JP2003010174A - X線ct装置及びプログラム - Google Patents
X線ct装置及びプログラムInfo
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Abstract
を可能とすると共に、その出力計画を容易に行えること
を課題とする。 【解決手段】 X線CT装置において、再構成するオリ
ジナルCTイメージ数Qを設定する手段1と、フィルム
上に記録可能な記録用CTイメージのコマ数kを設定す
る手段2と、設定されたオリジナルCTイメージ数Qと
コマ数kとに基づき、1コマ当たりに出力すべき記録用
CTイメージのアディション数aを、a=[Q/k]、
但し、演算子[ ]は小数点以下切捨を表す、により求
め、かつ小数点以下切捨によりアディション対象外とな
るオリジナルCTイメージの余り数rを、r=Q−a×
k、により求める演算手段3と、演算結果に基づき記録
用CTイメージのアディション条件を決定可能な選択肢
を提示する選択手段4とを備える。
Description
ログラムに関し、更に詳しくは被検体を挟んで相対向す
るX線管及びX線検出器を備え、X線検出器の検出信号
に基づき被検体のCT断層像を再構成するX線CT装置
及びプログラムに関する。
チ(マルチスライスCT)化が進んでおり、特に3次元
画像診断(3DMPR:3-Dimension Multi Plane Refo
rmation)では、1回の撮影で大量のCT断層像が得られ
る。これに伴い、フィルムに記録すべきX線CTイメー
ジ数も益々増加しており、効率よい記録(保管)方法の
提供が望まれる。
X線撮影計画とCTイメージのフィルム出力との関係を
示している。図7(A)にスキャン計画画面の一例を示
す。事前に被検体のスカウト像(2次元レントゲン写真
に相当)100Aを撮影し、これを画面に表示する。X
線撮影技師がCT断層像の再構成(プロスペクティブリ
コン)パラメータを入力すると、画面のスカウト像10
0Aに重ねてCT断層像を得るための各スライス位置対
応にカットラインS1〜S13が表示される。更に、技
師が撮影条件を確認してスキャンを実行すると、所要ス
ライス位置及びスライス厚のX線CTイメージS1〜S
13が得られる。
画面で見ることができるが、医師の診断に供する場合
や、CTイメージを保存(記録)する場合には、磁気デ
ィスクやCD−ROM等の記録媒体にでは無く、写真
(フィルム)に出力するのが原則である。この時、スカ
ウト像が存在する場合は、スカウト像も併せて記録され
る。
(プロスペクティブリコンパラメータの入力)時に、技
師の判断でCTイメージを記録するためのフィルム枚数
や1フィルム当たりのコマ数等を指定している。なお、
通常、この種のフィルム(1辺400mm程度)には1
2,16又は20コマのものが使用される。
すべき総コマ数は、スカウト像の1コマと、CTイメー
ジの13コマとの、合計14コマである。この場合に、
技師が、予め12コマのフィルムを指定したとすると、
その写真出力は図示の如くなる。即ち、1枚目のフィル
ムF1にはスカウト像の1コマ(なお、正面と側面の2
コマの場合もあり得る)と、CTイメージS1〜S11
との合計12コマが記録され、また2枚目のフィルムF
2にはCTイメージS12,S13の合計2コマが記録
される。
ルムF2の大部分が余白(不使用)となってしまうた
め、無駄が多い。一方、技師が予め16コマのフィルム
を指定したとすると、フィルムは1枚でよく、かつ余白
も2コマとなって無駄が少なくなる。しかし、これでも
余白(無駄)が生じてしまう事には変わりは無く、少な
い余白でも撮影回数が重なれば大きなフィルムの無駄と
なる。
使用した3次元画像診断(3DMPR)が増加してお
り、スライス厚が薄くなると共に、1回の撮影で大量
(数百枚)のCTイメージが得られるため、これに伴い
1回の撮影で使用するフィルムの枚数も膨大となりつつ
ある。
ス厚を設定(変更)可能とするところの、所謂プロスペ
クティブアディション機能の採用により、写真に記録す
るCTイメージのスライス厚を増すことで、フィルム枚
数を減らす事が可能となっている。
