JP2003013305A - 吸収性製品及びその製造方法及び製造装置 - Google Patents

吸収性製品及びその製造方法及び製造装置

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JP2003013305A
JP2003013305A JP2001199353A JP2001199353A JP2003013305A JP 2003013305 A JP2003013305 A JP 2003013305A JP 2001199353 A JP2001199353 A JP 2001199353A JP 2001199353 A JP2001199353 A JP 2001199353A JP 2003013305 A JP2003013305 A JP 2003013305A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体の両側縁内に収容する伸縮部材を、本体
内部で、確実に固定するための構造を備えた吸収性製品
と、そのような吸収性製品を製造する方法を提供するこ
と。 【解決手段】 吸収体24と、この吸収体より外側に配
置された防水材11と、液体透過性の表面材13とを積
層して接着することにより本体を形成した吸収性製品で
あって、前記本体18の両側縁部にそれぞれ配置された
断面が平たい形状でなる伸縮部材17,17と、この伸
縮部材を包囲するようにして、前記表面材の側縁部が、
使用者の肌とは反対側へ折り返された折り返し部13b
とを有しており、前記折り返し部の内側で、前記伸縮部
材は、その全面が、前記表面材13に対して接着剤によ
り固定されており、さらに、前記伸縮部材よりも内側の
領域において、前記表面材に適用された接着剤どうしが
重ねられる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】この発明は、授乳期の母親が、ブラジャー
等の下着と乳房との間に介装するための母乳パッドや生
理用ナプキン等の吸収性製品の改良に関するものであ
る。
【0003】
【従来の技術】従来、吸収性製品,例えば、母乳パッド
1は、図16に示すように、側面から見るとドーム状の
形状とされている。このような母乳パッド1は、使用者
の乳房の前面(図示せず)にかぶせるように密着させて
使用できるように、母乳パッド1をこのような形状に製
造するために、従来は、図17に示すように加工されて
いた。
【0004】図17において、母乳パッド1の本体とな
る複数の材料を積層して形成した後に、お碗状の内面を
有する雌型5上に配置する。次いで、図示するようなド
ーム状の凸面をもつ雄型6を下降させて雄型6及び/ま
たは雌型5にて加熱しながら押圧する。これにより、加
熱された母乳パッド1の本体は図18のようなドーム状
に形成される。
【0005】したがって、製造工程において、熱を加え
てドーム状に変形する必要があるために、例えば上述の
母乳パッド1の防水材は、ポリエチレンラミネート紙等
の熱変形する材料を用いていた。このため、製品である
母乳パッド1は、全体として熱変形後の比較的硬い質感
を持ってしまい、使用者の肌に直接接触される製品とし
ては、肌に感じる感触が必ずしもよいものではなかっ
た。
【0006】また、母乳パッド1の本体は、上述のよう
に熱変形されてドーム形状とされても、このような加工
は形保持性が悪く、使用中に平らになってしまい、使用
者の乳房の前面の形状と一致しなくなってフィット性が
悪くなり、位置ずれを生じる。これにより、母乳が吸収
されないで漏れてしまい着衣を汚してしまう。そこで、
ドーム形状もしくは、半球状の形態を得るために、上述
のような熱変形工程を行わないで、例えば、ほぼ円形の
本体の両側の側縁の一部に伸縮部材を収容し、その収縮
力により、ドーム形状を得るようにした母乳パッドも提
案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造において、装着後の型保持性を考慮すると、上
述した伸縮部材の収縮力を強く設定する必要がある。と
ころが、母乳パッドの本体内で、強い収縮力を発揮する
伸縮部材を本体に対して確実に固定させるようにしない
と、折角の収縮力が、本体をドーム形状とするために活
かされないという問題がある。つまり、本体内に仕込ん
だ伸縮部材が、本体を構成する素材に確実に固定されな
いと、素材を所望の方向に引っ張る力を発揮することが
できず、所期のドーム形状を得られなかったり、型保持
性が十分でない製品となってしまう。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、本体の両側縁内に収容する伸縮部材
を、本体内部で、確実に固定するための構造を備えた吸
収性製品と、そのような吸収性製品を製造する方法を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、液体を吸収する吸収体と、この吸収体
より外側に配置された防水材と、前記吸収体の前記防水
材が設けられる面と反対の面に配置される液体透過性の
表面材とを積層して接着することにより本体を形成した
吸収性製品の製造方法であって、搬送手段の搬送方向に
沿って送られる、帯状に連続した前記表面材の材料の上
に、前記吸収体が製品単位の形状とされて順次載置され
て搬送される工程と、前記表面材の幅方向側縁を含む領
域に、後段で配置される断面が平たい形状でなる伸縮部
材の幅の2倍よりも広い幅で、製品単位に対応して、間
欠的に接着剤が塗布される塗布工程と、次いで、前記搬
送方向に延びるように、前記伸縮部材を所定のテンショ
ンで伸長しながら、前記接着剤を適用した領域の内側に
配置する伸縮部材の配置工程と、さらに、前記表面材の
幅方向の両側縁部を、前記伸縮部材を内側にして、それ
ぞれ内側に折り返して、前記接着剤の塗布領域により前
記伸縮部材の全周を包囲させる折り返し工程とを含む、
吸収性製品の製造方法により、達成される。
【0010】請求項1の構成によれば、伸縮部材の固定
に先立って、前記表面材の幅方向側縁を含む領域に、接
着剤が塗布される。この接着剤が塗布される領域の大き
さは、後段で配置される断面が平たい形状でなる伸縮部
材の幅の2倍よりも広い幅とされている。このとき、接
着剤は前記吸収体の側縁部を含む領域に塗布されてもよ
い。そして、所定のテンションで伸長された伸縮部材が
前記接着剤が塗布された領域に配置される。この配置状
態で、前記表面材の幅方向の両側縁部が、それぞれ内側
に折り込まれる。これにより、この折り返し部の内側
で、前記伸縮部材は、その全面が、前記表面材に対して
接着剤により固定されており、さらに、前記伸縮部材よ
りも内側の領域において、前記表面材に適用された接着
