JP2003008935A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JP2003008935A JP2001187146A JP2001187146A JP2003008935A JP 2003008935 A JP2003008935 A JP 2003008935A JP 2001187146 A JP2001187146 A JP 2001187146A JP 2001187146 A JP2001187146 A JP 2001187146A JP 2003008935 A JP2003008935 A JP 2003008935A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イプシロンフィルタを用いて、複数の異なる
照明が存在する場合にも、それらの境界を適切に抽出す
ることを可能とし、不自然な画像パターンの発生を抑え
て、主観的に好ましいダイナミックレンジの圧縮を実現
する。 【解決手段】 入力画像上の各位置ごとにエッジ強度G
(x,y)を算出し、そのエッジ強度G(x,y)に基
づいて、イプシロンフィルタ12のしきい値E(x,
y)を制御する。イプシロンフィルタ12は、その制御
されたしきい値E(x,y)に基づいて入力画像にフィ
ルタ処理を施す。エッジ強度G(x,y)に基づいて、
イプシロンフィルタ12のしきい値Eを画素値I(x,
y)の局所的な勾配に応じて適応的に変化させるように
したので、線形ローパスフィルタを用いた場合やしきい
値固定のイプシロンフィルタを用いた場合よりも、より
正確に照明境界が抽出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン、ビ
デオテープレコーダー、スチルカメラ、ビデオカメラお
よびプリンタなど、各種の画像の入出力装置に好適に利
用可能なものであり、特に、入力された画像を、相対的
によりダイナミックレンジの狭い画像装置において再現
するための画像処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば画像の階調特性の変換のた
めに、入力画像の各画素に対し、そのレベルを図18の
実線で示すような入出力関係を持つ関数(以下、「レベ
ル変換関数」と記す。)で変換する方法(以下、「レベ
ル変換」と記す。)がある。図18において、横軸は入
力画像の画素レベル(入力レベル)lを、縦軸はレベル
変換処理による出力画像の画素レベル(出力レベル)T
(l)を表す。Lmaxは、入出力画像の各画素が取り得
る最大レベルを表す。レベル変換後の画像のコントラス
トは、レベル変換関数の傾きが大きいほど増加すること
になる。図18の例では、入力レベルlbを境にして高
レベル側と入力レベルlsを境にして低レベル側とにお
けるレベル変換関数を示す直線の傾きが、中間レベル
(入力レベルls〜lb)の傾きに比べて小さくなって
いる。従って、図18に示した関数を用いたレベル変換
では、高レベルおよび低レベルにおけるコントラストを
犠牲にすることで、中間レベルのコントラストを増加さ
せていることになる。
【0003】レベル変換関数は、図18に示したものに
限らず、例えば図19の実線で示したものを用いること
もできる。図19に示したレベル変換関数は、入力レベ
ルlkを境にして、高レベル側における直線の傾きが、
低レベル、中間レベルでの傾きに比べて小さくなってい
る。従って、図19に示した関数を用いたレベル変換で
は、高レベルでのコントラストを犠牲にすることで、低
レベル、中間レベルでのコントラストを増加させること
ができる。また、以下の(1)式のガンマ関数や(2)
式のLOG関数等、図18および図19に示した関数に
比べて、より連続的なレベル変換関数が用いられること
もある。なお、(1)式におけるgは関数の傾きを調整
するパラメータである。
【0004】
【数1】
【0005】
【数2】
【0006】また、さらに別の従来例としては、入力画
像の画素レベルの頻度分布に応じて、レベル変換関数を
適応的に変化させる方法があり、その代表例としてはヒ
ストグラムイコライゼーションと呼ばれる方法が挙げら
れる。図20(A),(B)に、このヒストグラムイコ
ライゼーションの原理を示す。図20(A)において、
横軸は入力画像の画素レベル(入力レベル)lを、縦軸
は度数(頻度または累積頻度)を表す。Fmaxは、累積
頻度の最大値であり、頻度を算出するために用いる画素
の総数である。この方法では、図20(A)に示したよ
うに、はじめに入力画像の画素レベルlに関する頻度分
布H(l)が生成され、次に以下の(3)式を用いて累
積頻度分布C(l)が生成される。
【0007】
【数3】
【0008】この累積頻度分布C(l)の縦軸を、以下
の(4)式を用いて出力画像が取り得るレベル範囲に正
規化することにより、レベル変換関数T(l)が生成さ
れる(図20(B))。この関数T(l)を用いること
により、出現頻度の高いレベルによって構成される領域
(面積が大きい領域)のコントラストを増加させること
が可能となる。
【0009】
【数4】
【0010】入力された画像を、よりダイナミックレン
ジの小さい、すなわち画素レベルを表現するビット数が
少ない環境で利用する場合(ビット数の少ない伝送路で
伝送する場合や、表示装置に表示する場合、あるいは記
憶装置に保存する場合など)には、ダイナミックレンジ
の圧縮を行う必要がある。従来は、このような目的での
ダイナミックレンジの圧縮処理にも、上述した方法と同
様のレベル変換が用いられている。ただし、この場合に
は、レベル変換関数の出力画像の最大レベルが、入力画
像のそれよりも小さい値となる。
【0011】一方、文献「Z. Rahman, et, alt.:"A Mul
tiscale retinex for color rendition and dynamic ra
nge compression in Applications of Digital image P
rocessing", XIX Proc. SPIE 2847 (1996)」では、空間
的に緩やかに変化する照明光の成分をローパスフィルタ
によって抽出し、これを圧縮することで全体的なダイナ
ミックレンジを圧縮する方法が提案されている(以下、
この方法を「Multiscale retinex法」と記す。)。照明
成分の抽出には帯域の狭い線形ローパスフィルタが用い
られている。この方法では、以下の(5)式に示すよう
に、入力画素の値I(x,y)、およびローパスフィル
タ出力LPF(I(x,y))の対数値を取り、前者か
ら後者を差し引くことによりダイナミックレンジの圧縮
が行われる。
【0012】
【数5】
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のレベル変換方法では、不自然な画像が生成されるの
を回避するため、単調増加性を有するレベル変換関数を
用いている。このため、いずれかのレベル範囲のコント
ラスト(レベル変換関数の傾き)を増加させた場合、他
のレベル範囲では逆にコントラストが低下してしまうと
いった問題がある。
【0014】また、Multiscale retinex法では、単調増
加性を犠牲にすることで、よりコントラストの高い画像
を再現することを可能としているが、照明条件が急激に
切り替わる場合、線形フィルタではその変化を抽出する
ことができず、主観的に好ましくないノイズが発生して
しまうという問題がある。
【0015】例えば、図21に示すように、照明条件の
異なる2つの領域が隣接している画像(図中、実線)に
対して線形ローパスフィルタを施すと、図中、細い破線
で示したように境界のぼけた信号がフィルタ出力として
得られる。これを照明成分と見なした場合、照明境界の
左側の領域(B領域)において、境界付近(BNB領
域)は、境界より離れた部分(BFB領域)よりも照明
レベルが低いことになる。上述の(5)式は入力信号を
照明成分で割り算することと等価であり、照明成分が大
きいほど大きく圧縮されることを意味するため、結果と
して再現画像(図中、太い破線)のBNB領域にはオー
バーシュートが発生する。逆に、照明境界の右側の領域
(D領域)において、境界付近(DNB領域)は、境界
より離れた部分(DFB)に比べて照明レベルが高いと
見なされてアンダーシュートが発生する。Multiscale r
etinex法ではこの問題を回避するためにスケールの異な
る複数の線形ローパスフィルタを用い、それぞれのロー
パスフィルタによって得られる結果を線形荷重によって
合成する方法を用いているが、各スケールに対する重み
は固定されており、上記の問題を十分に抑制できていな
い。
【0016】そこで、照明成分の抽出に線形ローパスフ
ィルタではなく、例えばイプシロンフィルタなどの非線
形フィルタを用いることが考えられる。イプシロンフィ
ルタは、線形フィルタに比べエッジを保存する能力にす
ぐれ、異なる照明光が存在する画像においても照明成分
をより有効に抽出することができる。しかしながら、ノ
イズ除去などを目的に一般的に用いられているしきい値
固定のイプシロンフィルタでは、その出力にエッジ近傍
において不連続な波形が形成されるため、これをダイナ
ミックレンジの圧縮用に用いた場合、圧縮後の再現画像
に原画像にはない不自然な画像パターンが発生する可能
性がある。
【0017】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、イプシロンフィルタを用いて、複数
の異なる照明が存在する場合にも、それらの境界を適切
に抽出することを可能とし、不自然な画像パターンの発
生を抑えて、主観的に好ましいダイナミックレンジの圧
縮を実現できる画像処理方法および装置を提供すること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による画像処理方
法は、入力画像上の各位置ごとにエッジ強度を算出する
エッジ強度算出過程と、算出されたエッジ強度に基づい
て、イプシロンフィルタのしきい値を制御するしきい値
制御過程と、しきい値制御過程において制御されたしき
い値を用いて、入力画像にイプシロンフィルタによるフ
ィルタ処理を施すフィルタリング過程と、フィルタリン
グ過程の出力値に応じて、画素値を変換するための係数
を算出し、その算出した係数により、各画素ごとに画素
値の変換を行う画素値変換過程とを含むものである。
【0019】本発明による画像処理装置は、入力画像上
の各位置ごとにエッジ強度を算出するエッジ強度算出手
段と、設定されたしきい値を用いて、入力画像にフィル
タ処理を施すイプシロンフィルタと、エッジ強度算出手
段によって算出されたエッジ強度に基づいて、イプシロ
ンフィルタで用いられるしきい値を制御するしきい値制
御手段と、イプシロンフィルタからの出力値に応じて、
画素値を変換するための係数を算出し、その算出した係
数により、各画素ごとに画素値の変換を行う画素値変換
手段とを備えたものである。
【0020】本発明による画像処理方法および装置で
は、入力画像上の各位置ごとにエッジ強度が算出され、
その算出されたエッジ強度に基づいて、イプシロンフィ
ルタで用いられるしきい値が制御される。そして、イプ
シロンフィルタからの出力値に応じて、画素値を変換す
るための係数が算出され、その算出された係数により、
各画素ごとに画素値の変換が行われる。これにより、複
数の異なる照明が存在する場合にも、イプシロンフィル
タによるフィルタ処理において、それらの境界の抽出を
適切に行うことが可能とされる。
【0021】本発明において、イプシロンフィルタのし
きい値は、例えば、エッジ強度が大きいほど値が小さく
なるように制御される。このとき、さらに、入力画像の
画素値が大きいほどしきい値を大きくするように制御し
ても良い。これにより、イプシロンフィルタによるフィ
ルタ処理において、画素値の変化における照明レベルの
影響が軽減され、より適切に照明成分の抽出がなされ
る。
【0022】また、大きさの異なる2つのしきい値を算
出して、しきい値の制御を行うようにしても良い。この
とき、イプシロンフィルタでは、例えば、近傍画素の値
が注目画素に比べて大きい場合と小さい場合とで異なる
しきい値を用いてフィルタ処理を行う。これによって
も、フィルタ処理において、画素値の変化における照明
レベルの影響が軽減され、より適切に照明成分の抽出が
なされる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0024】[第1の実施の形態]まず、本実施の形態
に係る画像処理装置において処理される入力画像信号に
つて説明する。本画像処理装置において処理される入力
画像信号は、2次元ディジタル画像を図2に示すように
水平方向、垂直方向の順に走査して得られた時系列な画
素値の信号である。本実施の形態では、2次元画像上の
任意の位置(x,y)に対応する画素値をI(x,y)
と表し、これを入力画像信号として処理する。
【0025】次に、本実施の形態に係る画像処理装置の
構成について説明する。本画像処理装置は、図1に示し
たように、エッジ強度算出器10と、しきい値制御器1
1と、イプシロンフィルタ12と、除算器13と、レベ
ル変換器14と、乗算器15とを備えている。
【0026】エッジ強度算出器10は、入力画像の各位
置において画素値I(x,y)のエッジ強度G(x,
y)を算出する機能を有している。エッジ強度G(x,
y)としては、例えば以下の(6)式で与えられるよう
なI(x,y)の1次微分値を用いることができる。
【0027】
【数6】
【0028】あるいは、ノイズの影響を抑えるために平
滑化効果を持つ以下の(7)式による値をエッジ強度G
(x,y)として用いることも可能である。
【0029】
【数7】
【0030】ここで、(6),(7)式において、dは
微分を算出するための微小距離を示す定数である。エッ
ジ強度算出器10において算出されたエッジ強度G
(x,y)は、しきい値制御器11に送られる。
【0031】しきい値制御器11は、エッジ強度算出器
10によって算出されたエッジ強度G(x,y)に基づ
き、後述のイプシロンフィルタ12で用いるしきい値E
(x,y)の大きさを画素ごとに決定する機能を有して
いる。しきい値制御器11の機能により、しきい値E
(x,y)は、例えば以下の(8)式を用いることによ
り、エッジ強度G(x,y)が大きいほど小さな値とな
るように制御される。
【0032】
【数8】
【0033】(8)式において、Gmin,Gmax,Emi
n,Emaxは、エッジ強度G(x,y)をしきい値E
(x,y)に変換するための定数であり、それぞれエッ
ジ強度の最小値、最大値、しきい値E(x,y)の最小
値、最大値を表している。しきい値制御器11において
決定されたしきい値E(x,y)は、イプシロンフィル
タ12に送られる。
【0034】イプシロンフィルタ12は、図4に示した
ように、例えば、差分器20と、絶対値算出器21と、
比較器22と、線形ローパスフィルタ(図ではLPFと
記す。)23とを有して構成されている。このイプシロ
ンフィルタ12は、2次元のフィルタであり、しきい値
