JP2003018833A - フライバックdc/dc変換回路 - Google Patents

フライバックdc/dc変換回路

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JP2003018833A
JP2003018833A JP2001202261A JP2001202261A JP2003018833A JP 2003018833 A JP2003018833 A JP 2003018833A JP 2001202261 A JP2001202261 A JP 2001202261A JP 2001202261 A JP2001202261 A JP 2001202261A JP 2003018833 A JP2003018833 A JP 2003018833A
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flyback
resonance
conversion circuit
reactor
flyback transformer
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JP2001202261A
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English (en)
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Ryusuke Inoshita
龍介 井ノ下
Koichi Toyama
耕一 外山
Masato Mizukoshi
正人 水越
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導通損失を低減して変換効率を向上し、小型
化を図るソフトスイッチングフライバックDC/DC変
換回路を提供する。 【解決手段】 フライバックトランス20が密結合さ
れ、共振用リアクトル50がフライバックトランス20
の低電流側である二次側に接続されることにより、フラ
イバックトランス20および共振用リアクトル50の導
通損失やコア損失を低減し、変換効率を向上することが
できる。これにより、体格を小型にし、搭載スペースを
確保することが容易となる。また、共振用リアクトル5
0は可飽和リアクトルであるので、高負荷時に飽和領域
を使用して共振用リアクトル50のインダクタンス値を
低減させ、スイッチング周波数を低負荷時と同等まで増
加させることにより、負荷状態に依存せず、スイッチン
グ周波数を一定とすることができる。したがって、スイ
ッチング周波数を増大させて容易に装置の小型化を図る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電源の電圧を
昇圧するフライバックDC/DC変換回路に関し、特に
放電灯を点灯する放電灯装置に用いて好適なフライバッ
クDC/DC変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、絶縁型フライバックDC/DC変
換回路にソフトスイッチング技術を適用する場合、回路
構成要素として共振用リアクトルが必要とされている。
特開平8−266056号公報に開示される技術では、
例えば図14に示すように、共振用リアクトルLrをフ
ライバックトランスTの一次側に挿入するフライバック
形回路が提案されている。
【0003】このフライバックDC/DC変換回路で
は、フライバックトランスTの入力側(一次側)におい
て、一次巻線N1と並列に共振用コンデンサCrを接続
し、スイッチングデバイスSWと直列に共振用リアクト
ルLrを接続して構成される。その動作は、スイッチン
グデバイスSWがオンのときに一次巻線N1にエネルギ
を蓄積し、スイッチングデバイスSWがオフのときに蓄
積されたエネルギを二次巻線N2から放出する。このス
イッチングデバイスSWのオン/オフを調整することに
より出力電圧を調整する。さらに、この回路では、共振
用リアクトルLrと共振用コンデンサCrとを共振させ
ることで、スイッチングデバイスSWを流れる電流がゼ
ロ、またはスイッチングデバイスSWの内蔵ダイオード
を電流が流れたときにスイッチングデバイスSWをオフ
させる、いわゆるソフトスイッチング(ゼロ電流スイッ
チング)を実現している。なお、ソフトスイッチングを
行なうのは、スイッチング損失の低減と、ノイズを抑制
するためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放電灯
装置に用いられる昇圧型のフライバックDC/DC変換
