JP2003019368A - 組立て球状玩具 - Google Patents

組立て球状玩具

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JP2003019368A JP2001208739A JP2001208739A JP2003019368A JP 2003019368 A JP2003019368 A JP 2003019368A JP 2001208739 A JP2001208739 A JP 2001208739A JP 2001208739 A JP2001208739 A JP 2001208739A JP 2003019368 A JP2003019368 A JP 2003019368A
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隆 森本
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    • A63F9/12Three-dimensional jig-saw puzzles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
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    • A63F2009/1228Connections between puzzle elements slidable connections
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A63F2009/124Three-dimensional jig-saw puzzles with a final configuration being a sphere

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数個の板状ピースを球状(32面体)に組
付けるのは非常に困難であり、従来から板状ピースを使
用した組立て球状玩具はなかった。 【解決手段】 板状で20個の正六角形ピース1を使用
して、20個の正六角形面と12個の正五角形穴2とを
有する32面体の球状に組付けてなる組立て球状玩具に
おいて、各正六角形ピース1の外面11に、1つおきの
3つの辺14にそれぞれ平行で且つ各辺14から等距離
の位置にそれぞれ凹溝15を形成し、各正五角形穴2を
囲う5個1組の各環状ピース群1Aにおけるそれぞれ正
五角形穴2を囲うように配置された一連の各環状凹溝1
5A内にそれぞれ輪ゴム4を嵌入させて、全正六角形ピ
ース1を球状に弾性緊縛している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、多数個の板状ピ
ースを球状(32面体)に組付けてなる組立て球状玩具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】組立て玩具の代表例としてブロック玩具
があるが、ブロック玩具では、一般に各ブロックピース
を凹凸嵌合によって連結するようになっている。即ち、
従来のブロック玩具では、各ブロックピースにそれぞれ
凸部と凹部を有し、一方のブロックピースの凸部を他方
のブロックピースの凹部に嵌入させることで、順次多数
のブロックピースを連結して所定形状に造形し得るよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
凹凸嵌合による連結方式で組立てられるブロック玩具で
は、各ブロックピースを球状(例えば32面体)に組付
けることが極めて難しいことから、組立て式の球状玩具
はなかった。
【0004】又、従来のブロック玩具では、各ブロック
ピースを連結して所定形状に造形してしまうと、その造
形状態で変形不能となり(無理に変形させるとブロック
ピースが外れる)、面白味が乏しい。
【0005】そこで、本願発明は、多数個の板状ピース
を使用したものであっても、容易に球状(32面体)に
組付け得るようにするとともに、その組付けられた球状
体に玩具的付加価値を付与し得るようにした組立て球状
玩具を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、板状で20個の正六角形ピース
を使用して、20個の正六角形面と12個の正五角形穴
