JP2003014111A - 油圧式無段変速装置及び動力伝達装置 - Google Patents

油圧式無段変速装置及び動力伝達装置

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JP2003014111A JP2001196302A JP2001196302A JP2003014111A JP 2003014111 A JP2003014111 A JP 2003014111A JP 2001196302 A JP2001196302 A JP 2001196302A JP 2001196302 A JP2001196302 A JP 2001196302A JP 2003014111 A JP2003014111 A JP 2003014111A
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博志 松山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリンダブロックのコンパクト化を図ることが
できる油圧式無段変速装置及び動力伝達装置を提供す
る。 【解決手段】切替弁66,76が往復動する弁孔63,
64とプランジャ孔47,57とを連通する油路65,
75をシリンダブロック42の段部面42aから内方に
向けて斜状に構成する。この結果、第1油室61と第2
油室62を接近させることができ、また油路65,75
の加工形成時に、プランジャ孔に穿たれるドリル孔をシ
ールするシールプラグ110,120を設けるために、
シリンダブロック42に余計な径方向の肉厚を設ける必
要がないため、軸線方向及び径方向に対してシリンダブ
ロック42のコンパクト化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業機械や車両
等、各種の産業分野で広く利用可能な油圧式無段変速装
置及び動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のプランジャの往復動によっ
て作動油を吐出,吸入する第1油圧装置と複数のプラン
ジャの当接によって出力回転を得る出力回転部を有する
第2油圧装置を備える油圧式無段変速装置が知られてい
る。このような油圧式無段変速装置の第1及び第2油圧
装置は、シリンダブロックを共有し、同シリンダブロッ
クは軸心周りに回転する構成とされている。
【0003】またシリンダブロックには、第1油圧装置
における各プランジャが収納される複数のプランジャ室
と、第2油圧装置における各プランジャが収納される複
数のプランジャ室との間で作動油が循環する油圧閉回路
が設けられている。そして、シリンダブロックに設けら
れた複数の分配弁の往復動によって前記各プランジャ室
間で作動油が循環する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成の油圧式無段変速装置において、プランジャ室
と、前記分配弁が収納される分配弁往復動孔とを連通
し、油圧閉回路の一部を構成する連通孔を形成するに当
たって、シリンダブロックをコンパクトに形成すること
が望まれていた。
【0005】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、シリンダブロックのコンパクト
化を図ることができる油圧式無段変速装置及び動力伝達
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、プランジャの往復動に
よって作動油を吐出,吸入する第1油圧装置とプランジ
ャの当接によって出力回転を得る出力回転部を有する第
2油圧装置のシリンダブロックを共有し、同シリンダブ
ロックを軸心周りに回転する構成とし、第1油圧装置の
各プランジャ室と第2油圧装置の各プランジャ室との間
で作動油が循環する油圧閉回路をシリンダブロックに設
け、シリンダブロックに設けた分配弁の往復動によって
前記各プランジャ室間で作動油が循環する構成とした油
圧式無段変速装置において、第1及び第2油圧装置の各
プランジャ室と、それに対応する分配弁往復動孔とを連
通する連通孔をシリンダブロック外部からシリンダブロ
ック中央部側へ向けて斜状に形成したことを要旨とす
る。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の油圧式無段変速装置を用いた動力伝達装置において、
シリンダブロックを原動機からの入力軸によって回転す
る構成とし、入力軸を反原動機側に延出し、延出された
入力軸外周に前記出力回転部を設けた構成とし、同出力
回転部の回転方向と一致して、或いは逆転して動力伝達
する正逆回転切替装置を設け、原動機の入力軸への回転
伝達を入り切りする断接手段を設けたことを要旨とす
る。
【0008】(作用)請求項1の発明によれば、シリン
ダブロック内において、各プランジャ室と、それに対応
する分配弁往復動孔とを連通する連通孔はシリンダブロ
ック外部からシリンダブロック中央部側へ向けて斜状に
形成される。このため、例えば、前記連通孔をシリンダ
ブロックの軸線との直交断面内で径方向に延設する場合
を比較対称とし、連通孔の加工形成時にプランジャ室に
穿たれるドリル孔をシールする為のプラグを設ける構成
にすれば、同プラグの為にシリンダブロックに余計な径
方向の肉厚を設ける必要がない。
【0009】請求項2の発明によれば、コンパクト化が
図られる油圧式無段変速装置によって動力伝達装置も小
型化が図られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を作業機として作業
用車両の走行用に使用される油圧式無段変速装置(以
下、無段変速装置20という)、及び油圧式無段変速装
置を含む動力伝達装置に具体化した実施の形態を、図1
〜図12に従って説明する。
【0011】図1及び図3に示すように無段変速装置2
0は、作業用車両のパワーユニットのケース26内に収
納されている。無段変速装置20は、第1油圧装置10
0と、同第1油圧装置100との間に油圧閉回路C(図
9及び図10参照)を形成する第2油圧装置200とか
ら構成されている。
【0012】図8は無段変速装置20を含む動力伝達装
置を示す概念図である。無段変速装置20の入力軸21
はエンジン22のクランク軸にクラッチ機構300を介
して連結され、出力側である後記するヨーク23には、
ギヤシフト装置138(CST)が接続されている。前
記クラッチ機構300は例えば図示しない足踏みのクラ
ッチペダルに連動して断接するようになっている。
