JP2003002161A - 車両の前席用シートベルト構造 - Google Patents

車両の前席用シートベルト構造

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JP2003002161A
JP2003002161A JP2001184329A JP2001184329A JP2003002161A JP 2003002161 A JP2003002161 A JP 2003002161A JP 2001184329 A JP2001184329 A JP 2001184329A JP 2001184329 A JP2001184329 A JP 2001184329A JP 2003002161 A JP2003002161 A JP 2003002161A
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seat
door
webbing
front seat
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Takayuki Kimura
隆之 木村
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リアドア開放時の、後席への乗員の乗降性が向
上し、荷物等の積み降しも効率的に行なえ、さらに見栄
え向上も可能な車両の前席用シートベルト構造を提供す
ること。 【解決手段】車室30内に前席21及び後席28が配置
され、車体の側面に、フロントドア2及びリアドア3が
観音開き式構造として備えられた車両において、シート
ベルト構造が、乗員を拘束するウェビング31と、上記
リアドア3に設けられ、ウェビング31を巻取り収納可
能なリトラクタ32と、取外し可能に車体側に支持され
るタング36a・バックル部36bとを有し、上記ウェ
ビング31が、上記一端を含む第1部分31aと上記他
端を含む第2部分31bとからなり、第1部分31aと
第2部分31bとを取外し可能に結合する結合部50
が、上記リトラクタ32と上記タング36a・バックル
部36bとの間に設けられることを特徴とする車両の前
席用シートベルト構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる観音開き
式構造のドアを備えた車両に適する車両の前席乗員用シ
ートベルト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平2−20423号公報に記
載のような観音開き式構造のドアが知られている。この
従来構造は、車両側部の乗員の乗降口を開閉するフロン
トドアとリアドアを観音開き式構造とし、乗降口の中間
部に車体上下方向に延びるセンタピラーを廃止しセンタ
ピラーレス構造とすることにより、フロントドアとリア
ドアを開放した際、乗員の乗降及び荷物や装備品の積み
降ろしが効率的に行なわれるよう充分な開放スペースを
確保するものである。
【0003】このような観音開き式構造のドアで、かつ
センタピラーレス構造の車両を構成した場合、前席に着
座する前席乗員用のシートベルトのウェビングを、リア
ドアから車室内へ延びるように構成すると、リアドアの
開放時に上記ウェビングの延出部がリアドア前部と車体
側のドア開口部の下部との間に張架されるので、後席乗
員の乗降時にウェビングが邪魔になり乗降性が悪化する
ほか、車両外部からウェビングが見えるため見栄えも悪
化するという問題点があった。
【0004】一方、前席乗員用のシートベルトのウェビ
ングを、リアドアの内部を通して前席側に導出すべく構
成したものとしては特開昭63−130450号公報に
記載のシートベルト構造がある。このシートベルト構造
におけるフロントドア、リアドアは観音開き式構造では
なく、上述のリアドアはその前部を支点として開閉する
ものであり、ウェビングの導出位置がリアドアのヒンジ
センタに近接しているので、リアドアを開放しても何等
問題は生じないが、このシートベルト構造を観音開き式
構造のドアに適用した場合には上述と同様の問題点が発
生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
の問題点を解消するためになされたもので、その課題
は、観音開き式ドア構造を持つ車両において、リアドア
開放時の後席に着座する乗員の乗降性が向上し、特に観
音開き式ドア構造及びセンタピラーレス構造を持つ車両
において、フロントドアとリアドアを開放した際、後席
への乗員の乗降及びバッグ等の荷物やチャイルドシート
等の装備品の積み降ろしが効率的に行なわれるよう充分
