JP2003020387A - ヒネリ包装用ポリエステルフィルム - Google Patents

ヒネリ包装用ポリエステルフィルム

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JP2003020387A
JP2003020387A JP2001209475A JP2001209475A JP2003020387A JP 2003020387 A JP2003020387 A JP 2003020387A JP 2001209475 A JP2001209475 A JP 2001209475A JP 2001209475 A JP2001209475 A JP 2001209475A JP 2003020387 A JP2003020387 A JP 2003020387A
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polyester
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Naonobu Oda
尚伸 小田
Keiji Mori
啓治 森
Kazumoto Imai
一元 今井
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステル延伸フィルムの優れた特性であ
る耐熱性、保香性、耐水性等を失うことなく実用面の特
性を維持し、良好なヒネリ性を具備した包装用フィルム
として有用なポリエステル延伸フィルムを得ること。 【解決手段】 以下のポリエステル成分を含む組成物か
らなるヒネリ包装用ポリエステルフィルム (A)ポリエチレンテレフタレート:30〜70重量% (B)35℃以上のガラス転移温度を有するポリエステ
ルおよび/または共重合ポリエステル:20〜70重量% (C)34℃以下のガラス転移温度を有するポリエステ
ルおよび/または共重合ポリエステル1〜30重量%。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒネリ包装用ポリエ
ステルフィルムに関する。更に詳しくは、ポリエステル
延伸フィルムの優れた特性である耐熱性、保香性、耐水
性等を失うことなく実用面の特性を維持し、良好なヒネ
リ性を具備した包装用フィルムとして有用なポリエステ
ル延伸フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ヒネリ性の優れたフィルムと
しては、セロハンが知られている。セロハンは、その優
れた透明性と易切断性、ヒネリ性等の特性により各種包
装材料、粘着テープ用として重用されている。しかし、
一方ではセロハンは吸湿性を有するため特性が季節によ
り変動し一定の品質のものを常に供給することは困難で
あった。また、ポリエチレンテレフタレートをベースフ
ィルムとした包装用袋は、延伸されたポリエチレンテレ
フタレートフタレートフィルムの強靱性、耐熱性、耐水
性、透明性などの優れた特性の良さを買われて用いられ
ているが、これらの優れた特性を有する反面、切断しに
くく、包装用袋の口を引き裂き難い欠点や、粘着テープ
が切りにくい欠点、及びヒネリ性が劣るためにヒネリ包
装用に用いることができない等の欠点があった。
【0003】上記欠点を解決する方法として、応力−ひ
ずみ曲線において降伏点を有し、かつ該共重合物の未延
伸フィルムの平均屈折率をN0、二軸延伸フィルムの平
均屈折率をN1としたとき、0.003≦N1−N0≦
0.021を満足することを特徴とする易折り曲げポリ
エステルフィルム(第2505474号)やポリエステ
ル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂
層(A)の融点よりも10℃以上高い融点を有し、かつ
全厚みに対し5%以上、60%以下の厚みのポリエステ
ル樹脂層(B)を積層した未延伸積層フィルムを少なく
とも一軸延伸後にポリエステル樹脂層(A)の融点より
10℃低い温度以上、かつポリエステル樹脂層(B)の
融点未満の温度で熱処理することを特徴とする引き裂き
