JP2003003349A - フィラメント織物の製織方法 - Google Patents
フィラメント織物の製織方法Info
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- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
- D03D47/00—Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
- D03D47/28—Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed
- D03D47/30—Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed by gas jet
- D03D47/3006—Construction of the nozzles
- D03D47/302—Auxiliary nozzles
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- Textile Engineering (AREA)
- Looms (AREA)
Abstract
用し、無撚無糊のインターレースによる交絡が付与され
たマルチフイラメント糸条を経糸に用いて織物を製織す
る場合、高経糸密度の織物や低単糸繊度の経糸を用いた
織物においても、経糸毛羽立ちや糸切れを量産可能なレ
ベルまで低減することが可能な無糊無撚織物の製織方法
を提供する。 【解決手段】交絡が付与されたマルチフイラメント糸条
を経糸に用いて補助ノズルを有するエアージェットルー
ムで製織する方法において、交絡間ループ長aに対して
下記式を満足する補助ノズル外周長bの補助ノズルを用
いることを特徴とする製織方法。 b≧0.5×a (ただし、交絡間ループ長aは交絡間の交絡が施されて
いない糸条部分長さa′の2倍の長さとする。)
Description
糸とする織物のエアージェットルーム(AJL)による
製織方法に関するものである。さらに詳しくは経糸毛羽
による製織性低下が改善された無撚無糊フィラメント織
物の製織方法に関する。
イラメント糸条を経糸に用いて製織する際、経糸の毛羽
発生や糸切れによる製織性低下のため、通常撚糸や糊付
けを行い織物を製織する。しかし、撚糸や糊付けは製織
準備工程が増え生産性が低下する。また経糸糊付けは製
織性向上のみを目的とし製織後に糊抜き作業も必要とな
るため製織コスト向上の要因となっている。
る織物において、上記撚糸糊付け工程を解消する対策と
して、マルチフィラメントに流体を吹き付けて繊維間に
交絡が付与された交絡糸を経糸に用いることにより経糸
無撚無糊織物の工業化がなされている。しかし、織物の
経糸密度が低い場合や経糸の単糸繊維が太い場合はその
方法で支障なく織物を製織することができたが、経糸密
度が高い織物や経糸の単糸繊維が細い織物については、
製織中の経糸毛羽や経糸切れによる製織性低下が顕著に
現れるため、やむを得ず経糸に糊付けをして対応してい
るのが現状である。
ド側部の主ノズルから噴射する圧縮エアの噴射方向に複
数のリード羽を列状に並べて緯糸案内通路を形成し、こ
の緯糸案内通路に沿って複数の補助ノズルを所定間隔に
配置するように構成した形状のものでは、その補助ノズ
ルがリードに一体に取り付けられているため、リードが
リード打ち時に往復運動するたびに、補助ノズルが下側
経糸に沿って繰り返し接触運動を行い、経糸の毛羽発生
や糸切れを起こしやすいという問題がある。
糸切れを抑制するための方法として、補助ノズル外周長
bが12mm以下の細い補助ノズルを用いて補助ノズル
による経糸へのダメージを少なくする方法があるが、製
織前に補助ノズル先端が経糸に当たらないように左右の
取り付け位置の微調整を必要とするため生産性低下を招
き、織縮みの大きい織物両端部においては取り付け位置
の微調整ができないため補助ノズル毛羽が発生するとい
う問題がある。
ノズルを有するエアージェットルームを使用し、無撚無
糊のインターレースによる交絡が付与されたマルチフイ
ラメント糸条を経糸に用いて織物を製織する場合、高経
糸密度の織物や低単糸繊度の経糸を用いた織物において
も、経糸毛羽立ちや糸切れを量産可能なレベルまで低減
することが可能な無糊無撚織物の製織方法を提供するこ
とにある。
め、本発明は以下の構成を採用する。すなわち、 (1)交絡が付与されたマルチフイラメント糸条を経糸
に用いて補助ノズルを有するエアージェットルームで製
織する方法において、交絡間ループ長aに対して下記式
を満足する補助ノズル外周長bの補助ノズルを用いるこ
とを特徴とする製織方法。
aは交絡間の交絡が施されていない糸条部分長さa′の
2倍の長さとする。) (2)最大実質開口量cおよび最大リードストローク長
dが下記式の範囲でヨコ入れすることを特徴とする前記
(1)に記載の製織方法。
面における上糸から下糸までの距離をいう。最大リード
ストローク長dとはワープラインにおけるリードの織り
前先端部(クロスポイント)からリードのヘルド側最後
尾までの距離を示す。) 上記のようにリードに補助ノズルを設けたエアージェッ
トルームを使用し、少なくとも経糸に無撚無糊の交絡が
付与されたマルチフイラメント糸を用いた織物におい
て、補助ノズル外周長bを交絡間ループ長aの0.5倍
以上の大きな補助ノズルを用いることにより、補助ノズ
ル先端が経糸に突き刺さりにくくなり、経糸の毛羽立ち
を減少させることができる。また、最大実質開口量cを
