JP2003008370A - 差動信号出力装置、該差動信号出力装置を有する半導体集積回路装置、及び差動信号伝送システム - Google Patents

差動信号出力装置、該差動信号出力装置を有する半導体集積回路装置、及び差動信号伝送システム

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JP2003008370A
JP2003008370A JP2001185309A JP2001185309A JP2003008370A JP 2003008370 A JP2003008370 A JP 2003008370A JP 2001185309 A JP2001185309 A JP 2001185309A JP 2001185309 A JP2001185309 A JP 2001185309A JP 2003008370 A JP2003008370 A JP 2003008370A
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Hideaki Watanabe
英明 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路構成や製造ばらつきから生ずる応答特性
のずれ、配線遅延差から生ずる入力信号タイミングのず
れ等による差動出力端子の電圧オーバーシュート/アン
ダーシュートを抑制し、差動入力信号の安定した高速切
り替えを実現できる差動出力信号回路を提供すること。 【解決手段】 第1電流源C1を介して電源電圧VDD
と接続されPMOSトランジスタQ1、Q2で構成され
る第1差動対と、第2電流源C2を介して接地電圧GN
Dと接続されNMOSトランジスタQ3、Q4で構成さ
れる第2差動対とが、差動出力端子OUT、OUTXで
互いに接続され、各差動対と電流源との接続ノードN
1、N2間にコンデンサCC1が接続されて差動信号出
力回路が構成される。差動入力端子IP、IMへの差動
入力信号の切り替わり時に差動対がオフ状態となって
も、コンデンサCC1が過渡的な電流パスを形成してノ
ードN1、N2の電圧変動を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送線路に差動信
号を出力する差動信号出力装置に関するものであり、特
に、高速なシリアル通信に用いて好適な差動信号出力装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、IEEE1394シリアルバ
スに代表される高速なシリアル通信においては、同軸ケ
ーブルやツイストペアケーブルを伝送線路として、差動
信号が伝送されている。この差動信号は、例えばIEE
E1394−1995規格では、差動振幅が200mV
程度であり、データ転送レートが最大で400メガビッ
ト/秒という高速なデータ転送速度を有しており、IE
EE1394b規格では、差動振幅が800mV程度で
あり、データ転送レートが最大で800メガビット/秒
という高速なデータ転送速度である。
【0003】この高速伝送を実現するために、差動出力
信号の駆動能力を高めた回路構成として、例えば、図9
に示すような差動信号出力回路100が考えられてい
る。
【0004】図9において、第1電流源C1を介して電
源電圧VDDと接続されるノードN1は、PMOSトラ
ンジスタQ1、Q2のソース端子が共通に接続されてい
る。PMOSトランジスタQ1、Q2のドレイン端子
は、各々NMOSトランジスタQ3、Q4のドレイン端
子と接続され、差動出力端子OUT、OUTXとなる。
NMOSトランジスタQ3、Q4のソース端子はノード
N2で共通に接続されて第2電流源C2を介して接地電
圧GNDに接続されている。また、PMOSトランジス
タQ1のゲート端子とNMOSトランジスタQ3のゲー
ト端子とが接続されて一方の差動入力端子IPを構成
し、PMOSトランジスタQ2のゲート端子とNMOS
トランジスタQ4のゲート端子とが接続されて他方の差
動入力端子INを構成している。
【0005】インバータ構成をしたPMOSトランジス
タQ1とNMOSトランジスタQ3、及びPMOSトラ
ンジスタQ2とNMOSトランジスタQ4とにおいて、
PMOSトランジスタQ1、Q2、及びNMOSトラン
ジスタQ3、Q4とが各々第1及び第2差動対を構成し
ている。そして、ソース電流側の第1電流源C1、及び
シンク電流側の第2電流源C2の電流を第1及び第2差
動対のうち何れの側のトランジスタに流すかを制御して
いる。これら2組の第1及び第2差動対を相互に接続し
て接続点を差動出力端子OUT、OUTXとすることに
より、差動入力IP,INに対する差動出力OUT、O
UTXの応答において、差動出力端子OUT、OUTX
にダイレクトにソース/シンク電流を供給して駆動する
ことができ、高速応答性を実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9の
差動信号出力回路100では、インバータ構成をしてい
る第1及び第2差動対Q1とQ2、Q3とQ4におい
て、PMOSトランジスタQ1、Q2とNMOSトラン
ジスタQ3、Q4の各々のソース端子は、それぞれ第1
電流源C1を介して電源電圧VDDと、第2電流源C2
を介して接地電圧GNDとに接続されている。従って、
PMOSトランジスタQ1、Q2のソース端子が接続さ
れているノードN1は、電源電圧VDDから第1電流源
C1の動作電圧分の電圧降下をした電圧になっており、
NMOSトランジスタQ3、Q4のソース端子が接続さ
れているノードN2は、接地電圧GNDから第2電流源
C2の動作電圧分の電圧上昇をした電圧になっている。
ここで、第1及び第2電流源C1、C2をMOSトラン
ジスタによるカレントミラー回路であるとし、MOSト
ランジスタの閾値を絶対値で0.7Vと仮定すると、第
1及び第2電流源C1、C2の動作電流は、トランジス
タサイズ、電流値にもよるが、1V程度と仮定すること
ができる。電源電圧VDDが3.3Vであれば、インバ
ータ構成の第1及び第2差動対Q1とQ2、Q3とQ4
のソース端子間には、3.3V−1V−1V=1.3V
程度の電圧が印加されるにとどまる。MOSトランジス
タの閾値が0.7Vであるため、インバータ構成のトラ
ンジスタQ1とQ3、Q2とQ4の動作点である中間電
圧は、各ソース端子から0.65V(=1.3V/2)
となる。動作点は、入力信号の切り替わりの中心である
が、このポイントでインバータ構成のトランジスタQ1
とQ3、Q2とQ4は、共にオフ状態になってしまう。
即ち、差動入力信号の切り替わり時における過渡状態
で、インバータ構成のトランジスタQ1とQ3、Q2と
Q4が全てオフし電流パスが切断されてしまう期間を有
することとなる。
【0007】図9の差動信号出力回路100において、
第1及び第2電流源C1、C2は常時、一定電流を流し
つづけているので、電流パスが切断されてしまうと、第
1電流源C1に接続されているノードN1へは電流が流
