JP2003018891A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JP2003018891A
JP2003018891A JP2001196229A JP2001196229A JP2003018891A JP 2003018891 A JP2003018891 A JP 2003018891A JP 2001196229 A JP2001196229 A JP 2001196229A JP 2001196229 A JP2001196229 A JP 2001196229A JP 2003018891 A JP2003018891 A JP 2003018891A
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coil
time
induced voltage
process proceeds
turned
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JP2001196229A
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English (en)
Inventor
Keiichi Enomoto
恵一 榎本
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Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導電圧または誘導電流を監視することによ
り、極めて容易に脱調の検出を行うことができるモータ
制御装置を提供する。 【解決手段】 通電により磁力を発生する複数個の励磁
コイル11,12,13と、励磁コイル11,12,1
3からのそれぞれの磁力により回転するロータとをもつ
モータ30と、励磁コイル11,12,13にそれぞれ
通電するコントローラ4とを備え、励磁コイル11,1
2,13に生ずる誘導電圧または誘導電流を監視するこ
とにより脱調の検出を行うモータ制御装置1。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ステップモータ
などの回転を制御するモータ制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種のモータ制御装置としては、励磁
コイルに印加する電圧値を変えることによってロータに
回転力を発生するものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のモー
タ制御装置において、負荷に対して駆動力が不足すると
脱調が発生して、制御を逸脱することがあるという問題
点があった。 【0004】 【発明の目的】この発明は、誘導電圧または誘導電流を
監視することにより、極めて容易に脱調の検出を行うこ
とができるモータ制御装置を提供することを目的として
いる。 【0005】 【発明の構成】 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るモータ制御装置では、通電により磁力を発生する複数
個の励磁コイルと、励磁コイルからのそれぞれの磁力に
より回転するロータとをもつモータと、励磁コイルにそ
れぞれ通電するコントローラとを備え、コントローラ
は、励磁コイルに生ずる誘導電圧または誘導電流を監視
することにより脱調の検出を行う構成としたことを特徴
としている。 【0007】 【発明の作用】この発明に係るモータ制御装置におい
て、回転子は、安定状態を通り過ぎて回転したときに、
逆方向のトルクが発生すると逆転する。これは、回転速
度が低いときに、励磁コイルの通電状態を切換えてか
ら、回転子が安定状態まで移動する時間を経過した後に
起きる。また、それまでの回転と逆方向のトルクが発生
するように励磁コイルの通電状態を変えた場合にも、回
転子は逆転する。そして、制御を逸脱することによって
モータが脱調を起こした際においても、回転子は逆転す
る。これにより、励磁コイルの通電状態および通電状態
を切換えてからのタイミングを見ることによってモータ
が脱調しているか否かを区別することができる。つま
り、誘導電圧の反転に基いて脱調の検出が行われる。そ
れ故、複雑な検出回路を必要としないで脱調の検出が行
われる。 【0008】 【発明の実施の形態】 【0009】 【実施例】図1ないし図14には、この発明に係るモー
タ制御装置の一実施例が示されている。図示するモータ
制御装置1は、第1,第2,第3の励磁コイル11,1
2,13と回転子2とをもつモータ30、コントローラ
4から構成されている。 【0010】第1,第2,第3の励磁コイル11,1
2,13は、一端が電源20に接続されされ、他端が第
1,第2,第3のスイッチングトランジスタ21,2
2,23、第1,第2,第3の比較器24,25,26
にそれぞれ接続されている。第1,第2,第3のスイッ
チングトランジスタ21,22,23は、コントローラ
4の出力ポート4a,4b,4cのオンにより第1,第
2,第3の励磁コイル11,12,13をそれぞれオン
させる。第1,第2,第3の比較器24,25,26
は、第1,第2,第3の励磁コイル11,12,13に
かかる誘導電圧をコントローラ4の入力ポート4d,4
e,4fにそれぞれ与える。コントローラ4には、出力
したパルス幅を計測するためのカウンタCNT、演算処
理装置が内蔵されている。 【0011】モータ30を1−2相励磁で駆動すると
き、第1,第2,第3の励磁コイル11,12,13の
通電状態と、各通電状態での回転子2の安定状態が図2
(a),(b),(c),(d),(e),(f)に示
される。このとき、第1の励磁コイル11にだけに通電
した状態で、回転子2を外力で回転させたときに発生す
るトルクは、図3に示される。図3では、コギングトル
クなどは含まれていない。第1,第2,第3の励磁コイ
ル11,12,13に通電しないで、回転子2を外力で
回転させたときには、図4に示される誘導電圧が発生す
る。電圧は、図1中のA,B間の電位差(基準電位)で
ある。無負荷状態、低速状態、1−2相励磁における第
