JP2003020440A - 生分解性オーバープリントニス組成物、および、生分解性複合体 - Google Patents

生分解性オーバープリントニス組成物、および、生分解性複合体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷フィルム巻き取り時における耐ブロッキ
ング性、および、塗膜の耐熱性が良好であり、同時に、
生分解性を有するオーバープリントニス組成物を提供す
る。 【解決手段】 A成分として、ポリ乳酸セグメントとポ
リグリセリンセグメントを含有する脂肪族ポリエステル
であって、L乳酸とD乳酸のモル比(L/D)が1〜
9、還元粘度が0.3〜1.0dl/g、水酸基濃度が
100〜500当量/106gである脂肪族ポリエステ
ルと、B成分として、多官能イソシアネートと、C成分
として、溶剤と、を含有する、生分解性オーバープリン
トニス組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性オーバー
プリントニス組成物に関する。さらに詳しくは、生分解
性オーバープリントニス組成物、および、生分解性基材
と生分解性インキ組成物と生分解性オーバープリントニ
ス組成物を用いた生分解性塗膜とを構成要素として含む
生分解性複合体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、廃棄物量の激増が大きな環境問題
となっている。また、プラスチック製品は、家庭廃棄物
および産業廃棄物の多くを占めている。そのため、一般
的なプラスチック製品は、その半永久的に分解しない特
性から、極めて処理困難な、環境に負荷をかける素材と
して指摘されている。このような社会的ニーズから、天
然素材または生分解性合成素材を利用した、土中の微生
物などによって自然分解可能な生分解性プラスチックの
開発が、現在、盛んに行なわれている。
【0003】また、近年、プラスチック類で覆われた天
然素材製品の激増も大きな環境問題となっている。本来
なら生分解性を有するはずの紙、生分解性繊維布、生分
解性不織布、木材などの生分解基質が、プラスチック類
で覆われた結果、生分解されないためである。そのた
め、生分解性プラスチックのみならず、天然素材と生分
解性プラスチックの複合体の開発も、現在、盛んに行な
われている。
【0004】生分解性プラスチックの中でも特に、ポリ
乳酸はコストおよび物性面で最も有望視され、透明性を
持つ熱可塑性樹脂として大いに期待されている。
【0005】ポリ乳酸は、燃焼熱量はポリエチレンの半
分以下と低いため、焼却処理をしても焼却炉に負担をか
けず、有毒ガスも発生しない。また、ポリ乳酸は、土中
または水中において、自然に加水分解が進行し、次いで
微生物により分解され、無害な物質となる。また、ポリ
乳酸には、融点が170℃〜180℃付近と高く、透明
性に優れるという特徴も有する。しかし、ポリ乳酸に
は、剛直な分子構造のために、伸びや柔軟性に劣り、耐
衝撃性が低いという欠点も存在する。
【0006】このようなポリ乳酸の欠点を改善する目的
で、ポリ乳酸にポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステルをブ
レンドしたり共重合することで、柔軟性に優れ、かつ、
耐衝撃性に優れた生分解性プラスチックが数多く開発さ
れている。最も身近な例としては、包装用フィルムなど
にも、ポリ乳酸系フィルムなどを用いた生分解性フィル
ムが使用され始めている(特開2001−123055
号、特開2001−122289号、特開2001−1
22288号、特開2001−123371号、特開2
001−114997号、特開2001−31853
号)。そのため、ポリ乳酸系フィルムなどの生分解性フ
ィルムに対して良好な印刷性を有するポリ乳酸系樹脂バ
インダなどを使用した生分解性インキ組成物の開発も盛
んに行われている(特開平8−92518号公報、特開
平8−319445号公報、特開平9−132709号
公報、特開平10−251368号公報、特開平10−
25439号公報)。
【0007】しかし、前記のような生分解性を有する印
刷フィルムのインキ層においては、製造工程において、
巻き取り耐ブロッキング性が不足する場合が多い。
【0008】このように、巻き取りブロッキング性に問
題がある場合、一般に、印刷面を保護するために、印刷
面をオーバープリントニス組成物で被覆することが多
い。すなわち、印刷インキ各色(黄、紅、藍、黒、な
