JP2003010826A - 環境有害残留性有機化学物質の減圧加熱処理装置、減圧加熱処理設備および減圧加熱処理装置を用いた活性炭製造方法 - Google Patents

環境有害残留性有機化学物質の減圧加熱処理装置、減圧加熱処理設備および減圧加熱処理装置を用いた活性炭製造方法

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JP2003010826A
JP2003010826A JP2001368327A JP2001368327A JP2003010826A JP 2003010826 A JP2003010826 A JP 2003010826A JP 2001368327 A JP2001368327 A JP 2001368327A JP 2001368327 A JP2001368327 A JP 2001368327A JP 2003010826 A JP2003010826 A JP 2003010826A
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organic chemical
heater
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Mamoru Nakamura
守 中村
Makoto Nakamura
誠 中村
Toshio Kakegawa
寿夫 掛川
Yoshihiro Suenaga
慶寛 末永
Wataru Shiraki
渡 白木
Mitsuhiro Ohira
光洋 大平
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NAKA ENGINEERING KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境有害残留性有機化学物質を効率よく短時間
で加熱処理することができ、環境有害残留性有機化学物
質を分解することによって発生する排ガス中の有機化学
物質を確実に分解処理することができ、減圧加熱処理装
置への環境有害残留性有機化学物質の搬入が容易である
環境有害残留性有機化学物質の減圧加熱処理装置、減圧
加熱処理設備および減圧加熱処理装置を用いた活性炭製
造方法を提供する。 【解決手段】 環境有害残留性有機化学物質を含む被処
理物を加熱分解処理するための処理装置であって、処理
装置が前記被処理物を収容し加熱するための気密な加熱
室を備えた加熱容器10と、加熱室内を真空引きするた
めの真空引き手段30と、前記加熱室内の温度を、65
0℃以上に上昇させ、前記加熱室内を650℃以上に保
つための加熱手段とからなり、加熱手段が、ヒータ15
であり、ヒータ15が、加熱容器10の加熱室内に配設
された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境有害残留性有
機化学物質の減圧加熱処理装置、減圧加熱処理設備およ
び減圧加熱処理装置を用いた活性炭製造方法に関する。
さらに詳しくは、環境や人体に有害な環境有害残留性有
機化学物質、特にPCB やダイオキシン、廃医薬品、廃農
薬等を分解処理するための環境有害残留性有機化学物質
の減圧加熱処理装置、減圧加熱処理設備および減圧加熱
処理装置を用いた活性炭製造方法に関する。なお、環境
有害残留性有機化学物質を含む被処理物とは、環境有害
残留性有機化学物質を成分として含む液体や材料だけで
なく、環境有害残留性有機化学物質を吸収した土壌、環
境有害残留性有機化学物質が含浸した木や紙、環境有害
残留性有機化学物質を保管した容器、コンデンサのトラ
ンス容器、蛍光灯等の安定器等も含む概念である。さら
になお、被処理物には、環境有害残留性有機化学物質は
含有しないが、人体等に有害であってかつその廃棄処理
が困難なもの、たとえば肉骨粉等の粉末や畜産関係の産
業廃棄物等も含まれる。
【0002】
【従来の技術】PCB やダイオキシン等の有害な環境有害
残留性有機化学物質は、自然環境では容易に分解されな
い。このため、有害な環境有害残留性有機化学物質は、
1000℃以上の高温で焼却することによる分解処理方法な
どが考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、焼却処理に
よって発生した焼却灰や排ガスには、未処理の有害な環
境有害残留性有機化学物質が残存する可能性があるなど
の問題がある。また、たとえ焼却灰に未処理の環境有害
残留性有機化学物質が含まれていなくても、この焼却灰
は捨てるしかなく、全く利用価値がなかった。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、環境有害残留
性有機化学物質を効率よく短時間で加熱処理することが
でき、環境有害残留性有機化学物質を分解することによ
って発生する排ガス中の有機化学物質を確実に分解処理
することができ、減圧加熱処理装置への環境有害残留性
有機化学物質の搬入が容易であり、環境有害残留性有機
化学物質が処理された後の被処理物を有効利用すること
ができる環境有害残留性有機化学物質の減圧加熱処理装
置、減圧加熱処理設備および減圧加熱処理装置を用いた
活性炭製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の環境有害残留
性有機化学物質の減圧加熱処理装置は、環境有害残留性
有機化学物質を含む被処理物を加熱分解処理するための
処理装置であって、該処理装置が前記被処理物を収容し
加熱するための気密な加熱室を備えた加熱容器と、前記
加熱室内を真空引きするための真空引き手段と、前記加
熱室内の温度を、650℃以上に上昇させ、前記加熱室
内を650℃以上に保つための加熱手段とからなり、該
加熱手段が、ヒータであり、該ヒータが、前記加熱容器
の加熱室内に配設されたことを特徴とする。請求項2の
環境有害残留性有機化学物質の減圧加熱処理装置は、請
求項1記載の発明において、前記加熱容器と前記真空引
き手段との間において、前記加熱容器の加熱室よりも容
積が小さい副加熱室を有する副加熱器が介装されてお
り、該副加熱器において、前記環境有害残留性有機化学
物質の加熱分解時に発生する排ガス中の有機化学物質を
加熱分解処理することを特徴とする。請求項3の環境有
害残留性有機化学物質の減圧加熱処理装置は、環境有害
残留性有機化学物質を含む被処理物を加熱分解処理する
ための処理装置であって、該処理装置が前記被処理物を
収容し加熱するための気密な加熱室を備えた加熱容器
