JP5060860B2 - 外装建具材洗浄装置 - Google Patents
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Description
特に幹線道路沿いに立地する建物は汚れの付着もひどくなり、例えば飲食店等の清潔性が要求される商店では、上記建具材を清浄に保つことが好ましいが、特にガラス窓は、汚れの付着が目立ちやすく、清浄に保つ為には、頻繁に清掃を行うことが必要とされる。
しかし、手作業による清掃は、多大な労力を必要とするため、各種の洗浄装置が提案されている。
このものでは、上記放水口から窓ガラス面に沿って適宜量の洗浄水を均一に流下させるとともに、上記スキージワイパーを左右往復動することで、効率的な洗浄清掃がなされる、と説明されている。
この建築物の冷却装置は、ガラス面の上部に取付けられガラス面側に開放した略半円状の収容室と、該収容室に収容される多孔質素材からなるホースと、該ホースに並設されホースから浸出した水を含浸させて上記収容室の下部とガラス面との間に形成された間隙部から含浸させた水を流下させるためのスポンジ等からなる通水部材とを備えている。
このものでは、通水部材から流下する水は、ガラス面にコーティングされた光触媒の超親水性により、ガラス面の全面に薄く均一に広げられて流下するので、水が流下した部分と流下しない部分とに差が生じず、まだら模様が生じない、と説明されている。
また、上記特許文献2に記載の建築物の冷却装置は、光触媒がコーティングされたガラス面等に対しては、通水部材から流下する水を、薄く均一に広げることは可能と思われる。しかしながら、ガラス面に対して光触媒をコーティングする必要があり、また、このものでは、主にガラス面に水を流下させることで気化熱により室内の冷房効果を高めることを目的としており、上記のような建具材を積極的に洗浄することを意図するものではない。すなわち、このものでは、通水部材から流下した水は、流動性に富み、ガラス面に沿って、速やかに流下し、ガラス面に対する洗浄作用が十分に発揮されないまま、ガラス面の下部に至ることが予想される。
ここに、上記建具材は、建物の外壁に形成された開口窓枠に支持されるガラス窓や網戸、雨戸などの外装材を指す。また、上記開口窓枠は、採光用、通気用、出入り用等種々の目的で形成されたものを含む。さらに、開口窓枠に建具材が支持されている態様としては、建具材の全周が開口窓枠の内周に当接して支持されているもののみならず、建具材の少なくとも一辺部が開口窓枠の一辺部に支持されているものも含む。
この場合、前記泡洗浄液生成装置は、前記洗剤液導入部への洗剤液の導入を遮断する洗剤液導入遮断手段を更に備えている構成(請求項6)とすることもできる。
また、前記建具材の開閉状態を検知する開閉検知手段と、該開閉検知手段の検知信号に基づいて前記泡洗浄液の吐出を制御する制御手段とを備えた構成としているので、建具材の開閉状態に応じて、泡洗浄液の吐出の制御がなされる。従って、例えば、建具材が建物の室内と室外とを仕切るためのガラス窓等の場合、ガラス窓が開状態で洗浄作動すると、泡洗浄液が室内に流入する恐れがあるが、ガラス窓が開状態の場合は、洗浄作動をさせないよう制御することで、このようなことを防止できる。
上枠2a、下枠2cには、それぞれ上レール2d(図2参照)、下レール2fが形成されている。これら各レール2d、2fは、いずれも室外側と室内側とに、2本づつ並設されている。
この上辺框4bに嵌装されているビード4e内には、ガラス窓4の幅方向(図1における左右方向)に沿って、後記する外装建具材洗浄装置10を構成する吐水用管路12が設けられている。
尚、下辺框4cには、戸車(不図示)などが設けられている。また、縦框4d、4dの召し合せ部分には、クレセント錠(不図示)などが設けられている。また、図示省略しているが、開口窓枠2の内周の適宜箇所及びガラス窓4の召し合せ部分には室外からの塵埃等の侵入を防ぐシール部材が配設されている。
