JP2003018921A - 織物製プランター及びこれを製造する袋状織物 - Google Patents

織物製プランター及びこれを製造する袋状織物

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JP2003018921A
JP2003018921A JP2001207432A JP2001207432A JP2003018921A JP 2003018921 A JP2003018921 A JP 2003018921A JP 2001207432 A JP2001207432 A JP 2001207432A JP 2001207432 A JP2001207432 A JP 2001207432A JP 2003018921 A JP2003018921 A JP 2003018921A
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shaped
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Hideo Kobayashi
秀夫 小林
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Daiichi Vinyl KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の土を収容でき、しかも通気性や水はけ
が良好であって、野菜栽培に適するプランターを提供す
る。 【解決手段】 通気性を有する織物を用いて形成された
有底袋状体2を有する。有底袋状体2は、その上端側の
部分42の剛性が高められており、該剛性が高められた
部分に持ち手6の端部分12が取着されている。又有底
袋状体2の内面側の上端寄り部位に、収容する土の上端
高さを明示する目印7が付されている。又有底袋状体2
の、前記目印7よりも下に位置させて、支柱19を保持
する支柱保持部20,20が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜栽培に適した
織物製プランターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】植物栽培容器としては、これまで、プラ
スチック製や陶器製の容器が提供されているが、これら
の容器は、花の栽培には適していても、収容できる土量
に限界があったことから、多くの土を必要とする野菜栽
培には対応できなかった。特にトマトや胡瓜等の実を結
ぶ野菜類の栽培にあっては、ほうれんそうや小松菜等の
葉菜類を栽培する場合に比べてより多くの土を必要とし
たのであるが、これらの野菜栽培に応じ得る適当な栽培
容器はこれまで提供されていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の問題点に鑑みて開発されたものであり、多量の土を収
容でき、通気性や水はけが良好であり、しかも、プラス
チック製や陶器製の従来の栽培容器とは異なり割れる恐
れがなく、又、多量の土が収容された状態においても、
日当たり等に応じてその移動が容易であると共に、草丈
に合わせて支柱を安定的に立てることも容易であり、更
に、流通過程や使用後等においては小さく折り畳んで省
スペースを達成せしめる織物製プランターの提供を目的
とするものである。又該織物製プランターの製造を容易
に行わせる袋状織物の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
織物製プランターの第1の態様は、通気性を有する織物
を用いて形成された、上端開放で土が収容される有底袋
状体を具える織物製のプランターであって、該有底袋状
体の上端側の部分は剛性が高められており、該剛性が高
められた部分に持ち手の端部分が取着され、又、前記有
底袋状体の内面側の上端寄り部位に、収容する土の上端
高さを明示するための目印が付されていることを特徴と
するものである。
【0005】本発明に係る織物製プランターの他の態様
は、通気性を有する織物を用いて形成された、上端開放
で土が収容される有底袋状体を具える織物製のプランタ
ーであって、該有底袋状体は、有底袋状をなす本体の上
端側部分を、二つ折りされた軟質の補強シートの内外の
片間に挟み、且つ該補強シートと前記上端側部分とを一
体化することにより形成され、該補強シートによって前
記有底袋状体の上端側の部分の剛性が高められており、