れ込み、ノードN1に接続されているトランジスタQ
1、Q2のソース端子の容量成分や配線容量等の寄生の
容量成分に電荷を充電することとなりノードN1の電圧
は上昇する。同様に、第2電流源C2に接続されている
ノードN2からは電流が流れ出し、ノードN2に接続さ
れているトランジスタQ3、Q4のソース端子の容量成
分や配線容量等の寄生の容量成分から電荷を放電するこ
ととなりノードN2の電圧は下降する。
【0008】差動入力信号の切り替わり期間が終了する
と、切り替わり前には非導通であった側のトランジスタ
が導通し電流パスが再び接続される。この時、電流パス
が切断されていた期間に充電/放電されていた電荷がこ
の電流パスを介して差動出力端子OUT、OUTXに放
電/充電される。即ち、切り替わり直後に差動出力端子
OUT、OUTXに電圧オーバーシュート/アンダーシ
ュートが発生してしまい問題である。
【0009】また、図9の差動信号出力回路100や、
図9における2組の第1及び第2差動対Q1とQ2、Q
3とQ4のうち何れか一方を抵抗素子等で置き換えたタ
イプの差動信号出力回路、更には高速伝送用に限らず一
般的な用途においても使用される、図10の受動負荷、
あるいは能動負荷を備えた公知の差動信号出力回路にお
いて、各々対となるトランジスタQ1とQ2、Q3とQ
4、Q5とQ6、Q7とQ8間に、製造ばらつきによる
素子特性の違いが生ずる場合がある。この素子特性の違
いから応答特性の違いが生じ、差動対Q1とQ2乃至Q
7とQ8への差動入力信号の切り替わり時に動作タイミ
ングがずれて、差動対を構成する両トランジスタQ1と
Q2乃至Q7とQ8が共にオフ状態となる期間が存在す
る虞がある。この場合にも、電流源C1、C2、C3、
C4からの電流パスが切断されてしまうため、電流源C
1乃至C4に接続されているノードN1、N2、N3、
N4の電圧が過渡的に変動し、次のタイミングで差動対
Q1とQ2乃至Q7とQ8の他方のトランジスタがオン
したタイミングで差動出力端子に伝播し、差動出力端子
にオーバーシュート、あるいはアンダーシュートが発生
してしまい問題である。
【0010】更に、差動入力信号における配線遅延差な
どが存在すると、差動対Q1とQ2乃至Q7とQ8の切
り替わりタイミングにずれが生ずることとなる。この場
合にも、遅延関係が差動対Q1とQ2乃至Q7とQ8を
共にオフする期間を発生させるように付加されれば、上
記の説明と同様に差動出力端子に電圧オーバーシュート
/アンダーシュートが発生してしまい問題である。
【0011】本発明は前記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、高速動作を要する差動信号
出力装置においても、装置構成、あるいは製造ばらつき
から生ずる応答特性のずれ、配線遅延の差から生ずる差
動入力信号のタイミングのずれ等による差動出力端子の
電圧オーバーシュート/アンダーシュートを抑制して、
差動入力信号の安定した高速切り替えを実現できる差動
出力信号装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る差動信号出力装置は、差動信号を入
力する差動対と、差動対の一端に接続され、差動対に電
流を供給する電流源と、電流源から差動対の各構成トラ
ンジスタへの分岐ノードと、低インピーダンスノードと
の間に接続されるコンデンサとを備えることを特徴とす
る。また、請求項6に係る差動信号出力装置は、請求項
1乃至5の少なくとも何れか1項に記載の差動信号出力
装置において、コンデンサは、差動対への電流が過渡的
に遮断された際、電流源が供給する電流を過渡的に流す
電流パスを形成することを特徴とする。
【0013】請求項1の差動信号出力装置では、差動対
の一端に接続された電流源から供給される電流を、差動
対への差動入力信号により、差動対の各構成トランジス
タ間で切り替える際の過渡期間において、電流源から差
動対の各構成トランジスタへの分岐ノードと、低インピ
ーダンスノードとの間に接続されているコンデンサを介
して過渡的に電流が流れる。請求項6の差動信号出力装
置では、コンデンサが、差動対への電流が過渡的に遮断
された際に電流パスを形成し、電流源が供給する電流を
過渡的に流す。
【0014】これにより、差動対を構成する各構成トラ
ンジスタ間に製造ばらつきによる素子特性の違いにより
差動対の応答特性の違いが生じ、差動入力信号の切り替
わり時に動作タイミングがずれて両トランジスタが共に
オフ状態となる期間が存在しても、コンデンサを介して
低インピーダンスノードとの間で過渡的な電流パスが確
保されるので、差動対と電流源との接続ノードの電圧が
変動することはない。従って、差動入力信号の切り替わ
りの終了により差動対の他方の構成トランジスタがオン
するタイミングで、差動出力端子に電圧オーバーシュー
トや電圧アンダーシュートが発生することはない。差動
入力信号の高速な切り替えに対しても安定した差動出力
信号を得ることができる。
【0015】また、請求項2に係る差動信号出力装置
は、請求項1に記載の差動信号出力装置において、低イ
ンピーダンスノードは、電源電圧、あるいは接地電圧で
あることを特徴とする。
【0016】請求項2の差動信号出力装置では、差動入
力信号の切り替わり時に、コンデンサに流れる過渡的な
電流は、電源電圧、あるいは接地電圧という低インピー
ダンスノードとの間で流れる。
【0017】これにより、電源電圧、あるいは接地電圧
という低インピーダンスノードとの間で過渡的な電流が
流れるので、過渡電流の供給能力を十分に確保すること
ができ、差動対と電流源との接続ノードの電圧変動を確
実に抑制することができる。従って、差動出力端子にお
ける電圧オーバーシュートや電圧アンダーシュートを確
実に抑制することができる。
【0018】また、請求項3に係る差動信号出力装置
は、差動信号を入力する差動対と、差動対の一端に接続
され、差動対に電流を供給する第1電流源と、第1電流
源から差動対の各構成トランジスタへの分岐ノードと電
流供給装置との間に接続されるコンデンサとを備えるこ
とを特徴とする。また、請求項4に係る差動信号出力装
置は、請求項3に記載の差動信号出力装置において、電
流供給装置は、第2電流源であることを特徴とする。
【0019】請求項3の差動信号出力装置では、差動対
の一端に接続された第1電流源から供給される電流を、
差動対への差動入力信号により、差動対の各構成トラン
ジスタ間で切り替える際の過渡期間において、電流源か
ら差動対の各構成トランジスタへの分岐ノードと電流供
給装置との間に接続されているコンデンサを介して過渡
的な電流が流れる。また、請求項4の差動信号出力装置
では、第1電流源と同等以上の電流供給能力を有する第
2電流源から過渡電流を供給する。
【0020】これにより、電流供給装置が、第1電流源
の出力する電流値と同等以上の電流供給能力を有してい
れば、過渡電流の供給能力を十分に確保することがで
き、差動対と電流源との接続ノードの電圧変動を確実に
