JP2003099968A - 光ヘッド - Google Patents

光ヘッド

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JP2003099968A JP2001296287A JP2001296287A JP2003099968A JP 2003099968 A JP2003099968 A JP 2003099968A JP 2001296287 A JP2001296287 A JP 2001296287A JP 2001296287 A JP2001296287 A JP 2001296287A JP 2003099968 A JP2003099968 A JP 2003099968A
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英孝 前田
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Susumu Ichihara
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高速移動が可能で、強度の大きな近接場光を
安定に照射でき、組立時の取り扱いが容易な光ヘッドを
得ることである。 【解決手段】 負荷加重を与えるサスペンションアーム
に取り付けられる固定部11と、固定部11に取り付け
られ、固定部11に対する姿勢を変化し得るフレクシャ
ー1と、フレクシャー1に取り付けられ、記録媒体との
相対運動により浮上力を得、負荷加重と浮上力との均衡
により記録媒体との間に隙間をつくるスライダー4と、
記録媒体と対向するように形成された光学的な開口3
と、開口3へ光を導入する光導入部6からなり、光導入
部6が固定部11に形成され、フレクシャー1が固定部
11の記録媒体に面する側の極表層に形成されているこ
とを特徴とする光ヘッド1000とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を利用して記録
媒体表面の微小領域との相互作用を検出することによ
り、高密度な情報記録および再生を行う記録装置、特に
入力光の波長以下の微小領域での構造情報あるいは光学
情報を観察し、高密度な情報記録および再生に利用する
近視野光利用情報記録装置のための光ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクなど光を利用した高密
度な情報記録および再生を行う装置の開発が盛んに進め
られている。情報の高密度化のためには紫外線を用いる
など波長を短くすることが必要だが、これには限界があ
るため油浸あるいは固浸対物レンズ(以下、SIL)を使
うなどの方法がある。実質的な波長を短くする別の方法
として波数の一成分を虚数にする近視野光利用が挙げら
れる。近視野光を利用した高分解能プローブは、近視野
光顕微鏡や近視野光ヘッドに使われている。プローブの
先端から近視野光を発生させて、顕微鏡試料あるいは記
録媒体と近視野光の相互作用の結果発生する伝播光を検
出することで、光の回折限界を超える空間分解能が得ら
れる。入射伝播光と、試料あるいは記録媒体との相互作
用の結果発生した近視野光をプローブによって検出する
方法もある。近視野顕微鏡はこの原理によって従来の光
学顕微鏡の回折限界を超える分解能を達成している。ま
たこのような近視野光プローブを近視野光ヘッドに利用
した場合には、従来の光ディスクを超えるデータ記録密
度が可能となる。
【0003】近視野光ヘッドを用いたデータストレージ
装置においては、基本的構成は従来型の磁気ディスク装
置と同じで、磁気ヘッドの代わりに近視野光ヘッドを用
いる。このとき近視野光ヘッドはフレクシャー構造によ
って、動作中に記録媒体表面に対して常に一定の姿勢を
保つことができる。サスペンションアームの長さ方向を
z軸とし、z軸に垂直で記録媒体に平行な方向をx軸、
垂直方向をy軸とすると、典型的なフレクシャー構造は
z軸方向においてのみサスペンションアームと接続され
た枠状構造の内側に、光ヘッドが、x軸方向においての
み前記枠状構造に接続されている。この構造により、前
記枠状構造はz軸に対して回転自由度をもち、光ヘッド
は前記枠状構造に対してx軸を回転軸とする自由度を持
つ。すなわち光ヘッドはサスペンションアームに対して
z軸とx軸を軸とする回転自由度を持つ。
【0004】このような光ヘッドの例を図7に示す。図
7(a)にしめす光ヘッドアセンブリ7001は、サス
ペンションアーム701にフレクシャー構造702が取り付け
られ、フレクシャー構造702には、光ヘッド703が取り付
けられている。光ヘッド703は、反射基板706、レ
ンズ707、スライダー705、チップ710、および
チップ710の先端に形成された開口709からなる。
光ヘッドアセンブリ7001では、開口709に光を導
入するために、反射基板706に光ファイバーや光導波
路などの光伝搬体704が接続される。光伝搬対704