泡洗浄液生成装置13及び制御盤20は、建物の内部に配設され、泡洗浄液生成装置13の下流側に接続された給液管路11は、上記開口窓枠2の下枠2c及び縦枠2b、2bに沿って、建物の内壁(不図示)と外壁1との間を配管されている。本実施形態では、図例のように、給液管路11は、分岐部で分岐されて、左右の縦枠2b、2bの両方に沿って、配設されている。左右の縦枠2b、2bに沿って配管された給液管路11は、縦枠2b、2bの内周面2gの上方部位に導出される。この導出部位には、ソケット11a(図3参照)が形成され、後記する吐水用管路12のプラグ12cとの接続がなされることによって、給液管路11と吐水用管路12とが連通接続される。
尚、泡洗浄液生成装置13及び制御盤20を建物の外部に配設し、給液管路11及び吐水用管路12も外壁1あるいは開口窓枠2に沿わせて配設するようにしてもよい。
この建具材開閉検知スイッチ25は、ガラス窓4がスライドされて閉められた際に、ガラス窓4の縦框4dの戸先端面4gによって押圧操作がなされ、閉状態の検知信号を後記するCPU21に向けて送信する。一方、ガラス窓4がスライドされて開けられると、戸先端面4gによる押圧操作の解除がなされて、開状態の検知信号をCPU21に向けて送信する。
尚、建具材の開閉状態を検知するための開閉検知手段としては、本実施形態のようなスイッチではなく、建具材の開閉状態を検知可能なものであればどのようなものでもよい。例えば、赤外線センサ、磁気センサなどとしてもよい。また、配設箇所も図例のものに限られず、例えば、ガラス窓4の召し合せ部分に配設するようにしてもよい。
尚、図例の吐水用管路12では、上記パイプ部材、スリット延出部12a及び規制片12bは、いずれも同部材としているが適宜、別部材で形成するようにしてもよい。
小孔18bの開口形状は、図例のような略楕円形に限らず、長軸がガラス窓4の幅方向に沿った長円、長方形であっても良い。また、小孔18bの開口部に不図示の邪魔板部材や、上記のような規制片を配したものであっても良い。これらの形状等は、小孔18bから吐出される泡洗浄液がガラス窓4の室外側ガラス面4hに沿って幅広く広がって流下するよう設定される。
尚、図例の吐水用管路12Aでは、上記パイプ部材、及びノズル部12dは、いずれも同部材としているが適宜、別部材で形成するようにしてもよい。
尚、上記の各吐水口18を構成するスリット開口18a及び小孔18bが形成された吐水用管路12、12Aは、上述のように分岐されて左右の各縦枠2b、2bの内周面2gから導出された給液管路11とそれぞれ連通される。すなわち、室外側レールに取付けられた左ガラス窓4Lの上辺框4bには、紙面左側の縦枠2bに沿って配管された給液管路11と接続される吐水用管路12L(12AL)が内設され、室内側レールに取付けられた右ガラス窓4Rの上辺框4bには、紙面右側の縦枠2bに沿って配管された給液管路11と接続される吐水用管路12R(12AR)が内設されている。
また、吐水用管路12L(12AL)及び吐水用管路12R(12AR)のそれぞれ先端部は、いずれも左ガラス窓4Lと右ガラス窓4Rとの召し合せ部分近傍で、閉塞されている。
また、本実施形態では、給水源3として上水道を適用し、その水圧により室外側ガラス面4hへの吐水口18からの吐出圧が適切な吐出圧となるよう設定しているが、水圧を高めるためにさらにポンプ等を配設するようにしてもよい。
洗浄開始ボタン23aの押下げ操作がなされると、ガラス窓(建具材)4の開閉状態を建具材開閉検知スイッチ25からの検知信号を参照して判断し、ガラス窓4が閉じられた状態の場合は、ガラス窓4の洗浄動作を実行する(ステップ100〜104)。
尚、プレ洗浄(ステップ102)、本洗浄(ステップ103)及びすすぎ洗浄(ステップ104)の詳細については後述する。
ガラス窓(建具材)4の開閉状態の判断は、左右の縦枠2b、2bのそれぞれに配設された建具材開閉検知スイッチ25からの検知信号に基づいて、左ガラス窓4L及び右ガラス窓4Rのいずれもが閉状態の場合にのみ閉状態と判断し、少なくともいずれか一方が開状態とされている場合は、開状態と判断する。