ージのアディション数を決定しなくてはならず、このた
めにスキャン計画の作業が煩雑となるばかりか、必要な
全イメージをフィルムにきっちり(余白無く)収めるよ
うにスキャン計画を立てることは、極めて困難な作業と
なっている。
れたもので、その目的とする所は、X線CTイメージの
無駄のないフィルム出力を可能とすると共に、その出力
計画を容易に行えるX線CT装置及びプログラムを提供
することにある。
の構成により解決される。即ち、本発明(1)のX線C
T装置は、被検体100を挟んで相対向するX線管40
及びX線検出器90を備え、X線検出器の検出信号に基
づき被検体のCT断層像を再構成するX線CT装置にお
いて、再構成するオリジナルCTイメージ数Qを設定す
る手段1と、フィルム上に記録可能な記録用CTイメー
ジのコマ数kを設定する手段2と、前記設定されたオリ
ジナルCTイメージ数Qとコマ数kとに基づき、1コマ
当たりに出力すべき記録用CTイメージのアディション
数aを、 a=[Q/k] 但し、演算子[ ]は小数点以下切捨
を表す により求めると共に、前記小数点以下の切捨によりアデ
ィションの対象外となるオリジナルCTイメージの余り
数rを、 r=Q−a×k により求める演算手段3と、前記演算結果に基づき記録
用CTイメージのアディション条件を決定可能な1又は
2以上の選択肢を提示する選択手段4とを備えるもので
ある。
する。技師は、予め設定手段1を使用したプロスペクテ
ィブリコンパラメータの設定により再構成するオリジナ
ルCTイメージ数Q=300と設定する。また技師は、
設定手段2によりフィルム上に記録可能な記録用CTイ
メージのコマ数k=58を設定する。因みに、このコマ
数k=58は、フィルムの全コマ数(例えば60)から
スカウト像数(例えば2)を差し引いたものであるか
ら、技師は、容易に計算し、設定できる。演算手段3
は、1コマ当たりに出力すべき記録用CTイメージのア
ディション数aを、 a=[Q/k]=[300/58]=5 とすると共に、この場合におけるアディション対象外と
なるオリジナルCTイメージの余り数rを、 r=Q−a×k=300−5×58=10 とする。そして、選択手段4は、上記演算結果に基づ
き、記録用CTイメージのアディション条件を決定可能
な1又は2以上の選択肢(これで良いか、再設定するか
等)を提示するものである。なお、選択肢の更に具体的
ないくつかの態様は本発明(3)〜(6)に示される。
Tイメージのフィルムへの無駄(余白)のない出力を可
能とすると共に、複雑な出力計画を容易に行える。
本発明(1)において、コマ数kの設定手段2は、フィ
ルム数と1フィルム当たりのコマ数の各指定入力に基づ
き求めた総コマ数からフィルムに記録すべきスカウト像
の数を差し引いて前記コマ数kを生成し、設定する。
ルム当たりのコマ数p=20,スカウト像数m=2を指
定したとすると、設定手段2は、フィルム上に記録可能
な記録用CTイメージのコマ数kを、 k=fp−m=60−2=58 により求め、これを設定する。従って、技師の、より自
然で簡単な指定操作に基づき、フィルム上に記録可能な
記録用CTイメージのコマ数kが自動的に求まる。
本発明(1)において、選択手段4は、r個分のオリジ
ナルCTイメージに対応する記録用CTイメージを切り
捨てる選択肢を含む。
10)個分のオリジナルCTイメージに対応する記録用
CTイメージ(=2個分)が、フィルムに記録されず
に、切り捨てられることになるが、フィルム上に無駄
(余白)は生じない。また、実際には余り数rが小さい
場合も有り、切り捨てても問題がない場合が有る。ま
た、切り捨てるか否かの判断を技師にゆだねる事が可能
となる。
上記本発明(1)において、選択手段4は、r個分の各
記録用CTイメージのアディション数を夫々に(a+
1)とする選択肢を含む。
個分の各記録用CTイメージのアディション数が夫々に
(a+1=6)となる。即ち、記録用CTイメージの例
えば最後の10個分の各アディション数(スライス厚)
が通常の「5」では無く、夫々に「6」となる。本発明
(4)によれば、全記録用CTイメージにつきイメージ
(投影データ)情報の欠落(切り捨て)が無いばかり
