JP2003013388A - カレンダ用ベルト - Google Patents

カレンダ用ベルト

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JP2003013388A JP2001195847A JP2001195847A JP2003013388A JP 2003013388 A JP2003013388 A JP 2003013388A JP 2001195847 A JP2001195847 A JP 2001195847A JP 2001195847 A JP2001195847 A JP 2001195847A JP 2003013388 A JP2003013388 A JP 2003013388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、耐熱性と耐久性に優れたカレン
ダ用ベルトを提供すること。 【解決手段】 カレンダ用ベルト10は、幅方向両端部
に位置する左右部分20,20と、中央に位置する主体
部30からなり、左右部分20,20は主体部30より
耐熱性の高い高分子弾性材料により、主体部30は左右
部分20,20より耐久性の高い高分子弾性材料によ
り、それぞれ構成されている。カレンダ工程において、
カレンダローラCRの熱は紙Wによって遮断されるの
で、カレンダ用ベルト10の主体部30には伝達されな
い。また、紙Wの載置されていない左右部分20,20
が直接カレンダローラCRに接触しても、この部分は耐
熱性に優れているため、熱によって劣化しにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製紙工程のカレン
ダ装置に使用されるカレンダ用ベルトの技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】紙の製造工程では、紙原料を抄紙機で抄
造し、圧搾・乾燥させた後、圧延機の一種であるカレン
ダ装置を使用してカレンダ処理が行なわれる。カレンダ
処理は、紙の表面を平滑にして艶を与えるとともに、紙
の厚さ、及び密度を一定にすることを目的としており、
紙の品質を向上させるためには欠かすことができない。
例えば、紙の表面が平滑でなく凹凸が残っていたり、厚
さが部分的に異なっていたりすると、見た目が悪いだけ
でなく印刷時に斑ができてしまうことがある。また、表
面が平滑であっても密度が一様でない紙は、インクの吸
収率が部分的に異なるため、印刷性能が劣る。
【0003】カレンダ装置は、表面が平滑な加圧手段に
よって紙を加圧することによって紙の表面を平滑にする
装置であり、従来から、加圧手段として一対のスチール
製ローラを使用するマシンカレンダや、スチール製ロー
ラと弾性カバーを有するローラとにより構成された加圧
手段が多段に設けられたスーパーカレンダ等が知られて
いる。
【0004】マシンカレンダによると、一対のローラが
両方ともスチール製であるため、ローラ間に構成される
加圧部において、圧力を逃がすことができない。また、
マシンカレンダでは、一対のローラが線接触しているた
め、紙には局所的に線状の大きな圧力が加えられること
になる。このような装置で凹凸を有する紙をカレンダ処
理すると、凸部には大きな圧力が加えられて高密度に圧
縮される一方、凹部には圧力があまり加えられずに低密
度になってしまい、紙全体の密度を一様にすることがで
きないという問題がある。
【0005】一方、スーパーカレンダによると、弾性カ
バーによって2つのローラの接触面積が大きくされてい
るため(両ローラは面で接触するため)、紙は均一に加
圧されるとともに、弾性カバーが弾性変形することによ
って過剰な圧力が逃がされるので、凹凸を有する紙であ
っても部分的に大きな圧力が加えられることはない。し
かし、スーパーカレンダでは、使用中に弾性カバーと弾
性カバーが設けられたローラとの間に熱が蓄積され、熱
によって弾性カバーが劣化してローラから剥離してしま
うという問題がある。
【0006】上記の問題を解決するため、無端状で弾性
を有するカレンダ用ベルトを使用したカレンダ装置があ
る。このようなカレンダ装置について、便宜的に図5を
使用して説明する。図5(a)は、カレンダローラCR
とプレスローラPRによって加圧部を構成したもの、図
5(b)は、カレンダローラCRとシューSによって加