な開放スペースを確保することができ、さらにリアドア
開放時の前席用シートベルトのウェビングの見栄え向上
も可能な車両の前席用シートベルト構造を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の構成による前席用シートベルト構造
は、フロントドア及びリアドアが、いわゆる観音開き式
構造の車両において、乗員を拘束するウェビングと、リ
アドアに設けられ、ウェビングの一端を支持し、上記ウ
ェビングを巻取り収納可能なリトラクタと、上記ウェビ
ングがその中で摺動可能に支持し、取外し可能に車体側
に支持されるタング・バックル部と、上記ウェビングの
他端を車体側に支持するベルト端部取付具とを有し、上
記ウェビングが、上記一端を含む第1部分と上記他端を
含む第2部分とからなり、上記第1部分と第2部分とを
取外し可能に結合する結合部を、上記リトラクタと上記
タング・バックル部との間に設けたものである。
【0007】上記構成によれば、リトラクタとタング・
バックル部との間に設けた結合部により、前席用シート
ベルトのウェビングを第1部分と第2部分に取外すこと
が可能となり、リアドアを開放し後席に着座する乗員が
乗降する際、上記ウェビングが張架されないため乗降性
が向上するとともに、車両外部から上記ウェビングが見
えず見栄えも改善することができる。
【0008】また、本発明の第2の構成による前席用シ
ートベルト構造は、フロントドア及びリアドアが、いわ
ゆる観音開き式構造の車両において、乗員を拘束するウ
ェビングと、リアドアに設けられ、ウェビングの一端を
支持し、上記ウェビングを巻取り収納可能なリトラクタ
と、上記ウェビングがその中で摺動可能に支持し、取外
し可能に車体側に支持される第1支持部と、上記ウェビ
ングの他端を車体側に支持する第2支持部とを有し、上
記ウェビングが、上記一端を含む第1部分と上記他端を
含む第2部分とからなり、上記第1部分と第2部分とを
取外し可能に結合する結合部を、上記リトラクタと上記
第1支持部との間に設けたものである。
【0009】上記構成によれば、リトラクタと第1支持
部との間に設けた結合部により、前席用シートベルトの
ウェビングを第1部分と第2部分に取外すことが可能と
なり、リアドアを開放し後席に着座する乗員が乗降する
際、上記ウェビングが張架されないため乗降性が向上す
るとともに、車両外部から上記ウェビングが見えず見栄
えも改善することができる。
【0010】さらに、本発明の第3の構成による前席用
シートベルト構造は、上記第1部分が、上記リアドアの
前方上部で車室内側に設けたショルダアンカに支持され
車室内に延出されると共に、上記結合部を、上記タング
・バックル部と上記ショルダアンカの間であって上記タ
ング・バックル部よりも上記ショルダアンカ近傍に設け
たものである。
【0011】上記構成によれば、結合部が、常にリアド
アに設けられたショルダアンカの近傍に存在するので、
車内外からの結合部の取外し時の操作性が向上する。
【0012】さらに、本発明の第4の構成による前席用
シートベルト構造は、上記第1部分が、上記リアドアの
前方上部で車室内側に設けたショルダアンカに支持され
車室内に延出されると共に、上記結合部を、上記第1支
持部と上記ショルダアンカの間であって上記第1支持部
よりも上記ショルダアンカ近傍に設けたものである。
【0013】上記構成によれば、結合部が、常にリアド
アに設けられたショルダアンカの近傍に存在するので、
車内外からの結合部の取外し時の操作性が向上する。
【0014】さらに、本発明の第5の構成による前席用
シートベルト構造は、乗員の着座する上記前席に、上記
ウェビングを支持し、上記結合部の取外し時に、上記ウ
ェビングを保持可能なベルトガイド部材を設けたもので
ある。
【0015】上記構成によれば、結合部より取外された
ウェビングの端部が、常に上記ベルトガイド部材に保持
されるので、結合部の結合時、上記取外されたウェビン
グの端部を探す必要がなく結合操作が迅速になるととも
に、見栄えが向上する。
【0016】さらに、本発明の第6の構成による前席用
シートベルト構造は、上記車両のドア開口を、フロント
ドアとリアドアとによって開閉自在に覆われる連続した
1つの開口で形成したセンタピラーレス構造として設け
たものである。
【0017】上記構成によれば、観音開き式構造で、か
つセンタピラーを有さないセンタピラーレス構造となる
ので、フロントドアとリアドアを開放した際、後席への
乗員の乗降及び荷物や装備品の積み降ろしが効率的に行
なわれるよう充分な開放スペースを確保することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。まず、車体構造及びドア構造
