JP2003014973A - 異種光ファイバの接続方法および異種光ファイバの接続部分の加熱処理装置 - Google Patents

異種光ファイバの接続方法および異種光ファイバの接続部分の加熱処理装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異種光ファイバ接続線の接続部分の加熱処理
を簡単、かつ、適切に終了する。 【解決手段】 モードフィールド径(MFD)が異なる
異種光ファイバ1,2を融着接続した後に、MFDを合
わせるための加熱処理を行う。このとき、加熱処理対象
の異種光ファイバ1,2の接続線と同じ種類の組み合わ
せであるダミーの異種光ファイバ1',2'の接続線を用
意する。そして、異種光ファイバ1,2の接続線と共
に、ダミーの異種光ファイバ1',2'の接続線の接続損
失を直接的に又は間接的に検出しながらダミーの異種光
ファイバ1',2'の接続線をも加熱処理する。ダミーの
異種光ファイバ1',2'の接続損失の検出値が予め定め
た終了タイミング決定値以下に低下したときに加熱処理
を終了する。加熱処理不足や加熱処理過剰ではない適切
なタイミングでもって簡単に加熱処理を終了できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モードフィールド
径(MFD)が異なる異種光ファイバを接続するための
異種光ファイバの接続方法および異種光ファイバの接続
部分を加熱処理するための装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】近年、光通信システムの大容量化が要求さ
れており、この要求に応えるべく、高速通信を行うため
の分散マネージメント線路が盛んに検討されている。そ
の分散マネージメント線路とは、例えば、図11(a)
に示されるような構成を有している。つまり、図11
(b)に示されるような分散特性を持つ単一モード光フ
ァイバ(例えば1300nm零分散光ファイバ)41と、この
単一モード光ファイバの分散および分散スロープを補償
する図11(c)に示されるような分散特性を持つ分散
補償光ファイバ(例えば、DCF(Dispersion Compsat
ing Fiber)、DSCF(Dispersion Slope Compsating
Fiber)、RDF(Reverse DispersionFiber)等)4
2とが接続されて成り、図11(d)に示されるような
分散特性を持ち長距離大容量WDM伝送に適した例えば
1550nm帯の高速通信を行うものである。このような分散
マネージメント線路40が光海底ケーブル等に使用され
る場合には、低損失かつ高強度な異種光ファイバ41,
42の接続が望まれている。なお、図11(a)中の符
号43は光増幅器を示している。
【0003】単一モード光ファイバである例えば1300nm
零分散光ファイバの波長1550nmでのMFDは9〜11μ
mである。また、MFD拡大型単一モード光ファイバに
おいては、MFDは11μm以上である。これに対し
て、負の高分散特性を持つ分散補償光ファイバは、比屈
折率差Δが3%前後と高く、コア径が2〜3μmであ
り、MFDは5μm程度である。このように、分散補償
光ファイバは、単一モード光ファイバに比べて、コア径
およびMFDが小さい。
【0004】このようなMFDが異なる異種光ファイバ
を例えば放電により融着接続した場合には、MFDの違
いに起因して接続損失が大きくなる。例えば、MFDが
10μmである単一モード光ファイバと、MFDが5μ
mである分散補償光ファイバとを光軸を略一致させて接
続した場合の接続損失は、約1.94dBとなる。
【0005】この接続損失増加を抑制するために、異種
光ファイバの接続端面同士を融着接続した後に、その異
種光ファイバ接続線の接続部分を例えばバーナ火炎や放
電を利用して加熱し、これにより、コア内のGeO
(ドーパント)を拡散させて分散補償光ファイバのM
FDを拡大して単一モード光ファイバのMFDに合わせ
る。この加熱処理を施すことによって、接続損失を大幅
に低減できることとなる。
【0006】その加熱処理の一例を示すと、例えば、バ
ーナ火炎を利用して加熱処理を行う場合には、図14に
示されるように、MFD拡大型単一モード光ファイバ4
5と、分散補償光ファイバ46というようなMFDが異
なる異種光ファイバ45,46を融着接続した後に、そ
の異種光ファイバ接続線のうちの一方側の端部に光源4
7を接続し、他方側の端部にはパワーメータ48を接続
する。そして、加熱処理装置50によって異種光ファイ
バ接続線の接続部分Xを加熱する。
【0007】このとき、光源47とパワーメータ48を
利用して、当該光源47からパワーメータ48に至るま
での光経路の光損失を時々刻々と検出し、この検出値に
基づいて異種光ファイバ接続線の接続損失を時々刻々と
算出する。そして、この算出した接続損失が予め定めた
終了タイミング決定値以下に低下したことを検知したと
きに、加熱処理を終了する。
【0008】また、放電を利用して加熱処理を行う場合
には、例えば、図15のフローチャートに示されるよう
に、ステップ101において放電により異種光ファイバの
融着接続(主放電)が終了した後に、ステップ102にお
いて、カメラにより、その異種光ファイバ接続線の接続
部分の画像を取り込んで画像処理し、輝度分布などの複
数のデータを測定する。そして、ステップ103におい
て、その測定により得られた複数のデータに基づいて異
種光ファイバ接続線の接続損失を算出する。
【0009】その後、ステップ104において、その算出
された接続損失を予め定められた加熱処理要否決定値に
比較して、接続損失の算出値が加熱処理要否決定値より
も大きいか否かを判断して加熱処理(追加放電)の要否
を判断する。そして、接続損失の算出値が加熱処理要否
決定値よりも大きいと判断した場合には、ステップ105
において、加熱処理(追加放電)を行う。この際、異種
光ファイバ接続線の各ファイバのMFDや、前記接続損
失の算出値や、予め与えられている目標の接続損失など
の多数のデータを利用して、加熱処理のための放電条件
を求め、この求めた放電条件に従って加熱処理用の放電
を行う。
【0010】その放電の後に、再び、ステップ102以降
の動作を繰り返して行う。そして、ステップ104におい
て、接続損失の再算出値が加熱処理要否決定値以下とな
ったと判断したときに、加熱処理を終了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな2つの加熱処理の例では、異種光ファイバ接続線の
接続損失を算出し、その接続損失の算出値に基づいて加
熱処理の終了を決定していた。しかしながら、その接続
損失の算出には複数の測定値を利用するために、接続損
失の算出値は精度の良いものとはいえないものである。
このため、加熱処理を適切なタイミングで終了させるこ
とができない場合があり、加熱処理不足や加熱処理過剰
の事態が発生して、異種光ファイバ接続線の接続損失が
目標の接続損失よりも大きくなってしまう虞があった。
【0012】この問題を解決するためには、例えば、O
TDRを利用して異種光ファイバ接続線の接続損失を直
接的に検出することが考えられる。
【0013】しかしながら、OTDRを利用して接続損
失を直接検出できない場合がある。例えば、光海底ケー
ブルは多数本の光ケーブルが中継器を介して接続されて
成るものであり、この光海底ケーブルを敷設する際に
は、例えば、船を利用して、光ケーブルを海底に敷設し
ながら、船上で光ケーブル同士の接続や、光ケーブルと
中継器の接続が行われる。このような場合に、異種光フ
ァイバの接続が行われる際には、融着接続後の加熱処理
時において、異種光ファイバ接続線にOTDRを接続し
て接続損失を直接的に検出することは実質的にできな
い。
【0014】この場合には、OTDRだけでなく、光源
およびパワーメータも接続することはできないので、異
種光ファイバ接続線の接続部分を外側から見た画像情報
に基づいて接続損失を推測せざるを得ない。その接続損
失の推測の精度はあまり良くなく、加熱処理の終了を適
切なタイミングで行うことが非常に難しい。このため、
加熱処理不足や加熱処理過剰によって、異種光ファイバ
接続線の接続損失が大きくなってしまう場合が多く、問
題である。
【0015】図12には光増幅器30の一構造例が模式
的に示されている。この光増幅器30は、複数の単一モ
ード光ファイバ31と、エルビウムドープ光ファイバ3
2と、カプラ33と、光源34とを有して構成されてい
る。この光増幅器30において、単一モード光ファイバ
31とエルビウムドープ光ファイバ32は互いにMFD
が異なることから、それら単一モード光ファイバ31と
エルビウムドープ光ファイバ32を接続した際にも、そ
の接続部分XにおいてMFDを合わせるための加熱処理
が行われる。
【0016】このとき、単一モード光ファイバ31は数
メートル程度というように短尺であることから、長さ不
