JP2003008226A - プリント基板の製造方法 - Google Patents

プリント基板の製造方法

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JP2003008226A JP2001195374A JP2001195374A JP2003008226A JP 2003008226 A JP2003008226 A JP 2003008226A JP 2001195374 A JP2001195374 A JP 2001195374A JP 2001195374 A JP2001195374 A JP 2001195374A JP 2003008226 A JP2003008226 A JP 2003008226A
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智宏 横地
Yoshitaro Yazaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビアホール内に充填した金属リッチな導電ペ
ーストが保護フィルム剥離時に崩壊することを防止する
ことが可能なプリント基板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 片面導体パターンフィルム21に粘着剤
層が紫外線硬化型の保護フィルム81を貼着した
((b)に図示)後ビアホール24を形成し((c)に
図示)、このビアホール24内に金属粒子と有機溶剤の
みからなる導電ペースト50を充填する((d)に図
示)。そして、紫外線照射して保護フィルム81の粘着
力を低下させ、導電ペースト50中の有機溶剤が金属粒
子に対し6重量%未満まで乾燥する前の導電ペースト5
0が保形性を有する状態のときに、保護フィルム81を
剥離する((eに図示))。その後片面導体パターンフ
ィルム21を積層、真空加熱プレスしてプリント基板を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁基材に形成さ
れたビアホール内に充填された導電ペーストにより、複
数の導体パターン層の層間接続を行なうプリント基板の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、絶縁基材に形成されたビアホ
ール内に、例えば、金属粒子と有機溶剤とにバインダ樹
脂成分を添加した導電ペーストを充填し、このビアホー
ル内に充填された導電ペーストにより、複数の導体パタ
ーン層の層間接続を行なうプリント基板の製造方法があ
る。
【0003】このようなプリント基板の製造方法におい
ては、導電ペーストをビアホールに充填するときに、導
電ペーストがビアホール以外の絶縁基材表面に付着しな
いように、ビアホールの導電ペースト充填入口側となる
絶縁基材の表面に保護フィルムを形成し、ビアホール内
に導電ペーストを充填して有機溶剤を乾燥した後に、絶
縁基材から保護フィルムを剥離する方法が知られてい
る。
【0004】また、この方法に用いる保護フィルムとし
ては、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂等からな
るフィルムの片面に、熱硬化性もしくは紫外線硬化性の
粘着剤層が設けられたものがある。これらの保護フィル
ムは、加熱もしくは紫外線照射により粘着剤層の粘着力
を低下させることにより、絶縁基材への保護フィルム形
成時には強力に粘着し、保護フィルム剥離前に加熱もし
くは紫外線照射することにより、剥離時には容易に剥離
できるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、層間接続の信頼性を向上するために、バ
インダ樹脂成分を含有しない金属含有率が極めて高い導
電ペースト(例えば、金属粒子と有機溶剤のみからなる
導電ペースト、もしくはこれらに僅かな樹脂成分のみを
添加した導電ペースト)を採用した場合には、保護フィ
ルム剥離時に、有機溶剤を乾燥した導電ペーストの保形
性が不充分であり、導電ペーストが崩れ易いという問題
がある。
【0006】例えば、図5(a)に示すように、まず、
絶縁基材である樹脂フィルム123の表面に、樹脂フィ
ルム182の片面に熱硬化性の粘着剤層183を有する
保護フィルム181を貼着した後ビアホール124を形
成し、このビアホール124内に金属粒子と有機溶剤の
みからなる導電ペースト150を印刷充填する。次に、
これを加熱して粘着剤層183を硬化するとともに、導
電ペースト150中の有機溶剤を乾燥する。
【0007】そして、図5(b)に示すように、粘着剤
層183の粘着力が低下した保護フィルム181を樹脂
フィルム123から剥離するときに、金属粒子間の有機
溶剤が乾燥することで脆くなった導電ペースト150
は、一部が保護フィルム181とともに持ち去られた
り、崩壊して樹脂フィルム123上に落下したりする。
【0008】樹脂フィルム上に落下した導電ペースト1
50aは、落下位置によっては導体パターンの絶縁不良
という不具合を引き起こす場合がある。
【0009】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
保護フィルムを用いてビアホール内に充填する導電ペー
ストの金属含有率が極めて高い場合に、保護フィルムを
剥離するときに導電ペーストが崩壊することを防止する
ことが可能なプリント基板の製造方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、紫外線の照射により粘
着力が低下する粘着剤層(83)を有する保護フィルム
(81)を、絶縁基材(23)の表面に形成する保護フ
ィルム形成工程と、保護フィルム(81)および絶縁基
材(23)を穴あけしてビアホール(24)を形成する
ビアホール形成工程と、金属粒子と有機溶剤とを有し、
さらに選択的に金属粒子全体の形状を保持するバインダ
ー成分を金属粒子の1.5重量%以下含む導電ペースト
(50)を、絶縁基材(23)に形成されたビアホール
(24)内に充填する充填工程と、保護フィルム(8
1)に紫外線を照射して粘着剤層(83)の粘着力を低
下させた後で、かつ前記有機溶剤が乾燥する前に、保護
フィルム(81)を絶縁基材(23)より剥離する剥離
工程と、ビアホール(24)に充填された導電ペースト
(50)によって複数の導体パターン(22)層の層間
接続を行なう接続工程とを備えることを特徴としてい
る。
【0011】これによると、ビアホール(24)内に、
金属粒子と有機溶剤とを有し、選択的に金属粒子の1.
5重量%以下のバインダー成分を含む導電ペースト(5
0)を充填した場合であっても、導電ペースト(50)
中の有機溶剤が乾燥する前に、保護フィルム(81)が
剥離される。また、保護フィルム(81)は、粘着剤層
(83)が所謂紫外線硬化型であるため、剥離前に粘着
力を低下させるために紫外線が照射されるが、熱硬化型
のように加熱する必要がないので、導電ペースト(5
0)中の有機溶剤の乾燥を抑制することができる。
【0012】従って、保護フィルム(81)剥離時に導
電ペースト(50)が脆くなることはない。このように
して、保護フィルム(81)剥離時の導電ペースト(5
0)の崩壊を防止することが可能となる。
【0013】また、請求項2に記載の発明のように、請
求項1に記載の発明において、具体的には、剥離工程に
おいて保護フィルム(81)を絶縁基材(23)から剥
離するときに、導電ペーストが金属粒子に対し2重量%
以上の有機溶剤を含有している場合に、導電ペーストの
崩壊を防止することができる。
【0014】また、請求項3に記載の発明では、絶縁基
材(23)に形成されたビアホール(24)内に、金属
粒子と有機溶剤のみからなる導電ペースト(50)を充
填する充填工程を備え、ビアホール(24)内に充填さ
れた導電ペースト(50)により、複数の導体パターン
(22)層の層間接続を行なうプリント基板の製造方法
であって、絶縁基材(23)にビアホール(24)が形
成される前に、充填工程においてビアホール(24)の
導電ペースト(50)充填入口側となる絶縁基材(2
3)の表面に、紫外線を照射することにより絶縁基材
(23)への粘着力が低下する粘着剤層(83)を有す
る保護フィルム(81)が形成され、この保護フィルム
(81)および絶縁基材(23)を穴あけしてビアホー
ル(24)を形成し、充填工程後に、保護フィルム(8
1)に紫外線を照射した後、導電ペースト(50)中の
有機溶剤が乾燥する前に、保護フィルム(81)が絶縁
基材(23)より剥離されることを特徴としている。
【0015】これによると、ビアホール(24)内に充
填された金属粒子と有機溶剤のみからなる導電ペースト
(50)中の有機溶剤が乾燥する前に、保護フィルム
(81)が剥離される。また、保護フィルム(81)
は、粘着剤層(83)が所謂紫外線硬化型であるため、
剥離前に粘着力を低下させるために紫外線が照射される
が、熱硬化型のように加熱する必要がないので、導電ペ
ースト(50)中の有機溶剤の乾燥を抑制することがで
きる。
【0016】従って、保護フィルム(81)剥離時に導
電ペースト(50)が脆くなることはない。このように
して、保護フィルム(81)剥離時の導電ペースト(5
0)の崩壊を防止することが可能となる。
【0017】また、請求項4に記載の発明のように、請
求項3に記載の発明において、具体的には、保護フィル
ム(81)剥離時に、導電ペースト(50)が金属粒子
に対し6重量%以上の有機溶剤を含有している場合に、
導電ペースト(50)の崩壊を確実に防止することがで
きる。
【0018】また、請求項5に記載の発明では、絶縁基
材(23)に形成されたビアホール(24)内に、金属
粒子と有機溶剤とに、この金属粒子の0.01〜1.5
重量%の樹脂成分のみを添加してなる導電ペーストを充
填する充填工程を備え、ビアホール(24)内に充填さ
れた導電ペーストにより、複数の導体パターン(22)
層の層間接続を行なうプリント基板の製造方法であっ
て、絶縁基材(23)にビアホール(24)が形成され
る前に、充填工程においてビアホール(24)の導電ペ
ースト充填入口側となる絶縁基材(23)の表面に、紫
外線を照射することにより絶縁基材(23)への粘着力
が低下する粘着剤層(83)を有する保護フィルム(8
1)が形成され、この保護フィルム(81)および絶縁
基材(23)を穴あけしてビアホール(24)を形成
し、充填工程後に、保護フィルム(81)に紫外線を照
射した後、導電ペースト中の有機溶剤が乾燥する前に、
保護フィルム(81)が絶縁基材(23)より剥離され
ることを特徴としている。
【0019】これによると、ビアホール(24)内に、
金属粒子と有機溶剤とに、導電ペーストの抵抗値に影響
しない程度である金属粒子の0.01〜1.5重量%の
樹脂成分のみを添加してなる導電ペーストを充填した場
合であっても、導電ペースト中の有機溶剤が乾燥する前
に、保護フィルム(81)が剥離される。また、保護フ
ィルム(81)は、粘着剤層(83)が所謂紫外線硬化
型であるため、剥離前に粘着力を低下させるために紫外
線が照射されるが、熱硬化型のように加熱する必要がな
いので、導電ペースト中の有機溶剤の乾燥を抑制するこ
とができる。
【0020】従って、保護フィルム(81)剥離時に導
電ペーストが脆くなることはない。このようにして、保
護フィルム(81)剥離時の導電ペーストの崩壊を防止
することが可能となる。
【0021】また、請求項6に記載の発明のように、請
求項5に記載の発明において、具体的には、保護フィル
ム(81)剥離時に、導電ペーストが金属粒子に対し2
重量%以上の有機溶剤を含有している場合に、導電ペー
