JP2003005249A - カメラの絞り制御装置 - Google Patents

カメラの絞り制御装置

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JP2003005249A
JP2003005249A JP2001185168A JP2001185168A JP2003005249A JP 2003005249 A JP2003005249 A JP 2003005249A JP 2001185168 A JP2001185168 A JP 2001185168A JP 2001185168 A JP2001185168 A JP 2001185168A JP 2003005249 A JP2003005249 A JP 2003005249A
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Japan
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aperture
aperture value
diaphragm
solenoid
voltage
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JP2001185168A
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Inventor
Yoshiki Ichikawa
芳樹 市川
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧が大きく変化しても正確な絞り制御
を行うことができるカメラの絞り制御装置を提供する。 【解決手段】 カメラの絞り制御装置において、ソレノ
イド5に通電される電圧として電池54の電圧を電圧計
55によって検出し、この検出結果に応じて、ソレノイ
ド5に通電する通電タイミングを変更して、電池の電圧
によらず、狙いの絞り値で正確に係止を行うことができ
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの絞り制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、カメラの絞り制御装置として
絞りリセット動作機構の簡素化と安定化を主な目的とし
て、多くの提案がなされている。図7は、従来のカメラ
の絞り制御装置を示す図である。図7に示す従来のカメ
ラの絞り制御装置は、いわゆる一眼レフカメラの絞り制
御装置として、カメラ側からレンズの絞りを制御するた
めに、レンズ側の絞りレバー13と機械的連動を持った
カメラボディ本体の絞りレバー15の回転角を制御し
て、設定された絞り値となるようにする装置である。
【0003】以下、簡単に従来のカメラの絞り制御装置
について説明する。絞りレバー15には、増速系ギヤ1
1aを有するラチェットギヤ11が、増速系ギヤ11a
を介して連結されている。また、増速系ギヤ11aとの
間にアイドルギヤ18を介して、回転検出円盤19を備
えている。回転検出円盤19には、スリット19aが複
数個設けられており、フォトインタラプタである絞りP
I20によって回転検出円盤19の回転を電気的な出力
波形(以下、単にパルスとする)として得ることがで
き、出力されたパルスは、CPU51へと伝えられる。
レリーズ信号を受けてミラー・絞り駆動モータ9が回転
すると、絞りレバー15が回転する。このとき、回転検
出円盤19も回転して絞りPI20によりパルスが出力
される。このパルスを利用して、設定された絞り値に相
当した回転角となる時点でソレノイド5に通電し、可動
鉄片5cが離反して係止爪3bがラチェットギヤ11を
係止することにより、絞りレバー15の回転角を所定の
位置に係止する。
【0004】図8は、従来のカメラの絞り制御装置にお
けるソレノイド5と絞りPI20が出力するパルスとの
関係を示す図であり、図8(a)は、従来のカメラが標
準としている駆動電圧において駆動されている場合を示
している。ここに例としてあげた従来のカメラの絞り制
御装置では、ソレノイド5に通電してから可動鉄心5c
が離反するまでは、標準電圧では、ソレノイドの特性に
もよるが通常約2msの時間がかかる。したがって、ソ
レノイド5への通電からラチェットギヤ11に係止がか
かって回転が止まるまで約2msの時間がかかる。そこ
で、従来から、絞り制御においては、この遅れ時間(こ