足により、その単一モード光ファイバ31とエルビウム
ドープ光ファイバ32の接続損失をOTDRによって直
接的に検出することはできない。
【0017】図13には分散補償ファイバモジュール3
5の一構造例が模式的に示されている。この分散補償フ
ァイバモジュール35は、コネクタ36と、複数の単一
モード光ファイバ37と、分散補償光ファイバ38とを
有して構成されている。この分散補償ファイバモジュー
ル35においても、単一モード光ファイバ37は短尺で
あることから、長さ不足により、単一モード光ファイバ
37と分散補償光ファイバ38の接続損失をOTDRを
利用して直接的に検出することができない。
【0018】上記のようにOTDRを利用して異種光フ
ァイバ接続線の接続損失を直接的に検出することができ
ない場合には、加熱処理を適切なタイミングで終了させ
ることができない虞があり、問題であった。
【0019】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、異種光ファイバ接続線の接
続部分の加熱処理を適切なタイミングで終了させること
が容易であり、低損失な接続を達成できる異種光ファイ
バの接続方法および異種光ファイバの接続部分の加熱処
理装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、モードフ
ィールド径が異なる異種光ファイバの接続端面同士を融
着接続し、その後に、その接続部分を加熱して当該接続
部分の各光ファイバのモードフィールド径を合わせる加
熱処理を行う異種光ファイバの接続方法において、加熱
処理対象の異種光ファイバ接続線と同じ種類の組み合わ
せであるダミーの異種光ファイバ接続線を用意してお
き、加熱処理を行う際には、加熱処理対象の異種光ファ
イバ接続線の接続部分を加熱処理すると共に、ダミーの
異種光ファイバ接続線の接続損失を直接的にあるいは間
接的に検出しながらダミーの異種光ファイバ接続線の接
続部分を加熱処理し、ダミーの異種光ファイバ接続線の
接続損失の検出値が予め定めた終了タイミング決定値以
下に低下したときに加熱処理を終了する構成をもって前
記課題を解決する手段としている。
【0021】第2の発明は、第1の発明の構成を備え、
複数の波長に対するダミーの異種光ファイバ接続線の接
続損失を検出し、それら各波長に対する接続損失の検出
値が全て、それぞれ各波長毎に定められた終了タイミン
グ決定値以下に低下したときに加熱処理を終了すること
を特徴として構成されている。
【0022】第3の発明は、第1又は第2の発明の何れ
か1つの発明の構成を備え、複数本の異種光ファイバ接
続線の接続部分を同時に加熱処理する構成と成してお
り、それら複数本の異種光ファイバ接続線にそれぞれ対
応する複数本のダミーの異種光ファイバ接続線を用意
し、加熱処理を行う際には、加熱処理対象の複数本の異
種光ファイバ接続線の配置に応じて複数本のダミーの異
種光ファイバ接続線を配置し、それらダミーの異種光フ
ァイバ接続線のうちの1本以上の接続損失を直接的に又
は間接的に検出しながら各ダミーの異種光ファイバ接続
線を加熱処理対象の異種光ファイバ接続線と共に加熱処
理し、接続損失の検出値が予め定めた終了タイミング決
定値以下に低下したときに加熱処理を終了することを特
徴として構成されている。
【0023】第4の発明は、第1又は第2又は第3の発
明の構成を備え、ダミーの異種光ファイバ接続線の接続
損失はOTDRを利用して直接的に検出することを特徴
として構成されている。
【0024】第5の発明は、第1又は第2又は第3の発
明の構成を備え、ダミーの異種光ファイバ接続線の一端
側に光源を接続し、他端側にパワーメータを接続し、そ
れら光源とパワーメータを利用して、ダミーの異種光フ
ァイバ接続線の接続部分を含む光経路の光損失を検出
し、この光損失の検出値を間接的な接続損失検出値とし
て加熱処理終了決定に用いることを特徴として構成され
ている。
【0025】第6の発明は、モードフィールド径が異な
る異種光ファイバの接続端面同士を融着接続し、その後
に、その接続部分を加熱して当該接続部分の各光ファイ
バのモードフィールド径を合わせる加熱処理を行う異種
光ファイバの接続方法において、複数本の異種光ファイ
バ接続線の接続部分を同時に加熱処理する構成と成し、
その加熱処理を行う際には、1本以上の異種光ファイバ
接続線において接続部分を含む光経路の光損失を検出し
ながら加熱処理を行い、それら光損失の検出値が予め定
めた終了タイミング決定値以下に低下したときに加熱処
理を終了することを特徴として構成されている。
【0026】第7の発明は、モードフィールド径が異な
る異種光ファイバの接続端面同士を融着接続し、その後
に、その接続部分を加熱して当該接続部分の各光ファイ
バのモードフィールド径を合わせる加熱処理を行う異種
光ファイバの接続方法において、複数本の異種光ファイ
バ接続線の接続部分を同時に加熱処理する構成と成し、
その加熱処理を行う際には、2本以上の異種光ファイバ
接続線において接続部分を含む光経路の光損失を検出し
ながら加熱処理を行い、それら光損失の検出値のばらつ
きが予め定めた許容範囲内に収束したときに加熱処理を
終了することを特徴として構成されている。
【0027】第8の発明は、第3又は第6又は第7の発
明の構成を備え、複数本の異種光ファイバ接続線はリボ
ン型光ファイバ線であることを特徴として構成されてい
る。
【0028】第9の発明は、第1〜第8の発明の何れか
1つの発明の構成を備え、加熱処理は放電を利用して行
うことを特徴として構成されている。
【0029】第10の発明は、第1〜第8の発明の何れ
か1つの発明の構成を備え、加熱処理はバーナ火炎を利
用して行うことを特徴として構成されている。
【0030】第11の発明は、モードフィールド径が異
なる異種光ファイバの接続端面同士を融着接続した後
に、その接続部分を加熱して当該接続部分の各光ファイ
バのモードフィールド径を合わせる加熱処理を行う装置
において、異種光ファイバ接続線の接続損失を間接的に
又は直接的に検出する接続損失測定部から接続損失の検
出値を時々刻々と取り込む接続損失取り込み部と、その
取り込まれた接続損失の検出値を予め与えられている終
了タイミング決定値に比較して接続損失の検出値が終了
タイミング決定値以下であると判断したときに加熱処理
を終了させる加熱処理終了決定部とが設けられているこ
とを特徴として構成されている。
【0031】第12の発明は、第11の発明の構成を備
え、異種光ファイバ接続線の接続部分に間欠的に放電を
かけて加熱処理を行う構成と成し、接続損失取り込み部
により取り込まれた各放電区間前後の接続損失の検出値
に基づいて各区間毎の放電による接続損失低下量を算出
する接続損失低下量算出部が設けられ、また、その算出
された接続損失低下量が予め定められた設定値以下に低
下したことを検知したときに、予め定められた放電条件
変更用データに基づいて間欠放電の放電強度と放電中断
時間と放電時間とのうちの少なくとも1つの放電条件を
変更する放電条件変更部が設けられていることを特徴と
して構成されている。
【0032】第13の発明は、第11又は第12の発明
の構成を備え、異種光ファイバ接続線の接続部分の外径
寸法を測定する外径測定部と、異種光ファイバ接続線の
接続部分に引っ張り方向と押し込み方向の力の印加が可
能な力印加手段とが設けられ、また、加熱処理を開始す
る前に測定された異種光ファイバ接続線の接続部分の外
径寸法と、加熱処理が開始された以降に測定された異種
光ファイバ接続線の接続部分の外径寸法とを取り込ん
で、その外径寸法変動量を検出する外径寸法変動量検出
部が設けられ、さらに、検出された外径寸法変動量を補
正するための引っ張り方向又は押し込み方向の力を異種
光ファイバ接続線の接続部分に印加させる外径変動補正
制御部が設けられていることを特徴として構成されてい
る。
【0033】第14の発明は、第12又は第13の発明
の構成を備え、加熱処理装置は、放電により異種光ファ
イバを融着接続する融着接続装置により構成されてお
り、融着接続終了後に測定された異種光ファイバの接続
損失が予め定められている加熱処理要否決定値よりも大
きい場合には融着接続に引き続いて加熱処理を行うこと
を決定する加熱処理要否判定部が設けられていることを
特徴として構成されている。
【0034】第15の発明は、第11〜第14の発明の
何れか1つの発明の構成を備え、複数の異種光ファイバ
接続線を設置するファイバ設置部が設けられていること
を特徴として構成されている。
【0035】本発明では、例えば、加熱処理対象の異種
光ファイバ接続線と同じ種類の組み合わせであるダミー
の異種光ファイバ接続線を用意しておく。そして、加熱
処理対象の異種光ファイバ接続線を加熱処理すると共
に、ダミーの異種光ファイバ接続線をも加熱処理する。
この際、ダミーの異種光ファイバ接続線の接続損失を直
接的に又は間接的に検出しながら加熱処理を行う。そし
て、その接続損失の検出値が予め定めた終了タイミング
決定値以下に低下したときに加熱処理を終了する。
