JP2003004298A - 給湯機及びその運転方法 - Google Patents

給湯機及びその運転方法

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JP2003004298A JP2001191166A JP2001191166A JP2003004298A JP 2003004298 A JP2003004298 A JP 2003004298A JP 2001191166 A JP2001191166 A JP 2001191166A JP 2001191166 A JP2001191166 A JP 2001191166A JP 2003004298 A JP2003004298 A JP 2003004298A
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Koji Mihara
廣司 三原
Hiroshi Ishihara
博 石原
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英二 小宮
Takashi Sasaki
隆 佐々木
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】給湯のための制御を簡単にすると共に、太陽熱
温水器の温水を有効に活用することができる給湯機及び
その運転方法を提供する。 【解決手段】混合水の入口側温度が常にバーナ17の最
低燃焼号数に達するようにソーラ水と一般給水とを混合
するために、リモコン設定温度と流量センサ35にて検
出された混合水の流量とに基づいて、混合水の補正入口
側温度を演算するようにした。この補正入口側温度と入
口側温度センサ34にて検出された実際の混合水の入口
側温度との比較結果に基づいて混合弁13の混合割合を
調節するようにした。常に混合水の入口側温度を強制的
に最低燃焼号数まで下げてから燃焼加熱するようにし
た。このため、お湯の出口側温度は常にバーナ17の燃
焼量により管理され、お湯の出口側温度が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーナ等の主熱源
に加えて太陽熱温水器等の補助的な熱源を備えた給湯機
及びその運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の給湯機としては次のような構成
が知られている。即ち、給湯機は太陽熱温水器より供給
されるソーラ水と一般給水とを混合する混合弁と、同混
合弁で混合された混合水の温度を検出する温度検出器
と、混合水を加熱するバーナを有した熱交換器とを備え
ている。また、給湯機はバーナの運転・停止及び給湯設
定温度等を指示する操作部と、温度検出器にて検出され
た混合水の温度に基づいて前記混合弁(の開度)を制御
する制御手段とを備えている。太陽熱温水器本体と給湯
機との間は、比較的長い屋外配管により接続されてい
る。そして、給湯機の使用初期段階において、非使用時
に前記配管内に滞留しているソーラ水の排出を待って、
その後に流入する太陽熱温水器本体内のソーラ水の温度
状況に基づいて、前記制御手段は、主熱源であるバーナ
の点火の必要性を判断する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
給湯機には次のような問題があった。即ち、給湯器利用
に際して、利用者により温水温度が設定された後、蛇口
が開放されると、屋外配管内に滞留していたソーラ水
は、給湯機の稼働のために常に無駄に排出されていた。
そして、この滞留水と太陽熱温水器本体内とのソーラ水
区分を考慮した混合時点での温水温度を判断する必要が
あるため、給湯のための制御が複雑になるという問題が
あった。また、利用者には、蛇口開放時において、即、
設定温度の温水が得られることが望まれている。
【0004】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、給湯のための制御を簡
単にすると共に、太陽熱温水器の温水を有効に活用する
ことができる給湯機及びその運転方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、太陽熱温水器からのソーラ水と水道からの一般給水
とを混合弁により混合し、この混合水をバーナを備えた
熱交換器の入口側に供給し、リモコンにて予め設定され
た設定温度のお湯を出口側へ供給するようにした給湯機
であって、給湯の開始に伴い前記バーナを燃焼させると
共に、前記混合水の熱交換器への入口側温度が常にバー
ナの最低燃焼号数に達するようにソーラ水と一般給水と
を混合するために、前記設定温度と混合弁の出口側に設
けた流量センサにて検出された混合水の流量とに基づい
て、混合水の補正入口側温度を演算し、この補正入口側
温度と混合弁の出口側に設けた入口側温度センサにて検
出された実際の混合水の入口側温度との比較結果に基づ
いて混合弁の混合割合を調節する制御手段を設けたこと
をその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記制御手段は、熱交換器の出口側に
設けた出口側温度センサにて検出された混合水の出口側
温度に基づいて、この混合水の出口側温度を設定温度に
さらに近づけるために、バーナの燃焼量を調節すること
をその要旨とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、太陽熱温水器か
らのソーラ水と水道からの一般給水とを混合弁により混
合し、この混合水をバーナを備えた熱交換器に入口側か
ら供給し、リモコンにて予め設定された設定温度のお湯