と、前記加熱室内を真空引きするための真空引き手段
と、前記加熱容器と前記真空引き手段との間に介装され
た、前記加熱容器の加熱室よりも容積が小さい副加熱室
を有する副加熱器とからなり、該副加熱器において、前
記環境有害残留性有機化学物質の加熱分解時に発生する
排ガス中の有機化学物質を加熱分解処理することを特徴
とする。請求項4の環境有害残留性有機化学物質の減圧
加熱処理装置は、請求項1、2または3記載の発明にお
いて、前記処理装置が、前記加熱室内に不活性ガスを供
給するためのガス供給装置を備えたことを特徴とする。
請求項5の環境有害残留性有機化学物質の減圧加熱処理
装置は、請求項2、3または4記載の発明において、前
記副加熱器が、複数の加熱室を備えており、該複数の加
熱室が、直列に並んで配設されたことを特徴とする。請
求項6の環境有害残留性有機化学物質の減圧加熱処理装
置は、請求項2、3、4または5記載の発明において、
前記副加熱器と前記真空引き手段との間に、伸縮自在な
伸縮管が介装されたことを特徴とする。請求項7の環境
有害残留性有機化学物質の減圧加熱処理装置は、請求項
1、2、3、4、5または6記載の発明において、前記
加熱容器が、環境有害残留性有機化学物質を含む被処理
物を収容し加熱するための加熱室を有する本体と、該本
体の前面に着脱自在に取り付けられ、前記加熱室を気密
に密閉する蓋と、一端が前記本体に揺動自在に取り付け
られ、他端に前記蓋が取り付けられた開閉アームとから
なり、該開閉アームを、その一端を支点として水平に揺
動させると、前記蓋が前記本体から着脱されることを特
徴とする。請求項8の環境有害残留性有機化学物質の減
圧加熱処理装置は、請求項1、2、3、4、5、6また
は7記載の発明において、前記加熱容器と真空引き手段
を連結する配管に連通されたセパレートタンクを備えた
ことを特徴とする。請求項9の環境有害残留性有機化学
物質の減圧加熱処理装置は、請求項8記載の発明におい
て、前記セパレートタンクに連通された油水分離装置
と、前記セパレートタンクに連通された脱臭装置を備え
たことを特徴とする。請求項10の環境有害残留性有機
化学物質の減圧加熱処理設備は、請求項1、2、3、
4、5、6、7または8記載の減圧加熱処理装置を備え
た処理設備であって、前記加熱容器が、環境有害残留性
有機化学物質を含む被処理物を収容し加熱するための加
熱室を有する本体と、該本体の前面に着脱自在に取り付
けられ、前記加熱室を気密に密閉する蓋とからなり、前
記処理設備が、一端が処理設備の機枠に揺動自在に取り
付けられ、他端部に前記加熱容器の蓋が取り付けられる
保持アームを備えており、該保持アームの下端に、地面
を転動するローラが設けられており、前記加熱容器の蓋
を前記保持アームに取り付けた状態で、前記保持アーム
を、前記ローラに地面を転動させて、水平に揺動させる
と、前記加熱容器の蓋が前記本体から着脱されることを
特徴とする。請求項11の減圧加熱処理装置を用いた活
性炭製造方法は、請求項1、2、3、4、5、6、7ま
たは8記載の減圧加熱処理装置において、被処理物を加
熱した後、加熱容器内を徐冷することを特徴とする。請
求項12の環境有害残留性有機化学物質の減圧加熱処理
方法は、請求項1、2、3、4、5、6、7または8記
載の減圧加熱処理装置によって、環境有害残留性有機化
学物質を含む液体の被処理物を加熱分解処理する場合に
おいて、前記被処理物が収容された容器内に、軽石を入
れておくことを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、酸素が少ない雰
囲気中で加熱室内を650℃以上に保って被処理物を加
熱するので、土壌や紙等のような固形物に含浸したり、
被処理物を保管する容器やコンデンサのトランス容器、
蛍光灯等の安定器等に収容された状態の環境有害残留性
有機化学物質であっても、ダイオキシンを発生すること
なく分解処理することができる。しかも、ヒータが加熱
室内に設けられているので、加熱室内の温度上昇が速く
なり、加熱室内の温度をヒータの温度近くまで上昇させ
ることができ、ヒータの輻射熱によって、被処理物を直
接加熱できる。よって、被処理物内を効率良く短時間で
加熱処理することができる。請求項2の発明によれば、
環境有害残留性有機化学物質の加熱分解時に発生する排
ガス中の有機化学物質、特に揮発性を有する有機化学物
質を、加熱室内だけでなく副加熱器内でも約1000℃の高
温で加熱分解することができる。しかも、副加熱器の副
加熱室は、加熱容器の加熱室に比べてその容積が小さ
く、温度の立ち上がりが速い。このため、装置の起動初
期において、加熱容器の加熱室内の温度が十分に上昇し
ていないときでも、加熱容器の加熱室内に発生した排ガ
ス中の有機化学物質を副加熱器の副加熱室内で確実に加
熱分解処理することができる。請求項3の発明によれ
ば、環境有害残留性有機化学物質の加熱分解時に発生す
る排ガス中の有機化学物質、特に揮発性を有する有機化
学物質を、加熱室内だけでなく副加熱器内でも約1000℃
の高温で加熱分解することができる。しかも、副加熱器
の副加熱室は、加熱容器の加熱室に比べてその容積が小
さく、温度の立ち上がりが速い。このため、装置の起動
初期において、加熱容器の加熱室内の温度が十分に上昇
していないときでも、加熱容器の加熱室内に発生した排
ガス中の有機化学物質を副加熱器の副加熱室内で確実に
加熱分解処理することができる。請求項4の発明によれ
ば、真空引き手段によって加熱室内の空気を吸引しなが
ら、ガス供給装置によって加熱室内に不活性ガスを供給
すれば、被処理物が真空引きしにくい物質であっても、
不活性ガスによって被処理物に含まれるから空気を押し
出すことができる。したがって、被処理物中の空気の
量、つまり酸素の量を減少させることができるので、被
処理物を確実に低酸素状態で加熱することができる。ま
た、被処理物の分解処理が終了した後、気体を加熱室内
に導入すれば、加熱容器の冷却時間を短くすることがで
きる。すると、新たな被処理物の搬入を行うまでの時間
を短くすることができる。よって、被処理物を処理する
サイクルを短くすることができるので、装置の稼動効率
を高くすることができる。請求項5の発明によれば、複
数の加熱室が直列に並んで配設されているので、排ガス
中の有機化学物質を、一の加熱室で処理しきれなくて
も、次の加熱室で処理することができる。よって、排ガ
ス中に含まれる有機化学物質を完全に分解処理すること
ができる。請求項6の発明によれば、副加熱器や加熱容
器が、熱によって収縮したり膨張したりして、副加熱器