1,第2,第3の励磁コイル11,12,13の通電と
回転子2の挙動が図5(a),(b),(c),
(d),(e),(f),(g),(h),(i),
(j),(k),(m),(n)に示される。誘導電圧
は、第1,第2,第3の励磁コイル11,12,13内
の磁束の変化に比例する。ある方向の磁束が増えるとき
の誘導電圧を正とすると、同じ方向の磁束が減るとき、
および、逆方向の磁束が増えるときに、負の電圧が発生
する。図4に示されるように、磁極の中心が第1の励磁
コイル11の中心を通過するとき、中心を通過する以前
には磁束が増大し、通過した後には磁束が減少する。よ
って、磁極の中心が第1の励磁コイル11の中心を通過
するとき、その前後で誘導電圧の方向が反転する。これ
において、ある磁極の中心が、ある励磁コイルの中心を
通過するとき、他の磁極が他の励磁コイルの中心を通過
することはない。よって、誘導電圧の変動は、複数個所
で同時に起きることはない。また、磁極の中心が第1の
励磁コイル11の中心を通過する時点は、それ以前の回
転子2の運動と、第1の励磁コイル11に対する通電状
態を変えた時点から、ある程度の範囲で推定することが
できる。回転子2がある時点から、それまでの回転方向
とは逆に回転したとすると、ある励磁コイル内の磁束が
その点まで増大していたとすれば、その時点以後は磁束
が減少する。また、その時点まで磁束が減少していたと
すれば、その時点以後は磁束が増大する。よって、回転
方向が逆になると、誘導電圧の方向が反転する。回転子
2が逆転するときは、すべての励磁コイルに対する磁極
の運動が逆転する。よって、すべての励磁コイルで磁束
の変化が逆になり、誘導電圧もすべての励磁コイルで反
転する。上述したように、磁極の中心が励磁コイルの中
心を通過することによる誘導電圧の反転と、回転子2の
逆転による誘導電圧の反転とは、誘導電圧の反転が複数
の励磁コイルで同時に発生しているか、誘導電圧の反転
のタイミングによって、区別される。つまり、誘導電圧
の反転を検出することによって、磁極の中心が励磁コイ
ルの中心を通過したタイミング、および、回転子2が逆
転したことを検出することができる。磁極の中心が励磁
コイルの中心を通過したタイミングを検出することによ
り、回転子2の位置を知ることができる。磁極の中心が
励磁コイルの中心を通過することによる誘導電圧の反転
が、長時間発生しない場合には、モータ2が停止したも
のと見なせる。回転子2が逆転するには、以下の3つの
現象がある。1つ目の現象は、回転子2が安定状態を通
り過ぎて回転したときに、逆方向のトルクが発生した場
合である。これは、回転速度が低いときに、励磁コイル
の通電状態を切換えてから回転子2が安定状態まで移動
する時間を通過した後に発生する。2つ目の現象は、そ
れまでの回転と逆方向のトルクが発生するように、励磁
コイルの通電状態を変えた場合である。3つ目の現象
は、モータ30が制御を逸脱して脱調した場合である。
上記の1つ目と2つ目の現象は、励磁コイルの通電状態
および通電状態を切換えてからのタイミングで3つ目の
現象と区別される。よって、誘導電圧の反転から脱調が
検出される。励磁コイル間には、相互インダクタンスが
あり、ある励磁コイルの通電状態を変更すると、他の励
磁コイルに誘導電圧が発生する。相互インダクタンスに
よる誘導電圧の反転は、通電状態の変更、および、変更
からのタイミングで識別することが出来る。ある励磁コ
イルに通電状態を変更したときに、別の励磁コイルに誘
導電圧が発生しなければ、通電した励磁コイルまたは誘
導電圧が発生しなかった励磁コイルの何れかに断線など
の異常が存在していることがわかる。回転子2の磁極の
状態が図2に示される〜の間にあるときにCW方向
のトルクが発生する。回転子2がCW方向に回転すると
き、回転子2の状態は、図2の→→→→→
→の順に変化する。これにより、回転子状態が図2の
→となりを過ぎたとき第1の励磁コイル11をオ
ンし、回転子状態が図2の→となったときに第1の
励磁コイル11をオフすることによって、トルクを発生
させられるすべての期間でオンとなり、その結果、最大
のトルクが発生する。これに反して、回転子2がCCW
方向に回転するときは、回転子状態が→となりを
過ぎたときに第1の励磁コイル11をオンにし、回転子
状態が→となったときに第1の励磁コイル11をオ
フにすると、最大のトルクが発生する。だだし、図1に
示される回路では、第1,第2,第3の励磁コイル1
1,12,13がオンになっているときの誘導電圧を検
出することができないため、図2のの状態となったこ
とを検出できない。そこで、CW回転のときは第2の励
磁コイル12の誘導電圧での状態を検出し、の状態
からの状態となるまでの所要時間を測定し、まで、
およそ同じ回転速度が維持されると想定して、測定され
た時間の1/2がの状態を検出した時点から経過した
とき、の状態となったものと見なす。これは、1−2
相励磁にのみ適用される。 【0012】このようなモータ制御装置1は、図10,
図11に示されるフローチャートに基いてCW回転方向
での制御動作が行われ、図12,図13,図14に示さ
れるフローチャートに基づいてCCW回転方向での制御
動作が行われる。フローチャート内では、第1の励磁コ
イル11をコイル1と称し、第2の励磁コイル12をコ
イル2と称し、第3の励磁コイル13をコイル3と称
す。 【0013】ステップ1において“タイマカウンタを
「0」に初期化する”が実行されてステップ2に移行
し、ステップ2において“モータ出力状態をコイル1:
オン、コイル2:オフ、コイル3:オンに設定する”が
実行されてステップ3に移行する。ステップ3において
“タイマカウンタ≧モータ初期化時間”が判別され、モ
ータ初期化時間がタイマ時間内にあると、ステップ4に
おいて“単位時間待ち”が実行されてステップ5に移行
し、ステップ5において“タイマカウンタのカウントア
ップ”が実行されてステップ3に戻るルーチンが繰り返
されることにより、モータを初期状態に安定させるため
にモータ初期化時間の待機が行われ、その結果、図2
(a)に示される回転子状態1となり、ステップ6に移
行する。ステップ6において“2相励磁パルス幅を初期
化する”が実行されてステップ7に移行する。ステップ