とを有する32面体の球状に組付けてなる組立て球状玩
具を対象にしている。尚、本願において、球状という表
現は32面体を指すものである。
【0007】20個の正六角形ピースは、相互に同形・
同大きさで、適宜の面積及び厚さのものが採用できる。
正六角形ピースの各側面は、若干角度(例えば外面との
角度が69°)をもつ斜面となっており、各正六角形ピ
ースの側面同士を接合させたときに、各正六角形ピース
が相互に屈折する(例えば屈折角度が138°)ように
なる。又、この正六角形ピースは、5個1組として環状
に接続させたときに、その環状ピース群の中心に正五角
形穴が形成されるとともに、該環状ピース群が正五角形
穴を中心にして「山」形を構成するようになる。
【0008】各正六角形ピースの外面には、少なくとも
1つおきの3つの辺にそれぞれ平行で且つ各辺から等距
離の位置にそれぞれ凹溝を形成している。この凹溝は、
輪ゴムを嵌入・係止させるためのものである。そして、
正六角形ピースを5個1組として環状に組付けて環状ピ
ース群を構成したときには、各正六角形ピースのそれぞ
れ1つの凹溝が正五角形穴を囲う環状に連続して環状凹
溝を構成するようになっている。
【0009】ところで、この組立て球状玩具では、各正
六角形ピースを単に球状に組付けただけでは保形性がな
く、次に説明する手段によって保形性を維持させてい
る。
【0010】この請求項1の組立て球状玩具では、各正
五角形穴(合計12個ある)を囲う5個1組の各環状ピ
ース群におけるそれぞれ正五角形穴を囲うように配置さ
れた一連の各環状凹溝内にそれぞれ輪ゴム(合計12本
使用)を嵌入させて、全部の正六角形ピースを球状に弾
性緊縛している。即ち、1個の正六角形ピースに対して
1つおきの辺にそれぞれ別の正六角形ピースが接合して
いるが、接合する各正六角形ピースに跨がってそれぞれ
輪ゴムが掛けられているので、各正六角形ピースをそれ
ぞれ球体(32面体)の内方に向けて付勢するようにな
る。従って、各輪ゴムの弾性緊縛力により全部の正六角
形ピースが球状に組付けられた状態で保形されるように
なる。又、この組立て球状玩具では、各輪ゴム掛け後
に、必要に応じて各凹溝内に輪ゴム抜け止め用の詰め物
を装填することができる。
【0011】このように、本願請求項1の組立て球状玩
具では、5個1組の正六角形ピースからなる各環状ピー
ス群の各環状凹溝内に、球状体の外側からそれぞれ輪ゴ
ムを嵌入させることで球状態に維持させることができ
る。又、この請求項1の組立て球状玩具では、各正六角
形ピースを単に輪ゴムの弾性緊縛力のみで保形している
ので、この球状体の外面を押すと、輪ゴムの弾性緊縛力
に抗して各正六角形ピースが姿勢変更し、球状体全体を
圧縮変形させることができる。特に、請求項1の組立て
球状玩具では、外周面に合計12個の正五角形穴(空
所)が形成されているので、該空所が各正六角形ピース
の姿勢変更時の逃げ場所となり、幼児のような非力の者
でも容易に圧縮変形させることができる。尚、変形させ
た球状体に対する押圧力を解除すると、各輪ゴムの弾性
緊縛力により自動的に元の球状体に復帰する。
【0012】この組立て球状玩具は、例えば幼児向け玩
具として、転がしたり弾性変形させたりして使用でき、
あるいはそのまま観賞用(飾り用)として使用すること
もできる。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、板状で20個の正六角形ピース
と板状で12個の正五角形ピースとを使用して、20個
の正六角形面と12個の正五角形面とを有する32面体
の球状に組付けてなる組立て球状玩具を対象にしてい
る。即ち、この請求項2の組立て球状玩具は、上記請求
項1の組立て球状玩具における各正五角形穴(12個)
にそれぞれ正五角形ピースを嵌め込んだものである。
【0013】各正六角形ピース及び各正五角形ピースの
各外面には、各辺にそれぞれ平行で且つ各辺から等距離
の位置にそれぞれ凹溝を形成している。即ち、正六角形
ピースには合計6本の凹溝が形成されており、正五角形
ピースには合計5本の凹溝が形成されている。
【0014】そして、この請求項2の組立て球状玩具で
は、20個の正六角形ピースと12個の正五角形ピース
とを球状に組付けると、各正五角形ピースを囲う5個1
組(5個全部が正六角形ピース)の各環状ピース群にそ
れぞれ5つの凹溝からなる一連の環状凹溝が配置される
とともに、各正六角形ピースを囲う6個1組(3個の正
六角形ピースと3個の正五角形ピース)の各環状ピース