剤どうしが重ねられる。このため、伸縮部材は、吸収性
製品の本体に対して、強固に接着固定されることなり、
伸縮部材が強い収縮力を発揮しても、本体から外れるこ
とがなく、本体の形状を適切なドーム形状として、安定
的に型保持することができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記伸縮部材が、ほぼ180パーセントないし22
0パーセントの長さとなるように伸長されることを特徴
とする。請求項2の構成によれば、前記伸縮部材が、ほ
ぼ180ないし200パーセントの長さとなるように伸
長されることにより、伸縮部材がより強い収縮力を発揮
することができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2のい
ずれかの構成において、前記伸縮部材の配置工程の前に
前記塗布された接着剤に、温風を吹きつけることを特徴
とする。請求項3の構成によれば、前記伸縮部材の配置
工程の前に前記塗布された接着剤に、温風を吹きつける
ことによって、特に、熱可塑性接着剤において、接着剤
から熱が失われることがなく、十分な接着力を維持する
ことができる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの構成において、前記接着剤の塗布工程の前に、
少なくとも接着剤が塗布される領域に、温風を吹きつけ
ることを特徴とする。請求項4の構成によれば、接着剤
が塗布される領域に温風を吹きつけることにより、この
領域に予め熱を与えることができる。これにより、塗布
された接着剤に熱を供給できるので、特に、熱可塑性接
着剤において、接着剤が熱を失うことがなく、十分な接
着力を維持することができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかの構成において、前記折り返し工程の後で、少な
くとも前記折り返し工程による折り返し部を、加圧する
工程を有することを特徴とする。請求項5の構成によれ
ば、折り返し部を加圧することにより、接着した箇所を
圧着し、確実に接着させることができる。これにより、
伸縮部材が強固に固定される。
【0015】上記目的は、請求項6の発明にあっては、
液体を吸収する吸収体と、この吸収体より外側に配置さ
れた防水材と、前記吸収体の前記防水材が設けられる面
と反対の面に配置される液体透過性の表面材とを積層し
て接着することにより本体を形成した吸収性製品の製造
装置であって、帯状に連続した前記表面材の材料の上
に、前記吸収体が製品単位の形状として順次載置し搬送
する手段と、前記表面材の幅方向側縁と前記吸収体の側
縁部を含むように、後段で配置される断面が平たい形状
でなる伸縮部材の幅の2倍よりも広い幅で、製品単位に
対応して、間欠的に接着剤を塗布する手段と、前記搬送
方向に延びるように、前記伸縮部材を所定のテンション
で伸長しながら、前記接着剤を適用した領域の内側に配
置する手段と、前記表面材の幅方向の両側縁部を、前記
伸縮部材を内側にして、それぞれ内側に折り返して、前
記接着剤の塗布領域により前記伸縮部材の全周を包囲さ
せる折り返す手段とを備える、吸収性製品の製造装置に
より、達成される。
【0016】請求項7の発明は、請求項6の構成におい
て、前記伸縮部材の配置手段が、前記伸縮部材を、ほぼ
180パーセントないし200パーセントの長さとなる
ように伸長する構成としたことを特徴とする。
【0017】請求項8の発明は、請求項6または7のい
ずれかの構成において、前記伸縮部材の配置工程の前に
前記塗布された接着剤に、温風を吹きつける手段を備え
ることを特徴とする。
【0018】請求項9の発明は、請求項6ないし8のい
ずれかの構成において、構成において、前記接着剤の塗
布工程の前に、少なくとも接着剤が塗布される領域に、
温風を吹きつける手段を備えることを特徴とする。
【0019】請求項10の発明は、請求項6ないし9の
いずれかの構成において、前記折り返し工程の後で、少
なくとも前記折り返し工程による折り返し部を、加圧す
る手段を備えることを特徴とする。
【0020】上記目的は、請求項11の発明にあって
は、液体を吸収する吸収体と、この吸収体より外側に配
置された防水材と、前記吸収体の前記防水材が設けられ
る面と反対の面に配置される液体透過性の表面材とを積
層して接着することにより本体を形成した吸収性製品で
あって、前記本体の両側縁部にそれぞれ配置された断面
が平たい形状でなる伸縮部材と、この伸縮部材を包囲す
るようにして、前記表面材の側縁部が使用者の肌とは反
対側へ折り返された折り返し部とを有しており、前記折
り返し部の内側で、前記伸縮部材は、その全面が、前記
表面材に対して接着剤により固定されており、さらに、
前記伸縮部材よりも内側の領域において、前記表面材に
適用された接着剤どうしが重ねられる構成とした、吸収
性製品により、達成される。
【0021】請求項11の構成によれば、本体の両側縁
部に伸縮部材を設けることによって、この部分が伸縮部
材を設けた方向に沿って引っ張られると、本体の伸縮部
材を設けた周縁部の距離が短くなる。このため、本体
は、その中央部がいずれかの方向に突出した形状とな
り、これによって、乳房の前面形状に対応したドーム形
とすることができる。したがって、素材を熱変形しなく
ても乳房の形状にフィットした形状の吸収性製品を得る
ことができる。したがって、熱により硬化した素材がな
いので、固い素材が使用者の肌に触れて不快な感触を与
えることはない。しかも、前記折り返し部の内側で、前
記伸縮部材は、その全面が、前記表面材に対して接着剤
により固定されており、さらに、前記伸縮部材よりも内
側の領域において、前記表面材に適用された接着剤どう
しが重ねられる。このため、伸縮部材は、吸収性製品の
本体に対して、強固に接着固定されることなり、伸縮部
材が強い収縮力を発揮しても、本体から外れることがな
く、本体の形状を適切なドーム形状として、安定的に型
保持することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下
に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0023】図1は、本発明の実施形態による吸収性製
品としての母乳パッドを内側から見た概略斜視図であ
り、図2は、母乳パッドの内側を上にした平面図、図3
は図2のD−D線断面図、図4は図2のE−E線断面図
である。これらの図を参照して、先ず母乳パッドの構造
を説明する。
【0024】図1に示す母乳パッド10の外側(図1の
下面側)には、防水材11が配置されており、装着した
時に使用者の肌に接する内面側(図1において上面側)