か、記録用CTイメージ間のスライス厚の差も高々オリ
ジナルCTイメージの1枚分であるため、全体としても
略均一(一様)な記録用CTイメージの記録が得られ
る。
上記本発明(1)において、選択手段4は、1個分の記
録用CTイメージのアディション数を(a+r)とする
選択肢を含む。
イメージのアディション数が(a+r=15)となる。
即ち、記録用CTイメージの例えば最後(好ましくは重
要で無い部分)の1個分のアディション数(スライス
厚)が通常の「5」では無く、「15」となる。この場
合も、全記録用CTイメージにつきイメージ(投影デー
タ)情報の欠落が無いばかりか、好ましくは、重要でな
い記録用CTイメージ1枚分のスライス厚のみが厚くな
るため、全体としても均一(一様)な記録用CTイメー
ジの記録が得られる。
上記本発明(1)において、選択手段4は、オリジナル
CTイメージの余り数rを、r=n×N(但し、nはr
の素因数)に分解すると共に、n個分の各記録用CTイ
メージのアディション数を夫々に(a+N)とする選択
肢を含む。
の余り数r=10とすると、r=10の素因数は、10
の約数で、かつ素数(2,5)のもの、となる。ここ
で、素数とは、1以外の正の整数で真の約数(1とそれ
自体の数以外の約数)を持たないものを表す。従って、
余り数r(=10)=n×Nは、 10=2×5 10=5×2 に分解される。
CTイメージのアディション数が夫々に(a+N=1
0)となる。又はn=5個分の記録用CTイメージのア
ディション数が夫々に(a+N=7)となる。技師は、
更にこれらの内のいずれか1つを選択可能である。この
場合も、全記録用CTイメージにつきイメージ(投影デ
ータ)情報の欠落が無いばかりか、全体としても略均一
(一様)な記録用CTイメージの記録が得られる。
本発明(3)〜(6)において、選択手段4は、各記録
用CTイメージのアイコン表示と共に対応するアディシ
ョン数を表示する。従って、技師は、各記録用CTイメ
ージの出力の態様(スライス厚等)を容易に把握でき
る。なお、実際の各記録用CTイメージと共にアディシ
ョン数の情報をフィルムに記録しても良い。
ュータに上記本発明(1)に記載の演算手段を実現させ
るためのプログラムである。このようなプログラムは、
CD−ROM等の記録媒体に記録して、又は有線/無線
による通信回線を介したオンラインにより提供される。
好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通
して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
部構成図で、該装置は、大きく分けて、X線ファンビー
ムXLFBにより被検体100のアキシャル/ヘリカル
スキャン・読取等を行う走査ガントリ部30と、被検体
100を載せて体軸CLbの方向に移動させる撮影テー
ブル20と、前記走査ガントリ部30及び撮影テーブル
20の制御を行うと共に、X線撮影技師が各種の設定・
操作を行う遠隔の操作コンソール部10とを備える。
陽極型のX線管、40AはX線管の管電圧kV、管電流
mA等を制御するX線管制御部、50はX線の体軸CL
b方向の曝射範囲を制限するコリメータ、50Aはコリ
メータ制御部、90はチャネルCH方向に並ぶ多数(n
=1000程度)のX線検出素子が体軸CLb方向の例
えば4列L1〜L4に配列されているX線検出器(マル
チディテクタ)、91はX線検出器90の検出信号に基
づき被検体100の投影データg1(X,θ)〜g
4(X,θ)を生成し、収集するデータ収集部(DA
S)、30Aは上記X線撮影系をなす構成(以下、ガン
トリと称す)を体軸CLbの周りに回転させる回転制御
部である。なお、マルチディテクタ90は2,8又は1
6列等の検出列を有するものでも良い。
線CT装置の主制御・処理(スキャン計画,スキャン制
御,CTイメージの再構成、CTイメージのフィルム出
力に関する各処理)を行う中央処理装置、11aはその
CPU、11bはCPU11aが使用するRAM,RO
M等からなる主メモリ(MM)、12はキーボードやマ
ウス等を含む指令やデータの入力装置、13はスキャン