7において“タイマカウンタを「0」にする”が実行さ
れてステップ8に移行し、ステップ8において“モータ
出力状態をコイル1:オン、コイル2:オフ、コイル
3:オフに設定する”が実行されてステップ9に移行す
る。ステップ9において“コイル3の誘導電圧が負の値
か否か”が判別される。このとき、コイル3の誘導電圧
が負の値であると、ステップ10に移行して“脱調が発
生している”と検出される。回転子2が正常のCW回転
しているときは、ステップ8において設定した出力状態
で磁極がコイル3を通過することはない。コイル3の誘
導電圧が負の値ではないと、ステップ11に移行し、ス
テップ11において“コイル3がオフになってからの時
間が、共有インダクタンスが影響する範囲内にあるか否
か”が判別される。コイル3がオフになってからの時間
が、共有インダクタンスが影響する範囲内にあると、ス
テップ12,ステップ14をスキップしてステップ15
に移行し、ステップ15において“1単位時間待ち”が
実行されてステップ16に移行し、ステップ16におい
て“タイマカウンタのカウントアップ、すなわち、1単
位時間が経過したことをタイマカウンタに記録する”が
実行されてステップ9に戻るルーチンが繰り返される。
コイル3がオフになってからの時間が、共有インダクタ
ンスが影響する範囲内にないと、ステップ12に移行す
る。時間範囲は、予め設定されているものとする。ステ
ップ12において“コイル3がオフになってからの時間
が、磁極の中心がコイル2に到達するまでの最大時間を
超えたか否か”が判別される。コイル3がオフになって
からの時間が、磁極の中心がコイル2に到達するまでの
最大時間を超えていると、ステップ13に移行して“モ
ータ30の回転が停止した”と見なす。この時間範囲
は、予め設定されているものとする。コイル3がオフに
なってからの時間が、磁極の中心がコイル2に到達する
までの最大時間を超えていないと、ステップ14に移行
して“コイル2の誘導電圧が負の値か否か”が判別され
る。コイル2の誘導電圧が負の値になっていないと、ス
テップ15に移行して“1単位時間待ち”が実行されて
ステップ16に移行し、ステップ16において“タイマ
カウンタのカウントアップ、すなわち、1単位時間が経
過したことをタイマカウンタに記録する”が実行されて
ステップ9に戻るルーチンが繰り返される。コイル2の
誘導電圧が負の値になっていると、磁極の中心がコイル
2を通過したものと見なし、次の出力状態を設定するた
めステップ17に移行する。 【0014】ステップ17において“コイル3をオフし
てから経過した時間を1相励磁パルス幅とし、前回の2
相励磁パルス幅(最初は初期設定値)との平均を求めて
新たな2相励磁パルス幅とし、タイマカウンタを「0」
にする”が実行されてステップ18に移行する。ステッ
プ18において“モータ出力状態をコイル1:オン、コ
イル2:オン、コイル3:オフに設定する”が実行され
てステップ19に移行する。ステップ19において“コ
イル3がオフになってからの時間が、共有インダクタン
スが影響する範囲にあるか否か”が判別される。コイル
3がオフになってからの時間が、共有インダクタンスが
影響する範囲にあると、ステップ20,ステップ22を
スキップして、コイル3の誘導電圧の判定を行わずにス
テップ23に移行する。この時間範囲は、予め設定され
ているものとする。コイル3がオフになってからの時間
が、共有インダクタンスが影響する範囲にないと、ステ
ップ20に移行して“コイル3の誘導電圧が負の値か否
か”が判別される。コイル3の誘導電圧が負の値になっ
ていると、ステップ21において“脱調が発生してい
る”と検出される。コイル3の誘導電圧が負の値になっ
ていないと、ステップ22において“2相励磁パルス幅
の時間がタイマカウンタに記録されている値を超えたか
否か”が判別される。2相励磁パルス幅の時間がタイマ
カウンタに記録されている値を超えていると、ステップ
25に移行する。2相励磁パルス幅の時間がタイマカウ
ンタに記録されている値を超えていないと、ステップ2
3に移行して“1単位時間待ち”が実行されてステップ
24に移行し、ステップ24において“タイマカウンタ
のカウントアップ、すなわち、1単位時間が経過したこ
とをタイマカウンタに記録する”が実行されてステップ
19に戻るルーチンが繰り返される。 【0015】ステップ25において“タイマカウンタを
「0」にする”が実行されてステップ26に移行し、ス
テップ26において“モータ出力状態をコイル1:オ
フ、コイル2:オン、コイル3:オフに設定する”が実
行されてステップ27に移行する。ステップ27におい
て“コイル1の誘導電圧が負の値か否か”が判別され
る。このとき、コイル1の誘導電圧が負の値であると、
ステップ28に移行して“脱調が発生している”と検出
される。コイル1の誘導電圧が負の値ではないと、ステ
ップ29に移行し、ステップ29において“コイル1が
オフになってからの時間が、共有インダクタンスが影響
する範囲内にあるか否か”が判別される。コイル1がオ
フになってからの時間が、共有インダクタンスが影響す
る範囲内にあると、ステップ30,ステップ32をスキ
ップしてステップ33に移行し、ステップ33において
“1単位時間待ち”が実行されてステップ34に移行
し、ステップ34において“タイマカウンタのカウント
アップ、すなわち、1単位時間が経過したことをタイマ
カウンタに記録する”が実行されてステップ27に戻る
ルーチンが繰り返される。コイル1がオフになってから
の時間が、共有インダクタンスが影響する範囲内にない
と、ステップ30に移行する。ステップ30において
“コイル1がオフになってからの時間が、磁極の中心が
コイル2に到達するまでの最大時間を超えたか否か”が
判別される。コイル1がオフになってからの時間が、磁
極の中心がコイル3に到達するまでの最大時間を超えて
いると、ステップ31に移行して“モータ30の回転が
停止した”と見なす。コイル1がオフになってからの時
間が、磁極の中心がコイル3に到達するまでの最大時間
を超えていないと、ステップ32に移行して“コイル3
の誘導電圧が負の値か否か”が判別される。コイル3の
誘導電圧が負の値になっていないと、ステップ33に移
