JP2003004622A - 近視野光発生素子、近視野光記録装置、および近視野光顕微鏡 - Google Patents

近視野光発生素子、近視野光記録装置、および近視野光顕微鏡

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JP2003004622A JP2002092276A JP2002092276A JP2003004622A JP 2003004622 A JP2003004622 A JP 2003004622A JP 2002092276 A JP2002092276 A JP 2002092276A JP 2002092276 A JP2002092276 A JP 2002092276A JP 2003004622 A JP2003004622 A JP 2003004622A
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隆 新輪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小開口型の近視野光発生素子、近視野光記
録装置、および近視野光顕微鏡において、近視野光強度
と解像度の両方を向上させること。 【解決手段】 入射光偏光を制御あるいは保存して微小
開口206に入射させ、さらに、微小開口206の輪郭
のうち一ヶ所が、入射光の偏光方向と略直交しているこ
とを特徴とする構造および配置にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、近視野光を発生
させる素子、及びこれを利用した高密度情報記録装置の
ためのヘッド、高解像顕微鏡のためのプローブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近視野光発生素子は、高密度な情報記録
を行う光記録装置における光ヘッドや、高解像度での観
察を行う近視野光顕微鏡における光プローブなどに用い
られている。
【0003】高密度な光記録装置の開発は、近年の画像
や動画などの情報量の爆発的増加に伴い積極的に進めら
れている。CD(コンパクトディスク)に代表される光
ディスクは光の回折限界によって記録密度に限界がある
ことが知られている。この限界を超えるために、より波
長の短い光を利用する方法や、近視野光を利用する方法
が提案されている。近視野光を利用する光記録装置は、
波長以下のサイズの光学的微小開口に光を入射し、開口
からわずかに広がった近視野光と記録媒体表面とを相互
作用させ、透過あるいは反射した散乱光を検出すること
で微小なデータマークを読み出す方法である。記録再生
できる最小マークサイズは入射光の波長ではなく、開口
サイズによって限定されるため、微小な開口を作製する
ことで記録密度の向上が可能となる。
【0004】近視野光を用いた光記録装置においては、
開口が記録媒体表面に近接する必要がある。また、高い
データ転送速度を実現するためには開口が高速に記録媒
体表面上を走査する必要がある。これらの条件を満たす
ために、代表的には従来の磁気記録で用いられるフライ
ングヘッド方式が提案されている(Issiki,F.
et al,Applied Physics Let
ters,76(7),804(2000))。ヘッド
の構造は平面基板に半導体プロセスによって浮上スライ
ダと微小開口を形成したものである。例えばSi 基板
上にSiO2層を積層し、リソグラフィによってティッ
プ用レジストパターンを形成し、SiO2層をエッチン
グすることによって、SiO2から成る錐状ティップを
作製する。これにAlを200nm程度真空蒸着した後
にFIB(Focused IonBeam)法によっ
てティップ先端を切断することによって、先端に光学的
開口を持つティップを作製する。開口の輪郭形状は上述
のティップ用レジストパターンの形状によって決まる
が、最終的に微小な開口を形成するためには円、三角形
が望ましく、四角形は先端がブレード状になる可能性が
あるためあまり望まれない。開口形状が円のものが、そ
の後のヘッドとしての扱いにおいて方向を制御する必要
がないことなどから普通は円状開口が作製される。
【0005】近視野光顕微鏡で用いられる光プローブ
は、光ファイバを加熱・延引・切断し、Al遮光膜を蒸
着した後に先端を切断して光学的開口を形成することで
作製する。
【0006】これらの光ヘッドあるいはプローブに向け
てレーザ光源からの入射光を入射し、近視野光を発生さ
せる。入射光はレーザから光ファイバで導光したり、空
中伝播によって微小開口に照射する。レーザからの光は
直線偏光であるが、ファイバで導光する途中で偏光が乱
され、また空中伝播方式においても開口形状、走査方向
と偏光方向を制御して動作させることはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような近視野光
プローブあるいはヘッドの課題は、入射光強度に対して
開口から発生する近視野光強度(ここではプローブの光
効率と呼ぶ)が小さいという点であった。入射光は開口
に到達するまでにプローブ内壁によって反射されたり、
吸収されて熱エネルギーとなって失われる。開口まで到
達した光も開口が波長以下のサイズであるために、ごく
わずかのエネルギーしか透過することができない。発生
する近視野光強度が小さいと、十分なコントラストが得
られず、顕微鏡の場合には出力画像の精度、データスト
レージ装置の場合にはデータ転送速度が不十分になる。
【0008】光効率の向上のために、例えば(Veer
man,J.A.et al,AppliedPhys
ics Letters,72(24),3115(1
998))では、プローブ先端をFIBで切断するとき
にビームをプローブの真横から当てることで先端を平ら
にするなどの工夫がなされてきた。また、(Ohts
u,M.,J.Lightwave Tech.,13
(7),1200(1995))では逆に、開口面内に
微小な突起を形成することによって解像度を向上させる
試みもある。
【0009】しかし、顕微鏡の解像度、あるいはストレ
ージ装置の記録密度向上のために開口サイズを微細にす
れば、光効率が劣化することが知られており、光効率の
向上方法の模索が続いている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明においては、入射光の波長以下の大きさを
持つ光学的微小開口を有し、微小開口に、入射光を照射
することによって、近視野光を発生させる近視野光発生
素子において、微小開口の輪郭のうち一ヶ所が、入射光
の偏光方向と略直交していることを特徴とする近視野光
発生素子とする。
【0011】これにより、微小開口の輪郭のうち、入射