ど)を基材に印刷した後、その印刷面上に透明なオーバ
ープリントニス組成物を印刷するのである(特開200
1−2969号、特開2000−327709号、特開
平11−279441号公報、特開平11−11687
4号公報)。
【0009】また、従来は、印刷面に光沢性を付与する
には、いわゆるビニール引き、プレスコート、プリント
ラミネート、などの手法が用いられていた。しかし、近
年では、耐ブロッキング性、耐磨耗性、耐擦傷性、接着
強度、透明度、耐薬品性、耐水性、耐熱性、耐汚染性、
に優れると同時に光沢性に優れた印刷面を得られるオー
バープリントニス組成物で印刷面を被覆することも多
い。光沢性および耐汚染性を得るための、オーバープリ
ントニス組成物を用いた加工の例としては、紙器類、ラ
ベル、シール、レコードジャケット、書籍のカバーやサ
ック、雑誌類やカタログの表紙、絵葉書、ポスター、な
どの艶出しが挙げられる。
【0010】しかし、現在一般に使用されているオーバ
ープリントニス組成物は、十分な耐ブロッキング性、耐
磨耗性、耐擦傷性、接着強度、透明度、耐薬品性、耐水
性、耐熱性、耐汚染性、を有しており、優れた光沢性を
示すものの、十分な生分解性を有していない。
【0011】そのため、生分解性基材および生分解性イ
ンキ組成物を用いた印刷面に対して十分な耐ブロッキン
グ性、耐磨耗性、耐擦傷性、接着強度、透明度、耐薬品
性、耐水性、耐熱性、耐汚染性、あるいは、光沢性を付
与しようとすれば、非生分解性オーバープリントニス組
成物を用いざるを得ない場合がある。その結果、せっか
くの生分解性基材および生分解性インキ組成物の、環境
負荷の削減効果が十分生かされないという問題が生じて
いる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の現状に基づき、
本発明の課題は、印刷フィルム巻き取り時における耐ブ
ロッキング性、および、塗膜の耐熱性が良好であり、同
時に、生分解性を有するオーバープリントニス組成物を
提供することである。
【0013】また、本発明の他の課題は、耐磨耗性、接
着強度、透明度、耐水性、に優れ、同時に、生分解性を
有するオーバープリントニス組成物を提供することであ
る。
【0014】さらに、本発明の他の課題は、光沢性を有
し、同時に、生分解性を有するオーバープリントニス組
成物を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するには、優れた生分解性と透明性を有するポ
リ乳酸系樹脂に、耐ブロッキング性および耐熱性を付与
すればよいことに着目し、鋭意検討した結果、特定のポ
リ乳酸系樹脂に、多官能イソシアネートを加えることに
より、優れた耐ブロッキング性および耐熱性が付与でき
ることを見いだし、本発明を完成させた。
【0016】すなわち、本発明の生分解性オーバープリ
ントニス組成物は、A成分として、ポリ乳酸セグメント
とポリグリセリンセグメントを含有する脂肪族ポリエス
テルであって、L乳酸とD乳酸のモル比(L/D)が1
〜9、還元粘度が0.3〜1.0dl/g、水酸基濃度
が100〜500当量/106gである脂肪族ポリエス
テルと、B成分として、多官能イソシアネートと、C成
分として、溶剤と、を含有する。
【0017】ここで、前記のポリグリセリンセグメント
の重合度は、3〜20の範囲であることが望ましい。
【0018】また、本発明は、生分解性基材と、その上
面に印刷される生分解性インキ組成物と、さらにその上
面を被覆する前記の生分解性オーバープリントニス組成
物を用いた生分解性塗膜と、を構成要素として含む、生
分解性複合体を含む。
【0019】ここで、前記の生分解性基材としては、生
分解性フィルム、生分解性プラスチック、紙、生分解性
繊維布、生分解性不織布、木材、からなる群のうちの1
種または2種以上を構成要素として含むことが望まし
い。
【0020】さらに、前記の生分解性基材としては、ポ
リ乳酸系フィルムを構成要素として含むことが特に好ま
しい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示して本発明
をより詳細に説明する。
【0022】本発明の生分解性オーバープリントニス組
成物は、A成分として、特定の脂肪族ポリエステルと、
B成分として、多官能イソシアネートと、C成分とし
て、溶剤と、を含有する。
【0023】本発明の生分解性オーバープリントニス組
成物は、生分解性を有する。ここで、生分解性とは、分
