場合等では、上記のような洗浄実行時間を設定することで、人通りの少ない時間帯等に洗浄を自動的に実行させることができる。
図6は、他の実施形態の外壁洗浄装置の外壁への取付構造の一例を示し、(a)は、建物の外壁に取付ける前の状態を概念的に示す縦断面図、(b)は、建物の外壁に取付けられた状態を概念的に示す縦断面図である。
尚、上記実施形態とは、主に吐水用管路の取付構造が異なり、他の構成については、同様であるので説明を省略する。
本実施形態に係る吐水用管路11Baは、上辺部に略L字状の係止具18が長手方向(吐水用管路11Baの長手方向)に沿って固着されており、この係止具18のL字上辺端部近傍裏面には、係止突起18aが同方向に沿って突設されている。
また、軒天2aにも同様の軒天側係止具19が固着されており、この軒天側係止具19のL字下辺端部近傍上面に、上記係止突起18aと同様の係止突起19aが突設されている。
各係止具18及び軒天側係止具19のそれぞれ固着位置は、吐水用管路11Baが外壁上端部1bに取付けられた際に、側部短片部11cが外壁面1aに当接するよう適宜、設定される。
この吐水用管路11Baを外壁上端部1bに取付ける際には、軒天2aに固着された軒天側係止具19に対して吐水用管路11Baの係止具18を係止させることにより、各係止具18,19の各係止突起18a,19aで確実に係止がなされ、外壁上端部1bに吐水用管路11Baの取付が容易になされる。
尚、上記各実施形態では、吐水用管路の形状を断面視略矩形状のものを例示しているが、これに限らず、断面視略三角形状や円形状としてもよい。
また、泡洗浄液生成装置の構成も上記したものに限られず、給水源から供給された供給水に気泡を含有させて泡洗浄液を生成可能なものであればよい。また、泡洗浄液に含有させる気泡は、ミクロンオーダーのマイクロバブルや、ナノオーダーのナノバブルとしてもよい。
本発明に係る一実施形態の外壁洗浄装置が適用された建物の一例を概念的に示す一部破断正面図である。 図1におけるX部分を下方向から見た概略模式説明図である。 変形例の図2と同様図である。 本発明の外壁洗浄装置に用いられる泡洗浄液生成装置の一例を模式的に示す図である。 本発明の外壁洗浄装置に用いられる泡洗浄液生成装置の他例を模式的に示す図である。 本発明に係る他の実施形態の外壁洗浄装置の外壁への取付構造の一例を示し、(a)は、建物の外壁に取付ける前の状態を概念的に示す縦断面図、(b)は、建物の外壁に取付けられた状態を概念的に示す縦断面図である。
符号の説明
1 外壁
1a 外壁面
3 給水源
10、10A 外壁洗浄装置
11 給液管路
11a、11Aa、11Ba 吐水用管路
12 吐水口
12a スリット開口(吐水口)
12b 小孔(吐水口)
13、13A 泡洗浄液生成装置
14A エジェクタ部
14B ベンチュリー管状部(微細気泡発生部)
14C 洗剤液導入部
15c ポンプ(洗剤液導入遮断手段)
15d 制御弁(洗剤液導入遮断手段)
A 建物
S 洗剤液
WA,WAS 泡洗浄液

Claims (5)

  1. 建物の外壁を洗浄するための外壁洗浄装置であって、
    給水源に配管接続され、該給水源から供給された供給水に気泡を含有させた泡洗浄液を生成する泡洗浄液生成装置と、該泡洗浄液生成装置に接続され、前記泡洗浄液を給液する給液管路と、前記建物の外壁上部に沿うように配管され、前記給液管路に接続された吐水用管路と、該吐水用管路に形成され、前記泡洗浄液を前記建物の外壁面に沿わせて流下させる吐水口と、を備えており、
    前記吐水口は、前記外壁の周方向に伸びる形状とされたスリット開口であることを特徴とする外壁洗浄装置。
  2. 請求項1において、
    前記吐水口は、断面視で下方に向かうに従い先細り形状とされていることを特徴する外壁洗浄装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記吐水口は、前記外壁面と該外壁面に対向する外壁対向面との間に形成される隙間であることを特徴する外壁洗浄装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記泡洗浄液生成装置は、空気を導入するエジェクタ部と、洗剤液を導入するための洗剤液導入部と、該エジェクタ部及び該洗剤液導入部の下流側に配設された微細気泡発生部とを備え、前記給水源からの給水によって、前記洗剤液と水とを混合させると共に、外気を吸い込んで該混合水に微細な気泡を発生させる構成にしていることを特徴とする外壁洗浄装置。
  5. 請求項4において、
    前記泡洗浄液生成装置は、前記洗剤液導入部への洗剤液の導入を遮断する洗剤液導入遮断手段を更に備えていることを特徴とする外壁洗浄装置。
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