行して“1単位時間待ち”が実行されてステップ34に
移行し、ステップ34において“タイマカウンタのカウ
ントアップ、すなわち、1単位時間が経過したことをタ
イマカウンタに記録する”が実行されてステップ27に
戻るルーチンが繰り返される。コイル3の誘導電圧が負
の値になっていると、磁極の中心がコイル1を通過した
ものと見なし、次の出力状態を設定するためステップ3
5に移行する。 【0016】ステップ35において“コイル1をオフし
てから経過した時間を1相励磁パルス幅とし、前回の2
相励磁パルス幅(最初は初期設定値)との平均を求めて
新たな2相励磁パルス幅とし、タイマカウンタを「0」
にする”が実行されてステップ36に移行する。ステッ
プ36において“モータ出力状態をコイル1:オフ、コ
イル2:オン、コイル3:オンに設定する”が実行され
てステップ37に移行する。ステップ37において“コ
イル3がオンになってからの時間が、共有インダクタン
スが影響する範囲にあるか否か”が判別される。コイル
3がオンになってからの時間が、共有インダクタンスが
影響する範囲にあると、ステップ38,ステップ40を
スキップして、コイル1の誘導電圧の判定を行わずにス
テップ41に移行する。コイル3がオンになってからの
時間が、共有インダクタンスが影響する範囲にないと、
ステップ38に移行して“コイル1の誘導電圧が負の値
か否か”が判別される。コイル1の誘導電圧が負の値に
なっていると、ステップ39において“脱調が発生して
いる”と検出される。コイル1の誘導電圧が負の値にな
っていないと、ステップ40において“2相励磁パルス
幅の時間がタイマカウンタに記録されている値を超えた
か否か”が判別される。2相励磁パルス幅の時間がタイ
マカウンタに記録されている値を超えていると、ステッ
プ43に移行する。2相励磁パルス幅の時間がタイマカ
ウンタに記録されている値を超えていないと、ステップ
41に移行して“1単位時間待ち”が実行されてステッ
プ42に移行し、ステップ42において“タイマカウン
タのカウントアップ、すなわち、1単位時間が経過した
ことをタイマカウンタに記録する”が実行されてステッ
プ37に戻るルーチンが繰り返される。 【0017】ステップ43において“タイマカウンタを
「0」にする”が実行されてステップ44に移行し、ス
テップ44において“モータ出力状態をコイル1:オ
フ、コイル2:オフ、コイル3:オンに設定する”が実
行されてステップ45に移行する。ステップ45におい
て“コイル2の誘導電圧が負の値か否か”が判別され
る。このとき、コイル2の誘導電圧が負の値であると、
ステップ46に移行して“脱調が発生している”と検出
される。コイル2の誘導電圧が負の値ではないと、ステ
ップ47に移行し、ステップ47において“コイル2が
オフになってからの時間が、共有インダクタンスが影響
する範囲内にあるか否か”が判別される。コイル2がオ
フになってからの時間が、共有インダクタンスが影響す
る範囲内にあると、ステップ48,ステップ50をスキ
ップしてステップ51に移行し、ステップ51において
“1単位時間待ち”が実行されてステップ52に移行
し、ステップ52において“タイマカウンタのカウント
アップ、すなわち、1単位時間が経過したことをタイマ
カウンタに記録する”が実行されてステップ45に戻る
ルーチンが繰り返される。コイル2がオフになってから
の時間が、共有インダクタンスが影響する範囲内にない
と、ステップ48に移行する。ステップ48において
“コイル2がオフになってからの時間が、磁極の中心が
コイル1に到達するまでの最大時間を超えたか否か”が
判別される。コイル2がオフになってからの時間が、磁
極の中心がコイル1に到達するまでの最大時間を超えて
いると、ステップ49に移行して“モータ30の回転が
停止した”と見なす。コイル2がオフになってからの時
間が、磁極の中心がコイル1に到達するまでの最大時間
を超えていないと、ステップ50に移行して“コイル1
の誘導電圧が負の値か否か”が判別される。コイル1の
誘導電圧が負の値になっていないと、ステップ51に移
行して“1単位時間待ち”が実行されてステップ52に
移行し、ステップ52において“タイマカウンタのカウ
ントアップ、すなわち、1単位時間が経過したことをタ
イマカウンタに記録する”が実行されてステップ45に
戻るルーチンが繰り返される。コイル1の誘導電圧が負
の値になっていると、磁極の中心がコイル3を通過した
ものと見なし、次の出力状態を設定するためステップ5
3に移行する。 【0018】ステップ53において“コイル3をオフし
てから経過した時間を1相励磁パルス幅とし、前回の2
相励磁パルス幅(最初は初期設定値)との平均を求めて
新たな2相励磁パルス幅とし、タイマカウンタを「0」
にする”が実行されてステップ53に移行する。ステッ
プ53において“モータ出力状態をコイル1:オン、コ
イル2:オフ、コイル3:オンに設定する”が実行され
てステップ55に移行する。ステップ55において“コ
イル1がオンになってからの時間が、共有インダクタン
スが影響する範囲にあるか否か”が判別される。コイル
1がオンになってからの時間が、共有インダクタンスが
影響する範囲にあると、ステップ56,ステップ58を
スキップして、コイル2の誘導電圧の判定を行わずにス
テップ59に移行する。コイル1がオンになってからの
時間が、共有インダクタンスが影響する範囲にないと、
ステップ56に移行して“コイル2の誘導電圧が負の値
か否か”が判別される。コイル2の誘導電圧が負の値に
なっていると、ステップ57において“脱調が発生して
いる”と検出される。コイル2の誘導電圧が負の値にな
っていないと、ステップ58において“2相励磁パルス
幅の時間がタイマカウンタに記録されている値を超えた
か否か”が判別される。2相励磁パルス幅の時間がタイ
マカウンタに記録されている値を超えていると、ステッ
プ7に移行する。2相励磁パルス幅の時間がタイマカウ
ンタに記録されている値を超えていないと、ステップ5
9に移行して“1単位時間待ち”が実行されてステップ
60に移行し、ステップ60において“タイマカウンタ
のカウントアップ、すなわち、1単位時間が経過したこ
とをタイマカウンタに記録する”が実行されてステップ