性とヒネリ性の良好なポリエステルフィルムの製造方法
(特開平5−104618)などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において応力−ひずみ曲線において降伏点を有
し、かつ該共重合物の未延伸フィルムの平均屈折率をN
0、二軸延伸フィルムの平均屈折率をN1としたとき、
0.003≦N1−N0≦0.021とする方法ではヒ
ネリ性は良好となっても印刷や蒸着等の加工を行った時
に熱による収縮によってシワの発生や幅方向のフィルム
の寸法変化が発生した。またポリエステル樹脂層(A)
の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)の融点
よりも10℃以上高い融点を有し、かつ全厚みに対し5
%以上、60%以下の厚みのポリエステル樹脂層(B)
を積層した未延伸積層フィルムを少なくとも一軸延伸後
にポリエステル樹脂層(A)の融点より10℃低い温度
以上、かつポリエステル樹脂層(B)の融点未満の温度
で熱処理する方法では、融点の高いポリエステル樹脂層
の影響で十分なヒネリ性が得られないことがあった。
【0005】すなわち、本発明はセロハンの有する特性
のうち、特にヒネリ性に注目し、これらの特性を有しさ
らにポリエステルフィルムの優れた特性である耐熱性、
防湿性、透明性、保香性等を合わせて有するフィルムを
得ることを目的として研究し、これを達成したものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のヒネリ包装用ポ
リエステルフィルムは、ポリエステル成分(1)、
(2)、(3)をそれぞれ30〜70重量%、20〜7
0重量%、1〜30重量%含む組成物からなるヒネリ包
装用ポリエステルフィルムであり、そのことにより上記
目的が達成される。 (1)ポリエチレンテレフタレート (2)35℃以上のガラス転移温度を有するポリエステ
ルおよび/または共重合ポリエステル (3)34℃以下のガラス転移温度を有するポリエステ
ルおよび/または共重合ポリエステル
【0007】上記組成物に含有されるポリエチレンテレ
フタレートの量は、好ましくは30〜70重量%であり、さ
らに好ましくは40〜60重量%である。30重量%を下まわ
ると、得られたフィルムの耐熱性が低下する。逆に、70
重量%を越えると、ヒネリ性が不良となる。なお、上記
ポリエチレンテレフタレートの固有粘度は、好ましくは
0.55〜1.3 dl/gであり、さらに好ましくは0.63〜1.2
dl/gである。
【0008】上記組成物に含有されるガラス転移温度が
35℃以上のポリエステルおよび/または共重合ポリエス
テルの量は、好ましくは20〜70重量%であり、さらに好
ましくは30〜50重量%である。20重量%を下まわると、
ヒネリ性が不良になる。逆に、70重量%越えると、得ら
れたフィルムの耐熱性が低下する。なお、上記ポリエス
テルおよび共重合ポリエステルの固有粘度は、好ましく
は0.50〜1.3 dl/gであり、さらに好ましくは0.60〜1.
2 dl/gである。
【0009】本発明に用いられるガラス転移温度が35℃
以上のポリエステルおよび共重合ポリエステルとして
は、以下のようなものが挙げられる。まず、ポリエステ
ルは、ガラス転移温度が35℃以上であればどのようなも
のでもよい。共重合ポリエステルは、例えばテレフタル
酸およびエチレングリコールを主成分とし、他の酸成分
および/または他のグリコール成分を共重合成分として
含有するポリエステルである。他の酸成分としては、脂
肪族の二塩基酸(例えば、アジピン酸、セバチン酸、ア
ゼライン酸)や芳香族の二塩基酸(例えば、イソフタル
酸、ジフェニルジカルボン酸、5−第3ブチルイソフタ
ル酸、2,2,6,6−テトラメチルビフェニル−4,4−ジカ
ルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,1,3−ト
リメチル−3-フェニルインデン−4,5−ジカルボン酸)
が用いられる。グリコール成分としては、脂肪族ジオー
ル(例えば、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキ
サンジオール)、脂環族ジオール(例えば、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール)または芳香族ジオール(例え
ば、キシリレングリコール、ビス(4−β−ヒドロキシ
フェニル)スルホン、2,2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン誘導体)が用いられる。
【0010】上記組成物に含有されるガラス転移温度が
34℃以下のポリエステルおよび/または共重合ポリエス
テルの量は、好ましくは1〜30重量%であり、さらに好
ましくは3〜20重量%である。30重量%を越えると、ヒ
ネリ性が不良になる。なお、上記ポリエステルおよび共
重合ポリエステルの固有粘度は、好ましくは0.50〜1.3
dl/gであり、さらに好ましくは0.60〜1.2 dl/gであ
る。
【0011】本発明に用いられるガラス転移温度が34℃
以下のポリエステルおよび共重合ポリエステルとして
は、以下のようなものが挙げられる。まず、ポリエステ
ルは、ガラス転移温度が34℃以下であればどのようなも
のでもよい。共重合ポリエステルは、例えばテレフター
ル酸および/またはイソフタル酸とエチレングリコール
とを主成分とし、他の酸成分および/または他のグリコ
ール成分を共重合成分として含有するポリエステルであ
る。他の酸成分としては、脂肪族の二塩基酸(例えば、
アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、イソフタル
酸)などが用いられる。他のグリコール成分としては、
脂肪族ジオール(例えば、ネオペンチルグリコール、ブ
タンジオール、ヘキサンジオール)などが用いられる。
あるいはこれらのポリエステルとポリエーテル(例え
ば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド)
とのブロック共重合体が用いられ得る。
【0012】上記ポリエステルおよびポリエステル共重
合体は、従来の方法により製造され得る。例えば、酸成
分とグリコール成分とを直接反応させる直接エステル化
法、酸成分としてのエステルとグリコール成分とを反応
させるエステル交換法などが用いられ得る。
【0013】上記組成物中には、ポリエステル成分の他
に、必要に応じて各種添加剤が含有されていてもよい。
添加剤としては、滑剤(例えば、二酸化チタン、微粒子
シリカ、カオリン、炭酸カルシウム)、帯電防止剤、老
化防止剤、紫外線防止剤、着色剤(例えば、染料)など
が用いられる。
【0014】本発明においてポリエステル系フィルムの
150℃における熱収縮率の最大値は5.0%以下であ
ることが好ましく、3.0%以下であることが更に好ま
しい。150℃における熱収縮率が5.0%より大きい
とフィルムに印刷や蒸着層を形成する等の後加工時にシ
ワ発生や平面性の乱れが発生することがあり好ましくな
い。
【0015】更に、本発明においてポリエステル系フィ
ルムの幅方向における150℃の熱収縮率の最大値と最
小値の差は1.0%以下であることが好ましく、0.5
%以下であることが更に好ましい。幅方向における15
0℃の熱収縮率が1.0%より大きいとフィルムに印刷
や蒸着層を形成する等の後加工時にシワ発生や平面性の
乱れが発生することがあり好ましくない。
【0016】本発明に用い得るポリエステル基材フィル
ムは、公知のフィルム製膜法によって形成し得る。フィ
ルム製膜法としては、未延伸フィルムを縦方向又は横方
向に延伸する一軸延伸法やインフレーション法、同時二
軸延伸法、逐次二軸延伸法などの二軸延伸法を行い、次
いで熱固定処理する方法が用い得る。例えば、逐次二軸
延伸法としては、縦延伸及び横延伸または横延伸及び縦
延伸を順に行う方法のほか、横−縦−縦延伸法、縦−横
−縦延伸法、縦−縦−横延伸法などの延伸方法を採用す
ることができる。また、同時二軸延伸法としては、従来
の同時二軸延伸法でもよいが、リニアモーター方式によ
り駆動される新規の同時二軸延伸法が好ましい。なお、