から出射された光999は、反射基板706、レンズ7
07を経て開口709へ導入される。この構造によれ
ば、光999の光軸が固定されるため、開口709から
記録媒体に安定した強度の近接場光を照射することがで
きる。
【0005】また、図7(b)に示すような光ヘッドア
センブリ7002が知られている。光ヘッドアセンブリ
7002の構成要素は、図7(a)に示した光ヘッドア
センブリ7001と同じであり、反射基板706、レン
ズ707をサスペンションアーム701に取り付けると
ともに、サスペンションアームにフレクシャー構造70
2を取り付け、フレクシャー構造702に光ヘッド70
3を取り付けた構造となっている。
【0006】また、特開2000-215494に開示
されているように導波路をスライダーとして用い、記録
媒体と接する面に開口をもうけた光ピックアップが知ら
れている。
【0007】姿勢を高速に変化させている光ヘッドに光
を入射する必要は近視野光を利用した記録装置に限ら
ず、光ディスクなどの他の光記録装置においても起こる
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7
(a)に示した構造によって光を開口に入射させると、
導波路などのなんらかの構造体が光ヘッドに接続してい
ることが光ヘッドの自由な運動を妨げ、光ヘッドの姿勢
維持が困難となり、記録媒体表面と開口の距離を一定に
保つことができない。
【0009】また、図7(b)に示した構造によれば、
光ヘッド703の運動を妨げるような構造ではないが、
回転軸を有するフレクシャー構造702から開口709
までの距離L1が長いため、光ヘッド703の運動によ
って、光999の光軸から開口709の位置がずれる。
従って、開口709から記録媒体に照射される近接場光
の強度が不安定である問題があった。この問題を解決す
るために、光ヘッド703を薄片化してL1を短くする
ことが容易に考えられる。しかし、光ヘッド703とフ
レクシャー構造702との組立を容易に行うためにはあ
る程度の厚さ(数100μm程度)が必要である。ま
た、一般的なレンズ707の焦点距離L2は、数10μ
m以上であり、開口709の位置で焦点となるように光
ヘッド703を薄片化するには限界がある。仮に光ヘッ
ド703が薄片化できたとしても、L2が非常に小さく
なるためレンズ707にSILを用いる必要があり、各
光学素子の位置決めに高い精度が要求されるため、組立
コストが高くなる問題があった。
【0010】また、回転機能を有するフレクシャー構造
に重い光ヘッドが取り付けられているため、記録媒体の
凹凸に対して姿勢を維持するための追従性が良くないた
め、高速に光ヘッドを移動することが困難であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題に
鑑みてなされたものであり、負荷加重を与えるサスペン
ションアームに取り付けられる固定部分と、前記固定部
分に取り付けられ、前記固定部分に対する姿勢を変化し
得るフレクシャー構造と、前記フレクシャー構造に取り
付けられ、記録媒体との相対運動により浮上力を得、前
記負荷加重と前記浮上力との均衡により前記記録媒体と
の間に隙間をつくるスライダーと、前記記録媒体と対向
するように形成された光学的な開口と、前記開口へ光を
導入する光入射部からなり、前記光入射部が前記固定部
に形成され、前記フレクシャー構造が前記固定部分の前
記記録媒体に面する側の極表層に形成されていることを
特徴とする光ヘッドとした。
【0012】また、前記フレクシャー構造が前記固定部
分の表面から20μm以内に構成されていることを特徴
とする光ヘッドとした。
【0013】また、前記開口へ導入される入射光の光軸
と前記フレクシャー構造の少なくとも一つの回転軸とが
交わることを特徴とする光ヘッドとした。
【0014】また、前記開口が、錐状のチップの先端に
形成されていることを特徴とする光ヘッドとした。
【0015】また、前記チップおよび前記開口が前記固
定部分に固定されていることを特徴とする光ヘッドとし
た。
【0016】また、前記チップおよび前記開口が前記フ
レクシャーとともに可動なことを特徴とする光ヘッドと
した。
【0017】また、前記開口へ光を導入するための光学
的空間が前記フレクシャーに形成されていることを特徴
とする光ヘッドとした。また、前記フレクシャー構造が
2つ以上形成されていることを特徴とする光ヘッドとし
た。
【0018】また、前記光入射部から前記開口までのす
べての光学系が固定されていることを特徴とする光ヘッ
ドとした。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ヘッドについ
て、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る光ヘッドの概略図である。図1(a)は、光
ヘッド1000のスライダー4が形成された面からみた上面
図である。図1(b)は、同図(a)中a-a’で示す位置での