55に戻るルーチンが繰り返される。 【0019】前述したプログラムにおいて、ステップ1
1では、コイル3をオフしたことによりコイル1に発生
する誘導電圧を対象としている。また、ステップ19で
は、コイル2をオンしたことによりコイル3に発生する
誘導電圧を対象としている。共有インダクタンスの影響
の排除は、前記のうち、いずれか一方でよい。オフによ
る誘導電圧とオンによる誘導電圧とでは電圧の方向が逆
になる。この場合、影響を排除する必要があるのは、誘
導電圧が負の値になるときである。電圧の方向は、モー
タの構造によって異なる。コイルの径に重なりがない場
合は、コイル1自身がオンになったときにコイル1内で
発生する磁束と、コイル2またはコイル3がオンとなっ
たことによりコイル1内に発生する磁束とは、方向が逆
になる。よって、ステップ11では誘導電圧が負の値と
なり、ステップ19では正の値となり、ステップ11の
みを実施すればよい。コイル径が互いに重なっている場
合、その重なり具合によっては、コイル1自身がオンに
なったときにコイル1内で発生する磁束と、コイル2ま
たはコイル3がオンとなったことによりコイル1内に発
生する磁束とが同じ方向になる。この場合、ステップ1
1では誘導電圧が正の値となり、ステップ19では負の
値となるので、ステップ19のみを実施すればよい。モ
ータをある一定の速度で回転させるときは、出力パルス
の幅を一定に保つ必要がある。従って、発生トルクが負
荷に比べて大きい場合は、回転子のオーバーランおよび
オーバーランによる逆転が起こり、誘導電圧が発生する
おそれがある。そのため、励磁コイルの通電状態を切換
えてから、回転子が安定状態まで移動する時間を経過す
るまでの時間帯は誘導電圧の検出を行わない。また、振
動した状態から次のパルスを出力することを考慮して、
パルスの開始から一定の時間帯においても、誘導電圧の
検出を行わない。 【0020】CCW方向の回転では、モータ30は、モ
ータ加速のアルゴリズムに従って、既にCCW回転して
いるものとする。更に、コイル1:オン、コイル2:オ
ン、コイル3:オフ状態のパルス出力が終了した状態と
する。ステップ101において“タイマカウンタを
「0」に初期化する”が実行されてステップ102に移
行し、ステップ102において“モータ出力状態をコイ
ル1:オン、コイル2:オフ、コイル3:オフに設定す
る”が実行されてステップ103に移行する。ステップ
103において“コイル2がオフになってからの時間
が、回転子の振動(前に出力したパルスにおける回転子
のオーバーランによる振動)により誘導電圧に影響する
範囲にあるか否か”が判別される。コイル2がオフにな
ってからの時間が、回転子の振動により誘導電圧に影響
する範囲にあると、ステップ105,ステップ106,
ステップ107,ステップ109をスキップして誘導電
圧の判定を行わずにステップ110に移行し、ステップ
110において“単位時間待ち”が実行されてステップ
111に移行し、ステップ111において“タイマカウ
ンタのカウントアップ”が実行されてステップ103に
戻るルーチンが繰り返される。この時間範囲は、予め設
定されている。コイル2がオフになってからの時間が、
回転子の振動により誘導電圧に影響する範囲にないと、
ステップ105に移行して“コイル2の誘導電圧が負の
値か否か”が判別される。コイル2の誘導電圧が負の値
であると、ステップ104に移行して“脱調が発生して
いる”と検出される。回転子2が正常のCCW回転して
いると、ステップ102で設定した出力状態で、磁極が
コイル2を通過することはない。コイル2の誘導電圧が
負の値でないと、ステップ106に移行して“コイル2
がオフになってからの時間が、共有インダクタンスが誘
導電圧に影響する範囲にあるか否か”が判別される。コ
イル2がオフになってからの時間が、共有インダクタン
スが誘導電圧に影響する範囲にあると、誘導電圧の判定
を行わずにステップ110に移行する。コイル2がオフ
になってからの時間が、共有インダクタンスが誘導電圧
に影響する範囲にないと、ステップ107に移行して
“コイル2がオフになってからの時間が、磁極の中心が
コイル3に到達するまでの最大時間を超えたか否か”が
判別される。コイル2がオフになってからの時間が、磁
極の中心がコイル3に到達するまでの最大時間を超える
と、ステップ108に移行して“モータ30の回転が停
止した”と見なす。コイル2がオフになってからの時間
が、磁極の中心がコイル3に到達するまでの最大時間を
超えないと、ステップ109に移行して“コイル3の誘
導電圧が負の値か否か”が判別される。コイル3の誘導
電圧が負の値であると、磁極の中心がコイル3を通過し
たと見なし、ステップ112に移行する。コイル3の誘
導電圧が負の値でないと、ステップ110に移行して
“単位時間待ち”が実行されてステップ111に移行
し、ステップ111において“タイマカウンタのカウン
トアップ”が実行されてステップ103に戻るルーチン
が繰り返される。ステップ112において“出力パルス
幅の時間がタイマカウンタに記録されている値を超えた
か否か”が判別される。出力パルス幅の時間がタイマカ
ウンタに記録されている値を超えていると、ステップ1
15に移行する。出力パルス幅の時間がタイマカウンタ
に記録されている値を超えていないと、ステップ113
に移行して“1単位時間待ち”が実行されてステップ1
14に移行し、ステップ114において“タイマカウン
タのカウントアップ、すなわち、1単位時間が経過した
ことをタイマカウンタに記録する”が実行されてステッ
プ112に戻るルーチンが繰り返される。 【0021】ステップ115において“タイマカウンタ
を「0」に初期化する”が実行されてステップ116に
移行し、ステップ116において“モータ出力状態をコ
イル1:オン、コイル2:オフ、コイル3:オンに設定
する”が実行されてステップ117に移行する。ステッ
プ117において“出力パルス幅の時間がタイマカウン
タに記録されている値を超えたか否か”が判別される。
出力パルス幅の時間がタイマカウンタに記録されている
値を超えていると、ステップ125に移行する。出力パ
ルス幅の時間がタイマカウンタに記録されている値を超
