JP2003003968A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

Info

Publication number
JP2003003968A
JP2003003968A JP2001185395A JP2001185395A JP2003003968A JP 2003003968 A JP2003003968 A JP 2003003968A JP 2001185395 A JP2001185395 A JP 2001185395A JP 2001185395 A JP2001185395 A JP 2001185395A JP 2003003968 A JP2003003968 A JP 2003003968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
orbiting
axis
casing
scroll
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001185395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4676091B2 (ja
Inventor
Toshikazu Harashima
寿和 原島
Yuji Komai
裕二 駒井
Kazutaka Suefuji
和孝 末藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP2001185395A priority Critical patent/JP4676091B2/ja
Publication of JP2003003968A publication Critical patent/JP2003003968A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4676091B2 publication Critical patent/JP4676091B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1,第2の旋回スクロールを旋回軸に容易
に取付けることができ、取付時の作業性を高める。 【解決手段】 旋回軸20の両端側を偏心軸受12A,
12Bを用いて旋回可能に支持する。また、旋回軸20
の両端側には締結ボルト27A,27Bを用いて旋回ス
クロール21A,21Bを固定して設ける。そして、締
結ボルト27A,27Bを挿通するボルト挿通穴25
A,25Bを、旋回軸20の軸線となる偏心軸線O1−
O1から一定寸法εX,εYだけ偏心した締結ボルト取付
軸線O2−O2上に配置することにより、旋回スクロール
21A,21Bを旋回軸20に対し廻止め状態に保持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮機
等として好適に用いられるスクロール式流体機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクロール式流体機械は、ケー
シングと、該ケーシングに設けられ鏡板に渦巻状のラッ
プ部が立設された固定スクロールと、前記ケーシングに
回転可能に設けられた駆動軸と、前記ケーシング内で該
駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ、鏡板に前記固定
スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画
成するラップ部が立設された旋回スクロールとを備えて
いる。
【0003】この種の従来技術によるスクロール式流体
機械は、外部から駆動軸を回転駆動し、旋回スクロール
を固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋回
運動させることにより、固定スクロールの外周側に設け
た吸込口から空気等の流体を吸込みつつ、この流体を固
定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部と
の間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロールの中心
部に設けた吐出口から圧縮流体を外部に向けて吐出す
る。
【0004】また、他の従来技術によるスクロール式流
体機械として、圧縮空気量を増やすために、下記の如く
構成されたものが知られている(例えば特開2000−
130365号公報等)。
【0005】即ち、この従来技術によるスクロール式流
体機械は、ケーシングに軸方向に離間して第1,第2の
固定スクロールを設け、これら各固定スクロール間に
は、電動機を配設している。また、ケーシング内には、
両端側が偏心軸受の外側軸受部に支持された回転軸と、
該回転軸の内周側に遊嵌されて両端側が偏心軸受の内側
