JP2003020418A - 黒鉛微粉及びその製造方法、並びに該黒鉛微粉の用途 - Google Patents

黒鉛微粉及びその製造方法、並びに該黒鉛微粉の用途

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JP2003020418A JP2001207262A JP2001207262A JP2003020418A JP 2003020418 A JP2003020418 A JP 2003020418A JP 2001207262 A JP2001207262 A JP 2001207262A JP 2001207262 A JP2001207262 A JP 2001207262A JP 2003020418 A JP2003020418 A JP 2003020418A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止用途、電磁波遮蔽用途等に好適な導
電性に優れた黒鉛微粉、導電性、成形性に優れた導電性
樹脂組成物、導電性、強度に優れた樹脂成形体の提供。 【解決手段】 特定の元素を含む物質が主に表層部の一
部または全部に存在している黒鉛微粉、この黒鉛微粉を
用いた導電性樹脂組成物、導電性樹脂組成物から得られ
た樹脂成形体。ホウ化物が黒鉛微粉表層部に一部または
全部に存在している黒鉛微粉、この黒鉛微粉を用いた導
電性樹脂組成物、導電性樹脂組成物から得られた樹脂成
形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電性に優れた黒鉛
微粉およびその製造方法に係り、樹脂に添加することに
より優れた導電性を付与することができ、帯電防止用
途、電磁波遮蔽用途等に好適な樹脂成形体を得ることが
できる黒鉛微粉、その製造方法並びにその用途に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】導電性樹脂成形体は樹脂中に導電性フィ
ラーを充填分散させることにより、帯電防止用途、電磁
波遮蔽用途等に用いられている。導電性フィラ−には
金、銀、銅、パラジウム、アルミニウム等の金属系フィ
ラー、カーボンブラック、黒鉛に代表されるカーボン系
フィラーが知られている。
【0003】金属系フィラーは高導電性を付与できる点
で優れているが、質量が重く且つ樹脂混練時のスクリュ
−、金型の磨耗等の問題点がある。また、酸等に対する
耐食性にも問題がある。
【0004】一方、カーボン系フィラーは軽量であり、
酸等に対する耐食性も高く、また樹脂添加後の混練も容
易でありスクリューや金型の磨耗がない等の利点がある
が、導電性が金属系フィラーに比べ低いという問題点が
あった。
【0005】ホウ素等の黒鉛化触媒を用いて黒鉛化を最
大限に進行させた黒鉛微粉を用いたとしても導電性の向
上は十分に解決できなかった。導電性を補う目的で黒鉛
微粉の添加量を増やすと樹脂成形体の機械的強度が低下
してしまうため実用に供するのには十分でなかった。特
開平2−77442号公報に示されているようなカーボ
ンブラック、黒鉛微粉、気相法炭素繊維の混合フィラー
を用いても10-2Ω・cmオーダー以下の低抵抗値を得
るのは困難であり、電磁遮蔽用途やエレクトロニクス分
野の導電材料に要求される10-3Ω・cmオーダー以下
の低い抵抗値つまり高い導電性はカーボン系フィラーの
みを用いて得られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のカーボンブラッ
クや黒鉛微粉等のカーボン系フィラーを用いた樹脂成形
体の場合には、10-2Ω・cmオーダーの導電性を得る
ためにも添加量を大幅に増やす必要があり、成形性が悪
化するだけでなく、得られた成形体は強度が弱く限定さ
れた用途にしか使用できないものであった。この原因と
してはカーボン系フィラー自体の固有抵抗が金属系フィ
ラーに比べ高いことも原因の一つであるが、フィラー同
士の接触抵抗が高いことも大きな要因の一つであった。
本発明は黒鉛微粉自体の導電性を改善し、さらに黒鉛微
粉表面を改質することによりフィラー同士の接触抵抗を
大幅に低減させ、このフィラーを用いた樹脂成形体の導
電性を大幅に向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
状況に鑑み、黒鉛微粉、その製造方法と黒鉛微粉を導電