光の偏光方向と略直交する部分のみが大きな強度の近視
野光を発生させ、高い解像度と高い光効率が両立でき
る。
【0012】また、近視野光発生素子において、輪郭が
多角形であり、その一辺が偏光方向と略直交することを
特徴とする。
【0013】これにより、単純な形状のマスクを作製す
るだけで高性能な近視野光ヘッドが安価に製造できる。
さらに、開口輪郭のうち強い近視野光を発生させる部分
が一ヶ所になり、解像度向上が可能となる。
【0014】また、近視野光発生素子において、輪郭が
三角形であり、その一辺が偏光方向と略直交することを
特徴とする。
【0015】これにより、頂点が容易に形成される三角
錐形状をもとに微小開口を作製することができ、高い歩
留まりで安定した近視野光発生素子を作製することがで
きる。
【0016】また、近視野光発生素子において、微小開
口が、光を透過する錐状ティップ先端に形成され、微小
開口の周辺部は遮光膜で覆われていることを特徴とす
る。
【0017】これにより、リソグラフィで作製可能な構
造よりもより微細なサイズの微小開口を作製することが
できる。
【0018】また、近視野光発生素子において、輪郭の
一辺が、入射光によってプラズモンを励起する材質から
成ることを特徴とする。
【0019】これにより、発生する近視野光が微小開口
の一辺に強く局在するため、高S/Nで、高密度記録に
対応した近視野光発生素子となる。
【0020】また、材質が、金、銀、銅のいずれかを含
むことを特徴とする。
【0021】これにより、容易な製造プロセスによって
高性能な近視野光発生素子が製造できる。
【0022】また、光ヘッドと、光源と、記録媒体と、
光ヘッドが記録媒体表面を走査する手段と、光源からの
入射光を光ヘッドへ導く光入射手段と、光ヘッドが記録
媒体表面と近視野光を介して相互作用した結果発生した
散乱光を検出する光検出手段と、を含む近視野光記録装
置において、光入射手段が前記入射光の偏光を保持ある
いは制御する手段を含み、光ヘッドが上に述べたいずれ
かに記載の近視野光発生素子であることを特徴とする近
視野光記録装置とする。
【0023】これにより、開口輪郭のうち強い近視野光
を発生させる部分が一ヶ所になり、解像度向上が可能と
なる。また、簡単な方法で安価に高性能な近視野光ヘッ
ドが製造できる。また、データストレージ装置において
高密度記録と高転送速度が両立する。
【0024】また、光プローブと、光源と、光源からの
入射光を光プローブへ導く光入射手段と、光プローブが
試料表面と近視野光を介して相互作用した結果発生した
散乱光を検出する光検出手段と、を含む近視野光顕微鏡
において、光入射手段が入射光の偏光を保持あるいは制
御する手段を含み、光プローブが上述したいずれかに記
載の近視野光発生素子であることを特徴とする近視野光
顕微鏡とする。
【0025】これにより、微小開口の輪郭のうち、入射
光の偏光方向と略直交する部分のみが大きな強度の近視
野光を発生させ、高い解像度と高い光効率が両立でき
る。顕微鏡の高解像度と高S/N比が実現される。簡単
な方法で安価に高性能な近視野光プローブが製造でき
る。
【0026】また、近視野光記録装置あるいは近視野光
顕微鏡において、光検出手段が、偏光光学素子を含むこ
とを特徴とする。
【0027】これにより、記録媒体あるいは試料と近視
野光との相互作用によって発生した検出光のうち、特定
の偏光成分のみを選択的に検出することにより、記録媒
体あるいは試料の微細な光学的状態の相違を検出し、高
密度記録あるいは高分解能観察が可能となる。
【0028】また、近視野光顕微鏡において、微小開口
輪郭のうちの、入射光の偏光方向と略直交している一ヶ
所が、光プローブにおいて、輪郭の他の部分よりもより
先端側に位置していることを特徴とする。
【0029】これにより、微小開口輪郭のうち、近視野
光が強く局在した部分を試料表面に近接することがで
き、高分解能な顕微鏡が実現できる。
【0030】また、近視野光顕微鏡において、微小開口
輪郭のうちの、入射光の偏光方向と略直交している一ヶ
所と、それに対向する部分とを結ぶ線が、光プローブに
おいて、光プローブの先端方向と略直交することを特徴
とする。
【0031】これにより、微小開口輪郭のうち、強く近
視野光が局在している部分のさらに端の部分のみを試料
に近接させることができ、高分解能な顕微鏡が実現でき
る。
【0032】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本実施
の形態1の情報記録再生装置の構成を説明した図であ
る。近視野光を発生する微小開口(図示略)を有する近
視野光ヘッド104を、記録媒体105の表面に数十n
mまで近接した状態で記録媒体105を図中矢印112
で示した方向に高速に回転させる。近視野光ヘッド10
4が記録媒体105と常に一定の相対配置で浮上するた
めに、フレクシャー108をサスペンションアーム10
7の先端部に形成している。サスペンションアーム10
7はボイスコイルモータ(図示略)によって記録媒体1
05の半径方向に移動可能である。
【0033】近視野光ヘッド104は、記録媒体105
に微小開口が対面するように配置されている。レーザー
101からの光束を近視野光ヘッド104に導く為に、
レンズ102とサスペンションアーム107に固定され
たコアとクラッドからなる光導波路103を用いてい
る。光導波路103は、レーザからの光束の持つ偏光方
向を保存するように、コア断面形状を長方形にした偏光
保存型の導波路を用いた。必要に応じて、レーザー10
1は回路系110により強度変調などをかけることもで
きる。また、記録媒体105に記録された情報を読みだ
す為の受光ヘッド106がサスペンションアーム109
に取り付けられ、サスペンションアーム109はサスペ
ンションアーム107と同じボイスコイルモータ(図示
略)に取付けされている。
【0034】図2は本実施の形態1に係る情報記録再生
装置の導波路と近視野光ヘッドについて説明した図であ
る。開口基板111にはヘッド用レンズ機能を実現する
ために、例えば透明なガラス基板上にマイクロレンズ2
05を形成し、さらにその記録媒体面側に常に一定の相
対配置で浮上するためにエアーベアリングサーフェス2
04が形成されている。そして、開口基板111は、マ
イクロレンズ205と、エアーベアリングサーフェス2
04と、微小開口206以外は遮光膜(図示略)で覆わ
れている。開口基板111の底面の遮光膜には微小開口
206が形成されている。マイクロレンズ205は、光
導波路103からの光束を微小開口206に集光してい
る。この開口基板111の上部には、200nm厚のA
l(図示略)が蒸着されたミラー面203を持つミラー
基板210と、コア201とクラッド202からなる光
導波路103が固定されている。ここで開口基板111