軸受部により支持された旋回軸とを設け、該旋回軸の両
端側には第1,第2の固定スクロールとそれぞれ対向し
て第1,第2の旋回スクロールを固定的に設ける構成と
している。
【0006】この種の従来技術によるスクロール式流体
機械は、電動機を作動してロータを回転すると、この回
転によって回転軸は偏心軸受の外側軸受部に支持された
状態で回転運動を行うと共に、旋回軸は偏心軸受の内側
軸受部に支持された状態で旋回運動を行い、これにより
第1,第2の旋回スクロールを同時に旋回させ、全体の
圧縮空気量を増やすようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した特
開2000−130365号公報に記載されたスクロー
ル式流体機械は、旋回軸を第1,第2の旋回スクロール
のボス部に対し廻止め状態で強固に固定することが要求
される。しかし、この従来技術にあっては、旋回軸の両
端側を圧入により第1,第2の旋回スクロールのボス部
内に固定して取付ける構成としている。
【0008】このため、旋回軸の外径および旋回スクロ
ールのボス部の内径の寸法精度を高める必要があり、こ
れら旋回軸、旋回スクロールの加工性が低下するという
問題がある。また、圧入により旋回軸を旋回スクロール
に取付けるため、取付作業に手間がかかり、取付性が低
下するという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、第1,第2の旋回スク
ロールを旋回軸に容易に固定して取付けることができ、
取付時の作業性等を高められるようにしたスクロール式
流体機械を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明によるスクロール式流体機械は、
ケーシングと該ケーシングの軸線上に位置して該ケーシ
ングの両端側にそれぞれ固定的に設けられ鏡板に渦巻状
のラップ部が立設された第1,第2の固定スクロールと
からなる固定側部材と、該第1,第2の固定スクロール
間に位置して前記ケーシング内に設けられ、ロータとス
テータとが前記ケーシングの軸線と同一方向となるよう
に配置された電動機と、前記ケーシングの軸線を中心と
した外側転動体を有すると共に該外側転動体の内側に配
置されケーシングの軸線に対し偏心した偏心軸線を中心
として転動する内側転動体を有する偏心軸受と、前記電
動機のロータを挟んで前記ケーシングの軸線方向に延び
両端が前記偏心軸受の外側転動体に支持された中空軸体
からなり前記ロータによって回転される回転軸と、該回
転軸内を前記偏心軸線上に遊嵌して設けられ、前記偏心
軸受の内側転動体に支持されて旋回運動する旋回軸と、
該旋回軸の両端側にそれぞれ設けられ、第1,第2の固
定スクロールと対面して鏡板に第1,第2の固定スクロ
ールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画成する
ラップ部が立設された第1,第2の旋回スクロールとを
備えている。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記旋回軸には第1,第2の旋回スクロールを
それぞれ第1,第2の締結部材を用いて固定的に取付け
る構成としたことにある。
【0012】このように構成したことにより、第1,第
2の旋回スクロールをそれぞれ第1,第2の締結部材を
用いて旋回軸に対して強固に固定して取付けることがで
きる。そして、回転軸を偏心軸受の外側転動体を介して
回転させたときには、旋回軸を偏心軸受の内側転動体を
介して旋回させることができる。従って、旋回スクロー
ルが一体となった旋回軸を偏心軸受により旋回させ、こ
の状態で固定スクロールと旋回スクロールとの間の圧縮
室内に流体を吸込んで圧縮することができる。
【0013】また、請求項2の発明は、第1,第2の締
結部材は偏心軸線から径方向にずれた位置に配置してい
る。このように構成したことにより、第1,第2の旋回
スクロールが旋回軸の軸線となる偏心軸線を中心に位置
ずれする(回転する)のを第1,第2の締結部材がスト
ッパとなって抑えることができ、各旋回スクロールを旋
回軸に対し廻止め状態に保持することができる。
【0014】さらに、請求項3の発明は、第1,第2の
締結部材は前記第1,第2の旋回スクロールのラップ部
最内周端側の内側線に沿った円弧の中心と一致させて配
置している。このように構成したことにより、第1,第
2の締結部材を第1,第2の旋回スクロールのラップ部
最内周端側の内側線に沿った円弧の中心側のスペースを
利用して取付けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
スクロール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を
例に挙げ、図1ないし図4の添付図面に従って詳細に説
明する。
