JP2003020721A - 鋼板コンクリート構造建屋およびその施工方法 - Google Patents

鋼板コンクリート構造建屋およびその施工方法

Info

Publication number
JP2003020721A
JP2003020721A JP2001207126A JP2001207126A JP2003020721A JP 2003020721 A JP2003020721 A JP 2003020721A JP 2001207126 A JP2001207126 A JP 2001207126A JP 2001207126 A JP2001207126 A JP 2001207126A JP 2003020721 A JP2003020721 A JP 2003020721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel plate
panel
chamber
building
buried
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001207126A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4215412B2 (ja
Inventor
Yutaka Takahashi
裕 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001207126A priority Critical patent/JP4215412B2/ja
Publication of JP2003020721A publication Critical patent/JP2003020721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4215412B2 publication Critical patent/JP4215412B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】建屋壁内に埋設される埋設設備の設置作業や接
続作業の作業性を改善して建屋工事現場での作業を軽減
し、埋設設備の据付け、設定作業や接続作業を簡素化
し、作業能率を向上させたものである。 【解決手段】鋼板コンクリート構造建屋における鋼板パ
ネル壁11,12は、鋼板パネル15,16をパネル継
ぎ目17で連接して構成され、パネル継ぎ目部分に埋設
設備接続部24を設ける。埋設設備接続部24は鋼板パ
ネル15と一体のチャンバボックス20を備え、このチ
ャンバボックス20のボックス周面に埋設設備取合い用
穴25を形成する。チャンバボックス20のボックス開
口は蓋プレート22で取外し可能に覆設され、鋼板パネ
ル17には予め工場側で埋設設備13が据え付けられ、
設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所や火
力発電所、焼却設備・大型建造物等の建造物である鋼板
コンクリート製建屋に係り、特に対設される鋼板パネル
間に壁埋設設備を組み込んだ鋼板コンクリート構造建屋
およびその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所の原子炉建屋やタービン建
屋には、鉄筋コンクリート製建屋が一般に用いられる。
鉄筋コンクリート製建屋1は、遮音性、耐久性、防火性
に優れた構造物であり、コンクリート壁1の断面は図2
1で示すように表わされる。
【0003】鉄筋コンクリート製建屋において、建屋壁
であるコンクリート壁1の構築は、鉄筋2a,2bを現
場にて切断・曲げ加工し、組み立てる配筋作業を行なっ
て鉄筋組立物(片側配筋)2を組み立てて、片側壁用型
枠3を鉄筋組立物(片側配筋)2に対向させて設置し、
据え付ける。一方の片側壁面用型枠3aと鉄筋組立物3
の据付後に、埋設設備4を建屋工事現場で位置決めして
据え付け、その後、他方の鉄筋組立物(配筋)3と片側
用型枠3bとを設置し、据え付ける。このようにして、
鉄筋組立物2,2と型枠3a,3bをそれぞれ対向設置
し、据え付けた後、両型枠3a,3b間にコンクリート
5を打設して、鉄筋コンクリート製建屋の建屋壁を構築
している。
【0004】鉄筋コンクリート製建屋のコンクリート壁
構築作業は、全て建屋工事現場での作業となり、建屋壁
1の壁内に埋設される埋設設備1は、最後の片側壁配筋
2を据え付ける前に設置することができる。しかし、こ
れらの配筋作業や埋設設備の据付作業、型枠の撤去作業
が全て建屋工事現場にて行なわれるために、現場での作
業が複雑で長時間を要している。
【0005】建屋工事現場での作業を簡素化し、建屋建
設工期を短縮するために、鉄筋コンクリート製建屋に代
わり、鋼板コンクリート製建屋が開発されている。
【0006】この鋼板コンクリート製建屋は、図22お
よび図23に示すように構成される。鋼板パネル6はパ
ネル継ぎ目6aを介して連設されて片側パネル壁7が形
成され、この片側パネル壁7と他方の片側パネル壁7と
が対向して設置される。そして、対向する片側パネル壁
7,7間に埋設設備4が位置決めされて組み込まれる一
方、片側パネル壁7,7同士は多数のタイバー8で連結
されて間隔保持される。
【0007】タイバー8で間隔保持された対をなす片側
パネル壁7,7間にコンクリート5が打設されて鋼板コ
ンクリート壁(建屋壁)9を備えた鋼板コンクリート構
造建屋が構築される。
【0008】この鋼板コンクリート構造建屋は、対向す
る片側パネル7同士をタイバー8にて連結した鋼板パネ
ルユニットを、予め工場にて製作し、工事現場に搬送さ
れて搬入される。建屋工事現場では、鋼板コンクリート
壁9の設定箇所に鋼板パネルユニットを吊り込んで搬入
し、吊り込まれた鋼板パネルユニットをパネル継ぎ目6
aを介して順次連接し、鋼板コンクリート壁9を順次構
築する。鋼板パネルユニットの各片側パネル7をパネル
継ぎ目6aを介して連接し、鋼板コンクリート壁9を構
築後、タイバー8にて連結された片側パネル7と片側パ
ネル7の間に埋設設備4を設定する。この埋設設備4の
設定作業は、作業員がパネル壁7,7間に入って埋設設
備4の位置決め設定を行ない、組付けている。
【0009】また、鋼板パネル6,6のパネル継ぎ目6
a部分における埋設設備4の接続に関しても、片側パネ
ル壁7,7間に作業員が入って接続作業を実施してい
る。
【0010】鋼板コンクリート構造建屋において、片側
パネル壁7,7間への埋設設備4の設置は、鋼板パネル
6,6内に作業員が入って作業を行なう必要があるが、
鋼板パネル6,6間という限られた狭いスペースでの作
業となり、作業環境が悪く、埋設設備4の設置に困難性
を伴ない、作業性の悪化が懸念されている。
【0011】また、鋼板コンクリート構造建屋の片側パ
ネル壁7,7間の壁厚が薄く、作業員の壁間立入りが困
難な場合には、建屋工事現場での施工調整作業が必要と
なる。この施工調整作業では、鋼板パネル6の搬入・建
込みの構築作業と、埋設設備4の設定の機械作業を交代
で交互に行なう作業となり、建築工事(建設工事)と機
械工事(機械据付工事)との間で工事の錯綜作業が要求
され、建築工事と機械工事間で緻密な工事調整が必要と
なる。
【0012】このことから、鋼板コンクリート構造建屋
においては、特に埋設設備4の組付け、設置に対し、埋
設設備4の組付け(組込み)、設置方法の改善と、鋼板
パネル6,6の継ぎ目部分における埋設設備4の接続方
法の改善が強く求められている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】鋼板コンクリート構造
建屋において、壁内埋設設備4の組付け、設置作業や鋼
板パネル6,6の継ぎ目部分における埋設設備4の接続
作業は、片側パネル壁7,7を構成する鋼板パネル6,
6間に作業員が立ち入って実施する建屋工事現場での作
業となっていた。このため、建屋工事現場での埋設設備
4の組付け、設置作業や接続作業は、作業空間が狭いス
ペース内での複雑な作業となり、作業環境の悪化や、埋
設設備4の設置作業に係る作業性の悪化が懸念され、建
屋工事現場での作業に長時間を要していた。
【0014】また、鋼板コンクリート構造建屋の建屋壁
厚によっては、鋼板パネル6,6内に作業員が立ち入る
ことがスペース的に困難な場合がある。この場合には、
鋼板パネル6,6の搬入・建込み作業と埋設設備4の設
置(組込み)・接続作業を交代で交互に行なう必要があ
る。このため、建築工事と機械工事間の工事作業が錯綜
し、建設工事と機械工事の間で緻密な工事調整が必要と
なる。建屋建築工事に必要な作業員の確保や日程調整に
困難性を伴い、工事作業を円滑かつスムーズに行なうこ
とができなかったり、また、建築工事と機械工事の作業
錯綜が避けられない状況となっている。
【0015】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、建屋壁内に埋設される埋設設備の設置作業や
接続作業の作業性を改善し、建屋工事現場における作業
を軽減し、埋設設備の据付け、設定や接続作業を簡素化
し、能率よく短期間で行ない得るようにした鋼板コンク
リート構造建屋およびその施工方法を提供することを目
的とする。
【0016】本発明の他の目的は、建屋工事現場におけ
る埋設設備の組付け・設置作業や接続作業を軽減、簡素
化して作業環境を改善して作業性を向上させ、建築工事
と機械工事の間の作業錯綜を未然にかつ確実に防止でき
るようにした鋼板コンクリート構造建屋およびその施工
方法を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鋼板コンク
リート構造建屋は、上述した課題を解決するために、請
求項1に記載したように、鋼板パネルをパネル継ぎ目に
より連接して鋼板パネル壁を構成し、この鋼板パネル壁
のパネル継ぎ目部分に埋設設備接続部を設け、この埋設
設備接続部は鋼板パネルに設けられるチャンバボックス
を備え、このチャンバボックスのボックス周面に埋設設
備取合い用の穴を形成する一方、上記チャンバボックス
のボックス開口を蓋プレートで取外し可能に覆設したも
