JP2003014908A - 対物レンズ、対物レンズの製造方法及び装置 - Google Patents

対物レンズ、対物レンズの製造方法及び装置

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JP2003014908A
JP2003014908A JP2001198894A JP2001198894A JP2003014908A JP 2003014908 A JP2003014908 A JP 2003014908A JP 2001198894 A JP2001198894 A JP 2001198894A JP 2001198894 A JP2001198894 A JP 2001198894A JP 2003014908 A JP2003014908 A JP 2003014908A
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lens
objective lens
lenses
manufacturing
optical pickup
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JP2001198894A
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Yoshiyuki Kiyozawa
良行 清澤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高NAで、製造が容易で、複数のレンズを貼
り合わせる際にレンズ形状の製造バラツキを補正するこ
とができる安価な光ピックアップ用対物レンズと、対物
レンズの製造方法及び製造装置を提供する。 【解決手段】 光源10からの光を光記録媒体上に微小
スポットとして集光し、記録、再生を行なうための光ピ
ックアップ用の対物レンズにおいて、レンズ部4と接合
部5が一体となっている複数のレンズで構成し、互いに
突き当てられる接合部5、7のうち、一方の接合部5に
傾斜面を形成し、他方の接合部7を凸形状とした。その
他7項ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体に対し
て情報の記録、再生を行なう光ピックアップ装置に用い
られる対物レンズと、対物レンズの製造方法及び製造装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクの高記録密度化が要求
されており、その方法の1つとしてソリッドイマージョ
ンレンズや高NAレンズを用いた方法が提案されてい
る。従来の光ピックアップ装置では、2つのレンズで構
成される2群対物レンズ構成にすることにより、対物レ
ンズのNAを大きくし、レーザ光のスポット径を小さく
することが可能となり、光ディスクの高記録密度化が可
能となる。特開平8−315404号公報、特開200
0−11388号公報、特開2000−131508号
公報では2つのレンズで対物レンズを構成しており、こ
れにより対物レンズのNAが大きくなり、光ディスクの
高記録密度化を可能にしている。
【0003】図11、図12は従来の2つのレンズで構
成された対物レンズの構成図である。図中符号101、
111は第1のレンズ、102、112は第2のレン
ズ、103、104はアクチュエータ、105は光ディ
スク、106は磁気コイルである。図11の対物レンズ
では独立した第1のレンズ101と第2のレンズ102
で対物レンズを構成し、高NAを実現している。図12
の対物レンズでは第1のレンズ111と第2のレンズ1
12とを貼り合わせて対物レンズを構成し、高NAを実
現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−11388号公報のように、第1のレンズをア
クチュエータを介して保持している構成では、第1のレ
ンズが傾きやすく、第1のレンズと第2のレンズとの光
軸ズレが生じ、収差が発生してスポットが十分に絞りき
れなくなるという問題がある。
【0005】又、特開平8−315404号公報では、
対物レンズの設計において、形状に制限を設けることで
2つのレンズの組み付け精度を緩和している。しかしな
がら、レンズ形状に制限を設けているためレンズ設計の
自由度が小さくなり、レンズ設計が難しくなるという問
題がある。
【0006】又、特開2000−131508号公報で
は、2つのレンズを貼り合わせる構造にすることで、そ
れぞれのレンズを形成したウエハを貼り合わせるときに
ウエハに形成したアライメントマークを用いて位置合わ