【0013】ギヤシフト装置138は、第1クラッチ1
39、第2クラッチ140を備えている。第1クラッチ
139は、ヨーク23に連結された駆動側クラッチプレ
ートに対して従動クラッチプレートを連結すると、従動
クラッチプレートに連結されたギヤ141が、ギヤ14
2を介して、図示しない終減速装置に駆動トルクを伝達
する。又、第2クラッチ140は、ヨーク23に連結さ
れた駆動側クラッチプレートに対して従動クラッチプレ
ートを連結すると、ギヤ143、アイドラギヤ144、
145、及びアイドラギヤ145に噛合されたギヤ14
2を介して図示しない終減速装置に駆動トルクを伝達す
る。
【0014】ギヤシフト装置138はシフトレバー14
6(図11参照)に連係されており、このシフトレバー
146の操作に基づいて、前進時には第1クラッチ13
9を接続し、後進時には、第2クラッチ140を接続す
る。
【0015】なお、本実施形態では、前記エンジン22
が原動機、クラッチ機構300が断接手段、ギヤシフト
装置138が正逆回転切替装置にそれぞれ相当する。無
段変速装置20のケース26は、円筒状の筒部材27
と、筒部材27の両端開口に対して塞ぐようにボルト挿
通孔28,29(図3参照)を介して図示しないボルト
にて一体に連結された一対の側壁部材30,31とから
構成されている。
【0016】無段変速装置20の入力軸21において、
入力端側は、ケース26の側壁部材30に対して軸受部
32を介して回転自在に支持されている。又、ケース2
6の側壁部材31には、出力回転部としてのヨーク23
が、軸受部33を介して回動自在に支持されている。そ
して、入力軸21の出力端側は、ヨーク23と同軸上に
位置するように、ヨーク23に対して一対の軸受23a
及びシール23bを介して回動自在に貫通されて支持さ
れている。同出力端のヨーク23から突出した端部はP
TO軸とされている。
【0017】図4に示すように側壁部材30の中央にお
いて、内外両側面には、一対の軸受収納孔34,35が
同軸上に配置されるように並設されている。軸受収納孔
34,35間には、軸受収納孔34,35よりも縮径し
た貫通孔36が形成されている。そして、貫通孔36に
はスリーブ37が回動自在に配置され、又、両軸受収納
孔34、35には貫通孔36を挟んで対称上に円錐コロ
軸受38,39が嵌合固定されている。そして、入力軸
21は両円錐コロ軸受38,39を介して支持されてい
る。又、軸受収納孔34の開口は、側壁部材30にボル
ト付けされたカバー15にて覆われている。図4に示す
ようにカバー15の貫通孔15aにはシール部材16を
介して入力軸21が貫通されている。
【0018】図4に示すように、円錐コロ軸受38の外
輪38aは、軸受収納孔34にシム50を介して当接さ
れている。又、円錐コロ軸受39の外輪39aは、軸受
収納孔35の奥側の段部に当接固定されている。そし
て、軸受収納孔34内において、入力軸21の入力端側
外周にはナット40が螺合されている。ナット40の螺
合により、円錐コロ軸受38の内輪38bは、スリーブ
37を介して、円錐コロ軸受39の内輪39bを押圧
し、入力軸21に嵌合したスリーブ41を押圧する。ス
リーブ41はシリンダブロック42を押圧する。そし
て、シリンダブロック42は、入力軸21外周に突設し
た係止部46に当接される。よって、シリンダブロック
42は入力端側のみからナット40を螺合するのみで軸
線方向に固定することができる。又、軸受外輪38aと
側壁部材30との間に介在するシム50の枚数や厚みを
加減することで軸受38,39の各々の内輪と外輪との
密着度合いを調整することができる。
【0019】円錐コロ軸受38,39及びスリーブ37
により、軸受部32が構成されている。 (第1油圧装置100)第1油圧装置100は、入力軸
21と、シリンダブロック42、プランジャ43、及び
前記プランジャ43に対して当接する斜板面44を含む
クレイドル45とを備えている。前記クレイドル45に
は、入力軸21が貫通されている。
【0020】図1に示すように、前記クレイドル45は
シリンダブロック42の軸心Oと直交するトラニオン軸
線TRを中心としてケース26に対して傾動自在に支持
されている。すなわち、前記クレイドル45は、斜板面
44を含む仮想平面が、軸心Oと直交する位置を直立位
置とする。そして、この直立位置を基準にして、クレイ
ドル45は図1において反時計回り方向に所定角度傾い
た位置(第1の位置)と、直立位置を基準にして時計回
り方向に所定角度傾いた位置(第2の位置)の間を傾動
可能にされている。
【0021】本実施形態では、斜板面44が直立位置に
位置したときを基準に、この図1において、時計回り方
向を正とし、反時計回り方向を負という。そして、本実
施形態では図12の出力回転数Nout =Ninを境に、N
out >Ninの時に負側に傾動し、Nout <Ninの時に、
正側に傾動する。なお、出力回転数とは、ヨーク23の
回転数である。
【0022】なお、図1に示された斜板面44は、クレ
イドル45が第1の位置に位置したときの負の最大傾動
角度位置で傾動した状態を示している。又、クレイドル
45が第2の位置に位置したときは、斜板面44につい
ては正の最大傾動角度位置という。
【0023】シリンダブロック42は、入力軸21に対
してスプライン21a結合により一体に連結されてい
る。シリンダブロック42は、略円柱状の組合わせ形状
で、軸線方向に位置する両端周面は、中央部よりも縮径
されている。
【0024】シリンダブロック42において、前記中央
部は、図2に示すように、その回転中心(軸心O)の回
りに複数のプランジャ孔47が環状に配列され、軸心O
と平行に延設されている。前記プランジャ孔47がプラ
ンジャ室に相当する。図1に示すように、プランジャ孔
47は、シリンダブロック42の中央部の段部面42a
においてクレイドル45側に開口が形成されている。各
プランジャ孔47には、プランジャ43が摺動自在に配
置されている。プランジャ43の先端には、鋼球48が
転動自在に嵌合されており、プランジャ43は鋼球48
及び同鋼球48を取着したシュー49を介して斜板面4
4に当接されている。傾斜状態の斜板面44はシリンダ
ブロック42の回転に伴ってプランジャ43を往復作動
させ、吸入、吐出行程の作用を付与する。なお、図1は
図2のC−C線断面図である。
【0025】(第2油圧装置200)第2油圧装置20
0は、前記シリンダブロック42に摺動自在に配置され
た複数のプランジャ58、及び前記プランジャ58に対
して当接する回転斜面51をもつ筒状のヨーク23とを
備えている。
【0026】図1,図3に示すように、側壁部材31に
