JP4771192B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両に搭載され、道路データを表示するナビゲーション装置、特に車両の現在地から目的地までの経路を探索し案内するナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にナビゲーション装置は道路データを記憶した記憶媒体を有し、この道路データから自車位置付近の道路データを抽出して表示する機能を有する。また目的地を入力すると現在地から目的地までの経路を探索し、この探索された経路に沿って道案内をする機能を有する。これまで、道路データを記憶する記憶装置としてはCD−ROM装置やDVD装置が主流であったが近年ではハードディスク装置(磁気ディスク装置)を用いる技術も実現されるようになった。近年までハードディスク装置が用いられなかった理由は、車載という環境における、振動対策が十分でなかったことが挙げられる。
【0003】
CD−ROM装置やDVD装置においても通常オフィスで用いられるCD−ROM装置、DVD装置のデータアクセス性能より車載で用いられる装置の方が一般に性能が低い。これは装置の耐振動性能を確保するためにデータアクセス性能を犠牲にしているからである。具体的にはオフィスで用いられるCD−ROM装置やDVD装置は読み取り速度が12倍速、24倍速という読み取り速度であるのに対して車載用の装置は2倍速、4倍速といった読み取り速度程度となっている。またこれら車載用の装置は耐振動特性を向上させる技術および部品を採用しているためオフィスで用いられる装置よりも高価である。
【0004】
記憶装置にハードディスク装置を用いる場合、振動対策はさらに重要である。なぜなら磁気ディスクの回転で生じる気流により磁気ヘッドを狭小な隙間を保って浮上させる構造であるハードディスク装置では振動により磁気ヘッドと磁気ディスクの隙間が変動しデータ読み取り性能に影響を及ぼすばかりか場合によっては磁気ヘッドと磁気ディスクが接触することで磁気ディスクを傷つけ、データを破壊してしまう可能性があるからである。
【0005】
このような課題を解決するために、特開平10−301488号公報では、ハードディスク装置に通常の道路データとともに圧縮された道路データを予備のデータとして記憶しておき、道路データの破壊が発見された場合は圧縮された道路データを復元して用いるナビゲーション装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知例によればハードディスク装置内のデータが破損した場合でも予備のデータを用いることで利用者はすべての道路データを利用することが可能である。しかしながら上記公知例は、圧縮されているとはいえ膨大な道路データのコピーを車載装置に記憶しておく必要があるので多くの記憶容量が必要となるという課題がある。特に道路データに、経路案内用の画像データや音声データが含まれる場合にはコピーして記憶しておく記憶容量はさらに膨大となってしまう。さらに上記公知例は、ハードディスク装置内のデータが破損した場合の対処についての発明であるのでハードディスク装置を破損から保護するための対策については言及していない。
【0007】
さらに上述したように車載用として耐振動性能を向上させたCD−ROM装置やDVD装置を用いることで対処する場合には、上述したように通常オフィスで用いられるCD−ROM装置やDVD装置に比較してアクセス性能が低い装置、もしくは耐振動特性を向上させるためにコストの高い装置、を使用せざるを得ないという課題があった。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、道路データを記憶している記憶装置を車両の走行に伴う振動から保護するナビゲーション装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記課題を解決するために請求項1に記載のナビゲーション装置は、車両の現在地から目的地までの経路を案内するナビゲーション装置において、道路データを記憶する道路データ記憶手段と、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、前記現在地から目的地までの案内経路を前記道路データから探索する経路探索手段と、前記道路データ記憶手段から所定の道路データを読み出して記憶しておくデータ一時記憶手段と、前記道路データに含まれる、各道路が舗装されているか未舗装であるかを示す道路舗装状態データに基づいて、前記探索された経路に未舗装の道路部分が含まれるか否か判断する経路舗装状態判断手段と、前記経路舗装状態判断手段により