JP2003009220A - 無線通信システム及び無線通信端末装置 - Google Patents

無線通信システム及び無線通信端末装置

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JP2003009220A
JP2003009220A JP2001192305A JP2001192305A JP2003009220A JP 2003009220 A JP2003009220 A JP 2003009220A JP 2001192305 A JP2001192305 A JP 2001192305A JP 2001192305 A JP2001192305 A JP 2001192305A JP 2003009220 A JP2003009220 A JP 2003009220A
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base station
terminal device
signal
slot
transmission
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JP2001192305A
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Yasuhiro Nakamura
泰浩 中村
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上りスロット毎の送信権を、基地局装置が下
りスロットにおいて指定することによって、上りスロッ
トの割当を基地局装置側で任意に変更できる無線通信シ
ステムを提供する。 【解決手段】 無線通信ゾーンを形成し、無線通信ゾー
ン内で移動機と無線通信を行う複数の基地局装置を備
え、基地局装置から移動機へ所定のタイミングで下りの
信号を送信し、移動機から基地局装置へ下りの信号と異
なる所定のタイミングで上りの信号を送信して通信を行
う無線通信システムにおいて、下りの信号には、該下り
の信号の宛先となる移動機を識別可能な符号を含ませる
第一の領域と、該下りの信号以後の上りの信号の送信タ
イミングにおける送信権が付与される移動機を識別可能
な符号を含ませる第二の領域とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、送受信タイミング
が予め定められている通信(例えば、TDMA通信)を
行う無線通信システム、基地局装置及び無線通信端末装
置に関し、特に、パケット通信時の送受信タイミング
(送受信スロット)の割当に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル方式の移動体通信においては、
スロット毎にデータが区切られて送信される特性を利用
して、音声通信の他に、常時回線を占有しないパケット
方式によるデータ通信が行われている。
【0003】このパケット通信時には、基地局装置が端
末装置に送信スロットを割り当てて、端末装置は割り当
てられたスロットにおいてデータを基地局装置に送信し
ていた。この送信スロットの割当には、基地局装置が予
約信号を送信し、一定量のスロットを端末装置に割り当
てる方法(特開平10−79970号公報)や、基地局
装置が空きスロット情報を報知し、端末装置が空きスロ
ットを選択して基地局装置にランダムアクセスする方法
(特開平10−209956号公報)が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、予約信号によ
り送信スロットを割り当てる方法においては、既に割り
当てられた送信スロットの割当は変更できないので、次
にデータの送信を希望する端末装置が待たされることに
なり、スループットが低下する問題があった。また、一
度割り当てた送信スロットの割当を変更するためには、
再度、予約信号による送信スロットを割り当てるとい
う、割当変更のための手順を踏まなければならないこと
から、動的な送信スロットの割当の変更をすることが困
難であり、データ量の急激な変化に対応することが困難
であった。
【0005】また、空きスロット情報を周期的に報知す
る方法は、送信信号の衝突はある程度低減されるが、端
末装置から最初に送信される信号の衝突は避けられない
ので、スループットが低下する問題は残っている。
【0006】本発明は、上りスロット毎の送信権を、基
地局装置が下りスロットにおいて指定することによっ
て、上りスロットの割当を基地局装置側で任意に変更で
きる無線通信システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、無線通信
ゾーンを形成し、前記無線通信ゾーン内で端末装置(1
00)と無線通信を行う複数の基地局装置(200)を
備え、前記基地局装置から前記端末装置へ所定のタイミ
ング(例えば、下りスロット)で下りの信号を送信し、
前記端末装置から前記基地局装置へ前記下りの信号と異
なる所定のタイミング(例えば、上りスロット)で上り
の信号を送信して通信を行う無線通信システムにおい
て、前記下りの信号には、該下りの信号の宛先となる端
末装置を識別可能な符号(例えば、着ID)を含ませる
第一の領域と、該下りの信号以後の上りの信号の送信タ
イミングにおける送信権が付与される端末装置を識別可
能な符号(例えば、通信権ID)を含ませる第二の領域
とを設けたことを特徴とする。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、前記
基地局装置から端末装置へ送信される下りの信号は、所
定のタイミングの下りスロットにおいて送信され、前記
端末装置から基地局装置へ送信される上りの信号は、前
記下りスロットと異なる所定のタイミングの上りスロッ
トにおいて送信され、前記下りスロットには、該下りス
ロットの宛先となる端末装置を識別可能な符号(例え
ば、着ID)と、該下りスロット以後の上りスロットに
おける送信権が付与される端末装置を識別可能な符号
(例えば、通信権ID)とを含ませることを特徴とす
る。
【0009】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て、前記端末装置を識別可能な符号は、前記端末装置と
前記基地局装置との間のパケット通信において使用さ
れ、パケット通信を開始するときに前記基地局装置から
前記端末装置に付与されることを特徴とする。
【0010】第4の発明は、第1から第3の発明におい
て、前記上りの信号には、前記端末装置から上りの信号
の送信が必要か否かを識別可能な通信継続フラグを含む
ことを特徴とする。
【0011】第5の発明は、第1から第4の発明におい
て、前記基地局装置には、前記上りの信号の送信権が所
定時間付与されていない端末装置に対して、所定のタイ
ミングで、上りの信号の送信の要否を問い合わせるポー
リング手段を備えたことを特徴とする。
【0012】第6の発明は、無線通信ゾーンを形成し、
前記無線通信ゾーン内の端末装置との間で、基地局装置
から端末装置へ所定のタイミングで下りの信号を送信
し、端末装置から基地局装置へ前記下りの信号と異なる
所定のタイミングで上りの信号を送信して無線通信を行
う基地局装置において、前記下りの信号には、該下りの
信号の宛先となる端末装置を識別可能な符号を含ませ
て、該下りの信号の宛先となる端末装置を特定するとと
もに、該下りの信号以後の上りの信号の送信タイミング
における送信権が付与される端末装置を識別可能な符号
を含ませて、以後の送信タイミングにおける送信権を割
り当てる端末装置を決定するID設定手段を備えること
を特徴とする。
【0013】第7の発明は、第6の発明において、前記
端末装置との間のパケット通信を開始するときに前記端
末装置毎に符号を付与するID付与手段を備え、前記端
末装置を識別可能な符号として、前記ID付与手段によ
って付与された符号を用いることを特徴とする。
【0014】第8の発明は、第6又は第7の発明におい
て、前記上りの信号の送信権が所定時間付与されていな
い端末装置に対して、所定のタイミングで、上りの信号
の送信の要否を問い合わせるポーリング手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0015】第9の発明は、基地局装置によって形成さ
れた無線通信ゾーン内で、前記基地局装置からの所定の
タイミングで送信される下りの信号を受信し、前記下り
の信号と異なる所定のタイミングで前記基地局装置へ上
りの信号を送信して無線通信を行う通信端末装置におい
て、前記下りの信号中で、該下りの信号以後の上りの信
号の送信タイミングにおける送信権が付与される端末装
置として自装置が指定されているときに、この指定され
た送信タイミングにおいて、前記基地局装置に対して信
号を送信することを特徴とする。
【0016】第10の発明は、第9の発明において、前
記端末装置が上りの信号の送信を休止している状態で、
前記基地局装置から送信タイミングの指定がされたとき
は、前記基地局装置に対して送信データの有無を通知す
ることを特徴とする。
【0017】
【発明の作用および効果】第1の発明では、無線通信ゾ
ーンを形成し、無線通信ゾーン内で端末装置と無線通信
を行う複数の基地局装置を備え、基地局装置から端末装
置へ所定のタイミングで下りの信号を送信し、端末装置
から基地局装置へ下りの信号と異なる所定のタイミング
で上りの信号を送信して通信を行う無線通信システムに
おいて、下りの信号には、該下りの信号の宛先となる端
末装置を識別可能な符号を含ませる第一の領域と、該下
りの信号以後の上りの信号の送信タイミングにおける送
信権が付与される端末装置を識別可能な符号を含ませる
第二の領域とを設けたので、基地局側において、下りの
タイミングと上りのタイミングとの割当の変更が容易と
なり、効率的な通信をすることができる。
【0018】第2の発明では、基地局装置から端末装置
へ送信される下りの信号は、所定のタイミングの下りス
ロットにおいて送信され、端末装置から基地局装置へ送
信される上りの信号は、下りスロットと異なる所定のタ
イミングの上りスロットにおいて送信され、下りスロッ
トには、該下りスロットの宛先となる端末装置を識別可
能な符号と、該下りスロット以後の上りスロットにおけ
る送信権が付与される端末装置を識別可能な符号とを含
ませたので、TDMA方式の無線通信において、下りス
ロットと上りスロットとの割当を、基地局側で容易に変
更することができ、効率的なスロットの割当をすること
ができる。
【0019】第3の発明では、端末装置を識別可能な符
号は、端末装置と基地局装置との間のパケット通信にお
いて使用され、パケット通信開始するときに基地局装置
から端末装置に付与されるので、端末IDより短い符号
を付与することで、この端末装置を識別可能な符号の情
報部における容量を低減することができる。
【0020】第4の発明では、上りの信号には、端末装
置からの以後の送信タイミングでの上りの信号の送信が
必要か否かを識別可能な通信継続フラグを含むので、移
動機側から通信終了を基地局側に報知して、送信タイミ
ング毎に上りの送信スロットの割当を制御することがで
きる。
【0021】第5の発明では、基地局装置は、上りの信
号の送信権が所定時間付与されていない端末装置に対し
て、所定のタイミングで、上りの信号の送信の要否を問
い合わせるポーリング手段を備えたので、上りの信号の
送信権が所定時間付与されていない休止中の端末装置に
おいて送信データが発生したときに、該端末装置に上り
の信号の送信権を割り当てることができる。
【0022】第6の発明では、無線通信ゾーンを形成
し、無線通信ゾーン内の端末装置との間で、基地局装置
から端末装置へ所定のタイミングで下りの信号を送信
し、端末装置から基地局装置へ下りの信号と異なる所定
のタイミングで上りの信号を送信して無線通信を行う基
地局装置において、下りの信号には、該下りの信号の宛