計画情報(フィルム出力のためのアディション計画情報
を含む)や画像再構成されたCTイメージ等を表示する
ための表示装置(CRT)、14はCPU11aと走査
ガントリ部30及び撮影テーブル20等との間で各種制
御信号CSやモニタ信号MSのやり取りを行う制御イン
タフェース、15はデータ収集部91からの投影データ
を一時的に蓄積するデータ収集バッファ、16はスキャ
ン(投影)データやCTイメージデータを最終的に蓄積
・格納すると共に、X線CT装置の運用に必要な各種ア
プリケーションプログラムや各種演算/補正用のデータ
ファイル等を格納している2次記憶装置(ハードディス
ク装置等)である。
メージの再構成手段11はCPU11aのプログラム実
行により実現される。
御インタフェース14を介して、外部にフィルム出力装
置(レーザイメージャ)60が接続されており、CPU
11aはハードディスク装置16に蓄積されたスカウト
像やフィルム出力のために再構成(アディション)した
記録用CTイメージをフィルムに出力(記録)する。
ファンビームXLFBは被検体100を透過してX線検
出器90の検出列L1〜L4に一斉に入射する。データ
収集部91はX線検出器90の各検出出力に対応する投
影データg1(X,θ)〜g4(X,θ)を生成し、これ
らをデータ収集バッファ15に格納する。ここで、Xは
X線検出器90の検出チャネル1〜n、θは体軸CLb
の周りのビュー角を表す。更に、ガントリが僅かに回転
した各ビュー角θで上記同様の投影を行い、こうしてガ
ントリ1回転分の投影データを収集・蓄積する。
ン方式に従って撮影テーブル20を体軸CLb方向に間
欠的/連続的に移動させ、こうして被検体100の所要
撮影領域についての全投影データを収集・蓄積する。そ
して、CPU11aは、上記全スキャンの終了後、又は
スキャン実行に追従(並行)して、得られた投影データ
に基づき被検体100のCT断層像を再構成(プロスペ
クティブリコン)し、これを表示装置13に表示する。
の流れを詳細に説明する。図3は実施の形態によるX線
CT撮影処理のフローチャートで、CPU11aにより
実行される。好ましくは、事前に被検体100のスカウ
トスキャンを行った後、この処理に入力する。ステップ
S11では、続く被検体100のアキシャル/ヘリカル
スキャンのためのスキャン計画画面を表示部13に表示
する。ステップS12では、技師が、スキャン計画情報
(スキャンパラメータ,CTイメージの再構成パラメー
タ,フィルム出力時のアディション条件等)を設定す
る。ステップS13では、CPU11aが、上記スキャ
ン計画情報に従ってCTイメージのアディション条件等
を計算し、ステップS14では求めたアディション条件
を画面に表示する。この詳細は後述する。ステップS1
5では設定確認ボタン「CONFIRM」の入力を待
ち、該ボタン「CONFIRM」が入されない場合は、
ステップS12に戻ってスキャン計画情報(アディショ
ン条件を含む)の変更が可能である。
確認ボタン「CONFIRM」が入力されると、ステッ
プS16では上記設定されたスキャンパラメータに従っ
て被検体100のスキャン制御を行う。ステップS17
では被検体100の投影データを収集・蓄積する。ステ
ップS18では所要撮影領域についてのスキャン完了か
否かを判別し、完了でない場合はステップS16に戻
る。
ステップS19ではプロスペクティブリコン(再構成)
パラメータに従って被検体100のX線CTイメージを
再構成する。ステップS20では得られたX線CTイメ
ージを表示装置13に表示する。なお、この画像再構成
及びCTイメージの表示は上記スキャン制御の進行と並
行して行っても良い。
上記スキャンされた投影データ、及び上記再構成された
CT断層像データ等は2次記憶装置16に保存されると
共に、図示しないが、後の必要な時に、上記設定された
アディション条件に従って元の投影データから対応する
アディション数(スライス厚)のCT断層像が再構成さ
れ、フィルムに出力される。
従って説明する。図4にスキャンパラメータの設定画面
を示す。上記ステップS11では表示画面13Aに、続
くアキシャル/ヘリカルスキャンのためのスキャン設定