解の一過程において、生物の代謝が関与して、低分子量
化合物に変換する性質をいう。
【0024】また、オーバープリントニス組成物とは、
紙、プラスチックフィルム、などの印刷面を保護し、耐
ブロッキング性、耐磨耗性、接着強度、透明度、耐水
性、耐熱性、などを向上させると同時に、高光沢の印刷
面を得る目的で、塗布、または、印刷されるコーティン
グ剤をいう。
【0025】本発明における脂肪族ポリエステル(A成
分)は、ポリ乳酸セグメントとポリグリセリンセグメン
トを含有する脂肪族ポリエステルであって、L乳酸とD
乳酸のモル比(L/D)が1〜9の範囲であり、還元粘
度が0.3〜1.0dl/gの範囲であり、水酸基濃度
が100〜500当量/106gの範囲であることを特
徴とする。
【0026】本発明における脂肪族ポリエステル(A成
分)は、ポリ乳酸セグメントとポリグリセリンセグメン
トを含有する脂肪族ポリエステルである。ここで、ポリ
乳酸セグメントとは、乳酸残基の重合度が3以上の単位
を示すものとする。また、ポリグリセリンセグメントと
は、グリセリン残基の重合度が3以上の単位を示すもの
とする。
【0027】脂肪族ポリエステル(A成分)は、乳酸残
基を80モル%以上含有していることが好ましく、90
モル%以上含有していればさらに好ましい。乳酸残基が
80モル%未満であると、塗膜物性、生分解性が低下す
る傾向がある。
【0028】また、脂肪族ポリエステル(A成分)は、
重量の面では乳酸残基を90重量%以上含有しているこ
とが好ましく、95重量%以上含有していればさらに好
ましく、97重量%以上含有していれば最も好ましい。
【0029】なお、脂肪族ポリエステル(A成分)の原
料として用いる乳酸としては、L−乳酸、D−乳酸、D
L−乳酸のいずれも用いることが出来る。ここで、L−
乳酸とD−乳酸のモル比(L/D)が1〜9の範囲であ
ることが好ましく、1〜5.6の範囲であればさらに好
ましい。
【0030】L/Dが9を超えると、脂肪族ポリエステ
ル(A成分)の使用溶剤に対する溶解性が悪くなり、オ
ーバープリントニス組成物として使用できない。
【0031】また、L/Dが1未満、すなわち、D−乳
酸過剰であると原料コストが高くなる。なぜなら、一般
には、L−乳酸またはLD−乳酸の方が大量かつ安価に
入手しやすいためである。もっとも、D−乳酸過剰の配
合で前記の脂肪族ポリエステルを製造しても、L/Dが
1〜9の範囲となる条件で製造した脂肪族ポリエステル
(A成分)と同様の物性のものを得ることができる。
【0032】脂肪族ポリエステル(A成分)において、
乳酸に加えて使用可能なヒドロキシ酸としては、グリコ
ール酸、2−ヒドロキシイソ酪酸、3−ヒドロキシ酪
酸、16−ヒドロキシヘキサデカン酸、2−ヒドロキシ
−2−メチル酪酸、12−ヒドロキシステアリン酸など
が挙げられる。その他、4−ヒドロキシ酪酸、10−ヒ
ドロキシステアリン酸、リンゴ酸、クエン酸、グルコン
酸等も好ましく使用できる。また、カプロラクトンのよ
うなヒドロキシ酸の分子内エステル、ラクチドのような
α-ヒドロキシ酸から水分子を失って生成した環状エス
テルも用いられる。
【0033】なお、テレフタル酸、イソフタル酸、オル
ソフタル酸、などの芳香族ジカルボン酸や、ビスフェノ
ール−A、ビスフェノール−Aのアルキレンオキサイド
付加物、などの芳香族ジオールなどは少量であれば共重
合されていても良いが、生分解性の面からは含まれない
ことが好ましい。
【0034】脂肪族ポリエステル(A成分)におけるポ
リグリセリンセグメントの重合度は3〜20の範囲にあ
ることが好ましく、特に好ましくは4〜15の範囲であ
る。重合度が2以下であると多官能イソシアネートとの
反応性が低下する傾向があり、重合度が20を超える
と、塗膜の耐水性が低下する場合がある。
【0035】本発明における脂肪族ポリエステル中のポ
リグリセリンセグメントが占める割合は、0.01〜1
0重量%の範囲が好ましく、0.1〜5重量%の範囲で
あればさらに好ましく、0.2〜3の範囲が最も好まし
い。
【0036】次に、脂肪族ポリエステル(A成分)の製
造方法について説明する。脂肪族ポリエステル(A成
分)の製造方法としては、特に限定されず、従来の公知
の方法を用いることが出来る。たとえば、乳酸の二量体
であるラクチドと他のヒドロキシ酸、ポリグリセリン、
などを溶融混合し、公知の開環重合触媒(例えば、オク
チル酸スズ、アルミニウムアセチルアセトナート)を使
用して加熱開環重合させる方法や、加熱および減圧によ