として、使用するレーザーの波長での光を透過するガラ
ス基板を用いたが、シリコン基板等を用い、マイクロレ
ンズ205と光束が透過する部分だけ使用する波長での
光を透過する材料で作成してもよい。また、マイクロレ
ンズ205は、通常の球面あるいは非球面レンズ、屈折
率分布形レンズ、フレネルレンズなどを用いる事ができ
る。特にフレネルレンズを用いると平面形のレンズが作
成可能であり、径の大きなレンズを作成しても近視野光
ヘッドの厚さを薄くすることが可能である。フレネルレ
ンズは、フォトリソグラフィ技術を用いて大量生産可能
である。
【0035】本発明は、図2で示したヘッド構造のう
ち、微小開口206付近の構造と、入射光偏光に特徴が
ある。図3は本実施の形態1に係る情報記録再生装置の
光ヘッドのうち、底面の微小開口付近を示した図であ
る。開口基板111の上(底面)にSiO2から成る高
さ約10ミクロンの三角錐211が形成されている。三
角錐211の表面には図示は略すが、Alから成る遮光
膜が約200nm製膜されている。三角錐211の頂点
は底面と平行な面で切断されて遮光膜が除去されてお
り、光学的微小開口206が形成されている。三角錐2
11は正四面体であることにより、微小開口206は正
三角形の輪郭を持つ。このヘッドを、記録媒体表面に対
してxで示した方向に走査し、微小開口206から発生
した近視野光と媒体表面の相互作用を起こさせる。
【0036】図4は本実施の形態1にかかる光ヘッドの
断面と底面を示した図である。開口基板111は上面に
マイクロレンズ205を持ち、底面に微小開口206付
きの三角錐211を持つ。
【0037】図5は本実施の形態1にかかる光ヘッド
が、記録媒体表面のデータマークの上方を走査する状態
を示した図である。長さ72nm,幅56nmのデータ
マーク221はGe2Sb2Te5から成る相変化記録材
料表面に形成されたアモルファス領域である。これは
(1,7)変調信号による最短マーク長であり、記録密
度としては100Gb/in2に相当する。微小開口2
06はこの記録媒体表面から20nmの高さで浮上し、
記録媒体が2.25m/secで回転することによって
発生する空気浮上力と、図1に示したサスペンションア
ーム107にかけられた荷重のバランスによって、一定
の姿勢を保っている。微小開口206に入射する光は直
線偏光222を持つ。このとき偏光222は微小開口2
06の右辺に垂直である。
【0038】このようにして構成された情報記録装置を
用いることで、従来の円状あるいは四角形の微小開口を
持つものや、偏光を制御しないで入射したものに比較し
て、信号強度が約10倍、対応する記録密度が約1.5
倍に向上した。このメカニズムを計算機シミュレーショ
ンによって図6で説明する。
【0039】図6(a)は従来の円形微小開口231を
示す。図6(b)は本発明による三角形微小開口232
を示す。図6(c)は両者の形状とサイズを比較した図
である。円形微小開口231は三角形微小開口232に
内接する。
【0040】図7は計算機シミュレーションによって微
小開口の真下20nmにおける電場エネルギー分布を求
めた結果である。開口との相対位置を示すために、図6
(a)、(b)に示した開口形状と重ねて表示した。図
7(a)は円形微小開口の場合であり、(b)は三角形
微小開口の場合である。入射光は図中に示したX方向の
直線偏光を持つ。(a)の場合はエネルギーは開口全体
に広がって分布しているが、(b)の場合は三角形の右
辺に局在している。これは偏光方向に垂直なエッジに光
が局在するためである。
【0041】図8は図7(a),(b)のそれぞれにお
いての線分A−A’上のプロファイルを重ねて表示した
ものである。図7(a)でのプロファイル241に比べ
て(b)でのプロファイル242は強度が約10倍、半
値全幅が0.8倍になっている。強度が大きくなってい
る理由は、図6に示すように三角形開口の開口面積が円
形開口より大きいことが考えられる。また、プロファイ
ルの幅が狭くなっている理由は、図7に示すように三角
形開口の光が局在していることが考えられる。
【0042】実際に入射光偏光を良好に制御し、開口形
状を三角形にし、且つ入射光偏光を三角形開口の一辺に
垂直になるように配置することによって、出力信号強度
と記録密度の両方を同時に向上させることができる。
【0043】図9に本実施の形態1に係る情報記録再生
装置の光ヘッドの製造方法のうち、図3に示す三角錐の
製造方法を示す。ステップS301において、400ミ
クロン厚のSi基板312の上面にプラズマCVD法に
よって15ミクロン厚のSiO2層311を作製する。
ステップS302において、フォトリソグラフィにより
パターニングした三角形形状マスクを用いて、等方性エ
ッチングによって三角錐形状314を形成する。次にス
テップS303において、Al膜317を200nm厚
で真空蒸着する。最後にステップS304において、F
IB(Focused Ion Beam)法によって
先端を切断して光学的微小開口206を作製する。ステ
ップS304はFIBでなくとも、機械的に圧力を加え
ることによってAl膜317を先端部のみ除去すること
で、微小開口206を作製することができる。
【0044】この方法によれば、本実施の形態1で説明
したような微小開口206を大量生産することができ
る。図2に示したヘッド構造のうち、微小開口206以
外の部分は既存の半導体プロセスおよび組み立て技術に
よって作製可能であるので、それらを組み合わせると、
本発明に係る近視野光ヘッドあるいはプローブがバッチ
プロセスによって安価に大量生産が可能である。
【0045】以上説明したように、実施の形態1に係る
情報記録再生装置によると、近視野光を発生する微小開
口の輪郭が略正三角形になっていて、その一辺が入射光
偏光に略垂直であるために、発生する近視野光がその辺
付近に局在する。これにより、従来の円形開口あるいは
四角形開口、あるいは三角形開口であっても入射光偏光
を良好に制御しない装置に比較して、出力信号強度が大
きく、且つ、対応する記録密度の大きい近視野光ヘッド
が実現できる。さらに、製造方法においても、従来の円
形開口の場合には円錐、四角形開口の場合には四角錐
を、高い形状精度を持って作製する必要があったが、本
実施の形態における三角形開口の場合は頂点が必ず1点
でのみ立つ三角錐を作製すれば良く、より高い歩留まり
で作製することができる。
【0046】本実施の形態においては開口は三角形とし
ているが、この形状はマスクパターニングによって作製
するため、任意のものが作製可能である。ただし、入射
光偏光の方向に垂直になる辺が1ヶ所だけにあるような
輪郭を持たなければならない。例えば、図10(a)
(b)は三角形以外の形状の微小開口である。(a)は