は、軸受収納孔52、及び同軸受収納孔52よりも小径
の貫通孔53が互いに同軸となるようにそれぞれ形成さ
れている。そして、軸受収納孔52には円錐コロ軸受5
4が嵌合されている。又、筒部材27の出力端部内周面
には、玉軸受55が固定されている。ヨーク23は、大
径部と小径部を備えており、大径部が玉軸受55に小径
部が円錐コロ軸受54に嵌合されることにより、回動自
在に支持されている。又、ヨーク23の小径部は、貫通
孔53内に止着されたシール部材56を介して外部に突
出されている。
【0027】回転斜面51は、ヨーク23において、シ
リンダブロック42側の端面に形成されており、回転斜
面51を含む仮想平面が軸心Oに対して一定角度傾斜し
ている。
【0028】前記シリンダブロック42の中央部には、
図2に示すように、その回転中心の回りにプランジャ孔
47と同数のプランジャ孔57が環状に配列され、軸心
Oと平行に延設されている。プランジャ孔57はプラン
ジャ室に相当する。前記プランジャ孔57のピッチ円は
プランジャ孔47のピッチ円と同心及び同径とされてい
る。又、各プランジャ孔57は互いに隣接するプランジ
ャ孔47間に位置するように、図2に示すようにシリン
ダブロック42の周方向において、プランジャ孔47と
は互いに1/2ピッチずつずらして配置されている。
【0029】プランジャ孔57はシリンダブロック42
の中央部の段部面42aにおいて、前記ヨーク23側に
開口が形成されている。各プランジャ孔57には、プラ
ンジャ58が摺動自在に配置され、その先端には、鋼球
59が転動自在に嵌合されている。プランジャ58は鋼
球59及び同鋼球59を取着したシュー60を介して回
転斜面51に当接されている。前記回転斜面51とシリ
ンダブロック42との相対回転に伴ってプランジャ58
が往復作動して吸入、吐出行程を繰り返す。本実施形態
では、第1油圧装置100の最大行程容積VPmaxは、第
2油圧装置200の最大行程容積VMmaxと同じになるよ
うに設定されている。
【0030】(油圧閉回路C)前記第1油圧装置100
と第2油圧装置200との間に形成されている油圧閉回
路Cについて説明する。
【0031】シリンダブロック42の内周面には、とも
に環状の第1油室61及び第2油室62が互いにシリン
ダブロック42の軸線方向に並んで並設されている。な
お、説明の便宜上、第1油室61を油室A、第2油室6
2を油室Bということがある。シリンダブロック42に
は第1油室61及び第2油室62を共に連通する分配弁
往復動孔としての第1弁孔63が、プランジャ孔47と
同数個、シリンダブロック42の軸線方向に沿って延設
されている。又、シリンダブロック42には前記第1油
室61及び第2油室62を共に連通する分配弁往復動孔
としての第2弁孔64が、プランジャ孔57と同数個、
シリンダブロック42の軸線方向に沿って延設されてい
る。
【0032】第1弁孔63のピッチ円は第2弁孔64の
ピッチ円と同心及び同径とされている。又、プランジャ
孔47、57よりも内方に位置するように、プランジャ
孔47、57のピッチ円よりもそのピッチ円の径は小さ
くされている。又、各第1弁孔63は隣接する第2弁孔
64間に位置するように、図2に示すようにシリンダブ
ロック42の周方向において、第2弁孔64とは互いに
1/2ピッチずつずらして配置されている。又、第1弁
孔63とプランジャ孔47の各中心、及び第2弁孔64
とプランジャ孔57の各中心は、図2に示すように軸心
Oから放射状に延びる直線上に位置するように配置され
ている。
【0033】図1及び図5に示すように、連通孔として
の油路65は、プランジャ孔47の底部と、第1弁孔6
3の第1油室61及び第2油室62との間の部位間を連
通するように形成されている。油路65は、図1及び図
5に示すように、シリンダブロック42の段部面42a
側から内方へ向けて、即ち、外部からシリンダブロック
42中央部側へ向けて斜状に配置されている。
【0034】詳述すると、各第1弁孔63には、第1油
室61と第2油室62との間において、対応するプラン
ジャ孔47に連通する油路65のポートUが形成されて
いる。そして、油路65と連通するプランジャ孔47の
底部開口47aと、第1弁孔63のポートUは、シリン
ダブロック42の軸線方向(軸心Oが延びる方向)にお
いて、所定距離tを有するように離間して配置されてい
る。プランジャ孔47の底部開口47aは、第2油室6
2とオーバラップする位置に配置されており、ポートU
は、底部開口47aよりもプランジャ43がシリンダブ
ロック42から突出する方向寄りに位置している。ここ
で、前記所定距離tとは、ポートUの軸線方向中心点か
ら、底部開口47aの軸線方向中心点までの線方向距離
のことである。
【0035】また、前記油路65は、シリンダブロック
42の中央部のヨーク23側段部面42aにおいて、プ
ランジャ孔47の底部側に開口部65aが形成されてい
る。同開口部65aはシールプラグ110にて封止され
ている。
【0036】各第1弁孔63には、スプール型の第1切
替弁66が摺動自在に配置されている。第1切替弁66
が分配弁に相当する。円錐コロ軸受39の外輪39aの
外周面には円筒状のホルダ68が固定されている。ホル
ダ68の内周面において、軸線方向の中央部は縮径され
ており、同縮径部には、玉軸受69を介してリテーナ7
0が回動自在に支持されている。リテーナ70は、図6
(a)に示すように、円筒状の筒部71と、筒部71の
シリンダブロック42側の端部に張出形成されたフラン
ジ72とから構成されている。そして、リテーナ70
は、図3に示すようにその軸心が玉軸受69により軸心
Oに対して斜交するようにして配置され、この状態で、
入力軸21が回動可能に貫通されている。この斜交によ
り、フランジ72のシリンダブロック42に対向する面
(以下、フランジ面という)を含む仮想平面は、軸心O
に対して斜交する。
【0037】図6(a)に示すようにリテーナ70のフ
ランジ72には、係止溝73がその軸心を中心にして等
角度毎に外周から軸心に向かって切り込み形成されてい
る。係止溝73には、図6(b)に示すように第1切替
弁66に設けられたくびれ部66bが係入されている。
なお、くびれ部66bは隣接した大径部66cよりも小
径とされている。
【0038】第1切替弁66は軸心Oと斜交するフラン
ジ面を備えたリテーナ70と係合することにより、リテ
ーナ70がシリンダブロック42と相対回転する際に、
シリンダブロック42の軸方向に沿って往復動し、図7
に示すような変位を実現する。
【0039】前記リテーナ70のフランジ72は、図7
