JP2003009310A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置

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JP2003009310A JP2001191165A JP2001191165A JP2003009310A JP 2003009310 A JP2003009310 A JP 2003009310A JP 2001191165 A JP2001191165 A JP 2001191165A JP 2001191165 A JP2001191165 A JP 2001191165A JP 2003009310 A JP2003009310 A JP 2003009310A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行経路の燃料消費量を抑制しながら制駆動
力特性を改善する。 【解決手段】 燃料を使って発電を行う発電装置1,2
と、車両の駆動輪に連結されるモーター4と、発電装置
1,2およびモーター4との間で電力の授受を行うバッ
テリー15とを有するハイブリッド車両の制御装置に適
用される。そして、道路に関する情報(道路情報)を内
蔵するとともに外部から入手し、道路情報に基づいて車
両の走行経路を探索または予測するナビゲーション装置
と、探索または予測した走行経路上の一地点Pまでを分
割する経路分割手段と、分割区間ごとの道路情報に基づ
いてバッテリー15の充放電量を計画する手段であっ
て、地点Pに近い区間の道路情報ほど充放電量計画に対
する影響が小さくなるように充放電量を計画する充放電
計画手段16と、充放電量の計画に応じて発電装置1,
2とモーター4の運転点を調整する運転点調整手段16
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の駆動源により
走行するハイブリッド車両の制御装置に関し、特に、燃
料消費量を改善するものである。
【0002】
【従来の技術】走行経路における渋滞情報、標高情報、
車線数などの道路に関する情報(道路情報)を交通情報
受信装置およびナビゲーション装置から入手し、それら
の道路情報に基づいてバッテリーの充放電を計画するよ
うにしたハイブリッド車両の制御装置が知られている
(例えば特開平10−150701号公報参照)。この
装置では、道路情報に基づいて良燃費を実現するように
目的地までのバッテリー蓄電量目標値を計画するととも
に、バッテリーの蓄電量が計画した目標値と一致するよ
うにエンジンとモーターの運転点を調整している。
【0003】また、本出願人は、走行経路の道路情報に
基づいてバッテリーの充放電を計画するハイブリッド車
両の制御装置を提案している(特願2001−0310
30号)。この装置では、バッテリーの蓄電量や充放電
量を直接、計画する代わりに、計画を決定づけるパラメ
ーター「SOC換算指標」を演算し、その演算値に基づ
いてエンジンとモーターの運転点を調整する。「SOC
換算指標」はエンジンの燃料消費効率と対応させた指標
であり、目的地におけるバッテリー蓄電量を目標値に一
致させるという条件を満たしつつ経路を良燃費で走行す
る値として、走行経路の道路情報を基に演算する。車両
の制御装置は、演算した「SOC換算指標」、車速検出
値および制駆動力指令値に基づいてエンジンとモーター
の運転点を決定し、調整することによって、「SOC換
算指標」に対応するエンジン燃料消費効率で車両を制駆
動させ、燃料消費量を抑制するというものである。
【0004】ところで、ハイブリッド車両は、モーター
のみ、あるいはモーターとエンジンを駆動源としている
が、上り坂が続くような状況においてはモーターによる
駆動力を長い時間にわたって維持するために、バッテリ
ーの蓄電量を予め多くしておくことが望まれる。このよ
うな要望に対し、上記ハイブリッド車両の制御装置で
は、車両の走行経路上の各種道路情報に基づき上り坂手
前でバッテリー蓄電量を所定値以上にしておくように、
「SOC換算指標」を演算する方法も提案している。こ
の方法によれば、上り坂でモーターによる駆動力をより
長く維持できるといった効果を得ることができる。
【0005】このように、提案した上記ハイブリッド車
両の制御装置は、車両が走行する経路上の道路情報を基
に、バッテリーの充放電を直接的に、あるいは間接的に
計画し、その計画に沿ってエンジンとモーターの運転点
を調整することにより、良好な燃費や制駆動力特性を実
現できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ハイブリッド車両の制御装置では、出発地から遠い地点
ほど出発地で入手した道路情報と実際に通行するときの
道路情報との差が大きくなることを考慮せずに、バッテ
リーの充放電を計画しているので、燃料消費量をより抑
制し、制駆動力特性をさらに改善する余地がある。
【0007】出発地で入手した道路情報と実際に通行す
るときの道路情報との差が大きくなる要因としては、第
1に走行経路の逸脱が上げられる。運転者は、常にナビ
ゲーション装置の誘導する経路に沿って走行するとは限
らず、道路状況に応じて経路を変更したり、寄り道の欲
求により一時的あるいは完全に経路を逸脱することは、
日常的によくあることである。特に、誘導経路上の出発
地付近の地点Aを通過する確度と出発地から離れた地点
Bを通過する確度とを比較すると、地点Bの方が脇道が
多く経路を逸脱する機会が多いため、地点Bを通過する
確度は地点Aを通過する確度よりも低いと考えられる。
したがって、出発地から遠くなるほど、出発地で入手し
た道路情報と実際に通行するときの道路情報との差が大
きくなる。
【0008】第2の要因として渋滞が上げられる。渋滞
状況は時々刻々と変化するので、出発地で入手した渋滞
情報と実際に通過するときの渋滞情報との間には差が生
じやすい。特に、出発地から遠く離れた地点ほど車両が
その地点へ到達するまでに時間を要するので、差は大き
くなる。
【0009】本発明の目的は、走行経路の燃料消費量を
抑制しながら制駆動力特性を改善することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】一実施の形態の構成を示
す図1および図2に対応づけて本発明を説明すると、 (1) 請求項1の発明は、燃料を使って発電を行う発
電装置1,2と、車両の駆動輪に連結されるモーター4
と、発電装置1,2およびモーター4との間で電力の授
受を行うバッテリー15とを有するハイブリッド車両の
制御装置に適用される。そして、道路に関する情報(道
路情報)を内蔵するとともに外部から入手し、道路情報
に基づいて車両の走行経路を探索または予測するナビゲ
ーション装置33と、探索または予測した走行経路上の
一地点Pまでを分割する経路分割手段33と、分割区間
ごとの道路情報に基づいてバッテリー15の充放電量を
計画する手段であって、地点Pに近い区間の道路情報ほ
ど充放電量計画に対する影響が小さくなるように充放電
量を計画する充放電計画手段16と、充放電量の計画に
応じて発電装置1,2とモーター4の運転点を調整する
運転点調整手段16とを備え、これにより上記目的を達
成する。 (2) 請求項2の発明は、燃料を使って発電を行う発
電装置1,2と、車両の駆動輪に連結されるモーター4
と、発電装置1,2およびモーター4との間で電力の授
受を行うバッテリー15とを有するハイブリッド車両の
制御装置に適用される。そして、道路に関する情報(道
路情報)を内蔵するとともに外部から入手し、道路情報
に基づいて車両の走行経路を探索または予測するナビゲ
ーション装置33と、探索または予測した走行経路上の
一地点Pまでを分割する経路分割手段56と、道路情報
に基づいて分割区間ごとの車両通過時点における渋滞度
を予測する渋滞度予測手段16と、分割区間ごとの予測
渋滞度に基づいてバッテリー15の充放電量を計画する
充放電計画手段16と、充放電量計画に応じて発電装置
1,2とモーター4の運転点を調整する運転点調整手段
16とを備え、これにより上記目的を達成する。 (3) 請求項3の発明は、燃料を使って発電を行う発
電装置1,2と、車両の駆動輪に連結されるモーター4
と、発電装置1,2およびモーター4との間で電力の授
受を行うバッテリー15とを有するハイブリッド車両の
制御装置に適用される。そして、道路に関する情報(道
路情報)を内蔵するとともに外部から入手し、道路情報
に基づいて車両の走行経路を探索または予測するナビゲ
ーション装置33と、探索または予測した走行経路上の
一地点Pまでを分割する経路分割手段33と、道路情報
に基づいて分割区間ごとの車両通過時点における渋滞度