には、表面材13が配置されている。図3及び図4に示
されているように、表面材13と防水材11の間には、
吸収体12が配置され、吸収体12と表面材13の間に
は、クッション材14が配置されている。母乳パッド1
0の本体18の形状を構成する防水材11と吸収体13
の外形は、ほぼ円形であり、側面部は直線状になってい
る。
【0025】上記防水材11は、バックシートであり、
接着部11aの箇所に接着剤を適用することにより、図
3の上側の部材に対して固定されている。防水材11
は、液体を通さないが、好ましくは水蒸気を透過させて
蒸れを防止でき、ある程度可撓性を備えている材料が選
択されることが好ましい。また、防水材11は、従来用
いられていた熱変形可能な防水材と比べると柔軟な素材
で形成されている。このような材料としては、例えばポ
リエチレンフィルム、ポリエチレンラミネート不織布や
メルトブロー製法の不織布等が用いられる。
【0026】上記表面材13は、直接使用者の肌と接触
する部材であり、母乳等の水分を良く透過し、肌ざわり
のよい素材が選択される。つまり、表面材13は、直接
使用者の肌に触れるため、肌を必要以上に損なうことな
く、肌触りのよい点等を考慮して、これに適した材料が
選択される。好ましくはドライメッシュシート(ポリエ
チレン等により形成した網目状シート)や、不織布が用
いられる。表面材13の特に側縁部13a,13aは、
側縁部全体が延長されて、反対側(バックシート側)ま
で回り込むようにして、後述する吸収体12や伸縮部材
17を包みこむように配置されている。
【0027】これにより、この伸縮部材17がその長さ
方向に伸縮することにより図1に示すように皺を生じた
り、その側縁の端面が内向きになって、この部分が使用
者の肌に接触しても、その接触箇所は不織布等の柔らか
い素材で覆われているから、不快な感触や刺激をあたえ
ないようになっている。
【0028】また、これに関連して、図3と図4を比較
すると理解されるように、本体18の中央部(図2のD
−D線付近)の両側縁部は、防水材11が、折り返され
た表面材13の側縁部13a,13aと接着されない箇
所31,31が設けられている。これにより、後述する
伸縮部材17,17が作用した時に、この折り返された
表面材13の側縁部13a,13aが使用者の肌に向か
う方向に引っ張られた時に、防水材11の側縁部がこれ
に追従して、使用者の肌に接触しないようになってい
る。このため、表面材13と比べて固い材質でなる防水
材11が肌に接触して、不快な感触を与えることを防止
できるようになっている。
【0029】吸収体12は、液体吸収性に優れた素材が
選択され、例えば、パルプの繊維体や積層体,シート体
等が用いられる。さらに吸収体12には、好ましくは、
これらパルプ素材等に液体吸収性に優れ、液体をそのま
ま,あるいは半固化もしくは固化して保持する機能を備
える材質の粒状物であるポリマーが混入使用されてい
る。このような材料としては、例えば吸水性の重合体が
適しており、例えばポリアクリル酸塩系共重合体、澱粉
−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、澱
粉−アクリル酸グラフト共重合体、ポリビニルアルコー
ル−アクリル酸塩共重合体、カルボキシメチルセルロー
ス変成物等が挙げられる。そして、吸収体12は、図3
及び図4に示すように、ティシュ15に包まれている。
これにより、上記粒状のポリマー等が漏れでないように
なっている。このティシュ15は、吸収体12を包んだ
端部15aが、図3で示されているように本体18の中
心とずれた位置で固定されている。
【0030】吸収体12と表面材13との間に配置され
るクッション材14は、例えば所定の厚さの親水性不織
布により形成されており、これによって、素材に柔軟な
膨らみをもたせるようになっている。この実施形態で
は、クッション材14は、本体18の外周よりも小さ
く、中心よりにのみ設けられている。
【0031】また、表面材13には、図1及び図2に示
すように、使用者の乳首が当接される領域Cを挟んで、
その両側に、伸縮部材17,17が配置された方向であ
る矢印A方向に沿って、凹状の溝16,16が形成され
ている。この凹状の溝16,16は、図3及び図4に示
されているように、エンボス処理等の手法を用いて、表
面材13の主面を所定の圧力にて押圧し、好ましくは、
クッション材14までくいこませるようにして形成され
ている。これにより、表面材13と、その下に配置され
たクッション材14がこの溝により固着されるので、本
体18を構成する部材である表面材16,吸収体12,
クッション材14が互いに位置ずれを生じにくい。
【0032】また、各凹状溝16,16は、図3及び図
4に示されているように、この箇所が曲折部となって、
本体18の周縁部を矢印Bの方向に折り曲げるように作
用する。これにより、後述する伸縮部材17の作用とあ
いまって、全体をより立体的なドーム形状に形成するこ
とができるようになっている。これにより、本体18の
中央部である領域C全体が凹所となって、その領域Cに
対応した空間に、着用者の乳首(後述)を適切に収容
し、不必要な圧迫を与えることがない。しかも、この領
域Cのさらに中心付近では、クッション材14の作用に
より、厚み方向にわずかに盛り上がることによって、当
該箇所は、乳首に対して柔軟にフィットすることにな
る。尚、図3及び図4の断面図では、内部構造を説明す
る便宜のために、母乳パッドの厚みを実際よりもはるか
に厚く示している。
【0033】さらに、母乳パッド10では、本体18の
両側縁部に、伸縮部材17,17が設けられている。こ
の伸縮部材17,17は、この実施形態では、製品の上
下方向(図1または図2)に沿って互いにほぼ平行に配
置されており、所定の長さを有している。この場合、伸
縮部材17,17は、図3から明らかなように、断面が
平たい形状となるように、言い換えれば、伸縮部材1
7,17は、その断面において、上面と下面に所定の面
積を備えた、例えば、細い帯状の部材が選択されて、こ
れらの面に、後述する製造工程で接着剤が付着して、強
固に固定されるようになっている。
【0034】すなわち、伸縮部材17,17は、本実施
形態では、特に、強い収縮力で本体18の接着された材
料を引っ張ることで、本体18のドーム形状を安定的に
型保持するようにされている。この伸縮部材17,17
は、図3に示されているように、表面材13の側縁を折
り返した折り返し部13b,13bの内側で、このまし
くはティッシュ15を介して、接着部56の箇所にて吸
収体12に固定されており、さらに、その反対面を表面
材13の側縁部13aにて包みこまれて、接着部56の
箇所にて固定されている。そして、各接着部56,56
は、伸縮部材17,17の全面を包囲して、かつ、伸縮
部材17,17よりも内側の領域において、表面材13
に適用された接着剤どうしが重ねられた、接着重合部5
6b,56bを有するようにされている。尚、後述する
接着工程において、表面材13に適用された接着剤どう
しが重ねられて、接着重合部56b,56bが設けられ
ることになるが、接着剤の硬化後は、この接着重合部5
6b,56bは一体となって、伸縮部材17の周囲の全
周をとりまく状態で接着剤が硬化された状態となる。
【0035】これにより、伸縮部材17,17は、その
全面が接着剤で覆われることで、極めて強固に接着固定
されるとともに、折り返し部13b,13bも、上記接
着部56,56が接着重合部56b,56bを有するこ
とで、折り返し状態を強固に固定されるので、伸縮部材
17,17は、折り返し部13b,13bの内側で、外
れることがないように、しっかりと固定される。これに
より、伸縮部材17,17が強い収縮力を発揮しても、
接着対象から外れることがないから、その強い収縮力を
本体18に効果的に及ぼして、適切なドーム形状をつく
り、かつ型保持できる。また、伸縮部材17の伸縮作用
を受ける部材は、柔軟な表面材13や吸収体12とな
り、伸縮部材17は防水材11にほとんど固定されてい
ないことから防水材11の影響を受けにくい。
【0036】このため、伸縮部材17の作用によって、
表面材13よりも固い感触の防水材11が、伸縮部材1
7の配置箇所に対応した本体18の周縁部18a,18
aにて、皺を形成することがなく、主に皺となるのは、
防水材11以外の部材,特に不織布等でなる表面材13
となる。これにより、後述するように、母乳パッド10
を着用した状態で、着用者の乳房付近の敏感な肌に固い
材質でなるシワ部分が接触して、不快な感触を与えるこ
とがないようになっている。また、これとほぼ同等の作
用を得るためには、表面材の側縁部13aは、吸収体1
2及び伸縮部材17の双方ではなく、吸収体12だけを
包み込むようにしてもよい。この場合は、伸縮部材17
を周縁よりやや内側に配置すれば、表面材13及び吸収
体12が使用者の肌と防水材11の皺との間に介在し
て、直接接触しにくくすることができる。
【0037】ここで、上記伸縮部材17は、長さ方向に
伸縮する材料にて形成され、本体18のこの伸縮部材が
配置された周縁部を、本体材料の長さより短くなるよう
に引っ張る作用があるものであれば、あらゆる形態のも
のを採用できる。この実施形態では、伸縮部材17,1
7は、例えば一方向に長い天然ゴムや、伸縮フィルム、
オペロンテープ等により形成される。この伸縮部材1
7,17の作用により、ほぼ円形の本体18は、その周
縁部の一部が弾性的に引っ張られることによって円周全
体の距離が短くなる。このため、本体18の中心部は、
一方に凸になるように変形し、これによりドーム形状も
しくはお碗形状となる。ここで、上記伸縮部材17,1
7は、このましくは表面材13に関して、クッション材
14よりも奥側(図3において下側)に位置するように
配置するのが好ましい。なぜならば、たとえクッション
材14と伸縮部材17との間に表面材13を介在させた
としても、伸縮部材17,17が使用者の肌に近接して
配置されると、肌触りを損ない、装着感が悪くなるから
である。
【0038】また、伸縮部材17は、表面材13に近過
ぎると、その弾性収縮力により周縁部を適切に短縮する
作用が発揮できない場合があり、予期した機能を得られ
ない場合がある。したがって、好ましくは、上述したよ
うに、伸縮部材17,17は、吸収体12に固定される
ことによって、本体18の周縁に配置されるようにす
る。また、吸収体12を包むティシュ15は、その合わ
せ目15aが上述のように吸収体12の中央からではな
く、周縁に近い箇所,例えば図示したような箇所にて重
ねられて固定されるようにすると、着用者の乳首に当た
らない箇所となることによって、敏感な乳首に不快な感
触をあたえない。
【0039】このような伸縮部材17の伸縮作用が本体
18の周縁部に作用し、かつ上述した凹状溝16の箇所
で曲折することによって、本体18は、立体的なドーム
形状となって、その中心付近の領域C部分が突出するこ
とになる。この場合、凹状溝16,16は、このましく
は曲線状に形成されると、本体18をよりきれいなドー
ム状とすることができる。例えば図2に示されているよ
うに、各凹状溝16の中央部16a,16aが本体18
の中心部に向かって凸になるような曲線状に設けること
により、形成されるドーム形状は、領域C側が中心付近
に向かって断面積が減少するほぼ理想的な円錐状のドー
ム形状を得ることができる。
【0040】また、各凹状溝16,16の曲線形状を、
図2とは逆に、中央部16a,16aが 本体18の周
縁側に向かって凸になるような曲線状に設けることもで
きる。この場合は、凹状溝16である曲折部によって形
成されるドーム形状では、その内側となる領域Cの面積
(容積)を比較的大きくした状態のドーム形状を得るこ
とができる。
【0041】さらに、本実施形態の母乳パッド10は、
図2に示すように、上下に対称な形状となっており、本
体18の上端及び下端付近には、上記伸縮部材17が配
置されていない。 つまり、伸縮部材17は、本体18
の両側縁に沿って配置され、その上下の端部は、図3と
図4とを比較して理解されるように、吸収体12の設け
られている領域からやや露出している。ここで、本実施
形態の母乳パッド10では、その四隅の構成は共通であ
るから、これらを代表して、図2の符号Fで表した箇所
の周辺を図5に拡大して示し、その構造を説明する。
【0042】この母乳パッド10は、全体としてほぼ円
形の本体18を有し、その両側縁部に、伸縮部材17を
設けたことにより、両側縁部は直線状となっている。こ
のため、図5に示されているように、その上端付近で
は、円形の外形部と直線状の側縁部が交わる箇所には、
角部32が形成されている。
【0043】図5に示した領域では、ティシュ15を含
む吸収体12は、表面材13及び防水材11の外形より
も小さく形成されている。つまり、表面材13と防水材
11は同じ大きさと外形を備えており、それぞれ表裏に
はりあわされている。ティシュ15を含む吸収体12の
上端15bは、表面材13及び防水材11の上端とほぼ
同じ曲率の曲線となっている。そして、この上端15b
は、側縁近傍で、これと逆の方向へ湾曲したより小さい
曲率の箇所15cに連続し、ほぼ水平な側縁上端部15
dに続いている。
【0044】この側縁上端部15dから、伸縮部材17
の端部のひとつである上端17aが突出している。つま
り、伸縮部材17の上端17aは、ティシュ15を含む
吸収体12の側縁上端15dから露出しているが、表面
