JP2003007720A - 多結晶薄膜、薄膜トランジスタアレイ、画像表示装置およびそれらの製造方法 - Google Patents

多結晶薄膜、薄膜トランジスタアレイ、画像表示装置およびそれらの製造方法

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JP2003007720A
JP2003007720A JP2001187707A JP2001187707A JP2003007720A JP 2003007720 A JP2003007720 A JP 2003007720A JP 2001187707 A JP2001187707 A JP 2001187707A JP 2001187707 A JP2001187707 A JP 2001187707A JP 2003007720 A JP2003007720 A JP 2003007720A
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film transistor
crystallinity
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Teru Nishitani
輝 西谷
Mutsumi Yamamoto
睦 山本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多結晶シリコンの粒径や膜質が面内で均一で
はなく、特性バラツキを生じる。これによって、回路の
動作不良、画素の輝度ムラ、歩留まり低下といった問題
が生じる。また、駆動回路等の高速スイッチングを必要
とする場合、移動度等の特性が不足するという課題があ
る。 【解決手段】 レーザ照射の向きおよび送りピッチと特
性を揃えたいTFT群の配置を適正にすることにより、
TFT群内の特性バラツキを低下させ、色ムラに代表さ
れる不具合の出現頻度を減少させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多結晶薄膜、薄膜ト
ランジスタアレイ、画像表示装置およびそれらの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタ(TFT)の半導体膜
の製造方法として、ガラス等の基板に成膜された非結晶
質半導体膜(非晶質半導体および微小結晶半導体)に対
しレーザ光を照射し、溶融、結晶化させ、多結晶半導体
膜を得るレーザアニール法が使用されている。通常、こ
れを結晶化工程と呼ぶ。
【0003】レーザの光源として、アルゴンレーザ、K
rFおよびXeClエキシマレーザが一般に使用されて
いる。主に半導体としてSiを用いることと、基板とし
て主にガラスを用い、ガラスの融点以下の温度でプロセ
スが構成されることから、上記の製造方法で作製するT
FTを通常低温ポリSi−TFTと呼ぶ。以下の発明
は、GaAs、Ge、SiGe、SiGeC等の半導体
薄膜に関しても同様に効果があるが、現在一般的に用い
られているシリコン(Si)を中心に説明する。
【0004】現在主に生産されているTFT液晶表示装
置では、非晶質Siを半導体層とするTFTが一般的で
あり、画素を駆動するための回路部分は画面周辺にIC
チップを取りつける方式を用いている。高特性の低温ポ
リSi−TFTを用いることにより、ガラス基板上に形
成されたTFTを用いて、駆動回路まで作製することが
できる。低温ポリSi−TFTを用いることにより、通
常額縁と呼ばれる液晶表示装置のパネルの外周部分で、
画面がない部分を小さくすることや、より高精細なドッ
トピッチの液晶表示装置を作製することができる。ま
た、高特性の低温ポリSi−TFTを用いることによ
り、ガラス基板上に各種の半導体回路を形成する、シス
テムオンパネル(SOP)が可能となる。また、低温ポ
リSi−TFTを用いて、エレクトロルミネッセンス
(EL)表示素子をスイッチングすることにより、EL
表示装置を作製することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の結晶化
工程において、以下の課題がある。多結晶シリコンの粒
径や膜質が面内で均一ではなく、特性バラツキを生じ
る。これによって、回路の動作不良、画素の輝度ムラ、
歩留まり低下といった問題が生じる。また、駆動回路等
の高速スイッチングを必要とする場合、移動度等の特性
が不足するという課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】多結晶薄膜として、以下
の手段をとった。
【0007】(請求項1)面内で一定の間隔で結晶性の
分布が繰り返す多結晶薄膜を形成することにより、比較
的特性が揃った結晶が周期的に現れるので、薄膜トラン
ジスタアレイ等の設計が容易になった。
【0008】(請求項2)結晶性分布が粒径分布である
請求項1に記載の多結晶薄膜を形成することにより、比
較的特性が揃った結晶が周期的に現れるので、薄膜トラ
ンジスタアレイ等の設計が容易になった。
【0009】(請求項3)結晶性分布が表面凹凸の分布
である請求項1に記載の多結晶薄膜を形成することによ
り、比較的特性が揃った結晶が周期的に現れるので、薄
膜トランジスタアレイ等の設計が容易になった。
【0010】(請求項4)結晶性分布がラマン強度分布
である請求項1に記載の多結晶薄膜を形成することによ
り、比較的特性が揃った結晶が周期的に現れるので、薄
膜トランジスタアレイ等の設計が容易になった。
【0011】(請求項5)結晶性分布がラマンシフトの
分布である請求項1に記載の多結晶薄膜を形成すること
により、比較的特性が揃った結晶が周期的に現れるの
で、薄膜トランジスタアレイ等の設計が容易になった。
【0012】(請求項6)結晶性分布が結晶方位ピーク
の強度の分布である請求項1に記載の多結晶薄膜を形成
することにより、比較的特性が揃った結晶が周期的に現
れるので、薄膜トランジスタアレイ等の設計が容易にな
った。
【0013】(請求項7)結晶性分布が結晶方位の分布
である請求項1に記載の多結晶薄膜を形成することによ
り、比較的特性が揃った結晶が周期的に現れるので、薄
膜トランジスタアレイ等の設計が容易になった。
【0014】(請求項2)特定エリア内で、特定の機能
を有する複数の薄膜トランジスタのチャネル部を構成す
る多結晶薄膜の結晶性がチャネル部分の面内において一
定の分布を有し、前記複数の薄膜トランジスタのチャネ
ル部の結晶性の測定データの分布の相関係数が正である
薄膜トランジスタアレイとすることにより、特定の機能
を有する薄膜トランジスタ群のVt等の特性バラツキが
減少し、回路不良や画像ムラ等が改善した。
【0015】(請求項9)特定エリア内で、異なる機能
を有する複数の薄膜トランジスタのチャネル部を構成す
る多結晶薄膜の結晶性がチャネル部分の面内において一
定の分布を有し、前記複数の薄膜トランジスタのチャネ
ル部の結晶性の測定データの相関係数が正である薄膜ト
ランジスタアレイとすることにより、近接の薄膜トラン
ジスタの特性バラツキが小さくなり、設計マージンが広
がり、設計の自由度が増した。