性フィラーとした樹脂成形体について鋭意検討した結
果、ホウ素、ニッケル、コバルト、マンガン、ケイ素、
マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、バ
ナジウム、クロム、鉄、銅、モリブデン、タングステ
ン、ジルコニウムの中から選ばれた少なくとも2種の元
素を含む物質が主に表層部(結晶表面及び結晶表面から
10数nm程度までの表面層)の一部または全部に、均
一でも不均一でもよく、存在している黒鉛微粉を用いる
と従来の黒鉛微粉を用いた樹脂成形体では得られなかっ
た高導電性の樹脂成形体が得られることを見出した。
【0008】ホウ化物が表層部に存在している黒鉛微粉
を用いると高導電性の樹脂成形体が得られることを見出
した。これは表層部、特に表面に存在するホウ化物によ
り、粉体間の接触抵抗が大幅に低減されることによるも
のと考えられる。
【0009】また、本発明の黒鉛微粉は黒鉛化がそれほ
ど進行していなくても良く、具体的にはX線格子面間隔
0値(すなわち炭素網面層の面間隔d002の2倍値)が
0.685nm以下(すなわちd002が0.3425n
m以下)程度まで黒鉛化が進行していれば充分である。
完全な黒鉛としての理論値はC0が0.6708nm
(d002が0.3354nm)と知られていて、この値
を超えて小さくなることはないと考えられる。
【0010】また、本発明の黒鉛微粉を添加した樹脂成
型体は、従来の黒鉛微粉を同質量添加した場合に比べ強
度が大幅に向上することも見出した。これは、本発明の
黒鉛微粉が粉体間の滑り性が向上し、また樹脂との濡れ
性が向上した結果、樹脂への分散性が向上したためと考
えられる。すなわち、本発明は、以下の黒鉛微粉及びそ
の微粉の製造方法並びにその微粉の用途を提供する。
【0011】1)ホウ素、ニッケル、コバルト、マンガ
ン、ケイ素、マグネシウム、アルミニウム、カルシウ
ム、チタン、バナジウム、クロム、鉄、銅、モリブデ
ン、タングステン、ジルコニウムからなる群から選ばれ
た少なくとも2種の元素がそれぞれ100質量ppm以
上含まれる平均粒径0.1〜100μmの黒鉛微粉、 2)ニッケル、コバルト、マンガン、ケイ素、マグネシ
ウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、バナジウ
ム、クロム、鉄、銅、モリブデン、タングステン、ジル
コニウムからなる群から選ばれた少なくとも1種の元素
と、ホウ素元素がそれぞれ100質量ppm以上含まれ
る平均粒径0.1〜100μmの黒鉛微粉、 3)表層部にホウ化物が存在していることを特徴とする
平均粒径0.1〜100μmの黒鉛微粉、 4)ホウ素と、ホウ化物を形成する金属元素がそれぞれ
100質量ppm以上であるであることを特徴とする上
記3)に記載の黒鉛微粉、 5)ホウ化物が、ホウ化鉄、ホウ化チタン、ホウ化ニッ
ケルからなる群から選ばれた少なくとも1つである上記
3)または4)に記載の黒鉛微粉、 6)ホウ素、ニッケル、コバルト、マンガン、ケイ素、
マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、バ
ナジウム、クロム、鉄、銅、モリブデン、タングステ
ン、ジルコニウムまたはその化合物から選ばれた少なく
とも2種を、炭素質粉体に対して0.01〜10質量%
添加して熱処理する工程を含む黒鉛微粉の製造方法、 7)ホウ素またはその化合物と、ニッケル、コバルト、
マンガン、ケイ素、マグネシウム、アルミニウム、カル
シウム、チタン、バナジウム、クロム、鉄、銅、モリブ
デン、タングステン、ジルコニウムまたはその化合物
を、炭素質粉体に対してそれぞれ0.01〜10質量%
添加して熱処理する工程を含む黒鉛微粉の製造方法、 8)炭化ホウ素または/及び酸化ホウ素と、金属または
/及び金属化合物を炭素質粉体に添加して熱処理するこ
とを特徴とする上記6)または7)に記載の黒鉛微粉の
製造方法、 9)炭化ホウ素または/及び酸化ホウ素を炭素質粉体に
対して0.02〜10質量%、金属または/及び金属化
合物を炭素質粉体に対して0.02〜10質量%添加す
ることを特徴とする上記8)に記載の黒鉛微粉の製造方
法、 10)炭素質粉体が、天然黒鉛、人造黒鉛、コークス、
ピッチ、メソフェーズカーボンのいずれか1つである上
記6)乃至9)のいずれか1つに記載の黒鉛微粉の製造
方法、 11)上記1)乃至5)のいずれか1つに記載の黒鉛微