に示すように、第1切替弁66をポート閉鎖位置n0を
中心としてポートUと第2油室62とを連通させる第1
開口位置n1と、ポートUと第1油室61とを連通させ
る第2開口位置n2間を往復移動させる。そして、この
リテーナ70により、第1油圧装置100にはシリンダ
ブロック42の軸心Oの周りの回転向に対応して、0度
〜180度の範囲で領域H、180度〜360(0)度
の範囲で領域Iが付与されている。
【0040】ここで、領域HとはポートUと第2油室6
2が連通する区間を全て含む領域のことであり、領域I
とはポートUと第1油室61が連通する区間を全て含む
領域のことである。
【0041】前記斜板面44が直立位置から負の最大傾
動角度位置へと変位した場合、図12において、このと
きの第1油圧装置100の行程容積VPは、0からVMm
axとなり、それに応じて入力軸21の入力回転数がNin
のとき出力回転数Nout (ヨーク23の回転数)はNin
から2Ninの範囲の速度が得られるように本実施形態で
はその第1油圧装置100側の作動油の吐出量が設定さ
れている。
【0042】なお、図12において、縦軸は第1油圧装
置100及び第2油圧装置200の1回転当たり行程容
積を示し、横軸はヨーク23(出力回転部)の出力回転
数Nout を示している。同図において、実線は、第1油
圧装置100の行程容積VPの変化を示し、一転鎖線は
第2油圧装置200の行程容積VMの変化を示してい
る。
【0043】第1油圧装置100の行程容積とは、プラ
ンジャ43とプランジャ孔47で形成されるプランジャ
空間がシリンダブロック42が1回転する間に、第1油
室61及び第2油室62と授受する作動油量のことであ
る。第2油圧装置200の行程容積とは、プランジャ5
8とプランジャ孔57で形成されるプランジャ空間がヨ
ーク23(出力回転部)がシリンダブロック42に対し
て1回転する間に、第1油室61及び第2油室62と授
受する作動油量のことである。
【0044】また、本実施形態では、図1のように斜板
面44が負側へ傾動した場合に、シリンダブロック42
の軸心O周りの回転角0〜180度の範囲で、作動油が
ポートUを介してプランジャ孔47へ吸入され、180
〜360(0)度の範囲で、作動油がポートUを介して
プランジャ孔47から吐出される。そして、斜板面44
が正側へ傾動した場合に、シリンダブロック42の軸心
O周りの回転角0〜180度の範囲で、作動油がポート
Uを介してプランジャ孔47から吐出され、180〜3
60(0)度の範囲で、作動油がポートUを介してプラ
ンジャ孔47へ吸入される。吐出する油室及び吸入する
油室は、シリンダブロック42の軸心O周りの回転角に
対応した領域H,Iによって決まる。
【0045】図1及び図4に示すように、連通孔として
の油路75は、プランジャ孔57の底部と、第2弁孔6
4の第1油室61及び第2油室62との間の部位間を連
通するように形成されている。前記油路75は、図1及
び図4に示すように、シリンダブロック42の段部面4
2a側から内方へ向けて、即ち、外部からシリンダブロ
ック42中央部側へ向けて斜状に配置されている。
【0046】詳述すると、各第2弁孔64には、第1油
室61と第2油室62との間において、対応するプラン
ジャ孔57に連通する油路75のポートWが形成されて
いる。そして、油路75と連通するプランジャ孔57の
底部開口57aと、前記第2弁孔64のポートWとは、
シリンダブロック42の軸線方向において、所定距離s
を有するように離間して配置されている。プランジャ孔
57の底部開口57aは、第1油室61とオーバラップ
する位置に配置されており、ポートWは、底部開口57
aよりもプランジャ58がシリンダブロック42から突
出する方向寄りに位置している。ここで、前記所定距離
sは、ポートWの軸線方向中心点から、底部開口57a
の軸線方向中心点までの軸線方向距離のことである。ま
た第1油圧装置100における所定距離tと第2油圧装
置200における所定距離sは同一の長さとされてい
る。
【0047】また、前記油路75は、シリンダブロック
42の中央部のクレイドル45側段部面42aにおい
て、プランジャ孔57の底部側に開口部75aが形成さ
れている。同開口部75aはシールプラグ120にて封
止されている。
【0048】各第2弁孔64には、スプール型の第2切
替弁76が前記プランジャ58に対して平行となるよう
に摺動自在に配置されている。第2切替弁76は分配弁
に相当する。
【0049】図5に示すようにヨーク23のシリンダブ
ロック42側の端面の中央部には収納孔78が形成され
ている。収納孔78内には、入力軸21を内挿した筒状
の支持部材81が設けられている。同支持部材81は、
ヨーク23の収納孔78の底部に対して複数のピン82
を介して一体に連結されている(図3参照)。支持部材
81の内周には、リテーナ83が玉軸受84を介して回
動自在に連結されている。
【0050】リテーナ83は、前記リテーナ70と同一
の構成である筒部、フランジ、係止溝を備えているた
め、それらの各構成については、同一符号を付してその
説明を省略する(図6(a)参照)。
【0051】リテーナ83は、図3に示すようにその軸
心が玉軸受84により軸心Oに対して斜交するようにし
て配置され、この状態で、入力軸21が回動可能に貫通
されている。この斜交により、フランジ72のシリンダ
ブロック42に対向する面(以下、フランジ面という)
を含む仮想平面は、軸心Oに対して斜交する。
【0052】リテーナ83の係止溝73には、図6
(b)に示すように第2切替弁76に設けられたくびれ
部76bが係入されている。くびれ部76bは隣接した
大径部76cよりも小径とされている。
【0053】第2切替弁76は軸心Oと斜交するフラン
ジ面を備えたリテーナ83と係合することにより、図7
に示すような変位を実現する。なお、図7において、リ
テーナ70のフランジ72と、リテーナ83のフランジ
72との相対位置は、リテーナ70,83が回転自在に
されているため変化するが、説明の便宜上、1つにまと
めて図示している。
【0054】そして、ヨーク23(出力回転部)のシリ
ンダブロック42との相対回転に伴って、リテーナ83
のフランジ72により、第2油圧装置200にはヨーク
23(出力回転部)のシリンダブロック42に対する軸
心O周りの相対回転角0度〜180度の範囲で領域J、
180度〜360(0)度の範囲で領域Kが付与されて
いる。
【0055】ここで、領域JとはポートWと第1油室6
1が連通する区間を全て含む領域のことであり、領域K
とはポートWと第2油室62が連通する区間を全て含む
領域のことである。