について説明する。
【0019】車両の車室内には、図2に示すように、そ
の前後方向に前席21及び後席28が配置され、これら
前席21及び後席28に着座する乗員が、それぞれ乗降
するための前席用乗降口13aと後席用乗降口13b
が、車体の少なくとも一方の側面に設けられている。
【0020】前席用乗降口13aは、図1に示すよう
に、その前端部をフロントドアヒンジ4によりこのヒン
ジ部4を支点として回転するよう車体に支持されたフロ
ントドア2で開閉され、同様に後席用乗降口13bは、
その後端部をリアドアヒンジ5によりこのヒンジ部5を
支点として回転するよう車体に支持されたリアドア3で
開閉され、いわゆる観音開き式構造のサイドドアが形成
されている。
【0021】また、図2に示すように、これらの乗降口
13a、13bは、両ドア2,3によって開閉自在に覆
われる連続した1つの開口13を形成し、センタピラー
レス構造の車体が構成されている。
【0022】一方、図1に示すように、リアドア3前端
の上下には車体との間でリアドア3をロックするロック
部14,15が設けられ、フロントドア2の後端で上下
方向中間部にはリアドア3のストライカ16をロックす
るロック部(不図示)が設けられている。
【0023】リアドア3のロック部14、15は、フロ
ントドア2が、開かれた後、ロック解除が可能となるよ
う構成されているため、本実施形態の観音開き式構造の
ドアは、フロントドア2が優先して開放され、リアドア
3はフロントドア2の開放後において、その開放が許容
される。
【0024】次に、前席用シートベルトの構成、及び配
置について説明する。前席21は、図3に示すように、
シートクッション22と、シートバック23と、ヘッド
レスト24とを備え、ブラケット19,およびシートス
ライド装置20を介してフロアパネル18に取付けられ
ている。シートクッション22のトンネル部18a側に
は、ブラケット26を介してフロアパネル18またはシ
ートクッション22に固定されたバックル部36b(第
1支持部のバックル部)が設けられ、上記シートクッシ
ョン22の他方側であるリアドア3部側には、前席用シ
ートベルトのウェビング31の終端部を保持するようベ
ルト端部取付具42(第2支持部)が、シートクッショ
ン22またはフロアパネル18に取り付けられている。
【0025】ウェビング31は、図5、図6に示すよう
に、リアドア3におけるセンタピラーと同等の剛性を有
するドア前部構造体3a内に設けられたリトラクタ32
で巻取られるよう構成されている。
【0026】上述のリアドア3の車室側の下側過半部に
はドアトリム34が一体的に設けられる一方、ドア前部
構造体3aの車室側の上部には、前席21のヘッドレス
ト24位置と対応するようにショルダアンカ35が取付
けられている。
【0027】ウェビング31は、第1部分31aと第2
部分31bより成り、第1部分31aは、図3、図5、
図6に示すように、リアドア3内のリトラクタ32から
繰出され、ドアトリム34の上端部からドア前部構造体
3aの車室内へ導出された後に、ショルダアンカ35で
支持されて車室30側に延びるよう構成されている。一
方、第2部分31bは、前席21のシートバック23の
ショルダー部に設けられたベルトガイド部材60を経由
した後、前席21に着座する乗員の胸部を通過し、第2
部分31bに移動可能に設けられたタング36a(第1
支持部のタング)により、前席シートクッション22の
トンネル部18a側に設けられたバックル部36b(第
1支持部のバックル部)へ連結された後、前席に着座す
る乗員の脚部を通過し、ベルト端部取付具42(第2支
持部)において終端となる。
【0028】さらに、第1部分31aと第2部分31b
を取外し可能とするため、リトラクタ32とタング36
a・バックル部36b(第1支持部)の間には、結合部
50が設けられている。
【0029】上述の結合部50により、第1部分31a
と第2部分31bが結合された状態を図3、図6に示し
ており、結合部50は、乗員が装着した状態でタング3
6a・バックル部36b(第1支持部)とショルダアン
カ35の間であって、しかもタング36a・バックル部
36b(第1支持部)よりもショルダアンカ35の近傍
となるよう各ウェビングの長さが調整されている。
【0030】一方、結合部50により、ウェビング31
が、第1部分31aと第2部分31bに取外された状態
を図2、図4、図5に示す。ここに示すように、取外さ
れた第1部分31a、第2部分31bは、以下のような
作用をする。
【0031】まず、第1部分31aは、取外された結合
部50の結合部用バックル52の自重により、ショルダ
アンカ35にその中間部を掛け止め保持されるため、そ
の端部はショルダアンカ35の近傍に留まる。
【0032】同様に、第2部分31bは、取外された結
合部50の結合部用タング51の自重により、ベルトガ
イド部材60にその中間部を掛け止め保持されるため、
その端部はベルトガイド部材60の近傍に留まる。
【0033】次に、結合部50、及びベルトガイド部材
60について説明する。結合部50には、図7に示すよ
うに、リトラクタ32より延出される第1部分31aの
先端部に、結合部用バックル52が設けられ、一方、タ
ング36a・バックル部36b(第1支持部)より延出
される第2部分31bの先端部に、結合部用タング51
が設けられている。さらに、結合部用バックル52には
ウェビング31を第1部分31aと第2部分31bに取
外す際、押圧されるプッシュボタン53が設けられてい
る。
【0034】結合部50は、図8の側面図に示すよう
に、その外形が全体的に丸みをおびた形状をなし、その
外径寸法は、ショルダアンカ35とベルトガイド部材6
0の内径寸法に比して充分に小さい。
【0035】一方、ベルトガイド部材60は、シートバ
ック23のショルダー部に、ウェビング31を保持する
ように設けられ、図9に示すように、シートバック23
のショルダー部に取付のためのステー部61と、隙間6
3を有するリング部62より形成され、リング部62の
内径は、結合部50の外径に比して充分に大きい。
【0036】また、ベルトガイド部材60は、シートバ
ック23のショルダー部に、適切な取付強度をもって取
付けられ、その材質は適切な可撓性を有するものとされ
る。なお、結合部50及びベルトガイド部材60は、上
述の形状のみに限定されるものではない。
【0037】上述の結合部50とベルトガイド部材60
として示した外形形状によれば、前席21の位置変更
や、前席に着座する乗員の体格差、衝突発生等により上
記結合部50が、大幅に位置移動したとしても、ショル
ダアンカ35やベルトガイド部材60により規制される
こと無く、タング36a・バックル部36b(第1支持
部)とリトラクタ32間を自由に移動する。さらに、ベ
ルトガイド部材60が、ウェビング31から乗員拘束時
に伝達される荷重により、変形又はシートバック23か
ら外れることにより、前席21に着座する乗員を適切な
拘束力にて拘束することが可能となり、安全性の確保
が、最優先される。
【0038】以上から、フロントドア2を開け、前席乗
員が降車した後、リアドア3を開けて後席乗員が乗降車
する際、車内外から結合部50が取外され、ウェビング
31が第1部分13aと第2部分とになり、前席21と
リアドア3間に張架されることがなくなるため、後席用
の昇降口13bにおいて、ウェビング31が邪魔になる
ことがなく、後席28への乗降性が向上すると共に、車
両外部からウェビング31が見える部分が低減し、見栄
え向上が可能となる
【0039】また場合によっては、フロントドア2を開
け、リアドア3を開けて、後席28に着座する乗員が乗
降車する際、前席乗員は着座したまま、タング36a・
バックル部36b(第1支持部)を取外すことなく、後
席乗員が結合部50を取外すことにより、後席乗員のみ
が乗降車することも可能となる。
【0040】また、ベルトガイド部材60は、前席21
のショルダー部に設けられ、ウェビング31を常に保持
しているうえ、結合部50が、ショルダアンカ35近傍
に位置されるため、車内外から、結合部50を視認しな
がら容易に取外し操作することが可能となる。
【0041】特に、観音開き式構造で、かつセンタピラ
ーレス構造の車両においては、前席用の昇降口13aと
後席用の昇降口13bが、連続した1つの開口13を形
成するうえ、シートスライド装置20により前席21を
前方へ移動させることで、後席用の昇降口13bが拡大
し、後席28への荷物や装備品の積み降ろしが可能とな
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リアドア開放時の後席に着座する乗員の乗降性が向上
し、特にセンタピラーレスの車両において、フロントド
アとリアドアを開放した際、後席への乗員の乗降及びバ
ッグ等の荷物やチャイルドシート等の装備品の積み降ろ
しが効率的に行なわれるよう充分な開放スペースを確保
することができ、さらにリアドア開放時の前席用シート
ベルトのウェビングの見栄え向上も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシートベルト構造を備えた車両の側
面図。
【図2】 リアドアが開放され、かつ結合部が取外され
た状態における車体の側面図。
【図3】 ドアが閉鎖され、かつ結合部が結合された状
態における要部の正面図。
【図4】 ドアが閉鎖され、かつ結合部が取外された状
態における要部の正面図。
【図5】 リアドアが開放され、かつ結合部が取外され
た状態における部分正面図。
【図6】 リアドアが閉鎖され、かつ結合部が結合され
た状態での車室内平面概念図。
【図7】 結合部の一実施形態を示すもので、全体斜視
図。
【図8】 結合部の一実施形態を示すもので、正面図。
【図9】 ベルトガイド部材の一実施形態を示すもの
で、全体斜視図。
【符号の説明】
2…フロントドア 3…リアドア 4,5…ヒンジ 13…ドア開口 13a…前席用の乗降口 13b…後席用の乗降口 21…前席 28…後席 30…車室 31…ウェビング 31a…第1部分 31b…第2部分 32…リトラクタ 35…ショルダアンカ 36a…タング(第1支持部) 36b…バックル部(第1支持部) 42…ベルト端部取付具(第2支持部) 50…結合部 60…ベルトガイド部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内の前席後方に後席が配列され、前席
    乗員乗降のためのフロントドア及び後席乗員乗降のため
    のリアドアが、車体側面に設けられた開口を開閉可能に
    設けられ、上記フロントドアがその前部を、上記リアド
    アがその後部を、それぞれヒンジを介して車体に取付け
    られた車両の、前席乗員用シートベルト構造であって、 該シートベルト構造が、上記乗員を拘束するウェビング
    と、上記リアドアに設けられ、上記ウェビングの一端を
    支持し、該ウェビングを巻取り収納可能なリトラクタ
    と、上記ウェビングをその中で摺動可能に支持し、取外
    し可能に車体側に支持されるタング・バックル部と、上
    記ウェビングの他端を車体側に支持するベルト端部取付
    具とを有し、 上記ウェビングが、上記一端を含む第1部分と上記他端
    を含む第2部分とからなり、 該第1部分と第2部分とを取外し可能に結合する結合部
    が、上記リトラクタと上記タング・バックル部との間に
    設けられる、 ことを特徴とする車両の前席用シートベルト構造。
  2. 【請求項2】車室内の前席後方に後席が配列され、前席
    乗員乗降のためのフロントドア及び後席乗員乗降のため
    のリアドアが、車体側面に設けられた開口を開閉可能に
    設けられ、上記フロントドアがその前部を、上記リアド
    アがその後部を、それぞれヒンジを介して車体に取付け
    られた車両の、前席乗員用シートベルト構造であって、 該シートベルト構造が、上記乗員を拘束するウェビング
    と、上記リアドアに設けられ、上記ウェビングの一端を
    支持し、該ウェビングを巻取り収納可能なリトラクタ
    と、上記ウェビングをその中で摺動可能に支持し、取外
    し可能に車体側に支持される第1支持部と、上記ウェビ
    ングの他端を車体側に支持する第2支持部とを有し、 上記ウェビングが、上記一端を含む第1部分と上記他端
    を含む第2部分とからなり、 該第1部分と第2部分とを取外し可能に結合する結合部
    が、上記リトラクタと上記第1支持部との間に設けられ
    る、 ことを特徴とする車両の前席用シートベルト構造。
  3. 【請求項3】上記第1部分が、上記リアドアの前方上部
    で車室内側に設けたショルダアンカに支持され車室内に
    延出すると共に、上記結合部を、上記タング・バックル
    部と上記ショルダアンカの間であって上記タング・バッ
    クル部よりも上記ショルダアンカ近傍に設けることとす
    る請求項1に記載の車両の前席用シートベルト構造。
  4. 【請求項4】上記第1部分が、上記リアドアの前方上部
    で車室内側に設けたショルダアンカに支持され車室内に
    延出すると共に、上記結合部が、上記第1支持部と上記
    ショルダアンカの間であって上記第1支持部よりも上記
    ショルダアンカ近傍に設けられる請求項2に記載の車両
    の前席用シートベルト構造。
  5. 【請求項5】乗員の着座する上記前席に、上記ウェビン
    グを支持し、上記結合部の取外し時に、上記ウェビング
    を保持可能なベルトガイド部材が設けられる請求項1乃
    至4に記載の車両の前席用シートベルト構造。
  6. 【請求項6】上記車両のドア開口がフロントドアとリア
    ドアとによって開閉自在に覆われる連続した1つの開口
    で形成されたセンタピラーレス構造である請求項1乃至
    5に記載の車両の前席用シートベルト構造。
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