【0016】図中、1は後述の固定スクロール5A,5
Bと共に固定側部材を構成する筒状のケーシングで、該
ケーシング1は、スクロール式空気圧縮機の外枠を形成
している。そして、ケーシング1は、図1に示すように
軸線O−Oを有したケーシング本体2と、該ケーシング
本体2の両端側に固着して設けられた軸受取付筒部3
A,3Bと、該軸受取付筒部3A,3Bに固着して設け
られ、固定スクロール5A,5Bを外側から取囲んだ有
底筒状のスクロール収容筒部4A,4Bとにより構成さ
れている。
【0017】5A,5Bはケーシング1の両端側にそれ
ぞれ固定的に設けられた第1,第2の固定スクロール
で、該第1の固定スクロール5Aは、略円板状に形成さ
れ、中心がケーシング1の軸線O−Oと一致するように
配設された鏡板6Aと、該鏡板6Aの表面に立設された
渦巻状のラップ部7Aと、鏡板6Aの外周側に一体形成
され、ケーシング1のスクロール収容筒部4A内に嵌合
して設けられた嵌合筒部8Aとによって構成されてい
る。また、第2の固定スクロール5Bについても、鏡板
6B、ラップ部7Bおよび嵌合筒部8Bによって構成さ
れている。
【0018】9は固定スクロール5A,5B間に位置し
てケーシング1内の中間部に設けれた電動機で、該電動
機9は、ケーシング本体2の内周側に固定的に設けられ
たステータ10と、該ステータ10の内周側に該ステー
タ10によって回転するように配設されたロータ11と
によって構成されている。また、ステータ10の軸線と
ロータ11の軸線はケーシング1の軸線O−Oと同一軸
線上に配置されている。そして、電動機9は、ロータ1
1を回転することにより後述の回転軸19を駆動するも
のである。
【0019】12A,12Bは固定スクロール5A,5
Bと電動機9との間に位置して、軸受取付筒部3A,3
Bの内周側にそれぞれ設けられた第1,第2の偏心軸受
で、該第1の偏心軸受12Aは、外輪13Aと、該外輪
13Aの内周側に外側転動体となる複数の球体14Aに
よって回転可能に設けられ、回転軸19の外周側に固着
された外側中輪15Aと、回転軸19の内周側に固着さ
れた内側中輪16Aと、該内側中輪16Aの内周側に内
側転動体となる複数の球体17Aによって回転可能に設
けられた内輪18Aとによって構成されている。
【0020】ここで、外輪13Aは、軸受取付筒部3A
の内周側に圧入して取付けられ、軸線O−O上に配置さ
れる。また、外側中輪15Aは、球体14Aによって外
輪13Aの内周側に位置決めされ、軸線O−O上に配置
されている。そして、この状態で球体14Aは外輪13
Aと外側中輪15Aとの間を軸線O−Oを中心として転
動する。
【0021】これに対して内側中輪16Aは、外輪13
Aの軸線O−Oに対して径方向に一定寸法δだけ偏心し
た偏心軸線O1−O1上に配置されている。また、内輪1
8Aは、球体17Aによって内側中輪16Aの内周側に
位置決めされ、偏心軸線O1−O1上に配置されている。
そして、この状態で球体17Aは偏心軸線O1−O1を中
心に転動する。
【0022】かくして、偏心軸受12Aは、外側中輪1
5Aと内側中輪16Aとが回転軸19のと一体に回転す
ることにより、旋回軸20と一体となった内輪18Aが
軸線O−Oを中心として寸法δの旋回運動を行なうもの
である。また、第2の偏心軸受12Bについても、外輪
13B、球体14B、外側中輪15B、内側中輪16
B、球体17Bおよび内輪18Bによって構成されてい
る。
【0023】19は電動機9のロータ11を挟んで両端
側が後述の偏心軸受12A,12Bに設けられた回転軸
で、該回転軸19は、中空軸体として形成され、電動機
9のロータ11内周側に挿嵌されて固定的に設けられて
いる。また、回転軸19は、図1に示すように、外周側
がケーシング1の軸線O−O上に配置されるのに対し、
内周側は軸線O−Oに対して径方向に一定寸法δだけ偏
心した偏心軸線O1−O1上に配置される。そして、回転
軸19は、両端側が後述する偏心軸受12A,12Bの
球体14A,14Bに回転可能に支持され、ロータ11
と一体となって回転するものである。
【0024】20は回転軸19内に遊嵌して設けられた
旋回軸で、該旋回軸20は、中実な円柱体として形成さ
れ、偏心軸線O1−O1上に配置されている。そして、旋
回軸20は後述する偏心軸受12A,12Bの球体17
A,17Bにそれぞれ回転可能に支持され、軸線O−O
を中心として寸法δの旋回半径をもった旋回運動を行う
ものである。
【0025】21A,21Bは固定スクロール5A,5
Bと対面して旋回軸20の軸方向両端側にそれぞれ固定
的に設けられた第1,第2の旋回スクロールで、該第1
の旋回スクロール21Aは、円板状に形成され偏心軸線
O1−O1上に配置された鏡板22Aと、該鏡板22Aの
表面に立設された渦巻状のラップ部23Aとによって大
略構成されている。
【0026】ここで、ラップ部23Aは、図2に示すよ
うに最内周端側23A1から最外周端側23A2に亘って
