JP2003313319A - ニ軸延伸ポリエステルフィルム - Google Patents

ニ軸延伸ポリエステルフィルム

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JP2003313319A
JP2003313319A JP2002122762A JP2002122762A JP2003313319A JP 2003313319 A JP2003313319 A JP 2003313319A JP 2002122762 A JP2002122762 A JP 2002122762A JP 2002122762 A JP2002122762 A JP 2002122762A JP 2003313319 A JP2003313319 A JP 2003313319A
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Japan
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polyester
film
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glass transition
temperature
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JP2002122762A
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Hiroyuki Ueno
裕之 上野
Naonobu Oda
尚伸 小田
Kazumoto Imai
一元 今井
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステル延伸フィルムの優れた特性であ
る耐熱性、保香性、耐水性等を失うことなく実用面の特
性を維持し、良好なヒネリ性を具備した包装用フィルム
として有用なポリエステル延伸フィルムを提供するこ
と。 【解決手段】 下記ポリエステル成分を含む組成物から
なるヒネリ包装用ポリエステルフィルム:ポリエチレン
テレフタレート56〜75重量%;35℃以上のガラス転移温
度を有するポリエステルおよび/または共重合ポリエス
テル5〜30重量%;および34℃以下のガラス転移温度を
有するポリエステルおよび/または共重合ポリエステル
10〜30重量%。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒネリ包装用ポリエ
ステルフィルムに関する。更に詳しくは、ニ軸延伸ポリ
エステルフィルムの優れた特性である耐熱性、保香性、
耐水性等を失うことなく実用面の特性を維持し、良好な
ヒネリ性を具備した包装用フィルムとして有用なポリエ
ステル延伸フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ヒネリ性の優れたフィルムと
しては、セロハンが知られている。セロハンは、その優
れた透明性と易切断性、ヒネリ性等の特性により各種包
装材料、粘着テープ用として重用されている。しかし、
一方ではセロハンは吸湿性を有するため特性が季節によ
り変動し、一定の品質のものを常に供給することは困難
であった。また、ポリエチレンテレフタレートをベース
フィルムとした包装用袋は、延伸されたポリエチレンテ
レフタレートフィルムの強靱性、耐熱性、耐水性、透明
性などの優れた特性の良さを買われて用いられている
が、これらの優れた特性を有する反面、切断しにくく、
包装用袋の口を引き裂き難い欠点や、粘着テープが切り
にくい欠点、及びヒネリ性が劣るためにヒネリ包装用に
用いることができない等の欠点があった。また、印刷や
蒸着等の加工において生産性向上として高速化が進んで
おり、さらなる耐熱性が要求されるようになっている。
【0003】上記欠点を解決する方法として、応力−ひ
ずみ曲線において降伏点を有し、かつ該共重合物の未延
伸フィルムの平均屈折率をN0、二軸延伸フィルムの平均
屈折率をN1としたとき、0.003≦N1−N0≦0.021を満足す
ることを特徴とする易折り曲げポリエステルフィルム
(第2505474号)やポリエステル樹脂層(A)の
少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)の融点よ
りも10℃以上高い融点を有し、かつ全厚みに対し5%
以上、60%以下の厚みのポリエステル樹脂層(B)を
積層した未延伸積層フィルムを少なくとも一軸延伸後に
ポリエステル樹脂層(A)の融点より10℃低い温度以
上、かつポリエステル樹脂層(B)の融点未満の温度で
熱処理することを特徴とする引き裂き性とヒネリ性の良
好なポリエステルフィルムの製造方法(特開平5−10
4618)などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において応力−ひずみ曲線において降伏点を有
し、かつ該共重合物の未延伸フィルムの平均屈折率をN
0、二軸延伸フィルムの平均屈折率をN1としたとき、0.0
03≦N1−N0≦0.021とする方法ではヒネリ性は良好とな
っても印刷や蒸着等の加工を行った時に熱による収縮に
よってシワの発生や幅方向のフィルムの寸法変化が発生
した。またポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面
に、ポリエステル樹脂層(A)の融点よりも10℃以上
高い融点を有し、かつ全厚みに対し5%以上、60%以
下の厚みのポリエステル樹脂層(B)を積層した未延伸
積層フィルムを少なくとも一軸延伸後にポリエステル樹
脂層(A)の融点より10℃低い温度以上、かつポリエ
ステル樹脂層(B)の融点未満の温度で熱処理する方法
では、融点の高いポリエステル樹脂層の影響で十分なヒ
ネリ性が得られないことがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はセロ
ハンの有する特性のうち、特にヒネリ性に注目し、これ
らの特性を有しさらにポリエステルフィルムの優れた特
性である耐熱性、防湿性、透明性、保香性等を合わせて
有するフィルムを得ることを目的として研究した結果、
ポリエステルフィルムの組成と上記特性の関係を見出し
たことによるものである。
【0006】すなわち、本発明のニ軸延伸ポリエステル
フィルムは、ポリエチレンテレフタレート56〜75重量%
と、35℃以上のガラス転移温度を有するポリエステルお
よび/または共重合ポリエステル5〜30重量%と、34℃
以下のガラス転移温度を有するポリエステルおよび/ま
たは共重合ポリエステル10〜30重量%とを含む組成物か
らなることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本願発明を構成するポリエステル
組成物に含まれるポリエチレンテレフタレートの量は、
好ましくは56〜75重量%であり、さらに好ましくは56〜
70重量%である。56重量%を下まわると、得られたフィ
ルムの耐熱性が低下する。逆に、75重量%を越えると、
ヒネリ性が不良となる。なお、上記ポリエチレンテレフ
タレートの固有粘度は、好ましくは0.55〜1.3 dl/gで
あり、さらに好ましくは0.63〜1.2 dl/gである。
【0008】上記組成物に含有されるガラス転移温度が
35℃以上のポリエステルおよび/または共重合ポリエス
テルの量は、好ましくは5〜30重量%であり、さらに好
ましくは7〜25重量%である。5重量%を下まわると、ヒ
ネリ性が不良になる。逆に、30重量%を越えると、得ら
れたフィルムの耐熱性が低下する。なお、上記ポリエス
テルおよび共重合ポリエステルの固有粘度は、好ましく
は0.50〜1.3 dl/gであり、さらに好ましくは0.60〜1.
2 dl/gである。
【0009】本発明に用いられるガラス転移温度が35℃
以上のポリエステルおよび共重合ポリエステルとして
は、以下のようなものが挙げられる。まず、ポリエステ
ルは、ガラス転移温度が35℃以上であればどのようなも
のでもよい。共重合ポリエステルは、例えばテレフタル
酸およびエチレングリコールを主成分とし、他の酸成分
および/または他のグリコール成分を共重合成分として
含有するポリエステルである。他の酸成分としては、脂
肪族の二塩基酸(例えば、アジピン酸、セバチン酸、ア
ゼライン酸)や芳香族の二塩基酸(例えば、イソフタル
酸、ジフェニルジカルボン酸、5−第3ブチルイソフタ