を予測する渋滞度予測手段16と、分割区間ごとの道路
情報と予測渋滞度とに基づいてバッテリー15の充放電
量を計画する手段であって、地点Pに近い区間の道路情
報および予測渋滞度ほど充放電量計画に対する影響が小
さくなるように充放電量を計画する充放電計画手段16
と、充放電量計画に応じて発電装置1,2とモーター4
の運転点を調整する運転点調整手段16とを備え、これ
により上記目的を達成する。 (4) 請求項4のハイブリッド車両の制御装置は、充
放電計画手段16によって、分割区間までの分岐道路数
が多くなるほど分割区間の道路情報が充放電量計画に与
える影響が小さくなるように、充放電量を計画するよう
にしたものである。 (5) 請求項5のハイブリッド車両の制御装置は、充
放電計画手段16によって、分割区間までの道のりが長
くなるほど分割区間の道路情報が充放電計画に与える影
響が小さくなるように、充放電量を計画するようにした
ものである。 (6) 請求項6のハイブリッド車両の制御装置は、充
放電計画手段16によって、分割区間までの到達予想時
間が長くなるほど分割区間の道路情報が充放電計画に与
える影響が小さくなるように、充放電量を計画するよう
にしたものである。 (7) 請求項7のハイブリッド車両の制御装置は、渋
滞度予測手段16によって、現在地の前記道路情報に含
まれる渋滞情報に基づいて分割区間ごとの渋滞度に応じ
た平均通過車速mvsp1を演算するとともに、過去の走行
履歴に基づいて分割区間ごとの平均通過車速mvsp2をを
演算し、地点Pに近い区間ほど平均通過車速mvsp2に高
い重みを付けて平均通過車速mvsp1と平均通過車速mvsp2
とを加重加算し、分割区間ごとの渋滞度を表す平均通過
車速mvspを演算するようにしたものである。 (8) 請求項8のハイブリッド車両の制御装置は、重
みを、現在地から分割区間まで予測所要時間が長いほど
小さい値を付けるようにしたものである。 (9) 請求項9のハイブリッド車両の制御装置は、分
割区間ごとの平均通過車速mvsp2を実際の走行データに
基づいて更新するようにしたものである。 (10) 請求項10のハイブリッド車両の制御装置
は、過去の走行履歴に基づいて現在の道路情報に含まれ
る渋滞情報の確からしさを求め、この確からしさにより
平均通過車速mvspを補正するようにしたものである。 (11) 請求項11のハイブリッド車両の制御装置
は、渋滞度予測手段16によって、現在の道路情報に含
まれる渋滞情報に基づいて分割区間ごとの渋滞度の変化
を表す平均通過車速を演算するようにしたものである。 (12) 請求項12のハイブリッド車両の制御装置
は、渋滞度予測手段16によって、渋滞を誘発するイベ
ント情報に基づいてイベント発生中を検出し、イベント
発生中は走行経路上のイベント地点に向かう分割区間で
は渋滞が悪化すると予測するようにしたものである。 (13) 請求項13のハイブリッド車両の制御装置
は、渋滞度予測手段16によって、渋滞を誘発するイベ
ント情報に基づいてイベント完了を検出し、イベント完
了後は走行経路上のイベント地点に向かう分割区間では
渋滞が緩和すると予測するようにしたものである。
【0011】上述した課題を解決するための手段の項で
は、説明を分かりやすくするために一実施の形態の図を
用いたが、これにより本発明が一実施の形態に限定され
るものではない。
【0012】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、走行
経路上の一地点Pに近い区間の道路情報ほどバッテリー
充放電量の計画に対する影響が小さくなるように、分割
区間ごとの道路情報に基づいてバッテリーの充放電量を
計画し、その充放電量計画に応じて発電装置とモーター
の運転点を調整するようにした。これにより、走行経路
の逸脱に起因した、現在地から遠い区間ほど現在地で入
手した道路情報と実際に走行するときの道路情報との差
が大きくなるという問題が解消され、走行経路の燃料消
費量を抑制しながら制駆動力特性を改善することができ
る。 (2) 請求項2の発明によれば、道路情報に基づいて
分割区間ごとの車両通過時点における渋滞度を予測し、
この予測渋滞度に基づいてバッテリーの充放電量を計画
し、その充放電量計画に応じて発電装置とモーターの運
転点を調整するようにした。これにより、渋滞状況の変
化に起因した、現在地から遠い区間ほど現在地で入手し
た渋滞情報と実際に走行するときの渋滞状況との差が大
きくなるという問題が解消され、走行経路の燃料消費量
を抑制しながら制駆動力特性を改善することができる。 (3) 請求項3の発明によれば、道路情報に基づいて
分割区間ごとの車両通過時点における渋滞度を予測し、
走行経路上の一地点Pに近い区間の道路情報および予測
渋滞度ほどバッテリー充放電量の計画に対する影響が小
さくなるように、分割区間ごとの道路情報と予測渋滞度
とに基づいてバッテリーの充放電量を計画し、その充放
電量計画に応じて発電装置とモーターの運転点を調整す
るようにした。これにより、走行経路の逸脱と渋滞状況
の変化に起因した、現在地から遠い区間ほど現在地で入
手した道路情報と実際に走行するときの道路情報との差
が大きくなるという問題が解消され、走行経路の燃料消
費量を抑制しながら制駆動力特性を改善することができ
る。 (4) 請求項4の発明によれば、分割区間までの分岐
道路数が多くなるほど分割区間の道路情報が充放電量計
画に与える影響が小さくなるように充放電量を計画する
ようにしたので、走行経路上の道路分岐数の増加に応じ
て走行経路逸脱の可能性が増加する傾向を反映させた適
切なバッテリー充放電量を計画することができる。 (5) 請求項5の発明によれば、分割区間までの道の
りが長くなるほど分割区間の道路情報が充放電計画に与
える影響が小さくなるように充放電量を計画するように
したので、分割区間までの道のりの増加に応じて走行経
路逸脱の可能性が増加する傾向を反映させた適切なバッ
テリー充放電量を計画することができる。 (6) 請求項6の発明によれば、分割区間までの到達
予想時間が長くなるほど分割区間の道路情報が充放電計
画に与える影響が小さくなるように充放電量を計画する
ようにしたので、分割区間までの到達予想時間の増加に
応じて走行経路逸脱の可能性が増加する傾向を反映させ
た適切なバッテリー充放電量を計画することができる。 (7) 請求項7の発明によれば、現在地の道路情報に
含まれる渋滞情報に基づいて分割区間ごとの渋滞度に応
じた平均通過車速mvsp1を演算するとともに、過去の走
行履歴に基づいて分割区間ごとの平均通過車速mvsp2を
を演算し、走行経路上の一地点Pに近い区間ほど平均通
過車速mvsp2に高い重みを付けて平均通過車速mvsp1と平
均通過車速mvsp2とを加重加算し、分割区間ごとの渋滞
度を表す平均通過車速mvspを演算するようにした。これ
により、走行経路上の一地点Pに近い区間の正確な渋滞
度を表す平均通過車速mvspを求めることができる。 (8) 請求項8の発明によれば、現在地から分割区間
まで予測所要時間が長いほど小さい重みを付けるように
したので、分割区間への到達予想時間に応じた正確な渋
滞度を表す平均通過車速mvspを演算することができる。 (9) 請求項9の発明によれば、分割区間ごとの平均
通過車速mvsp2を実際の走行データに基づいて更新する
ようにした。周辺の道路整備などで通常の平均通過車速
mvsp2が変化するような場合でも、常に最新の道路状況
を反映した正確な平均通過車速mvspを得ることができる
上に、運転者の運転個性を反映させた平均通過車速mvsp
を学習することができ、バッテリーの充放電量計画に運
転者の運転個性を考慮することができる。 (10) 請求項10の発明によれば、過去の走行履歴
に基づいて現在の道路情報に含まれる渋滞情報の確から
しさを求め、その確からしさにより平均通過車速mvspを
補正するようにした。VICSなどから得られる渋滞情
報は、必ずしもバッテリー充放電量を計画する際の情報
として適しているとは限らない。例えばある交差点にお
いて、走行経路は直進であり、直進車線が順調に流れて
いるにも拘わらず、信号の「右折」レーンが混雑してい
るためにVICSが「渋滞中」の情報を提供する場合な
どがある。このような場合に対しても、VICSが「渋
滞中」であるにも拘わらず実際には「渋滞なし」であっ
たという確率を過去の走行履歴から割り出し、その確率
を考慮してVICSから得られる渋滞情報を補正するこ
とができるようになった。このように、過去の履歴に基
づいて渋滞情報の確からしさを演算し、その確からしさ
に応じた信頼度で渋滞度情報を活用できる。 (11) 請求項11の発明によれば、現在の道路情報
に含まれる渋滞情報に基づいて分割区間ごとの渋滞度の
