JP2003004198A - 蒸気トラップ - Google Patents

蒸気トラップ

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JP2003004198A JP2001186079A JP2001186079A JP2003004198A JP 2003004198 A JP2003004198 A JP 2003004198A JP 2001186079 A JP2001186079 A JP 2001186079A JP 2001186079 A JP2001186079 A JP 2001186079A JP 2003004198 A JP2003004198 A JP 2003004198A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 復水の排出流量を大きく設定した場合におい
ても、小型で、かつ、少ない部品点数の簡単な構成にし
てコストダウンを達成でき、長期にわたり安定した作動
を確保できる蒸気トラップを提供する。 【解決手段】 入口12と出口14を有する弁室10内
に、フロート19と、フロート19の弁軸部20を回動
自在に支持する支軸体21とを設ける。支軸体21に、
出口14に連通する連通路27を形成する。弁軸部20
に、フロート19が弁室10内の復水の浮力により上方
へ所定角度θ回動したときに弁室10内と連通路27と
を連通させる開口32を形成する。支軸体21は、弁室
10を構成するケーシング1に固定し、弁軸部20は支
軸体21の外周に嵌合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば蒸気加熱器
のような蒸気使用機器の熱交換器または圧縮空気配管系
などから流出する蒸気を漏れないようにトラップして、
復水(ドレン)のみを自動的に排出する蒸気トラップ関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の蒸気トラップとしては、弁室と
復水の出口とを連通する排出通路に開閉弁機構を配置し
て、弁室内に設けたフロートによって前記開閉弁機構を
駆動する構成となったものが知られている(例えば、特
公昭52−45930号公報参照)。この蒸気トラップ
では、支点回りに回動するレバーの自由端に連結された
フロートが、弁室内に溜まる復水から浮力を受けて弁室
内の復水の液位に応じて浮上または降下することによ
り、前記支点から離れた所定位置に設けられた開閉弁機
構が、フロートが上限位置まで浮上したときに弁口を開
放し、且つ下限位置まで降下したときに弁口を閉止する
よう作動される。すなわち、弁室内の復水が増大した場
合には、弁口が開放されて復水のみが排出通路を介して
弁室の外部に排出され、その排出によって復水が所定液
位に減少すると、弁口が閉止されて蒸気が外部に漏れ出
るのを防止する。
【0003】前記フロートを備えた蒸気トラップでは、
開閉弁機構が閉弁状態時に、その弁体に所定の閉止力が
作用している。すなわち、弁体に対し弁室側の流体圧力
である1次側圧力をP1 、排出通路側の外部圧力である
二次側圧力をP2 、弁口の開口面積である受圧面積をA
vとしたとき、弁体に加わる閉止力Fは、F=Av(P
1 −P2 )で表される。また、レバーの支点からフロー
トの中心までのアーム長をL1 、支点から弁体の作用点
までの距離をL2 、フロートが弁室内の復水から受ける
浮力をFgとしたとき、閉弁状態ではL1 ×Fg≦F×
2 の関係式が成立する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記蒸気トラップで
は、前記式で示したように、開閉弁機構が閉止時に弁体
に加わる閉止力Fが弁口の開口面積である受圧面積Av
に比例する。そのため、導入する流体の圧力が高いなど
の理由によって復水の排出容量を大きくするためには、
弁口を大口径に設定する必要があるが、それに伴って閉
止力Fも大きくなるので、この大きな閉止力Fに抗して
開弁させるためには、長いレバーを用いてアーム長L1
を大きく設定するか、径の大きなフロートを用いて浮力
Fgを大きく設定する必要がある。しかしながら、長い
レバーを介して回動するフロートまたは径の大きなフロ
ートは、所要の角度範囲内で回動させるときの円弧運動
の移動距離が大きくなるので、このフロートを収容する
弁室の容積を大きく設定する必要があり、蒸気トラップ
が大型化する。また、内部に弁室を形成するケーシング
は、この種の蒸気トラップの材料コスト中に占める割合
が他部品に比較して大きいので、ケーシングの大型化は
相当なコスト高を招くことになる。
【0005】そこで、復水の排出流量を大容量化しなが
らも小さな開弁力で弁体を操作できるようにして、フロ
ートの外径および回動角度を共に小さくすることを可能
とした大容量用蒸気トラップが提案されている(特開昭
55−123096号公報参照)。この大容量用蒸気ト