50mm以下、かつ最大リードストロークdを80mm
以下に規制してヨコ入れを行うことにより、補助ノズル
が経糸と接触するときの接触速度や接触距離を低減し、
経糸の毛羽立ちを減少させることができる。
物は、少なくとも経糸に交絡が付与されたマルチフィラ
メント糸を使用したものである。緯糸は、フィラメント
糸であっても、紡績糸などの非フィラメント糸であって
もよい。
態としては、ストレート糸であっても、あるいは捲縮ま
たは嵩高などが加えられた加工糸であってもよい。特
に、このフィラメント糸を無糊糸として使用する場合に
高い効果を発揮することができる。もちろん、本発明は
フィラメント糸に糊付けや追油を行っても問題はない。
ーム(空気噴射式織機)のヨコ入れ分の一例を概略側面
図にしたものである。
糸からなる経糸であり、Fは製織後の織物である。経糸
2a、2bは、それぞれ多数本が帯状に平行に配列し、
かつそれぞれ矢印方向に移送されるようになっている。
図では経糸2aが上糸、経糸2bが下糸になっている
が、この上糸と下糸の関係は前後2枚のヘルド(綜絖)
5、6が交互に上下動する毎に入れ替わるようになって
いる。
ド6とが設けられ、それぞれ第1ヘルド5の環状のメー
ル5mに経糸2aが、また第2ヘルド6のメール6mに
経糸2bが通され、その通糸状態で両ヘルド5、6が互
いに反対方向に交互に上下動して、上記のように2a、
2bの上下関係を交互に入れ替え、側面視三角形のヨコ
入れ用開口を形成する。
に横切るようにリード(筬)4が設けられている。この
リード(筬)4は、ヨコ入れ方向(紙面に直行する方
向)には、帯状に引き揃えられた経糸2a、2b全幅を
横切るように延長し、その奥側端部に主ノズル3が取り
付けられ、圧縮エアを噴射して緯糸を送り出すようにな
っている。
緯入れ方向に所定間隔に配列するように取り付けられ、
その凹部の箇所に緯糸案内通路7が主ノズル3を臨むよ
うにして形成されている。さらにリード4の下端部を保
持しているリードホルダー4bには、緯糸案内通路7に
沿って複数の補助ノズル1が所定の間隔に取り付けられ
ている。
3から噴射する圧縮エアにより緯糸案内通路7に沿うよ
うに送り出され、さらに補助ノズル1から噴射する圧縮
エアにより反緯入れ側まで搬送されるようになってい
る。
体に取り付けたリード4は、図示しない揺動機構により
矢印方向に前後に揺動し、緯糸を1本緯入れする毎にク
ロスフェル(織前先端部)8に打ち付けて織物Fを形成
する。
とき、補助ノズル1の先端部は、リード打ちするときは
経糸開口内から下糸2bを抜け出してクロスフェル8に
干渉しない位置へ移動し、またリード4が後退するとき
は、下糸2bをかき分けて経糸開口内に進入する。この
ように補助ノズル1の先端部が下糸2bを通過しながら
往復運動する毎に、下糸2bに対して接触擦過する。
毛羽を発生する原因としては、リード筬打ち運動および
経糸開口運動において補助ノズル1が経糸に接触擦過す
るためであるが、本発明者らが詳細検討した結果によれ
ば、上記の他に、リード4の後退運動にともなって補助
ノズル1が経糸に突き刺さる際に単糸を切断する作用も
非常に大きい。特に、交絡が付与されたマルチフィラメ
ント糸を無糊経糸として用いて製織する際には、補助ノ
ズル1の先端が突き刺さることにより交絡部分で単糸を
切断し、毛羽を発生する原因になることが大きい。
記のように少なくとも経糸に交絡が付与されたマルチフ
ィラメント糸を用いて製織するとき、図2に示すように
経糸交絡間に針9を突き刺し糸条両方向に移動させたと
き交絡で規制される移動距離で定義される交絡間隔a’
の2倍をもって定義する交絡間ループ長aに対して、図
3に示す補助ノズルのノズル孔中心から2mm下側位置
であるA−A’断面の外周長bを0.5×a≦bとし、
好ましくは0.5×a≦b≦1.5aの範囲に設定す
る。なお、図3は正面から見た図と側面から見た図を並
べて示したもので1本のノズルを示す。
ける上糸・下糸間の最大実質開口量cをc≦50mmと
することが好ましく、より好ましくは20mm≦c≦5
0mmに設定するとともに、最大リードストローク長d
をd≦80mmとすることが好ましく、より好ましくは
30mm≦d≦80mmの範囲に設定する。
ヘルド側に移動したときのリード位置でみた経糸の開口
量を示す。
ことにより、経糸に無糊の交絡が付与されたマルチフィ
ラメント糸を用いる場合であっても、補助ノズル先端に
よる経糸の突き刺さりが少なくなり、経糸の毛羽だちや
糸切れを量産可能なレベルにまで低減することができ
る。また、最大実質開口量c、最大リードストローク長
dを上記のように設定することにより、高速で製織する
場合であっても、経糸の毛羽立ちや糸切れを低減させ、
補助ノズル部分での経糸の当たり欠点を軽減させること
ができる。
ル外周長bを0.5aと大きくしたことによって、補助
ノズル先端が経糸交絡間に突き刺さりにくくすることが
できた。また、本発明においては、最大リードストロー
ク長dおよびリード側面での経糸最大実質開口量cの条
件を、上記のようにそれぞれ80mm以下、および50
mm以下に小さくしたことによって補助ノズルと下側経
糸(下糸)との接触距離および補助ノズルの経糸への突
き出し長さを小さくし、織機回転数が速くなっても補助
ノズルと経糸の接触速度を抑制し、補助ノズルの経糸に
対する接触距離を短くし、補助ノズルの経糸への突き出
し量を小さくすることができた。
範囲に設定し、また補助ノズルの経糸に対する接触速度
を抑えることで、補助ノズル先端が経糸交絡間に突き刺
さる確率が低くなり、経糸単糸を切断する確率を低下さ