該剛性が高められた部分に持ち手の端部分が取着され、
又、前記有底袋状体の内面側の上端寄り部位に、収容す
る土の上端高さを明示するための目印が付されているこ
とを特徴とするものである。この場合、前記目印は、前
記補強シートの内側の片の下縁として設けるのがよい。
又前記補強シートは、前記本体と色違いに形成するのが
よい。
【0006】本発明に係る織物製プランターのその他の
態様は、通気性を有する織物を用いて形成された、上端
開放で土が収容される有底袋状体を具える織物製のプラ
ンターであって、該有底袋状体の上端側の部分は、内側
への折り返し片部を有して剛性が高められており、該剛
性が高められた部分に、逆U字状の持ち手の両端部分が
取着され、又、前記有底袋状体の内面側の上端寄り部位
に、収容する土の上端高さを明示するために、前記折り
返し片部の下縁としての線状の目印が付されていること
を特徴とするものである。この場合、前記折り返し片部
を、それよりも下側の部分と色違いに形成するのがよ
い。
【0007】前記各織物製プランターにおいて、支柱を
挿通状態にして保持する支柱保持部を、前記目印よりも
下側に位置させて、前記有底袋状体の側面部の外面側に
設けるのがよい。この場合、前記支柱保持部は、挿通状
態で保持された支柱が、前記有底袋状体内に収容された
土によって背面から押圧されるように、該支柱を前記側
面部に押し付ける如く構成するのがよい。
【0008】又本発明に係る織物製プランター製造用の
袋状織物は、前記第1の態様における有底袋状体を製造
するために用いられるものであって、該袋状織物は、縦
糸としては同一色のものを用い、横糸としては異色の二
種類の糸を用いることとし、袋状織物の長さ方向で見
て、幅の広い幅広部分と、幅の狭い幅狭部分を異なる横
糸で製織してなり、該幅狭部分を、その先端縁と基端縁
とを略合致させて二つ折りすることにより、剛性が高め
られた前記上端側の部分を形成可能としたことを特徴と
するものである。この場合、前記縦糸を白糸とするのが
よい。
【0009】本発明に係る織物製プランターのその他の
態様は、前記袋状織物を、その両側部分を内側に山形に
屈曲させてシート状にし、これを、前記幅広部分と幅狭
部分の境界線に沿って切断した後、切断側をなす幅広部
分の縁部が一体に縫製されると共に、このように形成さ
れた袋状物が裏返しされ、且つ前記幅狭部分は、その先
端縁と基端縁とを略合致させるように内側に折り返えさ
れ、折り返し片部とこれに対向する片部とが縫製一体化
されてなり、又前記幅広部分に、支柱を挿通状態で保持
するための支柱保持部を構成する保持布片の両端部分が
前記幅広部分に縫着されて、該支柱保持片と幅広部分と
の間で、前記縦糸の長さ方向に延びる支柱挿通孔が設け
られており、又、前記折り返し片部に、持ち手を構成す
る持ち手布片の両端部分が縫着されていることを特徴と
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において本発明に係る織物製
プランター(以下プランターという)1は、通気性を有
する織物を用いて形成された、上端開放で土が収容され
る有底袋状体2を具えるものであり、該有底袋状体2の
上端側の部分は剛性が高められ、該剛性が高められた部
分3の対向辺5,5に持ち手6,6が取着されている。
そして、前記有底袋状体2の内面側の上端寄り部位に、
収容する土の上端高さを明示するための目印7が付され
ている。
【0011】より詳しくは、平面視で例えば正方形状を
なす有底袋状体2の上端側の部分は、内側への折り返し
によって二重に形成され、剛性が高められている。そし
て図2に示すように、内側に位置する折り返し片部9
と、これに対向する外側の片部10は、例えば該折り返
し片部9の下縁において縫製一体化(符号8で示す)さ
れている。又該剛性が高められた部分3の対向側に、逆
U字状をなす織物製の持ち手布片11の両端部分12,
12が重ね合わせられて縫着されると共に、前記有底袋
状体2の内面側の上端寄り部位には、収容する土13
(図9)の上端高さを明示するために、前記折り返し片
部9の下縁としての線状の目印7が付されている。なお
本実施の形態においては、前記外側の片部10及び前記
折り返し片部9は白色をなし、これらよりも下側の部分
15は、赤色や緑色、青色等、該外側の片部10と識別
し得る色に着色されている。
【0012】又前記有底袋状体2の側面部16の外面側
17に、前記白色の外側の片部10の下側に位置させ
て、上下に、支柱19を挿通状態で保持するための支柱
保持部20,20が設けられている。該支柱保持部20
は、本実施の形態においては、織物製の保持布片21の
両端部分22,22を前記側面部16に縫着して設けら
れている。
【0013】かかる構成を有するプランター1の製造工
程を例示すれば次のようである。図3は、該プランター
1を製造するために用いる袋状織物23を示すものであ
り、例えば1.5〜2mm程度の幅を有するテープ状を
なすポリエチレン製の縦糸24と横糸25を用いて袋状
に形成されている。そして、該袋状織物23の長さ方向
に延長する縦糸24としては例えば白糸を用いる。又横
糸25としては、袋状織物23の長さ方向で見て例えば
400mm程度の幅広部分26に、赤糸や緑糸、青糸等
の着色糸を使用し、それに続く例えば100mm程度の
幅狭部分27には、白糸を横糸として用いている。この
ように、縦糸24が白糸で且つ横糸25が赤色や緑色や
青色に着色されていることから、前記幅広部分26は薄
赤色や薄緑色、薄青色を呈する。又、白糸を横糸として
用いた前記幅狭部分27は、全体として白色を呈する。
このように縦糸に白糸を用いる場合は、横糸として色違
いの糸を用いることにより、幅広部分26を、その色違
いの糸に応じて明瞭に着色できる。
【0014】該袋状織物23は図3(B) に示すように、
その両側部分29,29が内側に山形に屈曲されて、全
体が一枚のシート状に折り畳まれている。
【0015】然して、前記幅広部分26と幅狭部分27
との境界線30に沿って袋状織物23を切断すると、図
4に示すような、プランター1を製造するためのシート
材31が形成されることになる。該シート材31の、前
記切断側をなす幅広部分26の縁部32を図5に示すよ
うに小幅で折り曲げて縫製して後、得られた袋状物33
を裏返す。その後、図6に示すように、前記幅狭部分2
7を、その先端縁35と基端縁36とを合致させるよう
に内側に折り返し、該折り返し片部9とこれに対向する
片部10とを、該折り返し片部9の先端縁側37におい
て図2に示すように縫製することにより、前記有底袋状
体2を形成できる。その後、U字状をなす織物製の持ち
手布片11の両端部分12,12を前記折り返し片部9
の表面に重ねて縫着することによって、前記持ち手6,
6を形成する。又、前記有底袋状体2の側面部16の外
面側において、且つ前記白色の外側の片部10の下側に
位置させて、上下に、織物製の保持布片21の両端部分
22,22を前記側面部16に縫着することにより、該
保持布片21と前記一側面部16との間で前記支柱保持
部20を形成する。
【0016】図7は、このように裏返しして得られたプ
ランター1の底部上面39のシート折畳み状態を示すも
のであり、又図8は、該底部下面40のシート折畳み状
態を示すものである。
【0017】このようにして製造されたプランター1の
各部の寸法を例示すれば、正方形状の各辺の長さは約2
5cm、高さは約35cm、折り返し片部9の上下幅は
約5cmである。
【0018】次に、かかる構成を有するプランター1を
用いて野菜、例えばトマトを栽培する場合を説明する。
【0019】先ず図9に示すように、該プランター1内
に、前記目印7の高さにまで土13を収容する。このよ
うに土13を収容した状態で、プランター1は自立でき
る。その後、収容した土13にトマトの苗を植え、灌水
する。プランター1は織物製であるために水はけが良好
に行われ、又良好な通気性が確保されて、苗の生育が順
調に進む。このように苗の植えられたプランター1は、
例えばベランダや庭先等に設置される。
【0020】灌水を行った際、水位が一時的に、土上面
41よりも高く上昇しやすい。このように水位が上昇し
ても、プランターの上端側の部分42の剛性が高められ
ているために、該部分42の形態が水圧で崩れて水と共
に土が流出するといった事態を防止できる。
【0021】もしも該上端側の部分42の剛性が低い
と、灌水した場合や降雨等によって土上面41に水位が
上がると、該上端側の部分42が例えば図10に示すよ
うにだれて、矢印で示すように、水と共に土が流出する
事態を招くことになる。又このように上端側の部分42
がだれると、だれた状態で癖がついて、プランターの外
観が著しく損なわれる問題も生ずることになる。
【0022】そして日差しが強い場合等、プランターを
日陰に移す必要があるときは、対向して設けられた前記
持ち手6,6を両手で持って、これを容易に移動させる
ことができる。
【0023】又トマト38が一定以上に成長した場合に