変化を表す平均通過車速を演算するようにしたので、渋
滞の悪化または緩和の傾向を考慮して各分割区間に到達
する時点における渋滞度を正確に求めることができる。 (12) 請求項12および請求項13の発明によれ
ば、渋滞を誘発するイベント情報に基づいてイベント発
生中を検出し、イベント発生中は走行経路上のイベント
地点に向かう分割区間では渋滞が悪化すると予測する。
また、渋滞を誘発するイベント情報に基づいてイベント
完了を検出し、イベント完了後は走行経路上のイベント
地点に向かう分割区間では渋滞が緩和すると予測するよ
うにした。これにより、車両が到達する時点における正
確な渋滞度を予測することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に一実施の形態の構成を示
す。図において、太い実線は機械力の伝達経路を示し、
破線は電力線を示す。また、細い実線は制御線を示し、
二重線は油圧系統を示す。
【0014】このハイブリッド車両のパワートレイン
は、モーター1、エンジン2、クラッチ3、モーター
4、無段変速機5、減速装置6、差動装置7および駆動
輪8から構成される。エンジン2とモーター4との間に
はクラッチ3が介装され、モーター1の出力軸、エンジ
ン2の出力軸およびクラッチ3の入力軸が互いに連結さ
れるとともに、クラッチ3の出力軸、モーター4の出力
軸および無段変速機5の入力軸が互いに連結される。
【0015】クラッチ3締結時はエンジン2とモーター
4が車両の推進源となり、クラッチ3解放時はモーター
4のみが車両の推進源となる。エンジン2とモーター4
のいずれか一方または両方の駆動力は、無段変速機5、
減速装置6および差動装置7を介して駆動輪8へ伝達さ
れる。無段変速機5には油圧装置9から圧油が供給さ
れ、ベルトのクランプと潤滑がなされる。油圧装置9の
オイルポンプ(不図示)はモーター10により駆動され
る。
【0016】モータ1,4,10は三相同期電動機また
は三相誘導電動機などの交流機であり、モーター1は主
としてエンジン始動と発電に用いられ、モーター4は主
として車両の推進と制動に用いられる。また、モーター
10は油圧装置9のオイルポンプ駆動用である。なお、
モーター1,4,10には交流機に限らず直流電動機を
用いることもできる。また、クラッチ3締結時に、モー
ター1を車両の推進と制動に用いることもでき、モータ
ー4をエンジン始動や発電に用いることもできる。
【0017】クラッチ3はパウダークラッチであり、伝
達トルクを調節することができる。なお、このクラッチ
3に乾式単板クラッチや湿式多板クラッチを用いること
もできる。無段変速機5はベルト式やトロイダル式など
の無段変速機であり、変速比を無段階に調節することが
できる。
【0018】モーター1,4,10はそれぞれ、インバ
ーター11,12,13により駆動される。インバータ
ー11〜13は共通のDCリンク14を介してメインバ
ッテリー15に接続されており、メインバッテリー15
の直流充電電力を交流電力に変換してモーター1,4,
10へ供給するとともに、モーター1,4の交流発電電
力を直流電力に変換してメインバッテリー15を充電す
る。なお、インバーター11〜13は互いにDCリンク
14を介して接続されているので、回生運転中のモータ
ーにより発電された電力をメインバッテリー15を介さ
ずに直接、力行運転中のモーターへ供給することができ
る。メインバッテリー15には、リチウム・イオン電
池、ニッケル・水素電池、鉛電池などの各種電池や、電
機二重層キャパシターいわゆるパワーキャパシターを用
いることができる。
【0019】車両コントローラー16はマイクロコンピ
ューターとメモリなどの周辺部品から構成され、モータ
ー1、4、10の回転速度や出力トルク、エンジン2の
回転速度や出力トルク、クラッチ3の締結と解放、無段
変速機5の変速比など制御する。
【0020】車両コントローラー16には、図2に示す
ように、キースイッチ20、ブレーキスイッチ21、ア
クセル開度センサー22、車速センサー23、バッテリ
ー温度センサー24、バッテリーSOCセンサー25、
エンジン回転速度センサー26、スロットルセンサー2
7などが接続される。
【0021】キースイッチ20は車両のキーがON位置ま
たはSTART位置に設定されるとオン(閉路)する。ブレ
ーキスイッチ21はブレーキペダル(不図示)の踏み込
み状態を検出し、アクセル開度センサー22はアクセル
ペダルの踏み込み量(以下、アクセル開度と呼ぶ)を検
出する。車速センサー23は車両の走行速度を検出し、
バッテリー温度センサー24はメインバッテリー15の
温度を検出する。また、バッテリーSOCセンサー25
はメインバッテリー15の充電状態(SOC;State Of
Charge)を検出し、エンジン回転速度センサー26は
エンジン2の回転速度を検出する。さらに、スロットル
開度センサー27はエンジン2のスロットルバルブ開度
を検出する。
【0022】車両コントローラー16にはまた、エンジ
ン2の燃料噴射装置30、点火装置31、スロットルバ
ルブ制御装置32、ナビゲーションシステム33などが
接続される。コントローラー16は燃料噴射装置30を
制御してエンジン2への燃料の供給と停止および燃料噴
射量を調節するとともに、点火装置31を制御してエン
ジン2の点火を行い、スロットルバルブ調整装置33を
制御してエンジン2のトルクを調節する。
【0023】車両コントローラー16は、マイクロコン
ピューターのソフトウエア形態により構成されるSOC
換算指標演算部16bとエンジン/モーター運転点演算
部16cを有する。これらのSOC換算指標演算部16
bとエンジン/モーター運転点演算部16cについては
後述する。
【0024】ナビゲーションシステム33は、図2に示
すように、現在地および走行方向を検出するGPS5
1、VICSから渋滞情報やイベント情報(工事・事故
・祭りなどの地域イベント)を受信する路車間通信装置
52、道路種別、車線数、道路曲率半径、標高あるいは
道路勾配、過去の統計に基づいた通常の平均通過車速あ
るいは平均通過車速の変化率、交差点・トンネル・踏切
・料金所などの有無、制限速度などの規制情報、市街路
・山岳路などの地域情報など、種々の道路に関する情報
(以下、道路情報と呼ぶ)を記憶したDVD−ROM形
態の地図データベース53、運転者が目的地を設定する
目的地設定パネル54、目的地までの誘導経路を探索す
るとともに、その誘導経路に沿って運転者を誘導する誘
導/予測経路算出装置55の他に、探索あるいは予測し
た目的地までの経路を分割する経路分割部56と、目的
地におけるメインバッテリー15の目標SOC(t_SO
C)を設定する目標SOC設定部58とを備える。な
お、道路情報には、地図データべーつ53に記憶されて
いる情報の他に、GPS51により検出される車両の現
在地、路車間通信装置52で受信される渋滞情報やイベ
ント情報などが含まれる。
【0025】地図データベース53内の通常の平均通過
車速あるいは平均通過車速の変化率については、統計デ
ータに基づき道路区間ごとに時間帯および曜日に応じて
記憶されている。誘導/予測経路算出装置55は、経路
誘導を行っていないときには車両の位置と進行方向の情
報およびメモリに記憶している過去の走行経路から、車
両の目的地および走行経路を予測する。例えば、車両が
通勤経路や日常よく走行する経路を走行していることを
検出し、過去の走行時の情報から通勤先やスーパーなど
の目的地を特定して走行経路を予測する。
【0026】また、ナビゲーションシステム33の経路
分割部56は、探索あるいは予測した目的地までの経路
を分割し、分割した区間ごとの道路情報を車両コントロ
ーラー16へ送信する。この実施の形態では、目的地ま
での距離を単純にm(m>1)等分して区分する例を示
す。なお、経路の分割方法はこの実施の形態に限定され
ず、例えば、勾配変化地点、交差点、道路種別変化地
点、渋滞開始地点、渋滞終了地点、高速道路の料金所な
ど、道路情報が変化する点や特徴ある点を経路の分割点
として分割してもよい。車両コントローラー16へ送る
区間ごとの道路情報としては、区間ごとの道のり、平均
勾配、道路種別、車線数、VICSから受信した渋滞度
合い、イベント地点までの道のり情報、現在の時間帯お
よび曜日に応じた通常の平均通過車速あるいは平均通過
車速の変化率、交差点数、料金所の有無、踏切の有無、
制限速度、市街路・山岳路などの地域情報とする。
【0027】さらに、ナビゲーション装置33の目標S
OC設定部58は、目的地におけるメインバッテリー1
5の目標SOC(t_SOC)を決定し、車両コントローラ
ー16へ送信する。以下では、目標SOC(t_SOC)を