粉を含む導電性樹脂組成物、 12)黒鉛微粉が、質量平均分子量200のポリエチレ
ングリコールと質量比1:1で混合してなるスラリーの
25℃における粘度が100dPa・S以下であること
を特徴とする上記11)に記載の導電性樹脂組成物、及
び 13)上記11)または12)に記載の導電性樹脂組成
物を成形して得られる導電性樹脂成形体。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の黒鉛微粉の原料としては、炭素質粉体である天
然黒鉛、人造黒鉛、コークス、メソフェーズカーボン、
ピッチ、木炭、樹脂炭等を使用することができるが天然
黒鉛、人造黒鉛、加熱することで黒鉛化が進み易いコー
クス、メソフェーズカーボン、ピッチが好適である。ま
た形状は球形に近い方が樹脂との混練がし易く、また流
動性が向上するためメソフェーズカーボンを用いると樹
脂成形性が優れたものが得られる。
【0013】炭素質粉体は最終的に必要とされる粒度に
予め粉砕等で調整しておいても、熱処理後粉砕等で調整
してもよいが予め必要とされる粒度に粉砕等で調整して
ことが望ましい。最後に粉砕すると改質された表面(被
覆されたホウ化金属等)が損傷を受けるため好ましくな
い。
【0014】炭素質材料の粉砕には、高速回転粉砕機
(ハンマーミル、ピンミル、ケージミル)や各種ボール
ミル(転動ミル、振動ミル、遊星ミル)、攪拌ミル(ビ
ーズミル、アトライター、流通管型ミル、アニュラーミ
ル)等が使用できる。また、微粉砕機のスクリーンミ
ル、ターボミル、スーパーミクロンミル、ジェットミル
でも条件を選定することによって使用可能である。
【0015】粒径は好ましくは平均粒径0.1〜100
μmの範囲、さらに好ましくは0.1〜80μmの範囲
が特性的にも生産性を考慮した上でもよい。粒径につい
ては平均粒径が0.1〜80μmの範囲にあれば好まし
いが、より好ましくは粒径が0.5μm以下及び/また
は80μmを超える粒子を実質的に除去し、これらの粒
子が各々5質量%以下、好ましくは1質量%以下になる
ようにする。
【0016】熱処理工程は平均粒径0.1〜100μm
の炭素質粉体(原料粉)と、平均粒径0.1〜100μ
mのホウ素、ニッケル、コバルト、マンガン、ケイ素、
マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、バ
ナジウム、クロム、鉄、銅、モリブデン、タングステ
ン、ジルコニウムまたはその化合物から選ばれた少なく
とも2種を原料粉に対して0.01〜10質量%、好ま
しくは0.1〜10質量%添加して混合した後に蓋付き
の黒鉛製容器(ルツボ等)に入れる。上記化合物は0.
01質量%より少量だと効果が充分でなく、10質量%
より多いと効果は殆ど変わらないが、該化合物粉体や炭
素質粉体が凝集する等の悪影響が出始めるため好ましく
ない。熱処理後黒鉛微粉に含まれる所望の元素を100
質量ppm以上にするには、化合物粉体として2種類以
上(例えば、所望の元素としてホウ素元素の場合は、ホ
ウ素と炭化ホウ素、炭化ホウ素と酸化ホウ素等)混合し
て添加した方がさらに効果的であるが、これは熱処理時
の炉内温度には多少のばらつきが生じるために、融点、
沸点の異なる物質を混合しておけばこのばらつきの問題
を小さくできるためである。
【0017】黒鉛微粉表層部にホウ化物を生成させるの
であれば特に制限はないが、平均粒径0.1〜100μ
mの原料粉に対して、平均粒径0.1〜100μmの炭
化ホウ素または酸化ホウ素またはその混合物と、平均粒
径0.1〜100μmの金属または金属化合物を混合
し、黒鉛製容器等に入れ、熱処理するのが好ましい。好
適な金属は鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、マグネ
シウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、バナジウ
ム、クロム、鉄等、ホウ化物を形成する金属またはその
化合物が用いられる。炭化ホウ素または酸化ホウ素また
はその混合物と、金属または金属化合物の添加量はそれ
ぞれ原料粉の0.01〜10質量%の範囲で添加するの
が望ましい。0.01質量%より少ないと表層部に充分
なホウ化物が形成されず、また10質量%より多いと粉
体同士が凝集してしまい好ましくない。黒鉛製容器はな
るべく気密性の高いものが望ましい。これは揮発した金
属、ホウ素成分の容器外への流出を防ぐためである。