三角形の一辺が曲線になっている形状である。入射光偏
光の方向222に対して垂直な部分251が、開口輪郭
の1ヶ所にだけあるために、三角形開口の場合と同様な
効果が得られる。また、(b)は、すべての辺が曲線に
なっている形状である。入射光偏光の方向222に対し
て垂直な部分252が、やはり開口輪郭の1ヶ所にだけ
ある。これらの形状を持つ開口に、図で示した偏光を持
つ入射光を照射すると、上述したように、入射光偏光と
略垂直な部分のみに近視野光が局在する。この現象を利
用すると、高い信号強度で高解像度のヘッドが得られ
る。 (実施の形態2)図11は本発明の実施の形態2に係る
情報記録再生装置の構成図である。主な構成は実施の形
態1で説明した図1と類似であり、同一部品には同一符
号を付けた。相違点は、本実施の形態においては近視野
光ヘッド104への光の導入方法として、レーザー10
1からの光をレンズ102を用いて平行光301にして
空中伝播させ、ミラー302で垂直に折り曲げることで
導入する方法を採っている点である。その他の点につい
ては実施の形態1と同様であるので説明を略す。本実施
の形態においてはレーザー101からの光を空中伝播さ
せるため、光の偏光方向が保存された状態で近視野光ヘ
ッド104に導入できる。本発明の重要な点は、近視野
光を発生させる微小開口の輪郭のうち、一部が入射光の
偏光に垂直であるように配置することによって、近視野
光を局在させる点であるが、本実施の形態は、このうち
入射光の偏光を良好に制御することができるという利点
を持つ。これによって、高S/Nで高密度な情報の記録
再生が可能となる。 (実施の形態3)図12は本発明の実施の形態3に係る
情報記録再生装置に使われる近視野光ヘッドのうち、底
面の微小開口付近を示した図である。図12は図3とほ
ぼ同様であるが、図12では三角錐の表面に積層された
Al遮光膜411を図示する。三角錐の3面のうちの一
面はAlではなくAg膜412になっている。このAl
遮光膜411とAg膜412の表面に更に、図示しない
がSiO2あるいはAl層を100nm程度積層されて
いる。三角錐の先端は水平に切断されて光学的微小開口
206が形成されている。
【0047】図13は図12に示した微小開口の平面図
である。微小開口206は略三角形の輪郭を持ち、その
うち右辺がヘッドの走査方向xに略垂直である。この辺
に接する部分がAg膜412になっており、他の2辺は
Al膜411から成る。このような構造を持つ近視野光
ヘッドに入射光として、図中x方向に偏光方向を持つ光
を入射させると、Agの表面プラズモンが励起されるこ
とにより、近視野光がAg膜表面に強く局在して発生す
る。これにより、実施の形態1あるいは2で実施した構
造が持つ光の局在効果に加えて、更なる局在化とエネル
ギーの増強が実現できる。
【0048】図14は本実施の形態の近視野光ヘッドの
製造方法を示す。ステップS401において、400ミ
クロン厚のSi基板312の上面にプラズマCVD法に
よって15ミクロン厚のSiO2層311を作製する。
ステップS402において、フォトリソグラフィにより
パターニングした三角形形状マスクを用いて、等方性エ
ッチングによって三角錐形状314を形成する。次にス
テップS403においては三角錐形状314のひとつの
面にAg膜412を製膜し、他の2 面にはAl膜41
1を製膜する。これは基板を蒸着源に対して傾けた状態
で配置することによって容易に可能である。更にステッ
プS404において全体にAl 膜413を製膜してか
ら、ステップS405において先端を切断して光学的開
口206を作製する。実施の形態1でも説明したよう
に、光学的開口206の形成は、FIBによる先端の切
断によっても可能であるし、先端に機械的な圧力を加え
ることによっても可能である。 (実施の形態4)図15は、本発明の実施の形態4に係
る近視野光プローブ1000の概略図である。近視野光
プローブ1000は、チップ701、レバー702、基
部703、遮光膜704、および微小開口705からな
る。錐状のチップ701および薄板の片持ち梁であるレ
バー702は、一体に形成されており、チップ701
は、基部703から真っ直ぐに突き出たレバー702上
に基部703とは反対側の面に形成される。遮光膜70
4は、レバー702の基部703とは反対の面とチップ
701の表面に形成される。レバー702の基部703
とは反対の面すべてに遮光膜704を形成する必要は無
いが、その方が好ましい。
【0049】微小開口705は、チップ701の遮光膜
704が無い部分である。チップ701の頂点は、遮光
膜704の端面よりも突出している。また、チップ70
1の先端は、遮光膜704の端面と同一平面内に位置し
ていても良い。近視野光プローブ1000に外部から入
射光999を導入することによって、近視野光プローブ
1000は、微小開口705から近視野光を照射するこ
とができる。また、微小開口705によって、試料の光
情報を検出することも可能である。さらに、微小開口7
05からの近視野光照射と微小開口での試料の光情報の
検出を同時に行うことも可能である。
【0050】チップ701およびレバー702は、走査
型近視野顕微鏡で用いられる入射光999の波長に対し
て透明な材料で形成される。入射光999の波長が可視
領域の場合、二酸化珪素やダイヤモンドなどの誘電体
や、ポリイミドをはじめとするポリマーがある。また、
入射光999の波長が紫外領域では、チップ701およ
びレバー702の材料として、二フッ化マグネシウムや
二酸化珪素などの誘電体がある。また、入射光999の
波長が赤外領域の場合、チップ701およびレバー70
2の材料として、ジンクセレンやシリコンなどがある。
基部703の材料は、シリコンや二酸化珪素などの誘電
体や、アルミニウムやチタンなどの金属である。遮光膜
704の材料は、アルミニウムや金などの入射光99
9、または/および、微小開口705によって検出した
光の波長に対する遮光率の高い材料で形成される。チッ
プ701の高さは、数ミクロン〜10数ミクロンであ
る。レバー702の長さは、数10ミクロンから数10
00ミクロンである。また、レバー702の厚みは、数
ミクロン程度である。遮光膜704の厚さは、遮光率に
よって異なるが、数10nmから数100nmである。
図15中下面からみた微小開口705の大きさおよび形
状は、直径が入射光999、または/および、微小開口
705によって検出した光の波長以下の円に内接する三
角形である。
【0051】このとき、入射光999はレーザ光源から
の直線偏光であり、その偏光方向と、微小開口705の
輪郭三角形の一辺が略直交している。
【0052】図16は、本発明の実施の形態4に関わる
近視野光プローブ1000を搭載した走査型プローブ顕