【0016】(請求項10)特定エリア内で、特性を揃
えたい複数の薄膜トランジスタのチャネル部を構成する
多結晶薄膜の結晶性がチャネル部分の面内において一定
の分布を有し、前記複数の薄膜トランジスタのチャネル
部の結晶性の測定データの相関係数が正である薄膜トラ
ンジスタアレイとすることにより、回路の特性上、特に
特性バラツキ許容範囲が狭い回路でも製造できるように
なった。
【0017】(請求項11)ソースおよびドレイン部分
の多結晶薄膜の結晶性がチャネル部分の結晶性と異なる
薄膜トランジスタアレイとすることにより、特性バラツ
キ低減効果があり、回路の特性上、特に特性バラツキ許
容範囲が狭い回路でも製造できるようになった。
【0018】(請求項12)多結晶薄膜の結晶性がソー
ス、ドレイン、およびチャネル部分の面内において一定
の分布を有し、ソース部分またはドレイン部分の結晶性
の測定データの面内分布とチャネル部分の面内分布の相
関係数が負であることを薄膜トランジスタアレイとする
ことにより、特性バラツキ低減効果があり、回路の特性
上、特に特性バラツキ許容範囲が狭い回路でも製造でき
るようになった。
【0019】(請求項13)ソースおよびドレイン部分
の多結晶薄膜の結晶性がチャネル部分の結晶性が近い薄
膜トランジスタアレイとすることにより、移動度、ON
電流等の特性が向上する効果があり、回路の特性上、特
に高特性が要求される回路でも、安定してせいぞうでき
るようになった。
【0020】(請求項14)多結晶薄膜の結晶性がソー
ス、ドレイン、およびチャネル部分の面内において一定
の分布を有し、ソース部分、ドレイン部分、チャネル部
分の結晶性の測定データの面内分布の相関係数が正であ
る薄膜トランジスタアレイとすることにより、移動度、
ON電流等の特性が向上する効果があり、回路の特性
上、特に高特性が要求される回路でも、安定してせいぞ
うできるようになった。
【0021】(請求項15)特定エリア内の複数の薄膜
トランジスタが、レーザの走査方向とソース−チャネル
−ドレイン方向が一致している薄膜トランジスタアレイ
とすることにより、特性バラツキ低減効果があり、回路
の特性上、特に特性バラツキ許容範囲が狭い回路でも製
造できるようになった。
【0022】(請求項16)結晶性の分布が粒径の分布
である、請求項8から請求項14に記載の薄膜トランジ
スタアレイとすることにより、特性バラツキ低減効果ま
たは、特性向上効果のある半導体層を確認しやすくなっ
た。
【0023】(請求項17)結晶性の分布が表面凹凸の
分布である、請求項8から請求項14に記載の薄膜トラ
ンジスタアレイとすることにより、特性バラツキ低減効
果または、特性向上効果のある半導体層を確認しやすく
なった。
【0024】(請求項18)結晶性の分布がラマン強度
の分布である、請求項8から請求項14に記載の薄膜ト
ランジスタアレイとすることにより、特性バラツキ低減
効果または、特性向上効果のある半導体層を確認しやす
くなった。
【0025】(請求項19)結晶性の分布がラマンシフ
トの分布である、請求項8から請求項14に記載の薄膜
トランジスタアレイとすることにより、特性バラツキ低
減効果または、特性向上効果のある半導体層を確認しや
すくなった。
【0026】(請求項20)結晶性の分布が結晶方位ピ
ークの強度の分布である、請求項8から請求項14に記
載の薄膜トランジスタアレイとすることにより、特性バ
ラツキ低減効果または、特性向上効果のある半導体層を
確認しやすくなった。
【0027】(請求項21)結晶性の分布が結晶方位の
分布である、請求項8から請求項14に記載の薄膜トラ
ンジスタアレイとすることにより、特性バラツキ低減効
果または、特性向上効果のある半導体層を確認しやすく
なった。
【0028】(請求項22)請求項8から請求項10の
TFTアレイであって、かつ、請求項11または請求項
13である薄膜トランジスタアレイとすることにより、
特性バラツキ低減効果または、特性向上効果のある半導
体層を確認しやすくなった。
【0029】(請求項23)特定の機能の薄膜トランジ
スタ群を直線状に並べる設計を用いる薄膜トランジスタ
アレイとすることにより、特定の機能を有する薄膜トラ
ンジスタ群のVt等の特性バラツキが減少し、回路不良
や画像ムラ等が改善した。
【0030】(請求項24)特定の異なる機能の薄膜ト
ランジスタ群を直線状に並べる設計を用いる薄膜トラン
ジスタアレイとすることにより、近接の薄膜トランジス
タの特性バラツキが小さくなり、設計マージンが広が
り、設計の自由度が増した。
【0031】(請求項25)特定エリア内で、特性を揃
えたい薄膜トランジスタ群を直線状に並べる設計を用い
る薄膜トランジスタアレイとすることにより、回路の特
性上、特に特性バラツキ許容範囲が狭い回路でも製造で
きるようになった。
【0032】(請求項26)結晶化工程において、レー
ザ光の走査方向と垂直の方向が、請求項23から請求項
25に記載の薄膜トランジスタ群を並べた方向と一致す
る向きで、照射する薄膜トランジスタアレイ製造方法を
用いることにより、さらに特性バラツキが減少し、回路
不良や画像ムラ等が改善した。
【0033】(請求項27)請求項26であって、S,
Ch,Dの方向とレーザ光の走査方向と垂直の方向が一
致することを特徴とする薄膜トランジスタアレイの製造
方法。
【0034】(請求項28)特性の機能を有する薄膜ト
ランジスタが等間隔で並ぶ設計である場合、対応する照
射間隔を用いて、レーザ光を照射する結晶化工程を用い
る薄膜トランジスタの製造方法を用いることにより、よ
り広い面積で、特性バラツキが減少し、回路不良や画像
ムラ等が改善した。
【0035】(請求項29)請求項28に記載の薄膜ト
ランジスタアレイの製造方法であって、照射間隔、つま
り走査照射を行なう場合のパルス毎の照射位置の移動距
離の整数倍がTFTの感覚と一致する結晶化工程を用い
る薄膜トランジスタアレイの製造方法を用いることによ
り、容易に結晶性分布に対応して、同じ粒径や結晶性の
結晶群が存在する位置に薄膜トランジスタを形成するこ
とが可能となった。
【0036】(請求項30)請求項1に記載の多結晶薄
膜を用いる画像表示装置とすることにより、画素のスイ
ッチング素子の設計が容易になった。
【0037】(請求項31)請求項8から請求項25に
記載の薄膜トランジスタアレイを用いる画像表示装置と
することにより、特性バラツキが減少し、回路不良や画
像ムラ等が改善し、歩留まりが向上した。
【0038】(請求項32)請求項26から請求項29
に記載の薄膜トランジスタアレイの製造方法を用いる画
像表示装置の製造方法を用いることにより、特性バラツ
キが減少し、回路不良や画像ムラ等が改善し、歩留まり
が向上した。
【0039】以下、本発明の作用について、図1を元に
説明する。
【0040】非晶質シリコン膜に対して、パルスレーザ
光を照射する場合、量産性と面内特性の一様性を考慮し
て、レーザ光の幅の95%程度が重なるようにレーザ光
照射位置をずらして照射する走査照射を用いることが好
ましい。走査照射で特性バラツキの観点から、以下に示
す2点の問題が避けがたい。まず第1の問題点はレーザ
