JP2003013541A - 天井および天井用設備機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】照明器具の移設が可能であり、照明器具に空調
リターン部および設備を設けることができる天井および
天井用設備機器を提供する。 【解決手段】略正方形の枡目１６をなすように格子状に
構成した天井支持バー１と、長辺が枡目１６の長さであ
り短辺が枡目の長さの略１／３である設備機器２および
天井板３を備え、設備機器２および２枚の天井板３によ
り一つの前記枡目を埋めている。設備機器２は、その長
辺方向に沿って設けられる照明器具４と、この照明器具
４の両側に略全長にわたり設けられる細長形状の空調リ
ターン部５と、この空調リターン部５の一部に設けられ
るスプリンクラー取付部６とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、天井および天井
用設備機器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図８のような天井支持バー５０を格子状
に組んだ天井の枡目５１内に照明器具５２を設けたシス
テム天井がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、枡目５１に対
する照明器具５２の位置が一定であるうえ、照明器具５
２の短辺方向の幅が枡目（格子）５１の長さの三分の一
よりも短いため、室内のレイアウト変更や、図８に示す
ように間仕切り５３の設置、および照明器具５２の長手
方向の９０度の変更等、設置変更可能な範囲が制限さ
れ、また天井設備の設置可能な範囲が制限されるなどの
欠点があった。

【０００４】したがって、この発明の目的は、照明器具
の移設が可能であり、照明器具に空調リターン部および
設備を設けることができる天井および天井用設備機器を
提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の天井は、
略正方形の枡目をなすように格子状に構成した天井支持
バーと、長辺が前記枡目の長さであり短辺が前記枡目の
長さの略１／３である設備機器および天井板を備え、前
記設備機器および２枚の前記天井板により一つの前記枡
目を埋めたものである。

【０００６】請求項１記載の天井によれば、天井の枡目
が正方形であり、設備機器および天井板の幅が枡目の１
／３であるため、水平移動や９０度方向転換が可能とな
るので、天井レイアウトの変更が可能な範囲が広がり、
間仕切り等の追加に柔軟に対応できる。

【０００７】請求項２記載の天井用設備機器は、請求項
１記載の天井において、前記設備機器は、その長辺方向
に沿って設けられる照明器具と、この照明器具の両側に
略全長にわたり設けられる細長形状の空調リターン部
と、この空調リターン部の一部に設けられるスプリンク
ラー取付部とを備えたものである。

【０００８】請求項２記載の天井用設備機器によれば、
請求項１と同様な効果のほか、照明器具に各種の設備を
設置することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】この発明の第１の実施の形態を図
１から図４により説明する。すなわち、この天井は、天
井支持バー１と、設備機器２と、天井板３を有する。

【００１０】天井支持バー１は、格子状に構成されて一
辺Ｌ（図２）の寸法の略正方形の枡目１６を形成してい
る。この枡目１６の一部または全部は設備機器２および
２枚の天井板３により埋められている。実施の形態の天
井支持バー１はＴバーを用いている。図６において、１
７はつば部、１８は頭部である。

【００１１】設備機器２は、長辺が天井支持バー１の枡
目１６の長さＬであり、短辺が枡目１６の長さの略Ｌ／
３である。実施の形態の設備機器２は、その長辺方向に
沿って設けられる照明器具４と、この照明器具４の両側
に略全長にわたり設けられる細長形状の空調リターン部
５と、この空調リターン部５の一部に設けられるスプリ
ンクラー取付部６を有する。

【００１２】照明器具４は、図７に示すように例えば２
灯の直管蛍光灯である。７は器具本体、８は反射板、９
はランプソケット、１０は安定器、１１は電源用端子
台、１２は信号線用端子台、１５リード線保護カバー、
４０は直管蛍光ランプである。

【００１３】空調リターン部５は、リターンスリット２
０を形成したリターンプレート１３により形成され、そ
の一側部はリターンプレート取付金具１４により器具本
体７の両側の折返し部４１に連結し、他側部には天井板
支持つば２１を設けている。照明器具４および空調リタ
ーン部５の各外端部は天井支持バー１のつば部１７に載
置されるとともに、各外端部には頭部１８に引っ掛ける
ための引掛部２５を有しさらに係止ばね２６を有する。

【００１４】スプリンクラー取付部６は、リターンプレ
ート１３にスプリンクラー用穴２７をノックアウト形成
している。

【００１５】３０は図６に示すように設備プレート部で
あり、器具本体７の端部の引掛部４２、空調リターン部
５の端部の引掛け受け部４３に設備プレート部３０の引
掛部４４を引掛けている。また例えば金属製の設備落下
防止具３１を可撓性部材３２でつなぎ、バー１の頭部１
８に係止している。この設備プレート部３０をもち上げ
て設備落下防止具３１をバー１から外すことにより設備
機器２から外して、例えば、空調吹出口、感知器、スピ
ーカ、非常灯を適宜取付ける。

【００１６】このようにして設備機器２は、灯体、設備
部、リターンスリット部、スプリンクラー取付穴からな
る全部品が一体となっている。

【００１７】２枚の天井板３は、長辺が天井支持バー１
の格子の長さであり、短辺が前記格子の長さの略Ｌ／３
である。天井板３は長手方向の両端が天井支持バー１の
つば部１７に、両側の一方が天井支持バー１のつば部１
７に、他方がリターンプレートのつば２１に係載されて
いる。実施の形態の天井板３は岩綿吸音板を用いてい
る。

【００１８】図２は、図（ａ）に示すように、照明器具
４のある設備機器２と天井板３の短手方向の寸法は天井
の枡目（格子）１６を３等分した寸法となっている。こ
のため、図（ｂ）に示すように枡目１６内で設備機器２
を移動することができ、その場合天井板３は交換するこ
となく既設のものを流用することができる。

【００１９】図３は、天井の一部を示している。設備機
器２を有しない枡目１６には設備機器２の代わりに天井
板３を設けている。ただし、設備機器２を有しない枡目
には幅がＬ／３でなく、格子の長さＬに等しい正方形の
天井板を用いることができる。

【００２０】

【発明の効果】請求項１記載の天井によれば、天井の枡
目が正方形であり、設備機器および天井板の幅が１／３
であるため、天井レイアウトの変更が可能となり、間仕
切り等の追加に柔軟に対応できる。

【００２１】請求項２記載の天井用設備機器によれば、
請求項１と同様な効果のほか、照明器具に各種の設備を
設置することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施の形態の一枡目の天井見上げ
図である。

【図２】その設備機器の設置の変更を説明する見上げ図
である。

【図３】天井の一部の見上げ図である。

【図４】図１の部分拡大図である。

【図５】その見下ろし図である。

【図６】設備機器の断面図である。

【図７】設備機器の図６に交差する断面図である。

【図８】従来例の天井の一部の見上げ図である。

【符号の説明】

１ 天井支持バー ２ 設備機器 ３ 天井板 ４ 照明器具 ５ 空調リターン部 ６ スプリンクラー取付部 １６ 枡目

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 実 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 塚田 豊男 東京都港区元赤坂１丁目２番７号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 奥山 隆司 東京都港区元赤坂１丁目２番７号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 秋岡 義郎 大阪府大阪市中央区難波２丁目２番３号 近鉄不動産株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 略正方形の枡目をなすように格子状に構
   成した天井支持バーと、長辺が前記枡目の長さであり短
   辺が前記枡目の長さの略１／３である設備機器および天
   井板を備え、前記設備機器および２枚の前記天井板によ
   り一つの前記枡目を埋めた天井。
2. 【請求項２】 請求項１記載の天井における設備機器で
   あって、前記設備機器は、その長辺方向に沿って設けら
   れる照明器具と、この照明器具の両側に略全長にわたり
   設けられる細長形状の空調リターン部と、この空調リタ
   ーン部の一部に設けられるスプリンクラー取付部とを備
   えた天井用設備機器。