えていないと、ステップ118に移行して“コイル3が
オンになってからの時間が、回転子の振動により誘導電
圧に影響する範囲にあるか否か”が判別される。コイル
3がオンになってからの時間が、回転子の振動により誘
導電圧に影響する範囲にあると、ステップ123に移行
して“1単位時間待ち”が実行されてステップ124に
移行し、ステップ124において“タイマカウンタのカ
ウントアップ、すなわち、1単位時間が経過したことを
タイマカウンタに記録する”が実行されてステップ11
7に戻るルーチンが繰り返される。コイル3がオンにな
ってからの時間が、回転子の振動により誘導電圧に影響
する範囲にないと、ステップ119に移行して“コイル
3がオンになってからの時間が、共有インダクタンスが
誘導電圧に影響する範囲にあるか否か”が判別される。
コイル3がオンになってからの時間が、共有インダクタ
ンスが誘導電圧に影響する範囲にあると、ステップ12
3に移行して“1単位時間待ち”が実行されてステップ
124に移行し、ステップ124において“タイマカウ
ンタのカウントアップ、すなわち、1単位時間が経過し
たことをタイマカウンタに記録する”が実行されてステ
ップ117に戻るルーチンが繰り返される。コイル3が
オンになってからの時間が、共有インダクタンスが誘導
電圧に影響する範囲にないと、ステップ120に移行し
て“コイル3がオンになってからの時間が、磁極の中心
がコイル2に到達するまでの最大時間を超えたか否か”
が判別される。コイル3がオンになってからの時間が、
磁極の中心がコイル2に到達するまでの最大時間を超え
ると、ステップ123に移行して“1単位時間待ち”が
実行されてステップ124に移行し、ステップ124に
おいて“タイマカウンタのカウントアップ、すなわち、
1単位時間が経過したことをタイマカウンタに記録す
る”が実行されてステップ117に戻るルーチンが繰り
返される。コイル3がオンになってからの時間が、磁極
の中心がコイル2に到達するまでの最大時間を超えない
と、ステップ121に移行して“コイル2の誘導電圧が
負の値か否か”が判別される。コイル2の誘導電圧が負
の値であると、磁極の中心がコイル2を通過したと見な
し、ステップ122に移行して“脱調が発生している”
と検出される。コイル2の誘導電圧が負の値でないと、
ステップ123に移行して“単位時間待ち”が実行され
てステップ124に移行し、ステップ124において
“タイマカウンタのカウントアップ”が実行されてステ
ップ117に戻るルーチンが繰り返される。 【0022】ステップ125において“タイマカウンタ
を「0」に初期化する”が実行されてステップ126に
移行し、ステップ126において“モータ出力状態をコ
イル1:オフ、コイル2:オフ、コイル3:オンに設定
する”が実行されてステップ127に移行する。ステッ
プ127において“コイル1がオフになってからの時間
が、回転子の振動により誘導電圧に影響する範囲にある
か否か”が判別される。コイル1がオフになってからの
時間が、回転子の振動により誘導電圧に影響する範囲に
あると、ステップ128,ステップ130,ステップ1
31,ステップ133をスキップして誘導電圧の判定を
行わずにステップ134に移行し、ステップ134にお
いて“単位時間待ち”が実行されてステップ135に移
行し、ステップ135において“タイマカウンタのカウ
ントアップ”が実行されてステップ127に戻るルーチ
ンが繰り返される。この時間範囲は、予め設定されてい
る。コイル1がオフになってからの時間が、回転子の振
動により誘導電圧に影響する範囲にないと、ステップ1
28に移行して“コイル1の誘導電圧が負の値か否か”
が判別される。コイル1の誘導電圧が負の値であると、
ステップ129に移行して“脱調が発生している”と検
出される。コイル1の誘導電圧が負の値でないと、ステ
ップ130に移行して“コイル1がオフになってからの
時間が、共有インダクタンスが誘導電圧に影響する範囲
にあるか否か”が判別される。コイル1がオフになって
からの時間が、共有インダクタンスが誘導電圧に影響す
る範囲にあると、誘導電圧の判定を行わずにステップ1
34に移行する。コイル1がオフになってからの時間
が、共有インダクタンスが誘導電圧に影響する範囲にな
いと、ステップ131に移行して“コイル1がオフにな
ってからの時間が、磁極の中心がコイル2に到達するま
での最大時間を超えたか否か”が判別される。コイル1
がオフになってからの時間が、磁極の中心がコイル2に
到達するまでの最大時間を超えると、ステップ132に
移行して“モータ30の回転が停止した”と見なす。コ
イル1がオフになってからの時間が、磁極の中心がコイ
ル2に到達するまでの最大時間を超えないと、ステップ
133に移行して“コイル2の誘導電圧が負の値か否
か”が判別される。コイル2の誘導電圧が負の値である
と、磁極の中心がコイル1を通過したと見なし、ステッ
プ136に移行する。コイル2の誘導電圧が負の値でな
いと、ステップ134に移行して“単位時間待ち”が実
行されてステップ135に移行し、ステップ135にお
いて“タイマカウンタのカウントアップ”が実行されて
ステップ127に戻るルーチンが繰り返される。ステッ
プ136において“出力パルス幅の時間がタイマカウン
タに記録されている値を超えたか否か”が判別される。
出力パルス幅の時間がタイマカウンタに記録されている
値を超えていると、ステップ139に移行する。出力パ
ルス幅の時間がタイマカウンタに記録されている値を超
えていないと、ステップ137に移行して“1単位時間
待ち”が実行されてステップ138に移行し、ステップ
138において“タイマカウンタのカウントアップ、す
なわち、1単位時間が経過したことをタイマカウンタに
記録する”が実行されてステップ136に戻るルーチン
が繰り返される。 【0023】ステップ139において“タイマカウンタ
を「0」に初期化する”が実行されてステップ140に
移行し、ステップ140において“モータ出力状態をコ
イル1:オフ、コイル2:オン、コイル3:オンに設定
する”が実行されてステップ141に移行する。ステッ
プ141において“出力パルス幅の時間がタイマカウン
タに記録されている値を超えたか否か”が判別される。