のである。
【0018】また、本発明に係る鋼板コンクリート構造
建屋は、上述した課題を解決するために、請求項2に記
載したように、鋼板パネルの建屋床または建屋天井取合
い部に埋設設備接続部を設け、この埋設設備接続部は鋼
板パネルに設けられるチャンバボックスを備え、このチ
ャンバボックスの建屋床または建屋天井に面する箇所を
除いたボックス周面に埋設設備取合い用の穴を形成する
一方、上記チャンバボックスのボックス開口を蓋プレー
トで取外し可能に覆設したものである。
【0019】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る鋼板コンクリート構造建屋は、請求項3に
記載したように、前記鋼板パネルは、対をなして対向し
て設けられ、この対をなす鋼板パネルの間にコンクリー
トを打設したり、また、請求項4に記載したように、前
記チャンバボックスは鋼板パネルのパネル継ぎ目部分に
設けられた半割り状チャンバボックスと上記鋼板パネル
に隣接する鋼板パネルのパネル継ぎ目部分に設けられた
半割り状チャンバボックスを位置合わせして構成され、
チャンバボックス内に埋設設備取合い部を接続するため
のコネクティングチャンバを形成したものである。
【0020】一方、本発明に係る鋼板コンクリート構造
建屋の施工方法は、上述した課題を解決するために、請
求項5に記載したように、鋼板パネルを工場で製作する
一方、この鋼板パネルに工場側で埋設設備を予め据付
け、設定するとともに、パネル継ぎ目部または、天井・
床取合い部にチャンバボックスを設け、続いて、埋設設
備およびチャンバボックスを備えた鋼板パネルを他の鋼
板パネルとともに建屋工事現場に搬送して搬入し、搬入
された鋼板パネルをパネル継ぎ目で建て込んで一側およ
び他側の鋼板パネル壁を構築し、両鋼板パネル壁間にコ
ンクリートを打設して鋼板コンクリート壁を形成し、前
記両鋼板パネル壁間に埋設される埋設設備取合い部の接
続をチャンバボックスを利用して行なう方法である。
【0021】他方、本発明に係る鋼板コンクリート構造
建屋は、上述した課題を解決するために、請求項6に記
載したように、鋼板パネルをパネル継ぎ目により連接し
て一側および他側の鋼板パネル壁を構成し、上記各鋼板
パネル壁のパネル継ぎ目部分同士をブリッジ状に連結す
る埋設設備接続部を設け、この埋設設備接続部は一側お
よび他側の鋼板パネル同士を連結するチャンバダクトを
備え、このチャンバダクトのダクト周面に埋設設備取合
い用の穴を形成する一方、上記チャンバダクト両側のダ
クト開口を蓋プレートで取外し可能に覆設したものであ
る。
【0022】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る鋼板コンクリート構造建屋は、請求項7に記
載したように、前記チャンバダクトは、一側および他側
の鋼板パネルの対応するパネル継ぎ目部分に設けられた
半スリーブ状チャンバダクトと、上記各鋼板パネルにそ
れぞれ隣接する一側および他側の隣接鋼板パネルの対応
するパネル継ぎ目部分に設けられた半スリーブ状チャン
バダクトとを位置合わせして構成され、前記チャンバダ
クト内に埋設設備同士を隣接するためのコネクティング
チャンバを形成したり、さらに、請求項8に記載したよ
うに、前記埋設設備接続部のチャンバダクトは、鋼板パ
ネル壁のパネル縦継ぎ目部分、パネル横継ぎ目部分また
はパネル縦横継ぎ目部分に設けられたものである。
【0023】さらに、本発明に係る鋼板コンクリート構
造建屋においては、上述した課題を解決するために、請
求項9に記載したように、対向設置される一側および他
側の鋼板パネル同士の建屋床または建屋天井取合い部を
連結する埋設設備接続部を設け、この埋設設備接続部は
前記一側および他側の鋼板パネル同士をブリッジ状に連
結するチャンバダクトを備え、このチャンバダクトは建
屋または建屋天井に面する箇所を除いたダクト周面に埋
設設備取合い用の穴を形成する一方、上記チャンバダク
ト両側のダクト開口を蓋プレートで取外し可能に覆設し
たものである。
【0024】さらにまた、本発明に係る鋼板コンクリー
ト構造建屋の施工方法は、上述した課題を解決するため
に、請求項10に記載したように、対向設置される一側
および他側の鋼板パネルの少なくとも一方に埋設設備に
据え付けて設定するとともに、上記両鋼板パネル同士を
埋設設備接続部のチャンバダクトで連接して鋼板パネル
ユニットを工場側で製造し、製造された鋼板パネルユニ
ットを建屋工事現場に搬送して搬入し、搬入された鋼板
パネルユニットを建屋工事現場に据え付けて建て込む一
方、建て込まれた鋼板パネルユニットの鋼板パネル間に
コンクリートを打設して鋼板コンクリート壁を形成し、
前記鋼板パネルユニットに付設される埋設設備取合い部
の接続をチャンバボックスを利用して行なう方法であ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係る鋼板コンクリート構
造建屋およびその施工方法の実施の形態について添付図
面を参照して説明する。
【0026】図1ないし図3は、本発明に係る鋼板コン
クリート構造建屋の第1実施形態を示すものである。こ
の鋼板コンクリート構造建屋は、原子力発電所の原子炉
建屋やタービン建屋、火力発電所の建屋、焼却設備等の
大型建造物に用いられる鋼板コンクリート製建屋であ
る。
【0027】図1は、建設途上の鋼板コンクリート構造
建屋を示す建屋壁の斜視図である。この建屋壁としての
鋼板コンクリート壁10は、間隔をおいて対向設置され
た対をなす鋼板パネル壁11,12を有する。鋼板パネ
ル壁11,12間には埋設設備13が組み付けられて埋
設される一方、鋼板パネル壁11,12同士は間隔保持
部材としての必要なタイバー14で連結されて間隔保持
される。
【0028】鋼板パネル壁11,12は工場にて製造さ
れた鋼板パネル15を建設工事現場に搬送し、クレーン
等で吊設して搬入させる。建設工事現場に搬入された鋼
板パネル15,16は、パネル縦継ぎ目17あるいはパ
ネル縦横継ぎ目が位置合わせされて順次列状に溶接ある
いは溶着等で連結され、片側(一側)の鋼板パネル壁1
1が構築される。他側の鋼板パネル壁12も鋼板パネル
16を搬入して同様にして構築される。
【0029】片側の鋼板パネル壁11と他側の鋼板パネ
ル壁12とを対向させて建て込み、対をなす鋼板パネル
壁11,12間を必要なタイバー14で連結して鋼板壁
間間隔を所要の間隙に保持される。このようにして、鋼
板コンクリート壁10の枠組みが構築される。
【0030】また、一側の鋼板パネル15と他側の鋼板
パネル16とをタイバー14で連結して鋼板パネルユニ
ット18を組み立て、この鋼板パネルユニット18の一
方の鋼板パネル15に埋設設備13を工場側で据付け、
設定する。この鋼板パネルユニット18工場側で作業環
境の良い場所で組み立てるようにしてもよい。
【0031】一方、建設工事現場に搬入される鋼板パネ
ル15は、工場製作時に、パネル縦継ぎ目部分の所要位
置がプレス成形等によりボックス状に凹設され、凹部チ
ャンバ19aが形成される。鋼板パネル15に形成され
る凹部チャンバ19aは、隣接する鋼板パネル15に形
成される凹部チャンバ19bと位置合わせされ、接合さ
れる。両鋼板パネル15,15をパネル継ぎ目17を片
側あるいは両側から溶接等で接合して一体に連接したと
き、接続ボックスとしてのチャンバボックス21が形成
され、内部にボックス状接続空間としてのコネクティン
グチャンバ20が形成される。
【0032】このコネクティングチャンバ20は、鋼板
パネル15,15のパネル継ぎ目部分に凹設されたチャ
ンバボックス21内に形成され、埋設設備接続部24が
構成される。チャンバボックス21のボックス開口は外
側に向って開口している。チャンバボックス21の開口
部は蓋プレート22で閉塞される。蓋プレート22は図
2に示すように、鋼板パネル15に取付ボルト23等の
取付手段で開閉自在に装着される。
【0033】チャンバボックス21は、鋼板パネル15
のパネル継ぎ目部分を凹設して一体成形した例を示した
が、必ずしも一体成形により形成する必要はない。鋼板
パネル15のパネル縦継ぎ目部分あるいはパネル縦横継
ぎ目部分を部分的に切り欠き、この切欠部をボックス状
プレートで内側から覆設してチャンバボックス21を形
成し、埋設設備接続部24を構成してもよい。
【0034】隣接する鋼板パネル15のパネル縦継ぎ目
部分に部分的にチャンバボックス21が図1および図3
に示すように設けられ、上記チャンバボックス21のボ
ックス周面、すなわち側面、上面および下面に埋設設備
取合い用の穴(以下、取合い穴という。)25が開設さ
れる。この取合い穴25から鋼板パネル壁11,12間
に埋設される埋設設備13の各種配管部分(取合い部
分)が露出するように取り付けられる。
【0035】埋設設備13は、蒸気や水等の流体を案内
する流体配管や電気・通信ケーブルのケーブル類を案内
するケーブル配管等の各種配管27とこの配管27を必
要に応じて接続する埋設ジョイント28とから構成され
る。
【0036】これらの埋設ジョイント28および各種配
管27からなる埋設設備13は、鋼板パネル15に工場
にて鋼板パネル製作時に製作されて据え付けられ、設定
される。このため、埋設設備13は鋼板パネル15のパ
ネル形状や大きさに合わせてユニット化されており、鋼
板パネル15に取り付けられる埋設設備13の各種配管
27の取合い部分(端部)29は、チャンバボックス2
1の取合い穴25から挿入され、コネクティングチャン
バ20内に露出している。
【0037】鋼板パネル15のチャンバボックス21の
取合い穴25から露出した埋設設備13の取合い部分2
9(配管端部やケーブル端部)は、鋼板パネル壁11構
築後にケーブルジョイントあるいは管ジョイント33を
用いてチャンバボックス21内で円滑かつ容易に接続さ
れる。
【0038】他方、埋設設備13の各種配管27の配管
端部やケーブル端部(取合い部分29)同士をコネクテ
ィングチャンバ20内で接続する前に、チャンバボック
ス21の取合い穴25はシールプレート34で閉塞され