回路では、一次側電流は二次側電流よりも実効値が大き
いため、特開平8−266056号公報に開示されるよ
うに、共振用リアクトルLrをフライバックトランスTの
一次側に挿入すると、大幅な導通損失が発生し、変換効
率が悪化するという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、導通損失を低減し、変換効率を
向上するフライバックDC/DC変換回路を提供するこ
とを目的とする。本発明の他の目的は、スイッチング周
波数を増大させて装置の小型化を図り、搭載スペースを
確保することが容易なフライバックDC/DC変換回路
を提供することにある。
【0006】本発明のさらに他の目的は、共振用リアク
トルのインダクタンス値のばらつきを低減し、作動の安
定化が図れるフライバックDC/DC変換回路を提供す
ることにある。本発明のさらにまた他の目的は、フライ
バックトランスのコア損失を低減するフライバックDC
/DC変換回路を提供することにある。本発明のさらに
また他の目的は、共振用リアクトルのコア損失を低減す
るフライバックDC/DC変換回路を提供することにあ
る。
【0007】本発明のさらにまた他の目的は、共振用リ
アクトルの導通損失を低減するフライバックDC/DC
変換回路を提供することにある。本発明のさらにまた他
の目的は、共振用リアクトルの体格を小型にするフライ
バックDC/DC変換回路を提供することにある。本発
明のさらにまた他の目的は、共振用コンデンサの体格を
小型にするフライバックDC/DC変換回路を提供する
ことにある。本発明のさらにまた他の目的は、部品の共
通化を図り、製造コストを低減するフライバックDC/
DC変換回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
フライバックDC/DC変換回路によると、直流電源に
直列接続され、密結合かつ差動結合であるフライバック
トランスの一次側には共振用コンデンサが接続され、上
記フライバックトランスの二次側には共振用リアクトル
が接続されているので、共振用リアクトルと共振用コン
デンサとを共振させることで、共振用コンデンサの電圧
が最も低くなったときにスイッチング素子をオンさせ、
またターンオフ時に共振用コンデンサをCスナバとして
利用することにより、ソフトスイッチングを実現してス
イッチング損失を低減しノイズを抑制することができ
る。このとき、フライバックトランスが密結合され、共
振用リアクトルがフライバックトランスの低電流側であ
る二次側に接続されることにより、フライバックトラン
スおよび共振用リアクトルの導通損失やコア損失を低減
し、変換効率を向上することができる。これにより、装
置の小型化を図り、搭載スペースを確保することが容易
となる。
【0009】上記請求項1の発明では、請求項2、3ま
たは4に記載するように、共振用コンデンサをスイッチ
ング素子に並列に接続し、共振用リアクトルを二次巻線
と整流用ダイオードとの間、整流用ダイオードと平滑用
コンデンサとの間、一次巻線と二次巻線との間に接続す
ることができる。
【0010】また、請求項1の発明では、請求項5、6
または7に記載するように、共振用コンデンサを一次巻
線に並列に接続し、共振用リアクトルを二次巻線と整流
用ダイオードとの間、整流用ダイオードと平滑用コンデ
ンサとの間、一次巻線と二次巻線との間に接続すること
ができる。
【0011】本発明の請求項8記載のフライバックDC
/DC変換回路によると、共振用リアクトルはコアを有
しているので、共振用リアクトルの体格を小型にするこ
とができる。
【0012】本発明の請求項9記載のフライバックDC
/DC変換回路によると、共振用リアクトルは可飽和リ
アクトルであるので、可飽和リアクトルに流れる電流の
所定範囲内でコアが不飽和となって大きいインダクタン
ス値を有し、上記所定範囲を超える領域でコアが飽和し
てインダクタンス値が減少する。このため、高負荷時に
飽和領域を使用して共振用リアクトルのインダクタンス
値を低減させ、スイッチング周波数を低負荷時と同等ま
で増加させることにより、負荷状態に依存せず、スイッ
チング周波数を一定とすることができる。したがって、
スイッチング周波数を増大させ、装置の小型化を図るこ
とが容易となる。
【0013】本発明の請求項10記載のフライバックD
C/DC変換回路によると、共振用リアクトルのコアは
トロイダル形状を有しているので、インダクタンス値の
ばらつきを低減し、作動の安定化を図ることができる。
【0014】本発明の請求項11記載のフライバックD
C/DC変換回路によると、共振用リアクトルおよびフ
ライバックトランスのコアはトロイダル形状を有してお