断面図である。図1(c)は、同図(a)中c-c’で示す位
置での断面図である。図1(d)は、同図(a)中b-b’
で示す位置での断面図である。
【0021】本発明の光ヘッド1000は、基部5、基
部5の上に形成されたエッチングストップ層8、エッチ
ングストップ層の上に形成された支持層7、支持層7の
上に形成されたフレクシャー1、フレクシャー1の上に
形成された錐状のチップ2およびスライダー4、チップ
2の先端に形成された開口3、基部5に形成された光導
入部6と、開口3以外の少なくともチップ2を覆うよう
に形成された遮光膜(図示していない)からなる。図1
(b)および同図(c)に示すように、フレクシャー1
は、軸10を介して外周部12と接続し、フレクシャー
1の外周部12は、軸9および固定部11を介して支持
層7に固定される。したがって、フレクシャー1は、軸
9、軸10を中心とした回転運動が可能である。また、
軸9および軸10の回転軸は、それぞれ、開口3のほぼ
中心をとおりフレクシャーに対して垂直な線と交わる。
図1(b)に示すように、光ヘッド1000は、光導入
部6を通して入射光999を開口3へ導入することによ
って、開口3から近接場光を照射することができる。
【0022】チップ2およびスライダー4は、シリコン
や二酸化ケイ素などの誘電体からなる。また、基部5
は、シリコンや二酸化ケイ素などの誘電体からなる。な
お、フレクシャー1、軸9、軸10、固定部11、外周
部12は、シリコン、二酸化ケイ素、窒化ケイ素などの
誘電体からなる。また、図示していない遮光膜は、アル
ミニウムや金などの金属からなる。
【0023】光ヘッド1000の長さL、幅Wは、それぞ
れ3mm以下である。また、基部5の厚さT1は、数100
μm以上であり、支持層7およびエッチングストップ層
8の厚さは、数10μm以下である。また、フレクシャ
ー1、軸9、軸10、固定部11、外周部12の厚さ
は、数μm以下である。軸9および軸10の長さおよび
幅は、それぞれ、数μmから1000μm、数μmから
数100μmである。また、チップ2の高さH1は、1
0数μmである。また、チップ2の高さH1とスライダ
ー4の高さH2の高さの差は、100nm以下である。
【0024】図2は、光ヘッド1000を用いた光ヘッ
ドアセンブリ1001を説明する図である。光ヘッド1
000は、説明を簡単にするため、一部の構成要素を省
略している。光ヘッドアセンブリ1001は、サスペン
ションアーム23に固定された光ヘッド1000、ミラ
ー21、レンズ26、およびミラー21に固定された光
伝搬体22、記録媒体27、図示しない光源、記録媒体
を回転させるための回転駆動部、受光光学系および信号
処理部からなる。光源から照射された入射光999は、
光伝搬体22によってミラー21へ導かれる。ミラー2
1によって偏向された入射光999はレンズ26に導入
される。レンズ26によって集光された入射光999
は、チップ2を通り、チップ先端に形成された開口3へ
導入され、開口3からは、近接場光が照射される。開口
3から照射される近接場光は、記録媒体27との相互作
用によって、記録媒体27の近接場が照射された領域の
光学情報を反映した伝搬光に変換され、受光光学系へと
導かれる。受光光学系によって得られた信号は、信号処
理部によって処理され、記録媒体に記録された情報を再
生する。光ヘッド1000は、記録媒体が回転すること
によって生じる空気流とスライダー4との相互作用によ
って生じる浮力とサスペンションアームの押し付け力と
のつりあいによって、記録媒体上を100nm以下の高
さで浮上する。また、フレクシャー1は、軸9および軸
10を中心とした回転運動が可能であり、記録媒体のう
ねりに対して浮上量が一定になるように追従することが
可能である。なお、上記では、記録媒体に記録された情
報を再生する手順を説明したが、入射光999の強度を
大きくすることによって、記録媒体上へ情報を書き込む
こともできる。
【0025】図3は、光ヘッド1000の作製方法を説
明した図である。光ヘッド1000の作製方法は、ま
ず、図3(a)に示すように、基板105上にエッチング
ストップ層108を形成し、エッチングストップ層10
8上に支持層107を形成し、支持層107上にフレク
シャー層101を形成する。基板105、エッチングス
トップ層108、支持層107、フレクシャー層101
のそれぞれの厚さは、200μm以上、数μm、数μ
m、数μmである。また、基板105、エッチングスト
ップ層108、支持層107、フレクシャー層101
は、シリコン、二酸化ケイ素、窒化ケイ素などの誘電体
からなる。
【0026】次に、図3(b)に示すように、透明体1
02を形成する。透明体102は、二酸化ケイ素、シリ
コン、窒化ケイ素などの誘電体からなる。透明体102
の厚さは、数μm以上である。
【0027】次に、図3(c)に示すように、透明体1
02の上に、フォトレジスト103を形成し、透明体1
02に100〜200nmの段差を形成する。