先となる端末装置を識別可能な符号を含ませて、該下り
の信号の宛先となる端末装置を特定するとともに、該下
りの信号以後の上りの信号の送信タイミングにおける送
信権が付与される端末装置を識別可能な符号を含ませ
て、以後の送信タイミングにおける送信権を割り当てる
端末装置を決定するID設定手段を備えるので、基地局
装置において、下りのタイミングと上りのタイミングと
の割当を任意に変更することができ、効率的な通信を実
現することができる。
【0023】第7の発明では、端末装置との間のパケッ
トを開始するときに端末装置毎に符号を付与するID付
与手段を備え、端末装置を識別可能な符号としてID付
与手段によって付与された符号を用いるので、端末ID
より短い符号を付与することで、この端末装置を識別可
能な符号の情報部における容量を低減することができ
る。
【0024】第8の発明では、上りの信号の送信権が所
定時間付与されていない端末装置に対して、所定のタイ
ミングで、上りの信号の送信の要否を問い合わせるポー
リング手段を備えるので、上りの信号の送信権が所定時
間付与されていない休止中の端末装置において送信デー
タが発生したときに、該端末装置に上りの信号の送信権
を割り当てることができる。
【0025】第9の発明では、基地局装置によって形成
された無線通信ゾーン内で、基地局装置からの所定のタ
イミングで送信される下りの信号を受信し、下りの信号
と異なる所定のタイミングで基地局装置へ上りの信号を
送信して無線通信を行う通信端末装置において、下りの
信号中で、該下りの信号以後の上りの信号の送信タイミ
ングにおける送信権が付与される端末装置として自装置
が指定されているときに、この指定された送信タイミン
グにおいて、基地局装置に対して信号を送信するので、
通信端末装置がランダムに送信することがなく、送信デ
ータの衝突を低減することができる。
【0026】第10の発明では、端末装置が上りの信号
の送信を休止している状態で、基地局装置から送信タイ
ミングの指定がされたときは、基地局装置に対して送信
データの有無を通知するので、基地局装置から送信権を
割り当てられていない状態でも、送信データの衝突を避
けながら、送信権を確保することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0028】図1は、本発明の実施の形態の無線通信シ
ステムの構成図である。
【0029】複数設置された基地局装置200は、各々
無線通信ゾーンを形成し、無線通信ゾーン内の無線通信
端末装置としての移動機100(例えば、携帯電話機)
と無線通信を行う。この無線通信は通信チャネル(TC
H)において行われる音声通信の他に、ユーザパケット
チャネル(UPCH)において行われるパケット通信が
ある。
【0030】パケット通信は、パケット通信登録要求処
理又はパケットチャネル登録要求処理によって開始さ
れ、パケット通信登録解除処理によって終了する。本発
明ではパケット通信中に移動機を識別するために移動機
毎の識別符号としてにIDを付与している。また、パケ
ット通信中に、送受信スロットをどの移動機100に割
り当てるかは、基地局装置200が定める。すなわち、
基地局装置200から移動機100に送信される下りの
信号に、通信権IDと着IDとを含ませて、着IDで当
該下りスロットの宛先となる移動機を指定し、通信権I
Dで対応する上りスロットを割り当てる移動機を指定し
ている。
【0031】基地局装置200は、交換機300に接続
されており、交換機300を介して他の通信網に接続さ
れテイ留。そして、移動機100は、基地局装置20
0、交換機300を介して他の通信網に接続されている
通信端末装置と通信をする。このように交換機300に
よって複数の基地局装置200が接続されて移動体通信
網を構成している。
【0032】図2は、本発明の実施の形態の移動機のブ
ロック図である。
【0033】アンテナ1は送信部2及び受信部3に接続
されており、基地局装置200からの電波(下りの信
号)を受信し、基地局装置200に対し電波(上りの信
号)を送信する。無線部2は送信部3及び受信部4によ
り構成され、送信部3はアンテナ1から送信する高周波
信号を生成する。受信部4はアンテナ1で受信した高周
波信号に増幅、周波数変換等をして、ベースバンド信号
としてバースバンド処理部5に出力する。
【0034】ベースバンド処理部5はベースバンド信号
を復調回路によって復調する。復調された信号は、符号
化・復号化部(CODEC)6に送られ、符号化・復号
化部6にて音声信号、データ信号に復号化される。ま
た、符号化・復号化部6は音声信号、データ信号を符号
化し、符号化された信号はベースバンド処理部5に送ら
れ、変調される。変調された信号は、送信部3にて高周
波信号に変換され、アンテナ1から送信される。
【0035】符号化・復号化部6には、外部インターフ
ェース部13が接続されており、外部インターフェース
部13にはパーソナルコンピュータ等のデータ通信用の
外部装置が接続される。外部インターフェース部13に
接続された外部装置からは、基地局装置に対してパケッ
ト通信(データ通信)で送信されるデータ(パケットデ
ータ)が入力され、基地局装置からパケット通信(デー
タ通信)で受信されたデータが出力される。
【0036】制御部9は、無線部2、ベースバンド処理
部5、符号化・復号化部6等の移動機100の各部を制
御する。具体的には、無線部2に対してチャネルを指定
して、送受信周波数を制御する。また、所定の通信プロ
トコルに従って、基地局装置200から着IDによって
指定された下りスロットを受信し、基地局装置200か
ら通信権IDによって指定された上りスロットでデータ
を送信する。
【0037】図3は、本発明の実施の形態の基地局装置
のブロック図である。この基地局装置は、図2にて前述
した移動機と類似の構成を有しており、同じ符号を付し
た構成は同様の動作をする。
【0038】アンテナ1は送信部2及び受信部3に接続
されており、移動機100からの電波(上りの信号)を