【0018】「ホウ化物」は金属元素とホウ素とからな
る化合物の総称であり、種々の組成、構造のものが知ら
れている。一般式ではMBn(n=1,2,4,6,1
0,12)、M2B、M25、M32、M34(ここで
Mは金属元素を示す)等があるが、黒鉛微粉表層部で安
定に存在すればその組成、構造に制限されない。例え
ば、ホウ化鉄(フェロボロン)はFe2B、FeB
(α、β)、FeB2、Fe25、ホウ化ニッケルはN
iB、Ni2B、ホウ化モリブデンはMoB、Mo2B、
MoB2、Mo25である。
【0019】熱処理の方法は黒鉛容器を容器ごとアルゴ
ン、窒素、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気中で熱処理す
る。熱処理するための炉は黒鉛化炉として一般的である
アチソン炉や高周波誘導加熱炉等を用いることができ
る。加熱温度は2000℃以上且つ添加物質や生成した
ホウ化物が揮散消失しない様な温度に押さえることが望
ましい。概ね2000〜2500℃の範囲で加熱温度を
設定するのが望ましい。なお、この熱処理時に黒鉛化し
ていない原料は黒鉛化が併せて進行する。本発明の添加
物質は黒鉛化触媒としても作用するため有効である。2
500℃以上、例えば2500〜3200℃に加熱する
と黒鉛微粉の黒鉛化が進行する点では有利だが、表面に
生成した物質が揮散して減少してしまうため好ましくな
い。
【0020】加熱処理後のサンプルは表面に損傷を与え
ない様にするために、粉砕する等の後処理はなるべく行
わない様にすることが好ましい。
【0021】本発明の黒鉛微粉を含む導電性樹脂組成物
に用いられる樹脂、樹脂組成物は従来のカーボンフィラ
ーが添加できるものであればどの様なものでも可能であ
る。なお、樹脂とは熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可
塑性エラストマー等を指す。例えば熱可塑性樹脂であれ
ばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポ
リメチルペンテン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリ
スチレン(PS)、スチレンブタジエン樹脂(SB)、
ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ酢酸ビニル(PVA
c)、ポリエチルメタクリレート(PMMA、アクリル
樹脂)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリテトラ
フロロエチレン(PTFE)、エチレンポリテトラフロ
ロエチレン共重合体(ETFE)、エチレン酢酸ビニル
共重合体(EVA)、AS樹脂(SAN)、ABS樹脂
(ABS)、アイオノマー(IO)、AAS樹脂(AA
S)、ACS樹脂(ACS)、ポリアセタール(PO
M、ポリオキシメチレン)、ポリアミド(PA、ナイロ
ン)、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニレンエー
テル(PPE)、ポリエチレンテレフタレート(PET
P)、ポリブチレンテレフタレート(PBTP)、ポリ
アリレート(PAR、Uポリマー)、ポリフルホン(P
SF)、ポリエーテルスルホン(PESF)、ポリイミ
ド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニ
レンスルフィド(PPS)、ポリオキシベンゾイル(P
OB)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポ
リエーテルイミド(PEI),酢酸セルロース(CA
B)、酢酪酸セルロース(CAB)等がある。これらの
中でも好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチルメタクリレート、ポリテトラ
フロロエチレン、エチレンポリテトラフロロエチレン共
重合体が好ましい。
【0022】熱硬化性樹脂にはフェノール樹脂(P
F)、アミノ樹脂、ユリア樹脂(UF)、メラミン樹脂
(MF)、ベンゾグアナミン樹脂、不飽和ポリエステル
(UP)、エポキシ樹脂(EP)、ジアリルフタレート
樹脂(アリル樹脂)(PDAP)、シリコーン(S
I)、ポリウレタン(PUR)、ビニルエステル樹脂等