【0028】次に、図3(d)に示すように、チップ用
マスク112およびスライダー用マスク111をフォト
リソグラフィ工程によって形成し、透明体102を等方
性エッチングによってエッチングし、チップ2を形成す
るとともに、スライダー原型115を形成する。
【0029】次に、図3(e)に示すように、マスク1
13をフォトリソグラフィ工程によってマスク113を
形成し、異方性ドライエッチングによって、スライダー
116を形成する。
【0030】次に、図3(f)に示すように、マスク1
14を形成して、所望の形状のフレクシャー1、軸9、
軸10、外周部12、固定部11を形成する。さらに、
図3(g)に示すように、支持層107および基板10
5の一部をウエットエッチングによって除去することに
よって、フレクシャーをリリースし、かつ、光導入部6
を形成する。この後、少なくともチップ2を覆うように
遮光膜を形成し、チップ2の先端の遮光膜を除去して開
口3を形成する。なお、遮光膜が薄い場合は、物理的に
開口3を形成しなくても良い。
【0031】以上説明したように、本発明の実施の形態
1に係る光ヘッド1000は、フレクシャー1の回転中
心から開口3までの距離をほぼチップ2の高さ程度に小
さくすることができるため、フレクシャー1が回転する
ことによって生じる入射光999と開口3との光軸ずれ
を小さくすることができる。したがって、開口3へ効率
よく入射光999を導入することができ、開口3から照
射される近接場光の強度を大きくできる。また、開口3
から照射される近接場光の強度むらを小さく抑えること
ができる。また、基部5の厚さを適切に選定することに
よって、レンズ26の焦点距離に開口3を位置させるこ
とが可能であるため、開口3から照射される近接場光の
強度を大きくすることができる。また、一般的なレンズ
26を用いることによって組立精度を緩和することがで
きるため、光ヘッドアセンブリ1001の組立が容易に
なり、光ヘッドアセンブリ1001の組立時の歩留まり
が向上する。したがって、光ヘッド1000によって、
光ヘッドアセンブリ1001および光記録再生装置を安
価に提供することができる。
【0032】また、光ヘッド1000は、基部5が数1
00μm以上であるため、取り扱いが容易である。した
がって、光ヘッドアセンブリ1001の組立が容易に行
える。また、光ヘッド1000は、スライダー4とフレ
クシャー1とを一体に形成しているため、光ヘッドアセ
ンブリ1001を組み立てる工程を簡略化することがで
きる。したがって、安価に光ヘッドアセンブリ1001
を提供することができる。
【0033】また、光ヘッド1000は、フレクシャー
1を含む可動部分が小型である。また、フレクシャー1
を含む可動部分の重量は、従来の光ヘッドの10分の1
と軽量である。したがって、記録媒体に対する追従性が
向上し、光ヘッド1000を用いた情報記録再生装置
は、高速に情報を記録再生することができる。
【0034】また、光ヘッド1000は、半導体プロセ
スを応用したバッチプロセスによって作製することがで
きるため、性能が均一な光ヘッド1000を安価に提供
することができる。
【0035】(実施の形態2)図4は、本発明の第2の
実施例に係る光ヘッド2000を説明する図であり、図
4(a)は、光ヘッド2000のスライダー4が形成された
面からみた上面図である。図4(b)は、同図(a)中b-
b’で示す位置での断面図である。図4(c)は、同図
(a)中c-c’で示す位置での断面図である。本発明の第1
の実施例の光ヘッド1000と重複する部分は、同一記
号を用い説明を省略する。
【0036】光ヘッド2000は、光ヘッド1000の
構成に加え、チップ2の底面にチップ固定層31と光接
続部32を有している。光接続部32は、光導入部6上
に固定されている。したがって、チップ2および開口3
は、光接続部32およびチップ固定層31を介して基部
5に固定されている。光接続部31は、フレクシャー1
と同じ材料を用いて作製される。また、光接続部32
は、固定層7と同一の材料を用いて作製され、入射光9
99を少なくとも透過するような材料を用いる。
【0037】光ヘッド2000は、図2の光ヘッド10
00の代わりに用いることができる。光ヘッド2000
は、チップ2が固定され、かつ、フレクシャー1が光ヘ
ッド1000と同様に回転運動が可能であり、記録媒体
のうねりに追従した一定間隔の浮上量を維持することが
できるとともに、チップ2が固定されているため、開口
3へ導かれる入射光999の光軸が常に一定である。
【0038】光ヘッド2000の製造方法は、光ヘッド
1000の製造方法とほぼ同じである。
【0039】以上説明したように、光ヘッド2000
は、本発明の第1の実施例で説明した効果に加え、フレ
クシャー1の動きに関わらず、一定の強度を有する近接
場光を開口3から照射することができる。また、フレク
シャー1にチップ2がないことから、フレクシャー1の
重量が軽減されるため、フレクシャー1の記録媒体のう