多段階に分けて同時二軸延伸してもよい。また、熱収縮
率をさらに低減するために、必要に応じて、縦弛緩処
理、横弛緩処理などを施してもよい。
【0017】好ましくは、上記延伸は、次のような工程
で行われる。例えば、まず、それを構成する重合体組成
物が有するガラス転移温度(Tg)以上、融点以下の温
度、例えばTg+30℃程度の温度で予熱を行う。ここで、
重合体組成物が有するガラス転移温度とは、各ポリエス
テル成分のガラス転移温度を、その含有率で重みを付け
て平均した値を意味する。延伸倍率としては一軸延伸の
場合は少なくとも1.5倍以上、好ましくは3〜5倍であ
り、二軸延伸の場合は延伸面積で2〜30倍、好ましく
は9〜16倍である。
【0018】熱収縮率を低減するためには、熱固定処理
時の温度および時間を最適化するだけでなく、縦弛緩処
理を熱固定処理の最高温度より低い温度で行うことが好
ましい。しかしながら、これだけでは熱処理に伴い幅方
向、長手方向における配向の緩和状態にバラツキが発生
しやすく、ひねり性が十分でなかったり、後加工時にシ
ワ発生等の問題が起こりやすかった。また、同時に熱収
縮率が十分に低減できなかったり、ハ゛ラツキが大きくなっ
たりすることがある。それゆえ、熱処理温度はポリエス
テル樹脂層(A)の融点より10℃低い温度以上、かつ
ポリエステル樹脂層(B)の融点未満の温度にするだけ
でなく、横延伸初めから熱処理終了までのテンター内に
おけるフィルム幅方向の最高温度の差を10℃以下、好
ましくは5℃以下、更に好ましくは3℃以下にすること
が望ましい。
【0019】
【作用】所定の比率に配合されたポリエステルを延伸お
よび熱処理する事により、本発明の目的とするヒネリ性
が得られると考えられる。
【0020】
【実施例】以下実施例により本発明を説明する。実施例
および比較例における評価の方法については(a)〜
(c)の方法で行った
【0021】(a)ヒネリ性 官能テストで行い、幅30mmのテープ状サンプルを手
でひねった時、ひねった状態でもとに戻らないものを
○、ひねった状態を維持できないものを×とした。
【0022】(b)熱収縮率 フィルムの長手方向に、幅10mm、長さ250mmの
サンプルを切り出し、200mm間隔で印をつけ、5g
の一定張力で間隔Aを測る。続いて、150℃の雰囲気
中のオーブンに無荷重で30分間放置した。オーブンか
ら取り出し室温まで冷却後に、5gの一定張力で間隔B
を求め、以下の式により熱収縮率を求めた。測定はフィ
ルムの幅方向を等間隔に5ヶ所からサンプルを切りだし
測定し、その最大値およびバラツキ(最大値と最小値の
差)をもとめた。 熱収縮率=(A−B)/A×100(%)
【0023】(c)蒸着加工後の平面性 フィルムを真空蒸着装置へ送り、チャンバー内を1×1
0-5Torrの圧力に保持し、SiO2 70重量%とA
l2 O3 30重量%の混合酸化物を15kwの電子線加
熱によって蒸発させ、厚さ200Åの無色透明な無機蒸
着層を接着改質層上に形成した。蒸着後のフィルムをロ
ールから巻き出し、目視によりフィルムの平面性を観察
し、以下に示す4段階評価を行なった。 ○:張力をかけない状態でも平面性は良好。 △:フィルムに若干張力を加えると平面性良好であり、
実用上問題なし。 ×:張力をかけても平面しに乱れがあり実用上問題あ
り。
【0024】(実施例1)まず、酸成分としてテレフタ
ル酸100 モル%、グリコール成分としてエチレングリコ
ール80モル%およびネオペンチルグリコール20モル%、
を用いて共重合ポリエステルAを調製した。得られた共
重合ポリエステルAのガラス転移温度は69℃であり、固
有粘度は0.67dl/gであった。また、酸成分としてテレ
フタル酸70モル%およびセバチン酸30モル%、グリコー
ル成分としてエチレングリコール45モル%およびネオペ
ンチルグリコール55モル%、を用いて共重合ポリエステ
ルBを調製した。得られた共重合ポリエステルBのガラ
ス転移温度は7℃であり、固有粘度は0.70dl/gであっ
た。
【0025】本実施例のヒネリ包装用フィルムは、この
ようにして得られた共重合ポリエステルAおよびBをポ
