JPH0642605A - 静油圧式無段変速機 - Google Patents

静油圧式無段変速機

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JPH0642605A
JPH0642605A JP4171042A JP17104292A JPH0642605A JP H0642605 A JPH0642605 A JP H0642605A JP 4171042 A JP4171042 A JP 4171042A JP 17104292 A JP17104292 A JP 17104292A JP H0642605 A JPH0642605 A JP H0642605A
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hole
oil passage
cylinder
annular oil
peripheral annular
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Mitsuru Saito
充 齋藤
Akira Sato
晃 佐藤
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Honda Motor Co Ltd
Keihin Corp
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Honda Motor Co Ltd
Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ポンプシリンダ孔およびモータシリンダ孔間で
シリンダブロックの内、外周には内周環状油路および外
周環状油路が同心に形成され、両環状油路間でシリンダ
ブロックには、多数の第1弁孔および多数の第2弁孔が
放射状に配設される静油圧式無段変速機において、内周
環状油路のシール構造を簡素化する。 【構成】シリンダブロックBの中心部にはその軸方向両
端間にわたる貫通孔23が設けられ、貫通孔23に挿通
される軸41とシリンダブロックBとが、少なくとも第
1および第2弁孔57,58の両側で全周にわたって溶
接され、前記軸41に同軸に設けられた中心孔49内に
は該中心孔49内面との間に内周環状油路11を形成す
る円筒体51が装着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数のポンプシリンダ
孔が環状配列で設けられるポンプシリンダと、多数のモ
ータシリンダ孔が環状配列で設けられるモータシリンダ
とが同軸上で一体に結合されて成るシリンダブロック
に、その軸方向両側に延びてケーシングに回転自在に支
承される軸が同軸に結合され、前記多数のポンプシリン
ダ孔および前記多数のモータシリンダ孔間でシリンダブ
ロックの内、外周には内周環状油路および外周環状油路
が同心に形成され、両環状油路間でシリンダブロックに
は、前記ポンプシリンダ孔を内周環状油路および外周環
状油路に交互に連通させる第1分配弁を摺動自在に嵌合
させる多数の第1弁孔と、前記モータシリンダ孔を内周
環状油路および外周環状油路に交互に連通させる第2分
配弁を摺動自在に嵌合させる多数の第2弁孔とが放射状
に配設される静油圧式無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる無段変速機は、たとえば特
開平1−93661号公報等に開示されているように、
既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
開示された無段変速機では、シリンダブロックに設けら
れた貫通孔に軸が挿入、固定され、該軸とシリンダブロ
ックとの間に内周環状油路が形成されている。しかる
に、内周環状油路の油圧は、通常の運転状態では低圧で
あるが、エンジンブレーキ時には高圧となるものであ
り、高圧となった内周環状油路の作動油が軸およびシリ
ンダブロック間から洩れないようにするために、軸およ
びシリンダブロック間にシール部材を介装させる必要が
あり、部品点数が増加する。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、内周環状油路のシール構造を簡素化した静油
圧式無段変速機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、シリンダブロックの
中心部にはその軸方向両端間にわたる貫通孔が設けら
れ、貫通孔に挿通される軸とシリンダブロックとが少な
くとも第1および第2弁孔の両側で全周にわたって溶接
され、前記軸に同軸に設けられた中心孔内には該中心孔