群にそれぞれ6つの凹溝からなる一連の環状凹溝が配置
される。尚、この請求項2の場合も、各ピースを単に球
状に組付けただけでは保形性がなく、次に説明する手段
によって保形性を維持させている。
【0015】即ち、20個の正六角形ピースと12個の
正五角形ピースとを球状に組付けた状態において、各正
五角形ピースを囲うように配置された5つの凹溝からな
る一連の各環状凹溝内と、各正六角形ピースを囲うよう
に配置された6つの凹溝からなる一連の各環状凹溝内と
に、それぞれ輪ゴム(合計32本)を嵌入させて、全正
六角形ピース及び全正五角形ピースを球状に弾性緊縛し
ている。尚、この請求項2の組立て球状玩具でも、各輪
ゴム掛け後に、必要に応じて各凹溝内に輪ゴム抜け止め
用の詰め物を装填することができる。
【0016】このように、本願請求項2の組立て球状玩
具でも、各環状ピース群の各環状凹溝内に球状体の外側
からそれぞれ輪ゴムを嵌入させることで球状態に維持さ
せることができる。又、この請求項2の組立て球状玩具
では、各板状ピースが単に輪ゴムの弾性緊縛力のみで保
形されているものの、32面体の全面に板状ピースがあ
る関係で、全体としてかなりしっかりと保形されてい
る。尚、この請求項2の組立て球状玩具でも、球状体の
外面を強く押すと、球状体全体を圧縮変形させることが
できるとともに、変形させた球状体に対する押圧力を解
除すると、各輪ゴムの弾性緊縛力により自動的に元の球
状体に復帰するようになる。
【0017】
【発明の効果】本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の発明は、20個の正六角形ピースを使用
して、20個の正六角形面と12個の正五角形穴とを有
する32面体の組立て球状玩具において、各正六角形ピ
ースのそれぞれ外面に所定本数(少なくとも3本)の凹
溝を形成するとともに、各正六角形ピースを球状に組付
けた状態で、各正五角形穴を囲う各環状凹溝にそれぞれ
輪ゴムを嵌入させることで、各板状ピースを球状に弾性
緊縛している。
【0018】従って、この請求項1の組立て球状玩具で
は、次のような効果がある。(1) 各板状ピースの側面同
士を単に突き合わせた状態で、板状ピースの外面側から
輪ゴムを掛けるという作業で球状に保形させることがで
き、板状ピースを使用した球状の組立て玩具であっても
簡単に成形できる。(2) 各板状ピースは、単に輪ゴムの
弾性緊縛力のみで連結されているので、この球状体の外
面を押さえると、球状体を圧縮変形させることができ、
玩具的付加価値を付与できる。(3) 球状体の外周面に合
計12個の正五角形穴が空いており、意匠感が良好とな
る。特に、球状体内に別の小物玩具を収容すると、その
小物玩具が各正五角形穴から見えるので、玩具的機能が
助長できる。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の発明は、20個の正六角形ピースと12
個の正五角形ピースとを使用して、20個の正六角形面
と12個の正五角形面とを有する32面体の組立て球状
玩具において、各正六角形ピース及び各正五角形ピース
のそれぞれ外面に所定本数の凹溝を形成するとともに、
各板状ピースを球状に組付けた状態で、各板状ピースを
囲う各環状凹溝にそれぞれ輪ゴムを嵌入させることで、
各球状体を球状に弾性緊縛している。
【0019】従って、本願請求項2の組立て球状玩具で
は、次のような効果がある。 (1) 請求項1と同様に、各板状ピースの側面同士を単に
突き合わせた状態で、板状ピースの外面側から輪ゴムを
掛けるという作業で球状に保形させることができ、板状
ピースを使用した球状の組立て玩具であっても簡単に成
形できる。 (2) 請求項1と同様に、各板状ピースが単に輪ゴムの弾
性緊縛力のみで連結されているので、この球状体の外面
を押さえると、請求項1の場合よりは堅いものの、球状
体を圧縮変形させることができ、玩具的付加価値を付与
できる。 (3) 球状体の全面(32面)に板状ピースがあるので、
全体としてしっかりし、各板状ピースを単に輪ゴムの弾
性緊縛力のみで保形させているものであっても、保形性
が良好となる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図9を参照して本願実施形
態の組立て球状玩具を説明すると、図1〜図6には本願
請求項1に対応する第1実施形態が示され、図7〜図9