微鏡20000を示す構成図である。この走査型プロー
ブ顕微鏡20000は、図15に示した近視野光プロー
ブ1000と、光情報測定用の光源601と、光源60
1の前面に配置したレンズ602と、レンズ602で集
光した光を近視野光プローブ1000まで伝搬する光フ
ァイバ603と、試料610の下方に配置されチップの
先端で発生した伝搬光を反射するプリズム611と、プ
リズム611で反射した伝搬光を集光するレンズ614
と、集光した伝搬光を受光する光検出部609と、を備
えている。光ファイバ603は入射光の偏光方向を保存
する偏光保存型のファイバである。
【0053】また、近視野光プローブ1000の上方に
は、レーザ光を出力するレーザ発振器604と、図15
に示した近視野光プローブ1000のレバー702と遮
光膜704の界面で反射したレーザ光を反射するミラー
605と、反射したレーザ光を受光して光電変換する上
下2分割した光電変換部606と、を備えている。さら
に、試料610およびプリズム611をXYZ方向に移
動制御する粗動機構613および微動機構612と、こ
れら粗動機構613および微動機構612を駆動するサ
ーボ機構607と、装置全体の制御をするコンピュータ
608とを備えている。
【0054】つぎに、この走査型プローブ顕微鏡200
00の動作について説明する。レーザ発振器604から
放出したレーザ光は、図15に示した近視野光プローブ
1000のレバー702と遮光膜704の界面で反射す
る。近視野光プローブ1000のレバー702は微小開
口705と試料610の表面が接近すると、試料610
との間の引力または斥力によってたわむ。このため、反
射したレーザ光の光路が変化するため、これを光電変換
部606で検出する。
【0055】光電変換部606により検出した信号は、
サーボ機構607に送られる。サーボ機構607は、光
電変換部606で検出した信号に基づいて、試料610
に対する近視野光プローブ1000のアプローチや、表
面の観察の際に、近視野光プローブ1000のたわみが
一定となるように、粗動機構613および微動機構61
2を制御する。コンピュータ608は、サーボ機構60
7の制御信号から表面形状の情報を受け取る。また、光
源601から放出された光は、レンズ602により集光
され、光ファイバ603に至る。光ファイバ603内を
伝搬した光は、偏光が保存されたまま近視野光プローブ
1000のチップ701にレバー702を通して導入さ
れ、微小開口705から試料610に照射される。一
方、プリズム611により反射した試料610の光学的
情報は、レンズ614により集光され、光検出部609
に導入される。光検出部609の信号は、コンピュータ
608のアナログ入力インタフェースを介して取得さ
れ、コンピュータ608により光学的情報として検出さ
れる。なお、チップ701への光入射方法は、光ファイ
バ603を用いずに、光源601から放出された光をレ
ンズによって直接チップ701上へ集光して入射光を導
入する方法でも良い。また、図16では、近視野光プロ
ーブ1000に光を入射し、微小開口705から試料に
近視野光を照射するイルミネーションモードについて説
明したが、試料610の表面に発生した近視野光を微小
開口705によって検出するコレクションモードにおい
ても、近視野光プローブ1000を用いることができ
る。また、イルミネーションモードとコレクションモー
ドを同時に行う観察方法においても、近視野光プローブ
1000を用いることができる。
【0056】さらに、図16では、試料610を透過し
た光を検出する透過モードについて説明したが、試料6
10で反射した光を検出する反射モードにおいても近視
野光プローブ1000を用いることができる。また、近
視野光プローブ1000をバイモルフなどで加振するこ
とによって、レバー702を振動させ、チップ701と
試料610との間に働く斥力や引力によって生じる、レ
バー702の振幅の変化や、レバー702の振動の周波
数変化を一定に保つようにチップ701と試料610と
の距離を制御するダイナミックフォースモードでも近視
野光プローブ1000を用いる事ができる。
【0057】このような構成の走査型プローブ顕微鏡を
用いて試料表面の観察を行うと、実施の形態1で説明し
たものと同様の現象が起きる。すなわち、入射光の偏光
方向と微小開口の一辺が略直交するために、その一辺近
傍に近視野光が強く局在する。これにより、試料表面の
微細な領域と強い相互作用が起き、高解像度で高S/N
での観察が可能となった。微小開口は実施の形態1で説
明したような略三角形、あるいは図10(a),(b)
に示したような形状でも同様の効果が得られる。主要な
点は、微小開口の輪郭のうち、入射光の偏光方向と略直
交する部分が一部分に局在しているという点である。
【0058】図17から図18は、本発明の実施の形態
4の近視野光プローブ1000の製造方法を説明した図
である。図17(a)は、基板802上にチップ701
およびレバー702となる透明体801を堆積した状態
を示している。なお、以下では、図の上部をおもて面、
下部を裏面と呼ぶ。裏面にマスク材803を有する基板
802上に、プラズマCVDやスパッタなどによって、
透明体801を堆積する。透明体801の堆積量は、チ
ップ701の高さとレバー702の厚みの和程度、ある
いは若干厚めである。
【0059】透明体801を堆積した後、図17(b)
に示すように、透明体801上に、チップ用マスク80
4をフォトリソグラフィーをはじめとする方法で形成す
る。チップ用マスク804は、フォトレジストやポリイ
ミドなどの誘電体である。チップ用マスク804を形成
した後、ウエットエッチングやドライエッチングなどの
等方性エッチングによって、図17(c)に示すように
チップ701を形成する。
【0060】チップ701を形成した後、図18(a)
に示すように、透明体801上にレバー用マスク805
を形成する。レバー用マスク805を形成した後、図1
8(b)に示すように、リアクティブイオンエッチング
(RIE)をはじめとする異方性ドライエッチングによ
って、レバー702を形成する。
【0061】レバー702を形成した後、フォトリソグ
ラフィーによって、マスク材803をパターニングす
る。その後、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMA
H)や水酸化カリウム(KOH)による結晶異方性エッ
チングや、異方性ドライエッチングなどによって、図1
8(c)に示すように、レバー702のリリースと基部
703の形成を行う。最後に、遮光膜704をおもて面
に堆積し、遮光膜704の不要な部分を集束イオンビー
ムや観察時にチップ701を試料に押しつけることによ
って取り除き、図18(d)に示すように、微小開口7
