JP2003017094A - 燃料電池の運転方法 - Google Patents

燃料電池の運転方法

Info

Publication number
JP2003017094A
JP2003017094A JP2001203939A JP2001203939A JP2003017094A JP 2003017094 A JP2003017094 A JP 2003017094A JP 2001203939 A JP2001203939 A JP 2001203939A JP 2001203939 A JP2001203939 A JP 2001203939A JP 2003017094 A JP2003017094 A JP 2003017094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
hydrogen
pressure
amount
operating pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001203939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5128032B2 (ja
Inventor
Takuya Sugino
卓哉 杉野
Jun Suzuki
純 鈴木
Nobutaka Nakajima
伸高 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001203939A priority Critical patent/JP5128032B2/ja
Priority to CA002390221A priority patent/CA2390221C/en
Priority to US10/187,933 priority patent/US7087334B2/en
Priority to DE10229644A priority patent/DE10229644B4/de
Publication of JP2003017094A publication Critical patent/JP2003017094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5128032B2 publication Critical patent/JP5128032B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04089Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • H01M8/241Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells with solid or matrix-supported electrolytes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • H01M8/2457Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells with both reactants being gaseous or vaporised
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池からの水素漏れ量が所定値を越えな
いようにする。。 【解決手段】 水素ガスと酸化剤ガスを反応ガスとして
発電する燃料電池11を要求発電状態に応じた作動圧力
にて運転する燃料電池の運転方法において、燃料電池1
1の周辺に水素濃度を検出する水素センサ54を設け、
水素センサ54の検出値と現在の作動圧力での水素漏れ
量と燃料電池11の特性に基づいて、燃料電池からの水
素漏れ量が所定値を越えない作動圧力を予測し、該作動
圧力以下に作動圧力を制限して燃料電池11を運転す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水素ガスと酸化
剤ガスを反応ガスとして発電する燃料電池の運転方法に
関し、特に、水素漏れに対する安全管理に優れた燃料電
池の運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池自動車等に搭載される燃料電池
には、例えば固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体
高分子電解質膜をアノードとカソードとで両側から挟み
込んで形成されたセルを複数積層して構成されたスタッ
クからなり、燃料ガスとして水素ガスが供給される水素
極と、酸化剤ガスとして酸素を含む空気が供給される空
気極とを備えたものがある。この燃料電池においては、
アノードで触媒反応により発生した水素イオンが、固体
高分子電解質膜を通過してカソードまで移動して、カソ
ードで酸素と電気化学反応を起こして発電する。
【0003】ところで、水素ガスは可燃性ガスであるた
め、大気中への漏洩には十分な注意が必要であり、一般
に水素を取り扱う場所では、安全管理上、水素濃度をモ
ニターして、検出した水素濃度の大きさに応じて必要な
措置を施すようにしており、水素ガスを燃料とする燃料
電池も例外ではない。その一方で、水素は透過性の高い
物質であるため完全に遮断するのは極めて難しく、特
に、前述した固体高分子電解質膜型の燃料電池は積層構
造をなすため、燃料電池から水素が漏出するのを完全に
遮断するのは難しい。
【0004】そこで、従来は、燃料電池の近傍に水素濃
度を検出する水素センサを設置し、水素センサが所定水
素濃度以上を検出した場合には、警報を発したり、燃料
電池の運転を停止させたりしている。また、例えば、特
開平8−31436号公報に開示されているように、燃
料電池を換気可能なボックスに収納し、ボックス内に水
素濃度を検出する水素センサを設置してボックス内の水
素濃度を常時監視し、水素センサで検出された水素濃度
が所定値を越えたときには、換気ファンを運転して強制
換気し、ボックス内の水素濃度を低減するようにしたも
のもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように水素センサで所定水素濃度を検知したときに警報
や運転停止を行うシステムの場合には、予見性がなく緊
急停止してしまうときがある。燃料電池自動車の場合
に、このように燃料電池の運転が緊急停止してしまう
と、修理をする場所まで移動することができなくなると
いう問題があった。また、特開平8−31436号公報
に開示されたように、水素センサで所定水素濃度を検知
したときに換気ファンを運転してボックス内を強制換気
するシステムの場合には、水素の漏洩量を抑制するわけ
ではないので、その後も水素の漏洩量が増大し続ける虞
があった。
【0006】そこで、この発明は、燃料電池からの水素
漏れ量は燃料電池の作動圧力(すなわち、反応ガスの供
給圧力)と相関があり、作動圧力が高いほど水素漏れ量
が多くなるという特性を利用して、燃料電池からの水素
漏れ量が所定値を越えないように作動圧力を制限する燃
料電池の運転方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、水素ガスと酸化剤ガス
を反応ガスとして発電する燃料電池(例えば、後述する
実施の形態における燃料電池11)を要求発電状態に応
じた作動圧力にて運転する燃料電池の運転方法におい
て、前記燃料電池の周辺に水素濃度を検出する水素セン
サ(例えば、後述する実施の形態における水素センサ5
4)を設け、該水素センサの検出値に基づいて、前記燃
料電池からの水素漏れ量が所定値(例えば、後述する実
施の形態における許容水素漏れ量Hlim)を越えない
ように前記作動圧力(例えば、後述する実施の形態にお
ける空気供給圧力)を制限することを特徴とする。
【0008】燃料電池の周辺の換気量が一定のときに
は、燃料電池からの水素漏れ量と燃料電池周辺の水素濃
度との間には相関がある。したがって、水素センサの検
出値に基づいて燃料電池からの水素漏れ量を推定するこ
とができる。また、燃料電池からの水素漏れ量は燃料電
池の作動圧力(すなわち、反応ガスの供給圧力)に依存
し、作動圧力が高いほど水素漏れ量が多くなるという特
性を有している。したがって、水素センサの検出値に基
づいて、前記燃料電池からの水素漏れ量が所定値を越え
ないように前記作動圧力を制限して燃料電池の運転を制
御することが可能となる。
【0009】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載の発明において、現在の作動圧力での水素漏れ量と前
記燃料電池の特性に基づいて、水素漏れ量が前記所定値
を越えない作動圧力(例えば、後述する実施の形態にお
ける許容作動圧力Plim)を予測し、該作動圧力以下
に作動圧力を制限することを特徴とする。燃料電池の周
辺の換気量が一定のときには燃料電池からの水素漏れ量
と燃料電池周辺の水素濃度との間には相関があり、燃料
電池からの水素漏れ量は燃料電池の作動圧力(すなわ
ち、反応ガスの供給圧力)に依存するので、水素センサ
で検出した現在の水素濃度と現在の燃料電池の作動圧力
から、水素漏れ量が前記所定値未満となる作動圧力を予
測することができ、該作動圧力以下に作動圧力を制限し
て燃料電池の運転を制御することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る燃料電池の
運転方法の一実施の形態を図1から図7の図面を参照し
て説明する。なお、この実施の形態は、燃料電池自動車
に搭載された燃料電池に適用した態様である。
【0011】図1は燃料電池自動車の概略構成図であ
る。燃料電池自動車1は、燃料電池11と、蓄電装置、
例えばキャパシタ12とから構成されたハイブリッド型
の電源装置を備えており、これらの電源装置から電力が
供給される走行用モータ13の駆動力は、オートマチッ
クトランスミッション或いはマニュアルトランスミッシ
ョンよりなるトランスミッションT/Mを介して駆動輪
Wに伝達される。また、車両の減速時に駆動輪W側から
走行用モータ13側に駆動力が伝達されると、走行用モ
ータ13は発電機として機能していわゆる回生制動力を
発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして
回収する。
【0012】燃料電池11は、例えば固体ポリマーイオ
ン交換膜等からなる固体高分子電解質膜をアノードとカ
ソードとで両側から挟み込んで形成されたセルを複数積
層して構成されたスタックからなり、燃料ガスとして水
素ガスが供給される水素極と、酸化剤ガスとして酸素を
含む空気が供給される空気極とを備えている。そして、
アノードで触媒反応により発生した水素イオンが、固体
高分子電解質膜を通過してカソードまで移動して、カソ
ードで酸素と電気化学反応を起こして発電するようにな
っている。
【0013】燃料電池11の空気極には、酸化剤供給部
をなすエアコンプレッサ21から空気が供給される空気
供給口11aと、空気極内の空気等を外部に排出するた
めの空気排出口11bが設けられている。一方、水素極
には、燃料供給部をなす水素タンク31から水素ガスが
供給される水素供給口11cと、水素極内の水素ガス等
を外部に排出するための水素排出口11dが設けられて
いる。
【0014】エアコンプレッサ21は、例えば車両の外
部から空気を取り込んで断熱圧縮して、この空気を、反
応ガスとして燃料電池11の空気極側に供給すると共
に、圧力信号として後述する燃料供給制御弁32および
エゼクタバイパス制御弁35に供給する。エアコンプレ
ッサ21にて圧縮昇温された空気は、冷却器22に供給
可能とされており、例えば燃料電池11の運転状態に応
じて、冷却器22にて所定温度まで冷却された空気は、
カソード加湿器24および燃料供給制御弁32およびエ
ゼクタバイパス制御弁35に供給される。
【0015】また、エアコンプレッサ21と、カソード
加湿器24および燃料供給制御弁32およびエゼクタバ
イパス制御弁35とを接続する流路には、冷却器22お
よび、例えば冷却器22の下流側に設けられた冷却器バ
イパス制御弁23を迂回する冷却器バイパス流路22a
が設けられている。すなわち、燃料電池11の運転状態
に応じて、冷却器バイパス制御弁23を閉弁することに
よって、エアコンプレッサ21にて圧縮昇温された空気
を、冷却すること無しに燃料電池11および燃料供給制
御弁32およびエゼクタバイパス制御弁35へ供給する
ことができるようにされている。
【0016】カソード加湿器24は、例えば中空糸膜等
の水透過膜を備えて構成されており、燃料電池11の空
気排出口11bから排出される排出空気を、反応ガスと
して供給される空気に対する加湿ガスとして利用してい
る。すなわち、水透過膜を介して空気と排出空気とを接
触させると、排出空気に含まれる水分(特に、水蒸気)
は水透過膜の膜穴を透過した後に水蒸気として空気に供
給される。そして、加湿された空気は燃料電池11に供
給され、燃料電池11の固体高分子電解質膜のイオン導
電性が所定の状態に確保されている。なお、後述するよ
うに、燃料電池11の空気排出口11bから排出された
排出空気は、順次、アノード加湿器37、カソード加湿
器24へ加湿ガスとして供給され、カソード加湿器24
から排出された排出空気は背圧制御弁25を介して車外
に排出されるようになっている。
【0017】背圧制御弁25は、燃料電池11の運転状
態に応じて、ECU44によって開閉動作が制御されて
おり、ECU44から入力される制御信号に応じた弁開
度に設定されることで、燃料電池11内に反応ガスとし
て供給される空気の圧力(空気供給圧力)が所定の圧力
となるように制御される。なお、空気供給圧力は、燃料
電池11の発電電流が大きいほど大きくなるように制御
される。
【0018】燃料電池11に対する燃料としての水素ガ
スは、例えば高圧の水素タンク31から燃料供給制御弁
32へ供給される。燃料供給制御弁32は、例えば空気
式の比例圧力制御弁をなし、エアコンプレッサ21から
供給される空気の圧力を信号圧として、燃料供給制御弁
32を通過した水素ガスが燃料供給制御弁32の出口で
有する圧力が、信号圧に応じた所定範囲の圧力となるよ
うに制御する。
【0019】燃料供給制御弁32を通過した水素ガスは
熱交換器33に供給されている。この熱交換器33にお
いて、燃料電池11の運転状態に応じて、例えば冷却材
との熱交換反応等によって所定の温度に設定された水素
ガスは、順次、エゼクタ34あるいはエゼクタバイパス
制御弁35、アノード加湿器36を介して水素供給口1
1cから燃料電池11の水素極に供給される。
【0020】さらに、燃料電池11の水素排出口11d
から排出された未反応の排出ガスは、貯溜タンク37を
通じてエゼクタ34へと導入されており、熱交換器33
から供給された水素ガスと、燃料電池11から排出され
た排出ガスとが混合されて燃料電池11に再び供給され
ている。エゼクタ34は、内部を流通する高速の水素ガ
ス流の近傍に発生する負圧によって、副流とされる燃料
電池11からの排出ガスを吸い込み、この排出ガスを熱
交換器33を介して供給される水素ガスと混合して燃料
電池11へ再度供給することで、燃料電池11から排出
された排出ガスを循環させている。
【0021】また、熱交換器33とアノード加湿器36
とを接続する流路には、エゼクタ34を迂回するエゼク
タバイパス流路34aが設けられている。ここで、エゼ
クタバイパス流路34aには、例えば空気式の比例圧力
制御弁をなすエゼクタバイパス制御弁35がエゼクタ3
4に対して並列配置されており、エアコンプレッサ21
から供給される空気の圧力を信号圧として、エゼクタバ
イパス制御弁35を通過した水素ガスがエゼクタバイパ
ス制御弁35の出口で有する圧力つまり水素供給圧力
が、信号圧に応じた所定範囲の圧力となるように制御さ
れる。
【0022】すなわち、酸化剤ガスとしての空気の圧力
を基準圧力として、燃料供給制御弁32およびエゼクタ
バイパス制御弁35での圧力流量制御によって、エゼク
タ34を通過する水素ガスの圧力流量特性が所定の状態
となるように制御され、燃料電池11の固体高分子電解
質膜に対する酸化剤の圧力(空気供給圧力)と、燃料の
圧力(水素供給圧力)との差、つまり燃料極と空気極と
の極間差圧が所定圧力差の範囲内になるように制御され
る。つまり、燃料電池11に供給される空気供給圧力お
よび水素供給圧力(すなわち、燃料電池11の作動圧
力)は、燃料電池11の運転状態に応じて制御され、燃
料電池11の発電電流が大きくなるほど燃料電池11の
作動圧力が大きくなるように制御される。
【0023】アノード加湿器36は、例えば中空糸膜等
の水透過膜を備えて構成されており、燃料電池11の空
気排出口11bから排出される排出空気を、水素ガスに
対する加湿ガスとして利用している。すなわち、水透過
膜を介して水素ガスと排出空気とを接触させると、排出
空気に含まれる水分(特に、水蒸気)は水透過膜の膜穴
を透過した後に水蒸気として水素ガスに供給される。そ
して、加湿された水素ガスは燃料電池11に供給され、
燃料電池11の固体高分子電解質膜のイオン導電性が所
定の状態に確保されている。
【0024】貯溜タンク37は、燃料電池11の水素排
出口11dから排出された排出ガスに対して気液分離を
行い、排出ガス中に含まれる液体状の水分を分離して貯
溜する。排出制御弁38は、燃料電池11の運転状態に
応じて、ECU44によって開閉動作が制御されてお
り、例えば貯溜タンク37にて分離された排出ガス中の
過剰な水分(主に液体水)等を車外に排出する。
【0025】燃料電池11から取り出される発電電流は
電流制御器41に入力されており、この電流制御器41
には蓄電装置をなす、例えば電気二重層コンデンサや電
解コンデンサ等からなるキャパシタ12が接続されてい
る。そして、燃料電池11とキャパシタ12は、電流制
御器41および出力制御器42を介して、電気的負荷で
ある走行用モータ13、および、エアコンプレッサ21
を駆動するモータ43等に対して並列に接続されてい
る。
【0026】電流制御器41は、例えばDC−DCチョ
ッパ等を備えて構成されており、後述するように、EC
U44から出力される目標発電電流IFCつまり燃料電
池11に対する発電指令に基づいて、燃料電池11から
取り出される発電電流の電流値を制御する。
【0027】出力制御器42は、例えばIGBT等のス
イッチング素子から構成された走行モータ用およびエア
コンプレッサモータ用のPWMインバータをそれぞれ備
えており、後述するように、ECU44から出力される
走行用モータ13に対するトルク指令やエアコンプレッ
サ21に対する回転数指令等に基づき、電流制御器41
を介して燃料電池11およびキャパシタ12から出力さ
れる直流電力を3相交流電力に変換して、走行用モータ
13およびエアコンプレッサ21を駆動するモータ43
へ供給する。
【0028】なお、走行用モータ13およびモータ43
は、例えば界磁として永久磁石を利用する永久磁石式の
3相交流同期モータとされており、出力制御器42から
供給される3相交流電力により駆動制御される。ECU
44は、例えば、蓄電装置をなすキャパシタ12から出
力される出力電流および端子電圧および温度の信号に基
づいてキャパシタ12の残容量を算出し、走行用モータ
13やモータ43等の負荷への電力供給を制御する。
【0029】さらに、ECU44は、出力制御器42に
具備された前記PWMインバータの電力変換動作を制御
しており、例えば走行用モータ13に対しては、運転者
によるアクセルペダルの踏み込み操作量等に関するアク
セル開度ACの信号に基づいて、要求されるモータ出力
を算出する。そして、このモータ出力指令を出力制御器
42に入力することで、モータ出力指令に応じたパルス
幅変調信号が走行モータ用PWMインバータに入力さ
れ、要求されるモータ出力を発生させるための各相電流
が走行用モータ13の各相へと出力される。
【0030】また、ECU44は、燃料電池11を運転
するために必要な補機類の電気負荷を算出し、この電気
負荷と前記走行用モータ13に要求されるモータ出力に
基づいて、電流制御器41にて燃料電池11から取り出
す発電電流に対する目標発電電流IFCを算出し電流制
御器41に入力する。さらに、ECU44は、目標発電
電流に基づいて、反応ガスの流量に関する要求値とし
て、例えばエアコンプレッサ21の回転数Nを算出し、
反応ガスの圧力に関する要求値として、例えば背圧制御
弁25の弁開度θを算出する。そして、この回転数Nが
出力制御器42に入力されることで、回転数Nに応じた
各相電流がモータ43の各相へと出力される。また、算
出された弁開度θが背圧制御弁25に入力されること
で、背圧制御弁25の弁開度が制御される。
【0031】そして、反応ガスの流量および圧力に対す
る各要求値と、実際に燃料電池11に供給される反応ガ
スの流量および圧力との各偏差がゼロとなるように、エ
アコンプレッサ21の回転数Nおよび背圧制御弁25の
弁開度θのフィードバック制御を行う。
【0032】このため、ECU44には、アクセル開度
センサ14から出力される例えば運転者によるアクセル
ペダルの踏み込み操作量等に関するアクセル開度ACの
検出信号と、例えばエアコンプレッサ21から供給され
る空気の流量(質量流量)を検出するガス量センサ46
から出力される流量検出値QNの信号と、例えば燃料電
池11の空気極側に供給される空気の圧力を検出する圧
力センサ47から出力される圧力検出値PNの信号とが
入力される。なお、ガス量センサ46は、エアコンプレ
ッサ21の空気排出口21a近傍に設けられ、圧力セン
サ47は、燃料電池11の空気供給口11a近傍に設け
られている。
【0033】また、この燃料電池自動車1においては、
図2に示すように、燃料電池11と水素供給系デバイス
群50は密閉された箱(以下、FCボックスという)5
1に収納されている。ここで、水素供給系デバイス群5
0には、燃料供給制御弁32,熱交換器33,エゼクタ
34,エゼクタバイパス制御弁35,アノード加湿器3
6,およびこれらを接続する配管類が含まれる。
【0034】FCボックス51は、燃料電池11からの
水素漏れを管理するために設けられたものであり、その
ために、FCボックス51には、一定流量で換気が行わ
れるように換気入口52と換気出口53が設けられると
ともに、換気出口53の近傍に水素濃度を検出する水素
センサ54が設置されていて、水素センサ54から出力
される水素濃度検出値の信号はECU44に入力され
る。なお、水素センサ54の設置位置は換気出口53の
近傍に限るものではなく、FCボックス51内に漏洩し
た水素ガスが流れるであろう位置に設置されていればよ
く、例えば燃料電池11の近傍に設置することも可能で
ある。また、FCボックス51は容量が小さい方が水素
漏れ検出精度が高くなるので好ましい。
【0035】次に、この燃料電池自動車1において、水
素漏れ管理を考慮した燃料電池11の運転制御原理につ
いて説明する。前述したように、水素ガスを燃料とする
固体高分子電解質膜型の燃料電池11においては、水素
の透過性が高いことと、および積層構造という燃料電池
11の構造上から、燃料電池11に供給された水素が燃
料電池11の構成部材(例えば、固体高分子電解質膜や
その両側に配置されるセパレータ等)を透過してきてF
Cボックス51内に漏れたりする。これは、固体高分子
電解質膜型の燃料電池11では、欠陥が全くない新品の
燃料電池11であっても避けられない現象である。
【0036】したがって、たとえ欠陥のない新品の燃料
電池11を使用している場合であっても、FCボックス
51内を換気しないとFCボックス51内の水素濃度が
増大していくこととなる。そのため、この実施の形態で
は、換気入口52からFCボックス51内に一定流量で
換気を導入し、換気出口53から排出している。このよ
うに、FCボックス51を一定流量で換気した場合、燃
料電池11からの水素漏れ量とFCボックス51内の水
素濃度との間には、図3に示すような一次関数的な関係
が成立する。したがって、水素センサ54により検出し
たFCボックス51内の水素濃度に基づいて、燃料電池
11からの水素漏れ量を推定することができる。
【0037】一方、燃料電池11は、前述したように、
燃料電池11の要求発電状態(アクセル開度に応じた要
求発電電流等)に応じて作動圧力を変えて運転してい
る。図4は、燃料電池11の発電電流と作動圧力との関
係の一例を示したものであり、発電電流が大きいほど作
動圧力が大きくなるように制御している。また、作動圧
力には最大作動圧力Pmaxが設定されており、作動圧
力はこの最大作動圧力Pmax以下において制御される
こととなる。
【0038】また、燃料電池11からの水素の漏れ量は
作動圧力に依存することが経験的にわかっている。図5
は、燃料電池11の作動圧力と水素漏れ量との関係を実
験的に求めた実験結果の一例を示し、図中実線は、欠陥
が全くない新品の燃料電池11の平均的な水素漏れ特性
を示している。すなわち、この例の場合では、作動圧力
が大きくなればなるほど、水素漏れ量が一次関数的に増
大していく。また、実験によれば、同一仕様の燃料電池
11ではあるが、燃料電池11の固体ばらつきあるいは
経時劣化により前記新品の燃料電池11の平均的な水素
漏れ特性と一致しない燃料電池11の場合にも、作動圧
力の増減に対する水素漏れ量の増減の割合(換言すれ
ば、図5における水素漏れ特性線の傾き)は同じである
ことが判明している。
【0039】なお、燃料電池11からの水素漏れ量は、
正確に言えば燃料電池11への水素供給圧力に依存する
のであるが、前述したように、この燃料電池1では、水
素供給圧力は空気供給圧力を基準圧力として制御される
ので、燃料電池11からの水素漏れ量は燃料電池11へ
の空気供給圧力に依存すると言うことができる。水素供
給圧力も空気供給圧力も燃料電池11の作動圧力には変
わりなく、燃料電池11からの水素漏れ量は作動圧力に
依存する。ただし、この実施の形態の燃料電池11で
は、発電電流を制御するためのパラメータとして燃料電
池11への空気供給量と空気供給圧力を用いており、こ
れらパラメータをフィードバック制御するためにガス量
センサ46で空気供給量を検出し、圧力センサ47で空
気供給圧力を検出しているので、この実施の形態では水
素漏れ量との関係において空気供給圧力を作動圧力とし
て用いることとした。
【0040】以上のことから、同一仕様の燃料電池11
においては、水素センサ54で検出した現在のFCボッ
クス51内の水素濃度Hnと、圧力センサ47で検出し
た現在の作動圧力Pnがわかれば、図5に示す水素漏れ
特性に基づいて、この燃料電池11を最大作動圧力Pm
axで運転したときの水素漏れ量Hinfを予測するこ
とができ、また、所定の水素漏れ量Hlimとなるとき
の作動圧力Plimを推定することができる。ここで、
前記所定の水素漏れ量(以下、許容水素漏れ量という)
Hlimを最大水素漏れ量Hmaxよりも小さい値に設
定し、これに対応する作動圧力(以下、許容作動圧力と
いう)Plim以下で燃料電池11を運転するように制
御すれば、燃料電池11からの水素漏れ量を許容水素漏
れ量Hlim以下に抑制しながら、燃料電池11を運転
することが可能になる。
【0041】なお、水素漏れ量は水素センサ54で検出
される水素濃度に基づいて推定することから、図5に示
す水素漏れ特性図における縦軸の水素漏れ量は、これに
対応する水素濃度に置き換えることが可能である。そこ
で、以下の説明の都合上、図5における縦軸に水素濃度
を併記した。
【0042】また、発電電流と作動圧力は図4に示すよ
うな関係があるので、許容作動圧力Plimに対応して
発電電流(以下、許容発電電流という)Ilimを決定
することができる。したがって、作動圧力を許容作動圧
力Plim以下に制限して燃料電池1を運転制御する代
わりに、燃料電池11からの取り出し電流を許容発電電
流Ilim以下に制限して燃料電池11を運転制御して
もよい。
【0043】次に、図6のフローチャートを参照して、
この実施の形態における燃料電池の運転方法を説明す
る。まず、圧力センサ47で検出した現在の実作動圧力
Pnを読み込み(ステップS101)、水素センサ54
で検出したFCボックス51内の現在の実水素濃度Hn
を読み込む(ステップS102)。
【0044】次に、この燃料電池11の水素漏れ特性
(図5参照)に基づいて、最大作動圧力Pmaxで運転
したときに予想されるFCボックス51内の水素濃度
(予想水素濃度)Hinfを、マップ参照あるいは計算
により算出する(ステップS103)。
【0045】次に、ステップS102で読み込んだ現在
の実水素濃度Hnが最大水素濃度Hmax(例えば2
%)よりも高いか否か判定する(ステップS104)。
ステップS104における判定結果が「YES」(Hn
>Hmax)である場合は、ワーニングランプを点灯し
(ステップS105)、システム停止モードを実行して
(ステップS106)、本ルーチンの実行を一旦終了す
る。すなわち、この場合は、FCボックス51内の現在
の水素濃度(燃料電池11からの現在の水素漏れ量)が
既に最大水素濃度(最大水素漏れ量)Hmaxを越えて
いるので、燃料電池11を直ちに緊急停止する。
【0046】一方、ステップS104における判定結果
が「NO」(Hn≦Hmax)である場合は、直ちに緊
急停止する必要はないので、ステップS107に進み、
ステップS103で算出した予想水素濃度Hinfが最
大水素濃度Hmaxよりも高いか否か判定する。
【0047】ステップS107における判定結果が「N
O」(Hinf≦Hmax)である場合は、最大作動圧
力Pmaxで運転しても水素濃度は最大水素濃度Hma
x以下であると推定できるのでステップS108に進
み、ステップS102で読み込んだ実水素濃度Hnが水
素濃度安全域の閾値である下限水素濃度Hlow(例え
ば0.5%)よりも高いか否か判定する。
【0048】ステップS108における判定結果が「N
O」(Hn≦Hlow)である場合は、FCボックス5
1内の現在の水素濃度(燃料電池11からの現在の水素
漏れ量)が充分に低く安全域にあるので、ステップS1
09に進んで、後述するステップS113で算出した出
力制限値(許容発電電流Ilim)を初期化し、本ルー
チンの実行を一旦終了する。
【0049】ステップS108における判定結果が「Y
ES」(Hn>Hlow)である場合は、ステップS1
10に進んでワーニングランプを点灯し、本ルーチンの
実行を一旦終了する。これは、FCボックス51内の現
在の水素濃度(燃料電池11からの現在の水素漏れ量)
は最大水素濃度(最大水素漏れ量)Hmax以下ではあ
るが下限水素濃度(下限水素漏れ量)Hlowを越えて
いるので、警報を発して運転者に注意を喚起するのであ
る。
【0050】一方、ステップS107における判定結果
が「YES」(Hinf>Hmax)である場合は、現
在のFCボックス51内の水素濃度(燃料電池11から
の現在の水素漏れ量)は最大水素濃度(最大水素漏れ
量)Hmax以下であるものの、もし最大作動圧力Pm
axで運転するとFCボックス51内の水素濃度(燃料
電池11からの水素漏れ量)が最大水素濃度(最大水素
漏れ量)Hmaxを越えることが予想されるので、最大
作動圧力Pmaxでの運転は回避すべきである。そこ
で、ステップS107における判定結果が「YES」で
ある場合は、ステップS111においてワーニングラン
プを点灯した後、ステップS112に進んで、許容水素
濃度(許容水素漏れ量)Hlim(例えば1.9%)に
対応する許容作動圧力Plimを、マップ参照あるいは
計算により算出する。なお、この実施の形態では、許容
水素濃度(許容水素漏れ量)Hlimは安全を見込んで
最大水素濃度(最大水素漏れ量)Hmaxよりも若干低
く設定するが、同数値に設定することも可能である。
【0051】次に、許容作動圧力Plimに対応する許
容発電電流Ilimをマップ参照あるいは計算により算
出し(ステップS113)、この許容発電電流Ilim
を出力制限値として出力制限運転モードを実行し(ステ
ップS114)、本ルーチンの実行を一旦終了する。出
力制限運転モードでは、燃料電池11からの取り出し電
流を許容発電電流Ilim以下に制限して燃料電池11
の運転制御を行う。
【0052】図7は、この燃料電池自動車1における燃
料電池11の運転制御方法を示すブロック図である。燃
料電池自動車1では、アクセルペダルAPの踏み込み操
作量がアクセル開度としてアクセル開度センサ14で検
出され、検出されたアクセル開度に基づいてECU44
は走行用モータ13に要求されるモータ出力を算出す
る。また、ECU44は、燃料電池11を運転するため
に必要な補機類(例えば、エアコンプレッサ21等)の
電気負荷を算出する。
【0053】次に、走行用モータ13に要求されるモー
タ出力と補機類の電気負荷に基づいて、電気制御器41
により燃料電池11から取り出す目標発電電流IFCを
算出し、この目標発電電流IFCに基づいて目標ガス量
(目標空気供給量)と目標圧力(目標空気供給圧力)を
算出する。
【0054】そして、前記目標ガス量に基づいてエアコ
ンプレッサ21の回転数Nを算出し、該回転数となるよ
うにエアコンプレッサ21のモータ43を制御するとと
もに、ガス量センサ46で検出される実際のガス量(実
空気供給量)と前記目標ガス量(目標空気供給量)との
偏差がゼロになるように、エアコンプレッサ21の回転
数のフィードバック制御を行う。
【0055】また、これと同時に、前記目標圧力に基づ
いて背圧制御弁25の弁開度θを算出し、該弁開度θに
なるように背圧制御弁25の開度制御を行うとともに、
圧力センサ47で検出される実際の空気供給圧力(実空
気供給圧力)と前記目標圧力(目標空気供給圧力)との
偏差がゼロになるように、背圧制御弁25の弁開度θの
フィードバック制御を行う。
【0056】また、圧力センサ47で検出された実空気
供給圧力(すなわち実作動圧力)と水素センサ54で検
出されたFCボックス51内の実水素濃度に基づいて、
必要に応じて作動圧力制限値(許容作動圧力)を計算
し、前記目標圧力を作動圧力制限値以下に制限するとと
もに警報を発する。あるいは、作動圧力を制限する代わ
りに、作動圧力制限値に対応する発電電流制限値(許容
発電電流)を計算して、前記目標発電電流を発電電流制
限値以下に制限する(図中破線矢印)。このように目標
発電電流を制限するようにすると、現在の発電電流から
現在の作動圧力を推定可能であることから、圧力センサ
47が故障した場合などにも燃料電池11の前記制限運
転が可能となり、また、圧力センサ47を省略すること
も可能となる。
【0057】このように燃料電池11の運転制御を実行
することにより、燃料電池11からの水素漏れ量がある
程度増大してくるとワーニングランプの点灯により運転
者に注意を喚起することができる。そして、燃料電池1
1からの水素漏れ量がさらに増大してきて、現運転状態
では問題ないが現運転状態よりも作動圧力を増大させて
運転すると水素漏れ量が最大水素漏れ量を越える虞があ
るときには、燃料電池11の出力を制限して運転するこ
とにより、水素漏れ量が最大水素漏れ量を越えないよう
に確実に制限することができる。これにより、燃料電池
11からの水素漏れ状態を予見しながら燃料電池自動車
1を運転することができることとなり、燃料電池11が
突然に緊急停止する確率を従来よりも格段に低くするこ
とができる。そして、燃料電池11の出力制限運転を行
いながら燃料電池自動車1を修理工場等の所定場所まで
移動させることが可能になる。
【0058】さらに、このように燃料電池11の出力制
限運転を行っても燃料電池11からの水素漏れ量が最大
水素漏れ量を越えてしまうときには、燃料電池11を緊
急停止して安全を確保することができる。尚、前述した
実施の形態では、燃料電池11に供給される空気の圧力
を制御対象である作動圧力としたが、制御対象である作
動圧力を燃料電池11に供給される水素ガスの圧力とす
ることも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明するように、請求項1に記載し
た発明によれば、水素センサの検出値に基づいて、前記
燃料電池からの水素漏れ量が所定値を越えないように前
記作動圧力を制限するので、水素漏れ量を所定値以下に
抑制しながら燃料電池の運転を維持することができると
いう優れた効果が奏される。
【0060】請求項2に記載した発明によれば、前記効
果に加えて、現在の作動圧力での水素漏れ量と前記燃料
電池の特性に基づいて、水素漏れ量が前記所定値を越え
ない作動圧力を予測しているので、水素漏れ量が所定値
を越えたことを検知してから作動圧力を制限するのでは
なく、予め燃料電池の発電電流が小さく、作動圧力が低
い状態で運転している時から制限作動圧力を予測して制
限するため、確実に水素漏れ量を所定値以下に制限する
ことができるという優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態における燃料電池自
動車の概略構成図である。
【図2】 前記実施の形態におけるFCボックスの斜視
図である。
【図3】 水素漏れ量と水素濃度との関係を示す図であ
る。
【図4】 燃料電池の作動圧力と発電電流との関係を示
す図である。
【図5】 燃料電池からの水素漏れ量(水素濃度)と燃
料電池の作動圧力との関係を示す図である。
【図6】 燃料電池の運転制御フローチャートの一例で
ある。
【図7】 燃料電池自動車の運転制御ブロック図の一例
である。
【符号の説明】
11 燃料電池 54 水素センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 伸高 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5H026 AA06 5H027 AA06 BC11 KK31 MM01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素ガスと酸化剤ガスを反応ガスとして
    発電する燃料電池を要求発電状態に応じた作動圧力にて
    運転する燃料電池の運転方法において、 前記燃料電池の周辺に水素濃度を検出する水素センサを
    設け、該水素センサの検出値に基づいて、前記燃料電池
    からの水素漏れ量が所定値を越えないように前記作動圧
    力を制限することを特徴とする燃料電池の運転方法。
  2. 【請求項2】 現在の作動圧力での水素漏れ量と前記燃
    料電池の特性に基づいて、水素漏れ量が前記所定値を越
    えない作動圧力を予測し、該作動圧力以下に作動圧力を
    制限することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の
    運転方法。
JP2001203939A 2001-07-04 2001-07-04 燃料電池の運転方法 Expired - Fee Related JP5128032B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001203939A JP5128032B2 (ja) 2001-07-04 2001-07-04 燃料電池の運転方法
CA002390221A CA2390221C (en) 2001-07-04 2002-07-02 Fuel cell operation method
US10/187,933 US7087334B2 (en) 2001-07-04 2002-07-02 Fuel cell operation method
DE10229644A DE10229644B4 (de) 2001-07-04 2002-07-02 Brennstoffzellenbetriebsverfahren

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001203939A JP5128032B2 (ja) 2001-07-04 2001-07-04 燃料電池の運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003017094A true JP2003017094A (ja) 2003-01-17
JP5128032B2 JP5128032B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=19040491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001203939A Expired - Fee Related JP5128032B2 (ja) 2001-07-04 2001-07-04 燃料電池の運転方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7087334B2 (ja)
JP (1) JP5128032B2 (ja)
CA (1) CA2390221C (ja)
DE (1) DE10229644B4 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004296350A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2005062532A (ja) * 2003-08-14 2005-03-10 Fuji Photo Film Co Ltd カメラ
JP2006066326A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Ebara Ballard Corp 燃料電池ユニット及び燃料電池ユニットの運転方法
WO2006070587A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 燃料電池システム
JP2006331737A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池
JP2007045349A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Toyota Motor Corp 移動体
US7718286B2 (en) 2003-10-24 2010-05-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality detecting device of fuel cell system
JP2012142291A (ja) * 2004-07-14 2012-07-26 Honeywell Internatl Inc 電気を発生させる方法
JP2019500725A (ja) * 2015-12-17 2019-01-10 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 漏れを診断するための方法および燃料電池システム
CN111129545A (zh) * 2019-12-28 2020-05-08 绍兴市上虞区理工高等研究院 一种车用燃料电池供氢循环系统及控制方法

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3816436B2 (ja) * 2002-11-28 2006-08-30 本田技研工業株式会社 燃料電池車両の制御装置
JP4202100B2 (ja) * 2002-11-29 2008-12-24 本田技研工業株式会社 燃料電池システムの機能維持方法
JP4142948B2 (ja) * 2002-12-24 2008-09-03 本田技研工業株式会社 水素供給方法
JP4325216B2 (ja) * 2003-02-20 2009-09-02 日産自動車株式会社 燃料電池プラントの制御装置
JP4876369B2 (ja) * 2003-06-19 2012-02-15 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよびガス漏洩検知方法
JP4622313B2 (ja) * 2003-08-26 2011-02-02 トヨタ自動車株式会社 移動体
US7368192B2 (en) * 2003-09-17 2008-05-06 General Motors Corporation Method and apparatus for hydrogen detection and dilution
US7309537B2 (en) * 2003-09-18 2007-12-18 Ballard Power Systems Inc. Fuel cell system with fluid stream recirculation
CN100511799C (zh) * 2003-10-01 2009-07-08 松下电器产业株式会社 燃料电池发电系统
DE112004002487D2 (de) * 2003-10-13 2006-08-24 P21 Power For The 21St Century Brennstoffzellensystem
US7350604B2 (en) * 2004-03-04 2008-04-01 Ford Global Technologies, Llc Gaseous fuel system for automotive vehicle
JP4296144B2 (ja) * 2004-09-29 2009-07-15 本田技研工業株式会社 燃料電池二輪車
WO2006070917A1 (ja) * 2004-12-27 2006-07-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 燃料電池の異常検知装置、運転装置及び運転方法
DE102005009674A1 (de) * 2005-02-28 2006-08-31 Robert Bosch Gmbh Brennstoffzellenanlage mit einem rezirkulierenden Betriebsstoff
JP5105218B2 (ja) * 2005-06-06 2012-12-26 トヨタ自動車株式会社 異常判定装置
US7855025B2 (en) * 2005-11-21 2010-12-21 Ford Global Technologies Anode loop pressure control in PEM fuel cell system
KR100718116B1 (ko) * 2006-05-15 2007-05-15 삼성에스디아이 주식회사 고온용 pem 연료전지 시스템
JP5067524B2 (ja) 2006-07-26 2012-11-07 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよびその制御方法
JP4910791B2 (ja) * 2007-03-12 2012-04-04 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
US7576660B2 (en) * 2007-05-30 2009-08-18 Ford Global Technologies, Llc Fuel retention monitoring system for a pressurized hydrogen storage tank on a vehicle and method of use
KR20090007013A (ko) * 2007-07-13 2009-01-16 현대자동차주식회사 연료 전지 차량의 벤틸레이션 장치
JP4353297B2 (ja) * 2007-10-17 2009-10-28 トヨタ自動車株式会社 車両
DE102008010711B4 (de) * 2008-02-21 2018-04-26 Audi Ag Verfahren zum Betreiben eines Brennstoffzellensystems sowie Brennstoffzellensystem mit einer Regleranordnung
US20110207013A1 (en) * 2010-02-21 2011-08-25 Adaptive Materials, Inc. Multiple flow stream sensor
GB2507042B (en) 2012-10-16 2018-07-11 Schlumberger Holdings Electrochemical hydrogen sensor
KR101481233B1 (ko) * 2012-12-07 2015-01-09 현대자동차주식회사 연료전지차량의 급기장치
DE102014203259A1 (de) * 2014-02-24 2015-08-27 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Brennstoffzellensystem mit einem in einem Gehäuse angeordneten Brennstoffzellenstack sowie einer Maßnahme zur Gehäuse-Belüftung
CN110752394B (zh) * 2019-09-25 2021-07-20 潍柴动力股份有限公司 燃料电池泄露检测方法及检测系统
US20230023439A1 (en) * 2021-07-20 2023-01-26 FirstElement Fuel, Inc. Bayonet for lh2 offloading

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57205971A (en) * 1981-06-12 1982-12-17 Hitachi Ltd Operating method of fuel cell
JPS6252864A (ja) * 1985-08-30 1987-03-07 Hitachi Ltd 燃料電池
JPH03250564A (ja) * 1990-02-28 1991-11-08 Toshiba Corp 燃料電池発電システム
JPH0831436A (ja) * 1994-07-13 1996-02-02 Toshiba Corp パッケージ型燃料電池発電プラント
JP2000274894A (ja) * 1999-03-18 2000-10-06 Sanyo Electric Co Ltd ヒートポンプ
JP2001143730A (ja) * 1999-11-16 2001-05-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子型燃料電池
WO2001043216A2 (en) * 1999-12-06 2001-06-14 Ballard Power Systems Inc. Method and apparatus for operating a fuel cell

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3748180A (en) * 1972-03-30 1973-07-24 Us Navy Fuel cell system for underwater vehicle
US5763113A (en) * 1996-08-26 1998-06-09 General Motors Corporation PEM fuel cell monitoring system
US6280869B1 (en) * 1999-07-29 2001-08-28 Nexant, Inc. Fuel cell stack system and operating method
US6887606B2 (en) * 2001-07-25 2005-05-03 Ballard Power Systems Inc. Fuel cell system method and apparatus employing oxygen sensor

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57205971A (en) * 1981-06-12 1982-12-17 Hitachi Ltd Operating method of fuel cell
JPS6252864A (ja) * 1985-08-30 1987-03-07 Hitachi Ltd 燃料電池
JPH03250564A (ja) * 1990-02-28 1991-11-08 Toshiba Corp 燃料電池発電システム
JPH0831436A (ja) * 1994-07-13 1996-02-02 Toshiba Corp パッケージ型燃料電池発電プラント
JP2000274894A (ja) * 1999-03-18 2000-10-06 Sanyo Electric Co Ltd ヒートポンプ
JP2001143730A (ja) * 1999-11-16 2001-05-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子型燃料電池
WO2001043216A2 (en) * 1999-12-06 2001-06-14 Ballard Power Systems Inc. Method and apparatus for operating a fuel cell

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004296350A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP4501351B2 (ja) * 2003-03-27 2010-07-14 日産自動車株式会社 燃料電池システム
JP2005062532A (ja) * 2003-08-14 2005-03-10 Fuji Photo Film Co Ltd カメラ
US7718286B2 (en) 2003-10-24 2010-05-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality detecting device of fuel cell system
JP2012142291A (ja) * 2004-07-14 2012-07-26 Honeywell Internatl Inc 電気を発生させる方法
JP2006066326A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Ebara Ballard Corp 燃料電池ユニット及び燃料電池ユニットの運転方法
JPWO2006070587A1 (ja) * 2004-12-28 2008-06-12 松下電器産業株式会社 燃料電池システム
CN100466352C (zh) * 2004-12-28 2009-03-04 松下电器产业株式会社 燃料电池系统
WO2006070587A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 燃料電池システム
US8268494B2 (en) 2004-12-28 2012-09-18 Panasonic Corporation Fuel cell system
JP2006331737A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池
JP2007045349A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Toyota Motor Corp 移動体
JP4736612B2 (ja) * 2005-08-11 2011-07-27 トヨタ自動車株式会社 移動体
US8014949B2 (en) 2005-08-11 2011-09-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Mobile body
JP2019500725A (ja) * 2015-12-17 2019-01-10 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 漏れを診断するための方法および燃料電池システム
CN111129545A (zh) * 2019-12-28 2020-05-08 绍兴市上虞区理工高等研究院 一种车用燃料电池供氢循环系统及控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7087334B2 (en) 2006-08-08
CA2390221A1 (en) 2003-01-04
DE10229644A1 (de) 2003-02-13
DE10229644B4 (de) 2008-08-07
US20030008185A1 (en) 2003-01-09
CA2390221C (en) 2006-11-07
JP5128032B2 (ja) 2013-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5128032B2 (ja) 燃料電池の運転方法
KR101136497B1 (ko) 연료전지시스템 및 그 제어방법
KR101000703B1 (ko) 연료전지 하이브리드 차량의 아이들 스탑/해제 제어 방법
US9793558B2 (en) Fuel cell system
US8415065B2 (en) Fuel cell system and method of controlling fuel cell system
CA2641201C (en) Fuel cell system having controller controlling higher-efficiency operation and lower-efficiency operation
US6964822B2 (en) Fuel cell control device and fuel cell vehicle control apparatus
KR101151748B1 (ko) 연료전지시스템 및 연료전지 차량
KR101135654B1 (ko) 연료전지시스템 및 그 제어방법
KR20060123777A (ko) 연료전지 시스템의 제어장치
WO2009096229A1 (ja) 燃料電池システム
WO2008062807A1 (fr) Système de pile à combustible
JP2009129596A (ja) 燃料電池システム
JP2010146749A (ja) 燃料電池システム
EP1953857B1 (en) Fuel cell system
JP6287011B2 (ja) 燃料電池システム
JP2008226595A (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
JP2004165087A (ja) 燃料電池スタックの制御装置
JP4337104B2 (ja) 燃料電池システム
JP2008108538A (ja) 燃料電池システム
KR20180117979A (ko) 연료전지의 운전 제어 장치 및 그 방법
JP2008262784A (ja) 燃料電池システム及びハイブリッド車両システム
JP7177765B2 (ja) 燃料電池車両の制御方法及び燃料電池車両
JP7155088B2 (ja) 車両システム、車両システムの制御方法、およびプログラム
JP5711008B2 (ja) 車両用燃料電池システムのアイドル停止方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121023

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees