JPH0749654A - 車両用簡易地図表示装置及び走行経路案内装置 - Google Patents

車両用簡易地図表示装置及び走行経路案内装置

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JPH0749654A
JPH0749654A JP19740893A JP19740893A JPH0749654A JP H0749654 A JPH0749654 A JP H0749654A JP 19740893 A JP19740893 A JP 19740893A JP 19740893 A JP19740893 A JP 19740893A JP H0749654 A JPH0749654 A JP H0749654A
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肇 三国
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 道路地図を表示するための地図データを用い
ることなく、車両周囲や目的地付近の状況を簡潔に表示
できる車両用簡易地図表示装置を提供する。 【構成】 ROM内に格納された全国の都道府県市町村
の位置及び名称を表す地点データから現在地付近及び目
的地付近の市町村を検索して、車両から各市町村までの
距離及び車両の進行方向に対する相対方位を算出する。
そして、この算出結果に基づき、表示装置の表示画面中
央に表示した車両位置及び進行方向を表す車両記号(矢
印)周囲に、車両から各市町村までの距離及び方位を表
す線分を表示し、その先端付近に名称及び距離(*)を
表示する。また、ROM内には高速道路のインタチェン
ジの地点データも記憶しておき、高速道路走行時には車
両の進行方向に存在するインタチェンジを複数表示し、
更に車両に最も近いインタチェンジと高速道路から抜け
出るインタチェンジを識別可能に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の現在地を中心と
する周囲の地名,距離及び方位を模式的に表示する車両
用簡易地図表示装置、及びこれを用いて経路案内を行う
走行経路案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の走行案内を行うための
ナビゲーション装置は、CD−ROMに格納された地図
データを用いて車両の現在地から目的地までの走行経路
を予め設定しておき、車両の走行時には、CD−ROM
から車両位置を含む領域の地図データを読出して表示装
置に道路地図を表示し、更にその道路地図上に車両位置
や走行経路等を表示するようにした高度なものと、車両
の進行方向及び車両の現在地からの目的地方向のみを絶
対方位で表示するようにした簡易型のものとに大別され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者のナビゲーション装置は、運転者が未知の道路を走行
する場合には非常に便利であるが、特に詳細な走行案内
を必要としない高速道路等の自動車専用道路でも道路地
図を表示して詳細な走行案内を行うようにされているた
め、例えば高速道路を使って長距離走行を行うような場
合には、走行案内のための経路データが膨大になり、大
容量の記録装置が必要になるといった問題があった。ま
た、経路案内は必ず地図データを用いて行うので、地図
データを記憶したCD−ROM等の外部記憶装置をナビ
ゲーション装置から外してしまうと、経路案内を全く行
えなくなってしまうといった問題もある。また更に、こ
の種の装置では、経路案内時に常に道路地図を表示して
いるため、その表示画面上から必要な情報を速やかに読
み取ることができず、安全走行に支障をきたすといった
こともあった。
【0004】一方、上記後者の簡易型のナビゲーション
装置は、地図データも必要とせず、非常に安価に実現で
きるが、この装置から得られる情報は、車両がどの方向
に進んでいるかだけであり、車両の周囲には何があり、
どこに通じているのかといった周囲の状況に関する情報
を得ることはできない。このため、使用者は、現在走行
中の道路を真っ直ぐ進んで、本当に目的地まで到達でき
るのか、非常に不安になるといった問題がある。そし
て、地図帳や周囲の町並みから情報を得ようとすると、
運転に集中できなくなってしまう。特に、夜間走行時に
は、使用者は、運転に向ける以上の注意力を経路探索に
向けることになり、結果として安全走行に支障をきたす
ことになる。
【0005】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、CD−ROM等の外部記憶装置に格納された地図
データを用いることなく、車両周囲や目的地付近の状況
を簡潔に表示でき、しかも経路案内を行う際には、長距
離走行時であっても膨大な経路データを必要しない車両
用簡易地図表示装置及び走行経路案内装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、図1(a)に例
示する如く、車両の現在地を検出する現在地検出手段
と、車両の進行方向を検出する進行方向検出手段と、車
両の目的地を外部から設定するための目的地設定手段
と、少なくとも、全国又は所定地域の市町村の位置及び
名称を表わす地点データが格納された地点データ記憶手
段と、上記地点データに基づき、上記現在地を中心とす
る所定範囲内に存在する現在地付近の市町村を検出し、
上記現在地から該市町村までの距離及び上記進行方向に
対する相対方位を算出する現在地付近データ算出手段
と、上記目的地設定手段により車両の目的地が設定され
ている場合に、上記現在地から該目的地までの距離及び
上記進行方向に対する相対方位を算出する目的地データ
算出手段と、該目的地データ算出手段にて算出された上
記目的地までの距離が所定値以上である場合に、上記地
点データに基づき、上記目的地を中心とする所定範囲内
に存在する目的地付近の市町村を検出し、上記現在地か
ら該市町村までの距離及び上記進行方向に対する相対方
位を算出する目的地付近データ算出手段と、表示手段の
表示画面中央の所定の位置に、車両位置及びその進行方
向を表わす所定の車両記号を表示すると共に、該車両記
号周囲に、上記各データ算出手段にて算出された距離及
び相対方位に応じて、上記現在地付近の市町村,目的
地,及び目的地付近の市町村の位置をそれぞれ識別可能
且つ模式的に表示し、更に、該市町村及び目的地の表示
位置には名称及び距離を表示する簡易地図表示制御手段
と、を備えたことを特徴とする車両用簡易地図表示装置
を要旨としている。
【0007】また次に、請求項2に記載の発明は、同じ
く図1(a)に例示する如く、上記請求項1に記載の車
両用簡易地図表示装置において、高速道路等の自動車専
用道路上のインタチェンジの位置及び名称を表わす地点
データが格納された第2の地点データ記憶手段と、車両
が上記自動車専用道路を走行していることを検出する走
行状態検出手段と、該走行状態検出手段にて車両が上記
自動車専用道路を走行していることが検出されると、上
記進行方向検出手段にて検出された車両の進行方向に基
づき、上記第2の地点データ記憶手段から車両進行方向
に存在するインタチェンジ名を上記現在地に近い順に複
数読出し、上記簡易地図表示制御手段が簡易地図を表示
している上記表示手段の表示画面上に、該インタチェン
ジ名を順に表示するインタチェンジ情報表示制御手段
と、を設けたことを特徴とする車両用簡易地図表示装置
を要旨としている。
【0008】また請求項3に記載の発明は、図1(b)
に例示する如く、上記請求項2に記載の車両用簡易地図
表示装置を備え、該装置を用いて車両の走行経路を案内
する走行経路案内装置であって、当該走行経路案内装置
に着脱自在に装着され、全国又は所定地域の道路地図を
表わす地図データが格納された地図データ記憶手段と、
該地図データ記憶手段に格納された地図データを用い
て、上記現在地検出手段にて検出された車両の現在地か
ら上記目的地設定手段にて設定された目的地までの走行
経路を算出する経路算出手段と、該経路算出手段にて算
出された走行経路に上記自動車専用道路が含まれている
か否かを判定する経路判定手段と、該経路判定手段にて
上記算出された走行経路に上記自動車専用道路が含まれ
ていると判定されると、上記算出された走行経路の内、
現在地から自動車専用道路までの走行経路と自動車専用
道路から目的地までの走行経路とを経路データとして記
憶し、上記経路判定手段にて上記算出された走行経路に
自動車専用道路が含まれていないと判定されると、上記
算出された走行経路を全て経路データとして記憶する経
路データ記憶手段と、上記表示手段に、上記地図データ
記憶手段に記憶された地図データに基づき上記現在地を
含む領域の道路地図を表示すると共に、該道路地図上
に、上記経路データ記憶手段に記憶された経路データに
基づき走行経路を識別可能に表示し、更に上記現在地を
識別可能に表示することにより経路案内を行う経路案内
表示制御手段と、上記走行状態検出手段にて車両が上記
自動車専用道路を走行していることが検出されていると
き、及び上記経路案内表示制御手段において上記地図デ
ータ記憶手段から上記現在地を含む領域の道路地図を表
わす地図データを読み出すことができないときに、上記
経路案内表示制御手段の作動を停止して、上記車両用簡
易地図表示装置により経路案内を実行させる経路案内切
替手段と、を備えたことを特徴とする走行経路案内装置
を要旨としている。
【0009】また更に、請求項4に記載の発明は、同じ
く図1(b)に例示する如く、上記請求項3に記載の走
行経路案内装置において、上記経路データ記憶手段に記
憶された経路データに基づき、車両が現在地から進行す
べき方向を算出する進行方向算出手段と、該進行方向算
出手段にて算出された車両が進行すべき方向と、上記進
行方向検出手段にて検出された車両の実際の進行方向と
のずれを、経路方向として算出する経路方向算出手段
と、該経路方向算出手段の算出結果に基づき、上記表示
手段の表示画面の所定の表示エリアに、車両の実際の進
行方向を真上としたときに車両が進行すべき方向を表わ
す経路記号を表示するための表示データを生成し、該表
示データを外部から入力される映像信号に重畳して、上
記表示手段に外部から入力された映像信号に基づく画像
と該経路記号とを同時に表示させる経路記号表示制御手
段と、を設け、外部操作によって、上記経路記号表示制
御手段による経路表示と、上記経路案内表示制御手段又
は車両用簡易地図表示装置による経路案内表示とを切替
可能に構成してなることを特徴とする走行経路案内装置
を要旨としている。
【0010】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載の車両用簡易地図表示装置においては、まず現
在地付近データ算出手段が、地点データ記憶手段に記憶
された全国又は所定地域の市町村の位置及び名称を表わ
す地点データに基づき、現在地検出手段にて検出された
車両の現在地を中心とする所定範囲内に存在する現在地
付近の市町村を検出して、現在地からその市町村までの
距離と、進行方向検出手段にて検出された車両の進行方
向に対する相対方位とを算出する。
【0011】また、当該装置には、車両の目的地を外部
から設定するための目的地設定手段が備えられており、
この目的地設定手段により車両の目的地が設定されてい
る場合には、目的地データ算出手段が、現在地から目的
地までの距離及び車両の進行方向に対する相対方位を算
出する。
【0012】また更に、この目的地データ算出手段にて
算出された現在地から目的地までの距離が所定値以上で
ある場合には、目的地付近データ算出手段が、地点デー
タ記憶手段に記憶された地点データに基づき、目的地を
中心とする所定範囲内に存在する目的地付近の市町村を
検出して、現在地からその市町村までの距離及び車両の
進行方向に対する相対方位を算出する。
【0013】そして、簡易地図表示制御手段が、表示手
段の表示画面中央の所定の位置に、車両位置及び進行方
向を表わす所定の車両記号を表示すると共に、その車両
記号周囲に、現在地付近データ算出手段、目的地データ
算出手段、及び目的地付近データ算出手段にてそれぞれ
算出された距離及び相対方位に応じて、現在地付近の市
町村,目的地,及び目的地付近の市町村の位置を、それ
ぞれ識別可能且つ模式的に表示し、更に、その市町村及
び目的地の表示位置には、名称及び距離を表示する。
【0014】従って、表示手段には、車両記号を中心
に、現在地付近の市町村,目的地,及び目的地付近の市
町村の位置が、車両の進行方向を基準として相対的に表
示されることとなり、その表示画面から車両周囲や目的
地付近の状況を知ることができるようになる。また、表
示手段には、市町村や目的地の位置が模式的に表示さ
れ、その表示位置に距離や名称が表示されるだけである
ので、その表示画面から周囲の状況を速やかに把握する
ことができ、車両の走行安全性を低下させることはな
い。
【0015】次に、請求項2に記載の車両用簡易地図表
示装置においては、上記請求項1に記載の車両用簡易地
図表示装置の各部の動作に加えて、走行状態検出手段
が、車両が高速道路等の自動車専用道路を走行している
か否かを検出する。そして、走行状態検出手段が、車両
が自動車専用道路を走行していることを検出すると、イ
ンタチェンジ情報表示制御手段が、車両の進行方向に存
在する自動車専用道路上のインタチェンジ名を車両位置
に近い順に複数読出し、簡易地図表示制御手段が簡易地
図を表示している表示手段の表示画面上に、そのインタ
チェンジ名を順に表示する。
【0016】従って、車両が高速道路等の自動車専用道
路を走行している場合、車両運転者は、その表示画面か
ら、自動車専用道路を下りるべきインタチェンジまでに
インタチェンジがいくつあるのかを簡単に知ることがで
き、道路上のインタチェンジ案内に注意を払うことなく
車両を走行させることができる。
【0017】また次に、請求項3に記載の走行経路案内
装置においては、まず経路算出手段が、当該走行経路案
内装置に着脱自在に装着される地図データ記憶手段に格
納された地図データを用いて、車両の現在地から目的地
までの走行経路を算出する。すると、経路判定手段が、
その算出された走行経路に高速道路等の自動車専用道路
が含まれているか否かを判定し、この経路判定手段にて
走行経路に自動車専用道路が含まれていると判定される
と、経路データ記憶手段が、経路算出手段にて算出され
た走行経路の内、現在地から自動車専用道路までの走行
経路と自動車専用道路から目的地までの走行経路とを経
路データとして記憶する。また、経路判定手段にて走行
経路に自動車専用道路が含まれていないと判定される
と、経路データ記憶手段が、経路算出手段にて算出され
た走行経路を全て経路データとして記憶する。
【0018】そして、経路案内表示制御手段が、この地
図データ記憶手段に記憶された地図データに基づき車両
の現在地を含む領域の道路地図を表示手段に表示すると
共に、その表示した道路地図上に、経路データ記憶手段
に記憶された経路データに基づき走行経路を識別可能に
表示し、更に車両の現在地を識別可能に表示する。
【0019】また、当該走行経路案内装置には、請求項
2に記載の簡易地図表示装置が備えられており、この簡
易地図表示装置内の走行状態検出手段が、車両が自動車
専用道路を走行していることを検出するか、経路案内表
示制御手段において地図データ記憶手段から現在地を含
む領域の道路地図を表わす地図データを読み出すことが
できないときには、経路案内切替手段が、経路案内表示
制御手段の作動を停止して、車両用簡易地図表示装置に
より経路案内を実行させる。
【0020】つまり、当該走行経路案内装置において
は、通常は経路案内表示制御手段の動作によって、道路
地図を用いた経路案内を行うが、車両が高速道路等の自
動車専用道路を走行している場合や、自動車専用道路を
走行していなくても地図データ記憶手段が当該装置から
外され、地図データ記憶手段から地図データを読み出す
ことができないような場合には、上記車両用簡易地図表
示装置によって、表示手段に車両位置を中心とする目的
地や周囲の状況を表示させるのである。
【0021】このため、請求項3に記載の走行経路案内
装置によれば、車両が、詳細な経路案内を行う必要のな
い自動車専用道路を走行している場合には、見易く、且
つ必要最小限の情報を有する簡易道路地図にて経路案内
を行うことができると共に、詳細な経路案内が必要な一
般道路を走行している場合には、道路地図を用いた詳細
な経路案内を行うことができ、更に車両が一般道路を走
行している場合に地図データ記憶手段が装置から外され
ているような場合にも、簡易道路地図にて経路案内を行
うことができる。
【0022】また、地図データが車両の走行経路が自動
車専用道路を含むような長距離走行を行う際には、その
自動車専用道路上での経路データを記憶しないので、道
路地図を用いて経路案内を行う従来装置に比べて、経路
データを格納しておく経路データ記憶手段の記憶容量を
小さくすることができる。
【0023】また次に、請求項4に記載の走行経路案内
装置においては、進行方向算出手段が、経路データ記憶
手段に記憶された経路データに基づき、車両が現在地か
ら進行すべき方向を算出し、経路方向算出手段が、その
算出された車両が進行すべき方向と車両の実際の進行方
向とのずれを、経路方向として算出する。そして、経路
記号表示制御手段が、その算出された経路方向に基づ
き、表示手段の表示画面の所定の表示エリアに、車両の
実際の進行方向を真上としたときの経路方向を表わす経
路記号を表示するための表示データを生成し、この表示
データを外部から入力される映像信号に重畳することに
より、表示手段に外部から入力された映像信号に基づく
画像と経路方向を表わす経路記号とを同時に表示させ
る。
【0024】また、この経路記号表示制御手段による経
路表示と、上記経路案内表示制御手段又は車両用簡易地
図表示装置による経路案内表示とは、外部操作によって
切替可能になっている。このため、請求項4に記載の走
行経路案内装置によれば、例えば車両運転者以外の乗員
が、表示手段にテレビ放送画像或はビデオテープの再生
画像等を表示させたい場合に、その映像信号を経路案内
表示制御手段に入力し、外部操作によって、表示手段へ
の画像表示を、経路案内表示制御手段又は車両用簡易地
図表示装置による経路案内表示から経路記号表示制御手
段による経路表示に切り換えれば、表示手段に所望の画
像と共に経路記号を表示することができ、この経路記号
によって車両運転者に車両の進行方向を案内しつつ、他
の乗員に所望の画像を提供できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず、図2は本発明が適用された実施例の車両用ナ
ビゲーション装置全体の構成を表わす概略構成図であ
る。
【0026】図2に示す如く、本実施例のナビゲーショ
ン装置は、道路地図等の経路案内用画像やテレビ放送画
像を表示すると共に経路案内用の音声やテレビ放送の音
声を発生するためのAV出力部10と、経路案内用の映
像信号や音声信号を生成してAV出力部10に出力する
制御部30とに大別される。
【0027】ここで、AV出力部10は、経路案内用の
画像やテレビ放送画像を表示する表示手段としての表示
部12、テレビ放送電波を受信するTVアンテナ14、
TVアンテナ14から出力される受信信号の中から所定
チャンネルのテレビ放送信号を選局して映像信号及び音
声信号を復調するTVチューナ16、TVチューナ16
からの映像信号と制御部30からの映像信号とを合成し
てテレビ放送画像に経路案内用画像を重畳させるスーパ
ーインポーズ回路18、表示部12に入力する映像信号
をスーパーインポーズ回路18からの映像信号と制御部
30からの映像信号とのいずれかに切り換えるアナログ
スイッチ20、音声信号を増幅して内蔵スピーカ22に
出力するオーディオアンプ24、音声信号をFM変調し
て外部のオーディオ機器に送信するFMトランスミッタ
26、及び、TVチューナ16から出力されるテレビ放
送の音声信号及び制御部30からの音声信号を受け、こ
のいずれか一方の音声信号をFMトランスミッタ26又
はオーディオアンプ24に選択的に出力するアナログス
イッチ28から構成されている。
【0028】一方、制御部30には、システム全体の制
御,車両現在地の特定,与えられた目的地に到る経路の
導出等を行うCPU32、CPU32が実行する制御プ
ログラム,全国の都道府県市町村の位置及び名称を表わ
す地点データ,高速道路等の各種自動車専用道路(以
下、単に高速道路という。)のインタチェンジの位置及
び名称を表わす地点データ等が予め格納された、地点デ
ータ記憶手段及び第2の地点データ記憶手段としてのR
OM34、CPU32により導出された経路計算結果や
制御プログラムに従ってCPU32が動作している際に
発生する計算の途中結果等を一時格納するRAM36が
備えられている。
【0029】また、制御部30には、複数の人工衛星か
らの送信電波を受信するGPSアンテナ38、GPSア
ンテナ38からの受信信号に基づき車両の現在地や進行
方向を特定するための情報を生成してCPU32に送
る、現在地検出手段及び進行方向検出手段としてのGP
S受信部40、道路地図を表す地図データが格納された
地図データ記憶手段としての外部メモリ41(本実施例
では、ICカード)から地図データを読み出しCPU3
2に送る外部メモリインタフェース42、CPU32に
て生成された経路案内用の画像データを記憶する描画用
メモリ44、描画用メモリ44に格納された画像データ
を映像信号としてAV出力部10内の表示部12及びス
ーパーインポーズ回路18に出力することにより表示部
12に経路案内用画像をそのまま或はテレビ放送画像に
重畳して表示させる表示コントローラ46、CPU32
からの指令に従い、ROM34に予め格納された音声合
成用データを音声信号に変換してAV出力部10に入力
する音声合成部48、CPU32からの指令に従い、A
V出力部10内のアナログスイッチ20,28の切り替
え,スーパーインポーズ回路18の作動,オーディオア
ンプ24の利得,TVチューナ16の選局チャンネル等
を制御するAV制御部50、使用者により当該ナビゲー
ション装置の機能選択,目的地の設定,経路案内表示切
替等を行なうために操作される各種キースイッチを備
え、その操作状態に応じてコード化した信号を赤外線を
用いて発信するリモコン部52、リモコン部52からの
赤外線を受光し、上記コード化信号を波形整形してCP
U32に送る赤外線受光部54等も備えられている。
【0030】このように構成された本実施例の車両用ナ
ビゲーション装置では、電源が投入されると、CPU3
2が、まず図3に示すTV表示処理を実行して、表示部
12にテレビ放送画像を表示させると共に内臓スピーカ
22或は外部のオーディオ機器からテレビ放送の音声を
発生させる。つまり、本実施例の車両用ナビゲーション
装置は、電源投入直後には、テレビ受信機として機能す
る。
【0031】そして、その後、使用者がリモコン部52
に設けられた機能選択スイッチ(以下、スイッチをSW
と記す。)を操作すると、その操作状態に応じて、CP
U32が、図4に示す機能選択処理を実行して、当該ナ
ビゲーション装置の動作モードを、上記TV表示処理に
よるTV表示モード、表示部12に車両の現在地を表示
する現在地表示モード、表示部12に車両の経路案内用
の画像を表示する経路案内モードのいずれかに切り替え
る。つまり、本実施例のナビゲーション装置は、テレビ
受信機としての機能、現在地表示装置としての機能、及
び走行経路案内装置としての機能の3つの機能を有し、
その機能を使用者が選択できるようになっている。
【0032】以下、こうした機能を実現するためにCP
U32にて実行される各種制御処理を図3〜図10に示
すフローチャートに沿って説明する。まず図3は、当該
ナビゲーション装置をテレビ受信機として機能させる上
述のTV表示処理を表すフローチャートである。
【0033】図3に示す如く、この処理が開始される
と、まずステップ110にて、使用者がリモコン部52
に設けられたいずれかのキーSWを操作することによ
り、赤外線受光部54からSW操作を表す信号が入力さ
れたか否かを判断する。そして、赤外線受光部54から
信号が入力されていなければ、ステップ120に移行し
て、表示部12にテレビ放送画像を表示させると共に内
臓スピーカ22或は外部のオーディオ機器からテレビ放
送の音声を発生させるTV画面表示処理を実行する。
【0034】なお、この処理は、TVチューナ16から
の映像信号をスーパーインポーズ回路18及びアナログ
SW20を介してそのまま表示部12に出力させると共
に、TVチューナ16からの音声信号をアナログSW2
8を介してオーディオアンプ24又はFMトランスミッ
タ26に出力させることにより実行される。
【0035】そして、このステップ120のTV画面表
示処理を実行した後は、ステップ130に移行して、後
述の処理でセット・リセットされるフラグF1がセット
されているか否かを判定し、フラグF1がセットされて
いれば、当該TV表示処理は、他の処理を実行中に起動
されたものであると判断して、その処理に戻り(RET
URN)、フラグF1がセットされていなければ、再度
ステップ110に移行する。
【0036】次に、ステップ110にて、使用者がリモ
コン部52のキーSWを操作したと判断されると、ステ
ップ140に移行して、赤外線受光部54からの入力信
号に基づき、その操作SWは、TVチューナ16の選局
チャンネルを変更するチャンネルSWであるか否かを判
断し、チャンネルSWであれば、ステップ150に移行
して、AV制御部50にチャンネル切替信号を出力して
TVチューナ16の選局チャンネルを変更させ、ステッ
プ160にて変更後のチャンネルを表示部12のTV画
面上に表示させる。なお、このチャンネル表示は、描画
用メモリ44に表示画面の所定の位置にチャンネル数を
表示するための画像データを書き込み、表示コントロー
ラ46及びスーパーインポーズ回路18を動作すること
により実現される。
【0037】また、ステップ140にて、操作SWがチ
ャンネルSWでないと判断された場合には、ステップ1
70,ステップ200,ステップ230にて、順次、操
作SWが音量SWであるか、操作SWがブライトSWで
あるか、操作SWが音響設定SWであるかを判断する。
【0038】そして、ステップ170にて操作SWが音
量SWであると判断されると、ステップ180にて、音
量SWの操作状態に応じて音量アップ又は音量ダウンを
行なうための音量信号をAV制御部50に出力してオー
ディオアンプ24の利得を調整させ、ステップ190に
てその調整結果を表す音量目盛を表示部12のTV画面
上に表示した後、ステップ130に移行し、ステップ2
00にて操作SWがブライトSWであると判断される
と、ステップ210にて、ブライトSWの操作状態に応
じて表示画面の明るさ調整を行なうためのブライト信号
をAV制御部50に出力して表示部12の明るさ調整さ
せ、ステップ220にてその調整結果を表すブライト目
盛を表示部12のTV画面上に表示した後、ステップ1
30に移行し、ステップ230にて操作SWが音響設定
SWであると判断されると、ステップ240にて、アナ
ログSW28の切り替えを行なうための切替信号をAV
制御部50に出力して、TVチューナ16からの音声信
号の出力先をオーディオアンプ24からFMトランスミ
ッタ26又はその逆に切り替えさせた後、ステップ13
0に移行し、ステップ170,ステップ200,ステッ
プ230において、全て否定判断された場合には、リモ
コン部52の誤操作であったとして、そのままステップ
130に移行する。
【0039】なお、音量目盛,ブライト目盛を表示部1
2に表示させるステップ190,ステップ220の処理
は、上記ステップ160のチャンネル表示と同様、描画
用メモリ44に表示画面の所定の位置に目盛を表示する
ための画像データを書き込み、表示コントローラ46及
びスーパーインポーズ回路18を動作させる、といった
手順で実行される。
【0040】また、アナログSW20がスーパーインポ
ーズ回路18からの映像信号を表示部12に出力する側
に切り替えられ、アナログSW28がTVチューナ16
からの音声信号を取り込む位置に切り替えられるのは、
上記TV表示処理によって表示部12にテレビ放送画像
を表示しているときだけであり、それ以外はアナログS
W20及び28共に制御部30側に切り替えられる。
【0041】次に図4は、上記のようにリモコン部52
の機能選択SWが操作されたとき、或は後述の処理実行
時に必要に応じて起動される機能選択処理を表すフロー
チャートである。図4に示す如く、この機能選択処理で
は、まずステップ310にて、当該ナビゲーション装置
の動作モードを、TV表示モード、現在地表示モード、
或は経路案内モードのいずれにするかを使用者に選択さ
せるための機能選択画面を表示部12に表示する。
【0042】なお、この機能選択画面の表示は、選択画
面表示のために予めROM34内に格納された画像デー
タを、現在選択されている動作モードを強調表示するよ
うに書き換えて、描画用メモリ44に書き込み、アナロ
グSW20をスーパーインポーズ回路18側から描画用
メモリ44及び表示コントローラ46側に切り替え、更
に表示コントローラ46を動作させる、といった手順で
実行され、この結果、表示部12の表示画面には、機能
選択画面のみが表示されることとなる。
【0043】そして、続くステップ320にて、リモコ
ン部52に設けられたカーソルキーが操作されたか否か
を判断することにより、使用者が動作モードを現在の動
作モードから他の動作モードへの変更指令を入力したか
否かを判断し、カーソルキーが操作された場合には、ス
テップ330に移行して、その操作方向に応じて描画用
メモリ44に格納した画像データの強調表示すべき動作
モードを変更することにより、表示画面上にて強調表示
されている動作モードを変更する選択機能表示変更処理
を実行し、再度ステップ320に移行する。
【0044】また、ステップ320にて否定判断された
場合には、ステップ340に移行して、リモコン部52
に設けられた確定キーが操作されたか否かを判断し、確
定キーが操作されていなければ、再度ステップ320に
移行する。一方、ステップ340にて、確定キーが操作
されたと判断された場合には、使用者が現在表示画面上
にて強調表示している動作モードを選択したと判断し
て、ステップ350に移行し、その選択された動作モー
ドに対応した機能を実現するための処理、つまり、当該
装置をテレビ受信機として機能させる上述のTV表示処
理、当該装置を現在地表示装置として機能させる図5に
示した現在地表示処理、或は当該装置を走行経路案内装
置として機能させる図7に示した経路案内処理のいずれ
かを起動し、機能選択処理を終了する。
【0045】次に図5は、上記のように当該装置を現在
地表示装置として機能させる現在地表示処理を表すフロ
ーチャートである。図5に示す如く、この現在地表示処
理が開始されると、まずステップ410にて、GPS受
信部40から現在地を測位可能な情報が出力されている
か否かを判断する。そして、GPS受信部40を使用し
て現在地を測位できないような場合には、ステップ60
0に移行して、図6に示す測位待機処理を実行し、逆に
GPS受信部40からの情報に基づき現在地を測位でき
る場合には、ステップ420に移行して、ステップ60
0の測位待機処理でセットされるフラグF1,F2をリ
セットした後、ステップ430に移行する。
【0046】ステップ430では、GPS受信部40か
らの情報に従い車両の現在地を計算し、続くステップ4
40にて、外部メモリインタフェース42に外部メモリ
41が装着されて外部メモリ41から地図データを読み
出すことができるか、或は外部メモリ41から地図デー
タを読み出すことができても、その地図データ内に上記
計算した車両の現在地付近の領域が含まれているかとい
った判断を行なうことにより、車両の現在地付近の道路
地図を表示可能な地図データがあるか否かを判断する。
【0047】そして、このステップ440にて、現在地
付近の道路地図を表示可能な地図データがないと判断さ
れるとステップ500に移行して、図9に示した後述の
簡易地図表示処理を実行した後、ステップ410に移行
し、逆にステップ440にて、現在地付近の道路地図を
表示可能な地図データがあると判断されると、ステップ
450にて、その地図データに基づき道路地図表示用の
画像データを描画用メモリ44に書き込み、アナログS
W20を描画用メモリ44及び表示コントローラ46側
に切り替え、表示コントローラ46を動作させることに
より、表示部12に現在地を含む領域の道路地図のみを
表示させる。
【0048】また、このステップ450にて表示部12
に道路地図を表示させた後は、ステップ460に移行し
て、上記計算した現在地の変化状態等から車両が現在走
行中であるか否かを判断する。そして、このステップ4
60にて、車両が走行中であると判断されると、ステッ
プ470に移行して、車両の進行方向を頂点とする二等
辺三角形の現在地マークを表示部12に表示している道
路地図上に表示した後、ステップ410に移行し、逆に
ステップ460にて、車両が停止していると判断される
と、ステップ480に移行して、車両の位置のみを表す
円形の現在地マークを表示部12に表示している道路地
図上に表示した後、ステップ410に移行する。
【0049】次に、上記ステップ600にて実行される
測位待機処理は、図6に示す如く、まずステップ610
にてフラグF2がセットされているか否かを判断し、フ
ラグF2がセットされていなければ、ステップ620に
て、例えば、「GPSが受信できません。見はらしの良
い場所に出て下さい。」といったGPS受信部40の受
信状態悪化及びそれに対処するためのメッセージを表す
コメント(1)を表示部12に表示する。そして、続く
ステップ630にて、現在地を測位できなくなってから
1分経過したか否かを判断し、1分経過していなけれ
ば、当該処理を終了して再度上記ステップ410に移行
する。
【0050】また、ステップ630にて、現在地を測位
できなくなってから1分経過したと判断されると、ステ
ップ640にてフラグF1をセットした後、ステップ1
00に移行して、図2に示したTV表示処理を実行す
る。なお、このときフラグF1がセットされているた
め、TV表示処理では、ステップ110〜ステップ13
0のテレビ放送画像表示のための一連の処理が実行され
るだけである。そして、ステップ100にて、TV表示
処理が実行された後は、ステップ650に移行して、今
度は、現在地を測位できなくなってから5分経過したか
否かを判断し、5分経過していなければ、ステップ66
0にて、フラグF2をセットした後、当該処理を終了し
て再度上記ステップ410に移行する。
【0051】またステップ650にて、現在地を測位で
きなくなってから5分経過したと判断された場合には、
ステップ670にて、フラグF1,F2をリセットし、
続くステップ680にて、例えば「GPSが受信できま
せん」といったGPS受信部40の受信状態悪化のみを
表すコメント(2)を表示部12に表示した後、ステッ
プ690にて、図4に示した機能選択処理を起動し、経
路案内処理を終了する。すなわち、この測位待機処理に
おいては、GPS受信部40によって現在地を測位でき
なくなってから1分経過するまでの間は、上記コメント
(1)を表示して、使用者に現在地を測位可能な位置ま
で車両を移動させることを促し、それにもかかわらず現
在地を測位できない場合には、現在地を測位できなくな
ってから5分経過するまでの間、TV表示処理を実行す
ることにより当該ナビゲーション装置をテレビ受信機と
して動作させ、その間に現在地を測位できなければ、上
記コメント(2)を表示した後、現在地表示は無理だと
判断して、使用者に再度機能選択を実行させるのであ
る。
【0052】次に図7は、上記のように当該装置を走行
経路案内装置として機能させる経路案内処理を表すフロ
ーチャートである。図7に示す如く、この経路案内処理
では、まずステップ710にて、経路案内選択処理を実
行する。この処理は、経路案内処理を実行するに当たっ
て、使用者に、経路案内用の走行経路を新たに設定する
か、前回経路案内処理を行なった際に使用した走行経路
を使用するか、前回使用した走行経路を使用する場合
に、走行経路としてRAM36内の2つの経路記憶領域
であるメモリ1に記憶された走行経路を使用するか或は
メモリ2に記憶された走行経路を使用するか、を選択さ
せるための処理であり、上記機能選択処理と同様、選択
画面を表示部12に表示することにより実行される。
【0053】そして、この経路案内選択処理が終了する
と、今度はステップ720にて、その選択処理にて、経
路案内に使用する走行経路を新たに作成することが選択
されたか否かを判定し、新たに走行経路を設定する必要
があれば、ステップ800に移行して、図8に示す経路
設定処理を実行し、新たに走行経路を設定する必要がな
ければ、ステップ730に移行して、上記経路案内選択
処理にて選択されたメモリ1又はメモリ2のいずれかに
記憶された既に設定済みの走行経路を表す経路データを
読み出し、その経路データを描画用メモリ44に画像デ
ータとして書き込み、アナログSW20を描画用メモリ
44及び表示コントローラ46側に切り替え、表示コン
トローラ46を動作させることによって、経路案内で使
用する経路データを表示部12に表示する。
【0054】そして、このステップ730による経路デ
ータの表示後、或はステップ800の経路設定処理が終
了した後は、続くステップ740にて、リモコン部52
のTV表示SW(オン/オフ切替可能な自己保持SW)
がオン状態になっているか否かを判断し、TV表示SW
がオン状態になっていれば、ステップ900に移行し
て、図10に示す経路方向表示処理を実行した後、後述
ステップ795に移行する。
【0055】また、ステップ740にて、リモコン部5
2のTV表示SWがオン状態になっていないと判断され
ると、ステップ750に移行して、上記現在地表示処理
におけるステップ440と同様に、車両の現在地付近の
道路地図を表示可能な地図データがあるか否かを判断す
る。
【0056】そして、このステップ750にて、現在地
付近の道路地図を表示可能な地図データがないと判断さ
れると、ステップ500に移行して、図9に示した簡易
地図表示処理を実行した後、ステップ795に移行し、
逆にステップ750にて、現在地付近の道路地図を表示
可能な地図データがあると判断されると、ステップ76
0にて、現在車両は高速道路を走行中であるか否かを判
断する。なお、この判断は、車速などの車両の走行状態
に基づき実行される。
【0057】次に、このステップ760にて、車両が高
速道路を走行中であると判断された場合には、ステップ
500に移行して、図9に示した簡易地図表示処理を実
行した後、ステップ795に移行し、逆にステップ76
0にて、車両は高速道路を走行していないと判断される
と、ステップ770に移行して、上記現在地表示処理に
おけるステップ450と同様に、表示部12に現在地を
含む領域の道路地図を表示させる。そして、続くステッ
プ780では、その表示した道路地図上に、RAM32
内に格納された経路データに基づき、車両が現在地から
目的地に向かって走行すべき経路の軌跡を表示すると共
に、車両が既に走行してきた経路の軌跡を表示し、更に
続くステップ790にて、その道路地図上に車両位置を
表示した後、ステップ795に移行する。なお、この車
両位置表示は、上記現在地表示処理におけるステップ4
60〜ステップ480と同様に実行され、車両が走行し
ているか停止しているかによって異なるマークを道路地
図上に表示する。
【0058】また次に、ステップ795では、RAM3
6内に格納された経路データに基づき、車両が右折又は
左折すべき交差点に進入するのを検出し、その手前50
mの位置で車両の進行方向(即ち、50m先右折,50
m先左折)を音声にて案内する音声案内処理を実行す
る。そして、このステップ795の音声案内処理が終了
すると、再度ステップ740に移行する。
【0059】なお、このステップ795において、車両
の進行方向を音声にて案内する際には、ROM34内に
格納された右折又は左折案内用の音声合成用データを音
声合成部48に出力して、音声合成部48によりその音
声合成用データを音声信号に変換させることにより実行
される。
【0060】次に、上記ステップ800にて実行される
経路設定処理では、図8に示す如く、まずステップ81
2にて、GPS受信部40から現在地を測位可能な情報
が出力されているか否かを判断する。そして、GPS受
信部40を使用して現在地を測位できないような場合に
は、ステップ814にて、使用者により現在地を入力さ
せる現在地設定処理を実行した後、ステップ816に移
行し、逆にGPS受信部40からの情報に基づき現在地
を測位できる場合には、そのままステップ816に移行
する。そして、ステップ816では、使用者により目的
地を入力させる現在地設定処理を実行する。
【0061】なお、このステップ814及びステップ8
16では、外部メモリ41から外部メモリインタフェー
ス42を介して地図データを読み込み、その地図データ
に基づき表示部12に道路地図を表示させ、更にその道
路地図上にカーソル記号を表示する。この結果、使用者
は、リモコン部52の操作によってそのカーソル記号を
移動させて、任意の位置で確定キーを操作することによ
り、表示画面上で簡単に現在地及び目的地を設定できる
ようになる。また内部に格納している市町村の地点デー
タを用いた住所による設定も可能である。
【0062】こうしてステップ816にて目的地が設定
されると、続くステップ818にて、その後所定時間経
過するまでの間に、使用者のリモコン部52の操作によ
って経路計算開始指令が入力されたか否かを判断する。
そして、所定時間経過するまでの間に経路計算開始指令
が入力されなければ、ステップ820に移行して、図4
に示した機能選択処理を起動した後、経路案内処理を終
了する。
【0063】一方、所定時間経過するまでの間に経路計
算開始指令が入力された場合には、ステップ822に移
行して、外部メモリインタフェース42に外部メモリ4
1が装着されているか否かを判断し、装着されていなけ
れば、ステップ824に移行して、例えば「ICカード
を挿入して下さい」というような、外部メモリ41の装
着を促すコメント(3)を表示部12に表示した後、再
度ステップ822に移行する。
【0064】またステップ822にて、外部メモリイン
タフェース42に外部メモリ41が装着されていると判
断された場合には、ステップ826に移行して、その装
着された外部メモリ41には車両の現在地を含む地図デ
ータが格納されているか否かを判断する。そして外部メ
モリ41に車両の現在地を含む地図データが格納されて
いなければ、ステップ828に移行して、例えば「**
*付近のカードを挿入して下さい」(***:具体的な
地名)というような、現在地を含む地図データを格納し
た外部メモリ41の装着を促すコメント(4)を表示部
12に表示し、再度ステップ822に移行する。
【0065】次にステップ826にて、外部メモリ41
に車両の現在地を含む地図データが格納されていると判
断されると、ステップ830にてフラグF1をセットし
た後、ステップ100に移行して、図2に示したTV表
示処理を実行する。なお、このときフラグF1がセット
されているため、TV表示処理では、ステップ110〜
ステップ130のテレビ放送画像表示のための一連の処