ねりなどへの追従性が向上する。
【0040】(実施の形態3)図5は、本発明の第3の
実施例に係る光ヘッド3000を説明する図である。
【0041】本発明の第1の実施例の光ヘッド1000
および本発明の第2の実施例の光ヘッド2000と重複
する部分は、同一記号を用い説明を省略する。
【0042】光ヘッド3000は、光ヘッド2000の
構成に加え、チップ固定層31に光通過部33を有して
いる。光通過部33は、空洞でもよいし、チップ2と同
一の材質でもよく、少なくとも入射光999を透過する
材料を用いる。光ヘッド3000は、図2の光ヘッド1
000の代わりに用いることができる。
【0043】光ヘッド3000は、実施の形態2で説明
した効果に加え、光通過部33を設けたことによって、
フレクシャー1を構成する材料に入射光999を透過し
ない材料を用いることができる。
【0044】(実施の形態4)図6は、本発明の第4の
実施例に係る光ヘッド4000を説明する図であり、本
発明の第1の実施例の光ヘッド1000と重複する部分
は同一記号を用い、説明を省略する。光ヘッド4000
は、スライダー4それぞれにフレクシャー部61を有す
る構成となっている。フレクシャー部61は、実施の形
態1で説明したフレクシャー1、軸9、軸10、外周部
12からなり、材質もそれぞれの構成要素と同じものを
用いる。また、チップ2は、固定部11に固定されてい
る。
【0045】光ヘッド4000は、図2の光ヘッド10
00の代わりに用いることができる。
【0046】本発明の光ヘッド4000は、実施の形態
1から実施の形態3で説明した効果に加え、各スライダ
ー4に個別のフレクシャー部61を設けることによっ
て、各フレクシャー部61の可動部にかかる重量を軽減
することができるため、記録媒体のうねりなどに対する
追従性をさらに向上させることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の実
施例の光ヘッドによれば、フレクシャーの回転中心から
開口までの距離をほぼチップの高さ程度に小さくするこ
とができるため、フレクシャーが回転することによって
生じる入射光と開口との光軸ずれを小さくすることがで
きる。したがって、開口へ効率よく入射光を導入するこ
とができ、開口から照射される近接場光の強度を大きく
できる。また、開口から照射される近接場光の強度むら
を小さく抑えることができる。また、基部の厚さを適切
に選定することによって、レンズの焦点距離に開口を位
置させることが可能であるため、開口から照射される近
接場光の強度を大きくすることができる。
【0048】また、一般的なレンズを用いることによっ
て組立精度を緩和することができるため、光ヘッドアセ
ンブリの組立が容易になり、光ヘッドアセンブリの組立
時の歩留まりが向上する。したがって、光ヘッドによっ
て、光ヘッドアセンブリおよび光記録再生装置を安価に
提供することができる。また、光ヘッドは、基部が数1
00μm以上であるため、取り扱いが容易である。した
がって、光ヘッドアセンブリの組立が容易に行える。ま
た、光ヘッドは、スライダーとフレクシャーとを一体に
形成しているため、光ヘッドアセンブリを組み立てる工
程を簡略化することができる。したがって、安価に光ヘ
ッドアセンブリを提供することができる。
【0049】また、光ヘッドは、フレクシャーを含む可
動部分が小型である。また、フレクシャーを含む可動部
分の重量は、従来の光ヘッドのほぼ10分の1と軽量で
ある。したがって、記録媒体に対する追従性が向上し、
光ヘッドを用いた情報記録再生装置は、高速に情報を記
録再生することができる。
【0050】また、光ヘッドは、半導体プロセスを応用
したバッチプロセスによって作製することができるた
め、性能が均一な光ヘッドを安価に提供することができ
る。
【0051】また、本発明の第2の実施例の光ヘッドに
よれば、本発明の第1の実施例で説明した効果に加え、
フレクシャーの動きに関わらず、一定の強度を有する近
接場光を開口から照射することができる。また、フレク
シャーにチップがないことから、フレクシャーの重量が
軽減されるため、フレクシャーの記録媒体のうねりなど
への追従性が向上する。
【0052】また、本発明の第3の実施例の光ヘッドに
よれば、実施の形態1および2で説明した効果に加え、
光通過部を設けたことによって、フレクシャーを構成す
る材料に入射光を透過しない材料を用いることができ
る。
【0053】また、本発明の第4の実施例の光ヘッドに
よれば、実施の形態1から実施の形態3で説明した効果
に加え、各スライダーに個別のフレクシャー部を設ける
ことによって、各フレクシャー部の可動部にかかる重量
を軽減することができるため、記録媒体のうねりなどに
対する追従性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ヘッド1000を説明する図であ
る。
【図2】本発明の光ヘッド1000を用いた光ヘッドア
センブリ1001を説明する図である。