り、共振用リアクトルのコアは外径および内径がフライ
バックトランスのコアと同等で、厚みがフライバックト
ランスのコアと同等またはフライバックトランスのコア
よりも小さい。フライバックトランスのコアと共振用リ
アクトルのコアとの厚みが同等である場合は、コアを共
通化して製造コストが低減できる。また、フライバック
トランスのコアよりも共振用リアクトルのコアの厚みが
小さい場合は、共振用リアクトルの体格を小型にして高
密度実装を図ることができる。
【0015】本発明の請求項12記載のフライバックD
C/DC変換回路によると、共振用リアクトルは空芯で
あるので、共振用リアクトルのコア損失を低減すること
ができる。
【0016】本発明の請求項13記載のフライバックD
C/DC変換回路によると、共振用リアクトルは巻線が
リッツ線であるので、共振用リアクトルの導通損失を低
減することができる。
【0017】本発明の請求項14記載のフライバックD
C/DC変換回路によると、共振用リアクトルは巻線が
単線であるので、共振用リアクトルの体格を小型にして
搭載スペースを確保することが容易となる。
【0018】本発明の請求項15記載のフライバックD
C/DC変換回路によると、共振用コンデンサは誘電体
材料がセラミックスからなるので、共振用コンデンサを
セラミックチップコンデンサで構成することにより、高
周波対応を可能とし、共振用コンデンサの体格を小型に
して搭載スペースを確保することが容易となる。
【0019】本発明の請求項16記載のフライバックD
C/DC変換回路によると、共振用コンデンサは誘電体
材料がプラスチックからなるので、共振用コンデンサを
プラスチックフィルムコンデンサで構成することによ
り、高周波対応を可能とし、共振用コンデンサの体格を
小型にして搭載スペースを確保することが容易となる。
なお、上記プラスチックとしては、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ポリカーボネイト等が挙げられ、これら材
料にメタライズ等を施してプラスチックフィルムコンデ
ンサが構成される。
【0020】本発明の請求項17記載のフライバックD
C/DC変換回路によると、共振用コンデンサは誘電体
材料がマイカからなるので、共振用コンデンサをマイカ
コンデンサで構成することにより、高周波対応を可能と
し、共振用コンデンサの体格を小型にして搭載スペース
を確保することが容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を示す複
数の実施例を図に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるフライバック
DC/DC変換回路を図1に示す。図1に示すフライバ
ックDC/DC変換回路100は、車両用放電灯装置に
用いられる昇圧型のフライバックDC/DC変換回路で
あり、直流電源としてのバッテリ10からの直流電圧を
昇圧するものである。
【0022】図1に示すように、フライバックDC/D
C変換回路100は、バッテリ10側に配設される一次
巻線21、ならびに負荷80側に配設される二次巻線2
2を有するフライバックトランス20と、フライバック
トランス20の一次巻線21に直列接続されるスイッチ
ング素子としてのMOS(金属酸化物)型の電界効果型
トランジスタ(MOSFET)30と、MOSFET3
0に並列に接続される共振用コンデンサ40と、フライ
バックトランス20の二次巻線22に直列接続される共
振用リアクトル50、整流用ダイオード60および平滑
用コンデンサ70とを備えており、平滑用コンデンサ7
0には負荷80が並列に接続されている。
【0023】フライバックトランス20は、密結合かつ
差動結合されており、一次巻線21と二次巻線22とは
電気的に導通するように構成されている。また、フライ
バックトランス20のコア23はトロイダル形状を有し
ている。
【0024】共振用コンデンサ40は、誘電体材料がセ
ラミックス、プラスチックまたはマイカからなり、高周
波対応が可能な構成となっている。誘電体材料としてセ
ラミックスを採用した場合、共振用コンデンサ40はセ
ラミックチップコンデンサであり、誘電体材料としてポ
リプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネイト等のプ
ラスチックを採用し、これら材料にメタライズ等を施し
た場合、共振用コンデンサ40はプラスチックフィルム
コンデンサであり、誘電体材料としてマイカを採用した
場合、共振用コンデンサ40はマイカコンデンサであ
る。
【0025】共振用リアクトル50は可飽和リアクトル