画面13aが表示され、続くステップS12では、技師
が必要なスキャンパラメータを設定する。一例のスキャ
ンパラメータは、 スキャンタイプ[Scan Type]=アキシャルスキャン 体軸上のスキャン開始位置[Start Loc]=z1 体軸上のスキャン終了位置[End Loc]=z2 スキャン回数[NO.of Scan]=75(4列ディテクタ使用
の場合) スキャン幅[Thick]=1mm(検出列当たり) スキャン時間[Sec]=1秒/ガントリ1回転 X線管の管電圧[kV]=120kV X線管の管電流[mA]=280mA である。これらの設定情報の一部にはデフォルト(既
定)情報が使用され、技師は、必要な部分のみの情報を
入力し、又は変更すれば良い。
[Show Localizer]をクリックすると、画面上側のエリア
13bには被検体100のスカウト像100Aが表示さ
れ、その上に各スキャン位置を示す線(カットライン)
が重ねて表示される。図の実太線はスキャンの開始位置
及び終了位置を表し、また点線は中間の各スキャン位置
を表す。なお、中間スキャン位置の点線表示は省略され
る場合もある。技師は、スカウト像100A上のカット
ライン等を確認すると共に、必要なら、マウスやキーボ
ードにより、スキャン範囲(カットライン等)を変更可
能である。
ティブリコン(再構成)タグ[P-Recon]をクリックす
ると、X線CTイメージの再構成パラメータを入力可能
となる。図5はプロスペクティブリコンパラメータの設
定画面を示し、上記ステップS12では、技師が引き続
き必要なリコン(再構成)パラメータを設定する。CT
イメージ「Q」を取得するための一例のリコンパラメー
タは、 再構成するスライス開始位置[Start Loc]=S200
(S:Superiorを表す) 再構成するスライス終了位置[End Loc]=I100(I:
Inferiorを表す) スライス(イメージ)枚数[NO.of Images]=300枚 被検体のスライス厚[Thick]=1mm 再構成アルゴリズム=デフォルト イメージフィルタ=デフォルト 再構成のマトリクスサイズ=256画素 である。
ム出力のためのアディション条件設定欄が表示され、技
師は、この時点では、X線CTイメージのアディション
数を決定するための大まかな(仮の)情報を設定すれば
良い。一例の設定情報は、 フィルムの枚数f=3 フィルム1枚のコマ数p=20 スカウト像の数m=2(正面、側面) である。これにより、上記ステップS13では、CPU
11aがプロスペクティブリコンパラメータとアディシ
ョン条件情報とに基づきフィルムに出力すべきCTイメ
ージのアディション数を計算する。
算イメージを示す。今、Q=300枚分のオリジナルC
Tイメージから成る3次元CTイメージが得られるとす
ると、各複数枚(通常は10枚以下)のオリジナルCT
イメージに各対応する元の投影データを夫々にアディシ
ョンして記録用CTイメージを再構成することにより、
フィルムの記録枚数を減少させられる。ここで、例えば
アディション数a=5とは、スキャン幅1mmの各オリ
ジナル投影データの5枚分を加算(合成)して、スライ
ス厚5mm相当の記録用CTイメージを再構成すること
を意味する。
時の総コマ数Tは、 T=3×20=60コマ である。但し、この例ではスカウト像の記録に2コマ分
を使用するから、記録用CTイメージで使用できる総コ
マ数kは、 k=60−2=58コマ となる。
メージを58コマに収めるためには、1コマ当たりに収
容(アディション)できるイメージ数aは、 a=300/58≒5.17 となる。しかし、半端分のイメージはアディションでき
ないから、小数点以下を切り捨てると、1コマ当たりに
収容できる最大のイメージ数a=5枚となる。この場合
に、フィルムに出力できないオリジナルCTイメージ
(各1mm厚)の余り数rは、 r=300−5×58=10枚(記録用CTイメージ2
枚分に相当) となる。
ン条件を画面13Aのエリア13dに表示する。これを
図5に示す。一例の表示内容を説明すると、 アディション数a=5 フィルムF1:スカウト像=2,記録用CTイメージ数
=18 フィルムF2:スカウト像=0,記録用CTイメージ数