と加熱容器との間の距離が変化しても、その変化量を伸
縮管が伸縮して吸収するので、伸縮管に余分な力が加わ
って破損したり、伸縮管と副加熱器および加熱容器との
接続がはずれることを防ぐことができる。請求項7の発
明によれば、水平面内で開閉アーム揺動させれば、加熱
容器の蓋を本体から着脱することができるので、加熱容
器内に被処理物を出し入れするときに、蓋の開閉が容易
になる。請求項8の発明によれば、セパレートタンクに
よって、排ガス中に含まれる水や油を除去してから、排
ガスを大気中に放出することができる。したがって、肉
骨粉等のように水分や脂肪分を含む被処理物を、周囲の
環境に全く悪影響を及ぼすことなく処理することができ
る。また、被処理物を野菜や果実などの肥料や、土壌改
良および道路の舗装の材料として使用される炭化物とす
ることができる。つまり、廃棄される被処理物を、活性
炭や農業用材料、建設用材料等として再利用することが
できる。とくに、畜産関係の産業廃棄物等、動物の骨を
簡単に骨炭とすることができる。請求項9の発明によれ
ば、セパレートタンクによって水や油が分離された排ガ
スは、脱臭装置によってを脱臭されてから大気中に排出
されるので、被処理物を処理したときに、悪臭が発生す
ることを防ぐことができる。さらに、排ガスから分離さ
れた水と油が混合した液体は、油水分離装置によって水
と油に分離される。このため、分離された水はそのまま
下水道に流すことができるし、油は装置内のセルに貯蔵
されるので、本発明の減圧加熱処理装置によって加熱分
解処理することもできるし、廃油として廃棄することも
できる。つまり、肉骨粉等の被処理物を周囲の環境に全
く悪影響を及ぼすことなく処理することができるのであ
る。請求項10の発明によれば、加熱容器の蓋を移動架
台の保持アームに取り付けた状態で、ローラに地面上を
転動させながら、水平面内で保持アーム揺動させれば、
加熱容器の蓋を本体から着脱することができるので、加
熱容器内に被処理物を出し入れするときに、蓋の開閉が
容易になる。請求項11の発明によれば、低酸素雰囲気
中で炭化された被処理物を徐冷することができるので、
炭化された被処理物の内部に多数の空洞部を形成するこ
とができ、被処理物を活性炭とすることができる。請求
項12の発明によれば、加熱容器内において、液体の被
処理物を加熱したときに、被処理物が爆発的に蒸発し
て、被処理物が、その温度が650℃以上に上昇する前
に、加熱容器から真空引き手段に吹き出すことを防ぐこ
とができる。したがって、液体の被処理物を加熱分解処
理しても、被処理物に含まれる環境有害残留性有機化学
物質を確実に加熱分解処理することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。まず、本実施形態の減圧加熱処理装
置5を説明する。図1は本実施形態の減圧加熱処理設備
1の概略説明図である。図2は本実施形態の減圧加熱処
理設備1の概略説明図である。図1および図2に示すよ
うに、減圧加熱処理装置5は、加熱容器10A 、真空引き
手段30および副加熱器50から基本構成されており、
加熱容器10A の加熱室の内部に加熱手段を配設したこ
と、および加熱容器10A と真空引き手段30との間に副
加熱器50を設けたことが特徴である。
【0008】まず、加熱容器10A を説明する。図3は加
熱容器10A の概略説明図であって、(A)は側面図であ
り、(B)は縦断面図である。図1および図3に示すよ
うに、加熱容器10A は円筒状の部材であり、蓋10a と本
体10b とから構成されている。本体10b は、一端が閉じ
た円筒状の部材であり、その内部が廃医薬品、廃農薬等
の有害な環境有害残留性有機化学物質を含む被処理物を
収容するための加熱室となっている。図2および3に示
すように、加熱容器10A の加熱室の内部には、複数のヒ
ータ15が鉛直に並んで配設されている。このヒータ1
5は、例えば炭化ケイ素発熱体(エレマ発熱体:東海高
熱工業株式会社製)を備えたヒータやニクロム発熱体黒
鉛ヒータ等の電気ヒータである。このヒータ15は、加
熱室内の温度を、650℃以上に上昇させて、加熱室内
を650℃以上に保つためのものである。
【0009】なお、図4に示す加熱容器10B のように、
ヒータ15は加熱室の外面に設けてもよいし、加熱室内
の温度を650℃以上に上昇させることができるのであ
れば、加熱容器10のどの位置に設けてもよい。
【0010】図1または図2に示すように、本体10b の
前面には、ボルト等によって蓋10aが着脱自在に取り付
けられている。この蓋10a は、本体10b の加熱室を外部
から気密に密閉することができるものである。この蓋10
a には、気体導入部10d が設けられている。この気体導
入部10d は、例えばバルブ等であり、加熱室内と外部と
の間を連通したり気密に遮断したりすることができるも
のであるが、気体導入部10d が設けられた理由は後述す
る。
【0011】よって、加熱容器10A によれば、加熱容器
10A の本体10b の加熱室内に被処理物を収容し、本体10
b に蓋10a を取り付ければ、被処理物を加熱容器10A の
加熱室内に気密に収容することができる。また、ヒータ
15が加熱容器10A の加熱室内に設けられており、加熱
室内を直接加熱できるので、加熱室内の温度上昇が速く
なり、加熱室内の温度をヒータ15の温度近くまで上昇
させることができる。しかも、ヒータ15からの輻射熱
によって被処理物を直接加熱することができるので、加
熱容器10A の加熱室内に設置された被処理物内を、効率
良く短時間で加熱処理することができる。
【0012】なお、図5に示すように、加熱容器10A
に、一端が本体10b に揺動自在に取り付けられ、他端が
蓋10a を取り付けられた開閉アーム10c を設ければ、開
閉アーム10c を、その一端を支点として水平に揺動させ
るだけで、蓋10a を本体10b から着脱することができ
る。このため、加熱容器10A の蓋10a を本体10b から着
脱することができるので、加熱容器10内に被処理物を
出し入れするときに、蓋10a の開閉が容易になる。
【0013】つぎに、真空引き手段30を説明する。図
1および図2に示すように、前記加熱容器10A の加熱室
には、配管によって真空引き手段30が接続されてい
る。この真空引き手段30は、例えば真空ポンプであ
る。このため、真空引き手段30によって加熱容器10A
の加熱室内に真空引きすれば、加熱室内を減圧して、加
熱室内の酸素の量を少なくすることができる。これによ
り、加熱処理時のダイオキシンの発生を完全に抑制する