05を形成し、近視野光プローブ1000を得ることが
できる。 (実施の形態5)図19は本発明の実施の形態5に係る
近視野光発生素子の微小開口の形状を示す。入射光偏光
222はx方向に平行である。微小開口の輪郭のうち、
入射光偏光222に対して略直交する部分の長さ901
は、開口の縦幅902よりも短い。近視野光分布903
は前述のように、入射光偏光222に対して略直交する
部分に局在する。この実施の形態では微小開口の縦幅9
02よりも近視野光分布903が縦方向に狭く局在して
いる。このような形状の微小開口と入射光偏光の組み合
わせによって、図中左右方向のみならず、縦方向にも近
視野光を局在させることができる。
【0062】この近視野光発生素子を光記録装置のヘッ
ドとして利用すると、線方向の密度のみならずトラック
方向の記録密度も向上させることができる。また、この
近視野光発生素子を近視野光顕微鏡のプローブとして利
用すると、試料表面内のどの方向においても高い分解能
を持つ近視野光顕微鏡を実現できる。 (実施の形態6)図20は本発明の実施の形態6に係る
近視野光発生素子をヘッドとして利用した近視野光記録
装置の構成を説明した図である。実施の形態1で説明し
た図1と類似の構成であり、同一部分には同一符号を付
け、説明を省略する。図1との相違は、散乱光を検出す
る部分に偏光板911が挿入されている点である。近視
野光ヘッド104と記録媒体105との近視野光を介し
た相互作用によって発生した散乱光から、偏光板911
により特定の偏光成分のみを取り出して受光ヘッド10
6において受光される。本発明においては近視野光ヘッ
ド104に対して偏光方向を制御して光を入射させる
が、記録媒体105との相互作用によって偏光が乱され
る。この乱れは記録媒体105表面の微細な光学的物性
の相違であるデータマークに依存するため、これを選択
的に検出することによって高コントラストな信号再生が
可能となる。これにより、より高密度な記録再生が可能
となる。
【0063】このように偏光板を検出側に設けること
は、図示は略すが近視野光発生素子を近視野光顕微鏡の
プローブとして利用した場合にも同様の効果を奏する。
そして、顕微鏡の場合には高分解能化が可能となる。 (実施の形態7)図21は本発明の実施の形態7に係る
近視野光発生素子を、近視野光顕微鏡のプローブに利用
したものを説明した図である。図21(a)は側面図、
(b)は開口の平面図である。図21(a)では、カン
チレバー921がその先端付近にSiO2からなる三角
錐922を持ち、その先端がカンチレバー921に対し
て平行に切断されることによって光学的微小開口が形成
されている。(b)において、入射光は図中左右方向の
直線偏光であり、その偏光方向928に略垂直な辺92
4は、試料表面923からの高さ925が、頂点927
の試料表面923からの高さ926よりも低くなってい
る。前述のように本発明においては、近視野光は入射光
偏光928に略垂直な辺924に局在するが、本実施の
形態においてはこの部分が試料に近接する構成になって
いる。これによって分解能が向上し、信号強度、S/N
比も向上する。 (実施の形態8)図22は本発明の実施の形態8に係る
近視野光発生素子を、近視野光顕微鏡のプローブに利用
したものを説明した図である。本実施の形態の構成は、
実施の形態7とほぼ同じであるが、相違は光学的微小開
口がカンチレバー921に対して90度回転した配置に
なっている点と、入射光の偏光方向928が図中縦方向
になっている点である。偏光方向928に略垂直な辺9
31は、試料表面923に対して傾斜する。この辺93
1の左端932の試料表面923からの高さ925は、
右端933の高さ926よりも低い。前述のように近視
野光は、入射光偏光928に垂直な辺931付近に局在
するが、この近視野光分布のうち、左端932が右端9
33よりも試料表面923に対して、より近接してい
る。近視野光は試料表面923に向けて空間的に指数関
数的に減衰するため、右端933付近の近視野光が試料
表面923と強く相互作用することは無い。左端932
付近の近視野光のみが試料表面923と相互作用する。
従来、光学的開口のサイズによって分解能が決定してい
たが、本発明により、開口のうちの一辺の長さによって
分解能が決定し、さらに本実施の形態においてはその一
辺のうちの一端によって分解能が決定する。このため、
さらなる高分解能化が可能となる。
【0064】実施の形態7,8は同様の構造が、近視野
光記録装置のヘッドにも利用可能である。 図23は本
実施の形態の近視野光ヘッドの製造方法を示す。実施の
形態3において図14で説明した製造方法と類似であ
り、同一部は同一符号を付けた。ステップS401にお
いて、400ミクロン厚のSi基板312の上面にプラ
ズマCVD法によって15ミクロン厚のSiO2層31
1を作製する。ステップS402において、フォトリソ
グラフィによりパターニングした三角形形状マスクを用
いて、等方性エッチングによって三角錐形状314を形
成する。次にステップS1003においては三角錐形状
314にAl膜1001を製膜する。ステップS100
4において、FIBによって三角錐の先端を切断し、開
口206を形成する。このとき、基板に対して平行では
なく斜めに切断することにより、実施の形態7,8で説
明した形状の開口を作製する。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による近視
野光発生素子は、入射光の波長以下の大きさを持つ光学
的微小開口に、入射光を照射することによって、近視野
光を発生させる近視野光発生素子において、微小開口の
輪郭のうち一ヶ所が、入射光の偏光方向と略直交してい
ることを特徴としている。
【0066】これにより、微小開口の輪郭のうち、入射
光の偏光方向と略直交する部分のみが大きな強度の近視
野光を発生させ、高い解像度と高い光効率が両立でき
る、という効果を奏する。
【0067】また、近視野光発生素子において、輪郭が
多角形であり、その一辺が偏光方向と略直交することを
特徴としている。
【0068】これにより、単純な形状のマスクを作製す
るだけで高性能な近視野光ヘッドが安価に製造できる。
さらに、開口輪郭のうち強い近視野光を発生させる部分
が一ヶ所になり、解像度向上が可能となる、という効果
を奏する。
【0069】また、近視野光発生素子において、輪郭が
三角形であり、その一辺が偏光方向と略直交することを
特徴としている。
【0070】これにより、頂点が容易に形成される三角
錐形状をもとに微小開口を作製することができ、高い歩
留まりで安定した近視野光発生素子を作製することがで
きる、という効果を奏する。
【0071】また、近視野光発生素子において、微小開
口が、光を透過する錐状ティップ先端に形成され、微小
開口の周辺部は遮光膜で覆われていることを特徴として
いる。
【0072】これにより、リソグラフィで作製可能な構
造よりもより微細なサイズの微小開口を作製することが
できる、という効果を奏する。
【0073】また、近視野光発生素子において、輪郭の
一辺が、入射光によってプラズモンを励起する材質から
成ることを特徴としている。
【0074】これにより、発生する近視野光が微小開口
の一辺に強く局在するため、高S/Nで、高密度記録に
対応した近視野光発生素子となった、という効果を奏す
る。
【0075】また、材質が、金、銀、銅のいずれかを含
むことを特徴としている。
【0076】これにより、容易な製造プロセスによって
高性能な近視野光発生素子が製造できる、という効果を
奏する。
【0077】また、輪郭のうちの、偏光方向と略直交し
ている一ヶ所の長さが、開口の偏光と垂直方向の幅より
も短いことを特徴としている。
【0078】これにより、偏光方向のみならず、それと
直交する方向にも高い分解能を持つ近視野光発生素子が
実現できる、という効果を奏する。
【0079】また、光ヘッドと、光源と、記録媒体と、
光ヘッドが記録媒体表面を走査する手段と、光源からの
入射光を前記光ヘッドへ導く光入射手段と、光ヘッドが
記録媒体表面と近視野光を介して相互作用した結果発生
した散乱光を検出する光検出手段と、を含む近視野光記
録装置において、光入射手段が入射光の偏光を保持ある
いは制御する手段を含み、光ヘッドが上に述べたいずれ
かに記載の近視野光発生素子であることを特徴とする近
視野光記録装置としている。
【0080】これにより、開口輪郭のうち強い近視野光
を発生させる部分が一ヶ所になり、解像度向上が可能と
なる。また、簡単な方法で安価に高性能な近視野光ヘッ
ドが製造できる。また、データストレージ装置において
高密度記録と高転送速度が両立する、という効果を奏す
る。
【0081】また、光プローブと、光源と、光源からの
入射光を光プローブへ導く光入射手段と、光プローブが
試料表面と近視野光を介して相互作用した結果発生した
散乱光を検出する光検出手段と、を含む近視野光顕微鏡
において、光入射手段が入射光の偏光を保持あるいは制
御する手段を含み、光プローブが上述したいずれかに記
載の近視野光発生素子であることを特徴とする近視野光
顕微鏡としている。
【0082】これにより、微小開口の輪郭のうち、入射
光の偏光方向と略直交する部分のみが大きな強度の近視
野光を発生させ、高い解像度と高い光効率が両立でき
る。顕微鏡の高解像度と高S/N比が実現される。簡単
な方法で安価に高性能な近視野光プローブが製造でき
る、という効果を奏する。
【0083】また、光検出手段が、偏光光学素子を含む
ことを特徴としている。
【0084】これにより、記録媒体あるいは試料表面の
微細な光学的物性の分布を、偏光への乱れという形で検
出することができ、より高密度な記録装置あるいは高分
解能な顕微鏡が実現できる、という効果を奏する。
【0085】また、微小開口輪郭のうちの、入射光の偏
光方向と略直交している一ヶ所が、光プローブにおい
て、輪郭の他の部分よりもより先端側に位置しているこ
とを特徴としている。
【0086】これにより、発生する近視野光を試料表面
に更に近接させることができ、高分解能な顕微鏡が実現
できる、という効果を奏する。
【0087】また、微小開口輪郭のうちの、入射光の偏
光方向と略直交している一ヶ所と、それに対向する部分
とを結ぶ線が、光プローブにおいて、光プローブの先端
方向と略直交することを特徴としている。
【0088】これにより、もともと局在化している近視
野光のうち、さらに一部のみを利用することができ、更
なる高分解能な顕微鏡が実現できる、という効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1の情報記録再生装置の構成を説
明した図である。
【図2】本実施の形態1に係る情報記録再生装置の導波
路と近視野光ヘッドについて説明した図である。
【図3】本実施の形態1に係る情報記録再生装置の光ヘ
ッドのうち、底面の微小開口付近を示した図である。
【図4】本実施の形態1にかかる光ヘッドの断面と底面
を示した図である。
【図5】本実施の形態1にかかる光ヘッドが、記録媒体
表面のデータマークの上方を走査する状態を示した図で
ある。
【図6】(a)は従来の円形微小開口231を、(b)
は本発明による三角形微小開口を、(c)は両者の形状
とサイズの比較を示す図である。
【図7】図6の微小開口の真下20nmにおける電場エ
ネルギー分布を示す図である。
【図8】図7(a),(b)のそれぞれにおいての線分
A−A’上のプロファイルを重ねて表示した図である。
【図9】本実施の形態1に係る情報記録再生装置の光ヘ
ッドの製造方法を示す図である。
【図10】三角形以外の形状の微小開口を示す図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態2に係る情報記録再生装
置の構成図である。
【図12】本発明の実施の形態3に係る情報記録再生装
置に使われる近視野光ヘッドのうち、底面の微小開口付
近を示した図である。
【図13】図12に示した微小開口の平面図である。
【図14】近視野光ヘッドの製造方法を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態4に係る近視野光プロー
ブの概略図である。
【図16】本発明の実施の形態4に関わる近視野光プロ
ーブを搭載した走査型プローブ顕微鏡を示す構成図であ
る。
【図17】本発明の実施の形態4の近視野光プローブ1
000の製造方法を説明した図である。
【図18】本発明の実施の形態4の近視野光プローブ1
000の製造方法を説明した図である。
【図19】本発明の実施の形態5に係る近視野光プロー
ブの微小開口の形状を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態6に係る近視野光発生素
子をヘッドとして利用した近視野光記録装置の構成を説
明した図である。
【図21】本発明の実施の形態7に係る近視野光発生素
子を、近視野光顕微鏡のプローブに利用したものを説明
した図である。
【図22】本発明の実施の形態8に係る近視野光発生素
子を、近視野光顕微鏡のプローブに利用したものを説明
した図である。
【図23】本実施の形態の近視野光ヘッドの製造方法を
示す図である。
【符号の説明】