ストの崩壊を確実に防止することができる。
【0022】また、請求項7に記載の発明では、充填工
程は、絶縁基材(23)の一表面に導体パターン(2
2)を形成する導体パターン形成工程後に行なわれ、導
体パターン形成工程においては、ビアホール(24)に
対応する位置に電極となる導体パターン(22)を形成
することにより、導電ペースト(50)は、導体パター
ン(22)を底面とする有底ビアホール(24)に充填
されることを特徴としている。
【0023】これによると、導電ペースト(50)を充
填するビアホール(24)が有底状であるため、導電ペ
ースト(50)を確実に充填し易い。また、充填した導
電ペースト(50)の露出面積が貫通状のビアホールの
場合よりも小さいため、充填した導電ペースト(50)
が乾燥し難い。
【0024】また、請求項8に記載の発明では、導電ペ
ースト(50)中の有機溶剤は、沸点が150℃以上で
あることを特徴としている。
【0025】このように、有機溶剤の沸点は、150℃
以上であると短時間に乾燥し難く好ましい。
【0026】また、請求項9に記載の発明では、絶縁基
材(23)は、熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルム(2
3)であり、この樹脂フィルム(23)を複数枚積層し
た後、各樹脂フィルム(23)相互の接着を行なうこと
を特徴としている。
【0027】これによると、絶縁基材である樹脂フィル
ム(23)は熱可塑性樹脂により形成されているので、
複数枚の樹脂フィルム(23)を相互に容易に接着でき
る。従って、容易に多層化されたプリント基板を得るこ
とが可能である。
【0028】また、請求項10に記載の発明では、樹脂
フィルム(23)を複数枚積層した後、積層体の両面か
ら加圧しつつ加熱することにより、各樹脂フィルム(2
3)相互の接着および複数の導体パターン(22)層の
層間接続を行なうことを特徴としている。
【0029】これによると、絶縁基材である複数枚の樹
脂フィルム(23)を一括して接着し、同時に導体パタ
ーン(22)の層間を接続することができる。従って、
少ない加工工数で多層化されたプリント基板を得ること
が可能である。
【0030】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0032】図1および図2は、本実施形態におけるプ
リント基板の製造工程を示す工程別断面図である。
【0033】図1(a)において、21は絶縁基材であ
る樹脂フィルム23の片面に貼着された導体箔(本例で
は厚さ18μmの銅箔)をエッチングによりパターン形
成した導体パターン22を有する片面導体パターンフィ
ルムである。本例では、樹脂フィルム23としてポリエ
ーテルエーテルケトン樹脂65〜35重量%とポリエー
テルイミド樹脂35〜65重量%とからなる厚さ25〜
75μmの熱可塑性樹脂フィルムを用いている。
【0034】図1(a)に示すように、導体パターン2
2の形成が完了すると、次に、図1(b)に示すよう
に、片面導体パターンフィルム21の導体パターン22
が形成された面と対向する面に保護フィルム81をラミ
ネータ等を用いて貼着する。
【0035】図1(b)には図示していないが、保護フ
ィルム81は、図3(a)に示すように、樹脂フィルム
82と、この樹脂フィルム82の樹脂フィルム23への
貼着面側にコーティングされた粘着剤層83とからな
る。粘着剤層83を形成する粘着剤は、アクリレート樹
脂を主成分とする所謂紫外線硬化型の粘着剤であり、紫
外線が照射されると架橋反応が進行し、粘着力が低下す
る特性を有するものである。
【0036】本例では、厚さ12μmのポリエチレンテ
レフタレート樹脂からなる樹脂フィルム82に厚さ5μ
mの粘着剤層をコーティングした保護フィルム81を採
用している。樹脂フィルムの厚さが8μm未満である
と、保護フィルムのハンドリング性が悪化する。また、
樹脂フィルムの厚さが50μmを超えると、後述する保
護フィルム剥離時に保護フィルム81と導電ペースト5
0との接触面積が増大し、導電ペースト50に過大な応
力が加わり好ましくない。上記両要因を考慮すると、樹
脂フィルム82の厚さは12μm前後が特に好ましい。
【0037】図1(b)に示すように、保護フィルム8
1の貼着が完了すると、次に、図1(c)に示すよう
に、保護フィルム81側から炭酸ガスレーザを照射し
て、樹脂フィルム23に導体パターン22を底面とする
有底ビアホールであるビアホール24を形成する。導体
パターン22のビアホール24の底面となる部位は、後
述する導体パターン22の層間接続時に電極となる部位
である。なお、ビアホールの形成は、炭酸ガスレーザの
出力と照射時間等を調整することで、導体パターン22
に穴を開けないようにしている。
【0038】このとき、当然ではあるが、保護フィルム
81にも、ビアホール24と略同径の開口81aが形成
される。
【0039】ビアホール24の形成には、炭酸ガスレー
ザ以外にエキシマレーザ等が使用可能である。レーザ以
