JP3606039B2 - 道路形状検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は道路の形状を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路の走行区分を示す白線(レーンマーカー)を検出して、道路形状を検出する装置が知られている(例えば、特開平8−5388号公報参照)。
この装置によれば、道路の形状をモデル化して座標変換により撮像面に投影される道路形状を数式で表し、道路白線の検出結果がこの数式(道路モデル)に一致するようにモデルのパラメーターを更新することによって道路形状を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の道路形状検出装置では次のような問題がある。図5に示すように、高速道路のインターチェンジやサービスエリアなどの本線との分岐点において、走行車線の白線を検出しなければならないのに分岐車線の白線を検出してしまい、正確な道路形状を検出できないことがある。また、図7に示すように、隣接する走行車線から他車が車線変更して車両前方に割り込んできた場合に、割り込み車両の一部を白線と誤認してしまい、正確な道路形状を検出できないことがある。
【0004】
本発明の目的は、走行車線の白線を正確に検出して正確な道路形状を推定することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明の第1および第2の実施の形態の構成を示す図1および図11に対応づけて請求項1〜3の発明を説明すると、
(1)請求項1の発明は、車両周囲の画像を撮像する撮像手段1と、撮像画像を処理して道路上の白線を検出する白線検出手段2と、白線検出結果に基づいて道路形状および車両挙動を表す道路モデルのパラメーターを設定するパラメーター設定手段7、7Aとを備え、設定パラメーターに基づいて道路の形状を検出する道路形状検出装置であって、車両挙動を検出する車両挙動検出手段4、5、7、7A、8〜10と、設定パラメーターに基づいて車両の挙動を推定する車両挙動推定手段7、7Aと、車両挙動検出値と車両挙動推定値とに基づいて設定パラメーターを補正するパラメーター補正手段7、7Aとを備え、これにより上記目的を達成する。
(2)請求項2の発明は、車両挙動検出手段が、操舵角を検出する操舵角検出手段4と、車速を検出する車速検出手段5とを有し、操舵角検出値と車速検出値とに基づいて車両の横方向への変位を検出し、車両挙動推定手段7は設定パラメーターに基づいて車両の道路横方向への変位を推定し、パラメーター補正手段7は、横変位検出値と横変位推定値とに基づいて設定パラメーターを補正するようにしたものである。
(3)請求項3の発明は、車両挙動検出手段が、車両の道路に対するヨー角を検出するヨー角検出手段8と、車両の道路に対するピッチ角を検出するピッチ角検出手段9と、車高を検出する車高検出手段10とを有し、ヨー角検出値、ピッチ角検出値および車高検出値に基づいて車両の道路横方向への変位を検出し、車両挙動推定手段7Aは設定パラメーターに基づいて車両の道路横方向への変位を推定し、パラメーター補正手段7Aは横変位検出値と横変位推定値とに基づいて設定パラメーターを補正するようにしたものである
【0006】
上述した課題を解決するための手段の項では、説明を分かりやすくするために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の効果】
(1)請求項1の発明によれば、撮像画像を処理して道路上の白線を検出し、白線検出結果に基づいて道路形状および車両挙動を表す道路モデルのパラメーターを設定する。そして、車両挙動を検出するとともに、設定パラメーターに基づいて車両の挙動を推定し、車両挙動検出値と車両挙動推定値とに基づいて設定パラメーターを補正するようにしたので、道路の分岐点を走行する場合や先行車に割り込まれた場合でも、走行車線の白線を正確に検出して正確な道路形状を推定できる。
(2)請求項2の発明によれば、操舵角検出値と車速検出値とに基づいて車両の横方向への変位を検出するとともに、設定パラメーターに基づいて車両の道路横方向への変位を推定し、横変位検出値と横変位推定値とに基づいて設定パラメーターを補正するようにしたので、請求項1と同様な効果が得られる。
(3)請求項3の発明によれば、ヨー角検出値、ピッチ角検出値および車高検出値に基づいて車両の道路横方向への変位を検出し、設定パラメーターに基づいて車両の道路横方向への変位を推定し、横変位検出値と横変位推定値とに基づいて設定パラメーターを補正するようにしたので、請求項1と同様な効果が得られる