を出口側へ供給するようにした給湯機の運転方法であっ
て、給湯が開始されると、混合弁の開度が一般給水側全
開とされた初期状態でバーナの燃焼が開始され、この
後、混合弁のソーラ水側への開度を徐々に大きくするこ
とでバーナの燃焼号数を減らしていき、ほぼ最低燃焼号
数に達した時点での混合弁の開度を保持するようにした
ことをその要旨とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記バーナの最低燃焼号数は、実際の
最低燃焼号数よりも余裕をもって設定されており、この
最低燃焼号数は一定の範囲内で任意に調節可能としたこ
とをその要旨とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項3又は請
求項4に記載の発明において、前記混合弁の出口側に設
けた入口側温度センサにて検出された混合水の入口側温
度に基づいて、混合弁の混合割合とバーナの燃焼号数と
を設定すると共に、熱交換器の出口側に設けた出口側温
度センサにて検出された混合水の出口側温度に基づい
て、さらにバーナの燃焼号数を調節するようにしたこと
をその要旨とする。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項3〜請求
項5のうちいずれか一項に記載の発明において、給湯が
終了されたとき、前記混合弁は給湯終了時における混合
割合のまま開度を保持し、再び給湯が開始されたときに
は、前回の給湯終了時における混合割合にてソーラ水と
一般給水とが混合されるようにしたことをその要旨とす
る。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項3〜請求
項6のうちいずれか一項に記載の発明において、給湯終
了後、予め設定されたリセット時間以上経過しても次の
給湯が開始されないときには、混合弁の開度を給湯終了
時における混合割合から一般給水側全開へ切り換え、同
混合弁を初期状態とするようにしたことをその要旨とす
る。 (作用)請求項1に記載の発明では、給湯の開始時点で
バーナの燃焼状態が常に維持される。また、混合水の熱
交換器への入口側温度が常にバーナの最低燃焼号数に達
するようにソーラ水と一般給水とを混合するために、前
記設定温度と混合水の流量とに基づいて混合水の補正入
口側温度が演算される。そして、この補正入口側温度と
実際の混合水の入口側温度との比較結果に基づいて混合
弁の混合割合が調節される。即ち、バーナを最低燃焼号
数で燃焼させると丁度設定温度になるように混合水の温
度が調節される。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明の作用に加えて、混合水の出口側温度に基づい
て、この混合水の出口側温度を設定温度にさらに近づけ
るために、バーナの燃焼量が調節される。
【0013】請求項3に記載の発明では、給湯が開始さ
れると、混合弁の開度が一般給水側全開とされた初期状
態でバーナの燃焼が開始される。この後、混合弁のソー
ラ水側への開度を徐々に大きくすることでバーナの燃焼
号数が減らされ、ほぼ最低燃焼号数に達した時点での混
合弁の開度が保持される。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明の作用に加えて、前記バーナの最低燃焼号数
は、実際の最低燃焼号数よりも余裕をもって設定され
る。この最低燃焼号数は一定の範囲内で任意に調節可能
とされる。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項3又は
請求項4に記載の発明の作用に加えて、混合水の入口側
温度に基づいて、混合弁の混合割合とバーナの燃焼号数
とが設定される。そして、混合水の出口側温度に基づい
て、さらにバーナの燃焼号数が調節される。
【0016】請求項6に記載の発明では、請求項3〜請
求項5のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、給湯が終了されたとき、前記混合弁は給湯終了時に
おける混合割合のまま開度を保持し、再び給湯が開始さ
れたときには、前回の給湯終了時における混合割合にて
ソーラ水と一般給水とが混合される。このため、給湯終
了後、混合弁の開度が初期状態(一般給水側全開)に戻
される場合と異なり、再び給湯が開始されたときの立ち
上がりが早くなる。
【0017】請求項7に記載の発明では、請求項3〜請
求項6のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、給湯終了後、予め設定されたリセット時間以上経過
しても次の給湯が開始されないときには、混合弁の開度
を給湯終了時における混合割合から一般給水側全開へ切
り換え、同混合弁は初期状態とされる。
【0018】尚、本明細書において、号数とは「1リッ
トルの水を1分間で25℃上昇させる熱量」をいう。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態;給湯専用タイ
プ)以下、本発明を給湯専用タイプの給湯機に具体化し
た一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0020】図1に示すように、給湯機11の本体ケー
ス12内には、混合弁13及び給湯用熱交換器14が配
設されている。給湯用熱交換器14の熱交換器ケース1
5内には給湯用伝熱管16及びバーナ17が配設されて
いる。給湯用伝熱管16の両端部はそれぞれ熱交換器ケ
ース15の側壁を貫通して外部に導出されている。給湯
用伝熱管16上には温水過熱防止センサが設けられてい
る。