理が実行されるだけである。
【0066】そして、ステップ100にて、TV表示処
理が実行された後は、ステップ834に移行して、現在
地から目的地に至る車両の走行経路を自動計算する経路
算出手段としての処理を実行し、続くステップ836に
て経路計算が終了したと判断されるまでの間、上記ステ
ップ832〜836の処理を繰返し実行する。つまり、
経路計算中は表示部12に何も表示できないので、TV
表示処理を実行することにより、表示部12にテレビ放
送画像を表示させるのである。
【0067】なお、ステップ834にて実行される走行
経路の自動計算は、予め設定された優先度の高い道路を
順に選択し、その選択した道路上の交差点の位置と、各
交差点間の道路上に所定間隔で設定した経路点の位置と
を、車両の進行方向に沿って順に記憶する、といった手
順で実行される。
【0068】また、経路計算時に、走行経路として高速
道路を選択した場合には、ROM34内に格納された地
点データを検索して、目的地に最も近いインタチェンジ
を検索し、そのインタチェンジから経路計算を再開す
る。つまり、走行経路として高速度路が選択された場合
には、高速道路へ入るインタチェンジから高速道路を出
るインタチェンジまでの経路計算は省略される。
【0069】次に、ステップ836にて経路計算が終了
したと判断されると、続くステップ838にて、上記経
路計算によって目的地までの経路計算が終了したか否か
を判断する。そして、経路計算が目的地までの途中で終
了している場合には、現在外部メモリインタフェース4
2に装着されている外部メモリ41には現在地付近の地
図データしかなく、目的地までの経路計算を行なうには
外部メモリ41を交換しなければならないことから、続
くステップ840に移行して、例えば「ICカードを*
**付近のものに交換して下さい」というような、外部
メモリ41を目的地を含む地図データを記憶したものに
交換させるためのコメント(5)を表示部12に表示す
る。
【0070】次に、続くステップ842では、外部メモ
リインタフェース42に目的地を含む地図データを記憶
した外部メモリ41が装着されたか否かを判断し、装着
されていなければ再度ステップ840に移行することに
より、外部メモリ41が目的地を含む地図データを記憶
したものに交換されるのを待つ。そして、ステップ84
2にて、外部メモリインタフェース42に目的地を含む
地図データを記憶した外部メモリ41が装着されたと判
断されると、ステップ844にて、フラグF3をセット
した後、再度ステップ100に移行する。この結果、現
在地から目的地までの途中で終了していた経路計算が再
開され、現在地から目的地までの全経路が計算されるこ
ととなる。
【0071】次に、ステップ838にて、目的地までの
経路計算が終了したと判断された場合には、ステップ8
46に移行して、計算した経路の途中に高速道路が存在
するか否かを判断する、経路判定手段としての処理を実
行する。そして、経路途中に高速道路がなければ、続く
ステップ848にて、フラグF3がセットされているか
否か、つまり経路計算時に外部メモリ41を交換したか
否かを判断し、フラグF3がセットされておらず、経路
計算を外部メモリ41を交換することなく実行できた場
合には、ステップ850に移行して、その計算した全経
路をRAM36内の一方の経路記憶領域であるメモリ1
に記憶する。
【0072】一方、ステップ846にて計算した経路途
中に高速道路があると判断されるか、ステップ848に
てフラグF3がセットされていると判断された場合に
は、ステップ852に移行して、続くステップ854及
び856にてRAM36の2つの経路記憶領域(メモリ
1,メモリ2)に格納する経路の始点(地名)と終点
(地名)を表す、例えば「***から***:メモリ
1,***から***:メモリ2」といったコメント
(6)を表示部12に表示する。
【0073】そして、続くステップ854では、経路途
中に高速道路がある場合には、現在地から高速道路の入
り口となるインタチェンジまでの経路をメモリ1に格納
し、経路途中の高速道路はないものの、経路計算時に外
部メモリ41の交換を行っている場合には、現在地から
外部メモリ41を交換するまでに計算した地点までの経
路(つまり1枚目の外部メモリにて計算した経路)をメ
モリ1に格納する。
【0074】また、続くステップ856では、経路途中
に高速道路がある場合には、高速道路の出口となるイン
タチェンジから目的地までの経路をメモリ2に格納し、
経路途中の高速道路はないものの、経路計算時に外部メ
モリ41の交換を行っている場合には、外部メモリ41
を交換後に経路計算を開始した地点から目的地までの経
路(つまり2枚目の外部メモリにて計算した経路)をメ
モリ2に格納する。
【0075】こうしてステップ850又はステップ85
4,856にて経路計算結果がRAM36内に格納され
ると、今度はステップ858にて、フラグF1及びフラ
グF3をリセットし、続くステップ860にて、そのR
AM36内に記憶した経路データを表示部12に表示し
た後、上記ステップ740に移行する。
【0076】次に、図5に示した現在地表示処理又は図
7に示した経路案内処理の実行中に起動される簡易地図
表示処理について説明する。この処理は、外部メモリイ
ンタフェース42から外部メモリ41が外され、外部メ
モリ41から地図データを読み出すことができないと
き、或は外部メモリ41から地図データを読み出すこと
ができても、その地図データ内に車両の現在地付近の領
域が含まれていないとき、或は経路案内処理実行中に車
両が高速道路を走行しているときに、表示部12に簡易
地図を表示して使用者に周囲の状況や高速道路のインタ
チェンジ情報等を案内する、本発明に関わる主要な処理
である。
【0077】図9に示す如く、この簡易地図表示処理が
開始されると、まずステップ510にて、車両の現在地
を中心とする所定範囲内(例えば半径数十km内)に存
在する市町村をROM34に格納された地点データから
検索して、現在地付近の表示地点として設定する現在地
付近の表示地点検索処理を実行し、続くステップ515
にて、車両の現在地からその検索した各表示地点までの
距離と、各表示地点の車両の進行方向に対する相対方位
を算出し、更に続くステップ520にて、その算出結果
を現在地付近表示データとしてRAM36内に記憶す
る、といった手順で上記現在地付近データ算出手段とし
ての処理を実行する。
【0078】次にステップ530にて、現在経路案内処
理により経路案内を行なっているか否かを判定し、経路
案内を行なっていなければ、後述のステップ580に移
行し、経路案内を行なっていれば、続くステップ540
に移行する。そしてステップ540では、車両の現在地
から目的地までの距離と目的地の車両の進行方向に対す
る相対方位を算出し、続くステップ545にて、その算
出結果を目的地表示データとしてRAM36内に記憶す
る。なお、このステップ540及び545の処理は、目
的地データ算出手段に相当する。
【0079】またステップ545にて目的地表示データ
を格納すると、今度はステップ550に移行して、目的
地は現在地を中心とする所定範囲内に存在するか否かに
よって目的地は現在地付近であるか否かを判断し、目的
地が現在地付近にある場合には、そのままステップ58
0に移行する。
【0080】一方、目的地が現在地から遠く離れている
場合には、ステップ560にて、目的地を中心とする所
定範囲内(例えば半径数十km内)に存在する市町村を
ROM34に格納された地点データから検索して、目的
地付近の表示地点として設定する目的地付近の表示地点
検索処理を実行し、続くステップ565にて、目的地か
らその検索した各表示地点までの距離と、各表示地点の
車両の進行方向に対する相対方位を算出し、更に続くス
テップ570にて、その算出結果を目的地付近表示デー
タとしてRAM36内に記憶する、といった手順で上記
目的地付近データ算出手段としての処理を実行した後、
ステップ580に移行する。
【0081】ステップ580では、現在車両は高速道路
を走行中であるか否かを判断する、走行状態検出手段と
しての処理を実行し、車両が高速道路を走行していなけ
れば、そのままステップ595に移行する。一方、車両
が高速道路を走行している場合には、ステップ585に
て、車両の進行方向に存在する高速道路上の複数個(例
えば4個)のインタチェンジを、ROM34に格納され
たインタチェンジの地点データから検索し、続くステッ
プ590にて、その検索結果を、インタチェンジ表示デ
ータとしてRAM36に記憶した後、ステップ595に
移行する。
【0082】そして、ステップ595では、上記ステッ
プ520,545,570,及び590にてRAM36