ことができる。
【0014】つぎに、副加熱器50を説明する。図1お
よび図2に示すように、前記真空引き手段30と加熱容
器10A との間の配管には、副加熱器50が介装されてい
る。図6は、(A) は副加熱器50の概略断面図であり、
(B) は冷却部32の概略説明図である。同図において、
符号51は、副加熱器50の本体を示している。この副
加熱器50の素材は、例えばSUS310S や耐熱合金(例え
ば、三菱マテリアル製商品名HA230やJIS G4901:A
SME Code Case 1500:ASTM B168)等であり、1000℃以上
の繰り返し加熱を行ってもその強度を保つことができる
ものであり、とくに耐熱合金を採用すれば1205℃まで加
熱が可能である。この本体51には、副加熱室50a が
設けられている。この副加熱室50a は、前記加熱容器1
0A の加熱室よりも容積が小さいものである。この副加
熱室50aは、その前端が前記加熱容器10A の加熱室と配
管によって連通されており、その後端が前記真空引き手
段30と連通されている。
【0015】この副加熱室50a の周囲には、ヒータ5
2が取付けられている。このヒータ52は、例えば炭化
ケイ素発熱体(エレマ発熱体:東海高熱工業株式会社
製)を備えたヒータやニクロム発熱体黒鉛ヒータ等の電
気ヒータや、カンタル発熱体を備えた電気ヒータ(フィ
ブロタル・モジュール・ヒータ:カンタル株式会社製)
であり、その表面温度を最大1200〜1600℃に保つことが
できるものである。
【0016】このため、ヒータ52によって副加熱室50
a の内部を加熱すれば、副加熱室50a の内部の温度を
650℃以上に上昇させることができる。そして、加熱
容器10A 内で発生した排ガスを副加熱室50a 内に導入
することができるので、加熱容器10A 内で発生した排ガ
ス中に含まれる可能性のある有機化学物質、特に揮発性
の有機化学物資を副加熱室50a の内部でも加熱分解処
理することができる。
【0017】なお、副加熱室50a と加熱容器10A との
間の配管にヒータ等の補助加熱器55を取り付けてもよ
い。この場合、加熱容器10A から流出した排ガスが、副
加熱器50に到達するまでに冷えて、その成分中の塩素
等によってダイオキシンが生成したり、排ガス中の成分
が凝固して配管内に付着し、配管が詰まることを防ぐこ
とができる。
【0018】さらになお、図9に示すように、副加熱器
50の一端を、加熱容器10A の加熱室内に突出するよう
に設けてもよい。この場合加熱容器10A の加熱室で発生
した排ガスが、直接副加熱器50の副加熱室50a 内に
入るので、排ガスが冷却することを防ぐことができ、し
かも高温の排ガスをさらに加熱するので、排ガス中の環
境有害残留性有機化学物質を効率よく処理することがで
きる。
【0019】図7は、伸縮管60の概略断面図である。
同図に示すように、副加熱器50と後述する冷却部32
との間には、伸縮管60が介装されている。図7に示す
ように、伸縮管60は、副加熱器50に接続された上流
側配管61と、冷却部32に接続された下流側配管62
と、両者の間に設けられた伸縮自在なベローズ部65と
から構成されている。このベローズ部65は、蛇腹状に
形成された外筒66と、一端が上流側管61に取り付け
られ、他端が下流側管62内に摺動可能に挿入された内
筒67と、外筒66と内筒67の間に排ガスが進入する
ことを防ぐために設けられたシール材68とから構成さ
れている。このため、副加熱器50や冷却部32が、熱
によって収縮したり膨張したりして、副加熱器50と冷
却部32との間の距離が変化しても、その変化量を伸縮
管60が伸縮して吸収するので、伸縮管60に余分な力
が加わって破損したり、伸縮管60と副加熱器50およ
び冷却部32との接続がはずれることを防ぐことができ
る。しかも、このベロース部65の外筒66の素材は、
SUS310Sや耐熱合金(例えば、三菱マテリアル製
商品名HA230やJIS G4901:ASME Code Case 1500:A
STM B168)であり、外筒66は非常に耐熱性が高い。し
たがって、高温の状態で使用してもその強度が低下しな
いので、装置の運転停止を繰り返しても、長期間、伸縮
管60が破損することを防ぐことができ、伸縮管60か
ら排ガスが漏れることを防ぐことができる。
【0020】なお、図8に示すように、連通官60の外
筒66を二重円筒状にしてもよい。この場合、内側蛇腹
管66a と外側蛇腹管66b との間に、空間66h が形成され
るので、この空間66h に冷却水を流せば、ベローズ部6
6の耐熱性をさらに高めることができるので、ベローズ
部66の耐久性をさらに高くすることができる。
【0021】つぎに、冷却部32およびフィルタ31,
33について説明する。図1および図2に示すように、
前記副加熱器50と真空引き手段30との間には、冷却
器32およびフィルタ31がその順で介装されており、
フィルタ31と真空引き手段30との間の配管には、フ
ィルタ33が配管によって接続されている。
【0022】図6(B) に示すように、冷却部32には、
本体32b と、排ガスを通すための排ガス通路32p が設け
られている。この排ガス通路32p と本体32b との間には
冷却水が供給されている。このため、排ガス通路32p を
通過する排ガスを冷却することができる。
【0023】図1および図2に示すように、冷却部32
の排ガス通路32p を通過した排ガスは、フィルタ31ま
たはフィルタ33に供給される。このフィルタ31およ
びフィルタ33の素材は、例えば活性炭や脱塩素剤、シ
リカゲル、イオン交換樹脂、高分子吸着体等である。こ
のため、加熱容器10A の加熱室内の被処理物が分解され
たときに発生する水素ガスや塩素ガス、塩化水素ガス等
の排ガスをフィルタ31およびフィルタ33によって吸
着して処理することができる。また、加熱容器10A や副
加熱器50で、分解できなかった環境有害残留性有機化
学物質が排ガス中に含まれていても、フィルタ31およ
びフィルタ33によって吸着することができる。このと
き、高温の排ガスは冷却器32によって冷却されている
ので、排ガスの熱によって、フィルタ31およびフィル
タ33が損傷することもない。
【0024】また、図5に示すように、複数のカートリ
ッジ状のフィルタユニット33a を備えたフィルタ装置を
フィルタ33として使用した場合、複数のカートリッジ
状のフィルタユニット33a のうち、一のフィルタユニッ
ト33a に真空引き手段30を接続してもよい。つまり、