圧部を構成したものであり、両者とも、加圧部に無端状
のカレンダ用ベルト100、及びカレンダ処理をする紙
Wが挟持されている。紙Wと接触するカレンダローラC
Rは、表面が平滑にされ、加熱装置(図示せず。)によ
って約100℃〜200℃に加熱されている。
【0007】抄紙後の凹凸を有する紙Wが、図5(a)
及び図5(b)のカレンダ装置の加圧部を通過すると、
紙Wの表面はカレンダローラCRに押付けられ、熱と圧
力によって平滑にされるが、紙Wの裏面は、紙Wの凹凸
にある程度追従して弾性変形するカレンダ用ベルト10
0に接触しているため、表面ほど平滑にされない。従っ
て、これらのカレンダ装置によると、凹凸を有する紙W
であっても、その表面を十分に平滑にすることができ、
且つ、紙Wの密度が部分的に著しく異なるようなことが
ない。そして、カレンダ用ベルト100は長尺であり、
加圧部で発生した熱は効率よく放熱されるため、耐久性
に優れているという利点がある。
【0008】図5(a)及び図5(b)に示すカレンダ
装置に使用されるカレンダ用ベルト100としては、紙
Wと接触する面(ウエブ側面WP)に柔軟性があるこ
と、及びプレスローラPRやシューSと接触する面(プ
レス側面MP)に耐久性、及び耐摩耗性を具えているこ
とが必要である。
【0009】そのため、特表平10−501852号公
報に開示されたカレンダ用ベルトのように、ウエブ側の
層を比較的柔軟な高分子弾性材料で、プレス側の層を比
較的硬い高分子弾性材料でそれぞれ作製したものや、特
開昭60−88193号公報に開示されたカレンダ用ベ
ルトのように、紙側の層を構成する高分子弾性材料に気
泡を混入させて柔軟性を向上させようとするものがあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、主に高分子弾
性材料からなる上記構成のカレンダ用ベルト100は耐
熱性を具えていないため、カレンダローラCRに接触す
る部分が熱によって劣化してしまうという問題を有す
る。すなわち、カレンダローラCRの熱は紙Wで遮断さ
れるため、紙Wの裏面にあるカレンダ用ベルト100に
は伝達されないが、通常、カレンダ用ベルト100の幅
は紙Wの幅よりも広くされているため、加圧部におい
て、カレンダ用ベルト100の両端部は高温のカレンダ
ローラCRに直接接触してしまうことになる。その結
果、カレンダ用ベルト100の両端部において、熱によ
る劣化、及び熱に起因する歪みによりクラックが発生し
たり摩耗が早められたりするという問題がある。
【0011】カレンダ用ベルト100の耐熱性を向上さ
せるため、耐熱性樹脂を使用することも考えられるが、
耐熱性樹脂は一般に耐久性に劣るため、プレス側面WP
がすぐに摩耗してしまうという問題がある。なお、耐熱
性、及び耐久性の両方に優れている高分子弾性材料とし
て、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン、ふっ素樹
脂)等があることが知られているが、PTFEのように
高価な高分子弾性材料で長尺のカレンダ用ベルト100
を製造することは、コストの面から現実的でない。
【0012】以上のように、従来のカレンダ用ベルト1
00は、低コストで、耐久性、耐摩耗性、及び耐熱性の
全てを両立させることができなかった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレス手段と
加熱されたカレンダローラによって加圧部が構成された
製紙用カレンダ装置に使用される無端状のカレンダ用ベ
ルトにおいて、幅方向両端部に位置する左右部分と、幅
方向中央部分に位置する主体部とからなり、前記左右部
分は、前記主体部と比較して耐熱性が高い高分子弾性材
料からなり、前記主体部は、前記左右部分と比較して耐
久性が高い高分子弾性材料からなることを特徴とするカ
レンダ用ベルトによって、前記の課題を解決した。
【0014】
【作用】本発明のカレンダ用ベルトででは、左右部分は
主体部より耐熱性が高いため、左右端部が高温に加熱さ
れたカレンダローラに接触しても熱によって劣化しにく
く、また、主体部は左右部分より耐久性が高いため、プ
レス手段によって繰返し加圧されても摩耗しにくい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のカレンダ用ベルトについ
て、図5(a)のカレンダ装置に使用されている状態に