受信し、移動機100に対し電波(下りの信号)を送信
する。無線部2は送信部3及び受信部4により構成さ
れ、送信部3はアンテナ1から送信する高周波信号を生
成する。受信部4はアンテナ1で受信した高周波信号に
増幅、周波数変換等をして、ベースバンド信号としてバ
ースバンド処理部5に出力する。
【0039】ベースバンド処理部5はベースバンド信号
を復調回路によって復調する。復調された信号は、符号
化・復号化部(CODEC)6に送られ、符号化・復号
化部6にて音声信号、データ信号に復号化される。ま
た、符号化・復号化部6は音声信号、データ信号を符号
化し、符号化された信号はベースバンド処理部5に送ら
れ、変調される。変調された信号は、送信部3にて高周
波信号に変換され、アンテナ1から送信される。
【0040】また、基地局装置200の符号化・復号化
部6には、交換機300が接続されている。基地局装置
200から交換機300へは、基地局装置200が受信
した音声(データ)信号が出力される。また、交換機3
00から基地局装置200へは、基地局装置200から
送信する音声(データ)信号が入力される。さらに、基
地局装置200へは、基地局装置200の動作を制御す
るための制御信号や、基地局装置200から移動機10
0へ送信する制御信号が、移動通信制御装置(図示省
略)から入力される。
【0041】制御部9は、無線部2、ベースバンド処理
部5、符号化・復号化部6等の基地局装置200の各部
を制御する。具体的には、無線部2に対してチャネルを
指定して、送受信周波数を制御する。また、所定の通信
プロトコルに従って、パケット通信中の移動機100に
対して、着IDによって下りスロットの宛先を指定し、
通信権IDによって上りスロットの割当を指定する。
【0042】図4は、本発明の実施の形態の送受信スロ
ット配置を示すタイミング図である。図4には、デジタ
ルコードレス電話システムであるPHSシステム(Pe
rsonal Handyphone System)
での、移動機から基地局装置(上り)、基地局装置から
移動機(下り)のスロットの配置の例である。
【0043】PHSシステムでは、1TDD/TDMA
フレーム中に4つの受信スロット(下りスロット)と、
4つの送信スロット(上りスロット)とが配置されてい
る。ある周波数において、受信スロット1(R1)及び
送信スロット1(T1)が制御チャネルとして使用され
ているとき、通話に用いることができるスロットは送
信、受信各3スロット(R2〜R4、T2〜T4)であ
る。
【0044】移動機が受信する下りスロットには通信権
IDと着IDとが含まれている。この通信権IDは、該
通信権IDが含まれる受信スロットに対応する送信スロ
ットにおいて、この通信権IDに対応する移動機に割り
当てられており、この移動機が当該送信スロットでデー
タを送信することができることを意味する。また、着I
Dは、該着IDが含まれる受信スロットの宛先を示し、
移動機は自局に割り当てられたID番号が着IDとなっ
ている受信スロットを受信し、基地局装置から送信され
てきたデータ領域を取得する。
【0045】すなわち、図4に示す例においては、受信
スロット2(RX2)では通信権IDが#1であり、着
IDが#3である。よって、この受信スロット(RX
2)はID#3の移動機に対する信号であり、ID#3
の移動機が受信スロット2を受信する。一方、受信スロ
ット2(RX2)に含まれる通信権IDは#1であるた
め、この受信スロット(RX2)に対応する送信スロッ
ト(TX2)はID#1の移動機に割り当てられてお
り、ID#1の移動機が送信スロット2においてデータ
を送信することができる。
【0046】同様に、受信スロット3(RX3)では通
信権IDが#2であり、着IDが#3である。よって、
この受信スロット(RX3)はID#3の移動機に対す
る信号であり、対応する送信スロット(TX3)はID
#2の移動機に割り当てられている。さらに、受信スロ
ット4(RX4)では通信権IDが#3であり、着ID
が#3である。よって、この受信スロット(RX4)は
ID#3の移動機に対するメッセージであり、対応する
送信スロット(TX4)はID#3の移動機に割り当て
られている。
【0047】このように、下りスロットに通信権IDと
着IDとを含ませることによって、下りスロット(移動
機における受信スロット)と上りスロット(移動機にお
ける送信スロット)との割当を、基地局側で任意に制御
することができる。
【0048】また、下りスロットの宛先である着ID
と、上りスロットの送信元である通信権IDを別に設け
たので、下りスロットと上りスロットとを別々に移動機
に割り当てることができる。
【0049】なお、図4に示す例では、送信スロットと
受信スロットとが対になって、受信スロットには対応す
る送信スロットの送信権IDしか含まれていないが、送
信権IDがどの送信スロットに対応するかの対応関係が
明確になっていればどのような構成をしてもよい。例え
ば、所定のタイミングで送信権IDを特定のスロットに
含ませて集中的に移動機に送信するようにしてもよい。
【0050】図5は、本発明の実施の形態の受信スロッ
ト(下りスロット)のデータの構成を示す図である。
【0051】この受信スロットの信号は、基地局装置か
ら移動機に対して送信されるもので、ヘッダー、160
ビットの情報部、CRC符号で構成されている。ヘッダ
ーには、移動機と基地局装置との距離によりバーストが
衝突するのを防止する所定ビット数(所定時間)のガー
ドタイム、キャリア同期及びクロック同期用のプリアン
ブルが含まれている。また、情報部には基地局装置から
移動機へ送信するデータが含まれる。また、情報部の後
には、データ領域の誤りを検出するCRC符号が付され
ている。
【0052】本発明では、情報部の一部を用い、情報部
に通信権IDと着IDとを含ませている。この通信権I
Dと着IDとは、前述したように、通信権IDは送信ス
ロットの通信権を付与する移動機を示し、着IDは受信