ル酸、2,2,6,6−テトラメチルビフェニル−4,4−ジカ
ルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,1,3−ト
リメチル−3-フェニルインデン−4,5−ジカルボン酸)
が用いられる。グリコール成分としては、脂肪族ジオー
ル(例えば、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキ
サンジオール)、脂環族ジオール(例えば、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール)または芳香族ジオール(例え
ば、キシリレングリコール、ビス(4−β−ヒドロキシ
フェニル)スルホン、2,2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン誘導体)が用いられる。
【0010】上記組成物に含有されるガラス転移温度が
34℃以下のポリエステルおよび/または共重合ポリエス
テルの量は、好ましくは10〜30重量%であり、さらに好
ましくは15〜30重量%である。30重量%を越えると、ヒ
ネリ性が不良になる。なお、上記ポリエステルおよび共
重合ポリエステルの固有粘度は、好ましくは0.50〜1.3
dl/gであり、さらに好ましくは0.60〜1.2 dl/gであ
る。
【0011】本発明に用いられるガラス転移温度が34℃
以下のポリエステルおよび共重合ポリエステルとして
は、以下のようなものが挙げられる。まず、ポリエステ
ルは、ガラス転移温度が34℃以下であればどのようなも
のでもよい。共重合ポリエステルは、例えばテレフター
ル酸および/またはイソフタル酸とエチレングリコール
とを主成分とし、他の酸成分および/または他のグリコ
ール成分を共重合成分として含有するポリエステルであ
る。他の酸成分としては、脂肪族の二塩基酸(例えば、
アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、イソフタル
酸)などが用いられる。他のグリコール成分としては、
脂肪族ジオール(例えば、ネオペンチルグリコール、ブ
タンジオール、ヘキサンジオール)などが用いられる。
あるいはこれらのポリエステルとポリエーテル(例え
ば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド)
とのブロック共重合体が用いられ得る。
【0012】上記ポリエステルおよびポリエステル共重
合体は、従来の方法により製造され得る。例えば、酸成
分とグリコール成分とを直接反応させる直接エステル化
法、酸成分としてのエステルとグリコール成分とを反応
させるエステル交換法などが用いられ得る。上記組成物
中には、ポリエステル成分の他に、必要に応じて各種添
加剤が含有されていてもよい。添加剤としては、滑剤
(例えば、二酸化チタン、微粒子シリカ、カオリン、炭
酸カルシウム)、帯電防止剤、老化防止剤、紫外線防止
剤、着色剤(例えば、染料)などが用いられる。
【0013】本発明においてポリエステル系フィルムの
150℃における熱収縮率の最大値は3.0%以下であ
ることが好ましい。150℃における熱収縮率が3.0
%より大きいとフィルムに印刷や蒸着層を形成する等の
後加工時にシワ発生や平面性の乱れが発生することがあ
り好ましくない。
【0014】本発明に用い得るポリエステル基材フィル
ムは、公知のフィルム製膜法によって形成し得る。フィ
ルム製膜法としては、未延伸フィルムを(一軸延伸を削
除)同時二軸延伸法、逐次二軸延伸法などの二軸延伸法
を行い、次いで熱固定処理する方法が用い得る。例え
ば、逐次二軸延伸法としては、縦延伸及び横延伸または
横延伸及び縦延伸を順に行う方法のほか、横−縦−縦延
伸法、縦−横−縦延伸法、縦−縦−横延伸法などの延伸
方法を採用することができる。また、同時二軸延伸法と
しては、従来の同時二軸延伸法でもよいが、リニアモー
ター方式により駆動される新規の同時二軸延伸法が好ま
しい。なお、多段階に分けて同時二軸延伸してもよい。
また、熱収縮率をさらに低減するために、必要に応じ
て、縦弛緩処理、横弛緩処理などを施してもよい。
【0015】好ましくは、上記延伸は、次のような工程
で行われる。例えば、まず、それを構成する重合体組成
物が有するガラス転移温度(Tg)以上、融点以下の温
度、例えばTg+30℃程度の温度で予熱を行う。ここで、
重合体組成物が有するガラス転移温度とは、各ポリエス
テル成分のガラス転移温度を、その含有率で重みを付け
て平均した値を意味する。延伸倍率としては(一軸延伸
を削除)、二軸延伸の場合は延伸面積で2〜30倍、好
ましくは9〜16倍である。
【0016】熱収縮率を低減するためには、熱固定処理
時の温度および時間を最適化するだけでなく、縦弛緩処
理を熱固定処理の最高温度より低い温度で行うことが好
ましい。しかしながら、これだけでは熱処理に伴い幅方
向、長手方向における配向の緩和状態にバラツキが発生
しやすく、ひねり性が十分でなかったり、後加工時にシ
ワ発生等の問題が起こりやすかった。また、同時に熱収
縮率が十分に低減できなかったり、バラツキが大きくな
ったりすることがある。それゆえ、熱処理温度はポリエ
ステル樹脂層(A)の融点より10℃低い温度以上、か
つポリエステル樹脂層(B)の融点未満の温度にするだ
けでなく、横延伸初めから熱処理終了までのテンター内
におけるフィルム幅方向の最高温度の差を10℃以下、
好ましくは5℃以下、更に好ましくは3℃以下にするこ
とが望ましい。
【0017】
【作用】所定の比率に配合されたポリエステルを延伸お
よび熱処理する事により、本発明の目的とするヒネリ性
が得られると考えられる。
【0018】
【実施例】以下実施例により本発明を説明する。実施例
および比較例における評価の方法については(a)〜
(c)の方法で行った。
【0019】(a)ヒネリ性 官能テストで行い、幅30mmのテープ状サンプルを手
でひねった時、ひねった状態でもとに戻らないものを
○、ひねった状態を維持できないものを×とした。
【0020】(b)熱収縮率 フィルムの長手方向に、幅10mm、長さ250mmの
サンプルを切り出し、200mm間隔で印をつけ、5g
の一定張力で間隔Aを測る。続いて、150℃の雰囲気
中のオーブンに無荷重で30分間放置した。オーブンか
ら取り出し室温まで冷却後に、5gの一定張力で間隔B
を求め、以下の式により熱収縮率を求めた。測定はフィ
ルムの幅方向を等間隔に5ヶ所からサンプルを切りだし
測定し、その最大値をもとめた。 熱収縮率=(A−B)/A×100(%)
【0021】(c)蒸着加工後の平面性 フィルムを真空蒸着装置へ送り、チャンバー内を1×1
0-5Torrの圧力に保持し、SiO2 70重量%とA
l2 O3 30重量%の混合酸化物を15kwの電子線加
熱によって蒸発させ、厚さ200Åの無色透明な無機蒸
着層を接着改質層上に形成した。このときのフィルム供
給速度を100m/分と150m/分で実施し、フィルムに
かかる熱量を変化させた。蒸着後のフィルムをロールか
ら巻き出し、目視によりフィルムの平面性を観察し、以
下に示す3段階評価を行なった。 ○:張力をかけない状態でも平面性は良好。 :フィルムに若干張力を加えると平面性良好であり、実
用上問題なし。 ×:張力をかけても平面しに乱れがあり実用上問題あ
り。
【0022】(実施例1)まず、酸成分としてテレフタ
ル酸100 モル%、グリコール成分としてエチレングリコ
ール80モル%およびネオペンチルグリコール20モル%、
を用いて共重合ポリエステルAを調製した。得られた共
重合ポリエステルAのガラス転移温度は69℃であり、固
有粘度は0.67dl/gであった。また、酸成分としてテレ
フタル酸100モル%、グリコール成分としてブタンジオ
ール100モル%、を用いて共重合ポリエステルBを調製
した。得られた共重合ポリエステルBのガラス転移温度
は60℃であり、固有粘度は1.2 dl/gであった。
【0023】本実施例のヒネリ包装用フィルムは、この
ようにして得られた共重合ポリエステルAおよびBをポ
リエステル成分として用いて、次のように調製された。
ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.70dl/g)を
65重量%、ガラス転移温度が35℃以上のポリエステル成
分として共重合ポリエステルAを15重量%、およびガラ
ス転移温度が34℃以下のポリエステル成分として共重合
ポリエステルBを20重量%の割合で混合した。さらに該
混合物の全重量を基準にして0.05重量%のシリカを、こ
の混合物に添加剤として加え、ポリエステル組成物を得
た。このポリエステル組成物を290℃で溶融押出しし、
30℃の冷却ドラムで急冷して未延伸フィルムを得た。
該未延伸フィルムをまず金属ロールを用い90℃に予熱
し、さらに表面温度750℃の赤外線ヒーターを3本使
用して加熱し、縦方向に110℃で1.5倍延伸し、更
にロールで冷却し95℃のフィルム温度した後、縦方向
に3倍延伸した。次いでテンターにおいてフィルムを1
10℃に予熱し、横方向に110℃から150℃に昇温
しながら4.0倍に延伸し、続いて210℃に昇温しな
がら1.1倍延伸し、210℃で幅方向を定長に保ちで
熱処理を行った後、210℃から150℃に降温しなが
ら幅方向に3%の弛緩処理を行ない、20μmのフィル
ムを得た。テンター内の幅方向における熱風の噴出し量
を調整し、横延伸から弛緩処理におけるテンター内での
幅方向の最高温度の差は3℃とした。物性値は表1に示
す。
【0024】(比較例1)ポリエチレンテレフタレート
(固有粘度0.70dl/g)を65重量%、共重合ポリエステ
ルAを35重量%の割合で混合した。さらに該混合物の全
重量を基準にして0.05重量%のシリカを、この混合物に
添加剤として加え、ポリエステル組成物を得た。このポ
リエステル組成物を290℃で溶融押出しし、30℃の冷
却ドラムで急冷して未延伸フィルムを得た。該未延伸フ
ィルムをまず金属ロールを用い90℃に予熱し、さらに
表面温度750℃の赤外線ヒーターを3本使用して加熱
し、縦方向に110℃で1.5倍延伸し、更にロールで
冷却し95℃のフィルム温度した後、縦方向に3倍延伸
した。次いでテンターにおいてフィルムを110℃に予
熱し、横方向に110℃から150℃に昇温しながら
4.0倍に延伸し、続いて210℃に昇温しながら1.
1倍延伸し、210℃で幅方向を定長に保ちで熱処理を
行った後、210℃から150℃に降温しながら幅方向
に3%の弛緩処理を行い、20μmのフィルムを得た。
テンター内の幅方向における熱風の噴出し量を調整し、
横延伸から弛緩処理におけるテンター内での幅方向の最
高温度の差は3℃とした。物性値は表1に示す。
【0025】(比較例2)ポリエチレンテレフタレート
(固有粘度0.70dl/g)を80重量%、共重合ポリエステ
ルAを10重量%、および共重合ポリエステルBを10重量
%の割合で混合した。さらに該混合物の全重量を基準に
して0.05重量%のシリカを、この混合物に添加剤として
加え、ポリエステル組成物を得た。このポリエステル組
成物を 290℃で溶融押出しし、30℃の冷却ドラムで急
冷して未延伸フィルムを得た。該未延伸フィルムをまず
金属ロールを用い90℃に予熱し、さらに表面温度75
0℃の赤外線ヒーターを3本使用して加熱し、縦方向に
110℃で1.5倍延伸し、更にロールで冷却し95℃
のフィルム温度した後、縦方向に3倍延伸した。次いで
テンターにおいてフィルムを110℃に予熱し、横方向
に110℃から150℃に昇温しながら4.0倍に延伸
し、続いて210℃に昇温しながら1.1倍延伸し、2
10℃で幅方向を定長に保ちで熱処理を行った後、21
0℃から150℃に降温しながら幅方向に3%の弛緩処
理を行い、20μmのフィルムを得た。テンター内の幅
方向における熱風の噴出し量を調整し、横延伸から弛緩
処理におけるテンター内での幅方向の最高温度の差は3
℃とした。物性値は表1に示す。
【0026】(比較例3)ポリエチレンテレフタレート
(固有粘度0.70dl/g)を50重量%、共重合ポリエステ
ルBを50重量%の割合で混合した。さらに該混合物の全
重量を基準にして0.05重量%のシリカを、この混合物に
添加剤として加え、ポリエステル組成物を得た。このポ
リエステル組成物を 290℃で溶融押出しし、30℃の冷
却ドラムで急冷して未延伸フィルムを得た。該未延伸フ
ィルムをまず金属ロールを用い90℃に予熱し、さらに
表面温度750℃の赤外線ヒーターを3本使用して加熱
し、縦方向に110℃で1.5倍延伸し、更にロールで
冷却し95℃のフィルム温度した後、縦方向に3倍延伸
した。次いでテンターにおいてフィルムを110℃に予
熱し、横方向に110℃から150℃に昇温しながら
4.0倍に延伸し、続いて210℃に昇温しながら1.
1倍延伸し、210℃で幅方向を定長に保ちで熱処理を
行った後、210℃から150℃に降温しながら幅方向
に3%の弛緩処理を行い、20μmのフィルムを得た。
テンター内の幅方向における熱風の噴出し量を調整し、
横延伸から弛緩処理におけるテンター内での幅方向の最
高温度の差は3℃とした。物性値は表1に示す。
【0027】(比較例4)まず、酸成分としてテレフタ
ル酸100 モル%、グリコール成分としてエチレングリコ
ール80モル%およびネオペンチルグリコール20モル%、
を用いて共重合ポリエステルCを調製した。得られた共
重合ポリエステルCのガラス転移温度は69℃であり、固
有粘度は0.67dl/gであった。また、酸成分としてテレ
フタル酸70モル%およびセバチン酸30モル%、グリコー
ル成分としてエチレングリコール45モル%およびネオペ
ンチルグリコール55モル%、を用いて共重合ポリエステ
ルDを調製した。得られた共重合ポリエステルDのガラ
ス転移温度は7℃であり、固有粘度は0.70dl/gであっ
た。
【0028】本比較例のヒネリ包装用フィルムは、この
ようにして得られた共重合ポリエステルCおよびDをポ
リエステル成分として用いて、次のように調製された。
ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.70dl/g)を
55重量%、ガラス転移温度が35℃以上のポリエステル成
分として共重合ポリエステルAを35重量%、およびガラ
ス転移温度が34℃以下のポリエステル成分として共重合
ポリエステルBを10重量%の割合で混合した。さらに該
混合物の全重量を基準にして0.05重量%のシリカを、こ
の混合物に添加剤として加え、ポリエステル組成物を得
た。このポリエステル組成物を 290℃で溶融押出しし、
30℃の冷却ドラムで急冷して未延伸フィルムを得た。
該未延伸フィルムをまず金属ロールを用い90℃に予熱
し、さらに表面温度750℃の赤外線ヒーターを3本使
用して加熱し、縦方向に110℃で1.5倍延伸し、更
にロールで冷却し95℃のフィルム温度した後、縦方向
に3倍延伸した。次いでテンターにおいてフィルムを1
10℃に予熱し、横方向に110℃から150℃に昇温
しながら4.0倍に延伸し、続いて200℃に昇温しな
がら1.1倍延伸し、200℃で幅方向を定長に保ちで
熱処理を行った後、200℃から150℃に降温しなが
ら幅方向に3%の弛緩処理を行い、20μmのフィルム
を得た。テンター内の幅方向における熱風の噴出し量を
調整し、横延伸から弛緩処理におけるテンター内での幅
方向の最高温度の差は3℃とした。物性値は表1に示
す。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】以上の如く、ヒネリ性の良好なポリエス
テルフィルムが得られ、包装用として有効なことがわか
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 3E086 AD15 BA02 BA15 BA40 BB41 BB67 BB68 BB71 BB90 4F071 AA43 AA44 AA46 AA83 AF43 AF45 AF61 AH04 BB06 BB08 BC01 4F210 AA24C AA24E AA24K QC05 QC16 QG01 QG18 QW11 QW12 4J002 CF032 CF052 CF061 CF082 CF142 FD17 GG02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレートを56〜75
    重量%、35℃以上のガラス転移温度を有するポリエステ
    ルおよび/または共重合ポリエステを5〜30重量%、お
    よび34℃以下のガラス転移温度を有するポリエステルお
    よび/または共重合ポリエステル10〜30重量%からなる
    ポリエステル組成物からなることを特徴とするニ軸延伸
    ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリエステルフィルムの
    幅方向における150℃での長手方向の熱収縮率の最大
    値が3.0%以下であることを特徴とする請求項1記載
    のニ軸延伸ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2に記載のニ軸延伸ポ
    リエステルフィルムであって、ヒネリ包装用に用いられ
    ることを特徴とするニ軸延伸ポリエステルフィルム。
JP2002122762A 2002-04-24 2002-04-24 ニ軸延伸ポリエステルフィルム Pending JP2003313319A (ja)

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