JP2003013548A - 鉄筋コンクリート構造の鉄筋接合部構造 - Google Patents

鉄筋コンクリート構造の鉄筋接合部構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉄筋コンクリート構造の鉄筋接合部構造におい
て鉄筋同士を比較的簡単な部材と簡易な方法で熟練を要
さずに鉄筋を傷めることなく剛に接合でき、信頼性の高
い鉄筋コンクリート構造物が得られ、鉄筋のプレハブ化
の補助材が不要となるようにする。 【解決手段】鉄筋コンクリート構造の鉄筋の交差部や分
岐部で重なった鉄筋に複数本の針金10を巻き付け、端
部同士を捩じって縛ることにより、平板状または棒状に
束ねられた結束線12で鉄筋同士を固縛し、針金束12
の各針金間の隙間、針金束12と鉄筋の接触部、鉄筋同
士の接触点Pを含む周辺部に、エポキシ樹脂系などの金
属接着材11を注入し、硬化した金属接着材11によ
り、針金束12の剛性を向上させ、かつ、この針金束1
2を鉄筋に強固に固定することで、針金束12による固
縛作用を大幅に増大させ、鉄筋同士を金属接着材11で
強固に固定し、鉄筋同士を剛に接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築や土木等の分
野で用いられる鉄筋コンクリート構造において、重なっ
た鉄筋同士を固定し、鉄筋構造体を組み立てるための鉄
筋接合部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築や土木等の鉄筋コンクリート構造物
において、柱、梁、床、壁、あるいは基礎などに用いる
配筋は、籠状、シート状、あるいは、これらを組み合わ
せた形状に組み立て、これを型枠内に設置した後、コン
クリートを打設している。コンクリートが硬化すると、
コンクリートと内封された鉄筋の強さが協力して、鉄筋
コンクリート構造物の耐力と剛性の機能が満足される。
【0003】従って、コンクリート打設の衝撃や流動す
る生コンクリートの圧力などにより、配筋が乱れたり、
所定の位置から移動すると、設計で予期した鉄筋への応
力負担が変わるので、鉄筋コンクリート構造物の耐力や
剛性の機能に影響し、品質が低下することになる。
【0004】配筋が乱れないようにするためには、図9
に示すように、組み立てられた鉄筋1,2の交差部Aに
結束線(針金など)50を巻き付けて結束する方法が一
般に用いられる。交差部Aでは、第1の鉄筋1に第2の
鉄筋2を重ねるため、鉄筋同士の接触点は一点で接触
し、滑りやすく、所定の交差角θを保持しにくい。従っ
て、結束線11の結束箇所を増やすなど、多大の労力が
必要となる。
【0005】交差部Aを剛に固定する方法として、溶接
を用いる方法があるが、通常のアーク溶接では鉄筋の接
触点を直接溶接することはできないため、図10に示す
ように、第1の鉄筋1と第2の鉄筋2の側面を跨ぐ形で
ブリッジ状の溶接60をせざるを得ない。そのため、溶
接部が割れやすく、また、アークストライクにより鉄筋
にノッチ61が生じるなど、鉄筋の材質を傷めることな
どの理由で、重要構造物では禁止されている。
【0006】また、近年では、鉄筋の組立てを地上や工
場で行い、組み立てられた配筋を所定の位置に運搬し、
据え付けるなど、いわゆる鉄筋工事のプレハブ化による
省力化工法が行われるようになった。この場合、図11
に示すように、組み立てたプレハブ鉄筋70が、運搬・
据付け時に、変形したり、結束点がずれないように、形
状を保持するための補助材71を添えることが必要にな
る。この補助材71には、鋼管、H形鋼、木質角材など
が多く用いられ、コンクリート打設前に撤去する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来技術
では、次のような問題点がある。
【0008】(1) 針金等で結束する方法では、交差部や
分岐部の鉄筋同士を剛に固定することができない。
【0009】(2) 溶接による方法では、溶接部の割れや
鉄筋の損傷などにより接合部の機能上の信頼性に欠け、