、前記探索された経路に未舗装の道路部分が含まれると判断された場合に、前記車両が該未舗装の道路部分に到達する前に該未舗装の道路部分の道路データを前記道路データ記憶手段から前記データ一時記憶手段に転送するデータ転送手段と、前記データ転送手段により転送された道路データを前記データ一時記憶手段から読み出して案内を行う案内手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、経路案内を行う際、探索された経路上に未舗装の道路部分が含まれることが予め判明するので、車両がこの部分の経路に到達する前にこの道路部分のデータをデータ一時記憶手段に転送しておいて、車両がこの道路部分を通過する際には、データ一時記憶手段に記憶されたデータに基づいて案内を行うことができるので、車両が未舗装道路を走行中でも、道路データ記憶装置にアクセスすることなく経路案内を実行できる。すなわち、未舗装道路を走行中は道路データ記憶装置を保護するためにこの装置を動作させることなく、かつ道路データ記憶装置に記憶されたこの未舗装道路の部分のデータを利用することが可能となる。
【0015】
本発明の一態様では、前記道路データ記憶手段はさらに、車両を目的地に案内するために用いられる経路案内用データを記憶し、前記データ転送手段は該転送された道路データに対応する経路案内用データを前記道路データ記憶手段から前記データ一時記憶手段に転送することを特徴とする。ここに、「該転送された道路データに対応する経路案内用データ」とは、転送された道路部分を経路として案内する際に用いられる、例えば進行方向を知らせる音声データや交差点や経路の目印となる施設のデータのことである。
【0016】
このことにより、未舗装道路部分の道路データだけでなく、上記経路案内用のデータを合わせてデータ一時記憶装置に転送しておくことで、未舗装道路を走行中でも道路データ記憶手段に記憶された案内用のデータを、道路データ記憶手段を動作させることなく利用することが可能となる。
【0017】
また本発明の一態様では、前記道路データ記憶手段はデータ読み書きのための駆動機構を有する記憶手段であり、前記データ一時記憶手段は駆動機構を有さない記憶手段であることを特徴とする。このことにより、例えばCD−ROM装置やハードディスク装置といった駆動機構を有する道路データ記憶手段に記憶されたデータの一部を例えば半導体メモリのような起動機構を有さない記憶手段へ転送し、車両が未舗装道路を走行中の振動から駆動機構を有する記憶手段を保護しかつ、振動に対して強固な、駆動機構を有さない記憶手段からデータを読み出して案内に用いるので、振動に強いナビゲーション装置を提供することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図5を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の第1の実施例の構成図を示す図である。ナビゲーション装置10aにはナビゲーションの種々の動作を行うCPU100が搭載されている。CPU100が実際に行う処理はプログラムの形でプログラムメモリ150に記憶されている。
【0020】
本発明に係る処理としてはまず、車両の位置を道路データ上で特定するマップマッチングプログラム1501(現在道路特定手段に相当する)がある。このマップマッチングプログラムは、車速センサ110、衛星からの電波を受信して位置を計測するGPS(グローバルポジショニングシステム:全地球測位システム)120またはジャイロセンサ130(これらが現在地検出手段に相当する)によって車両の現在地を検出し、検出された位置を、道路データ記憶手段に記憶された道路データベース140内の道路データと照合して車両の現在地に対応する道路データ上での道路を特定する処理を行う。道路データベース140は物理的にはハードディスク装置、DVD装置、CD−ROM装置などの記憶装置に記憶されている。これらの記憶装置が道路データ記憶手段に相当する。道路を特定する方法は、GPSで検出される車両の絶対位置と、車速センサおよびジャイロのデータから算出される車両の走行軌跡と、から道路データ内の道路の座標と形状を照合して行う。道路データベースには実際の道路網を、各道路を短く区切った道路片(以下道路リンクと称する)が相互に連結した、道路リンクの集合体としてデータ化された道路データが記憶されている。
【0021】