パルス毎の照射強度が必ずしも安定していないため、パ
ルス毎にずれた距離をLμmとして、Lμm毎の領域
(A,B,C,・・・)を観察すると、平均粒径が異な
り、異なる領域(AとB)に形成した薄膜トランジスタ
(TFT)の特性が異なる。ただし、同一の領域内で
は、特性バラツキは比較的小さい。第2の問題点は、領
域内でも走査方向5で、粒径等の膜質が異なる。ただ
し、走査方向と垂直な方向、つまりレーザ光の長軸方向
では、粒径等の膜質は比較的均一である。これらの多結
晶シリコンの面内膜質分布の特徴を利用して、特性バラ
ツキの少ない薄膜トランジスタアレイおよび画像表示装
置を製造した。
【0041】特定の機能を有するTFT群、特定エリア
内のTFT群、あるいは特別に特性を揃えたいTFT群
を以下のように配置することで、TFT群内の特性バラ
ツキを抑制することができる。
【0042】まず、パルス毎にずれた距離をLμmとし
て、Lμm毎の領域内に上記のTFT群を配置すること
で、第1の問題点が解消される。また、レーザ光の走査
方向に配置される上記のTFT群を配置する場合に、L
μmの整数倍の距離毎に配置することにより、第2の問
題点が解消される。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0044】結晶化に用いるレーザ光は、シリコン膜へ
吸収され、熱を発生する必要があるので、波長が500
nmより短いレーザが要求され、より短波長になるほ
ど、吸収効率にすぐれる。本発明では、XeClエキシ
マレーザ、波長308nmで結晶化工程を行なったが、
500nm以下のレーザであればよく、たとえばAr
F、KrF等のエキシマレーザーやArレーザー等でも
良い。
【0045】ゲート絶縁膜としてはTEOSを用いたプ
ラズマCVDによるSiO2を用いたが、これ以外に
も、減圧CVD、リモートプラズマCVD、常圧CV
D、ECR−CVDなどを使うことも可能である。ま
た、高圧酸化やプラズマ酸化膜なども使用可能である。
【0046】また、ゲート電極材料としては、モリブデ
ン・タングステン合金膜を用いたが、純Alを使うことも
できるし、AlにSi、Cu、Ta、Sc、Zrなどやそれらを複数
種類選択して少量添加した材料を使うことも可能であ
る。
【0047】注入されたイオンの活性化に関しては、同
時に注入された水素による自己活性化によりアニールの
ような工程を付加しないこもできるが、より確実な活性
化を図るため、400℃以上でのアニールやエキシマレー
ザー照射やRTA(Rapid Thermal Anneal)による局所的
な加熱を行ってもよい。
【0048】また、層間絶縁膜としてTEOSを用いた
プラズマCVD法によるSiO2を用いたが、他の方法
例えばAP−CVD(Atmospheric Pressure CVD)法に
よるSiO2やLTO(Low Temperature Oxide)、EC
R−CVDによるSiO2等でも良いことは言うまでも
ない。また、材料としても窒化シリコンや酸化タンタ
ル、酸化アルミニウム等も用いることができるし、これ
らの薄膜の積層構造をとっても良い。また、ソースおよ
びドレイン電極の材料としてアルミニウム・ジルコニウ
ム合金膜を用いたが、アルミニウム(Al)、タンタル
(Ta)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、チタ
ン(Ti)等の金属またはそれらの合金でも良いし、不
純物を多量に含むpoly-Siやpoly-SiGe合金やIT
O等の透明導電層等でも良い。
【0049】また、不純物としてはリンを用いたが、ア
クセプタとなるボロンや砒素等、ドナーとしてリン以外
のアルミニウム等を選択的に用いることによりPチャン
ネル及びNチャンネルTFTを選択的に作成して、CM
OS回路を基板上につくり込むことも可能であることも
言うまでもない。
【0050】また、EL表示装置とは、TFTを用いて
ELの画素および駆動回路を、本発明のTFTを用いて
作製し、駆動、表示することが可能であり、無機ELデ
スプレイおよび有機ELディスプレイの双方に対して同
様に効果がある。
【0051】多結晶薄膜の形成方法は、本実施の形態に
示した、非結晶薄膜を成膜し、レーザ光により結晶化す
る方法以外にも、局所的に過熱する方法など、様々な製
造方法が存在するが、面内で一定の間隔で結晶性の分布
が繰り返す多結晶薄膜に対して、本実施の形態と同様の
効果があることは自明である。
【0052】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1における多結晶薄膜、薄膜トランジスタアレイ、画
像表示装置およびそれらの製造方法について説明する。
【0053】まず、図1に示したように、基板上に、基
板1からの不純物の拡散を防ぐ目的で、たとえばTEO
S−CVD法により膜厚300nmのSiO2下地膜2
を成膜する。なお、この下地膜2の膜厚は300nmに
限らず、種々の設定が可能である。基板1として、本実
施の形態では、ガラスを使用したが、プラスチックやフ
ィルムを使用することも可能である。下地膜2として
は、窒化シリコン膜も使用することができる。SiO2
膜、窒化シリコン膜の膜厚は、200nm以上であれ
ば、問題ない。200nm以下の場合は、ガラス基板1
からの不純物がシリコン層3に拡散し、TFT特性のV
tシフト等の問題が発生する。
【0054】次にプラズマCVD法により、非晶質シリ
コン膜3を成膜する(図1)。なお、この非晶質シリコ
ン膜3の成膜にあたっては、減圧CVD法やスパッタを
用いても良い。前記非結晶質シリコン膜3の膜厚は、3
0nmから90nmまでが適しており、本実施の形態で
は、70nmとした。
【0055】作製された非晶質シリコン膜8中の水素を
除去するため、脱水素工程として、450℃で1時間の
熱処理を行なった。なお、スパッタ等の非晶質シリコン
膜中に水素が含まれない、あるいは量が少ない成膜方法
を用いた場合は、脱水素処理は必要ない。
【0056】次に、結晶化工程として、図2に示す、レ
ーザアニール装置(ELA装置)により非晶質シリコン
膜3を溶融、結晶化させ、多結晶シリコン膜を形成す
る。前記レーザアニール装置は基板1を縦横に移動させ
ることができる。非晶質シリコン膜3に対してレーザ光
7を照射する場合、室温において約160mJ/cm2
以上のエネルギー密度で照射することにより、溶融、結
晶化が起こり、多結晶シリコン膜が形成される。本実施
の形態ではXeClパルスレーザ(波長308nm)1
1を用いて、レーザ光7をエネルギー密度370mJ/
cm2で、光軸7と基板1の相対位置を変化させなが
ら、レーザパルスをオーバーラップさせながら複数パル
スを照射した。オーバーラップは95%とした。レーザ
光の形状は長軸200mm、短軸300μmであって、
各パルス毎の照射位置ずれの距離Lは、15μmであ
る。
【0057】次に、多結晶シリコン膜には、多数のダン
グリングボンドが形成されているので、水素化工程とし
て、水素プラズマ中で、例えば450℃、2時間放置す
る。
【0058】以下、従来のTFTと同様に下記の工程を