道路環境によらず単純に一定値(例えば70%)とする
が、他にも目的地の標高に応じて決定する方法、例えば
標高が高いほど下り坂でのエネルギーをメインバッテリ
ー15へ回収できることを期待して、小さい目標SOC
(t_SOC)を設定してもよい。
【0028】ここで、目的地までの経路途中において
は、メインバッテリー15のSOCが必ずしもこの目標
SOC(t_SOC)となる必要はなく、走行中にこの目標
SOC(t_SOC)に基づいてエンジン2とモーター1,
4の運転点を決定するものではないことを補足してお
く。
【0029】ナビゲーションシステム33は、目的地の
変更、誘導経路の逸脱、あるいは渋滞状況の変化があっ
たかどうかを経路分割点通過ごと、あるいは一定時間ご
と、あるいは一定走行距離ごとに確認する。そして、い
ずれかがあったときは、目的地までの誘導経路を再探索
あるいは再予測した上で経路を分割し、分割した区間ご
との道路情報を車両コントローラー16へ再送信する。
目的地が変更された場合は目標SOC(t_SOC)も再設
定し、車両コントローラー16へ再送信する。
【0030】図3は、ナビゲーションシステム33の演
算処理ルーチンを示すフローチャートである。ナビゲー
ションシステム33は、キースイッチ20がオンしてい
る間、このルーチンを繰り返し実行する。ステップ1に
おいて車両の現在地を検出する。続くステップ2で目的
地の新規入力または変更、あるいは誘導経路からの逸
脱、渋滞状況の変化があったかどうかを確認し、何もな
かった場合はステップ8へ進み、現在位置情報を車両コ
ントローラー16へ送信する。
【0031】一方、目的地の新規入力または変更、誘導
経路からの逸脱、渋滞状況の変化のいずれかがあった場
合はステップ3へ進み、誘導経路を探索する。次に、ス
テップ4で誘導経路をm分割し、ステップ5ではm分割
された経路区間ごとの道路環境情報を抽出する。ステッ
プ6において目的地での目標SOC(t_SOC)を決定
し、ステップ7でm分割された経路区間ごとの道路環境
情報と目標SOC(t_SOC)とを車両コントローラー1
6へ送信する。
【0032】なお、この実施の形態では「目的地」まで
の誘導経路を分割し、そこまでの道路情報を車両コント
ローラー16へ送信するとしているが、目的地までの道
のりが予め設定された道のりより長いと判断される場合
には、目的地からD0[km]程度の距離にある経路上の1
点(地点P)までを分割し、そこまでの道路情報を車両
コントローラー16へ送信するようにしてもよい。D0
[km]は、走行経路の逸脱や渋滞状況の変化があっても充
分に燃料消費量を抑制でき、かつ制駆動力特性を改善で
きる値とするのが望ましい。
【0033】車両コントローラー16は、ナビゲーショ
ンシステム33から受信した分割区間ごとの道路情報お
よび目的地の目標SOC(t_SOC)および現在位置と、
バッテリーSOCセンサー25により検出したSOC検
出値とに基づいて、SOC換算指標SOCcを演算す
る。そして、SOC換算指標SOCc、アクセル開度検
出値および車速検出値に応じて、目的地までの経路途中
のエンジン2、モーター1,4、クラッチ3および無段
変速機5の運転点を演算し、実現する。
【0034】ここで、SOC換算指標SOCcが大きい
ときは、バッテリー充電のための単位燃料増加量当たり
の充電電力増加量が多くなるような、つまりバッテリー
充電時の燃料の利用効率が高くなるような場合にだけ充
電を行うようにエンジン/モーター運転点を決定し、反
対にSOC換算指標SOCcが小さいときにはバッテリ
ー充電時の燃料の利用効率が低い場合でも充電を行うよ
うにエンジン/モーター運転点を決定する。
【0035】図4はSOC換算指標SOCcの演算処理
ルーチンを示すフローチャートである。車両コントロー
ラー16は所定時間ごとにこの演算処理ルーチンを実行
する。ステップ11において現在のSOCを検出し、d_
SOCとする。続くステップ12ではナビゲーションシス
テム33から新しいデータ、すなわちm分割した区間wa
y(j)(j=1〜m)ごとの道路情報を新しく受信したかどうか
を確認し、新しいデータを受信した場合はステップ13
へ進み、受信しなかった場合はステップ31へ進む。
【0036】区間way(j)ごとの道路情報を新しく受信し
た場合は、ステップ13で車両の動力性能を考慮して区
間way(j)ごとの道路情報に応じたSOCの上下限値を設
定する。例えば、図5に示すようにway(k)から先5kmに
わたって上り坂が続くと見込まれる場合には、モーター
による駆動力を十分に持続させるためにway(k-1)におけ
る下限値を50%とし、10kmにわたって上り坂が続く
場合には下限値を60%といった具合に設定する。同様
に、下り坂が所定距離継続すると見込まれる場合には、
下り坂での回生制動特性を確保すべく、下り坂の継続距
離に応じたSOC上限値を設定する。
【0037】ステップ14では、SOC換算指標に対す
る各区間ごとの重み付けλ(j)を設定する。重み付けλ
(j)の設定に際して、出発点から各区間way(j)の始点ま
でにわたって存在する分岐道路の数num(j)を各区間の道
路情報に基づいて演算する。このとき、num(1)≦num(2)
≦num(3)≦・・・≦num(m)である。分岐数num(j)に対
し、予め記憶させてある図6に示す特性テーブルを表引
き演算することによって、区間ごとの重み付けλ(j)を
導出する。なお、num(j)に数える分岐経路は、主要な幹
線道路のみとしてもよい。また、車両が通行する頻度を
記憶しておき、通行する頻度が高い分岐を頻度に応じて
整数倍して数えるなどの工夫をしてもよい。重み付けλ
(j)の演算結果例を図7に示す。
【0038】重み付けλ(j)を演算する別の方法として
は、出発地点からの道のりに応じて決める方法がある。
重み付けλ(j)の設定に際して、出発点から各区間way
(j)の始点までの道のりdst(j)[km]を各区間の道路情報
に基づいて演算する。このとき、dst(1)≦dst(2)≦dst
(3)≦・・・≦dst(m)である。道のりdst(j)に対し、予
め記憶させてある図6と同様の特性テーブルを表引き演
算することによって、区間ごとの重み付けλ(j)を導出
する。道のりdst(j)としては、出発点から各区間の中間
点までの道のりとする方法などとしてもよい。
【0039】重み付けλ(j)を演算する別の方法として
は、出発地点からの予測到達時間に応じて求める方法が
ある。重み付けλ(j)の設定に際して、出発点から各区
間way(j)の始点までの予測所要時間rch(j)[h]を各区間
の道路情報に基づいて演算する。この予測所要時間の演
算方法については後述する。予測所要時間rch(j)〔rch
(1)≦rch(2)≦rch(3)≦・・・≦rch(m)〕に対し、予め
記憶させてある図6と同様の特性テーブルを表引き演算
することによって、区間ごとの重み付けλ(j)を導出す
る。
【0040】より簡便に重み付けλ(j)を設定する方法
としては、区間番号jに対して単調減少となる特性値を
表引き演算して設定する方法や、ρ(0<ρ<1、例え
ばρ=0.99)の(j-1)乗値として、j番目の区間の
重みを設定する方法などもある。
【0041】図4のステップ15において、車両到達時
における各区間の渋滞度を演算する。渋滞度の演算方法
を図8のフローチャートにより説明する。図8のステッ
プ41においてカウンター値kに1を設定する。続くス
テップ42で、VICSから得られたk番目の区間の渋
滞度jam0(k)に基づいてk番目の区間の平均通過車速mvs
p1(k)[km/h]を求める。
【0042】なお、この実施の形態では「順調」の場合
はjam0(k)=1、「混雑」の場合はjam0(k)=2、「渋
滞」の場合はjam0(k)=3とする。平均通過車速mvsp1
(j)は、道路種別と渋滞度合いjam0(j)とによって図9に
示すように予め対応づけられている。例えば、道路種別
が都市間高速道路で渋滞度jam0(j)が1のときには平均
通過車速mvsp1(j)=90km/hとし、道路種別が片側2車
線の一般道で渋滞度jam0(j)が1のときには平均通過車
速mvsp1(j)=30km/hとし、道路種別が片側2車線の一
般道で渋滞度jam0(j)が3のときには平均通過車速mvsp1
(j)=8km/hとする。
【0043】ステップ43では、k番目の区間の始点に
到達するまでの予測所要時間rch(k)を演算する。k=1
のときrch(1)=0とし、k≧2のときには予測所要時間
rch(k)を、上述した道のりdst(j)を用いて次式で求め
る。
【数1】rch(k)=rch(k-1)+dst(k-1)/mvsp(k-1) なお、mvsp(k-1)については後述する。ステップ44で