各道路リンクにはその道路リンクを特徴付ける属性データとして、個々の道路リンクを識別する道路リンク番号、道路リンクの両端の東経北緯座標、当該道路リンクに接続する道路リンク番号(道路リンクの端点が交差点の場合は当該道路リンク接続する道路リンクは複数となる)、道路の名称(通り名や国道番号または高速道路名など)、道路幅、車線数、一方通行などの規制情報、トンネルや橋といった物理的な状況のデータ、料金所や信号機などの道路付帯施設の情報などとともに、その道路リンクに対応する実際の道路が舗装道路であるか未舗装の道路であるかという道路舗装状態データが記憶されている。
【0022】
道路舗装状態判断プログラム1502は、マップマッチングプログラム1501によって特定された道路の道路リンクデータに付随する上記属性データを参照してその道路が舗装道路であるか未舗装道路であるかを判断する。
【0023】
また、本発明に係る、CPU100が実行するその他の処理として、CPU100が道路データベース140にアクセスする(すなわち道路データ記憶手段にアクセスする)ことを許可または禁止するアクセス制御プログラム1503(データアクセス制御手段に相当)がある。このアクセス制御プログラム1503の動作については後述する。
【0024】
その他CPU100が行う処理としては道路データベースから読み出した道路データをもとにユーザに現在地付近の地図を表示するための画像を生成してディスプレイ180へ表示する描画プログラム1504がある。
【0025】
ナビゲーション装置10aには上記のほかにCPU100が処理を行う際にデータの一時記憶場所として用いるワークメモリ160が備えられ、また、ナビゲーション装置10aにユーザから指示を入力する入力装置170が接続されている。
【0026】
次に図2をもとに道路の舗装/未舗装の情報を含む道路データを利用して道路データ記憶手段へのアクセスを制御する動作について説明する。道路データは図2にMで示すようにメッシュ状に区分されて管理されている。図2には(a)から(i)が各々メッシュの識別子であるとしている。メッシュ(a)から(i)の周囲の道路データも同様にメッシュ状に区分されて管理されている。
【0027】
いま車両の現在地がマップマッチングプログラム1501によって図2のAで示された道路上のCで示された位置であることが特定されたとする。ナビゲーション装置はDで示される領域を車両の周囲の地図としてディスプレイに表示する。表示する領域の大きさは利用者によって指定された地図表示の縮尺に従って変更される。また車両が走行すると地図上での車両位置が変化するがディスプレイへの表示では常に車両の位置を中心として表示するため、車両の走行に従って表示領域Dの位置も変化する。また、ユーザによって車両位置周辺以外の地図を表示すべく、表示位置の変更の指示、例えば地図画面のスクロールなど、が入力された場合は指示に従って表示領域が変更される。
【0028】
描画プログラム1504は車両の走行に伴って表示領域が変更されるたびに道路データベース140へアクセスして必要な道路データをその都度読み出すのではなく、車両の現在地を含む道路データ上のメッシュ内のデータを全てワークメモリ160へ転送しておき、表示される地図領域を変更する際にはこのワークメモリ160からデータを読み出して描画処理を行う。これは半導体メモリであるワークメモリへのアクセスの方が、道路データベース140が記憶されているCD−ROM装置やハードディスク装置へアクセスするより圧倒的に早く、表示する地図の更新が滑らかに行うことができるからである。
【0029】
さらに本実施例では、表示領域Dがメッシュの境界を含む場合でも描画の更新がすばやくできるようにワークメモリ160には車両現在地を含むメッシュ(図2では(e)のメッシュ)を中心として周囲8つのメッシュのデータを同時に転送しておくものとする。すなわち図2では車両が位置する地図メッシュが(e)であることがマップマッチング処理で判明すると、メッシュ(a)から(i)のデータが全てワークメモリ160へ転送される。このことにより車両現在地がメッシュの境界付近に到達してディスプレイ180へ表示する表示領域が複数のメッシュにわたる場合でも円滑に描画処理を行うことが可能となる。そして車両現在地が次のメッシュに移動した際には、そのメッシュを中心として周囲のメッシュを合わせて合計9個のメッシュの道路データがあらためて道路データベース140からワークメモリ160へ読み込まれる。
【0030】
ここで例えば図2の太線で示した部分Bが、未舗装の道路であるとする。車両がこの未舗装の道路上を走行している場合は、マップマッチングプログラム1501によって特定された道路リンクの属性データから、その道路が未舗装であることが道路舗装状態判断プログラム1502によって判断される。そしてその場合、アクセス制御プログラム1503は、道路舗装状態判断プログラム1502の判断結果に基づいてCPU100による道路データベースを記憶した道路データ記憶手段へのアクセスを禁止する。道路舗装状態判断プログラム1502によって車両が走行中の道路が舗装道路であると判断されたときには道路データ記憶手段へのアクセスを許可する。