抑制することができる。従って、差動出力端子における
電圧オーバーシュートや電圧アンダーシュートを確実に
抑制することができる。
【0021】また、請求項5に係る差動信号出力装置
は、請求項4に記載の差動信号出力装置において、第1
導電型で構成される第1差動対と、第1差動対の一端に
接続され、第1差動対に電流を供給する第1電流源と、
差動出力端子を第1差動対の差動出力端子に接続し、第
2導電型で構成される第2差動対と、第2差動対の一端
に接続され、第2差動対に電流を供給する第2電流源
と、第1電流源から第1差動対の各構成トランジスタへ
の第1分岐ノードと、第2電流源から第2差動対の各構
成トランジスタへの第2分岐ノードとの間に接続される
コンデンサとを備えることを特徴とする。また、請求項
6に係る差動信号出力装置は、請求項1乃至5の少なく
とも何れか1項に記載の差動信号出力装置において、コ
ンデンサは、第1差動対あるいは第2差動対の少なくと
も何れか一方への電流が過渡的に遮断された際、第1電
流源と第2電流源との間で電流を過渡的に流す電流パス
を形成することを特徴とする。
【0022】請求項5の差動信号出力装置では、差動出
力端子間が接続された第1及び第2差動対の各々の一端
に接続された第1及び第2電流源から供給される電流
を、第1及び第2差動対への差動入力信号により、各構
成トランジスタ間で導通関係を切り替える際の過渡期間
において、第1及び第2分岐ノード間に接続されている
コンデンサを介して第1電流源と第2電流源との間で過
渡的な電流が流れる。請求項6の差動信号出力装置で
は、コンデンサが、第1及び第2差動対への電流が過渡
的に遮断された際に電流パスを形成し、第1及び第2電
流源間の電流を過渡的に流す。
【0023】これにより、装置構成により、差動入力信
号の切り替わり時に第1及び第2差動対を構成するトラ
ンジスタがオフ状態となっても、また、製造ばらつきに
より第1あるいは第2差動対を構成する各構成トランジ
スタ間に素子特性の違いが生じ、第1あるいは第2差動
対の応答特性のアンバランスにより切り替わり時に動作
タイミングがずれて第1あるいは第2差動対のトランジ
スタがオフ状態となる期間が存在しても、コンデンサを
介して第1電流源と第2電流源との間で過渡的な電流パ
スが確保されるので、第1及び第2差動対と第1及び第
2電流源との各接続ノードの電圧が変動することはな
い。従って、差動入力信号の切り替わりの終了により第
1及び第2差動対の他方の構成トランジスタがオンする
タイミングで、差動出力端子に電圧オーバーシュートや
電圧アンダーシュートが発生することはない。差動入力
信号の高速な切り替えに対しても安定した差動出力信号
を得ることができる。
【0024】また、請求項7に係る差動信号出力装置
は、請求項6に記載の差動信号出力装置において、差動
信号出力装置における負荷インピーダンスに比して、コ
ンデンサに過渡的な電流が流れる過渡応答周波数におけ
るコンデンサのインピーダンスが小さいことを特徴とす
る。
【0025】請求項7の差動信号出力装置では、コンデ
ンサに過渡的な電流が流れる過渡応答周波数におけるコ
ンデンサのインピーダンスを、差動信号出力装置におけ
る負荷インピーダンスに比して、小さくなるようにコン
デンサの容量値を設定する。
【0026】これにより、過渡応答時に過渡的な電流を
流すコンデンサのインピーダンスが、負荷インピーダン
スよりも小さいので、差動対と電流源との接続点の電圧
変動を有効に抑制することができる。
【0027】また、請求項8に係る半導体集積回路装置
は、差動入力信号間、及び差動出力信号間を各々配線
し、第1導電型の構成トランジスタを対称に配置してな
る第1差動対と、第1差動対の一端に接続され、第1導
電型の各構成トランジスタへの接続配線が対称になるよ
うに配置された第1電流源と、第1差動対に対向して配
置され、差動入力信号間、及び差動出力信号間を各々配
線して、第2導電型の構成トランジスタを対称に配置し
てなる第2差動対と、第2差動対の一端に接続され、第
2導電型の各構成トランジスタへの接続配線が対称にな
るように配置された第2電流源と、第1電流源から第1
導電型の各構成トランジスタへの接続配線の第1分岐ノ
ードと、第2電流源から第2導電型の各構成トランジス
タへの接続配線の第2分岐ノードとの間に接続され、第
1差動対と第2差動対とに囲まれた領域に配置したコン
デンサとを備えた差動信号出力装置を有することを特徴
とする。
【0028】請求項8の半導体集積回路装置では、差動
入力信号間、及び差動出力信号間を各々配線する。ま
た、第1及び第2差動対の各構成トランジスタ、第1及
び第2電流源を各々対称に配置する。更に、各々対称配
置された第1及び第2差動対の各構成トランジスタを対
向させて配置する。そして、第1及び第2差動対とに囲
まれた領域にコンデンサを配置して差動信号出力装置を
構成する。
【0029】これにより、差動信号出力装置を構成する
各構成素子を対称配置することにより、構成素子間の素
子特性のばらつきを最小限に抑え、また差動入力信号間
や差動出力信号間の配線負荷をバランスさせることがで
き、差動信号間の伝搬遅延の差異を最小限に抑えること
ができる。同時に、各構成素子、配線に対するコンデン
サの配置の対称性を高めることができるので、コンデン
サによる差動入力信号の切り替わり時における第1及び
第2差動対と第1及び第2電流源との各接続ノードの電
圧変動のアンバランスを最小限に抑制することができ
る。従って、差動出力端子の電圧オーバーシュートや電
圧アンダーシュートを有効に抑制することができる。更
に、半導体集積回路装置上の熱源からの位置に応じてチ
ップの温度が異なるという、いわゆる熱勾配を有する場
合に、熱源に対して対称的なレイアウトパターンを有し
ていれば、各構成素子を同様の温度特性で動作させるこ
とができる。また、差動入力信号間や差動出力信号間の
配線の配線種、配線経路等を同一にして配線してやれ
ば、配線負荷をより良くバランスさせることができ好都
合である。
【0030】また、請求項9に係る差動信号伝送システ
ムは、差動信号を入力する、第1導電型で構成された第
1差動入力部と、第1差動入力部に電流を供給する第1
電流供給部と、差動出力端子を前記第1差動入力部の差
動出力端子に接続し差動信号を入力する、第2導電型で
構成された第2差動対と、第2差動入力部に電流を供給
する第2電流入力部と、第1差動入力部と第1電流入力
部との接続ノードと、第2差動入力部と第2電流入力部
との接続ノードとの間に接続されるコンデンサとを備え
た差動信号出力装置を有してなることを特徴とする。
【0031】これにより、差動入力信号に応答する差動
出力信号に電圧オーバーシュートや電圧アンダーシュー
トを含むことはなく、差動入力信号の高速な切り替えに
対しても安定した差動出力信号が得られる差動信号伝送
システムを提供することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の差動信号出力装
置、差動信号出力装置を有する半導体集積回路装置、及
び差動信号伝送システムについて具体化した実施形態を
図1乃至図8に基づき図面を参照しつつ詳細に説明す
る。図1は、第1実施形態の差動信号出力回路を示す回
路図である。図2は、第1実施形態における電流源の回
路例を示す回路図である。図3は、第1実施形態におけ
るコンデンサの具体例を示す回路図である。図4は、第
1実施形態の具体例を示す回路図である。図5は、第1
実施形態の具体例のシミュレーション結果による差動出
力波形を示す波形図である。図6は、第1実施形態の差
動信号出力回路のレイアウトを示すパターン図である。
図7は、第2実施形態の差動信号出力回路を示す回路図
である。図8は、差動信号伝送システムの一例を示すブ
ロック図である。
【0033】図1に示す第1実施形態の差動信号出力回
路1では、図9に示す従来技術における差動信号出力回
路100に加えて、ノードN1、N2間にコンデンサC
C1が追加されて構成されている。図1では、差動信号
伝送システムにおいて差動出力端子OUT、OUTXに
接続される負荷も記載されている。即ち、各差動出力端
子OUT、OUTXに接続される抵抗負荷RLと、各抵
抗負荷RLと接地電圧GNDとの間に接続されている容
量負荷CLとにより負荷回路を構成している。また、図
2に示すように、第1電流源C1、及び第2電流源C2
の回路例として、各々、制御電圧をゲート端子に入力し
たPMOSトランジスタ、及びNMOSトランジスタを
使用することができる。更に、図3に示すように、コン
デンサCC1の具体例として、NMOSトランジスタの
ゲート容量を利用することができる。
【0034】差動入力端子IP、IMへ差動入力信号の
うち、差動入力端子IPへの信号の電圧レベルが差動入
力端子IMへの信号の電圧レベルに比して高い場合に
は、第1差動対を構成するPMOSトランジスタQ1、
Q2については、トランジスタQ1がオフ状態となりト
ランジスタQ2がON状態となる。また、第2差動対を
構成するNMOSトランジスタQ3、Q4については、
トランジスタQ3がオン状態となりトランジスタQ4が
オフ状態となる。従って、これらの2組の差動対が構成
する定常的な電流パスは、第1電流源C1からPMOS
トランジスタQ2を介して差動出力端子OUTXの電圧
レベルを上昇させる。更に差動出力端子OUTXに供給
された第1電流源C1からの電流は、2つの負荷抵抗R
Lを介して差動出力端子OUTからNMOSトランジス
タQ3を介して第2電流源C2から接地電圧GNDに流
れる。差動出力端子OUTは電流をひかれることとな
り、電流を供給される差動出力端子OUTXに比して低
い電圧レベルとなる。この結果、差動出力端子OUT、
OUTXには、差動出力端子OUTXをハイレベルとす
る差動出力信号が出力される。差動入力端子IPへの信
号の電圧レベルが差動入力端子IMへの信号の電圧レベ
ルに比して低い場合には、電圧関係を入れ替えてやれば
同様な動作をすることとなり、差動出力端子OUTをハ
イレベルとする差動出力信号が出力される。以上が差動
入力端子IP、IM間における信号の電圧レベルの大小
関係が切り替わらない場合の定常状態における差動信号
出力回路1の動作である。
【0035】次に、上記の定常状態から差動入力端子I
P、IMの信号の電圧レベルが切り替わる場合について
説明する。図1における回路構成では、電源電圧VD
D、MOSトランジスタQ1乃至Q4の閾値電圧、第1
及び第2電流源C1、C2における電圧降下、差動入力
信号の電圧レベル等の諸条件により、差動入力端子I
P、IMへの信号の切り替わり期間において第1及び第
2差動対を構成しているMOSトランジスタQ1とQ
2、Q3とQ4が、全てオフ状態となってしまう場合が
ある。また、製造ばらつきによる各構成トランジスタQ
1乃至Q4の素子特性の違いや、差動入力端子IP、I
Mの信号配線等における寄生抵抗・寄生容量等から生ず
る伝播信号の伝播遅延の違いから切り替わり時の応答特
性にずれを生じ、第1差動対を構成するPMOSトラン
ジスタQ1とQ2、あるいは第2差動対を構成するNM
OSトランジスタQ3とQ4の少なくとも何れか一方が
オフ状態となってしまう場合がある。
【0036】このとき、定常的な電流パスが遮断されて
しまう。しかしながら、第1及び第2電流源C1、C2
は、常に一定電流を流しつづけるので、第1及び第2電
流源C1、C2が接続されているノードN1、N2に
は、定常的な電流パスが遮断されているにも関わらず電
流が流れ続けようとする。コンデンサCC1が無けれ
ば、ノードN1には第1電流源C1からの電流が流れ込
みノードN1に接続されている容量成分を充電すること
によりノードN1の電圧は過渡的に上昇する。また、ノ
ードN2からは第2電流源C2への電流が流れ出しノー
ドN2に接続されている容量成分を放電することにより
ノードN2の電圧は過渡的に下降する。
【0037】第1実施形態の差動信号出力回路1には、
ノードN1及びN2間にコンデンサCC1が接続されて
いるため、差動入力端子IP、IMへの信号の切り替わ
り時に電流パスが過渡的に遮断されてしまう場合におい
て、過渡的な電流をコンデンサCC1を介して流すこと
ができる。この過渡電流は、差動入力端子IP、IMに
印加される差動入力信号の過渡的な切り替わり時間にの
み流れる電流であり、周波数成分を有する交流的な電流
である。またコンデンサCC1は、その素子特性から流
れ込む過渡電流の周波数に反比例するインピーダンスを
有する。従って、過渡電流が有する周波数成分、即ち切
り替わり時の電流パスの遮断時間に応じて、コンデンサ
CC1のインピーダンスを適宜に調整すれば、特定の周
波数成分を有する過渡電流に対してコンデンサCC1の
有するインピーダンスを小さく設定することができ、コ
ンデンサCC1は過渡電流を充分に流すことができる。
ここで、差動信号出力回路1の回路動作の対称性から第
1電流源C1と第2電流源C2との電流値は同じ値に設
定してあるので、コンデンサを介して第1電流源C1か
ら第2電流源C2に流れる過渡電流はバランスし、ノー
ドN1、N2に接続されている容量成分を充/放電する
ことはなく、ノードN1、N2の過渡的な電圧変動は無
い。従って、この電圧変動に起因する差動出力端子OU
T、OUTXの電圧オーバーシュート/アンダーシュー
トを抑制することができる。
【0038】コンデンサCC1のインピーダンスは、差
動入力信号の切り替わり時における電流パスの過渡的な
遮断時間を、コンデンサCC1に流れる過渡電流パルス
の周期として周波数成分をfとすると、コンデンサCC
1の容量値をCとして、 Xc=1/(2πfC) として求められる。このインピーダンスXcを、差動信
号出力回路1の負荷抵抗RL×2に対して充分に小さく
設定してやれば(Xc<<RL×2)、ノードN1、N
2に現れる電圧変動を殆んど無視できるレベルにまで抑
制することができる。従来技術において電流パスの過渡
的な遮断時間に発生するノードN1、N2の電圧変動が
そのまま差動出力端子OUT、OUTXに移った後、負