は、k番目の区間の道路リンク番号ID、走行日の曜日
DY、k番目の区間の始点に到達するまでの予測所要時
間rch(k)にしたがって、k番目の区間における通常の平
均通過車速mvsp2(k)を算出する。具体的には、ナビゲー
ションシステム33の地図データベース53から該当す
るデータを読み出してメモリmvsp2(k)にその値をセット
する。
【0044】ステップ45において、k番目の区間での
車両通過時の平均通過車速mvsp(k)を導出する際に用い
る重み付けα(k)を求める。α(k)[1≧α(k)≧0]は、
予測所要時間rch(k)を用いて図10に示す特性から表引
き演算する。重み付けα(k)は予測所要時間rchが0のと
き1をとり、予測所要時間rchの増加につれて0まで単
調減少する特性としておく。ステップ46では、渋滞度
に応じた平均通過車速mvsp1(k)と通常の平均通過車速mv
sp2(k)とに基づいて、k番目の区間における渋滞度を表
す平均通過車速mvsp(k)[km/h]を次式で演算する。
【数2】 mvsp(k)=α(k)×mvsp1(k)+(1−α(k))×mvsp2(k)
【0045】ステップ47において、カウンター値kを
インクリメントし、kがmと等しいかどうかを判定す
る。k=mのときは処理を終了し、そうでなければステ
ップ42へ戻って上述した処理を繰り返す。この渋滞度
演算処理を実行することによって、各区間に車両が到達
する時点を予測し、予測到達時間が長いほどVICS情
報の重みを小さくして、車両が区間に到達する時点での
渋滞度を平均通過車速として演算することができる。
【0046】上述したように、この実施の形態では、走
行経路の道路情報に基づいてバッテリーの充放電を計画
する際に、出発地で入手した道路情報と実際に通行する
ときの道路情報との差が大きくなることを考慮する。道
路情報の差が大きくなる要因としては、走行経路の逸脱
と渋滞状況の変化があげられる。渋滞状況の変化おい
て、出発地に近い区間では現時点で取得した渋滞情報に
よる状況が実際の走行時も維持される確率が高いので、
出発地に近い区間でSOC変化量を予測する演算を行う
際には、現時点で取得した渋滞情報をそのまま採用す
る。具体的には、図10に示すように、現時点で取得し
た渋滞度に応じた区間平均通過車速に対する重み付けα
を1とし、通常の区間平均通過車速に対する重みつけ
(1−α)を0とする。これに対し出発地から遠い、つ
まり目的地に近い区間ほど現時点で取得した渋滞情報に
よる状況が実際の走行時には変化している確率が高くな
るため、出発地から遠い区間では現時点で取得した渋滞
情報をそのまま採用しない。具体的には、現時点で取得
した渋滞度に応じた区間平均通過車速に対する重み付け
αを0とし、通常の区間平均通過車速に対する重み付け
(1−α)を1とする。
【0047】なお、図8のステップ44で使用する地図
データベース53の通常の平均通過車速のデータnu_mvs
pは、道路リンク番号ID、曜日DYおよび時間帯TT
に対応づけられて記憶されている。このデータnu_mvsp
(ID,DY,TT)の初期値は、その道路の法定速度などに基づ
いて設定されており、実際にその道路を走行したときの
情報を使って、例えば次式によりデータを更新する。
【数3】nv_mvsp(ID,DY,TT)=0.8×nv_mvsp(ID,DY,T
T)+0.2×realvsp 上式において、realvspは、車両がリンク番号IDの道
路を曜日DY、時間帯TTに実際に通過したときの平均
通過車速である。このようにすることで、周辺の道路整
備などで通常の平均通過車速が変化するような場合にお
いても、適切な通常の平均通過車速を演算することがで
きる。また、運転者の運転個性(平均車速違い)を反映
させた通常の平均通過車速を学習することになるので、
結果的に運転者の運転個性を考慮した充放電計画を演算
することができる。
【0048】また、VICS渋滞情報の確からしさFp
を道路リンクごとにナビゲーションシステム33内で学
習し、経路上の区間に対する確からしさFpを車両コン
トローラー16へ送信し、次式により反映させるように
してもよい。
【数4】mvsp(k)=α(k)×Fp(k)×mvsp1(k)+(1−α
(k)×Fp(k))×mvsp2(k) この場合、過去に5回以上走行した道路リンクについて
は、過去に通過した際の実際の平均通過車速とVICS
渋滞情報に対応する平均通過車速とが誤差±30%以内
である確率をVICS渋滞情報の確からしさFpとし
て、ナビゲーションシステム33内に道路リンクごとに
記憶しておく。ここで、過去の走行回数が5回未満の道
路リンクについてはFp=1とする。
【0049】車両到達時における各区間の渋滞度の他の
演算方法を図11のフローチャートにより説明する。こ
の演算方法では、各区間の渋滞度をナビゲーションシス
テム33から受信する平均通過車速の変化率から演算す
るものである。ステップ51においてカウンター値kに
1を設定する。続くステップ52で、VICSから得ら
れたk番目の区間の平均通過車速mvsp(k)を図8のステ
ップ42と同様な方法で求める。ステップ53で、ナビ
ゲーションシステム33から受信する通常の平均通過車
速の変化率をdvsp0(j)[km/h/h]としてメモリに記憶す
る。
【0050】ステップ54において、k番目の区間の始
点に到達する予測所要時間rch(k)[h]を演算する。k=
1のときrch(1)=0とし、k≧2のときには予測所要時
間rch(k)を、上述した道のりdst(j)を用いて次式により
演算する。
【数5】rch(k)=rch(k-1)+dst(k-1)/mvsp(k-1) ステップ55では通常の平均通過車速の変化率dvsp0(j)
の補正度合いβ(k)を求める。β(k)は、予測所要時間rc
h(k)を用いて予め記憶してある図12に示す単調減少特
性マップを表引き演算して求める。
【0051】ステップ56で、イベント情報(工事、事
故、祭りなどの地域イベント)による平均通過車速補正
値dvsp_e(k)を演算する。イベント発生中(例えば事故
発生から事故処理完了まで)は、VICSから得たイベ
ント地点までの道のり情報dst_e(k)とイベント発生から
の経過時間time_eに応じて、予め記憶してある図13に
示す特性マップMAP_A1を表引き演算する。
【数6】dvsp_e(k)={MAP_A1(time_e+rch(k),dst_e
(k))−MAP_A1(time_e,dst_e(k))}×DIFF13(k) ここで、DIFF13は、区間way(k)の道路種別に応じて割り
当てられる。区間way(k)の道路種別において、渋滞度ja
m0が1のときの平均通過車速と、渋滞度が3のときの平
均通過車速との差分値として割り当てられている。図8
のステップ42で示した例では、片側2車線の一般道の
場合、
【数7】DIFF13=30[km/h]−8[km/h]=22[km/h] である。
【0052】また、イベント完了後(事故処理完了後)
には、VICSから得たイベント地点までの道のり情報
dst_e(k)とイベント完了からの経過時間time_fに応じ
て、予め記憶してある図14に示す特性マップMAP_A2を
表引き演算する。
【数8】dvsp_e(k)={MAP_A2(time_f+rch(k),dst_e
(k))−MAP_A2(time_f,dst_e(k))}×DIFF13 ただし、上式においてdvsp_e(k)の最大値は0に制限す
るものとする。イベント発生前は、すべてのkにおいて
dvsp(k)=0とする。
【0053】ステップ57では、k番目の区間における
平均通過車速暫定値mvsp0(k)[km/h]を次式により演算す
る。
【数9】mvsp0(k)=mvsp1(k)+β(k)×rch(k)×dvsp0
(k)+dvsp_e(k) ステップ58で平均通過車速暫定値mvsp0(k)の上下限値
を制限することによって平均通過車速mvsp(k)[km/h]を
求める。このとき、上下限値は、区間way(k)の道路種別
に応じて予め割り当てられており、VICS情報で渋滞
度jam0が1のときの平均通か車速を上限とし、3のとき
の平均通過車速を下限とする。
【0054】ステップ59では、カウンター値kをイン
クリメントし、kがmになったら処理を終了し、そうで
なければステップ52へ戻って上述した処理を繰り返
す。この渋滞度演算処理を実行することによって、渋滞
悪化あるいは渋滞緩和傾向を予測した上で、車両が区間
に到達する時点での渋滞度を平均通過車速として演算す
ることができる。
【0055】渋滞度を演算後、図4へリターンしてステ
ップ16へ進む。ステップ16では、SOC換算指標SO