経る。まずフォトとドライエッチングにより多結晶シリ
コン層をパターニングする。次に、例えばTEOS−C
VD法によりSiO2をゲート絶縁膜として必要な膜
厚、例えば100nm成膜する。次にモリブデン・タン
グステン合金膜をスパッタリングし、エッチングにより
所定の形状にパターニングして、ゲート電極を形成す
る。
【0059】その後、イオンドーピング装置により、ゲ
ート電極をマスクとして、リンを低濃度で注入し、低濃
度注入領域を形成する。次にフォトリソグラフィーで、
ゲート金属とその両端から1μmの上にレジストのパタ
ーンを形成する。次にイオンドーピング装置により、前
記レジストをマスクとしてソースおよびドレイン領域に
高濃度のリンを注入する。
【0060】さらに、酸化シリコンからなる層間絶縁膜
をTEOS−CVD法にて成膜し、注入されたイオンの
活性化のために、窒素雰囲気中の550℃でアニールを
行なった。次に、ゲート金属を覆い、エッチングによ
り、層間絶縁膜およびゲート絶縁膜に多結晶シリコン膜
のソース領域またはドレイン領域に達するコンタクトホ
ールを開口する。次に、チタン膜およびアルミニウム・
ジルコニウム合金膜をスパッタリングし、エッチングに
より所定の形状にパターニングして、ソース電極および
ドレイン電極を形成する。以上のプロセスにより、n型
TFTが完成する。p型TFTが必要な場合には、フォ
トリソグラフィーおよびBドーピング工程を追加すれば
よい。
【0061】次に、TFTアレイ基板に以下の工程を行
ない、図3に示す液晶表示装置が完成する。絶縁基板で
あるたとえばコーニング社の品番1737のガラス基板
1の一主面にITOなどの透明導電膜にて形成された対
向電極を形成し、対向基板25を形成している。また、
アレイ基板の対向面側には平坦化膜としてポリイミド膜
14を形成し、反対面側には偏光板を貼り付け、アレイ
基板および対向基板間には、液晶15が封入挟持する。
【0062】図4は本発明のエレクトロルミネッセンス
(EL)表示装置及びその製造方法を説明するための断
面図である。詳しい製造方法の手順は省略するが、上記
の方法に準拠して、TFTを各画素のスイッチングTF
T及び電流駆動用TFTをマトリクス状に形成するのと
同時に各画素TFTを駆動するためのCMOS駆動回路
を一体化して形成したTFTアレイ基板上に透明電極と
してITO電極31を形成する。
【0063】その後、ITOパターン間を樹脂ブラック
レジストにより埋めて、光遮断層29をフォトリソグラ
フィーにより形成する。例えばインクジェットプリント
装置を用いて、赤、緑、青の発光材料をパターニング塗
布して、発光層を形成する。
【0064】次に正孔注入層32としてポリビニルカル
バゾールの真空蒸着により形成する。最後に例えばAl
Liの反射画素電極27を形成し、エレクトロルミネッ
センス表示装置が完成する。その動作は以下の通りであ
る。
【0065】まず、スイッチングTFTがONするよう
に走査線にパルス信号を与えたときに信号線に表示信号
を印加すると、駆動用TFTがON状態となって電流供
給線から電流が流れ、エレクトロルミネッセンスセルが
発光する。
【0066】上記ではエレクトロルミネッセンス材料と
して、ポリジアルキルフルオレン誘導体を用いたが、他
の有機材料、例えば、他のポリフルオレン系材料やポリ
フェニルビニレン系の材料でも良いし、無機材料でも使
用可能なことは言うまでも無い。また、エレクトロルミ
ネッセンス材料の形成方法は、スピンコートなどの塗布
方法、蒸着、インクジェットによる吐出形成などの方法
を用いても良い。
【0067】レーザ照射により、結晶化した多結晶シリ
コン膜は、レーザの走査方向に対して、粒径分布が繰返
し現れる。粒径分布はレーザ光の走査ピッチ、つまり、
走査照射を行なう場合のパルス毎の照射位置の移動距離
Lに対応して、粒径の大小が繰返し現れる(図5)。
【0068】さて、結晶化時のレーザ照射の場所と、T
FTの配置に関係づけることによって、複数のTFT間
の特性バラツキを低減した(図6)。ここでは、EL表
示装置の画素のスイッチングTFTに関して説明する
が、EL表示装置、液晶表示装置を問わず、駆動回路で
も同様の方法が有効である。
【0069】EL画素のスイッチングTFTの回路とし
て、図7に示す2TFT構造の回路を用いた。この構成
では、TFT−1と隣りの画素のTFT−1’の特性を
揃える必要がある。また、TFT−2と隣りの画素のT
FT−2’の特性を揃える必要がある。これらのTFT
特性がばらつくと、色ムラによる不良を生じる。図8に
示すように、結晶化工程における、レーザ光の照射の向
きとTFTの配列位置の関係は、従来特に考慮されてい
なかった。本発明では、TFT−1と隣りの画素のTF
T−1’が同一のLμmの送りピッチ領域、またTFT
−2と隣りの画素のTFT−2’が同一のLμmの送り
ピッチ領域内に含まれるように配置した。
【0070】また、送りピッチ領域内の短軸方向の位置
関係も同一となるように配置した(図9)。
【0071】完成したTFTのチャネル領域の粒径を原
子間力顕微鏡(AFM)、電子顕微鏡(SEM)、およ
び透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて測定した。図1
0に示すように、チャネル領域内に形成された多結晶シ
リコンの粒径が、線状の分布を有することが観測され
た。従来の構成では、粒径分布は各TFT毎に異なり、
粒径分布の相関係数は負であった。本発明の構成では、
狙いのTFT、ここではTFT1とTFT1’の粒径分
布は、ほぼ一定となり、相関係数は正となった。
【0072】相関係数ρxyは、式1にて表現され、数値
の範囲は−1≦ρxy≦1である。
【0073】
【数1】
【0074】ここで、データは、チャネル部の任意の角
から、任意のピッチでマッピング測定を行ない、データ
数をjとして、TFT1のデータがXj、TFT1’の
データがYjとして、式1に基づき、TFT1とTFT
1’のデータの相関を比較したものである。相関係数の
範囲は−1≦ρxy≦1であり、正であると、相関してい
ると判断できる。
【0075】完成したTFTのチャネル領域の多結晶シ
リコンの結晶状態を顕微ラマン分光装置により、マッピ
ング測定を行ない、結晶性の分布を測定した。図11に
示すように、チャネル領域内に形成された多結晶シリコ
ンの結晶性を示すデータ、ここではラマン強度とラマン
シフトが、線状の分布を有することが観測された。従来
の構成では、ラマン強度およびラマンシフトの分布は各
TFT毎に異なり、それらの相関係数は負であった。本
発明の構成では、狙いのTFT、ここではTFT1とT
FT1’のラマン強度およびラマンシフトの分布は、ほ
ぼ一定となり、相関係数は正となった。
【0076】完成したTFTのチャネル領域の多結晶シ
リコンの結晶状態を電子線を用い、結晶方位(111)
の強度分布および結晶方位分布を測定した。図12に示
すように、チャネル領域内に形成された多結晶シリコン
の結晶性を示すデータ、ここでは結晶方位(111)の
強度および結晶方位が、線状の分布を有することが観測
された。従来の構成では、結晶方位(111)の強度分