は、図11に示すように、これを支柱19で支持するこ
とになるが、その場合は、前記上下の支柱保持部20,
20が形成する挿通孔43,43(図1)に支柱19を
上から挿通させる。前記のようにプランター1は、土1
3が収容されて安定的に自立できることと、支柱保持部
20,20が、土13が収容されている部分で設けられ
ているために(土が収容されていない上端側の部分42
には設けられていないために)、図11に示すように、
収容された土がウエイトとなり、且つ該収容された土1
3が支柱19を背面から押圧して、支柱19は安定的に
保持されることになる。なお、収容された土13に支柱
19を押し込む際は、十分な保持力が得られないために
支柱が倒れやすいが、プランターの外面側に設けた前記
支柱保持部20,20で支柱19を保持させることによ
り、収容された土13の重みと土による支柱押圧作用に
よって、支柱19は、確実に位置規制されて安定的に保
持されることとなるのである。
【0024】なお前記プランター1において、その外面
側の上縁部分45(図9)が白色に形成されているた
め、この部分に、野菜名等を明瞭に表示することができ
る。或いはこの部分に、野菜名を表示したシールを分か
りやすく貼着することもできる。
【0025】本実施の形態においては、前記有底袋状体
2と持ち手6と保持布片21を織物製としているため、
使用済みプランターのリサイクルの容易化を達成でき
る。
【0026】図12は本発明に係る織物製プランター1
の他の態様を示すものである。通気性を有する織物を用
いて形成されてなる、上端開放で土が収容される有底袋
状体2は、図13〜14に示すように、平面視で例えば
長方形状を呈する有底袋状の本体47の上端側部分49
を、二つ折りされた軟質の補強シート(例えば織物製)
50の内外の片51,52間に挟み、且つ該補強シート
50と前記上端側部分49とを一体に縫製することによ
り形成され、該補強シート50によって前記有底袋状体
2の上端側の部分の剛性が高められている。そして該剛
性が高められた部分3に、前記と同様にして持ち手布片
11の両端部分12,12が取着され、又、前記有底袋
状体2の内面側の上端寄り部位には、収容する土13
(図15)の上端高さを明示するための目印7が、前記
内側の片51の下端縁として形成されている。本実施の
形態においては、前記本体47を紫色や青色、緑色等に
着色されたものとして形成し、且つ前記補強シート50
を白色に形成することにより、前記有底袋状体2の上端
側の部分42は、内外面が白色に縁取りされている。そ
して該白色の内面下端縁が前記目印7となっている。
【0027】又前記目印7よりも下側に位置させて、即
ち、前記外側の片52の下端縁53よりも下側に位置さ
せて、支柱19を図15に示すように挿通状態で保持す
る支柱保持部20が設けられており、該支柱保持部20
は、織物製の保持布片21の両端部分22,22を前記
本体47に縫着することにより、該保持布片21と本体
47の側面部55との間で形成されている。該支柱保持
部20は本実施の形態においては、有底袋状体2の長辺
側の側面部55の外面側57の左右に設けられている。
図15は、かかる構成を有する有底袋状体2内に前記目
印7の高さにまで土13を収容すると共に、左右の支柱
保持部20,20に支柱19,19を挿通状態に保持さ
せた状態を示すものである。前記と同様、該支柱19
は、収容された土13の重みと土による支柱押圧作用に
よって、確実に位置規制されて安定的に保持されること
となる。そして、このように保持された支柱19,19
の夫々に、図11に示すと同様にして2本のトマトを支
持させることができる。
【0028】このようにして製造されたプランター1の
各部の寸法を例示すれば、長方形状の各辺の長さは長辺
が54cm、短辺が17cmであり、高さが27cm、
補強シート50の内側の片51の上下幅は約5cmであ
る。
【0029】本実施の形態における場合も、前記本体4
7と補強シート50と持ち手布片11と保持布片21を
織物製としているため、使用済みプランターのリサイク
ルの容易化を達成できる。
【0030】〔その他の実施の形態〕 (1) 前記支柱保持部20は、前記保持布片21の両端部
分を縫着することによって形成することの他、その両端
部分を溶着等の手段で固定して形成することもできる。
又該支柱保持部20は、樹脂製の保持具を以って形成
し、その引掛け部を前記側面部に引っ掛け状態として取
り付けることもある。或いは、プランターを前記のよう
