JP2003017489A - 膜形成方法及び装置 - Google Patents
膜形成方法及び装置Info
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Abstract
を良好に維持しつつ、材料コストの軽減を図ることがで
きると共に、COOの増大を十分に抑制できる膜形成方
法及び装置を提供する。 【解決手段】 CVD装置1は、SACVD法によりシ
リコンウェハW上にBPSG膜等を形成する膜形成装置
であり、二基のチャンバ4を有するツインチャンバ3を
備えるものである。各チャンバ4には、Heガス及びN
2ガスの各供給源35,36が接続されており、これら
の混合ガスをキャリアガスとして他の原料ガスがサセプ
タ5上のシリコンウェハWに供給され、十分な膜質を有
するBPSG膜の成膜が行われる。よって、高価なHe
ガスの使用量を低減でき、材料コストの低減ひいてはC
OOの改善を図ることができる。
Description
置に関し、詳しくは、化学的気相堆積(以下、「CV
D」という)法により2.6〜94kPaの準大気圧条
件下で基体上に薄膜を形成するいわゆるSACVD(Su
b-Atmospheric CVD)法を用いた膜形成方法及びその装
置に関する。
ては、これまで以上の微細化、薄層化、及び多層化が要
求されており、例えば、次世代の0.18μm以降の設
計ルールに対応したUSLI製品では、更なる制御性の
高度化及び多様化が熱望されている。このような状況
下、特に絶縁膜、誘電体膜、保護膜等の各種機能膜や用
途膜については、薄膜化の要求が厳しく、更に層間絶縁
膜等に対しては、平坦化プロセスの容易化及び確実な特
性維持を達成するための段差被覆性(Step Coverage)
やギャップ埋め込み(Gap Fill)性が要望されている。
大気圧の圧力条件を用いるSACVD法による膜形成、
例えば、TEOS(テトラエチルオルソシリケート;Si
(OC2H5)4)及びオゾン(O3)を原料ガスとして用いた
熱CVD法が注目されており、今後の設計ルールに対応
する半導体装置向けの層間絶縁膜、素子間分離用等のB
PSG膜等への適用が期待されている。
おいては、一般に、成膜時の圧力が高くなる程、原料ガ
スの使用量が増大する傾向にある。また、原料ガスをチ
ャンバ内に供給する際には、通常キャリアガスが必要で
あり、特に、TEOS等の有機シラン類を含む原料ガス
を用いる場合には、キャリアガスとしてのHeガスが、
原料ガスに比して多量に使用されることが多い。よっ
て、原料ガスの増大に伴ってHeガスの使用量も増大せ
ざるを得ない。
は、通常99.999%(Five Nines)以上の純度のも
のが使われ、地域的な格差があるものの、一般に高価な
ガスである。よって、Heガスの使用量が増えると材料
コストが顕著に増大してしまうといった不都合がある。
また、Heガスの使用量が増えると、それを供給するた
めの設備や機器の大規模化、更にはガスボンベ等の余剰
(予備)部材の数量増加等が必要となり、加えて、それ
らの廃棄コスト、運用コスト等も高くなってしまう。つ
まり、単なる材料費の増加だけではなく、いわゆるCO
O(Cost Of Ownership;コスト・オブ・オーナーシッ
プ)の増大をも引き起こしてしまう。
ン類ガスを用いたSACVD法による成膜では、成膜圧
力を圧力範囲の上限値に近づけると、膜特性の向上が認
められ得るものの、成膜速度が低下する傾向にあること
が見出された。この作用機構の詳細は未だ明らかではな
いが、膜形成が行われている最表面に原料ガス起因の化
学種から生成されるコポリマー等の高分子体が形成さ
れ、圧力が比較的高い条件において、その反応速度論的
な生成確率、或いは分子量の増大が引き起こされること
が一因と推定される。ただし、作用等はこれに限定され
ない。
定膜厚を得るための成膜時間を長くする必要があり、そ
の結果、原料ガスの消費量が一層増大してしまい、これ
に伴ってHeガスを更に多量に使用しなければならなく
なる。その結果、材料コストひいてはCOOが更に増大
してしまうといった問題が生じる。
てなされたものであり、SACVD法による膜形成に際
して、形成された膜の特性を良好に維持しつつ、材料コ
ストの軽減を図ることができ、これによりCOOの増大
を十分に抑制或いは低減することができる膜形成方法及
び装置を提供することを目的とする。
に、本発明による膜形成方法は、CVD法により2.6
〜94kPa(約20〜約700Torr)の準大気圧
条件下で基体上にケイ素原子を含む膜を形成せしめる方
法であって、(A)基体上に、有機系シラン類を含む第
1のガスと、オゾン(O3)を含む第2のガスと、窒素
(N2)ガスを含む第3のガスとを供給するガス供給工
程と、(B)基体を所定の温度に加熱する基体加熱工程
とを備えることを特徴とする。
とは、分子中の少なくとも一つの水素原子が有機官能基
叉は有機未官能基で置換されたモノシラン叉は高次シラ
ンを示し、置換基としては、特に限定されず、例えば、
アルキル基、アルキニル基、アルケニル基、アルコキシ
