JP2003016430A - 走行路検出装置 - Google Patents

走行路検出装置

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JP2003016430A JP2001199959A JP2001199959A JP2003016430A JP 2003016430 A JP2003016430 A JP 2003016430A JP 2001199959 A JP2001199959 A JP 2001199959A JP 2001199959 A JP2001199959 A JP 2001199959A JP 2003016430 A JP2003016430 A JP 2003016430A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自車両が走行している走行車線の片側のレーン
マーカーしか検出できないときでも走行路モデルパラメ
ータを連続して算出できるようにする。 【解決手段】自車両が走行している走行車線の両側のレ
ーンマーカーを検出しているときに、先行車両のナンバ
ープレートの地上高Hpcを算出し、走行車線片側のレー
ンマーカーしか検出できない状態になったら、前記先行
車両のナンバープレートの地上高Hpcは同じであるとし
て、先行車両までの距離Lを含む6つの関係式から設定
されるカルマンフィルタを用いて、その他の走行路パラ
メータを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自車両が走行し
ている走行路の形状を検出する走行路検出装置に関し、
特に走行路の形状を走行路モデルパラメータで表すのに
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】このような走行路検出装置として、例え
ば特開平6−20189号公報に記載されるものがあ
る。この従来の走行路検出装置では、CCDカメラなど
の撮像装置で自車両前方の走行路の状態を撮像し、その
撮像内に、自車両が走行している走行車線の両側のレー
ンマーカーを二本検出し、そのレーンマーカーを用い
て、自車両の走行車線における横変位などの走行路モデ
ルパラメータを算出する。具体的には、撮像された自車
両前方の走行路にレーンマーカーを検出するための小領
域を設定し、各レーンマーカー検出領域内でレーンマー
カーの一部をレーンマーカー検出点として検出し、その
レーンマーカー検出点の情報、具体的には座標データを
用いて走行路モデルパラメータを算出する。走行路モデ
ルパラメータの算出には、カルマンフィルタ等の状態推
定器が用いられる。また、特開平8−261756号公
報に記載される走行路検出装置では、走行路モデルパラ
メータの分散から、前記レーンマーカー検出小領域の幅
を合理的に設定する手法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の走行路検出装置において、カルマンフィルタ等の状
態推定器を用いて各走行路モデルパラメータを算出する
場合、算出するパラメータの数や種類にもよるが、自車
両が走行する走行車線の何れか一方のレーンマーカーし
か検出できないときには、各走行路モデルパラメータを
正確に算出できない場合があることが判明した。
【0004】本発明は、上記課題を解決するため、走行
車線の片側のレーンマーカーしか検出できないときで
も、各走行路モデルパラメータを正確に算出することが
できる走行路検出装置を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に係る走行路検出装置は、自
車両前方の走行路を撮像する撮像手段と、前記撮像手段
で撮像された走行路にレーンマーカーを検出するための
小領域を設定するレーンマーカー検出領域設定手段と、
前記レーンマーカー検出領域設定手段で設定された検出
領域内でレーンマーカーの一部をレーンマーカー検出点
として検出するレーンマーカー検出手段と、前記レーン
マーカー検出手段で検出されたレーンマーカー検出点の
うち、自車両が走行する走行車線の両側の二本のレーン
マーカーの夫々のレーンマーカー検出点の数が第1の所
定値以上であり且つ当該二本のレーンマーカーのレーン
マーカー検出点の総数が第2の所定値以上であるときに
両側レーンマーカー検出状態として、それらのレーンマ
ーカー検出点の情報から、自車両前方の走行路の形状を
表すための走行路モデルパラメータを算出する両側レー
ンマーカー検出時走行路モデルパラメータ算出手段と、
前記両側レーンマーカー検出状態で、少なくとも自車両
に先行する先行車両の所定の部位の高さを検出する先行
車両検出手段と、前記両側レーンマーカー検出状態以外
のときであって且つ前記レーンマーカー検出手段で検出
されたレーンマーカー検出点のうち、自車両が走行する
走行車線の何れか一方のレーンマーカーのレーンマーカ
ー検出点の数が第3の所定値以上であるときに片側レー
ンマーカー検出状態として、それらのレーンマーカー検
出点の情報及び前記先行車両検出手段で検出された先行
車両の所定の部位の高さ情報から、自車両前方の走行路
の形状を表すための走行路モデルパラメータを算出する
片側レーンマーカー検出時走行路モデルパラメータ算出
手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】また、本発明のうち請求項2に係る走行路
検出装置は、前記請求項1の発明において、前記先行車
両検出手段は、自車両から前記先行車両の所定の部位ま
での距離を検出し、前記片側レーンマーカー検出時走行
路モデルパラメータ算出手段は、カルマンフィルタを用
いて走行路モデルパラメータを算出すると共に、前記先
行車両検出手段で検出された先行車両の所定の部位まで
の距離が小さいほど、前記先行車両の所定の部位の上下
方向へのノイズが大きいとして前記カルマンフィルタの
カルマンゲインを設定することを特徴とするものであ
る。
【0007】また、本発明のうち請求項3に係る走行路
検出装置は、前記請求項1又は2の発明において、前記
先行車両検出手段は、先行車両の所定の部位の高さの分
散を検出し、前記片側レーンマーカー検出時走行路モデ
ルパラメータ算出手段は、カルマンフィルタを用いて走
行路モデルパラメータを算出すると共に、前記先行車両
検出手段で検出された先行車両の所定の部位の高さの分
散が大きいほど、前記先行車両の所定の部位の上下方向
へのノイズが大きいとして前記カルマンフィルタのカル
マンゲインを設定することを特徴とするものである。
【0008】また、本発明のうち請求項4に係る走行路
検出装置は、前記請求項1乃至3の発明において、前記
先行車両検出手段は、自車両から前記先行車両の所定の
部位までの距離の分散を検出し、前記片側レーンマーカ
ー検出時走行路モデルパラメータ算出手段は、カルマン
フィルタを用いて走行路モデルパラメータを算出すると
共に、前記先行車両検出手段で検出された先行車両の所
定の部位の距離の分散が大きいほど、前記先行車両の所
定の部位の上下方向へのノイズが大きいとして前記カル
マンフィルタのカルマンゲインを設定することを特徴と
するものである。
【0009】また、本発明のうち請求項5に係る走行路
検出装置は、前記請求項1乃至4の発明において、前記
第1の所定値が一であることを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項6に係る走行路検出装置は、
前記請求項1乃至5の発明において、前記両側レーンマ
ーカー検出時走行路モデルパラメータ算出手段で算出さ
れる走行路モデルパラメータの数がmであるとき、前記
第2の所定値がmであることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明のうち請求項7に係る走行路
検出装置は、前記請求項1乃至6の発明において、前記
両側レーンマーカー検出時走行路モデルパラメータ算出
手段で算出される走行路モデルパラメータの数がmであ
るとき、前記第3の所定値が(mー1)であることを特
徴とするものである。また、本発明のうち請求項8に係
る走行路検出装置は、前記請求項1乃至7の発明におい
て、前記先行車両の所定の部位がナンバープレートであ
ることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明のうち請求項9に係る走行路
検出装置は、前記請求項1乃至8の発明において、撮像
手段の地上高を算出する撮像手段地上高算出手段を備
え、前記片側レーンマーカー検出時走行路モデルパラメ
ータ算出手段は、前記撮像手段地上高算出手段で算出さ
れた撮像手段の地上高の分散が予め設定された所定値以
上であるときに、当該撮像手段の地上高を予め設定され
た所定値に固定して前記走行路モデルパラメータを算出
することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の効果】而して、本発明のうち請求項1に係る走
行路検出装置によれば、撮像された走行路にレーンマー
カーを検出するための小領域を設定し、各検出領域内で
レーンマーカーの一部をレーンマーカー検出点として検
出し、検出されたレーンマーカー検出点のうち、自車両
が走行する走行車線の両側の二本のレーンマーカーの夫
々のレーンマーカー検出点の数が第1の所定値以上であ
り且つ当該二本のレーンマーカーのレーンマーカー検出
点の総数が第2の所定値以上であるときに両側レーンマ
ーカー検出状態として、それらのレーンマーカー検出点
の情報から、自車両前方の走行路の形状を表すための走
行路モデルパラメータを算出すると共に、前記両側レー
ンマーカー検出状態で、先行車両の所定の部位の高さを
検出し、前記両側レーンマーカー検出状態以外のときで
あって且つ検出されたレーンマーカー検出点のうち、自
車両が走行する走行車線の何れか一方のレーンマーカー
のレーンマーカー検出点の数が第3の所定値以上である
ときに片側レーンマーカー検出状態として、それらのレ
ーンマーカー検出点の情報及び検出された先行車両の所
定の部位の高さ情報から、自車両前方の走行路の形状を
表すための走行路モデルパラメータを算出する構成とし
たため、走行車線の何れか一方のレーンマーカーしか検
出できないときでも、正確に走行路モデルパラメータを
算出することができる。
【0013】また、本発明のうち請求項2に係る走行路
検出装置によれば、片側レーンマーカー検出状態で、カ
ルマンフィルタを用いて走行路モデルパラメータを算出
すると共に、検出された先行車両の所定の部位までの距
離が小さいほど、当該先行車両の所定の部位の上下方向
へのノイズが大きいとして、前記カルマンフィルタのカ
ルマンゲインを設定する構成としたため、カルマンフィ
ルタによる走行路モデルパラメータの算出精度を、先行
車両との距離に応じた適切なものとすることができる。
【0014】また、本発明のうち請求項3に係る走行路
検出装置によれば、片側レーンマーカー検出状態で、カ
ルマンフィルタを用いて走行路モデルパラメータを算出
すると共に、検出された先行車両の所定の部位の高さの
分散が大きいほど、当該先行車両の所定の部位の上下方
向へのノイズが大きいとして、前記カルマンフィルタの
カルマンゲインを設定する構成としたため、カルマンフ
ィルタによる走行路モデルパラメータの算出精度を、先
行車両の上下動の大きさに応じた適切なものとすること
ができる。
【0015】また、本発明のうち請求項4に係る走行路
検出装置によれば、片側レーンマーカー検出状態で、カ
ルマンフィルタを用いて走行路モデルパラメータを算出
すると共に、検出された先行車両の所定の部位の距離の
分散が大きいほど、当該先行車両の所定の部位の上下方
向へのノイズが大きいとして、前記カルマンフィルタの
カルマンゲインを設定する構成としたため、カルマンフ
ィルタによる走行路モデルパラメータの算出精度を、先
行車両の距離の変動に応じた適切なものとすることがで
きる。
【0016】また、本発明のうち請求項5に係る走行路
検出装置によれば、第1の所定値を一としたため、両側
レーンマーカー検出状態を確実に検出することができ
る。また、本発明のうち請求項6に係る走行路検出装置
によれば、両側レーンマーカー検出状態で算出される走
行路モデルパラメータの数がmであるとき、第2の所定
値をmとしたため、両側レーンマーカー検出状態を確実
に検出することができると共に、当該両側レーンマーカ
ー検出状態で走行路モデルパラメータを正確に算出する
ことができる。
【0017】また、本発明のうち請求項7に係る走行路
検出装置によれば、両側レーンマーカー検出状態で算出
される走行路モデルパラメータの数がmであるとき、第
3の所定値を(mー1)としたため、片側レーンマーカ
ー検出状態を確実に検出することができると共に、当該
片側レーンマーカー検出状態で走行路モデルパラメータ
を正確に算出することができる。
【0018】また、本発明のうち請求項8に係る走行路
検出装置によれば、先行車両の所定の部位をナンバープ
レートとしたため、テンプレートマッチング等により、
当該先行車両の所定の部位を確実且つ容易に検出するこ
とができる。また、本発明のうち請求項9に係る走行路
検出装置によれば、算出された撮像手段の地上高の分散
が予め設定された所定値以上であるときに、当該撮像手
段の地上高を予め設定された所定値に固定して走行路モ
デルパラメータを算出する構成としたため、撮像手段の
地上高を算出しながら走行路モデルパラメータを算出す
るようにしたとき、撮像手段の地上高の分散の影響で走
行路モデルパラメータの算出精度が低下するのを回避す
ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の走行路検出装置の
一実施形態を示すシステム構成図である。この実施形態
の走行路検出装置は、撮像部1及びコントロールユニッ
ト2を備えている。このうち、前記撮像部1は、CCD
カメラやカメラコントローラ等から構成され、自車両の
前方の状態を撮像するものである。また、コントロール
ユニット2は、マイクロコンピュータ等の演算処理装置
を内装し、前記撮像部1で撮像された自車両前方の画像
に対し、レーンマーカーを検出するための小領域を設定
すると共に、レーンマーカーのエッジ、即ちレーンマー
カーと路面との境界を明瞭にするフィルタ処理を施し、
前記各検出小領域の中から、最もレーンマーカーらしい
レーンマーカーの一部を抽出し、それをレーンマーカー
候補点として検出し、それらのレーンマーカー候補点の
撮像画像における位置情報から、レーンマーカーで規定
される走行車線の曲率B、当該走行車線に対する自車両
の横変位A、当該走行車線に対する自車両のヨー角C、
自車両のピッチ角D、前記撮像部1のCCDカメラの取
付け位置の地上からの高さH等を走行路モデルパラメー
タとして算出するように構成されている。なお、本実施
形態では、CCDカメラ等の撮像部1は、後述するよう
に、所謂単眼であることが前提となっている。
【0020】次に、前記撮像部1で撮像された自車両前
方の状況から、走行路モデルパラメータを算出する原理
について説明する。まず、図2に示すように、撮像画面
上の平面座標系として、NTSC等のテレビジョン通信
方式の画面走査方向に従って、画面左上を原点とし、水
平方向左方から右方にx軸、垂直方向上方から下方にy
軸をとる直交二次元座標系を設定する。そして、自車両
前方の撮像画像中に、レーンマーカーを検出するための
小領域(ウインドウとも記す)を設定する。この実施形
態では、自車両が走行する走行車線の両側の二本のレー
ンマーカーに対応するように、画面の左右両側に、五個
ずつ、計十個の小領域を設定する。各ウインドウの位置
は、後述する手法で算出される走行路モデルパラメー
タ、つまり前記レーンマーカーで規定される走行車線の
曲率B、当該走行車線に対する自車両の横変位A、当該
走行車線に対する自車両のヨー角C、自車両のピッチ角
D、前記撮像部1のCCDカメラの取付け位置の地上か
らの高さH等に基づいて設定される。
【0021】次に、前記自車両前方の撮像画像中に設定
した各ウインドウ内に、レーンマーカーを検出するため
の前処理として、例えばSobelフィルタによる一次空間
微分を施して、レーンマーカーと路面との境界、つまり
エッジを強調し、次いでレーンマーカー検出のために、
レーンマーカー候補点を検出する。本実施形態では、レ
ーンマーカーの境界のうち、自車両が走行している走行
車線内側の境界を検出対象とする。具体的には、例えば
画像中左(座標系ではx座標の値が小さい)側の画素の
輝度が右側のそれより大きいときにフィルタ出力が正値
であるとしたとき、例えば図3に示すように、走行車線
左側のレーンマーカー(図では白線)検出ウインドウで
は、フィルタ出力が所定の正値の閾値以上である点(画
素)をレーンマーカー候補点とする。逆に、走行車線右
側のレーンマーカー検出ウインドウでは、フィルタ出力
が所定の負値の閾値以下である点(画素)をレーンマー
カー候補点とする。レーンマーカー候補点は、該当する
全ての点を選出する。
【0022】次に、このように検出されたレーンマーカ
ー候補点に対し、レーンマーカー候補線を設定する。レ
ーンマーカー候補線は、前記レーンマーカー候補点集合
から設定するものであり、ハフ変換や最小自乗法等が挙
げられるが、ここではハフ変換の例について説明する。
まず、直線(ai ,bi )を下記1式で定義する。即
ち、ai は傾き、bi は切片になる。なお、iはレーン
マーカー検出ウインドウ番号を示す。
【0023】
【数1】
【0024】そして、各レーンマーカー検出ウインドウ
において、図4のように直線(ai,bi )が貫くレー
ンマーカー候補点の数を検出し、例えば図5のように、
各レーンマーカー検出ウインドウ毎に用意したマトリッ
クスに、直線(ai ,bi )と貫かれたレーンマーカー
候補点の数(以下、貫通レーンマーカー候補点数とも記
す)を記録し、貫通レーンマーカー候補点数が所定値以
上であり且つ最大値である直線をレーンマーカー候補線
とする(ここでは、直線(ax ,bx )がレーンマーカ
ー候補線に該当)。これらのレーンマーカー候補線を、
レーンマーカー検出ウインドウ順にテーブル化したもの
が図6である。なお、貫通レーンマーカー候補点数が所
定値に満たないときには、当該レーンマーカー検出ウイ
ンドウにはレーンマーカー候補線がないものと見なす。
また、直線(ai ,bi )がレーンマーカー候補点を
“貫く”定義は、直線と白線候補点(画素)との距離が
単位画素以下であるものとする。
【0025】次に、各レーンマーカー検出ウインドウ毎
に、レーンマーカーの代表点を設定し、それをレーンマ
ーカー検出点とする。この実施形態では、図7に示すよ
うに、前記レーンマーカー候補線と各レーンマーカー検
出ウインドウの上辺との交点をレーンマーカー検出点と
し、(xWi,yWi)と表す。また、合わせて、各レーン
マーカー検出ウインドウにおけるレーンマーカー候補線
は、(aWi,bWi)と表す。従って、前記レーンマーカ
ー検出点(xWi,yWi)は、下記2式を満足する。な
お、レーンマーカー候補線がないレーンマーカー検出ウ
インドウでは、レーンマーカー検出点もないものと見な
す。
【0026】
【数2】
【0027】一方、走行路上の空間座標系について、例
えば本実施形態では、図8に示すように、前記CCDカ
メラの撮像レンズの中心を原点とし、車両前方に向かっ
て水平方向右方から左方にX軸、車両の高さ方向上方に
Y軸、車両前方にZ軸をとる直交三次元座標系を設定す
る。ここで、簡略化のために、前記撮像画面上の平面座
標系の原点が、走行路上の空間座標系のZ軸上にあると
すると、走行路上空間座標系から撮像画面上平面座標系
への座標変換は下記3式及び4式で行われる。なお、式
中のfh 、fv は、CCDカメラのレンズ、つまり焦点
距離によって決まるパラメータである。
【0028】
【数3】
【0029】次に、走行路の平面構造は、一般に直線と
曲率一定の曲線、及びこれらを滑らかに結ぶための曲率
変化率一定のクロソイド曲線で定義されるが、自車両前
方の数十m区間は曲率一定の曲線路又は直線路と見なせ
る。そこで、走行車線を規定するレーンマーカーの形状
を、図9aに従って下記5式のように定式化した。ま
た、同様に、縦断構造についてはほぼ一定勾配と見なせ
るので、図9bに従って下記6式のように定式化した。
【0030】
【数4】
【0031】本実施形態では、走行車線の車線幅E0
用いて前述した各種の走行路モデルパラメータを算出す
るために、カルマンフィルタを用いる。前記3式〜6式
から、下記7式が得られる。これは拡張カルマンフィル
タを構成する際の出力方程式として用いられ、走行路曲
率と車両状態量から撮像画像平面上に定義したy座標値
におけるx座標値を算出するものである。なお、式中の
jは、自車両が走行する走行車線の左側レーンマーカー
では“0”とし、右側レーンマーカーでは“1”とす
る。
【0032】
【数5】
【0033】ここでは、カルマンフィルタによる推定状
態量(走行路モデルパラメータ)を、前記走行路曲率
B、自車両のピッチ角D、ヨー角C、横変位A、CCD
カメラの地上高Hとし、前記レンズ焦点距離によって決
まるパラメータfh 、fv 、車線幅E0 を一定値とす
る。前記7式は、前記レーンマーカー検出点(xWi,y
Wi)について成立するので、下記8式のように書き換え
ることができる。
【0034】
【数6】
【0035】この8式を出力方程式とし、適当な出力方
程式を用いてカルマンフィルタを構成し、そのカルマン
フィルタを用いて前記各走行路モデルパラメータを算出
する手法については、前記特開平6−20189号公報
に詳しいので、ここではその詳細な説明を省略する。と
ころで、前記8式だけでは、全ての走行路モデルパラメ
ータを正確に算出することができないことが判明した。
即ち、前記8式には、計5つのパラメータがあり、それ
ら全てを正確に算出するためには、自車両が走行する走
行車線の両側のレーンマーカーの夫々で最低一つ、合計
で少なくとも5つのレーンマーカー検出点(の画像情
報)が必要である。これに対し、例えば自車両走行車線
左側のレーンマーカーしか検出できない場合、前記8式
は下記9式に書き換えられる。この9式は、例えばCC
Dカメラの地上高Hをk倍しても、横変位Aをk倍、走
行路曲率Bを1/k倍すれば成立し、それらを確定する
ことができない。これは、自車両走行車線右側のレーン
マーカーしか検出できない場合も同じである(但し、ス
テレオ式、即ちCCDカメラを左右に二つ設けた場合に
は、前記9式に相当する互いに等価でない二つの式が与
えられるため、片側レーンマーカー検出時でも、前記パ
ラメータを全て正確に算出することができる)。
【0036】
【数7】
【0037】そこで、本実施形態では、前述のように自
車両走行車線の何れか一方のレーンマーカーしか検出で
きない、所謂片側レーンマーカー検出時に、自車両先行
車両の特徴的な部位、具体的には先行車両後方のナンバ
ープレートを検出し、そのパラメータを用いて、その他
のパラメータを正確に算出しようとする。ナンバープレ
ートの検出には、例えばテンプレートマッチングの手法
を用いる。ナンバープレートの形(縦横比)は決まって
いるので、例えば図10に示すように、その縦横比の複
数のテンプレートを予め用意しておき、これらを画像上
で移動させ、画素輝度値の内積を求め、その値が大きい
ほど、その場所に類似の輝度分布を有する対象が存在す
る、即ちナンバープレートが存在するものと仮定するこ
とができる。従って、テンプレートの座標と内積とをデ
ータに蓄積し、内積が前回値より大きい場合、座標と内
積を更新してゆけばよい。
【0038】このようにテンプレートマッチングによっ
てナンバープレートを検出することができたら、そのテ
ンプレートの、即ち画像上の大きさ(縦、横どちらでも
可)と実際のナンバープレートの規格とから、ナンバー
プレートの地上高HC を算出する。ナンバープレート
は、その中央の点を検出点とする。先行車両までの距離
をL、ナンバープレートの高さをHpcとすると、ナンバ
ープレート中央の検出点の実座標(Ypc,Zpc)は下記
10式、11式で表れる。
【0039】
【数8】
【0040】前記ピッチ角Dは微小量であるため、前記
10式、11式は、下記12式、13式に近似される。
【0041】
【数9】
【0042】次に、ナンバープレートの実幅をWp とす
ると、ナンバープレート左端の実座標(Xpl,Ypl,Z
pl)は下記14式〜16式を満足する。但し、Xpcはナ
ンバープレート中央の実座標X成分である。
【0043】
【数10】
【0044】一方、ナンバープレート中央の画像座標
(xpc,ypc)は、前記3式、4式に従って下記17
式、18式で表れる。
【0045】
【数11】
【0046】同様に、ナンバープレート左端の中央の画
像座標(xpl,ypl)は、前記3式、4式に従って下記
19式、20式で表れる。
【0047】
【数12】
【0048】前記14式〜20式をまとめると、下記2
1式、22式を得る。
【0049】
【数13】
【0050】従って、前記両側レーンマーカー検出時に
算出されたピッチ角D及びCCDカメラ地上高Hを用い
れば、前記21式、22式中の未知数は先行車両までの
距離L及びナンバープレート地上高Hpcのみであり、そ
れらを算出することが可能となる。そして、片側レーン
マーカー検出時には、この21式、22式と、前記8式
とを用い、先行車両のナンバープレート地上高Hpcは両
側レーンマーカー検出時と同じであるとすると、それら
の未知数は6つであるから、片側レーンマーカーに対
し、4つのレーンマーカー検出点が検出できれば、8式
が4つ、21式、22式の計6つの関係式が与えられ、
全ての未知数を正確に算出することが可能となる。そこ
で、前記8式に代入される4つのレーンマーカー検出点
のx成分をxd0〜xd3とし、当該8式及び前記21式、
22式の左辺を要素とするベクトルyk を下記23式で
定義する。
【0051】
【数14】
【0052】一方、前記走行路モデルパラメータをxk
で表し、下記24式で定義する。
【0053】
【数15】
【0054】従って、前記ベクトルyk と走行路モデル
パラメータxk は、前記8式及び21式、22式で表さ
れる非線形関数f及び観測ノイズnk を用いて下記25
式で関係づけられる。
【0055】
【数16】
【0056】カルマンフィルタは線形フィルタであるた
め、前記25式を線形化する必要がある。そこで、前記
25式を偏微分し、下記26式による線形式を得る。
【0057】
【数17】
【0058】前記偏微分係数は、列がyk の次元、行が
k の次元を持つ行列になる。これをCkと表す。この
カルマンフィルタの構成を図11に示す。図中のKeは
カルマンゲインと呼ばれ、前記観測ノイズnk や後述す
るプロセスノイズwk の分散に基づいて決定される。詳
細はカルマンフィルタ理論として周知であるため、ここ
では説明を省略する。
【0059】次に、前記走行路モデルパラメータxk
振る舞いを、下記27で示すようなランダムウォークモ
デルで近似する。
【0060】
【数18】
【0061】但し、nはnサンプル目のデータであるこ
とを示す。ここで、wk はプロセスノイズと呼ばれ、白
色ガウス雑音列で近似する。この分散が振る舞いの様子
を決定する。分散が大きいほど、変数が変化し易いと見
なして推定するようになるのである。定義式は、下記2
8式で表れる。
【0062】
【数19】
【0063】プロセスノイズwk の各要素の分散は、カ
ルマンフィルタのチューニング定数である。分散をva
r( )で表すと、下記29式〜34式の右辺がそれに
あたる。
【0064】
【数20】
【0065】これらの値は、実車の車両挙動に基づいて
予め設定しておく。また、このうち、前記先行車両まで
の距離Lの分散は、実際の値を用いることにより、更な
る性能向上が見込める。即ち、この距離Lの分散は、自
車両及び先行車両の加減速の傾向に影響されるためであ
り、実測値を用いることができれば、カルマンフィルタ
の性能が向上する。
【0066】一方、前記観測ノイズnk の分散は、信号
のノイズの量を決定する。即ち、分散が大きいほど、変
数にノイズが多く含まれていると見なして推定するよう
になるのである。定義式は、下記35式で表れる。
【0067】
【数21】
【0068】観測ノイズnk の各要素の分散も、カルマ
ンフィルタのチューニング定数であり、下記36式〜4
1式の右辺がそれにあたる。
【0069】
【数22】
【0070】ここで、前記先行車両のナンバープレート
の左端y座標yplの分散、即ちナンバープレートの上下
方向への分散を、先行車両までの距離Lが大きくなるに
つれて、小さくすると更なる性能向上が見込める。即
ち、ここでは、先行車両のナンバープレートの地上高H
pcを一定であると仮定しているが、実際には、それは先
行車両のバウンスによって変化する。ここで、先行車両
までの距離Lが大きいと、前記22式は下記42式で近
似される。
【0071】
【数23】
【0072】このことから、先行車両までの距離Lが大
きいときには、先行車両のナンバープレートの地上高H
pcの変動が前記先行車両のナンバープレートの左端y座
標y plの分散、即ちナンバープレートの上下方向への分
散に与える影響は小さくなる。換言すれば、先行車両が
近いほど、近似精度が低下するため、ノイズが大きいと
見なすことができる。これにより、先行車両までの距離
Lが大きいときには精度の高い推定が可能となり、先行
車両までの距離Lが小さいときには先行車両のバウンス
の影響を小さくすることができる。実際に、先行車両ま
での距離Lは、CCDカメラ地上高Hや先行車両のナン
バープレートの地上高Hpcよりかなり大きい場合が多い
ので、前記42式で表される近似精度が高い場合が殆ど
であり、有効性が高い。
【0073】更に、前記先行車両のナンバープレートの
地上高Hpcの分散が大きいほど、前記先行車両のナンバ
ープレートの左端y座標yplの分散、即ちナンバープレ
ートの上下方向への分散を大きく設定すると、更なる性
能向上が見込める。即ち、先行車両がバウンスしにくい
車両であるほど、先行車両ナンバープレート地上高を固
定した場合の精度が高くなる。換言すれば、先行車両が
バウンスし易い車両であるほど近似精度が低下するた
め、ノイズが大きいと見なすことができる。これによ
り、先行車両がバウンスしにくい車両のときには精度の
高い推定が可能となり、先行車両がバウンスし易い車両
のときには先行車両のバウンスの影響を小さくすること
ができる。
【0074】以上より、先行車両が近づくほど、近似精
度が低下する。また、先行車両がバウンスし易い車両で
且つ車間距離が小さい場合には精度が低下する可能性も
ある。そこで、CCDカメラ地上高の分散の上限値を設
定し、算出されたCCDカメラ地上高Hの分散が、この
上限値以上となるときには、当該CCDカメラ地上高H
を予め設定された所定値に固定して、前記各走行路モデ
ルパラメータを算出するようにしてもよい。
【0075】次に、前記コントロールユニット2で行わ
れる走行路モデルパラメータ算出のための演算処理を、
図12のフローチャートに従って説明する。この演算処
理は、マイクロコンピュータ等の演算処理装置内で、例
えば10msec. 程度に設定された所定のサンプリング時
間ΔT毎に、タイマ割込として実行される。この演算処
理では、まずステップS1で前記撮像部1で撮像された
自車両前方の撮像画像を読込む。
【0076】次にステップS2に移行して、前記図2に
示すように、前記ステップS1で読込んだ自車両前方の
撮像画像中に、レーンマーカーを検出するための小領域
(レーンマーカー検出ウインドウ)を設定する。次にス
テップS3に移行して、前記ステップS2で設定された
レーンマーカー検出ウインドウ内に、例えばSobelフィ
ルタによる一次空間微分を施して、レーンマーカーと路
面との境界、つまりエッジを強調し、前記図3に示すよ
うに、エッジ強調フィルタ処理を施された自車両前方の
撮像画像中のレーンマーカー検出ウインドウ内にレーン
マーカー候補点を検出する。
【0077】次にステップS4に移行して、前記ステッ
プS3で検出した各レーンマーカー検出ウインドウ内の
レーンマーカー候補点に対し、前記図4〜図6に示すよ
うに、それらを最も多く貫くレーンマーカー候補線を検
出する。次にステップS5に移行して、前記図7に示す
ように、前記ステップS4で検出したレーンマーカー候
補線から各レーンマーカー検出ウインドウ毎にレーンマ
ーカー検出点を検出し、その座標情報を読込む。
【0078】次にステップS6に移行して、前記図10
に示すようなテンプレートを用いて、先行車両のナンバ
ープレートを検出する。次にステップS7に移行して、
前記ステップS5で検出されたレーンマーカー検出点
が、自車両走行車線の両側のレーンマーカーに対して夫
々最低1つ以上、合計で5つ以上存在するか否かを判定
することにより、両側レーンマーカー検出状態であるか
否かを判定し、両側レーンマーカー検出状態である場合
にはステップS8に移行し、そうでない場合にはステッ
プS9に移行する。
【0079】前記ステップS8では、前記特開平6−2
0189号公報に記載されるカルマンフィルタを用い
て、自車両走行車線の両側のレーンマーカーが検出され
ているときの前記CCDカメラ地上高H、横変位A、走
行路曲率B、ヨー角C、ピッチ角D等の走行路モデルパ
ラメータを算出してからステップS10に移行する。前
記ステップS10では、先行車両のナンバープレートを
検出しているか否かを判定し、先行車両のナンバープレ
ートを検出している場合にはステップS11に移行し、
そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。
【0080】前記ステップS11では、検出されている
先行車両のナンバープレートの座標情報及び前記ステッ
プS8で算出されたCCDカメラ地上高H及びピッチ角
Dを用い、前記21式、22式に従って、当該先行車両
のナンバープレートの地上高Hpc及び自車両から先行車
両(のナンバープレート)までの距離Lを算出してから
メインプログラムに復帰する。
【0081】一方、前記ステップS9では、両側レーン
マーカ検出状態以外の状態、即ち前記ステップS5で検
出されたレーンマーカー検出点が、自車両走行車線の両
側のレーンマーカーに対して夫々最低1つ未満、合計で
5つ未満であり、且つ自車両走行車線の何れか一方のレ
ーンマーカーのレーンマーカー検出点の数が4つ以上で
あるか否かを判定することにより、片側レーンマーカー
検出状態であるか否かを判定し、片側レーンマーカー検
出状態である場合にはステップS12に移行し、そうで
ない場合にはメインプログラムに復帰する。
【0082】前記ステップS12では、先行車両のナン
バープレートを検出しているか否かを判定し、先行車両
のナンバープレートを検出している場合にはステップS
13に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに
復帰する。前記ステップS13では、前記26式に則っ
て設定され図11のカルマンフィルタを用い、前記ステ
ップS11で算出された先行車両のナンバープレートの
地上高Hpcが同じであるとして、前記先行車両(のナン
バープレート)までの距離Lを含む自車両走行車線の片
側のレーンマーカーが検出されているときの前記CCD
カメラ地上高H、横変位A、走行路曲率B、ヨー角C、
ピッチ角D等の走行路モデルパラメータを算出してから
メインプログラムに復帰する。
【0083】このように、本実施形態では、自車両走行
車線両側のレーンマーカーが検出できているときには、
カルマンフィルタ等により、CCDカメラ地上高Hを含
む種々の走行路モデルパラメータを算出すると共に先行
車両の特徴的な所定の部位としてナンバープレートの地
上高さHpc及び先行車両(のナンバープレート)までの
距離Lを算出しておき、自車両走行車線片側のレーンマ
ーカーしか検出できなくなったら、先行車両のナンバー
プレートの地上高さHpcを用い、個別のカルマンフィル
タ等により、それまで同様に走行路モデルパラメータを
算出することができるので、走行車線の何れか一方のレ
ーンマーカーしか検出できないときでも、正確に走行路
モデルパラメータを算出することができる。
【0084】また、片側レーンマーカー検出状態で、カ
ルマンフィルタを用いて走行路モデルパラメータを算出
すると共に、検出された先行車両のナンバープレートま
での距離Lが小さいほど、当該先行車両の所定の部位の
上下方向へのノイズが大きいとして、前記カルマンフィ
ルタのカルマンゲインを設定することにより、カルマン
フィルタによる走行路モデルパラメータの算出精度を、
先行車両との距離に応じた適切なものとすることができ
る。また、同様に、検出された先行車両のナンバープレ
ートの地上高Hpcの分散が大きいほど、当該先行車両の
所定の部位の上下方向への分散(ノイズ)が大きいとし
て、前記カルマンフィルタのカルマンゲインを設定する
ことにより、カルマンフィルタによる走行路モデルパラ
メータの算出精度を、先行車両の上下動の大きさに応じ
た適切なものとすることができる。また、同様に、検出
された先行車両のナンバープレートまでの距離Lの分散
が大きいほど、当該先行車両の所定の部位の上下方向へ
の分散(ノイズ)が大きいとして、前記カルマンフィル
タのカルマンゲインを設定することにより、カルマンフ
ィルタによる走行路モデルパラメータの算出精度を、先
行車両の距離の変動に応じた適切なものとすることがで
きる。
【0085】また、算出されたCCDカメラの地上高H
の分散が予め設定された所定値以上であるときに、当該
CCDカメラの地上高Hを予め設定された所定値に固定
して走行路モデルパラメータを算出するようにすれば、
CCDカメラ地上高Hを算出しながら走行路モデルパラ
メータを算出するようにしたとき、その分散の影響で走
行路モデルパラメータの算出精度が低下するのを回避す
ることができる。
【0086】以上より、前記撮像部1及び図12の演算
処理のステップS1が本発明の撮像手段を構成し、以下
同様に、前記図12の演算処理のステップS2がレーン
マーカー検出領域設定手段を構成し、前記図12の演算
処理のステップS3〜ステップS5がレーンマーカー検
出手段を構成し、前記図12の演算処理のステップS7
及びステップS8が両側レーンマーカー検出時走行路モ
デルパラメータ算出手段を構成し、前記図12の演算処
理のステップS6、ステップS10及びステップS11
が先行車両検出手段を構成し、前記図12の演算処理の
ステップS9、ステップS12、ステップS13及び図
11のカルマンフィルタが片側レーンマーカー検出時走
行路モデルパラメータ算出手段を構成し、前記図12の
演算処理のステップS13及び図11のカルマンフィル
タが撮像手段地上高算出手段を構成している。
【0087】なお、前記実施形態では、走行路モデルパ
ラメータの算出にカルマンフィルタを用いたが、他の推
定装置や最小二乗法等の同定方法を用いて算出するよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行路検出装置の一実施形態を示す概
略構成図である。
【図2】レーンマーカー検出小領域の説明図である。
【図3】レーンマーカー候補点の説明図である。
【図4】レーンマーカー候補線の説明図である。
【図5】レーンマーカー候補線を検出するためのマトリ
ックスの説明図である。
【図6】検出されたレーンマーカー候補線のテーブルの
説明図である。
【図7】レーンマーカー検出点の説明図である。
【図8】平面座標系と空間座標系との関連を示す説明図
である。
【図9】レーンマーカーの形状及び縦断構造の定式化の
説明図である。
【図10】ナンバープレート検出のためのテンプレート
の説明図である。
【図11】カルマンフィルタの一例を示すブロック図で
ある。
【図12】コントロールユニット内で行われる走行路モ
デルパラメータ算出のための演算処理のフローチャート
である。
【符号の説明】
1は撮像部 2はコントロールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 7/00 300 G06T 7/60 200H 7/60 200 200J 250A 250 G08G 1/16 C // G08G 1/16 G01B 11/24 K Fターム(参考) 2F065 AA14 AA56 BB28 CC11 CC40 DD03 FF01 FF04 JJ03 JJ08 JJ26 MM02 MM07 QQ00 QQ03 QQ29 QQ36 RR07 SS03 UU05 5B057 AA16 BA02 BA30 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB16 CC01 CE03 CE06 CE09 DA08 DB02 DB05 DB09 DC09 DC13 DC16 5H180 AA01 BB20 CC04 CC24 EE02 FF04 5L096 AA03 AA06 BA04 CA02 CA14 DA01 EA35 FA06 FA24 FA69

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両前方の走行路を撮像する撮像手段
    と、前記撮像手段で撮像された走行路にレーンマーカー
    を検出するための小領域を設定するレーンマーカー検出
    領域設定手段と、前記レーンマーカー検出領域設定手段
    で設定された検出領域内でレーンマーカーの一部をレー
    ンマーカー検出点として検出するレーンマーカー検出手
    段と、前記レーンマーカー検出手段で検出されたレーン
    マーカー検出点のうち、自車両が走行する走行車線の両
    側の二本のレーンマーカーの夫々のレーンマーカー検出
    点の数が第1の所定値以上であり且つ当該二本のレーン
    マーカーのレーンマーカー検出点の総数が第2の所定値
    以上であるときに両側レーンマーカー検出状態として、
    それらのレーンマーカー検出点の情報から、自車両前方
    の走行路の形状を表すための走行路モデルパラメータを
    算出する両側レーンマーカー検出時走行路モデルパラメ
    ータ算出手段と、前記両側レーンマーカー検出状態で、
    少なくとも自車両に先行する先行車両の所定の部位の高
    さを検出する先行車両検出手段と、前記両側レーンマー
    カー検出状態以外のときであって且つ前記レーンマーカ
    ー検出手段で検出されたレーンマーカー検出点のうち、
    自車両が走行する走行車線の何れか一方のレーンマーカ
    ーのレーンマーカー検出点の数が第3の所定値以上であ
    るときに片側レーンマーカー検出状態として、それらの
    レーンマーカー検出点の情報及び前記先行車両検出手段
    で検出された先行車両の所定の部位の高さ情報から、自
    車両前方の走行路の形状を表すための走行路モデルパラ
    メータを算出する片側レーンマーカー検出時走行路モデ
    ルパラメータ算出手段とを備えたことを特徴とする走行
    路検出装置。
  2. 【請求項2】 前記先行車両検出手段は、自車両から前
    記先行車両の所定の部位までの距離を検出し、前記片側
    レーンマーカー検出時走行路モデルパラメータ算出手段
    は、カルマンフィルタを用いて走行路モデルパラメータ
    を算出すると共に、前記先行車両検出手段で検出された
    先行車両の所定の部位までの距離が小さいほど、前記先
    行車両の所定の部位の上下方向へのノイズが大きいとし
    て前記カルマンフィルタのカルマンゲインを設定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の走行路検出装置。
  3. 【請求項3】 前記先行車両検出手段は、先行車両の所
    定の部位の高さの分散を検出し、前記片側レーンマーカ
    ー検出時走行路モデルパラメータ算出手段は、カルマン
    フィルタを用いて走行路モデルパラメータを算出すると
    共に、前記先行車両検出手段で検出された先行車両の所
    定の部位の高さの分散が大きいほど、前記先行車両の所
    定の部位の上下方向へのノイズが大きいとして前記カル
    マンフィルタのカルマンゲインを設定することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の走行路検出装置。
  4. 【請求項4】 前記先行車両検出手段は、自車両から前
    記先行車両の所定の部位までの距離の分散を検出し、前
    記片側レーンマーカー検出時走行路モデルパラメータ算
    出手段は、カルマンフィルタを用いて走行路モデルパラ
    メータを算出すると共に、前記先行車両検出手段で検出
    された先行車両の所定の部位の距離の分散が大きいほ
    ど、前記先行車両の所定の部位の上下方向へのノイズが
    大きいとして前記カルマンフィルタのカルマンゲインを
    設定することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
    載の走行路検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の所定値が一であることを特徴
    とする請求項1乃至4の何れかに記載の走行路検出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記両側レーンマーカー検出時走行路モ
    デルパラメータ算出手段で算出される走行路モデルパラ
    メータの数がmであるとき、前記第2の所定値がmであ
    ることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の走
    行路検出装置。
  7. 【請求項7】 前記両側レーンマーカー検出時走行路モ
    デルパラメータ算出手段で算出される走行路モデルパラ
    メータの数がmであるとき、前記第3の所定値が(mー
    1)であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに
    記載の走行路検出装置。
  8. 【請求項8】 前記先行車両の所定の部位がナンバープ
    レートであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか
    に記載の走行路検出装置。
  9. 【請求項9】 撮像手段の地上高を算出する撮像手段地
    上高算出手段を備え、前記片側レーンマーカー検出時走
    行路モデルパラメータ算出手段は、前記撮像手段地上高
    算出手段で算出された撮像手段の地上高の分散が予め設
    定された所定値以上であるときに、当該撮像手段の地上
    高を予め設定された所定値に固定して前記走行路モデル
    パラメータを算出することを特徴とする請求項1乃至8
    の何れかに記載の走行路検出装置。
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