スロットの宛先を示している。
【0053】また、図5に示す実施の形態では、通信権
IDに8ビットを割り当てている。よって、256台ま
での移動機への送信スロットの割当を、この通信権ID
によって制御することができる。
【0054】図6は、本発明の実施の形態の送信スロッ
ト(上りスロット)のデータの構成を示す図である。
【0055】この送信スロットの信号は、移動機から基
地局装置に対して送信されるもので、図5で説明した受
信スロットと同様に、ヘッダー、160ビットの情報
部、CRC符号で構成されている。
【0056】本発明では、2ビットのデータで構成され
る通信継続フラグを、送信スロットの情報部の一部に設
けている。この通信継続フラグは、以後の送信スロット
の割当が必要か否かに関する情報として、「継続」、
「終了」又は「データなし」のいずれかが設定される。
【0057】具体的には、この送信スロット以後にさら
に送信すべきデータがあるときには、通信継続フラグに
は「継続」が設定される。そして、「継続」の通信フラ
グを受信した基地局装置は、受信スロットに当該移動機
の通信権IDを設定して、以後の送信スロットを当該移
動機に割り当てる。
【0058】また、この送信スロットでデータの送信が
終了するときには、通信継続フラグには「終了」が設定
される。そして、「終了」の通信フラグを受信した基地
局装置は、当該移動機に対する、以後の送信スロットを
割り当てない。
【0059】また、後述する基地局装置から、現在パケ
ット通信でデータを送信していない移動機に対するポー
リングに対して、移動機は通信継続フラグによって送信
すべきデータの有無を送信する。具体的には、移動機か
ら送信すべきデータがないときには通信継続フラグに
「データなし」を設定して送信する。
【0060】図7は、本発明の実施の形態の基地局装置
と移動局(端末)との送受信スロットの割当を示すタイ
ミング図である。図7では、1台の基地局装置と3台の
端末装置とがパケット通信をしている。
【0061】基地局装置から端末装置に対して送信され
る下りの信号には、前述したように、通信権IDと、着
IDとが含まれている。
【0062】下りスロットAでは、通信権IDが#1
に、着IDが#3に設定されているので、この下り(受
信)スロットAの宛先はID#3を有する端末3であ
り、この下りスロットAに対応する上り(送信)スロッ
トはID#1を有する端末1に割り当てられている。
【0063】同様に、下りスロットBでは、通信権ID
が#2に、着IDが#3に設定されているので、この下
り(受信)スロットBの宛先はID#3を有する端末3
であり、この下りスロットBに対応する上り(送信)ス
ロットはID#2を有する端末2に割り当てられてい
る。また、下りスロットCでは、通信権IDが#3に、
着IDが#3に設定されているので、この下り(受信)
スロットCの宛先はID#3を有する端末3であり、こ
の下りスロットBに対応する上り(送信)スロットはI
D#3を有する端末3に割り当てられている。
【0064】すなわち、図7に示すスロットの割当状態
では、移動機からの送信スロット(上り)は3台の移動
機に均等に割り当てられているが、移動機に対する受信
スロット(下り)は、全て端末装置3に割り当てられて
いる。
【0065】このように、下りスロットに通信権IDと
着IDとを含ませることによって、下りスロット(移動
機における受信スロット)と上りスロット(移動機にお
ける送信スロット)とを、関係付けることなく、別の移
動機に割り当てることができる。
【0066】図8は、本発明の実施の形態の基地局装置
と移動機(端末)との送受信スロットの別の割当を示す
タイミング図である。図8では、1台の基地局装置と2
台の端末装置とがパケットによる通信中に、1台の端末
装置が送信するデータがなく休止していたが、この端末
装置からデータの送信を開始する状態を示す。
【0067】本発明では基地局側で通信権IDを指定す
ることによって、この通信権IDを有する端末に送信ス
ロットを割り当てるので、通信権IDが指定されていな
い端末は送信スロットを使用することができず、パケッ
トの送信をすることができない。よって、現在送信スロ
ットが割り当てられていない端末から送信すべきデータ
が発生したときに、その端末は何らかの方法でデータの
送信を希望する(送信スロットの割当を希望する)旨
を、基地局装置に通知しなければ、永遠にデータを送信
することができないならない。そこで、送信スロットが
割り当てられていない休止中の端末装置に対して、基地
局装置から所定のタイミングで、端末装置から送信する
データの有無を問い合わせるポーリングをして、休止中
の端末装置との間のパケット通信を行えるようにしてい
る。
【0068】これを図8を用いて説明する。下りスロッ
トAでは、通信権IDが#1に、着IDが#2に設定さ
れているので、この下り(受信)スロットAの宛先はI
D#2を有する端末2であり、この下りスロットAに対
応する上り(送信)スロットはID#1を有する端末1
に割り当てられている。同様に、下りスロットBでは、
通信権IDが#2に、着IDが#2に設定されているの
で、この下り(受信)スロットBの宛先はID#2を有
する端末2であり、この下りスロットBに対応する上り
(送信)スロットはID#2を有する端末2に割り当て
られている。
【0069】このように、基地局装置から指定される通
信権IDによって、端末1及び端末2には送信スロット
が割り当てられている。このとき端末3には送信スロッ
トが割り当てられていないので、基地局装置は端末3に
対して所定時間間隔(例えば、1秒間隔)で、端末3か
ら送信すべきデータがあり、端末3が送信スロットの割
当を希望するか否かを問い合わせるポーリングをする。
【0070】端末3は、このポーリングに対して、送信
スロットの割当を希望するか否か(送信すべきデータの
有無)を返信する。すなわち、端末から送信すべきデー
タがあるときには通信継続フラグに「データなし」を設
定して送信して、送信スロットの割当を要求し、端末か
ら送信すべきデータがないときには通信継続フラグに
「データなし」を設定して送信する。
【0071】なお、図8に示すタイミング図では、当
初、端末3には送信すべきデータも受信すべきデータも
なかった状態を示したが、端末3が受信すべきデータは
あっても、端末3から送信すべきデータがない場合で
も、同様に基地局装置からポーリングをして、端末3に
送信すべきデータの有無(送信スロットの割当の要否)
を問い合わせる必要がある。
【0072】図9は、本発明の実施の形態の基地局装置
のID登録処理を示すフローチャートである。
【0073】このID登録処理は、基地局装置が移動機
にパケット通信時に移動機を特定するための識別符号
(ID)を付与する処理であり、移動機から送信される
パケット通信登録要求又はパケットチャネル登録要求に
よって開始される。
【0074】基地局装置が、移動機からパケット通信登
録要求又はパケットチャネル登録要求を受信すると(S
101)、現在使用されていないIDを選択する(S1
02)。本実施の形態ではIDは8ビットのデータで構
成されているので、基地局装置は256台の移動機に対
して同時にIDを付与することができる。そして、この
256種類のIDから、現在、他の移動機に付与されて
いないIDを選択する(S107)。
【0075】そして、IDが選択できない(例えば、I
Dの空きがない)場合には、ID取得不可と判断し(S
103で”No”)、移動機に対してパケットチャネル
割当拒否信号を送信する。
【0076】一方、IDが選択できた場合には、ID取
得可と判断し(S103で”Yes”)、選択されたI
Dが移動機に割り当てられており、使用中であることを
登録する(S104)。そして、上りSTATUSと下
りSTATUSとを初期値に設定する(S105)。す
なわち、上りSTATUSを休止中とし、下りSTAT
USを休止中として、送受信すべきデータの発生を待
つ。その後、移動機に対してパケットチャネル割当信号
を送信して、その移動機に割り当てられたIDを通知す
る(S106)。
【0077】以上説明した手順によって基地局装置の移
動機毎のIDを登録して、移動機に付与されたIDを通
知して、その後の基地局装置からの下りスロットの情報
に、このIDを通信権ID、着IDとして含ませること
によって、基地局側で、下りスロットと上りスロットと
の割当を制御することができる。
【0078】図10は、本発明の実施の形態の基地局装
置から上りスロットにおいて送信されるバースト(移動
機からの上りの信号)の受信処理を示すフローチャート
である。
【0079】基地局装置は、移動機からの上りの信号
(送信スロット)を受信すると、その中に含まれている
ID(識別符号)を取得する(S111)。そして、こ
のIDが先にこの送信スロットを割り当てるために通知
したた通信権IDと等しい、有効なIDであるか否かを
確認する(S112)。そして、送信スロットに含まれ
るIDと通知した通信権IDとが等しかった場合には、
このIDが有効なものと判断して、ステップS113に
進む。
【0080】一方、送信スロットに含まれるIDと通知
した通信権IDとが等しくなかった場合には、IDが無
効なものと判断して(S112で”No”)、このスロ
ットで送信されてきたデータ領域を受信する必要がない
ので、このバースト受信処理を終了する。
【0081】IDが有効であった場合には、上りの送信
スロットに含まれている通信継続フラグを取得して、こ
のフラグの内容を確認する(S113)。通信継続フラ
グの内容が「終了」であれば、この送信スロットで送信
されてきたデータ領域は必要なものであるため、上りの
送信スロットの情報部を受信して、データ領域を取得す
る(S114)。そして、上りSTATUSを「休止
中」に設定して、この移動機に対する送信スロットの割
当を中止する(S115)。そして、このバースト受信
処理を終了する。
【0082】また、通信継続フラグの内容が「継続」で
あれば、この送信スロットで送信されてきたデータ領域
は必要なものであるため、上りの送信スロットの情報部
を受信して、データ領域を取得する(S116)。そし
て、上りSTATUSを「通信中」に設定して、この移
動機に対して継続して送信スロットを割り当てる(S1
17)。そして、このバースト受信処理を終了する。
【0083】また、通信継続フラグの内容を内容が「デ
ータなし」であれば、この移動機に対して送信スロット
を割り当てる必要がないので、上りSTATUSを「休
止中」に設定して(S118)、このバースト受信処理
を終了する。
【0084】図11は、本発明の実施の形態の基地局装
置が下りスロットにおいて受信するバースト(移動機へ
の下りの信号)の送信処理を示すフローチャートであ
る。
【0085】基地局装置は、現在IDを付与している全
ての移動機について送信すべきデータの有無を判定する
(S121)。そして、送信すべきデータがある移動機
について下りのSTATUSを「通信中」に更新し、送
信すべきデータがない移動機について下りのSTATU
Sを「休止中」に更新する(S122)。
【0086】そして、現在、移動機に付与しているID
中に、下りSTATUSが「通信中」となっているもの
があるか否かを判定する(S123)。下りSTATU
Sが「通信中」のIDがなければ、送信すべきデータが
ないので、下りスロットに含まれる着IDを”0”にセ
ットして(S124)、移動機が当該バーストを受信し
たときに、この下り情報部を自局宛てではないものとし
て、廃棄できるようにしている。
【0087】一方、現在付与しているID中に、下りS
TATUSが「通信中」となっているものがあれば、送
信すべきデータがあるので、下りSTATUSが「通信
中」となっているIDを、順次選択して(S124)、
下りスロットに含まれる着IDに、その移動機のIDを
設定する(S125)。これは、1つの下りスロットに
は1つの着IDしか含ませることができず、1つの下り
スロットでは1台の移動機に対してしかデータを送信で
きないことから、順次、下りSTATUSが「通信中」
の移動機を選択して、その移動機のIDを着IDに設定
するものである。
【0088】そして、現在IDを付与している全ての移
動機について、上りSTATUSが「通信中」となって
いるか否かを判定する(S127)。
【0089】そして、現在付与しているID中に、上り
STATUSが「通信中」となっているものがあるか否
かを判定する(S128)。上りSTATUSが「通信
中」となっているIDがなければ、現在移動機から送信
されてくるデータがないので、ステップS131に移行
して、次の送信スロットでポーリングをする移動機のI
Dを選択する。このポーリングをする移動機のIDは、
各移動機のスロット割当ての優先度が同じであれば単純
に各移動機に対して順番にポーリングされるが、各移動
機のスロット割当ての優先度を異ならせて、優先度の高
い移動機に対するポーリング頻度を高くするように構成
することもできる。
【0090】一方、現在付与しているID中に、上りS
TATUSが「通信中」となっているものがあれば、現
在移動機から送信されてくるデータがあるので、ステッ
プS129に進む。そして、上りSTATUSが「休止
中」となっている移動機に対するポーリング周期である
か(例えば、1秒が経過しているか)否かを判定する
(S129)。そして、ポーリング周期であればステッ
プS131に進み、前述したようにポーリングをする移
動機のIDを選択する。
【0091】そして、ポーリング周期でなければ、上り
STATUSが「通信中」となっている移動機のうち、
上りスロットの送信権を割り当てるIDを選択する(S
130)。
【0092】そして、ステップS130またはS131
によって選択されたIDを、上り通信権IDとして設定
する(S132)。そして、基地局装置は移動機に対し
て、下りスロット(下りバースト)を送信する。
【0093】このように、本発明のパケット通信システ
ムでは、下りスロットの信号には、該下りスロットの宛
先となる移動機を識別可能な着IDと、上りスロットの
送信権が付与される移動機を識別可能な通信権IDとを
含ませたので、基地局装置が下りスロットだけでなく、
上りスロットの割当も自由に変更することができ、効率
的なスロットの割当をして、通信のスループットを向上
させることができる。特に、後に他の移動機から通信の
希望が生じた場合でも、通信中の移動機に対するスロッ
トの割当を変更して、現在通信中の移動機との通信の終
了を待たずに、該移動機によるパケット通信を開始する
ことができる。
【0094】また、端末固有に付与された番号である端
末IDより短い符号をパケット通信開始時に付与して、
着IDと通信権IDとして使用するので、この移動機を
識別可能な符号の情報部における容量を低減することが
でき、情報部のデータ領域の容量を圧迫することによる
伝送速度の低下を最小限に抑えることができる。
【0095】また、上りスロットの信号には、移動機か
らの送信が必要か否かを識別可能な通信継続フラグを含
むので、移動機側から通信の終了を基地局装置に報知す
ることができ、割り当てられた送信スロットが残ってい
るときには、残送信スロットを他の通信装置に割り当て
て、スループットを向上させることができる。
【0096】また、上りスロットの送信権が所定時間付
与されていない休止中の移動機に対して、所定の下りス
ロットで、上りスロットの送信の要否(送信データの有
無)を問い合わせるポーリングを行うので、上りスロッ
トの送信権が所定時間付与されていない休止中の移動機
において送信データが発生したときに、該移動機に上り
スロットの送信権を割り当てることができる。また、移
動機から送信すべきデータが生じた場合でも、移動機か
らランダムに送信要求を上げることがないので、送信要
求の衝突によってスループットが低下することがなくな
る。
【0097】さらに、本実施の形態の基地局装置では、
下りスロットの信号に、該下りスロットの宛先となる移
動機を識別可能な着IDを含ませるとともに、上りスロ
ットの送信権が付与される移動機を識別可能な送信権I
Dを含ませるID設定手段を備えるので、該下りスロッ
トの宛先となる移動機を特定するとともに、以後の送信
スロットの送信権を割り当てる移動機が決定されるの
で、基地局側において、下りのタイミングと上りのタイ
ミングとの割当を自由に変更することができ、効率的な
通信を実現することができる。
【0098】また、本実施の形態の移動機では、送信権
IDに自装置が指定されているときに、この送信権ID
に対応する送信スロットにおいて、基地局装置に対して
信号を送信するので、移動機がランダムに送信すること
による、送信データの衝突を低減することができ、スル
ープットを向上させることができる。
【0099】さらに、上りSTATUSが休止中で送信
タイミングの指定がされた移動機は、基地局装置に対し
て送信データの有無を通知するので、基地局装置から送
信権を割り当てられていない状態でも、送信データの衝
突を避けながら、送信権を確保することができ、多数の
移動機に対して効率的にスロットを割り当てることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の無線通信システムの構
成図である。
【図2】 本発明の実施の形態の移動機のブロック図で
ある。
【図3】 本発明の実施の形態の基地局装置のブロック
図である。
【図4】 本発明の実施の形態の送受信スロットのタイ
ミング図である。
【図5】 本発明の実施の形態の下りスロットのデータ
の構成図である。
【図6】 本発明の実施の形態の上りスロットのデータ
の構成図である。
【図7】 本発明の実施の形態の送受信スロットの割当
を示すタイミング図である。
【図8】 本発明の実施の形態の送受信スロットの別の
割当を示すタイミング図である。
【図9】 本発明の実施の形態の基地局装置のID登録
処理のフローチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態の基地局装置の上りス
ロットの受信処理のフローチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態の基地局装置の下りス
ロットの送信処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 無線部 3 送信部 4 受信部 5 ベースバンド処理部 6 符号化・復号化部 7 送話部 8 受話部 9 制御部 10 記憶部 11 表示部 12 操作部 13 外部インターフェース部 100 移動機(無線通信移動機) 200 基地局装置 300 移動通信制御局

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信ゾーンを形成し、前記無線通信
    ゾーン内で端末装置と無線通信を行う複数の基地局装置
    を備え、前記基地局装置から前記端末装置へ所定のタイ
    ミングで下りの信号を送信し、前記端末装置から前記基
    地局装置へ前記下りの信号と異なる所定のタイミングで
    上りの信号を送信して通信を行う無線通信システムにお
    いて、 前記下りの信号には、該下りの信号の宛先となる端末装
    置を識別可能な符号を含ませる第一の領域と、該下りの
    信号以後の上りの信号の送信タイミングにおける送信権
    が付与される端末装置を識別可能な符号を含ませる第二
    の領域とを設けたことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 前記基地局装置から端末装置へ送信され
    る下りの信号は、所定のタイミングの下りスロットにお
    いて送信され、 前記端末装置から基地局装置へ送信される上りの信号
    は、前記下りスロットと異なる所定のタイミングの上り
    スロットにおいて送信され、 前記下りスロットには、該下りスロットの宛先となる端
    末装置を識別可能な符号と、該下りスロット以後の上り
    スロットにおける送信権が付与される端末装置を識別可
    能な符号とを含ませることを特徴とする請求項1に記載
    の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 前記端末装置を識別可能な符号は、前記
    端末装置と前記基地局装置との間のパケット通信におい
    て使用され、パケット通信を開始するときに前記基地局
    装置から前記端末装置に付与されることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 前記上りの信号には、前記端末装置から
    上りの信号の送信が必要か否かを識別可能な通信継続フ
    ラグを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか
    一つに記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】 前記基地局装置には、前記上りの信号の
    送信権が所定時間付与されていない端末装置に対して、
    所定のタイミングで、上りの信号の送信の要否を問い合
    わせるポーリング手段を備えたことを特徴とする請求項
    1から4のいずれか一つに記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】 無線通信ゾーンを形成し、前記無線通信
    ゾーン内の端末装置との間で、基地局装置から端末装置
    へ所定のタイミングで下りの信号を送信し、端末装置か
    ら基地局装置へ前記下りの信号と異なる所定のタイミン
    グで上りの信号を送信して無線通信を行う基地局装置に
    おいて、 前記下りの信号には、 該下りの信号の宛先となる端末装置を識別可能な符号を
    含ませて、該下りの信号の宛先となる端末装置を特定す
    るとともに、 該下りの信号以後の上りの信号の送信タイミングにおけ
    る送信権が付与される端末装置を識別可能な符号を含ま
    せて、以後の送信タイミングにおける送信権を割り当て
    る端末装置を決定するID設定手段を備えることを特徴
    とする基地局装置。
  7. 【請求項7】 前記端末装置との間のパケット通信を開
    始するときに前記端末装置毎に符号を付与するID付与
    手段を備え、 前記端末装置を識別可能な符号として、前記ID付与手
    段によって付与された符号を用いることを特徴とする請
    求項6に記載の基地局装置。
  8. 【請求項8】 前記上りの信号の送信権が所定時間付与
    されていない端末装置に対して、所定のタイミングで、
    上りの信号の送信の要否を問い合わせるポーリング手段
    を備えたことを特徴とする請求項6又は7に記載の基地
    局装置。
  9. 【請求項9】 基地局装置によって形成された無線通信
    ゾーン内で、前記基地局装置からの所定のタイミングで
    送信される下りの信号を受信し、前記下りの信号と異な
    る所定のタイミングで前記基地局装置へ上りの信号を送
    信して無線通信を行う通信端末装置において、 前記下りの信号中で、該下りの信号以後の上りの信号の
    送信タイミングにおける送信権が付与される端末装置と
    して自装置が指定されているときに、この指定された送
    信タイミングにおいて、前記基地局装置に対して信号を
    送信することを特徴とする通信端末装置。
  10. 【請求項10】 前記端末装置が上りの信号の送信を休
    止している状態で、前記基地局装置から送信タイミング
    の指定がされたときは、前記基地局装置に対して送信デ
    ータの有無を通知することを特徴とする請求項9に記載
    の通信端末装置。
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