る。各種配管が案内されない取合い穴25には盲シール
プレート35が覆設され、閉塞される。取合い穴25へ
のシールプレート34や盲シールプレート35の装着
は、鋼板パネル15を製作する工場側で行なうようにし
てもよい。
【0039】このようにして、鋼板パネル壁11,12
の枠組みを組み立てる。この組立ては予め工場側で行な
い、組み立てられた鋼板パネルユニット18を建屋工事
現場で単に据え付けることにより、鋼板パネル壁11,
12を構成してもよい。一方、鋼板パネル壁11,12
間に埋設設備13を埋設した状態でコンクリート36を
打設して鋼板コンクリート壁10を建屋壁として構築す
る。その際、コンクリート36と鋼板パネル15,16
とのなじみ性を向上させるため、鋼板パネル15,16
のパネル面をエンボス加工等を施して凹凸面としてもよ
い。
【0040】この鋼板コンクリート壁10の構築後に、
チャンバボックス21内を利用して埋設設備13の接続
作業を行なって、埋設設備13の配管同士やケーブル同
士を図4に示す管ジョイント33やケーブルジョイント
で接続してもよい。
【0041】次に鋼板コンクリート構造建屋の施工方法
を説明する。
【0042】原子力発電所や火力発電所の建屋に用いら
れる鋼板コンクリート構造建屋は、鋼板パネル15,1
6とコンクリート36とを組み合わせた鋼板コンクリー
ト壁10を建屋壁として備える。
【0043】鋼板コンクリート壁10を構成する鋼板パ
ネル15,16は、工場にて製作される一方、鋼板パネ
ル15,16の工場製作時に、鋼板パネル15に機械側
埋設設備13を取り付ける。鋼板パネル15,16の工
場製作の際に、鋼板パネルユニット18を工場側で組み
立て、製造するようにしてもよい。
【0044】鋼板コンクリート壁10の鋼板パネル15
は工事側で所要形状・大きさのパネル形状に切断される
一方、プレス成形等で鋼板パネル15のパネル縦継ぎ目
17部分を部分的に凹設し、半割りタイプのチャンバボ
ックス21a,21bを形成し、埋設設備接続部24を
構成する。チャンバボックス21には、その側面、上面
および底面に取合い穴25を形成し、鋼板パネル15に
取り付けられた埋設設備13の取合い部分29を取合い
穴25からコネクティングチャンバ20内に露出され
る。
【0045】しかして、鋼板パネル15,16を工場で
製作し、この工場製作時に機械側埋設設備13を鋼板パ
ネル15に取り付ける一方、この鋼板パネル15に半割
りタイプのチャンバボックス21を形成する。
【0046】続いて、半割りタイプのチャンバボックス
21を形成し、かつ機械側埋設設備13を取り付けた鋼
板パネル15や他の鋼板パネル16を建屋工事現場に搬
送し、この工事現場にクレーン等を使用して搬入され
る。
【0047】建屋工事現場に搬入された鋼板パネル15
は順次列状に連接されて片側の鋼板パネル壁11を構築
する。鋼板パネル15の連接は、パネル縦継ぎ目17を
片側溶接あるいは両側溶接等で順次接合させて一体化さ
れる。片側の鋼板パネル壁11の構築とともに、あるい
は構築後に他側の鋼板パネル壁12を構築するために、
各鋼板パネル16を順次同様にして連接させる。鋼板パ
ネルユニット18の場合には、各鋼板パネルユニット1
8を順次据え付けていき、各鋼板パネルユニット18,
18間のパネル縦継ぎ目17を接合することにより、一
側および他側の鋼板パネル壁11,12が建て込まれ
る。
【0048】片側の鋼板パネル壁11と他側の鋼板パネ
ル壁12との間隔は、タイバー14で連結されて間隔保
持される一方、建屋壁の枠組み構築時には、鋼板パネル
壁11,12間に工場にて予め取り付けられた機械側埋
設設備13が据え付けられた状態となる。したがって、
建屋工事現場で埋設設備13を据付け、設定する埋設作
業が不要となる。
【0049】対をなす鋼板パネル壁11,12間に埋設
設備13を据え付けた状態で、埋設設備13の取合い部
分29は取合い穴25からコネクティングチャンバ20
内に露出させる一方、チャンバボックス21の取合い穴
25はシールプレート34あるいは盲シールプレート3
5のシール手段で閉塞される。
【0050】その後、鋼板パネル壁11,12間にコン
クリート36を打設して鋼板コンクリート壁10を構築
する一方、埋設設備13の取合い部分29を管ジョイン
ト33あるいはケーブルジョイントによりコネクティン
グチャンバ20内で相互に接続する。
【0051】埋設設備13の取合い部分29の接続作業
や保守・保全の補修作業が何時でも可能であるように、
チャンバボックス21の開口部は蓋プレート22で着脱
自在に覆われる。埋設設備13の接続作業や保守・保全
の補修作業は、蓋プレート22を取り外し、チャンバボ
ックス21の開口部を通して自由に行なうことができ
る。
【0052】図1ないし図3(A),(B)に示された
鋼板コンクリート構造建屋においては、鋼板コンクリー
ト壁10内に埋設した埋設設備13は、鋼板パネル1
5,16の工場製作時に、鋼板パネル15に取り付ける
ことができ、建物工事現場で埋設設備13を鋼板パネル
壁11,12間に作業員が入って据え付けたり、組み込
む作業が不要となる。
【0053】また、鋼板コンクリート壁10の鋼板パネ
ル壁11,12間に組み込まれ、埋設される埋設設備1
3同士の接続作業は、鋼板パネル壁11に構築されるチ
ャンバボックス21により、鋼板パネル壁11の外側か
ら実施することができる。このため、鋼板コンクリート
構造建屋における埋設設備13の位置決め設置や埋設設
備取合い部の接続を、鋼板パネル壁11,12間の狭い
作業スペースに作業員が入って行なう必要がなく、機械
的埋設設備13の組込み、設置作業や接続作業を能率よ
く円滑に行なうことができ、作業性を大幅に改善するこ
とができる。
【0054】さらに、鋼板コンクリート構造建屋におい
ては、鋼板コンクリート壁10内に埋設した機械的埋設
設備13の接続が、鋼板パネル15,16にて構築され
る鋼板パネル壁11,12の建込み後に実施することが
可能となる。したがって、建築工事と機械的埋設設備1
3の組付け、接続等の機械工事を交互に行なう錯綜工事
が不要となる。鋼板パネル15,16の工場製作時に予
め機械側埋設設備13を鋼板パネル15に取り付け、こ
の鋼板パネル15または鋼板パネルユニット18を建屋
工事現場に搬入することで、建屋工事現場における埋設
設備13の組込み、設定作業を削減することができる。
【0055】また、図1に示された鋼板コンクリート壁
10においては、鋼板パネル15,16のパネル縦継ぎ
目17を溶接等で列状に連接して鋼板パネル壁11,1
2が構築されるが、パネル縦継ぎ目17の溶接等による
連結は、建築工事終了後に実施することが可能となる。
【0056】したがって、鋼板パネル15,16を工場
にて製作する際に、機械側埋設設備13を製造して鋼板
パネル15に予め据付け、設定することができ、鋼板パ
ネル15に埋設設備13を取り付けた状態で建屋工事現
場に搬入すればよい。
【0057】このとき、建屋工事現場では、鋼板パネル
15のパネル継ぎ目部分における埋設設備13の接続作
業だけとなり、建屋工事現場における埋設設備13の据
付け、設定作業は不要となる。
【0058】また、鋼板パネル15,16を工場にて製
作後に、機械側埋設設備13の鋼板パネル15への据
付、設定を工場側で予め行なうことができる。さらに、
鋼板パネル15のパネル縦継ぎ目17に設けたチャンバ
ボックス21により、鋼板パネル壁11の外側から鋼板
パネル15のパネル縦継ぎ目部分における埋設設備13
の接続作業を行なうことができる。
【0059】このため、埋設設備13の組付け、設定作
業と鋼板パネル15のパネル縦継ぎ目部における埋設設
備13の接続作業のために、鋼板パネル壁11,12間
に作業員が入って行なう作業が不要となり、作業環境の
改善と作業性の改善を図ることができる。
【0060】第1実施形態では、鋼板パネル壁11を構
成する鋼板パネル15,15のパネル縦継ぎ目17部に
半割りタイプのチャンバボックス21a,21bをそれ
ぞれ形成し、各半割りタイプのチャンバボックス21
a,21bを位置合わせて接合してチャンバボックス2
1を形成した例を示したが、必ずしも半割りのタイプの
チャンバボックス21a,21bを各々の鋼板パネル1
5に取り付ける必要がなく、フルボックスタイプのチャ
ンバボックスをパネル継ぎ目17の一側鋼板パネル15
の内側に設けたものでもよい。
【0061】第1実施形態では、プレス成形により鋼板
パネル15に半割りタイプのチャンバボックス21a,
21bを形成したが鋼板パネル15に切欠を設けて複数
の鋼板を溶接により接合して半割タイプのチャンバボッ
クス21a,21bを鋼板パネル15に形成してもよ
い。
【0062】図4ないし図6は本発明に係る鋼板コンク
リート構造建屋およびその施工方法の第2実施形態を示
すものである。
【0063】この実施形態に示された鋼板コンクリート
構造建屋は、建屋壁としての鋼板コンクリート壁10A
のパネル横継ぎ目部分に埋設設備接続部24Aをボック
ス状に部分的に構成したものである。図1ないし図3と
同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。
【0064】埋設設備接続部24Aは、鋼板パネル40
のパネル横継ぎ目43を部分的に凹設して半割りタイプ
のチャンバボックス44aを隣接する鋼板パネル40の
半割りタイプのチャンバボックス44bと位置合わせさ
れて、溶接等で一体接合されてボックス形状のチャンバ
ボックス44が鋼板パネル40のパネル横継ぎ目43に
跨って形成される。
【0065】埋設設備接続部24Aのチャンバボックス
44はボックス側面、上面および下面に埋設設備接続用
の取合い穴45が開口しており、この取合い穴45から
埋設設備13の各種配管27の取合い部分29がコネク
ティングチャンバ20内に突出して露出している。
【0066】コネクティングチャンバ20内に突出して
終端した埋設設備13の取合い部分29は、図示しない
管ジョイントあるいはケーブルジョイントで相互に接続
される一方、チャンバボックス44の取合い穴45はシ
ールプレートあるいは盲シールプレート(共に図示せ
ず)で覆われ、閉塞される。