り直接脱水重縮合を行う方法などが挙げられる。
【0037】しかし、ラクチドの加熱開環重合反応は工
程がシンプルで容易であり、高純度生成物が得られやす
いため、脂肪族ポリエステル(A成分)の製造方法とし
ては、ラクチドの加熱開環重合反応を用いることが好ま
しい。
【0038】次に、得られた脂肪族ポリエステル(A成
分)の特性について説明する。脂肪族ポリエステル(A
成分)の還元粘度(ηsp/c)は、0.3〜1.0dl
/gの範囲である必要がある。還元粘度が0.3dl/
gよりも低いと、コーティング時のハジキなどの原因と
なり、還元粘度が1.0dl/gよりも高いと、オーバ
ープリントニス組成物の粘度が高くなりすぎて、塗装作
業性が悪くなる。
【0039】なお、本発明において、還元粘度は、サン
プル濃度0.125g/25ml、測定溶剤クロロホル
ム、測定温度25℃で、ウベローデ粘度管を用いて測定
した値である。
【0040】本発明における脂肪族ポリエステル(A成
分)のガラス転移温度Tgは40〜60℃の範囲である
ことが好ましい。また、Tgは45〜60℃の範囲であ
ればさらに好ましい。Tgが40〜60℃の範囲であれ
ば、オーバープリントニス組成物の接着強度、耐ブロッ
キング性は良好である。
【0041】また、ガラス転移点Tgは、たとえば、ポ
リエステルの共重合体の構成成分の割合を変化させるこ
とにより調整することができる。なお、ここで述べるガ
ラス転移温度(Tg)はDSC(示差走査熱量計)法に
より測定した値である。
【0042】脂肪族ポリエステル(A成分)中の水酸基
濃度は、100〜500当量/10 6gの濃度範囲で含
まれることが望ましい。水酸基濃度が100当量/10
6g未満であると、多官能イソシアネートとの反応性が
低下してしまう。また、水酸基濃度が500当量/10
6gを超えると塗膜の耐水性が悪化してしまう。
【0043】ここで、水酸基濃度は、原料の仕込量およ
び脂肪族ポリエステルの酸価の測定値から計算によって
求めることができるが、計算方法は、使用する原料およ
び得られる脂肪族ポリエステルの種類により異なる。ま
た、水酸基濃度の測定は、過剰のフェニルイソシアネー
トを加え樹脂水酸基を反応させ、次に未反応のフェニル
イソシアネートを過剰のジエチルアミンと反応させ、未
反応ジエチルアミン量を酸により滴定するなどの公知の
滴定法で求めることもできる。
【0044】次に、本発明の生分解性オーバープリント
ニス組成物について説明する。本発明の生分解性オーバ
ープリントニス組成物は、A成分として、特定の脂肪族
ポリエステルと、B成分として、多官能イソシアネート
と、C成分として、溶剤と、を含有する。
【0045】ここで、本発明における多官能イソシアネ
ート(B成分)としては、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)、水添TDI、水
添MDI、などの2官能イソシアネートや、ヘキサメチ
レンジイソシアネート3量体などの3官能イソシアネー
ト、などが挙げられる。また、本発明における溶剤(C
成分)としては、特に限定されず、一般にオーバープリ
ントニス組成物に用いられる公知の溶剤を用いることが
できる。具体例としては、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン、などのケトン系溶剤や、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、などのエステル系溶剤や、ブチ
ル化エチレングリコールなどのアルコール系溶剤や、ト
ルエン、キシレン、などの芳香族系溶剤が挙げられる。
なお、本発明の生分解性オーバープリントニス組成物に
は、必要に応じて、たとえば、酸化防止剤、熱安定剤、
紫外線吸収剤、滑剤、ワックス剤、着色顔料、結晶化促
進剤、可塑剤、架橋剤、粘度調整剤、静電気防止剤、香
料、抗菌剤、撥水剤、親水剤、消泡剤、分散剤、重合禁
止剤、蛍光顔料、などの各種添加剤を、本発明の効果を
損なわない範囲内で添加することができる。
【0046】さらに、本発明の生分解性オーバープリン
トニス組成物における上記成分の配合量は、脂肪族ポリ
エステル(A成分)100重量部に対して、多官能イソ
シアネート(B成分)は0.5〜20重量部の範囲、溶
剤(C成分)は100〜2000重量部の範囲であるこ
とが好ましい。
【0047】多官能イソシアネート(B成分)の配合量
が0.5重量部未満の場合には、耐ブロッキング性不