荷抵抗RL×2で接続されて電圧オーバーシュート/ア
ンダーシュートの電圧ピーク値が決定されるのであるか
ら、負荷抵抗RL×2に比して充分小さなインピーダン
スXcを有するコンデンサCC1でノードN1、N2間
を接続してやれば、ノードN1、N2の電圧変動、即
ち、差動出力端子の電圧オーバーシュート/アンダーシ
ュートは殆んど発生しなくなるからである。尚、電流パ
スの遮断時間は、回路シミュレーション等により容易に
算出することができる。
【0039】図4に第1実施形態の具体例を示す。基本
的な回路接続は図1における第1実施形態の差動信号出
力回路1と同じである。第1電流源C1は、PMOSト
ランジスタC01との間で第1カレントミラー回路を構
成している。同様に第2電流源C2は、NMOSトラン
ジスタC02との間で第2カレントミラー回路を構成し
ている。第1カレントミラー回路と第2カレントミラー
回路とは、PMOSトランジスタC01とNMOSトラ
ンジスタC02とが接続されることにより同一の電流値
が流れるように構成されており、第1及び第2電流源C
1、C2は同一電流値を出力する。そして、第2カレン
トミラー回路のゲート端子VR1の電圧を調整可能とし
て、電流値を可変としている。第1及び第2電流源を構
成するMOSトランジスタC01、C1、C02、C
2、及び第1及び第2差動対を構成するMOSトランジ
スタQ1乃至Q4のバックゲート端子は、電源電圧VD
D(PMOSトランジスタの場合)、及び接地電圧GN
D(NMOSトランジスタの場合)に接続されている。
ノードN1、N2間には、コンデンサCC1が接続され
ている。また、差動出力端子TPB、TPBXには、負
荷抵抗RL、RLXが接続され、負荷抵抗RL、RLX
の他端は負荷容量CLに共通に接続され、更に負荷容量
CLの他端は接地電圧GNDに接続されている。各構成
素子のパラメータは表1のとおりである。
【表1】
【0040】表1のパラメータを有する図4の回路にお
いて、電源電圧VDDを3.3Vとし、差動入力信号を
500MHzのスキューの無い台形波として、Bsim
3モデルを使用してスパイスシミュレータによる過渡解
析を行った結果を図5(B)に示す。波形は差動出力端
子TPB、TPBXに出力される差動出力信号である。
参考のため、図5(A)に、図4におけるコンデンサC
C1を削除した従来技術の差動信号出力回路100につ
いて同様の条件で行ったシミュレーション結果の差動出
力信号波形を示す。
【0041】図5(A)の波形から、差動出力信号の切
り替わり時に、ローレベルからハイレベルへの遷移に対
して60mV程度の電圧オーバーシュートが発生し、ハ
イレベルからローレベルへの遷移に対して−120mV
程度の電圧アンダーシュートが発生していることが確認
できる。また、電圧オーバーシュート/アンダーシュー
トの電圧パルス周期は250psec程度であり、周波
数として4GHz程度であることを確認することができ
る。これに対して、図5(B)に示すように、過渡電流
パス用のコンデンサCC1を追加した第1実施形態の差
動信号出力回路1では、電圧オーバーシュートは40m
V以下に抑制され、電圧アンダーシュートは−30mV
以下に抑制されていることが確認できる。このときのコ
ンデンサCC1の容量値は10pFであり、周波数4G
HzではコンデンサCC1のインピーダンスは、 Xc(4GHz)=1/(2π×4GHz×10pF)
≒4Ω となる。差動出力端子TPB、TPBXの負荷抵抗RL
が55Ωであるので、RL×2=112Ωに対してコン
デンサCC1のインピーダンスが充分に小さくなってい
ることがわかる。このため、従来技術における、負荷抵
抗112Ωで発生していた電圧オーバーシュート/アン
ダーシュートを、第1実施形態におけるコンデンサCC
1のインピーダンス4Ωでは充分に小さくすることがで
きる。
【0042】図6に示すように、第1実施形態の差動信
号出力回路1を半導体集積回路装置としてレイアウトす
る場合には、第1及び第2差動対を構成するMOSトラ
ンジスタQ1乃至Q4を対称に配置することが好まし
い。更に、第1及び第2電流源C1、C2についても対
称配置することが好ましい。そして、第1及び第2差動
対を構成するMOSトランジスタQ1乃至Q4で囲まれ
た領域にコンデンサCC1を対称配置することが好まし
い。ここで、コンデンサCC1は、占有面積に対して大
きな容量値を確保することができるMOSトランジスタ
のゲート容量を使用するMOSコンデンサCM1、CM
2と、容量値の面積効率は高くないが精度よく容量値を
設定することができる平行平板型のコンデンサCPとの
両タイプを使用して構成することが好ましい。これによ
り、MOSコンデンサCM1、CM2により大まかな容
量値を設定しておき、平行平板コンデンサCPにより容
量値の微調整を行うことができ、最小の面積で精度よく
コンデンサCC1を構成することができる。精度向上を
図るため、MOSコンデンサCM1、CM2の中間に平
行平板コンデンサCPを配置する等、対称性を考慮した
配置を行うことが好ましい。ここで、平行平板コンデン
サCPに使用される平行平板とは、例えば、拡散層とメ
タル層、あるいはメタル層同士等、半導体集積回路装置
の構成要素を適宜に組合わせることにより構成すること
ができる。尚、図6では、平行平板コンデンサCPを中
心に配置し、その両側にMOSコンデンサCM1、CM
2を配置する構成を示したが、配置関係を逆にしてMO
Sコンデンサを中心に配置する他、配置の対称性を維持
することができる配置関係であれば同様の効果を有する
ことはいうまでもない。
【0043】ここで、対称的な配置を行うことにより、
イオン打ち込み量の擾乱等による拡散濃度差や配線層の
シート抵抗差、化学反応のミクロな不均一等による層間
絶縁膜の厚みの違い等に起因する製造工程における各構
成素子間の条件不均一を相殺することができ、製造ばら
つきにおける素子間の特性差を最小限に抑制することが
できる。また、半導体集積回路装置の回路動作に伴う発
熱があると、半導体集積回路装置上の熱源からの位置に
応じてチップ上の温度が異なるという、いわゆる熱勾配
を有する場合がある。このとき、熱源に対して対称的な
レイアウトパターンを有していれば、各構成素子を同様
の温度特性で動作させることができる。図6の場合、紙
面上部、あるいは下部に熱源があれば、各構成素子が受
ける温度特性を一致させることができる。
【0044】以上詳細に説明したとおり、第1実施形態
に係る差動信号出力回路1、及びこの差動信号出力回路
1を有する半導体集積回路装置では、回路構成により、
差動入力信号の切り替わり時に第1及び第2差動対を構
成するトランジスタQ1乃至Q4がオフ状態となって
も、また、製造ばらつきにより第1あるいは第2差動対
を構成する各構成トランジスタQ1乃至Q4間に素子特
性の違いが生じ、第1あるいは第2差動対の応答特性の
アンバランスにより切り替わり時に動作タイミングがず
れて第1あるいは第2差動対のトランジスタQ1とQ2
あるいはQ3とQ4がオフ状態となる期間が存在して
も、コンデンサCC1を介して第1電流源C1と第2電
流源C2との間で電流パスが確保されるので、第1及び
第2差動対と第1及び第2電流源C1、C2との各接続
ノードN1、N2の電圧が変動することはない。従っ
て、差動入力信号の切り替わりの終了により第1及び第
2差動対の他方の構成トランジスタがオンするタイミン
グで、差動出力端子OUT、OUTX(第1実施形態の
具体例においては、TPB、TPBX)に電圧オーバー
シュートや電圧アンダーシュートが発生することはな
い。差動入力信号の高速な切り替えに対しても安定した
差動出力信号を得ることができる。
【0045】このとき、過渡応答時に過渡的な電流を流
すコンデンサCC1のインピーダンスXcが、負荷イン
ピーダンスRL×2よりも小さいので、ノードN1、N
2の電圧変動を有効に抑制することができる。
【0046】また、差動信号出力回路1を構成する各構
成素子を対称配置することにより、構成素子間の素子特
性のばらつきを最小限に抑え、また差動入力信号間や、
差動出力信号間の配線を等長配線とすることにより、差
動信号間の伝搬遅延の差異を最小限に抑えることができ
る。同時に、各構成素子、配線に対するコンデンサCC
1の配置の対称性を高めることができるので、コンデン
サCC1による差動入力信号の切り替わり時における第
1及び第2差動対と第1及び第2電流源C1、C2との
各接続ノードN1、N2の電圧変動のアンバランスを最
小限に抑制することができる。従って、差動出力端子O
UT、OUTXの電圧オーバーシュートや電圧アンダー
シュートを有効に抑制することができる。更に、半導体
集積回路装置上の熱源からの位置に応じてチップの温度
が異なるという、いわゆる熱勾配を有する場合に、熱源
に対して対称的なレイアウトパターンを有していれば、
各構成素子を同様の温度特性で動作させることができ
る。
【0047】図7に示す第2実施形態の差動信号出力回
路2A、2B、2C、2Dでは、図10に示す従来技術
における差動信号出力回路200A、200Bに加え
て、差動対と電流源との接続ノードN3n、N4nと電
源電圧VDDとの間にコンデンサCC2n、CC3nが
接続され、あるいは接続ノードN3p、N4pと接地電
圧GNDとの間にコンデンサCC2p、CC3pが接続
されて構成されている。また、第1実施形態と同様に、
電流源C3n、C4nを図2に示すNMOSトランジス
タで構成し、電流源C3p、C4pを図2に示すPMO
Sトランジスタで構成することができる。更に、コンデ
ンサCC2n、CC3nを図3に示すNMOSトランジ
スタで構成し、コンデンサCC2p、CC3pを図3に
示すNMOSトランジスタに対して極性を反転したPM
OSトランジスタで構成することができる。
【0048】第2実施形態では、過渡的な電流を流すコ
ンデンサCC2n、CC3n、CC2p、CC3pの一
方を電源電圧VDDや、接地電圧GNDといった低イン
ピーダンスノードに接続することにより構成している。
図7における(A)は、差動信号出力回路2A、2Cを
構成する際、受動負荷を使用する場合であり、(B)
は、差動信号出力回路2B、2Dを構成する際、能動負
荷を使用する場合である。何れの場合にも、同様の効果
を奏することができる。具体的動作については、第1実
施形態における場合と同様であるので、ここでの説明は
省略する。
【0049】また、第2実施形態においても、半導体集
積回路装置上にレイアウトする場合には、各構成素子は
対称性を有して配置することが好ましい。
【0050】以上説明したとおり、第2実施形態に係る
差動信号出力回路2A乃至2D、及びこの差動信号出力
回路2A乃至2Dを有する半導体集積回路装置では、差
動対を構成する各構成トランジスタQ5nとQ6n、Q
7nとQ8n、Q5pとQ6p、Q7pとQ8p間に製
造ばらつきによる素子特性の違いにより差動対の応答特
性の違いが生じ、差動入力信号の切り替わり時に動作タ
イミングがずれて両トランジスタQ5nとQ6n、Q7
nとQ8n、Q5pとQ6p、Q7pとQ8pがオフ状
態となる期間が存在しても、コンデンサCC2n、CC
3n、CC2p、CC3pを介して低インピーダンスノ
ードである電源電圧VDD、あるいは接地電圧GNDと
の間で電流パスが確保されるので、差動対と電流源C3
n、C4n、C3p、C4pとの接続ノードN3n、N
4n、N3p、N4pの電圧が変動することはない。従
って、差動入力信号の切り替わりの終了により差動対の
他方の構成トランジスタがオンするタイミングで、差動
出力端子に電圧オーバーシュートや電圧アンダーシュー
トが発生することはない。差動入力信号の高速な切り替
えに対しても安定した差動出力信号を得ることができ
る。
【0051】電源電圧VDD、あるいは接地電圧GND
という低インピーダンスノードとの間で過渡電流が流れ
るので、過渡電流の供給能力を十分に確保することがで
き、差動対と電流源との接続ノードN3n、N4n、N
3p、N4pの電圧変動を確実に防止することができ
る。従って、差動出力端子における電圧オーバーシュー
トや電圧アンダーシュートを確実に防止することができ
る。
【0052】差動信号出力回路2A乃至2Dを構成する
各構成素子を対称配置してやれば、構成素子間の素子特
性のばらつきを最小限に抑え、差動入力信号間や、差動
出力信号間の配線を等長配線として差動信号間の伝搬遅
延の差異を最小限に抑えることができる。また、半導体
集積回路装置上の熱勾配に対しても各構成素子を対称的
に配置することができる。従って、差動入力信号の切り
替わり時における接続ノードN3n、N4n、N3p、
N4pの電圧変動のアンバランスを最小限に抑制するこ
とができる。従って、差動出力端子の電圧オーバーシュ
ートや電圧アンダーシュートを有効に抑制することがで
きる。
【0053】図8に示す差動信号伝送システムの一例
は、IEEE1394b規格におけるツイストペアケー
ブルを使用した場合の例である。このシステムにおい
て、ラインドライバを第1実施形態の差動信号出力回路
1を使用することにより、あるいは第2実施形態の差動
信号出力回路2A乃至2Dを使用することにより、差動
出力端子OUT、OUTXに、差動入力信号の切り替わ
り時の過渡的な電圧オーバーシュートや電圧アンダーシ
ュートが発生してしまうことはなく、ツイストペアケー
ブルにおける高速な差動信号を安定して伝送することが
できる差動信号伝送システムを提供することができる。
【0054】尚、本発明は前記第1及び第2実施形態に
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでも
ない。例えば、第1及び第2実施形態においては、MO
Sトランジスタで構成する場合を例にとり説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、バイポーラト
ランジスタで構成する場合、あるいはMOSトランジス
タとバイポーラトランジスタとを適宜に組み合わせて構
成する場合にも同様に適用することができる。また、第