【0056】また、本実施形態では、図1のように斜板
面44が負側へ傾動した場合に、ヨーク23(出力回転
部)のシリンダブロック42に対する軸心O周りの相対
回転角0〜180度の範囲で、作動油がポートWを介し
てプランジャ孔57へ吸入され、180〜360(0)
度の範囲で、作動油がポートWを介してプランジャ孔5
7から吐出される。斜板面44が正側へ傾動した場合
に、ヨーク23(出力回転部)のシリンダブロック42
に対する軸心O周りの相対回転角0〜180度の範囲
で、作動油がポートWを介してプランジャ孔57から吐
出され、180〜360(0)度の範囲で作動油がポー
トWを介してプランジャ孔57へ吸入される。吐出する
油室及び吸入する油室は、ヨーク23(出力回転部)の
シリンダブロック42に対する軸心O周りの相対回転角
に対応した領域J,Kによって決まる。
【0057】前記プランジャ孔47、プランジャ孔5
7、第1油室61、第2油室62、第1弁孔63、第2
弁孔64、油路65、油路75、ポートU及びポートW
とにより、油圧閉回路Cが構成されている。
【0058】前記油圧閉回路Cに作動油をチャージする
ために、入力軸21内には軸心Oに沿って軸孔99が穿
設されている。軸孔99はスリーブ37に対応する部位
において、半径方向に導入油路99aを有している(図
1参照)。同導入油路99aはスリーブ37に半径方向
に穿設された油路37a及び外周面に形成された周溝3
7bに連通されている。側壁部材30には周溝37bに
連通する油路30aが設けられ、油路30a内には図示
しないチャージポンプから作動油が圧送される。また、
前記軸孔99において、入力軸21の出力端側の開口部
には栓体121が螺入量を調節自在に螺合されている。
【0059】一方、入力軸21において、第1油室61
及び第2油室62には、軸孔99に連通可能な弁体を開
閉するチャージ弁90(逆止弁)がそれぞれ配置されて
いる。同チャージ弁90の弁体は油圧閉回路C内の油圧
が軸孔99内のチャージ圧に達するまで開口して、軸孔
99内の作動油を油圧閉回路Cに供給する。又、チャー
ジ弁90は作動油が軸孔99へ逆流することを防止す
る。
【0060】ここで、本実施形態において、斜状に油路
65,75を設けたことによる、シリンダブロック42
の大きさについて、油路65,75がシリンダブロック
42の軸線(軸心O)との直交断面内で径方向に延設さ
れた場合と比較して詳しく説明する。尚、以下の説明で
は、第1油圧装置100側に関する符号を付して説明す
るが、第2油圧装置200側でも同様のことがいえ、そ
の重複説明は省略する。
【0061】上述したように、プランジャ孔47の底部
開口47aと第1弁孔63のポートUは、シリンダブロ
ック42の軸線方向(軸心Oが延びる方向)において、
所定距離tを有して配置されている。そして、油路65
は、プランジャ孔47の底部(底部開口47a)と、第
1弁孔63の第1油室61及び第2油室62との間の部
位間(ポートU)とを連通するように、シリンダブロッ
ク42の段部面42a側から内方へ向けて斜状に形成さ
れている。このとき第2油室62はプランジャ孔47の
底部開口47aにオーバラップした位置に配置されてい
る。
【0062】ここで、前記油路65をシリンダブロック
42の軸線(軸心O)との直交断面内で径方向に沿って
配置した場合を想定すると、プランジャ孔47の底部開
口47a及びポートUを第1油室61と第2油室62の
間に配置する為に、図1の状態よりも第2油室62をヨ
ーク23側に設けなければならない。それに対して、油
路65を斜状に構成したことで、プランジャ孔47の底
部開口47aの位置に無関係に第2油室62を配置でき
る。即ち、第2油室62をシリンダブロック42の中央
部寄りに配置でき、このようにしてもポートUは第1油
室61と第2油室62の間に位置する。この結果、シリ
ンダブロック42は軸線方向にコンパクトにされる。
【0063】また、通常、前記油路65を形成する場
合、まずドリル等を用いてシリンダブロック42の外側
からドリル孔を第1弁孔63に貫通するまで穿設する。
その後、油圧閉回路Cを形成するために、その開口部6
5aをシールプラグ110で封止する。
【0064】このとき、前記油路65をシリンダブロッ
ク42の軸線(軸心O)との直交断面内で径方向に沿っ
て形成する場合を考えると、ドリルによるドリル孔はシ
リンダブロック42の外周面(即ち、軸心Oに沿った周
面)側からプランジャ孔47を貫通して形成される。そ
して、シールプラグ110は、プランジャ孔47とシリ
ンダブロック42の外周面との間に螺入される。このと
き、シールプラグ110のねじ込み量を確保するため
に、プランジャ孔47とシリンダブロック42の外周面
との肉厚を確保しなければならない。この結果、シリン
ダブロック42が径方向に大きくなってしまう。
【0065】それに対して、本実施形態のように斜状に
油路65を形成して、シールプラグ110をシリンダブ
ロック42におけるプランジャ孔47の底部側に設置す
る場合においては、元々プランジャ孔47の底部側は、
所定の肉厚が必要とされている。この結果、プランジャ
孔47とシリンダブロック42の外周面間を肉薄にし
て、径方向のコンパクト化を図ったとしても、余分に軸
線方向にシリンダブロック42が大きくなることはな
い。
【0066】従って、油路65をシリンダブロック42
の軸線(軸心O)の直交断面内で径方向に延出する場合
と比較して、油路65をシリンダブロック42の段部面
42a側から内方へ向けて斜状に形成することでシリン
ダブロック42のコンパクト化が可能になる。
【0067】(作用)さて、上記のように構成された無
段変速装置20のクレイドル45の傾動に伴う作用を説
明する。なお、エンジン22のクランク軸から入力軸2
1に付与される入力回転数Ninは説明の便宜上、一定の
ものとして説明する。
【0068】(出力回転数Nout がNinの場合)図11
に示すシフトレバー146を操作して、クレイドル45
を介して斜板面44を直立位置に位置させる。
【0069】この状態においては、エンジン22の駆動
力により入力軸21を介してシリンダブロック42が正
方向へNinで回転する。以後、Ninと逆向きにギヤ14
2が回転する時を正方向の回転という。斜板面44は入
力軸21の軸心Oに対して直立位置の中立状態にある。
第1油圧装置100のプランジャ43は斜板面44によ
っては往復動されず、従って、この状態では油圧閉回路
C内を作動油が循環しない。このため、第2油圧装置2
00側においては各プランジャ58の突出端がストロー
ク運動ができない状態でシュー60を介して回転斜面5