ラップは、2つの弁口が互いに向かい合った配置で弁室
に開口しており、2つの弁口に対応して2つの通孔が設
けられた円筒状弁体が、両端を軸受で支持された弁軸に
固定され、フロートがレバーを介して弁軸に固定され
て、フロートの上下動によって弁軸を回転させる構成に
なっている。したがって、この蒸気トラップでは、弁体
の移動(回転)方向と流体圧力の作用方向とが直交する
ので、弁体に大きな閉止力が作用しないから、弁口を大
きく設定しても、小さな開弁力で弁体を駆動でき、フロ
ートを大きくする必要がない。
【0006】しかしながら、前記蒸気トラップでは、比
較的形状の大きな円筒状弁体を、放射状に配した複数本
の細いアームを介して弁軸に固定し、この弁軸をフロー
トによって回転させるので、両端を弁体の外側で支持さ
れている弁軸の支持が不安定になり易く、経年劣化が比
較的早期に発生する可能性が高い。しかも、弁口を有し
て弁座として機能する部材は、その弁口が形成された箇
所のみを円筒状弁体の外周面に対し摺接させる構成にな
っているので、シール面積が小さいためにシール不良も
発生し易く、蒸気漏れが発生するおそれがある。また、
弁軸の両端は、円筒状弁体の外側において軸受を介し軸
受台で支持しなければならないので、構造が横方向に大
型化する。
【0007】本発明は、前記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、復水の排出流量を大きく設定した場合におい
ても、小型で、かつ、部品点数の少ない簡単な構造にし
てコストダウンを達成でき、長期にわたり安定した作動
を確保できる蒸気トラップを提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一構成に係る蒸気トラップは、入口と出口
を有する弁室内に、フロートと、フロートの弁軸部を回
動自在に支持する支軸体とが設けられ、前記支軸体に、
前記出口に連通する連通路が形成され、前記弁軸部に、
前記フロートが前記弁室内の復水の浮力により上方へ所
定角度回動したときに前記弁室内と前記連通路とを連通
させる開口が形成され、前記支軸体は、前記弁室を形成
するケーシングに固定され、前記弁軸部は前記支軸体の
外周に嵌合されている。
【0009】この蒸気トラップでは、弁体として機能す
るフロートの弁軸部が、弁座として機能する支軸体の外
周に回動自在に支持されているので、比較的大径の弁軸
部を、ケーシングに固定の支軸体によって安定に支持で
き、長期にわたり安定した作動を確保できる。また、フ
ロートの弁軸部と支軸体とにより弁機構が構成されてい
るから、弁体が弁座に着座して閉弁状態となる一般的な
弁機構とは異なり、弁体の移動(回転)方向と流体圧力
の作用方向とが直交するので、弁室側の流体圧力である
1次側圧力と出口側の外部圧力である二次側圧力との圧
力差が閉弁時の閉止力として直接的に作用しない。すな
わち、この蒸気トラップにおける閉弁時の閉止力は、弁
軸部と支軸体間の摩擦力と前記圧力差の僅かな一部との
和となり、一般的な弁機構に比較して格段に小さいもの
となる。
【0010】したがって、復水の排出流量を大きくする
ために支軸体の連通路を大きな開口面積に設定しても、
閉弁時の閉止力は殆ど増大せず、また、フロートの回動
支点に弁機構が設けられていることから、回動支点から
弁体の作用点までの距離はゼロに近い値となるので、小
さな操作力で弁軸部を回動させて開弁状態とすることが
できる。そのため、回動支点からフロート中心までのア
ーム長およびフロートに作用する復水による浮力のいず
れか一方または両方を小さく設定することができるの
で、小さなフロートを小さな回動半径で回動させること
が可能となって弁室の容積を小さくすることができ、蒸
気トラップ全体を小型化できる。しかも、弁機構はフロ
ートの弁軸部と支軸体とからなる簡素化された構成であ
るから、部品点数および組立工数が共に少なくなり、小
型化と相まって相当のコストダウンを達成できる。
【0011】本発明の好ましい実施形態では、前記連通
路が、前記支軸体の中心部に形成された中心孔と、前記
支軸体の周壁に設けられて前記中心孔に連通したノズル
孔とを有し、前記開口が前記弁軸部の周方向に離間して
複数設けられている。この構成によれば、閉弁時には弁
室内と支軸体の連通路内との間の圧力差によって弁軸部
が支軸体に対して径方向の一方側に押し付けられるか
ら、弁軸部と支軸体との間の他方側には僅かな隙間が生
じる。したがって、周方向に離間して複数設けられた開
口のうちの少なくとも1つは前記隙間に連通または近接
した配置となるので、その開口から弁室内の1次側圧力
が隙間に導入される。これにより、弁軸部の支軸体に対
する押し付け力が隙間に導入された1次側圧力によって
軽減され、それに伴い前記摩擦力も低減するので、閉弁
時の閉止力は一層小さくなる。
【0012】また、弁軸部の開口は支軸体の周方向に1
80°対向して一対設ければ、1次側圧力が相対向する