に記憶された各表示データに基づき、例えば図11に示
すように簡易道路地図を表示するための画像データを生
成して、描画用メモリ44に書き込み、表示コントロー
ラ46を動作させることにより、表示部12に簡易道路
地図を表示させる、簡易地図表示制御手段及びインタチ
ェンジ情報表示制御手段としての処理を実行する。
【0083】つまり、図11は愛知県岡崎市付近の国道
1号線上の出発点から目的地である京都府左京区まで、
高速道路を利用して走行する場合に、当該簡易地図表示
処理にて経路案内を行なった場合の表示例を表し、
(a)は車両が出発点である岡崎市付近に存在する場合
の表示例、(b)は車両が高速道路を走行している場合
の表示例、(c)は車両が目的地近傍の京都府南区に存
在する場合の表示例を表しているが、この図に示す如
く、ステップ595では、 (1) 表示部12の表示画面中央の所定の位置に、車両
位置及びその進行方向を表す車両記号(矢印)を表示す
る。
【0084】(2) 車両記号周囲に、RAM36内に格
納した各表示データに基づき、目的地と、表示地点とし
て設定した各市町村の位置を、方位・距離を表す線分に
て表示する。 (3) その線分の先端付近に、各市町村名と距離(図に
*印で示す)とを表示する。
【0085】(4) 各市町村位置を表す線分及びその名称
の表示は、現在地付近と目的地付近とを区別するため、
異なる線分及び異なる名称表示(…方面の有無)にて行
なう。 (5) 現在地付近の地名を表示画面下方に大きく表示す
る。
【0086】(6) 車両が高速道路を走行している場合
は、RAM36内に格納したインタチェンジ表示データ
に基づき、表示画面右側にインタチェンジ情報を表示す
る。 (7) インタチェンジ情報内では、現時点で最も近いイ
ンタチェンジには三角形のインジケータを、高速道路を
出るインタチェンジにはその周囲を囲むインジケータ
を、夫々付加する。 といった手順で画像データを生成して、表示部12に簡
易道路地図を表示する。
【0087】なお、このステップ595にて、表示部1
2に簡易道路地図を表示する際、RAM36に記憶した
現在地付近表示データ及び目的地付近表示データを全て
表示することができない場合には、これら表示データの
中から、実際に表示すべきデータを、各市町村の人口を
判定基準として選定する。
【0088】次に、図7に示した経路案内処理の実行中
に起動される経路方向表示処理について説明する。この
処理は、上述したように経路案内中に使用者がTV表示
SWをオンした際に実行され、表示部12にテレビ放送
画像と共に車両が進行すべき経路方向を表示するための
処理である。
【0089】図10に示す如く、この経路方向表示処理
が開始されると、まずステップ910にて、RAM36
内に記憶された経路データの中から、車両が次に走行す
る経路点位置を検索し、続くステップ920にて、その
検索した経路点位置と車両の現在地とから車両が次の経
路点に向って進行すべき方向を算出する、進行方向算出
手段としての処理を実行する。また次に、ステップ93
0では、GPS受信部40からの情報に基づき車両の実
際の進行方向を求める。そして、続くステップ940に
て、上記算出した車両の進行すべき方向と実際の進行方
向との偏差を経路方向として算出する、経路方向算出手
段としての処理を実行し、ステップ950にて、この算
出した経路方向に基づき、表示部12の表示画面右下位
置にその経路方向を表す経路記号(矢印)を表示するた
めの画像データを生成して、描画用メモリ44に書き込
み、表示コントローラ46及びスーパーインポーズ回路
18を動作させることにより、表示部12にテレビ放送
画像と共に経路記号を表示させる、経路記号表示制御手
段としての処理を実行する。なお、このステップ950
では、表示部12にテレビ放送画像を表示させるため
に、フラグF1をセットして図3に示したTV表示処理
を起動する処理もあわせて実行する。
【0090】すなわち、RAM36内には、図12
(a)に示す如く、経路データとして、走行経路上の経
路点位置が格納されているので、当該経路方向表示処理
においては、図12(b)に点線で示す如く、車両の現
在地と次の経路点位置とから車両が進行すべき方向を算
出し、車両の実際の進行方向との偏差から図12(c)
に示す如く経路方向を算出し、その算出結果に応じた経
路記号を、図12(d)に示す如く表示部12の表示画
面右下位置に表示させるのである。この結果、表示部1
2の表示画面上にはテレビ放送画像と共に車両の経路方
向が表示されることとなる。なお、図12(c)に示し
た経路方向(矢印)は、図12(b)に示す各地点A,
B,Cの経路方向を表している。
【0091】以上詳述したように、本実施例の車両用ナ
ビゲーション装置においては、現在地表示及び経路案内
を行なう際に、外部メモリ41から地図データを読み出
すことができない場合には、車両位置を中心に、現在位
置付近の市町村や目的地付近の市町村の位置を、車両の
進行方向を基準に相対的且つ模式的に表し、しかもその
名称及び距離を表示した、簡易地図を表示するようにさ
れている。このため、車両の現在地付近の地図データを
記憶した外部メモリ41がない場合等にも使用者に車両
周囲の状況を案内することができる。
【0092】また車両が高速道路を走行している場合に
は、地図データが存在する場合であっても、簡易地図を
表示するようにし、しかも簡易地図上にはインタチェン
ジ情報を表示するようにされているため、車両運転者
は、その表示画面から、高速道路を下りるべきインタチ
ェンジまでにインタチェンジがいくつあるのかを簡単に
知ることができ、道路上のインタチェンジ案内に注意を
払うことなく車両を走行させることができる。
【0093】また、高速道路を走行する場合、経路案内
を行なうための経路データとして、高速道路上の経路を
設定しないので、道路地図を用いて経路案内を行う従来
装置に比べて、経路データを格納しておくRAM36の
記憶容量を小さくすることができる。
【0094】また更に、経路案内中に、使用者がTV表
示SWをオンすれば、表示部12にテレビ放送画像が表
示され、しかもその画像上には、車両が進行すべき経路
方向が表示されるので、車両運転者に経路案内を行ない
ながら、他の乗員にテレビ放送画像を提供できる。
【0095】ここで、上記実施例では、GPSアンテナ
38及びGPS受信部40を用いて、車両の現在地及び
進行方向を検出するように構成したが、車両の初期位置
を入力することにより、車速センサ及び方位センサ(地
磁気センサ、ジャイロセンサ等)を用いて、車両の現在
地及び進行方向を検出するようにしてもよい。
【0096】また上記実施例では、図10に示した経路
方向表示処理において、車両の経路方向を表す経路記号
を表示するにあたって、ステップ940にて算出した経
路方向をそのまま使用するものとして説明したが、図1
3(a)に示す如く、走行経路がカーブしている場合に
は、車両が道路に沿って直進しているにもかかわらず、
地点D,地点Eでの経路方向が、図13(b)の上段に
示す如く、経路ずれを表すものとなる。そこで、こうし
た問題を解決するためには、例えば車両が進行すべき方
向と実際の進行方向とのずれが所定値以下である場合に
は、経路方向は直進であるとして、表示例1のように経
路方向を表示するか、表示例2のように経路方向はその
ままにし、道なりに直進というコメントを表示するよう
にすればよい。
【0097】また更に、上記実施例では、車両の経路方
向を設定するに当たって、車両の現在地と次の経路点位
置とから車両の進行すべき方向を算出するようしたが、
この場合、車両が交差点直前の経路点に達するまでは、
次の交差点での進行方向(右折,左折,直進等)を案内
することができない。
【0098】そこで次の交差点での進行方向をより早く
案内するには、例えば図14(a)に示す如く、交差点
に入る手前の区間Fでは、上記実施例と同様に経路方向
を求め、交差点に入る手前の3つの経路点G1 ,G2 ,
G3 の通過後は、夫々、交差点通過後の3つの経路点H
1 ,H2 ,H3 を次の経路点として経路方向を算出する
ようにすればよい。
【0099】つまり、こうすることにより、図14
(b)に示す如く、各経路点G1 ,G2,G3 通過後の
経路方向を、交差点での進行方向に応じて早く変化させ
ることができ、使用者に次の交差点での進行方向をより
早く案内することができるようになるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】実施例のナビゲーション装置全体の構成を表わ
す概略構成図である。
【図3】実施例のナビゲーション装置において実行され
るTV表示処理を表わすフローチャートである。
【図4】同じく機能選択処理を表わすフローチャートで
ある。
