JP2003014466A - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JP2003014466A
JP2003014466A JP2001200896A JP2001200896A JP2003014466A JP 2003014466 A JP2003014466 A JP 2003014466A JP 2001200896 A JP2001200896 A JP 2001200896A JP 2001200896 A JP2001200896 A JP 2001200896A JP 2003014466 A JP2003014466 A JP 2003014466A
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Keiichi Kimura
圭一 木村
Kiyoshi Kawamoto
清 河本
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Equos Research Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】経路案内中に地図データベース150が破損し
て利用不可となった場合でも目的地までの経路案内を継
続できるようにする。 【解決手段】地図データベース150が破損して利用不
可となった場合に備えて、探索された経路の各道路リン
クの座標データを道路ネットワークデータ150bから
抽出して全経路データ記憶領域160bに記憶してお
く。所望のデータへのアクセスができないことがHDD
監視プログラム176により検知された場合、経路デー
タ切替プログラム177により、前述のマップマッチン
グプログラム173が利用する道路データを道路ネット
ワークデータ150bからワークメモリ160の全経路
データ記憶領域160bに記憶された道路リンクの座標
データに切り替えることで、ハードディスク装置の破損
時にも経路案内が継続できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は車両に搭載され利用
されるナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にナビゲーション装置は地図データ
ベースを記憶した記憶媒体を有し、この地図データベー
スから自車位置付近の地図データを抽出して表示する機
能を有する。また目的地を入力すると現在地から目的地
までの経路を探索し、この探索された経路に沿って道案
内をする機能を有する。これまで、地図データベースを
記憶する記憶装置としてはCD−ROMやDVDが主流であった
が近年ではハードディスク装置(磁気ディスク装置)を
記憶媒体として用いる技術も実現されるようになった。
近年までハードディスク装置が用いられなかった理由
は、車載という環境における、振動対策が十分でなかっ
たことが挙げられる。
【0003】CD−ROMやDVDにおいても通常オフィスで用
いられるCD−ROM装置、DVD装置のデータアクセス性能よ
り車載で用いられる装置の方が一般に性能が低い。これ
は装置の耐振動性能を確保するためにデータアクセス性
能を犠牲にしているからである。具体的にはオフィスで
用いられるCD−ROM装置やDVD装置は読み取り速度が12
倍速、24倍速という読み取り速度であるのに対して車
載用の装置は2倍速、4倍速といった読み取り速度程度
となっている。記憶装置にハードディスク装置を用いる
場合、振動対策はさらに重要である。なぜなら磁気ディ
スクの回転で生じる気流により磁気ヘッドを狭小な隙間
を保って浮上させる構造であるハードディスク装置では
振動により磁気ヘッドと磁気ディスクの隙間が変動しデ
ータ読み取り性能に影響を及ぼすばかりか場合によって
は磁気ヘッドと磁気ディスクが接触することで磁気ディ
スクを傷つけ、データを破壊してしまう可能性があるか
らである。
【0004】このような課題を解決するために、特開平
10−301488号公報では、ハードディスク装置に
通常の地図データとともに圧縮された地図データを予備
のデータとして記憶しておき、地図データの破壊が発見
された場合は圧縮された地図データを復元して用いるナ
ビゲーション装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公知例によればハ
ードディスク装置内のデータが破損した場合でも予備の
データを用いることで利用者はすべての地図データを利
用することが可能である。しかしながら上記公知例は、
圧縮されているとはいえ膨大な地図データのコピーを車
載装置に記憶しておく必要があるので多くの記憶容量が
必要となる課題がある。特に地図データに、経路案内用
の画像データや音声データが含まれる場合にはコピーし
て記憶しておく記憶容量はさらに膨大となる課題があ
る。
【0006】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、地図データベースのコピーを予め用
意しておくことなく、経路案内中に地図データベースの
破損が生じても目的地までの案内を継続できるナビゲー
ション装置を提供することにある。さらに本発明の他の
目的は、データ破損が生じた場合に利用者にその旨を伝
えることによって地図データベースの補修を促すことに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載のナビゲーション装置は、地図データ
を記憶する地図データベース記憶手段と、車両の現在地
から目的地までの経路を前記地図データに基づいて探索
する経路探索手段と、探索された経路のデータを前記地
図データベース記憶手段から抽出して記憶する経路デー
タ記憶手段と、探索された経路に沿って車両現在地付近
の経路案内データを前記地図データベース記憶手段から
抽出して案内を行う案内手段と、案内の最中に前記地図
データベース記憶手段から前記車両現在地付近の経路案
内データを抽出できない場合に、前記案内手段に対して
前記経路データ記憶手段に記憶された経路のデータに基
づいて案内を行わせる案内切り替え手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0008】本発明では、経路案内中に地図データベー
スが利用できなくなった場合でも経路データ記憶手段に
記憶された経路データを用いることで利用者に目的地ま
での案内を継続して提示することが可能となる。
【0009】また、請求項2に記載のナビゲーション装
置は、前記経路データ記憶手段はさらに、探索された経
路に直接接続する、前記経路以外の道路のデータを前記
地図データベース記憶手段から抽出して記憶することを
特徴とする。
【0010】本発明により、経路データ記憶手段に経路
の道路データとその経路に直接接続する道路のデータま
で記憶しているので、車両が経路から逸脱した際に、経
路に直接接続した道路に車両の現在位置がマッチングさ
れ、本ナビゲーション装置は直ちに車両が経路を逸脱し
たことを検出できるようになる。
【0011】また請求項3に記載のナビゲーション装置
は、前記地図データベース記憶手段はデータアクセスの
ための駆動機構を有する記憶手段であることを特徴とす
る。
【0012】また請求項4に記載のナビゲーション装置
は、前記データベース記憶手段はハードディスク装置で
あることを特徴とする。
【0013】また請求項5に記載のナビゲーション装置
は、前記案内切り替え手段はさらに、前記地図データベ
ース記憶手段から前記車両現在地付近の経路案内データ
を抽出できない場合に、この抽出できないことを利用者
に通知する通知手段を備えたことを特徴とする。
【0014】本発明により、利用者に地図データベース
が破損していることを直ちに通知することで、利用者に
地図データベースの補修を促すことができるようにな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図5を参照しながら詳細に説明する。
【0016】図1に本発明の第1の実施例の構成図を示
す。ナビゲーション装置10には、入力装置110およ
びディスプレイ140が接続されている。入力装置13
0はユーザが様々な指示をナビゲーション装置に与える
もので、ナビゲーション装置に経路を探索させるための
目的地の入力にも用いられる。ディスプレイは探索され
た経路のデータや地図を表示して利用者に案内情報を提
示するほか、目的地設定のために用意された登録地点の
リストの表示やその他の表示を行う。
【0017】ナビゲーション装置10にはまた車速セン
サ120や車両の現在位置を検出するための位置センサ
110が接続されている。位置センサにはたとえばGPS
センサやジャイロセンサが用いられる。ナビゲーション
装置10に搭載されたCPU100が行う処理はプログ
ラムメモリ170に各種プログラムとして記憶されてい
る。また処理に用いる一時記憶場所としてのワークメモ
リ160および地図データベース150がCPU100
に接続されている。ワークメモリ160は本実施例では
半導体で作られたいわゆる半導体メモリで構成されてい
る。
【0018】地図データベース150は道路ネットワー
クを複数のリンクの集合の形式で記憶している道路ネッ
トワークデータ150bと、経路案内時に用いる地名や
交差点の画像データや右折や左折を指示する音声データ
などが、道路ネットワーク上でこれらのデータを用いて
案内を行うべき場所と対応付けられ、案内指示用データ
150aとして記憶されている。これらデータはCD−
ROMやDVD、またはハードディスク装置上に記憶さ
れているが本実施例ではハードディスク装置であるとす
る。
【0019】次にナビゲーション装置10が行う処理に
ついて説明する。CPU100は入力装置130から利
用者により入力された目的地のデータと、位置センサ1
10から得られた車両の現在地のデータに基づいて経路
探索プログラム171により道路ネットワークデータ1
50bを検索して現在地から目的地までの経路を探索す
る。
【0020】経路探索の方法は従来のナビゲーション装
置で行われているダイクストラ法などが用いられ、現在
地から目的地までの経路上での距離、右左折の数、各道
路を走行する際に仮定された平均車速(高速道路なら時
速80km、一般道路なら時速40kmと予め入力して
ある)などをコスト関数として評価し、得られる最適解
が推奨経路として算出される。コスト関数には、高速道
路優先、一般道路優先といった項目がユーザが選択でき
るようになっている。また図1には示してないが外部と
の通信手段を有し、車両外部からの交通情報を入手して
渋滞を回避するような経路を探索するように構成するこ
とも好適である。
【0021】経路探索プログラム171により得られた
案内経路の結果は経路保存プログラム172により、探
索された経路を構成する各道路リンクが道路ネットワー
クデータ150b内のどの道路リンクに対応するかを示
すインデックス情報としてワークメモリ160内の探索
経路インデックス記憶領域160aに記憶される。これ
は、車両が走行している道路に対応する道路ネットワー
ク上の道路リンクを特定する、いわゆるマップマッチン
グ処理(マップマッチングプログラム173)を行った
際に、特定された道路リンクが探索された経路であるか
否か、すなわち車両が探索された経路上を走行している
か否かを判断するために記憶しておくものである。具体
的には道路ネットワークデータ150b内では各道路リ
ンクには一連の道路リンク番号が割り振られており、探
索された経路の各道路リンク番号をインデックスとして
記憶しておく。
【0022】また経路保存プログラムは、本発明の目的
である、地図データベース150が破損して利用不可と
なった場合に備えて、探索された経路の各道路リンクの
座標データを道路ネットワークデータ150bから抽出
して全経路データ記憶領域160bに記憶しておく(経
路データ記憶手段手段に相当)。さらに本実施例では、
探索された経路の各道路リンクの座標データのほかに、
この経路に直接接続する道路リンクの座標データも合わ
せて全経路記憶領域160bに記憶しておく。これは、
地図データベース150が破損して利用不可となった場
合に、全経路データ記憶領域に記憶された道路リンクの
座標データで自車位置のマップマッチングを行う際に、
探索された経路上でなく経路に直接接続する道路リンク
上にマップマッチングしたことが判定できればその時点
で案内経路から逸脱したことが判定でき、ユーザに経路
を逸脱したことを通知できるからである。
【0023】マップマッチングプログラム173は前述
の通り、位置センサ110、車速センサ120からの検
出データと道路ネットワークデータ150bのデータを
照合して、車両が現在走行中の道路に相当する道路リン
クを特定する、いわゆるマップマッチング処理を行うも
のである。
【0024】経路案内プログラム174は、マップマッ
チングプログラム173の実行の結果、車両が現在走行
する道路として特定された道路ネットワークデータ15
0b上の道路リンクが探索経路上の道路か否か、探索経
路インデックス記憶領域160a内に記憶されたデータ
と照合し、車両が探索経路上であればその道路リンク、
およびその先の探索経路の道路リンクに対応した案内指
示用データ、たとえば、次の交差点を右折する指示や、
もうすぐ高速道路への侵入路に進行すべきであるといっ
た指示の音声あるいは画像データを案内指示用データ1
50aから抽出し表示プログラム175、または図示し
ない音声出力プログラムによりユーザに提示する
【0025】HDD(「HDD」はハードディスク装置
の略称)監視プログラム176は、ハードディスク装置
に記憶された地図データベース150内のデータのうち
自車位置付近の道路ネットワークデータ150bが使用
可能か否かを監視するプログラムであり、前述のマップ
マッチングプログラム173がマップマッチングのため
道路ネットワークデータ150bのデータにアクセスし
た際に所望のデータを読み出せたか否かを監視してい
る。ここで所望のデータへのアクセスができないことが
HDD監視プログラム176により検知された場合、経
路データ切替プログラム177により、前述のマップマ
ッチングプログラム173が位置センサ110などから
得られた車両位置と照合するための道路データを道路ネ
ットワークデータ150bからワークメモリ160の全
経路データ記憶領域160bに記憶された道路リンクの
座標データに切り替えることで、ハードディスク装置の
破損時にも経路案内が継続できるようにしている。
【0026】次に図2を用いて全経路データ記憶領域1
60bに記憶する道路リンクのデータについて説明す
る。図2(a)に示したように目的地Aが利用者によっ
て与えられ、位置センサ110から車両の現在地Bが特
定できると、経路探索プログラム171は道路ネットワ
ークデータ150bの道路データ(図2(a)中、細点
線で示される)から所定の評価関数に従い最適な経路を
探索する。今、図2(a)中の太実線が、探索した結果
得られた経路を示すものであるとする。次に経路保存プ
ログラム172によって、探索された経路(図2(b)
に太実線で図示)および探索された経路に直接接続する
道路リンクの座標データを道路ネットワークデータ15
0bから抽出して全経路データ記憶領域160bに記憶
する。記憶すべき、探索された経路に直接接続する道路
リンクとしては、道路ネットワークデータ上での表現で
のひとつの道路リンクのほかに、探索された経路に接続
する点からたとえば200m分というように所定の長さ
相当の道路リンク列とすることも好適である。この場
合、道路ネットワークデータ上のリンクの長さが様々あ
る場合には経路に接続する点から所定距離を規定するこ
とによって、経路から逸脱した際に、全経路データ記憶
領域160bに記憶された、探索された経路に直接接続
する道路とマッチング処理を行うのに最低限の長さを確
保することが可能となる。
【0027】次に図3から図5を用いて本実施例の処理
を説明する。図3には目的地を設定して経路探索を行っ
た結果をメモリへ記憶しておく処理のフローチャートが
示してある。まずユーザから入力手段を介して入力され
た目的地の情報を取得し(ステップS300)、位置セ
ンサ等からの信号を基に車両の現在地を算出する(ステ
ップS302)。得られた現在地から目的地までの経路
を地図データベース内の道路ネットワークデータを用い
て探索する(ステップS304)。探索の方法は、例え
ば現在地から目的地までの経路の距離が最短となる条
件、目的地までの予想所要時間が最短となる条件、道幅
が所定値より狭い道路は探索の対象から除く条件、右左
折が少なくなる条件、などをコスト関数として与え、コ
スト最小となる経路をダイクストラ法といった最適経路
探索アルゴリズムを用いて算出する。このとき、車両外
部から通信により事故渋滞や自然渋滞、道路封鎖などの
交通規制といった交通情報を受信し、受信した交通情報
をコスト関数として加えてもよい。またいくつかの異な
った条件のもとで得られる、複数の探索経路を利用者に
提示して案内を希望する経路を選択させるように構成し
てもよい。
【0028】次にステップS306で探索された経路
(あるいは探索された複数の経路のうち利用者によって
選択された経路)の情報をメモリに記憶するのである
が、探索された経路上の各道路リンクが道路ネットワー
クデータ内のどの道路リンクに相当するかが判別できる
程度の情報を経路インデックスとして記憶しておけば良
い。具体的には道路ネットワークデータ内の各道路リン
クはそれぞれ一意に決められた道路リンク番号がつけら
れており、探索された経路上の道路リンクのこの道路リ
ンク番号を記憶しておけば良い。
【0029】次にステップS308で探索された経路の
データを記憶しておく。これは経路案内中にハードディ
スク装置が破損してハードディスク装置内の道路ネット
ワークデータが使用不可となった場合に、少なくとも探
索された経路に沿ってはマップマッチングが実行でき、
目的地まで案内が可能となるようにするためである。そ
のためにステップS308で記憶しておくデータは現在
地から目的地まで探索された経路の各道路リンクの両端
の座標値があればよい、すなわち最小限は探索された経
路上の道路リンクの始点と終点の座標点列があればよ
い。この場合、マップマッチングにより隣接する2つの
座標を結ぶ線上に車両が位置すれば車両が探索された経
路上を走行していることが判断できる。
【0030】さらに経路に沿った道路リンクの座標点列
に加え、探索された経路とは別に、この探索された経路
に直接接続する道路リンクの座標を合わせて記憶してお
くことも好適である。この場合、車両がこの経路に直接
接続した道路リンク上に位置することがマップマッチン
グにより検出されると、直ちに車両が探索された経路か
ら逸脱していることが判断でき、その旨を利用者に通知
することができる。この探索された経路に直接接続する
道路の座標情報がないと、車両が経路上にマッチングさ
れなかった場合に、その理由が車両が経路を逸脱したこ
とが原因なのか、車両の現在地の検出誤差が原因なのか
は直ちには判別しがたい。この場合はマッチングの結
果、車両が経路から離れている距離が現在地検出の誤差
の範囲以上になった場合に初めて経路逸脱と判断される
ことになる。さらに、探索された経路に直接接続する道
路リンクの情報があると、経路上の各交差点において、
その交差点に接続している道路の数、および接続の地理
的形状がわかることになり、この記憶された経路全工程
のデータだけでの案内の場合に、車両が次の交差点で進
むべき道を地理的形状を示して案内することが可能とな
る。
【0031】次に図4を基にハードディスク装置内のデ
ータが破損していない時の案内の処理を説明する。これ
は従来のナビゲーション装置の方法と同様である。まず
位置センサで車両の位置を検出し、得られた車両の位置
を地図データベースの道路ネットワークデータと照合し
て車両が現在走行している道路ネットワーク上の道路リ
ンクを特定する(ステップS400)。次に特定された
道路リンクの番号を経路インデックスデータとして記憶
されている経路の道路リンク番号の情報と照合して特定
された道路リンクが経路上であるか否かを判定する(ス
テップS402)。もし特定された道路リンクが探索さ
れた経路の道路リンクと異なる場合(ステップS40
2:No)、車両が案内経路を逸脱していると判断して
経路の再探索を行う(ステップS406)。再探索が行
われた場合は図3に示した処理を再び実行する。特定さ
れた道路リンクが案内経路上であった場合(ステップS
402:Yes)、道路リンクに対応した経路案内デー
タを案内指示用データから抽出し、表示もしくは音声の
形式で利用者に案内を提示する。案内用のデータとは、
次の交差点を模式的に表した画像、次の交差点の名称、
次に曲がるべき方向や、高速道路を走行中は次のサービ
スエリアの情報などである。特に案内指示データがない
場合は地図上に車両の現在位置をマーキングした画像を
ディスプレイに描画する。車両の現在位置は、マップマ
ッチング処理が行われるたびに更新され、従って地図の
表示も更新される。以上の処理は車両が設定された目的
地付近に到着するまで繰り返される。
【0032】次に図5に基づいて地図データベースを保
存しているハードディスク装置内のデータが破損してい
る場合の処理を説明する。ステップS500でハードデ
ィスク装置(図5中ではHDDと表記)に破損があるか否
かを判断する。具体的には図4で説明したマップマッチ
ング処理のなかで、車両が走行している道路に対応した
地図データ上での道路リンクを特定する際に、道路ネッ
トワークデータからデータを読み出せない場合にデータ
破損と判断する。ハードディスク装置内のデータに破損
が検出されなかった場合(ステップS500:No)は
処理を終了する。ステップS500でデータの破損が検
出された場合はステップS502によりデータに破損が
ある旨を利用者に音声もしくは表示にて通知する。これ
は利用者にハードディスク装置の交換などによりデータ
の修復を促すとともに、以降のマップマッチングおよび
経路案内はメモリに記憶された全経路データを用いて暫
定的に行われることを通知するものである。データの破
損が検出されその旨利用者に通知した後、図1中の経路
データ切替プログラム177が起動され、マップマッチ
ングプログラム(図1中173)が参照する地図データ
がハードディスク装置に記憶された道路ネットワークデ
ータ(図1中150b)からワークメモリ(図1中16
0)の全経路データ記憶領域(図1中160b)に記憶
された、図3で説明した全経路の座標データ列に切り替
えられる。
【0033】そしてまずステップS504によりこの切
替処理の直前にマッチングしていた道路リンクが探索経
路上の道路リンクであるかが判断され、特定された道路
リンクが探索経路上の道路リンクであれば、対応する道
路の座標データが全経路データとして記憶されているの
でこの座標データから経路を地図状に表現した画像デー
タを作成し、これに自車位置をマーキングしてディスプ
レイに表示する(ステップS506)。直前に特定され
た道路リンクが探索された経路上でない場合(ステップ
S504:No)、全経路データとして記憶されたデー
タ内には対応する道路リンクデータがないので検出され
た自車位置に近い道路リンクをメモリから呼び出して表
示する(ステップS508)。このとき検出された自車
位置も合わせてマーキングして表示することで、案内経
路からどの程度車両が離れているかを示すことができ
る。
【0034】次にステップS510で切り替えられた全
経路データを参照してマップマッチングを続行し、この
経路上に自車位置がマッチングされた場合にはこの全経
路データに基づいて案内を行う(ステップS514)。
本実施例では全経路データのほかに探索された経路に直
接接続する道路リンクの座標情報もメモリに記憶されて
いるので、ステップS510でのマチング処理において
探索された案内経路に直接接続する道路リンクに車両の
位置がマッチングした場合に、直ちに案内経路を逸脱し
たと判断でき、その旨利用者に通知することができる。
また、案内経路上の交差点における、探索された経路と
他の道路との地理的な接続関係を表示することができる
ので、例えば次の交差点では右折すべきであるとか左折
すべきであるとかの案内が可能となる。この案内を設定
された目的地付近に到着するまで繰り返し(ステップS
514:No)、目的地付近に到着したら処理を終了す
る(ステップS514:Yes)。すなわち目的地まで
の案内を終了する。
【0035】上記の実施例では地図データベースの記憶
装置としてハードディスク装置を用いたが、CD−ROM装
置、DVD装置などの記憶装置でも本発明が成立すること
はいうまでもない。またワークメモリに記憶するデータ
としては全経路の座標データおよび探索された経路に直
接接続する道路リンクの座標データとしたがメモリの記
憶容量の許す範囲において、経路案内上重要な案内指示
データを合わせて記憶しておくことも好適である。
【0036】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、目的地
までの経路全体の行程のデータを地図データベースから
抽出して記憶しておくことで、経路案内中に地図データ
ベースを記憶した記憶手段にデータの破損が生じた場合
でも、目的地までの案内を継続できるナビゲーション装
置することができる。また目的地までの探索された経路
に接続する道路のデータを合わせて記憶しておくこと
で、地図データベースが破損していても、案内経路から
の逸脱を容易に検出して利用者に知らせることが可能と
なり、また、記憶されたデータを用いて案内経路上で次
の交差点における道路の接続関係を表現することができ
るので利用者に次の交差点での進むべき進行方向を案内
することができる。さらに地図データベースの破損が生
じた場合にこれを利用者に通知することで、利用者に地
図データベースの補修を促すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す図である。
【図2】経路データを模式的に表した図である。
【図3】本発明の第1の実施例における経路探索時のフ
ローチャートを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例における経路案内時のフ
ローチャートを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例におけるHDDデータ破
損検出時のフローチャートである。
【符号の説明】
10 ナビゲーション装置 110 位置センサ 120 車速センサ 130 入力装置 140 ディスプレイ 150 地図データベース 160 ワークメモリ 170 プログラムメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C032 HB02 HC08 HD21 2F029 AA02 AB01 AB07 AB09 AB13 AC02 AC08 AC14 AC20 AD01 5H180 AA01 BB13 BB17 FF04 FF05 FF22 FF25 FF27 FF32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地図データを記憶する地図データベース記
    憶手段と、車両の現在地から目的地までの経路を前記地
    図データに基づいて探索する経路探索手段と、探索され
    た経路のデータを前記地図データベース記憶手段から抽
    出して記憶する経路データ記憶手段と、探索された経路
    に沿って車両現在地付近の経路案内データを前記地図デ
    ータベース記憶手段から抽出して案内を行う案内手段
    と、案内の最中に前記地図データベース記憶手段から前
    記車両現在地付近の経路案内データを抽出できない場合
    に、前記案内手段に対して前記経路データ記憶手段に記
    憶された経路のデータに基づいて案内を行わせる案内切
    り替え手段と、を備えたことを特徴とするナビゲーショ
    ン装置。
  2. 【請求項2】前記経路データ記憶手段はさらに、探索さ
    れた経路に直接接続する、前記経路以外の道路のデータ
    を前記地図データベース記憶手段から抽出して記憶する
    ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装
    置。
  3. 【請求項3】前記地図データベース記憶手段はデータア
    クセスのための駆動機構を有する記憶手段であることを
    特徴とする請求項1乃至2に記載の車両用ナビゲーショ
    ン装置。
  4. 【請求項4】前記データベース記憶手段はハードディス
    ク装置であることを特徴とする請求項1乃至2に記載の
    ナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】前記案内切り替え手段はさらに、前記地図
    データベース記憶手段から前記車両現在地付近の経路案
    内データを抽出できない場合に、この抽出できないこと
    を利用者に通知する通知手段を備えたことを特徴とする
    請求項1から4に記載のナビゲーション装置。
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