Ccの初期値SOCc_0に例えば50%を設定する。続くステ
ップ21では、各区間way(j)ごとのSOC予測値p_SOC
(j)を演算する。予め道路情報や渋滞度合いごとに走行
パターンを想定しておき、その走行パターンをSOC換
算指標SOCcで走行した場合の単位距離当たりのSOC変
化量のデータマップ(MAP2DSOC)として予めROMに記憶
してある。ここでは、各区間way(j)ごとの道路情報、上
述した分割区間到達時点での渋滞度を表す平均通過車
速、およびSOC換算指標SOCcに対応した区間SOC変
化量p_dSOC(j)を、データマップMAP2DSOCの表引き演算
によって現時点から目的地にわたって演算する。その各
分割区間のp_dSOC(j)と重み付けλ(j)との積λ(j)×p_d
SOC(j)を現在のSOC(d_SOC)を初期値として積分す
ることによって、各分割区間における予測SOC(p_SO
C(j))と目的地における予測SOC(p_SOC(m))を求め
る。このようにして演算した目的地における予測SOC
(p_SOC(m))は、目的地における目標SOC(t_SOC)
に一致するとは限らないので、予測SOC(p_SOC(m))
と目標SOC(t_SOC)とが一致するまで以下に示すよ
うにステップ21〜25にしたがって収束演算を実行し
ていく。
【0056】上述したように、この実施の形態では、走
行経路の道路情報に基づいてバッテリーの充放電を計画
する際に、出発地で入手した道路情報と実際に通行する
ときの道路情報との差が大きくなることを考慮する。道
路情報の差が大きくなる要因としては、走行経路の逸脱
と渋滞状況の変化があげられる。走行経路の逸脱におい
ては、出発地に近いほど逸脱発生の確率が低いため、目
的地におけるSOCを予測する際には出発地に近い区間
ほど区間SOCの変化量をそのまま使用する。具体的に
は、出発地に近い区間のSOC換算指標に対する重み付
けλに1を設定する。これに対し出発地から遠い、つま
り目的地に近い区間ほど走行経路を逸脱する確率が高く
なり、ナビゲーションシステム33が探索または予測し
た経路と異なる経路を走行することが多くなる。しか
し、この場合、出発地から遠い区間における区間SOC
の変化量をどの程度にすればよいのか分からないので、
区間SOCの変化は少ないと仮定する。具体的には、出
発地から遠い区間のSOC換算指標に対する重み付けλ
を0に近づける。図6に示す特性テーブルでは、出発地
に近い区間ほど分岐数が少ないから重み付けλは1とな
り、出発地から遠い区間ほど分岐数が多くなるから重み
付けλが0に近づく。また、上述したように、分岐数に
代えて出発地からの道のりや予測所要時間、あるいは区
間番目としても、出発地に近い区間では重み付けλは1
となり、出発地から遠い区間ほど重み付けλが0に近づ
く。
【0057】SOC換算指標は大きくすれば目的地にお
ける予測SOC(p_SOC(m))が小さくなる関係にあるか
ら、目的地における予測SOC(p_SOC(m))を計算した
ときに、目的地における予測SOC(p_SOC(m))が目的
地における目標SOC(t_SOC)より大きい場合はステ
ップ23へ移行し、SOC換算指標を、
【数10】SOCc=SOCc+α1 (α1>0) に増加させ再計算する。逆に、目的地における予測SO
C(p_SOC(m))が目的地における目標SOC(t_SOC)
より小さい場合はステップ25へ移行し、SOC換算指
標を、
【数11】SOCc=SOCc−α1 (α1>0) に減少させ、再計算する。
【0058】以上の計算を、目的地における予測SOC
(p_SOC(m))が目的地における目標SOC(t_SOC)と
ほぼ一致するまで(誤差がEPS[>0]となるまで)、
つまり両者の差が所定値以下になるまで繰り返し、両者
がほぼ一致した場合のSOCcをSOC換算指標SOCcに決定
する。ここで、α1は繰り返し演算が発散しない程度の
固定とする。
【0059】ステップ26において、予測したp_SOC(j)
がバッテリー保護のために設定されている上下限値を超
えていないかどうかを確認する。超えていない場合は処
理を終了し、超えている場合はステップ27へ進む。ス
テップ27ではSOC換算指標SOCcを再計算する。図1
6に示すように、下限値を下回る(の線)場合には、
SOC予測値が下限値を超える(の線)までSOCcを上
記数式11にしたがって小さく補正し、上限値を上まわ
る場合にはSOC予測値が上限値を下回るまでSOCcを上
記数式10にしたがって大きく補正する。ただし、補正
の過程で上限値を超え、かつ下限値を下回るケースが生
じた場合には、車両の現在に近い方(jの値が小さい
方)のSOC予測値p_SOC(j)をより優先させて制限内に
収まるようにSOCcを数式1または数式2にしたがって補
正していく。また、予測SOCが制限内に収まるように
なった地点(図16の点PA)を記憶しておく。このと
きの目的地における予測SOC(p_SOC(m))は目標SO
Cに一致しないため、ステップ27で演算したSOC換
算指標SOCcを目的地まで使用すれば、目的地における実
SOCは目標SOCに一致しないことになる。そこで、
車両が地点PAに達するまではステップ27で演算した
SOC換算指標SOCcを使用し、車両が地点PAに達した
ことを後述のステップ31で判定した後は、SOC換算
指標SOCcを演算し直し、その値に基づいて車両の運転点
を決定していくことで、結果として目的地における実S
OCを目標SOCにほぼ一致させる。
【0060】ステップ12でナビゲーションシステム3
3からm分割した区間way(j)(j=1〜m)の道路情報
を新しく受信しなかったと判断した場合には、ステップ
31へ移行する。ステップ31ではSOC換算指標を再
計算するか否かを判定する。以下の[判定1]から[判定
4]までのいずれかにより再計算を実行すると判定され
た場合はステップ14へ進み、それ以外の場合は処理を
終了する。
【0061】まず、判定1について説明する。各分割区
間way(j)の終点において、現在のSOC(d_SOC)と予
測SOC(p_SOC(j))とのずれが所定値より大きいか否
かを判断し、大きい場合は再計算を実行する。なお、ず
れの指標としては、例えば次式に示すようなものがあ
る。
【数12】ERR_3=(d_SOC−p_SOC(i))2 判定2では、現在のSOC(d_SOC)とSOC上限値ま
たは下限値との差がδSOC(例えば3%)以下(上下限
の制約を受けている場合も含む)の場合には、再計算を
実行する。また、判定3では、ステップ27で演算記憶
した図16の地点PAに車両が到達したら再計算を実行
する。さらに、判定4では、前回SOCcを演算してから5
分以上経過していたら再計算を実行する。
【0062】以上の形態により、目的地までの経路に基
づいて適切な燃料消費効率値であるSOC換算指標SOCc
を導出する。そして、その指標値に対応する効率を達成
するエンジン2とモーター1,4の運転点を決定する。
【0063】《エンジン/モーターの運転点決定方法》
次に、図17および図18により、クラッチ締結時のエ
ンジン/モーター運転点の決定方法を説明する。なお、
図17の運転点A、N、B、C、D、Eは図18の運転
点A、N、B、C、D、Eにそれぞれ対応する。
【0064】SOC換算指標SOCcを決定するための演算
を行っているときには、仮設定中のSOCcと、各分割区間
way(i)ごとの予測車速p_vsp(i)および予測制駆動力指令
値p_tTd(i)とに基づいて、エンジン2およびモーター
1,4の仮の運転点を決定する。また一方、SOC換算
指標SOCcの決定が終了し、実際に目的地へ向かって走行
しているときには、決定したSOC換算指標SOCcと、車
速検出値d_vspと、制駆動力指令値の演算値d_tTdとに基
づいて、エンジン2およびモーター1,4の走行時の正
式な運転点を決定する。なお、制駆動力指令値の演算値
d_tTdは、車速検出値d_vspとアクセル開度検出値とに基
づいて予め設定した制駆動力指令値テーブルから表引き
演算して求める。
【0065】いずれの運転点決定時においても、SOC
換算指標SOCcが大きいほどバッテリー充電時の燃料利用
効率が高くなる場合にだけ充電を行うように運転点を決
定する。
【0066】図17は車速50km/h、制駆動力指令値1
000Nのときのエンジン/モーター運転点を示し、図
18は同一の車速および制駆動力指令値におけるエンジ
ン/モーター運転点とバッテリー充電量との関係を示
す。図17において、太線は同一エンジン出力を得る場
合に燃料消費量が最少となる運転点を結んでできる最適
燃費線であり、エンジン2、モーター1,4、無段変速
機5の効率を考慮したものとなっている。エンジン/モ