【0036】ダミーの異種光ファイバ接続線の種類の組
み合わせが加熱処理対象の異種光ファイバ接続線と等し
いので、加熱処理前においてダミーの異種光ファイバ接
続線の接続損失が加熱処理対象の異種光ファイバ接続線
の接続損失と異なっていても、加熱処理によって、それ
ら接続損失は低下すると共に、接続損失のずれは小さく
なり、目標の接続損失の近傍では、ずれは殆ど無くな
る。このことは本発明者の実験などにより分かった現象
である。
【0037】このため、加熱処理対象の異種光ファイバ
接続線の接続損失を直接的に検出しなくとも、ダミーの
異種光ファイバ接続線の接続損失に基づいて加熱処理の
終了タイミングを決定することにより、加熱処理過剰や
加熱処理不足が無い適切なタイミングで加熱処理を終了
させることができる。しかも、加熱処理の終了タイミン
グを決定するために複雑な演算を行わなくて済むので、
非常に容易に加熱処理の終了を決定することができる。
【0038】よって、加熱処理対象の異種光ファイバ接
続線の接続損失を直接的に検出できない場合において
も、その異種光ファイバ接続線の加熱処理を適切なタイ
ミングで終了させることができて、低損失な異種光ファ
イバ接続線を容易に得ることができることとなる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。
【0040】例えば、MFDが4.9μmである分散補償
光ファイバと、MFDが12μmであるMFD拡大型単
一モード光ファイバとを融着接続し、その後に、加熱処
理を行って分散補償光ファイバのMFDを拡大していく
場合に、分散補償光ファイバとMFD拡大型単一モード
光ファイバとの接続損失がどのように変化するのかを、
本発明者は、演算により求めた。その結果が図2のグラ
フに示されている。なお、図2のグラフにおいて、実線
Aと一点鎖線Bと点線Cと二点鎖線Dは、融着接続した
直後の分散補償光ファイバとMFD拡大型単一モード光
ファイバとの光軸ずれ量の違いによるものであり、実線
Aは、光軸ずれ量が0.5μmの場合であり、一点鎖線B
は光軸ずれ量が0.9μmの場合であり、点線Cは光軸ず
れ量が1.5μmの場合であり、二点鎖線Dは光軸ずれ量
が2.0μmの場合である。
【0041】このグラフから本発明者は、融着接続直後
の異種光ファイバの光軸ずれ量が例えば約0.9μm程度
(なお、この数値は異種光ファイバ接続線の種類等によ
り異なる)よりも小さく抑えることができていれば、異
種光ファイバ接続線の接続部分の加熱処理によって、異
種光ファイバ接続線の接続損失を約0.1dB以下というよ
うな良好な低損失に低下できることに気付いた。
【0042】また、本発明者は次に示すような実験を行
った。その実験とは、MFDが4.9μmである分散補償
光ファイバと、MFDが12μmであるMFD拡大型単
一モード光ファイバとを融着接続し、その後に、加熱処
理を行って分散補償光ファイバのMFDを拡大した。そ
の加熱処理中における異種光ファイバ接続線の接続損失
の時間的な変化を測定した。なお、この実験では、分散
補償光ファイバとMFD拡大型単一モード光ファイバの
異種光ファイバ接続線を10個作製し、それら10個の
サンプルについて、OTDRを利用して接続損失を測定
した。
【0043】この実験の結果が図3のグラフに示されて
いる。また、加熱処理を開始する前と、加熱処理を開始
してから40秒(ポイント1)、65秒(ポイント
2)、180秒(ポイント3)、300秒(ポイント
4)の各時間が経過したときと、加熱処理終了後とに関
して、10個のサンプルの接続損失の平均値と最大値と
最小値と標準偏差をそれぞれ求めた。その結果が表1に
示されている。
【0044】
【表1】
【0045】この実験から本発明者は、次に示すような
ことに気付いた。すなわち、加熱処理によって分散補償
光ファイバのMFDを拡大することによって、分散補償
光ファイバとMFD拡大型単一モード光ファイバとの異
種光ファイバ接続線の接続損失を小さくすることができ
るのはもちろんのこと、加熱処理前の接続損失が異なっ
ていても、加熱処理によって、その接続損失の差異は小
さくなり、それら異種光ファイバ接続線の接続損失は、
光ファイバの屈折率分布などにより定まる一定値にほぼ
収束するということが分かった。
【0046】このことから、加熱処理対象の異種光ファ
イバ接続線の接続損失を直接的に検出しなくとも、その
加熱処理対象の異種光ファイバ接続線と同じ種類の組み
合わせを持つダミーの異種光ファイバ接続線の接続損失
を利用して、加熱処理の終了タイミングを決定してもよ
いことに本発明者は気付いた。
【0047】このことを考慮して、本発明者は以下に示
すような異種光ファイバの接続手法を考え出した。
【0048】第1実施形態例では、ダミーの異種光ファ
イバ接続線と、OTDRとを利用して、加熱処理の終了
を決定することを特徴としている。それ以外の異種光フ
ァイバの接続手法は従来と同様であり、ここでは、加熱
処理以外の異種光ファイバの接続手法の説明は省略す
る。
【0049】すなわち、この第1実施形態例では、図1
に示されるように、互いにMFDが異なる光ファイバ1
と光ファイバ2を融着接続した後に、それら異種光ファ
イバ1,2のMFDを合わせるための加熱処理を次に示
すように行う。なお、異種光ファイバ1,2の組み合わ
せには、例えば単一モード光ファイバ(MFDが10μ
m)と分散補償光ファイバ(MFDが4.9μm)の場合
や、MFD拡大型単一モード光ファイバ(MFDが12
μm)と分散補償光ファイバの場合や、単一モード光フ
ァイバとエルビウムドープ光ファイバの場合や、単一モ
ード光ファイバとMFD拡大型単一モード光ファイバの
場合など、様々な組み合わせがあり、ここでは、その何
れの組み合わせでもよい。
【0050】また、光ファイバ1と同じ屈折率分布特性
およびMFDを持つダミーの光ファイバ1'を用意する
と共に、光ファイバ2と同じ屈折率分布特性およびMF
Dを持つダミーの光ファイバ2'を用意する。そして、
それらダミーの光ファイバ1',2'を融着接続する。な
お、これらダミーの光ファイバ1',2'の融着接続は、
光ファイバ1,2の融着接続と別々に行ってもよいし、
同時に行ってもよい。
【0051】ダミーの光ファイバ1',2'の融着接続の
後には、OTDR3によって、そのダミーの異種光ファ
イバ1',2'の接続損失を測定する。次に、その接続損
失の測定値と、予め定めた終了タイミング決定値(例え
ば0.07dB)との差分を目標接続損失低下量Δαとして検
出する。
【0052】異種光ファイバ1,2の接続線の加熱処理
を行う際には、その異種光ファイバ1,2の接続部分X
と、ダミーの異種光ファイバ1'、2'の接続部分Yとを
並設させて、それら接続部分X,Yを加熱処理装置4に
固定する。この加熱処理装置4は、異種光ファイバ1,
2の接続部分を加熱して異種光ファイバ1,2のMFD
を合わせるための装置である。この加熱処理装置4に
は、バーナ火炎を利用して接続部分を加熱するものや、
放電を利用して接続部分を加熱するもの等の複数種があ
り、ここでは、何れの構成のものでもよく、その装置の
説明は省略する。なお、放電により異種光ファイバを融
着接続させる融着接続装置が加熱処理装置4として機能
することもある。この場合には、異種光ファイバは融着
接続工程において設置された状態のまま、引き続いて加
熱処理が行われることとなる。
【0053】然る後に、加熱処理装置4によって、異種
光ファイバ1,2の接続部分Xと、ダミーの異種光ファ
イバ1',2'の接続部分Yとを同時に、かつ、同様に加
熱処理する。この際、ダミーの異種光ファイバ1',2'
の接続損失をOTDR3によって時々刻々と検出しなが
ら加熱処理を行っていく。この加熱処理により、ダミー
の異種光ファイバ1',2'の接続損失が低下していき、
加熱処理開始前の接続損失に対する接続損失の低下量が
目標の接続損失低下量Δαに達したときに(換言すれ
ば、ダミーの異種光ファイバ1',2'の接続損失が設定
の終了タイミング決定値以下に低下したときに)、加熱
処理を終了する。
【0054】この第1実施形態例によれば、ダミーの異
種光ファイバ1'、2'を用意してダミーの異種光ファイ
バ接続線を形成し、加熱処理時には、そのダミーの異種
光ファイバ接続線の接続損失を利用して、異種光ファイ
バ1,2の接続部分Xの加熱処理の終了タイミングを決
定する構成とした。これにより、海底ケーブルの敷設時
や、光増幅器や分散補償ファイバモジュールの製造時な
どのように、加熱処理対象の異種光ファイバ1,2の接
続損失を正確に検出することができない場合において、
その加熱処理対象の異種光ファイバ1,2の接続損失を
演算により推定検出するという手間を掛けることなく、
非常に簡単に加熱処理の終了タイミングを決定すること
ができる。
【0055】しかも、この第1実施形態例では、ダミー
の異種光ファイバ1',2'の接続線は、加熱処理対象の
異種光ファイバ1,2の接続線と同じ種類の組み合わせ
であることから、前述したように、仮に、加熱処理前
に、異種光ファイバ1,2の接続損失と、ダミーの異種
光ファイバ1',2'の接続損失とが一致していなくと
も、加熱処理によって、それら異種光ファイバ1,2と
ダミーの異種光ファイバ1',2'の各接続損失の差異は
殆ど無くなるので、ダミーの異種光ファイバ1',2'の
接続損失に基づいて加熱処理の終了タイミングを決定し
ても、加熱処理過剰や加熱処理不足の問題をほぼ確実に
防止できて、適切なタイミングで加熱処理を終了させる
ことができる。
【0056】このことは、本発明者の実験によって、確
認されている。その実験とは、この第1実施形態例に示
した異種光ファイバの接続手法に従って、MFDが12
μmであるMFD拡大型単一モード光ファイバと、MF
Dが4.9μmである分散補償光ファイバとの異種光ファ
イバ接続線の加熱処理を行った。この結果、加熱処理対
象の異種光ファイバ接続線の接続損失を直接的に検出し
なかったのにも拘わらず、ダミーの異種光ファイバ接続
線の接続損失に基づいて加熱処理終了を決定することに
より、異種光ファイバ接続線の接続損失が0.04dBという
非常に良好な状態となったところで、加熱処理を終了で
きたことが分かった。
【0057】このように、この第1実施形態例の如く、
ダミーの異種光ファイバ接続線を利用して加熱処理の終
了タイミングを決定する構成とすることにより、簡単
に、かつ、加熱処理過剰や加熱処理不足の心配が無い適
切なタイミングでもって加熱処理を終了させることがで
きることとなる。
【0058】なお、この第1実施形態例では、加熱処理
を開始する前に、ダミーの異種光ファイバ1',2'の接
続損失を検出し、この検出値と終了タイミング決定値に
よって目標接続損失低下量Δαを求めた。そして、加熱
処理によりダミーの異種光ファイバ1',2'の接続損失
の低下量が目標接続損失低下量Δαに達したときに、加
熱処理を終了させていたが、例えば、加熱処理中には、
時々刻々と検出されるダミーの異種光ファイバ1',2'
の接続損失の検出値と、終了タイミング決定値とを比較
し、この比較の結果、検出値が終了タイミング決定値以
下に低下したと判断したときに加熱処理を終了する構成
としてもよい。この場合には、目標接続損失低下量Δα
を求める必要がないので、その分、加熱処理動作の煩雑
化を抑制することができる。
【0059】また、この第1実施形態例に示した異種光
ファイバの接続手法は、図4に示すように異種光ファイ
バ1,2の接続部分Xよりも前段側に光増幅器5が設け
られている場合や、図5に示されるように異種光ファイ
バ1,2の接続部分Xよりも後段側に光増幅器5が設け
られている場合や、図6に示されるように分散補償ファ
イバモジュールや光増幅器の内部における異種光ファイ
バ1,2の接続に関しても、適用することができて、こ
の第1実施形態例と同様の優れた効果を奏することがで
きる。
【0060】さらに、この第1実施形態例では、ダミー
の異種光ファイバ1',2'の接続損失を測定した後に、
そのダミーの異種光ファイバ1',2'の接続部分Yを加
熱処理装置4に固定していたが、例えば、ダミーの異種
光ファイバ1',2'の接続部分Yを加熱処理装置4に固
定した後に、OTDR3によってダミーの異種光ファイ
バ1',2'の接続損失を測定してもよい。
【0061】以下に、第2実施形態例を説明する。な
お、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態
例と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部分の
重複説明は省略する。
【0062】異種光ファイバ接続線の加熱処理を行って
いるときには、その異種光ファイバ接続線の接続部分を
含む光経路の光損失は、加熱処理による接続損失の低下
変動に伴って変動する。このことから、本発明者は、異
種光ファイバ接続線の接続損失を直接的に検出しなくと
も、その異種光ファイバ接続線の接続部分を含む光経路
の光損失を間接的な接続損失検出値として検出して加熱
処理終了決定に用いてもよいことに気付いた。
【0063】この第2実施形態例では、第1実施形態例
と同様に、加熱処理の終了タイミングをダミーの異種光
ファイバ1',2'を利用して決定するが、OTDR3を
用いるのではなく、光源とパワーメータを用いてダミー
の異種光ファイバ1',2'の光損失を検出し当該検出値
に基づいて加熱処理の終了タイミングを決定する。
【0064】すなわち、図7に示されるように、この第
2実施形態例では、ダミーの異種光ファイバ1',2'の
接続線の一端側に光源7を接続し、他方側にパワーメー
タ8を接続する。この状態で、異種光ファイバ1,2の
接続部分Xと、ダミーの異種光ファイバ1',2'の接続
部分Yとを同時に、かつ、同様に、加熱処理装置4によ
り加熱処理する。この際、光源7とパワーメータ8を利
用して、光源7からパワーメータ8に至る光経路の光損
失を時々刻々と検出する。そして、その検出値と、予め
与えられている終了タイミング決定値とを比較する。
【0065】その終了タイミング決定値は、ダミーの異
種光ファイバ1',2'の接続損失が予め定められた目標
の接続損失(例えば0.1dB以下)であるときのダミーの
異種光ファイバ1',2'の光損失であり、予め演算等に
より求めておく。
【0066】その終了タイミング決定値と、光損失の検
出値との比較により、光損失の検出値が終了タイミング
決定値以下に低下したときに、加熱処理を終了する。
【0067】この第2実施形態例によれば、ダミーの異
種光ファイバ1',2'の接続線の光損失を間接的な接続
損失として加熱処理終了決定に利用するので、第1実施
形態例と同様に、接続損失を算出するという面倒が無
く、簡単に、加熱処理の終了タイミングを決定すること
ができる。
【0068】しかも、加熱処理によるダミーの異種光フ
ァイバ1',2'の光損失の低下変動は、加熱処理対象の
異種光ファイバ1,2の接続損失と同様であることか
ら、適切なタイミングで加熱処理を終了することができ
て、加熱処理不足や加熱処理過剰により接続損失が大き
いということなく、異種光ファイバ1,2の低損失な接
続を達成することができる。
【0069】以下に、第3実施形態例を説明する。この
第3実施形態例では、複数の異種光ファイバ接続線を同
時に加熱処理する場合の一例を示す。なお、この第3実
施形態例は、複数の異種光ファイバ接続線がリボン型光
ファイバ線である場合と、それぞれ別個独立している場
合との両方に適用することができるものである。また、
この第3実施形態例の説明において、前記各実施形態例
と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部分の重
複説明は省略する。
【0070】この第3実施形態例では、図8に示される
ように、加熱処理対象の複数本の異種光ファイバ接続線
にそれぞれ対応する複数本のダミーの異種光ファイバ接
続線を用意する。そして、加熱処理を行う際には、ま
ず、加熱処理対象の複数本の異種光ファイバ接続線の配
置に応じてダミーの異種光ファイバ接続線を配置する。
なお、別個独立の複数の異種光ファイバ接続線を配置す
る場合には、加熱処理時における熱分布のばらつきが抑
制できるように配置することが好ましい。
【0071】そして、前記各実施形態例と同様に、OT
DRを利用して直接的に、又は、光源とパワーメータを
利用して間接的に、ダミーの異種光ファイバ接続線の接
続損失を検出しながら、複数本の加熱処理対象の異種光
ファイバ接続線と共に複数本のダミーの異種光ファイバ
接続線を加熱処理する。もちろん、このとき、複数の異
種光ファイバ接続線の接続部分が同様に熱を受けること
ができるように加熱条件が設定されている。
【0072】この加熱処理時における接続損失の検出
は、少なくとも1本のダミーの異種光ファイバ接続線に
ついて行えばよく、全てのダミーの異種光ファイバ接続
線に関して接続損失の検出を行わなくともよい。それと
いうのは、前述したように、加熱処理による複数の異種
光ファイバ接続線の接続損失の低下変動は同様であるこ
とから、少なくとも1本のダミーの異種光ファイバ接続
線の接続損失を検出することで、加熱処理対象の異種光
ファイバ接続線の接続損失の低下変動状況を得ることが
できるからである。
【0073】この第3実施形態例によれば、複数の異種
光ファイバ接続線を同時に加熱処理する場合にも、前記
各実施形態例と同様にして、ダミーの異種光ファイバ接
続線を利用して、加熱処理の終了タイミングを決定する
構成とした。このため、前記各実施形態例と同様に、接
続損失を算出するという手間が無くて簡単に、かつ、適
切なタイミングでもって加熱処理を終了させることがで
きる。
【0074】また、この第3実施形態例では、複数のダ
ミーの異種光ファイバ接続線を用いるが、全てのダミー
の異種光ファイバ接続線の接続損失を検出しなくともよ
いので、ダミーの異種光ファイバ接続線の接続損失検出
の煩雑化を防止することができる。
【0075】以下に、第4実施形態例を説明する。な
お、この第4実施形態例の説明において、前記各実施形
態例と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部分
の重複説明は省略する。
【0076】この第4実施形態例では、複数の異種光フ
ァイバ接続線を同時に加熱処理する際に、それら複数の
異種光ファイバ接続線のうちの少なくとも1本において
接続部分を含む光経路の光損失を検出できる場合を対象
としている。この第4実施形態例において特徴的なこと
は、ダミーの異種光ファイバ接続線を用いずに、加熱処
理の終了タイミングを決定することである。
【0077】すなわち、加熱処理を行う際には、例えば
光源とパワーメータを利用して、1本以上の異種光ファ
イバ接続線において接続部分を含む光経路の光損失を検
出しながら、複数の異種光ファイバ接続線を同時に加熱
処理する。そして、光損失の検出値が予め定めた終了タ
イミング決定値以下に低下したときに、加熱処理を終了
する。
【0078】従来では、複数本の異種光ファイバ接続線
を同時に加熱処理する場合には、加熱処理の終了タイミ
ングを決定するために、それら異種光ファイバ接続線の
各接続損失を精度良く検出しようとしていたために、加
熱処理終了を決定するのが非常に難しかった。これに対
して、この第4実施形態例では、複数本の異種光ファイ
バ接続線を同時に加熱処理する際に、少なくとも1本の
異種光ファイバ接続線において接続部分を含む光損失を
検出し、この光損失の検出値に基づいて加熱処理を終了
するので、前記各実施形態例と同様に、接続損失を算出
するという面倒が無くて簡単に、かつ、適切なタイミン
グでもって加熱処理を終了することができる。
【0079】また、この第4実施形態例では、ダミーの
異種光ファイバ接続線を用いないので、前記各実施形態
例に比べて、加熱処理の作業を容易にすることができ
る。
【0080】以下に、第5実施形態例を説明する。な
お、この第5実施形態例の説明において、前記各実施形
態例と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部分
の重複説明は省略する。
【0081】この第5実施形態例では、第4実施形態例
と同様に、複数の異種光ファイバ接続線を同時に加熱処
理する際に、それら異種光ファイバ接続線のうちの少な
くとも2本以上において接続部分を含む光経路の光損失
を検出できる場合を対象としている。前述したように、
複数の異種光ファイバ接続線は、接続の種類の組み合わ
せが等しければ、加熱処理前の各接続損失にばらつきが
あっても、加熱処理によって、それら接続損失は低下し
ながら収束していく。
【0082】この現象を利用して、この第5実施形態例
では、複数の異種光ファイバ接続線を同時に加熱処理す
る際に、それら異種光ファイバ接続線のうちの2本以上
において接続部分を含む光経路の光損失を検出しながら
加熱処理を行う。そして、それら光損失の検出値のばら
つきが予め定めた許容範囲内に収束したときに加熱処理
を終了する。なお、好ましくは、そのような光損失の検
出値のばらつきの条件だけでなく、それら光損失の検出
値が予め定めた終了タイミング決定値以下になるという
条件をも満たしたときに、加熱処理を終了することが好
ましい。
【0083】この第5実施形態例によれば、前記各実施
形態例と同様に、接続損失を算出するという手間が無く
て簡単に、かつ、適切なタイミングでもって加熱処理を
終了させることができる。また、第4実施形態例と同様
に、ダミーの異種光ファイバ接続線を用いないくて済む
ので、加熱処理の作業を容易にすることができる。
【0084】以下に、第6実施形態例を説明する。この
第6実施形態例では、前記各実施形態例に示した異種光
ファイバの接続手法を用いて加熱処理を行うことができ
る加熱処理装置の一例を示す。この第6実施形態例に示
す加熱処理装置は、放電を利用して、異種光ファイバ接
続線の加熱処理を行うものであり、融着接続から引き続
き加熱処理を行うことが可能な融着接続装置である。
【0085】この第6実施形態例に示す加熱処理装置
は、複数本の異種光ファイバ接続線を設置するファイバ
設置部(図示せず)と、図9に示されるように、制御装
置11と、力印加手段12とを有して構成されており、
この加熱処理装置には接続損失測定部13および外径測
定部14が装着される。
【0086】力印加手段12は、ファイバ設置部に設置
された異種光ファイバの接続部分に引っ張り方向と押し
込み方向の力を印加することが可能な構成を備えてい
る。
【0087】接続損失測定部13は光源とパワーメータ
から成るものであり、光源からパワーメータに至る光経
路の光損失を間接的な異種光ファイバ接続線の接続損失
として検出する。なお、前記各実施形態例に示したよう
に、ダミーの異種光ファイバ接続線を利用して加熱処理
の終了タイミングを決定する場合には、接続損失測定部
13は、ダミーの異種光ファイバ接続線の接続損失を間
接的に検出することとなる。また、加熱処理対象の複数
本の異種光ファイバ接続線の中の1本以上の接続損失に
基づいて加熱処理の終了タイミングを決定する場合に
は、接続損失測定部13は、加熱処理対象の複数本の異
種光ファイバ接続線の中の選択されたものの接続損失を
間接的に検出することとなる。
【0088】外径測定部14は加熱処理対象の異種光フ
ァイバ接続線の接続部分の画像を取り込んで画像処理に
より加熱処理対象の異種光ファイバ接続線の接続部分の
外径を測定する構成を備えている。
【0089】制御装置11は、融着接続制御部16と、
加熱処理要否判定部17と、接続損失取り込み部18
と、接続損失低下量算出部19と、加熱処理制御部20
と、加熱処理終了決定部21と、外径寸法変動量検出部
22と、放電条件変更部23と、外径変動補制御部24
とを有して構成されている。
【0090】融着接続制御部16は予め定められた融着
接続用プログラムに従って、ファイバ設置部に配置され
た異種光ファイバを融着接続するための放電を制御する
構成を備えている。その異種光ファイバを融着接続する
ための放電制御の手法には様々な手法があり、ここで
は、何れの手法を採用してもよく、その説明は省略す
る。
【0091】接続損失取り込み部18は接続損失測定部
13によって間接的に検出された異種光ファイバ接続線
の接続損失を時々刻々と取り込む構成を有する。
【0092】ところで、融着接続用の放電によって、異
種光ファイバ同士が融着接続されると共に、MFDがほ
ぼ一致することがある。この場合には、融着接続の工程
が終了した段階で異種光ファイバ接続線の接続損失が小
さく抑制されているので、加熱処理を行わなくともよ
い。
【0093】このことから、この第6実施形態例では、
異種光ファイバを融着接続すると共にダミーの異種光フ
ァイバをも同時に融着接続する場合や、複数本の異種光
ファイバを同時に融着接続した場合において、その融着
接続の後に、ダミーの異種光ファイバ接続線の接続損失
や、複数の異種光ファイバ接続線のうちの1本以上の接
続損失に基づいて、加熱処理の要否を判定する構成を備
えた。つまり、加熱処理要否判定部17が設けられてい
る。
【0094】例えば、加熱処理要否判定部17は、融着
接続制御部16の動作情報に基づいて融着接続が終了し
たことを検知したときに、その融着接続された異種光フ
ァイバ接続線の接続損失を接続損失取り込み部18から
取り込む。そして、その取り込んだ融着接続後の異種光
ファイバ接続線の接続損失を予め定められた加熱処理要
否決定値に比較する。
【0095】加熱処理要否判定部17は、その比較の結
果、異種光ファイバ接続線の接続損失が加熱処理要否決
定値よりも大きいと判断したときには、融着接続に引き
続いて加熱処理を行うことを決定する。なお、異種光フ
ァイバ接続線の接続損失が加熱処理要否決定値以下であ
ると判断されたときには、加熱処理を行わなくともよい
ので、異種光ファイバの接続工程は終了となる。
【0096】加熱処理制御部20は、加熱処理要否判定
部17の動作情報に基づいて加熱処理が必要であると判
断されたことを検知した以降に加熱処理の制御を開始す
る。例えば、加熱処理制御部20は、放電部(図示せ
ず)にパルス状に電圧を印加して、異種光ファイバ接続
線の接続部分に間欠的に放電をかけて加熱処理を行う。
なお、その間欠放電の1区間の放電時間や、放電強度、
放電中断時間は予め定められており、その定められた条
件でもって間欠的な放電が行われる。
【0097】接続損失低下量算出部19は、加熱処理制
御部20の動作情報に基づいて加熱処理が行われている
ことを検知しているときには、接続損失取り込み部18
から異種光ファイバ接続線の接続損失の検出値を時々刻
々と取り込み、1放電区間の開始前の接続損失から、そ
の放電区間が終了したときの接続損失を差し引いて放電
による接続損失の低下量を各放電区間毎に算出する。
【0098】放電条件変更部23は、加熱処理中に、接
続損失低下量算出部19により算出された接続損失低下
量を取り込み、この取り込んだ接続損失低下量を予め定
めた設定値に比較する。この比較の結果、接続損失低下
量が設定値以下に低下したことを検知したときに、放電
条件を変更すると判断し、加熱処理制御部20に向けて
放電条件変更指令を出力する。加熱処理制御部20は、
その放電条件変更指令を受け取ると、例えば、予め与え
られている変更用放電条件に基づいて、間欠放電を行
う。その変更用放電条件は、異種光ファイバ接続線の接
続部分に与える単位時間当たりのエネルギーを低下させ
る方向に放電条件が変更されたものである。例えば、1
放電区間の放電時間が短くなる方向に変更されていた
り、放電強度が低下する方向に変更されていたり、放電
中断時間が長くなる方向に変更されている。もちろん、
それら放電時間と放電強度と放電中断時間のうちの1つ
を変更してもよいし、それらのうちの2つ以上を変更し
てもよいものである。
【0099】このような放電条件変更部23を設けて加
熱処理の途中で放電条件を変更できる構成とすることに
より、例えば、加熱処理を開始したころには、強い放電
によって接続損失を目標の接続損失に向けて大きく可変
し、接続損失が目標の接続損失に近付いてきたら放電を
弱めることによって、加熱処理過剰の事態発生を防止す
ることが可能となる。これにより、加熱処理に要する時
間の短縮と、加熱処理過剰の防止とを両方共に達成する
ことができることとなる。
【0100】外径寸法変動量検出部22は、融着接続制
御部16の動作情報に基づいて融着接続が終了したこと
を検知したときに、外径測定部14により測定された異
種光ファイバ接続線の接続部分の外径寸法を取り込む。
また、外径寸法変動量検出部22は、加熱処理制御部2
0の動作情報に基づいて加熱処理が行われていることを
検知しているときには、外径測定部14により検出され
ている異種光ファイバ接続線の接続部分の外径寸法を時
々刻々と取り込む。そして、外径寸法変動量検出部22
は、その取り込まれた外形寸法と、加熱処理開始前の外
径寸法との差分を算出して外径変動量ΔDを求める。
【0101】外径変動補正制御部24は、加熱処理中に
異種光ファイバ接続線の接続部分の外径が変動した際
に、その外径変動を補正するための引っ張り方向又は押
し込み方向の力を力印加手段12を利用して異種光ファ
イバ接続線の接続部分に印加させる構成を備えている。
例えば、外径変動補正制御部24は、外径寸法変動量検
出部22により算出された外径変動量ΔDを取り込み、
その外径変動量ΔDと予め定められている変動許容範囲
とを比較する。そして、外径変動補正制御部24は、外
径変動量ΔDが変動許容範囲を越えて変動したことを検
知したときには、その外径変動量ΔDと、予め与えられ
ている補正用プログラムとに従って、その外径変動量Δ
Dを補正する方向の力が異種光ファイバ接続線の接続部
分に印加されるように力印加手段12を制御する。
【0102】加熱処理終了決定部21は、加熱処理中
に、接続損失取り込み部18から異種光ファイバ接続線
の接続損失を時々刻々と取り込み、この取り込んだ接続
損失を予め与えられている終了タイミング決定値に比較
する。そして、加熱処理終了決定部21は、その比較の
結果、接続損失が終了タイミング決定値以下に低下した
ことを検知したときに、加熱処理の終了を決定する。加
熱処理制御部20は、その加熱処理の終了が決定された
ことを検知して加熱処理を終了する。
【0103】この第6実施形態例に示す融着接続および
加熱処理を行う装置は上記のような制御構成を備えてい
る。以下に、その装置の加熱処理に関する制御動作の一
例を図10のフローチャートに基づいて示す。
【0104】例えば、ステップS1における融着接続が
終了した後に、ステップS2において、外径測定部14
による異種光ファイバ接続線の接続部分の外径測定値を
取り込む。次に、ステップS3において、接続損失測定
部13により検出された異種光ファイバ接続線の接続損
失を取り込む。
【0105】その後、ステップS4において、加熱処理
要否決定部17が、その取り込んだ接続損失の検出値を
加熱処理要否決定値に比較して接続損失の検出値が加熱
処理要否決定値よりも大きいか否かを判断する。この結
果、接続損失の検出値が加熱処理要否決定値よりも大き
いと判断したときには、接続損失が大きいので、接続損
失を減少させるために異種光ファイバのMFDを合わせ
るための加熱処理が必要であると判断する。
【0106】その後、異種光ファイバ接続線の接続部分
の外径変動有無の判断や、放電条件を変更するか否かの
判断が行われ(ステップS5)、その判断の結果に基づ
いた制御動作が行われる(ステップS6)。そして、ス
テップS7において、間欠放電の1区間の放電(追加放
電)を行う。その後、ステップS2以降の動作を繰り返
して行う。この際には、ステップS4においては、加熱
処理終了決定部21により、加熱処理を終了するか否か
の判断が成され、加熱処理を終了しないと判断されたと
きには、ステップS5の動作に移行する。
【0107】このステップS5において、外径変動補正
制御部24が異種光ファイバ接続線の接続部分の外径変
動を補正すると判断したときには、ステップS6におい
て、その外径変動補正制御部24によって力印加手段1
2が制御されて、異種光ファイバ接続線の接続部分の外
径変動が補正される。また、ステップS5において、放
電条件変更部23によって放電条件を変更すると判断さ
れたときには、ステップS6において、放電条件が変更
され、ステップS7において、変更後の放電条件に基づ
いて、放電を行う。
【0108】その後、ステップS4において、加熱処理
終了決定部21が加熱処理終了を決定したときに、加熱
処理を終了する。
【0109】この第6実施形態例によれば、前記各実施
形態例に示したと同様に加熱処理の終了タイミングを決
定するので、簡単に、かつ、適切なタイミングでもって
加熱処理を終了させることができる。
【0110】また、放電を利用して加熱処理を行う場合
には、放電条件が同じでも、周囲の環境(温度や湿度や
気圧)や、電極棒の劣化の度合い等によって、放電状態
が変化し、加熱処理の進行度が異なってしまうが、この
第6実施形態例では、異種光ファイバ接続線の接続損失
を時々刻々と監視しながら加熱処理を行い、その接続損
失に基づいて加熱処理の終了タイミングを決定するの
で、確実に低損失で接続された異種光ファイバ接続線を
得ることができることとなる。
【0111】さらに、この第6実施形態例では、加熱処
理中に、異種光ファイバ接続線の接続部分の外径が変動
した場合には、その外径変動を補正する手段を講じたの
で、外径変動に起因した接続損失増大問題を抑制するこ
とができる。
【0112】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記各実施形態例では、1つの波長における接続
損失(光損失)を検出し当該検出値に基づいて加熱処理
の終了タイミングを決定していたが、例えば、複数の波
長に関して接続損失(光損失)を検出し、それら各波長
における接続損失が全て、それぞれ各波長毎に定められ
た終了タイミング決定値以下に低下したときに、加熱処
理を終了する構成としてもよい。
【0113】さらに、第6実施形態例では、放電条件変
更部23が設けられていたが、例えば、加熱処理中に放
電条件を変更しないことを前提として加熱処理用の放電
条件を定める場合には、放電条件変更部23を省略して
もよい。また、この場合には、接続損失低下量算出部1
9をも省略してもよい。
【0114】さらに、第6実施形態例では、接続損失測
定部13は光源とパワーメータにより成るものであった
が、例えば、ダミーの異種光ファイバ接続線の接続損失
を利用して加熱処理の終了を決定する場合には、接続損
失測定部13をOTDRにより構成し、そのOTDRに
よってダミーの異種光ファイバ接続線の接続損失を直接
的に検出する構成としてもよい。
【0115】さらに、第6実施形態例では、外径寸法変
動量検出部22と、外径変動補正制御部24とが設けら
れていたが、これらは必要に応じて設けられるものであ
り、省略してもよい。
【0116】さらに、第6実施形態例では、加熱処理要
否判定部17が設けられていたが、この加熱処理要否判
定部17は省略してもよい。なお、加熱処理が不要であ
る場合に、仮に、加熱処理が開始されたとしても、上記
したような加熱処理の終了を決定する加熱処理終了決定
部21を備えているので、直ちに、加熱処理は終了し
て、加熱処理過剰となってしまうことは防止できるもの
である。
【0117】さらに、第6実施形態例では、放電により
加熱処理を行う装置の一例を示したが、もちろん、バー
ナ火炎を利用して加熱処理を行う装置にも本発明は適用
されるものであり、第6実施形態例と同様に、低損失な
異種光ファイバ接続線を得ることができることとなる。
【0118】
【発明の効果】接続する光ファイバの種類の組み合わせ
が同じで、光軸ずれ量が許容範囲内であれば、複数本の
異種光ファイバ接続線を同様に加熱処理した際に、加熱
処理開始時の各異種光ファイバ接続線の接続損失が異な
っていても、加熱処理によって各異種光ファイバ接続線
の接続損失は低下すると共に、それら接続損失のばらつ
きは収束されていく。この現象を利用して、本発明で
は、加熱処理対象の異種光ファイバ接続線と同じ種類の
組み合わせを持つダミーの異種光ファイバ接続線を用意
し、このダミーの異種光ファイバ接続線を加熱処理対象
の異種光ファイバ接続線と共に加熱処理し、ダミーの異
種光ファイバ接続線の接続損失の直接的な又は間接的な
検出値に基づいて加熱処理の終了タイミングを決定する
構成とした。
【0119】この構成においては、加熱処理対象の異種
光ファイバ接続線の接続損失は検出しないが、加熱処理
によるダミーの異種光ファイバ接続線の接続損失低下変
動は、その加熱処理対象の異種光ファイバ接続線の接続
損失と同様であるので、ダミーの異種光ファイバ接続線
の接続損失に基づいて加熱処理終了のタイミングを決定
しても、加熱処理不足や加熱処理過剰の問題が発生しな
い適切なタイミングでもって加熱処理を終了することが
できることとなる。
【0120】また、加熱処理の状態は、加熱処理の周囲
の温度や湿度や気圧などの環境によって変動してしまう
ので、加熱処理を行う動作条件が同じでも、加熱処理に
よる異種光ファイバ接続線の接続損失の時間的な変動は
異なることがあるが、この発明では、加熱処理対象の異
種光ファイバ接続線と共に、ダミーの異種光ファイバ接
続線を加熱処理するので、加熱処理対象の異種光ファイ
バ接続線の接続損失の変動状況をダミーの異種光ファイ
バ接続線の直接的な又は間接的な接続損失検出値に基づ
いて正確に得ることができて、上記のように、適切なタ
イミングで加熱処理を終了させることができるものであ
る。
【0121】このような構成を備えることによって、海
底ケーブルの敷設時や、光増幅器等の光部品の製造時の
ように、異種光ファイバ接続線の接続損失を精度良く検
出することが非常に困難な場合においても、簡便に、し
かも、適切なタイミングでもって加熱処理を終了させる
ことができるので、非常に、有効である。
【0122】ダミーの異種光ファイバ接続線の接続損失
をOTDRを利用して直接的に検出するものにあって
は、簡単に、ダミーの異種光ファイバ接続線の接続損失
を検出することができて、上記のような優れた効果を奏
することができる。
【0123】光源とパワーメータを利用して、ダミーの
異種光ファイバ接続線の光損失を間接的な接続損失検出
値として利用するものにあっては、接続損失を含む光損
失は、加熱処理による接続損失の変動に伴って低下変動
するので、その光損失に基づいて加熱処理の終了タイミ
ングを決定しても、接続損失を直接的に検出する場合と
同様に、簡単、かつ、適切なタイミングでもって加熱処
理を終了させることができる。
【0124】複数の波長に対するダミーの異種光ファイ
バ接続線の接続損失を検出し、それら各波長に対する接
続損失の検出値に基づいて、加熱処理の終了タイミング
を決定するものにあっては、複数の波長の光伝送を行う
異種光ファイバ接続線において、各波長の光の伝送損失
を全て小さく抑制できる異種光ファイバ接続線を提供す
ることができる。
【0125】複数本の異種光ファイバ接続線を同時に加
熱処理する場合に、ダミーの異種光ファイバ接続線を利
用して加熱処理の終了を決定するものにあっては、複数
の異種光ファイバ接続線の加熱処理を同時に行う場合に
おいても、上記同様に、それら複数の異種光ファイバ接
続線の加熱処理を簡単に、かつ、適切なタイミングで終
了させることができる。
【0126】複数本の異種光ファイバ接続線の加熱処理
を同時に行う場合に、1本以上の異種光ファイバ接続線
において接続部分を含む光経路の光損失を検出しながら
加熱処理を行い、その光損失の検出値に基づいて加熱処
理の終了タイミングを決定するものや、2本以上の異種
光ファイバ接続線において接続部分を含む光経路の光損
失を検出しながら加熱処理を行い、その光損失の検出値
のばらつきが予め定められた許容範囲内に収束したとき
に加熱処理の終了を決定するものにあっては、同時に加
熱処理する全ての異種光ファイバ接続線の接続損失を精
度良く検出しなくとも、それら複数本の異種光ファイバ
接続線の加熱処理を適切なタイミングでもって終了させ
ることができることとなる。
【0127】また、例えば、接続損失を含む光損失を検
出することはできるが、例えばOTDRを利用して接続
損失を直接的に検出することはできない場合において、
ダミーの異種光ファイバ接続線を用いることなく、しか
も、同時に加熱処理する全ての異種光ファイバ接続線の
光損失を測定することなく、加熱処理の終了タイミング
を決定することができるので、非常に好都合である。
【0128】それら複数の異種光ファイバ接続線はリボ
ン型光ファイバ線のものにあっては、リボン型光ファイ
バ線を構成している全ての異種光ファイバ接続線に関し
て接続損失を精度良く検出することは難しいが、この発
明では、全ての異種光ファイバ接続線の接続損失(光損
失)を検出しなくともよいので、このような場合にはと
ても有効である。
【0129】加熱処理は放電を利用するものや、バーナ
火炎を利用するものにあっては、本発明において特徴的
な加熱処理の終了決定の手法を採用することによって、
加熱処理の手法によらずに、同様に、加熱処理を適切な
タイミングでもって終了させることができることとな
る。
【0130】上記のようにダミーの異種光ファイバ接続
線の直接的な又は間接的な接続損失の検出値に基づい
て、又は、加熱処理対象の複数の異種光ファイバ接続線
の中の1本以上の異種光ファイバ接続線の光損失検出値
(間接的な接続損失検出値)に基づいて加熱処理の終了
を決定する加熱処理終了決定部を備えた加熱処理装置に
あっては、加熱処理を適切なタイミングでもって自動的
に終了させることができる。
【0131】放電を利用して加熱処理を行う装置におい
て、加熱処理の途中で、加熱処理の放電条件を変更する
放電条件変更部が設けられているものにあっては、例え
ば、加熱処理の初期には、異種光ファイバ接続線の接続
損失を目標の接続損失に向けて大きく変動させるような
放電条件でもって加熱処理を行い、接続損失が目標の接
続損失に近付いてきたら、接続損失の変動を小さくする
方向に放電条件を変更して、接続損失を目標の接続損失
に精度良く合わせ易くすることができる。これにより、
加熱処理の時間を短縮することが可能で、しかも、加熱
過剰の心配を防止することができることとなる。
【0132】加熱処理中に、異種光ファイバ接続線の接
続部分の外径変動を補正することができる構成を備えた
ものにあっては、接続部分の外径変動は接続損失の増加
の要因であるが、この発明では、その接続部分の外径変
動を補正することができるので、接続損失をより一層確
実に小さく抑制することができることとなる。
【0133】加熱処理装置は融着接続装置により構成さ
れ、加熱処理要否判定部が設けられているものにあって
は、例えば、融着接続の放電状態は、放電条件が同じで
も、周囲環境によって異なることがある。このため、融
着接続の後の加熱処理が必要である場合と不要となる場
合とが発生することがある。この発明では、加熱処理要
否判定部が設けられているので、この加熱処理要否判定
部により、加熱処理が必要であると判断されたときにの
み加熱処理を行うので、加熱処理が不要な場合にも加熱
処理が開始されるという無駄を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異種光ファイバの接続方法の第1実施
形態例を説明するための説明図である。
【図2】本発明者が演算により求めた、分散補償光ファ
イバのMFD変動に対する単一モード光ファイバと分散
補償光ファイバとの接続損失の変動の一例を示すグラフ
である。
【図3】本発明者の実験により得られた、加熱処理によ
る異種光ファイバ接続線の接続損失変動の一例を示すグ
ラフである。
【図4】第1実施形態例の異種光ファイバの接続手法の
適用例を示す説明図である。
【図5】第1実施形態例の異種光ファイバの接続手法の
その他の適用例を示す説明図である。
【図6】さらに、第1実施形態例の異種光ファイバの接
続手法のその他の適用例を示す説明図である。
【図7】異種光ファイバの接続方法の第2実施形態例を
説明するための図である。
【図8】異種光ファイバの接続方法の第3実施形態例を
説明するための図である。
【図9】異種光ファイバの接続部分を加熱処理する装置
の制御構成例を示したブロック構成図である。
【図10】異種光ファイバの接続部分を加熱処理する装
置における加熱処理動作の一例を示すフローチャートで
ある。
【図11】長距離大容量WDM伝送を達成するための分
散マネージメント線路の一例を説明するための図であ
る。
【図12】光増幅器の構成例を示すモデル図である。
【図13】分散補償ファイバモジュールの構成例を示す
モデル図である。
【図14】異種光ファイバ接続線の加熱処理の従来例を
説明するための図である。
【図15】加熱処理を行う融着接続機において融着接続