出力パルス幅の時間がタイマカウンタに記録されている
値を超えていると、ステップ149に移行する。出力パ
ルス幅の時間がタイマカウンタに記録されている値を超
えていないと、ステップ142に移行して“コイル2が
オンになってからの時間が、回転子の振動により誘導電
圧に影響する範囲にあるか否か”が判別される。コイル
2がオンになってからの時間が、回転子の振動により誘
導電圧に影響する範囲にあると、ステップ147に移行
して“1単位時間待ち”が実行されてステップ148に
移行し、ステップ148において“タイマカウンタのカ
ウントアップ、すなわち、1単位時間が経過したことを
タイマカウンタに記録する”が実行されてステップ14
1に戻るルーチンが繰り返される。コイル2がオンにな
ってからの時間が、回転子の振動により誘導電圧に影響
する範囲にないと、ステップ143に移行して“コイル
2がオンになってからの時間が、共有インダクタンスが
誘導電圧に影響する範囲にあるか否か”が判別される。
コイル2がオンになってからの時間が、共有インダクタ
ンスが誘導電圧に影響する範囲にあると、ステップ14
7に移行して“1単位時間待ち”が実行されてステップ
148に移行し、ステップ148において“タイマカウ
ンタのカウントアップ、すなわち、1単位時間が経過し
たことをタイマカウンタに記録する”が実行されてステ
ップ141に戻るルーチンが繰り返される。コイル2が
オンになってからの時間が、共有インダクタンスが誘導
電圧に影響する範囲にないと、ステップ144に移行し
て“コイル2がオンになってからの時間が、磁極の中心
がコイル1に到達するまでの最大時間を超えたか否か”
が判別される。コイル2がオンになってからの時間が、
磁極の中心がコイル1に到達するまでの最大時間を超え
ると、ステップ147に移行して“1単位時間待ち”が
実行されてステップ148に移行し、ステップ148に
おいて“タイマカウンタのカウントアップ、すなわち、
1単位時間が経過したことをタイマカウンタに記録す
る”が実行されてステップ141に戻るルーチンが繰り
返される。コイル2がオンになってからの時間が、磁極
の中心がコイル1に到達するまでの最大時間を超えない
と、ステップ145に移行して“コイル1の誘導電圧が
負の値か否か”が判別される。コイル1の誘導電圧が負
の値であると、磁極の中心がコイル1を通過したと見な
し、ステップ146に移行して“脱調が発生している”
と検出される。コイル1の誘導電圧が負の値でないと、
ステップ147に移行して“単位時間待ち”が実行され
てステップ148に移行し、ステップ148において
“タイマカウンタのカウントアップ”が実行されてステ
ップ141に戻るルーチンが繰り返される。 【0024】ステップ149において“タイマカウンタ
を「0」に初期化する”が実行されてステップ150に
移行し、ステップ150において“モータ出力状態をコ
イル1:オフ、コイル2:オン、コイル3:オフに設定
する”が実行されてステップ151に移行する。ステッ
プ151において“コイル3がオフになってからの時間
が、回転子の振動により誘導電圧に影響する範囲にある
か否か”が判別される。コイル3がオフになってからの
時間が、回転子の振動により誘導電圧に影響する範囲に
あると、ステップ152,ステップ154,ステップ1
55,ステップ157をスキップして誘導電圧の判定を
行わずにステップ158に移行し、ステップ158にお
いて“単位時間待ち”が実行されてステップ159に移
行し、ステップ159において“タイマカウンタのカウ
ントアップ”が実行されてステップ151に戻るルーチ
ンが繰り返される。この時間範囲は、予め設定されてい
る。コイル3がオフになってからの時間が、回転子の振
動により誘導電圧に影響する範囲にないと、ステップ1
52に移行して“コイル3の誘導電圧が負の値か否か”
が判別される。コイル3の誘導電圧が負の値であると、
ステップ153に移行して“脱調が発生している”と検
出される。コイル3の誘導電圧が負の値でないと、ステ
ップ154に移行して“コイル3がオフになってからの
時間が、共有インダクタンスが誘導電圧に影響する範囲
にあるか否か”が判別される。コイル3がオフになって
からの時間が、共有インダクタンスが誘導電圧に影響す
る範囲にあると、誘導電圧の判定を行わずにステップ1
58に移行する。コイル3がオフになってからの時間
が、共有インダクタンスが誘導電圧に影響する範囲にな
いと、ステップ155に移行して“コイル3がオフにな
ってからの時間が、磁極の中心がコイル1に到達するま
での最大時間を超えたか否か”が判別される。コイル3
がオフになってからの時間が、磁極の中心がコイル1に
到達するまでの最大時間を超えると、ステップ156に
移行して“モータ30の回転が停止した”と見なす。コ
イル3がオフになってからの時間が、磁極の中心がコイ
ル1に到達するまでの最大時間を超えないと、ステップ
157に移行して“コイル1の誘導電圧が負の値か否
か”が判別される。コイル1の誘導電圧が負の値である
と、磁極の中心がコイル3を通過したと見なし、ステッ
プ160に移行する。コイル1の誘導電圧が負の値でな
いと、ステップ158に移行して“単位時間待ち”が実
行されてステップ159に移行し、ステップ159にお
いて“タイマカウンタのカウントアップ”が実行されて
ステップ151に戻るルーチンが繰り返される。ステッ
プ160において“出力パルス幅の時間がタイマカウン
タに記録されている値を超えたか否か”が判別される。
出力パルス幅の時間がタイマカウンタに記録されている
値を超えていると、ステップ163に移行する。出力パ
ルス幅の時間がタイマカウンタに記録されている値を超
えていないと、ステップ161に移行して“1単位時間
待ち”が実行されてステップ162に移行し、ステップ
162において“タイマカウンタのカウントアップ、す
なわち、1単位時間が経過したことをタイマカウンタに
記録する”が実行されてステップ160に戻るルーチン
が繰り返される。 【0025】ステップ163において“タイマカウンタ
を「0」に初期化する”が実行されてステップ164に
移行し、ステップ164において“モータ出力状態をコ
イル1:オン、コイル2:オン、コイル3:オフに設定