ーター運転点は、必ずこの太線上に定められる。点A
は、できる限りモーター1,4で車両を駆動(例えばメ
インバッテリー15から取り出せる最大の電力をモータ
ー1,4へ供給して車両を駆動)し、不足分をエンジン
2の出力でまかなう場合の運転点である。一方、点E
は、バッテリー15の充電量を多くするためにエンジン
2で車両を駆動するとともにモーター1,4を駆動して
発電させる場合の運転点である。
【0067】今、メインバッテリー15が放電している
運転点Aにおいて、エンジン2への燃料供給量を増加し
ていくと点Nでメインバッテリー15の充放電量が0と
なり、さらに点B→C→D→Eの順にメインバッテリー
15の充電量が増加していく。ちなみに、図18に示す
ように、点Bにおける充電量はc_b[kW]、点Cにおける
充電量はc_c[kW]、点Dにおける充電量はc_d[kW]、点E
における充電量はc_e[kW]である。
【0068】点Aにおける燃料供給量を基準として、燃
料増加量Δfuelに対する充電電力増加量Δbatと充電電
力Batの関係を図18の曲線に示す。また、曲線か
ら燃料増加量Δfuelに対する充電電力増加量Δbatの比
(=Δbat/Δfuel)を求めたものが曲線であり、こ
の明細書ではこの比を感度Sと呼ぶ。なお、これらの曲
線、は予め実験などにより車速と制駆動力の条件ご
とに求めておく。
【0069】図18に示すように、SOC換算指標が大
きいほど大きな感度Sに対応づける。この例では、SO
C換算指標=70%に対して感度Sをs170に、SO
C換算指標=50%に対して感度Sをs150に、SO
C換算指標=30%に対して感度Sをs130にそれぞ
れ設定している。
【0070】そして、SOC換算指標に応じた感度Sの
充電電力Batを実現するエンジン/モーター運転点を演
算する。例えば、SOC換算指標が70%の場合には、
感度曲線上の感度S=s170を満たす点B1を求
め、さらに感度s170を実現する燃料供給量の曲線
上の点Bを求め、この点Bに対応する図4の点Bをエン
ジン2およびモーター1,4の運転点とすればよい。な
お、感度Sを満たす曲線上の点が2個ある場合は、充
電電力Batが多い点を採用する。また、感度Sを満たす
点が曲線上にない場合、すなわち感度Sで充電を行う
ことができる運転点が今現在の車速と制駆動力の条件下
では存在しない場合、図17の点Aをエンジン2および
モーター1,4の運転点とする。曲線、は、車速と
制駆動力の条件ごとに異なるので、感度Sの最高値も車
速と制駆動力の条件ごとに異なる。よって、SOC換算
指標が大きい場合は、限られた車速と制駆動力の条件下
でのみ、感度Sを満たす運転点を取ることができる。反
対にSOC換算指標が小さい場合は、広い範囲の車速と
制駆動力の条件下で感度Sを満たす運転点を取ることが
できる。
【0071】これにより、SOC換算指標が大きいほ
ど、バッテリーへの充電を行う機会が少なくなり、反対
にSOC換算指標が小さいほど充電の機会は多くなる。
また、SOC換算指標が大きいほど充電実行時の燃料利
用効率が高くなり、反対にSOC換算指標が小さいほど
充電実行時の燃料利用効率が低くなる。
【0072】なお、以上の説明では、SOC換算指標に
応じた感度Sを求め、さらに感度Sを実現する充電電力
Batを求め、充電電力Batに対応するエンジン/モーター
運転点を求める例を示したが、SOC換算指標に対する
充電電力Batおよびエンジン/モーター運転点を関連付
けたデータを記憶しておき、そのデータを読み出して充
電電力Batおよびエンジン/モーター運転点を求めるよ
うにしてもよい。これにより、エンジン/モーター運転
点の演算を容易にできる。
【0073】また、図18の特性曲線については、電
装品の消費電力を考慮した上で、点Nより左側の放電時
についてはメインバッテリー15の放電効率を、点Nよ
り右側の充電時についてはメインバッテリー15の充電
効率を考慮して関連づけるとよい。
【0074】無段変速機5の変速比は、車速とエンジン
/モーター運転点の回転速度を実現する変速比に調整す
る。さらに、モーター1と4のトルクは、予め設定した
配分にし、モーター1,4とエンジン2により目標制駆
動力指令値を実現できる値を演算する。
【0075】クラッチ3の動作点は予め図19に示すよ
うに関係づけておき、この関係にしたがって締結と解放
を制御する。クラッチ解放時は、エンジン2とモーター
1の回転速度が一致し、定常的にはエンジン2のトルク
と、モーター1のトルクのエンジン軸回り換算値とが等
しいという条件のもとに、図17および図18により説
明した方法によりエンジン2およびモーター1,4の運
転点を決定する。
【0076】これにより、目的地までの誘導経路におい
て、SOC換算指標SOCcを用いてエンジン2とモーター
1,4の運転点が決定されることになり、目的地までの
誘導経路における燃料消費量を最少限に抑制しながら、
目的地におけるメインバッテリー15のSOCをその目
標値t_SOCにすることができる。なお、エンジンとモー
ターの運転点の決定方法は上述した例に限定されない。
【0077】SOC換算指標SOCcを導出する他の方法と
して、渋滞情報を含めた道路情報から車速パターンと制
駆動力パターンとを予測した上で、SOC換算指標SOCc
を演算してもよい。
【0078】また、SOC換算指標SOCcの他の導出方法
として、SOC換算指標SOCcを導入せずに、特開平10
−150701号公報に開示されているように経路上の
道路情報から区間ごとに目標SOCを設定し、その目標
SOCを達成する充放電量を実現するようにエンジン2
とモーター1,4の運転点を決定してもよい。この場
合、車両が区間を通過する際の予測渋滞度を図8または
図11の渋滞度演算処理にしたがって演算し、その渋滞
度情報を含めた道路情報を基に目標SOCを設定する。
また、道路情報に対する目標SOCの影響度を図6に示
す重み付けλで予め関連付けておき、重み付けλに比例
した補正量に基づいて目標SOCを設定する。
【0079】上述した一実施の形態ではクラッチ3の締
結によりパラレルハイブリッド走行を実現するととも
に、クラッチ3の解放によりシリーズハイブリッド走行
も行う車両を例に上げて説明したが、もちろん、パラレ
ルハイブリッド走行のみ、あるいはシリーズハイブリッ
ド走行のみを行う車両へも同様に適用することができ
る。また、変速機の種類(無段変速機や有段変速機)や
その配置、あるいは駆動方式(前輪駆動、後輪駆動、4
輪駆動)とその駆動源の形態(エンジンで前輪を駆動
し、モーターで後輪を駆動するなど)についても、この
実施の形態に限定されるものではない。
【0080】また、上述した一実施の形態では渋滞情
報、イベント情報の情報源としてVICSを用いる例を
あげたが、現時点における渋滞情報やイベント情報の情
報源はVICSに限定されず、プローブカーや他の情報
基地局から得られた情報を用いてもよい。渋滞度2の更
新やVICS情報の確度の学習を行う情報源としても、
自車の過去の走行履歴に限らず、他車(プローブカー)
から取得した情報を情報源としてもよい。
【0081】上述した一実施の形態ではエンジンとモー
ターを駆動源とするハイブリッド車両を例に上げて説明
したが、本願発明は発電装置として燃料電池を搭載し、
モーターを走行駆動源とする車両へも適用可能であり、
上述したような効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 図1に続く、一実施の形態の構成を示す図で
ある。
【図3】 ナビゲーションシステムの演算処理を示すフ
ローチャートである。
【図4】 SOCcの演算処理を示すフローチャートで
ある。
【図5】 SOCの上下限値の設定方法を説明するため
の図である。
【図6】 道路分岐数に対する重み付けλの値を示す図
である。
【図7】 重み付けλの演算結果の一例を示す図であ
る。
【図8】 渋滞度演算処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】 平均通過車速の演算例を示す図である。
【図10】 重み付けαを示す図である。
【図11】 他の渋滞度演算処理を示すフローチャート
である。
【図12】 重み付けβを示す図である。
【図13】 平均通過車速の補正方法を説明するための
図である。
【図14】 平均通過車速の他の補正方法を説明するた
めの図である。
【図15】 SOC予測値の演算方法を説明するための
図である。
【図16】 SOC上下限制約を考慮した実施の形態を
説明する図である。
【図17】 エンジンの運転点を示す図である。
【図18】 エンジンの燃料増加量に対する充電電力増
加量、充電電力、感度を示す図である。
【図19】 クラッチの動作点を設定するマップであ