さらに、溶接火花が工事現場などで火災の原因となる。
【0010】(3) 鉄筋工事のプレハブ化による省力化工
法において、プレハブ鉄筋に補助材を設ける方法では、
補助材の取付け・撤去に手間がかかり、コストが増加
し、作業性が低下する。
【0011】鉄筋のプレハブ化においては、組み立てら
れた配筋の交点が剛接されていれば、補強のための補助
材は不要となる。また、組み立てられた鉄筋の寸法精度
は、接合部の強さに依存する。鉄筋がコンクリート内に
封じ込まれて硬化すれば、設計で予定していた位置に配
筋されているか検査することは極めて困難で不可能に近
い。配筋は、コンクリート構造物の耐力を支配する役割
を持つから、コンクリートの打設の衝撃や生コンクリー
トの流れによる圧力で、配筋が乱れないようにすること
が解決されなければならない。
【0012】本発明は、前述のような問題点を解消すべ
くなされたもので、その目的は、鉄筋コンクリート構造
における鉄筋同士を、比較的簡単な部材と簡易な方法
で、熟練を要さずに鉄筋を傷めることなく、剛に接合す
ることができ、信頼性の高い鉄筋コンクリート構造物が
得られ、また、鉄筋のプレハブ化において補助材が不要
となる鉄筋コンクリート構造の鉄筋接合部構造を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、鉄
筋コンクリート構造の鉄筋の交差部または分岐部におい
て鉄筋同士を接合するための鉄筋接合部構造であり、複
数本の結束線を交差部または分岐部で重なった鉄筋に巻
き付け、端部同士を捩じって縛ることにより、平板状ま
たは棒状に束ねられた結束線で鉄筋同士を固縛し、か
つ、結束線束の各結束線間の隙間、結束線束と鉄筋の接
触部、鉄筋同士の接触点を含む周辺部に、金属接着材を
注入し、硬化した金属接着材により、結束線同士、結束
線束と鉄筋、鉄筋同士を一体化してなることを特徴とす
る鉄筋コンクリート構造の鉄筋接合部構造である。
【0014】この請求項1において、鉄筋コンクリート
構造は、柱、梁、床、壁、あるいは基礎などである。交
差部は、第1の鉄筋(主筋など)に対して第2の主筋
(直角方向の主筋、柱の帯筋、梁の肋筋など)が交差す
る部分である(図1(a) 参照)。分岐部は、第1の鉄筋
(主筋など)から第3の鉄筋(筋違材など)が分岐し、
第1の鉄筋に第3の鉄筋の基部が平行に取り付けられる
部分である(図1(b) 参照) 。鉄筋は、丸鋼、異形棒
鋼、パイプ材などである。結束線は針金などであり、2
本以上を束ねて結束線束とする。金属接着材には、エポ
キシ樹脂系やフェノール樹脂系の接着材あるいは瞬間接
着材などが用いられる。
【0015】本発明の請求項2は、請求項1に記載の鉄
筋接合部構造において、交差部の結束線束は、交差部を
一方向に跨ぐ片襷掛けで巻き付けられていることを特徴
とする鉄筋コンクリート構造の鉄筋接合部構造である。
即ち、例えば図2(a) に示すような結束方法とする。
【0016】本発明の請求項3は、請求項1に記載の鉄
筋接合部構造において、交差部の結束線束は、交差部を
二方向に跨ぐ両襷掛けで巻き付けられていることを特徴
とする鉄筋コンクリート構造の鉄筋接合部構造である。
即ち、例えば図2(b) 〜(d)に示すような結束方法とす
る。
【0017】本発明の請求項4は、請求項2に記載の鉄
筋接合部構造において、片襷掛けの結束線束の襷掛け方
向が複数の交差部で互いに異なっていることを特徴とす
る鉄筋コンクリート構造の鉄筋接合部構造である。即
ち、例えば図7に示すように片襷掛けの結束線束を配設
する。
【0018】以上のような構成において、鉄筋同士を片
襷掛けや両襷掛けで固縛した後、結束線間の隙間および
鉄筋間の隙間に金属接着材を吐出注入させると、金属接
着材が各結束線間の隙間に浸透すると共に、結束線束と
鉄筋との隙間に充填され、また、鉄筋同士の接触点を中
心とする周辺部に充填される。
【0019】金属接着材が硬化すると、金属接着材によ
り一体化した平板状や棒状の結束線束の剛性が向上する
と共に、このような結束線束が鉄筋に強固に固定され、