ル基(アルコキシ基)、芳香環を有する基(アリール
基、アラルキル基、アルキルアリール基等)等が挙げら
れる。これらの中では、膜として酸化膜を得る場合に、
アルコキシル基等の酸素を含む基を有する有機系シラン
類つまり有機オキシシラン類を用いると好ましい。特
に、有用な有機オキシシランとしては、前出のTEOS
の他、エチルトリエトキシシラン、アミルトリエトキシ
シラン等のエトキシシラン類が挙げられる。また、これ
らのガスは、単独で或いは二種以上混合して第1のガス
として用いることができる。
給工程で少なくとも第1〜第3のガスを基体上に供給
し、この状態で基体加熱工程を実施すれば、これらの原
料ガスが基体の表面から熱エネルギーを付与され、熱C
VDによる化学反応が基体の表面上で引き起こされる。
これにより、ケイ素原子及び酸素原子を含むSiO2等
の酸化膜が基体上に形成される。
キャリアガスとして機能する。本発明者は、第3のガス
としてN2ガスと従来から使用されているHeガスとの
混合ガスを用いてBPSG膜を成膜したところ、従来と
略同等の段差被覆性及びギャップ埋め込み性が達成され
ることが確認された。また、同様の成膜処理を数千枚の
基体(ウェハ)に対して実施したところ、膜厚の均一性
及びドーパント(ホウ素、リン)の均一性に優れてお
り、しかも十分な再現性が得られることが確認された。
おいては、第3のガスとして、ヘリウム(He)ガス及
び窒素(N2)ガスを含むガスを用い、且つ、Heガス
とN2ガスとの流量比が好ましくは10:90〜80:
20、より好ましくは20:80〜70:30となるよ
うに、第3のガスを基体上に供給することが望ましい。
体上の段差部上に形成させた酸化膜等に熱を印加してリ
フローさせたときに、その温度に依存するものの、平坦
化が必ずしも十分な程度に達成され難いことがある。一
方、この流量比が80:20を超えると、経済性を有意
に改善させ得る程度にHeガスの使用量を軽減させ難
い。
を2.6〜94kPaの範囲内の第1の圧力に保持した
状態で第1〜第3のガスを基体上に供給する第1ステッ
プと、基体の周囲の圧力を第1の圧力と異なる第2の圧
力に保持した状態で第1〜第3のガスを基体上に供給す
る第2ステップとを有すると好ましい。
料ガス(反応ガス)とするSACVD法では、高圧力条
件下において成膜速度が低下する傾向にあると原料ガス
の消費量の増大によってコストが高騰するおそれがある
一方で、段差被覆性を向上させ、緻密且つ膜特性に優れ
た膜を得るには、成膜速度を過度に高めない方が好まし
いことがある。
プが、それぞれ圧力値の異なる第1ステップ及び第2ス
テップを有すれば、第1の圧力を比較的高圧条件として
第1ステップを先に所定時間実施し、その後に、第2の
圧力がより低圧条件である第2ステップを所定時間実施
することが可能となる。こうすれば、第1ステップで膜
特性により優れた言わばシード層のような薄膜が形成さ
れ、第2ステップにおいて、高い成膜速度で同種膜が積
層される。しかも、第2ステップで薄膜上に堆積する物
質は、その薄膜と同種の物質であるため、濡れ性に極め
て優れたものとなり、段差部における埋め込み性の向上
が図られる。すなわち、ガス供給工程においては、第1
の圧力を第2の圧力よりも大きな値としたときに、第1
ステップを第2ステップの前に実施すると好適であり。
ホウ素、リン等のドーパントを添加した場合に、形成さ
れた薄膜内でのそれらの均一性が十分に満足のいくもの
となるので、BPSG、PSG、BSG等の種々のドー
プトオキサイド膜の形成に有用である。つまり、具体的
には、ガス供給工程においては、有機系リン化合物叉は
有機系ホウ素化合物を含む第4のガスを基体上に供給し
ても好ましい。
の膜形成方法を有効に実施するための装置であり、CV
D法により2.6〜94kPaの準大気圧条件下で基体
上にケイ素原子を含む膜が形成されるものであって、
(1)基体が収容されるチャンバと、(2)チャンバに
接続されており、有機系シラン類を含む第1のガスを有
する第1のガス供給源と、オゾンを含む第2のガスを有
する第2のガス供給源と、窒素ガスを含む第3のガスを
有する第3のガス供給源とを有するガス供給部と、
(3)基体を所定の温度に加熱する基体加熱部とを備え
ることを特徴とする。
〜94kPaの範囲内の第1の圧力となるように、且
つ、チャンバ内の圧力が第1の圧力と異なる第2の圧力
となるように、チャンバ内の圧力を調整する圧力制御部
を更に備えると好ましい。或いは、ガス供給部が、有機
系リン化合物叉は有機系ホウ素化合物を含む第4のガス
を有する第4のガス供給源を更に有するものであっても
好適である。
詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付
し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置
関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づ
くものとする。また、図面の寸法比率は、図示の比率に