【0067】チャンバボックス44は外側に開口するボ
ックス開口部を有し、この開口部を通じて鋼板パネル壁
11の外側から埋設設備13の接続作業を円滑かつ容易
に行なうことができる。チャンバボックス44のボック
ス開口部は図5に示すように、蓋プレート22で着脱自
在に覆われる。蓋プレート22は取付ボルト23で取外
し可能に鋼板パネル40に装着され、取り付けられる。
【0068】図4に示された鋼板コンクリート構造建屋
において、鋼板パネル40は建て込まれてパネル横継ぎ
目43を介して互いに接合され、連接されて片側の鋼板
パネル壁11が構築される。他側の鋼板パネル壁12も
鋼板パネル41をパネル横継ぎ目43を介して接合され
て片側の鋼板パネル壁11と同様に構築される。鋼板パ
ネル壁11と12は間隔保持部材であるタイバー14に
て所要部が連結されて間隔保持される。
【0069】鋼板パネル40のパネル横継ぎ目部分には
埋設設備接続部24Aが構成される。この埋設設備接続
部24Aは鋼板パネル40のパネル横継ぎ目43を跨が
るようにチャンバボックス44が設けられ、このチャン
バボックス44内外側に開口したコネクティングチャン
バ20が形成される。
【0070】チャンバボックス44のボックス側面、上
面および下面に取合い穴45を設け、この取合い穴45
に埋設設備13の取合い部分29を挿入してコネクティ
ングチャンバ20内に露出される。コネクティングチャ
ンバ20内に露出された埋設設備13の取合い部分29
同士の接続作業は、チャンバボックス44の開口部を通
してコネクティングチャンバ20内で自由に行なうこと
ができ、鋼板パネル40の建込み後に埋設設備13の接
続作業を鋼板パネル40のパネル横継ぎ目領域で行なう
ことができる。
【0071】この鋼板コンクリート構造建屋において
は、埋設設備13の接続作業終了後にも、埋設設備13
の接続部の補修作業を行なうことができるように、チャ
ンバボックス44の開口部は鋼板製の蓋プレート22で
取外し自在に覆われる。
【0072】また、鋼板コンクリート壁10A内に埋設
される埋設設備13取合い部の接続作業が、鋼板パネル
40にて構築される鋼板パネル壁11の外側から自由に
行なうことができるので、建屋工事現場での埋設設備1
3の組付け、設定作業が不要となり、作業性を改善する
ことができる。
【0073】さらに、鋼板コンクリート構造建屋におい
ては、鋼板パネル40のパネル横継ぎ目部分において、
埋設設備13の接続作業を、鋼板パネル40の建込み後
に可能となるので、建築工事と機械工事を交互に交代し
て行なう錯綜工事を解消することができる。しかも、機
械側埋設設備13は、鋼板パネル40の工場製作時に予
め取り付けることができ、取り付けた状態で鋼板パネル
40,41を建屋工事現場に搬送し、搬入することで、
建屋工事現場における埋設設備13の組付け、設定作業
が不要となる。
【0074】このため、建屋工事現場では、鋼板パネル
40のパネル横継ぎ目部分における埋設設備13の接続
作業のみとなり、建屋工事現場における作業を簡素化す
ることができる。
【0075】また、鋼板パネル40,41の工場製作後
に、鋼板パネル40への機械側埋設設備13の組付け、
設定を工場側で予め行なうことができ、しかも鋼板パネ
ル40のパネル横継ぎ目部分に設けたチャンバボックス
44により、鋼板パネル壁11外側より鋼板パネル40
のパネル横継ぎ目部分における埋設設備13の接続作業
を可能としたことにより、埋設設備13の組付け、設定
と鋼板パネル40のパネル継ぎ目部分における埋設設備
接続のために、鋼板パネル壁11,12内への立入り作
業が不要となり、作業環境の改善と作業性の改善を図る
ことができる。
【0076】図7ないし図9は本発明に係る鋼板コンク
リート構造建屋およびその施工方法の第3実施形態を示
すものである。
【0077】この実施形態に示された鋼板コンクリート
構造建屋は、建屋壁としての鋼板コンクリート壁10B
を建屋床50上に建て込む一方、鋼板コンクリート壁1
0Bを構成する鋼板パネル51の床取合い部53にボッ
クス状の埋設設備接続部24Bを部分的に設けたもので
ある。図1ないし図3と同じ部材には同一符号を付して
説明を省略する。
【0078】埋設設備接続部24Bは、鋼板パネル51
の床取合い部53を部分的に凹設してチャンバボックス
54を形成し、このチャンバボックス54内にコネクテ
ィングチャンバ55を形成する。チャンバボックス54
はボックス側面および上面に埋設設備接続用の取合い穴
56が穿設されており、この取合い穴56からコネクテ
ィングチャンバ55内に埋設設備13の取合い部分29
が露出して終端している。
【0079】また、チャンバボックス54は外側に向け
て開口するボックス開口部を備えており、このボックス
開口部は図9に示すように、鋼板製の蓋プレート22で
着脱自在に覆われる。蓋プレート22は取付ボルト23
により鋼板パネル51に取外し可能に取り付けられる。
【0080】この鋼板コンクリート構造建屋において
は、鋼板パネル51,52を建屋床50上に間隔をおい
て対向設置し、鋼板パネル51,52を建て込む。建て
込まれた対をなす鋼板パネル51,52はタイバー14
で互いに連結されて間隔保持される一方、鋼板パネル5
1には、機械側埋設設備13が工場側で予め組み付けら
れ、取り付けられている。
【0081】なお、鋼板パネル51の床取合い部53に
は埋設設備接続部24Bが構成されている。埋設設備接
続部24Bは、鋼板パネル51の床取合い部53を部分
的に凹設したチャンバボックス54を備え、このチャン
バボックス54のボックス側面および上面に取合い穴5
6が形成される。
【0082】チャンバボックス54の取合い穴56から
コネクティングチャンバ55内に機械側埋設設備13の
取合い部分29が突出して露出する一方、上記取合い穴
56はシールプレートあるいは盲シールプレート(共に
図示せず)で覆われて、閉塞される。
【0083】この鋼板コンクリート構造建屋において
は、建屋床50上に建て込まれる鋼板パネル51の床取
合い部53に埋設設備接続部24Bを設ける。埋設設備
接続部24Bのチャンバボックス54に形成される取合
い穴56から埋設設備13の取合い部分29をコネクテ
ィングチャンバ55内に露出される。チャンバボックス
54の取合い穴56は、建屋床50に面した箇所以外の
ボックス周辺に設けられる。埋設設備13の取合い部分
29同士の接続は、コネクティングチャンバ55内で、
鋼板パネル51,52の建込み、設定後に実施される。
【0084】一方、鋼板パネル51の床取合い部53に
形成される埋設設備接続部24Bの形成や、鋼板パネル
51への埋設設備13の組付け、設定は、予め工場側で
鋼板パネル51の製作時に実施される。鋼板パネル51
は埋設設備13の組付け、設定が行なわれた状態で建屋
工事現場に搬送され、搬入される。
【0085】搬入された鋼板パネル51,52の建込み
は建屋工事現場で行なわれるが、鋼板パネル51内に埋
設した埋設設備13と建屋床部の埋設設備57との接続
は、鋼板パネル51,52にて構築される鋼板コンクリ
ート壁10Aの外側から可能となり、鋼板コンクリート
構造建屋における埋設設備13の組付け、設定の作業性
を大幅に改善することができる。このように、鋼板パネ
ル51,52の建込み、設定後に、建屋床50の埋設設
備57と鋼板パネル51に付設された埋設設備13の接
続を埋設設備接続部24Bにより行なうことができる。
【0086】また、埋設設備接続部24Bのチャンバボ
ックス54は、取外し可能な蓋プレート22で覆われて
いるので、蓋プレート22を取り外すことにより、埋設
設備13,57の接続作業後にいつでも補修作業を行な
うことができるようになっている。
【0087】このように、図7ないし図9に示される鋼
板コンクリート構造建屋においては、鋼板コンクリート
壁10Bの建屋床50部の埋設設備57と鋼板プレート
51に付設された埋設設備13との接続作業は、鋼板プ
レート51の床取合い部53に埋設設備接続部24Bを
設けることにより、建設工事終了後に実施することがで
きる。
【0088】このため、鋼板パネル51を工場にて製作
する際に、機械側埋設設備13を鋼板パネル51に予め
取り付けて、埋設設備13の鋼板パネル51への組付
け、設定が完了した状態で鋼板パネル51を建屋工事現
場に搬入することが可能となる。
【0089】このとき、建屋工事現場では、機械工事作
業は鋼板パネル51に付設された埋設設備13と建屋床
50の埋設設備57の接続作業のみとなり、建屋工事現
場における、埋設設備13の組付け、設定作業は不要と
なる。
【0090】また、鋼板パネル51,52を工場にて製
作後に、予め機械側埋設設備13の鋼板パネル51への
組付け、設定を行なうことができたり、さらに、鋼板パ
ネル51の床取合い部53に設けた埋設設備接続部24
Bにより、鋼板コンクリート壁10Bの外側より鋼板パ
ネル床取合い部の埋設設備13,57の接続作業が可能
となる。埋設設備13の組付け、設定と鋼板パネル床取
合い部の埋設設備接続のために、鋼板パネル51,52
内への作業員が立ち入る作業が不要となり、作業環境の
改善と作業性の改善を図ることができる。
【0091】図10ないし図12は本発明に係る鋼板コ
ンクリート構造建屋およびその施工方法の第4実施形態
を示すものである。
【0092】この実施形態に示された鋼板コンクリート
構造建屋は、建屋壁としての鋼板コンクリート壁10C
の建屋天井部60との取合い部に埋設設備接続部24C
を設けたものである。図1ないし図3に示された部材と
同一部材には同じ符号を付して説明を省略する。
【0093】この鋼板コンクリート構造建屋は、鋼板パ
ネル61の天井取合い部63にボックス状の埋設設備接
続部24Cを部分的に構成したものである。埋設設備接
続部24Cは、鋼板パネル61の天井取合い部63を部
分的に凹設してチャンバボックス64を形成し、このチ
ャンバボックス64内に埋設設備13,57を接続する
ためのコネクティングチャンバ65を形成したものであ
る。
【0094】チャンバボックス64は、建屋天井60に
面した箇所以外のボックス周辺、例えばボックス側面、