る。
【符号の説明】
1 モーター 2 エンジン 3 クラッチ 4 モーター 5 無段変速機 6 減速装置 7 差動装置 8 駆動輪 9 油圧装置 10 モーター 11〜13 インバーター 14 DCリンク 15 バッテリー 16 車両コントローラー 16b SOC換算指標演算部 16c エンジン/モーター運転点演算部 20 キースイッチ 21 ブレーキスイッチ 22 アクセル開度センサー 23 車速センサー 24 バッテリー温度センサー 25 バッテリーSOCセンサー 26 エンジン回転速度センサー 27 スロットル開度センサー 30 燃料噴射装置 31 点火装置 32 スロットルバルブ調整装置 33 ナビゲーションシステム 51 GPS 52 路車間通信装置 53 地図データベース 54 目的地設定パネル 55 誘導/予測経路算出部 56 経路分割部 58 目標SOC設定部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料を使って発電を行う発電装置と、車両
    の駆動輪に連結されるモーターと、前記発電装置および
    前記モーターとの間で電力の授受を行うバッテリーとを
    有するハイブリッド車両の制御装置において、 道路に関する情報(以下、道路情報と呼ぶ)を内蔵する
    とともに外部から入手し、前記道路情報に基づいて車両
    の走行経路を探索または予測するナビゲーション装置
    と、 前記探索または予測した走行経路上の一地点Pまでを分
    割する経路分割手段と、 前記分割区間ごとの前記道路情報に基づいて前記バッテ
    リーの充放電量を計画する手段であって、前記地点Pに
    近い区間の前記道路情報ほど前記充放電量計画に対する
    影響が小さくなるように充放電量を計画する充放電計画
    手段と、 前記充放電量の計画に応じて前記発電装置と前記モータ
    ーの運転点を調整する運転点調整手段とを備えることを
    特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 【請求項2】燃料を使って発電を行う発電装置と、車両
    の駆動輪に連結されるモーターと、前記発電装置および
    前記モーターとの間で電力の授受を行うバッテリーとを
    有するハイブリッド車両の制御装置において、 道路に関する情報(以下、道路情報と呼ぶ)を内蔵する
    とともに外部から入手し、前記道路情報に基づいて車両
    の走行経路を探索または予測するナビゲーション装置
    と、 前記探索または予測した走行経路上の一地点Pまでを分
    割する経路分割手段と、 前記道路情報に基づいて前記分割区間ごとの車両通過時
    点における渋滞度を予測する渋滞度予測手段と、 前記分割区間ごとの予測渋滞度に基づいて前記バッテリ
    ーの充放電量を計画する充放電計画手段と、 前記充放電量計画に応じて前記発電装置と前記モーター
    の運転点を調整する運転点調整手段とを備えることを特
    徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  3. 【請求項3】燃料を使って発電を行う発電装置と、車両
    の駆動輪に連結されるモーターと、前記発電装置および
    前記モーターとの間で電力の授受を行うバッテリーとを
    有するハイブリッド車両の制御装置において、 道路に関する情報(以下、道路情報と呼ぶ)を内蔵する
    とともに外部から入手し、前記道路情報に基づいて車両
    の走行経路を探索または予測するナビゲーション装置
    と、 前記探索または予測した走行経路上の一地点Pまでを分
    割する経路分割手段と、 前記道路情報に基づいて前記分割区間ごとの車両通過時
    点における渋滞度を予測する渋滞度予測手段と、 前記分割区間ごとの前記道路情報と前記予測渋滞度とに
    基づいて前記バッテリーの充放電量を計画する手段であ
    って、前記地点Pに近い区間の前記道路情報および前記
    予測渋滞度ほど前記充放電量計画に対する影響が小さく
    なるように充放電量を計画する充放電計画手段と、 前記充放電量計画に応じて前記発電装置と前記モーター
    の運転点を調整する運転点調整手段とを備えることを特
    徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項3に記載のハイブリ
    ッド車両の制御装置において、 前記充放電計画手段は、前記分割区間までの分岐道路数
    が多くなるほど前記分割区間の前記道路情報が前記充放
    電量計画に与える影響が小さくなるように、充放電量を
    計画することを特徴とするハイブリッド車両の制御装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1または請求項3に記載のハイブリ
    ッド車両の制御装置において、 前記充放電計画手段は、前記分割区間までの道のりが長
    くなるほど前記分割区間の前記道路情報が前記充放電計
    画に与える影響が小さくなるように、充放電量を計画す
    ることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1または請求項3に記載のハイブリ
    ッド車両の制御装置において、 前記充放電計画手段は、前記分割区間までの到達予想時
    間が長くなるほど前記分割区間の前記道路情報が前記充
    放電計画に与える影響が小さくなるように、充放電量を
    計画することを特徴とするハイブリッド車両の制御装
    置。
  7. 【請求項7】請求項2または請求項3に記載のハイブリ
    ッド車両の制御装置において、 前記渋滞度予測手段は、現在地の前記道路情報に含まれ
    る渋滞情報に基づいて前記分割区間ごとの渋滞度に応じ
    た平均通過車速mvsp1を演算するとともに、過去の走行
    履歴に基づいて前記分割区間ごとの平均通過車速mvsp2
    をを演算し、 前記地点Pに近い区間ほど前記平均通過車速mvsp2に高
    い重みを付けて前記平均通過車速mvsp1と前記平均通過
    車速mvsp2とを加重加算し、前記分割区間ごとの渋滞度
    を表す平均通過車速mvspを演算することを特徴とするハ
    イブリッド車両の制御装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のハイブリッド車両の制御
    装置において、 前記重みは、現在地から前記分割区間まで予測所要時間
    が長いほど小さい値を付けることを特徴とするハイブリ
    ッド車両の制御装置。
  9. 【請求項9】請求項7または請求項8に記載のハイブリ
    ッド車両の制御装置において、 前記分割区間ごとの平均通過車速mvsp2を実際の走行デ
    ータに基づいて更新することを特徴とするハイブリッド
    車両の制御装置。
  10. 【請求項10】請求項7〜9のいずれかの項に記載のハ
    イブリッド車両の制御装置において、 過去の走行履歴に基づいて現在の前記道路情報に含まれ
    る渋滞情報の確からしさを求め、前記確からしさにより
    前記平均通過車速mvspを補正することを特徴とするハイ
    ブリッド車両の制御装置。
  11. 【請求項11】請求項2または請求項3に記載のハイブ
    リッド車両の制御装置において、 前記渋滞度予測手段は、現在の前記道路情報に含まれる
    渋滞情報に基づいて前記分割区間ごとの渋滞度の変化を
    表す平均通過車速を演算することを特徴とするハイブリ
    ッド車両の制御装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載のハイブリッド車両の
    制御装置において、 前記渋滞度予測手段は、渋滞を誘発するイベント情報に
    基づいてイベント発生中を検出し、イベント発生中は走
    行経路上のイベント地点に向かう分割区間では渋滞が悪
    化すると予測することを特徴とするハイブリッド車両の
    制御装置。
  13. 【請求項13】請求項11または請求項12に記載のハ
    イブリッド車両の制御装置において、 前記渋滞度予測手段は、渋滞を誘発するイベント情報に
    基づいてイベント完了を検出し、イベント完了後は走行
    経路上のイベント地点に向かう分割区間では渋滞が緩和
    すると予測することを特徴とするハイブリッド車両の制
    御装置。
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