報知用LED26が所定時間、点灯あるいは点滅している間に、ガラス窓4の閉状態を検知すると、洗浄を実行する(ステップ105,106、101〜104)。上記所定時間の間に、ガラス窓4の閉状態を検知しない、すなわち、ガラス窓4が開状態のままである場合は、洗浄動作の実行をキャンセルする(ステップ105〜107)。
また、上記のように、洗浄の実行ができないことを報知する報知用LED26を備えているので、ガラス窓4を閉める必要性を使用者に対して喚起できる。尚、このような報知手段としては、LEDによる点灯、点滅に限らず、例えば、音響出力手段を備え、ブザーや音声メッセージにより報知する態様としてもよい。
まず、洗剤供給系のポンプ15cを作動させずまた制御弁15dを閉じた状態で、給水管路16の制御弁16aを開とすると、水又は温水Wがエジェクタ部14Aに流入し、この水流に伴うエジェクタ部14A内の負圧作用によって、気体供給路17より外気が取り込まれ水に混合される。水と気体とが混合された状態でベンチュリー管状部14Bに至ると、そのベンチュリー作用によって気泡が微細化し、多数の微細気泡を内包する泡洗浄液WAとなって給液管路11に供給される。給液管路11に供給された泡洗浄液WAは、吐水用管路12(12A)に至り、更に吐水口18からガラス窓4の室外側ガラス面4hに向けて吐出される。室外側ガラス面4hに向け吐出された泡洗浄液WAは、多数の微細気泡を内包する為、相対的な表面張力が大きく室外側ガラス面4hに沿ってゆっくり流下する。この流下の際に、室外側ガラス面4hに付着する汚れ等を捕捉して室外側ガラス面4hを洗浄する。
例えば、操作部23の操作によって、所望の洗浄実行時間(洗浄実行時間の予約や洗浄動作時間の設定)を選択設定したり、定期的(例えば、48時間毎や1週間毎など)に自動洗浄を実行する洗浄モードを選択設定したりすることもできる。
特に、建物が人通りの多い道路に面している場合等では、上記のような洗浄実行時間を設定することで、人通りの少ない時間帯等に洗浄を自動的に実行させることができる。
この場合にも、上記において説明したように、建具材の開閉状態に基づいて洗浄動作の実行を制御することで、上記同様の効果が得られる。
さらに、洗浄対象としては、ガラス窓に限らず、開口窓枠に支持された網戸や雨戸等を洗浄対象としてもよい。特に、網戸や凹凸のある雨戸等の場合にも泡洗浄液によって上記のように洗浄がなされるので、網戸の網目や雨戸の凹凸部にも泡洗浄液が行き渡り、それらを十分に洗浄できる。
尚、上記第1実施形態とは、主に制御盤及び給液管路の構成が異なり、他の構成については、同様であるので説明を省略する。
また、泡洗浄液生成装置13の下流側に接続された給液管路11Aは、分岐部11bで、雨戸用給液管路11c、網戸用給液管路11d及びガラス窓用給液管路11eの3つに分岐されている。
これら各分岐された給液管路11c、11d及び11eの途中には、それぞれ制御弁(電磁弁)11f、11g、11hが配設されている。
尚、図において、符号5は、網戸、符号6は、雨戸をそれぞれ模式的に示している。
本実施形態では、ガラス窓4を洗浄するための吐水用管路12は、上記同様とされている。
あるいは、雨戸6が収容されている戸袋(不図示)の上部に雨戸6を洗浄するための吐水用管路を配設し、戸袋内で雨戸6を洗浄するようにしてもよい。
尚、本実施形態においてもガラス窓4の開閉状態を検知して洗浄動作の実行を制御することが好ましい。
また、本実施形態において、上記第1実施形態で図7に基づいて説明した泡洗浄液生成装置13Aを適用するようにしてもよい。
尚、上記第1実施形態とは、主に吐水用管路の構成が異なり、他の構成については、同様であるので説明を省略する。
また、図10では、給水源3、制御盤20、泡洗浄液生成装置13(13A)は、図示省略している。
この吐水用管路12Bは、開口窓枠2に支持されたガラス窓4の幅方向に沿って長尺に形成され、そのガラス窓4の幅方向と略同幅となるよう形成されている。