曲率半径を拡大させながら渦巻状に延びている。そし
て、ラップ部23Aは、最内周端側23A1の内側線2
3A3に沿った円弧の中心が後述の締結ボルト取付軸線
O2−O2と一致している。
【0027】そして、旋回スクロール21Aのラップ部
23Aは、固定スクロール5Aのラップ部7Aに対し例
えば180度だけずらして重なり合うように配設され、
両者のラップ部7A,23A間には複数の圧縮室24
A,24A,…が画成される。
【0028】また、スクロール式空気圧縮機の運転時に
は、吸込口(図示せず)から外周側の圧縮室24A内に
空気を吸込みつつ、この空気を旋回スクロール21Aが
旋回運動する間に各圧縮室24A内で順次圧縮し、最後
に中心側の圧縮室24Aから後述の吐出口30Aを介し
て外部に圧縮空気を吐出する。また、第2の旋回スクロ
ール21Bについても、鏡板22Bおよびラップ部23
B等によって構成され、固定スクロール5Bのラップ部
7Bとの間には圧縮室24Bが画成される。
【0029】25A,25Bは旋回スクロール21Aの
鏡板22Aに設けられた第1,第2のボルト挿通穴で、
該第1のボルト挿通穴25Aは、有底の大径穴部25A
1と小径穴部25A2からなる段付穴として形成されてい
る。
【0030】ここで、ボルト挿通穴25Aは、図2、図
3に示すように締結ボルト取付軸線O2−O2(締結ボル
ト取付軸心O2)上に位置して配置される。そして、こ
の締結ボルト取付軸線O2−O2は、旋回軸20の軸線と
一致した偏心軸線O1−O1から径方向に一定の寸法ε
X,εYだけ偏心した位置に配置されるものである。
【0031】また、ボルト挿通穴25Aは、大径穴部2
5A1の周壁に沿った円弧がラップ部23Aの最内周端
側23A1の内側線23A3に沿った円弧と部分的に一致
している。さらに、ボルト挿通穴25Aの大径穴部25
A1底部には環状のシール取付溝26Aが設けられてい
る。また、第2のボルト挿通穴25Bについても段付穴
として形成されると共に、このボルト挿通穴25Bには
シール取付溝(図示せず)が設けられている。
【0032】27A,27Bは旋回スクロール21A,
21Bに締結して設けられた締結部材としての第1,第
2の締結ボルトで、該第1の締結ボルト27Aは、旋回
スクロール21Aのボルト挿通穴25A内に挿通され、
前述した締結ボルト取付軸線O2−O2上で旋回軸20の
端部側に螺着されている。
【0033】このため、締結ボルト27Aは旋回スクロ
ール21Aを旋回軸20に対し廻止め状態で固定するス
トッパとしての機能を有している。また、第2の締結ボ
ルト27Bについても締結ボルト取付軸線O2−O2上に
配置され、旋回スクロール27Bを旋回軸20に対し廻
止め状態で固定する構成となっている。
【0034】28Aは旋回スクロール21Aのシール取
付溝26A内に設けられたシールリングで、該シールリ
ング28Aは、Oリングとして形成され、ボルト挿通穴
25Aと締結ボルト27Aとの間を気密にシールしてい
る。また、ボルト挿通穴25Bと締結ボルト27Bとの
間にも他のシールリング(図示せず)が配設され、両者
の間を気密にシールしている。
【0035】なお、29はケーシング1の軸受取付筒部
3Aと旋回スクロール21Aとの間に設けられた複数の
補助クランク(2個のみ図示)で、該補助クランク29
は、旋回スクロール21A,21Bの自転を防止するも
のである。また、30A,30Bは圧縮室24A,24
Bの中心側に位置して固定スクロール5A,5Bに設け
られた吐出口である。
【0036】本実施の形態によるスクロール式空気圧縮
機は上述の如き構成を有するもので、次にその作動につ
いて説明する。
【0037】まず、電動機9のロータ11を回転する
と、該ロータ11と一体となった回転軸19は、偏心軸
受12A,12Bの球体14A,14Bによって回転運
動を行い、このときに旋回軸20は球体17A,17B
によって回転軸19の内周側で回転する。
【0038】ここで、前記球体14A,14Bは、ケー
シング1の軸線O−Oを中心として回転するのに対し、
球体17A,17Bは軸線O−Oに対して径方向に寸法
δだけ偏心した偏心軸線O1−O1を中心として回転する
から、内輪18A,18Bと一体となった旋回軸20
は、球体17A,17Bにより軸線O−Oを中心として
寸法δの旋回半径をもった旋回運動を行い、旋回スクロ
ール21A,21Bを旋回させる。
【0039】この結果、固定スクロール5Aと旋回スク
ロール21Aとの間に画成された各圧縮室24Aはそれ
ぞれ連続的に縮小し、吸込口から吸込んだ外気を各圧縮
室24Aで順次圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出口30
Aから外部の空気タンク(図示せず)等に貯留させる。
また、固定スクロール5Bと旋回スクロール21Bとの
間に画成された各圧縮室24Bについても、それぞれが