【図3】本発明の光ヘッド1000の製造方法を説明す
る図である。
【図4】本発明の光ヘッド2000を説明する図であ
る。
【図5】本発明の光ヘッド3000を説明する図であ
る。
【図6】本発明の光ヘッド4000を説明する図であ
る。
【図7】従来の光ヘッドを説明する図である。
【符号の説明】
1 フレクシャー 2 チップ 3 開口 4 スライダー 5 基部 6 光導入部 7 支持層 8 エッチングストップ層 9 軸 10 軸 11 固定部 12 外周部 999 入射光 1000,2000,3000,4000 光ヘッド 1001 光ヘッドアセンブリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大海 学 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 笠間 宣行 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 加藤 健二 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 前田 英孝 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 篠原 陽子 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 市原 進 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 5D119 AA08 AA22 AA38 AA43 BA01 CA06 FA16 JA34 MA01 MA04 5D789 AA08 AA22 AA38 AA43 BA01 CA06 CA21 CA22 CA23 FA16 JA34 MA01 MA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷加重を与えるサスペンションアーム
    に取り付けられる固定部分と、 前記固定部分に取り付けられ、前記固定部分に対する姿
    勢を変化し得るフレクシャー構造と、 前記フレクシャー構造に取り付けられ、記録媒体との相
    対運動により浮上力を得、前記負荷加重と前記浮上力と
    の均衡により前記記録媒体との間に隙間をつくるスライ
    ダーと、 前記記録媒体と対向するように形成された光学的な開口
    と、前記開口へ光を導入する光入射部からなり、 前記光入射部が前記固定部分に形成され、前記フレクシ
    ャー構造が前記固定部分の前記記録媒体に面する側の極
    表層に形成されていることを特徴とする光ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記フレクシャー構造が前記固定部分の
    表面から20μm以内に構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の光ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記開口へ導入される入射光の光軸と前
    記フレクシャー構造の少なくとも一つの回転軸とが交わ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 前記開口が、錐状のチップの先端に形成
    されていることを特徴とする請求項1から請求光3のい
    ずれか一つに記載の光ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記チップおよび前記開口が前記固定部
    分に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の
    光ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記チップおよび前記開口が前記フレク
    シャーとともに可動なことを特徴とする請求項4に記載
    の光ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記開口へ光を導入するための光学的空
    間が前記フレクシャーに形成されていることを特徴とす
    る請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の光ヘッ
    ド。
  8. 【請求項8】 前記フレクシャー構造が2つ以上形成さ
    れていることを特徴とする請求項1から請求項7のいず
    れか一つに記載の光ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記光入射部から前記開口までのすべて
    の光学系が固定されていることを特徴とする請求項1に
    記載の光ヘッド。
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