外のドリル加工等のビアホール形成方法も可能である
が、レーザビームで穴あけ加工すると、微細な径で穴あ
けでき、導体パターン22にダメージを与えることが少
ないため好ましい。
【0040】図1(c)に示すように、ビアホール24
の形成が完了すると、次に、図1(d)に示すように、
ビアホール24内に層間接続材料である導電ペースト5
0を充填する。導電ペースト50は、平均粒径5μm、
比表面積0.5m2/gの錫粒子300gと、平均粒径
1μm、比表面積1.2m2/gの銀粒子300gと
に、有機溶剤であるテルピネオール60gを加え、これ
をミキサーによって混練しペースト化したものである。
【0041】導電ペースト50は、スクリーン印刷機に
より、保護フィルム81の開口81a側から片面導体パ
ターンフィルム21のビアホール24内に印刷充填され
る。ビアホール24内への導電ペースト50の充填は、
本例ではスクリーン印刷機を用いたが、確実に充填がで
きるのであれば、ディスペンサ等を用いる他の方法も可
能である。なお、本例では、ビアホール24は有底ビア
ホールであるため、導電ペースト50を確実に充填する
ことが容易である。
【0042】ここで、ペースト化のために添加する有機
溶剤として、テルピネオール以外を用いることも可能で
あるが、沸点が150〜300℃の有機溶剤を用いるこ
とが好ましい。沸点が150℃未満の有機溶剤は乾燥し
易く好ましくない。また、ビアホール24内への印刷充
填前において導電ペースト50の粘度の経時変化が大き
くなるという不具合を発生し易い。一方、沸点が300
℃を超える有機溶剤では、乾燥に要する時間が長くな
り、後述する層間接続時の真空加熱プレス工程において
有機溶剤が残留する場合があり好ましくない。
【0043】また、本例では、導電ペースト50を構成
する金属粒子として、平均粒径5μm、比表面積0.5
2/gの錫粒子と、平均粒径1μm、比表面積1.2
2/gの銀粒子とを用いたが、これらの金属粒子は、
平均粒径が0.5〜20μmであるとともに、比表面積
が0.1〜1.5m2/gであることが好ましい。
【0044】金属粒子の平均粒径が0.5μm未満であ
ったり、比表面積が1.5m2/gを超える場合には、
ビアホール充填に適した粘度にペースト化するために多
量の有機溶剤を必要とする。多量の有機溶剤を含んだ導
電ペーストは乾燥に時間を要し、層間接続時の真空加熱
プレス工程において有機溶剤が残留し、ビアホール24
内にボイドが発生し易く、層間接続信頼性を低下させ
る。
【0045】一方、金属粒子の平均粒径が20μmを超
えたり、比表面積が0.1m2/g未満の場合には、ビ
アホール24内に充填し難くなるとともに、金属粒子が
偏在し易くなり、加熱しても均一な合金からなる後述す
る導電性組成物51を形成し難く、層間接続信頼性を確
保し難いという問題があり好ましくない。
【0046】また、ビアホール24内へ導電ペースト5
0を充填する前に、導体パターン22のビアホール24
に面する部位を薄くエッチング処理したり還元処理して
もよい。これによると、後述するビア接続が一層良好に
行なわれる。
【0047】ビアホール24内への導電ペースト50の
充填が完了すると、紫外線ランプを用い保護フィルム8
1側から紫外線を照射する。これにより、図3(a)に
図示した保護フィルム81の粘着剤層83が硬化され粘
着剤層83の粘着力が低下する。本例では、紫外線照射
前の樹脂フィルム23からの剥離強度が3N/25mm
であるものが、紫外線照射後には0.2N/25mmに
低下する保護フィルム81を採用した。
【0048】保護フィルム81への紫外線照射が完了す
ると、片面導体パターンフィルム21から保護フィルム
81を剥離除去し、図1(e)に示すようなビアホール
24内に導電ペースト24を充填配置した片面導体パタ
ーンフィルム21を得る。保護フィルム81を剥離除去
するとき、図3(b)に示す粘着剤層83は粘着力が低
下しているので、樹脂フィルム23に大きなストレスを
加えることなく容易に保護フィルム81を剥離すること
ができる。
【0049】粘着剤層83を形成する粘着剤は熱硬化型
ではないので、粘着剤層83の粘着力低下のために加熱
する必要もない。また、導電ペースト50を乾燥する工
程も設けていない。従って、保護フィルム81を片面導
体パターンフィルム21から剥離するときには、導電ペ
ースト50中の有機溶剤は乾燥しておらず、導電ペース
ト50は脆くなっていない。
【0050】また、本例のビアホール24は有底ビアホ
ールであるため、貫通状のビアホールの場合よりも充填
した導電ペースト(50)の露出面積が小さいく、充填
した導電ペースト(50)が乾燥し難い。
【0051】このように、導電ペースト50の有機溶剤
が乾燥していない保形性が良好な状態で片面導体パター
ンフィルム21から保護フィルム81を剥離するので、
図3(b)に示すように、導電ペースト50の一部が崩
壊し、樹脂フィルム23上に落下する等の不具合は発生
しない。
【0052】なお、導電ペースト50が良好な保形性を
有するためには、導電ペースト50中に、金属粒子(本