であって、フライバックトランス20の二次巻線22と
整流用ダイオード60との間に接続されている。共振用
リアクトル50は、巻線がリッツ線(より線)であり、
コアがトロイダル形状を有している。共振用リアクトル
50の図示しないコアは、外径および内径がフライバッ
クトランス20のコア23と同等であり、厚みがフライ
バックトランス20のコア23と同等またはフライバッ
クトランス20のコア23よりも小さく形成されてい
る。また、共振用リアクトル50のコアの磁化特性は図
2に示すようなものとなる。すなわち、共振用リアクト
ル50に流れる電流が−ISから+ISの範囲内にあると
きコアは不飽和であり、この領域ではほぼ一定のインダ
クタンス値LCを有し、−ISから+ISの範囲を超える
領域ではコアが飽和してインダクタンス値が減少する。
この可飽和リアクトルが点灯初期の高出力時であるスイ
ッチング周波数が低下するときに飽和状態となって小さ
いインダクタンス値をもち、安定点灯期の低出力時であ
るスイッチング周波数が上昇するときに不飽和状態とな
って大きいインダクタンス値LCをもつように設定する
ことにより、負荷状態に依存せず、スイッチング周波数
を一定とすることができる。
【0026】負荷80は、整流用ダイオード60と平滑
用コンデンサ70との接続点aに接続されており、この
接続点aに高電圧が出力される。負荷80は、図示しな
いインバータ回路、始動回路および放電灯としてのラン
プ等から構成される。
【0027】次に、上記構成のフライバックDC/DC
変換回路100の動作について説明する。MOSFET
30をオン状態にすると、バッテリ10からフライバッ
クトランス20の一次巻線21を経由してMOSFET
30に一次電流が流れて一次巻線21にエネルギが蓄積
される。このとき、MOSFET30をオフ状態にする
と、共振用コンデンサ40に電流が転流し、コンデンサ
電圧がゼロから上昇する。共振用コンデンサ40の電圧
が所定値に達すると、フライバックトランス20の一次
巻線21に蓄えられたエネルギが二次巻線22から共振
用リアクトル50、整流用ダイオード60、平滑用コン
デンサ70の経路で負荷80側に放出される。
【0028】共振用リアクトル50と共振用コンデンサ
40とを共振させることで、共振用コンデンサ40の電
圧が最も低くなったときにMOSFET30をオン状態
にする。すると、最初に説明したときと同様に、バッテ
リ10、フライバックトランス20の一次巻線21、M
OSFET30の経路でフライバックトランス20の一
次巻線21にエネルギを蓄積する。第1実施例の回路の
場合、MOSFET30のオフ時は、共振用コンデンサ
40がCスナバとして働くためソフトスイッチング実現
し、スイッチング損失を低減してノイズを抑制する。こ
のようにスイッチング損失が小さく、ノイズの少ない回
路として放電灯を点灯する放電灯装置に好適に用いるこ
とができる。
【0029】このとき、共振用リアクトル50がフライ
バックトランス20の一次側に挿入されていると、一次
側電流は二次側電流よりも実効値が大きいため、大幅な
導通損失が発生し、変換効率が悪化するという問題があ
る。ところが、第1実施例においては、フライバックト
ランス20が密結合され、共振用リアクトル50がフラ
イバックトランス20の低電流側である二次側に接続さ
れていることにより、フライバックトランス20および
共振用リアクトル50の導通損失やコア損失を低減し、
変換効率を向上することができる。これにより、装置の
小型化を図り、搭載スペースを確保することが容易とな
る。
【0030】また、第1実施例においては、共振用リア
クトル50は可飽和リアクトルであるので、高負荷時に
飽和領域を使用して共振用リアクトル50のインダクタ
ンス値を低減させ、スイッチング周波数を低負荷時と同
等まで増加させることにより、負荷状態に依存せず、ス
イッチング周波数を一定とすることができる。したがっ
て、スイッチング周波数を増大させて容易に装置の小型
化を図ることができる。
【0031】さらに、第1実施例においては、共振用リ
アクトル50のコアおよびフライバックトランス20の
コア23はトロイダル形状を有しており、共振用リアク
トル50のコアは外径および内径がフライバックトラン
ス20のコア23と同等で、厚みがフライバックトラン
ス20のコア23と同等またはフライバックトランス2
0のコア23よりも小さい。このため、インダクタンス
値のばらつきを低減して作動の安定化を図るとともに、
フライバックトランス20のコア23と共振用リアクト
ル50のコアとの厚みが同等である場合は、コアを共通
化して製造コストが低減でき、フライバックトランス2
0のコア23よりも共振用リアクトル50のコアの厚み
が小さい場合は、共振用リアクトル50の体格を小型に
して高密度実装を図ることができる。
【0032】さらにまた、第1実施例においては、共振
用コンデンサ40は、誘電体材料がセラミックス、プラ
スチックまたはマイカからなるので、高周波対応を可能
とし、共振用コンデンサの体格を小型にして搭載スペー
スを確保することが容易となる。
【0033】第1実施例では、共振用リアクトル50が
コアを有しており、体格を小型にすることが可能な構成
としたが、本発明では、共振用リアクトルを空芯として
コア損失を低減することが可能な構成としてもよい。
【0034】また第1実施例では、共振用リアクトル5
0の巻線をリッツ線として巻線をより線で構成すること
により、共振用リアクトル50の導通損失を低減するこ
とが可能な構成としたが、本発明では、共振用リアクト
ルの巻線を単線として体格を小型にし、搭載スペースを
確保することが容易な構成としてもよい。
【0035】なお、第1実施例では、スイッチング素子
としてMOSFET30を用いたが、本発明では、バイ
ポーラトランジスタ(NPNバイポーラトランジス
タ)、IGBTのいずれを用いてもよく、要は、スイッ
チング素子であればよい。
【0036】次に、変形例を図3に示す。図1に示す第
1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。変
形例においては、図3に示すように、バッテリ10側に
配設される一次巻線121と、負荷80側に配設される
二次巻線122と、コア123とを有するフライバック
トランス120を回路に備えている。フライバックトラ
ンス120は密結合かつ差動結合されており、一次巻線
121と二次巻線122とは絶縁するように構成されて
いる。上記変形例においても、図1に示す第1実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0037】(第2実施例)第2実施例を図4に示す。
図1に示す第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符
号を付す。
【0038】第2実施例においては、図4に示すよう
に、共振用リアクトル50が整流用ダイオード60と、
平滑用コンデンサ70および負荷80の接続点aとの間
に接続されている。その他の構成は第1実施例と同様で
ある。
【0039】また、図5は第2実施例の変形例を示すも
のであり、図4のフライバックトランス20を絶縁型の
フライバックトランス120に変更したものである。第
2実施例およびその変形例においても、図1および図3
に示す第1実施例およびその変形例と同様の効果を得る
ことができる。
【0040】(第3実施例)第3実施例を図6に示す。
図1に示す第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符
号を付す。第3実施例においては、図6に示すように、
共振用リアクトル50がフライバックトランス20の一
次巻線21と二次巻線22との間に接続されている。そ
の他の構成は第1実施例と同様である。
【0041】また、図7は第3実施例の変形例を示すも
のであり、図6のフライバックトランス20を絶縁型の
フライバックトランス120に変更し、共振用リアクト
ル50を平滑用コンデンサ70とフライバックトランス
120の二次巻線122との間に接続したものである。
第3実施例およびその変形例においても、図1および図
3に示す第1実施例およびその変形例と同様の効果を得
ることができる。
【0042】(第4実施例)第4実施例を図8に示す。
図1に示す第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符
号を付す。第4実施例においては、図8に示すように、
共振用コンデンサ40がフライバックトランス20の一
次巻線21に並列に接続されている。その他の構成は第
1実施例と同様である。
【0043】また、図9は第4実施例の変形例を示すも
のであり、図8のフライバックトランス20を絶縁型の
フライバックトランス120に変更したものである。第
4実施例およびその変形例においても、図1および図3
に示す第1実施例およびその変形例と同様の効果を得る
ことができる。
【0044】(第5実施例)第5実施例を図10に示
す。図8に示す第4実施例と実質的に同一構成部分に同
一符号を付す。第5実施例においては、図10に示すよ
うに、共振用リアクトル50が整流用ダイオード60
と、平滑用コンデンサ70および負荷80の接続点aと
の間に接続されている。その他の構成は第4実施例と同