な袋状織物を用いて構成する場合は、その横糸を所定幅
で浮かすことによって、筒状の支柱保持部20を形成す
ることもある。又前記のように支柱保持部20を上下に
2か所に設けるのではなく、上下に長い一つの支柱保持
部が形成されることもある。又支柱保持部20を、前記
側面部の左右に位置させて設け、該左右の支柱保持部に
支柱を立設状態に保持させ、且つ該支柱間にネット等を
張ることにより、該ネットにツル性植物を這わせること
もできる。
【0031】(2) 本発明に係るプランターは、前記トマ
トの他、胡瓜や、ほうれんそう、小松菜、大根、ジャガ
イモ等の各種の野菜栽培に用いることができる。
【0032】(3) プランターの上端側の部分の剛性を高
めるために折り返し片部を形成する場合、該折り返し片
部を、これに対向する片部に縫着することの他、相互
を、両面粘着テープ等を用いて接着したり、溶着するこ
ととしてもよい。要は、折り返した後に該折り返し片部
を固定して剛性向上を図ることできればよい。又、有底
袋状体の上端側の部分の剛性は、その部分における横糸
密度を大きくしたり、剛性の大きい横糸を用いることに
よって高めることもでき、このように構成するときは、
前記のように折り返す必要はない。
【0033】(4) 本発明に係るプランターは、平面視で
前記のような正方形状や長方形状を呈するものの他、各
種の多角形状を呈するものとして、或いは円形状を呈す
るものとして等、上端開放の各種の有底袋状に形成する
ことができる。
【0034】(5) 前記持ち手6は、これが、剛性が高め
られた上端側の部分に取り付けられるものであれば、そ
の持ち手の形態は、前記のような逆U字状を呈するもの
には限らない。又、布以外にも樹脂素材等を以って形成
することもできる。
【0035】(6) 前記目印7は、塗料を用いて線状や点
状に付することもできる。
【0036】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係るプランターは、通気性を有する織物を
用いて、上端開放の有底の袋状に形成されているため、
多量の土を収容できる容積を容易に確保でき、収容土の
重量で安定的に自立できると共に、通気性や水はけが良
好である。従って該プランターによるときは、花の栽培
に比して多くの土を必要とする野菜栽培にあっても、こ
れを良好に行うことができる。そしてプランター内に土
を収容する際には、その内面側に付されている目印によ
って、所要量の土を正確に収容できることとなる。又灌
水時や降雨時において、収容した土の上面で水位が上昇
したときも、プランターの上端側の部分の剛性が高めら
れているため、該部分の形態が水圧で崩れて水と共に土
が流出するのを防止できると共に、プランターの上端側
の部分の形崩れを防いで、プランターの美観を保持でき
る。
【0037】(2) 又本発明に係るプランターは、上端側
の部分に持ち手が取着されているため、例えば日差しが
強い場合にプランターを日陰に移す際等において、該持
ち手を持って移動させるのが容易である。そして、該持
ち手の端部分は前記剛性が高められた上端側の部分に取
着されているため、持ち手の取着状態は安定しており、
持ち手を持ってプランターを安定的に移動させることが
できる。
【0038】(3) 又プランターの外面側に、前記目印よ
りも下側に位置させて支柱保持部を設ける場合は、野菜
の成長に合わせて、支柱保持部に支柱を挿通状態にして
これを安定的に支持させることができる。該支柱保持部
は、前記目印よりも下側に位置させて設けられているた
め、収容した土の高さよりも下側で支柱保持をなし得る
こととなる。従って支柱は、その裏側の土で安定的に保
持されることになると共に、収容した土全体がウエイト
となって、支柱を安定した立設状態で保持できることに
なる。もしも、目印よりも上側位置で支柱保持部を設け
たとすると、裏側に土が存在しないために、支柱を安定
的に保持できないことになる。又、プランターに収容し
た土に支柱を突き刺して立設状態とした場合は、その土
の保持力が弱いために支柱が倒れる恐れがあるが、本発
明におけるように、プランターの外面側に設けた支柱保
持部で支柱を保持させるときは、前記のように支柱を安
定的に保持できるのである。又、支柱は、野菜の成長に
合わせて必要に応じて設けるのであるが、プランターの
内側に支柱保持部を設けた場合は、かかる支柱保持部に
支柱を正しく挿通させ難い問題が生ずるが、本発明にお
いては、プランターの外面側に支柱保持部を設けている