例では、錫粒子と銀粒子)に対し6重量%以上の有機溶
剤が含まれていることが好ましい。
【0053】図4は、本発明者らが行なった導電ペース
ト50の保形性評価結果を示す表である。評価方法は、
本実施形態において、厚さ75μmの樹脂フィルム23
に直径100μmのビアホール24を形成し、このビア
ホール24内に、前述の導電ペースト50(金属粒子6
00gに対し有機溶剤60g添加したペースト)や導電
ペースト50よりも有機溶剤含有率の低い導電ペースト
を充填し、保護フィルム81を剥離したときの導電ペー
ストの保形性を確認した。
【0054】図4に示すように、金属粒子に対し有機溶
剤の含有率が6重量%以上であれば、保護フィルム81
剥離時に導電ペーストが崩れ、樹脂フィルム23上に落
下することはなかった。ちなみに、ビアホール24内へ
の導電ペースト50充填時(金属粒子に対する有機溶剤
含有率10重量%)から、有機溶剤含有率が6重量%と
なるまでの時間は、約25℃に温度管理され換気を充分
に行なった製造工程においては約15分であることを確
認している。
【0055】図1(e)に示すようなビアホール24内
に導電ペースト50を充填した片面導体パターンフィル
ム21が得られると、図2(f)に示すように、片面導
体パターンフィルム21を複数枚(本例では4枚)積層
する。このとき、下方側の2枚の片面導体パターンフィ
ルム21は導体パターン22が設けられた側を下側とし
て、上方側の2枚の片面導体パターンフィルム21は導
体パターン22が設けられた側を上側として積層する。
【0056】すなわち、中央の2枚の片面導体パターン
フィルム21を導体パターン22が形成されていない面
同士を向かい合わせて積層し、残りの2枚の片面導体パ
ターンフィルム21は、導体パターン22が形成された
面と導体パターン22が形成されていない面とが向かい
合うように積層する。
【0057】そしてさらに、積層された複数層の片面導
体パターンフィルム21の上方側には、最上層の導体パ
ターン22を覆うようにレジスト膜であるカバーレイヤ
ー36aを積層し、積層された複数層の片面導体パター
ンフィルム21の下方側には、最下層の導体パターン2
2を覆うようにレジスト膜であるカバーレイヤー36b
を積層する。
【0058】カバーレイヤー36aには、最上層の導体
パターン22の電極となるべき位置に対応して、開口3
9aが穴あけ加工されている。また、カバーレイヤー3
6bには、最下層の導体パターン22の電極となるべき
位置に対応して、開口39bが穴あけ加工されている。
本例では、カバーレイヤー36a、36bには、樹脂フ
ィルム23と同じ熱可塑性樹脂材料であるポリエーテル
エーテルケトン樹脂65〜35重量%とポリエーテルイ
ミド樹脂35〜65重量%とからなる樹脂フィルムを用
いている。
【0059】図2(f)に示すように片面導体パターン
フィルム21およびカバーレイヤー36a、36bを積
層したら、これらの上下両面から真空加熱プレス機によ
り加熱しながら加圧する。本例では、250〜350℃
の温度に加熱し1〜10MPaの圧力で10〜20分間
加圧した。
【0060】これにより、図2(g)に示すように、各
片面導体パターンフィルム21およびカバーレイヤー3
6a、36b相互が接着される。樹脂フィルム23およ
びカバーレイヤー36a、36bが熱融着して一体化す
るとともに、ビアホール24内の導電ペースト50が焼
結して一体化した導電性組成物51となり、隣接する導
体パターン22間を層間接続した多層のプリント基板1
00が得られる。
【0061】ここで、導体パターン22の層間接続のメ
カニズムを簡単に説明する。ビアホール24内に充填さ
れた導電ペースト50は、真空加熱プレス機により減圧
されることにより有機溶剤であるテルピネオールが蒸発
乾燥し、錫粒子と銀粒子とが混合された状態にある。そ
して、このペースト50が250〜350℃に加熱され
ると、錫粒子の融点は232℃であり、銀粒子の融点は
961℃であるため、錫粒子は融解し、銀粒子の外周を
覆うように付着する。
【0062】この状態で加熱が継続すると、融解した錫
は、銀粒子の表面から拡散を始め、錫と銀との合金(融
点480℃)を形成する。このとき、導電ペースト50
には1〜10MPaの圧力が加えられているため、錫と
銀との合金形成に伴い、ビアホール24内には、焼結に
より一体化した合金からなる導電性組成物51が形成さ
れる。
【0063】ビアホール24内で導電性組成物51が形
成されているときには、この導電性組成物51は加圧さ
れているため、導体パターン22のビアホール24の底
部を構成している面に圧接される。これにより、導電性
組成物51中の錫成分と、導体パターン22を構成する
銅箔の銅成分とが相互に固相拡散し、導電性組成物51
と導体パターン22との界面に固相拡散層を形成して電
気的に接続する。
【0064】すなわち、導体パターン22の層間では、
焼結一体化した導電性組成物51と固相拡散層とによ
り、接触導通によらない確実な層間接続が行なわれる。
【0065】樹脂フィルム23とカバーレイヤー36