1及び第2実施形態においては、過渡的な電流パスを形
成するコンデンサを電流源や、電源電圧あるいは接地電
圧に接続する場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、電流供給能力が充分に大きい
低インピーダンスノード等であれば接続することができ
る。例えば、ソースフォロア、エミッタフォロア等のバ
ッファ出力や、内部電源等のその他の低インピーダンス
ノードに接続しても同様な効果を奏することができる。
更に、大きな電流を流すことができる他の回路構成中の
電流源を使用することも可能である。また、従来技術に
おける差動信号出力回路100に対しては、第1実施形
態においてノードN1とN2とをコンデンサで接続する
場合を示したが、ノードN1と接地電圧GNDとの間に
第1コンデンサを接続すると共に、ノードN2と電源電
圧VDDとの間に第2コンデンサを接続する構成とする
こともできる。
【0055】(付記1) 差動信号を入力する差動対
と、前記差動対の一端に接続され、前記差動対に電流を
供給する電流源と、前記電流源から前記差動対の各構成
トランジスタへの分岐ノードと、低インピーダンスノー
ドとの間に接続されるコンデンサとを備えることを特徴
とする差動信号出力回路。 (付記2) 前記低インピーダンスノードは、電源電
圧、あるいは接地電圧であることを特徴とする付記1に
記載の差動信号出力回路。 (付記3) 差動信号を入力する差動対と、前記差動対
の一端に接続され、前記差動対に電流を供給する第1電
流源と、前記第1電流源から前記差動対の各構成トラン
ジスタへの分岐ノードと電流供給装置との間に接続され
るコンデンサとを備えることを特徴とする差動信号出力
回路。 (付記4) 前記電流供給回路は、第2電流源であるこ
とを特徴とする付記3に記載の差動信号出力回路。 (付記5) 第1導電型で構成される第1差動対と、前
記第1差動対の一端に接続され、前記第1差動対に電流
を供給する第1電流源と、差動出力端子を前記第1差動
対の差動出力端子に接続し、第2導電型で構成される第
2差動対と、前記第2差動対の一端に接続され、前記第
2差動対に電流を供給する第2電流源と、前記第1電流
源から前記第1差動対の各構成トランジスタへの第1分
岐ノードと、前記第2電流源から前記第2差動対の各構
成トランジスタへの第2分岐ノードとの間に接続される
コンデンサとを備えることを特徴とする付記4に記載の
差動信号出力回路。 (付記6) 前記コンデンサは、前記差動対への電流が
過渡的に遮断された際、又は前記第1差動対あるいは前
記第2差動対の少なくとも何れか一方への電流が過渡的
に遮断された際、前記電流源、前記第1電流源、又は前
記第2電流源が供給する電流を過渡的に流す電流パスを
形成することを特徴とする付記1乃至5の少なくとも何
れか1項に記載の差動信号出力回路。 (付記7) 差動信号を入力する差動対と、前記差動対
の一端に接続され、前記差動対に電流を供給する電流源
とを備え、前記差動対への電流が過渡的に遮断された
際、前記電流源が供給する電流を過渡的に流す電流パス
を形成する過渡応答回路を備えることを特徴とする差動
信号出力回路。 (付記8) 前記過渡応答回路は、コンデンサであるこ
とを特徴とする付記7に記載の差動信号出力回路。 (付記9) 前記差動信号出力回路における負荷インピ
ーダンスに比して、前記コンデンサに過渡的な電流が流
れる過渡応答周波数における前記コンデンサのインピー
ダンスが小さいことを特徴とする付記6又は8に記載の
差動信号出力回路。 (付記10) 差動入力信号間、及び差動出力信号間を
各々配線し、構成トランジスタを対称に配置してなる差
動対と、前記差動対の一端に接続され、前記各構成トラ
ンジスタへの接続配線が対称になるように配置された電
流源と、前記電流源から前記各構成トランジスタへの接
続配線の分岐ノードと、低インピーダンスノードとの間
に接続され、前記各構成トランジスタに挟まれた領域に
配置したコンデンサを備えた差動信号出力回路を有する
ことを特徴とする半導体集積回路装置。 (付記11) 差動入力信号間、及び差動出力信号間を
各々配線し、構成トランジスタを対称に配置してなる差
動対と、前記差動対の一端に接続され、前記各構成トラ
ンジスタへの接続配線が対称になるように配置された第
1電流源と、前記電流源から前記各構成トランジスタへ
の接続配線の分岐ノードと、前記第1電流源が出力する
電流値と同等以上の電流供給能力を有する電流供給回路
との間に接続され、前記構成トランジスタにおける配置
の対称性と同じ対称性を有して配置されたコンデンサを
備えた差動信号出力回路を有することを特徴とする半導
体集積回路装置。 (付記12) 差動入力信号間、及び差動出力信号間を
各々配線し、第1導電型の構成トランジスタを対称に配
置してなる第1差動対と、前記第1差動対の一端に接続
され、第1導電型の前記各構成トランジスタへの接続配
線が対称になるように配置された第1電流源と、前記第
1差動対に対向して配置され、差動入力信号間、及び差
動出力信号間を各々配線して、第2導電型の構成トラン
ジスタを対称に配置してなる第2差動対と、前記第2差
動対の一端に接続され、第2導電型の前記各構成トラン
ジスタへの接続配線が対称になるように配置された第2
電流源と、前記第1電流源から第1導電型の前記各構成
トランジスタへの接続配線の第1分岐ノードと、前記第
2電流源から第2導電型の前記各構成トランジスタへの
接続配線の第2分岐ノードとの間に接続され、前記第1
差動対と前記第2差動対とに囲まれた領域に配置したコ
ンデンサとを備えた差動信号出力回路を有することを特
徴とする半導体集積回路装置。 (付記13) 差動信号を入力する差動入力部と、前記
差動入力部に電流を供給する電流供給部と、前記差動入
力部と前記電流供給部との接続ノードと、低インピーダ
ンスノードとの間に接続されるコンデンサとを備えた差
動信号出力回路を有してなることを特徴とする差動信号
伝送システム。 (付記14) 差動信号を入力する差動入力部と、前記
差動入力部に電流を供給する第1電流供給部と、前記差
動入力部と前記第1電流供給部との接続ノードと、前記
第1電流供給部が出力する電流値と同等以上の電流供給
能力を有する第2電流供給部との間に接続されるコンデ
ンサとを備えた差動信号出力回路を有してなることを特
徴とする差動信号伝送システム。 (付記15) 差動信号を入力する、第1導電型で構成
された第1差動入力部と、前記第1差動入力部に電流を
供給する第1電流供給部と、差動出力端子を前記第1差
動入力部の差動出力端子に接続し差動信号を入力する、
第2導電型で構成された第2差動対と、前記第2差動入
力部に電流を供給する第2電流入力部と、前記第1差動
入力部と前記第1電流入力部との接続ノードと、前記第
2差動入力部と前記第2電流入力部との接続ノードとの
間に接続されるコンデンサとを備えた差動信号出力回路
を有してなることを特徴とする差動信号伝送システム。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、高速動作を要する差動