内面との間に内周環状油路を形成する円筒体が装着され
る。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、シリン
ダブロックの中心部には、第1および第2弁孔を内面に
開口させる小径孔と、該小径孔の両側の大径孔とが同軸
に設けられ、両大径孔には前記小径孔の内面と協働して
中心孔を形成する軸がそれぞれ挿入、接合され、中心孔
内に装着される円筒体と、小径孔内面との間に内周環状
油路が形成される。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明を自動二輪車用静油
圧式無段変速機に適用したときの一実施例について説明
する。
【0008】図1ないし図5は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は静油圧式無段変速機の拡大横断平
面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図1の3−3線
断面図、図4は図1の4−4線断面図、図5は図4の5
−5線断面図である。
【0009】先ず図1において、静油圧式無段変速機
は、定容量型の斜板式油圧ポンプPと、可変容量型の斜
板式油圧モータMとが、通常の負荷運転中には低圧路と
なるが逆負荷運転中には高圧路となる内周環状油路1
1、ならびに通常の負荷運転中には高圧路となるが逆負
荷運転中には低圧路となる外周環状油路12を介して油
圧閉回路を構成すべく接続されて成るものである。
【0010】斜板式油圧ポンプPは、入力ギヤ13を備
えた入力筒軸14と、この入力筒軸14の内周壁にボー
ルベアリング15を介して相対回転自在に支承されるポ
ンプシリンダ16と、該ポンプシリンダ16にその回転
軸線を囲むように環状配列で設けられた多数かつ奇数の
ポンプシリンダ孔17…にそれぞれ摺動自在に嵌合され
る複数のポンププランジャ18…と、各ポンププランジ
ャ18…の外端に前面を係合、当接させるポンプ斜板1
9と、このポンプ斜板19をポンプシリンダ16の軸線
と直交する仮想トラニオン軸線O1 を中心にしてポンプ
シリンダ16の軸線に対し一定角度傾斜させた状態に保
持すべくスラストベアリング20およびラジアルベアリ
ング21を介して該斜板19を支承するポンプ斜板ホル
ダ22とから構成される。而してポンプ斜板ホルダ22
は入力筒軸14と一体に形成されている。
【0011】前記ポンプ斜板19は、入力筒軸14の回
転時、ポンププランジャ18…に往復動を与えて吸入お
よび吐出行程を繰返させることができる。
【0012】油圧モータMは、ポンプシリンダ16と同
軸上で図1の左方に配置されるモータシリンダ27と、
該モータシリンダ27にその回転軸線を囲むように設け
られたモータシリンダ孔28…にそれぞれ摺動可能に嵌
合される複数のモータプランジャ29…と、各モータプ
ランジャ29…の外端に前面を係合、当接させるモータ
斜板30と、スラストベアリング31およびラジアルベ
アリング32を介して前記モータ斜板30を支承するモ
ータ斜板ホルダ33と、該モータ斜板ホルダ33の背面
を支承してケーシング44に固定されるモータ斜板アン
カ34とから構成される。前記モータシリンダ孔28…
は油圧ポンプPにおけるポンプシリンダ孔17…と同数
の奇数個がモータシリンダ27に穿設される。また相互
に当接するモータ斜板ホルダ33およびモータ斜板アン
カ34の対向当接面は、モータシリンダ27の軸線と前
記仮想トラニオン軸線O1 に平行なトラニオン軸線O2
との交点を中心とする球面状に形成される。しかもモー
タ斜板ホルダ33は、トラニオン軸線O2 まわりの相対
回動を可能としてモータ斜板アンカ34に支承される。
【0013】モータ斜板アンカ34のモータシリンダ2
7側端部には筒状のシリンダホルダ35が連設され、こ
のシリンダホルダ35とモータシリンダ27の外周との
間にはボールベアリング36が介設される。
【0014】モータ斜板30は、パルスモータ37に連
結されているボールねじ機構38によりモータ斜板ホル
ダ33がトラニオン軸線O2 まわりに回動せしめられる
ことにより、モータシリンダ27の軸線に対し直角とな
る直立位置と、或る角度で傾倒する最大傾斜位置との間
で作動するものであり、その傾斜状態では、モータシリ
ンダ27の回転に伴いモータプランジャ29…に往復動
を与えて膨脹および収縮行程を繰り返させることができ
る。
【0015】図2において、ポンプシリンダ16および
モータシリンダ27は相互に一体に結合されてシリンダ
ブロックBを構成するものであり、このシリンダブロッ
クBには、軸41が同軸に結合される。すなわちシリン