下面に取合い穴66を形成し、この取合い穴66から鋼
板パネル61に付設された埋設設備13の取合い部分2
9を露出させている。
【0095】鋼板パネル61に付設された埋設設備13
と建屋天井60に埋設された埋設設備57の接続は、チ
ャンバボックス64のコネクティングチャンバ65内で
行なわれる。また、チャンバボックス64の一側は開口
しており、この開口部を覆うように鋼板製の蓋プレート
22が取付ボルト23で取外し可能に取り付けられる。
蓋プレート22を取り外すことにより、埋設設備13と
57の接続部の補修作業を自由に行なうことができる。
【0096】この鋼板コンクリート構造建屋において
は、鋼板パネル61に付設(組付け、設定)された埋設
設備13と建屋天井60に埋設された埋設設備57との
接続作業を、鋼板パネル61,62を建て込んだ後、鋼
板コンクリート壁10Cの外側から実施することができ
る。
【0097】この接続作業を建築工事終了後に実施する
ことができるので、鋼板パネル6一,62を工場にて製
作する際に、機械側埋設設備13を予め鋼板パネル61
に取り付けることができ、埋設設備13の鋼板パネル6
1への付設が完了した状態にて、鋼板パネル61,62
を建屋工事現場に搬入することができる。
【0098】このとき、建屋工事現場では、鋼板パネル
61に付設された埋設設備13と建物天井部60に埋設
された埋設設備57との接続作業のみ行なえばよいの
で、鋼板パネル61の天井取合い部に設けた埋設設備接
続部24Cにより、鋼板コンクリート壁10Cの外側よ
り鋼板パネル61に付設の埋設設備13と建屋天井部6
0に埋設の埋設設備57との接続作業を可能としたこと
により、埋設設備13の組付け、設定と鋼板パネル天井
取合い部での埋設設備13,57の接続のために、鋼板
パネル内へ作業員が入って作業を進める必要がなく、作
業環境の改善と作業性の改善を図ることができる。
【0099】図13および図14は本発明に係る鋼板コ
ンクリート構造建屋およびその施工方法の第5実施形態
を示すものである。
【0100】図13は、建設途上の鋼板コンクリート構
造建屋を示す建屋壁の斜視図である。この建屋壁として
の鋼板コンクリート壁10Dは、間隔をおいて対向設置
された対をなす鋼板パネル壁11,12を有する。鋼板
パネル壁11,12間に機械的埋設設備13が組み付け
られて補強され、埋設される一方、鋼板パネル壁11,
12同士は間隔保持部材としての必要なタイバー14で
連結されて間隔保持される。
【0101】鋼板パネル壁11,12を構成する鋼板パ
ネル71,72はパネル縦継ぎ目73の部分に埋設設備
接続部75が設けられる。埋設設備接続部75は、全体
として接続ダクトとしての角筒状あるいは円筒状、スリ
ーブ状のチャンバダクト76を有し、このチャンバダク
ト76内にコネクティングチャンバ77が画成される。
チャンバダクト76にはダクト周面、すなわちダクト側
面、ダクト上面およびダクト下面に取合い穴78が形成
され、この取合い穴77を介して埋設設備13の取合い
部分29が露出している。
【0102】また、チャンバダクト76は、片側(一
側)の鋼板パネル71から他側の鋼板パネル72をブリ
ッジ状に架設しており、チャンバダクト76bは鋼板パ
ネル71および72に一体に接合される。チャンバダク
ト76のダクト両側は開口しており、この開口部に蓋プ
レート22が着脱自在に覆設される。蓋プレート22
は、コネクティングチャンバ77を外側から覆うように
取付ボルト23で取外し可能に取り付けられる。
【0103】埋設設備接続部75を構成するチャンバダ
クト76の所要の取合い穴78から機械側埋設設備13
の取合い部分29がチャンバダクト76内に突出し、コ
ネクティングチャンバ77内に露出している。埋設設備
13は、鋼板パネル71,72製作時に工場側にて鋼板
パネル71または72に組み付けられ、設定される一
方、対向する鋼板パネル71,72のパネル縦継ぎ目7
3同士も半スリーブ状のチャンバダクト76a,76b
で連結され、一体化される。対をなす鋼板パネル71,
72同士をチャンバダクト76a,76bで連結させる
作業も工場側で鋼板パネル71,72の製作時に行なわ
れる。
【0104】半スリーブ状のチャンバダクト76a,7
6bおよびタイバー14で一側と他側の鋼板パネル7
1,72を連結して鋼板パネルユニット78が組み立て
られる。この組立は、鋼板パネル71,72を製作する
工場側で作業が進められる。鋼板パネルユニット78の
組立に先立って機械側埋設設備13が鋼板パネル71ま
たは72に組み付けられ、設定されるが、この埋設設備
13の鋼板パネル71または72への組付け、設定は、
鋼板パネルユニット78の組立後に行なってもよい。
【0105】しかして、工場側で製作された鋼板パネル
ユニット78は、建屋工事現場に搬送され、クレーン等
で吊設して建屋工事現場に搬入され、据え付けられる。
鋼板パネルユニット78は建屋工事現場に搬入されて順
次据え付けられる。各鋼板パネルユニット78の据付
は、パネル縦継ぎ目73に沿って溶接することにより、
据付作業が進められ、この据付作業により鋼板パネル壁
11,12が対向して設けられる。鋼板パネル壁11,
12間の間隔は必要に応じて設けられるタイバー14に
て保持される。
【0106】鋼板パネルユニット78を順次据え付けて
いくことにより、ある鋼板パネルユニット78の半スリ
ーブ状チャンバダクト76aは隣り合う鋼板パネルユニ
ット78の半スリーブ状チャンバダクト76bと位置合
わせされて接合され、角筒状、円筒状あるいはスリーブ
状のチャンバダクト76が構成される。このようにして
据え付けられた鋼板パネルユニット78内にコンクリー
ト36を打設して建屋壁である鋼板コンクリート壁10
Dを構築する。
【0107】この鋼板コンクリート構造建屋において
は、鋼板コンクリート壁10Dを構築するために、建屋
工事現場における埋設設備13の据付け、設定作業が不
要となり、予め工場側で埋設設備13を鋼板パネル71
または72に据付け、設定する作業を作業環境よく行な
うことができる。
【0108】また、鋼板パネル71または72に工場側
で予め付設された埋設設備13同士の接続作業は、建屋
工事現場で行なわれるが、この接続作業は埋設設備接続
部75のチャンバダクト76を利用して鋼板コンクリー
ト壁11,12の外側から行なうことができる。その
際、チャンバダクト76は、両側に開口部を備えたの
で、必要な埋設設備13の接続作業を、鋼板コンクリー
ト壁11,12の外側で、いずれの方向からでも実施す
ることができ、その実施は、建屋工事現場の建屋建設途
上で行なってもよいが、鋼板パネルコンクリート壁10
Dの構築後に行なうことができる。
【0109】この鋼板パネルコンクリート構造建屋で
は、鋼板パネル71,72のパネル縦継ぎ目部分におい
て、機械側埋設設備13の接続作業が、鋼板パネル建込
み後にも可能となり、埋設設備13を鋼板パネルコンク
リート壁10D内に埋設する場合、建築工事と機械工事
とを交互に行なう必要がないので、作業員の確保や作業
日程の調整が容易となる。
【0110】また、建築工事と機械工事を交互に行なう
必要がないので、工事の錯綜が解消され、鋼板パネル7
1,72を工場にて製作する際に、機械側埋設設備13
を鋼板パネル71または72に予め工場にて取り付ける
ことができ、建屋工事現場で狭い作業空間内での埋設設
備13の組付け、設定作業が不要となる。
【0111】さらに、機械側埋設設備13を鋼板パネル
71または72に付設し、さらに、対をなす鋼板パネル
71,72を半スリーブ状チャンバダクト76a,76
bで連結した鋼板パネルユニット78を作業環境の良い
工場側で組み立てることにより、建屋工事現場での作業
は、一般的な建設作業を行なえばよく、機械作業は、埋
設設備13,13同士の接続作業だけとなる。
【0112】しかも、埋設設備13,13取合い部の接
続作業は、埋設設備接続部75のチャンバダクト76内
で行なうことができ、しかも、この作業は鋼板パネル壁
11,12のどちら側からでも行なうことができるの
で、接続作業の利便性を向上させることができる。建屋
工事現場において、埋設設備13の据付け、設定作業が
不要となるので、作業環境の悪い建屋工事現場での作業
性を改善し、簡素化することができる。
【0113】この鋼板コンクリート構造建屋において
は、工場で鋼板パネル71,72を製作する際に、鋼板
パネル71または72側に機械側埋設設備13を工場側
の組付け作業で付設し、設定することができ、建屋工事
現場において、鋼板コンクリート壁10D内に埋設され
る埋設設備13の据付け、設定作業が不要となる。建屋
工事現場側で行なわれる機械作業は、埋設設備13の接
続作業だけとなり、この接続作業はチャンバダクト76
を利用して両側から行なうことができる。しかも、鋼板
パネル71,72を建て込んだ後に実施することができ
るので、埋設設備13取合い部の接続作業のために、鋼
板パネル壁11,12内に作業員が立ち入ることが不要
となり、作業環境の改善と作業性の改善を図ることがで
きる。
【0114】次に、鋼板コンクリート構造建屋の施工方
法について説明する。
【0115】鋼板コンクリート構造建屋を建屋工事現場
にて建設する前に、予め工場にて鋼板パネル71,72
を製作する。この鋼板パネル71,72の製作時に、鋼
板パネル71,72のパネル縦継ぎ目73を部分的に凹
設あるいは切り欠いて凹部を形成し、鋼板パネル71,
72の所要の凹部間を半スリーブ状チャンバダクト76
aまたは76bでブリッジ状に連結し、鋼板パネルユニ
ット78を組み立てる。
【0116】この鋼板パネルユニット78の組立時ある
いはその前後に機械側埋設設備13を鋼板パネル71ま
たは72に据付け、設定する。鋼板パネル71または7
2に付設された埋設設備13の取合い部分29をチャン
バダクト76の取合い穴79から挿入し、コネクティン
グチャンバ77内で露出させておく。
【0117】このようにして製作された鋼板パネルユニ
ット78を建屋工事現場に搬送し、クレーン等で吊設し
て建屋工事現場に搬入する。搬入された鋼板パネルユニ
ット78を順次据え付けて建て込んだ後、鋼板パネルユ