材13と防水材11の間に配置されていて外面には露出
していない。そして、この伸縮部材17の上端17aは
その根元の部分を除いて、後述する接着工程を行うこと
によって、表面材13及び防水材11を含む母乳パッド
の本体18のいずれの構成部材とも接着等により固定さ
れていないフリーの箇所となっている。この部分が伸縮
部材17の余地部分17aである。このように構成する
ことにより、本体18の大きさを必要以上に大きくする
ことなく、以下の作用を発揮する余地部分を構成できる
ようになっている。
【0045】これにより、以下のような作用が発揮され
る。すなわち、比較のために示す図6を参照して理解さ
れるように、伸縮部材17の上端部17aが本体18の
一部である表面材13及び防水材11に対して、接着等
の手段により固定されていると、図6に示すように、伸
縮部材17がその機能に基づいて、矢印Gに示す方向に
収縮する。これにより、伸縮部材17の上端部17a
は、本体18全体をドーム形状にする作用を発揮すると
同時に、はりあわされた表面材13及び防水材11の側
縁上端を矢印G方向に引っ張ることになる。このため、
図6に示されているように、表面材13及び防水材11
の角部32は、内側に向くこととなり、表面材13と比
べると固い材質でなる防水材11の角部32が使用者の
肌に向いてしまう。このため、この角部32が使用者の
肌に当たって、不快な刺激を与えることになる。
【0046】ところが、図5に示すように、伸縮部材1
7の上端17aが表面材13及び防水材11のはりあわ
された箇所と固定されていない余地部分を有している
と、防水材11に上述のような作用を及ぼさないで、そ
の角部32が内側に向かなくなり、使用者に不快な刺激
を与える事態を有効に回避することができるのである。
これにより、伸縮部材17は、母乳パッドの本体18を
適切にドーム形状としながら、使用者に不快な刺激を与
えない。尚、伸縮部材17は、このような機能を発揮す
るためには、同様の構成が各伸縮部材17の上下の端部
に採用される必要があることは言うまでもない。また、
このような余地部分17aは、製造工程において、本体
18を構成するための一方向に長い本体材料に対して、
長く延びる伸縮部材を配置し、ティシュ15を含む吸収
体12の箇所にだけほぼ限定して、この伸縮部材17を
固定することにより生じるものである。このことから、
伸縮部材17の端部17aは、余分であり、その本来の
機能に寄与しない箇所として、この部分を切除してもよ
い。この場合は、端部17aが存在しない箇所,すなわ
ち、本体18の四隅で、伸縮部材17が存在しない箇所
が余地部分となる。
【0047】ここで、本体18の大きさを、図2の場合
よりも大きくすることが可能であれば、表面材13及び
防水材11でなる領域を図2の場合よりも大きくし、四
隅の箇所は、特にティシュ15を含む吸収体12を上述
のような曲線状にすることなく、本体18の外形と同様
に形状にとしても、伸縮部材17の作用が及ばない余地
部分を設けることができる。
【0048】図7は、母乳パッド10を使用者が装着し
た状態を説明する部分拡大断面図である。使用者の乳房
25の前面は、碗を伏せたようなほぼ半球状の形状であ
り、その頂点付近に乳首26が突出している。これに対
して、本実施形態の母乳パッド10は、その断面形状が
示すように、上述の伸縮部材17と、凹状溝16の作用
によって、立体的なドーム形状となっており、使用者の
乳房15の前面をほぼ覆うことができる形状とされると
ともに、凹所となった領域Cに、乳首26を受容するこ
とができる。この場合、防水材11の外側に、ブラジャ
ーに仮固定可能な仮接着部を設けてもよい。
【0049】図8は、上記母乳パッド10を2つ収容し
て単位包装(個装)するための収容体60を示してい
る。図において、母乳パッド収容体60は、上帯状体6
1と、下帯状体62とからなるそれぞれ一方向に長い帯
状の部材であり、これらは同じものであって、後述する
製造工程において、例えば、帯状にしたポリエチレン製
のフィルムとして供給されるものである。この母乳パッ
ド収容体(以下、「収容体」という)60では、図8に
示すように、下帯状体62の上に2つの母乳パッド1
0,10が載置されている。この状態では、各母乳パッ
ド10,10は、それぞれ2つ折りされており、図8に
て示されているように、同じ向きにされている。例えば
図において右下側に各2つ折り母乳パッド10,10の
曲折部10b,10bが向くように、その向きが揃えら
れている。
【0050】この状態において、上から上帯状体61が
重ねられる。そして、上帯状体61と下帯状体62との
間に、2つの母乳パッド10,10をはさみこむように
して、この上帯状体61の周縁61aと下帯状体62の
斜線で示す周縁62aは、後述するようにして、例えば
ヒートシール等により接着されている。さらに、上帯状
体61にあっては、中央付近にて、幅方向に沿って開封
手段としての例えばミシン目64が設けられており、こ
のミシン目を破断することによって、収容体60から各
母乳パッド10,10を取り出すことができるようにな
っている。図9は、図8のA−A線断面図である。図に
おいて、収容体60内では、2つ折りの各母乳パッド1
0,10は、その周縁部10a及び曲折部10bを同じ
向きに揃えて、一列に収容されている。各母乳パッド1
0,10は、それぞれの防水材11の表面の各2箇所に
おいて、例えば接着剤を適用してなる接着部11a,1
1aを備えている。この接着部11a,11aには、剥
離手段としての剥離紙65,65が仮固定されており、
さらに、これら剥離紙65,65は、上帯状体61及び
下帯状体62に対して、各接着部61b,62bによっ
て固定されている。
【0051】そして、この場合、接着部11a,11a
(第1の接着部)と、これに対応した各接着部61b,
62b(第2の接着部)とは、例えば異なる接着剤を使
う等の手段により、異なる接着力を有するように構成さ
れている。つまり、接着部61b,62bは、接着部1
1a,11aよりも接着力が強くなるように形成されて
いる。
【0052】このため、使用者は、収容体60を破くだ
けで、母乳パッド10を取り出せる。つまり、この母乳
パッド10は取り出される時に剥離紙65との仮固定が
解除され、剥離紙は、接着部11a,11aよりも接着
力の強い各接着部61b,62b側に残る。これによ
り、母乳パッド10では、取り出された時に、その防水
材11表面に2つの接着部11a,11aが露出し、こ
れによって、後述する図24で説明するように、下着の
内側に固定することができる。
【0053】しかも、この母乳パッド10では、下着に
対する固定手段としての接着部が2箇所(11a,11
a)あるため、しっかりと固定することができる。ま