【0031】
例えば図2のEの位置を車両が走行中は道路データベースへのアクセスが禁止される。本実施例では上述したように、車両がCの位置からEの位置へ移動した場合、Eの位置が舗装道路である場合は、メッシュ(b)を中心とした周囲8個のメッシュの道路データを道路データベースから改めて読み込むのであるが、Eの位置が未舗装道路であるため、アクセス制御プログラム1503により道路データの読込みは禁止される。そして車両がFの位置まで移動して再び舗装道路を走行するようになってメッシュ(c)を中心とした周囲8個の合計9個のメッシュの道路データが道路データベースから読み出されてワークメモリ160へ転送される。
【0032】
上記の実施例により、車両が未舗装道路を走行中は道路データベースへのアクセスが禁止されるので、道路データベースを記憶している記憶手段、特にこの記憶手段がCD−ROM装置やハードディスク装置などの駆動機構を有する記憶手段の場合に、未舗装道路を車両が走行しているときこの記憶手段を作動させることがなくしたがって記憶装置作動中に、車両の振動による記憶されたデータの破損もしくは装置自体の破損を防止することが可能となる。
【0033】
上記の実施例では、車両が未舗装道路を走行中に道路データ記憶手段へのアクセスを禁止するようにしたが、たとえ車両が未舗装の道路上に位置していたとしても車速がゼロ、すなわち停車している場合は道路データを記憶する道路データ記憶手段へのアクセスを許可するように構成することも好適である。このことにより、未舗装の道路上であっても信号待ちなどで停車している場合はユーザのスクロール指示などに従って描画に必要な道路データを読み出すために道路データ記憶手段へアクセスすることが可能となる。また、車両が図2のEに位置する場合のように本来次のメッシュのデータを読み込む必要がある場合には、車両の停止が検出されたら、必要なデータを道路データ記憶装置から読み出してワークメモリへ転送することができる。
【0034】
また、ナビゲーション装置がその他のハードディスク装置などの記憶手段を有する場合、例えば通信を介してインターネット等からデータをダウンロードする場合など、車両が未舗装道路を走行中は道路データ記憶手段へのアクセスを禁止するだけでなく、これらその他の記憶手段へのアクセスを同時に禁止することも好適である。このことにより、車両が未舗装道路を走行中に生じる振動から、その他の記憶手段も保護することができる。
【0035】
次に図3から図5を用いて本発明の第2の実施例について説明する。図3は第2の実施例の構成を説明する図である。ナビゲーション装置10bが図1のナビゲーション装置10aと異なるのは、図1のナビゲーション装置10aのアクセス制御プログラム1503を備えず、図1の道路舗装状態判断プログラム1502の代わりに経路舗装状態判断プログラム1505を備え、またデータ転送プログラム1506、経路探索プログラム1507、経路案内プログラム1508を備える点である。
【0036】
経路探索プログラム1507(経路探索手段に相当)は、車速センサ110、GPS120、ジャイロ130によって検出された車両現在位置から、入力手段170を介してユーザにより入力されたユーザの目的地までの最適経路を道路データベース140の道路データを参照して探索する。「最適経路」の意味は、現在地から目的地まで到達可能な経路のうち、各経路にコスト関数を設定してそのコストが最低となる経路を探索結果として採用するということである。コスト関数とは、例えば目的地までの距離、各道路リンクの推定所要時間(一般道路、高速道路といった道路の種別に予め設定してある)を合計した目的地までの所要時間、優先して選択する道路として有料道路を用いるか否か、経路上の右左折の数、経路上の道路の幅、などを評価値として組み合わせて数値化する関数である。これらの評価値のいくつかは、例えば有料道路を利用する経路を優先させるなど、ユーザによって選択されるようにしてある。
【0037】
最適経路が決定され、ユーザが案内の開始を入力すると、経路案内プログラム1508が起動されて経路案内が開始される。経路案内のための道路データおよび案内用音声や画像データは、第1の実施例で予め車両周辺のメッシュデータがワークメモリ160へ転送されるのと同様に、経路に沿って車両から所定の距離分のデータが予めワークメモリ160へ転送されるように構成される。このデータ転送はデータプログラム1506によって定期的に処理される。
【0038】
このとき、経路舗装状態判断プログラム1505によって、探索された経路上に未舗装道路部分が存在すると判断された場合(これは経路探索プログラム1507により目的地までの経路が全て確定するとその経路に沿った道路リンクの属性データから判断される)には、車両がその未舗装道路部分に到達する前に該当する道路部分の道路データがワークメモリ160へ転送される。すなわち、経路が全て舗装道路である場合には、車両の現在地から所定の距離分の道路データが道路データベースからワークメモリへの転送が定期的に行われるが、転送する道路データの切れ目が未舗装道路上となる場合は、転送する道路の距離を延長して未舗装道路部分のデータを全てワークメモリ160へ転送するか、または転送する道路の距離を短くして、未舗装道路の手前までの道路データを転送し、未舗装道路に進入する前に改めて未舗装部分を全て含む道路データをワークメモリへ転送するかの処理を行う。
【0039】
図4に、探索された経路上に未舗装道路部分がある場合の一例を示す。車両がBの場所に位置するときにユーザの指示で経路探索が行われ、Aで示される経路が得られたとする。経路A上には道路未舗装の部分Dがある。経路案内が開始され、車両が進行するにつれて、車両前方の案内に必要なデータが順次道路データベースから読み出されワークメモリ160へ転送され、案内が行われる。本第2の実施例において、このワークメモリ160がデータ一時記憶手段に相当する。
【0040】
道路データ記憶手段へのアクセスが高速に行える場合は、道路データベース140から読み出すデータはその時々で案内に必要となるデータのみを転送すればよく、その場合はデータを一時記憶するメモリの容量が少なくてすむので、図3ではデータを転送する先のワークメモリ160はCPU100とは異なる部品として図に示してあるが、ワークメモリとしてはCPU100に内臓するメモリ(いわゆるキャッシュメモリ)へ転送するようにしても良い。
【0041】
しかし経路上の道路未舗装の部分Dに関しては、車両がこの道路未舗装部分に到達する前にこの未舗装道路のデータ全てを予めワークメモリ160へ転送しておく。さらに未舗装道路を通過し終えた先の道路のデータも所定の距離分だけ合わせて転送しておく。これは、車両が未舗装道路を通過し終えてから、次の経路のデータを読み込むのに要する時間の間も経路の案内を継続するために必要なデータである。
【0042】
経路案内に際しては、案内と同時に車両周辺の地図も表示されるが、地図の表示に関しては第1の実施例と同様の処理を行うように構成することも好適である。
【0043】
また、道路のデータだけでなく、未舗装道路案内に必要となるデータも合わせてワークメモリ160へ転送しておくことも好適である。例えば図4のGに示したように経路の未舗装道路部分付近に位置する施設(図4では例として「コンビニ」と記してある)のデータを未舗装道路部分の道路データとともにワークメモリに転送しておく。また未舗装道路部分に図4でEに示すように分岐点や交差点がある場合、例えば図5に示したような、この交差点での経路の進行方向を矢印で表す画像のデータも合わせてワークメモリへ転送しておく。さらに音声案内が可能な場合は対応する音声データも同時に転送しておく。このようにすることで道路のデータだけでなく、経路付近の施設や交差点での進行方向の案内のデータなども未舗装道路を走行中でもこれらのデータが記憶されている道路データベースに直接アクセスすることなく利用することができる。
【0044】
以上の実施例によれば、経路上の未舗装の道路に到達する前にその道路を走行する際に経路案内に必要となるデータを予め道路データベースからメモリなどの一時記憶手段に転送しておくので、道路データベースを記憶している記憶手段が特別の耐振動特性を有しないハードディスク装置やCD−ROM装置であっても、振動の激しいことが予想される未舗装道路を走行中にはこれらの装置を動作させることなく、かつ必要なデータは利用することが可能となる。すなわち特別の耐振動特性を有しないハードディスク装置やCD−ROM装置を車載用の道路データ記憶手段として利用できるナビゲーション装置を提供することが可能となる。
また、説明したナビゲーション装置は、道路データを記憶する道路データ記憶手段と、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、検出された現在地の情報に基づいて前記道路データから車両が現在位置している道路を特定する現在道路特定手段と、前記道路データに含まれている、各道路が舗装されているか未舗装であるかを示す道路舗装状態データに基づいて、前記特定された道路が未舗装道路であるか否か判断する道路舗装状態判断手段と、前記道路舗装状態判断手段により、前記特定された道路が未舗装道路であると判断された場合に前記道路データ記憶手段へのアクセスを禁止するデータアクセス制御手段と、を備えたことを特徴とする。