1に当接係合するため、シリンダブロック42と回転斜
面51とは直結状態となり、一体回転する。すなわち、
この状態は、入力軸21とギヤ142とが直結状態とな
る。この回転斜面51に付与された正方向への回転は、
ヨーク23、連結された第1クラッチ139、ギヤ14
1、ギヤ142を介して終減速装置へ伝達される。
【0070】前記斜板面44が直立位置に位置している
場合には、図12に示すように第1油圧装置100の行
程容積VPは0となり、出力回転数Nout (ヨーク23
の回転数)は入力回転数Ninとなる。
【0071】(出力回転数Nout がNinと2Ninの間の
場合)シフトレバー146を操作して、クレイドル45
を介して斜板面44を負側に傾動して所定の負の傾動角
度位置と直立位置との間の領域に位置させる。この所定
の負の傾動角度位置とは、第1油圧装置100の行程容
積VPの絶対値が第2油圧装置200の行程容積VMの
絶対値(=VMmax)と等しくなるまでの位置である。
【0072】この場合、エンジン22の駆動力により入
力軸21を介してシリンダブロック42がNinで回転す
る。すると、第1油圧装置100は、シリンダブロック
42の軸心O周りの回転角0〜180度の範囲で、作動
油をポートUを介してプランジャ孔47へ吸入し、18
0〜360(0)度の範囲で、作動油をポートUを介し
てプランジャ孔47から吐出する。吐出及び吸入する油
室は、シリンダブロック42の軸心O周りの回転角に対
応した領域H,Iによって決まる。尚、第1油圧装置が
吐出,吸入する作動油量は、斜板面44の負側への傾動
角が大きくなるにつれて、増加する。このとき、第2油
圧装置200は、ヨーク23(出力回転部)のシリンダ
ブロック42に対する軸心O周りの相対回転角0〜18
0度の範囲で、作動油をポートWを介してプランジャ孔
57へ吸入し、180〜360(0)度の範囲で、作動
油をポートWを介してプランジャ孔57から吐出する。
吐出する油室及び吸入する油室は、ヨーク23(出力回
転部)のシリンダブロック42に対する軸心O周りの相
対回転角に対応した領域J,Kによって決まる。
【0073】この結果、シリンダブロック42が入力軸
21を介して駆動される回転数Ninと、プランジャ58
の回転斜面51への突出押圧作用による正方向の回転数
との合成(和)により、回転斜面51は回転される。こ
の回転斜面51に付与される正方向の回転は、ヨーク2
3、連結された第1クラッチ139、ギヤ141、ギヤ
142を介して終減速装置へ正方向の回転として伝達さ
れ、増速作用を行う。
【0074】このとき、斜板面44が直立位置から所定
の負の傾動角度位置側へと変位すると、図12において
第1油圧装置100の行程容積VPは0からVMmaxへと
増加し、それに応じて出力回転数Nout はNinから2N
inへと増速する。なお、出力回転数Nout がNinから2
Ninに変化するときの第2油圧装置200の行程容積V
MはVMmaxのままである。この状態の作動油の流れ及び
回転の様子は、図10に示しており、このとき油圧閉回
路Cでは、図に示す矢印で示すような作動油の流れとな
っている。また、Nin,Nout に付された矢印は、該当
する部材の回転方向を示している。
【0075】(出力回転数Nout が0とNinの間の場
合)シフトレバー146を操作して、クレイドル45を
介して斜板面44を正側に傾動して直立位置から正の傾
動角度位置に位置させる。なお、正の傾動角度位置のう
ち、所定の正の傾動角度位置とは、第1油圧装置100
の行程容積VPの絶対値が第2油圧装置200の行程容
積VMの絶対値と等しくなるまでの位置である。
【0076】この場合、斜板面44が正方向へ傾動する
ため、エンジン22の駆動力により入力軸21を介して
シリンダブロック42が回転すると、第1油圧装置10
0は、シリンダブロック42の軸心O周りの回転角0〜
180度の範囲で、作動油を、ポートUを介してプラン
ジャ孔47から吐出し、180〜360(0)度の範囲
で、作動油を、ポートUを介してプランジャ孔47へ吸
入する。吐出する油室及び吸入する油室は、シリンダブ
ロック42の軸心O周りの回転角に対応した領域H,I
によって決まる。尚、第1油圧装置100が吐出,吸入
する作動油量は、斜板面44の正側への傾動角が大きく
なるにつれて、増加する。このとき、第2油圧装置20
0は、ヨーク23(出力回転部)のシリンダブロック4
2に対する軸心O周りの相対回転角0〜180度の範囲
で、作動油をポートWを介してプランジャ孔57から吐
出し、180〜360(0)度の範囲で、作動油をポー
トWを介してプランジャ孔57へ吸入する。吐出する油
室及び吸入する油室は、ヨーク23(出力回転部)のシ
リンダブロック42に対する軸心O周りの相対回転角に
対応した領域J,Kによって決まる。
【0077】この結果、プランジャ58の回転斜面51
への突出押圧作用により、前記「出力回転数Nout がN
inと2Ninの間の場合」とは逆方向の回転を与える。従
って、前記逆方向の回転数と、シリンダブロック42の
正方向の回転数との合成(和)が、ヨーク23、連結さ
れた第1クラッチ139、ギヤ141、ギヤ142を介
して終減速装置へ伝達される。このときの回転数の和
は、逆方向の回転数分減少した正方向の回転数となるた
め、出力回転数Nout は「出力回転数Nout がNinの場
合」に比較して小さくなる。
【0078】本実施形態では、このとき、斜板面44が
直立位置から正の最大傾動角度位置側へと変位すると、
図12において第1油圧装置100の行程容積VPは0
から−VMmax(前記「−」はポートUから第2油室62
に吐出される場合を意味している。)側へと増加し、そ
れに応じて出力回転数Nout はNinから0へと減速す
る。
【0079】なお、このときの出力回転数Nout がNin
から0に変化するときの第2油圧装置200の1回転当
たりの行程容積VMは−VMmaxである。(前記「−」は
第2油室62からポートWへ吸入される場合を意味して
いる。)図9は、このときの状態の模式図である。第1
油室61(油室A)側は、第2油室62(油室B)側よ
りも高圧側となっており、油圧閉回路Cでは、図に示す
矢印で示すような作動油の流れとなっている。また、N
in,Nout に付された矢印は、該当する部材の回転方向
を示している。
【0080】(出力回転数Nout が0の場合)クラッチ
機構300でエンジン22からの入力回転Ninを切断す
ることによって、ヨーク23を停止させる。
【0081】(出力回転数Nout が0未満の場合)クラ
ッチ機構300を切断状態でシフトレバー146を後進