制御器11によって決定されたしきい値E(x,y)を
用いて、入力画像に非線形なフィルタ処理を施す機能を
有している。イプシロンフィルタ12の出力R(x,
y)は、照明成分として除算器13およびレベル変換器
14に送られる。
【0035】除算器13は、入力画像からイプシロンフ
ィルタ12で算出された照明成分を除去するために、以
下の(9)式に示すように、入力画像の各画素値I
(x,y)を照明成分R(x,y)で割り算するように
なっている。割り算した結果得られる非照明成分S
(x,y)は、乗算器15に送られる。
【0036】
【数9】
【0037】レベル変換器14は、イプシロンフィルタ
12で算出された照明成分R(x,y)を、以下の(1
0)式に示すように、レベル変換関数T(l)によって
レベル変換することによって圧縮し、補正照明成分CR
(x,y)を算出する機能を有している。
【0038】
【数10】
【0039】レベル変換器14で用いるレベル変換関数
T(l)としては、例えば図3に示すような関数を用い
ることができる。なお、図3において、Rmax,CRmax
は、それぞれ入力レベルおよび出力レベルの最大値を表
している。
【0040】乗算器15は、以下の(11)式に示すよ
うに、非照明成分S(x,y)に補正照明成分CR
(x,y)を積算することで画像信号を復元するように
なっている。復元された結果を示す画像信号O(x,
y)は、図示しない伝送路、記憶装置、または表示装置
などに出力される。
【0041】
【数11】
【0042】なお、本実施の形態において、除算器1
3、レベル変換器14および乗算器15が、本発明にお
ける「画素値変換手段」の一具体例に対応する。
【0043】次に、以上のように構成された画像処理装
置の作用、動作を説明する。なお、以下の説明は、本実
施の形態に係る画像処理方法の説明を兼ねている。
【0044】本画像処理装置において、入力画像を示す
信号は、エッジ強度算出器10、イプシロンフィルタ1
2および乗算器13に入力される。まず、エッジ強度算
出器10では、入力画像の各位置ごとにエッジの大き
さ、すなわちエッジ強度G(x,y)を算出する。この
とき、エッジ強度算出器10は、例えば上述の(6)式
または(7)式を用いることにより、注目画素の近傍領
域内の画素値の1次微分値が大きいほど大きな値となる
ようにして、エッジ強度G(x,y)を算出する。エッ
ジ強度算出器10は、算出したエッジ強度G(x,y)
をしきい値制御器11に出力する。
【0045】しきい値制御器11では、エッジ強度G
(x,y)に基づいて、イプシロンフィルタ12のしき
い値Eを制御する。より詳しくは、しきい値制御器11
は、例えば上述の(8)式を用いて、しきい値E(x,
y)の大きさを画素ごとに決定し、エッジ強度G(x,
y)が大きいほどしきい値E(x,y)が小さくなるよ
うに制御する。しきい値制御器11は、決定されたしき
い値E(x,y)をイプシロンフィルタ12に出力す
る。
【0046】イプシロンフィルタ12では、しきい値制
御器11によって決定されたしきい値E(x,y)を用
いて、入力画像にフィルタ処理を施す。
【0047】イプシロンフィルタ12でのフィルタ処理
は、より詳しくは、例えば図4に示した構成により、以
下のように行われる。イプシロンフィルタ12におい
て、差分器20には、図4に示したように、現在の注目
画素の値I(x,y)を示す信号とその近傍領域NB内
の画素の値I(x+dx,y+dy)を示す信号とが入
力される。差分器20では、注目画素の値I(x,y)
とその近傍領域NB内の画素の値I(x+dx,y+d
y)との差分を算出する。差分器20では、近傍領域N
B内のすべての画素に対して順次この差分値を計算し、
各近傍画素に対応づけて、その値D(dx,dy)を絶
対値算出器21に出力する。
【0048】絶対値算出器21では、差分器20より送
られてくる各差分値D(dx,dy)の絶対値AD(d
x,dy)を算出する。絶対値算出器21では、算出し
た絶対値AD(dx,dy)を比較器22に出力する。
【0049】比較器22には、絶対値算出器21で算出
された絶対値AD(dx,dy)が入力されると共に、
注目画素の値I(x,y)を示す信号およびその近傍領
域NB内の画素の値I(x+dx,y+dy)を示す信
号、ならびに、しきい値制御器11で決定されたしきい
値E(x,y)が入力される。比較器22では、以下の
(12)式に示すように、絶対値AD(dx,dy)と
しきい値E(x,y)とを比較し、その結果に応じて、
注目画素の値I(x,y)または近傍画素の値I(x+
dx,y+dy)のいずれか一方を選択し、それを値J
(dx,dy)として線形ローパスフィルタ23に出力
する。
【0050】
【数12】
【0051】線形ローパスフィルタ23では、近傍領域
NB内のすべての画素に対応する値J(dx,dy)が
比較器22によって算出された時点で、以下の(13)
式による加重平均値R(x,y)を算出する。
【0052】
【数13】
【0053】ここで、NBはフィルタリング処理におけ
る近傍領域を定義する相対的な座標の集合である。ま
た、a(dx,dy)は各画素値に対する重み係数であ
り、この線形ローパスフィルタ23としては、例えば以
下の(14)式に示すような平均値フィルタなどを用い
ることができる。
【0054】
【数14】
【0055】(14)式において、Nは近傍領域内NB
の画素の数を表している。なお、イプシロンフィルタ1
2の目的は、画像中の細かい構造を除去し、まとまった
領域を抽出することであり、その近傍領域は大きい方が
望ましい。
【0056】以上のようにしてイプシロンフィルタ12
で得られた値R(x,y)は、近似的に画像に含まれる
照明成分を表しているものと考えられる。イプシロンフ
ィルタ12は、値R(x,y)を照明成分として除算器
13およびレベル変換器14に出力する。
【0057】除算器13では、上述の(9)式に示した
ように、入力画像の各画素値I(x,y)を照明成分R
(x,y)で除算することにより、入力画像からイプシ
ロンフィルタ12で算出された照明成分を除去し、その
結果得られる非照明成分S(x,y)を乗算器15に出
力する。
【0058】一方、レベル変換器14では、イプシロン
フィルタ12で算出された照明成分R(x,y)を、例
えば図3に示すようなレベル変換関数T(l)によって
レベル変換することによって圧縮し、補正照明成分CR
(x,y)を算出する。レベル変換器14は、算出した
補正照明成分CR(x,y)を乗算器15に出力する。
【0059】乗算器15では、除算器13からの出力で
ある非照明成分S(x,y)にレベル変換器14からの
出力である補正照明成分CR(x,y)を積算すること
で画像信号を復元する。ここで、以上の除算器13、レ
ベル変換器14および乗算器15での全体の演算につい
て考察すると、非照明成分S(x,y)に補正照明成分
CR(x,y)を積算することは、後述する(16)式
に示すように、イプシロンフィルタ12からの出力値R
(x,y)に応じて画素値を変換するための係数F(R
(x,y))を算出し、それを対応する入力画素値I
(x,y)に積算することで、各画素ごとに画素値の変
換を行ってダイナミックレンジの圧縮を行っていること
に相当する。
【0060】以上のようにして乗算器15から出力され
る画像信号O(x,y)は、入力画像よりも相対的にダ
イナミックレンジの狭い画像装置、すなわち画素レベル
を表現するビット数が少ない環境(ビット数の少ない伝
送路で伝送する場合や、表示装置に表示する場合、ある
いは記憶装置に保存する場合など)において利用され
る。
【0061】次に、図5および図6を参照して、本実施
の形態におけるイプシロンフィルタ12を用いてダイナ
ミックレンジの圧縮を行った場合の、従来法(単調増加
性を有するレベル変換関数を用いて圧縮を行う場合)に
対する有効性について説明する。
【0062】図5(A)は、入力画像の画素値I(x,
y)、および本実施の形態におけるイプシロンフィルタ
12からの出力R(x,y)を1次元信号として表した
図である。図5(B)は、図5(A)に示した入力画像
に対して従来のレベル変換法によるダイナミックレンジ
の圧縮を行った結果(再現画像)を示し、図5(C)は
本実施の形態におけるダイナミックレンジの圧縮を行っ
た結果を示す。
【0063】また、図6(A),(B)には、各領域の
画素レベルとレベル変換関数T(l)、および係数算出
関数F(l)との関係を示す。ここで、係数算出関数F
(l)とは、レベル変換関数T(l)を用いて以下の
(15)式のように定義される。
【0064】
【数15】
【0065】この係数算出関数F(l)を用い、上述の
(9)式および(10)式を考慮することで、出力画像
O(x,y)を与える(11)式は、以下の(16)式
のように書き換えることが可能となる。
【0066】
【数16】
【0067】この(16)式は、照明成分R(x,y)
の圧縮によるダイナミックレンジの圧縮が、画素ごとに
算出される係数F(R(x,y))を、対応する入力画
素値I(x,y)に積算することで実現できることを示
している。このとき、係数算出関数F(l)は、イプシ
ロンフィルタ12の出力値を各画素に施すゲイン係数に
変換する機能を持つ。なお、図6(B)における係数算
出関数F(l)の値の最小値Cminは、次の(17)式
で与えられることになる。
【0068】
【数17】
【0069】図5(B)からも分かるように、従来法は
低レベル領域(図5(A)に示すレベルl1とレベルl
3とで構成されている領域)でのコントラストを保存す
ることができるが、高レベル領域(レベルl4とレベル
l6とで構成されている領域)においてはコントラスト
の低下を招いている。これは、変曲点lk以上の高いレ
ベルに対するレベル変換関数T(l)の傾きの影響を直
接的に受けた結果である。従来法においてコントラスト
を向上させるためにはレベル変換関数T(l)の傾きを
大きくする必要がある。
【0070】これに対し、本実施の形態(図5(C))
では、高レベル領域および低レベル領域のそれぞれに
は、係数算出関数F(l)によって与えられる単一の補
正係数が施されるため、各領域内のコントラストはこの
補正係数の大きさに依存することになる。本実施の形態
では、低レベル領域に対してはその平均レベルl2によ
って決まる補正係数が一様に施されるが、その値は、レ
ベルl1およびレベルl3に対するものと同じ1.0で
あり、従来法と同程度のコントラストが得られる。ま
た、高レベル領域に対しては、その平均値l5で決まる
一定の補正係数c5が施されるため、レベルl4の部分
とレベルl6の部分の間のコントラストは、このゲイン
で確保されることになる。
【0071】実際、図6(A)に示すような、傾きの異
なる2本の直線からなるレベル変換関数T(l)を用
い、その変極点レベルlk以上に対応する直線が以下の
(18)式で表される場合には、従来法における高レベ
ル領域のコントラストはその直線の傾きaに依存し、
「a(l6−l4)/l5」で与えられる。ただし、こ
こではコントラストを「(最大レベル最小レベル)/平
均レベル」で定義している。
【0072】
【数18】
【0073】一方、本実施の形態において高レベル領域
に適用される補正係数c5は、以下の(19)式で与え
られる。
【0074】
【数19】
【0075】従って、本実施の形態では、この領域のコ
ントラストは、c5(l6−l4)/l5={a(l6
−l4)/l5}+{b/(l5*l5)}となるが、
ダイナミックレンジの圧縮におけるレベル変換関数T
(l)の高レベルにおける傾きは通常1.0より小さい
ため、切片bは常に正の値を取る。このことは、従来法
に比べて、イプシロンフィルタ12を用いた本実施の形
態による方法がより高いコントラストを実現できること
を示している。
【0076】このように、本実施の形態においては、イ
プシロンフィルタ12によって抽出された領域内のコン
トラストが、係数算出関数F(l)によって与えられる
補正係数の値そのものによって決まり、レベル変換関数
T(l)の傾きは領域間のコントラストに影響を及ぼす
ことになる。従って、本実施の形態によれば、領域間の
コントラストを圧縮することにより、領域内のコントラ
ストを保存することができ、主観的に好ましい出力画像
を得ることができる。
【0077】次に、線形ローパスフィルタを用いた従来
法に対する本実施の形態の効果について説明する。ただ
しここでは、説明を簡単にするため画像を1次元信号と
して表す。従来法の問題点は既に[発明が解決しようと
する課題]の項目において図21を用いて説明したとお
りであるが、その問題点を解決するためには、照明条件
の異なる領域の境界(照明境界)を保存したまま、同一
照明下の領域内を平滑化する必要がある。ところで、経
験上、照明強度の変化に起因する画素レベルの変化は、
物体表面の反射率に起因する画素レベルの変化よりもは
るかに大きく、その結果、照明境界では画素レベルの大
きなエッジが発生することになる。
【0078】図7(A)に示すように、このようなエッ
ジ周辺では、イプシロンフィルタ12の注目画素の近傍
領域NB内にしきい値E(x,y)を超える大きな差分
絶対値AD(dx,dy)を与える画素値I(x+d
x,y+dy)が存在することになる。この画素値I
(x+dx,y+dy)は、比較器22(図4)によっ
て、図7(A)の太い破線(I'(dx,dy))で示
すように、現在の注目画素の値(近傍領域NB中央の
値)I(x,y)に置き換えられるため、(13)式に
よる平滑化には大きく寄与せず、結果的にエッジの形状
が保存されることになる。これに対し、照明境界以外の
部分では、図7(B)に示すように、画素レベルの変化
はそれほど大きなものにはならず、注目画素の近傍領域
NB全体に渡り、差分絶対値AD(dx,dy)がしき
い値E(x,y)よりも小さくなる。この場合、(1
2)式のJ(dx,dy)はすべて入力画素値I(x+
dx,y+dy)と等しく、イプシロンフィルタは単純
な線形ローパスフィルタと等価になり、近傍領域NB全
体に渡る平滑化が行われる。
【0079】このようにイプシロンフィルタ12は、線
形フィルタに比べエッジを保存する能力にすぐれ、異な
る照明光が存在する画像においても照明成分をより有効
に抽出することができる。しかしながら、ノイズ除去な
どを目的に一般的に用いられているしきい値固定の従来
のイプシロンフィルタでは、その出力にエッジ近傍にお
いて不連続な波形が形成されるため、これをダイナミッ
クレンジの圧縮用に用いた場合、圧縮後の再現画像に原
画像にはない不自然な画像パターンが発生する可能性が
ある。
【0080】この問題点を説明するために、図8
(A),(B)にモデル化したエッジとその周辺におけ
るしきい値固定の従来のイプシロンフィルタの出力を示
す。ここではエッジ中央部から高レベル側のみを考え、
レベルが急激に変化するエッジ部分は傾きaの直線で、
それ以外のエッジ周辺部分は傾き0の平坦な直線で近似
している。図8(A),(B)では、入力信号を細い実
線81で、イプシロンフィルタの出力を太い実線82
で、対応する線形ローパスフィルタの出力を太い破線8
3で示す。また、用いるイプシロンフィルタでの注目画
素の近傍領域の大きさをN、そのしきい値をEとする。
図8(A)は、a,N,Eの間に以下の(20)式の関
係が成立している場合のイプシロンフィルタの出力であ
る。
【0081】
【数20】
【0082】図8(A)において、横軸は空間的な位置
座標を表し、右に行くほど座標値が大きくなるものとす
る。p0は、エッジの立下り点peからN/2だけ離れ
た位置を示している。この場合、イプシロンフィルタは
線形ローパスフィルタと同等に振る舞う。しかしなが
ら、照明光の変化による画像上のレベル変化は急峻に生
じること(傾きaが大きい)、また上述したように効果
的なダイナミックレンジの圧縮を行うためには大きなフ
ィルタを用いる必要があること(Nが大きい)から、照
明条件が変化する照明境界では通常(20)式の条件は
成立しないと考えられる。
【0083】一方、図8(B)には、(20)式が成立
しない場合のイプシロンフィルタの出力を示す。図8
(B)において、出力波形を右側から左側へと見ていく
と、p0からp0−E/aまでは線形フィルタと同じ出
力となり、その後peまでは一定の値を出力する。pe
からpe−E/aまでは2次曲線に従って下降するが、
(20)式が成立しない条件のもとでは、この間に必ず
入力信号を示す直線81と交差する。pe−E/aでは
不連続的に入力信号と同じ値になり、その後入力信号を
そのまま出力することになる。しきい値固定のイプシロ
ンフィルタのこの振る舞いは、単純化したエッジモデル
に対するものであるが、エッジ付近で複雑な波形を出力
することは明らかである。特に、pe−E/aのあたり
では不連続に変化し、入力信号よりも大きな傾きを持っ
た波形を出力する。
【0084】出力画像O(x,y)が自然な再現画像と
なるためには、画像上の各位置における局所的な形状
(空間的勾配の向き)が保存されていることが必要とな
る。すなわち、以下の(21)式に示すように、出力画
像O(x,y)の微分値O'(x,y)の符号と入力画
像I(x,y)の微分値I'(x,y)の符号とが一致
しなければならない。
【0085】
【数21】
【0086】ここで、sign(x)はxの符号を表す。
(21)式の条件が満たされない場合、入力画像と出力
画像との間でレベル勾配の逆転が生じ、入力画像には存
在しない画像パターンが出力画像に現れることになる。
例えば図9(A)に示す入力画像が、図9(B)に示す
ように出力される。図9(B)の出力画像では、レベル
勾配の逆転により、入力画像には存在しないパターン9
0が出現している。しかし、図8(B)に示すエッジ付
近におけるイプシロンフィルタの不連続な振る舞いは、
この(21)式の条件の成立を困難にする可能性があ
り、レベル勾配の逆転が生じるおそれがある。
【0087】(21)式が成立するか否かは、イプシロ
ンフィルタの振る舞いとその出力に施されるレベル変換
関数T(l)に依存する。このことを明らかにするため
に、はじめに(11)式に(9)式を代入して入力画像
I(x,y)と出力画像O(x,y)との関係(22)
式を得る。
【0088】
【数22】
【0089】(22)式の右辺におけるCR(x,y)
/R(x,y)は、先に述べた係数算出関数F(R
(x,y))に相当する。(22)式の両辺を微分し、
(21)式に代入することで、出力画像O(x,y)が
満たすべき条件は以下の(23)式のように表されるこ
とになる。
【0090】
【数23】
【0091】この条件に対するレベル変換関数T(l)
の関与をさらに明確にするために、図10にイプシロン
フィルタの出力に対するレベル変換関数T(l)の出力
の関係を示す。横軸はイプシロンフィルタの出力(レベ
ル変換関数T(l)への入力)、縦軸はレベル変換関数
T(l)の出力を表している。いま、ある画素のイプシ
ロンフィルタの出力をR、そのレベル変換後の値をCR
とし、これらの比の値CR/Rをaとする。すなわち、
aは原点と(R,CR)を通過する直線の傾きに相当す
る((24)式)。
【0092】
【数24】
【0093】またこの同じ画素におけるイプシロンフィ
ルタの出力の空間微分値をR'とすると、これは図10
の横軸上におけるRを中心とする微小範囲の大きさに相
当するものと考えられる(ただしRは微分値を算出する
画像上の方向に応じて適当な符号を有する)。従って、
Rに対応するレベル変換関数T(l)のlに関する微係
数をbとすると、レベル変換後の空間微分値は以下の
(25)式によって近似できる。
【0094】
【数25】
【0095】(24)式および(25)式を(22)式
に代入することで、イプシロンフィルタの出力に関する
部分R'/Rと、レベル変換関数T(l)の性質に関す
る部分(1−b/a)とからなる以下の(26)式の条
件を得ることができる。
【0096】
【数26】
【0097】なお、照明成分圧縮のためのレベル変換関
数T(l)は、通常単調増加性を有するため、aおよび
bは正の値となり、以下の(27)式が成立する。
【0098】
【数27】
【0099】なお、1−b/a≧0は、a≧bを意味す
るが、この場合には照明成分レベルRの近辺ではレベル
が大きいほど大きな圧縮を施されることを意味してい
る。なぜならば、レベルRの圧縮率はaであり、その近
辺を一様に圧縮する場合にはレベルR近辺におけるレベ
ル変換関数T(l)の傾きはaである必要があるが、実
際の傾きはより小さいbであり、図11(A)に示すよ
うに高レベル側ほど大きく圧縮されることになる。逆に
1−b/a、すなわちa<bの場合には、図11(B)
に示すように低レベル側ほど大きく圧縮されることにな
る。なお、図11(A),(B)の縦軸および横軸は、
図10と同様、それぞれイプシロンフィルタの出力(レ
ベル変換関数T(l)への入力)およびレベル変換関数
T(l)の出力を表す。
【0100】エッジ付近以外の平坦部分では、イプシロ
ンフィルタはローパスフィルタとして機能するため、一
般的にその出力における空間的な変化の割合は、入力画
像のそれよりも緩やかなものとなる。従って、これらの
部分では以下の(28)式((28A),(28B))
に示す2つの条件が成立していると仮定できる。
【0101】
【数28】
【0102】I'≧0の場合、(28)式よりR'≧0と
なるため、1−b/aが負であれば常に(26)式が成
立することになる。また、0≦1−b/a≦1である場
合には、(28)式から得られるI'/I≧R'/Rよ
り、以下の(29)式のようになる。
【0103】
【数29】
【0104】同様に、I'<0の場合にも(26)式が
成立することは容易に分かる。
【0105】一方、図8(B)に示すとおり、エッジ中
央部分においてはイプシロンフィルタは入力信号をその
まま出力することになるため、この部分では以下の(3
0)式が成立すると考えられるが、この場合にも(2
6)式が満足されることは明らかである。
【0106】
【数30】
【0107】本実施の形態においてイプシロンフィルタ
12を除去し、R(x,y)=I(x,y)となるよう
にすれば、その結果はレベル変換のみによる従来法と等
価となるが、これは画像全体に渡って(30)式の条件
が成立している場合に相当し、従来法ではレベル勾配の
逆転が発生しないことになる。
【0108】これらの条件が満たされない部分では、
(26)式が成立するか否かはイプシロンフィルタ12
の出力とレベル変換関数T(l)の特性に依存する。レ
ベル変換関数T(l)の特性は照明成分をどのように圧
縮するかによって決められるべきものであるため、ここ
ではイプシロンフィルタ12の出力がどのように(2
6)式の成立に影響を及ぼすかを4つの場合(1)〜
(4)に分けて説明する。
【0109】(1)I'≧0かつR'が1−b/aと同じ
符号の場合;右辺、左辺がともに正となるため、R'/
Rの絶対値が大きいほど(26)式の成立が困難とな
る。
【0110】(2)I'≧0かつR'が1−b/aと異な
る符号の場合;右辺が正、左辺が負となるため、常に
(26)式が成立する。
【0111】(3)I'<0かつR'が1−b/aと同じ
符号の場合;右辺が負、左辺が正となるため、常に(2
6)式が成立する。
【0112】(4)I'<かつR'が1−b/aと異なる
符号の場合;右辺、左辺がともに負となるため、R'/
Rが大きいほど(26)式の成立が困難となる。
【0113】上記(2)および(3)の条件のもとで
は、近傍領域内において入力画像のレベルが高いほど少
ない圧縮が施されることになるため、勾配の逆転が発生
する可能性がない。従ってR'/Rがどのような値にな
っても常に(26)式が成立することになる。これに対
して(1),(4)の条件では、R'/Rの絶対値が大
きいほど(26)が満たされない可能性が高くなるが、
少なくともその比が入力画像と同じであれば(26)式
が成立することは上記に述べたとおりである。本実施の
形態では、イプシロンフィルタ12のしきい値Eを可変
とし、エッジ部分においては入力画像にできる限り近い
信号を出力することで、すなわち、エッジ強度G(x,
y)が大きいほど、イプシロンフィルタ12のしきい値
Eが小さくなるようにしきい値を制御することで、勾配
の逆転を最小限に抑制し、図9(B)に示したような不
自然なパターン90が生じることのないよう、自然な画
像を再現することを可能としている。
【0114】なお、図3に示したレベル変換関数T
(l)はあくまでも一例であり、目的に応じて任意のも
のを用いることができることはいうまでもない。例え
ば、(1)式や(2)式に示した関数を用いても良い。
【0115】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、入力画像上の各位置ごとにエッジ強度G(x,y)
を算出すると共に、このエッジ強度G(x,y)に基づ
いて、イプシロンフィルタ12のしきい値E(x,y)
を制御して入力画像にフィルタ処理を施し、また、その
イプシロンフィルタ12からの出力値R(x,y)に応
じて算出される係数F(R(x,y))を、(16)式
に示したように入力画素値I(x,y)に積算すること
によって、各画素ごとに画素値の変換を行ってダイナミ
ックレンジの圧縮を行うようにしたので、複数の異なる
照明が存在する場合にも、それらの境界を適切に抽出す
ることを可能とし、不自然な画像パターンの発生を抑え
て、主観的に好ましいダイナミックレンジの圧縮を実現
できる。すなわち、イプシロンフィルタ12を用いて、
入力画像から照明成分を抽出し、その照明成分を圧縮す
ることにより、局所的なコントラストを保存したまま全
体的なダイナミックレンジを削減し、主観的に好ましい
再現画像を得ることができる。このとき、エッジ強度G
(x,y)に基づいて、イプシロンフィルタ12のしき
い値Eを画素値I(x,y)の局所的な勾配に応じて適
応的に変化させるようにしたので、線形ローパスフィル
タを用いた場合やしきい値固定のイプシロンフィルタを
用いた場合よりも、より正確に照明境界を抽出すること
ができる。
【0116】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。なお、以下の説明で
は、上記第1の実施の形態における構成要素と実質的に
同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、適宜説
明を省略する。
【0117】図12は、本発明の第2の実施の形態に係
る画像処理装置の構成を示している。本実施の形態に係
る画像処理装置の全体的な機能は、上記第1の実施の形
態と同様であるが、本実施の形態では、除算器13およ
びレベル変換器14(図1)の代わりに、これらの機能
をあわせ持った係数算出器16が設置されている点が、
上記第1の実施の形態とは異なる。すなわち、本実施の
形態は、上記第1の実施の形態で示した(16)式に基
づいてダイナミックレンジの圧縮を行うものである。
【0118】本実施の形態における係数算出器16で
は、イプシロンフィルタ12の出力R(x,y)に対し
て、図13に示すような係数算出関数F(l)を施して
係数C(x,y)を算出する。係数算出関数F(l)
は、上記第1の実施の形態で述べたように、レベル変換
関数T(l)を用いて(15)式によって得られる。係
数算出器16によって算出された係数C(x,y)は、
乗算器15に送られる。
【0119】本実施の形態における乗算器15には、入
力画像を示す信号が直接入力されると共に、算出器16
によって算出された係数C(x,y)が入力される。乗
算器15では、入力画像の各画素値I(x,y)に対し
て対応する係数C(x,y)を積算することで画像信号
を復元し、上記第1の実施の形態と同様、その結果の画
像信号O(x,y)を図示しない伝送路、記憶装置また
は表示装置などに出力する。
【0120】本実施の形態においても、エッジ強度G
(x,y)に基づいて、イプシロンフィルタ12のしき
い値E(x,y)を制御して入力画像にフィルタ処理を
施し、また、そのイプシロンフィルタ12からの出力値
R(x,y)に応じて算出される係数F(R(x,
y))を、入力画素値I(x,y)に積算することによ
って、各画素ごとに画素値の変換を行ってダイナミック
レンジの圧縮を行うようにしているので、上記第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0121】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。なお、以下の説明で
は、上記第1の実施の形態または上記第2の実施の形態
における構成要素と実質的に同一の機能を有する部分に
は同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0122】図14は、本発明の第3の実施の形態に係
る画像処理装置の構成を示している。本実施の形態に係
る画像処理装置の構成は、上記第1の実施の形態(図
1)とほぼ同じであるが、しきい値制御器11に、エッ
ジ強度算出器10からの出力であるエッジ強度G(x,
y)のほかに、さらに、入力画像の画素値I(x,y)
が直接入力されている点が異なる。
【0123】本実施の形態におけるしきい値制御器11
Aでは、後段のイプシロンフィルタ12で用いるしきい
値E(x,y)を、エッジ強度G(x,y)のみではな
く、入力画像の画素レベルによっても制御する。より具
体的には、しきい値制御器11Aでは、入力画像の画素
値I(x,y)が大きいほどしきい値E(x,y)が大
きくなると共に、エッジ強度G(x,y)が大きいほど
しきい値E(x,y)が小さくなるようにしきい値E
(x,y)を制御する。
【0124】このようなしきい値制御は、以下のように
して実現できる。例えば、まず、あらかじめ設定された
正の係数r(r≦1.0)を用いて、以下の(31)式
によって、入力画像の画素値I(x,y)が大きいほど
その値が大きくなるような、仮のしきい値Etmp(x,
y)を設定する。
【0125】
【数31】
【0126】その後、このしきい値Etmp(x,y)を
エッジ強度G(x,y)により修正して実際に用いるし
きい値E(x,y)を決定する。例えば、(8)式にお
ける正規化のための定数Emin,Emaxをそれぞれ0.
0,1.0として、(8)式によってエッジ強度に応じ
た係数G(x,y)を算出するようにする。これを以下
の(32)式のように、仮のしきい値Etmp(x,y)
に積算して最終的なしきい値E(x,y)を求める。こ
れにより、入力画像の画素値I(x,y)が大きいほど
その値が大きくなると共に、エッジ強度G(x,y)が
大きいほどその値が小さくなるよう、しきい値E(x,
y)が制御される。
【0127】
【数32】
【0128】イプシロンフィルタ12のしきい値E
(x,y)は、入力画素の空間的変化が照明成分の変化
によるものか、物体表面の反射率の変化によるものかを
分離する役割を担うが、物体表面の反射率の変化が小さ
い場合でも照明レベル自体が大きいと画素値I(x,
y)の変化は大きくなる。すなわち、照明レベルの大き
な変化と強い照明下における小さな反射率の変化とをど
のように区別するかが問題となる。本実施の形態では、
画素レベルが大きいほどイプシロンフィルタ12のしき
い値E(x,y)を大きく設定するようにしているが、
これにより画素値I(x,y)の変化における照明レベ
ルの影響を軽減でき、より適切に照明成分を抽出するこ
とが可能となる。
【0129】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、エッジ強度G(x,y)のみならず、入力画像の画
素レベルを考慮して、イプシロンフィルタ12のしきい
値E(x,y)の制御を行うようにしたので、イプシロ
ンフィルタ12において、より適切に照明成分を抽出す
ることが可能となる。
【0130】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施の形態について説明する。なお、以下の説明で
は、上記第1〜第3の実施の形態における構成要素と実
質的に同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、
適宜説明を省略する。
【0131】図15は、本発明の第4の実施の形態に係
る画像処理装置の構成を示している。本実施の形態に係
る画像処理装置の構成は、上記第3の実施の形態(図1
4)とほぼ同じであるが、特に、各画素ごとに2種類の
しきい値Elo(x,y),Eup(x,y)を用いてイプ
シロンフィルタのしきい値制御を行うようにした点が上
記第3の実施の形態とは異なる。
【0132】本実施の形態におけるしきい値制御器11
Bでは、各画素ごとに大きさの異なる2種類のしきい値
Elo(x,y),Eup(x,y)を算出し、それらによ
ってイプシロンフィルタ12Aのしきい値制御を行う。
すなわち、しきい値制御器11Bでは、例えば、あらか
じめ設定された大きさの異なる2つの係数rl,ru
(0.0≦rl,ru≦1.0)を用いて、以下の(3
3)式((33A),(33B))のように、2種類の
仮のしきい値Etmplo(x,y),Etmpup(x,y)を
算出する。そして、それらを第1のしきい値Elo(x,
y)および第2のEup(x,y)として、イプシロンフ
ィルタ12Aに出力する。
【0133】
【数33】
【0134】本実施の形態におけるイプシロンフィルタ
12Aでは、しきい値制御器11Bで算出された2つの
しきい値Elo(x,y),Eup(x,y)によりしきい
値処理を行う。イプシロンフィルタ12Aでの処理は、
より詳しくは、例えば、図16に示した構成により、以
下のようにして行われる。差分器20によって算出され
た差分値D(x,y)は、本実施の形態においては絶対
値算出器21のほかに符号判定器24にも送られる。
【0135】符号判定器24では、差分値D(x,y)
の符号を判定し、その結果をスイッチ27に送る。
【0136】第1の比較器25では、しきい値制御器1
1Bから送られてくる第1のしきい値Elo(x,y)を
用いて、第1の実施の形態と同様、(12)式により信
号の選択を行う。すなわち、絶対値算出器21で算出さ
れた値AD(dx,dy)としきい値Elo(x,y)と
を比較し、その結果に応じて、注目画素の値I(x,
y)または近傍画素の値I(x+dx,y+dy)のい
ずれか一方を選択し、それを値J(dx,dy)として
出力する。
【0137】第2の比較器26では、しきい値制御器1
1Bから送られてくる第2のしきい値Eup(x,y)を
用いて、第1の実施の形態と同様(12)式により信号
の選択を行う。すなわち、絶対値算出器21で算出され
た値AD(dx,dy)としきい値Eup(x,y)とを
比較し、その結果に応じて、注目画素の値I(x,y)
または近傍画素の値I(x+dx,y+dy)のいずれ
か一方を選択し、それを値J(dx,dy)として出力
する。
【0138】スイッチ27では、符号判定器24の判定
結果をもとに、第1の比較器25または第2の比較器2
6の出力のいずれか一方を選択し、線形ローパスフィル
タ23に送る。スイッチ27では、例えば、符号判定結
果が正であることを示している場合には、第1の比較器
25の出力を選択する。逆に、判定結果が負である場合
には、第2の比較器26の出力を選択する。
【0139】本実施の形態では、近傍画素の値I(x+
dx,y+dy)が現在の注目画素の値(近傍領域NB
の中央の値)I(x,y)よりも大きい場合にはしきい
値Eup(x,y)が用いられ、小さい場合にはElo
(x,y)が用いられる。すなわち、イプシロンフィル
タ12Aにおいて、高レベル側と低レベル側とで異なる
しきい値を設定することが可能となっている。特に、第
2のしきい値Eup(x,y)が第1のしきい値Elo
(x,y)よりも大きくなるようにすることで、第3の
実施の形態と同様、画素値の変化に含まれる照明成分の
影響を軽減することができ、より適切に照明成分を抽出
することが可能となる。
【0140】[第5の実施の形態]次に、本発明の第5
の実施の形態について説明する。なお、以下の説明で
は、上記第1〜第4の実施の形態における構成要素と実
質的に同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、
適宜説明を省略する。
【0141】図17は、本発明の第5の実施の形態に係
る画像処理装置の構成を示している。本実施の形態に係
る画像処理装置の構成は、上記第1の実施の形態(図
1)と類似しているが、特に、はじめに入力画像の画素
レベルに例えば対数変換などの非線形な変換を施すよう
にした点が異なる。
【0142】すなわち、本実施の形態においては、回路
の入力段に対数変換器17を設置し、はじめに入力画像
の各画素値I(x,y)に対して(1)式に示した対数
変換を施すようになっている。またこれに伴い、イプシ
ロンフィルタ12で得られた照明成分R(x,y)を差
し引くための除算器13が減算器18に、圧縮された照
明成分CR(x,y)を非照明成分S(x,y)に積算
するための乗算器15が加算器19に置き換えられてい
る。これらは積算、除算が対数変換後には加算、減算と
なるという良く知られた事実に基づくものである。
【0143】対数変換器17によって対数変換された後
の入力画像の画素値IL(x,y)は、エッジ強度算出
器10、イプシロンフィルタ12、および減算器18に
送られる。エッジ強度算出器10およびイプシロンフィ
ルタ12では、その画素値IL(x,y)に基づいて、
上記第1の実施の形態と同様の処理を行う。一方、減算
器18では、各画素値IL(x,y)から、イプシロン
フィルタ12で得られた照明成分R(x,y)を減算す
ることにより、入力画像から照明成分を除去し、その結
果得られる非照明成分S(x,y)を加算器19に出力
する。加算器19では、非照明成分S(x,y)に補正
照明成分CR(x,y)を加算することで画像信号を復
元し、上記第1の実施の形態と同様、その結果の画像信
号O(x,y)を図示しない伝送路、記憶装置または表
示装置などに出力する。
【0144】本実施の形態で用いた対数変換は、それ自
体がダイナミックレンジの圧縮効果を持ち、入力レベル
が高いほど画素値I(x,y)が大きく圧縮される。こ
れにより、上記第3および第4の実施の形態と実質的に
同様、画素値の空間的な変化における照明レベルの影響
が軽減されることになり、より適切に照明成分を抽出す
ることが可能となる。
【0145】なお、本実施の形態では、非線形な変換と
して対数変換を行う例について説明したが、対数変換以
外の他の非線形な変換を行うようにしても良い。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし8
のいずれか1項に記載の画像処理方法または請求項9な
いし16のいずれか1項に記載の画像処理装置によれ
ば、入力画像上の各位置ごとに算出されたエッジ強度に
基づいて、イプシロンフィルタで用いられるしきい値を
制御すると共に、そのしきい値の制御されたイプシロン
フィルタからの出力値に応じて、画素値を変換するため
の係数を算出し、その算出された係数により、各画素ご
とに画素値の変換を行うようにしたので、複数の異なる
照明が存在する場合にも、それらの境界を適切に抽出す
ることが可能となり、不自然な画像パターンの発生を抑
えて、主観的に好ましいダイナミックレンジの圧縮を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】画像の走査方向を示す説明図である。
【図3】レベル変換関数の例について示す説明図であ
る。
【図4】図1に示した画像処理装置におけるイプシロン
フィルタの構成を示すブロック図である。
【図5】従来法による再現画像と図1に示した画像処理
装置による再現画像との違いについて示す説明図であ
る。
【図6】レベル変換関数と係数算出関数との関係につい
て示す説明図である。
【図7】イプシロンフィルタの効果について示す説明図
である。
【図8】しきい値固定のイプシロンフィルタのエッジ周
辺における振る舞いについて示す説明図である。
【図9】しきい値固定のイプシロンフィルタにおいて生
ずるレベル勾配の逆転現象について示す説明図である。
【図10】イプシロンフィルタの出力に用いられるレベ
ル変換関数とその微分値との関係を示す説明図である。
【図11】レベル変換曲線における入力レベルと圧縮率
の大小関数について示す説明図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図13】図12に示した画像処理装置における係数算
出器において用いられる係数算出関数の例について示す
説明図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係る画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示した画像処理装置におけるイプシ
ロンフィルタの構成を示す説明図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態に係る画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図18】従来用いられているレベル変換関数の例につ
いて示す説明図である。
【図19】従来用いられている他のレベル変換関数の例
について示す説明図である。
【図20】ヒストグラムイコライゼーションの原理につ
いて示す説明図である。
【図21】Multiscale retinex法の問題点について説明
するための図である。
【符号の説明】
10…エッジ強度算出器、11…しきい値制御器、1
2,12A…イプシロンフィルタ、13…除算器、14
…レベル変換器、15…乗算器、16…係数算出器、1
7…対数変換器、18,20…差分器、19…加算器、
21…絶対値算出器、22、25,26…比較器、23
…線形ローパスフィルタ(LPF)、24…符号判定
器、27…スイッチ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC01 CE06 CE11 5C021 PA17 PA34 PA53 PA58 PA62 PA66 RA02 XA14 XA35 XA50 5C077 LL04 MP01 PP01 PP10 PP47 PP48 PQ08 PQ12 PQ20 SS02 SS06 TT02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像を、相対的によりダイナ
    ミックレンジの小さい画像に変換するための画像処理方
    法であって、 入力画像上の各位置ごとにエッジ強度を算出するエッジ
    強度算出過程と、 算出された前記エッジ強度に基づいて、イプシロンフィ
    ルタのしきい値を制御するしきい値制御過程と、 前記しきい値制御過程において制御されたしきい値を用
    いて、前記入力画像に前記イプシロンフィルタによるフ
    ィルタ処理を施すフィルタリング過程と、 前記フィルタリング過程の出力値に応じて、画素値を変
    換するための係数を算出し、その算出した係数により、
    各画素ごとに画素値の変換を行う画素値変換過程とを含
    むことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記エッジ強度算出過程では、前記エッ
    ジ強度として、注目画素の近傍領域内の画素値の1次微
    分値が大きいほど大きな値を算出することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記しきい値制御過程では、前記エッジ
    強度が大きいほど、前記しきい値が小さくなるように前
    記しきい値を制御することを特徴とする請求項1記載の
    画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記しきい値制御過程では、前記入力画
    像の画素値が大きいほど前記しきい値が大きくなると共
    に、前記エッジ強度が大きいほど前記しきい値が小さく
    なるように前記しきい値を制御することを特徴とする請
    求項1記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記しきい値制御過程において、大きさ
    の異なる2つのしきい値を算出し、 前記フィルタリング過程において、近傍画素の値が注目
    画素に比べて大きい場合と小さい場合とで異なるしきい
    値を用いることを特徴とする請求項1記載の画像処理方
    法。
  6. 【請求項6】 前記フィルタリング過程において、近傍
    画素の値が注目画素の値よりも大きい場合には、前記2
    つのしきい値のうち、値の大きい方のしきい値を用い、
    近傍画素の値が注目画素の値よりも小さい場合には、値
    の小さい方のしきい値を用いることを特徴とする請求項
    5記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 さらに、前記入力画像の画素レベルに、
    非線形な変換を施す過程を有し、 その非線形な変換が行われた後の入力画像に対して前記
    イプシロンフィルタによるフィルタ処理を施すことを特
    徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記非線形変換は対数変換であることを
    特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 入力された画像を、相対的によりダイナ
    ミックレンジの小さい画像に変換するための画像処理装
    置であって、 入力画像上の各位置ごとにエッジ強度を算出するエッジ
    強度算出手段と、 設定されたしきい値を用いて、前記入力画像にフィルタ
    処理を施すイプシロンフィルタと、 前記エッジ強度算出手段によって算出された前記エッジ
    強度に基づいて、前記イプシロンフィルタで用いられる
    しきい値を制御するしきい値制御手段と、 前記イプシロンフィルタからの出力値に応じて、画素値
    を変換するための係数を算出し、その算出した係数によ
    り、各画素ごとに画素値の変換を行う画素値変換手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記エッジ強度算出手段は、前記エッ
    ジ強度として、注目画素の近傍領域内の画素値の1次微
    分値が大きいほど大きな値を算出するよう構成されてい
    ることを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記しきい値制御手段は、前記エッジ
    強度が大きいほど、前記しきい値が小さくなるように前
    記しきい値を制御することを特徴とする請求項9記載の
    画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記しきい値制御手段は、前記入力画
    像の画素値が大きいほど前記しきい値が大きくなると共
    に、前記エッジ強度が大きいほど前記しきい値が小さく
    なるように前記しきい値を制御することを特徴とする請
    求項9記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記しきい値制御手段は、大きさの異
    なる2つのしきい値を算出し、 前記イプシロンフィルタは、近傍画素の値が注目画素に
    比べて大きい場合と小さい場合とで異なるしきい値を用
    いるよう構成されていることを特徴とする請求項9記載
    の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記イプシロンフィルタは、近傍画素
    の値が注目画素の値よりも大きい場合には、前記2つの
    しきい値のうち、値の大きい方のしきい値を用い、近傍
    画素の値が注目画素の値よりも小さい場合には、値の小
    さい方のしきい値を用いるよう構成されていることを特
    徴とする請求項13記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 さらに、前記入力画像の画素レベル
    に、非線形な変換を施す手段を有し、 前記イプシロンフィルタは、前記非線形な変換が行われ
    た後の入力画像に対して前記フィルタ処理を施すよう構
    成されていることを特徴とする請求項9記載の画像処理
    装置。
  16. 【請求項16】 前記非線形な変換を施す手段は、前記
    入力画像の画素レベルに対数変換を施すものであること
    を特徴とする請求項15記載の画像処理装置。
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