=20 フィルムF3:スカウト像=0,記録用CTイメージ数
=20 オリジナルCTイメージの余り数r=10 であることが、アイコン(絵文字)や数字を組み合わせ
ることにより、分かり易く表現されている。従って、技
師は、アディション条件を容易に把握及び変更可能とな
る。好ましくは、図6に示す如く、アディション数aに
応じた厚みの記録用CTイメージアイコンを用意し、表
示しても良い。
エリア13dの演算結果の表示に加え、エリア13eに
は、技師が選択可能なアディション条件の選択肢(オプ
ションスイッチ)が表示される。技師は、いずれかのオ
プションスイッチを選択することで、必要ならエリア1
3dの対応するオプション条件表示を確認し、最終的に
アディション条件を決定可能である。以下に各オプショ
ン内容を説明する。
個分のオリジナルCTイメージに対応する記録用CTイ
メージ(=2個分)をフィルムに出力しないで切り捨て
ることを意味する。オプション「0」の選択スイッチは
実際には存在しないが、技師が、上記最初のアディショ
ン演算結果表示を確認した時点で、もし「CONFIR
M」ボタンを押すと、オプション「0」を選択した事に
なる。
録用CTイメージのアディション数を夫々に(a+1)
とすることを意味する。技師がこの選択肢を選ぶと、余
り数r(=10)個分の各記録用CTイメージのアディ
ション数が夫々に(a+1=6)となる。即ち、記録用
CTイメージの例えば最後の10個分の各アディション
数(スライス厚)が通常の「5」では無く、夫々に
「6」となる。
アディション条件は速やかにエリア13dの表示に反映
され、技師はこれを容易に確認できる。即ち、この場合
は、初めの48個分の各記録用CTイメージのアイコン
はアディション数a=5であることが分かる態様(スラ
イス厚み及び又は数字の表現)で表示され、また残りの
10個分の各記録用CTイメージのアイコンはアディシ
ョン数a=6であることが分かる態様(スライス厚み及
び又は数字の表現)で表示される。この時、オリジナル
CTイメージにつき、切り捨ては無いから、余り数r=
0である。従って、技師は、各記録用CTイメージの出
力の態様(スライス厚等)を容易に把握できる。なお、
実際の各記録用CTイメージと共にアディション数の情
報をフィルムに記録しても良い。
イメージのアディション数を(a+r)とすることを意
味する。技師がこの選択肢を選ぶと、1個分の記録用C
Tイメージのアディション数が(a+r=15)とな
る。即ち、記録用CTイメージの例えば最後(好ましく
は重要で無い部分)の1個分のアディション数(スライ
ス厚)が通常の「5」では無く、「15」となる。
ージの余り数rを、r=n×N(但し、nはrの素因
数)に分解すると共に、n個分の各記録用CTイメージ
のアディション数を夫々に(a+N)とすることを意味
する。上記の例に従い、今、オリジナルCTイメージの
余り数r=10とすると、r=10の素因数は、10の
約数で、かつ素数(2,5)のもの、となる。ここで、
素数とは、1以外の正の整数で真の約数(1とそれ自体
の数以外の約数)を持たないものを表す。従って、余り
数r(=10)=n×Nは、 10=2×5 10=5×2 に分解される。
記録用CTイメージのアディション数が夫々に(a+N
=10)となる。又はn=5個分の記録用CTイメージ
のアディション数が夫々に(a+N=7)となる。技師
は、更にこれらの内のいずれか1つを選択可能である。
なお、図5には、このような更なる選択スイッチを代表
するものとして、オプションスイッチ「4」が示されて
いる。
ィルムパラメータを変更したり、又はエリア13aのプ
ロスペクティブリコンパラメータを変更すると、処理は
ステップS13に戻り、新たなアディション条件が演算
され、その演算結果がエリア13dに表示される。
伴って説明をしたが、本発明がこれらの数値例に限定さ
れるものでないことは明らかである。
述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構
成、制御、処理及びこれらの組み合わせの様々な変更が
行えることは言うまでも無い。