せることができる。
くすると、製織品位悪化につながることがある。したが
って、補助ノズル外周長bの上限を1.5aに設定する
ことが好ましい。
助ノズル外周長bが7mmのものと12mmのものを用
いて比較を行った。経糸は84デシテックスで交絡間ル
ープ長aがが20mmおよび15mmに交絡が付与され
たポリエステル無糊無撚加工糸、緯糸はポリエステル無
糊無撚加工糸を用い、タテ密度175本/inch、5
枚サテン裏織り(下糸開口密度140本/inch)、
織機回転数650rpmの条件で各1000m製織を行
った。
例1、比較例2については、織機運転前に補助ノズル先
端が経糸に当たらないように左右取り付け位置微調整を
30分以上行った場合についても比較例1で10個/1
00mの補助ノズル毛羽が発生し、比較例2では100
個/100mの補助ノズル毛羽が発生し、製織不能であ
った。一方、本発明内で製織した実施例については、実
施例1、実施例2、実施例3、実施例4いずれも補助ノ
ズル取り付け位置の微調整を行わなくても、補助ノズル
毛羽は発生しなかった。実施例1、実施例2は稼働・品
位良好であったが、実施例3、実施例4は品位は問題な
いが稼働についてサブノズル部分での経糸開口不良によ
る停台が多発し、量産製織は難しい状態であった。
ズルを有するエアージェットルームを使用し、無撚無糊
のインターレースによる交絡が付与されたマルチフイラ
メント糸条を経糸にして織物を製織する場合、高経糸密
度の織物や低単糸繊度の経糸を用いた織物におていも、
経糸毛羽立ちや糸切れを量産可能なレベルまで低減する
ことができる。
の一例を示した概略図である。
る。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】交絡が付与されたマルチフイラメント糸条
を経糸に用いて補助ノズルを有するエアージェットルー
ムで製織する方法において、交絡間ループ長aに対して
下記式を満足する補助ノズル外周長bの補助ノズルを用
いることを特徴とする製織方法。 b≧0.5×a (ただし、交絡間ループ長aは交絡間の交絡が施されて
いない糸条部分長さa′の2倍の長さとする。) - 【請求項2】最大実質開口量cおよび最大リードストロ
ーク長dが下記式の範囲でヨコ入れすることを特徴とす
る請求項1に記載の製織方法。 最大実質開口量 c≦50mm 最大リードストローク長 d≦80mm (ただし、最大実質開口量cとは最大開口時のリード側
面における上糸から下糸までの距離をいう。最大リード
ストローク長dとはワープラインにおけるリードの織り
前先端部(クロスポイント)からリードのヘルド側最後
尾までの距離を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001186015A JP2003003349A (ja) | 2001-06-20 | 2001-06-20 | フィラメント織物の製織方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001186015A JP2003003349A (ja) | 2001-06-20 | 2001-06-20 | フィラメント織物の製織方法 |
Publications (1)
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---|---|
JP2003003349A true JP2003003349A (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=19025505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001186015A Pending JP2003003349A (ja) | 2001-06-20 | 2001-06-20 | フィラメント織物の製織方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003003349A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6253443A (ja) * | 1985-08-28 | 1987-03-09 | 株式会社東芝 | 流体噴射式織機のサブノズル |
JPH02169746A (ja) * | 1988-12-20 | 1990-06-29 | Asahi Chem Ind Co Ltd | シックアンドシン糸のエアージェットルームによる製織方法 |
JP2001115321A (ja) * | 1999-10-12 | 2001-04-24 | Toray Ind Inc | 衣料用芯地 |
-
2001
- 2001-06-20 JP JP2001186015A patent/JP2003003349A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JPS6253443A (ja) * | 1985-08-28 | 1987-03-09 | 株式会社東芝 | 流体噴射式織機のサブノズル |
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JP2001115321A (ja) * | 1999-10-12 | 2001-04-24 | Toray Ind Inc | 衣料用芯地 |
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