おいて説明する。なお、図1は、本発明のカレンダ用ベ
ルト10が使用された図5(a)のカレンダ装置の斜視
図である。本発明のカレンダ用ベルト10は、従来のも
のと同様に、全体として高分子弾性材料からなり、紙W
と接触するウエブ側面WPと、プレスローラPRと接触
するプレス側面MPを具えたものであり、カレンダ装置
のカレンダローラCRとプレスローラPRの間に挟持さ
れ、ウエブ側面WPに紙Wが載置されて使用される。
【0016】図2、及び後述する図3は、図1の2−2
線断面図であり、本発明のカレンダ用ベルト10の概要
を示す。図2に示すように、本発明のカレンダ用ベルト
10は、幅方向両端部に位置する左右部分20,20
と、中央に位置する主体部30の3つの区分からなり、
左右部分20,20は、耐熱性の高い高分子弾性材料か
らなり、主体部30は耐久性に優れた高分子弾性材料か
らなる。主体部30の幅は、カレンダ処理をする紙Wの
幅と同程度である。
【0017】左右部分20,20を構成する耐熱性に優
れた高分子弾性材料としては、フッ素系樹脂であるPT
FE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(テトラ
フルオロエチレン/ヘキサフルオロエチレン共重合
体)、ETFE(エチレン/テトラフルオロエチレン共
重合体)や、耐熱性を具えたゴム系の原料であるAMC
(アクリルゴム)、EAR(エチレンアクリルゴム)、
EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、フッ素ゴ
ム、シリコーンゴム、CM(塩素化ポリエチレンゴ
ム)、CSM(クロロスルホン化ポリエチレンゴム)、
IIR(ブチルゴム)等がある。主体部30を構成する
耐久性に優れた高分子弾性材料としては、ゴム、エラス
トマー等が使用できるが、ポリウレタン(硬度80°〜
95°)が好適である。
【0018】図2(a)に示すように、カレンダ処理を
する紙Wは、通常、本発明のカレンダ用ベルト10の主
体部30上に載置される。加圧部において、カレンダロ
ーラCRとプレスローラPRで加圧されると、カレンダ
ローラCRの熱は紙Wによって遮断されてカレンダ用ベ
ルト10へは伝達されにくい。そのため、紙Wが載置さ
れたカレンダ用ベルト10の主体部30には、この部分
が劣化するような高温の熱が加えられることはない。一
方、両ローラCR,PRによって加圧され、紙Wが載置
されていない左右部分20,20は高温のカレンダロー
ラCRに接触するが、左右部分20,20は耐熱性に優
れた高分子弾性材料からなるため、熱による影響を受け
にくい。
【0019】なお、図2(b)に示すように、カレンダ
処理をする紙Wが主体部30から多少ずれていても、紙
Wによって主体部30の大部分が覆われていればよい。
すなわち、紙Wの端部が左右部分20,20と主体部3
0の境界付近にあるように紙Wを配置すれば、主体部3
0はカレンダローラCRの熱による影響を受けることが
ない。
【0020】上記構成の本発明のカレンダ用ベルトによ
ると、耐熱性に優れた高価な高分子弾性材料は、左右部
分にのみ使用すればよいので、コストを低減することが
できる。また、主体部は耐久性に優れた高分子弾性材料
からなるので、プレスローラに接触しても摩耗しにく
い。
【0021】通常、カレンダ用ベルトの幅方向左右の端
部は、ベルトに掛けられた圧力が開放される箇所であ
り、また、カレンダ装置への取付けの際に、機械部品等
にぶつかったりすることもあるため、他の部分より強度
が高いことが要求される。そこで、図3に示すカレンダ
用ベルト102のように、幅方向の左右端部に強度の高
い高分子弾性材料からなる強端部40を設けておくと、
耐久性がさらに向上する。
【0022】なお、カレンダ用ベルト10,102の左
右部分20,20と主体部30の境界部分は、図2では
直線で示してあるが、双方の材料が混じり合っているこ
ともある。
【0023】次に、図2に示す本発明のカレンダ用ベル
ト10の構成、及び製造方法について、さらに詳細に説
明する。図4は、本発明のカレンダ用ベルト10におけ
る主体部30の断面図である。図4に示すように、主体
部30は、基体部32と樹脂部34からなる。基体部3
2は、経糸と緯糸で構成された織布、経糸と緯糸とを重
ね合わせたもの、細長い布をスパイラル状に巻回したも
の等からなり、カレンダ用ベルトとして必要な強度を発