には本願請求項2に対応する第2実施形態が示されてい
る。尚、本願の各実施形態において、球状という表現
は、32面体を指すものである。第1実施形態 図1〜図6に示す第1実施形態の組立て球状玩具は、板
状で20個の正六角形ピース1,1・・を使用して、2
0個の正六角形面と12個の正五角形穴2,2・・とを
有する32面体の球状に組付けたものである。
【0021】正六角形ピース1の材料としては、木材、
プラスチック材が使用可能である。正六角形ピース1の
大きさ(面積)及び厚さは、それぞれ適宜に設定できる
が、例えば正六角形の一辺14の長さが30〜40mm、
厚さが5〜10mm程度のものが一般的である。
【0022】図4に示すように、正六角形ピース1の各
側面13は、外面11に対して鋭角側に若干傾斜させて
いる。尚、図示例では、側面13と外面11とのなす角
度aを69°に設定している。従って、この実施形態で
は、2つの正六角形ピース1,1の側面13,13同士
を突き合わせたときに、両正六角形ピース1,1のなす
角度bが138°になる。
【0023】図3に示すように、正六角形ピース1の外
面11には、1つおきの3つの辺14,14,14にそ
れぞれ平行で且つ該各辺14から等距離の位置にそれぞ
れ凹溝15,15,15を形成している。この各凹溝1
5,15,15は、後述のように輪ゴム4を嵌入・係止
させるためのものであるが、この実施形態では、各凹溝
15,15,15は、1つおきの辺の各中点を結ぶ正三
角形状で、それぞれピース外面11を両端部まで引き通
して形成している。尚、この各凹溝15は、特に限定す
るものではないが幅が2mm程度で深さが5〜6mm程度に
設定できる。又、この実施形態では、凹溝15内に輪ゴ
ム抜け止め用の詰め物5を装填するようにしている。
【0024】そして、この凹溝15は、図5に示すよう
に、5個1組の正六角形ピース1,1・・を環状に配置
して環状ピース群1Aを構成したときに、各正六角形ピ
ース1,1・・のそれぞれ1つの凹溝15が正五角形穴
2を囲う環状に連続して環状凹溝15Aを構成するよう
になっている。
【0025】この組立て球状玩具を構成する20枚の正
六角形ピース1,1・・は、図1及び図2に示すように
球状に組付けられるが、その球状体の外周面には20個
の正六角形面と12個の正五角形穴2,2・・とができ
る。そして、この組付け状態では、各正六角形ピース
1,1・・における1つおきの3つの辺14,14,1
4が3つの正五角形穴2,2,2のそれぞれ一辺を構成
するようになる。従って、各正六角形ピース1,1・・
は、それぞれ中心(正五角形穴2)を異にする3つの環
状ピース群1A,1A,1Aに共用されることになる。
【0026】ところで、この組立て球状玩具では、各正
六角形ピース1,1・・を単に球状に組付けただけでは
保形性がないので、次に説明する手段によって保形性を
維持させている。この第1実施形態の組立て球状玩具で
は、各正五角形穴2,2・・(合計12個ある)を囲う
5個1組の正六角形ピース1,1・・からなる各環状ピ
ース群1A,1A・・におけるそれぞれ正五角形穴2を
囲うように配置された一連の各環状凹溝15A,15A
・・内にそれぞれ輪ゴム4,4・・(合計12本使用)
を嵌入させて、全部の正六角形ピース1,1・・を球状
に弾性緊縛している。即ち、1個の正六角形ピース1に
対して1つおきの辺14,14,14にそれぞれ別の正
六角形ピース1が接合しているが、接合する各正六角形
ピース1,1・・に跨がってそれぞれ輪ゴム4,4・・
が掛けられているので、各正六角形ピース1,1・・を
それぞれ球体(32面体)の内方に向けて付勢するよう
になる。従って、各輪ゴム4,4・・(12本)の弾性
緊縛力により全部の正六角形ピース1,1・・が球状に
組付けられた状態で保形されるようになる。
【0027】又、この実施形態の組立て球状玩具では、
各環状ピース群1A,1A・・に対してそれぞれ輪ゴム
4,4・・を掛け渡した後に、各凹溝15,15・・内
に輪ゴム抜け止め用の詰め物5,5・・を装填してい
る。尚、この詰め物5は、取外し可能にしておき、輪ゴ
ム4が切れたときに詰め物5を取外して新しい輪ゴム4
に付け替え得るようにするとよい。
【0028】尚、輪ゴム掛け作業は、5個の正六角形ピ
ース1,1・・を1組とする環状ピース群1Aごと行わ
れるが、1つの環状ピース群1Aに輪ゴム4を掛ける
と、該5個の正六角形ピース1,1・・は輪ゴム4の拘
束力で仮保持(仮保形)されるようになり、その仮保形