連続的に縮小することにより、圧縮空気を前記空気タン
ク等に貯留させる。
【0040】ここで、本実施の形態では、旋回スクロー
ル21A,21Bを締結ボルト27A,27Bを用いて
旋回軸20に取付ける構成としたので、締結ボルト27
A,27Bを旋回スクロール21A,21Bに締付ける
だけで、旋回スクロール21A,21Bを旋回軸20に
対して強固に直接固定することができる。
【0041】これにより例えば従来技術で述べたように
旋回スクロール21A,21Bを旋回軸20に圧入して
取付ける手間がなくなり、旋回スクロール21A,21
Bの取付性を高められると共に、旋回軸20、旋回スク
ロール21A,21Bの加工時の作業性を高めることが
できる。
【0042】しかも、締結ボルト27A,27Bは旋回
軸20の軸線と一致した偏心軸線O1−O1から一定の寸
法εX,εYだけ偏心した位置で旋回軸20に取付ける構
成としたので、旋回スクロール21A,21Bを締結ボ
ルト27A,27Bにより旋回軸20に対して廻止め状
態で固定することができ、運転時に旋回スクロール21
A,21Bが旋回軸20に対して不用意に位置ずれする
(回転する)不具合を防止することができる。
【0043】また、旋回スクロール21A,21Bのボ
ルト挿通穴25A,25Bと締結ボルト27A,27B
との間にはシールリング28A等を設ける構成としたの
で、旋回スクロール21A,21Bと締結ボルト27
A,27Bとの間をシールリング28A等によって気密
にシールでき、これにより圧縮室24A,24B内の圧
縮空気がボルト挿通穴25A,25Bを通じて外部に漏
洩する不具合を解消でき、当該空気圧縮機の性能、信頼
性等を高めることができる。
【0044】さらに、ボルト挿通穴25Aを、旋回スク
ロール21Aを構成するラップ部23A最内周端側23
A1の内側線23A3に沿った円弧の中心となる締結ボル
ト取付軸線O2−O2上に配置したので、ラップ部23A
の内側線23A3をボルト挿通穴25Aの大径穴部25
A1周壁と一致させることができ、ラップ部23Aの形
状、取付位置等を変更することなく、ボルト挿通穴25
Aを鏡板22Aに設けることができる。
【0045】なお、実施の形態では、偏心軸受12Aに
用いる中輪を、外側中輪15Aと内側中輪16Aの2部
材で構成する場合を例に挙げて説明したが、これに替え
て、例えば図5に示す変形例のように、偏心軸受41A
は、実施の形態による外側中輪15Aと内側中輪16A
とを互いに一体化して形成することにより、中輪44A
を1部材で構成してもよい。
【0046】ここで、偏心軸受41Aは、外輪42A、
外側転動体としての球体43A、中輪44A、内側転動
体としての球体45Aおよび内輪46Aによって構成さ
れている。
【0047】また、実施の形態では、スクロール式流体
機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限らず、例えば冷媒圧縮機等にも
広く適用できるものである。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、旋回軸には第1,第2の旋回スクロールを
それぞれ第1,第2の締結部材を用いて固定的に取付け
る構成としたので、第1,第2の旋回スクロールをそれ
ぞれ第1,第2の締結部材を用いて旋回軸に対し強固に
固定して取付けることができる。これにより例えば従来
技術で述べたように旋回スクロールを旋回軸に圧入して
取付ける必要がなくなり、旋回スクロールの取付性を高
められると共に、旋回軸、旋回スクロールの加工時の作
業性を高めることができる。
【0049】また、請求項2の発明は、第1,第2の締
結部材は旋回軸の軸心から径方向に偏心した位置に配置
したので、旋回スクロールが旋回軸の軸心を中心として
回転するのを締結部材により抑えることができ、旋回ス
クロールを旋回軸に対し廻止め状態に保持することがで
き、旋回スクロールを旋回軸に対しより強固に固定する
ことができる。
【0050】さらに、請求項3の発明は、第1,第2の
締結部材を第1,第2の旋回スクロールのラップ部最内
周端側の内側線に沿った円弧の中心と一致させて配置す
る構成としたので、第1,第2の締結部材を第1,第2
の旋回スクロールのラップ部最内周端側の内側線に沿っ
た円弧の中心側のスペースを利用して取付けることがで
き、旋回スクロールのラップ部の形状、取付位置等を変
更することなく、締結部材を旋回スクロールに設けるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるスクロール式空気圧
縮機を示す縦断面図である。
【図2】第1の旋回スクロールを図1中の矢示II−II方
向から拡大してみた断面図である。
【図3】第1の旋回スクロールを図2中の矢示III−III
方向からみた断面図である。
【図4】図1中の旋回軸、第1の旋回スクロールおよび
第1の締結ボルト等を拡大して示す部分拡大断面図であ
る。