CTイメージの無駄(余白)のないフィルム出力を可能
とすると共に、その出力計画を容易に行えるため、X線
CT撮影の迅速化、及び益々増大するCTイメージの効
率よい記録(保存)に寄与するところが極めて大きい。
ある。
ャートである。
る。
を示す図である。
する図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 被検体を挟んで相対向するX線管及びX
線検出器を備え、X線検出器の検出信号に基づき被検体
のCT断層像を再構成するX線CT装置において、 再構成するオリジナルCTイメージ数Qを設定する手段
と、 フィルム上に記録可能な記録用CTイメージのコマ数k
を設定する手段と、 前記設定されたオリジナルCTイメージ数Qとコマ数k
とに基づき、1コマ当たりに出力すべき記録用CTイメ
ージのアディション数aを、 a=[Q/k] 但し、演算子[ ]は小数点以下切捨
を表す により求めると共に、前記小数点以下の切捨によりアデ
ィションの対象外となるオリジナルCTイメージの余り
数rを、 r=Q−a×k により求める演算手段と、 前記演算結果に基づき記録用CTイメージのアディショ
ン条件を決定可能な1又は2以上の選択肢を提示する選
択手段とを備えることを特徴とするX線CT装置。 - 【請求項2】 コマ数kの設定手段は、フィルム数と1
フィルム当たりのコマ数の各指定入力に基づき求めた総
コマ数からフィルムに記録すべきスカウト像の数を差し
引いて前記コマ数kを生成し、設定することを特徴とす
る請求項1に記載のX線CT装置。 - 【請求項3】 選択手段は、r個分のオリジナルCTイ
メージに対応する記録用CTイメージを切り捨てる選択
肢を含むことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装
置。 - 【請求項4】 選択手段は、r個分の各記録用CTイメ
ージのアディション数を夫々に(a+1)とする選択肢
を含むことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装
置。 - 【請求項5】 選択手段は、1個分の記録用CTイメー
ジのアディション数を(a+r)とする選択肢を含むこ
とを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。 - 【請求項6】 選択手段は、オリジナルCTイメージの
余り数rを、r=n×N(但し、nはrの素因数)に分
解すると共に、n個分の各記録用CTイメージのアディ
ション数を夫々に(a+N)とする選択肢を含むことを
特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。 - 【請求項7】 選択手段は、各記録用CTイメージのア
イコン表示と共に対応するアディション数を表示するこ
とを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1つに記載の
X線CT装置。 - 【請求項8】 コンピュータに請求項1に記載の演算手
段を実現させるためのプログラム。
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---|---|---|---|
JP2001187810A JP4772218B2 (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | X線ct装置及びプログラム |
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JP4772218B2 JP4772218B2 (ja) | 2011-09-14 |
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- 2001-06-21 JP JP2001187810A patent/JP4772218B2/ja not_active Expired - Fee Related
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