た、ひとつの接着部4が、円形の防水材の表面に偏心し
て存在すると、下着への装着位置との関係から方向性が
生じるが、本実施形態の場合は、円形の防水材11の対
称の位置に2つの接着部11a,11aが設けられてい
るので、このような方向性がないため、その分使い勝手
が向上する。この収容体60は、図9の状態から、その
仮想の中心線C−Cを境にして、矢印に示すように曲折
すると、折り重ねた状態とした二つ折りの単位包装とな
る。
【0054】図10及び図11は、母乳パッド10をこ
のような収容体60に包装する工程を示している。母乳
パッド10は、ほぼ半分に折った二つ折りの状態にて、
図示のようなほぼ半円形とされて同じ方向に揃えられ
て、一列に順次搬送される。この時、母乳パッド10の
二つ折り状態における外側,つまり、上述した防水材1
1の表面には、図9で説明したように、上側と下側の両
方に、接着部11a,11aと、その上に剥離紙65,
65が貼られた状態で送られてくる。図10及び図11
では、剥離紙65,65は図示が省略されている。
【0055】この母乳パッド10に対して、収容体60
を形成するために、後述する製造工程において、上から
送られてくる上帯状体61と、下から送られてくる下帯
状体62とが重ねられ、母乳パッド10は、この上帯状
体61と、下帯状体62との間に挟み込まれるようにな
っている。
【0056】次いで、重ねられた上帯状体61と下帯状
体62の各周縁部61aと62bとはヒートシール等に
より接着されて、図10に示す状態となる。そして、図
10に示すように、母乳パッド10,10が2個ずつ包
装された個装単位(二つの母乳パッド10,10が周縁
のヒートシールにより囲まれた単位)が連続した状態か
ら、製品単位の包装となるように、切断線75に沿って
カットして、図11に示すように切り離し、包装を二つ
折りする前の製品単位としての収容体60を得るように
される。
【0057】図12は、母乳パッド10の製造装置を概
略構成を示しており、この製造装置30は、複数の材料
を積層する工程を中心とする母乳パッド10の製造工程
と、完成した母乳パッド10を個装収容体(収容体6
0)に収める個装工程を行うようになっている。
【0058】製造装置30は、コンベヤ等の搬送手段で
ある搬送ライン31を備えており、工程は、この搬送ラ
イン31に沿って、全体をコントロールするための制御
手段38の制御に従って、矢印方向に進行し、図の上段
の終端A1は、下段のA2の位置に接続されるようにな
っている。先ず、搬送ライン31の最初の部分には、供
給ロール32からティシュが帯状の材料して送りだされ
る。搬送ライン31上のティシュには、パルプ供給手段
33から粉砕されたパルプが供給され、ティシュとパル
プ等により吸収体12を形成するようになっている。
【0059】パルプが供給されたティシュは、ティシュ
カッター35により、製品単位の大きさにされて、供給
ロール34から連続した帯状の材料として供給される表
面材13の上に順次配置される。ここで、本体における
両端となる吸収体12と表面材13には、後述するよう
にして、例えば、熱可塑性の接着剤,例えば、ゴム系ま
たはオレフィン系のホットメルト等の接着剤(固定用H
M)が間欠的に塗布される。ここで、供給ロール51に
巻き取られている伸縮部材52が、強いテンションを付
与された状態で、接着剤を適用した領域に載置され、表
面材13の両側縁部が内側に折り返されて、伸縮部材5
2を折り返し部の内側に接着する。その後加圧してか
ら、伸縮フィルムカッター55で伸縮部材52をカット
する。この接着剤の塗布から、伸縮部材52をカットま
での工程は、接着剤の塗布工程として、後で詳しく説明
する。
【0060】次いで、吸収体12と表面材13の上に、
防水材11としてのバックシートが供給ロール41から
連続した帯状の材料として供給されて、重ねられる。こ
の場合、バックシートは、吸収体12と表面材13と積
層される前段において、剥離紙ロール42から供給され
る剥離紙25が貼られる。すなわち、剥離紙ロール42
から連続した帯状の材料として供給される剥離紙25に
は、連続的にゴム系またはオレフィン系のホットメルト
等の接着剤が適用されて、第1の接着部11aが形成さ
れ、カットされて、供給ロール41から送りだされる連
続した帯状材料でなる防水材11としてのバックシート
の上に、予め定められた所定間隔毎に貼りつけられる。
【0061】そして、吸収体12及び表面材13と防水
材11の材料が積層された積層体として送られて、母乳
パッド10の製品外形に対応したエンドパターンプレス
36によりエンドパターンが形成され、製品カッター3
7の切断により母乳パッド10の製品外形がカットされ
て、母乳パッド10が完成される。
【0062】次に、図12の下段にA2として示す工程
の最初に移動し、母乳パッド10,10を2つずつ個装
収容体60に収容する個装工程に入る。製造装置20
は、個装工程に対応した各手段を備えており、具体的に
は、搬送ライン31を送られる完成品としての母乳パッ
ド10は、製品の2つ折り部44で、順次2つ折りされ
る。これにより、母乳パッド10は、図10で示される
ようなり半円形もしくは半月形のような形状とされて、
向きを揃えられ、2つずつ個装収容体60に収容され
る。この個装収容体60に母乳パッド10が2つずつ収
容されるに先立って、製品2つ折り部44においては、
各母乳パッド10が2つ折り状態で仮固定される。次い
で、供給ロール45は、一方から下帯状体62を連続す
る帯状の材料として供給し、これに重ねるように、供給
ロール46が上帯状体61を連続する帯状の材料として
供給する。これらの間に2つ折り状態で仮固定された母
乳パッド10は、2つずつ挟まれるように収容される。
【0063】すなわち、図10に示すように、下帯状体
62の上には、点線で示す2つ折りにした各母乳パッド
10が搬送方向に沿って所定ピッチで列状にならんで順
次配置される。この段階では、既に母乳パッド10の表
面には、上述したように第1の接着部11aが形成され
て、剥離紙25が貼られている。また、上下の帯状体6
1,62の内側には、剥離紙25を固定するための第2
の接着部61b,62bが予め形成されている。この上
に上帯状体61が重ねられることで、上下の帯状体6
1,62の間に各母乳パッド10を挟み込んで、個包装
シール手段46にて、上下の帯状体61,62をその周
縁部61a,62a及び個装単位の境界75で接着す
る。
【0064】次いで、図11に示すように、母乳パッド
10,10が2個ずつ包装された個装単位(二つの母乳
パッド10,10が周縁のヒートシールにより囲まれた
単位)が連続した状態から、製品単位の包装となるよう
に、個包装切断手段47によって、境界に沿った切断線