信号出力回路においても、回路構成、あるいは製造ばら
つきから生ずる応答特性のずれ、配線遅延の差から生ず
る入力信号のタイミングのずれ等による差動出力端子電
圧の電圧オーバーシュート/アンダーシュートを抑制し
て、差動入力信号の安定した高速切り替えを実現できる
差動信号出力回路を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の差動信号出力回路を示す回路図
である。
【図2】第1実施形態における電流源の回路例を示す回
路図である。
【図3】第1実施形態におけるコンデンサの具体例を示
す回路図である。
【図4】第1実施形態の具体例を示す回路図である。
【図5】第1実施形態の具体例のシミュレーション結果
による差動出力波形を示す波形図である。
【図6】第1実施形態の差動信号出力回路のレイアウト
を示すパターン図である。
【図7】第2実施形態の差動信号出力回路を示す回路図
である。
【図8】差動信号伝送システムの一例を示すブロック図
である。
【図9】従来技術における差動信号出力回路を示す回路
図である。
【図10】従来技術における他の差動信号出力回路を示
す回路図である。
【符号の説明】
1 第1実施形態の差動信号
出力回路 2A、2B、2C、2D 第2実施形態の差動信号
出力回路 C1 第1電流源 C2 第2電流源 C3、C3n、C3p、C4、C4n、C4p電流源 CC1、CC2n、CC2p、CC3n、CC3p過渡
電流パス用コンデンサ CL 負荷容量 CM1、CM2 MOSコンデンサ CP 平行平板コンデンサ Q1、Q2 第1差動対を構成するP
MOSトランジスタ Q3、Q4 第2差動対を構成するN
MOSトランジスタ Q5p、Q6p、Q7p、Q8p差動対を構成するPM
OSトランジスタ Q5、Q6、Q5n、Q6n、Q7、Q8、Q7n、Q
8n差動対を構成するNMOSトランジスタ RL 負荷抵抗 TP ツイストペアケーブル Xc 過渡電流パス用コンデン
サのインピーダンス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J066 AA01 AA12 CA14 CA22 CA65 FA20 HA08 HA10 HA17 HA18 HA25 HA29 HA31 KA05 KA06 KA09 ND04 ND11 ND22 ND23 PD01 QA04 SA13 TA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動信号を入力する差動対と、 前記差動対の一端に接続され、前記差動対に電流を供給
    する電流源と、 前記電流源から前記差動対の各構成トランジスタへの分
    岐ノードと、低インピーダンスノードとの間に接続され
    るコンデンサとを備えることを特徴とする差動信号出力
    装置。
  2. 【請求項2】 前記低インピーダンスノードは、電源電
    圧、あるいは接地電圧であることを特徴とする請求項1
    に記載の差動信号出力装置。
  3. 【請求項3】 差動信号を入力する差動対と、 前記差動対の一端に接続され、前記差動対に電流を供給
    する第1電流源と、 前記第1電流源から前記差動対の各構成トランジスタへ
    の分岐ノードと電流供給装置との間に接続されるコンデ
    ンサとを備えることを特徴とする差動信号出力装置。
  4. 【請求項4】 前記電流供給装置は、第2電流源である
    ことを特徴とする請求項3に記載の差動信号出力装置。
  5. 【請求項5】 第1導電型で構成される第1差動対と、 前記第1差動対の一端に接続され、前記第1差動対に電
    流を供給する第1電流源と、 差動出力端子を前記第1差動対の差動出力端子に接続
    し、第2導電型で構成される第2差動対と、 前記第2差動対の一端に接続され、前記第2差動対に電
    流を供給する第2電流源と、 前記第1電流源から前記第1差動対の各構成トランジス
    タへの第1分岐ノードと、前記第2電流源から前記第2
    差動対の各構成トランジスタへの第2分岐ノードとの間
    に接続されるコンデンサとを備えることを特徴とする請
    求項4に記載の差動信号出力装置。
  6. 【請求項6】 前記コンデンサは、前記差動対への電流
    が過渡的に遮断された際、又は前記第1差動対あるいは
    前記第2差動対の少なくとも何れか一方への電流が過渡
    的に遮断された際、前記電流源、前記第1電流源、又は
    前記第2電流源が供給する電流を過渡的に流す電流パス
    を形成することを特徴とする請求項1乃至5の少なくと
    も何れか1項に記載の差動信号出力装置。
  7. 【請求項7】 前記差動信号出力装置における負荷イン
    ピーダンスに比して、前記コンデンサに過渡的な電流が
    流れる過渡応答周波数における前記コンデンサのインピ
    ーダンスが小さいことを特徴とする請求項6に記載の差
    動信号出力装置。
  8. 【請求項8】 差動入力信号間、及び差動出力信号間を
    各々配線し、第1導電型の構成トランジスタを対称に配
    置してなる第1差動対と、 前記第1差動対の一端に接続され、第1導電型の前記各
    構成トランジスタへの接続配線が対称になるように配置
    された第1電流源と、 前記第1差動対に対向して配置され、差動入力信号間、
    及び差動出力信号間を各々配線して、第2導電型の構成
    トランジスタを対称に配置してなる第2差動対と、 前記第2差動対の一端に接続され、第2導電型の前記各
    構成トランジスタへの接続配線が対称になるように配置
    された第2電流源と、 前記第1電流源から第1導電型の前記各構成トランジス
    タへの接続配線の第1分岐ノードと、前記第2電流源か
    ら第2導電型の前記各構成トランジスタへの接続配線の
    第2分岐ノードとの間に接続され、前記第1差動対と前
    記第2差動対とに囲まれた領域に配置したコンデンサと
    を備えた差動信号出力装置を有することを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 差動信号を入力する、第1導電型で構成
    された第1差動入力部と、 前記第1差動入力部に電流を供給する第1電流供給部
    と、 差動出力端子を前記第1差動入力部の差動出力端子に接
    続し差動信号を入力する、第2導電型で構成された第2
    差動対と、 前記第2差動入力部に電流を供給する第2電流入力部
    と、 前記第1差動入力部と前記第1電流入力部との接続ノー
    ドと、前記第2差動入力部と前記第2電流入力部との接
    続ノードとの間に接続されるコンデンサとを備えた差動
    信号出力装置を有してなることを特徴とする差動信号伝
    送システム。
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