【図5】本発明の変形例によるスクロール式空気圧縮機
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 5A,5B 固定スクロール 6A,6B,22A,22B 鏡板 7A,7B,23A,23B ラップ部 9 電動機 12A,12B,41A 偏心軸受 14A,14B,43A 球体(外側転動体) 17A,17B,45A 球体(内側転動体) 19 回転軸 20 旋回軸 21A,21B 旋回スクロール 23A1 最内周端側 23A3 内側線 24A,24B 圧縮室 27A,27B 締結ボルト(締結部材) O−O 軸線 O1−O1 偏心軸線 O2−O2 締結ボルト取付軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04C 23/02 F04C 23/02 B 29/00 29/00 D (72)発明者 末藤 和孝 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB07 AC02 CA01 CA02 CE04 3H029 AA02 AA09 AB02 BB31 BB32 CC05 CC08 CC16 CC17 3H039 AA02 AA14 BB07 BB08 CC02 CC08 CC10 CC12 CC18 CC23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと該ケーシングの軸線上に位
    置して該ケーシングの両端側にそれぞれ固定的に設けら
    れ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された第1,第2の固
    定スクロールとからなる固定側部材と、 該第1,第2の固定スクロール間に位置して前記ケーシ
    ング内に設けられ、ロータとステータとが前記ケーシン
    グの軸線と同一方向となるように配置された電動機と、 前記ケーシングの軸線を中心とした外側転動体を有する
    と共に該外側転動体の内側に配置されケーシングの軸線
    に対し偏心した偏心軸線を中心として転動する内側転動
    体を有する偏心軸受と、 前記電動機のロータを挟んで前記ケーシングの軸線方向
    に延び両端が前記偏心軸受の外側転動体に支持された中
    空軸体からなり前記ロータによって回転される回転軸
    と、 該回転軸内を前記偏心軸線上に遊嵌して設けられ、前記
    偏心軸受の内側転動体に支持されて旋回運動する旋回軸
    と、 該旋回軸の両端側にそれぞれ設けられ、第1,第2の固
    定スクロールと対面して鏡板に第1,第2の固定スクロ
    ールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画成する
    ラップ部が立設された第1,第2の旋回スクロールとを
    備えてなるスクロール式流体機械において、 前記旋回軸には第1,第2の旋回スクロールをそれぞれ
    第1,第2の締結部材を用いて固定的に取付ける構成と
    したことを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2の締結部材は前記偏心軸
    線から径方向にずれた位置に配置してなる請求項1に記
    載のスクロール式流体機械。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2の締結部材は前記第1,
    第2の旋回スクロールのラップ部最内周端側の内側線に
    沿った円弧の中心と一致させて配置してなる請求項1ま
    たは2に記載のスクロール式流体機械。
JP2001185395A 2001-06-19 2001-06-19 スクロール式流体機械 Expired - Fee Related JP4676091B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001185395A JP4676091B2 (ja) 2001-06-19 2001-06-19 スクロール式流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001185395A JP4676091B2 (ja) 2001-06-19 2001-06-19 スクロール式流体機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003003968A true JP2003003968A (ja) 2003-01-08
JP4676091B2 JP4676091B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=19024985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001185395A Expired - Fee Related JP4676091B2 (ja) 2001-06-19 2001-06-19 スクロール式流体機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4676091B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009060398A1 (en) * 2007-11-08 2009-05-14 Enjiu Ke Scroll type fluid machinery
CN110454393A (zh) * 2019-07-01 2019-11-15 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 一种涡旋压缩机

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05296166A (ja) * 1992-04-22 1993-11-09 Mitsubishi Electric Corp スクロール流体機械
JPH0612838U (ja) * 1991-10-17 1994-02-18 株式会社明電舎 軸一体化車輪
JP2000130365A (ja) * 1998-10-30 2000-05-12 Tokico Ltd スクロール式流体機械

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0612838U (ja) * 1991-10-17 1994-02-18 株式会社明電舎 軸一体化車輪
JPH05296166A (ja) * 1992-04-22 1993-11-09 Mitsubishi Electric Corp スクロール流体機械
JP2000130365A (ja) * 1998-10-30 2000-05-12 Tokico Ltd スクロール式流体機械

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009060398A1 (en) * 2007-11-08 2009-05-14 Enjiu Ke Scroll type fluid machinery
CN110454393A (zh) * 2019-07-01 2019-11-15 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 一种涡旋压缩机

Also Published As

Publication number Publication date
JP4676091B2 (ja) 2011-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4319274B2 (ja) スクロール式流体機械
JP4594265B2 (ja) スクロール式流体機械
JP2009264370A (ja) スクロール式流体機械
JP6587636B2 (ja) 電動スクロール圧縮機
JP2001329967A (ja) スクロール型圧縮機におけるシール構造
JP2002089463A (ja) スクロール型圧縮機
JP2000220584A (ja) スクロール型圧縮機
JPH07133768A (ja) スクロール型圧縮機
JPH051502A (ja) スクロール式流体機械
JP4875346B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP2003003968A (ja) スクロール式流体機械
JP2003201978A (ja) スクロール式流体機械
JP2001304141A (ja) スクロール型変圧装置
JP4510136B2 (ja) スクロール式流体機械
JP2002098070A (ja) スクロール式流体機械
JP3410187B2 (ja) スクロール式流体機械
JP2754037B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH051503A (ja) スクロール式流体機械
JP2006017013A (ja) スクロール式流体機械
JPH1113657A (ja) スクロール型流体機械
JP2002202075A (ja) スクロール式流体機械
JP5114437B2 (ja) スクロール式流体機械
JPH074368A (ja) スクロール式流体機械
JP2002013492A (ja) スクロール式流体機械
JP2000257572A (ja) スクロール型流体機械

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110127

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees