JP2003005647A - 金属光沢層領域を有する紙ラベル - Google Patents

金属光沢層領域を有する紙ラベル

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JP2003005647A
JP2003005647A JP2001186437A JP2001186437A JP2003005647A JP 2003005647 A JP2003005647 A JP 2003005647A JP 2001186437 A JP2001186437 A JP 2001186437A JP 2001186437 A JP2001186437 A JP 2001186437A JP 2003005647 A JP2003005647 A JP 2003005647A
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Hideyasu Teramoto
秀康 寺本
Yutaka Danda
豊 段田
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属光沢層領域を簡便にかつ安価に形成し、
さらには該金属光沢層領域を任意の形状のパターンに形
成した紙ラベルおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 紙基材上に、結着樹脂と金属薄膜細片を
含有する金属光沢層領域が設けられ、紙基材と少なくと
も該金属光沢層領域との間に下塗り層を有することを特
徴とする紙ラベル、および、該金属光沢層領域を高輝度
コーティング剤の塗布または印刷によって形成すること
を特徴とする該紙ラベルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙基材上の全面ま
たは一部に設けられた下塗り層の上に、結着樹脂と金属
薄膜細片を有する金属光沢層領域が設けられた紙ラベ
ル、および、金属光沢層領域を高輝度コーティング剤を
塗布または印刷することによって形成する紙ラベルの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ビールラベルを含む飲料用瓶ラベル
やPETボトル紙ラベルの意匠性を高めるために紙基材
全面にメタリック感のある金属光沢層領域を設けること
が行われている。これらの目的で使用される金属光沢層
領域の一般的な構成は、紙基材上にメタリック塗装剤の
塗布または印刷によって金属光沢層領域を設けたもの、
あるいは、紙基材にアルミニウムを蒸着することによっ
て金属光沢層領域を設けたものである。
【0003】紙基材上に塗布または印刷によって金属光
沢層領域を設ける場合、従来のメタリック塗装剤では鏡
面光沢が得られなかった。紙基材にアルミニウムを蒸着
することで鏡面光沢は得られるもののアルミニウム蒸着
は全面に施さなければならず、意匠デザイン上の制約と
なっている。又アルミニウム蒸着は生産性が低くコスト
高の要因ともなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、金属
光沢層領域を簡便かつ安価に形成し、さらには該金属光
沢層領域を任意の形状のパターンに形成した紙ラベルを
提供することにある。また、金属光沢層領域を塗布また
は印刷によって形成する紙ラベルの製造方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、紙基材の
表面に下塗り層を設け高輝度コーティング剤を塗布又は
印刷することによって、アルミニウム蒸着膜と同等の輝
度を持つ金属光沢層領域を形成できることを見出し、上
記課題を解決した。
【0006】すなわち、本発明は、紙基材上に、結着樹
脂と金属薄膜細片を含有する金属光沢層領域が設けられ
た印刷層を有する紙ラベルであって、紙基材と少なくと
も該金属光沢層領域との間に下塗り層を有する紙ラベル
を提供する。また、紙基材の全面または一部に下塗り層
を設けた後、結着樹脂と金属薄膜細片を含有する高輝度
コーティング剤を塗布または印刷することによって形成
した金属光沢層領域を設けた印刷層を形成する紙ラベル
の製造方法を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の紙ラベルは、紙基材上
に、結着樹脂と金属薄膜細片を含有する金属光沢層領域
が設けられた印刷層を有する紙ラベルであって、紙基材
と少なくとも該金属光沢層領域との間に下塗り層を有す
る紙ラベルである。紙基材としては、印刷に使用される
公知慣用の紙基材を使用することが出来る。具体的に
は、コート紙、アート紙、上質紙、グラシン紙等が用い
られる。
【0008】1.下塗り層 本発明で設ける下塗り層を形成する下塗りコーティング