する”が実行されてステップ165に移行する。ステッ
プ165において“出力パルス幅の時間がタイマカウン
タに記録されている値を超えたか否か”が判別される。
出力パルス幅の時間がタイマカウンタに記録されている
値を超えていると、ステップ101に移行する。出力パ
ルス幅の時間がタイマカウンタに記録されている値を超
えていないと、ステップ166に移行して“コイル1が
オンになってからの時間が、回転子の振動により誘導電
圧に影響する範囲にあるか否か”が判別される。コイル
1がオンになってからの時間が、回転子の振動により誘
導電圧に影響する範囲にあると、ステップ171に移行
して“1単位時間待ち”が実行されてステップ172に
移行し、ステップ172において“タイマカウンタのカ
ウントアップ、すなわち、1単位時間が経過したことを
タイマカウンタに記録する”が実行されてステップ16
5に戻るルーチンが繰り返される。コイル1がオンにな
ってからの時間が、回転子の振動により誘導電圧に影響
する範囲にないと、ステップ167に移行して“コイル
1がオンになってからの時間が、共有インダクタンスが
誘導電圧に影響する範囲にあるか否か”が判別される。
コイル1がオンになってからの時間が、共有インダクタ
ンスが誘導電圧に影響する範囲にあると、ステップ17
1に移行して“1単位時間待ち”が実行されてステップ
172に移行し、ステップ172において“タイマカウ
ンタのカウントアップ、すなわち、1単位時間が経過し
たことをタイマカウンタに記録する”が実行されてステ
ップ165に戻るルーチンが繰り返される。コイル1が
オンになってからの時間が、共有インダクタンスが誘導
電圧に影響する範囲にないと、ステップ168に移行し
て“コイル1がオンになってからの時間が、磁極の中心
がコイル3に到達するまでの最大時間を超えたか否か”
が判別される。コイル1がオンになってからの時間が、
磁極の中心がコイル3に到達するまでの最大時間を超え
ると、ステップ171に移行して“1単位時間待ち”が
実行されてステップ172に移行し、ステップ172に
おいて“タイマカウンタのカウントアップ、すなわち、
1単位時間が経過したことをタイマカウンタに記録す
る”が実行されてステップ165に戻るルーチンが繰り
返される。コイル1がオンになってからの時間が、磁極
の中心がコイル3に到達するまでの最大時間を超えない
と、ステップ169に移行して“コイル3の誘導電圧が
負の値か否か”が判別される。コイル3の誘導電圧が負
の値であると、磁極の中心がコイル2を通過したと見な
し、ステップ170に移行して“脱調が発生している”
と検出される。コイル3の誘導電圧が負の値でないと、
ステップ171に移行して“単位時間待ち”が実行され
てステップ172に移行し、ステップ172において
“タイマカウンタのカウントアップ”が実行されてステ
ップ165に戻るルーチンが繰り返される。 【0026】このような制御を行うことによって、回転
子2に最大のトルクが加わるように、第1,第2,第3
の励磁コイル11,12,13の通電状態を制御するの
で、より大きな回転トルクが得られる。また、より大き
な回転加速度が得られる。そして、脱調が起き難い。そ
してまた、常に回転方向のトルクが加わるため、ロータ
が減速・逆転せず、共振現象を起こすことがない。 【0027】 【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
るモータ制御装置は、上述した構成としたことから、誘
導電圧または誘導電流を監視することにより、極めて容
易に脱調の検出を行うことができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明に係るモータ制御装置の一実施例の回
路構成図である。 【図2】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、
(f)は図1に示したモータ制御装置においての回転子
の状態を説明する模式図である。 【図3】図1に示したモータ制御装置によりモータから
発生するトルクの特性図である。 【図4】図1に示したモータ制御装置においての誘導電
圧の特性図である。 【図5】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、
(f)、(g)、(h)、(i)、(J)、(k)、
(m)、(n)は図1に示したモータ制御装置において
の回転子と励磁コイルとの関係を説明する模式図であ
る。 【図6】図5における励磁コイルの切換えを時間を追っ
て説明するタイムチャートである。 【図7】図1に示したモータ制御装置におけるモータの
加速時の誘導電圧特性図である。 【図8】図1に示したモータ制御装置におけるモータの
定速時の誘導電圧特性図である。 【図9】図1に示したモータ制御装置の脱調の検出にお
ける電圧波形図である。 【図10】図1に示したモータ制御装置の制御動作を説
明するフローチャートである。 【図11】図1に示したモータ制御装置の制御動作を説
明するフローチャートである。 【図12】図1に示したモータ制御装置の制御動作を説
明するフローチャートである。 【図13】図1に示したモータ制御装置の制御動作を説
明するフローチャートである。 【図14】図1に示したモータ制御装置の制御動作を説
明するフローチャートである。 【符号の説明】 1 モータ制御装置 2 (ロータ)回転子 4 コントローラ 11 (励磁コイル)第1の励磁コイル 12 (励磁コイル)第2の励磁コイル 13 (励磁コイル)第3の励磁コイル 30 モータ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 通電により磁力を発生する複数個の励磁
    コイルと、該励磁コイルからのそれぞれの磁力により回
    転するロータとをもつモータと、 前記励磁コイルにそれぞれ通電するコントローラとを備
    え、 前記コントローラは、前記励磁コイルに生ずる誘導電圧
    または誘導電流を監視することにより脱調の検出を行う
    ことを特徴とするモータ制御装置。
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