がある。これらの中でも、フェノール樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂が好
ましい。
【0023】熱可塑性エラストマーにはスチレン−ブタ
ジエン系(SBC)、ポリオレフィン系(TPO)、ウ
レタン系(TPU)、ポリエステル系(TPEE)、ポ
リアミド系(TPAE)、1,2-ポリブタジエン(P
B)、ポリ塩化ビニル系(TPVC)、アイオノマー
(IO)等がある。これらの中でも、ポリオレフィン
系、ポリアミド系、ポリエステル系、アイオノマーが好
ましい。
【0024】用途によって要求される樹脂成形性、樹脂
成形体の強度、導電性等の特性が異なるので適宜樹脂の
選別、本発明の黒鉛微粉の添加量を決めればよい。
【0025】本発明の導電性樹脂組成物には、硬度、強
度、導電性、成形性、耐久性、耐候性、耐水性等を改良
する目的で、ガラスファイバー、カーボンファイバー、
紫外線安定剤、酸化防止剤、消泡剤、レベリング剤、離
型剤、滑剤、撥水剤、増粘剤、低収縮剤、親水性付与剤
等の添加剤を必要に応じて添加できる。
【0026】本発明の導電性樹脂組成物の成形方法は、
特に限定されないが、圧縮成形、トランスファー成形、
射出成形、射出圧縮成形、押出成形、吹込成形等やスク
リーン印刷法等の塗布方法が用いられる。
【0027】成形体としては、導電性に優れる材料であ
り、エレクトロニクス分野、電機、機械、車輌などの各
種部品の帯電防止用途、電磁波遮断用途等の各用途に有
用であり、印刷抵抗基板、面状発熱体、結露センサー、
静電防止塗料、シールド用塗用、導電性接着剤に適用で
きる。
【0028】
【実施例】以下に本発明について代表的な例を示し、さ
らに具体的に説明する。なお、これらは説明のための単
なる例示であって、本発明はこれらに何等制限されるも
のではない。
【0029】(導電性測定方法)被測定試料の粉末を図
1に示す樹脂製の容器に上方および下方から圧縮ロッド
により加圧し、一定圧のもとで電流を流し、その粉末途
中に設置された電圧測定端子間の電圧を読み、容器断面
積、電圧端子間距離から比抵抗を計算する。なお、この
比抵抗値は加圧条件により変化し、低加圧の時は高抵抗
を示す。加圧を増すに従いある加圧値以上では、加圧条
件にかかわらずほぼ一定値となる。本発明では2MPa
の時の体積比抵抗値(圧密比抵抗と呼ぶ)を比較の対象
とした。
【0030】本発明で使用した体積比抵抗の測定セル
は、図1に示すように被測定粉体5に電流を流すための
銅板製の電流端子3を備えた平面積(1×4)cm2
深さが10cmの樹脂製セル4であり、途中に電圧測定
様端子1をもってくる。これに粉体押し込みのための圧
縮ロッド2を組合わせる。セルに一定量の粉体を入れ、
上部から圧縮ロッド2に圧力をかけ粉体を圧縮してい
く。
【0031】そして、圧力を測定しながら順次電流0.
1Aを流し、2MPaの時点で容器底部から差し込まれ
た2つの電圧測定用端子1の2.0cm間の電圧(E)
Vを読み、以下の式から抵抗値(R)Ω・cmを計算す
る。
【0032】 R=(E/0.1)×D(cm2)/2(cm)
(Ω・cm) ここで、Dは粉体の電流方向の断面積(深さ×幅)=1
0dである。
【0033】(実施例1)ホウ化鉄被覆黒鉛微粉 メソフェーズカーボンKMFC(川崎製鉄製、平均粒径
20μm)に平均粒径10μmに調整したB4C粉末
(電気化学製)と平均粒径1μmの酸化第二鉄(Fe2
3)粉末をKMFCに対してそれぞれ質量比(外割)
0.5%添加して混合した。この混合サンプルを黒鉛製
の蓋付き容器に入れて、容器ごとアチソン炉に粉状コー
クスとともに埋め込んだ。炉内をArガスで置換した
後、通電加熱により5時間かけて容器温度が2300℃
になるまで昇温した後、3日かけて自然冷却し、「KM
FC−FEB」を得た。この微粉のX線回折による
0、蛍光X線による金属成分の含有量、圧密比抵抗値
を表1に示す。また、ホウ化物としてホウ化鉄がXRD
(X線回折パターン)で確認できた。
【0034】(比較例1)未処理黒鉛微粉 KMFC(川崎製鉄製、平均粒径20μ)をそのまま黒
鉛製の蓋付き容器に入れて容器ごとアチソン炉に粉状コ
ークスとともに埋め込んだ。炉内をArガスで置換した
後、通電加熱により5時間かけて容器温度が2500℃
になるまで昇温した後、3日かけて自然冷却し、「KM
FC未処理」を得た。この微粉のX線回折によるC0
蛍光X線による金属成分の含有量、圧密比抵抗値を表1
に示す。
【0035】(比較例2)ケイ素含有黒鉛微粉 KMFCに平均粒径10μmに調整したSiC粉末をK
MFCに対してそれぞれ質量比(外割)4%添加して混
合した。この混合サンプルを黒鉛製の蓋付き容器に入れ
て、容器ごとアチソン炉に粉状コークスとともに埋め込
んだ。炉内をArガスで置換した後、通電加熱により5
時間かけて容器温度が2300℃になるまで昇温した
後、3日かけて自然冷却し、「KMFC−Si」を得
た。この微粉のX線回折によるC0、蛍光X線による金
属成分の含有量、圧密比抵抗値を表1に示す。
【0036】(実施例2)ホウ化鉄被覆黒鉛微粉 UFG30(昭和電工製人造黒鉛微粉、平均粒径10μ
m)に平均粒径10μmに調整したB4C粉末と平均粒
径1μmの酸化第二鉄(Fe23)粉末をUFG30に
対してそれぞれ質量比(外割)3%添加して混合した。
この混合サンプルを黒鉛製の蓋付き容器に入れて、容器
ごとアチソン炉に詰粉コークスとともに埋め込んだ。炉
内をArガスで置換した後、通電加熱により5時間かけ
て容器温度が2200℃になるまで昇温した後、3日か
けて自然冷却し、「UFG30−FEB」を得た。この
微粉のX線回折によるC0、蛍光X線による金属成分の
含有量、圧密比抵抗値を表1に示す。また、ホウ化物と
してホウ化鉄がXRD(X線回折パターン)で確認でき
た。
【0037】(実施例3)ホウ化チタン被覆黒鉛微粉 UFG30に平均粒径10μmに調整したB4C粉末と
平均粒径1μmの酸化チタン(TiO2)粉末をUFG
30に対してそれぞれ質量比(外割)2%添加して混合
した。この混合サンプルを黒鉛製の蓋付き容器に入れ
て、容器ごとアチソン炉に粉状コークスとともに埋め込
んだ。炉内をArガスで置換した後、通電加熱により5
時間かけて容器温度が2100℃になるまで昇温した
後、3日かけて自然冷却し、「UFG−TIB」を得
た。この微粉のX線回折によるC0、蛍光X線による金
属成分の含有量、圧密比抵抗値を表1に示す。また、ホ
ウ化物としてホウ化チタンがXRD(X線回折パター
ン)で確認できた。
【0038】(比較例3)未処理黒鉛微粉 UFG30(昭和電工製人造黒鉛微粉、平均粒径10μ
m)をそのままサンプル「UFG未処理」とし、この微
粉のX線回折によるC0、蛍光X線による金属成分の含
有量、圧密比抵抗値を表1に示す。
【0039】(実施例4)ホウ化鉄被覆黒鉛微粉 LPC−ULコークス(新日鉄化学製、平均粒径20
μ)に平均粒径5μmに調整したB4C粉末と平均粒径
5μmの酸化第二鉄(Fe23)粉末をLPC−ULに
対してそれぞれ質量比(外割)5%添加して混合した。
この混合サンプルを黒鉛製の蓋付き容器に入れて、容器
ごとアチソン炉に粉状コークスとともに埋め込んだ。炉
内をArガスで置換した後、通電加熱により5時間かけ
て容器温度が2300℃になるまで昇温した後、3日か
けて自然冷却し、「UL−FEB」を得た。この微粉の
X線回折によるC0、蛍光X線による金属成分の含有
量、圧密比抵抗値を表1に示す。また、ホウ化物として
ホウ化鉄がXRD(X線回折パターン)で確認できた。
【0040】(実施例5)ホウ化ニッケル被覆黒鉛微粉 LPC−ULコークスに、平均粒径5μmに調整したB
4C粉末:平均粒径5μmに調整したB23粉末=1:
1(質量比)の混合物と平均粒径5μmの炭酸ニッケル
(NiCO3)粉末をLPC−ULに対してそれぞれ質
量比(外割)8%の範囲で添加して混合した。この混合
サンプルを黒鉛製の蓋付き容器に入れて、容器ごとアチ
ソン炉に詰粉コークスとともに埋め込んだ。炉内をAr
ガスで置換した後、通電加熱により5時間かけて容器温
度が2500℃になるまで昇温した後、3日かけて自然
冷却し、「UL−NIB」を得た。この微粉のX線回折
によるC0、蛍光X線による金属成分の含有量、圧密比
抵抗値を表1に示す。また、ホウ化物としてホウ化ニッ
ケルがXRD(X線回折パターン)で確認できた。
【0041】(比較例4)未処理黒鉛微粉 LPC−ULコークス(新日鉄化学製、平均粒径20
μ)をそのまま黒鉛製の蓋付き容器に入れて容器ごとア
チソン炉に粉状コークスとともに埋め込んだ。炉内をA
rガスで置換した後、通電加熱により5時間かけて容器
温度が2500℃になるまで昇温した後、3日かけて自
然冷却し、「UL未処理」を得た。この微粉のX線回折
によるC0、蛍光X線による金属成分の含有量、圧密比
抵抗値を表1に示す。
【0042】(比較例5)ホウ素含有黒鉛微粉 LPC−ULコークスに平均粒径5μmに調整したB2
3粉末を質量比(外割)5%添加して混合した。この
混合サンプルを黒鉛製の蓋付き容器に入れて、容器ごと
アチソン炉に詰粉コークスとともに埋め込んだ。炉内を
Arガスで置換した後、通電加熱により5時間かけて容
器温度が2300℃になるまで昇温した後、3日かけて
自然冷却し、「UL−B」を得た。この微粉のX線回折
によるC0、蛍光X線による金属成分の含有量、圧密比
抵抗値を表1に示す。
【0043】(比較例6)ホウ素含有黒鉛微粉(高温処
理品) LPC−ULコークスに平均粒径5μmに調整したB2
3粉末を質量比(外割)5%添加して混合した。この
混合サンプルを黒鉛製の蓋付き容器に入れて、容器ごと
アチソン炉に粉状コークスとともに埋め込んだ。炉内を
Arガスで置換した後、通電加熱により7時間かけて容
器温度が3000℃になるまで昇温した後、3日かけて
自然冷却し、「UL−BH」を得た。この微粉のX線回
折によるC0、蛍光X線による金属成分の含有量、圧密
比抵抗値を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】(微粉−PEG粘度測定)質量平均分子量
200のポリエチレングリコールと黒鉛微粉の質量比
1:1のスラリーを作製して、25℃での粘度を粘度計
にて測定した(以下「微粉−PEG粘度」と呼ぶ)。粘
度計は回転円筒型粘度計(リオン(株)製 ビスコメー
タVS−10)を用いた。
【0046】(PP板比抵抗測定)黒鉛微粉を添加した
樹脂成形体の評価は以下の様に実施した。ポリプロピレ
ン樹脂(昭和電工(株)製SMA−410)と本発明の
黒鉛微粉を質量比でSMA−410:黒鉛微粉=30:
70で配合し、加圧式ニーダーで温度210℃で混練し
た後、金型に流し込み100MPaの圧力で成形して成
形体を得た。得られた樹脂成形体の体積比抵抗値を4端
子法で測定した(以下「PP板比抵抗」と呼ぶ)。
【0047】実施例1〜5、比較例1〜6の試料につい
て測定した微粉−PEG粘度(dPa・S=10-1Pa
・S)及びPP板比抵抗(Ω・cm)の結果を表2に示
した。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明のホウ素、ニッケ
ル、コバルト、マンガン、ケイ素、マグネシウム、アル
ミニウム、カルシウム、チタン、バナジウム、クロム、
鉄、銅、モリブデン、タングステン、ジルコニウムから
なる群から選ばれる少なくとも2種の元素が含まれる黒
鉛微粉を用いる樹脂組成物は、樹脂と黒鉛微粉との滑り
性、濡れ性が優れ、低粘度のものが得られ、この組成物
から得られた樹脂成形体は高い導電性を示した。
【0050】さらに黒鉛微粉表層部にホウ化物、例えば
ホウ化鉄、ホウ化チタン、ホウ化ニッケル等が存在して
いる平均粒径0.1〜100μmの黒鉛微粉を用いる樹
脂組成物は、樹脂と黒鉛微粉との滑り性、濡れ性が優
れ、低粘度のものが得られ、この組成物から得られた樹
脂成形体は高い導電性を示した。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の黒鉛微粉の体積比抵抗測定用セルの縦
断面略図である。
【符号の説明】
1 電圧測定用端子 2 圧縮ロッド 3 電流端子 4 セル 5 測定物質(黒鉛微粉)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 71/02 C08L 71/02 101/00 101/00 C09C 3/06 C09C 3/06 C09D 17/00 C09D 17/00 H01B 1/04 H01B 1/04 1/24 1/24 Z 13/00 501 13/00 501Z // C09J 9/02 C09J 9/02 (72)発明者 飯生 悟史 長野県大町市大字大町6850 昭和電工株式 会社大町生産・技術統括部内 Fターム(参考) 4F071 AA01 AA20 AA51 AB03 AE15 AH07 AH12 AH19 BA01 BA04 BC07 4J002 AA001 AA011 AA021 AB011 AC031 BB031 BB061 BB121 BB171 BB231 BC031 BC061 BD031 BD101 BD151 BF021 BG051 BN151 CB001 CC031 CC131 CC161 CC181 CD001 CF061 CF071 CF161 CF211 CG001 CH071 CH091 CK021 CL001 CM041 CN011 CN031 CP031 DA026 FB076 FD116 GN00 GQ00 GQ02 4J037 AA01 AA02 CA01 CA03 CC25 DD13 EE02 EE25 FF11 4J040 EE011 HA026 KA03 5G301 BA02 BE01 DA19 DA42 DD10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホウ素、ニッケル、コバルト、マンガン、
    ケイ素、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チ
    タン、バナジウム、クロム、鉄、銅、モリブデン、タン
    グステン、ジルコニウムからなる群から選ばれた少なく
    とも2種の元素がそれぞれ100質量ppm以上含まれ
    る平均粒径0.1〜100μmの黒鉛微粉。
  2. 【請求項2】ニッケル、コバルト、マンガン、ケイ素、
    マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、バ
    ナジウム、クロム、鉄、銅、モリブデン、タングステ
    ン、ジルコニウムからなる群から選ばれた少なくとも1
    種の元素と、ホウ素元素がそれぞれ100質量ppm以
    上含まれる平均粒径0.1〜100μmの黒鉛微粉。
  3. 【請求項3】表層部にホウ化物が存在していることを特
    徴とする平均粒径0.1〜100μmの黒鉛微粉。
  4. 【請求項4】ホウ素と、ホウ化物を形成する金属元素が
    それぞれ100質量ppm以上であるであることを特徴
    とする請求項3に記載の黒鉛微粉。
  5. 【請求項5】ホウ化物が、ホウ化鉄、ホウ化チタン、ホ
    ウ化ニッケルからなる群から選ばれた少なくとも1つで
    ある請求項3または4に記載の黒鉛微粉。
  6. 【請求項6】ホウ素、ニッケル、コバルト、マンガン、
    ケイ素、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チ
    タン、バナジウム、クロム、鉄、銅、モリブデン、タン
    グステン、ジルコニウムまたはその化合物から選ばれた
    少なくとも2種を炭素質粉体に対して0.01〜10質
    量%添加して熱処理する工程を含む黒鉛微粉の製造方
    法。
  7. 【請求項7】ホウ素またはその化合物と、ニッケル、コ
    バルト、マンガン、ケイ素、マグネシウム、アルミニウ
    ム、カルシウム、チタン、バナジウム、クロム、鉄、
    銅、モリブデン、タングステン、ジルコニウムまたはそ
    の化合物を、炭素質粉体に対してそれぞれ0.01〜1
    0質量%添加して熱処理する工程を含む黒鉛微粉の製造
    方法。
  8. 【請求項8】炭化ホウ素または/及び酸化ホウ素と、金
    属または/及び金属化合物を炭素質粉体に添加して熱処
    理することを特徴とする請求項6または7に記載の黒鉛
    微粉の製造方法。
  9. 【請求項9】炭化ホウ素または/及び酸化ホウ素を炭素
    質粉体に対して0.02〜10質量%、金属または/及
    び金属化合物を炭素質粉体に対して0.02〜10質量
    %添加することを特徴とする請求項8に記載の黒鉛微粉
    の製造方法。
  10. 【請求項10】炭素質粉体が、天然黒鉛、人造黒鉛、コ
    ークス、ピッチ、メソフェーズカーボンのいずれか1つ
    である請求項6乃至9のいずれか1つに記載の黒鉛微粉
    の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    黒鉛微粉を含む導電性樹脂組成物。
  12. 【請求項12】黒鉛微粉が、質量平均分子量200のポ
    リエチレングリコールと質量比1:1で混合してなるス
    ラリーの25℃における粘度が100dPa・S以下で
    あることを特徴とする請求項11に記載の導電性樹脂組
    成物。
  13. 【請求項13】請求項11または12に記載の導電性樹
    脂組成物を成形して得られる導電性樹脂成形体。
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