限られるものではない。
一実施形態を模式的に示す水平断面図である。膜形成装
置としてのCVD装置1は、断面が略方形状を成すメイ
ンフレームを有するトランスファーチャンバ2の三方の
側壁に、シリコンウェハW(基体)が二枚同時に収容さ
れるツインチャンバ3が結合され、残る一方の側壁に、
ロードロックチャンバ6a,6bが内部に設けられたロ
ードロック部6が結合されたものである。トランスファ
ーチャンバ2内には、伸縮可能な二つのアーム部21を
有するウェハ搬送ロボット23が設置されており、それ
らのアーム部21の先端部にシリコンウェハWが載置さ
れて保持されるようになっている。また、各ツインチャ
ンバ3は、シリコンウェハWが載置されるサセプタ5を
二基づつ有している。
示す断面図(一部構成図)であり、断面図の部分は図1
におけるII−II線断面を示すものである。同図におい
て、ツインチャンバ3は、チャンバ筐体11にチャンバ
4が二基並設されたものである。各チャンバ4は、シリ
コンウェハWが載置される上述のサセプタ5をそれぞれ
有しており、各サセプタ5の上方には、中空の円盤状を
成すシャワーヘッド部40がそれぞれ設けられている。
ール等により、チャンバ4に気密に設けられると共に、
図示しない可動機構により上下駆動可能に設けられてい
る。この可動機構により、シリコンウェハWとシャワー
ヘッド部40との間隔が調整されるようになっている。
さらに、サセプタ5にはヒーター51(基体加熱部)が
内設されており、これによりシリコンウェハWが所望の
所定温度に加熱される。
ャンバ4に対して共通に設けられ且つ各チャンバ4に対
してガス供給口9が設けられたベースプレートを上壁と
する胴部41と、複数の貫通孔が穿設された多孔板状を
成すブロッカープレート43及び同フェイスプレート4
5とを有するものである。胴部41は、ガス供給口9と
連通する略円柱状の内部空間を形成する凹部を有してお
り、この凹部の下端側内周部にフェイスプレート45の
周縁部が結合されている。このフェイスプレート45の
上方には、ブロッカープレート43がフェイスプレート
45と略平行に設置されており、胴部41の上壁とブロ
ッカープレート43との間、及び、ブロッカープレート
43とフェイスプレート45との間に、ガス供給口9と
連通する空間が画成されている。
7が設けられており、これらには、各チャンバ4の内部
を減圧し、後述するガス供給部30から各ガスの供給流
量に応じて各チャンバ4内の圧力を2.6〜94kPa
(約20〜約700Torr)に維持可能な真空ポンプ
を有する排気系70(圧力制御部)がバルブ系Vを介し
て接続されている。
(ツインチャンバ3側)に配置された二枚ブレード式の
ターボスロットルバルブと、下流側(排気系70側)に
配置されたアイソレーションバルブとから構成すること
ができ、さらに、ゲートバルブを付加してもよい。ま
た、排気系70に用いる真空ポンプとしては、各チャン
バ4内を準大気圧つまり上記の圧力範囲に保持可能な排
気力容量を有していれば、特に限定されず、例えば、ド
ライポンプ付きターボ分子ポンプ等を例示できる。バル
ブ系V及び排気系70をこのように構成すれば、シリコ
ンウェハWの処理時に各チャンバ4内の圧力を上記範囲
の圧力に安定に制御し易い利点がある。
30が接続されている。このガス供給部30は、TEO
Sガス供給源31(第1のガス供給源)、O3ガス発生
源32(第2のガス供給源)、TEB(トリエチルボレ
ート;B(OC2H5)3)ガス供給源33(第4のガス供給
源)、TEPO(トリエチルフォスヘート;P(OC
2H5)3)ガス供給源34(第4のガス供給源)、Heガ
ス供給源35、及びN2ガス供給源36を有している。
これらのうち、Heガス供給源35及びN2ガス供給源
36から第3のガス供給源が構成されている。
の供給流量を制御するMFC(質量流量コントローラ)
31a〜36aが設けられた配管10を介して、各シャ
ワーヘッド部40のガス供給口9に接続されている。こ
れらにより、TEOSガス(第1のガス)、O3ガス
(第2のガス)、TEBガス(第4のガス)、TEPO
ガス(第4のガス)、並びに、Heガス及びN2ガスか
ら成るキャリアガス(第3のガス)が、各チャンバ4の
シャワーヘッド部40内に導入され、それぞれのブロッ
カープレート43及びフェイスプレート45を介して各
チャンバ4内に供給される。
ートプラズマ)処理を採用したクリーニング系8が接続
されている。このクリーニング系8は、配管10側に配
置されたリアクターキャビティ81と、これにMFC8
2aを介して接続された、例えばNF3ガス等のフッ素
原子を含有するガスの供給源82を有している。リアク
ターキャビティ81には、プラズマを生成するためのマ
イクロ波ジェネレータ(図示せず)が装備されており、
ガス供給源82から供給されたクリーニングガスとして
のNF3ガスが解離等してラジカル等の活性種が生じ、
条件にもよるが主として中性活性種等がチャンバ4内に
供給されるようになっている。
Wの表面側のチャンバ4内空間と裏面側のチャンバ4内
空間とは、互いにガス封止されるようになっている。つ
まり、表面側にはガス供給部30からシャワーヘッド部
40を通して原料ガス等が供給され、裏面側には図示し
ないバックサイドパージ系からパージガスが供給される
ようにされており、両ガスが互いに反対面側の空間領域
へ流入しないようになっている。
た本発明による膜形成方法の一例について説明する。な
お、CVD装置1の以下に述べる各動作は、自動叉は操
作者による操作に基づき、図示しない制御装置(系)叉
は手動で制御する。また、ここでは、ゲートが設けられ
たシリコンウェハW上にBPSG膜を形成せしめる一方
法を例示する。この方法は、例えば0.18〜0.13
μmの設計ルールに則ったDRAM等の製造におけるP
MD(Pre-Metal Dielectric)形成プロセスに特に有効
な方法である。ただし、本発明はこの用途に限定される
ものではない。
内を所定の圧力に減圧する。この減圧下において、ウェ
ハ搬送ロボット23により、ロードロックチャンバ6
a,6bに予め保持させておいたシリコンウェハWを、
トランスファーチャンバ2を介して所定のツインチャン
バ3内へ搬送する。次いで、二枚のシリコンウェハWを
ツインチャンバ3内に設けられた二基のチャンバ4内の
各サセプタ5上に載置して収容する。次に、Heガス及
びN2ガスをガス供給源35,36から配管10を通し
て両チャンバ4内へ供給すると共に、それぞれのチャン
バ4の内部が上述した圧力範囲内(2.6〜94kPa
の準大気圧)の所定値となるように圧力調整を行う。各
チャンバ4内の圧力がその所定値で安定した後、以下に
示す二段階の膜形成プロセスを実施する。
としてTEOSガス、O3ガス、TEBガス、及びTE
POガスを、それぞれの供給源31〜34から配管10
を通して各シャワーヘッド部40へ供給する。このと
き、各チャンバ4内の圧力(第1の圧力)を、好ましく
は26〜94kPa(200〜700Torr)、より
好ましくは40〜86kPa(300〜650Tor
r)、更に好ましくは53〜80kPa(400〜60
0Torr)となるように調整する(第1ステップ)。
リコンウェハWの外径、シリコンウェハW上に形成され
たゲート間隔(ギャップ幅)、成膜すべきBPSG膜の
膜厚等によって異なるものの、例えば、以下に示す流量
範囲とすることができる。 〈第1プロセスにおけるガス供給流量〉 ・TEOS:200〜800mg/min(mgm) ・TEB:20〜100mg/min(mgm) ・TEPO:40〜150mg/min(mgm) ・O3:4000〜20000ml/min(sccm) ・He+N2:2000〜20000ml/min(sccm)
が、好ましくは10:90〜80:20、より好ましく
は20:80〜70:30となるように両ガスを供給す
るすると好適である。
ーヘッド部40の内空間へ導入された各ガスは、ブロッ
カープレート43により分散されて十分に混合され、複
数の貫通孔を通してブロッカープレート43とフェイス
プレート45との間の空間へ流出する。この混合ガス
は、フェイスプレート45の複数の貫通孔を通してシャ
ワーヘッド部40の下方に流出し、サセプタ5上に載置
されたシリコンウェハW上に供給される。
給すると共に、サセプタ5のヒーター51に電力を供給
し、サセプタ5を介してシリコンウェハWが所定温度と
なるように加熱する。この場合、シリコンウェハWの温
度(基板温度、成膜温度)を、好ましくは350℃以
上、より好ましくは400〜500℃、特に好ましくは
450〜500℃の範囲内の温度とする(基体加熱工
程)。これにより、シリコンウェハW上に達した原料ガ
スを反応させる。
反応(熱化学反応)が生じて複雑に関与し、反応場の状
態に応じた平衡及び律速条件に応じた化学種(支配因
子)が生成され、これらの化学種の反応によって種々の
中間生成物が形成され、最終的にシリコンウェハW上に
BPSG膜が堆積形成される。上述したように、この第
1プロセスの圧力条件は、比較的高い準大気圧条件であ
り、より圧力条件が低い後述する第2プロセスに比して
成膜速度が比較的小さい。
た場合に成膜速度が低下するこのような現象は、有機シ
ラン類ガスを用いたSACVD法において、且つ、成膜
圧力を準大気圧条件の上限値に近づける程顕著な傾向に
ある。また、成膜速度は低下するものの、BPSG膜等
の膜特性が向上される傾向にある。
な部分があるが、BPSG膜の形成が行われている最表
面に原料ガス起因の化学種から生成されるコポリマー等
の高分子体が形成され、本第1プロセスのように圧力が
比較的高い条件において、その反応速度論的な生成確
率、或いは分子量の増大が引き起こされるのではないか
と推定される。その結果、例えば、見かけ上供給律速の
状態が生起され、これにより、成膜速度が低下すること
が一因と考えられる。ただし、作用はこれに限定されな
い。
膜の膜厚は、特に制限はないものの、後述する第2プロ
セスで成膜されるBPSG膜の下地層として十分な程度
に厚く、且つ、上述の如く成膜速度が十分に高められな
い点を考慮すれば、極力薄い方が好ましい。また、ゲー
ト間隔等にも依存するが、第1プロセスでは、一例とし
て数百〜数千Å(数十〜数百nm)程度の厚さを有する
BPSG膜を形成させると好適である。次いで、成膜速
度に応じて、上記の厚さのBPSG膜が形成される間成
膜を実施した後、以下に示す第2プロセスへ移行する。
き、各チャンバ4内の圧力値、及び各ガスの供給流量を
変化させた状態で、第1プロセスで形成したBPSG膜
上に更にBPSG膜を形成させる。このとき、ガス供給
流量の切替えは、可能な限り短時間に行うことが好まし
い。このための手段としては、配管10にバイパスライ
ンを設けたいわゆるダイバータを用いると好適である。
具体的には、第1プロセスの実施中、叉は第1プロセス
の終了前に、第2プロセスにおける所定のバイパスライ
ン側に第2プロセスでの所望のガス流量で各ガスを流し
ておき、第1プロセスの終了時に、バイパスラインを流
通している各ガスを配管10へ流入させる。これは、バ
ルブ制御(弁制御)等によって実施可能である。また、
チャンバ4内の圧力切り換えは、排気系70により実施
できる。
圧力(第2の圧力)を第1プロセスに比して小さくす
る。例えば、好ましくは2.6〜80kPa(20〜6
00Torr)、より好ましくは6.7〜53kPa
(50〜400Torr)、特に好ましくは13〜40
kPa(100〜300Torr)となるように調整す
る(第2ステップ)。また、シリコンウェハWの温度
は、第1プロセスにおけるのと同等の温度範囲内の温度
に保持する(基体加熱工程)。
は、シリコンウェハWの外径、シリコンウェハW上に形
成されたゲート間隔(ギャップ幅)、成膜すべきBPS
G膜の膜厚等によって異なるものの、例えば、以下に示
す流量範囲とすることができる。 〈第2プロセスにおけるガス供給流量〉 ・TEOS:800〜2400mg/min(mgm) ・TEB:120〜350mg/min(mgm) ・TEPO:60〜180mg/min(mgm) ・O3:4000〜20000ml/min(sccm) ・He+N2:2000〜20000ml/min(sccm)
スと同様に、HeガスとN2ガスとの流量比を好ましく
は10:90〜80:20、より好ましくは20:80
〜70:30となるように両ガスの供給流量を調節する
ことが望ましい。このようにしてガス供給口9から各シ
ャワーヘッド部40の内空間へ導入された各ガスは、フ
ェイスプレート45からシャワーヘッド部40の下方に
流出し、サセプタ5上に載置されたシリコンウェハW上
に供給される。
同様に、熱化学反応が生起され、第1プロセスで形成さ
れたBPSG膜上に更にBPSGが堆積する。先述した
ように、第2プロセスでは成膜圧力を第1プロセスに比
して小さくし、これにより成膜速度が増大される。ま
た、シリコンウェハW上に設けられているゲート上には
第1プロセスで生成されたBPSG膜が積層されている
ので、ゲート間のギャップは一層狭隘なものとなってい
るが、第1プロセスで形成させたBPSG膜が濡れ性を
改善できる下地膜として機能するので、段差被覆性及び
ギャップ埋め込み性が高められる。したがって、成膜速
度が向上されつつ、ボイド等の発生が十分に防止され
る。
厚は、特に制限はなく、第1プロセスで成膜されたBP
SG膜との合計厚さが所望の必要な膜厚となるような時
間、成膜を実施する。一例として、第2プロセスでは、
数百〜数万Å(数十〜数千nm)程度の厚さを有するB
PSG膜を形成させると好適である。そして、成膜速度
に応じて、このような厚さのBPSG膜が形成される間
成膜を実施した後、各ガスの供給を停止してBPSG膜
の成膜を終了する。
存するガスをパージした後、BPSG膜が形成されたシ
リコンウェハWに対して熱処理、例えばリフローを実施
する。この熱処理によって、BPSG膜の平坦化が行わ
れ、その後に更に配線層としての金属薄膜を形成せしめ
る。これらの熱処理や金属薄膜形成処理は、BPSG膜
が形成された各シリコンウェハWを別のツインチャンバ
3内のチャンバ4内に移載して実施すると好適である。
また、必要に応じてクリーニング系8を運転し、BPS
G膜の成膜が行われた各チャンバ4内を、NF3ガスを
用いたリモートプラズマクリーニングによって穏和な条
件で清浄化する。
れを用いた本発明の膜形成方法によれば、TEOSガス
等の有機系シラン類ガスとO3ガスとを原料ガス(反応
ガス)とするSACVD法による膜形成に際し、Heガ
スよりも格段に安価なN2ガスとHeガスとの混合ガス
をキャリアガスとして用いるので、キャリアガスとして
Heガスのみを用いていた従来に比して、高価なHeガ
スの使用量を低減できる。よって、キャリアガスの材料
コストを低減できる。
成膜を実施した場合には、先述の如く成膜速度が低下す
る傾向にあるので、キャリアガスの使用量は増大してし
まい、高価なHeガスの材料コストが一層増大するのみ
ならず、そのための設備費や余剰部材の増加、ひいては
COOが増大される。これに対し、本発明によれば、キ
ャリアガスの一部にN2ガスを用いるので、キャリアガ
スの使用量の増大に起因する経済性の悪化を軽減でき
る。また、これにより、設備費及び部材費の増大、及
び、それらに伴う必要経費の増大を十分に抑止できる。
したがって、COOを十分に低く抑えることができる。
スとして有用されているものの、Heのような希ガスに
比べれば全く反応性がないわけではなく、当然分子量も
異なり、特に熱CVDのような活性種を生起させて化学
反応によってシリコンウェハW上に成膜を行う際に、原
料ガスとして用いた場合の挙動、化学量論的叉は反応速
度論的な影響、更には成膜されたBPSG膜等の膜特性
へ与える影響等の詳細については、これまでのところ明
らかになっていなかった。
述したN2ガスとHeガスとの混合ガスを用いたBPS
G膜の成膜に際し、従来のHeガスのみをキャリアガス
として用いたのと略同等の段差被覆性及びギャップ埋め
込み性が達成されることが確認された。また、同様の成
膜処理を数千枚の基体(ウェハ)に対して実施したとこ
ろ、後述する実施例で詳述するように、膜厚の均一性及
びドーパント(ホウ素、リン)の均一性に優れており、
しかも十分な再現性が得られることが確認された。
リコンウェハWについてリフロー工程を実施したとこ
ろ、ゲートが設けられた段差部分の平坦性(或いはリフ
ローカバレッジ)に関し、Heガスのみを用いた場合
と、N2ガスを混合した場合とで若干の差異が認められ
た。
アガスを用いた本発明によれば、十分に優れたBPSG
膜の成膜を実施でき、この点において十分な成膜特性を
発現できるものの、BPSG膜の生成機構が、Heのみ
を用いた従来と厳密には異なることが推認される。ま
た、本発明者の更なる研究によれば、N2ガスを用いた
ときとHeガスを用いた場合とでは、BPSGの生成に
際して形成される反応中間体としての高分子体(ポリマ
ー)構造が異なる可能性がある。この差異の詳細は未だ
明らかになっていないが、このような反応機構の微差
が、膜特性に不都合な影響を与えない程度に膜質を変化
させる一因と推定される。ただし、作用、メカニズムに
ついては、これらに限定されるものではない。
的高圧の条件下で第1プロセスを実施し、膜質により優
れたBPSG膜を形成した後、第1プロセスよりも高圧
条件の第2プロセスを引き続き実施してより高い成膜速
度で同種のBPSG膜を形成するので、膜特性に優れた
BPSG膜を高い成膜効率で形成することが可能とな
る。さらに、第1プロセスで形成させたBPSG膜が、
第2プロセスで生成するBPSGの濡れ性改善膜とな
り、ゲート間のギャップ埋め込み性を一層向上させるこ
とができる。
スにおいて、HeガスとN2ガスとの流量比を好ましく
は10:90〜80:20、より好ましくは20:80
〜70:30とするので、BPSG膜に対して熱工程を
実施した後の平坦性をより高めることができるととも
に、経済性及びCOOを十分に改善できる利点がある。
すなわち、この流量比が10:90未満であると、リフ
ロー時の印加温度に依るものの、BPSG膜の平坦化が
必ずしも十分な程度に達成され難いことがある。一方、
この流量比が80:20を超えると、HeガスのN2ガ
スによる置換量が十分ではなく、経済性を有意に改善さ
せ難い傾向にある。
は、第1のガスとしては、TEOSガスに限られず、例
えば、エチルトリエトキシシラン、アミルトリエトキシ
シラン等のエトキシシラン類といった他の有機系シラン
類を用いてもよい。また、TEBガス、TEPOガスと
いった第4のガスを用いなくてもよい。さらに、膜形成
装置としては、CVD装置1のようなツインチャンバ3
を有するものに限られず、モノチャンバから成るCVD
チャンバ、或いはそのCVDチャンバメインフレームに
備えるシステムとしても構わない。さらにまた、成膜プ
ロセスを二段階で実施しなくてもよく、単一のプロセス
つまり成膜圧力を二段階に変化させないプロセスでBP
SG膜等を形成させてもよく、或いは、三段階以上の多
段階プロセスを実施しても構わない。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
様の構成を有する膜形成装置(Applied Materials 社
製;Producer(登録商標)をベースとした装置)を準備
した。この装置を使用し、キャリアガスとしてHeガス
とN2ガスとの混合ガス(流量比50:50)を用いた
先述したのと同様な二段階の成膜プロセスにより、シリ
コンウェハ上にBPSG膜を形成させた。このシリコン
ウェハは、シリコン基層上に形成されたSiO2層上に
複数のゲート(ギャップ間隔:0.035μm、アルペ
クト比:7.7)が設けられたものであり、0.13μ
mの設計ルールに準拠したDRAMに相当するものであ
る。
なお、表中の「スペーシング」とは、シャワーヘッド部
のフェイスプレート下面とシリコンウェハウェハ上面と
の間隔を示す。また、実施例1でBPSG膜を形成した
シリコンウェハの断面をSEM観察したところ、十分な
ギャップ埋め込み性を達成できることが確認された。ま
た、ボイドの発生も認められなかった。
コン基層上に形成された約100nm厚のSiO 2層上
に厚さ約500nmのポリシリコンから成るゲートが設
けられたものを用いたこと、及び、成膜を単一プロセス
で実施したこと以外は実施例1と同様にしてBPSG膜
を形成した。成膜条件を表1に併せて示す。
比を33:67としたこと以外は、実施例2と同様にし
てシリコンウェハ上にBPSG膜を形成した。成膜条件
を表1に併せて示す。
スとN2ガスとの混合ガスの代りにN2ガスのみを使用し
たこと以外は、実施例2と同様にしてシリコンウェハ上
にBPSG膜を形成した。成膜条件を表1に併せて示
す。
スとN2ガスとの混合ガスの代りにHeガスのみを使用
したこと以外は、実施例2と同様にしてシリコンウェハ
上にBPSG膜を形成した。成膜条件を表1に併せて示
す。
1でBPSG膜を形成したシリコンウェハを、N2雰囲
気において温度850℃で20分間のリフローを実施し
た。その後、各ウェハの断面SEM観察を行い、リフロ
ー実施後の各BPSG膜のリフローカバレッジを測定し
た。
す模式図である。図3において、シリコン基層100に
形成されたSiO2層101上にポリシリコン層102
が設けられたものが基体としてのシリコンウェハであ
り、リフローによってBPSG膜103の平坦化が図ら
れる。ここで、リフロー後のBPSG膜の傾斜稜線にお
ける直線部の仮想延長線Saとシリコン基層表面と平行
な直線Sbとの交差鋭角θ(°)をリフローカバレッジ
の指標とした。
2、実施例3、実施例4、及び比較例1でBPSG膜を
形成したシリコンウェハの断面を示すSEM写真に指標
θの測定結果等を重ねて表示したものである。その結
果、リフローカバレッジの指標θは、比較例1が28.
8°、実施例2が32.0°、実施例3が36.18
°、実施例4が37.87°であった。いずれの指標θ
も過度に大きくなく、リフローカバレッジに優れること
が判明した。また、これらの中では、Heのみを用いた
比較例1のθが一番小さく、N2ガスの割合が増える程
θが大きくなる傾向が確認された。
と同様の条件により、実施例1で用いたものと同じシリ
コンウェハ2714枚に対してBPSG膜の成膜(いわ
ゆるマラソン試験)を実施した。成膜後、それらのシリ
コンウェハのBPSG膜の性状として、膜厚測定、並び
に、膜中のドーパントであるホウ素(B)及びリン
(P)の濃度を測定した。
1250 を使用し、周辺部3mm排除及び49点円形測定
条件、並びに、周辺部5mm排除及び9点円形測定条件
にて、第1プロセス及び第2プロセスでそれぞれ形成し
た各膜並びに膜全体について実施した。得られた測定結
果から膜厚の平均値、ウェハ内の膜厚均一性(Withinwa
fer stack uniformity)、及び、ウェハ間の膜厚再現性
(均一性:Wafer-to-wafer stack uniformity)を以下
の方法により算出した。また、膜厚値と成膜時間とから
成膜速度の算出も行った。
値の平均値を算出した。
ら、まず、膜厚範囲=(膜厚最大値−膜厚最小値)を各
ウェハについて算出し、次に、これらの膜厚範囲の平均
値を算出し、次いで、この膜厚範囲の平均値を上記
(1)で得た膜厚平均値×2で除し百分率で表した値
を、ウェハ内の膜厚均一性(WIW-%)とした。
ら、まず、各ウェハの膜厚平均値を算出し、次いで、そ
れらの膜厚範囲=(膜厚最大値−膜厚最小値)を算出
し、次に、この膜厚範囲を上記(1)で得た膜厚平均値
×2で除し百分率で表した値を、ウェハ間の膜厚再現性
(WTW-%)とした。
let社製の FT-IR装置を使用し、周辺部10mm排除及
び5点円形測定条件にて、第1プロセス及び第2プロセ
スでそれぞれ形成した各膜に対して実施した。得られた
測定結果からドーパント濃度の平均値、ウェハ内のドー
パント濃度均一性(Within wafer stack uniformit
y)、及び、ウェハ間のドーパント濃度再現性(均一
性:Wafer-to-wafer stack uniformity)を以下の方法
により算出した。
を算出した。
最小値)を各ウェハについて算出し、次に、これらの濃
度範囲の平均値を算出し、次いで、この濃度範囲の平均
値を上記(4)で得た濃度平均値×2で除し百分率で表
した値を、ウェハ内のホウ素及びリン濃度均一性(WIW-
%)とした。
し、次いで、それらの濃度範囲=(濃度最大値−濃度最
小値)を算出し、次に、この濃度範囲を上記(4)で得
た濃度平均値×2で除し百分率で表した値を、ウェハ間
のホウ素及びリン濃度再現性(WTW-%)とした。
た、デバイス製造におけるBPSG膜への要求値の一例
を併せて表2に示す。この結果より、本発明によれば、
数千枚に及ぶ成膜において、極めて優れた処理安定性を
達成でき、膜厚及びドーパント濃度について十分な均一
性及び再現性を実現できることが判明した。
みを用いてBPSG膜を成膜したケース1、及び、キャ
リアガスとしてHeガスのみを用いたこと以外はケース
1と同様にBPSG膜を成膜したケース2を実施し、こ
れらのケースにおける原料ガスのコストを実算した。な
お、各ガスの実勢価格は日本国における平均的な数値を
使用した。その結果、本発明による膜形成方法を用いた