剤は溶剤系もしくは水性系の樹脂溶液またはエマルジョ
ンで、いずれも顔料、樹脂、添加剤および溶剤からな
る。下塗り層を形成しない場合は高輝度コーティング剤
が紙基材に浸透してしまい鏡面輝度が得られない。下塗
り層に上記からなるコーティング剤を使用した場合は、
高輝度コーティング剤が紙基材に浸透せずまた金属薄膜
細片が塗膜表面に対して平行に配向する結果、高輝度の
鏡面状金属光沢が得られる。
【0009】(1−1)顔料 下塗りコーティングに用いる顔料は、従来の塗料、グラ
ビアインキ、フレキソインキ、あるいはスクリーンイン
キ等に通常使われているものを使用することができる。
具体的にはたとえば、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、沈降性硫酸バリウム、二酸化珪素、ク
レイ等を挙げることができる。
【0010】(1−2)樹脂 樹脂は、従来の溶剤系および水性系の塗料、グラビアイ
ンキ、フレキソインキ、あるいはスクリーンインキ等に
通常使われているものを使用することができる。具体的
にはたとえば、(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル、
ポリアミド、ポリウレタン、尿素樹脂、メラミン樹脂、
エポキシ樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、石油系樹
脂、ポリスチレン、スチレン−マレイン酸樹脂、セラッ
ク、アルキッド樹脂、硝化綿樹脂、ケトン樹脂、スチレ
ンアクリル共重合樹脂等を挙げることができる。スチレ
ンマレイン酸樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、アクリ
ル樹脂等の高酸価の樹脂を適宜用いることで、アルカリ
溶液での脱墨が容易なアルカリ可溶型の下塗りコーティ
ング剤を調製することができる。
【0011】(1−3)添加剤 本発明に用いる下塗りコーティング剤には、必要に応じ
て、従来の塗料、グラビアインキ、フレキソインキ、あ
るいはスクリーンインキ等に使用されている各種添加剤
を使用することができる。このような添加剤としては、
ワックス、可塑剤、レベリング剤、界面活性剤、分散
剤、消泡剤、キレート化剤等を挙げることができる。
【0012】(1−4)溶剤 本発明に用いる下塗りコーティング剤に使用する溶剤も
また、従来の溶剤系および水性系の塗料、グラビアイン
キ、フレキソインキ、あるいはスクリーンインキ等に使
われている公知慣用の溶剤を使用することができる。具
体的にはたとえば、トルエン、キシレン等の芳香族系炭
化水素、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族また
は脂環式炭化水素、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエス
テル類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン類、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアル
キレングリコールモノアルキルエーテル、水等を挙げる
ことができる。
【0013】2.高輝度コーティング剤 本発明で使用する高輝度コーティング剤は、金属薄膜細
片、結着樹脂、添加剤、および溶剤からなる。通常メタ
リックコーティング剤には金属粉が使用されるが、金属
薄膜細片を使用した場合は、該コーティング剤を塗布し
た際に金属薄膜細片が被塗物表面に対して平行方向に配
向する結果、従来の金属粉では得られない高輝度の鏡面
状金属光沢が得られる。
【0014】(2−1)金属薄膜細片 金属薄膜細片の金属としては、アルミニウム、金、銀、
銅、真鍮、チタン、クロム、ニッケル、ニッケルクロ
ム、ステンレス等を使用することができる。金属を薄膜
にする方法としては、アルミニウムのように融点の低い
金属の場合は蒸着、アルミニウム、金、銀、銅など展性
を有する場合は箔、融点が高く展性も持たない金属の場
合は、スパッタリング等を挙げることができる。金属薄
膜の厚さは、0.01〜0.1μmが好ましく、さらに
好ましくは0.03〜0.08μmである。コーティン
グ剤中に分散させる金属薄膜細片の面方向の大きさは、
5〜25μmが好ましく、さらに好ましくは10〜15
μmである。大きさが5μm未満の場合は、塗膜の輝度
が不十分となり、25μmを超えると金属薄膜細片が配
向しにくくなるので輝度が低下する。また高輝度コーテ
ィング剤を、グラビア方式あるいはスクリーン印刷方式
で塗布する場合は、版の目詰まりの原因となる。
【0015】以下に金属薄膜細片の作成方法を、蒸着法
を例として説明する。金属を蒸着する支持体フィルムに
は、ポリオレフィンフィルムやポリエステルフィルムな