現させるためのものである。主体部30としては、図4
(a)のように基体部32の表裏面に、高分子弾性材料
からなる樹脂部34,34を構成したもの(勿論、基体
部32にも、高分子弾性材料は含浸させられる。)、図
4(b)のように基体部32内に高分子弾性材料を含浸
させるとともに、一方の側(紙当接側)だけに高分子弾
性材料を積層して樹脂部34を構成したもの、及び図4
(c)のように基材部32の一部(紙当接側)のみに高
分子弾性材料を含浸させて同じ側(紙当接側)に高分子
弾性材料を積層して樹脂部34,34を構成し、機械当
接側は基材部32だけとしたもの等がある。なお、図4
(a)のように、基体部32の表裏面に高分子弾性材料
の層が配置されたベルトを製造する方法には2つある。
1つは、基体部32に高分子弾性材料を含浸させ、さら
に積層・硬化させて一方の高分子弾性材料層を形成し、
その後、表裏反転させて反対側に高分子弾性材料を塗
布、積層・硬化させて、反対側の高分子弾性材料層を形
成するという方法である。他の方法は、表裏反転させな
い方法であり、基体部32に高分子弾性材料を含浸さ
せ、基体部32を通過させて反対側に一方の側の層を形
成した後、さらに高分子弾性材料を基体部32の上に積
層させ、他方の側の層を形成するという方法である。
【0024】主体部30を構成するには、主体部30に
対応する基体部32に高分子弾性材料を含浸させ、その
上にさらに高分子弾性材料を塗布・積層し、その高分子
弾性材料が硬化しないうちに、主体部30の幅方向左右
端部の左右部分20,20に対応する基体部32に耐熱
性の優れた高分子弾性材料を含浸させ、同様に、その上
にさらに高分子弾性材料を塗布・積層し、その後、全体
を加熱して各高分子弾性材料を硬化させると、左右部分
20,20と主体部30が一体化した本発明のカレンダ
用ベルト10が得られる。左右部分20,20と主体部
30の境界部分は、互いの材料が混合してIPN(イン
ター・ペネトレーション・ネットワーク)が形成され、
両材料が強固に結合される。特に、主体部30の高分子
弾性材料が流動性を有している状態で、左右端部に耐熱
性を有する高分子弾性材料を塗布すると、左右部分2
0,20と主体部30の境界部分における結合は、より
強固になる。なお、左右部分20,20、主体部30の
製造方法は、特に上記の方法に限定されるものではな
く、様々な製造方法を選択することができるのは勿論で
ある。
【0025】次に、本発明のカレンダ用ベルト10の具
体的な実施例について説明する。実施例1として、主体
部にポリウレタン、左右部分にPTFEを使用して、幅
500mmのカレンダ用ベルトを作製した。このカレン
ダ用ベルトの左右部分の幅は、それぞれ150mm、主
体部の幅は200mmである。実施例2のカレンダ用ベ
ルトは、実施例1と同一の構成で、左右部分の幅をそれ
ぞれ100mm、主体部の幅を300mmにしたもので
ある。次に、実施例3として、主体部にポリウレタン、
左右部分にシリコーンゴムを使用して、幅500mmの
カレンダ用ベルトを作製した。このカレンダ用ベルト左
右部分の幅はそれぞれ100mm、主体部の幅は300
mmである。実施例4のカレンダ用ベルトは、実施例3
と同一の構成で、左右部分の幅をそれぞれ80mm、主
体部の幅を340mmにしたものである。さらに、実施
例5として、主体部にポリウレタン、左右部分にふっ素
ゴムを使用して、幅500mmのカレンダ用ベルトを作
製した。このカレンダ用ベルトの左右部分の幅はそれぞ
れ50mm、主体部の幅は400mmである。なお、比
較例として、ポリウレタンからなる幅500mmのカレ
ンダ用ベルトを作製した。
【0026】上記の実施例、及び比較例の各カレンダ用
ベルトの耐久性を調べるため、図6に示す引張試験装置
を用いて耐久試験を行なった。図6の引張試験装置は、
送りローラDR、加熱ローラHR、及び支持ローラSR
からなり、送りローラDRと支持ローラSRの間に無端
状のカレンダ用ベルト10を掛け回し、送りローラDR
の上部に加熱ローラHRを配置して加圧部を構成したも
のである。この引張試験装置に巻回されたカレンダ用ベ
ルト10には、送りローラDRと支持ローラSRによっ
て引張力が掛けられ、また、加熱ローラHRと送りロー
ラDRによって加圧される。各ローラDR、HR、SR
の幅は500mmである。また、加熱ローラHRの両端