された部分に正六角形ピース1を継ぎ足しながら順次球
状に組立てていく。
【0029】第1実施形態の組立て球状玩具では、5個
1組の正六角形ピース1,1・・からなる各環状ピース
群1A,1A・・の各環状凹溝15A,15A・・内に
それぞれ輪ゴム4,4・・を嵌入させることで、全正六
角形ピース1,1・・を球状に保形させることができ
る。従って、板状ピースを使用した球状の組立て玩具で
あっても、簡単に成形できる。
【0030】又、第1実施形態の組立て球状玩具では、
各正六角形ピース1,1・・を単に輪ゴム4,4・・の
弾性緊縛力のみで保形しているので、この球状体の外面
を押すと、図6に示すように輪ゴムの弾性緊縛力に抗し
て各正六角形ピース1,1・・の姿勢が変形し、球状体
全体を圧縮変形させることができる。従って、玩具的な
付加価値を付与できる。又、この第1実施形態では、球
状体の外周面に合計12個の正五角形穴2,2・・が形
成されているので、この各正五角形穴(空所)が球状体
変形時における板状ピースの逃げ場所になり、幼児のよ
うな非力な者でも容易に圧縮変形させることができる。
尚、変形させた球状体に対する押圧力を解除すると、各
輪ゴム4,4・・の弾性緊縛力により自動的に元の球状
体に復帰するようになる。
【0031】さらに、第1実施形態の組立て球状玩具で
は、球状体の外周面に合計12個の正五角形穴2,2・
・が空いており、意匠感が良好となる。尚、他の実施形
態では、この組立て球状玩具の内部に、正五角形穴2か
らはみ出さない大きさの小物玩具(例えばボールや人形
類等)を収容することもでき、その場合は正五角形穴2
から内部の玩具が見えて玩具的機能が助長される。第2実施形態 図7〜図9に示す第2実施形態の組立て球状玩具は、板
状で20個の正六角形ピース1,1・・と板状で12個
の正五角形ピース3,3・・とを使用して、20個の正
六角形面と12個の正五角形面とを有する32面体の球
状に組付けたものである。即ち、この第2実施形態の組
立て球状玩具は、上記第1実施形態の組立て球状玩具に
おける各正五角形穴(12個)にそれぞれ正五角形ピー
ス3,3・・を嵌め込んだものである。
【0032】各正六角形ピース1,1・・の外面11に
は、各辺14,14・・にそれぞれ平行で且つ該辺14
から等距離の位置にそれぞれ凹溝15(合計6本)を形
成している。又、各正五角形ピース3,3・・の外面3
1には、各辺34,34・・にそれぞれ平行で且つ該辺
34から等距離の位置にそれぞれ凹溝35,35・・
(合計5本)を形成している。
【0033】この第2実施形態の組立て球状玩具では、
20個の正六角形ピース1,1・・と12個の正五角形
ピース3,3・・とを球状に組付けると、各正五角形ピ
ース3,3・・を囲う5個1組(5個全部が正六角形ピ
ース1)の各環状ピース群1A,1A・・にそれぞれ5
つの凹溝15,15・・からなる一連の環状凹溝15A
が配置されるとともに、各正六角形ピース1,1・・を
囲う6個1組(3個の正六角形ピース1と3個の正五角
形ピース3)の各環状ピース群1B,1B・・にそれぞ
れ6つの凹溝(符号15の凹溝が3つと符号35の凹溝
が3つ)からなる一連の環状凹溝15Bが配置される。
そして、各正五角形ピース3,3・・を囲うように配置
された一連の各環状凹溝15A,15A・・内と、各正
六角形ピース1,1・・を囲うように配置された一連の
各環状凹溝15B,15B・・内とに、それぞれ輪ゴム
4,4・・(合計32本)を嵌入させて、全正六角形ピ
ース1,1・・及び全正五角形ピース3,3・・を球状
に弾性緊縛している。尚、この第2実施形態の組立て球
状玩具でも、各輪ゴム掛け後に、各凹溝15,35内に
輪ゴム抜け止め用の詰め物5を装填している。
【0034】この第2実施形態の組立て球状玩具では、
各板状ピース1,3が単に輪ゴム4の弾性緊縛力のみで
保形されているものの、32面体の全面に板状ピースが
ある関係で、全体としてかなりしっかりと保形されてい
る。又、この第2実施形態の組立て球状玩具でも、球状
体の外面を強く押すと、球状体全体を圧縮変形させるこ
とができるとともに、変形させた球状体に対する押圧力
を解除すると、各輪ゴムの弾性緊縛力により自動的に元
の球状体に復帰するようになる。尚、この第2実施形態
では、組立て球状玩具の内部に鈴のような発音物品を収
容しておくと、この球状体を振ったり転がしたりしたと
きに音が出るので、玩具的機能が一層助長される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1実施形態の組立て球状玩具の正面図で
ある。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1の組立て球状玩具に使用されている正六角
形ピースの斜視図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図1の組立て球状玩具の組付け方法説明図であ
る。
【図6】図2の状態変化図である。
【図7】本願第2実施形態の組立て球状玩具の正面図で
ある。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【図9】図7の組立て球状玩具の組付け方法説明図であ
る。
【符号の説明】
1は正六角形ピース、1A,1Bは環状ピース群、2は
正五角形穴、3は正五角形ピース、4は輪ゴム、5は詰
め物、11は正六角形ピースの外面、14は正六角形ピ
ースの辺、15は正六角形ピースの凹溝、15A,15
Bは環状凹溝、31は正五角形ピースの外面、34は正
五角形ピースの辺、35は正五角形ピースの凹溝であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状で20個の正六角形ピース(1)を
    使用して、20個の正六角形面と12個の正五角形穴
    (2)とを有する32面体の球状に組付けてなる組立て
    球状玩具であって、 各正六角形ピース(1,1・・)の外面(11)には、
    少なくとも1つおきの3つの辺(14,14,14)に
    それぞれ平行で且つ各辺(14)から等距離の位置にそ
    れぞれ凹溝(15,15,15)を形成しているととも
    に、 各正五角形穴(2,2・・)を囲う5個1組の各環状ピ
    ース群(1A,1A・・)におけるそれぞれ正五角形穴
    (2)を囲うように配置された一連の各環状凹溝(15
    A,15A・・)内にそれぞれ輪ゴム(4,4・・)を
    嵌入させて、全正六角形ピース(1,1・・)を球状に
    弾性緊縛している、 ことを特徴とする組立て球状玩具。
  2. 【請求項2】 板状で20個の正六角形ピース(1)と
    板状で12個の正五角形ピース(3)とを使用して、2
    0個の正六角形面と12個の正五角形面とを有する32
    面体の球状に組付けてなる組立て球状玩具であって、 各正六角形ピース(1,1・・)及び各正五角形ピース
    (3,3・・)の各外面(11,31)には、各辺(1
    4,14・・、34,34・・)にそれぞれ平行で且つ
    各辺(14,34)から等距離の位置にそれぞれ凹溝
    (15,15・・、35,35・・)を形成していると
    ともに、 各正五角形ピース(3,3・・)を囲う5個1組の各環
    状ピース群(1A,1A・・)におけるそれぞれ正五角
    形ピース(3)を囲うように配置された一連の各環状凹
    溝(15A,15A・・)内と、各正六角形ピース
    (1,1・・)を囲う6個1組の各環状ピース群(1
    B,1B・・)におけるそれぞれ正六角形ピース(1)
    を囲うように配置された一連の各環状凹溝(15B,1
    5B・・)内とに、それぞれ輪ゴム(4,4・・)を嵌
    入させて、全正六角形ピース(1,1・・)及び全正五
    角形ピース(3,3・・)を球状に弾性緊縛している、 ことを特徴とする組立て球状玩具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1658790A1 (en) * 2004-11-20 2006-05-24 Donguan Winjo Giftware Co., Ltd. A multi-facet decoration assembly
KR200465972Y1 (ko) * 2009-12-08 2013-03-21 박찬숙 비닐돌기홈을 갖는 다각형의 조립식 블록 완구
KR20160002073U (ko) * 2014-12-08 2016-06-16 김선희 모양 커팅 판재 체결 세트 및 판재 체결 입체물
KR20180001021U (ko) * 2016-10-05 2018-04-13 임익수 조립식 입체교구

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