75によりカットして、切り離し、個装単位としての収
容体60を形成する。以上により、製造装置30におい
て、複数の材料を積層する工程を中心とする母乳パッド
10の製造工程と、完成した母乳パッド10を個装収容
体(収容体60)に収める個装工程が終了する。
【0065】次に、図12の上段において、鎖線で区分
した工程を中心とする、接着剤の塗布工程を詳しく説明
する。図13において、上述したように、表面材13の
上に吸収体24が形成されており、矢印Sの方向へ送ら
れている。吸収体24の進行方向と直交する方向の端部
である両側縁部24a,24aに、接着剤としての例え
ばホットメルト(以下、「HM」という)が適用され
る。HMは、この場合、順次並んだ各吸収体24に対応
して、ライン上に一定間隔を置いて、間欠的に塗布され
るようになっており、その塗布領域は、後述するように
正確に決められている。接着剤供給手段53によるHM
の供給に先立って、好ましくは、ライン上に設けた加温
手段としての温風供給手段54a,54bから、少なく
とも吸収体24の両側縁部24a,24aを含む、周辺
の表面材13及び吸収体24に温風を吹きつけること
で、予めこの領域を加温しておく。温風供給手段54
a,54bは、例えば、温風ノズルで構成する。この温
風供給手段54a,54bの温風により、後から塗布さ
れる接着剤に熱を供給できるので、接着剤が熱を失うこ
とがなく、十分な接着力を維持することができる。
【0066】次いで、接着剤供給手段53によって、吸
収体24の両側縁部24a,24aを含む、周辺の表面
材13に56,56で示すようにHMを塗布する。この
接着剤の塗布領域は、図14(a)に示すように、搬送
方向である矢印S方向のL1の長さが吸収体24の両側
縁部24aと一致するか、これより大きく出ないように
する。これにより、図5で説明した余地部分17aの部
分が接着されず、符号15d近辺よりも内側に接着剤を
塗布できる。また、接着剤の塗布部56の幅方向の大き
さW2は、その上に載置される伸縮部材52(17)の
幅W1の2倍を越えるように設定されている。
【0067】そして、図13に示されているように、接
着剤の塗布部56,56を形成した後で、連続する細い
帯状の2本の伸縮部材52,52をそれぞれ載置する。
この場合、伸縮部材52,52は、素材の長さのほぼ1
80パーセントから220パーセント、好ましくは、例
えば、200パーセント程度となるように伸長されてお
り、このテンションを保った状態で、接着剤の塗布部5
6,56の上に重ねられる。これにより、図1で示した
母乳パッド10に内蔵される伸縮部材17が強い収縮力
を発揮することができる。
【0068】次いで、好ましくは、ここでも、接着部5
6,56近傍に対して、温風供給手段(ノズル)54
c,54dにより温風を吹きつけることで、接着剤の硬
化を遅らせる。その上で、矢印S方向に搬送されて、折
り加工部57の折り器等により、表面材13の両側縁
は、図において上方に折られて、内側に折り返される。
これにより、図3で説明したように、伸縮部材17,1
7は、その全面が接着剤で覆われることで、極めて強固
に接着固定されるとともに、折り返し部13b,13b
も、上記接着部56,56が接着重合部56b,56b
を有することで、折り返し状態を強固に固定されるの
で、伸縮部材17,17は、折り返し部13b,13b
の内側で、外れることがないように、しっかりと固定さ
れる。これにより、伸縮部材17,17が強い収縮力を
発揮しても、接着対象から外れることがないから、その
強い収縮力を本体18に効果的に及ぼして、適切なドー
ム形状をつくり、かつ型保持でき構造を得ることができ
る。
【0069】次に、図13において、加圧工程58に送
られる。この加圧工程は、例えば、図15に示すように
圧着ローラ58により行われる。圧着ローラ58は、上
下一対となった同形のふたつのローラ59,59で構成
されており、ローラ59,59の表面には、吸収体24
の形状に沿った凹部59a,59aが形成されている。
ただし、この凹部59a,59aは、吸収体24の側縁
部である上記接着部56に対応した折り返し部13b,
13bは、凹んでいない。これにより、表面材13上の
吸収体24をふたつのローラ59,59で挟んで、矢印
S方向に搬送することで、折り返し部13b,13bを
圧着して加圧することにより、接着した箇所を圧着し、
確実に接着させることができる。これにより、伸縮部材
17,17が強固に固定される。
【0070】本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば本体18の内部に、複数のクッション材を収容し
てもよい。また、凹状溝16は、表面材16には設けず
に、本体18の厚みを殆どの部分を占める吸収体12等
だけに形成してもよい。つまり、凹状溝16は曲折箇所
を形成する機能をはたせば、本体18を構成する部材の
一部に部分的に設けてもよい。
【0071】さらに、防水材11や表面材13、吸収体
12は、上述の実施形態記載の材料以外の種々の材料を
選択することができる。また、本体18を構成する全て
の部材がほぼ円形である必要はなく、異なる形状のもの
を積層して形成した全体がほぼ円形であればよい。つま
り、伸縮部材を配置する部材がほぼ円形であれば、これ
をドーム形状に型保持することができる。加圧手段はと
しての圧着ローラ59a,59aの凹部は、少なくとも
折り返し部13b,13bを加圧することができるもの
であれば、他の任意の形状とすることができる。また、
上述の各実施形態の各構成部分を、任意に選択して組み
合わせてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、本
体の両側縁内に収容する伸縮部材を、本体内部で、確実
に固定するための構造を備えた吸収性製品と、そのよう
な吸収性製品を製造する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による母乳パッドの実施形態の概略斜視
図である。
【図2】図1の母乳パッドを内側を上にして示した概略
平面図である。
【図3】図2のD−D線概略断面図である。
【図4】図2のE−E線概略断面図である。
【図5】図2の符号Fで示す箇所を拡大して示す説明図
である。
【図6】図5の構成との比較構造例を示す説明図であ
る。
【図7】図1の母乳パッドを使用者が装着した状態を説
明する部分拡大断面図。
【図8】図1の母乳パッドの個装収容体を示す概略斜視
図である。
【図9】図8の母乳パッドの個装収容体のA−A線概略
断面図である。
【図10】図8の母乳パッドの個装収容体の個装工程の
一部を示す概略平面図である。
【図11】図8の母乳パッドの個装収容体の個装工程の
