JP4145880B2 - 光ファイバ融着接続監視装置、光ファイバ融着接続監視方法、光ファイバ融着接続装置及び光ファイバ融着接続方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示されている加熱量の調節方法は、いわゆる「メルトバック方式」と呼ばれるものである。このメルトバック方式の原理を簡単に説明する。先ず、放電加熱によって光ファイバ41a,41bの各先端を加熱すると、その先端が溶融してML1,MR1で示す位置まで後退する。
放電による光ファイバ41a,41bの加熱においては、一般的に空間中の温度分布が不均一であり、また、放電中心から離れるほど温度分布の時間変動も大きい。従って、光ファイバ41a,41bの溶融した先端が時間とともに放電中心から離れる上記方式では、後退量dL,dRの再現性が悪い、光ファイバ41a,41bの後退量dL,dRの大小関係が、実際の光ファイバ41a,41b間の接続部(放電中心付近)における加熱量の大小関係と必ずしも一致しない、という状態が起き、後退量dL,dRに基づいて加熱量を調節したにもかかわらず、加熱量の過不足や左右の加熱バランス不良が発生することがあった。
図1はこの発明の実施の形態1による光ファイバ融着接続装置の構成を示すブロック図である。図において、1a,1bは融着接続すべき光ファイバで、側方観察でコア位置の認識が可能なものを使用する。この実施の形態では、例えば直径125μmの石英ガラス製の光ファイバを用いる。10は光ファイバ1a,1bの端面を放電により加熱する放電電極で、放電制御部14からの制御信号に基づいた値の電流が通電される。12a,12bは光ファイバ1a,1bを配置するV溝を設けた台で、ファイバ位置制御部18からの制御信号によって光ファイバ1a,1bの軸方向と、光ファイバ1a,1bを含む平面内を上記軸方向に対して垂直な方向とを直動可能な駆動機構を有している。
放電電極10,10の両側に設けた台12a,12bにクランプ13a,13bを用いて光ファイバ1a,1bを、その先端が突き合うように配置する。次に放電制御部14に制御された値の電流が通電されることで放電電極10,10間に放電が起こり、光ファイバ1a,1bの先端部が加熱される。この放電加熱によって上記光ファイバ1a,1bの先端が溶融すると、例えば光ファイバ1bが固定された台12bの駆動機構をファイバ位置制御部18によって制御して、光ファイバ1bをその軸方向に沿って移動させる。これにより、光ファイバ1bが光ファイバ1aに突き当たるように押し込まれて融着する。
先ず、通常の融着接続を行う前に放電テストを行って、光ファイバ1a,1bを低接続損失で接続するための加熱条件を求める。クランプ13a,13bを用いて光ファイバ1a,1bをそれぞれ台12a,12bに先端が突き合うように配置する。
図3は融着接続させた光ファイバの接続部近傍の状態を示す側面図である。図において、5a,5bは接続部6近傍でコア変形がないと仮定したときの仮想的なコア位置を示す仮想コア線(仮想コア)であって、接続前後でコア変形が生じなかった光ファイバ1a,1bの位置におけるコア軸に沿った線を接続部6まで延長したものに相当する。
この実施の形態2は、光ファイバを融着接続する度に、光ファイバの接続部からその軸方向に離れた計測位置にて、融着による光ファイバのコアの変化分を計測し、コアの変化分に基づいて算出したコア変形の指標値が、光ファイバが低接続損失で接続する指標値の最適範囲内にあるか否かを監視するものである。
光ファイバ1a,1bの融着接続動作は、上記実施の形態1で示したものと同様であるので重複する説明は省略し、ここでは、通常の光ファイバ1a,1bの融着接続の度に実行する加熱量監視動作について説明する。先ず、クランプ13a,13bを用いて光ファイバ1a,1bをそれぞれ台12a,12bに先端が突き合うように配置する。
この実施の形態3は、光ファイバの接続部近傍におけるコアの位置と、光ファイバの接続部近傍からその軸方向に離れて接続前後でコア変形の生じない計測位置におけるコアの位置とを計測し、接続前後でコア変形の生じない計測位置にて計測したコアの位置から接続部近傍でコア変形がないと仮定したときの仮想コアを求め、接続部近傍における各光ファイバの仮想コアの中心軸間距離を示すコアズレ量を算出して、このコアズレ量から、光ファイバの接続部における接続損失の推定値を算出するものである。
光ファイバ1a,1bの融着接続動作は、上記実施の形態1で示したものと同様であるので重複する説明は省略し、ここでは、融着接続させた光ファイバ1a,1bの接続損失推定動作について説明する。
先ず、クランプ13a,13bを用いて光ファイバ1a,1bをそれぞれ台12a,12bに先端が突き合うように配置する。上記実施の形態1と同様に、クランプ13a,13bを用いて台12a,12bに先端を突き合わせて配置した光ファイバ1a,1bは、ファイバ位置制御部18によって台12a,12bに設けた不図示の駆動機構を制御して位置決めされる。
このあと、コア位置演算部17は、接続部6における仮想コア線5a,5bの中心軸間距離Dを、光ファイバ1a,1bのコアズレ量の真値として算出する。図示の例では、中心軸間距離Dは0.60μmであった。
接続損失(dB)=4.34×(コアズレ量/モードフィールド半径)2
・・・(1)
このようにして、実施の形態3による光ファイバの融着接続装置は通常の光ファイバ1a,1bの融着接続においてもその接続損失を推定することができる。
予め行った実験データによると、光ファイバ1a,1bを低接続損失で接続する最適なコア変形が大きい領域の軸方向長さは、50μmを超えることはなかった。
Claims (4)
- 一対の光ファイバの放電電極間における突き合わせ位置を制御するファイバ位置制御部と、
上記放電電極間の放電によって一対の光ファイバを加熱して融着させるために上記放電電極への電流値を制御する放電制御部と、
上記一対の光ファイバそれぞれの外形中心とコアとのずれ量である偏心量を融着接続前後で測定するための偏心量測定位置を規定する画像処理部と、
様々な加熱条件下で一対の光ファイバを融着接続した際の接続損失と、上記一対の光ファイバそれぞれの融着接続前後における融着前偏心量と融着後偏心量との差分の和及び差を示す各コア変形の指標値とに基づき得られた低接続損失になる上記コア変形の指標値の最適範囲を予め記憶する記憶部を有し、上記画像処理部が規定した上記偏心量測定位置で測定された融着接続前後の偏心量から上記コア変形の指標値を算出して上記最適範囲内か否かを判定し、判定結果に基づき低接続損失で融着接続できているか否かを監視する監視手段とを備えた光ファイバ融着接続監視装置。 - 放電電極間に突き合わせて配置した一対の光ファイバを上記放電電極間の放電にて加熱し融着させ、その状態を監視する光ファイバ融着接続監視方法において、
様々な加熱条件下で一対の光ファイバを融着接続した際の接続損失と、一対の光ファイバそれぞれの外形中心とコアとのずれ量である偏心量を上記様々な加熱条件下で融着接続前後に測定して求めた、上記一対の光ファイバそれぞれの融着接続前後における融着前偏心量と融着後偏心量との差分の和及び差を示す各コア変形の指標値とに基づいて得られた低接続損失になる偏心変化量の最適範囲を予め記憶しておき、
上記放電電極間に一対の光ファイバをそのコアが一致するように突き合わせ配置する配置ステップと、
上記突き合わせ配置した一対の光ファイバのそれぞれの融着接続前の偏心量を測定する融着前偏心量測定ステップと、
上記放電電極に電流を印加して上記突き合わせ配置した一対の光ファイバを融着接続する融着ステップと、
融着接続後の光ファイバの偏心量を測定する融着後偏心量測定ステップと、
上記融着前偏心量測定ステップと上記融着後偏心量測定ステップにて得られた融着接続前後の偏心量から上記コア変形の指標値を算出する偏心変化量算出ステップと、
上記偏心変化量算出ステップで得られた上記コア変形の指標値が、予め記憶しておいた上記最適範囲内であるか否かを判定して、判定結果に基づき低接続損失で融着接続できているか否かを監視する監視する監視ステップとを備えたことを特徴とする光ファイバ融着接続監視方法。 - 一対の光ファイバの放電電極間における突き合わせ位置を制御するファイバ位置制御部と、
上記放電電極間の放電によって一対の光ファイバを加熱して融着させるために上記放電電極への電流値を制御する放電制御部と、
上記一対の光ファイバそれぞれの外形中心とコアとのずれ量である偏心量を融着接続前後で測定するための偏心量測定位置を規定する画像処理部と、
様々な加熱条件下で一対の光ファイバを融着接続した際の接続損失と、上記一対の光ファイバそれぞれの融着接続前後における融着前偏心量と融着後偏心量との差分の和及び差を示す各コア変形の指標値とに基づき得られた低接続損失になる上記コア変形の指標値の最適範囲を予め記憶する記憶部を有し、上記画像処理部が規定した上記偏心量測定位置で測定された融着接続前後の偏心量から上記コア変形の指標値を算出して上記最適範囲内か否かを判定し、判定結果に基づき上記ファイバ位置制御部及び上記放電制御部を制御するコア位置演算部とを備えた光ファイバ融着接続装置。 - 放電電極間に突き合わせて配置した一対の光ファイバを上記放電電極間の放電にて加熱し融着させる光ファイバ融着接続方法において、
様々な加熱条件下で一対の光ファイバを融着接続した際の接続損失と、一対の光ファイバそれぞれの外形中心とコアとのずれ量である偏心量を上記様々な加熱条件下で融着接続前後に測定して求めた、上記一対の光ファイバそれぞれの融着接続前後における融着前偏心量と融着後偏心量との差分の和及び差を示す各コア変形の指標値とに基づいて得られた低接続損失になる上記コア変形の指標値の最適範囲を予め記憶しておき、
上記放電電極間に一対の光ファイバをそのコアが一致するように突き合わせ配置する配置ステップと、
上記突き合わせ配置した一対の光ファイバのそれぞれの融着接続前の偏心量を測定する融着前偏心量測定ステップと、
上記放電電極に電流を印加して上記突き合わせ配置した一対の光ファイバを融着接続する融着ステップと、
融着接続後の光ファイバの偏心量を測定する融着後偏心量測定ステップと、
上記融着前偏心量測定ステップと上記融着後偏心量測定ステップにて得られた融着接続前後の偏心量から上記コア変形の指標値を算出する偏心変化量算出ステップと、
上記偏心変化量算出ステップで得られた上記コア変形の指標値が、予め記憶しておいた上記最適範囲内であるか否かを判定する判定ステップと、
上記判定ステップにおける判定結果が上記最適範囲内でない場合には上記コア変形の指標値が上記最適範囲内になるように、上記配置ステップにおける一対の光ファイバの突き合わせ位置又は上記融着ステップにおける上記放電電極に印加する電流値を制御する加熱量調節ステップとを備えたことを特徴とする光ファイバ融着接続方法。
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JP2005021812A JP4145880B2 (ja) | 2005-01-28 | 2005-01-28 | 光ファイバ融着接続監視装置、光ファイバ融着接続監視方法、光ファイバ融着接続装置及び光ファイバ融着接続方法 |
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