どを使用することができる。まず支持体フィルム上に塗
布によって剥離層を設けた後、剥離層上に所定の厚さに
なるよう金属を蒸着する。蒸着膜面には、酸化を防ぐた
めトップコート層を塗布する。剥離層およびトップコー
ト層形成用のコーティング剤は同一のものを使用するこ
とができる。
【0016】剥離層、あるいはトップコート層に使用す
る樹脂は、特に限定されない。具体的にはたとえば、セ
ルロース誘導体、アクリル樹脂、ビニル系樹脂、ポリア
ミド、ポリエステル、EVA樹脂、塩素化ポリプロピレ
ン、塩素化EVA樹脂、石油系樹脂等を挙げることがで
きる。また溶剤としては、トルエン、キシレン等の芳香
族系炭化水素、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪
族または脂環式炭化水素、酢酸エチル、酢酸プロピル等
のエステル類、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等の
アルキレングリコールモノアルキルエーテル等を使用す
ることができる。
【0017】上記金属蒸着フィルムを、剥離層およびト
ップコート層を溶解する溶剤中に浸積して撹拌し、金属
蒸着膜を支持体フィルムから剥離した後、さらに撹拌し
て金属薄膜細片の大きさを約150μmとし、濾別、乾
燥する。溶剤は、剥離層あるいはトップコート層に使用
する樹脂を溶解するものであること以外に、特に限定は
ない。金属薄膜をスパッタリングで作成した場合も、上
記と同様の方法で金属薄膜細片とすることができる。金
属箔を用いる場合は、溶剤中でそのまま攪拌機で所定の
大きさに粉砕すればよい。
【0018】金属薄膜細片は、高輝度コーティング剤中
における分散性を高めるために表面処理するのが好まし
い。表面処理剤としては、ステアリン酸、オレイン酸、
パルミチン酸等の有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネ
ート、ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピ
オネート、セルロースアセテートブチレート、エチルセ
ルロース等のセルロース誘導体が挙げられ、公知慣用の
方法で金属薄膜細片表面に吸着させる。
【0019】(2−2)結着樹脂 結着樹脂は、従来の塗料、グラビアインキ、フレキソイ
ンキ、あるいはスクリーンインキ等に通常使われている
ものを使用することができる。具体的にはたとえば、
(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リウレタン、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、
ロジン変性マレイン酸樹脂、石油系樹脂、ポリスチレ
ン、スチレン−マレイン酸樹脂、セラック、アルキッド
樹脂等を挙げることができる。
【0020】(2−3)添加剤 本発明に用いる高輝度コーティング剤には、必要に応じ
て、従来の塗料、グラビアインキ、フレキソインキ、あ
るいはスクリーンインキ等に使用されている各種添加剤
を使用することができる。このような添加剤としては、
着色用顔料、染料、ワックス、可塑剤、レベリング剤、
界面活性剤、分散剤、消泡剤、キレート化剤等を挙げる
ことができる。
【0021】(2−4)溶剤 本発明に用いる高輝度コーティング剤に使用する溶剤も
また、従来の塗料、グラビアインキ、フレキソインキ、
あるいはスクリーンインキ等に使われている公知慣用の
溶剤を使用することができる。具体的にはたとえば、ト
ルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、
酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコー
ル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル等のアルキレングリコールモ
ノアルキルエーテル等を挙げることができる。
【0022】(2−5)高輝度コーティング剤の調製方
法 一般にコーティング剤の配合原料を安定して分散させる
には、ロールミル、ボールミル、ビーズミル、あるいは
サンドミル等を使用して練肉することにより、顔料その
他添加剤をサブミクロンまで微粒子化する。しかし、本
発明に用いる高輝度コーティング剤では、金属光沢を発
現させるために配合する金属薄膜細片は5〜25μmの
大きさを必要とし、上記練肉を行った場合は金属薄膜細
片が微粒子化してしまい、金属光沢が極端に低下する。
したがって、本発明においては練肉を行わず、単に上記
配合原料を混合してコーティング剤とする。そのために
は、分散性を向上させる目的で、前記したように金属薄
膜細片を表面処理しておくことが好ましい。
【0023】3.紙ラベルおよびその製造方法 本発明の紙ラベルは、紙基材上に、結着樹脂と金属薄膜
細片を含有する金属光沢層領域が設けられた印刷層を有
する紙ラベルであって、紙基材と少なくとも該金属光沢
層領域との間に下塗り層を有する紙ラベルである。本発
明の紙ラベルの製造方法は、紙基材の全面または一部に
下塗り層を設けた後、結着樹脂と金属薄膜細片を含有す
る高輝度コーティング剤を塗布または印刷することによ
って形成した金属光沢層領域を設けた印刷層を形成する
ものである。
【0024】(3−1)下塗り層の形成 下塗り層を形成する下塗りコーティング剤の塗布または
印刷方法としては、ロールコート、グラビアコート、カ
ーテンコート、スプレーコート、ダイコート等、通常の
塗装方式、グラビア印刷、フレキソ印刷、あるいはスク
リーン印刷等の印刷方式を使用できることができる。印
刷パターンを有するグラビア版、全面ベタのグラビア版
等が好ましく用いられる。
【0025】(3−2)金属光沢層領域の形成 本発明の紙ラベルにおける金属光沢層領域は、紙基材の
表面に下塗りコーティング剤を塗布、あるいは印刷し下
塗り層を設けた後に高輝度コーティング剤を塗布、ある
いは印刷して形成する。従来行われている金属の蒸着で
は設備が大がかりになってしまうような大量の紙ラベル
を、塗布あるいは印刷という高速かつ安価な方法で大量
生産することができる。
【0026】高輝度コーティング剤の塗布方法として
は、ロールコート、グラビアコート、カーテンコート、
スプレーコート、ダイコート等、通常の塗装方式が挙げ
られる。これらの他に、グラビア印刷、フレキソ印刷、
あるいはスクリーン印刷等の印刷方式を使用できること
も本発明の大きな特徴の一つとなっている。印刷方式に
よるコーティングでは版を使用するところから、全面塗
布ばかりでなく任意の場所に、任意のパターンを形成し
た部分メタリックである金属光沢層領域を作成すること
ができる。このため、本発明の製造方法によれば、下塗
り層を設けた紙基材に高輝度コーティング剤でのパター
ンを意匠デザインすることができる。
【0027】4.本発明の紙ラベルの用途 本発明の紙ラベルは、低コストで容易に金属光沢層領域
を形成することができるので、ビール瓶ラベル、瓶飲料
ラベル、PETボトル飲料ラベル、食品パッケージラベ
ル等、紙ラベルの装飾用途に使用することができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、特に断らない限り、部および%はそ
れぞれ質量部および質量%を表す。
【0029】 <下塗りコーティング剤1の調製> ニトロセルロース(HIG1/4) 20部 エポキシ化大豆油系可塑剤 4部 (大日本インキ化学工業製「エポサイザーW100EL」) 酢酸エチル 37部 イソプロピルアルコール 37部 下記組成ポリエチレンワックスコンパウンド 2部 三井化学製「ハイワックス210P」 20% ニトロセルロース(HIG7) 10% 酢酸エチル 70% 上記を混合し、下塗りコーティング剤1を調製した。
【0030】 <下塗りコーティング剤2の調製> ニトロセルロース(HIG1/4) 20部 ロジン変性マレイン酸樹脂(荒川化学製「マルキードNo.32」) 6部 酢酸エチル 36部 イソプロピルアルコール 36部 下記組成ポリエチレンワックスコンパウンド 2部 三井化学製「ハイワックス210P」 20% ニトロセルロース(HIG7) 10% 酢酸エチル 70% 上記を混合し、アルカリ可溶型下塗りコーティング剤2
を調製した。
【0031】<高輝度コーティング剤の調製> (1)アルミニウム薄膜細片 ニトロセルロース(HIG7)を、酢酸エチル:イソプ
ロピルアルコール=6:4の混合溶剤に溶解して6%溶
液とした。該溶液を、スクリーン線数175線/イン
チ、セル深度25μmのグラビア版でポリエステルフィ
ルム上に塗布して剥離層を形成した。十分乾燥した後、
剥離層上に厚さが0.04μmとなるようにアルミニウ
ムを蒸着し、蒸着膜面に、剥離層に使用したものと同じ
ニトロセルロース溶液を、剥離層の場合と同じ条件で塗
布し、トップコート層を形成した。上記蒸着フィルム
を、酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:4の混
合溶剤中に浸積してポリエステルフィルムからアルミニ
ウム蒸着膜を剥離したのち、大きさが約150μmとな
るよう攪拌機でアルミニウム蒸着膜を粉砕し、アルミニ
ウム薄膜細片を調製した。
【0032】 (2)アルミニウム薄膜細片スラリー アルミニウム薄膜細片 10部 酢酸エチル 35部 メチルエチルケトン 30部 イソプロピルアルコール 30部 上記を混合し、撹拌しながら、下記組成のニトロセルロ
ース溶液5部を加えた。 ニトロセルロース(HIG1/4) 25% 酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:4混合溶剤 75% 上記混合物を、温度を35℃以下に保ちながら、ターボ
ミキサーを使用して、アルミニウム薄膜細片の大きさが
10〜15μmになるまで攪拌し、アルミニウム薄膜細
片スラリーを調製した。
【0033】 (3)高輝度コーティング剤 アルミニウム薄膜細片スラリー 30部 ウレタン樹脂(大日本インキ化学製「ハ゛ーノックL7−617」) 30部 塩素化ポリプロピレン(日本製紙製「スーハ゜ークロン803M」) 2部 下記組成ポリエチレンワックスコンパウンド 3部 三井化学製「ハイワックス210P」 20% ニトロセルロース(HIG7) 10% 酢酸エチル 70% 酢酸エチル 30部 上記を混合し、高輝度コーティング剤を調製した。
【0034】<グラビア印刷版>紙基材上に、高輝度コ
ーティング剤を部分的あるいは全面に塗布するためのグ
ラビア版は下記のものを使用した。 グラビア版彫刻機:ヘルグラビアシステムズ社製「Heli
oKlischograph K500」 スクリーン線数 :175線/インチ セル深度 :25〜30μm スタイラス角度 :120° 下塗りコーティング剤と高輝度コーティング剤に、それ
ぞれ異なった印刷パターンを有するグラビア版、あるい
は全面ベタのグラビア版を作成した。
【0035】(実施例1) <全面に金属光沢層領域を有する紙ラベル>紙基材上
に、下塗りコーティング剤1をグラビアベタ版で印刷
し、下塗り層を設けた後、グラビアベタ版を使用し高輝
度コーティング剤を印刷して全面に金属光沢層領域を形
成した紙ラベルを得た。
【0036】(実施例2) <金属光沢層領域を有しアルカリ脱墨可能な紙ラベル>
紙基材上に、前記したアルカリ可溶型の下塗りコーティ
ング剤2をグラビアベタ版で印刷し、下塗り層を設けた
後、グラビア柄版を使用し高輝度コーティング剤および
インキ「ブライトップD−BL」(大日本インキ化学工
業製)を印刷し、更にOPニス「SP−822OPニ
ス」(大日本インキ化学工業製)をグラビアベタ版で印
刷して金属光沢層領域を有しアルカリ脱墨可能な紙ラベ
ルを得た。
【0037】(実施例3)<金属光沢層領域を有するU
Vオフセット印刷可能な紙ラベル>紙基材上に下塗り層
を設けグラビア版を使用して高輝度コーティング剤を印
刷して金属光沢層領域を形成した。更に溶剤系プライマ
ー「MET NO.517OPニス」(大日本インキ化
学工業製)もしくは水性系プライマー「SFプライマー
W−123H」(大日本インキ化学工業製)をグラビア
ベタ版で印刷して、表面にUVオフセット印刷可能な金
属光沢層領域を有する紙ラベルを得た。
【0038】
【発明の効果】本発明は、従来アルミニウム蒸着でしか
なし得なかった高輝度の金属光沢層領域を、高輝度コー
ティング剤の塗布、あるいは印刷で形成することを可能
とした。その結果、大量の紙ラベルを安価に、かつ高速
で大量生産できることとなった。さらに、全面にアルミ
ニウム蒸着を施した紙ラベルに比べアルミ使用量が少な
くアルカリ脱墨時の汚染が少ないメリットがある。また
印刷版を使用することにより、紙ラベルの同一面内の金
属光沢層領域を、任意の場所に、任意の形状で混在させ
ることができ、意匠デザインの自由度が格段に向上する
という顕著な効果を発現する。
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Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙基材上に、結着樹脂と金属薄膜細片を
    含有する金属光沢層領域が設けられた印刷層を有する紙
    ラベルであって、紙基材と少なくとも該金属光沢層領域
    との間に下塗り層を有することを特徴とする紙ラベル。
  2. 【請求項2】 前記金属薄膜細片が、有機脂肪酸、メチ
    ルシリルイソシアネート、またはセルロース誘導体で表
    面処理されている請求項1に記載の紙ラベル。
  3. 【請求項3】 前記金属光沢層領域が任意の形状にパタ
    ーン形成されている請求項1または2に記載の紙ラベ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記下塗り層がアルカリ可溶性樹脂を含
    有する請求項1〜3の何れかに記載の紙ラベル。
  5. 【請求項5】 紙基材の全面または一部に下塗り層を設
    けた後、結着樹脂と金属薄膜細片を含有する高輝度コー
    ティング剤を塗布または印刷することによって形成した
    金属光沢層領域を設けた印刷層を形成することを特徴と
    する紙ラベルの製造方法。
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