【0008】
【発明の実施の形態】
−発明の第1の実施の形態−
図1は第1の実施の形態の構成を示す図である。
カメラ1はCCDなどの撮像素子を用い、道路を含む車両の周囲環境を撮像する。画像処理装置2はカメラ1からの撮像信号を処理して道路上の白線を検出する。メモリ3は、後述する道路形状推定プログラムや道路形状と車両挙動を表す道路パラメーターなどを記憶する。この道路パラメーターについては後述する。操舵角センサー4は車両の操舵角を検出し、車速センサー5は車両の走行速度を検出する。ディスプレイ6は推定結果の道路形状などを表示する。マイクロコンピューター7は、道路上の白線の検出結果、道路パラメーター、操舵角検出値、車速検出値などに基づいて道路形状を推定し、ディスプレイ6へ出力する。
【0009】
マイクロコンピューター7は、ソフトウエア形態により制御ブロック7a〜7gを備えている。道路パラメーター変動量算出部7aは、白線検出結果により道路形状と車両挙動を表す道路パラメーターの変動量を算出する。道路パラメーター更新部7bは、算出した道路パラメーターの変動量と、メモリ3に記憶されている道路パラメーターとに基づいて道路パラメーターを更新する。車両挙動推定部7cは、更新された道路パラメーターに基づいて車両の挙動を推定し、車両の車線中央からの変位量を求める。車両回頭角推定部7dは、操舵角と車速とに基づいて車両の道路横方向への移動量を算出する。横変位量正当性判定部7eは、車両の車線中央からの変位量推定値と横方向の移動量算出値とを比較し、道路パラメーターに基づく変位量推定値の正当性を判定する。道路パラメーター補正部7fは、変位量推定値の正当性の判定結果により道路パラメーターを補正し、メモリ3の記憶値を更新する。道路形状推定部7gは、補正後の道路パラメーターに基づいて走行車線の道路形状を推定する。
【0010】
図2は、第1の実施の形態の道路形状推定処理を示すフローチャートである。このフローチャートにより、第1の実施の形態の動作を説明する。
ステップ1において、道路モデルのパラメーターの初期値を設定し、メモリ3に記憶する。この実施の形態では、道路形状を図3に示すようにモデル化し、その道路形状モデルを図4に示すように撮像面に投影して座標変換する。
【0011】
図3、図4において、Aはi=0の白線(走行車線左側の白線)から車両中心(カメラの光軸)までの距離、Bは車両前方の道路の曲率を表すパラメーター、Cはカメラの光軸の白線に対するヨー角の正接(tan)、Dはカメラの光軸の路面に対するピッチ角の正接、Eは白線間の距離(車線幅)、Hはカメラの路面からの高さ、fはカメラ1のレンズの焦点距離である。
【0012】
この道路モデルによれば画面上の道路白線は次式で表される。
【数1】
x=(a+ie)(y−d)+b/(y−d)+c,(i=0,1)
ここで、a〜eは上述した道路パラメーターであり、カメラ1の路面からの高さHが一定であるとすると、aは走行車線内の自車両の横変位量、bは道路の曲率、cは自車両(カメラ1の光軸)の道路に対するヨー角、dは自車両(カメラ1の光軸)の道路に対するピッチ角、eは道路の車線幅である。これらの道路パラメーターa〜eはそれぞれ次式で表される。
【数2】
Figure 0003606039
【0013】
ステップ2でカメラ1により車両前方の走行車線を撮像し、続くステップ3で画像処理部2により道路の走行区分を示す白線(レーンマーカー)を検出する。白線の検出方法は、例えば特開平8−5388号公報に開示されている微分画像を用いた直線検出処理方法を用いることができる。この時、メモリ3に記憶されている前回の処理で算出した道路パラメーター(ステップ4)を用いて直線検出の検出領域を設定する。
【0014】
ステップ5では、検出された白線に基づいて道路パラメーターa〜eの変動量Δa〜Δeを算出する。変動量Δa〜Δeの算出は、例えば特開平8−5388号公報に開示されている算出方法、すなわち、前回検出された白線と今回検出された白線とのずれに基づいて最小二乗法により求めることができる。また、ステップ6では、道路パラメーターの変動量Δa〜Δeと、メモリ3に記憶されている前回の処理結果の道路パラメーター(ステップ4)とに基づいて、新たな道路パラメーターを算出する。続くステップ7で、新しい道路パラメーターに基づいて車線中央からの変位量を推定する。
【0015】
この時、図5に示すような車線の分岐点において、誤って出口車線の白線を走行車線の片方の白線と誤認した場合には、図6に示すように破線で示す正確な走行車線の白線に対し、実線で示す誤った白線を検出する。この場合、道路パラメーターa、eがそれぞれa’(<a)、e’(>e)となる。
【0016】
また、図7に示すように車両の直前に隣接する車線から車両が割り込んできた場合には、割り込み車両を走行車線の片方の白線と誤認し、図8に示すように破線で示す正確な走行車線の白線に対し、実線で示す誤った白線を検出する。この場合、道路パラメーターeがe’(<e)となる。
【0017】
さらに、図9に示すように車両前方に隣接する車線から車両が割り込んできた場合には、割り込み車両を走行車線の片方の白線と誤認し、図10に示すように破線で示す正確な走行車線の白線に対し、実線で示す誤った白線を検出する。この場合、道路パラメーターc、d、eがそれぞれc’(<c)、d’(>d)、e’(>e)となる。
【0018】
ステップ2〜7の処理と並行してステップ8、9の処理が行われる。ステップ8で車両の挙動を算出するためのデータとして操舵角と車速を入力し、続くステップ9でそれらのデータに基づいて車両が進行方向に対して横方向にどれだけ移動したかを算出する。
【0019】
ステップ10において、ステップ7で推定した車線中央からの変位量と、ステップ9で算出した車両の道路横方向への移動量とを比較する。両者が一致していない場合は今回検出した道路白線は走行車線の正しい白線を検出していないと判断し、ステップ11へ進む。ステップ11では、車両の車線中央からの変位量推定値と道路横方向への移動量算出値との差に基づいて道路パラメーターa〜eを補正する。この補正は、例えば上述した図5と図6、図7と図8、図9と図10の各ケースに示すように、白線を誤検出した時の道路パラメーターa〜eの変化が推定できるので、それぞれのケースにおける更新前の道路パラメーターに戻せばよい。補正終了後、ステップ12へ進み、補正後の道路パラメーターa〜eをメモリ3に記憶、保存する(ステップ4)。
【0020】
一方、車両の車線中央からの変位量推定値と道路横方向への移動量算出値とが一致している場合は、今回検出した道路白線は走行車線の正しい白線を検出していると判断できる。したがって、道路パラメーターa〜eを補正する必要がないのでステップ12へ進み、ステップ6で更新された道路パラメーターa〜eをメモリ3に記憶、保存する(ステップ4)。
【0021】
ステップ13において、メモリ3に保存した道路パラメーターa〜eを用いて道路形状の推定を行う。この実施の形態で用いた道路モデルによれば、パラメーターbより道路のカーブ曲率を推定することができる。ステップ14では、推定した道路形状が妥当であるかどうかを判定する。
【0022】
ここで、推定した道路形状の妥当性の判定方法を説明する。
ステップ12で算出した道路パラメーターより、数式1および数式2を用いて車両の白線に対する横方向の変位量、道路の曲率、車両の白線に対するヨー角、車両の路面に対するピッチ角、車線幅を算出することができる。これらの値は、通常の道路を走行する場合にはある範囲内に収まるはずであり、この範囲を超える値となった場合は道路形状が妥当でないと判断する。例えば、車線幅は高速道路の場合、3.75m程度であり、3m以下や4.5m以上の値が算出された場合は妥当ではないといえる。ピッチ角に関しても、車両のサスペンションの設計値よりとり得る値の範囲が算出できるので、妥当性を判断できる。道路曲率に関しても、現在の車速で走行できない道路曲率が算出された場合は、推定した道路形状が妥当でないといえる。また、横方向の変位量に関しても、負の値になったり車線幅より大きい値になった場合は、推定した道路形状が妥当でないといえる。さらに、ヨー角に関しても、走行実験により正常な走行においてとり得るヨー角の範囲が測定できるので、算出値がこの範囲を超えた場合は推定した道路形状が妥当でないといえる。
【0023】
推定した道路形状が妥当であればステップ15へ進み、推定した道路形状をディスプレイ6などへ出力した後、ステップ2へ戻って上述した処理を繰り返す。しかし、推定した道路形状が妥当でない場合はステップ1へ戻り、道路モデルが実際の道路形状から大きく外れたと判断し、ステップ1へ戻って道路パラメーターの初期化から上述した処理を行う。
【0024】
このように、白線検出結果に基づいて道路形状と車両挙動を表す道路パラメーターを設定し、設定パラメーターに基づいて車両の道路中央からの変位量を推定するとともに、操舵角と車速とに基づいて車両の道路横方向への移動量を算出し、車両の道路中央からの変位量推定値と道路横方向への移動量算出値とに基づいて設定パラメーターを補正するようにしたので、道路の分岐点を走行する場合や先行車に割り込まれた場合でも、走行車線の白線を正確に検出して正確な道路形状を推定できる。
【0025】
−発明の第2の実施の形態−
図11は第2の実施の形態の構成を示す図である。なお、図1に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。
ヨー角センサー8は車両の道路に対するヨー角変化を検出し、ピッチ角センサー9は車両の道路に対するピッチ角変化を検出し、さらに車高センサー10は車両の路面からの高さを検出する。車両挙動算出部7jは、センサー8〜10により検出されるヨー角、ピッチ角および車高に基づいて車両の挙動を算出する。白線検出正当性判定部7kは、車両挙動推定部7cで推定した車両挙動推定値と、車両挙動算出部7jで算出した車両挙動算出値とを比較して、今回、画像処理装置2で検出された道路白線が正しいかどうかを判定する。道路パラメーター補正部7mは、道路白線の正当性の判定結果に基づいて道路パラメーターを補正する。
【0026】
図12は、第2の実施の形態の道路形状推定処理を示すフローチャートである。このフローチャートにより、第2の実施の形態の動作を説明する。
ステップ41において、道路モデルのパラメーターの初期値を設定し、メモリ3に記憶する。この実施の形態では、道路モデルとして図3に示す第1の実施の形態と同様なモデルを用いる。ステップ42でカメラ1により車両前方の走行車線を撮像し、続くステップ43で画像処理部2により道路上の白線を検出する。白線の検出方法は、図2に示す第1の実施の形態と同様に、メモリ3に記憶されている前回の処理で算出した道路パラメーター(ステップ44)を用いて直線検出の検出領域を設定し、検出領域内の画像を微分処理して白線を検出する。
【0027】
ステップ45では、上述した第1の実施の形態と同様な方法により、検出された白線に基づいて道路パラメーターa〜eの変動量Δa〜Δeを算出する。また、ステップ46では、道路パラメーターの変動量Δa〜Δeと、メモリ3に記憶されている前回の処理結果の道路パラメーター(ステップ44)とに基づいて、新たな道路パラメーターを算出する。続くステップ47で、算出した新しい道路パラメーターに基づいて車両の挙動を推定する。すなわち、上記数式2により車両の道路に対するピッチ角、ヨー角、カメラ1の高さ、i=0の白線(走行車線の左側の白線)からの横変位を求める。この時、白線の誤検出があると、例えば図5と図6、図7と図8、図9と図10に示すように、道路パラメーターの変化が観測される。
【0028】
ステップ42〜47の処理と並行してステップ48、49の処理が行われる。ステップ48で、車両の挙動を算出するためのデータとして、センサー8〜10から車両の道路に対するヨー角、ピッチ角および車高データを入力する。続くステップ49で、入力したデータに基づいて車両の挙動を算出する。すなわち、道路に対するピッチ角、ヨー角、車高(カメラ1の高さ)、車両進行方向に対する横変位の変化量を算出する。
【0029】
ステップ50において、ステップ47で推定した車両の挙動と、ステップ49で算出した車両の挙動とを比較し、今回の検出白線に基づくステップ47の車両挙動推定が正しいかどうかを判定する。両者が一致していない場合は車両挙動推定が正しくないと判断し、ステップ51へ進む。ステップ51では、車両挙動の推定値と算出値との差に基づいて道路パラメーターa〜eを補正する。この補正は、例えば上述した図5と図6、図7と図8、図9と図10の各ケースに示すように、白線を誤検出した時の道路パラメーターa〜eの変化が推定できるので、それぞれのケースにおける更新前の道路パラメーターに戻せばよい。補正終了後、ステップ52へ進み、補正後の道路パラメーターa〜eをメモリ3に記憶、保存する(ステップ44)。一方、車両挙動の推定値と算出値とが一致している場合は今回の車両挙動推定が正しいと判断し、道路パラメーターa〜eを補正する必要がないのでステップ52へ進み、ステップ46で更新された道路パラメーターa〜eをメモリ3に記憶、保存する(ステップ44)。
【0030】
ステップ53において、メモリ3に保存した道路パラメーターa〜eを用いて道路形状の推定を行う。この実施の形態で用いた道路モデルによれば、パラメーターbより道路のカーブ曲率を推定することができる。ステップ54では、推定した道路形状が妥当であるかどうかを判定する。妥当であればステップ55へ進み、推定した道路形状をディスプレイ6などへ出力した後、ステップ42へ戻って上述した処理を繰り返す。しかし、推定した道路形状が妥当でない場合はステップ41へ戻り、道路モデルが実際の道路形状から大きく外れたと判断し、ステップ41へ戻って道路パラメーターの初期化を行う。
【0031】
このように、白線検出結果に基づいて道路形状と車両挙動を表す道路パラメーターを設定し、設定パラメーターに基づいて車両の挙動、すなわちピッチ角、ヨー角、カメラの高さ、走行車線の左側白線からの横変位を推定するとともに、ピッチ角センサー、ヨー角センサーおよび車高センサーにより車両の挙動、すなわちピッチ角、ヨー角、カメラの高さ、走行車線の左側車線からの横変位を算出し、車両の挙動推定値と挙動算出値とに基づいて設定パラメーターを補正するようにしたので、道路の分岐点を走行する場合や先行車に割り込まれた場合でも、走行車線の白線を正確に検出して正確な道路形状を推定できる。
【0032】
−発明の第3の実施の形態−
図13は第3の実施の形態の構成を示す図である。なお、図1に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。
コンピューター7Bのカメラ高さ推定部7hは、車両挙動推定部7cで推定された車両挙動に基づいてカメラ1の高さ変化を推定する。道路形状推定判定部7iは、カメラ1の高さ変化により道路形状推定が正しく行われているかどうかを判定する。
【0033】
図14は、第3の実施の形態の道路形状推定処理を示すフローチャートである。このフローチャートにより、第3の実施の形態の動作を説明する。
ステップ61において、道路モデルのパラメーターの初期値を設定し、メモリ3に記憶する。この実施の形態では、道路モデルとして図3に示す第1の実施の形態と同様なモデルを用いる。ステップ62でカメラ1により車両前方の走行車線を撮像し、続くステップ63で画像処理部2により道路上の白線を検出する。白線の検出方法は、図2に示す第1の実施の形態と同様に、メモリ3に記憶されている前回の処理で算出した道路パラメーター(ステップ64)を用いて直線検出の検出領域を設定し、検出領域内の画像を微分処理して白線を検出する。
【0034】
ステップ65では、上述した第1の実施の形態と同様な方法により、検出された白線に基づいて道路パラメーターa〜eの変動量Δa〜Δeを算出する。また、ステップ66では、道路パラメーターの変動量Δa〜Δeと、メモリ3に記憶されている前回の処理結果の道路パラメーター(ステップ64)とに基づいて、新たな道路パラメーターを算出する。続くステップ67で、新たに算出した道路パラメーターを含む、パラメーターa〜eの今までの時間的な推移を求め、カメラ1の高さを示すパラメーターeに注目してカメラ1の高さの変化を推定する。
【0035】
ステップ68において、道路パラメーターeに基づいて道路形状の推定が正しく行われているかどうかを判定する。例えば上述した図5と図6、図7と図8、図9と図10の各ケースでは、白線を誤検出した場合には道路パラメーターe(=E/H)が図15に示すように変化する。高速道路などを走行する場合には、車線幅Eはほとんど変化しないので、パラメーターeの変化はカメラ1の高さHの変化によって起こる。通常走行時には、図15に示すパラメーターeの変化を引き起こすような車高変化は起こり得ないので、パラメーターeが図15に示すように変化した場合は白線を誤検出していると判断し、その白線検出結果に基づく道路形状の推定は正しくないと判定する。
【0036】
道路形状の推定が正しく行われていないと判定された場合はステップ61へ戻り、道路パラメーターの初期化から上述した処理を繰り返す。道路形状の推定が正しく行われていると判定された場合はステップ69へ進み、ステップ66で算出した新しい道路パラメーターa〜eをメモリ3に記憶、保存する(ステップ24)。次に、ステップ70で新しい道路パラメーターに基づいて道路形状を推定し、続くステップ71で推定した道路形状をディスプレイ6などへ出力する。その後、ステップ62へ戻り、上述した処理を繰り返す。
【0037】
このように、白線検出結果に基づいて道路形状と車両挙動を表す道路パラメーターを設定し、設定パラメーターに基づいてカメラの路面からの高さを推定し、カメラの高さ変化の有無に基づいて道路形状の推定が正しく行われているかどうかを判定するようにしたので、道路の分岐点を走行する場合や先行車に割り込まれた場合でも、走行車線の白線を正確に検出して正確な道路形状を推定できる。
【0038】
以上の一実施の形態の構成において、カメラ1が撮像手段を、画像処理装置2が白線検出手段を、マイクロコンピューター7、7A、7Bがパラメーター設定手段、車両挙動推定手段、パラメーター補正手段、高さ推定手段および検出結果判定手段を、操舵角センサー4、車速センサー5、ヨー角センサー8、ピッチ角センサー9、車高センサー10およびマイクロコンピューター7、7A、7Bが車両挙動検出手段を、操舵角センサー4が操舵角検出手段を、車速センサー5が車速検出手段を、ヨー角センサー8がヨー角検出手段を、ピッチ角センサー9がピッチ角検出手段を、車高センサー10が車高検出手段をそれぞれ構成する。
【0039】
なお、上述した第1の実施の形態では操舵角センサー4と車速センサー5により車両の挙動を検出し、また、第2の実施の形態ではヨー角センサー8、ピッチ角センサー9および車高センサー10により車両の挙動を検出する例をそれぞれ示したが、車両の挙動を検出する手段は上述した一実施の形態に限定されない。また、検出する車両の挙動内容も道路横方向への変位に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】発明の第1の実施の形態の道路形状推定処理を示すフローチャートである。
【図3】道路モデルを示す図である。
【図4】道路モデルを撮像面に投影した図である。
【図5】車線の分岐点における白線の誤検出を示す図である。
【図6】図5に示す車線の分岐点を撮像面に投影した図である。
【図7】車両の直前に隣接車線から車両の割り込みがあった場合の白線の誤検出を示す図である。
【図8】図7に示す道路を撮像面に投影した図である。
【図9】車両前方に隣接車線から他車の割り込みがあった場合の白線の誤検出を示す図である。
【図10】図9に示す道路を撮像面に投影した図である。
【図11】発明の第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図12】発明の第2の実施の形態の道路形状推定処理を示すフローチャートである。
【図13】発明の第3の実施の形態の構成を示す図である。
【図14】発明の第3の実施の形態の道路形状推定処理を示すフローチャートである。
【図15】カメラの高さを示す道路パラメーターeの変化を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ
2 画像処理装置
3 メモリ
4 操舵角センサー
5 車速センサー
6 ディスプレイ
7、7A、7B マイクロコンピューター
8 ヨー角センサー
9 ピッチ角センサー
10 車高センサー

Claims (3)

  1. 車両周囲の画像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像画像を処理して道路上の白線を検出する白線検出手段と、
    前記白線検出結果に基づいて道路形状および車両挙動を表す道路モデルのパラメーターを設定するパラメーター設定手段とを備え、
    前記設定パラメーターに基づいて道路の形状を検出する道路形状検出装置であって、
    車両挙動を検出する車両挙動検出手段と、
    前記設定パラメーターに基づいて車両の挙動を推定する車両挙動推定手段と、
    前記車両挙動検出値と前記車両挙動推定値とに基づいて前記設定パラメーターを補正するパラメーター補正手段とを備えることを特徴とする道路形状検出装置。
  2. 請求項1に記載の道路形状検出装置において、
    前記車両挙動検出手段は、操舵角を検出する操舵角検出手段と、車速を検出する車速検出手段とを有し、前記操舵角検出値と前記車速検出値とに基づいて車両の横方向への変位を検出し、
    前記車両挙動推定手段は前記設定パラメーターに基づいて車両の道路横方向への変位を推定し、
    前記パラメーター補正手段は、前記横変位検出値と前記横変位推定値とに基づいて前記設定パラメーターを補正することを特徴とする道路形状検出装置。
  3. 請求項1に記載の道路形状検出装置において、
    前記車両挙動検出手段は、車両の道路に対するヨー角を検出するヨー角検出手段と、車両の道路に対するピッチ角を検出するピッチ角検出手段と、車高を検出する車高検出手段とを有し、前記ヨー角検出値、前記ピッチ角検出値および前記車高検出値に基づいて車両の道路横方向への変位を検出し、
    前記車両挙動推定手段は前記設定パラメーターに基づいて車両の道路横方向への変位を推定し、
    前記パラメーター補正手段は前記横変位検出値と前記横変位推定値とに基づいて前記設定パラメーターを補正することを特徴とする道路形状検出装置
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