ニット78を隣接する鋼板パネルユニット78と整列さ
せることにより、半スリーブ状チャンバボックス76
a,76bが位置合わせされてチャンバボックス76が
形成される。
【0118】各鋼板パネルユニット78を順次建て込ん
でいき、パネル縦継ぎ目73を溶接等で接合することに
より、鋼板パネル壁11,12が対向して設置される。
続いて鋼板パネル壁11,12間にコンクリート36を
打設することにより、鋼板コンクリート壁10Dが構築
される。
【0119】しかして、鋼板コンクリート壁10Dの構
築後、あるいは鋼板パネルユニット78の据付後に、埋
設設備13の取合い部分29はチャンバダクト76内で
図示しない管ジョイントあるいはケーブルジョイントで
接続される。埋設設備13の取合い部分29の接続は、
チャンバダクト76の両側から行なうことができ、作業
性を向上させることができる一方、埋設設備13の取合
い部分29を接続した後、チャンバダクト76の開口部
は蓋プレート22で閉塞される。
【0120】この鋼板コンクリート構造建屋において
は、鋼板コンクリート壁10Dの構築に当り、埋設設備
13の接続作業だけを機械作業として建屋工事現場で行
なえばよいので、建屋工事現場における作業を簡素化
し、作業性が改善されて効率よく行なうことができる。
【0121】図15および図16は本発明に係る鋼板コ
ンクリート構造建屋および施工方法の第6実施形態を示
すものである。
【0122】この実施形態に示された鋼板コンクリート
構造建屋は、建屋壁としての鋼板コンクリート壁10E
のパネル横継ぎ目部分にスリーブ状の埋設設備接続部2
4Eを設けたものである。図13および図14と同じ部
材には同一符号を付して説明を省略する。
【0123】埋設設備接続部24Eは、鋼板パネル8
1,82のパネル横継ぎ目83部に凹部を形成し、鋼板
パネル81,82に対応するパネル横継ぎ目83部に半
スリーブ状(半角筒状、半円筒状)のチャンバダクト8
4aを介装し、ブリッジ接合して鋼板パネルユニット8
5を組み立てる。
【0124】この鋼板パネルユニット85のパネル横継
ぎ目を介して隣接する鋼板パネルユニット85も同様に
して組み立て、半スリーブ状チャンバダクト84bを構
成する。各鋼板パネルユニット85は、鋼板パネル製作
時に組み立てられる一方、この鋼板パネルの製作時ある
いはその前後に鋼板パネルユニット85の所要の鋼板パ
ネル81または82に機械側埋設設備13を据付け、設
定する。
【0125】しかして、埋設設備13を付設した鋼板パ
ネルユニット85は、工場から建屋工事現場に搬送さ
れ、クレーン等で建屋工事現場に搬入されて、建て込ま
れる。
【0126】鋼板パネルユニット85の建込みの際、鋼
板パネルユニット85上にパネル横継ぎ目83を介して
鋼板パネルユニット85を設置すると、各鋼板パネルユ
ニット85の半スリーブ状チャンバダクト84a,84
b同士が位置合わせされ、接合されてスリーブ状(角筒
状あるいは円筒状)チャンバダクト84が構成される。
各鋼板パネルユニット85のパネル横継ぎ目83を接合
することにより、片側の鋼板パネル壁11と他側の鋼板
パネル壁12とが構成される。なお、図16において、
符号36は鋼板パネル11,12間に打設されるコンク
リートである。
【0127】片側の鋼板パネル壁11と他側の鋼板パネ
ル壁12とは角筒状等のスリーブ状チャンバダクト84
で接合されて一体化され間隔保持される一方、必要に応
じて鋼板パネル壁11,12間にタイバー14等で接続
される。
【0128】チャンバダクト84はダクト周辺に取合い
穴86が形成され、この取合い穴86から機械側埋設設
備13の取合い部分29が突出してコネクティングチャ
ンバ87内に露出している。チャンバダクト84の両側
は鋼板パネル壁11,12を貫いて両側に開口してお
り、この開口部は蓋プレート22で閉塞される。蓋プレ
ート22は鋼板パネル壁11,12の各鋼板パネル8
1,82に取付ボルト23等で取外し自在に取り付けら
れる。
【0129】したがって、蓋プレート22を取り外すこ
とにより、チャンバダクト84は外側に開口するため、
チャンバダクト84のコネクティングチャンバ87に容
易にアクセスすることができ、このコネクティングチャ
ンバ87を利用することにより、埋設設備13の取合い
部分29同士の接続を円滑かつ容易に行なうことができ
る。
【0130】また、この鋼板コンクリート構造建屋にお
いて、鋼板パネルユニット85同士のパネル横継ぎ目8
3を介しての接合は、鋼板パネルユニット85の建築工
事終了後に実施することができる。
【0131】さらに、鋼板パネルユニット85は、機械
側埋設設備13を予め工場にて取り付け、作業環境の良
い場所で製作することができる。このとき、建屋工事現
場では、鋼板パネル横継ぎ目部の埋設設備13の接続作
業のみとなり、建屋工事現場における埋設設備13の据
付、設定作業の簡素化を図ることができる。
【0132】さらに、鋼板パネル81,82のパネル横
継ぎ目83部に埋設設備接続部24Eを設け、この埋設
設備接続部24Eのチャンバボックス84の両側に開口
を設けることにより、壁両面側から埋設設備13の接続
作業が可能となる。
【0133】また、工場で鋼板パネル81または82に
予め機械側埋設設備13の据付け、設定を行なうことが
でき、さらに、鋼板パネル81,82のパネル横継ぎ目
83部に設けた間の埋設設備接続部24Eにより、壁外
側より鋼板パネル81,82のパネル横継ぎ目部の埋設
設備13取合い部の接続作業を行なうことができ、この
埋設設備13の据付け、設定と鋼板パネル横継ぎ目部に
おける埋設設備接続のために、鋼板パネル壁11,12
間へ立ち入る必要がなく、作業環境の改善と作業性の改
善を図ることができる。
【0134】図17および図18は、本発明に係る鋼板
コンクリート構造建屋およびその施工方法の第7実施形
態を示すものである。
【0135】この実施形態に示された鋼板コンクリート
構造建屋は、建屋壁として鋼板コンクリート壁10Fを
建屋床部90上に建て込む一方、鋼板コンクリート壁1
0Fを構成する鋼板パネルユニット91の床取合い部9
3にスリーブ状の埋設設備接続部24Fを設けたもので
ある。図13および図14と同一部材には同じ符号を付
して説明を省略する。
【0136】埋設設備接続部24Fは、鋼板パネルユニ
ット91の床取合い部93を部分的に凹設して凹部を構
成し、この凹部間に半スリーブ状あるいはボックス状チ
ャンバダクト94を掛け渡してブリッジ接合し、内部に
コネクティングチャンバ95を形成する。チャンバダク
ト94はダクト側面および上面に埋設設備接続用の取合
い穴96が穿設されており、この取合い穴96からコネ
クティングチャンバ95内に埋設設備13の取合い部分
29が露出して終端している。
【0137】また、チャンバダクト94は両外側に向け
て開口する開口部を備えており、この開口部は図18に
示すように、鋼板製の蓋プレート22で着脱自在に覆わ
れる。蓋プレート22は取付ボルト23により鋼板パネ
ル98,99に取外し可能に取り付けられる。
【0138】この鋼板コンクリート構造建屋において
は、鋼板パネル98,99を建屋床90上に間隔をおい
て対向設置し、鋼板パネル98,99を建て込む。建て
込まれた対をなす鋼板パネル98,99はタイバー14
で互いに連結されて間隔保持される一方、チャンバダク
ト94で間隔保持させつつ補強される。鋼板パネル98
または99には、機械側埋設設備13が工場側で予め組
み付けられ、取り付けられている。
【0139】なお、鋼板パネル98,99の床取合い部
93には埋設設備接続部24Fが構成されている。埋設
設備接続部24Fは、鋼板パネル98,99の床取合い
部93を部分的に凹設したチャンバダクト94を備え、
このチャンバダクト94のダクト側面および上面に取合
い穴96が形成される。
【0140】チャンバダクト94の取合い穴96からコ
ネクティングチャンバ95内に機械側埋設設備13の取
合い部分29が突出して露出する一方、上記取合い穴9
6はシールプレートあるいは盲シールプレート(共に図
示せず)で覆われて、閉塞される。
【0141】この鋼板コンクリート構造建屋において
は、建屋床90上に建て込まれる鋼板パネル98,99
の床取合い部93に埋設設備接続部24Fを設ける。埋
設設備接続部24Fのチャンバダクト94に形成される
取合い穴96から埋設設備13の取合い部分29をコネ
クティングチャンバ95内に露出される。チャンバダク
ト94の取合い穴96は、建屋床90に面した箇所以外
のボックス周辺に設けられる。埋設設備13の取合い部
分29同士の接続は、コネクティングチャンバ95内
で、鋼板パネル98,99の建込み、設定後に実施され
る。
【0142】一方、鋼板パネル98,99の床取合い部
93に形成される埋設設備接続部24Fの形成や、鋼板
パネル98,99への埋設設備13の組付け、設定は、
予め工場側で鋼板パネル98,99の製作時に実施され
る。鋼板パネル98,99は埋設設備13の組付け、設
定が行なわれた状態で建屋工事現場に搬送され、搬入さ
れる。
【0143】搬入された鋼板パネル98,99の建込み
は建屋工事現場で行なわれるが、鋼板パネル98,99
内に埋設した埋設設備13と建屋床部の埋設設備97と
の接続は、鋼板パネル98,99にて構築される鋼板コ
ンクリート壁10Fの両外側から可能となり、鋼板コン
クリート構造建屋における埋設設備13の組付け、設定
の作業性を大幅に改善することができる。このように、
鋼板パネル98,99の建込み、設定後に、建屋床90
の埋設設備97と鋼板パネル98,99に付設された埋
設設備13の接続を埋設設備接続部24Fにより行なう
ことができる。
【0144】また、埋設設備接続部24Fのチャンバボ
ックス94は、取外し可能な蓋プレート22で覆われて
いるので、蓋プレート22を取り外すことにより、埋設
設備13,57の接続作業後にいつでも補修作業を行な
うことができる。
【0145】このように、図17および図18に示され
る鋼板コンクリート構造建屋においては、鋼板コンクリ
ート壁10Fの建屋床90部の埋設設備57と鋼板パネ
ル98,99に付設された埋設設備13との接続作業
は、鋼板パネル98,99の床取合い部93に埋設設備
接続部24Fを設けることにより、建設工事終了後に実
施することができる。
【0146】このため、鋼板パネル98,99を工場に
て製作する際に、機械側埋設設備13を鋼板パネル9
8,99に予め取り付けて、埋設設備13の鋼板パネル
98,99への組付け、設定が完了した状態で鋼板パネ
ル98,99を建屋工事現場に搬入することが可能とな
る。
【0147】このとき、建屋工事現場では、鋼板パネル
98,99に付設された埋設設備13と建屋床90の埋
設設備97の接続作業のみとなり、建屋工事現場におけ
る、埋設設備13の組付け、設定作業は不要となる。
【0148】また、鋼板パネル98,99を工場にて製
作後に、予め機械側埋設設備13の鋼板パネル98,9
9への組付け、設定を行なうことができたり、さらに、
鋼板パネル98,99の床取合い部93に設けた埋設設
備接続部24Fにより、鋼板コンクリート壁10Fの外
側より鋼板パネル床取合い部の埋設設備13,57の接
続作業が可能となる。埋設設備13の組付け、設定と鋼
板パネル床取合い部の埋設設備接続のために、鋼板パネ
ル98,99内への作業員が立ち入る作業が不要とな
り、作業環境の改善と作業性の改善を図ることができ
る。
【0149】図19および図20は本発明に係る鋼板コ
ンクリート構造建屋およびその施工方法の第8実施形態
を示すものである。
【0150】この実施形態に示された鋼板コンクリート
構造建屋は、建屋壁としての鋼板コンクリート壁10G
の建屋天井100との取合い部に埋設設備接続部24G
を設けたものである。図13ないし図14に示された部
材と同一部材には同じ符号を付して説明を省略する。
【0151】この鋼板コンクリート構造建屋は、鋼板パ
ネル101の天井取合い部102に断面コ字状のスリー
ブ状の埋設設備接続部24Gを設けたものである。埋設
設備接続部24Gは、鋼板パネルユニット101の天井
取合い部102を部分的に凹設してチャンバダクト10
4を形成し、このチャンバダクト104内に埋設設備1
3,57を接続するためのコネクティングチャンバ10
5を形成したものである。鋼板パネルユニット101
は、間隔をおいて並設された鋼板パネル107,108
の天井取合い部102間を埋設設備接続部24Gで連結
して一体化し、ユニット化したものである。鋼板パネル
107,108間の間隔は間隔保持部材としてのタイバ
ー109によりサポートされる。
【0152】一方、チャンバダクト104は建屋天井1
00に面した箇所以外のダクト周辺、例えばダクト側
面、下面に取合い穴110を形成し、この取合い穴11
0から鋼板パネル107に付設された埋設設備13の取
合い部分29を露出させている。
【0153】鋼板パネル107に付設された埋設設備1
3と建屋天井100に埋設された埋設設備57の接続
は、チャンバダクト104のコネクティングチャンバ1
05内で行なわれる。チャンバダクト104の両側は開
口しており、この開口部を覆うように鋼板製の蓋プレー
ト22がダクト両側に取付ボルト23で取外し可能に取
り付けられる。蓋プレート22を取り外すことにより、
埋設設備13と57の接続部の補修作業を自由に行なう
ことができる。なお、図20において、鋼板パネルユニ
ット101内にコンクリート36が打設されて鋼板コン
クリート壁10Gが構築される。
【0154】この鋼板コンクリート構造建屋において
は、鋼板パネル107に付設(組付け、設定)された埋
設設備13と建屋天井60に埋設された埋設設備57と
の接続作業を、鋼板パネルユニット101を建て込んだ
後、鋼板コンクリート壁10Cの外側から実施すること
ができる。鋼板パネルユニット101は鋼板パネル10
7,108の製作時に工場側で組み立てることができ、
この鋼板パネルユニット101の鋼板パネル107への
機械側埋設設備13の据付け、設定も同様に工場側の作
業環境の良い場所で行なうことができる。
【0155】埋設設備13,57同士の接続作業は建築
工事終了後に実施することができるので、鋼板パネル1
07,108を工場にて製作し、鋼板パネルユニット1
01を組み立てる際に、機械側埋設設備13を予め鋼板
パネル107に取り付けることができ、埋設設備13の
鋼板パネル107への付設が完了した状態にて、鋼板パ
ネルユニット101を建屋工事現場に搬入することがで
きる。
【0156】このとき、建屋工事現場では、鋼板パネル
107に付設された埋設設備13と建物天井部100に
埋設された埋設設備57との接続作業のみ行なえばよい
ので、建屋工事現場における埋設設備13の組付け、設
定作業の削減が可能となる。
【0157】また、鋼板パネル107,108を工場で
製作した後に、鋼板パネル107に機械側埋設設備13
の組付け、設定を工場側で行なうことができ、さらに、
鋼板パネル101の天井取合い部に設けた埋設設備接続
部24Gにより、鋼板コンクリート壁10Gの外側より
鋼板パネル107に付設の埋設設備13と建屋天井プ6
0に埋設の埋設設備57との接続作業を可能としたこと
により、埋設設備13の組付け、設定と鋼板パネル天井
取合い部での埋設設備13,57の接続のために、鋼板
パネル内へ作業員が入って作業を進める必要がなく、作
業環境の改善と作業性の改善を図ることができる。
【0158】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係る鋼板コ
ンクリート構造建屋およびその施工方法においては、建
屋壁内に埋設される埋設設備の設置作業や接続作業の作
業性を改善することができ、建屋工事現場の作業環境が
悪い場所での作業を軽減し、簡素化することができ、鋼
板コンクリート壁を効率よく短期間に構築することがで
きる。
【0159】また、本発明に係る鋼板コンクリート構造
建屋およびその施工方法においては、建屋工事現場にお
ける埋設設備の据付け、設定作業を不要とし、かつ埋設
設備同士の接続作業を軽減、簡素化して作業性を向上さ
せ、建築途上で建築工事と機械工事を交互に交代して行
なう錯綜工事を不要とし、建築工事と機械工事の作業錯
綜を未然にかつ確実に防止し、計画的管理をスムーズに
行なうことができて作業能率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋼板コンクリート構造建屋の第1
実施形態を示すもので、建設途上の建屋壁を示す斜視
図。
【図2】図1のII−II線に沿う部分的な縦断面図。
【図3】(A)は図1のA部を拡大して示す斜視図、
(B)は図1のA部を拡大し、かつ埋設設備同士を接続
した例を示す斜視図。
【図4】本発明に係る鋼板コンクリート構造建屋の第2
実施形態を示すもので、建設途上の建屋壁を示す斜視
図。
【図5】図4のV−V線に沿う部分的な縦断面図。
【図6】図4のB部を拡大して示す斜視図。
【図7】本発明に係る鋼板コンクリート構造建屋の第3
実施形態を示すもので、建設途上の建屋壁を示す斜視
図。
【図8】図7のC方向から見た部分的な図。
【図9】図8のIX−IX線に沿う縦断面図。
【図10】本発明に係る鋼板コンクリート構造建屋の第
4実施形態を示すもので、建設途上の建屋壁を示す斜視
図。
【図11】図10をD方向から見た部分的な図。
【図12】図11のXII−XII線に沿う縦断面図。
【図13】本発明に係る鋼板コンクリート構造建屋の第
5実施形態を示すもので、建設途上の建屋壁を示す斜視
図。
【図14】図13のXIV−XIV線に沿う断面図。
【図15】本発明に係る鋼板コンクリート構造建屋の第
6実施形態を示すもので、建設途上の建屋壁を示す斜視
図。
【図16】図15のXVI−XVI線に沿う部分的な縦
断面図。
【図17】本発明に係る鋼板コンクリート構造建屋の第
7実施形態を示すもので、建設途上の建屋壁を示す斜視
図。
【図18】図17のXVIII−XVIII線に沿う部
分的な縦断面図。
【図19】本発明に係る鋼板コンクリート構造建屋の第
8実施形態を示すもので、建設途上の建屋壁を示す斜視
図。
【図20】図19のXX−XX線に沿う部分的な縦断面
図。
【図21】鉄筋コンクリート製の建屋壁の配筋状態を示
す部分的縦断面図。
【図22】従来の鋼板コンクリート構造建屋を示す建設
途上の斜視図。
【図23】図22のXXIII−XXIII線に沿う縦
断面図。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C,10D,10E,10
F,10G 鋼板コンクリート壁(建屋壁) 11,12 鋼板パネル壁 13 埋設設備 14 タイバー(間隔保持部材) 15,16 鋼板パネル 17 パネル縦継ぎ目 18 鋼板パネルユニット 19a,19b 凹部チャンバ 20 コネクティングチャンバ 21 チャンバボックス 22 蓋プレート 23 取付ボルト 24,24A,24B,24C,24D,24E,24
F,24G 埋設設備接続部 25 取合い穴 27 各種配管 28 ジョイント 29 取合い部分 33 管ジョイント 34 シールプレート 35 盲シールプレート 36 コンクリート 40,41 鋼板パネル 43 パネル横継ぎ目 44 チャンバボックス 45 取合い穴 50 建屋床 51,52 鋼板パネル 53 床取合い部 54 チャンバボックス 55 コネクティングチャンバ 56 取合い穴 57 埋設設備 60 建屋天井 61,62 鋼板パネル 63 天井取合い部 64 チャンバボックス 65 コネクティングチャンバ 66 取合い穴 71,72 鋼板パネル 73 パネル縦継ぎ目 76 チャンバダクト 77 コネクティングチャンバ 78 鋼板パネルユニット 81,82 鋼板パネル 83 パネル横継ぎ目 84 チャンバダクト 85 鋼板パネルユニット 86 取合い穴 87 コネクティングチャンバ 90 建屋床 91 鋼板パネルユニット 93 床取合い部 94 チャンバダクト 95 コネクティングチャンバ 96 取合い穴 98,99 鋼板パネル 100 建屋天井 101 鋼板パネルユニット 102 天井取合い部 104 チャンバダクト 105 コネクティングチャンバ 107,108 鋼板パネル 109 タイバー 110 取合い穴