域側へシフトすると、このシフトレバー146の操作に
応動して、ギヤシフト装置138の第1クラッチ139
が切り離され、第2クラッチ140が接続される。この
とき、エンジン22側からの回転が無段変速装置20に
伝わらなくなるため、プランジャ58の回転斜面51に
対する押圧作用がなくなり、ヨーク23は第2油圧装置
200からフリーとなる。このため、ヨーク23の第2
クラッチ140の接続、すなわち後進時の切換えを容易
に行うことができる。そして、シフトレバー146を後
進域側へシフトし終えた後は、クラッチ機構300を再
び接続状態にする。尚、前進側へ戻す時も同じ理由で、
足踏みクラッチのクラッチペダルを踏み込み、クラッチ
機構300を切断状態にする。
【0082】(出力回転数Nout が0と−Ninの間の場
合)第2クラッチ140による後進接続が行われた後
は、図9に示すように出力回転数Nout と、第1油圧装
置100の行程容積の変化状態は、前進(正転)の場合
と同じであり、(出力回転数Nout が0とNinの間の場
合)の説明と同じため説明を省略する。図9は作動油の
流れ及び回転方向を示している。なお、この場合回転斜
面51に付与される回転は、ヨーク23、第2クラッチ
140、ギヤ143、アイドラギヤ144、アイドラギ
ヤ145、ギヤ142を介して終減速装置へ伝達され
る。
【0083】(出力回転数Nout がNinと−2Ninの間
の場合)この場合も、第1油圧装置100と第2油圧装
置200の作用は(出力回転数Nout がNinと2Ninの
間の場合)と同じであるため、説明を省略する。図10
は作動油の流れ及び回転方向を示している。この場合
も、回転斜面51に付与される回転は、ヨーク23、第
2クラッチ140、ギヤ143、アイドラギヤ144、
アイドラギヤ145、ギヤ142を介して終減速装置へ
伝達される。
【0084】従って、上記実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)上記実施形態では、プランジャ孔47,57の底
部開口47a,57aと弁孔63,64のポートU,W
とをシリンダブロック42の軸線方向に所定距離t,s
を有するように離間して配置して、油路65,75をシ
リンダブロック42の段部面42a側から内方へ向けて
斜状に配置した。
【0085】近時において、より小さい油圧装置の実現
が望まれるようになっており、このためシリンダブロッ
ク42のコンパクト化が望まれている。しかし、例え
ば、プランジャ孔47,57(プランジャ室)と弁孔6
3,64(分配弁往復動孔)を連通する油路65,75
(連通孔)を、シリンダブロック42における軸線(軸
心O)との直交断面内で径方向に沿ってドリル孔を穿設
し、その上で、その開口をシールプラグ110,120
により封止することで形成すると、シールプラグ11
0,120の肉厚を考慮しなくてはならない。この結
果、シリンダブロック42の径方向の寸法が大きくなっ
てしまう。
【0086】このため、油路65,75をシリンダブロ
ック42の軸線との直交断面内で径方向に延設する場合
と異なり、プランジャ孔47とシリンダブロック42の
外周面との間に肉厚を確保する必要がなく、シリンダブ
ロック42を径方向に対してコンパクトにできる。その
一方で、シリンダブロック42におけるプランジャ孔4
7の底部側は、所定の肉厚が必要とされている部位であ
るため、余分に軸線方向にシリンダブロック42が大き
くなることもない。
【0087】(2)また、弁孔63,64(分配弁往復
動孔)と油路65,75(連通孔)の合流部(ポート
U,W、底部開口47a,57a)は作動油の流通の関
係上、第1及び第2油室61,62の間に必ず位置させ
る必要がある。この結果、油路65,75をプランジャ
孔47,57の底部からシリンダブロック42の軸線と
の直交断面内で径方向へ延びるように形成すると、第1
油室61と第2油室62の距離が大きくなり、シリンダ
ブロック42を軸線方向(軸心Oが延びる方向)にコン
パクトにすることが困難であると考えられる。これに対
して、上記実施形態では、油室61,62をプランジャ
孔47,57の底部開口47a,57aの位置に無関係
に配置できる。即ち、第1油室61を出力側(ヨーク2
3側)へ、第2油室62を入力側(クレイドル45側)
へ接近させて、両油室61,62をシリンダブロック4
2の中央部寄りに配置できる。この結果、第1油室61
と第2油室62を接近させて配置することができるの
で、シリンダブロック42を軸線方向に対してコンパク
トにできる。
【0088】(3)上記実施形態では、無段変速装置2
0をエンジン22(原動機)からの入力軸21によって
シリンダブロック42が回転する構成とし、同入力軸2
1を反エンジン22側に延出して、延出された入力軸2
1外周にヨーク23(出力回転部)を設け、ヨーク23
の回転方向と一致して、或いは逆転して動力伝達するギ
ヤシフト装置138(正逆回転切替装置)を設け、さら
にエンジン22の入力軸21への回転伝達を入り切りす
るクラッチ機構300(断接手段)を設けて動力伝達装
置とした。このため、上記構成のコンパクト化が図られ
たシリンダブロック42を有する無段変速装置20を用
いた動力伝達装置のコンパクト化も図ることができる。
【0089】(4)上記実施形態では、出力側に延出さ
れた入力軸21とヨーク23の双方から出力回転を得る
ことができる。また、ヨーク23の回転はクレイドル4
5の傾動角度及びギヤシフト装置138により、終減速
装置に対して、正逆に広範囲の駆動トルクを伝達でき
る。
【0090】(5)上記実施形態では、クラッチ機構3
00を切断することにより、ヨーク23の回転を切り換
える(正→逆、又は逆→正)際の同ヨーク23に掛かる
トルクを解放でき正逆回転切替えを容易に行うことがで
きる。
【0091】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・上記実施形態において、ギヤシフト装置138の構成
を図13に示すギヤシフト装置150(CST)の構成
に変えてもよい。
【0092】ギヤシフト装置150は、同図に示すよう
に、ヨーク23の突出端に出力ギヤ24が形成され、図
示しない終減速装置に駆動トルクを伝達する出力軸15
5に連結された前進クラッチ152、及び後進クラッチ
153を備えている。また下記の歯車列を備えている。
【0093】前進クラッチ152の駆動側クラッチプレ
ートは、出力ギヤ24に噛合されたギヤ151を備えて
いる。そして、シフトレバー146の操作により、前進
クラッチ152が連結されると、ヨーク23、出力ギヤ