吐水用管路12Bの下方には、その長手方向に沿って、スリット状に開口するスリット延出部12eが連設され、その下方の開口が吐水口18Aを構成するスリット開口18Aとされている。この場合、上記した規制片12bを設けるようにしてもよい。
あるいは、吐水用管路12Bの下方に、その長手方向に沿って所定間隔で多数のノズル部を並設するようにしてもよい。
尚、本実施形態でもガラス窓4A開閉状態を検知して洗浄動作の実行を制御することが好ましい。
また、スリット開口18´からの泡洗浄液の吐出量及び吐出圧を調整することにより、図示のガラス窓4Aのみならず、ガラス窓4Aのさらに室外側に取付けられた網戸や雨戸等の洗浄も可能となる。
2 開口窓枠
2a 上枠(開口窓枠)
2b、2b´ 縦枠(開口窓枠)
2c 下枠(開口窓枠)
3 給水源
4、4A ガラス窓(建具材)
4L、4AL 左ガラス窓(ガラス窓、建具材)
4R、4AR 右ガラス窓(ガラス窓、建具材)
4a ガラス材
4b、4Ab 上辺框(框材上辺部、框材)
4c 下辺框(框材)
4d 縦框(框材)
5 網戸(建具材)
6 雨戸(建具材)
10、10A、10B、10C 外装建具材洗浄装置
11、11A、11B 給液管路
12、12A、12B 吐水用管路
13、13A 泡洗浄液生成装置
14A エジェクタ部
14B ベンチュリー管状部(微細気泡発生部)
14C 洗剤液導入部
15c ポンプ(洗剤液導入遮断手段)
15d 制御弁(洗剤液導入遮断手段)
18、18A 吐水口
18a スリット開口(吐水口)
18b 小孔(吐水口)
21 CPU(制御手段)
25 建具材開閉検知スイッチ(開閉検知手段)
S 洗剤液
WA,WAS 泡洗浄液
Claims (6)
- 建物の外壁に形成された開口窓枠に開閉自在に支持された建具材を洗浄するための外装建具材洗浄装置であって、
給水源に配管接続され、該給水源から供給された供給水に気泡を含有させた泡洗浄液を生成する泡洗浄液生成装置と、該泡洗浄液生成装置に接続され、前記泡洗浄液を給液する給液管路と、前記建具材の上方に配管され、前記給液管路に接続された吐水用管路と、該吐水用管路に形成され、前記泡洗浄液を前記建具材面に沿わせて流下させる吐水口と、前記建具材の開閉状態を検知する開閉検知手段と、該開閉検知手段の検知信号に基づいて前記泡洗浄液の吐出を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記建具材が開状態であれば、前記泡洗浄液を吐出させないように制御することを特徴とする外装建具材洗浄装置。 - 請求項1において、
前記建具材は、ガラス材と、該ガラス材の四周を囲む框材とを有したガラス窓とされており、
前記吐水用管路は、前記ガラス窓の框材上辺部内に配設されていることを特徴とする外装建具材洗浄装置。 - 請求項1または2において、
前記吐水口は、前記吐水用管路の軸方向に形成されたスリット開口として構成されていることを特徴する外装建具材洗浄装置。 - 請求項1または2において、
前記吐水口は、前記吐水用管路の軸方向に配列された多数の小孔からなることを特徴とする外装建具材洗浄装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記泡洗浄液生成装置は、空気を導入するエジェクタ部と、洗剤液を導入するための洗剤液導入部と、該エジェクタ部及び該洗剤液導入部の下流側に配設された微細気泡発生部とを備え、前記給水源からの給水によって、前記洗剤液と水とを混合させると共に、外気を吸い込んで該混合水に微細な気泡を発生させる構成にしていることを特徴とする外装建具材洗浄装置。 - 請求項5において、
前記泡洗浄液生成装置は、前記洗剤液導入部への洗剤液の導入を遮断する洗剤液導入遮断手段を更に備えていることを特徴とする外装建具材洗浄装置。
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