一のフィルタユニット33a を図1および図2におけるフ
ィルタ31として使用してもよい。この場合、フィルタ
31を設けないので、減圧加熱処理装置5をコンパクト
な構成とすることができる。
【0025】さらに、冷却器32とフィルタ33の間
に、水酸化ナトリウム水溶液などの強アルカリ水溶液を
有する中和装置36を設ければ、排ガス中に塩素ガス、
塩化水素ガス等の強酸性の気体が含まれていても、強酸
性の気体を中和装置36によって中和してからフィルタ
33に供給することができる。したがって、排ガス中に
塩素ガス等の強酸性の気体が含まれていても、これらの
気体をを確実に処理することができ、しかも、これらの
気体によってフィルタ33が損傷することを防ぐことが
できる。
【0026】つぎに、ガス供給装置35を説明する。図
1に示すように、前記加熱容器10A の蓋10a に設けられ
た気体導入部10d には、配管を介してガス供給装置35
が連結されている。このガス供給装置35は、例えば窒
素ガスやヘリウムガス等の不活性ガスを加熱容器10A の
加熱室内に供給するためのものである。
【0027】つぎに、減圧加熱処理装置5の作用と効果
を説明する。まず、加熱容器10A の蓋10a を本体10b か
ら外し、本体10b の加熱室内に被処理物を収容する。そ
して、蓋10a を本体10b に取り付ければ、加熱室内を気
密に密閉することができる。
【0028】つぎに、真空引き手段30によって加熱容
器10A の加熱室内を真空引きすれば、加熱室内を減圧
し、加熱室内の酸素の量を少なくすることができる。
【0029】このとき、真空引き手段30によって加熱
室内の空気を吸引しながら、ガス供給装置35によって
加熱室内に、例えば窒素ガスやヘリウムガス等の不活性
ガスを供給すれば、被処理物が真空引きしにくい物質で
あっても、不活性ガスによって被処理物に含まれる空気
を押し出すことができる。したがって、被処理物中の空
気の量、つまり酸素の量を減少させることができるの
で、被処理物を確実に低酸素状態で加熱することができ
る。
【0030】ついで、ヒータ15によって加熱室内を加
熱し、加熱室内を650 ℃以上にする。そして、全ての環
境有害残留性有機化学物質が分解されるまで、ヒータ1
5によって加熱室内を650 ℃以上に保つ。すると、被処
理物に含まれる全ての環境有害残留性有機化学物質を、
低酸素状態で加熱分解処理することができる。
【0031】このとき、ヒータ15が加熱容器10A の加
熱室内に設けられており、加熱室内を直接加熱できるの
で、加熱室内の温度上昇が速くなり、加熱室内の温度を
ヒータ15の温度近くまで上昇させることができる。し
かも、ヒータ15からの輻射熱によって被処理物を直接
加熱することができるので、加熱容器10A の加熱室内に
設置された被処理物内を、効率良く短時間で加熱処理す
ることができる。
【0032】また、被処理物を加熱分解することによっ
て排ガスが発生するが、この排ガス中に含まれる可能性
のある有機化学物質、特に揮発性を有する有機化学物質
は、加熱容器10A の加熱室内で加熱分解処理されるが、
副加熱器50の副加熱室50a内に導入されれば、副加熱
器50においても加熱分解処理することができる。しか
も、副加熱器50の副加熱室50a 内は、前記加熱容器1
0A の加熱室よりもその容積が小さく、加熱容器10A の
加熱室に比べ温度の立ち上がりが速いので、装置の起動
初期において加熱容器10A の加熱室内の温度が十分に上
昇していない場合であっても、副加熱器50の副加熱室
50a 内に導入された排ガス中に含まれる可能性のある
有機化学物質、特に揮発性を有する有機化学物質を約10
00℃の高温で加熱分解処理することができる。
【0033】そして、加熱室内の全ての被処理物の分解
処理が終了した後、ガス供給装置35によって、気体導
入部10d から窒素ガスや、ヘリウムガス等の不活性ガス
を加熱室内に導入すれば、不活性ガスによって加熱容器
10A が冷却されるので、加熱容器10A の冷却時間を短く
することができる。加熱容器10A が冷却すると、加熱室
内に残っている被処理物が分解されたすすを取り出し、
新たな被処理物の搬入して、再び加熱分解処理を行うこ
とができる。
【0034】上記のごとく、減圧加熱処理装置5によれ
ば、ヒータ15が加熱容器10A の加熱室内に設けられて
おり、加熱室内を直接加熱できるので、加熱室内の温度
上昇が速くなり、加熱室内の温度をヒータ15の温度近
くまで上昇させることができる。しかも、ヒータ15か
らの輻射熱によって被処理物を直接加熱することができ
るので、加熱容器10A の加熱室内に設置された被処理物
内を、効率良く短時間で加熱処理することができる。
【0035】また、環境有害残留性有機化学物質の加熱
分解時に発生する排ガス中に含まれる可能性のある有機
化学物質、特に揮発性を有する有機化学物質を、加熱室
内だけでなく副加熱器50内でも排ガスに含まれる有害
化学物質を加熱分解することができる。しかも、副加熱
器50の副加熱室50a は、前記加熱容器10A の加熱室よ
りもその容積が小さく、温度の立ち上がりが速い。この
ため、減圧加熱処理装置5の起動初期において、加熱容
器10A 内の温度が十分に上昇していないときでも、加熱
容器10A の加熱室内に発生した排ガスを副加熱器50副
加熱室50a 内で確実に加熱分解処理することができる。
【0036】さらに、不活性ガスを加熱容器10A の加熱
室内に導入することによって、加熱容器10A の冷却時間
を短くすることができるので、被処理物が分解されてか
ら、新しい被処理物を搬入するまでの時間が時間を短く
なる。よって、被処理物を処理するサイクルを短くする
ことができるので、装置の稼動効率を高くすることがで
きる。
【0037】さらに、環境有害残留性有機化学物質を含
む液体の被処理物を加熱分解処理する場合には、被処理
物が収容された容器内に、軽石を入れておけば、加熱容
器10A 内において、液体の被処理物を加熱したときに、
被処理物が爆発的に蒸発して、被処理物が、その温度が
650℃以上に上昇する前に、加熱容器10A から真空引
き手段30に吹き出すことを防ぐことができる。したが
って、液体の被処理物を加熱分解処理しても、被処理物
に含まれる環境有害残留性有機化学物質を確実に加熱分
解処理することができる。
【0038】なお、図3に示すように、副加熱器50に
複数の副加熱室50a を設け、この複数の副加熱室50a
を直列に並んで配設してもよい。この場合、排ガス中の
有機化学物質を、一の副加熱室50a (図3では左側)
で処理しきれなくても、処理しきれなかった有害物質
を、次の副加熱室50a (図3では右側)で加熱分解処
理することができる。よって、排ガス中に含まれる有機
化学物質を完全に分解処理することができる。さらにな
お、図3では、副加熱室50a を2室直列に設けている
が、副加熱室50a を直列に設ける数は、2室に限られ
ず、3室以上設けてもよい。さらになお、副加熱器50
を複数列直列および並列に設けてもよい。この場合、副
加熱器50の副加熱室50a の総容積を大きくすること
ができるので、排ガスを処理する時間を短くすることが
できるし、大量のガスが発生しても確実に処理できる。
とくに、副加熱器50を直列に設けた場合、隣接する副
加熱器50間を、前記伸縮管60によって連結すれば、
副加熱器50が、熱によって収縮したり膨張したりし
て、副加熱器50同士の間隔が変化しても、その変化量
を伸縮管60が伸縮して吸収するので、伸縮管60に余
分な力が加わって破損したり、伸縮管60と副加熱器5
0との接続がはずれることを防ぐことができる。
【0039】なお、副加熱器50と冷却部32との間に
煤回収器70を介装してもよい。すると、副加熱器50
において環境有害残留性有機化学物質が加熱処理されて
発生した煤を、煤回収器70によって回収することがで
きる。このため、副加熱器50と冷却部32との間の配
管に煤が詰まって、配管内のガスの流れが悪くなること
を防ぐことができる。また、煤回収器70に振動器を設
け、さらに煤回収器70の下端に煤取出し口を設けてお
けば、振動器によって煤回収器70の内壁に付着した煤
を落とすことができ、その煤を煤取出し口から取り出す
ことができるので、煤回収器70内が煤によって詰まる
ことを確実に防ぐことができる。
【0040】さらになお、加熱分解処理後、被処理物を
徐冷すれば、炭化された被処理物の内部に多数の空洞部
が形成されるので、被処理物が活性炭とすることができ
る。例えば、廃タイヤや廃材等を加熱分解処理した後、
加熱容器10A の加熱室内で徐冷すれば、廃タイヤ等を、
その形状を保ったままで活性炭とすることができる。つ
まり、廃タイヤ等を活性炭として再利用することができ
るのである。
【0041】また、牛の肉骨粉の粉末や、牛の頭蓋骨、
脳、腸、目、脊髄など死亡家畜等の被処理物を処理する
場合には、減圧加熱処理装置5を以下のように構成すれ
ばよい。図10は他の実施形態の減圧加熱処理装置5の
概略説明図であって、(A) は側面図であり、(B) は平面
図である。図10に示すように、副加熱器50には、連
結管60を備えた配管Pを介してセパレートタンク80
が連結されており、そして、配管Pには真空引き手段3
0が接続されている。前記セパレートタンク80は、加
熱容器10A の加熱室内で加熱された被処理物から発生す
る排ガスが導入され、その排ガスから水や油を分離する
ためのものである。また、このセパレートタンク80は
油水分離装置81および脱臭装置82に接続されてい
る。油水分離装置81は、セパレートタンク80によっ
て排ガスから分離された水と油が混合した液体を水と油
に分離するための装置である。また、脱臭装置82は、
水や油が分離された排ガスを脱臭するための装置であ
る。このため、肉骨粉や畜産関係の産業廃棄物等の被処
理物を加熱容器10A の加熱室内に収容し、真空引き手段
30によって真空引きした後で加熱すれば、揮発性成分
とともに、水分や油分等を排ガスとして被処理物から除
去することができる。そして、揮発性成分や、水や油等
が除去された被処理物を、加熱処理後徐冷すれば被処理
物を炭化物とすることができる。これらの炭化物は、野
菜や果実などの肥料や、土壌改良および道路の舗装の材
料として使用することができる。つまり、通常、焼却や
埋め立てすることによって廃棄される被処理物を、活性
炭や農業用材料、建設用材料などとして再利用すること
ができるのである。とくに、畜産関係の産業廃棄物等、
動物の骨を簡単に骨炭とすることができる。この骨炭
は、水分だけでなく灰分を非常に効率よく吸着するの
で、砂糖の製造や重金属の吸着等に使用されており、非
常に有益な素材である。
【0042】また、排ガスは、副加熱器50によって加
熱された後セパレートタンク80に入り、水や油が分離
される。そして、水や油が分離された排ガスは脱臭装置
82によってを脱臭されてから大気中に排出される。よ
って、被処理物を処理したときに、減圧加熱処理装置5
の周囲に悪臭が発生することを防ぐことができる。さら
に、排ガスから分離された水と油が混合した液体は、油
水分離装置81によって水と油に分離される。このた
め、分離された水はそのまま下水道に流すことができる
し、油は装置内のセルに貯蔵されるので、減圧加熱処理
装置5によって加熱分解処理することもできるし、廃油
として廃棄することもできる。つまり、本実施形態の減
圧加熱処理装置5を用いれば、肉骨粉等の被処理物を周
囲の環境に全く悪影響を及ぼすことなく処理することが
できるのである。
【0043】なお、真空引き手段30と配管Pとの間に
コンデンサ83を設けておけば、加熱容器10A 内を真空
引きしたときに吸引されてくる水分をこのコンデンサ8
3によって除去することができるので、真空引き手段3
0が水分を吸引することを防ぐことができ、真空引き手
段30による真空引き作業を効率よく行うことができ、
真空引き手段30が故障することも防ぐことができる。
さらになお、油水分離。装置81および脱臭装置82は
設けなくてもよいし、既存の設備を使用しても良い
【0044】つぎに、本実施形態の減圧加熱処理設備1
を説明する。図1および図2に示すように、本実施形態
の減圧加熱処理設備1は、前記減圧加熱処理装置5を備
えたものであり、前記加熱容器10A の蓋10a の開閉を容
易にしたことが特徴である。
【0045】図1において、符号Rは前記減圧加熱処理
装置5が収容された建屋であって、その内部を外部から
気密に密閉することができるものである。この建屋Rに
は、集塵機Sが設けられている。この集塵機Sは、埃等
を捕捉するためのフィルタおよび空気中の塩素ガス等の
有害ガスを吸着するためのフィルタを備えている。この
ため、減圧加熱処理装置5によって被処理物を処理して
いる間は、集塵機Sによって建屋R内の空気が吸入され
ているので、建屋R内の空気圧は外部より低くなってい
る。したがって、たとえ減圧加熱処理装置5から環境残
留有害性有機化学物質を含む埃等や有害ガスが建屋R内
に漏れても、これらが建屋Rの外部に漏れることを防ぐ
ことができる。また、建屋R内に漏れた埃等や有害ガス
があった場合は、集塵機Sのフィルタによって補足吸着
されるので、被処理物の処理作業後、建屋Rを開放して
も建屋R内から環境に有害な物質が外部に排出されるこ
とを防ぐことができるし、作業者が建屋R内に入っても
有害物質に侵されることを防ぐことができる。
【0046】図1および図2に示すように、前記減圧加
熱処理装置5の側方において、減圧加熱処理設備1の機
枠には、揺動軸48が設けられている。この揺動軸48
には、保持アーム43の一端が、揺動自在に取り付けら
れている。この保持アーム43は、その他端部に前記加
熱容器10A の蓋10a を取り付けることができるものであ
る。また、この保持アーム43の下端には、ローラ43r
が設けられている。
【0047】このため、加熱容器10A の蓋10aを保持ア
ーム43に取り付けた状態で、加熱容器10A の蓋10a と
本体10b の固定を解放する。そして、ローラ43r に地面
上を転動させて、水平面内で保持アーム43を揺動させ
れば、加熱容器10A の蓋10aを本体から取り外すことが
できる。このとき、蓋10a の荷重は、保持アーム43に
支持されるし、保持アーム43はローラ43r に地面を転
動させるだけで移動できる。また、加熱容器10A 内に、
被処理物を入れれば、ローラ43r に地面上を転動させ
て、水平面内で保持アーム43を揺動させれば、加熱容
器10A の蓋10a を本体10b に取り付けることができる。
よって、本実施形態の減圧加熱処理設備1によれば、加
熱容器10A 内に被処理物を出し入れするときに、蓋10a
の開閉が容易になる。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、酸素が少ない
雰囲気中で加熱室内を650℃以上に保って被処理物を
加熱するので、環境有害残留性有機化学物質を、ダイオ
キシンを発生することなく分解処理することができる。
しかも、加熱室内の温度上昇が速くなり、ヒータの輻射
熱によって被処理物を直接加熱できるので、被処理物内
を効率良く短時間で加熱処理することができる。請求項
2の発明によれば、装置の起動初期において、加熱容器
内の温度が十分に上昇していないときでも、加熱容器内
に発生した排ガス中の有機化学物質を副加熱器内で確実
に加熱分解処理することができる。請求項3の発明によ
れば、装置の起動初期において、加熱容器内の温度が十
分に上昇していないときでも、加熱容器内に発生した排
ガス中の有機化学物質を副加熱器内で確実に加熱分解処
理することができる。請求項4の発明によれば、被処理
物が真空引きしにくい物質であっても、不活性ガスによ
って被処理物から空気を押し出すことができるので、被
処理物を確実に低酸素状態で加熱することができる。ま
た、被処理物を処理するサイクルを短くすることができ
るので、装置の稼動効率を高くすることができる。請求
項5の発明によれば、排ガス中に含まれる有機化学物質
を完全に分解処理することができる。請求項6の発明に
よれば、副加熱器や加熱容器が、熱によって収縮したり
膨張したりして、副加熱器と加熱容器との間の距離が変
化しても、その変化量を伸縮管が伸縮して吸収するの
で、伸縮管に余分な力が加わって破損したり、伸縮管と
副加熱器および加熱容器との接続がはずれることを防ぐ
ことができる。請求項7の発明によれば、水平面内で開
閉アーム揺動させれば、加熱容器の蓋を本体から着脱す
ることができるので、加熱容器内に被処理物を出し入れ
するときに、蓋の開閉が容易になる。請求項8の発明に
よれば、肉骨粉等の被処理物を活性炭や農業用材料、建
設用材料等として再利用することができ、動物の骨を簡
単に骨炭とすることができる。また、被処理物を周囲の
環境に全く悪影響を及ぼすことなく処理することができ
る。請求項9の発明によれば、肉骨粉等の被処理物を活
性炭や農業用材料、建設用材料等として再利用すること
ができ、動物の骨を簡単に骨炭とすることができる。ま
た、被処理物を周囲の環境に全く悪影響を及ぼすことな
く処理することができる。請求項10の発明によれば、
加熱容器の蓋を移動架台の保持アームに取り付けた状態
で、ローラに地面上を転動させながら、水平面内で保持
アーム揺動させれば、加熱容器の蓋を本体から着脱する
ことができるので、加熱容器内に被処理物を出し入れす
るときに、蓋の開閉が容易になる。請求項11の発明に
よれば、低酸素雰囲気中で炭化された被処理物を、徐冷
することによって、炭化された被処理物の内部に、多数
の空洞部を形成することができるので、被処理物を活性
炭とすることができる。請求項12の発明によれば、液
体の被処理物を加熱分解処理しても、被処理物に含まれ
る環境有害残留性有機化学物質を確実に加熱分解処理す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の減圧加熱処理設備1の概略説明図
である。
【図2】本実施形態の減圧加熱処理設備1の概略平面図
である。
【図3】加熱容器10A の概略説明図であって、(A)は
側面図であり、(B)は縦断面図である。
【図4】他の加熱容器10B の概略説明図であって、
(A)は側面図であり、(B)は縦断面図である。
【図5】他の実施形態の減圧加熱処理装置5の概略平面
図である。
【図6】(A) は副加熱器50の概略断面図であり、(B)
は冷却部32の概略説明図である。
【図7】伸縮管60の概略断面図である。
【図8】他の実施形態の伸縮管60の概略断面図であ
る。
【図9】副加熱器50と加熱容器10A の連結部分の概略
説明図である。
【図10】他の実施形態の減圧加熱処理装置5の概略説
明図であって、(A) は側面図であり、(B) は平面図であ
る。
【符号の説明】
1 減圧加熱処理設備 5 減圧加熱処理装置 10 加熱容器 10a 蓋 10b 本体 10c 開閉アーム 10d 気体導入部 30 真空引き手段 35 ガス供給装置 43 保持アーム 43r ローラ 50 副加熱器 60 伸縮管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27B 5/14 F27B 5/16 5/16 F27D 17/00 104A F27D 17/00 104 B09B 3/00 ZAB (72)発明者 掛川 寿夫 香川県高松市林町2217番地20 香川大学工 学部内 (72)発明者 末永 慶寛 香川県高松市林町2217番地20 香川大学工 学部内 (72)発明者 白木 渡 香川県高松市林町2217番地20 香川大学工 学部内 (72)発明者 大平 光洋 東京都港区北青山1丁目3番1号 鹿島ビ ル2階 Fターム(参考) 4D004 AA14 AA48 AB06 AB07 BA10 CA26 CA27 CA32 CB04 CB32 CB43 CC01 DA01 DA03 DA06 DA07 4K056 AA00 BA04 BB06 CA11 CA20 DB03 4K061 AA01 BA12 CA00 DA05 FA12 FA13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環境有害残留性有機化学物質を含む被処理
    物を加熱分解処理するための処理装置であって、該処理
    装置が前記被処理物を収容し加熱するための気密な加熱
    室を備えた加熱容器と、前記加熱室内を真空引きするた
    めの真空引き手段と、前記加熱室内の温度を、650℃
    以上に上昇させ、前記加熱室内を650℃以上に保つた
    めの加熱手段とからなり、該加熱手段が、ヒータであ
    り、該ヒータが、前記加熱容器の加熱室内に配設された
    ことを特徴とする環境有害残留性有機化学物質の減圧加
    熱処理装置。
  2. 【請求項2】前記加熱容器と前記真空引き手段との間に
    おいて、前記加熱容器の加熱室よりも容積が小さい副加
    熱室を有する副加熱器が介装されており、該副加熱器に
    おいて、前記環境有害残留性有機化学物質の加熱分解時
    に発生する排ガス中の有機化学物質を加熱分解処理する
    ことを特徴とする請求項1記載の環境有害残留性有機化
    学物質の減圧加熱処理装置。
  3. 【請求項3】環境有害残留性有機化学物質を含む被処理
    物を加熱分解処理するための処理装置であって、該処理
    装置が前記被処理物を収容し加熱するための気密な加熱
    室を備えた加熱容器と、前記加熱室内を真空引きするた
    めの真空引き手段と、前記加熱容器と前記真空引き手段
    との間に介装された、前記加熱容器の加熱室よりも容積
    が小さい副加熱室を有する副加熱器とからなり、該副加
    熱器において、前記環境有害残留性有機化学物質の加熱
    分解時に発生する排ガス中の有機化学物質を加熱分解処
    理することを特徴とする環境有害残留性有機化学物質の
    減圧加熱処理装置。
  4. 【請求項4】前記処理装置が、前記加熱室内に不活性ガ
    スを供給するためのガス供給装置を備えたことを特徴と
    する請求項1、2または3記載の環境有害残留性有機化
    学物質の減圧加熱処理装置。
  5. 【請求項5】前記副加熱器が、複数の加熱室を備えてお
    り、該複数の加熱室が、直列に並んで配設されたことを
    特徴とする請求項2、3または4記載の環境有害残留性
    有機化学物質の減圧加熱処理装置。
  6. 【請求項6】前記副加熱器と前記真空引き手段との間
    に、伸縮自在な伸縮管が介装されたことを特徴とする請
    求項2、3、4または5記載の環境有害残留性有機化学
    物質の減圧加熱処理装置。
  7. 【請求項7】前記加熱容器が、環境有害残留性有機化学
    物質を含む被処理物を収容し加熱するための加熱室を有
    する本体と、該本体の前面に着脱自在に取り付けられ、
    前記加熱室を気密に密閉する蓋と、一端が前記本体に揺
    動自在に取り付けられ、他端に前記蓋が取り付けられた
    開閉アームとからなり、該開閉アームを、その一端を支
    点として水平に揺動させると、前記蓋が前記本体から着
    脱されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5ま
    たは6記載の環境有害残留性有機化学物質の減圧加熱処
    理装置。
  8. 【請求項8】前記加熱容器と真空引き手段を連結する配
    管に連通されたセパレートタンクを備えたことを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5、6または7記載の環境
    有害残留性有機化学物質の減圧加熱処理装置。
  9. 【請求項9】前記セパレートタンクに連通された油水分
    離装置と、前記セパレートタンクに連通された脱臭装置
    とを備えたことを特徴とする請求項8記載の環境有害残
    留性有機化学物質の減圧加熱処理装置。
  10. 【請求項10】請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8記載の減圧加熱処理装置を備えた処理設備であっ
    て、前記加熱容器が、環境有害残留性有機化学物質を含
    む被処理物を収容し加熱するための加熱室を有する本体
    と、該本体の前面に着脱自在に取り付けられ、前記加熱
    室を気密に密閉する蓋とからなり、前記処理設備が、一
    端が処理設備の機枠に揺動自在に取り付けられ、他端部
    に前記加熱容器の蓋が取り付けられる保持アームを備え
    ており、該保持アームの下端に、地面を転動するローラ
    が設けられており、前記加熱容器の蓋を前記保持アーム
    に取り付けた状態で、前記保持アームを、前記ローラに
    地面を転動させて、水平に揺動させると、前記加熱容器
    の蓋が前記本体から着脱されることを特徴とする環境有
    害残留性有機化学物質の減圧加熱処理設備。
  11. 【請求項11】請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8記載の減圧加熱処理装置において、被処理物を加熱
    した後、加熱容器内を徐冷することを特徴とする減圧加
    熱処理装置を用いた活性炭製造方法。
  12. 【請求項12】請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8記載の減圧加熱処理装置によって、環境有害残留性
    有機化学物質を含む液体の被処理物を加熱分解処理する
    場合において、前記被処理物が収容された容器内に、軽
    石を入れておくことを特徴とする環境有害残留性有機化
    学物質の減圧加熱処理方法。
JP2001368327A 2001-02-23 2001-12-03 環境有害残留性有機化学物質の減圧加熱処理装置、減圧加熱処理設備および減圧加熱処理装置を用いた活性炭製造方法 Withdrawn JP2003010826A (ja)

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