の例では、2ms)を見越して、設定したい絞り値に相
当するパルスで止まるように、ソレノイド5に通電する
タイミングを演算して、そのタイミングに通電を行って
いた。図8(a)の例では、設定絞りに相当する20パ
ルスの回転角で止めるために、20パルスの回転角に達
する2ms前にソレノイド5に通電を行っている。従来
は、ソレノイド5に通電してから可動鉄片5cが離反す
るまでの時間は、電圧によらず一定(上記例では、2m
s)としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近は、多
種多様な電池に対応すべく、幅広い電源電圧幅への適応
が求められている。ここでソレノイドへ通電する電力
は、大電流であるので、電池電源から直接取り出してい
る。したがって、ソレノイドにも、より幅広い電圧幅へ
の対応が求められている。しかし、ソレノイドは、所定
の電圧における離反時間に対して、高電圧及び低電圧に
おける離反時間が変化する傾向があり、幅広い電源電圧
幅へ対応しようとすると、絞り制御を正確に行うことが
できなくなるという問題があった。
【0006】図9は、従来の絞り制御装置に使用されて
いるソレノイド5の電圧と離反時間との関係を示す図で
ある。図9のように、ソレノイド5の電圧特性として、
設定電圧よりも高電圧及び低電圧のときに、離反時間が
長くかかる傾向がある。図8(b)は、従来のカメラの
絞り制御装置におけるソレノイド5と絞りPI20が出
力するパルスとの関係を示す図であって、図8(a)に
おける標準電圧よりも高電圧で駆動されている場合を示
している。
【0007】先にも述べたように、従来は、ソレノイド
5に通電してから可動鉄片5cが離反するまでの離反時
間は、電圧によらず一定(上記例では、2ms)として
いた。したがって、設定絞りに相当する20パルスで止
めるために、20パルスの回転角に達する2ms前にソ
レノイドに通電を行うことになるが、高電圧の場合に
は、離反時間が4msにのびてしまい、26パルスで係
止がかかってしまっている。現状の絞り1段は、メカ的
な制約から約8パルスくらいの分解能が使用されるが、
この場合に6パルスのオーバーは、3/4段露出アンダ
ーということになり、露出の致命的な失敗となってしま
う。このように、カメラの絞り制御装置では、ミラーア
ップ中に高速で回転するラチェットギヤ11を正確に係
止しなければならないため、僅か2msの変動でも大き
く絞り精度に影響してしまうという問題があった。
【0008】本発明の課題は、電源電圧が大きく変化し
ても正確な絞り制御を行うことができるカメラの絞り制
御装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、絞り値の制御にソレノイド
(5)を使用したカメラの絞り制御装置において、前記
ソレノイドに通電される電圧に応じて、前記ソレノイド
に通電する通電タイミングを変更するソレノイド制御部
(51,52,55)を備えること、を特徴とするカメ
ラの絞り制御装置である。
【0010】請求項2の発明は、絞り駆動を行う絞り駆
動手段(1)と、前記絞り駆動手段(1)に連動して、
絞り値を設定する絞り値設定手段(11,15)と、前
記絞り値設定手段(11,15)に係合して、前記絞り
値を維持するように付勢された絞り値維持手段(3)
と、前記絞り値維持手段(3)を磁力により吸着し、コ
イル(5b)に通電することにより磁力を打ち消し、前
記絞り値維持手段(3)の吸着を解除する吸着手段
(5)と、前記コイルに通電される電圧に応じて、前記
コイルに通電する通電タイミングを変更する吸着手段制
御部(51,52,55)と、を備えることを特徴とす
るカメラの絞り制御装置である。
【0011】請求項3の発明は、絞り駆動を行う絞り駆
動手段(1)と、前記絞り駆動手段(1)に連動して、
絞り値を設定する絞り値設定手段(11,15)と、前
記絞り値設定手段(11,15)に係合して、前記絞り
値を維持するように付勢された絞り値維持手段(3)
と、前記絞り駆動手段(1)に連動して、前記絞り値設
定手段(11,15)と前記絞り値維持手段(3)との
係合を解除するリセット手段(2)と、前記リセット手
段(2,5)に設けられ、永久磁石からなる鉄片(5
a)及び前記鉄片(5a)が有する磁力による吸着力を
打ち消す磁力を発生するコイル(5b)を有し、前記絞
り値維持手段(3)を吸着保持及び吸着解除可能な吸着
手段(5)とを備え、前記絞り駆動手段(1)の絞り込
み行程中に、前記絞り値設定手段(11,15)が所望
の絞り値となる通電タイミングで前記コイル(5b)に
通電することにより、前記吸着手段(5)の吸着を解除
して前記絞り値維持手段(3)を前記絞り値設定手段
(11,15)に係合させる係合動作を行い、前記絞り
値を決定、維持し、引き続く前記絞り込み行程中に、前
記吸着手段(5)と前記絞り値維持手段(3)とを圧接
させて再吸着する再吸着動作を行い、前記絞り込み行程
を完了し、前記絞り駆動手段(1)の絞り開放行程中
に、前記吸着手段(5)により前記絞り値維持手段(1
1,15)と吸着状態にある前記リセット手段(2)を
移動させることにより、前記絞り値設定手段との係合を
解除させる絞り制御装置において、前記係合動作におい
て、前記コイル(5b)に通電される電圧に応じて前記
通電タイミングを変更する吸着手段制御部(51,5
2,55)を備えること、を特徴とするカメラの絞り制
御装置である。
【0012】請求項4の発明は、請求項3に記載のカメ
ラの絞り制御装置において、前記コイル(5b)に通電
される電圧を検出する電圧検出手段(55)を備え、前
記吸着手段制御部(51,52,55)は、前記電圧検
出手段の検出結果に応じて、前記吸着手段を吸着解除状
態にすること、を特徴とするカメラの絞り制御装置であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照しながら、本
発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1
は、本実施形態におけるカメラボディBと交換レンズL
の機械的絞り連動を示した模式図である。本実施形態に
おけるカメラの絞り制御装置は、レンズを交換可能な、
いわゆる一眼レフカメラシステムにおけるカメラボディ
Bに内蔵されており、絞りレバー15の回転を制御する
ことにより、絞りレバー15と係合するレンズ側絞りレ
バー13の回転を制御して、交換レンズの絞りの駆動を
制御する装置である。
【0014】図2は、レリーズ前の絞り制御装置の機構
部分と、制御ブロック図を合わせて示した図であり、レ
リーズ前の状態を示している。図3は、ソレノイド5へ
の通電を行う直前の絞り制御装置を示す図である。図4
は、ソレノイド5への通電が行われ、ラチェットギヤ1
1の係止がされた直後の絞り制御装置を示す図である。
尚、以下の説明中において、上下左右及び時計方向等の
方向を表す表現は、これら図2〜4中における方向とす
る。
【0015】主ミラー12は、カメラボディBに軸12
aを中心として回転可能に支持されている。この主ミラ
ー12は、レリーズ前の被写体観察時には、図2に示す
ように、傾斜した状態に保持され、交換レンズLからの
被写体光をファインダに導いており、撮影時には、軸1
2aを中心に反時計方向に回転してアップし、被写体光
から退避する。また、主ミラー12には、ミラー駆動ピ
ン12bが設けられている。尚、主ミラー12は、ダウ
ンバネ(図示せず)により常にダウン方向に付勢されて
いるので、ミラー・絞り駆動レバー1の回転に追従し
て、アップ・ダウン動作が行われる。
【0016】ミラー・絞り駆動モータ9は、正・逆回転
することによって、主ミラー12の駆動(アップ、ダウ
ン)及び絞りを駆動(絞り込み、絞り開口)するための
モータである。このミラー・絞り駆動モータ9の出力軸
には、リードネジ9aが設けられており、リードネジ9
aには、ミラー・絞り駆動モータ9の正・逆回転によっ
て左右に移動する噛合い部材10が螺合している。噛合
い部材10は、ミラー・絞り駆動モータ9の回転によ
り、リードネジ9aを介して、右方向へ移動すると主ミ
ラー12はアップし、逆に、左方向へ移動すると主ミラ
ー12はダウンする。
【0017】ミラー・絞り駆動レバー1は、主ミラー1
2及び交換レンズLにある絞りLaに駆動力を伝える絞
り駆動手段であり、カメラボディBに軸1dを中心に回
転可能に支持されており、ばね17によって、反時計方
向に付勢されている。このミラー・絞り駆動レバー1
は、ミラー・絞り駆動モータ9の駆動力が伝達される被
駆動アーム1fと、主ミラー12に設けられたミラー駆
動ピン12bを介して主ミラー12を駆動する駆動アー
ム1gと、カム面1aとが設けられている。
【0018】カム面1aは、大径部1bと小径部1c、
及び大径部1bと小径部1cをつなぐ遷移領域1eから
なり、カム面1aには、ソレノイドレバー2の一端に設
けられたローラ8が当接している。なお、大径部1b及
び小径部1cは、ともに軸1dを中心とする円弧面であ
る。
【0019】絞りレバー15は、軸1dを中心に回転可
能に支持されている。この絞りレバー15は、レンズ側
絞りレバー13と係合しており、その位置によって、レ
ンズ側に設けられている絞りの開口径が決定される。ま
た、絞りレバー15は、ばね16の付勢力によって、位
置決め部15aがミラー・絞り駆動レバー1と当接して
いる。絞りレバー15には、ギヤ15eが設けられてお
り、ラチェットギヤ11と同軸で一体に形成されている
増速系ギヤ11aと噛み合い、絞り値設定手段を形成し
ている。
【0020】ラチェットギヤ11は、テーパーが付いた
爪車であるラチェット爪11bを有しており、係止レバ
ー3の係止爪3bがラチェットギヤ11の谷に落ち込む
ようになっている回転部材である。ラチェットギヤ11
と同軸で一体に形成されている増速系ギヤ(歯車)11
aは、アイドルギヤ18を介して回転検出円盤19を回
転させており、絞りレバー15の回転が増速されて、ラ
チェットギヤ11と回転検出円盤19を回転させてい
る。回転検出円盤19には、スリット19aが複数個設
けられており、絞りPI(フォトインタラプタ)20に
よって回転検出円盤19の回転を電気的な出力波形(パ
ルス)として得ることができ、出力されたパルスは、C
PU51へと伝えられる。
【0021】レンズ側絞りレバー13は、交換レンズL
の絞りに連動するレバーであり、ばね22によって、下
方に付勢されている。図2は、前述したように、レリー
ズ前の状態を示しており、絞りレバー15及びレンズ側
絞りレバー13は、絞りLaが開放になる状態となって
いる。この状態からレンズ側絞りレバー13が下方に動
くにしたがって、絞り径は、小絞り側に絞られていく。
【0022】ソレノイドレバー2及び係止レバー3は、
軸3aを中心にそれぞれ独立に回転可能に支持されてい
る。ソレノイドレバー2は、ソレノイド5が固定され、
係止レバー3によるラチェットギヤ11の係止を解除す
るリセット手段である。ソレノイド5は、永久磁石であ
る固定鉄片5a,コイル5bを備え、可動鉄片5cを吸
着する吸着手段である。本実施形態におけるソレノイド
5では、標準電圧で駆動されるときの可動鉄片5cの離
反時間b1=2msであり、標準電圧から外れるに従
い、離反時間が長くなる傾向にある。
【0023】係止レバー3は、可動鉄片5cが軸5dを
中心に揺動可能に設けられ、係止爪3bによりラチェッ
トギヤ11を係止することにより、絞りLaを所定の絞
り値に維持する絞り値維持手段である。ソレノイドレバ
ー2と係止レバー3との間には、ばね6が掛けられてお
り、係止レバー3を時計方向に付勢している。可動鉄片
5cは、レリーズ前(図2の状態)には、固定鉄片5a
と磁力により吸着しており、絞り制御時(図4の状態)
には、可動鉄片5cと固定鉄片5aとの吸着状態は解か
れ、絞り係止レバー3がばね6の付勢力により時計方向
に回転し、テーパーを有する係止爪3bが係止手段とな
りラチェットギヤ11を係止することにより、絞りの制
御が行われる。
【0024】ソレノイドレバー2の左端には、ローラ8
が回転可能に設けられており、ミラー・絞り駆動レバー
1のカム面1aに当接している。ソレノイドレバー2の
右端には、ばね7が掛けられており、このばね7により
ソレノイドレバー2及び係止レバー3は、時計方向に付
勢されている。この状態において、係止レバー3の係止
爪3bとラチェットギヤ11の間隔が決定されている。
この間隔は、ミラー駆動中における最小絞りまで、可動
鉄片5cと固定鉄片5aとが吸着状態にある限りは、常
に一定に保持されている。
【0025】CPU51は、絞りPI20から得た情報
を利用して、制御回路52及びドライバIC53を介し
てミラー・絞り駆動モータ9及びソレノイド5を制御す
ると共に、カメラボディBの各種動作を制御するマイク
ロプロセッサである。制御回路52は、ソレノイド5の
制御を行う回路であり、CPU51の指示に基づき、実
際にソレノイド5の制御を行う回路である。ドライバI
C53は、CPU51から送信されてきた駆動信号を基
に、ミラー・絞り駆動モータ9及びソレノイド5を駆動
する駆動部である。
【0026】電池54は、カメラボディBの電源となる
電池である。ソレノイド5は、駆動に必要な電流値が大
きいので、電源ラインが電池54に直接接続されてい
る。尚、本実施形態における電池54は、1種類の電池
ではなく、アルカリ電池、リチウム電池、ニッケル水素
電池、ニカド電池の他、外部電源等、様々な形態の電池
が使用できる。電圧計55は、電池54の電圧を検出す
る電圧検出手段であり、検出した電圧情報は、CPU5
1へ伝える。CPU51と制御回路52及び電圧計55
により、吸着手段制御部(ソレノイド制御部)が形成さ
れている。
【0027】次に、絞り制御の動作を中心にして、撮影
時の動作について説明する。図5は、本実施形態におけ
るカメラの撮影時の動作を示すフローチャートである。
レリーズ前には、図2に示すように、可動鉄片5cは、
固定鉄片5aと吸着しており、また、主ミラー12は、
ダウンしており、絞りLaは、開放状態にある。
【0028】ステップ(以下、Sとする)10でレリー
ズ信号がONされると、S20では、狙いの絞り値(撮
影時に絞り込む絞り値)が開放であるか否かの判断を行
う。狙いの絞り値が開放であるときには、S30に進
み、狙いの絞り値が開放以外のときには、S50に進
む。S30では、ソレノイド5に通電を行い、可動鉄片
5cの吸着を解除(吸着解除の動作については、S12
0参照)して、係止レバー3の係止爪3bがラチェット
ギヤ11と係合する。これにより、絞りレバー15は、
絞り開放の位置で固定され、これと連動するレンズ側絞
りレバー13も絞り開放の位置で固定されて絞りを開放
状態に維持する。
【0029】S40では、ミラー・絞り駆動モータ9を
正転して、噛合い部材10の右方向への移動及びミラー
・絞り駆動レバー1の時計方向への回転による主ミラー
12のアップ動作を開始する。このとき、絞りレバー1
5は、絞り開放の位置で固定されているので、回転せず
にばね16が延びて、ミラー・絞り駆動レバー1から受
ける駆動力を吸収する。その後、ミラーアップ完了(S
130)まで回転を続ける。
【0030】S50では、可動鉄片5cが固定鉄片5a
と吸着した状態のまま、ミラー・絞り駆動モータ9の正
転を行う。ミラー・絞り駆動モータ9の回転に従って、
噛合い部材10が右方向に移動し、ばね17のばね力に
対抗しながらミラー・絞り駆動レバー1が時計方向に回
転することにより、主ミラー12がアップ動作を開始す
る。ミラー・絞り駆動レバー1の回転に伴って、ミラー
・絞り駆動レバー1にばね16で連結された絞りレバー
15が時計方向に回転し、レンズ側絞りレバー13が駆
動される。レンズ側絞りレバー13が駆動されると、交
換レンズLの絞りLaが開放から絞り込まれる方向へ駆
動される。
【0031】S60では、絞りPI20から出力される
パルスがどれだけ出力されると、狙いの絞り値となるの
かを計算する。ここでは、一例として、計算されたパル
ス数a=20パルスとする。S70では、ソレノイド5
に掛かる電圧が標準電圧範囲内であるか否かの判断を行
う。この判断は、電圧計55が検出した電池54の電圧
値をCPU51が受け取って行われる。標準電圧範囲内
のときは、S80に進み、標準電圧範囲外のときは、S
100に進む。
【0032】S80では、標準電圧範囲で駆動されると
きのソレノイド5の離反時間(遅れ時間)として、b1
=2msを適用する。S90では、S60で計算したa
=20パルスに停止するための通電タイミングを、離反
時間がb1=2msであるとして計算する。
【0033】S100では、標準電圧範囲外で駆動され
るときのソレノイド5の離反時間(遅れ時間)として、
b2=4msを適用する。先にも述べたように、本実施
形態におけるソレノイド5では、標準電圧で駆動される
ときの可動鉄片5cの離反時間b1=2msであり、標
準電圧から外れるに従い、離反時間が長くなる傾向にあ
る。しかし、極端に電圧値が標準電圧から外れる場合
は、カメラの動作自体を制限しているので、本実施形態
では、電池の電圧値を標準電圧範囲内と標準電圧範囲外
との2段階に分けて、標準電圧範囲外における離反時間
として実験的に得られたb2=4msを適用することと
している。S110では、S60で計算したa=20パ
ルスに停止するための通電タイミングを、離反時間がb
2=4msであるとして計算する。
【0034】S120では、S90又はS110におい
て計算したタイミングとなった時に、ソレノイド5に通
電を行う。これにより、固定鉄片5aが消磁されるの
で、係止レバー3は、ばね6から受ける時計方向への付
勢力により時計方向へ回転して、可動鉄片5cは、吸着
から解放される。尚、この通電は、可動鉄片5cの吸着
を解放するのに必要なごく短時間だけ行われ、無駄な電
力消費を防ぐようになっている。これと同時に、係止レ
バー3の係止爪3bがラチェットギヤ11と係合するの
で、絞りレバー15の動きが拘束され、これと連動する
レンズ側絞りレバー13が固定されて絞りLaを、所望
の絞り値に維持する。図6は、本実施形態において、標
準電圧で駆動したときと、標準電圧外として高電圧で駆
動したときのソレノイド5と絞りPI20が出力するパ
ルスとの関係を示す図である。標準電圧,高電圧いずれ
の場合でも、適切な離反時間を考慮して通電タイミング
を計算しているので、正確に20パルスで係止すること
ができている。図5のフローチャートの説明に戻って、
S120でソレノイド5に通電した後も、ミラーアップ
完了(S130)までミラー・絞り駆動モータ9の正転
を続ける。
【0035】S130でミラーアップ完了を検出する
と、S140では、ミラー・絞り駆動モータ9を停止す
る。S150では、シャッタを作動して、シャッタ幕の
走行を開始し、撮影露光に入る。S160では、シャッ
タ後幕の走行が完了したことが検知されると、ミラー・
絞り駆動モータ9が逆回転を開始し、主ミラー1は、ダ
ウン動作を開始する。このとき、ミラー・絞り駆動レバ
ー1は、噛合い部材10の作動に追従して、バネ17の
付勢力により反時計方向に回転する。ミラー・絞り駆動
レバー1が反時計方向に回転することにより、ソレノイ
ドレバー2も、反時計方向に回転する。固定鉄片5aと
可動鉄片5cは、吸着状態にあるので、その保持力によ
り係止レバー3を退避させて係止を解除する。
【0036】絞りレバー15は、ばね16を介して、ミ
ラー・絞り駆動レバー1と一体に反時計方向に回転す
る。これに追従して、レンズ側絞りレバー13が上昇す
ることにより、絞りLaは、開放状態になる。主ミラー
12が撮影前の傾斜位置(ダウン位置)に又は絞りが開
放位置に復元したことが検知されると、ミラーダウン動
作が完了(S170)し、ミラー・絞り駆動モータ9を
停止する(S180)。
【0037】本実施形態によれば、電池54の電圧を電
圧計55によって検出し、その検出結果に応じて、2種
類の離反時間を選択使用してソレノイド5への通電タイ
ミングを計算し、そのタイミングで通電を行うので、電
池電圧に幅があっても、絞り制御を正確に行うことがで
きる。
【0038】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。例えば、本実施形
態において、電池54の電圧値を標準電圧範囲内と標準
電圧範囲外との2段階に分けて、2つの離反時間を選択
使用する例を示したが、これに限らず、例えば、5段階
や10段階など、多段階であってもよいし、特定の演算
によって電圧値に応じた離反時間を無段階で求めてもよ
い。
【0039】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、ソレノイドに通電される電圧に応じて、
ソレノイドに通電する通電タイミングを変更するソレノ
イド制御部を備えるので、電源電圧が大きく変化しても
正確な絞り制御を行うことができる。
【0040】請求項2の発明によれば、絞り値維持手段
を磁力により吸着し、コイルに通電することにより磁力
を打ち消し、絞り値維持手段の吸着を解除する吸着手段
と、コイルに通電される電圧に応じて、コイルに通電す
る通電タイミングを変更する吸着手段制御部とを備える
ので、電源電圧が大きく変化しても吸着解除に要する時
間を考慮して通電タイミングを決めることができ、正確
な絞り制御を行うことができる。
【0041】請求項3の発明によれば、係合動作におい
て、コイルに通電される電圧に応じて通電タイミングを
変更する吸着手段制御部を備えるので、係合を正確に行
うことができ、正確な絞り制御を行うことができる。
【0042】請求項4の発明によれば、コイルに通電さ
れる電圧を検出する電圧検出手段を備え、吸着手段制御
部は、電圧検出手段の検出結果に応じて、吸着手段を吸
着解除状態にするので、より正確に通電タイミングを決
めることができ、より正確な絞り制御を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるカメラボディBと交換レン
ズLの機械的絞り連動を示した模式図である。
【図2】レリーズ前の絞り制御装置の機構部分と、制御
ブロック図を合わせて示した図であり、レリーズ前の状
態を示している。
【図3】ソレノイド5への通電を行う直前の絞り制御装
置を示す図である。
【図4】ソレノイド5への通電が行われ、ラチェットギ
ヤ11の係止がされた直後の絞り制御装置を示す図であ
る。
【図5】本実施形態におけるカメラの撮影時の動作を示
すフローチャートである。
【図6】本実施形態において、標準電圧で駆動したとき
と、標準電圧外として高電圧で駆動したときのソレノイ
ド5と絞りPI20が出力するパルスとの関係を示す図
である。
【図7】従来のカメラの絞り制御装置を示す図である。
【図8】従来のカメラの絞り制御装置におけるソレノイ
ド5と絞りPI20が出力するパルスとの関係を示す図
である。
【図9】従来の絞り制御装置に使用されているソレノイ
ド5の電圧と離反時間との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 ミラー・絞り駆動レバー 1a カム面 2 ソレノイドレバー 3 係止レバー 3b 係止爪 5 ソレノイド 5a 固定鉄片 5b コイル 5c 可動鉄片 6,7,16,17,22 ばね 8 ローラ 9 ミラー・絞り駆動モータ 10 噛合い部材 11 ラチェットギヤ 12 主ミラー 13 レンズ側絞りレバー 15 絞りレバー 18 アイドルギヤ 19 回転検出円盤 20 絞りPI(フォトインタラプタ) 51 CPU 52 制御回路 53 ドライバIC 54 電池 55 電圧計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り値の制御にソレノイドを使用したカ
    メラの絞り制御装置において、 前記ソレノイドに通電される電圧に応じて、前記ソレノ
    イドに通電する通電タイミングを変更するソレノイド制
    御部を備えること、 を特徴とするカメラの絞り制御装置。
  2. 【請求項2】 絞り駆動を行う絞り駆動手段と、 前記絞り駆動手段に連動して、絞り値を設定する絞り値
    設定手段と、 前記絞り値設定手段に係合して、前記絞り値を維持する
    ように付勢された絞り値維持手段と、 前記絞り値維持手段を磁力により吸着し、コイルに通電
    することにより磁力を打ち消し、前記絞り値維持手段の
    吸着を解除する吸着手段と、 前記コイルに通電される電圧に応じて、前記コイルに通
    電する通電タイミングを変更する吸着手段制御部と、 を備えることを特徴とするカメラの絞り制御装置。
  3. 【請求項3】 絞り駆動を行う絞り駆動手段と、 前記絞り駆動手段に連動して、絞り値を設定する絞り値
    設定手段と、 前記絞り値設定手段に係合して、前記絞り値を維持する
    ように付勢された絞り値維持手段と、 前記絞り駆動手段に連動して、前記絞り値設定手段と前
    記絞り値維持手段との係合を解除するリセット手段と、 前記リセット手段に設けられ、永久磁石からなる鉄片及
    び前記鉄片が有する磁力による吸着力を打ち消す磁力を
    発生するコイルを有し、前記絞り値維持手段を吸着保持
    及び吸着解除可能な吸着手段とを備え、 前記絞り駆動手段の絞り込み行程中に、前記絞り値設定
    手段が所望の絞り値となる通電タイミングで前記コイル
    に通電することにより、前記吸着手段の吸着を解除して
    前記絞り値維持手段を前記絞り値設定手段に係合させる
    係合動作を行い、前記絞り値を決定、維持し、引き続く
    前記絞り込み行程中に、前記吸着手段と前記絞り値維持
    手段とを圧接させて再吸着する再吸着動作を行い、前記
    絞り込み行程を完了し、 前記絞り駆動手段の絞り開放行程中に、前記吸着手段に
    より前記絞り値維持手段と吸着状態にある前記リセット
    手段を移動させることにより、前記絞り値設定手段との
    係合を解除させる絞り制御装置において、 前記係合動作において、前記コイルに通電される電圧に
    応じて前記通電タイミングを変更する吸着手段制御部を
    備えること、 を特徴とするカメラの絞り制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のカメラの絞り制御装置
    において、 前記コイルに通電される電圧を検出する電圧検出手段を
    備え、 前記吸着手段制御部は、前記電圧検出手段の検出結果に
    応じて、前記吸着手段を吸着解除状態にすること、 を特徴とするカメラの絞り制御装置。
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