せを行なっており、非常に高い精度で光軸合わせを行な
うことができる。又、レンズ間隔についても、レンズ支
持部を突き合わせて接合しているので高い精度で行なう
ことができる。
【0007】しかしながら、レンズ形成工程において、
フォトレジストパターンにリフロー処理を行なう工法
や、グレイスケールマスクを使ってフォトリソを行なう
工法などのレジストでレンズ形状を形成する工程、又、
レジストで形成されたレンズ形状を基板に転写するドラ
イエッチング工程では、当然ながらレジストで形成され
たレンズ形状及び基板に転写されたレンズ形状にバラツ
キが生じる。特にドライエッチング工程はバラツキを制
御するのが非常に困難である。
【0008】ガラスのドライエッチングは一般的にCF
4やC4f8、CHF3といったフロロカーボンガスの
プラズマを用いる。このようなドライエッチングでは、
プラズマ中のイオン種やラジカル種の割合を制御するこ
とで、重合膜の堆積とエッチングとのバランスをとり、
所望の選択比(ガラスのエッチングレートとレジストの
エッチングレートとの比)を得ている。
【0009】プラズマ中のイオン種やラジカル種の割合
は、ガス種やガスの混合比、あるいは印加する高周波の
パワーによって調整する。ところが、重合膜はガラスや
レジストの上だけでなく、エッチング室の内壁などにも
堆積してしまうので、ガス種やガスの混合比あるいは印
加する高周波のパワーを同じにしても、エッチング室の
内壁に堆積した重合膜状態によってプラズマ中のイオン
種やラジカル種の割合が変化し、選択比が変化してしま
うという問題が生じる。
【0010】特開2000−131508号公報の構成
では、このようなレンズ製造工程でのバラツキによって
発生する収差を補正する手段を備えていないため、歩留
まりが低下しコストアップにつながるといった問題があ
った。
【0011】本発明は、高NAで、製造が容易で、複数
のレンズを貼り合わせる際にレンズ形状の製造バラツキ
を補正することができる安価な光ピックアップ用対物レ
ンズと、対物レンズの製造方法及び製造装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、光源からの光を光記録媒体上
に微小スポットとして集光し、記録、再生を行なうため
の光ピックアップ用の対物レンズにおいて、レンズ部と
接合部が一体となっている複数のレンズで構成し、互い
に突き当てられる接合部のうち、一方の接合部に傾斜面
を形成し、他方の接合部を凸形状としたことを特徴とす
る対物レンズに関する。
【0013】又、請求項2記載の発明は、複数のレンズ
のうち少なくとも1つのレンズは光軸を中心に回転する
回転機構を備えていることを特徴とする請求項1記載の
対物レンズに関する。
【0014】又、請求項3記載の発明は、レンズ部を形
成する工程と、接合部を形成する工程と、別々に形成さ
れた複数のレンズを接合する工程と、レンズに光を入射
する工程と、スポットの形状を測定しながらどちらか一
方のレンズを回転してレンズ間隔を調整し貼り合わせる
工程とからなることを特徴とする対物レンズの製造方法
に関する。
【0015】又、請求項4記載の発明は、レンズ部を形
成する工程と、接合部を形成する工程を同一のプロセス
で実行することを特徴とする請求項3 記載の対物レンズ
の製造方法に関する。
【0016】又、請求項5記載の発明は、対物レンズを
構成する複数のレンズをそれぞれ保持するホルダと、少
なくとも1つのレンズを回転させる回転機構と、光源
と、光源からの光をレンズに導く光学系と、対物レンズ
によって形成されたスポットの形状を測定するスポット
測定用光学系を備えていることを特徴とする対物レンズ
製造装置に関する。
【0017】又、請求項6記載の発明は、対物レンズを
構成するレンズと一体的に当該レンズとは屈折率の異な
る部材からなるレンズが形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の対物レンズに関する。
【0018】又、請求項7記載の発明は、記録媒体に対
向する面に磁気コイルが形成されていることを特徴とす
る光磁気ピックアップ用対物レンズに関する。
【0019】又、請求項8記載の発明は、磁気コイルが
薄膜磁気コイルであることを特徴とする請求項7記載の
光磁気ピックアップ用対物レンズに関する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき説明する。図1は本発明の光ピックアップ用対物
レンズを構成する第1のレンズの一例の斜視図である。
図2は本発明の光ピックアップ用対物レンズを構成する
第2のレンズの第1の例の斜視図であり、図3は第2の
レンズの第2の例の斜視図である。
【0021】図中符号1は第1のレンズ、2は第2のレ
ンズ、3は石英ガラス基板、4及び6はレンズ部、5及
び7は接合部である。図1に示すように第1のレンズ1
の接合部5は3つの傾斜面となっており、図2及び図3
に示すように第2のレンズ2の接合部7は3つの凸形状
となっている。図3 に示す第2のレンズ2の接合部7
は、図1に示す第1のレンズ1の接合部5と同じ傾斜角
の傾斜面となっており、接合面積を広くしてある。本実
施の形態の光ピックアップ用対物レンズは、第1のレン
ズ1と第2のレンズ2とを対向して貼り合わせることに
よって構成される。
【0022】図4は本発明の第1の実施の形態に係る光
ピックアップ用対物レンズの斜視図である。図5は本発
明の第2の実施の形態に係る光ピックアップ用対物レン
ズの斜視図である。(図4、図5とも第2のレンズの石
英ガラス基板とレンズ部は省略してある。)図4及び図
5に示すように第1のレンズ1に形成された接合部5の
傾斜面と、第2のレンズ2に形成された凸形状の接合部
7が突き当てて接合されている。
【0023】図6は、本発明の実施の形態に係る光ピッ
クアップ用対物レンズを貼り合わせる製造装置の構成図
である。図中符号10は光源、11は光源の光を第2の
レンズ2に入射する光学系、12はスポット測定用光学
系、13はカメラ、14は第1のレンズ1を保持するホ
ルダ、15は第2のレンズ2を保持するホルダである。
ホルダ14及びホルダ15のうち少なくともどちらか一
方には上下方向及び回転方向に動作可能な機構に連結さ
れている。製造装置は図6に示したスポット測定用光学
系12のほかに、図示しない紫外線硬化型樹脂を塗布す
る機構と紫外線を照射する機構とからなる接着機構を備
える。
【0024】次に、貼り合わせ手順について説明する。
まず、ホルダ14、15に第1のレンズ1、第2のレン
ズ2を接合部5、7が対向するように装着し、光軸を合
わせながら接合部同士を突き合わせる。この状態で光を
入射し、スポット測定用光学系によりスポットの形状を
測定しながら、接合部同士を突き合わせたまま、第1の
レンズ1又は第2のレンズ2のどちらか一方を光軸中心
に回転させる。第1のレンズ1の接合部5は傾斜面とな
っているので、接合部同士を突き合わせながら回転させ
ることで、レンズ部4とレンズ部6との間隔を調整する
ことができる。
【0025】このように、レンズ間隔を調整しながらス
ポットを測定し、所望のスポットプロファイルとなった
ところで回転を停止し、一旦第1のレンズ1と第2のレ
ンズ2を引き離して、紫外線硬化型樹脂を塗布し、再度
付きあわせ紫外線照射装置で紫外線を照射して、紫外線
硬化型樹脂を硬化させ、第1のレンズ1と第2のレンズ
2を接着する。
【0026】第1のレンズ1及び第2のレンズ2の製造
方法について説明する。第1のレンズ1と第2のレンズ
2の製造はフォトリソグラフィ工程とドライエッチング
工程により行なわれる。フォトリソグラフィ工程では、
石英ガラスウエハ上にレンズ部4、6及び接合部5、7
形状をフォトレジストにより形成する。レンズ部4、6
は曲面で構成され、又、接合部5も傾斜面で構成される
ので、フォトレジストを塗布しプリベークを行なった
後、露光量に分布が生じるような露光方法を用いて露光
する。
【0027】露光量によって現像後のレジスト残膜量を
制御することができるので、レンズ部4、6及び接合部
5、7の形状に対応した露光量分布が生じるように露光
し現像することによって、石英ガラスウエハ上にレンズ
部4、6及び接合部5、7の形状のフォトレジストパタ
ーンが形成される。露光量に分布が生じるような露光法
としては、光学的濃淡の分布があるフォトマスクを用い
る方法や、微小ドットパターンの密度に分布があるマス
クを使い露光時に故意にデフォーカスさせる方法などが
ある。
【0028】次に、レンズ部4、6及び接合部5、7の
形状のフォトレジストパターンが形成された石英ガラス
ウエハをドライエッチングし、フォトレジストパターン
を石英ガラスウエハに転写させる。本実施の形態では、
ドライエッチングを行なうエッチング装置としてECR
エッチング装置を使用した。エッチングガスはCF4を
用い、これにH2やO 2を添加して、エッチングレート
及びエッチング選択比(石英ガラスエッチングレート/
フォトレジストエッチングレート)を調整した。
【0029】選択比をほぼ1に設定した場合は、フォト
レジストパターンがほぼそのままの形状及び大きさで石
英ガラスウエハに転写される。選択比が1より大きい場
合はフォトレジストパターン形状の高さ方向を拡大して
転写され、選択比が1より小さい場合はフォトレジスト
パターン形状の高さ方向を縮小して転写される。これら
の工程はウエハプロセスで行なうことができるので、一
度のプロセスで多量に作製することができる。レンズ部
4、6及び接合部5、7が形成された石英ガラスウエハ
はダイシングなどにより分割され、先に説明したように
貼り合わされる。
【0030】このように、本実施の形態で説明した構造
の光ピックアップ用対物レンズにすることで、光ピック
アップ用対物レンズを構成する2つのレンズの間隔を調
整する機構を持たせることができ、貼り合わせ装置を用
いて、貼り合わせ手順に従い貼り合わせることにより、
レンズ製造工程で生じる製造バラツキによる特性の変動
を補正することが可能となり、歩留まりが飛躍的に向上
し対物レンズの製造コストを下げることができる。又、
非常に小型で軽量にすることができるので、スライダに
搭載し浮上ヘッドに用いることも容易である。
【0031】本実施の形態では、対物レンズの材質を石
英ガラスとしているが、光ピックアップの光源波長に対
して透明な材質であれば、石英ガラス以外のガラスやガ
ラス以外の材質でもよい。当然ではあるが、ドライエッ
チングの条件はエッチングガスの種類を含めて、材質に
合わせて変更する必要がある。
【0032】本実施の形態では、ドライエッチング装置
として、ECRエッチング装置を使用しているが、IC
Pエッチング装置など他の方式によるエッチング装置で
も良い。当然ではあるが、方式や装置が異なると、エッ
チングレート及び選択比が異なるので、エッチング条件
を変更する必要がある。
【0033】本実施の形態では、第1のレンズ1と第2
のレンズ2を接着するのに紫外線硬化型樹脂を用いてい
るが、熱硬化型など他の接着剤でも良い。特に、対物レ
ンズの材質として紫外線を透過しにくい材質や紫外線を
照射することによって変質してしまう材質を使用する場
合は、紫外線硬化型樹脂以外の接着剤を使用するほうが
望ましい。
【0034】図7は本発明の光ピックアップ用対物レン
ズを構成する第2のレンズの第3の例の斜視図である。
図7 に示すように、第2のレンズ2がレンズホルダ21
に装着されており、レンズホルダ21の外周にはウォー
ムギア22が形成されている。
【0035】図8は本発明の第3の実施の形態に係る光
ピックアップ用対物レンズの構成図である。図中符号2
3はスクリュ、24はローラである。図8に示すよう
に、第2のレンズ2の下には第1のレンズ1(破線で表
示)があり、接合部同士を付き合わせて配置してある。
(図8では接合部を省略してある。)接合部同士は常時
接触するように、第2のレンズ2は図示しない板バネな
どで押さえつけられている。ウォームギア22に噛み合
わせてあるスクリュ23は図示しないモータに接続され
ており、モータによって第2のレンズ2は光軸中心に回
転し、接合部の接合位置が変化して、第1のレンズ1と
第2のレンズ2との間隔を変えることができる構造とな
っている。
【0036】このように、本実施の形態の構造にするこ
とで、レンズ間隔を容易に調整できる対物レンズとする
ことができ、レンズの製造誤差の補正だけでなく、記録
媒体の保護層の厚み誤差の補正も行なうことができるの
で、光ピックアップ装置の信頼性が向上する。さらに、
光記録媒体の製造誤差も緩和され、光記録媒体のコスト
低減にもなる。
【0037】本実施の形態では、第2のレンズ2を回転
させる機構を、ウォームギア22とスクリュ23とモー
タによって構成される機構にしているが、他の方式によ
る回転機構でも構わない。
【0038】図9は本発明の第4の実施の形態に係る光
ピックアップ用対物レンズの断面図である。図9に示す
ように、第1のレンズ1を形成した石英ガラス基板3の
裏面に第3のレンズ26が形成されている。第3のレン
ズ26は石英ガラス基板3(屈折率1. 46)に凹形状
を形成し、高屈折材料を埋め込むことで構成されてい
る。
【0039】第3のレンズ26の形成方法について説明
する。石英ガラス基板3に凹形状を形成する方法は、第
1の実施の形態で述べた第1のレンズ1及び第2のレン
ズ2の形成方法と同じフォトリソグラフィ工程とドライ
エッチング工程で行なう。光学的濃淡の分布があるフォ
トマスクを用いる方法や、微小ドットパターンの密度に
分布があるマスクを用いる方法など、露光量に分布が生
じるような露光方法を用いると、第1のレンズ1や第2
のレンズ2のような凸曲面形状だけでなく、凹曲面形状
も形成可能である。
【0040】凹部に埋め込む高屈折材料としては、La
F2(屈折率1. 74)やSFS1(屈折率1. 91)
などを用いることができる(屈折率は632. 8nmで
の値)。これらの高屈折材料をスパッタリング法などで
堆積し、エッチバック及び平坦化によって凹部に選択的
に残存させる。これらの工法もウエハプロセスで行なう
ことができる。高屈折材料はこれ以外にも、紫外線硬化
型樹脂をコーティングしてもよい。このように本実施の
形態で説明した構造の対物レンズにすることで、さらに
高NAの対物レンズとすることができる。
【0041】図10は本発明の第5の実施の形態に係る
光ピックアップ用対物レンズの断面図である。図10に
示す薄膜磁気コイル27は、スパッタリングや蒸着など
の薄膜形成プロセスと、フォトリソグラフィプロセスと
エッチングプロセスにより第1のレンズ1を形成する石
英ガラス基板3に形成される。これらのプロセスもウエ
ハプロセスで行なうことができる。このように、本実施
の形態で説明した構造の対物レンズにすることで、光磁
気記録用の対物レンズとして使用することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、一方の接
合部に傾斜面を形成し、もう一方の接合部に凸形状部を
形成しているので、接合する位置を変えることでレンズ
の光軸の傾きが生じることなく容易にレンズ間隔を調整
することができ、レンズ製造工程で生じる製造バラツキ
による特性の変動を補正することができる。よって、高
NAの対物レンズにおいても製造公差を緩和することが
でき、歩留まりが飛躍的に向上し対物レンズの製造コス
トを下げることができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、少なくとも
1つのレンズは光軸を中心に回転する回転機構を備えて
いるので、光ピックアップ装置として構成された後もレ
ンズ間隔を調整できるため、光記録媒体の保護層厚のバ
ラツキ補正を行なうことができる。従って、対物レンズ
の製造コストを下げるだけでなく、光ピックアップ装置
の信頼性を向上させることができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、別々に形成
されたレンズを接合し、レンズに光を入射し、スポット
を測定しながら一方のレンズを回転してレンズ間隔を調
整し貼り合わせるので、それぞれのレンズ製造工程で製
造バラツキがあっても、容易に調整して貼り合わせるこ
とができ、高NAの対物レンズにおいても製造公差を緩
和することができ、歩留まりが飛躍的に向上し対物レン
ズの製造コストを下げることができる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、接合部形成
をレンズ形成と同一のプロセスで実行するので、傾斜面
形状や凸形状の接合部を設けても、プロセスを新たに追
加する必要がなく低コストで製造することができる。
【0046】請求項5記載の発明によれば、対物レンズ
を構成する複数のレンズをそれぞれ保持する複数のホル
ダと、対物レンズを構成するレンズのうち少なくとも1
つのレンズを回転させる回転機構と、光源と、光源から
の光をレンズに導く光学系と、対物レンズによって形成
されたスポットの形状を測定するスポット測定用光学系
を備えているので、容易にレンズ間隔を調整してレンズ
を貼り合わせることができ、高NAの対物レンズにおい
ても製造公差を緩和することができ、歩留まりが飛躍的
に向上し対物レンズの製造コストを下げることができ
る。
【0047】請求項6記載の発明によれば、対物レンズ
を構成するレンズと一体的に当該レンズとは屈折率の異
なる部材からなるレンズが形成されているので、製造容
易で安価ながら対物レンズのNAをさらに向上させるこ
とができる。
【0048】請求項7記載の発明によれば、記録媒体に
対向する面に磁気コイルが形成されているので、磁界を
印加することができ、光磁気記録を行なうことができ
る。
【0049】請求項8記載の発明によれば、磁気コイル
を薄膜磁気コイルとしたため、レンズ形成プロセスと同
様にウエハプロセスで行なうことができるので、低コス
トで磁気コイルを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップ用対物レンズを構成す
る第1のレンズの1例の斜視図である。
【図2】本発明の光ピックアップ用対物レンズを構成す
る第2のレンズの第1の例の斜視図である。
【図3】本発明の光ピックアップ用対物レンズを構成す
る第2のレンズの第2の例の斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る光ピックアッ
プ用対物レンズの斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る光ピックアッ
プ用対物レンズの斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る光ピックアップ用対
物レンズを貼り合わせる製造装置の構成図である。
【図7】本発明の光ピックアップ用対物レンズを構成す
る第2のレンズの第3の例の斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る光ピックアッ
プ用対物レンズの構成図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る光ピックアッ
プ用対物レンズの断面図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る光ピックア
ップ用対物レンズの断面図である。
【図11】従来の2つのレンズで構成される対物レンズ
の構成図である。
【図12】従来の2つのレンズで構成される対物レンズ
の構成図である。
【符号の説明】
1 第1のレンズ 2 第2のレンズ 3 石英ガラス基板 4、6 レンズ部 5、7 接合部 10 光源 11 光学系 12 スポット測定用光学系 13 カメラ 14、15 ホルダ 21 レンズホルダ 22 ウォームギア 23 スクリュ 24 ローラ 26 第3のレンズ 27 薄膜磁気コイル 101 第1のレンズ 102 第2のレンズ 103、104 アクチュエータ 105 光ディスク 106 磁気コイル 111 第1のレンズ 112 第2のレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 7/02 G02B 7/02 E Z G11B 7/135 G11B 7/135 A 7/22 7/22 11/105 551 11/105 551L Fターム(参考) 2H043 AE02 AE18 AE24 2H044 AA02 AA17 AB02 AB11 AB12 AB13 AB17 AC00 AC01 AE01 AE06 AJ04 BC01 BD06 BE02 BE10 5D075 CD17 CD20 CF03 5D119 AA38 AA40 AA43 JA44 JA49 NA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を光記録媒体上に微小スポ
    ットとして集光し、記録、再生を行なうための光ピック
    アップ用の対物レンズにおいて、レンズ部と接合部が一
    体となっている複数のレンズで構成し、互いに突き当て
    られる接合部のうち、一方の接合部に傾斜面を形成し、
    他方の接合部を凸形状としたことを特徴とする対物レン
    ズ。
  2. 【請求項2】 複数のレンズのうち少なくとも1つのレ
    ンズは光軸を中心に回転する回転機構を備えていること
    を特徴とする請求項1記載の対物レンズ。
  3. 【請求項3】 レンズ部を形成する工程と、接合部を形
    成する工程と、別々に形成された複数のレンズを接合す
    る工程と、レンズに光を入射する工程と、スポットの形
    状を測定しながら一方のレンズを回転してレンズ間隔を
    調整し貼り合わせる工程とからなることを特徴とする対
    物レンズの製造方法。
  4. 【請求項4】 レンズ部を形成する工程と、接合部を形
    成する工程を同一のプロセスで実行することを特徴とす
    る請求項3 記載の対物レンズの製造方法。
  5. 【請求項5】 対物レンズを構成する複数のレンズをそ
    れぞれ保持するホルダと、少なくとも1つのレンズを回
    転させる回転機構と、光源と、光源からの光をレンズに
    導く光学系と、対物レンズによって形成されたスポット
    の形状を測定するスポット測定用光学系を備えているこ
    とを特徴とする対物レンズ製造装置。
  6. 【請求項6】 対物レンズを構成するレンズと一体的に
    当該レンズとは屈折率の異なる部材からなるレンズが形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の対物レン
    ズ。
  7. 【請求項7】 記録媒体に対向する面に磁気コイルが形
    成されていることを特徴とする光磁気ピックアップ用対
    物レンズ。
  8. 【請求項8】 磁気コイルが薄膜磁気コイルであること
    を特徴とする請求項7記載の光磁気ピックアップ用対物
    レンズ。
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