【図5】同じく現在地表示処理を表わすフローチャート
である。
【図6】同じく測位待機処理を表わすフローチャートで
ある。
【図7】同じく経路案内処理を表わすフローチャートで
ある。
【図8】同じく経路設定処理を表わすフローチャートで
ある。
【図9】同じく簡易地図表示処理を表わすフローチャー
トである。
【図10】同じく経路方向表示処理を表わすフローチャ
ートである。
【図11】図9の簡易地図表示処理による簡易地図の表
示画像の一例を表わす説明図である。
【図12】図10の経路方向表示処理における経路方向
計算手順及び経路方向の表示状態を表わす説明図であ
る。
【図13】図10の経路方向表示処理による経路方向表
示方法を改善した他の表示方法を説明する説明図であ
る。
【図14】図10の経路方向表示処理による経路方向計
算手順を改善した他の計算手順を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
10…AV出力部 12…表示部 16…TVチュ
ーナ 18…スーパーインポーズ回路 20…アナログスイ
ッチ 30…制御部 32…CPU 34…ROM 3
6…RAM 38…GPSアンテナ 40…GPS受信部 41
…外部メモリ 42…外部メモリインタフェース 44…描画用メモ
リ 46…表示コントローラ 50…AV制御部 52
…リモコン部 54…赤外線受光部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の現在地を検出する現在地検出手段
    と、 車両の進行方向を検出する進行方向検出手段と、 車両の目的地を外部から設定するための目的地設定手段
    と、 少なくとも、全国又は所定地域の市町村の位置及び名称
    を表わす地点データが格納された地点データ記憶手段
    と、 上記地点データに基づき、上記現在地を中心とする所定
    範囲内に存在する現在地付近の市町村を検出し、上記現
    在地から該市町村までの距離及び上記進行方向に対する
    相対方位を算出する現在地付近データ算出手段と、 上記目的地設定手段により車両の目的地が設定されてい
    る場合に、上記現在地から該目的地までの距離及び上記
    進行方向に対する相対方位を算出する目的地データ算出
    手段と、 該目的地データ算出手段にて算出された上記目的地まで
    の距離が所定値以上である場合に、上記地点データに基
    づき、上記目的地を中心とする所定範囲内に存在する目
    的地付近の市町村を検出し、上記現在地から該市町村ま
    での距離及び上記進行方向に対する相対方位を算出する
    目的地付近データ算出手段と、 表示手段の表示画面中央の所定の位置に、車両位置及び
    その進行方向を表わす所定の車両記号を表示すると共
    に、該車両記号周囲に、上記各データ算出手段にて算出
    された距離及び相対方位に応じて、上記現在地付近の市
    町村,目的地,及び目的地付近の市町村の位置をそれぞ
    れ識別可能且つ模式的に表示し、更に、該市町村及び目
    的地の表示位置には名称及び距離を表示する簡易地図表
    示制御手段と、 を備えたことを特徴とする車両用簡易地図表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用簡易地図表示装
    置において、 高速道路等の自動車専用道路上のインタチェンジの位置
    及び名称を表わす地点データが格納された第2の地点デ
    ータ記憶手段と、 車両が上記自動車専用道路を走行していることを検出す
    る走行状態検出手段と、 該走行状態検出手段にて車両が上記自動車専用道路を走
    行していることが検出されると、上記進行方向検出手段
    にて検出された車両の進行方向に基づき、上記第2の地
    点データ記憶手段から車両進行方向に存在するインタチ
    ェンジ名を上記現在地に近い順に複数読出し、上記簡易
    地図表示制御手段が簡易地図を表示している上記表示手
    段の表示画面上に、該インタチェンジ名を順に表示する
    インタチェンジ情報表示制御手段と、 を設けたことを特徴とする車両用簡易地図表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用簡易地図表示装
    置を備え、該装置を用いて車両の走行経路を案内する走
    行経路案内装置であって、 当該走行経路案内装置に着脱自在に装着され、全国又は
    所定地域の道路地図を表わす地図データが格納された地
    図データ記憶手段と、 該地図データ記憶手段に格納された地図データを用い
    て、上記現在地検出手段にて検出された車両の現在地か
    ら上記目的地設定手段にて設定された目的地までの走行
    経路を算出する経路算出手段と、 該経路算出手段にて算出された走行経路に上記自動車専
    用道路が含まれているか否かを判定する経路判定手段
    と、 該経路判定手段にて上記算出された走行経路に上記自動
    車専用道路が含まれていると判定されると、上記算出さ
    れた走行経路の内、現在地から自動車専用道路までの走
    行経路と自動車専用道路から目的地までの走行経路とを
    経路データとして記憶し、上記経路判定手段にて上記算
    出された走行経路に自動車専用道路が含まれていないと
    判定されると、上記算出された走行経路を全て経路デー
    タとして記憶する経路データ記憶手段と、 上記表示手段に、上記地図データ記憶手段に記憶された
    地図データに基づき上記現在地を含む領域の道路地図を
    表示すると共に、該道路地図上に、上記経路データ記憶
    手段に記憶された経路データに基づき走行経路を識別可
    能に表示し、更に上記現在地を識別可能に表示すること
    により経路案内を行う経路案内表示制御手段と、 上記走行状態検出手段にて車両が上記自動車専用道路を
    走行していることが検出されているとき、及び上記経路
    案内表示制御手段において上記地図データ記憶手段から
    上記現在地を含む領域の道路地図を表わす地図データを
    読み出すことができないときに、上記経路案内表示制御
    手段の作動を停止して、上記車両用簡易地図表示装置に
    より経路案内を実行させる経路案内切替手段と、 を備えたことを特徴とする走行経路案内装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の走行経路案内装置にお
    いて、 上記経路データ記憶手段に記憶された経路データに基づ
    き、車両が現在地から進行すべき方向を算出する進行方
    向算出手段と、 該進行方向算出手段にて算出された車両が進行すべき方
    向の、上記進行方向検出手段にて検出された車両の実際
    の進行方向に対するずれを、経路方向として算出する経
    路方向算出手段と、 該経路方向算出手段の算出結果に基づき、上記表示手段
    の表示画面の所定の表示エリアに、車両の実際の進行方
    向を真上としたときに車両が進行すべき方向を表わす経
    路記号を表示するための表示データを生成し、該表示デ
    ータを外部から入力される映像信号に重畳して、上記表
    示手段に外部から入力された映像信号に基づく画像と該
    経路記号とを同時に表示させる経路記号表示制御手段
    と、 を設け、外部操作によって、上記経路記号表示制御手段
    による経路表示と、上記経路案内表示制御手段又は車両
    用簡易地図表示装置による経路案内表示とを切替可能に
    構成してなることを特徴とする走行経路案内装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20130054131A1 (en) * 2011-08-29 2013-02-28 Hua-En ZHANG Fast path planning navigation apparatus and method thereof
JP2014046894A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Yupiteru Corp 車載電子機器
JP2016169994A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 株式会社 ミックウェア ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、およびプログラム

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