両側から弁軸部と支軸体との間に導入されて、弁軸部と
支軸体との間の摩擦力を効果的に低減できる。
【0013】本発明の他の好ましい実施形態では、前記
フロートの弁軸部が、前記支軸体の外周に嵌め込まれる
両端が開放された筒体からなり、前記支軸体に1つ以上
の環状溝を有するラビリンスシール部が形成されてい
る。このラビリンスシール部によって、弁室内の蒸気が
弁軸部と支軸体間の隙間を通って支軸体の連通路内へ漏
れ出るのを防止することができるのに加えて、弁軸部と
支軸体との接触面積が環状溝の分だけ減少して、開弁動
作時の弁軸部と支軸体との間の摺動抵抗も低減する。そ
のため、フロートと一体的に回動する弁軸部は、摺動抵
抗の低減によって円滑に回動させることができる。ま
た、前記ラビリンスシール部に臨むように前記弁軸部の
開口が設定されている場合には、弁軸部の開口からラビ
リンスシール部の環状溝に導入された1次側流体中の蒸
気が膨張・収縮して、ラビリンスシール効果が向上す
る。
【0014】本発明の他の好ましい実施形態では、前記
ノズル孔が、前記支軸体の軸方向に長手方向を持つ長孔
からなる。これにより、長孔からなるノズル孔は、これ
と同一の開口面積を有する円形孔に比較して、支軸体の
周方向の孔幅が小さくなるので、ノズル孔の開口面積を
大きく設定して復水の排出流量の増大を図った場合に
も、弁軸部の回動角度、つまりフロートによる弁の全閉
位置から全開位置までの回動角度を小さくすることがで
きるから、弁室の容積の増大によるケーシングの大型化
を招くことなく、復水の排出流量を大きくすることがで
きる。
【0015】本発明の他の好ましい実施形態では、前記
ノズル孔は複数のノズル小孔群からなる。これにより、
複数のノズル小孔を支軸体の周方向にずらして配設した
り、径の異なる複数のノズル小孔を支軸体の軸方向およ
び周方向に任意の配置で設けることにより、フロートの
回動角度と複数のノズル小孔の開口面積の和、つまりノ
ズル開口面積との関係すなわち開口特性を、任意に設定
することができる。したがって、開度特性は、開度が比
例的に増大したり、開弁開始時の開口面積を小さくして
徐々に開弁させたり、要求に応じて任意に設定すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の
第1実施形態に係る蒸気トラップを示す縦断面図、図2
はその平面断面図である。これらの図において、外装体
を構成するケーシング1は、一端(図の右端)が開口し
たケーシング本体2のフランジ部3に、隔壁部材4を介
在して蓋板部7がボルト8とナット9で結合されてい
る。このケーシング1の内部には、ケーシング本体2と
隔壁部材4とで囲まれて蒸気をトラップする弁室10が
形成されており、隔壁部材4と蓋板部7との間に復水の
導出通路11が形成されている。なお、ケーシング本体
2のフランジ部3と隔壁部材4との間および隔壁部材4
と蓋板部7との各間にはシール部材18が介在されてい
る。
【0017】前記ケーシング1には、入口12を形成す
る入口側接続部材13が弁室10に臨む配置で装着され
ているとともに、出口14を形成する出口側接続部材1
7が導出通路11に臨む配置で装着されている。入口側
接続部材13には入口側配管が接続されて、熱交換器な
どから流出する蒸気を含んだ高温・高圧の1次側流体S
が、入口側配管を経て入口12から弁室10内に導入さ
れる。出口側接続部材17には出口側配管が接続され、
出口14から、復水を含んだ低温・低圧の二次側流体D
が、出口側配管を経て排出される。
【0018】弁室10内には、球形中空のフロート19
が、これの弁軸部20が支軸体21に回動自在に支持さ
れて、支軸体21を支点に回動可能に収容されている。
図4は、弁軸部20とを支軸体21とを一部切断して示
した拡大左側面図である。支軸体21は、一端の取付部
22から円柱状のシャフト部23が一体に延設された形
状を有しており、取付部22が2個の固定ねじ24によ
って隔壁部材4(図1)に固定されている。支軸体21
の内部には連通路27が形成されており、この連通路2
7は、取付部22からシャフト部23の中心部に沿って
形成され先端が閉塞された中心孔28と、中心孔28に
連通して支軸体21の周方向に180°対向した配置で
周壁に形成された一対のノズル孔29と、中心孔28の
基端箇所に連通して取付部22に形成された排出孔30
とからなる。図2に示すように、支軸体21の排出孔3
0は、隔壁部材4に貫通して設けた導出孔31に合致し
ている。
【0019】一方、フロート19の弁軸部20は、支軸
体21のシャフト部23の外周に回転自在に嵌め込まれ
た両端開口の円筒体になっており、支軸体21の一対の
ノズル孔29に対向する周方向で180°対向した箇所
に、ノズル孔29の径よりも大きな径の円形孔からなる
一対の開口32が穿設されている。また、弁軸部20
は、一対の鍔部33が両端開口縁部から外方に一体に突
設されており、一方の鍔部33が支軸体21の取付部2
2に当接され、かつ他方の鍔部33に支軸体21のシャ
フト部23に取り付けられた抜け止めリング34が当接
されて、シャフト部23に抜け止め状態で回転自在に取
り付けられている。この弁軸部20は、断面コ字形状の
連結部材37を介してフロート19に取り付けられてい
る。
【0020】図3(a),(b)は、前記蒸気トラップ
の閉弁状態および開弁状態における弁軸部20と支軸体
21を示す拡大縦断端面図である。支軸体21の一対の
ノズル孔28は、共に水平方向を向いた配置でシャフト
部23の周方向に180°対向して設けられている。ま
た、図4に示すように、支軸体21のシャフト部23の
外周面には、ノズル孔29が設けられたランド部38の
軸方向両側に、周方向に沿って延びる2つの環状溝39
が、互いに軸方向に離間して形成されており、このラン
ド部38と2つの環状溝39とによりラビリンスシール
部LAが形成されている。一方、フロート19の弁軸部
20の一対の開口32は、ノズル孔29に対向した位置
で、軸方向両端側の各一部が環状溝39に臨むような内
径を有する形状とされている。
【0021】つぎに、前記第1実施形態の作用について
詳述する。図1の弁室10には、高温の蒸気を含んだ1
次側流体Sが入口12から弁室10内に流入し、この1
次側流体Sに混入した復水が弁室10内に溜まる。この
復水が設定水位以下である場合には、フロート19が、
図1に実線で示すように、弁室10の底面に当接した下
限位置に保持される。このとき、図3(a)に示すよう
に、支軸体21の一対のノズル孔29は、弁軸部20で
閉塞された閉弁状態となり、図1に示す1次側流体Sに
含まれる高温の蒸気が弁室10内にトラップされる。
【0022】弁室10内に溜まった復水が設定水位を越
えると、この復水から浮力を受けてフロート19が支軸
体21を支点として上方に回動し、フロート19と一体
的に回動される弁軸部20の開口32がノズル孔28に
重合すると、開弁状態となって復水を含んだ低温の流体
が開口32、ノズル孔29、中心孔28、排出孔31お
よび導出通路11を通って出口14から排出される。こ
のとき、開口32は復水に浸っていて、復水の上方空間
には連通しないから、この上方空間に存在する蒸気は排
出されない。浮上するフロート19の上限位置は、図1
に2点鎖線で示すように、フロート19が弁室10の天
面に当接した位置であり、このときに、図3(b)に示
すように、弁軸部20の開口32が支軸体21のノズル
孔29に完全に重合されて全開状態となる。この実施形
態の全閉状態から全開状態までのフロート19の回動角
度θは約60°である。弁室10内の復水が排出によっ
て減少すると、フロート19が自重で下降し、やがて図
3(a)に示す全閉状態となり、以後、同様の動作を繰
り返す。
【0023】この蒸気トラップでは、支軸体21の外周
に嵌合された比較的大径の弁軸部20を、フロート19
で回転させるので、弁体として機能する弁軸部20を長
期にわたり円滑に回転する安定状態に支持できる。ま
た、フロート19の弁軸部20が、隔壁部材4を介して
ケーシング1に支持された支軸体21の外周に直接嵌合
されているので、従来例における弁体の軸方向以外方の
軸受が不要になって構成の大型化を招くことがないとと
もに、弁軸部20と支軸体21との間に良好なシール性
を得ることができる。
【0024】また、前記蒸気トラップの弁機構は、支軸
体21を弁座とし、フロート19の弁軸部20を弁体と
し、支軸体21のノズル孔29を弁口として構成されて
おり、弁軸部20が支軸体21回りに回動して開閉す
る。そのため、弁口となるノズル孔29の開口面積はそ
のまま閉弁時の受圧面積とはならず、弁室10側の1次
側圧力と出口14側の二次側圧力との圧力差も、圧力差
が生じる方向と弁機構の作動方向(回転方向)とが直交
していることから、閉弁時の閉止力として直接的に作用
しない。すなわち、この蒸気トラップにおける閉弁時の
閉止力は、弁軸部20と支軸体21との摩擦力と前記圧
力差のうちの僅かな一部との和となり、既存の弁機構を
備えたものに比較して相当に小さくなる。しかも、この
実施形態の蒸気トラップでは、以下に説明するように、
前記摩擦力の一層の低減化が図られているので、閉止力
が格段に小さくなる。
【0025】すなわち、閉弁時の前記摩擦力は、弁軸部
20に作用する支軸体21への押し付け力に関連して増
減し、押し付け力は、主として、弁軸部20の自重と、
弁室10内の1次側流体による1次側圧力と出口14側
の2次側圧力との圧力差となる。また、弁軸部20が固
定部材である支軸体21に対し一方側(この例では下方
側)へ押し付けられるので、図3に示すように、弁軸部
20と支軸体21との間の下方側に隙間Gが生じる。な
お、前記隙間Gは、判り易いように誇張して図示してお
り、この図示形態は以後の図においても同様である。
【0026】一方、一対のノズル孔29は水平方向に沿
った配置で支軸体21に形成されており、閉弁時には、
図3(a)に明示するように、弁軸部20の一対の開口
32が、ノズル孔29に対しそれぞれ60°の回動角度
だけ変位した位置に離間しており、下方側に離間した開
口32が前記隙間Gに臨んでいる。したがって、閉弁時
の隙間Gは、弁室10内の1次側流体が下方の開口32
を通して流入することにより、1次側圧力に近い圧力に
維持される。この隙間G内の圧力は弁軸部20に対し弁
軸部20の内側から上方へ押し上げる力として作用する
ので、弁軸部20と支軸体21との間の全周に隙間Gを
確保して、弁軸部20と支軸体21間の摩擦力が低減さ
れる。弁軸部20と支軸体21とを前記構成としない場
合には、高い1次側圧力が弁軸部20の支軸体21への
押し付け力として作用するので、摩擦力が大きくなって
しまう。
【0027】前記摩擦力を低減する効果を得るために
は、ノズル孔29および開口32が共に同数の複数個設
けられているのが望ましい。すなわち、実施形態の効果
を説明するための比較例として示した図3(c)のよう
に、ノズル孔29が1個のみの場合には、フロート19
の上昇によって開弁させるために、ノズル孔29を支軸
体21の周壁におけるフロート19とは反対側の位置に
配設される。そのため、単一のノズル孔29に対応して
1個設ける開口32は、閉弁時に上方位置に保持される
ことになって、隙間Gに1次側流体を導入することがで
きず、かつ、弁軸部20が高圧の弁室10と大気圧の連
通路27との差圧によって支軸体21に押し付けられ、
弁軸部20と支軸体21間の摩擦力が大きくなる。
【0028】上述したように、閉弁時の閉止力は、弁軸
部20と支軸体21との摩擦力の低減によって既存の蒸
気トラップに比較して格段に小さくなるので、前述した
の関係式に基づくと、復水の排出流量を大きくするため
に支軸体21のノズル孔29を大きな開口面積に設定し
ても、閉弁時の閉止力Fは殆ど増大せず、また、フロー
ト19の回動支点に弁軸部20と支軸体21とによる弁
機構が設けられていることから、回動支点と弁体である
弁軸部20の作用点までの距離はゼロに近い値となるの
で、小さな操作力で弁軸部20を回動させて開弁状態と
することができる。そのため、アーム長およびフロート
19に作用する復水による浮力のいずれか一方または両
方を小さく設定することができるので、小さなフロート
19を小さな回動半径で回動させることが可能となり、
このフロート19を収容する弁室10の容積を小さくし
てケーシング1を小型化できる。
【0029】しかも、弁機構はフロート19の弁軸部と
支軸体21とからなる簡素化された構成であるから、従
来の4枚羽根などを用いた蒸気トラップに比較して部品
点数および組立工数が共に少なくなり、上述したケーシ
ング1の小型化と相まって相当のコストダウンを達成で
きる。また、弁機構は、弁軸部20を支軸体回りに回動
させるだけの簡単で堅牢な構成であるため、耐久性に優
れたものとなる。
【0030】さらに、前記蒸気トラップでは、図4に示
したように、支軸体21のシャフト部23の外周面に2
つの環状溝39を設けているので、弁軸部20が回動す
る時の支軸体21に対する摺動面積が環状溝39の分だ
け少なくなるから、開弁時に弁軸部20をシャフト部2
3回りに円滑に回動させることができる。また、閉弁時
に、弁軸部20の鍔部33の端面開口から弁軸部20と
支軸体21の間の隙間Gを通ってノズル孔29から連通
路27内へ入ろうとする漏れ蒸気は、環状溝39を含む
ラビリンスシール部LAでの高圧蒸気の膨張・収縮によ
るラビリンスシール効果により阻止される。したがっ
て、この蒸気トラップでは、簡単な構成のラビリンスシ
ール部38によって高圧の蒸気が蒸気トラップ出口14
(図1)に漏れ出るのを効果的に防止することができ
る。なお、図4の開口32は、高圧の1次側流体を導入
して復水の排出流量を大容量化する場合の形状を示した
ものであり、復水の排出流量が小さいタイプのもので
は、開口32を、環状溝39に臨まずにノズル孔29の
みに対応する小さな径に設定するのが好ましく、それに
より、弁軸部20と支軸体21間のシール性が向上す
る。
【0031】図5は本発明の第2実施形態に係る蒸気ト
ラップの要部を示す横断面図であり、同図において、図
3と同一若しくは相当するものは同一の符号を付して、
詳しい説明を省略する。この実施形態の蒸気トラップの
弁機構を構成する弁軸部20および支軸体21には、そ
れぞれ3つの開口32およびノズル孔29が形成されて
おり、これ以外の構成は第1実施形態と同様である。
【0032】この蒸気トラップでは、第1実施形態と同
様の効果を得られるのに加えて、復水の排出流量を大容
量化した場合に、所要の排出流量の復水を弁軸部20の
周囲3箇所から均等に支軸体21のノズル孔29に流入
させることができので、多量の復水を円滑にノズル孔2
9に導入させることができるとともに、弁軸部20の回
動角度、つまりフロート19の全閉状態から全開状態ま
での回動角度θを、復水の排出流量を大きくしながらも
第1実施形態よりも小さく設定することができ、ケーシ
ング1をさらに小型化できる。
【0033】図6は本発明の第3実施形態に係る蒸気ト
ラップの要部を一部切断して示した拡大左側面図であ
り、同図において、図4と同一若しくは相当するものは
同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。この実施
形態の蒸気トラップの弁機構を構成する支軸体21に
は、これの軸方向に長手方向を持つ長孔からなるノズル
孔40が、支軸体21の周方向に180°対向して一対
形成されており、弁軸部20には、前記ノズル孔40を
包含できる長孔形状の開口41が、回動に伴い各ノズル
孔40に合致できる位置に一対形成されており、これ以
外の構成は第1実施形態と同様である。
【0034】この蒸気トラップでは、第1実施形態と同
様の効果を得られるのに加えて、復水の排出流量を大容
量化した場合にも、弁軸部20の回動角度、つまりフロ
ート19の全閉状態から全開状態までの回動角度θを小
さく設定することができる。すなわち、復水を所要の大
きな排出流量で通過させることのできる開口面積に設定
した長孔からなるノズル孔40は、比較のために2点鎖
線で示したた円形のノズル孔42と同一の開口面積に有
する形状とした場合に、シャフト部23の周方向の孔幅
を円形のノズル孔42に比較して格段に小さくすること
ができる。
【0035】そのため、開口41がノズル孔40に対し
重合状態と離間状態との相対位置になるよう弁軸部20
つまりフロート19を回動させるための回動角度は、円
形のノズル孔42を設けた場合に比較して小さくするこ
とができる。したがって、この蒸気トラップでは、復水
の排出流量の大容量化を図った場合にも、フロートの回
動範囲が小さいことから、ケーシングを小型化すること
ができると共に、コストダウンを図ることができる。
【0036】図7は本発明の第4実施形態に係る蒸気ト
ラップの要部を一部切断して示した拡大左側面図であ
り、同図において、図6と同一若しくは相当するものは
同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。この実施
形態の蒸気トラップの弁機構を構成する支軸体21に
は、これの軸方向に長手方向を持つ長孔の中央部に小孔
部43aが連通して形成された形状のノズル孔43が、
支軸体21の周方向に180°対向して一対形成されて
おり、これ以外の構成は第1実施形態および第3実施形
態と同様である。
【0037】この蒸気トラップでは、第1実施形態およ
び第3実施形態と同様の効果を得られるのに加えて、閉
弁状態から開弁する場合には、弁軸部20の開口41が
最初に小孔部43aに重合して小さな弁開度で開放され
るので、全開状態とする以前に少量の復水を予め排出す
ることができる。そのため、復水の排出流量を大容量に
設定した場合には、急激に全閉状態となる場合のように
復水が勢いよく排出されるのを防止して、多量の復水を
スムーズに排出することができる。
【0038】図8は本発明の第5実施形態に係る蒸気ト
ラップの要部を一部切断して示した拡大左側面図であ
り、同図において、図4および図6と同一若しくは相当
するものは同一の符号を付して、詳しい説明を省略す
る。この実施形態の蒸気トラップの弁機構を構成する支
軸体21には、これの軸方向に一列に配列された同一径
の3つのノズル小孔27が支軸体21の周方向に180
°対向してそれぞれ形成されて、これら計6つのノズル
小孔27によってノズル孔44が構成されており、弁軸
部20には、一列に配列された3つのノズル小孔47を
包含できる長孔からなる一対の開口41が弁軸部20の
周方向に180°対向して形成されており、これ以外の
構成は第1実施形態および第3実施形態と同様である。
【0039】この蒸気トラップでは、第3実施形態と同
様の効果を得られるのに加えて、ノズル孔44が長孔で
はなく円形孔47の群であるから、加工が容易である。
【0040】図9は本発明の第6実施形態に係る蒸気ト
ラップの要部を一部切断して示した拡大左側面図であ
り、同図において、図4および図8と同一若しくは相当
するものは同一の符号を付して、詳しい説明を省略す
る。この実施形態の蒸気トラップの弁機構を構成する支
軸体21には、図8と同様に一列配置で形成された3つ
のノズル小孔47に対して周方向の一方側に、ノズル小
孔47よりもさらに径の小さな2つのノズル小孔49が
形成され、且つ他方側に同様の1つのノズル小孔46が
形成され、この計6個のノズル小孔47,49,46の
群が支軸体21の周方向に180°対向してそれぞれ形
成されて、これら計12個のノズル小孔47,49,4
6によってノズル孔48が構成されている。弁軸部20
には、6個のノズル小孔47,49,46の群を包含で
きる長孔からなる一対の開口41が弁軸部20の周方向
に180°対向して形成されており、これ以外の構成は
第1実施形態および第5実施形態と同様である。
【0041】この蒸気トラップでは、第5実施形態と同
様の効果を得られるのに加えて、フロートの回動角度に
対して、ノズル孔48の開口面積を、ノズル孔48をノ
ズル小孔49から先に開放することにより、開弁開始時
に小さく徐々に増大させるとともに、所定値に達した時
点で急激に増大させる特性を得ることができる。この蒸
気トラップおよび前記第5実施形態の蒸気トラップは、
使用状況による必要に応じて適宜選択して用いることに
より、大きな効果を得ることができる。
【0042】図10は、本発明の第7実施形態に係る蒸
気トラップの開弁状態を示す水平断面図であり、同図に
おいて、図2と同一若しくは相当するものには同一の符
号を付して、詳しい説明を省略する。この蒸気トラップ
は、高圧の1次側流体を導入するために復水の排出流量
を極めて大きく設定する必要がある用途に適応する構成
を備えたものである。すなわち、弁機構を構成する支軸
体50には、一対のノズル孔52と中心孔53と排出孔
54とが互いに連通されてなる連通路51が中央の仕切
壁57の両側にそれぞれ形成されている。弁軸部58
は、フロート19に連結された連結部59の両端部に、
支軸体50の外周に回動自在に嵌め込まれる一対の筒状
部60が設けられ、この一対の筒状部60に、支軸体5
0のノズル孔52を包含できる形状を有する一対の開口
61がそれぞれ形成されている。この一対の開口61と
一対のノズル孔52との相対位置および弁開度の動作
は、第1実施形態で示した図3(a),(b)と同様で
ある。
【0043】前記支軸体50は、ボルト64で隔壁部材
4に固定された取付部材63に中央部分が取り付けられ
て、所定位置に支持されている。取付部材63は一端が
開口した筒状体であり、支軸体50の仕切壁57に連設
された仕切板66が中央部に挿入されて、仕切板66の
両側に復水の導出通路67が形成されている。取付部材
63は、両導出通路67を隔壁部材4の導出孔31に合
致させた位置で、隔壁部材4に固定されている。
【0044】この蒸気トラップは第1実施形態と同様の
弁機構を一対備えているので、大流量の復水を排出する
ものに適している。つまり、この蒸気トラップは、復水
の排出流量を極めて大きく設定した場合にも、第1実施
形態と同様に、フロート19の形状および回動角度を共
に小さくできるので、ケーシング1を小型化して相当の
コストダウンを図ることができる。また、両側の弁機構
から導出されてくる復水は、仕切壁57によって互いに
衝突するのを防止されて、直交方向に流動の向きを変え
て隔壁部材4の導出孔31で合流するようになっている
ので、両側から流動する復水が円滑に排出される。
【0045】図11は、本発明の第8実施形態に係る蒸
気トラップの開弁状態を示す水平断面図であり、同図に
おいて、図10と同一若しくは実質的に同等のものには
同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。この蒸気
トラップは、図10の第7実施例と同様に、高圧の1次
側流体を導入するために復水の排出流量を極めて大きく
設定する必要がある用途に適応する構成を備えたもので
ある。
【0046】この蒸気トラップが図10のものと相違す
る点は、支軸体55が、中央部に仕切壁56を備えた筒
体の両端開口部をプラグ45で閉塞してなり、弁軸部6
8が、支軸体55の外周に回転自在に嵌合された2つの
筒状部69から一体に突設した2つの取付片66間を、
フロート19に連結された連結部材70で結合してな
り、両側の筒状部69と支軸体55との間に2個ずつの
玉軸受71が介装された構成のみである。
【0047】したがって、この蒸気トラップは、図10
の第7実施形態と同様に作動して同様の効果を得られる
のに加えて、弁軸部68が4個の玉軸受71を介して回
動するので、復水の排出流量を極めて大きく設定した場
合にも、小さな操作力で弁軸部68を回動させて開弁状
態とすることができる。また、玉軸受71は、弁軸部6
8の筒状部69と支軸体55との間に介装するので、筒
状部69の厚みが図10の第7実施形態の筒状部60に
比較して大きくなるだけであり、蒸気トラップ全体の大
型化を招かない。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、フロー
トの弁軸部と支軸体とにより弁機構が構成されているの
で、連通路を有して弁座として機能する支軸体に、開口
を有して弁体として機能する弁軸部を回動自在に支持さ
せ、弁軸部にフロートを取り付けて弁機構を構成したの
で、弁室側の1次側圧力と出口側の2次側圧力との圧力
差の作用方向に対し直交方向に弁体を作動させるので、
閉弁時の閉止力が、弁軸部と支軸体との摩擦力と圧力差
の一部との和のみとなって格段に小さくなる。そのた
め、復水の排出流量を大きく設定した場合においても、
フロートの形状やこれの回動による移動範囲が大きくな
らず、全体形状を小さく抑えることができ、また、弁機
構が弁軸部と支軸体だけの少ない部品点数で構成できる
ので、構造の簡略化とコストダウンを達成することがで
きる。
【0049】また、弁体として機能するフロートの弁軸
部が、弁座として機能する支軸体の外周に回動自在に支
持されているので、比較的大径の弁軸部を、ケーシング
に固定の支軸体によって安定に支持でき、長期にわたり
安定した作動を確保できるとともに、弁軸部と支軸体と
の間に良好なシール性を得ることができ、しかも、軸受
を設ける場合には、弁軸部と支軸体との間に介設すれば
よいので、弁軸部(弁体)の軸方向外方に軸受を設ける
必要がなくなり、構成の大型化を招かない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る蒸気トラップを示
す縦断面図である。
【図2】同上の蒸気トラップを示す平面断面図である。
【図3】(a),(b)は同上の蒸気トラップにおける
閉弁状態および開弁状態の弁軸部と支軸体を示す横断面
図、(c)は本発明の効果を説明するための比較例の弁
軸部と支軸体を示す横断面図である。
【図4】同上の蒸気トラップの要部を一部切断して示し
た横断面左側面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る蒸気トラップにお
ける閉弁状態および開弁状態の弁軸部と支軸体を示す横
断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る蒸気トラップの要
部を一部切断して示した拡大左側面図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る蒸気トラップの要
部を一部切断して示した拡大左側面図である。
【図8】本発明の第5実施形態に係る蒸気トラップの要
部を一部切断して示した拡大左側面図である。
【図9】本発明の第6実施形態に係る蒸気トラップの要
部を一部切断して示した拡大左側面図である。
【図10】本発明の第7実施形態に係る蒸気トラップの
開弁状態を示す平面断面図である。
【図11】本発明の第8実施形態に係る蒸気トラップの
開弁状態を示す水平断面図である。
【符号の説明】
1…ケーシング、10…弁室、12…入口、14…出
口、19…フロート、20,58,68…弁軸部、2
1,50,55…支軸体、27,51…連通路、28,
53…中心孔、29,40,43,44,48,52…
ノズル孔、32,41,61…開口、39…環状溝、4
7,49…ノズル小孔、LA…ラビリンスシール部、θ
…所定角度。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口と出口を有する弁室内に、フロート
    と、フロートの弁軸部を回動自在に支持する支軸体とが
    設けられ、 前記支軸体に、前記出口に連通する連通路が形成され、 前記弁軸部に、前記フロートが前記弁室内の復水の浮力
    により上方へ所定角度回動したときに前記弁室内と前記
    連通路とを連通させる開口が形成され、 前記支軸体は、前記弁室を形成するケーシングに固定さ
    れ、 前記弁軸部は前記支軸体の外周に嵌合されている蒸気ト
    ラップ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記連通路は、前記
    支軸体の中心部に形成された中心孔と、前記支軸体の周
    壁に設けられて前記中心孔に連通したノズル孔とを有
    し、前記開口が前記弁軸部の周方向に離間して複数設け
    られている蒸気トラップ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記開口は前記支軸
    体の周方向に180°対向して一対設けられている蒸気
    トラップ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかにおいて、前
    記フロートの弁軸部は前記支軸体の外周に嵌め込まれる
    両端開放の筒体からなり、前記支軸体に1つ以上の環状
    溝を有するラビリンスシール部が形成されている蒸気ト
    ラップ。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記ラビリンスシー
    ル部に臨むように前記弁軸部の開口が設定されている蒸
    気トラップ。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかにおいて、前
    記ノズル孔は、前記支軸体の軸方向に長手方向を持つ長
    孔からなる蒸気トラップ。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれかにおいて、前
    記ノズル孔は複数のノズル小孔群からなる蒸気トラッ
    プ。
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