ため、必要時に支柱を容易に保持させ得る利点がある。
【0039】(4) 本発明に係るプランターは、織物製で
あるために折り畳みが容易であり、従って、製品を輸送
する際や小売店における販売時においてこれを小さく折
り畳むことにより、輸送スペースや保管スペース、陳列
スペースをそれ程必要とせずに能率的に輸送や保管、陳
列を行い得る利点がある。又野菜栽培が終わった後は、
土を排出させて小さく折り畳むことができるため、その
保管も容易である。又織物製であるために、従来の陶器
製やプラスチック製の栽培容器とは異なり割れる恐れも
ない。
【0040】(5) プランターの上端側を内側に折り返し
て縫製する場合は、該折り返しによって、プランターの
上端側の部分を二重構造として容易に剛性向上を図り得
ると共に、該折り返し片部の下縁で、収容土の上端高さ
を明示する目印を、プランターの周方向に連続状態に形
成でき、土の収容が容易となる利点がある。
【0041】(6) 本発明に係るプランターを構成する有
底袋状体を、前記袋状織物を用いて構成するときは、上
端側の部分の剛性が高められ且つ収容する土の上端高さ
を明示するための目印が付されなるプランターを能率的
に且つコスト低減を図って量産できる利点がある。特
に、前記袋状織物を構成する縦糸として白糸を用い、そ
の横糸として異色の糸を用いて前記幅広部分と前記幅狭
部分を形成するときは、横糸の色の選択によって、所要
にデザインされた着色プランターを容易に製造できる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプランターを示す斜視図である。
【図2】有底袋状体の上端側の部分を示す斜視図であ
る。
【図3】プランター製造用の袋状織物を示す斜視図であ
る。
【図4】袋状織物を切断して形成したシート材を示す斜
視図である。
【図5】シート材の一方の縁部を縫製して形成した袋状
物を示す斜視図である。
【図6】袋状物の幅狭部分の折り返し状態を示す斜視図
である。
【図7】プランターの底部上面を示す斜視図である。
【図8】プランターの底部下面を示す斜視図である。
【図9】プランターの有底袋状体に土を収容した状態
を、支柱保持部による支柱の保持状態と共に示す斜視図
である。
【図10】有底袋状体の上端側の部分の剛性が低い場合
の問題点を説明する斜視図である。
【図11】プランターを用いるトマトの栽培状態を示す
説明図である。
【図12】プランターの他の態様を示す斜視図である。
【図13】有底袋状の本体の上端側部分を補強シートで
補強する構成を説明する分解斜視図である。
【図14】本体の上端側部分を補強シートで補強した状
態を示す斜視図である。
【図15】有底袋状体に土を収容した状態を、支柱保持
部による支柱の保持状態と共に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プランター 2 有底袋状体 6 持ち手 7 目印 9 折り返し片部 10 外側の片部 11 持ち手布片 13 土 19 支柱 20 支柱保持部 21 保持布片 23 袋状織物 26 幅広部分 27 幅狭部分 47 本体 50 補強シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01G 9/02 A01G 9/02 103W

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を有する織物を用いて形成され
    た、上端開放で土が収容される有底袋状体を具える織物
    製プランターであって、該有底袋状体の上端側の部分は
    剛性が高められており、該剛性が高められた部分に持ち
    手の端部分が取着され、又、前記有底袋状体の内面側の
    上端寄り部位に、収容する土の上端高さを明示するため
    の目印が付されていることを特徴とする織物製プランタ
    ー。
  2. 【請求項2】 通気性を有する織物を用いて形成され
    た、上端開放で土が収容される有底袋状体を具える織物
    製プランターであって、該有底袋状体は、有底袋状をな
    す本体の上端側部分を、二つ折りされた軟質の補強シー
    トの内外の片間に挟み、且つ該補強シートと前記上端側
    部分とを一体化することにより形成され、該補強シート
    によって、前記有底袋状体の上端側の部分の剛性が高め
    られており、該剛性が高められた部分に持ち手の端部分
    が取着され、又、前記有底袋状体の内面側の上端寄り部
    位に、収容する土の上端高さを明示するための目印が付
    されていることを特徴とする織物製プランター。
  3. 【請求項3】 前記目印は、前記補強シートの内側の片
    の下縁として設けられていることを特徴とする請求項2
    記載の織物製プランター。
  4. 【請求項4】 前記補強シートは、前記本体と色違いで
    あることを特徴とする、請求項3記載の織物製プランタ
    ー。
  5. 【請求項5】 通気性を有する織物を用いて形成され
    た、上端開放で土が収容される有底袋状体を具える織物
    製プランターであって、該有底袋状体の上端側の部分
    は、内側への折り返し片部を有して剛性が高められてお
    り、該剛性が高められた部分に、逆U字状の持ち手の両
    端部分が取着され、又、前記有底袋状体の内面側の上端
    寄り部位に、収容する土の上端高さを明示するために、
    前記折り返し片部の下縁としての線状の目印が付されて
    いることを特徴とする織物製プランター。
  6. 【請求項6】 前記折り返し片部がそれよりも下側の部
    分と色違いであることを特徴とする請求項5記載の織物
    製プランター。
  7. 【請求項7】 支柱を挿通状態にして保持する支柱保持
    部が、前記目印よりも下側に位置させて、前記有底袋状
    体の側面部の外面側に設けられていることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の織物製プランター。
  8. 【請求項8】 前記支柱保持部は、挿通状態で保持され
    た支柱が、前記有底袋状体内に収容された土によって背
    面から押圧されるように、該支柱を前記側面部に押し付
    ける如く構成されていることを特徴とする請求項7記載
    の織物製プランター。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の有底袋状体を製造する
    ために用いる袋状織物であって、該袋状織物は、縦糸と
    しては同一色のものを用い、横糸としては異色の二種類
    の糸を用いることとし、袋状織物の長さ方向で見て、幅
    の広い幅広部分と、幅の狭い幅狭部分を異なる横糸で製
    織してなり、該幅狭部分を、その先端縁と基端縁とを略
    合致させて二つ折りすることにより、剛性が高められた
    前記上端側の部分を形成可能としたことを特徴とする織
    物製プランター製造用の袋状織物。
  10. 【請求項10】 前記縦糸は白糸であることを特徴とす
    る請求項9記載の織物製プランター製造用の袋状織物。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の袋状織物を、その両側
    部分を内側に山形に屈曲させてシート状にし、これを、
    前記幅広部分と幅狭部分の境界線に沿って切断した後、
    切断側をなす幅広部分の縁部が一体に縫製されると共
    に、このように形成された袋状物が裏返しされ、且つ前
    記幅狭部分は、その先端縁と基端縁とを略合致させるよ
    うに内側に折り返えされ、折り返し片部とこれに対向す
    る片部とが縫製一体化されてなり、又前記幅広部分に、
    支柱を挿通状態で保持するための支柱保持部を構成する
    保持布片の両端部分が前記幅広部分に縫着されて、該支
    柱保持片と幅広部分との間で、前記縦糸の長さ方向に延
    びる支柱挿通孔が設けられており、又、前記折り返し片
    部に、持ち手を構成する持ち手布片の両端部分が縫着さ
    れていることを特徴とする織物製プランター。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006141375A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Kazue Tsukada 植物袋栽培具
JP2011130757A (ja) * 2009-11-30 2011-07-07 Daiichi Vinyl Kk 支柱が立設される布製プランター
JP2011130758A (ja) * 2009-11-30 2011-07-07 Daiichi Vinyl Kk 布製プランター利用の植物栽培装置

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