結束線束による固縛作用が大幅に増大し、さらに、鉄筋
同士が金属接着材により強固に固定され、鉄筋同士が剛
に接合される。
【0020】これにより、コンクリートの打設の衝撃や
生コンクリートの流れによる圧力で、配筋が乱れること
がなく、信頼性の高い鉄筋コンクリート構造物が得ら
れ、また、鉄筋のプレハブ化において補助材が不要とな
る。また、金属接着材を注入するだけの比較的簡単な部
材と簡易な方法で熟練を要さずに鉄筋を傷めることなく
鉄筋同士を剛に接合することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。図1は、本発明の鉄筋コンクリー
ト構造の鉄筋接合部構造を鉄筋の交差部と分岐部に適用
した例である。図1(a) の交差部Aでは、第1の鉄筋1
(主筋など)に第2の鉄筋2(直交方向の主筋、柱の帯
筋、梁の肋筋など)が交差角θで交差して取り付けら
れ、図1(b) の分岐部Bでは、第1の鉄筋1(主筋な
ど)に対して第3の鉄筋3(筋違材など)が分岐し、そ
の基部が第1の鉄筋1に平行に取り付けられる。
【0022】本発明では、複数本の針金(鈍し鉄線等の
結束線)10と、エポキシ樹脂系やフェノール樹脂系の
接着材あるいは瞬間接着材などの金属接着材11を用
い、針金10の結束状態や金属接着材11の接着方法な
どを工夫することにより、鉄筋同士を剛に接合できるよ
うにする。
【0023】図1(a) の交差部Aでは、複数本の針金1
0を束ねて針金束12とし、この針金束12を第1の鉄
筋1と第2の鉄筋2に対角状に襷掛けで巻き付け、端部
同士を捩じって縛ることにより、捩じった部分以外で平
板状あるいは棒状となった針金束12により第1の鉄筋
1と第2の鉄筋2を固縛する。針金10は、2本以上を
束ねて用いるようにする。
【0024】次いで、金属接着材11を針金束12およ
び鉄筋1と鉄筋2との隙間に吐出注入する。金属接着材
11は、図1(c),(f) に示すように、針金10, 10間
の隙間にその表面張力を利用して浸透していくと同時
に、針金10と鉄筋1・鉄筋2との間に充填される。ま
た、図1(e) に示すように、第1の鉄筋1と第2の鉄筋
2の接触点Pを含む周辺部を埋めるように金属接着材1
1が充填される。
【0025】さらに、針金束12の全体を覆うように金
属接着材11を塗布してもよい。また、針金束12と鉄
筋1・2の間の空間にも充填し、一体化した金属接着材
11で結束部全体が覆われるようにしてもよい。
【0026】接着材が硬化すると、金属接着材11によ
り、針金束12の剛性が向上する(後に詳述)と共に、
このような針金束12が鉄筋1・鉄筋2に強固に固定さ
れることで、針金束12による固縛作用が大幅に増大
し、さらに、鉄筋1と鉄筋2とが金属接着材11により
強固に固定され、以上により、第1の鉄筋1と第2の鉄
筋2とが剛に接合される。
【0027】図1(b) の分岐部Bでは、並行した第1の
鉄筋1と第3の鉄筋3の基部に、複数本の針金10を束
ねた針金束12を直角に巻き付ける。金属接着材11の
塗布は、交差部Aの場合と同様であるが、第1の鉄筋1
と第3の鉄筋3の基部の間の隙間(谷部分)にも金属接
着材11を所定長さにわたって充填する(図1(b) 参
照)。この場合も、前述の交差部Aと同様に、第1の鉄
筋1と第3の鉄筋3が剛に接合される。
【0028】図2は、交差部Aにおける針金束12の種
々の結束方法を示す上面図、底面図、斜視図である。図
2(a) は、1セットの針金束12を用いた片襷掛けの例
である。図2(b) は、2セットの針金束12をそれぞれ
上面・底面ともに×字状となるように巻き付けた両襷掛
けの例である。図2(c) は、1セットの針金束12を底
面では平行に上面では×字状となるように連続的に巻き
付けた両襷掛けの例である。図2(d) は、2セットの針
金束12を底面では平行に巻き付け、上面でも平行とな
るようにそれぞれの端部を連結した両襷掛けの例であ
る。なお、図示例は針金10が2本1組の場合である
が、3本、4本、それ以上でもよい。
【0029】図3は、交差部Aにおいて接合を剛強にす
るため第2の鉄筋に束ね鉄筋4を用いた例を示す正面
図、下面図、側面図である。この場合も、前述と同様
に、片襷掛けまたは両襷掛けの針金束12の固縛と接着
材11の注入を行う。なお、この場合は、束ね鉄筋4の
表面における鉄筋間の隙間(谷部分)にも接着材11を
所定長さにわたって塗布し、束ね鉄筋4の一体化を図
る。
【0030】図4は、分岐部Bにおける針金束12の結
束例を示す正面図、上面図、側面図であり、2セットの
針金束12を鉄筋軸方向に所定の間隔をおいて平行に巻
き付けている。
【0031】以上のような本発明の構成において、次に
示す作用効果が得られる。 (1) 束ねた針金束12を接着材11で一体化した時の強
さ 図5(a) は、平板状に束ねた針金束12の例であり、針
金群が接着材で一体化することで、平板に相当する曲げ
強さを持ち、面内剛性が高い。一方、面外剛性は低いか
ら、鉄筋の周面に密着しやすい。また、接着面積を大き
くすることができる。以上のことから、鉄筋同士の接合
を強固に行える。
【0032】図5(b) は、棒状(ロープ状)に束ねた針
金束12の例であり、針金群が接着材で一体となり、充
実断面の鋼材と等価な剛性を持ち、鉄筋同士の接合を強
固に行える。
【0033】なお、接着材により針金群の剛性が高まる
理由は、以下の通りである。即ち、金属接着材11のせ
ん断剛性とせん断強さにより、針金群が一体化する。図
5(c) に示すように、接着材が無いか弱いと、曲げ応力
を受けた場合、2材間にずれが生じ、曲がりやすい。図
5(d) に示すように、接着材11が強いと、2材が一体
化し、曲がりにくい。
【0034】以上のように、複数本の針金10を長さ方
向に互いに金属接着材11で接合することにより、曲げ
強さが増加し、鉄筋同士を強固に接合することができ、
また、前述したように平板状とロープ状とでそれぞれ曲
げ強さの特性が生まれ、適宜選択して用いることができ
る。
【0035】(2) 本発明の接合メカニズム 図6(a) (両襷掛けの場合)に示すように、接着材11
が針金束12を一体化し、かつ、針金束12と接する鉄
筋1,2と接着一体化するため、鉄筋1,2の交差角θ
を変えようとする曲げ応力Mに対して、その側面線部分
12aが図6(b) に示すような力を受けることになる。
【0036】側面線部分12aの耐力をP1 ,P2 、鉄
筋1、2間の接着材溜まりによる曲げ耐力をP3 とする
と、両襷掛けの場合には、(P1 +P2 +P3 )の抵抗
要素による剛な接合となる。
【0037】片襷掛けの場合には、(P1 +P3 )が抵
抗要素になるため、両襷掛けの場合よりも耐力は低下
し、かつ、正の曲げと負の曲げではその耐力に差が生じ
るので、図7のシート状の鉄筋の例に示すように、各交
差部Aの結束は、互いに襷掛けの方向を変え、交差部A
の耐力を補うようにする。
【0038】図8は、本発明が適用される鉄筋構造体の
具体例を示したものであり、鉄筋は、主筋1、柱の帯筋
または梁の肋筋2、筋違材3、束ね鉄筋(形状保持上重
要な部分)4から構成され、主筋1と帯筋または肋筋2
および束ね鉄筋4とが両襷掛けや片襷掛けの針金束12
と金属接着材11で接合され(交差部)、主筋1と筋違
材3とが針金束12と金属接着材11で接合される(分
岐部)。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成からなるの
で、次のような効果を得ることができる。
【0040】(1) 鉄筋同士を片襷掛けや両襷掛けの結束
線束で固縛した後、結束線束の各結束線間の隙間、結束
線束と鉄筋の接触部、鉄筋同士の接触点を含む周辺部
に、金属接着材を注入するようにしたため、金属接着材
により一体化した平板状や棒状の結束線束の剛性が向上
すると共に、このような結束線束が鉄筋に強固に固定さ
れ、結束線束による固縛作用が大幅に増大し、さらに、
鉄筋同士が金属接着材により強固に固定され、鉄筋同士
を剛に接合することができる。
【0041】(2) 鉄筋同士が剛に接合されることによ
り、コンクリートの打設の衝撃や生コンクリートの流れ
による圧力で、配筋が乱れることがなく、信頼性の高い
鉄筋コンクリート構造物を得ることができる。
【0042】(3) 鉄筋同士が剛に接合されることによ
り、鉄筋のプレハブ化において補助材が不要となり、コ
ストの低減、作業性の向上を図ることができる。
【0043】(4) 金属接着材を注入するだけの比較的簡
単な部材と簡易な方法で熟練を要さずに鉄筋を傷めるこ
となく鉄筋同士を剛に接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄筋コンクリート構造の鉄筋接合部構
造の実施形態の例を示したものであり、(a) は交差部の
斜視図、(b) は分岐部の斜視図、(c) は交差部の断面
図、(d) は分岐部の断面図、(e) は交差部の鉄筋交点部
の斜視図、(f) は針金束の横断面図および縦断面図であ
る。
【図2】本発明の針金束の種々の結束方法を示す上面
図、底面図、斜視図である。
【図3】本発明の鉄筋コンクリート構造の鉄筋接合部構
造の交差部に束ね鉄筋を用いた例を示す正面図、下面
図、側面図である。
【図4】本発明の鉄筋コンクリート構造の鉄筋接合部構
造の分岐部の例を示す正面図、下面図、側面図である。
【図5】(a),(b) は、本発明の平板状および棒状の針金
束を示す断面図および平面図、(c),(d) は、2材の曲が
りを示す正面図である。
【図6】(a) は、本発明の交差部の例を示す平面図およ
び断面図、(b) は、曲げ応力に対する耐力を示す平面図
である。
【図7】本発明に係るシート状の鉄筋構造体を示す(a)
は平面図、(b) は正面図、(c)は側面図である。
【図8】本発明に係る柱や梁の鉄筋構造体を示す斜視図
である。
【図9】従来の針金による鉄筋の結束を示す斜視図であ
る。
【図10】従来の溶接による鉄筋の接合を示す正面図お
よび側面図である。
【図11】従来のプレハブ鉄筋における補助材を示す斜
視図である。
【符号の説明】
A…交差部 B…分岐部 P…鉄筋同士の接触点 θ…鉄筋の交差角 1…第1の鉄筋 2…第2の鉄筋 3…第3の鉄筋 10…針金 11…金属接着材 12…針金束 12a…側面線部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート構造の鉄筋の交差部ま
    たは分岐部において鉄筋同士を接合するための鉄筋接合
    部構造であり、複数本の結束線を交差部または分岐部で
    重なった鉄筋に巻き付け、端部同士を捩じって縛ること
    により、平板状または棒状に束ねられた結束線で鉄筋同
    士を固縛し、かつ、結束線束の各結束線間の隙間、結束
    線束と鉄筋の接触部、鉄筋同士の接触点を含む周辺部
    に、金属接着材を注入し、硬化した金属接着材により、
    結束線同士、結束線束と鉄筋、鉄筋同士を一体化してな
    ることを特徴とする鉄筋コンクリート構造の鉄筋接合部
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の鉄筋接合部構造におい
    て、交差部の結束線束は、交差部を一方向に跨ぐ片襷掛
    けで巻き付けられていることを特徴とする鉄筋コンクリ
    ート構造の鉄筋接合部構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の鉄筋接合部構造におい
    て、交差部の結束線束は、交差部を二方向に跨ぐ両襷掛
    けで巻き付けられていることを特徴とする鉄筋コンクリ
    ート構造の鉄筋接合部構造。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の鉄筋接合部構造におい
    て、片襷掛けの結束線束の襷掛け方向が複数の交差部で
    互いに異なっていることを特徴とする鉄筋コンクリート
    構造の鉄筋接合部構造。
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