布および結晶方位分布は各TFT毎に異なり、それらの
相関係数は負であった。本発明の構成では、狙いのTF
T、ここではTFT1とTFT1’の結晶方位(11
1)の強度分布および結晶方位分布は、ほぼ一定とな
り、相関係数は正となった。
【0077】また、ソース部分、およびドレイン部分の
一部をチャネル部分の比較対象として、測定した。ソー
ス部分、およびドレイン部分の一部は、任意の部分、た
とえばチャネルと隣接した部分であり、ただし、面積は
チャネル領域と等しくとる。本発明の構成(図9)で
は、ソース部分、ドレイン部分、チャネル部分の結晶性
が、特定エリア内の複数のTFTが、いずれも相関しな
い。つまり、相関係数が負になる。結晶性の評価は、上
記の粒径、凹凸、ラマン強度、ラマンシフト、結晶方位
強度、結晶方位分布に対して比較評価したが、同様であ
る。従来の構成(図8)においては、結晶性はTFT毎
に、あるいは、ソース、チャネル、ドレイン毎に様々で
あり、多くは相関しないが、偶然相関するものもある。
【0078】TFT位置とレーザ照射場所との関係づけ
に関して、上記のような配置になるようTFT配置を設
計した。また、従来、多結晶シリコンをフォトリソグラ
フィーおよびドライエッチで島化する工程において、ガ
ラス基板位置とフォト位置のはおおまかにしか規定され
ていなかったが、ガラス基板端との距離、回転を観測、
制御するようにした。結晶化工程において、従来、ガラ
ス基板と、レーザ照射位置はおおまかにしか規定されて
いなかったが、ガラス基板端との距離、回転を観測、制
御することにより、レーザ照射位置の精度を高めた。
【0079】従来の構成での色ムラに関する歩留まりは
70%であったが、本実施の形態の構成をとることによ
り、歩留まりが85%に改善した。
【0080】また、図13に示すように、TFT位置と
レーザ照射場所との関係づけ、かつ、ソース−チャネル
−ドレインの方向をレーザ走査方向と垂直とすることに
より、移動度等の特性が図9の構成より向上した。
【0081】また、図14に示すように、TFT位置と
レーザ照射場所との関係づけ、かつ、ソース−チャネル
−ドレインの方向をレーザ走査方向と垂直とし、さらに
走査ピッチ内で粒径が大きい部分に、ソース−チャネル
−ドレインが位置するように配置した。ただし、走査ピ
ッチ内で粒径が大きい部分は、照射条件により異なる。
これににより、移動度等の特性が図13の構成より向上
した。
【0082】図9の構成および図14の構成における、
ソース、チャネル、ドレインの結晶性を比較した(図1
5)。ここでは、粒径分布のみを示したが、他の結晶性
評価項目でも同様である。図9の構成では、ソース、チ
ャネル、ドレイン部分の粒径分布が異なっており、相関
係数は負である(図15a)。図14の構成では、ソー
ス、チャネル、ドレイン部分の粒径分布が一致してお
り、相関係数は正である(図15b)。
【0083】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2における薄膜トランジスタアレイ、画像表示装置お
よびそれらの製造方法について説明する。
【0084】実施の形態1と同様の手法を用い、薄膜ト
ランジスタアレイを形成した。
【0085】まず、TEOS−CVDにより、膜厚70
nmの膜厚300nmのSiO2下地膜2を成膜する。
次にプラズマCVD法により、非晶質シリコン膜3を成
膜し(図1)、脱水素工程として、450℃で1時間の
熱処理を行なった。
【0086】次に、結晶化工程として、図2に示す、E
LA装置により非晶質シリコン膜3を溶融、結晶化さ
せ、多結晶シリコン膜を形成する。レーザ光7をエネル
ギー密度370mJ/cm2で、光軸7と基板1の相対
位置を変化させながら、レーザパルスをオーバーラップ
させながら複数パルスを照射した。オーバーラップは9
5%とした。レーザ光の形状は長軸200mm、短軸3
00μmであって、各パルス毎の照射位置ずれの距離L
は、15μmである。
【0087】次に、水素化工程として、水素プラズマ中
で、例えば450℃、2時間放置する。
【0088】以下、実施の形態1と同様の工程を用い薄
膜トランジスタアレイを製造した。
【0089】完成したTFTアレイ上に、実施の形態1
と同様の工程を経て、液晶表示装置およびEL表示装置
を作製した。
【0090】さて、結晶化時のレーザ照射の場所と、T
FTの配置に関係づけることによって、複数のTFT間
の特性バラツキを低減した。ここでは、EL表示装置の
画素のスイッチングTFTに関して説明するが、EL表
示装置、液晶表示装置を問わず、駆動回路でも同様の方
法が有効である。
【0091】EL画素のスイッチングTFTの回路とし
て、図16に示す2TFT構造の回路を用いた。この構
成では、実施の形態1に述べたように各TFT−1の特
性を揃える必要があるが、加えてTFT−1RとTFT
−2R、TFT−1GとTFT−2G、およびTFT−
1BとTFT−2Bの特性、特にVtが揃うと、Ion/
Ioff比がとりやすくなり、階調の多い設計が可能とな
る。図16に示すように、結晶化工程における、レーザ
光の照射の向きとTFTの配列位置の関係は、従来特に
考慮されていなかった。本発明では、スイッチング用T
FTであるTFT−1Rと電流供給用TFTのTFT−
2Rが同一のLμmの送りピッチ領域内に含まれるよう
に配置した。GおよびBについても同様である。また、
送りピッチ領域内の短軸方向の位置関係も同一となるよ
うに配置した(図17)。
【0092】完成したTFTのチャネル領域の粒径をA
FMを用いて測定したところ、実施の形態1および図1
1と同様に、従来の構成では、粒径分布は各TFT毎に
異なり、粒径分布の相関係数は負であった。本発明の構
成では、狙いのTFT、ここではTFT1RとTFT2
Rの粒径分布は、ほぼ一定となり、相関係数は正となっ
た。
【0093】完成したTFTのチャネル領域の多結晶シ
リコンの結晶状態を顕微ラマン分光装置により、マッピ
ング測定を行ない、結晶性の分布を測定した。実施の形
態1および図11と同様に、従来の構成では、ラマン強
度およびラマンシフトの分布は各TFT毎に異なり、そ
れらの相関係数は負であった。本発明の構成では、狙い
のTFT、ここではTFT1RとTFT2Rのラマン強
度およびラマンシフトの分布は、ほぼ一定となり、相関
係数は正となった。
【0094】従来の構成では、輝度を分離できる、階調
数は64階調までであったが、本実施の形態の構成をと
ることにより、256階調の輝度が分離できるようにな
った。
【0095】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3における薄膜トランジスタアレイ、画像表示装置お
よびそれらの製造方法について説明する。
【0096】実施の形態1と同様の手法を用い、薄膜ト
ランジスタアレイを形成した。
【0097】まず、TEOS−CVDにより、膜厚70
nmの膜厚300nmのSiO2下地膜2を成膜する。
次にプラズマCVD法により、非晶質シリコン膜3を成
膜し(図1)、脱水素工程として、450℃で1時間の
熱処理を行なった。
【0098】次に、結晶化工程として、図2に示す、E
LA装置により非晶質シリコン膜3を溶融、結晶化さ
せ、多結晶シリコン膜を形成する。レーザ光7をエネル
ギー密度370mJ/cm2で、光軸7と基板1の相対
位置を変化させながら、レーザパルスをオーバーラップ
させながら複数パルスを照射した。オーバーラップは9
5%とした。レーザ光の形状は長軸200mm、短軸3
00μmであって、各パルス毎の照射位置ずれの距離L
は、15μmである。
【0099】次に、水素化工程として、水素プラズマ中
で、例えば450℃、2時間放置する。
【0100】以下、実施の形態1と同様の工程を用い薄
膜トランジスタアレイを製造した。
【0101】完成したTFTアレイ上に、実施の形態1
と同様の工程を経て、液晶表示装置およびEL表示装置
を作製した。
【0102】さて、結晶化時のレーザ照射の場所と、T
FTの配置に関係づけることによって、複数のTFT間
の特性バラツキを低減した。ここでは、EL表示装置の
画素のスイッチングTFTに関して説明するが、EL表
示装置、液晶表示装置を問わず、駆動回路でも同様の方
法が有効である。
【0103】EL画素のスイッチングTFTの回路とし
て、図16に示す2TFT構造の回路を用いた。この構
成では、実施の形態1に述べたように、TFT−1どう
し、あるいはTFT−2どうしの特性を揃える必要があ
るが、一方向に並んでいる画素に対して揃っているだけ
では不十分である。垂直方向に並んでいるTFTの特性
も揃える必要がある。図19に示すように、結晶化工程
における、レーザ光の照射の向きとTFTの配列位置の
関係は、従来特に考慮されていなかった。本発明では、
レーザ走査方向に並んでいるTFT群が送りピッチ領域
内の短軸方向の位置関係が同一となるように配置した
(図20)。レーザの送りピッチLが15μmであるの
で、レーザ走査方向のTFTの並びのピッチをLの整数
倍、ここでは60μmピッチで配置した。もちろん、逆
に、設計でTFT群のピッチが決まっている場合、レー
ザの送りピッチをTFT群のピッチの1/n(nは整
数)に合わせてもよい。
【0104】完成したTFTのチャネル領域の粒径をA
FMを用いて測定したところ、実施の形態1および図1
1と同様に、従来の構成では、粒径分布は各TFT毎に
異なり、粒径分布の相関係数は負であった。本発明の構
成では、狙いのTFT群、例えばTFT1AR、TFT
1BRおよびTFT1CRの粒径分布は、ほぼ一定とな
り、相関係数は正となった。
【0105】完成したTFTのチャネル領域の多結晶シ
リコンの結晶状態を顕微ラマン分光装置により、マッピ
ング測定を行ない、結晶性の分布を測定した。実施の形
態1および図11と同様に、従来の構成では、ラマン強
度およびラマンシフトの分布は各TFT毎に異なり、そ
れらの相関係数は負であった。本発明の構成では、狙い
のTFT群、例えばTFT1AR、TFT1BRおよび
TFT1CRのラマン強度およびラマンシフトの分布
は、ほぼ一定となり、相関係数は正となった。
【0106】従来の構成での色ムラに関する歩留まりは
70%であったが、本実施の形態の構成をとることによ
り、歩留まりが91%に改善した。
【0107】また、図21に示すように、TFT位置と
レーザ照射場所との関係づけ、かつ、走査ピッチ内で粒
径が大きい部分に、チャネル部分を配置することによ
り、移動度等の特性が図20の構成より向上した。
【0108】また、図22に示すように、TFT位置と
レーザ照射場所との関係づけ、かつ、ソース−チャネル
−ドレインの方向をレーザ走査方向と垂直とし、さらに
走査ピッチ内で粒径が大きい部分に、ソース−チャネル
−ドレインが位置するように配置した。ただし、走査ピ
ッチ内で粒径が大きい部分は、照射条件により異なる。
これににより、移動度等の特性が図20の構成より向上
した。
【0109】図21の構成では、ソース、チャネル、ド
レイン部分の粒径分布が異なっており、相関係数は負で
ある(図15a)。図22の構成では、ソース、チャネ
ル、ドレイン部分の粒径分布が一致しており、相関係数
は正である(図15b)。
【0110】(実施の形態4)以下、本発明の実施の形
態4における薄膜トランジスタアレイ、画像表示装置お
よびそれらの製造方法について説明する。
【0111】実施の形態1と同様の手法を用い、薄膜ト
ランジスタアレイを形成した。
【0112】まず、TEOS−CVDにより、膜厚70
nmの膜厚300nmのSiO2下地膜2を成膜する。
次にプラズマCVD法により、非晶質シリコン膜3を成
膜し(図1)、脱水素工程として、450℃で1時間の
熱処理を行なった。
【0113】次に、結晶化工程として、図2に示す、E
LA装置により非晶質シリコン膜3を溶融、結晶化さ
せ、多結晶シリコン膜を形成する。レーザ光7をエネル
ギー密度370mJ/cm2で、光軸7と基板1の相対
位置を変化させながら、レーザパルスをオーバーラップ
させながら複数パルスを照射した。オーバーラップは9
5%とした。レーザ光の形状は長軸200mm、短軸3
00μmであって、各パルス毎の照射位置ずれの距離L
は、15μmである。
【0114】次に、水素化工程として、水素プラズマ中
で、例えば450℃、2時間放置する。
【0115】以下、実施の形態1と同様の工程を用い薄
膜トランジスタアレイを製造した。
【0116】完成したTFTアレイ上に、実施の形態1
と同様の工程を経て、液晶表示装置およびEL表示装置
を作製した。
【0117】さて、結晶化時のレーザ照射の場所と、T
FTの配置に関係づけることによって、複数のTFT間
の特性バラツキを低減した。ここでは、EL表示装置の
画素のスイッチングTFTに関して説明するが、EL表
示装置、液晶表示装置を問わず、駆動回路でも同様の方
法が有効である。
【0118】EL画素のスイッチングTFTの回路とし
て、図23に示すカレントコピア構造の回路を用いた。
この構成では、対になっているTFT−1とTFT−2
の特性を特に厳密に合わせる必要がある。特性が異なっ
ている場合は、色ムラを生じる。しかし、他の機能のT
FT群、ここではTFT−3とTFT−4の特性はばら
ついても大きな不具合は生じない。
【0119】本発明では、レーザ走査方向に並んでいる
狙いのTFT群、ここではTFT−1A,2A,1B,
2B,1C,および2Cが送りピッチ領域内の短軸方向
の位置関係が同一となるように配置した(図25)。
【0120】完成したTFTのチャネル領域の粒径をA
FMを用いて測定したところ、実施の形態1および図1
1と同様に、従来の構成では、粒径分布は各TFT毎に
異なり(図24)、粒径分布の相関係数は負であった。
本発明の構成では、狙いのTFT群、例えばTFT−1
A,2A,1B,2B,1C,および2Cの粒径分布
は、ほぼ一定となり、相関係数は正となった。
【0121】完成したTFTのチャネル領域の多結晶シ
リコンの結晶状態を顕微ラマン分光装置により、マッピ
ング測定を行ない、結晶性の分布を測定した。実施の形
態1および図11と同様に、従来の構成では、ラマン強
度およびラマンシフトの分布は各TFT毎に異なり、そ
れらの相関係数は負であった。本発明の構成では、狙い
のTFT群、例えばTFT−1A,2A,1B,2B,
1C,および2Cのラマン強度およびラマンシフトの分
布は、ほぼ一定となり、相関係数は正となった。
【0122】従来の構成での色ムラに関する歩留まりは
60%であったが、本実施の形態の構成をとることによ
り、歩留まりが96%に改善した。
【0123】
【発明の効果】以下、本発明の効果について説明する。
【0124】非晶質シリコン膜に対して、パルスレーザ
光を幅の95%程度が重なるようにレーザ光照射位置を
ずらして照射する走査照射を用いる場合、パルス毎にず
れた距離をLμmとして、Lμm毎の領域(A,B,C,
・・・)を観察すると、平均粒径が異なり、異なる領域
(AとB)に形成したTFTの特性が異なる。ただし、
同一の領域内では、特性バラツキは比較的小さい。第2
の問題点は、領域内でも走査方向で、粒径等の膜質が異
なる。ただし、走査方向と垂直な方向、つまりレーザ光
の長軸方向では、粒径等の膜質は比較的均一である。
【0125】レーザ照射の向きおよび送りピッチと特性
を揃えたいTFT群の配置を適正にすることにより、T
FT群内の特性バラツキを低下させ、色ムラに代表され
る不具合の出現頻度を減少させた。
【0126】具体的には、1方向に並べることが可能で
ある、特性を揃えたいTFT群を1直線に並べ、レーザ
光の長軸に平行になるよう配置した。次に、前記の方向
と垂直方向に配置されるTFT群の配置のピッチがレー
ザ光の送りピッチの整数倍になるよう配置した。これに
より、送りピッチ領域内の短軸方向の位置関係が同一と
なり、結晶ばらつきが低減し、TFT特性ばらつきが低
減した。
【0127】すべてのTFTを上記の配置となる設計に
できればよいが、困難な場合は、特別に特性を揃えたい
TFT群を選択的に上記の配置となる設計にすると、ほ
ぼ同様の効果が得られる。
【0128】さらに、上記の方法で送りピッチ領域内の
短軸方向の位置関係が同一に揃えるが、その場合、送り
ピッチ内で粒径が大きくなる部分にTFT群を配置する
ことにより、移動度等の特性が高くかつ、バラツキの小
さいTFT群を形成することができる。これにより、歩
留まりが高く、駆動回路の面積が狭い、また、画素内の
TFTの面積が狭くても駆動でき、開口率が大きくな
り、明るい表示装置を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に記載の結晶化工程を示す斜視図
【図2】実施の形態1から4に記載のレーザアニール装
置を示す断面図
【図3】実施の形態1から4に記載の液晶表示装置の構
造を示す断面図
【図4】実施の形態1から4に記載のEL表示装置の構
造を示す断面図
【図5】実施の形態1に記載のレーザ走査ピッチと多結
晶シリコン膜の結晶粒径分布の関係を示す図
【図6】実施の形態1に記載のレーザ走査ピッチとTF
T形成位置による特性変動を示す図
【図7】実施の形態1に記載のEL表示装置の画素電流
供給回路を示す図
【図8】実施の形態1に記載のTFT配置とレーザ光照
射位置の関係を示す図
【図9】実施の形態1に記載のTFT配置とレーザ光照
射位置の関係を示す図
【図10】実施の形態1から4に記載のTFTのチャネ
ル領域の粒径分布を示す図およびグラフ
【図11】実施の形態1から4に記載のTFTのチャネ
ル領域の多結晶シリコン膜のラマン強度およびラマンシ
フトの分布を示すグラフ
【図12】実施の形態1から4に記載のTFTのチャネ
ル領域の多結晶シリコン膜の結晶方位強度分布および結
晶方位強度分布を示すグラフ
【図13】実施の形態1および3に記載のTFT配置と
レーザ光照射位置の関係を示す図
【図14】実施の形態1および3に記載のTFT配置と
レーザ光照射位置の関係を示す図
【図15】実施の形態1および3に記載のTFTのソー
ス、ドレイン、およびチャネル領域の粒径分布を示す図
およびグラフ
【図16】実施の形態2に記載のEL表示装置の画素電
流供給回路を示す図
【図17】実施の形態2に記載のTFT配置とレーザ光
照射位置の関係を示す図
【図18】実施の形態2に記載のTFT配置とレーザ光
照射位置の関係を示す図
【図19】実施の形態3および5に記載のTFT配置と
レーザ光照射位置の関係を示す図
【図20】実施の形態3に記載のTFT配置とレーザ光
照射位置の関係を示す図
【図21】実施の形態3に記載のTFT配置、レーザ光
照射位置および多結晶半導体膜の結晶粒径の関係を示す
【図22】実施の形態3に記載のTFT配置、レーザ光
照射位置および多結晶半導体膜の結晶粒径の関係を示す
【図23】実施の形態4に記載のEL表示装置の画素電
流供給回路を示す図
【図24】実施の形態4に記載のTFT配置とレーザ光
照射位置の関係を示す図
【図25】実施の形態4に記載のTFT配置とレーザ光
照射位置の関係を示す図
【符号の説明】
1 基板(ガラス基板) 2 下地膜(主にSiO2) 3 非結晶質半導体膜(非晶質半導体膜) 4 単パルスのレーザ光が照射される領域 5 プロセスチャンバー 6 チャンバーウィンドー 7 レーザ光 8 ミラー 9 光整形器 10 減光器 11 レーザ(エキシマレーザ装置) 12 配向膜 13 透明電極(ITO) 14 平坦化膜(ポリイミド) 15 液晶 16 ソース・ドレイン領域(高濃度不純物注入領域) 17 LDD領域(低濃度不純物注入領域)またはオフ
セット領域 18 ゲート絶縁膜(主にSiO2) 19 ゲート金属(主にMoW) 20 層間絶縁膜(主にSiO2) 21 チャネル領域 22 ソース・ドレイン電極 23 大粒径シリコン結晶 24 対向電極(ITO) 25 対向基板 26 カラーフィルタ 27 反射電極 28 アルミニウムキノリノール錯体 29 光遮断層兼インク垂れ防止壁 30 TFT形成領域 31 透明電極(ITO) 32 正孔注入層 33 有機EL材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 HA06 JA24 KA04 KA05 KA18 MA04 MA07 MA27 MA30 NA01 NA07 NA24 NA29 PA01 3K007 AB04 AB18 BA06 CA01 CB01 DA00 DB03 EB00 FA01 FA03 5F052 AA02 BA01 BA02 BA07 BB01 BB07 CA07 CA10 DA02 DB02 DB03 DB07 FA19 JA01 JB01 5F110 AA30 BB01 BB04 CC02 DD01 DD02 DD13 DD14 EE03 EE06 EE44 FF02 FF30 FF31 FF32 GG02 GG06 GG13 GG16 GG25 GG43 GG45 GG47 HJ01 HJ12 HJ23 HL03 HL04 HL06 HL07 HL08 HM07 NN02 NN22 NN23 NN24 NN35 NN72 PP03 PP04 PP05 PP35 QQ11 QQ25

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面内で一定の間隔で結晶性の分布が繰り
    返すことを特徴とする多結晶薄膜。
  2. 【請求項2】 結晶性分布が粒径分布であることを特徴
    とする請求項1に記載の多結晶薄膜。
  3. 【請求項3】 結晶性分布が表面凹凸の分布であること
    を特徴とする請求項1に記載の多結晶薄膜。
  4. 【請求項4】 結晶性分布がラマン強度分布であること
    を特徴とする請求項1に記載の多結晶薄膜。
  5. 【請求項5】 結晶性分布がラマンシフトの分布である
    ことを特徴とする請求項1に記載の多結晶薄膜。
  6. 【請求項6】 結晶性分布が結晶方位ピークの強度の分
    布であることを特徴とする請求項1に記載の多結晶薄
    膜。
  7. 【請求項7】 結晶性分布が結晶方位の分布であること
    を特徴とする請求項1に記載の多結晶薄膜。
  8. 【請求項8】 特定エリア内で、特定の機能を有する複
    数の薄膜トランジスタのチャネル部を構成する多結晶薄
    膜の結晶性がチャネル部分の面内において一定の分布を
    有し、前記複数の薄膜トランジスタのチャネル部の結晶
    性の測定データの分布の相関係数が正であることを特徴
    とする薄膜トランジスタアレイ。
  9. 【請求項9】 特定エリア内で、異なる機能を有する複
    数の薄膜トランジスタのチャネル部を構成する多結晶薄
    膜の結晶性がチャネル部分の面内において一定の分布を
    有し、前記複数の薄膜トランジスタのチャネル部の結晶
    性の測定データの相関係数が正であることを特徴とする
    薄膜トランジスタアレイ。
  10. 【請求項10】 特定エリア内で、特性を揃えたい複数
    の薄膜トランジスタのチャネル部を構成する多結晶薄膜
    の結晶性がチャネル部分の面内において一定の分布を有
    し、前記複数の薄膜トランジスタのチャネル部の結晶性
    の測定データの相関係数が正であることを特徴とする薄
    膜トランジスタアレイ。
  11. 【請求項11】 特定エリア内の複数の薄膜トランジス
    タが、いずれもソースおよびドレイン部分の多結晶薄膜
    の結晶性の分布とチャネル部分の結晶性とが異なること
    を特徴とする薄膜トランジスタアレイ。
  12. 【請求項12】 特定エリア内の複数の薄膜トランジス
    タが、ソース、ドレイン、およびチャネル部分の多結晶
    薄膜の結晶性が面内において一定の分布を有し、いずれ
    の薄膜トランジスタも、ソース部分またはドレイン部分
    の結晶性の測定データの面内分布とチャネル部分の面内
    分布の相関係数が負であることを特徴とする薄膜トラン
    ジスタアレイ。
  13. 【請求項13】 特定エリア内の複数の薄膜トランジス
    タが、いずれも、ソースおよびドレイン部分の多結晶薄
    膜の結晶性がチャネル部分の結晶性が近いことを特徴と
    する薄膜トランジスタアレイ。
  14. 【請求項14】 特定エリア内の複数の薄膜トランジス
    タが、ソース、ドレイン、およびチャネル部分の多結晶
    薄膜の結晶性が面内において一定の分布を有し、いずれ
    の薄膜トランジスタも、ソース部分、ドレイン部分、チ
    ャネル部分の結晶性の測定データの面内分布の相関係数
    が正であることを特徴とする薄膜トランジスタアレイ。
  15. 【請求項15】 特定エリア内の複数の薄膜トランジス
    タが、レーザの走査方向とソース−チャネル−ドレイン
    方向が一致していることを特徴とする薄膜トランジスタ
    アレイ。
  16. 【請求項16】 結晶性の分布が粒径の分布であること
    を特徴とする、請求項8から請求項14に記載の薄膜ト
    ランジスタアレイ。
  17. 【請求項17】 結晶性の分布が表面凹凸の分布である
    ことを特徴とする、請求項8から請求項14に記載の薄
    膜トランジスタアレイ。
  18. 【請求項18】 結晶性の分布がラマン強度の分布であ
    ることを特徴とする、請求項8から請求項14に記載の
    薄膜トランジスタアレイ。
  19. 【請求項19】 結晶性の分布がラマンシフトの分布で
    あることを特徴とする、請求項8から請求項14に記載
    の薄膜トランジスタアレイ。
  20. 【請求項20】 結晶性の分布が結晶方位ピークの強度
    の分布であることを特徴とする、請求項8から請求項1
    4に記載の薄膜トランジスタアレイ。
  21. 【請求項21】 結晶性の分布が結晶方位の分布である
    ことを特徴とする、請求項8から請求項14に記載の薄
    膜トランジスタアレイ。
  22. 【請求項22】 請求項8から請求項10のTFTアレ
    イであって、かつ、請求項11または請求項13である
    ことを特徴とする薄膜トランジスタアレイ。
  23. 【請求項23】 特定の機能の薄膜トランジスタ群を直
    線状に並べる設計を用いることを特徴とする薄膜トラン
    ジスタアレイ。
  24. 【請求項24】 特定の異なる機能の薄膜トランジスタ
    群を直線状に並べる設計を用いることを特徴とする薄膜
    トランジスタアレイ。
  25. 【請求項25】 特定エリア内で、特性を揃えたい薄膜
    トランジスタ群を直線状に並べる設計を用いることを特
    徴とする薄膜トランジスタアレイ。
  26. 【請求項26】 結晶化工程において、レーザ光の走査
    方向と垂直の方向が、請求項23から請求項25に記載
    の薄膜トランジスタ群を直線状に並べた方向と一致する
    向きで、照射することを特徴とする薄膜トランジスタア
    レイ製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項26であって、S,Ch,Dの
    方向とレーザ光の走査方向と垂直の方向が一致すること
    を特徴とする薄膜トランジスタアレイの製造方法。
  28. 【請求項28】 特定の機能を有する薄膜トランジスタ
    が等間隔で並ぶ設計である場合、対応する照射間隔を用
    いて、レーザ光を照射する結晶化工程を用いることを特
    徴とする薄膜トランジスタアレイの製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の薄膜トランジスタ
    アレイの製造方法であって、照射間隔、つまり走査照射
    を行なう場合のパルス毎の照射位置の移動距離の整数倍
    がTFTの間隔と一致する結晶化工程を用いることを特
    徴とする薄膜トランジスタアレイの製造方法。
  30. 【請求項30】 請求項1に記載の多結晶薄膜を用いる
    ことを特徴とする画像表示装置。
  31. 【請求項31】 請求項8から請求項25に記載の薄膜
    トランジスタアレイを用いることを特徴とする画像表示
    装置。
  32. 【請求項32】 請求項26から請求項29に記載の薄
    膜トランジスタアレイの製造方法を用いることを特徴と
    する画像表示装置の製造方法。
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