様である。
【0045】また、図11は第5実施例の変形例を示す
ものであり、図10のフライバックトランス20を絶縁
型のフライバックトランス120に変更したものであ
る。第5実施例およびその変形例においても、図8およ
び図9に示す第4実施例およびその変形例と同様の効果
を得ることができる。
【0046】(第6実施例)第6実施例を図12に示
す。図8に示す第4実施例と実質的に同一構成部分に同
一符号を付す。第6実施例においては、図12に示すよ
うに、共振用リアクトル50がフライバックトランス2
0の一次巻線21と二次巻線22との間に接続されてい
る。その他の構成は第4実施例と同様である。
【0047】また、図13は第6実施例の変形例を示す
ものであり、図12のフライバックトランス20を絶縁
型のフライバックトランス120に変更し、共振用リア
クトル50を平滑用コンデンサ70とフライバックトラ
ンス120の二次巻線122との間に接続したものであ
る。第6実施例およびその変形例においても、図8およ
び図9に示す第4実施例およびその変形例と同様の効果
を得ることができる。
【0048】以上説明した本発明の複数の実施例では、
車両用放電灯装置に用いられる昇圧型のフライバックD
C/DC変換回路に本発明を適用したが、本発明では、
これに限定されることなく、直流電源からの直流電圧を
昇圧するフライバックDC/DC変換回路に適用可能な
ことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるフライバックDC/
DC変換回路を示す回路図である。
【図2】第1実施例のフライバックDC/DC変換回路
に用いる可飽和リアクトルの特性を示す図である。
【図3】第1実施例の変形例によるフライバックDC/
DC変換回路を示す回路図である。
【図4】本発明の第2実施例によるフライバックDC/
DC変換回路を示す回路図である。
【図5】第2実施例の変形例によるフライバックDC/
DC変換回路を示す回路図である。
【図6】本発明の第3実施例によるフライバックDC/
DC変換回路を示す回路図である。
【図7】第3実施例の変形例によるフライバックDC/
DC変換回路を示す回路図である。
【図8】本発明の第4実施例によるフライバックDC/
DC変換回路を示す回路図である。
【図9】第4実施例の変形例によるフライバックDC/
DC変換回路を示す回路図である。
【図10】本発明の第5実施例によるフライバックDC
/DC変換回路を示す回路図である。
【図11】第5実施例の変形例によるフライバックDC
/DC変換回路を示す回路図である。
【図12】本発明の第6実施例によるフライバックDC
/DC変換回路を示す回路図である。
【図13】第6実施例の変形例によるフライバックDC
/DC変換回路を示す回路図である。
【図14】従来技術によるフライバックDC/DC変換
回路を示す回路図である。
【符号の説明】
10 バッテリ(直流電源) 20、120 フライバックトランス 21、121 一次巻線 22、121 二次巻線 23、123 コア 30 MOSFET(スイッチング素子) 40 共振用コンデンサ 50 共振用リアクトル 60 整流用ダイオード 70 平滑用コンデンサ 80 負荷 100 フライバックDC/DC変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水越 正人 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5H730 AA14 AA15 AS11 BB43 BB57 BB66 EE07 FG09

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源に直列接続され、密結合かつ差
    動結合であるフライバックトランスと、 前記フライバックトランスの一次巻線に直列接続される
    スイッチング素子と、 前記フライバックトランスの二次巻線に直列接続される
    整流用ダイオードおよび平滑用コンデンサとを備え、前
    記スイッチング素子のオン期間に前記一次巻線にエネル
    ギを蓄積し、前記スイッチング素子のオフ期間に前記一
    次巻線に蓄積されたエネルギを前記二次巻線から放出す
    るように構成され、前記直流電源からの直流電圧を昇圧
    するフライバックDC/DC変換回路であって、 前記フライバックトランスの一次側に接続される共振用
    コンデンサと、 前記フライバックトランスの二次側に接続される共振用
    リアクトルと、 を備えることを特徴とするフライバックDC/DC変換
    回路。
  2. 【請求項2】 前記共振用コンデンサは前記スイッチン