ダブロックBの中心部には、その軸方向両端間にわたる
貫通孔23が同軸に設けられており、該貫通孔23に挿
通される軸41の外面と貫通孔23の内面とが、その全
面にわたってろう付け(図2の斜線部)等により溶接接
合される。
【0016】軸41の両端はシリンダブロックBから両
側に突出される。而して、軸41の一端部はポンプ斜板
19およびポンプ斜板ホルダ22を貫通するものであ
り、軸41およびポンプ斜板ホルダ22間にはアンギュ
ラコンタクトボールベアリング43が、またポンプ斜板
ホルダ22とケーシング44との間にはボールベアリン
グ45が介設される。
【0017】また軸41の他端部は、モータ斜板30、
モータ斜板ホルダ33およびモータ斜板アンカ34を貫
通するように延びており、モータ斜板アンカ34よりも
軸方向外方側で軸41には出力スプロケット46が固定
される。またモータ斜板アンカ34と軸41との間には
アンギュラコンタクトボールベアリング47が介装され
る。
【0018】軸41内には、補給油路48を形成する中
心孔49が同軸に設けられており、該中心孔49のスプ
ロケット46側の端部はねじ栓50で閉塞される。
【0019】ポンプシリンダ16のポンプシリンダ孔1
7…群とモータシリンダ27のモータシリンダ孔28…
群との間において、シリンダブロックBの内周側には内
周環状油路11が形成され、シリンダブロックBの外周
側には内周環状油路11を同心に囲繞する外周環状油路
12が形成される。
【0020】内周環状油路11は、軸41の中心孔49
内に圧入等により装着される円筒体51と中心孔49内
面との間に形成される。また外周環状油路12は、ポン
プシリンダ孔17…群およびモータシリンダ孔28…群
間におけるポンプシリンダ孔17…群寄りの部分でシリ
ンダブロックBの外周に設けられる環状凹部52aと、
ポンプシリンダ孔17…群およびモータシリンダ孔28
…群間におけるモータシリンダ孔28…群寄りの部分で
モータシリンダ孔28…に個別に対応してシリンダブロ
ックBの外周に設けられるとともに前記環状凹部52a
に共通に連なる多数の個別凹部52b…とを、シリンダ
ブロックBの外周にろう付けされるリング体53で共通
に覆うことにより形成される。
【0021】図3および図4を併せて参照して、ポンプ
シリンダ16のポンプシリンダ孔17…群とモータシリ
ンダ27のモータシリンダ孔28…群との間には、シリ
ンダブロックB、軸41およびリング体53を放射状に
貫通するようにして、前記ポンプシリンダ孔17…と同
数の第1および第2弁孔57…,58…が設けられる。
しかも第1弁孔57…はポンプシリンダ孔17…群側に
配置され、第2弁孔58…はモータシリンダ孔28…群
側に配置される。
【0022】前記第1弁孔57…にはスプール型の第1
分配弁61…が、また前記第2弁孔56…には同じくス
プール型の第2分配弁62…がそれぞれ摺動自在に嵌合
される。そして、第1分配弁61…の外端にはそれらの
第1分配弁61…を囲む第1偏心輪63が、また第2分
配弁62…の外端にはそれら62…を囲む第2偏心輪6
4が、それぞれボールベアリグ65,66を介して係合
される。しかも第1分配弁61…の外端部は第1偏心輪
63と同心関係の第1強制輪67により相互に連結さ
れ、また第2分配弁62…の外端部は第2偏心輪64と
同心関係にある第2強制輪68により相互に連結され
る。
【0023】第1偏心輪63は入力筒軸14に一体に設
けられるものであり、図3に示すように仮想トラニオン
軸線O1 に沿ってシリンダブロックBの中心から所定距
離ε 1 だけ偏心して配置される。また第2偏心輪64は
シリンダホルダ35に連設されるものであり、図3で示
すようにトラニオン軸線O2 に沿ってシリンダブロック
Bの中心から所定距離ε2 だけ偏心して配設される。
【0024】ここで第1分配弁61の作用について説明
すると、入力筒軸14とポンプシリンダ16すなわちシ
リンダブロックBとの間に相対回転が生じると、各第1
分配弁61は、第1偏心輪63により第1弁孔57にお
いて偏心量ε1 の2倍の距離をストロークとしてポンプ
シリンダ16の半径方向内方位置および外方位置間を往
復動される。そして、図3に示すように、油圧ポンプP
の吐出領域Dでは、第1分配弁61は前記内方位置側を
移動して、対応するポンプシリンダ孔17を外周環状油
路12に連通するとともに内周環状油路11と不通に
し、それにより吐出行程中のポンププランジャ18によ
りポンプシリンダ孔17から外周環状油路12へ作動油
が圧送される。また油圧ポンプPの吸入領域Sでは、第
1分配弁61は前記外方位置側を移動して、対応するポ
ンプシリンダ孔17を内周環状油路11に連通するとと