このナビゲーション装置では、現在道路特定手段により車両が現在走行している道路を道路データに基づいて特定し、特定された道路のデータに付随する、各道路が舗装されているか未舗装の道路であるかを示す道路舗装状態データを参照して、特定された道路が未舗装の道路である場合、道路データ記憶手段へのアクセスを禁止する。これにより、激しい振動の生じやすい未舗装道路を車両が走行中には道路データ記憶手段を動作させることを避けられるため、道路データ記憶手段が動作中に振動を受けて破損してしまうことを防止することができる。
本ナビゲーション装置の一態様では、前記道路データ記憶手段はデータ読み出しのための駆動機構を有する記憶手段であることを特徴とする。このことによって、特に道路データ記憶手段がCD−ROM装置、DVD装置もしくはハードディスク装置といった、回転している記録媒体にデータ読み出しのための部材(ピックアップや磁気ヘッドと呼ばれる部材)を狭小な隙間で近接させてデータの読み出しを行う装置の場合、車両の振動により記録媒体とこれらの部材との接触によるデータの破損、もしくは装置そのものの破損を防ぐことができる。
また、車両が振動中でもデータの読み出しが行えるような耐振動性能を向上させた、高価な道路データ記録装置を採用する必要なく、通常のオフィスで利用される程度の耐振動特性を有する記録装置を採用すればよいのでナビゲーション装置自体のコストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す図である。
【図2】道路データの構造およびデータアクセス制御を説明する図である。
【図3】本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
【図4】探索された経路の一例の図である。
【図5】経路案内用の表示画像の一例の図である。
【符号の説明】
10a、10b ナビゲーション装置
100 CPU
110 車速センサ
120 GPS
130 ジャイロ
140 道路データベース
150 プログラムメモリ
1501 マップマッチングプログラム
1502 道路舗装状態判断プログラム
1503 アクセス制御プログラム
1504 描画プログラム
1505 経路舗装状態判断プログラム
1506 データ転送プログラム
1507 経路探索プログラム
1508 経路案内プログラム
160 ワークメモリ
170 入力装置
180 ディスプレイ

Claims (3)

  1. 車両の現在地から目的地までの経路を案内するナビゲーション装置において、
    道路データを記憶する道路データ記憶手段と、
    車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
    前記現在地から目的地までの案内経路を前記道路データから探索する経路探索手段と、
    前記道路データ記憶手段から所定の道路データを読み出して記憶しておくデータ一時記憶手段と、
    前記道路データに含まれる、各道路が舗装されているか未舗装であるかを示す道路舗装状態データに基づいて、前記探索された経路に未舗装の道路部分が含まれるか否か判断する経路舗装状態判断手段と、
    前記経路舗装状態判断手段により、前記探索された経路に未舗装の道路部分が含まれると判断された場合に、前記車両が該未舗装の道路部分に到達する前に該未舗装の道路部分の道路データを前記道路データ記憶手段から前記データ一時記憶手段に転送するデータ転送手段と、
    前記データ転送手段により転送された道路データを前記データ一時記憶手段から読み出して案内を行う案内手段と、を備えたことを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
  2. 前記道路データ記憶手段はさらに、車両を目的地に案内するために用いられる経路案内用データを記憶し、前記データ転送手段は前記転送された道路データに対応する経路案内用データを前記道路データ記憶手段から前記データ一時記憶手段に転送することを特徴とする請求項に記載の車両用ナビゲーション装置。
  3. 前記道路データ記憶手段はデータ読み書きのための駆動機構を有する記憶手段であり、前記データ一時記憶手段は駆動機構を有さない記憶手段であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ナビゲーション装置。
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