足、耐熱性不足となる傾向があり、20重量部を超える
場合には、生分解性不足という問題が生じることがあ
る。
【0048】また、溶剤(C成分)の配合量が100重
量部未満の場合には、オーバープリントニスの粘度が高
くなりすぎ、コーティング適性が低下する傾向があり、
2000重量部を超える場合には、乾燥膜厚が不足し、
オーバープリントニスとしての性能を発揮できなくなる
という問題が生じることがある。
【0049】また、本発明の生分解性オーバープリント
ニス組成物の製造方法は、特に限定されず、従来の公知
の方法を用いることができる。たとえば、本発明に用い
るポリエステルを有機溶剤で加熱溶解し、冷却後、樹脂
ワニス中へ多官能イソシアネートを配合し、攪拌溶解さ
せることにより、本発明のオーバープリントニス組成物
を得ることができる。
【0050】次に、本発明の生分解性塗膜および生分解
性複合体について説明する。本発明の生分解性複合体
は、生分解性基材と、その上面に印刷される生分解性イ
ンキ組成物と、さらにその上面を被覆する本発明の生分
解性オーバープリントニス組成物を用いた生分解性塗膜
と、を構成要素として含む。
【0051】ここで、本発明における生分解性基材は、
シート状で、生分解性を有し、生分解性インキ組成物の
受容性を有するものであれば、任意の基材が利用でき
る。
【0052】また、本発明における生分解性基材は、シ
ート状のものに限定されるわけではなく、立体的な形状
を持つものにも適用可能である。
【0053】本発明における生分解性基材としては、た
とえば、生分解性フィルム、生分解性プラスチック、
紙、生分解性繊維布、生分解性不織布、木材、などが使
用可能である。また、本発明における生分解性基材とし
ては、ポリ乳酸系フィルム、および、パルプを主成分と
する紙が、特に好ましい。
【0054】前記のポリ乳酸系フィルムとしては、ポリ
L−乳酸系フィルムが、特に好ましい。
【0055】さらに、前記のポリ乳酸系フィルムを生分
解性インキ組成物の受容性が高まるように加工したもの
を用いてもよい。たとえば、(i)ポリ乳酸系フィルム
を発泡させて微細な孔を多数設け、この微細孔によって
生分解性インキ組成物の受容性を改善させたもの、(i
i)溶剤溶解性の微粉末を混合して製膜したプラスチッ
クフィルムから微粉末を溶剤により溶解除去し、こうし
て除去された微粉末存在部位を微細な孔として、この微
細孔によって生分解性インキ組成物の受容性を改善させ
たもの、あるいは、(iii)微粉末を混合して製膜し
たプラスチックフィルムを延伸し、この延伸によって微
粉末とプラスチックとの間に微細な亀裂を生ぜしめ、こ
の微細な亀裂によって生分解性インキ組成物の受容性を
改善させたもの、などが好適に利用できる。
【0056】前記のパルプを主成分とする紙としては、
更紙、中質紙、上質紙、段ボールなどの板紙、などが特
に好ましい。
【0057】本発明における生分解性インキ組成物は、
特に限定されず、生分解性を有し、生分解性基材に好適
に印刷あるいは塗布することができ、インキ組成物とし
ての特性を持つものであれば、任意のインキ組成物を利
用することができる。
【0058】本発明における生分解性インキ組成物とし
ては、たとえば、ポリ乳酸系樹脂バインダと、顔料と、
溶剤と、を含有する生分解性インキ組成物などが好適に
使用可能である。
【0059】本発明における生分解性インキ組成物の印
刷あるいは塗布の方法は、特に限定されず、従来の公知
の方法を利用可能である。たとえば、シルクスクリーン
印刷、オフセット印刷、凸版印刷、グラビア印刷、グラ
ビアオフセット印刷、フレキソ印刷、バーコーター塗
工、エアナイフ塗工、などの方法を用いることができ
る。また、1色に限らず、多色の印刷インキで刷り重ね
られていてもよい。
【0060】本発明における生分解性オーバープリント
ニス組成物の印刷あるいは塗布の方法も、特に限定され
ず、従来の公知の方法を利用可能である。たとえば、シ
ルクスクリーン印刷、オフセット印刷、凸版印刷、グラ
ビア印刷、グラビアオフセット印刷、フレキソ印刷、バ
ーコーター塗工、エアナイフ塗工、などの方法を用いる
ことができる。
【0061】本発明の生分解性オーバープリントニス組
成物の焼付硬化の条件は、特に限定されず、用途に応
じ、任意であるが、温度60℃以下、時間1〜30分の
範囲が好ましい。また、特に焼付を行なわず、自然に、
あるいは、温風によって乾燥させてもよい。焼付あるい
は乾燥後、本発明の生分解性オーバープリントニス組成
物は、実質的に透明な塗膜を形成する。
【0062】また、本発明の生分解性塗膜の膜厚は、用
途に応じ、任意であるが、たとえば、一般的な使用方法
の場合には、5〜100μmの範囲にあることが好まし
く、10〜50μmの範囲にあればさらに好ましい。
【0063】本発明の生分解性複合体は、包装用材料、
医療用材料、産業資材、工業用材料、漁業用材料、農業
用材料、建築用材料、衣料用材料、家庭用材料、などの
各種用途に使用可能である。
【0064】具体例を挙げれば、本発明の生分解性複合
体は、印刷ラベル、包装用フィルム、紙器類、シール、
レコードジャケット、書籍のカバーやサック、雑誌類や
カタログの表紙、絵葉書、ポスター、などに好適に利用
できる。
【0065】
【実施例】以下、実施例において本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0066】<実施例1>DLラクチド1000部、重
合度が10であるポリグリセリン10部、開環重合触媒
として、アルミニウムアセチルアセトナート1部を4つ
口フラスコに仕込み、窒素雰囲気下、180℃で3時間
加熱溶融させることにより開環重合させ、残留ラクチド
を減圧下留去させることにより、ポリエステル(I)を
得た。得られたポリエステルの特性値を表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】次にポリエステル(I)100重量部を酢
酸エチル100重量部と酢酸プロピル100重量部から
なる混合溶剤に溶解させ、3官能イソシアネートである
「デュラネートTPA−100(旭化成工業株式会社
製)」1重量部を配合することにより、オーバープリン
トニス組成物(I)を得た。得られたオーバープリント
ニス組成物の配合を表2に示す。
【0069】
【表2】
【0070】<比較例1>ポリエステル(I)100重
量部を酢酸エチル100重量部と酢酸プロピル100重
量部からなる混合溶剤に溶解させることにより、オーバ
ープリントニス組成物(II)を得た。得られたオーバ
ープリントニス組成物の配合を表2に示す。
【0071】<実施例2>DLラクチド1000部、重
合度が10であるポリグリセリン5.6部、開環重合触
媒として、アルミニウムアセチルアセトナート1部を4
つ口フラスコに仕込み、窒素雰囲気下、180℃で3時
間加熱溶融させることにより開環重合させ、残留ラクチ
ドを減圧下留去させることにより、ポリエステル(I
I)を得た。次にポリエステル(II)100重量部を
酢酸エチル100重量部と酢酸プロピル100重量部か
らなる混合溶剤に溶解させ、3官能イソシアネートであ
る「デュラネートTPA−100(旭化成工業株式会社
製)」1重量部を配合することにより、オーバープリン
トニス組成物(III)を得た。得られたオーバープリ
ントニス組成物の配合を表2に示す。
【0072】<実施例3>DLラクチド1000部、重
合度が10であるポリグリセリン16.5部、開環重合
触媒として、アルミニウムアセチルアセトナート1部を
4つ口フラスコに仕込み、窒素雰囲気下、180℃で3
時間加熱溶融させることにより開環重合させ、残留ラク
チドを減圧下留去させることにより、ポリエステル(I
II)を得た。次にポリエステル(III)100重量
部を酢酸エチル100重量部と酢酸プロピル100重量
部からなる混合溶剤に溶解させ、3官能イソシアネート
である「デュラネートTPA−100(旭化成工業株式
会社製)」1重量部を配合することにより、オーバープ
リントニス組成物(IV)を得た。得られたオーバープ
リントニス組成物の配合を表2に示す。
【0073】<実施例4>DLラクチド1000部、重
合度が10であるポリグリセリン26.3部、開環重合
触媒として、アルミニウムアセチルアセトナート1部を
4つ口フラスコに仕込み、窒素雰囲気下、180℃で3
時間加熱溶融させることにより開環重合させ、残留ラク
チドを減圧下留去させることにより、ポリエステル(I
V)を得た。次にポリエステル(IV)100重量部を
酢酸エチル100重量部と酢酸プロピル100重量部か
らなる混合溶剤に溶解させ、3官能イソシアネートであ
る「デュラネートTPA−100(旭化成工業株式会社
製)」1重量部を配合することにより、オーバープリン
トニス組成物(V)を得た。得られたオーバープリント
ニス組成物の配合を表3に示す。
【0074】
【表3】
【0075】<比較例2>DLラクチド1000部、乳
酸1部、開環重合触媒として、アルミニウムアセチルア
セトナート1部を4つ口フラスコに仕込み、窒素雰囲気
下180℃で3時間加熱溶融させることにより、開環重
合させ、その後、残留ラクチドを減圧下留去し、ポリエ
ステル(V)を得た。次にポリエステル(V)100重
量部を酢酸エチル100重量部と酢酸プロピル100重
量部からなる混合溶剤に溶解させ、3官能イソシアネー
トである「デュラネートTPA−100(旭化成工業株
式会社製)」1重量部を配合することにより、オーバー
プリントニス組成物(VI)を得た。得られたオーバー
プリントニス組成物の配合を表3に示す。
【0076】<比較例3>DLラクチド1000部、グ
リセリン1部、開環重合触媒として、アルミニウムアセ
チルアセトナート1部を4つ口フラスコに仕込み、窒素
雰囲気下180℃で3時間加熱溶融させることにより、
開環重合させ、その後、残留ラクチドを減圧下留去し、
ポリエステル(VI)を得た。次にポリエステル(V
I)100重量部を酢酸エチル100重量部と酢酸プロ
ピル100重量部からなる混合溶剤に溶解させ、3官能
イソシアネートである「デュラネートTPA−100
(旭化成工業株式会社製)」1重量部を配合することに
より、オーバープリントニス組成物(VII)を得た。
得られたオーバープリントニス組成物の配合を表3に示
す。
【0077】<性能評価>オーバープリントニス組成物
(I)〜(VII)を乾燥膜厚10μmでポリL−乳酸
系フィルムにコーティングし、40℃で3時間加熱硬化
後、コーティングフィルムの耐ブロッキング性、耐磨耗
性、接着強度、透明度、光沢性、耐水性、耐熱性、生分
解性、を下記の試験方法に基づいて評価した。評価結果
を表4〜表5に示す。 (i)耐ブロッキング性試験 巻き取りを想定し、ポリL−乳酸系フィルムとコーティ
ング面でのブロッキング性に着目し、室温下、サンプル
に500g/cm2の加重をかけ、ブロッキング性の試
験を実施し、下記の基準に基づいて評価した。 ◎:ブロッキング性優秀(容易に剥離できる)。 ○:ブロッキング性良好(剥離後概観異常なし)。 △:ブロッキング性に劣る(剥離後,塗膜の一部に損傷
有り)。 ×:ブロッキング性なし(剥離不可能)。
【0078】(ii)耐磨耗性試験 塗膜をポリエステルの布で強く擦り、擦り後を目視にて
観察し,下記の基準に従って評価した。 ◎:傷跡無し。 ○:かすかに傷跡が残る。 △:はっきりと傷跡が残る。 ×:塗膜が一部剥がれ落ちる。
【0079】(iii)接着強度試験 塗膜に碁盤目状の切込を入れ、ニチバンセロテープ
(R)を貼り付けた後、剥がし、塗膜の剥れ状態を目視
にて観察し、下記の基準に従って評価した。 ◎:剥れ無し。 ○:一部剥れる。 △:半分以上剥れる。 ×:ほとんどすべて剥れる。
【0080】(iv)透明度試験 塗膜を目視にて観察し、下記の基準に従って評価した。 ◎:印刷面が鮮明に読み取れる。 ○:印刷面が少し滲んで見える。 △:印刷面がかなりぼやけて見える。 ×:印刷面がぼやけて読み取れない。
【0081】(v)光沢性試験 塗膜を目視にて観察し、下記の基準に従って評価した。 ◎:光沢感が非常に強い。 ○:光沢感が強い。 △:光沢感が弱い。 ×:光沢感がほとんど感じられない。
【0082】(vi)耐水性試験 サンプルを25℃の水に1時間浸し、白化、膨潤の有無
を目視にて観察し、下記の基準に従って評価した。 ◎:白化、膨潤が全く見られない。 ○:白化、膨潤がわずかに見られる。 △:白化、膨潤がかなり見られる。 ×:大部分が白化、膨潤して見える。
【0083】(vii)耐熱性試験 80℃に加熱したアルミ箔とサンプルを接触させ、オー
バープリントニスの剥れ具合を目視にて観察し、下記の
基準に従って評価した。 ◎:外観異常なし。 ○:一部外観異常あり。 △:一部の塗膜がアルミ箔側にとられる。 ×:大部分の塗膜がアルミ箔側にとられる。
【0084】(viii)生分解性試験 積層体10cm×10cmをコンポスター(生ゴミ処理
機、三井ホーム社製「MAM」)中に入れ、経時的にサ
ンプルの形態(分解の速度)を目視観察し、7日後に下
記の基準に従って評価した。 ◎:サンプルの形態が完全になし。 ○:サンプルの形態がほとんどなし。 △:サンプルの断片あり。 ×:サンプルの形態がほとんど残っている。
【0085】
【表4】
【0086】
【表5】
【0087】評価結果より、多官能イソシアネートとし
てヘキサメチレンジイソシアネート3量体を含有する本
発明の実施例1〜4は、比較例1に比べて、耐ブロッキ
ング性および耐熱性が顕著に優れていることがわかる。
【0088】また、脂肪族ポリエステルの水酸基濃度が
100〜500当量/106gの範囲にある実施例1
は、比較例2または比較例3に比べて、耐ブロッキング
性および耐熱性が顕著に優れていることがわかる。
【0089】また、実施例1〜4は、比較例1〜3に比
べて、その他の評価項目においても優れている点が多い
ことがわかる。
【0090】今回開示された実施の形態および実施例は
すべての点で例示であって制限的なものではないと考え
られるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではな
くて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
【0091】
【発明の効果】本発明の生分解性オーバープリントニス
組成物は、優れた生分解性をし、印刷フィルム巻き取り
時における耐ブロッキング性、および、塗膜の耐熱性が
顕著に良好である。
【0092】また、本発明の生分解性オーバープリント
ニス組成物は、耐磨耗性、接着強度、透明度、耐水性、
にも優れている。
【0093】さらに、本発明の生分解性オーバープリン
トニス組成物を用いることにより、印刷物に優れた光沢
性を付与することが可能である。
【0094】そして、生分解性基材の上面に生分解性イ
ンキを印刷し、さらにその上面を本発明の生分解性オー
バープリントニス組成物で被覆することにより、優れた
生分解性、耐磨耗性、接着強度、透明度、耐水性、耐熱
性、光沢性、を持つ生分解性複合体を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 貴志 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 堀田 泰業 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 賀来 俊行 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 奥山 和紀 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK01A AK41A AK41C AK41K AL01C AP00A AR00A AR00B BA03 BA07 BA10A BA10C DG11A DG15A HB31B JA06C JB07 JC00 JC00A JC00B JJ03 JK06 JK09 JN21 4J038 DD011 DG261 MA14 NA01 NA04 NA06 NA11 NA12 NA14 4J039 AE06 BE01 BE12 GA01 GA02 GA03 GA04 GA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A成分として、ポリ乳酸セグメントとポ
    リグリセリンセグメントを含有する脂肪族ポリエステル
    であって、L乳酸とD乳酸のモル比(L/D)が1〜
    9、還元粘度が0.3〜1.0dl/g、水酸基濃度が
    100〜500当量/106gである脂肪族ポリエステ
    ルと、B成分として、多官能イソシアネートと、C成分
    として、溶剤と、を含有する、生分解性オーバープリン
    トニス組成物。
  2. 【請求項2】 ポリグリセリンセグメントの重合度が、
    3〜20の範囲であることを特徴とする、請求項1に記
    載の生分解性オーバープリントニス組成物。
  3. 【請求項3】 生分解性基材と、その上面に印刷される
    生分解性インキ組成物と、さらにその上面を被覆する請
    求項1または請求項2に記載の生分解性オーバープリン
    トニス組成物を用いた生分解性塗膜と、を構成要素とし
    て含む、生分解性複合体。
  4. 【請求項4】 生分解性基材として、生分解性フィル
    ム、生分解性プラスチック、紙、生分解性繊維布、生分
    解性不織布、木材、からなる群のうちの1種または2種
    以上を構成要素として含むことを特徴とする、請求項3
    に記載の生分解性複合体。
  5. 【請求項5】 生分解性基材として、ポリ乳酸系フィル
    ムを構成要素として含むことを特徴とする、請求項3に
    記載の生分解性複合体。
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