後の動作の従来例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 光ファイバ 1',2' ダミーの光ファイバ 3 OTDR 4 加熱処理装置 7 光源 8 パワーメータ 12 力印加手段 13 接続損失測定部 14 外径測定部 17 加熱処理要否判定部 18 接続損失取り込み部 19 接続損失低下量算出部 20 加熱処理制御部 21 加熱処理終了決定部 22 外径寸法変動量検出部 23 放電条件変更部 24 外径変動補正制御部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モードフィールド径が異なる異種光ファ
    イバの接続端面同士を融着接続し、その後に、その接続
    部分を加熱して当該接続部分の各光ファイバのモードフ
    ィールド径を合わせる加熱処理を行う異種光ファイバの
    接続方法において、加熱処理対象の異種光ファイバ接続
    線と同じ種類の組み合わせであるダミーの異種光ファイ
    バ接続線を用意しておき、加熱処理を行う際には、加熱
    処理対象の異種光ファイバ接続線の接続部分を加熱処理
    すると共に、ダミーの異種光ファイバ接続線の接続損失
    を直接的にあるいは間接的に検出しながらダミーの異種
    光ファイバ接続線の接続部分を加熱処理し、ダミーの異
    種光ファイバ接続線の接続損失の検出値が予め定めた終
    了タイミング決定値以下に低下したときに加熱処理を終
    了することを特徴とした異種光ファイバの接続方法。
  2. 【請求項2】 複数の波長に対するダミーの異種光ファ
    イバ接続線の接続損失を検出し、それら各波長に対する
    接続損失の検出値が全て、それぞれ各波長毎に定められ
    た終了タイミング決定値以下に低下したときに加熱処理
    を終了することを特徴とした請求項1記載の異種光ファ
    イバの接続方法。
  3. 【請求項3】 複数本の異種光ファイバ接続線の接続部
    分を同時に加熱処理する構成と成しており、それら複数
    本の異種光ファイバ接続線にそれぞれ対応する複数本の
    ダミーの異種光ファイバ接続線を用意し、加熱処理を行
    う際には、加熱処理対象の複数本の異種光ファイバ接続
    線の配置に応じて複数本のダミーの異種光ファイバ接続
    線を配置し、それらダミーの異種光ファイバ接続線のう
    ちの1本以上の接続損失を直接的に又は間接的に検出し
    ながら各ダミーの異種光ファイバ接続線を加熱処理対象
    の異種光ファイバ接続線と共に加熱処理し、接続損失の
    検出値が予め定めた終了タイミング決定値以下に低下し
    たときに加熱処理を終了することを特徴とした請求項1
    又は請求項2記載の異種光ファイバの接続方法。
  4. 【請求項4】 ダミーの異種光ファイバ接続線の接続損
    失はOTDRを利用して直接的に検出することを特徴と
    した請求項1又は請求項2又は請求項3記載の異種光フ
    ァイバの接続方法。
  5. 【請求項5】 ダミーの異種光ファイバ接続線の一端側
    に光源を接続し、他端側にパワーメータを接続し、それ
    ら光源とパワーメータを利用して、ダミーの異種光ファ
    イバ接続線の接続部分を含む光経路の光損失を検出し、
    この光損失の検出値を間接的な接続損失検出値として加
    熱処理終了決定に用いることを特徴とした請求項1又は
    請求項2又は請求項3記載の異種光ファイバの接続方
    法。
  6. 【請求項6】 モードフィールド径が異なる異種光ファ
    イバの接続端面同士を融着接続し、その後に、その接続
    部分を加熱して当該接続部分の各光ファイバのモードフ
    ィールド径を合わせる加熱処理を行う異種光ファイバの
    接続方法において、複数本の異種光ファイバ接続線の接
    続部分を同時に加熱処理する構成と成し、その加熱処理
    を行う際には、1本以上の異種光ファイバ接続線におい
    て接続部分を含む光経路の光損失を検出しながら加熱処
    理を行い、それら光損失の検出値が予め定めた終了タイ
    ミング決定値以下に低下したときに加熱処理を終了する
    ことを特徴とした異種光ファイバの接続方法。
  7. 【請求項7】 モードフィールド径が異なる異種光ファ
    イバの接続端面同士を融着接続し、その後に、その接続
    部分を加熱して当該接続部分の各光ファイバのモードフ
    ィールド径を合わせる加熱処理を行う異種光ファイバの
    接続方法において、複数本の異種光ファイバ接続線の接
    続部分を同時に加熱処理する構成と成し、その加熱処理
    を行う際には、2本以上の異種光ファイバ接続線におい
    て接続部分を含む光経路の光損失を検出しながら加熱処
    理を行い、それら光損失の検出値のばらつきが予め定め
    た許容範囲内に収束したときに加熱処理を終了すること
    を特徴とした異種光ファイバの接続方法。
  8. 【請求項8】 複数本の異種光ファイバ接続線はリボン
    型光ファイバ線であることを特徴とした請求項3又は請
    求項6又は請求項7記載の異種光ファイバの接続方法。
  9. 【請求項9】 加熱処理は放電を利用して行うことを特
    徴とした請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載の異
    種光ファイバの接続方法。
  10. 【請求項10】 加熱処理はバーナ火炎を利用して行う
    ことを特徴とした請求項1乃至請求項8の何れか1つに
    記載の異種光ファイバの接続方法。
  11. 【請求項11】 モードフィールド径が異なる異種光フ
    ァイバの接続端面同士を融着接続した後に、その接続部
    分を加熱して当該接続部分の各光ファイバのモードフィ
    ールド径を合わせる加熱処理を行う装置において、異種
    光ファイバ接続線の接続損失を間接的に又は直接的に検
    出する接続損失測定部から接続損失の検出値を時々刻々
    と取り込む接続損失取り込み部と、その取り込まれた接
    続損失の検出値を予め与えられている終了タイミング決
    定値に比較して接続損失の検出値が終了タイミング決定
    値以下であると判断したときに加熱処理を終了させる加
    熱処理終了決定部とが設けられていることを特徴とした
    加熱処理装置。
  12. 【請求項12】 異種光ファイバ接続線の接続部分に間
    欠的に放電をかけて加熱処理を行う構成と成し、接続損
    失取り込み部により取り込まれた各放電区間前後の接続
    損失の検出値に基づいて各区間毎の放電による接続損失
    低下量を算出する接続損失低下量算出部が設けられ、ま
    た、その算出された接続損失低下量が予め定められた設
    定値以下に低下したことを検知したときに、予め定めら
    れた放電条件変更用データに基づいて間欠放電の放電強
    度と放電中断時間と放電時間とのうちの少なくとも1つ
    の放電条件を変更する放電条件変更部が設けられている
    ことを特徴とした請求項11記載の加熱処理装置。
  13. 【請求項13】 異種光ファイバ接続線の接続部分の外
    径寸法を測定する外径測定部と、異種光ファイバ接続線
    の接続部分に引っ張り方向と押し込み方向の力の印加が
    可能な力印加手段とが設けられ、また、加熱処理を開始
    する前に測定された異種光ファイバ接続線の接続部分の
    外径寸法と、加熱処理が開始された以降に測定された異
    種光ファイバ接続線の接続部分の外径寸法とを取り込ん
    で、その外径寸法変動量を検出する外径寸法変動量検出
    部が設けられ、さらに、検出された外径寸法変動量を補
    正するための引っ張り方向又は押し込み方向の力を異種
    光ファイバ接続線の接続部分に印加させる外径変動補正
    制御部が設けられていることを特徴とした請求項11又
    は請求項12記載の加熱処理装置。
  14. 【請求項14】 加熱処理装置は、放電により異種光フ
    ァイバを融着接続する融着接続装置により構成されてお
    り、融着接続終了後に測定された異種光ファイバの接続
    損失が予め定められている加熱処理要否決定値よりも大
    きい場合には融着接続に引き続いて加熱処理を行うこと
    を決定する加熱処理要否判定部が設けられていることを
    特徴とした請求項12又は請求項13記載の加熱処理装
    置。
  15. 【請求項15】 複数の異種光ファイバ接続線を設置す
    るファイバ設置部が設けられていることを特徴とした請
    求項11乃至請求項14の何れか1つに記載の加熱処理
    装置。
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