もに外周環状油路12と不通にし、それにより吸入行程
中のポンププランジャ18により内周環状油路11から
ポンプシリンダ孔17に作動油が吸入される。
【0025】また第2分配弁62の作用について説明す
ると、モータシリンダ27すなわちシリンダブロックB
が回転すると、各第2分配弁62は、第2偏心輪64に
より第2弁孔58において偏心量ε2 の2倍の距離をス
トロークとしてシリンダブロックBの半径方向内方位置
および外方位置間を往復動される。而して図4に示すよ
うに、油圧モータMの膨脹領域Exでは、第2分配弁6
2は前記内方位置側を移動し、対応するモータシリンダ
孔28を外周環状油路12に連通するとともに該モータ
シリンダ孔28および内周環状油路11間を不通にし、
それにより外周環状油路12から膨脹行程中のモータプ
ランジャ29のモータシリンダ孔28に高圧の作動油が
供給される。また油圧モータMの収縮領域Shでは、第
2分配弁62は前記外方位置側を移動し、対応するモー
タシリンダ孔28を内周環状油路11に連通するととも
に該モータシリンダ孔28および外周環状油路12間を
不通にし、それにより収縮行程中のモータプランジャ2
9のモータシリンダ孔28から内周環状油路12へ作動
油が排出される。
【0026】かくして、シリンダブロックBは、ポンプ
シリンダ16が吐出行程のポンププランジャ18を介し
てポンプ斜板19から受ける反動トルクと、モータシリ
ンダ27が膨脹行程のモータプランジャ29を介してモ
ータ斜板30から受ける反動トルクとの和によって回転
され、その回転トルクは軸41の出力スプロケット46
から出力される。
【0027】この場合、入力筒軸14に対する軸41の
変速比は、{変速比=1+(油圧モータMの容量/油圧
ポンプPの容量)で与えられる。したがって、油圧モー
タMの容量を零から或る値に変えれば、変速比を1から
或る必要な値まで変えることができる。しかも、その油
圧モータMの容量はモータプランジャ29のストローク
により決定されるので、モータ斜板30を直立位置から
或る傾斜位置まで傾動させることにより変速比を1から
或る値まで無段階に制御することができる。
【0028】図5を併せて参照して、シリンダブロック
Bの外周部において、周方向にたとえば120度ずつの
等間隔をあけた位置で、相互に隣接する第1弁孔57,
57間ならびに第2弁孔58,58間には、クラッチ弁
69…がシリンダブロックBの軸線と平行な方向にかつ
外周環状油路12の環状凹部52aを横切るようにして
往復動可能として配設される。すなわちシリンダブロッ
クBの前記外周部には、基本的に棒状に形成されている
クラッチ弁69を摺動自在に嵌合するための3つの摺動
孔70…がシリンダブロックBの軸線と平行にして周方
向等間隔位置に穿設される。またシリンダブロックBに
は、内端を内周環状油路11に開口させるとともに外端
をリング体53で閉塞されるようにして半径方向に延び
るとともに前記各摺動孔70…を横切る3つの連通孔7
1…と、座ぐり加工により外周環状油路12における環
状凹部52aを半円状に掘り下げて形成される3つの凹
部72…とが設けられる。
【0029】クラッチ弁69…の一端には、シリンダブ
ロックBにおけるモータシリンダ27を囲繞する操作輪
73の内周にそれぞれ連結される。またモータ斜板アン
カ334には、シリンダブロックBの軸線方向に沿って
移動可能な操作軸74が支承されており、この操作軸7
4の一端にはボールベアリング75を介して操作輪73
が連結される。さらに操作軸74の他端には、シリンダ
ブロックBの軸線とは直交する軸線を有するとともに図
示しないクラッチレバーの操作に応じて回動する回動軸
76が連結される。
【0030】このようなクラッチ弁69…は、前記クラ
ッチレバーの操作により、内周環状油路11に通じる連
通孔71…および外周環状油路12間を遮断するクラッ
チオン位置と、該クラッチオン位置から図5の右方に前
進して前記連通孔71…および外周環状油路12間を連
通するクラッチオフ位置と、該クラッチオフ位置からさ
らに前進して前記連通孔71…および外周環状油路12
間を連通するとともに連通孔71…および外周環状油路
12を外部に開放する連通・放出位置とを切換可能にし
て移動することになる。
【0031】再び図1において、一端をねじ栓50で閉
塞された中心孔49の他端側には、オイルフィルタ77
が嵌入、固定され、該オイルフィルタ77には、油溜7
8から補給ポンプ79で汲み上げた作動油が供給され、
補給ポンプ77は入力筒軸14に設けられたギヤ80に
よって駆動される。
【0032】円筒体51の中心孔49内への圧入によ
り、円筒体51と中心孔49内面との間には、内周環状