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板パネルをパネル継ぎ目により連接し
    て鋼板パネル壁を構成し、この鋼板パネル壁のパネル継
    ぎ目部分に埋設設備接続部を設け、この埋設設備接続部
    は鋼板パネルに設けられるチャンバボックスを備え、こ
    のチャンバボックスのボックス周面に埋設設備取合い用
    の穴を形成する一方、上記チャンバボックスのボックス
    開口を蓋プレートで取外し可能に覆設したことを特徴と
    する鋼板コンクリート構造建屋。
  2. 【請求項2】 鋼板パネルの建屋床または建屋天井取合
    い部に埋設設備接続部を設け、この埋設設備接続部は鋼
    板パネルに設けられるチャンバボックスを備え、このチ
    ャンバボックスの建屋床または建屋天井に面する箇所を
    除いたボックス周面に埋設設備取合い用の穴を形成する
    一方、上記チャンバボックスのボックス開口を蓋プレー
    トで取外し可能に覆設したことを特徴とする鋼板コンク
    リート構造建屋。
  3. 【請求項3】 前記鋼板パネルは、対をなして対向して
    設けられ、この対をなす鋼板パネルの間にコンクリート
    を打設したことを特徴とする請求項1または2記載の鋼
    板コンクリート構造建屋。
  4. 【請求項4】 前記チャンバボックスは鋼板パネルのパ
    ネル継ぎ目部分に設けられた半割り状チャンバボックス
    と上記鋼板パネルに隣接する鋼板パネルのパネル継ぎ目
    部分に設けられた半割り状チャンバボックスを位置合わ
    せして構成され、チャンバボックス内に埋設設備取合い
    部を接続するためのコネクティングチャンバを形成した
    請求項1記載の鋼板コンクリート構造建屋。
  5. 【請求項5】 鋼板パネルを工場で製作する一方、この
    鋼板パネルに工場側で埋設設備を予め据付け、設定する
    とともに、パネル継ぎ目部または天井・床取合い部にチ
    ャンバボックスを設け、続いて、埋設設備およびチャン
    バボックスを備えた鋼板パネルを他の鋼板パネルととも
    に建屋工事現場に搬送して搬入し、搬入された鋼板パネ
    ルをパネル継ぎ目で建て込んで一側および他側の鋼板パ
    ネル壁を構築し、両鋼板パネル壁間にコンクリートを打
    設して鋼板コンクリート壁を形成し、前記両鋼板パネル
    壁間に埋設される埋設設備取合い部の接続をチャンバボ
    ックスを利用して行なうことを特徴とする鋼板コンクリ
    ート構造建屋の施工方法。
  6. 【請求項6】 鋼板パネルをパネル継ぎ目により連接し
    て一側および他側の鋼板パネル壁を構成し、上記各鋼板
    パネル壁のパネル継ぎ目部分同士をブリッジ状に連結す
    る埋設設備接続部を設け、この埋設設備接続部は一側お
    よび他側の鋼板パネル同士を連結するチャンバダクトを
    備え、このチャンバダクトのダクト周面に埋設設備取合
    い用の穴を形成する一方、上記チャンバダクト両側のダ
    クト開口を蓋プレートで取外し可能に覆設したことを特
    徴とする鋼板コンクリート構造建屋。
  7. 【請求項7】 前記チャンバダクトは、一側および他側
    の鋼板パネルの対応するパネル継ぎ目部分に設けられた
    半スリーブ状チャンバダクトと、上記各鋼板パネルにそ
    れぞれ隣接する一側および他側の隣接鋼板パネルの対応
    するパネル継ぎ目部分に設けられた半スリーブ状チャン
    バダクトとを位置合わせして構成され、前記チャンバダ
    クト内に埋設設備同士を隣接するためのコネクティング
    チャンバを形成した請求項6記載の鋼板コンクリート構
    造建屋。
  8. 【請求項8】 前記埋設設備接続部のチャンバダクト
    は、鋼板パネル壁のパネル縦継ぎ目部分、パネル横継ぎ
    目部分またはパネル縦横継ぎ目部分に設けられた請求項
    6または7記載の鋼板コンクリート構造建屋。
  9. 【請求項9】 対向設置される一側および他側の鋼板パ
    ネル同士の建屋床または建屋天井取合い部を連結する埋
    設設備接続部を設け、この埋設設備接続部は前記一側お
    よび他側の鋼板パネル同士をブリッジ状に連結するチャ
    ンバダクトを備え、このチャンバダクトは建屋または建
    屋天井に面する箇所を除いたダクト周面に埋設設備取合
    い用の穴を形成する一方、上記チャンバダクト両側のダ
    クト開口を蓋プレートで取外し可能に覆設したことを特
    徴とする鋼板コンクリート構造建屋。
  10. 【請求項10】 対向設置される一側および他側の鋼板
    パネルの少なくとも一方に埋設設備に据え付けて設定す
    るとともに、上記両鋼板パネル同士を埋設設備接続部の
    チャンバダクトで連接して鋼板パネルユニットを工場側
    で製造し、製造された鋼板パネルユニットを建屋工事現
    場に搬送して搬入し、搬入された鋼板パネルユニットを
    建屋工事現場に据え付けて建て込む一方、建て込まれた
    鋼板パネルユニットの鋼板パネル間にコンクリートを打
    設して鋼板コンクリート壁を形成し、前記鋼板パネルユ
    ニットに付設される埋設設備取合い部の接続をチャンバ
    ボックスを利用して行なうことを特徴とする鋼板コンク
    リート構造建屋の施工方法。
JP2001207126A 2001-07-06 2001-07-06 鋼板コンクリート構造建屋 Expired - Fee Related JP4215412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001207126A JP4215412B2 (ja) 2001-07-06 2001-07-06 鋼板コンクリート構造建屋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001207126A JP4215412B2 (ja) 2001-07-06 2001-07-06 鋼板コンクリート構造建屋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003020721A true JP2003020721A (ja) 2003-01-24
JP4215412B2 JP4215412B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=19043155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001207126A Expired - Fee Related JP4215412B2 (ja) 2001-07-06 2001-07-06 鋼板コンクリート構造建屋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4215412B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109629669A (zh) * 2019-01-14 2019-04-16 重庆大学 一种平战两用装配式可拆卸钢结构体系

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109629669A (zh) * 2019-01-14 2019-04-16 重庆大学 一种平战两用装配式可拆卸钢结构体系

Also Published As

Publication number Publication date
JP4215412B2 (ja) 2009-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8499527B2 (en) Building construction method and room module
KR102307326B1 (ko) 바닥판이 구비된 수평부재 결합형 무용접 모듈러 구조물
JP4625796B2 (ja) 多連円弧状トンネルの接続構造および施工方法
KR102307324B1 (ko) 내부 결합형 모듈러 유닛의 접합 구조
CN101484647A (zh) 垂直施工缝
KR19980080404A (ko) 플랜트 건물의 건설 방법 및 그 건설에 이용되는 모듈 구조물
JP2006022581A (ja) 排水設備の配管方法及び排水立て管及びその排水立て管を使用した排水設備構造
JP2003020721A (ja) 鋼板コンクリート構造建屋およびその施工方法
JP4080621B2 (ja) 大断面トンネル及びその構築方法
KR20200054704A (ko) 선조립 벽체 모듈
JP7397723B2 (ja) 建物胴差部構造
CN210529758U (zh) 一种管廊墙体单元及管廊墙体
JP4016382B2 (ja) Sc構造体への電設工法
KR101993234B1 (ko) 조립형 철골기둥 구조 및 그 시공방법
JP2021156087A (ja) 布基礎
JPH08269943A (ja) 面内嵌合型サンドイッチ構造
JP4316163B2 (ja) 建屋の構築方法
JP2007064636A (ja) Sc構造体およびその施工方法
CN214364323U (zh) 一种装配式管沟
CN214614972U (zh) 一种带管沟的空腔构件
CN210459591U (zh) 装配式保温一体化房屋结构
JP2009114646A (ja) 補強構造
JP3045841B2 (ja) ユニット建物用の梁型枠構造
JP2002281639A (ja) Sc構造体への電線管埋設工法および電気ケーブルの敷設方法並びにその単位金属板
JP3045840B2 (ja) ユニット建物用の柱型枠構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081104

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees