JP4242031B2 - 補強用織物の製造方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、補強用織物の製造方法および装置に関する。さらに詳しくはバンド式レピア織機を使用して、高品質な補強用織物を生産性良く製造する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
補強繊維束からなる織物は、合成樹脂と複合させて、所定の形状に成形した繊維強化プラスチックとすることにより、高い比強度、比弾性率を発揮する。該複合材料は、航空機用途をはじめ広く一般産業用途に使用されている。
【0003】
補強繊維糸は、一般の衣料用織物に用いられる糸よりも太くて、脆い糸であるため、いわゆるシャトル織機では、よこ糸管における糸巻長さが短く交換頻度が増え、ボビンの径も小さくなるため、毛羽が発生する問題がある。
【0004】
また、レピア織機では、たて糸がレピア棒やレピアバンドと擦過することにより毛羽が生じる問題点がある。すなわちレピア織機は、レピアの動作を安定させ、よこ糸の給糸を確実に行うために、レピアを支持するレピアスレーを備えるが、たて糸の開口部における上糸と下糸の間にレピアが進入、退避する際、レピアが、スレー上で下糸の上を移動することになり、たて糸はレピアとの擦過により毛羽を発生しやすい。
【0005】
とくに、バンド式レピア織機(フレキシブルレピア織機ともいう。以下「バンド式レピア織機」という。)では、バンドの剛性が低くバンドが曲がったまま送り出されることがあり、たて糸がバンドで擦過されるため、高品位の補強用織物が得られないし、高速運転が出来ない。このような問題点に対して、レピアバンド案内用の中空ガイドを全幅に渡って一定間隔で設けることにより、たて糸のバンドによる擦れを回避し、同時に高速回転を実現したバンド式レピア織機が開発されている。
【0006】
前記中空ガイドは、レピアバンドを支持、案内するもので、レピアバンドの端部を中空ガイドの溝と係合させるようにしてあるため、中空ガイドが比較的大きなものになってその先端は大きく突出し、たて糸が下糸と上糸に分離する際にその障害となる可能性がある。また、中空ガイドの先端が、たて糸の繊維束内部に貫入することにより、補強繊維束の単糸が切断される問題もあった。特に、たて糸に炭素繊維束を用いた場合は、中空ガイドの先端が繊維束内に貫入しやすく、また、繊維自体も非常に脆いために単糸切れを起こして著しく毛羽立ちが顕著となる問題がある。
【0007】
上記問題を解決するために、特願平10−301120号で、筬の筬羽と一体構造をなす凸部によって構成されるレピアスレーでレピアを支持し、該レピアスレーの凹部、つまり、隣接凸部間に形成される空間にたて糸の下糸を収納しながら製織する補強繊維織物の製造法を提案した。
【0008】
ところが、織物におけるたて糸間隔が小さくなるように、一般に筬羽は薄く形成されている。したがって、レピアがスレー上を繰返し往復運動することによって、筬と一体構造をなすスレーの凸部が曲げられ、使用回数が小さい段階で、凸部を有する筬羽の付け根部が折れるという問題が発生した。
【0009】
対策として、筬羽を厚くする方法はあるが、織物におけるたて糸間隔が大きくなる、また筬羽間の間隙が小さくなるので、この間隙内で上下に運動するたて糸が、筬の揺動運動により、筬羽と擦れて補強繊維の毛羽発生が多くなる。また、筬と一体構造をなす凸部の隣接する間隔を小さくすると、凸部に邪魔されて筬羽間に蓄積する毛羽の掃除が困難となり、作業効率が低下するという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の課題は、高品質な補強用織物を、バンド式レピア織機によって生産性良く製造できる方法および装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の補強用織物の製造方法は、少なくともたて糸が補強繊維束である補強用織物をバンド式レピア織機により製造する方法において、筬の筬羽と一体構造をなす凸部により構成されるレピアスレーでレピアを支持し、前記凸部間に形成されるレピアスレーの凹部に、たて糸の下糸を収納しながら製織するにあたり、前記凸部の隣接する間隔が筬羽の間隔のn倍(n=1〜15、n:整数)であり、かつ、筬の幅方向に対してレピアのバンド収納部に近い側の箇所Aにおいては前記凸部の間隔が小さく該バンド収納部から遠い側の箇所Bにおいては前記凸部の間隔が大きくなり、前記箇所Aと箇所Bの筬の幅方向に対して占める割合が1:1から1:20になるように、前記凸部の間隔が筬の幅方向に部分的に異なる筬を用いて製織することを特徴とする方法からなる。
【0012】
また、本発明に係る補強用織物の製造装置は、少なくともたて糸が補強繊維束である補強用織物を製織するバンド式レピア織機からなり、レピアを支持するレピアスレーを、筬の筬羽と一体に形成した凸部により構成し、筬の幅方向における隣接凸部間の間隔を、筬羽の間隔のn倍(n=1〜15、n:整数)にするとともに、筬の幅方向に対してレピアのバンド収納部に近い側の箇所Aにおいては前記凸部間の間隔が小さく該バンド収納部から遠い側の箇所Bにおいては前記凸部間の間隔が大きくなり、前記箇所Aと箇所Bの筬の幅方向に対して占める割合が1:1から1:20になるように、前記凸部間の間隔を筬の幅方向に部分的に異ならしめたことを特徴とするものからなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、少なくともたて糸が補強繊維束である補強繊維織物をバンド式レピア織機により製造するに際し、筬の筬羽と一体に構成されたレピアスレーの凸部でレピアを支持し、該レピアスレーの凹部に、たて糸の下糸を収納しながら製織する補強用織物の製造方法および装置である。この補強用織物は、繊維強化プラスチックを代表とする複合材料に好ましく適用される。
【0014】
本発明における補強繊維束とは、具体的には、たとえば、炭素繊維束、ガラス繊維束およびアラミド繊維束からなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維束をいう。特に、炭素繊維束は、脆くて擦過により単糸切れを起こし易いため、本発明の製造方法による効果が大きい。さらに、炭素繊維束の中でも、引張弾性率が200GPa以上の高弾性率糸、またはサイジング剤の付着量が0.8重量%以下の糸は、僅かな擦過によっても毛羽が発生し易い。
【0015】
一方、アラミド繊維は擦過による毛羽発生が少ないが、擦過により繊維がフィブリル化して、このフィブリル化した繊維が正常な繊維に絡み合って毛羽を誘発したり、強度が損なわれやすい。
【0016】
しかし、本発明によればこれら補強繊維束を使用しても、製織を安定させることができる。ここで、たて糸の配列密度は6本/cm以下が好ましい。6本/cmを超えると、隣接するたて糸同士、または隣接する下糸同士が接触するようになり、スレーの凸部に繊維が接触するようになる。
【0017】
また、本発明の製造方法は糸幅が4mm以上の炭素繊維からなる扁平糸を用いた織物において高い効果が発揮される。糸幅が4mm未満の通常の炭素繊維束では、糸幅が狭いため影響が少ないが、糸幅が4mm以上の扁平糸では、その厚みが薄くなるため僅かな外力でも損傷を受けたり、扁平性が損なわれてしまう。
【0018】
本発明によれば、繊度の大きな補強繊維束を使用しても、製織を安定させることができる。かかる補強繊維束の繊度の範囲は1,500〜200,000デシテックスと広範囲に渡る。とくに、PAN系の25,000〜200,000デシテックスのラージ・トウの炭素繊維束は、アクリル繊維のトウを4〜10分割して製造されるから、分割の際、アクリル繊維が切断し、炭素繊維束は毛羽が多い状態となるが、このような炭素繊維束であってもレピアがたて糸の炭素繊維束に擦れないので、毛羽発生は少なくなり、織物の製造が可能となるのである。
【0019】
レピアとは、バンドの先端にレピアヘッドと呼ばれるよこ糸を把持する装置が取り付けられたもので、織機1回転毎にたて糸の開口部に進入、退避を行いながらよこ糸を挿入する部材である。また、片側レピアでも両側レピアでもよい。レピアスレーとは、レピアが進入、退避する際にその通路を確保するための部材のことをいう。
【0020】
前記レピアスレーの凸部は、レピアが進入、退避する際に、レピア本体を支持し、その移動をスムーズにするため、複数存在する凸部の上面は、同一高さで各上面を結ぶ線は水平になるように配置されている。また、該凸部に対応して隣接凸部間に形成される凹部には、たて糸が下糸と上糸に分離する際、たて糸の下糸が収納され、進入、退避するレピアとの接触が回避されるようにされている。
【0021】
前記凸部の隣接する間隔は、筬羽の間隔に対してn倍(n=1〜15、n:整数)とされる。「隣接する間隔」とは、ある凸部に対してその隣との間隔、つまり筬幅方向における凸部の配設ピッチのことをいう。
【0022】
前記凸部の隣接する間隔は、1.5〜40mmの範囲にあることが好ましい。1.5mm未満であると凹部の幅が小さくなり、下糸が凹部に収納されにくくなり、40mmを超えると、レピアが進入、退避する際に、レピアの先端が凸部と接触することがある。より安定した操業性を得るには、凸部の隣接する間隔は2mm以上で30mm以下が好ましい。
【0023】
さて、バンド式レピア織機では、レピアがたて糸開口部に進入する場合、湾曲した状態で収納されているフレキシブルなバンドが収納部から送り出され、バンドが真っ直ぐになった状態でレピアスレーの凸部の上面を走行しようとするが、バンドが曲がった状態からただちに直線状にはならず、バンドの材質や寸法によっても異なるが、収納部から10〜30cm間程度は若干曲がった状態で飛走する。したがって、バンドに取り付けられているレピアの先端部が、収納部から10〜30cm間程度離れたところでレピアスレーの凸部の側部にある角度を持って衝突し、さらにレピアの先端部がバウンドして収納部から60〜80cm間程度のところでレピアスレーの凸部の側部にある角度を持って衝突することがある。
【0024】
このような衝突が発生すると、薄いレピアスレーの凸部の側部に衝撃的な力が作用するので、この衝撃や衝撃力による疲労によって、早い時期に凸部と一体となっている筬羽が基部との付け根部で折れてしまうことが判明した。本発明により、このような不都合の発生を防止することができる。
【0025】
図1は、バンド式レピア織機を使用した本発明の製造方法および装置におけるたて糸開口状態の一態様を示す斜視図である。図1において、たて糸1は開口時に下糸1aと上糸1bを形成し、給糸部からよこ糸2が開口部に給糸される。筬3は、所定間隔で配列された筬羽部3aを有し、選択された筬羽3aには、該筬羽と一体をなしている凸状のレピアスレー部3b(凸部)が形成されている。レピア4は、バンド4a、その先端に連結されたレピアヘッド4bからなる。5はレピアスレーの基台5を示している。
【0026】
筬3は、レピア4を支持し、その移動を安定させてよこ糸の給糸を確実にするスレー部3bと、筬羽部3aとが一体化されてなるものである。また、複数存在するスレー部3bの上面は同一高さで、各上面を結ぶ線は水平となっている。このように、筬羽部3aとスレー部3bを一体化することにより、筬羽部3aとスレー部3bとの間に隙間がないため、たて糸の下糸1aが、隣の筬羽部3aの間に生じる凹部に誤って入り込むことはない。レピア4が移動するとき、たて糸の下糸1aは、スレー部3bの上面より下部に位置するので、レピア4とたて糸の下糸1aがレピアスレーの基台5に接触しないように設定することによって、たて糸の下糸1aとレピアスレーの基台5との擦過も回避できる。
【0027】
したがって、本発明では、図1に示したように、レピアヘッド4bの先端がレピアスレーの凸部3bに衝突しやすい箇所A(とくに、バンド収納部に近い側)の凸部の間隔を、筬羽の間隔に対してn=1とし、その他の箇所B(とくに、バンド収納部から遠い側)はn=2とし、部分的に凸部の間隔を、バンド収納部に近い側の箇所Aでは、密になるように(小さくなるように)している。このようにすると、レピアスレーの凸部の間隔が小さい部位では、側部に当たる角度が緩和され、衝撃的な力も小さくなり、レピアスレーの凸部の耐久性が向上する。また、凸部の間隔の大きい部位では、筬羽間に蓄積する毛羽の掃除が容易になり、良好な作業効率が確保される。
【0028】
上記実施例では、箇所Aの凸部の間隔をn=1とし、その他の箇所Bはn=2としたが、これに限定するものではない。そして、本発明では、上記箇所Aと箇所Bの筬の幅方向に対して占める割合を好ましい範囲である1:1から1:20の範囲としている。したがって、箇所Aの割合をさほど大きくしなくてもよい。
【0029】
また、図1に示す態様は、たて糸の下糸と上糸が、1本交互に上下する平組織の織物についてのものであるが、本発明の製造方法は、別の織物組織、例えば、綾組織、繻子組織にも対応可能である。
【0030】
【実施例】
実施例1
バンド式レピア織機を用い、図1に示すように筬羽部3aとスレー部3bを一体に構成した構造の筬3を作成して、繊維本数が3,000からなる炭素繊維糸をたて糸とよこ糸とし、たて糸およびよこ糸の密度は5.0本/cm、織物目付が200g/m2 、織物幅が100cmの補強用織物を製織した。
【0031】
レピアの先端部がレピアスレーの凸部に衝突する箇所Aの凸部の間隔を15cm、筬羽の間隔に対してn=3(ピッチ:6mm)とし、その他の箇所Bはn=12(ピッチ:24mm)とし、部分的に凸部の間隔を密なる箇所を設けた。
【0032】
織機回転数は250回/分と、炭素繊維としては高速の運転速度で16,000m連続に製織したが、スレーとしての凸部が破損することはなく、また炭素繊維束とレピアが擦れることはないので毛羽発生も少なく、織物表面毛羽は少なく、織物品位は良好であった。
【0033】
比較例1
実施例1において、筬羽部3aとスレー部3bと一体に構成した構造の筬3で、凸部の間隔がn=12(ピッチ:24mm)と全て同じの等間隔の筬を使用し、それ以外は実施例1と同じ条件で製織した。200m製織した後、筬を観察すると、バンドの収納部から20cm付近および60〜80cm付近の、スレーの凸部が基部の付け根のところで各々7本、8本折れて、生産に耐える状態ではなかった。
【0034】
実施例2
繊維本数が70,000本からなる59,000デシテックスのラージ・トウ炭素繊維糸をたて糸とよこ糸に225デシテックスの細いガラス繊維糸を使用し、たて糸およびよこ糸の密度は各々0.85本/cm、3.0本/cmの炭素繊維目付が500g/m2 でガラス繊維糸を含めた織物目付が507g/m2 の、織物幅が100cmの補強用織物を製織した。
【0035】
レピアの先端部がレピアスレーの凸部に衝突する箇所Aの凸部の間隔を、筬羽の間隔に対してn=1(ピッチ:11.8mm)とし、その他の箇所Bはn=2(ピッチ:23.6mm)とし、部分的に凸部の間隔を密になる箇所を設けた。
【0036】
織機回転数は150回/分の運転速度で6,000m連続に製織したが、スレーとしての凸部が破損することはなく、また炭素繊維束とレピアが擦れることはないので毛羽発生も少なく、織物表面毛羽は少なく、織物品位は良好であった。
【0037】
比較例2
レピアスレーの凸部を有しない、筬羽密度が0.85本/cm(ピッチ:11.8mm)の従来の筬、および従来のレピアスレーを用いて、その他の製造条件は実施例2と同じにして、実施例2と同じ織物を作製した。原糸毛羽が多いこともあり、またたて糸の炭素繊維束がレピアヘッドやレピアバンドと擦れ、たて糸シートとレピアスレー間に毛羽が蓄積した。毛羽の蓄積が多くなるとレピアヘッドが持ち上がり、正常によこ糸が把持できなくなるので、織物長が20m〜30mに1回の割合で、織機を止めて毛羽除去が必要となり、とても連続操業は出来なかった。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の補強用織物の製造方法および装置によれば、たて糸の開口部にレピアが挿入される際、たて糸はレピアスレー表面に設けた凹凸の凹部に納まり、筬羽と一体の凸部でレピアを支持しながら製織する方法で、たて糸はレピア下面およびスレー上面との接触が避けられ、レピアおよびスレーとの擦過による毛羽発生のない高品質の補強用織物が得られる。
【0039】
また、レピアヘッドが当たる箇所は局部的にスレー部の間隔を狭くしているので、高速運転にも耐え、スレーの凸部が破損するようなこともない。
【0040】
毛羽の少ない高品質の補強用織物となるから、強度発現の高い複合材料が得られる。
【0041】
また、織物製造工程において、毛羽の発生が少ないために織機周辺への毛羽飛散が少なくなり、作業環境が改善する。
【0042】
さらに、たて糸に太くて糸束断面が扁平な炭素繊維糸を用いても、扁平糸がレピアで擦られ扁平状が潰されることがなく製織することが出来るので、太い炭素繊維糸で薄くて均一な炭素繊維扁平糸織物を得ることができる。
【0043】
また、レピアは常にスレー表面の凸部上を走行させるので、たて糸の太さに関係なくレピアは一定の高さで安定的に走行させることが出来るから、よこ糸の給糸が安定し、操業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 たて糸
1a たて糸の下糸
1b たて糸の上糸
2 よこ糸
3 筬
3a 筬羽部
3b スレー部(凸部)
4 レピア
4a バンド
4b レピアヘッド
5 レピアスレーの基台
Claims (3)
- 少なくともたて糸が補強繊維束である補強用織物をバンド式レピア織機により製造する方法において、筬の筬羽と一体構造をなす凸部により構成されるレピアスレーでレピアを支持し、前記凸部間に形成されるレピアスレーの凹部に、たて糸の下糸を収納しながら製織するにあたり、前記凸部の隣接する間隔が筬羽の間隔のn倍(n=1〜15、n:整数)であり、かつ、筬の幅方向に対してレピアのバンド収納部に近い側の箇所Aにおいては前記凸部の間隔が小さく該バンド収納部から遠い側の箇所Bにおいては前記凸部の間隔が大きくなり、前記箇所Aと箇所Bの筬の幅方向に対して占める割合が1:1から1:20になるように、前記凸部の間隔が筬の幅方向に部分的に異なる筬を用いて製織することを特徴とする補強用織物の製造方法。
- 前記補強繊維束が、糸幅が4mm以上の扁平糸からなる炭素繊維束である、請求項1に記載の補強用織物の製造方法。
- 少なくともたて糸が補強繊維束である補強用織物を製織するバンド式レピア織機からなり、レピアを支持するレピアスレーを、筬の筬羽と一体に形成した凸部により構成し、筬の幅方向における隣接凸部間の間隔を、筬羽の間隔のn倍(n=1〜15、n:整数)にするとともに、筬の幅方向に対してレピアのバンド収納部に近い側の箇所Aにおいては前記凸部間の間隔が小さく該バンド収納部から遠い側の箇所Bにおいては前記凸部間の間隔が大きくなり、前記箇所Aと箇所Bの筬の幅方向に対して占める割合が1:1から1:20になるように、前記凸部間の間隔を筬の幅方向に部分的に異ならしめたことを特徴とする補強用織物の製造装置。
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