101 レーザー 102 レンズ 103 光導波路 104 近視野光ヘッド 105 記録媒体 106 受光ヘッド 107 サスペンションアーム 108 フレクシャー 109 サスペンションアーム 110 回路系 111 開口基板 112 記録媒体回転方向 201 コア 202 クラッド 203 ミラー面 204 エアベアリングサーフェス 205 マイクロレンズ 206 微小開口 210 ミラー基板 211 三角錐 221 データマーク 222 偏光方向 231 円形微小開口 232 三角形微小開口 241 円形微小開口の場合のエネルギープロファイル 242 三角形微小開口の場合のエネルギープロファイ
ル 251 偏光に対して垂直な部分 252 偏光に対して垂直な部分 301 平行光 302 ミラー 311 SiO2層 312 Si基板 313 SiO2層 314 三角錐形状 317 Al膜 411 Al遮光膜 412 Ag膜 413 Al膜 601 光源 602 レンズ 603 光ファイバ 604 レーザ発振器 605 ミラー 606 光電変換部 607 サーボ機構 608 コンピュータ 609 光検出部 610 試料 611 プリズム 612 微動機構 613 粗動機構 614 レンズ 701 チップ 702 レバー 703 基部 704 遮光膜 705 微小開口 801 透明体 802 基板 803 マスク材 804 チップ用マスク 805 レバー用マスク 901 入射光偏光222に対して略直交する部分の長
さ 902 開口の縦幅 903 近視野光分布 911 偏光板 921 カンチレバー 922 SiO2からなる三角錐 923 試料表面 924 入射光偏光928に略垂直な辺 925 試料表面923からの高さ 926 試料表面923からの高さ 927 頂点 928 偏光方向 931 偏光方向928に略垂直な辺 932 左端 933 右端 999 入射光 1000 近視野光プローブ 1001 Al膜 20000 走査型プローブ顕微鏡 S301〜S304,S1003,S1004 光ヘッ
ドの製造方法ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 英孝 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 加藤 健二 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 篠原 陽子 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 新輪 隆 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 光岡 靖幸 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 5D119 AA02 AA11 AA22 AA38 AA43 BA01 BB04 BB10 CA06 EC35 FA02 JA34 JA36 JA43 JA45 JA46 JA64 MA05 MA06 NA05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光の波長以下の大きさを持つ光学的
    微小開口を有し、前記微小開口に、前記入射光を照射す
    ることによって、近視野光を発生させる近視野光発生素
    子において、前記微小開口の輪郭のうち一ヶ所が、前記
    入射光の偏光方向と略直交していることを特徴とする近
    視野光発生素子。
  2. 【請求項2】 前記輪郭が多角形であり、その一辺が前
    記偏光方向と略直交することを特徴とする請求項1に記
    載の近視野光発生素子。
  3. 【請求項3】 前記輪郭が三角形であり、その一辺が前
    記偏光方向と略直交することを特徴とする請求項1に記
    載の近視野光発生素子。
  4. 【請求項4】 前記微小開口が、光を透過する錐状ティ
    ップ先端に形成され、前記微小開口の周辺部は遮光膜で
    覆われていることを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の近視野光発生素子。
  5. 【請求項5】 前記輪郭の一辺が、前記入射光によって
    プラズモンを励起する材質から成ることを特徴とする請
    求項1から4のいずれかに記載の近視野光発生素子。
  6. 【請求項6】 前記材質が、金、銀、銅のいずれかを含
    むことを特徴とする請求項5に記載の近視野光発生素
    子。
  7. 【請求項7】 前記輪郭のうちの、前記偏光方向と略直
    交している前記一ヶ所の長さが、前記開口の前記偏光と
    垂直方向の幅よりも短いことを特徴とする請求項1から
    6のいずれかに記載の近視野光発生素子。
  8. 【請求項8】 光ヘッドと、 光源と、 記録媒体と、 前記光ヘッドが前記記録媒体表面を走査する手段と、 前記光源からの入射光を前記光ヘッドへ導く光入射手段
    と、 前記光ヘッドが前記記録媒体表面と近視野光を介して相
    互作用した結果発生した散乱光を検出する光検出手段
    と、を含む近視野光記録装置において、 前記光入射手段が前記入射光の偏光を保持あるいは制御
    する手段を含み、前記光ヘッドが請求項1から7のいず
    れかに記載の近視野光発生素子であることを特徴とする
    近視野光記録装置。
  9. 【請求項9】 光プローブと、 光源と、 前記光源からの入射光を前記光プローブへ導く光入射手
    段と、 前記光プローブが試料表面と近視野光を介して相互作用
    した結果発生した散乱光を検出する光検出手段と、を含
    む近視野光顕微鏡において、 前記光入射手段が前記入射光の偏光を保持あるいは制御
    する手段を含み、前記光プローブが請求項1から7のい
    ずれかに記載の近視野光発生素子であることを特徴とす
    る近視野光顕微鏡。
  10. 【請求項10】 前記光検出手段が、偏光光学素子を含
    むことを特徴とする請求項8に記載の近視野光記録装
    置。
  11. 【請求項11】 前記光検出手段が、偏光光学素子を含
    むことを特徴とする請求項9に記載の近視野光顕微鏡。
  12. 【請求項12】 前記微小開口輪郭のうちの、前記入射
    光の偏光方向と略直交している一ヶ所が、前記光プロー
    ブにおいて、前記輪郭の他の部分よりもより先端側に位
    置していることを特徴とする請求項9あるいは11に記
    載の近視野光顕微鏡。
  13. 【請求項13】 前記微小開口輪郭のうちの、前記入射
    光の偏光方向と略直交している一ヶ所と、それに対向す
    る部分とを結ぶ線が、前記光プローブにおいて、前記光
    プローブの先端方向と略直交することを特徴とする請求
    項9あるいは11に記載の近視野光顕微鏡。
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