    グ素子に並列に接続され、前記共振用リアクトルは前記
    二次巻線と前記整流用ダイオードとの間に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のフライバックDC/
    DC変換回路。
  3. 【請求項3】 前記共振用コンデンサは前記スイッチン
    グ素子に並列に接続され、前記共振用リアクトルは前記
    整流用ダイオードと前記平滑用コンデンサとの間に接続
    されていることを特徴とする請求項1記載のフライバッ
    クDC/DC変換回路。
  4. 【請求項4】 前記共振用コンデンサは前記スイッチン
    グ素子に並列に接続され、前記共振用リアクトルは前記
    一次巻線と前記二次巻線との間に接続されていることを
    特徴とする請求項1記載のフライバックDC/DC変換
    回路。
  5. 【請求項5】 前記共振用コンデンサは前記一次巻線に
    並列に接続され、前記共振用リアクトルは前記二次巻線
    と前記整流用ダイオードとの間に接続されていることを
    特徴とする請求項1記載のフライバックDC/DC変換
    回路。
  6. 【請求項6】 前記共振用コンデンサは前記一次巻線に
    並列に接続され、前記共振用リアクトルは前記整流用ダ
    イオードと前記平滑用コンデンサとの間に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のフライバックDC/
    DC変換回路。
  7. 【請求項7】 前記共振用コンデンサは前記一次巻線に
    並列に接続され、前記共振用リアクトルは前記一次巻線
    と前記二次巻線との間に接続されていることを特徴とす
    る請求項1記載のフライバックDC/DC変換回路。
  8. 【請求項8】 前記共振用リアクトルは、コアを有する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載のフ
    ライバックDC/DC変換回路。
  9. 【請求項9】 前記共振用リアクトルは、可飽和リアク
    トルであることを特徴とする請求項8記載のフライバッ
    クDC/DC変換回路。
  10. 【請求項10】 前記コアは、トロイダル形状を有する
    ことを特徴とする請求項8または9記載のフライバック
    DC/DC変換回路。
  11. 【請求項11】 前記フライバックトランスのコアはト
    ロイダル形状を有し、前記共振用リアクトルのコアは外
    径および内径が前記フライバックトランスのコアと同等
    で、厚みが前記フライバックトランスのコアと同等また
    は前記フライバックトランスのコアよりも小さいことを
    特徴とする請求項10記載のフライバックDC/DC変
    換回路。
  12. 【請求項12】 前記共振用リアクトルは、空芯である
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載のフ
    ライバックDC/DC変換回路。
  13. 【請求項13】 前記共振用リアクトルは、巻線がリッ
    ツ線であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一
    項記載のフライバックDC/DC変換回路。
  14. 【請求項14】 前記共振用リアクトルは、巻線が単線
    であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記
    載のフライバックDC/DC変換回路。
  15. 【請求項15】 前記共振用コンデンサは、誘電体材料
    がセラミックスからなることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれか一項記載のフライバックDC/DC変換回
    路。
  16. 【請求項16】 前記共振用コンデンサは、誘電体材料
    がプラスチックからなることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれか一項記載のフライバックDC/DC変換回
    路。
  17. 【請求項17】 前記共振用コンデンサは、誘電体材料
    がマイカからなることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか一項記載のフライバックDC/DC変換回路。
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