油路11が形成されるとともに環状連絡油路87が形成
され、外周環状油路12における環状凹部52aを環状
連絡油路87に連通させる連通路88がシリンダブロッ
クBおよび軸41に穿設される。また円筒体51には、
該円筒体51で補給油路48を区画するのを避けるため
の連通孔89が偏心した位置で軸方向に両端間にわたっ
て穿設される。
【0033】円筒体51内には、内周環状油路11から
補給油路48への作動油の逆流を阻止する第1チェック
弁91と、外周環状油路12すなわち環状連絡油路87
から補給油路48への作動油の逆流を阻止する第2チェ
ック弁92と、外周環状油路12の油圧の過大上昇を防
止すべく外周環状油路12すなわち環状連絡油路87な
らびに内周環状油路11間に介設される調圧弁93とが
設けられる。
【0034】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、シリンダブロックBの貫通孔23に挿通される軸
41とシリンダブロックBとが、その全面にわたってろ
う付けされ、軸41の中心孔49内には該中心孔49内
面との間に内周環状油路11および環状連絡油路87を
形成する円筒体51が圧入されるので、エンジンブレー
キ時に高圧となった内周環状油路11のシール部材が不
要となる。
【0035】上記第1実施例では、軸41の外面と貫通
孔23の内面全面とをろう付けするようにしたが、図6
で示す第2実施例のように、軸41を貫通孔23内に圧
入し、貫通孔23の両端でシリンダブロックBと軸41
とをそれぞれ全周にわたって溶接するようにしてもよ
い。
【0036】図7は本発明の第3実施例を示すものであ
り、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号を
付す。
【0037】シリンダブロックB′の中心部には、第1
および第2弁孔57,58を内面に開口させる小径孔2
4と、該小径孔24の両側の大径孔25,26とが同軸
に設けられる。而して一方の大径孔25には、円筒状の
軸42aが挿入されるとともに全周にわたってろう付け
等により接合され、他方の大径孔26には、円筒状の軸
42bが挿入されるとともに全周にわたってろう付け
(図7の斜線部)等により接合される。しかも両軸42
a,42bの内面は、小径孔24の内面に面一に連なる
ものであり、両軸42a,42bおよびシリンダブロッ
クB′の中心部には中心孔49が同軸に形成されること
になる。而して、中心孔49内に圧入される円筒体51
と小径孔24の内面との間に内周環状油路11が形成さ
れる。
【0038】この第3実施例によると、上記第1実施例
と同様に内周環状油路11のシール構造を簡素化するこ
とができるだけでなく、軸42a,42bに第1および
第2弁孔57,58が穿孔加工されることがなく、第1
および第2弁孔57,58の中間部の加工精度を向上す
ることができ、第1および第2分配弁61,62の作動
を円滑にすることができる。
【0039】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設
計変更を行なうことが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、シリンダブロックの中心部にはその軸方向両端間に
わたる貫通孔が設けられ、貫通孔に挿通される軸とシリ
ンダブロックとが少なくとも第1および第2弁孔の両側
で全周にわたって溶接され、前記軸に同軸に設けられた
中心孔内には該中心孔内面との間に内周環状油路を形成
する円筒体が装着されるので、内周環状油路のシール構
造を簡素化することができる。
【0041】また請求項2記載の発明によれば、シリン
ダブロックの中心部には、第1および第2弁孔を内面に
開口させる小径孔と、該小径孔の両側の大径孔とが同軸
に設けられ、両大径孔には前記小径孔の内面と協働して
中心孔を形成する軸がそれぞれ挿入、接合され、中心孔
内に装着される円筒体と、小径孔内面との間に内周環状
油路が形成されるので、第1および第2弁孔の中間部の
加工精度が向上するととともに、内周環状油路のシール
構造を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の静油圧式無段変速機の拡大横断平
面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】図1の4−4線断面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】第2実施例の図2に対応する断面図である。
【図7】第3実施例の図2に対応する断面図である。
【符号の説明】
11・・・・・・内周環状油路 12・・・・・・外周環状油路 16・・・・・・ポンプシリンダ 17・・・・・・ポンプシリンダ孔 23・・・・・・貫通孔 24・・・・・・小径孔 25,26・・・・・・大径孔 27・・・・・・モータシリンダ 28・・・・・・モータシリンダ孔 41,42a,42b・・・・・・軸 44・・・・・・ケーシング 49・・・・・・中心孔 51・・・・・・円筒体 57・・・・・・第1弁孔 58・・・・・・第2弁孔 61・・・・・・第1分配弁 62・・・・・・第2分配弁 B,B′・・・・・・シリンダブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のポンプシリンダ孔(17)が環状
    配列で設けられるポンプシリンダ(16)と、多数のモ
    ータシリンダ孔(28)が環状配列で設けられるモータ
    シリンダ(27)とが同軸上で一体に結合されて成るシ
    リンダブロック(B)に、その軸方向両側に延びてケー
    シング(44)に回転自在に支承される軸(41)が同
    軸に結合され、前記多数のポンプシリンダ孔(17)お
    よび前記多数のモータシリンダ孔(28)間でシリンダ
    ブロック(B)の内、外周には内周環状油路(11)お
    よび外周環状油路(12)が同心に形成され、両環状油
    路(11,12)間でシリンダブロック(B)には、前
    記ポンプシリンダ孔(17)を内周環状油路(11)お
    よび外周環状油路(12)に交互に連通させる第1分配
    弁(61)を摺動自在に嵌合させる多数の第1弁孔(5
    7)と、前記モータシリンダ孔(28)を内周環状油路
    (11)および外周環状油路(12)に交互に連通させ
    る第2分配弁(62)を摺動自在に嵌合させる多数の第
    2弁孔(58)とが放射状に配設される静油圧式無段変
    速機において、シリンダブロック(B)の中心部にはそ
    の軸方向両端間にわたる貫通孔(23)が設けられ、貫
    通孔(23)に挿通される軸(41)とシリンダブロッ
    ク(B)とが、少なくとも第1および第2弁孔(57,
    58)の両側で全周にわたって溶接され、前記軸(4
    1)に同軸に設けられた中心孔(49)内には該中心孔
    (49)内面との間に内周環状油路(11)を形成する
    円筒体(51)が装着されることを特徴とする静油圧式
    無段変速機。
  2. 【請求項2】 多数のポンプシリンダ孔(17)が環状
    配列で設けられるポンプシリンダ(16)と、多数のモ
    ータシリンダ孔(28)が環状配列で設けられるモータ
    シリンダ(27)とが同軸上で一体に結合されて成るシ
    リンダブロック(B′)に、その軸方向両側に延びてケ
    ーシング(44)に回転自在に支承される軸(41)が
    同軸に結合され、前記多数のポンプシリンダ孔(17)
    および前記多数のモータシリンダ孔(28)間でシリン
    ダブロック(B′)の内、外周には内周環状油路(1
    1)および外周環状油路(12)が同心に形成され、両
    環状油路(11,12)間でシリンダブロック(B′)
    には、前記ポンプシリンダ孔(17)を内周環状油路
    (11)および外周環状油路(12)に交互に連通させ
    る第1分配弁(61)を摺動自在に嵌合させる多数の第
    1弁孔(57)と、前記モータシリンダ孔(28)を内
    周環状油路(11)および外周環状油路(12)に交互
    に連通させる第2分配弁(62)を摺動自在に嵌合させ
    る多数の第2弁孔(58)とが放射状に配設される静油
    圧式無段変速機において、シリンダブロック(B′)の
    中心部には、第1および第2弁孔(57,58)を内面
    に開口させる小径孔(24)と、該小径孔(24)の両
    側の大径孔(25,26)とが同軸に設けられ、両大径
    孔(25,26)には前記小径孔(24)の内面と協働
    して中心孔(49)を形成する軸(42a,42b)が
    それぞれ挿入、接合され、中心孔(49)内に装着され
    る円筒体(51)と、小径孔(24)内面との間に内周
    環状油路(11)が形成されることを特徴とする静油圧
    式無段変速機。
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JP2002349668A (ja) * 2001-05-30 2002-12-04 Okamura Corp トルクコンバータ

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