部から100mmより内側の部分には、断熱材HR1が
被覆されている。この断熱材HR1は、実際のカレンダ
装置における紙と同等の機能をさせるためのものであ
る。
【0027】耐久試験1として、引張力1000kgf
/500mm、プレス圧力1kgf/cm2、加熱ロー
ラ温度150℃、又は300℃の条件下で、100時間
走行させた状態を調べた。また、耐久試験2として、引
張力1000kgf/500mm、加熱ローラ温度20
0℃の条件下で、プレス圧力を10kgf/cm2、5
0kgf/cm2、100kgf/cm2に変化させ、カ
レンダ用ベルトにクラックが発生したり剥離したりする
までの走行時間を測定した。これらの試験結果を図7に
示す。
【0028】図7から、本発明のカレンダ用ベルト10
は、従来のカレンダ用ベルトと比較して、全体的に耐久
性に優れていることがわかる。特に、左右部分20,2
0の幅が80cm以上あると、左右部分20,20と主
体部30の境界部分においてクラックが生じることもな
く、さらに耐久性が向上していることが分かる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、低コストで、耐久性と
耐熱性に優れがカレンダ用ベルトを提供することができ
るという効果を奏する。
【0030】また、請求項2に記載したように、左右部
分の端部に強端部を設けておくと、カレンダ装置への取
付時等に、カレンダ用ベルトの端部が機械部品等にぶつ
かっても、端部が傷付いたり劣化したりすることがない
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカレンダ用ベルトを使用したカレン
ダ装置の斜視図。
【図2】 図1の2−2線断面図であり、図2(a)は
主体部上に紙が載置されている状態、図2(b)は主体
部からずれた位置に紙が載置されている状態の図。
【図3】 両端に強端部を具えた本発明のカレンダ用ベ
ルトを使用している状態を示し、図1の2−2線断面に
相当する断面図。
【図4】 本発明のカレンダ用ベルトにおける主体部に
ついて説明するための図であり、図4(a)は基体部の
表裏面に高分子弾性材料からなる層を形成したもの、図
4(b)は基体部全体と紙当接側だけに高分子弾性材料
を配置したもの、図4(c)は基材部の一部と紙当接側
だけに高分子弾性材料を配置したものの断面図。
【図5】 本発明のカレンダ用ベルトが使用されるカレ
ンダ装置を示し、図5(a)は、カレンダローラとプレ
スローラによって加圧部を構成したもの、図5(b)
は、カレンダローラとシューによって加圧部を構成した
ものの概要図。
【図6】 本発明のカレンダ用ベルトの耐久性を調べる
ための引張試験装置の斜視図。
【図7】 図6の引張試験装置による試験結果を示す
図。
【符号の説明】
10,102:カレンダ用ベルト 20:左右部分 30:主体部 32:基体部 34:樹脂部 40:強端部 CR:カレンダローラ PR:プレスローラ(プレス手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 一正 東京都文京区本郷二丁目14番15号 市川毛 織株式会社内 Fターム(参考) 4L055 CF41 CF50 CH02 FA22 FA30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス手段と加熱されたカレンダローラ
    によって加圧部が構成された製紙用カレンダ装置に使用
    される無端状のカレンダ用ベルトにおいて、 幅方向両端部に位置する左右部分と、幅方向中央部分に
    位置する主体部とからなり、 前記左右部分は、前記主体部と比較して耐熱性が高い高
    分子弾性材料からなり、 前記主体部は、前記左右部分と比較して耐久性が高い高
    分子弾性材料からなることを特徴とする、 カレンダ用ベルト。
  2. 【請求項2】 前記左右部分の幅方向両端部に、前記左
    右部分と比較して耐久性が高い高分子弾性材料からなる
    強端部が設けられている、請求項1のカレンダ用ベル
    ト。
JP2001195847A 2001-06-28 2001-06-28 カレンダ用ベルト Expired - Fee Related JP4524055B2 (ja)

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