リエステル成分として用いて、次のように調製された。
ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.70dl/g)を
55重量%、ガラス転移温度が35℃以上のポリエステル成
分として共重合ポリエステルAを35重量%、およびガラ
ス転移温度が34℃以下のポリエステル成分として共重合
ポリエステルBを10重量%の割合で混合した。さらに該
混合物の全重量を基準にして0.05重量%のシリカを、こ
の混合物に添加剤として加え、ポリエステル組成物を得
た。このポリエステル組成物を 290℃で溶融押出しし、
30℃の冷却ドラムで急冷して未延伸フィルムを得た。
【0026】該未延伸フィルムをまず金属ロールを用い
90℃に予熱し、さらに表面温度750℃の赤外線ヒー
ターを3本使用して加熱し、縦方向に110℃で1.5
倍延伸し、更にロールで冷却し95℃のフィルム温度し
た後、縦方向に3倍延伸した。次いでテンターにおいて
フィルムを110℃に予熱し、横方向に110℃から1
50℃に昇温しながら4.0倍に延伸し、続いて200
℃に昇温しながら1.1倍延伸し、200℃で幅方向を
定長に保ちで熱処理を行った後、200℃から150℃
に降温しながら幅方向に3%の弛緩処理を行い、20μ
mのフィルムを得た。テンター内の幅方向における熱風
の噴出し量を調整し、横延伸から弛緩処理におけるテン
ター内での幅方向の最高温度の差は3℃とした。物性値
は表1に示す。
【0027】(比較例1)ポリエチレンテレフタレート
(固有粘度0.70dl/g)を50重量%、共重合ポリエステ
ルAを50重量%の割合で混合した。さらに該混合物の全
重量を基準にして0.05重量%のシリカを、この混合物に
添加剤として加え、ポリエステル組成物を得た。このポ
リエステル組成物を 290℃で溶融押出しし、30℃の冷
却ドラムで急冷して未延伸フィルムを得た。
【0028】該未延伸フィルムをまず金属ロールを用い
90℃に予熱し、さらに表面温度750℃の赤外線ヒー
ターを3本使用して加熱し、縦方向に110℃で1.5
倍延伸し、更にロールで冷却し95℃のフィルム温度し
た後、縦方向に3倍延伸した。次いでテンターにおいて
フィルムを110℃に予熱し、横方向に110℃から1
30℃に昇温しながら4.0倍に延伸し、続いて180
℃に昇温しながら1.1倍延伸し、180℃で幅方向を
定長に保ちで熱処理を行った後、180℃から120℃
に降温しながら幅方向に3%の弛緩処理を行い、20μ
mのフィルムを得た。テンター内の幅方向における熱風
の噴出し量を調整し、横延伸から弛緩処理におけるテン
ター内での幅方向の最高温度の差は3℃とした。物性値
は表1に示す。
【0029】(比較例2)ポリエチレンテレフタレート
(固有粘度0.70dl/g)を50重量%、共重合ポリエステ
ルBを50重量%の割合で混合した。さらに該混合物の全
重量を基準にして0.05重量%のシリカを、この混合物に
添加剤として加え、ポリエステル組成物を得た。このポ
リエステル組成物を 290℃で溶融押出しし、30℃の冷
却ドラムで急冷して未延伸フィルムを得た。
【0030】該未延伸フィルムをまず金属ロールを用い
90℃に予熱し、さらに表面温度750℃の赤外線ヒー
ターを3本使用して加熱し、縦方向に110℃で1.5
倍延伸し、更にロールで冷却し95℃のフィルム温度し
た後、縦方向に3倍延伸した。次いでテンターにおいて
フィルムを110℃に予熱し、横方向に110℃から1
30℃に昇温しながら4.0倍に延伸し、続いて150
℃に昇温しながら1.1倍延伸し、150℃で幅方向を
定長に保ちで熱処理を行った後、150℃から100℃
に降温しながら幅方向に3%の弛緩処理を行い、20μ
mのフィルムを得た。テンター内の幅方向における熱風
の噴出し量を調整し、横延伸から弛緩処理におけるテン
ター内での幅方向の最高温度の差は3℃とした。物性値
は表1に示す。
【0031】(実施例2)まず、酸成分としてテレフタ
ル酸80モル%および1,3−トリメチル-3−フェニルイン
デン-4, 5−ジカルボン酸20モル%、グリコール成分と
してエチレングリコール100 モル%、を用いて共重合ポ
リエステルCを調製した。得られた共重合ポリエステル
Cのガラス転移温度は98℃であり、固有粘度は0.69dl/
gであった。
【0032】また、酸成分としてテレフタル酸50モル%
およびアジピン酸50モル%、グリコール成分としてエチ
レングリコール42モル%およびブタンジオール58モル
%、を用いて共重合ポリエステルDを調製した。得られ
た共重合ポリエステルDのガラス転移温度は−20℃であ
り、固有粘度は0.90dl/gであった。
【0033】本実施例のヒネリ包装用フィルムは、この
ようにして得られた共重合ポリエステルCおよびDをポ
リエステル成分として用いて、次のように調製された。
ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.70dl/g)を
55重量%、ガラス転移温度が35℃以上のポリエステル成
分として共重合ポリエステルCを35重量%、およびガラ
ス転移温度が34℃以下のポリエステル成分として共重合
ポリエステルDを10重量%の割合で混合した。さらに、
該混合物の全重量を基準にして0.05重量%のシリカを、
この混合物に添加剤として加え、ポリエステル組成物を
得た。このポリエステル組成物を 290℃で溶融押出し
し、30℃の冷却ドラムで急冷して未延伸フィルムを得
た。
【0034】該未延伸フィルムをまず金属ロールを用い
95℃に予熱し、さらに表面温度750℃の赤外線ヒー
ターを3本使用して加熱し、縦方向に115℃で1.5
倍延伸し、更にロールで冷却し95℃のフィルム温度し
た後、縦方向に3倍延伸した。次いでテンターにおいて
フィルムを110℃に予熱し、横方向に110℃から1
50℃に昇温しながら4.0倍に延伸し、続いて200
℃に昇温しながら1.1倍延伸し、200℃で幅方向を
定長に保ちで熱処理を行った後、200℃から150℃
に降温しながら幅方向に3%の弛緩処理を行い、20μ
mのフィルムを得た。テンター内の幅方向における熱風
の噴出し量を調整し、横延伸から弛緩処理におけるテン
ター内での幅方向の最高温度の差は3℃とした。表1に
示すような良好な結果が得られた。
【0035】(比較例3)ポリエチレンテレフタレート
(固有粘度0.70dl/g)を50重量%、共重合ポリエステ
ルCを50重量%の割合で混合した。さらに該混合物の全
重量を基準にして0.05重量%のシリカを、この混合物に
添加剤として加え、ポリエステル組成物を得た。このポ
リエステル組成物を 290℃で溶融押出しし、30℃の冷
却ドラムで急冷して未延伸フィルムを得た。
【0036】該未延伸フィルムをまず金属ロールを用い
90℃に予熱し、さらに表面温度750℃の赤外線ヒー
ターを3本使用して加熱し、縦方向に110℃で1.5
倍延伸し、更にロールで冷却し95℃のフィルム温度し
た後、縦方向に3倍延伸した。次いでテンターにおいて
フィルムを110℃に予熱し、横方向に110℃から1
30℃に昇温しながら4.0倍に延伸し、続いて180
℃に昇温しながら1.1倍延伸し、180℃で幅方向を
定長に保ちで熱処理を行った後、180℃から120℃
に降温しながら幅方向に3%の弛緩処理を行い、20μ
mのフィルムを得た。テンター内の幅方向における熱風
の噴出し量を調整し、横延伸から弛緩処理におけるテン
ター内での幅方向の最高温度の差は3℃とした。物性値
は表1に示す。
【0037】(比較例4)ポリエチレンテレフタレート
(固有粘度0.70dl/g)を50重量%、共重合ポリエステ
ルDを50重量%の割合で混合した。さらに該混合物の全
重量を基準にして0.05重量%のシリカを、この混合物に
添加剤として加え、ポリエステル組成物を得た。このポ
リエステル組成物を 290℃で溶融押出しし、30℃の冷
却ドラムで急冷して未延伸フィルムを得た。
【0038】該未延伸フィルムをまず金属ロールを用い
90℃に予熱し、さらに表面温度750℃の赤外線ヒー
ターを3本使用して加熱し、縦方向に110℃で1.5
倍延伸し、更にロールで冷却し95℃のフィルム温度し
た後、縦方向に3倍延伸した。次いでテンターにおいて