【0021】本体ケース12の外壁には、太陽熱温水器
(図示略)に接続されたソーラ管接続口21、水道(図
示略)に接続された給水管接続口22、給湯栓(図示
略)に接続された給湯管接続口23、及びバーナ17の
燃料供給源(図示略)にオイルストレーナ24を介して
接続された給油口25が設けられている。
【0022】(配管接続)本体ケース12内において、
ソーラ管接続口21及び給水管接続口22はそれぞれ接
続管31,32を介して混合弁13の2つのポートに接
続されている。混合弁13の残りの1つのポートは前記
給湯用伝熱管16の一端部(入口側)に接続管33を介
して接続されている。この接続管33上には混合弁13
にて混合された混合水の温度を検出する給水サーミスタ
34及び同じく混合水の流量を検出する流量センサ35
が設けられている。混合弁13は前記太陽熱温水器から
のソーラ水と水道からの一般給水とを所定の混合割合に
て混合する。この混合割合は混合弁13の開度をソーラ
水側全開と一般給水側全開との間において切り換えるこ
とにより調節可能となっている。
【0023】また、本体ケース12内において、給湯管
接続口23には接続管36を介して前記給湯用伝熱管1
6の他端部(出口側)が接続されている。接続管36上
には給湯サーミスタ37及びバイパス弁38が設けられ
ている。バイパス弁38と接続管33における流量セン
サ35と給湯用伝熱管16との間にはバイパス管39が
接続されている。バイパス弁38の開閉動作に伴って、
接続管36とバイパス管39との間が連通又は遮断され
る。
【0024】一方、本体ケース12内において、給油口
25には接続管41を介して汲上げポンプ42が接続さ
れており、同汲上げポンプ42は連結管43を介してパ
ルスポンプ44に接続されている。このパルスポンプ4
4には燃料供給ノズル45が接続されており、その先端
部はバーナ17の燃料供給室内に導入されている。従っ
て、汲上げポンプ42の駆動により給油口25及び接続
管41を介して燃料が汲み上げられ、連結管43を介し
てパルスポンプ44に供給される。そして、パルスポン
プ44の駆動により燃料供給ノズル45の先端部からバ
ーナ17の燃焼量に応じた量の燃料が霧状になって燃料
供給室内に供給される。
【0025】(電気的接続)次に、前記給湯機の電気的
接続について説明する。図2に示すように、給湯機11
は制御装置51を備えている。制御装置51は中央処理
装置(CPU)、リードオンリーメモリー(ROM)、
ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インター
フェイス等を備えている。前記ROMには制御装置51
が実行する各種の制御プログラム及び混合弁制御用のデ
ータファイル等が予め格納されている。RAMはROM
の制御プログラムを展開して制御装置51が各種処理を
実行するためのデータ作業領域である。
【0026】また、制御装置51には台所等に設置され
たリモコン52、混合弁13、給水サーミスタ34、流
量センサ35、給湯サーミスタ37、バイパス弁38及
びパルスポンプ44がそれぞれ入出力インターフェイス
を介して接続されている。前記リモコン52は給湯機1
1の各種運転状態を表示する表示部、所望の出湯温度を
設定する給湯温度設定スイッチ、給湯機11の各種運転
モードを切り換える給湯モード切換スイッチ、及び給湯
機11を運転・停止する運転スイッチを備えている。使
用者により給湯モード切換スイッチが押下される毎に、
給湯機11の運転モードは「ソーラ1モード」→「ソー
ラ2モード」→「ボイラモード」の順に切り換わる。
【0027】(混合弁制御用のデータファイル)ROM
に格納された混合弁制御用のデータファイルは、バーナ
17を最低燃焼号数で燃焼させた場合のリモコン設定温
度に対する混合水(一般給水のみ、ソーラ水のみを含
む)の流量と混合水の入口側温度との関係を示したもの
である。このデータファイルは温度設定可能とした温度
範囲内の温度全てについて、混合水の流量毎に作成され
ている。
【0028】例えばリモコン52により35〜55℃の
範囲内で1℃単位で出口側温度の設定が可能とされてい
る場合、設定された混合水の流量毎にそれぞれ21個の
データがファイルとして整理されROMに格納されてい
る。このデータファイルは装置モデルによる実験データ
及び周知の理論計算等により求められている。従って、
混合水の流量とリモコン設定温度とが決まれば、バーナ
17を最低燃焼号数で燃焼させる場合の混合水の入口側
温度も決まる。
【0029】尚、前記バーナ17の最低燃焼号数は50
00〜40000kcal/hの範囲内において調節可
能とされており、本実施形態では7000kcal/h
とされている。即ち、本実施形態では、バーナ17の最
低燃焼号数は、実際の最低燃焼号数(5000kcal
/h)よりも余裕をもって設定されている。
【0030】(制御装置)制御装置51はROMに格納
された各種の制御プログラムに基づいて給湯機11の全
体を統括的に制御する。制御装置51はリモコン52に
て選択された運転モードで給湯機11を動作させ、お湯
の出口側温度がリモコン52にて指定された設定温度に
なるように、混合弁13の混合割合の制御(開度の制
御)及びバーナ17の燃焼量の制御を行う。
【0031】即ち、リモコン52にて湯の出口側温度が
設定され給湯が開始されると、制御装置51は流量セン
サ35にて検出された混合水の流量、給水サーミスタ3
4にて検出された入口側温度、及び給湯サーミスタ37
にて検出されたお湯の出口側温度に基づいて前記データ
ファイルを参照し、該当する混合弁制御用データ(入口
側温度データ及び混合弁13の開度データ等)を一旦R