24、ギヤ151、前進クラッチ152、出力軸155
を介して、図示しない終減速装置に駆動トルクを伝達す
る。
【0094】又、出力ギヤ24には、アイドラギヤ15
6、アイドラギヤ156と共通軸を有するアイドラギヤ
157及び中間ギヤ159を介して後進クラッチ153
の駆動側クラッチプレートに連結されたギヤ160から
なる歯車列が連結されている。そして、クラッチ機構3
00の切断後におけるシフトレバー146の後進側操作
により、後進クラッチ153が連結されると、前記歯車
列、出力軸155を介して、図示しない終減速装置に駆
動トルクを伝達する。
【0095】この実施形態では、ギヤシフト装置150
が正逆回転切替装置に相当する。・上記実施形態におい
て、無段変速装置20、動力伝達装置に用いた第1油圧
装置100,又は第2油圧装置200をプランジャ4
7,57が軸線方向に往復動するアキシャル型に代え
て、プランジャが軸線の径方向に往復動するラジアル型
にしてもよい。
【0096】次に、上記実施形態及び各別例から把握で
きる技術的思想について、それらの効果と共に以下に記
載する。 (1)請求項1に記載の油圧式無段変速装置において、
前記分配弁往復動孔には、作動油の流通路となる2つの
油室が並設され、分配弁往復動孔と連通孔の第1合流部
は、前記油室間に配され、プランジャ室と連通孔の第2
合流部は、何れか一方の油室とオーバラップして配され
ていることを特徴とする油圧式無段変速装置。このよう
にすれば、第1合流部が径方向において、プランジャ室
が形成された領域と重なり、シリンダブロックを軸線方
向にコンパクトにできる。なお、前記ポートU,Wが第
1合流部に相当し、プランジャ孔47,57の底部開口
47a,57aが第2合流部に相当する。
【0097】(2)請求項1又は技術的思想(1)に記
載の油圧式無段変速装置において、前記連通孔は、シリ
ンダブロックにおけるプランジャ室の底部側に開口部を
備えており、前記開口部は封止部材にて封止されている
ことを特徴とする油圧式無段変速装置。このようにすれ
ば、封止部材を備えた油圧式無段変速装置において、径
方向のコンパクト化を効果的に実現できる。なお、本実
施形態では、シールプラグ110,120が封止部材に
相当する。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、シリンダブロックのコンパクト化を図ることが
できる。
【0099】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の効果を動力伝達装置においても得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した実施形態の無段変速装置の
断面図。
【図2】同じく図1におけるB−B線断面図。
【図3】同じく図1のA−A線断面図。
【図4】同じく要部断面図。
【図5】同じく要部断面図。
【図6】同じく(a)はリテーナ70の正面図、(b)
は要部拡大図。
【図7】同じく第1切替弁66、第2切替弁76による
ポートが開口するタイミングを示す説明図。
【図8】同じく無段変速装置を含む動力伝達装置の概念
図。
【図9】同じく実施形態の作用を示す無段変速装置の概
念図。
【図10】同じく作用を示す無段変速装置の概念図。
【図11】同じくシフターの平面図。
【図12】同じく行程容積と出力回転数とを表した特性
図。
【図13】他の実施形態における動力伝達装置の要部概
念図。
【符号の説明】
21…入力軸、22…エンジン(原動機)、23…ヨー
ク(出力回転部)、42…シリンダブロック、43,5
8…プランジャ、47,57…プランジャ孔(プランジ
ャ室)、63…第1弁孔(分配弁往復動孔)、64…第
2弁孔(分配弁往復動孔)、65,75…油路(連通
孔)、66…第1切替弁(分配弁)、76…第2切替弁
(分配弁)、100…第1油圧装置、138…ギヤシフ
ト装置(正逆回転切替装置)、200…第2油圧装置、
300…クラッチ機構(断接手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 博志 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル 株式会社内 (72)発明者 森 久則 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル 株式会社内 (72)発明者 坂本 訓彦 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル 株式会社内 (72)発明者 久保田 幸雄 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機 株式会社内 Fターム(参考) 3D039 AA02 AA04 AC01 AD23 3J053 AA01 AB02 AB16 AB32 DA23 EA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャの往復動によって作動油を吐
    出,吸入する第1油圧装置とプランジャの当接によって
    出力回転を得る出力回転部を有する第2油圧装置のシリ
    ンダブロックを共有し、同シリンダブロックを軸心周り
    に回転する構成とし、第1油圧装置のプランジャ室と第
    2油圧装置のプランジャ室との間で作動油が循環する油
    圧閉回路をシリンダブロックに設け、シリンダブロック
    に設けた分配弁の往復動によって前記プランジャ室間で
    作動油が循環する構成とした油圧式無段変速装置におい
    て、 第1及び第2油圧装置のプランジャ室と、それに対応す
    る分配弁往復動孔とを連通する連通孔をシリンダブロッ
    ク外部からシリンダブロック中央部側へ向けて斜状に形
    成したことを特徴とする油圧式無段変速装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の油圧式無段変速装置を
    用いた動力伝達装置において、シリンダブロックを原動
    機からの入力軸によって回転する構成とし、入力軸を反
    原動機側に延出し、延出された入力軸外周に前記出力回
    転部を設けた構成とし、出力回転部の回転方向と一致し
    て或いは、逆転して動力伝達する正逆回転切替装置を設
    け、原動機の回転軸への回転伝達を入り切りする断接手
    段を設けたことを特徴とする動力伝達装置。
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