一部を示す概略平面図である。
【図12】図1の母乳パッドの製造装置の概略構成図で
ある。
【図13】図12の母乳パッドの製造装置の接着剤塗布
工程の拡大斜視図である。
【図14】図12の母乳パッドの製造装置の接着剤塗布
工程における接着部の大きさの説明図である。
【図15】図12の母乳パッドの製造装置の加圧工程の
拡大斜視図である。
【図16】従来の母乳パッドの概略側面図である。
【図17】図16の母乳パッドの製造方法を説明する図
である。
【符号の説明】 10・・・母乳パッド、11・・・防水材、12・・・
吸収体、13・・・表面材、14・・・クッション材、
16・・・凹状の溝、17・・・伸縮部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/18 370

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吸収する吸収体と、この吸収体よ
    り外側に配置された防水材と、前記吸収体の前記防水材
    が設けられる面と反対の面に配置される液体透過性の表
    面材とを積層して接着することにより本体を形成した吸
    収性製品の製造方法であって、 搬送手段の搬送方向に沿って送られる、帯状に連続した
    前記表面材の材料の上に、前記吸収体が製品単位の形状
    とされて順次載置されて搬送される工程と、 前記表面材の幅方向側縁を含む領域に、後段で配置され
    る断面が平たい形状でなる伸縮部材の幅の2倍よりも広
    い幅で、製品単位に対応して、間欠的に接着剤が塗布さ
    れる塗布工程と、 次いで、前記搬送方向に延びるように、前記伸縮部材を
    所定のテンションで伸長しながら、前記接着剤を適用し
    た領域の内側に配置する伸縮部材の配置工程と、 さらに、前記表面材の幅方向の両側縁部を、前記伸縮部
    材を内側にして、それぞれ内側に折り返して、前記接着
    剤の塗布領域により前記伸縮部材の全周を包囲させる折
    り返し工程とを含むことを特徴とする、吸収性製品の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記伸縮部材が、ほぼ180パーセント
    ないし220パーセントの長さとなるように伸長される
    ことを特徴とする、請求項1に記載の吸収性製品の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記伸縮部材の配置工程の前に前記塗布
    された接着剤に、温風を吹きつけることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の吸収性製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記接着剤の塗布工程の前に、少なくと
    も接着剤が塗布される領域に、温風を吹きつけることを
    特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収
    性製品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記折り返し工程の後で、少なくとも前
    記折り返し工程による折り返し部を、加圧する工程を有
    することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに
    記載の吸収性製品。
  6. 【請求項6】 液体を吸収する吸収体と、この吸収体よ
    り外側に配置された防水材と、前記吸収体の前記防水材
    が設けられる面と反対の面に配置される液体透過性の表
    面材とを積層して接着することにより本体を形成した吸
    収性製品の製造装置であって、 帯状に連続した前記表面材の材料の上に、前記吸収体が
    製品単位の形状として順次載置し搬送する手段と、 前記表面材の幅方向側縁を含むように、後段で配置され
    る伸縮部材の幅の2倍よりも広い幅で、製品単位に対応
    して、間欠的に接着剤を塗布する手段と、 前記搬送方向に延びるように、前記伸縮部材を所定のテ
    ンションで伸長しながら、前記接着剤を適用した領域の
    内側に配置する手段と、 前記表面材の幅方向の両側縁部を、前記伸縮部材を内側
    にして、それぞれ内側に折り返して、前記接着剤の塗布
    領域により前記伸縮部材の全周を包囲させる折り返す手
    段とを備えることを特徴とする、吸収性製品の製造装
    置。
  7. 【請求項7】 前記伸縮部材の配置手段が、前記伸縮部
    材を、ほぼ180パーセントないし200パーセントの
    長さとなるように伸長する構成としたことを特徴とす
    る、請求項6に記載の吸収性製品の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記伸縮部材の配置工程の前に前記塗布
    された接着剤に、温風を吹きつける手段を備えることを
    特徴とする、請求項6または7に記載の吸収性製品の製
    造装置。
  9. 【請求項9】 前記接着剤の塗布工程の前に、少なくと
    も接着剤が塗布される領域に、温風を吹きつける手段を
    備えることを特徴とする、請求項6ないし8のいずれか
    に記載の吸収性製品の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記折り返し工程の後で、少なくとも
    前記折り返し工程による折り返し部を、加圧する手段を
    備えることを特徴とする、請求項6ないし9のいずれか
    に記載の吸収性製品の製造方法。
  11. 【請求項11】 液体を吸収する吸収体と、この吸収体
    より外側に配置された防水材と、前記吸収体の前記防水
    材が設けられる面と反対の面に配置される液体透過性の
    表面材とを積層して接着することにより本体を形成した
    吸収性製品であって、 前記本体の両側縁部にそれぞれ配置された断面が平たい
    形状でなる伸縮部材と、 この伸縮部材を包囲するようにして、前記表面材の側縁
    部が使用者の肌とは反対側へ折り返された折り返し部と
    を有しており、 前記折り返し部の内側で、前記伸縮部材は、その全面
    が、前記表面材に対して接着剤により固定されており、
    さらに、前記伸縮部材よりも内側の領域において、前記
    表面材に適用された接着剤どうしが重ねられる構成とし
    たことを特徴とする、吸収性製品。
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