フィルムを110℃に予熱し、横方向に110℃から1
30℃に昇温しながら4.0倍に延伸し、続いて150
℃に昇温しながら1.1倍延伸し、150℃で幅方向を
定長に保ちで熱処理を行った後、150℃から100℃
に降温しながら幅方向に3%の弛緩処理を行い、20μ
mのフィルムを得た。テンター内の幅方向における熱風
の噴出し量を調整し、横延伸から弛緩処理におけるテン
ター内での幅方向の最高温度の差は3℃とした。物性値
は表1に示す。
【0039】(実施例3)テンター内の幅方向における
熱風の噴出し量を調整し、横延伸から弛緩処理における
テンター内での幅方向の最高温度の差を6℃にした以外
は、実施例1と全く同様に行った。本フィルムは製膜及
びスリット時にも破断等のトラブルは無く生産性も良好
であった。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】以上の如く、ヒネリ性の良好なポリエス
テルフィルムが得られ、包装用として有効なことがわか
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 CFD C08J 5/18 CFD // B29K 67:00 B29K 67:00 B29L 7:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 3E067 BA11A BA17A BB14A BB18A BC04A CA05 CA11 CA17 EA02 EB22 FA01 FC01 GD02 GD10 3E086 AA01 AB01 AC15 AC40 BA02 BA15 BA33 BB02 BB15 BB22 BB41 BB90 DA06 4F071 AA44 AA45 AA46 AA86 AB26 AF53 AF61 AH04 BB06 BB07 BC01 BC17 4F210 AA24 AG01 QG01 QG18 4J002 CF03X CF033 CF04X CF043 CF05X CF053 CF06W CF08X CF103 CF14X FD170 GG02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル成分(1)、(2)、
    (3)をそれぞれ30〜70重量%、20〜70重量
    %、1〜30重量%含む組成物からなるヒネリ包装用ポ
    リエステルフィルム。 (1)ポリエチレンテレフタレート (2)35℃以上のガラス転移温度を有するポリエステ
    ルおよび/または共重合ポリエステル (3)34℃以下のガラス転移温度を有するポリエステ
    ルおよび/または共重合ポリエステル
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒネリ包装用ポリエス
    テルフィルムであって、フィルムの幅方向における15
    0℃での長手方向の熱収縮率の最大値が5.0%以下で
    あることを特徴とするヒネリ包装用ポリエステルフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2記載のヒネリ包装
    用ポリエステルフィルムであって、フィルムの幅方向に
    おける150℃での長手方向の熱収縮率の最大値と最小
    値の差が1.0%以下であることを特徴とするヒネリ包
    装用ポリエステルフィルム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100888779B1 (ko) 2004-03-31 2009-03-13 주식회사 코오롱 꼬임성이 우수한 폴리에스터 필름
CN102152585A (zh) * 2010-12-16 2011-08-17 浙江强盟实业股份有限公司 一种可扭结聚酯薄膜及其制备方法
CN105008457A (zh) * 2013-03-26 2015-10-28 东洋纺株式会社 聚酯树脂水性分散体以及使用其的粘合剂组合物

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