a、36bとは同じ熱可塑性樹脂材料によって形成され
ており、真空加熱プレス機により加圧しつつ加熱されて
いるとき、樹脂フィルム23とカバーレイヤー36a、
36bの弾性率は約5〜40MPaに低下している。ま
た、導体パターン22および導電性組成物51は、25
0℃以上に加熱されることで表面の活性度が向上してい
る。従って、各樹脂フィルム23相互を確実に接着でき
るとともに、導体パターン22および導電性組成物51
と樹脂フィルム23とを確実に接着することができる。
【0066】なお、加熱プレス時の樹脂フィルム23と
カバーレイヤー36a、36bの弾性率は1〜1000
MPaであることが好ましい。弾性率が1000MPa
より大きいと樹脂フィルム23間等が熱融着し難く、加
圧により導体パターン22に大きな応力が加わり断線等
の不具合が発生し易い。また、弾性率が1MPaより小
さいと加圧により樹脂フィルム等が流れ易く、導体パタ
ーン22が移動したりしてプリント基板100を形成し
難い。
【0067】上述の製造方法によれば、図3(b)に示
す片面導体パターンフィルム21からの保護フィルム8
1を剥離する時に、導電ペースト50が崩壊し樹脂フィ
ルム23上に落下することを防止できる。従って、片面
導体パターンフィルム21を積層してプリント基板10
0を形成しても、絶縁不良等の不具合が発生することを
防止できる。
【0068】また、粘着剤層83が紫外線で硬化する所
謂紫外線硬化型の保護フィルム81を採用しているの
で、所謂熱硬化型の保護フィルムのように加熱する必要
がない。従って、導電ペースト50中の有機溶剤の蒸発
乾燥を抑制することができる。
【0069】ここで、粘着剤層に粘着力が変化しないタ
イプの保護フィルムもあるが、このタイプの保護フィル
ムは剥離時の粘着力も強力であり、剥離時に絶縁基材だ
けでなく導電ペーストにも過大な応力が加わりやすく、
導電ペーストの崩壊を招き易いという問題があり好まし
くない。
【0070】また、1回の真空加熱プレスにより各片面
導体パターンフィルム21およびカバーレイヤー36
a、36b相互の接着と、導体パターン22の層間接続
とを一括して行なうことができる。従って、プリント基
板100の製造工程を簡素化することができる。
【0071】(他の実施形態)上記一実施形態におい
て、導電ペースト50は、金属粒子(錫粒子と銀粒子)
と有機溶剤(テルピネオール)のみからなるものであっ
たが、例えば、導電ペースト50中に金属粒子を均一分
散させ易くするための分散剤等の樹脂成分を金属粒子に
対し0.01〜1.5重量%添加したものであってもよ
い。分散剤等の樹脂成分は、金属粒子全体の形状を保持
するバインダー成分としても機能するものである。
【0072】なお、導電ペースト50に金属粒子および
有機溶剤以外に添加されるものとしては、分散剤以外の
樹脂成分であってバインダー成分として機能するもので
あってもよいし、樹脂以外のバインダー成分であっても
かまわない。
【0073】なお、樹脂成分の添加量は、0.01重量
%未満では添加効果が得られ難く、1.5重量%を超え
ると焼結により導電性組成物51が一体化することを妨
げ易い。なお、上記のように導電ペースト50に樹脂成
分を添加した場合であっても、ビアホール24内に充填
された導電ペースト50が乾燥する前に、保護フィルム
81を剥離すれば、導電ペースト50の崩壊を防止する
ことが可能である。
【0074】発明者らは、導電ペースト50に樹脂成分
を添加した場合においても、保護フィルム81を剥離し
たときの導電ペースト50の保形性評価を行なってい
る。樹脂成分が添加された場合には、樹脂成分がバイン
ダー成分として機能するため、金属粒子に対し有機溶剤
の含有率が2重量%以上であれば、保護フィルム81剥
離時に導電ペーストが崩れて樹脂フィルム23上に落下
することはなく、含有率が1重量%以下では導電ペース
トが崩れることを確認している。
【0075】また、上記一実施形態において、保護フィ
ルム81の樹脂フィルム82には、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂フィルムを用いたが、穴あけ加工が容易に
行なえるものであれば、ポリエチレンナフタレート樹脂
フィルム等を採用することもできる。
【0076】また、上記一実施形態において、保護フィ
ルム81を剥離した後、真空加熱プレスを行なうまで導
電ペースト50の乾燥を行なわなかったが、図2(f)
に示すように片面導体パターンフィルム21等を積層し
た後に、必要に応じて導電ペーストの乾燥を行ない、真
空加熱プレス工程における溶剤乾燥量を低減するもので
あってもよい。
【0077】また、上記一実施形態において、樹脂フィ
ルム23およびカバーレイヤー36a、36bとしてポ
リエーテルエーテルケトン樹脂65〜35重量%とポリ
エーテルイミド樹脂35〜65重量%とからなる樹脂フ
ィルムを用いたが、これに限らず、ポリエーテルエーテ
ルケトン樹脂とポリエーテルイミド樹脂に非導電性フィ
ラを充填したフィルムであってもよいし、ポリエーテル
エーテルケトン(PEEK)もしくはポリエーテルイミ
ド(PEI)を単独で使用することも可能である。
【0078】さらに、熱可塑性ポリイミド、または所謂
液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂を用いてもよい。加熱プ
レス時の加熱温度において弾性率が1〜1000MPa
であり、後工程である半田付け工程等で必要な耐熱性を
有する樹脂フィルムであれば好適に用いることができ
る。
【0079】また、上記一実施形態において、プリント
基板製造時に、図2(f)に示すように片面導体パター
ンフィルム21を積層したが、層間接続が必要な多層プ
リント基板もしくは両面プリント基板を得るための構成
であれば、この積層パターンに限定されるものではな
い。
【0080】また、上記一実施形態において、プリント
基板100は4層基板であったが、複数の導体パターン
層を有するものであれば、層数が限定されるものではな
いことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施形態のプリント基板の概
略の製造工程の一部を示す工程別断面図である。
【図2】本発明における一実施形態のプリント基板の概
略の製造工程の一部(図1に示した工程に続く工程)を
示す工程別断面図である。
【図3】本発明における一実施形態のプリント基板の製
造工程において、(a)は保護フィルムの剥離前の状
態、(b)は保護フィルムの剥離後の状態を示す要部断
面図である。
【図4】本発明における一実施形態の導電ペーストの保
形性評価結果を示す表である。
【図5】従来のプリント基板の製造工程において、
(a)は保護フィルムの剥離前の状態、(b)は保護フ
ィルムの剥離後の状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
21 片面導体パターンフィルム 22 導体パターン 23 樹脂フィルム(絶縁基材) 24 ビアホール(有底ビアホール) 50 導電ペースト(層間接続材料) 51 導電性組成物(層間接続材料) 81 保護フィルム 82 樹脂フィルム 83 粘着剤層 100 プリント基板
フロントページの続き (72)発明者 矢▲崎▼ 芳太郎 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5E346 AA05 AA12 AA15 AA22 AA32 AA43 AA51 BB16 CC02 CC08 CC32 CC33 DD12 DD32 EE07 EE09 EE13 EE14 EE18 FF01 FF18 GG15 GG18 GG19 GG22 GG28 HH11 HH31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線の照射により粘着力が低下する粘
    着剤層(83)を有する保護フィルム(81)を、絶縁
    基材(23)の表面に形成する保護フィルム形成工程
    と、 前記保護フィルム(81)および前記絶縁基材(23)
    を穴あけしてビアホール(24)を形成するビアホール
    形成工程と、 金属粒子と有機溶剤とを有し、さらに選択的に前記金属
    粒子全体の形状を保持するバインダー成分を前記金属粒
    子の1.5重量%以下含む導電ペースト(50)を、前
    記絶縁基材(23)に形成された前記ビアホール(2
    4)内に充填する充填工程と、 前記保護フィルム(81)に紫外線を照射して前記粘着
    剤層(83)の粘着力を低下させた後で、かつ前記有機
    溶剤が乾燥する前に、前記保護フィルム(81)を前記
    絶縁基材(23)より剥離する剥離工程と、 前記ビアホール(24)に充填された導電ペースト(5
    0)によって複数の導体パターン(22)層の層間接続
    を行なう接続工程とを備えることを特徴とするプリント
    基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記剥離工程において、前記導電ペース
    ト(50)が前記金属粒子に対し2重量%以上の有機溶
    剤を含有しているときに、前記保護フィルム(81)を
    前記絶縁基材(23)から剥離することを特徴とする請
    求項1に記載のプリント基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁基材(23)に形成されたビアホー
    ル(24)内に、金属粒子と有機溶剤のみからなる導電
    ペースト(50)を充填する充填工程を備え、 前記ビアホール(24)内に充填された前記導電ペース
    ト(50)により、複数の導体パターン(22)層の層
    間接続を行なうプリント基板の製造方法であって、 前記絶縁基材(23)に前記ビアホール(24)が形成
    される前に、前記充填工程において前記ビアホール(2
    4)の前記導電ペースト(50)充填入口側となる前記
    絶縁基材(23)の表面に、紫外線を照射することによ
    り前記絶縁基材(23)への粘着力が低下する粘着剤層
    (83)を有する保護フィルム(81)が形成され、 この保護フィルム(81)および前記絶縁基材(23)
    を穴あけして前記ビアホール(24)を形成し、 前記充填工程後に、前記保護フィルム(81)に紫外線
    を照射した後、前記導電ペースト(50)中の前記有機
    溶剤が乾燥する前に、前記保護フィルム(81)が前記
    絶縁基材(23)より剥離されることを特徴とするプリ
    ント基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記保護フィルム(81)を前記絶縁基
    材(23)より剥離するときに、前記導電ペースト(5
    0)は、前記金属粒子に対し6重量%以上の前記有機溶
    剤を含有していることを特徴とする請求項3に記載のプ
    リント基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 絶縁基材(23)に形成されたビアホー
    ル(24)内に、金属粒子と有機溶剤とに、この金属粒
    子の0.01〜1.5重量%の樹脂成分のみを添加して
    なる導電ペーストを充填する充填工程を備え、 前記ビアホール(24)内に充填された前記導電ペース
    トにより、複数の導体パターン(22)層の層間接続を
    行なうプリント基板の製造方法であって、 前記絶縁基材(23)に前記ビアホール(24)が形成
    される前に、前記充填工程において前記ビアホール(2
    4)の前記導電ペースト充填入口側となる前記絶縁基材
    (23)の表面に、紫外線を照射することにより前記絶
    縁基材(23)への粘着力が低下する粘着剤層(83)
    を有する保護フィルム(81)が形成され、 この保護フィルム(81)および前記絶縁基材(23)
    を穴あけして前記ビアホール(24)を形成し、 前記充填工程後に、前記保護フィルム(81)に紫外線
    を照射した後、前記導電ペースト中の前記有機溶剤が乾
    燥する前に、前記保護フィルム(81)が前記絶縁基材
    (23)より剥離されることを特徴とするプリント基板
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記保護フィルム(81)を前記絶縁基
    材(23)より剥離するときに、前記導電ペーストは、
    前記金属粒子に対し2重量%以上の前記有機溶剤を含有
    していることを特徴とする請求項5に記載のプリント基
    板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記充填工程は、前記絶縁基材(23)
    の一表面に前記導体パターン(22)を形成する導体パ
    ターン形成工程後に行なわれ、 前記導体パターン形成工程においては、前記ビアホール
    (24)に対応する位置に電極となる導体パターン(2
    2)を形成することにより、前記導電ペースト(50)
    は、前記導体パターン(22)を底面とする有底ビアホ
    ール(24)に充填されることを特徴とする請求項1〜
    請求項6のいずれか1つに記載のプリント基板の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記導電ペースト(50)中の前記有機
    溶剤は、沸点が150℃以上であることを特徴とする請
    求項1〜請求項7のいずれか1つに記載のプリント基板
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記絶縁基材(23)は、熱可塑性樹脂
    からなる樹脂フィルム(23)であり、この樹脂フィル
    ム(23)を複数枚積層した後、各樹脂フィルム(2
    3)相互の接着を行なうことを特徴とする請求項1〜請
    求項8のいずれか1つに記載のプリント基板の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記樹脂フィルム(23)を複数枚積
    層した後、積層体の両面から加圧しつつ加熱することに
    より、各樹脂フィルム(23)相互の接着および前記複
    数の導体パターン(22)層の層間接続を行なうことを
    特徴とする請求項9に記載のプリント基板の製造方法。
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JP2009076699A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Fujikura Ltd 多層プリント配線板の製造方法
JP2010161298A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Denso Corp 導電ペーストの充填方法及び多層基板の製造方法
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