AMに読み込む。そして、制御装置51はリモコン52
にて選択された運転モード下において、RAMに読み込
まれた混合弁制御用データに基づいて混合弁13の混合
割合を制御し、混合水の給湯用熱交換機14への入口側
温度を制御する。
【0032】また、制御装置51は給湯サーミスタ37
にて検出された出口側温度に基づいてバーナ17の燃焼
量を制御すると共に、バイパス弁38を開閉制御する。
給水サーミスタ34にて検出された混合水の入口側温度
に基づいて、混合弁13の混合割合及びバーナ17の燃
焼量をそれぞれ制御する。
【0033】(第1実施形態の作用)次に、前述のよう
に構成した給湯機の動作を「ボイラモード」、「ソーラ
1モード」、「ソーラ2モード」の順に説明する。
【0034】給湯機11を使用する場合、まずリモコン
52の運転スイッチをオンすると共に給湯温度設定スイ
ッチにより所望の出湯温度を設定し、給湯モード切換ス
イッチにて運転モードを選択する。そして、使用者によ
り前記給湯栓が開かれると選択された運転モードで給湯
が開始される。尚、給湯機11の運転開始時において、
混合弁13は一般給水側全開の初期状態に保持されてい
る。
【0035】(ボイラモード;「燃焼」のみ)まず、
「ボイラモード」が選択された場合の給湯機11の動作
を説明する。この「ボイラモード」は例えば冬期におい
て太陽熱温水器のお湯(ソーラ水)が十分に昇温してい
ない場合、即ちソーラ水の温度が設定温度よりも十分
(例えば10℃以上)低い場合に有効なモードである。
「ボイラモード」では水道からの一般給水のみが使用さ
れ、バーナ17にて燃焼加熱することにより設定温度の
お湯を得る。
【0036】(ソーラ1モード;「混合」のみ)次に、
「ソーラ1モード」が選択された場合の給湯機11の動
作を説明する。この「ソーラ1モード」は例えば夏期及
び中間期・晴天時においてソーラ水が十分に昇温してい
る場合、即ちソーラ水の温度がリモコン設定温度よりも
十分(例えば3℃以上)高い場合に有効なモードであ
る。「ソーラ1モード」では、ソーラ水のみを供給し、
バーナ17による燃焼加熱は行わない。バーナ17は常
時停止状態に保持される。
【0037】(ソーラ2モード;「混合+燃焼」)次
に、本発明の使用形態である「ソーラ2モード」が選択
された場合の給湯機11の動作を図3に示すフローチャ
ートに従って説明する。このフローチャートは前記RO
Mに格納された各種プログラムに基づいて実行される。
本実施形態では、ステップを「S」と略記する。「ソー
ラ2モード」は、例えば春及び秋・曇りの日において、
ソーラ水の温度が不十分である場合、即ち、ソーラ水の
温度がリモコン設定温度以下である場合に有効なモード
である。また、「ソーラ2モード」ではバーナ17は常
時最低燃焼号数7000kcal/hで燃焼している。
【0038】(ソーラ水中温・高温)まず、ソーラ水の
温度が高温(リモコン設定値よりも高い温度)及び中温
(リモコン設定値とほぼ同じ温度又はやや低い温度)の
場合について説明する。
【0039】図3に示すように、制御装置51は予め設
定された微小時間毎に流量センサ35がON状態か否か
を判断する(S1)。即ち、使用者にて給湯栓が開かれ
て給湯が開始されると、制御装置51は流量センサ35
にて予め設定された所定流量以上の流量が検出されたか
否かを判断する。本実施形態では、流量が3L/min
未満の場合にはONしないように流量センサ35が構成
されている。尚、「L」はリットル、「min」は分で
ある。
【0040】流量センサ35がOFFのとき(S1でN
O)、制御装置51はS1の処理を繰り返す。流量セン
サ35がONのとき(S1でYES)、制御装置51
は、流量センサ35にて検出された混合水の流量、給水
サーミスタ34にて検出されたお湯(混合水)の入口側
温度、及びリモコン設定温度等から混合弁13のソーラ
側への開度を演算する(S2)。
【0041】そして、制御装置51は前記演算結果に基
づいてソーラ側が開くよう混合弁13を駆動制御する
(S3)。この結果、最低燃焼号数を確保するようにソ
ーラ水と一般給水とが混合される。これと同時に、制御
装置51はバーナ17を最低燃焼号数で燃焼させる(S
4)。本実施形態において、号数とは「1リットルの水
を1分間で25℃上昇させる熱量」をいう。
【0042】次に、制御装置51は、その時点の流量セ
ンサ35にて検出された流量の混合水の温度を、リモコ
ン設定温度から最低燃焼号数7000kcal/h分の
温度だけ下げるように、混合弁13を駆動制御する。即
ち、バーナ17を最低燃焼号数7000kcal/hで
燃焼させると丁度リモコン設定温度になるように混合水
の入口側温度の補正を行う(S5)。
【0043】制御装置51は、バーナ17を最低燃焼号
数7000kcal/hで燃焼させたときの混合水の温
度上昇度を演算し、その演算された温度上昇度をリモコ
ン設定温度から減算することにより補正入口側温度を求
める。そして、制御装置51は給水サーミスタ34にて
検出される実際の入口側温度が、前記補正入口側温度に
なるように混合弁13を駆動制御する。
【0044】実際には、制御装置51は、リモコン設定
温度及び混合水の流量に基づいて、前記ROMに格納さ
れた混合弁制御用のデータファイルから該当する補正入
口側温度及び混合弁13の開度データをRAMに読み込
み、この読み込んだデータに基づいて混合弁13を動作
させる。
【0045】前記混合弁13の動作により、一般給水と
ソーラ水とは前記開度データに基いた混合割合で混合さ
れ、これにより、混合水の温度は補正入口側温度とな
る。そして、バーナ17は常時最低燃焼号数7000k
cal/hで燃焼していることから、前記補正入口側温
度の混合水を給湯用伝熱管16に供給すれば、出口側か
らはリモコン設定温度のお湯が供給される。前述したよ
うに、バーナ17を最低燃焼号数7000kcal/h
で燃焼させたときに、丁度リモコン設定温度になるよう
に混合水の入口側温度が調節されているからである。
【0046】この後、制御装置51はお湯の出口側温度
が、さらにリモコン設定温度に等しくなるように、給湯
サーミスタ37にて検出された出口側温度に基づいて、
バーナ17の燃焼量を制御する(S6)。このため、各
種の実験データ等に基づいて演算された理論上の出口側
温度と実際の出口側温度との誤差が解消され、出口側か
らはいっそうリモコン設定温度に近いお湯が供給供給可
能となる。
【0047】次に、制御装置51は出口側温度がリモコ
ン設定温度に達したか否かを判断する(S7)。出口側
温度がリモコン設定温度に達していない場合(S7でN
O)、制御装置51はS7の処理を繰り返す。出口側温
度がリモコン設定温度に達している場合(S7でYE
S)、制御装置51はバーナ17を最低燃焼号数で燃焼
させた状態で、リモコン設定温度のお湯を出湯する(S
8)。
【0048】この後、制御装置51は流量センサ35が
ON状態か否か、即ち流量センサ35に予め設定された
所定流量(本実施形態では3L/min)の混合水が流
れているか否かを判断する(S9)。流量センサ35が
ON状態の場合(S9でYES)、制御装置51は前記
S7へ処理を戻し、給湯を継続する。流量センサ35が
OFF状態の場合(S9でNO)の場合、制御装置51
は操作者にて給湯栓が閉められたものと判断し、バーナ
17を消火して給湯を終了する。
【0049】このとき、制御装置51はバーナ17を最
低燃焼号数7000kcal/hで燃焼状態に保持す
る。また、制御装置51は、予め設定されたリセット時
間(本実施形態では1時間)だけ、給湯終了時における
混合割合のまま混合弁13の開度を保持する。このた
め、前記リセット時間以内に、再び給湯が開始されたと
き(特に、前回給湯終了時と同じリモコン設定内容で開
始されたとき)には、前回の給湯終了時における混合割
合にてソーラ水と一般給水とが混合される。従って、再
度の給湯開始時における出湯開始時の立ち上がり速度が
向上する。
【0050】一方、給湯終了後、前記リセット時間以上
経過しても次の給湯が開始されないときには、制御装置
51は、混合弁13の開度を一般給水側全開へ切り換え
て混合弁13を初期状態とする。
【0051】(入口側温度の補正方法)次に、前記処理
S5における混合水の入口側温度の補正方法、即ち混合
水の補正入口側温度の求め方について説明する。尚、リ
モコン設定温度は40℃であり、流量12L/minで
出湯する。
【0052】まず、制御装置51は流量確定値を求め
る。流量確定値は、流量0〜24L/minを0〜25
5bitに換算した値である。従って、流量12L/m
inの場合、流量確定値=128bitとなる。
【0053】次に、制御装置51は補正値を次式(A)
にて求められる。「/」は除算を示す。 補正値=2826/流量確定値…(A) 流量確定値=128であることから、これを式(A)に
代入し、整数計算すると、補正値は次のようになる。
【0054】補正値=2822/128=22bit 次に、制御装置51は最低燃焼号数7000kcal/
hで燃焼させたときの温度上昇度を次式(B)にて求め
る。「*」は乗算を示す。
【0055】温度上昇度=補正値*補正係数…(B) 補正係数はバーナ17の最低燃焼号数毎に異なる値であ
り、最低燃焼号数7000kcal/hの場合、補正係
数≒0.44K/bitとなっている。
【0056】式(A)にて求めた補正値及び前記補正係
数をそれぞれ式(B)に代入すると、温度上昇度は次の
ようになる。 温度上昇度=22bit*0.44K/bit=9.6
8K 次に、制御装置51は補正入口側温度を次式(C)にて
求める。
【0057】 補正入口側温度=リモコン設定温度−温度上昇度…(C) リモコン設定温度及び式(B)にて求めた温度上昇度を
それぞれ式(C)に代入すると、補正入口側温度は次の
ようになる。
【0058】補正入口側温度=40−9.68≒30℃ 従って、給湯用熱交換器14(厳密には、給湯用伝熱管
16)内に、流量12L/minで補正入口側温度30
℃の混合水を供給すれば、この混合水は最低燃焼号数7
000kcal/hにて燃焼するバーナ17により、リ
モコン設定温度40℃まで加熱されて出湯される。
【0059】このように、「ソーラ2モード」において
は、お湯の入口側温度が高温及び中温の場合でも、混合
水の入口側温度を強制的に最低燃焼号数まで下げてから
燃焼加熱する。即ち、お湯の出口側温度は常にバーナ1
7の燃焼量により管理される。このため、お湯の出口側
温度が安定する。
【0060】また、給湯時の流量の変動に対しても、そ
の流量に伴って、常にバーナ17の最低燃焼号数での燃
焼が維持されるように混合水の温度補正がなされる。こ
のため、バーナ17の燃焼量を調節するだけで、お湯の
出口側温度を確保可能となる。従って、給湯のための制
御が簡単になる。また、従来生じていた屋外配管内に滞
留していた水が有効に温水として利用される。
【0061】さらに、バーナ17は常時最低燃焼号数で
燃焼している。このため、例えばソーラ水の温度がリモ
コン設定温度に近くて微妙な場合、お湯の出口側温度を
リモコン設定温度に保つためにバーナ17が頻繁に着火
消火を繰り返すことがない。このため、未燃焼ガスの発
生が抑制される。これは、バーナ17の着火消火のとき
に、未燃焼ガスが出やすいからである。
【0062】(ソーラ水低温)次に、ソーラ水の温度が
低温(リモコン設定温度よりも低い温度)の場合につい
て説明する。この場合、制御装置51は混合弁13をソ
ーラ側全開に駆動制御すると共に、給湯サーミスタ37
にて検出される出湯温度がリモコン設定温度に等しくな
るようにバーナ17の燃焼制御を行う。即ち、ソーラ水
を利用しながら、その温度不足分をバーナ17の燃焼加
熱により補い、設定温度のお湯を供給する。このため、
ソーラ水を有効に利用できる。
【0063】(実施形態の効果)従って、本実施形態に
よれば、以下の効果を得ることができる。 (1)「ソーラ2モード」において、混合水の入口側温
度が常にバーナ17の最低燃焼号数に達するようにソー
ラ水と一般給水とを混合するために、リモコン設定温度
と流量センサ35にて検出された混合水の流量とに基づ
いて、混合水の補正入口側温度を演算するようにした。
そして、この補正入口側温度と給水サーミスタ34にて
検出された実際の混合水の入口側温度との比較結果に基
づいて混合弁13の混合割合を調節するようにした。
【0064】即ち、バーナ17を最低燃焼号数7000
kcal/hで燃焼させたときに、丁度リモコン設定温
度になるように常に混合水の熱交換器への入口側温度を
調節するようにし、この後、バーナ17で燃焼加熱する
ようにした。お湯の出口側温度は常にバーナ17の燃焼
量により管理されるため、お湯の出口側温度が安定す
る。また、給湯中においてバーナ17の燃焼維持を最低
燃焼号数に固定したことにより、設定温度に対するお湯
の出口側温度の調節がバーナ17の燃焼量を調節するだ
けで可能となる。このため、給湯のための制御を簡単に
することができる。また、給湯開始時において前記太陽
熱温水器と給湯機11とを接続する屋外配管内に滞留し
ている水を、有効に温水として利用することができる。
【0065】(2)給湯用熱交換器14の出口側に設け
た給湯サーミスタ37にて検出された混合水の出口側温
度に基づいて、バーナ17の燃焼量を調節するようにし
た。このため、リモコン設定温度と実際の出口側温度と
の誤差が解消され、いっそうリモコン設定温度に近いお
湯を供給することができる。
【0066】(3)給湯が開始されると、混合弁13の
開度が一般給水側全開とされた初期状態でバーナ17の
燃焼が開始され、この後、混合弁13のソーラ水側への
開度を徐々に大きくすることでバーナ17の燃焼号数を
減らしていき、ほぼ最低燃焼号数に達した時点での混合
弁13の開度を保持するようにした。このため、混合水
の温度を徐々に上げていくことができる。
【0067】(4)バーナ17の最低燃焼号数は、実際
の最低燃焼号数よりも余裕をもって設定されており、こ
の最低燃焼号数は一定の範囲内で任意に調節可能とし
た。このため、リモコン設定内容(例えばリモコン設定
温度)に対する最適な最低燃焼号数を選択することで、
効率的な給湯ができる。
【0068】(5)給水サーミスタ34にて検出された
混合水の入口側温度に基づいて、混合弁13の混合割合
とバーナ17の燃焼号数とを設定すると共に、給湯サー
ミスタ37にて検出された混合水の出口側温度に基づい
て、さらにバーナ17の燃焼号数を調節するようにし
た。このため、混合水の出口側温度をリモコン設定温度
にさらに近づけることができる。
【0069】(6)給湯が終了されたとき、混合弁13
は給湯終了時における混合割合のまま開度を保持し、再
び給湯が開始されたときには、前回の給湯終了時におけ
る混合割合にてソーラ水と一般給水とが混合されるよう
にした。このため、再度の給湯開始時、混合弁13が一
般給水側全開の初期状態で給湯開始される場合に比べ
て、混合弁13が駆動されてから混合割合が適正な状態
になるまでの時間が短縮される。従って、出湯開始時の
立ち上がり速度を向上させることができる。
【0070】(7)給湯終了後、予め設定されたリセッ
ト時間(本実施形態では1時間)以上経過しても次の給
湯が開始されないときには、混合弁13の開度を給湯終
了時における混合割合から一般給水側全開へ切り換え、
同混合弁13を初期状態とするようにした。このため、
同じリモコン設定内容ですぐに給湯が再開されない場
合、混合弁13WP初期状態とすることで、前回と異な
るリモコン設定内容の運転に対応しやすくなる。
【0071】(8)ソーラ2モードにおいて、給湯機1
1のバーナ17は常時最低燃焼号数で燃焼されているた
め、制御装置51は混合水の温度を監視するだけでよ
い。そして、制御装置51は混合水の温度に基づいての
みバーナ17の燃焼を追加するか否かを判断する。従っ
て、バーナ17の燃焼号数及び混合水の温度の両方を監
視する場合に比べて、制御装置51の演算制御を簡単に
することができる。
【0072】(9)「ソーラ2モード」において、バー
ナ17を常時最低燃焼号数で燃焼させるようにした。こ
のため、例えばソーラ水の温度がリモコン設定温度に近
くて微妙な場合、お湯の出口側温度をリモコン設定温度
に保つためにバーナ17が頻繁に着火消火を繰り返すこ
とがない。このため、バーナ17の着火消火の繰り返し
回数が減少し、バーナ17の燃焼に伴う未燃焼ガスの発
生を抑制することができる。
【0073】(第2実施形態;全自動タイプ)次に、本
発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は風
呂の湯張り・追焚き回路を有する点において前記第1実
施形態と異なる。従って、前記第1実施形態と同様の部
材構成については同一の符号を付し、その重複した記載
を省略する。
【0074】図4に示すように、前記熱交換器ケース1
5内には風呂用伝熱管61が配設されており、同風呂用
伝熱管61、熱交換器ケース15及びバーナ17から風
呂用熱交換器62が構成されている。風呂用伝熱管61
の両端部はそれぞれ熱交換器ケース15の側壁を貫通し
て外部に導出されている。本体ケース12の外壁には、
浴槽の流入口(図示略)に接続された往管接続口63、
及び同じく吸込口(図示略)に接続された戻管接続口6
4がそれぞれ設けられている本体ケース12内におい
て、往管接続口63には接続管65を介して風呂用伝熱
管61の一端部(出口側)が接続されている。また、本
体ケース12内において、戻管接続口64には接続管6
6、循環ポンプ67及び接続管68を介して風呂用伝熱
管61の他端部(入口側)が接続されている。接続管6
8の途中と前記接続管36上における給湯管接続口23
とバイパス弁38との間には連結管69が接続されてい
る。
【0075】接続管66における戻管接続口64寄りに
は、同戻管接続口64から流れ込んでくる浴槽水の温度
を検出する風呂戻サーミスタ71が設けられている。接
続管65における往管接続口63寄りには、往管接続口
63から浴槽へ供給される温水の温度を検出する風呂往
サーミスタ72が設けられている。接続管68上には風
呂通水スイッチ73が設けられている。連結管69上に
は縁切装置74が設けられている。縁切装置74は縁切
バルブ75及び複数の縁切逆止弁76を備えている。
【0076】前記制御装置51には、前記第1実施形態
の図2に示す構成部材に加えて、循環ポンプ67、風呂
戻サーミスタ71、風呂往サーミスタ72、風呂通水ス
イッチ73及び縁切装置74の縁切バルブ75がそれぞ
れ入出力インターフェイスを介して接続されている。ま
た、リモコン52には風呂切換スイッチ(図示略)が設
けられており、同スイッチを押下する毎に「湯張りモー
ド」→「追焚きモード」の順に切り換わる。
【0077】(第2実施形態の作用)次に、前述のよう
に構成した給湯機の動作を「湯張りモード」、「追焚き
モード」の順に説明する。
【0078】(湯張りモード)まず、湯張りモードにつ
いて説明する。使用者が浴槽に湯を入れるために、風呂
切換スイッチにより「湯張りモード」が選択されると、
制御装置51は縁切バルブ75を開弁して浴槽(図示
略)への湯張りを開始する。バーナ17にて加熱された
給湯用伝熱管16内のお湯は、接続管36→連結管69
→縁切バルブ75→縁切逆止弁76,76の順に流れて
風呂用循環回路に供給され、往管接続口63及び戻管接
続口64を介して浴槽に供給される。この浴槽へのお湯
の供給は、同浴槽内のお湯の水位レベルが予め設定され
た所定の水位レベルに達するまで継続される。
【0079】浴槽内の水位レベルはレベルセンサ(図示
略)にて検出されており、同レベルセンサにて検出され
た浴槽内の水位レベルが予め設定された所定水位に達す
ると、制御装置51は縁切バルブ75を閉弁し、湯張り
を停止する。この後、使用者の使用によって浴槽内のお
湯の水位が低下すれば、これがレベルセンサにて検出さ
れ、制御装置51は再び縁切バルブ75を開弁して浴槽
に足し湯を行う。これにより、水位レベルが一定に保た
れる。
【0080】(追焚きモード)次に、追焚きモードにつ
いて説明する。風呂戻サーミスタ71にて検出された浴
槽内のお湯の温度が低下して、使用者が追焚きを行うた
めに、風呂切換スイッチにより「追焚きモード」が選択
されると、制御装置51は縁切バルブ75を閉弁した状
態で、循環ポンプ67を駆動させる。すると、浴槽内の
お湯は戻管接続口64→循環ポンプ67→往管接続口6
3→浴槽の流路を循環する。浴槽水の温度は風呂戻りサ
ーミスタ71にて検出され、この検出温度が設定温度よ
り低ければ制御装置51はバーナ17を燃焼させ、風呂
用伝熱管61内の浴槽水を加熱して設定温度まで追焚き
を行う。風呂往サーミスタ72にて検出された浴槽内の
お湯の温度が設定温度に達すれば制御装置51は追焚き
を終了する。
【0081】前述した湯張り及び足し湯を行う際には、
リモコン52の給湯モード切換スイッチにて選択された
給湯モード、即ち「ボイラモード」、「ソーラ1モー
ド」及び「ソーラ2モード」のいずれか1つの運転モー
ドにて給湯が行われる。従って、実施形態によれば、前
記第1実施形態の(1)〜(10)番目に記載の効果と
同様の効果を得ることができる。
【0082】(別例)尚、前記実施形態は以下のように
変更して実施してもよい。 ・前記両実施形態において、給湯サーミスタ37を省略
するようにしてもよい。このようにしても、「ソーラ2
モード」において、お湯の入口側温度を制御するだけ
で、ほぼリモコン設定温度のお湯が出湯される。
【0083】・両実施形態においては、燃焼可能水量を
3L/minとしたが、流量0〜5L/minの範囲内
で任意に変更してもよい。 (付記)次に前記実施形態及び別例から把握できる技術
的思想を以下に追記する。
【0084】・混合弁を給水側に固定してバーナ燃焼を
行うボイラモードと、混合弁をソーラ水側に固定してバ
ーナ燃焼を行わないソーラ1モードと、混合弁でソーラ
水と一般給水とを混合して設定温度に制御し、混合水の
温度が設定温度に達しない時のみバーナ燃焼を行うソー
ラ2モードとを切り替え可能とした給湯機において、前
記ソーラ2モードでは、給湯が開始されたとき、常にバ
ーナが最低燃焼号数以上で燃焼するようにし、お湯の出
口側温度が予め設定された設定温度になるように混合水
の入口側温度を調節して供給するようにした給湯機。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、バーナを最低燃焼号数
で燃焼させたときに、丁度リモコン設定温度になるよう
に常に混合水の入口側温度を調節するようにし、この
後、バーナで燃焼加熱するようにした。このため、お湯
の出口側温度は常にバーナの燃焼量により管理され、給
湯のための制御を簡単にすることができる。また、給湯
開始時において前記太陽熱温水器と給湯機11とを接続
する屋外配管内に滞留している水を、有効に温水として
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態における給湯器の概略構成図。
【図2】 第1実施形態における給湯器の電気的な接続
図。
【図3】 第1実施形態における給湯器のソーラ2モー
ドでの動作を示すフローチャート。
【図4】 第2実施形態における給湯器の概略構成図。
【図5】 第2実施形態における給湯器の電気的な接続
図。
【符号の説明】
11…給湯機、13…混合弁、14…給湯用熱交換器、
17…バーナ、34…給水サーミスタ(入口側温度セン
サ)、35…流量センサ、37…給湯サーミスタ(出口
側温度センサ)、51…制御装置(制御手段)、52…
リモコン。
フロントページの続き (72)発明者 堀内 敏弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業 株式会社内 (72)発明者 浦川 芳久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業 株式会社内 (72)発明者 三原 廣司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業 株式会社内 (72)発明者 石原 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業 株式会社内 (72)発明者 小宮 英二 愛知県犬山市字上小針1番地 中部エナジ ス 株式会社内 (72)発明者 佐々木 隆 愛知県犬山市字上小針1番地 中部エナジ ス 株式会社内 Fターム(参考) 3L034 DA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽熱温水器からのソーラ水と水道から
    の一般給水とを混合弁により混合し、この混合水をバー
    ナを備えた熱交換器の入口側に供給し、リモコンにて予
    め設定された設定温度のお湯を出口側へ供給するように
    した給湯機であって、 給湯の開始に伴い前記バーナを燃焼させると共に、前記
    混合水の熱交換器への入口側温度が常にバーナの最低燃
    焼号数に達するようにソーラ水と一般給水とを混合する
    ために、前記設定温度と混合弁の出口側に設けた流量セ
    ンサにて検出された混合水の流量とに基づいて、混合水
    の補正入口側温度を演算し、この補正入口側温度と混合
    弁の出口側に設けた入口側温度センサにて検出された実
    際の混合水の入口側温度との比較結果に基づいて混合弁
    の混合割合を調節する制御手段を設けた給湯機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、熱交換器の出口側に設
    けた出口側温度センサにて検出された混合水の出口側温
    度に基づいて、この混合水の出口側温度を設定温度にさ
    らに近づけるために、バーナの燃焼量を調節する請求項
    1に記載の給湯機。
  3. 【請求項3】 太陽熱温水器からのソーラ水と水道から
    の一般給水とを混合弁により混合し、この混合水をバー
    ナを備えた熱交換器に入口側から供給し、リモコンにて
    予め設定された設定温度のお湯を出口側へ供給するよう
    にした給湯機の運転方法であって、 給湯が開始されると、混合弁の開度が一般給水側全開と
    された初期状態でバーナの燃焼が開始され、この後、混
    合弁のソーラ水側への開度を徐々に大きくすることでバ
    ーナの燃焼号数を減らしていき、ほぼ最低燃焼号数に達
    した時点での混合弁の開度を保持するようにした給湯機
    の運転方法。
  4. 【請求項4】 前記バーナの最低燃焼号数は、実際の最
    低燃焼号数よりも余裕をもって設定されており、この最
    低燃焼号数は一定の範囲内で任意に調節可能とした請求
    項3に記載の給湯機の運転方法。
  5. 【請求項5】 前記混合弁の出口側に設けた入口側温度
    センサにて検出された混合水の入口側温度に基づいて、
    混合弁の混合割合とバーナの燃焼号数とを設定すると共
    に、熱交換器の出口側に設けた出口側温度センサにて検
    出された混合水の出口側温度に基づいて、さらにバーナ
    の燃焼号数を調節するようにした請求項3又は請求項4
    に記載の給湯機の運転方法。
  6. 【請求項6】 給湯が終了されたとき、前記混合弁は給
    湯終了時における混合割合のまま開度を保持し、再び給
    湯が開始されたときには、前回の給湯終了時における混
    合割合にてソーラ水と一般給水とが混合されるようにし
    た請求項3〜請求項5のうちいずれか一項に記載の給湯
    機の運転方法。
  7. 【請求項7】 給湯終了後、予め設定されたリセット時
    間以上経過しても次の給湯が開始されないときには、混
    合弁の開度を給湯終了時における混合割合から一般給水
    側全開へ切り換え、同混合弁を初期状態とするようにし
    た請求項3〜請求項6のうちいずれか一項に記載の給湯
    機の運転方法。
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US11591711B2 (en) 2020-04-09 2023-02-28 Senic Inc. Method and system for producing silicon carbide ingot

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