JP2003005252A - カメラ用シャッタ装置 - Google Patents

カメラ用シャッタ装置

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JP2003005252A
JP2003005252A JP2001190560A JP2001190560A JP2003005252A JP 2003005252 A JP2003005252 A JP 2003005252A JP 2001190560 A JP2001190560 A JP 2001190560A JP 2001190560 A JP2001190560 A JP 2001190560A JP 2003005252 A JP2003005252 A JP 2003005252A
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JP
Japan
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shutter
shutter blade
spring
camera
blade
Prior art date
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JP2001190560A
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English (en)
Inventor
Daisuke Yaginuma
沼 大 祐 柳
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Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラ用シャッタ装置において、構造の簡略
化、低消費電力化を図りつつ、露光動作の安定化、シャ
ッタスピードの高速化を図る。 【解決手段】シャッタ羽根30と、電磁アクチュエータ
40と、通電を制御する制御回路と、駆動ピン41aに
係合し得る第1のバネ50と、第1シャッタ羽根31に
係合し得る第2のバネ60とを備え、シャッタ羽根に閉
じ走行を行なわせる直前に、逆向きの通電を行なって作
動開始位置の位置決めを行なうと共に、第1のバネ50
及び第2のバネ60にバネ力をチャージさせて、閉じ走
行の際にこのチャージされたバネ力を用いて、閉じ動作
をアシストする。これにより、露光動作が安定し、消費
電力を抑えつつもシャッタスピードが速くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光用の開口部を
開閉するシャッタ羽根を電磁駆動源により駆動するカメ
ラ用シャッタ装置に関し、特にデジタルカメラに適用さ
れるカメラ用シャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラ等に搭載される従来のカ
メラ用シャッタ装置としては、露光用の開口部を開閉す
るように地板に対して回動自在に設けられたシャッタ羽
根と、シャッタ羽根を駆動する駆動ピンを有する電磁ア
クチュエータ等を備えたものが知られている。この装置
においては、開口部を開放する待機位置において、シャ
ッタ羽根は、電磁アクチュエータの磁気的付勢力により
地板に固定されたストッパに当接させられて位置決めさ
れるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
構成においては、部品の寸法上のバラツキあるいは組み
付けガタ等により、待機位置でのシャッタ羽根の停止位
置が若干ばらつき、閉じ動作の際の露出ムラ(露光時間
のバラツキ)、あるいは、カメラの姿勢に依存して露出
ムラを生じる姿勢差の要因の一つとなっていた。また、
上記従来の構成において、シャッタ羽根の閉じ速度を速
くするには、シャッタ羽根の慣性モーメントを小さく
し、あるいは、電磁アクチュエータの駆動力を大きくす
る必要があるが、シャッタ羽根を軽量化あるいは小型化
するには限度があり、又、駆動力を大きくすると消費電
力の増加を招くことになる。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、構造の簡略化、消費
電力の低減等を図りつつ、バラツキのない安定した露光
動作が得られるカメラ用シャッタ装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラ用シャッ
タ装置は、露光用の開口部を有する基板と、基板に対し
て回動自在に設けられ開口部を開閉するシャッタ羽根
と、シャッタ羽根を駆動する電磁駆動源と、電磁駆動源
への通電を制御する制御手段とを備え、開口部を開放し
た待機位置から閉じた閉鎖位置に向けてシャッタ羽根を
走行させて露光動作を行なわせるカメラ用シャッタ装置
であって、上記制御手段は、シャッタ羽根を走行させる
直前に、シャッタ羽根の位置決めを行なうべく電磁駆動
源に対してシャッタ羽根を走行させる方向とは逆の向き
に通電を行なう、ことを特徴としている。この構成によ
れば、露光動作を行なわせるにあたり、電磁駆動源によ
り待機位置から開き側への逆向きの付勢力が発生し、シ
ャッタ羽根は所定の走行開始位置に確実に位置決めされ
た状態から走行を開始する。これにより、走行開始時の
バラツキが減少し、露出ムラ、姿勢差等が改善され、露
光動作が安定する。
【0006】上記構成において、シャッタ羽根が待機位
置にあるときにシャッタ羽根又は電磁駆動源の一部に係
合して位置決めする状態から、制御手段による逆向きの
通電に伴なってチャージされる弾性部材を有する、構成
を採用することができる。この構成によれば、電磁駆動
源による逆向きの付勢力により弾性部材には弾性力がチ
ャージされ、シャッタ羽根の走行開始と共にこのチャー
ジされた弾性力がシャッタ羽根の走行をアシストするよ
うに作用する。これにより、走行始めのスピードが速く
なり、全体の露光動作が速くなる。また、弾性部材のア
シストにより、姿勢等に依存することなく安定した露光
動作が得られる。
【0007】上記構成において、電磁駆動源は、所定の
角度範囲を回動自在なロータと、ロータの回転中心から
偏倚した位置に設けられてシャッタ羽根に連結される駆
動ピンとを有し、弾性部材は、駆動ピンに一端側が係合
するように配された第1のバネからなる、構成を採用す
ることができる。この構成によれば、ロータが開き側に
回転することにより、駆動ピンが第1のバネを変形させ
てバネ力をチャージする。そして、シャッタ羽根の走行
開始と共にこのチャージされたバネ力がシャッタ羽根の
走行をアシストするように作用する。
【0008】また、上記構成において、弾性部材は、シ
ャッタ羽根の一部に一端側が係合するように配された第
2のバネからなる、あるいは、この第2のバネと上記第
1のバネとからなる、構成を採用することができる。こ
の構成によれば、電磁駆動源による逆向きの付勢力によ
り、シャッタ羽根が開き側に移動しつつ第2のバネを変
形させてバネ力をチャージする。そして、シャッタ羽根
の走行開始と共にこのチャージされたバネ力がシャッタ
羽根の走行をアシストするように作用する。また、ロー
タが開き側に回転することにより、駆動ピンが第1のバ
ネを変形させてバネ力をチャージすると共に、シャッタ
羽根が開き側に移動しつつ第2のバネを変形させてバネ
力をチャージする。そして、シャッタ羽根の走行開始と
共に第1のバネと第2のバネにチャージされたバネ力が
シャッタ羽根の走行をアシストするように作用する。す
なわち、アシスト力を大きくできる。
【0009】上記構成において、制御手段による逆向き
の通電に伴なって所定の位置にシャッタ羽根が移動した
とき、それ以上の移動を規制する規制部材を有する、構
成を採用することができる。この構成によれば、電磁駆
動源による逆向きの付勢力によるシャッタ羽根の移動位
置を所定の位置に確実に位置決めすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しつつ説明する。図1ないし図6
は、本発明に係るカメラ用シャッタ装置の一実施形態を
示すものである。このカメラ用シャッタ装置は、図示す
ように、露光用の開口部10a,20aを有する基板と
しての地板10及び押え板20と、開口部10a,20
aを開閉するシャッタ羽根30と、シャッタ羽根30を
駆動する電磁駆動源としての電磁アクチュエータ40
と、電磁アクチュエータ40への通電を制御する制御手
段としてのCPU等を含む制御回路(不図示)等を、そ
の基本構成として備えている。
【0011】地板10には、図1、図3及び図4に示す
ように、露光用の開口部10a、シャッタ羽根30を支
持する支軸11,12、弾性部材としての第1のバネ5
0を支持する支軸13、掛止用の突起14,15、弾性
部材としての第2のバネ60を支持する支軸16、第2
のバネ60の一端側61を掛止する掛止孔17、シャッ
タ羽根30が開き側に移動する際に所定以上の移動を規
制する規制部材としてのストッパ18、シャッタ羽根3
0が閉鎖位置に至ったときの所定以上の移動を規制する
ストッパ19等が形成されている。また、地板10と押
え板20との間には、図3に示すように、シャッタ羽根
30を回動自在に収納する羽根室Wが形成されている。
【0012】電磁アクチュエータ40は、図1及び図3
に示すように、N極及びS極に着磁されかつ所定の角度
範囲を回動自在に支持されたロータ41と、励磁用のコ
イル42と、磁気回路を形成する円筒状のヨーク43等
により形成されている。ロータ41には、回転中心から
偏倚した位置においてシャッタ羽根30に連結される駆
動ピン41aが一体的に形成されている。
【0013】シャッタ羽根30は、図4ないし図6に示
すように、第1シャッタ羽根31及び第2シャッタ羽根
32により構成されている。第1シャッタ羽根31及び
第2シャッタ羽根32には、それぞれ円孔31a,32
aと長孔31b,32bが形成されている。円孔31
a,32aには地板10の支軸11,12が挿入され
て、第1シャッタ羽根31及び第2シャッタ羽根32
は、回動自在に支持されている。また、長孔31b,3
2bには、駆動ピン41aが挿入されている。
【0014】したがって、ロータ41が回動することに
より、第1シャッタ羽根31及び第2シャッタ羽根32
は、例えば、図4に示す待機位置から、図5に示す走行
開始位置を経て、図6に示す閉鎖位置に至り、再び待機
位置に戻るように、お互いに近接及び離隔するように回
動して、両者の協働作用により開口部10a,20aを
開放及び閉鎖するようになっている。
【0015】地板10の支軸13には、図1、図3及び
図4に示すように、第1のバネ50が取り付けられてい
る。第1のバネ50は、その一端側51が突起14に掛
止され又その他端側52が突起15に掛止された捩りバ
ネであり、シャッタ羽根30が開口部10a,20aを
開放した待機位置から開き側に移動した走行開始位置ま
での間にあるとき、その一端側51が駆動ピン41aと
係合するようになっている。
【0016】また、シャッタ羽根30が開口部10a,
20aを開放した待機位置にあるとき、磁気的付勢力に
より、駆動ピン41aが一端側51に係合して停止した
状態で保持されるようになっている。このとき、第1の
バネ50は、駆動ピン41aのストッパとしてのみ機能
し、駆動ピン41aに対しては磁気的付勢力に拮抗する
ようなバネ力は及ぼさない。すなわち、コイル42への
逆向きの通電によりロータ41が開き側に回転すること
により、駆動ピン41aが一端側51を移動させて捩り
変形させることにより、第1のバネ50にバネ力がチャ
ージされ、このチャージされたバネ力が、シャッタ羽根
30の閉じ走行(露光動作)の際に、ロータ41の駆動
力をアシストするようになっている。
【0017】地板10の支軸16には、図1、図3及び
図4に示すように、第2のバネ60が取り付けられてい
る。第2のバネ60は、その一端側61が掛止孔17に
掛止され又その他端側62が突起15に掛止された捩り
バネであり、シャッタ羽根30が開口部10a,20a
を開放した待機位置から開き側に移動した走行開始位置
までの間にあるとき、その一端側61が第1シャッタ羽
根31の縁部31cと係合するようになっている。
【0018】また、シャッタ羽根30が開口部10a,
20aを開放した待機位置にあるとき、第2のバネ60
は、第1シャッタ羽根31のストッパとしてのみ機能
し、第1シャッタ羽根31を閉じ側に押圧するようなバ
ネ力は及ぼさない。すなわち、コイル42への逆向きの
通電によりロータ41が開き側に回転することにより、
第1シャッタ羽根31の縁部31cが一端側61を移動
させて捩り変形させることにより、第2のバネ60にバ
ネ力がチャージされ、このチャージされたバネ力が、シ
ャッタ羽根30の閉じ走行(露光動作)の際に、ロータ
41の駆動力すなわちシャッタ羽根30の走行をアシス
トするようになっている。
【0019】次に、このカメラ用シャッタ装置が、デジ
タルカメラに搭載された場合の動作について、図7に示
すタイムチャートを参照しつつ説明する。先ず、カメラ
のメインスイッチがONとされて撮影待ちの待機状態で
は、電磁アクチュエータ40のロータ41には、非通電
の状態で開き側に回転するような磁気的付勢力が作用
し、図4に示すように、駆動ピン41aが第1のバネ5
0の一端側51に係合し、又、第1シャッタ羽根31の
縁部31cが第2のバネ60の一端側61に係合して、
シャッタ羽根30は開口部10a,20aを開放した待
機位置に保持されている。
【0020】この待機状態において、撮影者がレリーズ
動作を行なうと、シャッタ羽根30に閉じ走行を行なわ
せる直前に、図7のR1領域で示すように、制御回路
は、先ず電磁アクチュエータ40に対して、シャッタ羽
根30を閉じ走行させる方向とは逆の向きに通電を行な
う。これにより、ロータ41が開き側に回転し始める。
すると、駆動ピン41aが一端側51を押して変形さ
せ、第1のバネ50にバネ力がチャージされ始める。と
同時に、第1シャッタ羽根31の縁部31cが一端側6
1を押して変形させ、第2のバネ60にバネ力がチャー
ジされ始める。
【0021】そして、所定角度だけロータ41が回転す
ると、シャッタ羽根30は、図5に示すように待機位置
よりもさらに開いた側に移動し、露光動作のために本来
的に設定された走行動作の開始位置すなわち走行開始位
置に至る。この走行開始位置においては、第2シャッタ
羽根32の縁部32cが規制部材としてのストッパ18
に当接して停止する。これにより、シャッタ羽根30
は、予め設定された走行開始位置に高精度に位置決めさ
れる。
【0022】このように、露光動作の開始前に、逆向き
の通電制御を行なうだけで、予めシャッタ羽根20は所
定の走行開始位置に位置決めされ、又、第2シャッタ羽
根32が当接するストッパ18を設けることにより、シ
ャッタ羽根30はより高精度に走行開始位置に位置決め
されることになり、露光動作が安定した所定のタイミン
グで開始されて、全体として安定した露光動作が行なわ
れることになる。
【0023】続いて、制御回路は、電磁アクチュエータ
40に対して、図7のF領域で示すように、露光動作の
ためにシャッタ羽根30を閉じ走行させる方向に所定レ
ベルの通電を行なう。これにより、ロータ41が閉じ方
向に回転してシャッタ羽根30が速度を増しつつ閉鎖位
置へ走行し始める。そして、シャッタ羽根30が走行開
始位置から待機位置まで移動する行程において、第1の
バネ50にチャージされたバネ力は駆動ピン41aに直
接作用して、ロータ41の回転駆動力をアシストし、
又、第2のバネ60にチャージされたバネ力は第1シャ
ッタ羽根31に直接作用して、シャッタ羽根30の閉じ
方向への移動をアシストする。
【0024】このように、シャッタ羽根30の閉じ走行
に際して、第1のバネ50にチャージされたバネ力と第
2のバネ60にチャージされたバネ力とがアシスト力と
して作用するため、コイル42に通電する電力を増加さ
せることなく、シャッタ羽根30の閉じ速度、特に走行
始めの速度を速くすることができる。すなわち、閉じ走
行の際の消費電力を抑えつつ、シャッタスピードを高速
化できる。
【0025】また、走行開始位置においては、駆動ピン
41aが第1のバネ50により付勢された状態で、第1
シャッタ羽根31が第2のバネ60により付勢され、か
つ、第2シャッタ羽根32がストッパ18により位置決
めされているため、シャッタ羽根30及び駆動ピン41
a相互間のガタツキ等が防止されて、シャッタ羽根30
は走行開始位置に確実に保持される。
【0026】閉じ走行により、シャッタ羽根30が待機
位置を通過した時点で、一端側51は駆動ピン41aか
ら離脱して第1のバネ50のバネ力は作用しなくなり、
又、一端側61は第1シャッタ羽根31から離脱して第
2のバネ60のバネ力も作用しなくなる。そして、慣性
力とロータ41の駆動力により、シャッタ羽根30が図
6に示すように閉鎖位置に至ると、第1シャッタ羽根3
1の縁部31dがストッパ19に当接して停止しする。
【0027】その後、図7のS領域で示すようにコイル
42への通電が断たれ、ロータ41は磁気的付勢力によ
りその位置に保持され、シャッタ羽根30も閉鎖位置に
保持される。上記シャッタ羽根30の閉じ走行により、
露光動作が行なわれ、その後CCDに撮影された撮影画
像が画像記憶処理回路に取り込まれ、種々の処理が行な
われて1回の撮影が完了する。
【0028】その後、制御回路により、図7のR2領域
で示すように、電磁アクチュエータ40のコイル42に
対して逆向きの通電が行なわれ、シャッタ羽根30は開
き走行して、図4に示す待機位置を経て図5に示す走行
開始位置に至り、この時点でコイル42への通電が断た
れ、再び図4に示す待機位置に至り停止する。そして、
撮影待ちの待機状態となる。以後の撮影においては、上
述のシーケンスが繰り返し行なわれることになる。尚、
コイル42への通電を断つタイミングとしては、シャッ
タ羽根30が閉鎖位置から待機位置に近づいたとき、あ
るいは、待機位置を僅かに通過したとき等を設定しても
よい。
【0029】図8は、本発明に係るカメラ用シャッタ装
置の他の実施形態を示すものである。尚、前述の実施形
態と同一の構成については同一の符号を付してその説明
を省略する。この装置においては、図示するように、第
1シャッタ羽根31に係合する第2のバネ60を削除し
た構成となっている。
【0030】すなわち、この装置においては、シャッタ
羽根30に閉じ走行を行なわせる直前に、コイル42に
逆向きの通電が行なわれると、駆動ピン41aにより第
1のバネ50にのみバネ力がチャージされる。そして、
シャッタ羽根30の閉じ走行においては、走行開始位置
から待機位置までの間に第1のバネ50にチャージされ
たバネ力のみがアシスト力として作用することになる。
このように、第1のバネ50によるアシスト力だけで
も、シャッタ羽根30の閉じ速度を速くすることができ
る。すなわち、閉じ走行の際の消費電力を抑えつつ、シ
ャッタスピードを高速化できる。
【0031】図9は、本発明に係るカメラ用シャッタ装
置のさらに他の実施形態を示すものである。尚、前述の
実施形態と同一の構成については同一の符号を付してそ
の説明を省略する。この装置においては、図示するよう
に、駆動ピン41aに係合する第1のバネ50を削除し
た構成となっている。
【0032】すなわち、この装置においては、シャッタ
羽根30に閉じ走行を行なわせる直前に、コイル42に
逆向きの通電が行なわれると、ロータ41の開き側への
回転に伴なう第1シャッタ羽根31の移動により、第2
のバネ60にのみバネ力がチャージされる。そして、シ
ャッタ羽根30の閉じ走行においては、走行開始位置か
ら待機位置までの間に第2のバネ60にチャージされた
バネ力のみがアシスト力として作用することになる。こ
のように、第2のバネ60によるアシスト力だけでも、
シャッタ羽根30の閉じ速度を速くすることができる。
すなわち、閉じ走行の際の消費電力を抑えつつ、シャッ
タスピードを高速化できる。
【0033】以上述べた実施形態においては、シャッタ
羽根30の閉じ走行においてアシスト力を及ぼす弾性部
材として、捩りタイプのバネ50,60を採用したが、
これに限定されるものではなく、片持ち梁状の板バネ、
あるいはその他のバネ、さらにはバネ以外の弾性体を採
用してもよい。また、シャッタ羽根30のうち、第1シ
ャッタ羽根31に対して第2のバネ60が係合するよう
に、かつ、第2シャッタ羽根32に対して規制部材とし
てのストッパ18が係合するように配置したが、いずれ
か一方のシャッタ羽根にのみ、第2のバネ60とストッ
パ18が係合するように配置した構成を採用してもよ
い。さらに、コイル42への通電パターンとしては、図
7に示すように、ステップ状の電圧を印加する手法を示
したが、これに限定されるものではなく、R1領域、F
領域、R2領域それぞれの区間において、勾配をもつ通
電パターンを採用してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のカメラ用シ
ャッタ装置によれば、回動自在なシャッタ羽根を走行さ
せて露光動作を行なわせるにあたり、その閉じ走行直前
に、シャッタ羽根の位置決めを行なうべく電磁駆動源に
対してシャッタ羽根を走行させる方向とは逆の向きに通
電を行なうようにしたことにより、シャッタ羽根は走行
開始位置に確実に位置決めされ、安定した露光動作が得
られる。
【0035】また、シャッタ羽根の閉じ動作をアシスト
する弾性部材を採用したことにより、シャッタ羽根の走
行開始と共にチャージされた弾性力がシャッタ羽根の走
行をアシストすることで、シャッタスピードの高速化が
行なえる。また、弾性部材のアシストにより、姿勢等に
依存することなく安定した露光動作が得られる。
【0036】さらに、電磁駆動源を構成する駆動ピンに
係合する第1のバネとシャッタ羽根の一方に係合する第
2のバネとを採用することにより、さらには、シャッタ
羽根の他方に係合する規制部材を採用することにより、
シャッタ羽根及び電磁駆動源の連結部等におけるガタツ
キ等を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ用シャッタ装置の一実施形
態を示す外観平面図である。
【図2】図1に示すカメラ用シャッタ装置の反対側から
みた外観平面図である。
【図3】図1に示すカメラ用シャッタ装置の展開断面図
である。
【図4】シャッタ羽根が開口部を開放した待機位置にあ
る状態を示す平面図である。
【図5】シャッタ羽根が待機位置から開き側に移動した
走行開始位置にある状態を示す平面図である。
【図6】シャッタ羽根が閉じ走行を行なって開口部を閉
鎖した閉鎖位置にある状態を示す平面図である。
【図7】本発明に係るカメラ用シャッタ装置における通
電制御及び露光動作を説明するタイムチャートである。
【図8】本発明に係るカメラ用シャッタ装置の他の実施
形態を示す平面図である。
【図9】本発明に係るカメラ用シャッタ装置の他の実施
形態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 地板(基板) 10a,20a 開口部 18 ストッパ(規制部材) 30 シャッタ羽根 31 第1シャッタ羽根 31b 長孔 31c 縁部 32 第2シャッタ羽根 32b 長孔 32c 縁部 40 電磁アクチュエータ(電磁駆動源) 41 ロータ 41a 駆動ピン 42 コイル 43 ヨーク 50 第1のバネ(弾性部材) 51 一端側 60 第2のバネ(弾性部材) 61 一端側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H04N 101:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光用の開口部を有する基板と、前記基
    板に対して回動自在に設けられ前記開口部を開閉するシ
    ャッタ羽根と、前記シャッタ羽根を駆動する電磁駆動源
    と、前記電磁駆動源への通電を制御する制御手段とを備
    え、前記開口部を開放した待機位置から閉じた閉鎖位置
    に向けて前記シャッタ羽根を走行させて露光動作を行な
    わせるカメラ用シャッタ装置であって、 前記制御手段は、前記シャッタ羽根を走行させる直前
    に、前記シャッタ羽根の位置決めを行なうべく前記電磁
    駆動源に対して前記シャッタ羽根を走行させる方向とは
    逆の向きに通電を行なう、ことを特徴とするカメラ用シ
    ャッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ羽根が前記待機位置にある
    ときに前記シャッタ羽根又は前記電磁駆動源の一部に係
    合して位置決めする状態から、前記制御手段による逆向
    きの通電に伴なってチャージされる弾性部材を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラ用シャッタ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電磁駆動源は、所定の角度範囲を回
    動自在なロータと、前記ロータの回転中心から偏倚した
    位置に設けられて前記シャッタ羽根に連結される駆動ピ
    ンとを有し、 前記弾性部材は、前記駆動ピンに一端側が係合するよう
    に配された第1のバネからなる、ことを特徴とする請求
    項2記載のカメラ用シャッタ装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材は、前記シャッタ羽根の一
    部に一端側が係合するように配された第2のバネからな
    る、ことを特徴とする請求項2又は3に記載のカメラ用
    シャッタ装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段による逆向きの通電に伴な
    って所定の位置に前記シャッタ羽根が移動したとき、そ
    れ以上の移動を規制する規制部材を有する、ことを特徴
    とする請求項1ないし4いずれかに記載のカメラ用シャ
    ッタ装置。
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