ケース1の原料ガスコストは、従来の方法を用いたケー
ス2の原料ガスコストの約35%であった。これより、
本発明によれば、従来に比して経済性を格段に改善でき
ることが確認された。
BPSG膜の成膜を実製造ラインに適用した場合のCO
Oを推算した。ここで、COOの算出にあたっては、下
記式(1);
ト”(Equipment cost)を示し、Swcは“再使用・廃
棄コスト”(Scrap and waste cost)を示し、Ocは
“運用コスト”(Operating cost)を示し、Etpは装置
のスループットを示し、Rqは“良品割合(歩留ま
り)”(Rate of quality )を示し、Aは“装置の利用
時間”(Available time)を示す。
たケース1のCOOは、従来の方法を用いたケース2の
COOの約40%であった。これより、本発明によれ
ば、従来に比して、原料コスト等の経済性の改善のみな
らず、COOをも十分に低減できることが確認された。
方法及びその装置によれば、SACVD法によるBPS
G膜等の膜形成に際して、形成された膜の特性を良好に
維持しつつ、材料コストの軽減を図ることができると共
に、これによりCOOの増大を十分に抑制或いは低減す
ることが可能となる。
模式的に示す水平断面図である。
(一部構成図)である。
る。
施例3、実施例4、及び比較例1でBPSG膜を形成し
たシリコンウェハの断面を示すSEM写真に指標θの測
定結果等を重ねて表示したものである。
セプタ、23…ウェハ搬送ロボット、30…ガス供給
部、31…ガス供給源(第1のガス供給源)、32…ガ
ス発生源(第2のガス供給源)、33,34…ガス供給
源(第4のガス供給源)、35,36…ガス供給源(第
3のガス供給源)、40…シャワーヘッド部、51…ヒ
ーター(基体加熱部)、70…排気系(圧力制御部)、
W…シリコンウェハ(基体)。
Claims (8)
- 【請求項1】 化学的気相堆積法により2.6〜94k
Paの準大気圧条件下で基体上にケイ素原子を含む膜を
形成する膜形成方法であって、 前記基体上に、有機系シラン類を含む第1のガスと、オ
ゾン(O3)を含む第2のガスと、窒素(N2)ガスを含
む第3のガスとを供給するガス供給工程と、 前記基体を所定の温度に加熱する基体加熱工程と、を備
えることを特徴とする膜形成方法。 - 【請求項2】 前記ガス供給工程においては、前記第3
のガスとして、ヘリウム(He)ガス及び窒素(N2)
ガスを含むガスを用い、且つ、該ヘリウム(He)ガス
と該窒素(N2)ガスとの流量比が10:90〜80:
20となるように、該第3のガスを前記基体上に供給す
る、ことを特徴とする請求項1記載の膜形成方法。 - 【請求項3】 前記ガス供給工程は、 前記基体の周囲の圧力を2.6〜94kPaの範囲内の
第1の圧力に保持した状態で前記第1〜第3のガスを該
基体上に供給する第1ステップと、 前記基体の周囲の圧力を前記第1の圧力と異なる第2の
圧力に保持した状態で前記第1〜第3のガスを該基体上
に供給する第2ステップと、を有することを特徴とする
請求項1叉は2に記載の膜形成方法。 - 【請求項4】 前記ガス供給工程においては、前記第1
の圧力を前記第2の圧力よりも大きな値としたときに、
前記第1ステップを前記第2ステップの前に実施する、
ことを特徴とする請求項2叉は3に記載の膜形成方法。 - 【請求項5】 前記ガス供給工程においては、有機系リ
ン化合物叉は有機系ホウ素化合物を含む第4のガスを前
記基体上に供給する、ことを特徴とする請求項1〜4の
いずれか一項に記載の膜形成方法。 - 【請求項6】 化学的気相堆積法により2.6〜94k
Paの準大気圧条件下で基体上にケイ素原子を含む膜が
形成される膜形成装置であって、 前記基体が収容されるチャンバと、 前記チャンバに接続されており、有機系シラン類を含む
第1のガスを有する第1のガス供給源と、オゾンを含む
第2のガスを有する第2のガス供給源と、窒素ガスを含
む第3のガスを有する第3のガス供給源と、を有するガ
ス供給部と、 前記基体を所定の温度に加熱する基体加熱部と、を備え
ることを特徴とする膜形成装置。 - 【請求項7】 前記チャンバ内の圧力が2.6〜94k
Paの範囲内の第1の圧力となるように、且つ、該チャ
ンバ内の圧力が該第1の圧力と異なる第2の圧力となる
ように、該チャンバ内の圧力を調整する圧力制御部を更
に備える、ことを特徴とする請求項6記載の膜形成装
置。 - 【請求項8】 前記ガス供給部が、有機系リン化合物叉
は有機系ホウ素化合物を含む第4のガスを有する第4の
ガス供給源を更に有するものである、ことを特徴とする
請求項6叉は7に記載の膜形成装置。
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- 2001-06-27 JP JP2001195264A patent/JP5175414B2/ja not_active Expired - Fee Related
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