JP2003001509A - 穴明け加工装置及びその方法 - Google Patents

穴明け加工装置及びその方法

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JP2003001509A
JP2003001509A JP2001189201A JP2001189201A JP2003001509A JP 2003001509 A JP2003001509 A JP 2003001509A JP 2001189201 A JP2001189201 A JP 2001189201A JP 2001189201 A JP2001189201 A JP 2001189201A JP 2003001509 A JP2003001509 A JP 2003001509A
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load torque
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JP2001189201A
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Norihisa Sakai
典久 境
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴明け加工装置において、加工前の空切削区
間を無くし、無駄な時間を無くすことにより、加工時間
を短縮することにある。 【解決手段】 ドリル16を取り付けた加工ヘッド15
を前進・後退させる送りアクチュエータM1と、ドリル
16を回転させる回転アクチュエータM3と、ドリル1
6とワークWの突き当たりを検出する突き当たり検出部
10Cを有し、送りアクチュエータM1と回転アクチュ
エータM3を駆動し、突き当たり検出部10Cを介して
早送り速度のまま推力を小さくしたドリル16とワーク
Wの突き当たりを検出し、ドリル16を切削送り速度に
切り替え通常の切削加工推力で前進させワークWに切り
込ませて穴Q明け加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加工前の空切削区間
を無くし、無駄な時間を無くすことにより、加工時間を
短縮するようにした穴明け加工装置及びその方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
【0003】従来より、穴明け加工装置は、回転するド
リル50を(図7)前進させ、H形鋼のようなワークW
に突き当て、その後該ワークWに切り込ませ切削加工を
行い穴を明ける。
【0004】このような穴明け加工装置において、加工
前には、当初は、ドリル50を早送り速度で前進させる
が、その後、ワークWの手前の所定位置αに来たとき
に、上記早送り速度より遅い切削送り速度に切り替えて
該ワークWに突き当てる。
【0005】即ち、加工対象であるウェブWBの高さ位
置に誤差があり、ドリル50を早送り速度から切削送り
速度に切り替える時期は、一定ではなく、ワークWや加
工位置などによって一律には定まらない場合がある。
【0006】そのために、実際には切削加工が行われな
いにもかかわらず切削送りする区間、換言すれば、空切
削送り区間として、上記αが必要となる。
【0007】また、ドリル50を早送り速度のままでワ
ークWに突き当てると、該ドリル16が破損するおそれ
があり、そのためにも、上記空切削送り区間としてのα
が必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】ところが、従来の穴明け加工装置では、上
記空切削送り区間としてのαが必要なため、次のような
課題がある。
【0010】例えば、図7に示すように、ドリル50を
早送り速度で前進させてから(t0)、ワークWの手前
の所定位置αに来たときに(t1)切削送り速度に切り
替えてワークWに突き当てるとする(t3)。
【0011】この場合、ドリル50の送り速度を上記位
置αで(t1)切り替えずに、そのまま早送り速度でワ
ークWに突き当てると(t2)、ドリル50の前進を開
始してからワークWに突き当てるまでの時間がT1で済
む。
【0012】これに対して、上記の従来技術のように、
ドリル50の速度を位置αで早送り速度から切削送り速
度に切り替えると、該ドリル16がワークWに突き当た
るまでの時間がT2となって、遅くなってしまい、結局
は、全体の加工時間が遅くなる。
【0013】即ち、従来は、既述した空切削送り区間α
を設けなければならないために(図6、図7)、加工前
に無駄な時間を費やしてしまい、加工時間が遅くなり、
効率が低下している。
【0014】本発明の目的は、穴明け加工装置におい
て、加工前の空切削区間を無くし、無駄な時間を無くす
ことにより、加工時間を短縮することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ドリル16を取り付けた加工ヘッド15
を前進・後退させる送りアクチュエータM1と、ドリル
16を回転させる回転アクチュエータM3と、ドリル1
6とワークWの突き当たりを検出する突き当たり検出部
10Cを有し、送りアクチュエータM1と回転アクチュ
エータM3を駆動し、突き当たり検出部10Cを介して
早送り速度のまま推力を小さくしたドリル16とワーク
Wの突き当たりを検出し、ドリル16を切削送り速度に
切り替え通常の切削加工推力で前進させワークWに切り
込ませて穴Q明け加工を行うことを特徴とする穴明け加
工装置と(図1)、上記穴明け加工装置を使用する穴明
け加工方法であって、(1)ドリル16を早送り速度の
ままで推力を小さくしてワークWに突き当て、(2)該
ドリル16とワークWの突き当たりを検出し、(3)該
検出後、ドリル16を切削送り速度に切り替え通常の切
削加工推力で前進させワークWに切り込ませて穴Q明け
加工を行うことを特徴とする穴明け加工方法(図5)と
いう技術的手段を講じている。
【0016】上記本発明の構成によれば、ドリル16を
早送り速度のまま推力を小さくしてワークWに突き当
て、その後切削送りに切り替えて切削加工を行うので、
加工前の空切削区間が無くなって、無駄な時間を無くす
ことができ、加工時間を短縮することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施の形態によ
り添付図面を参照して、説明する。図1は本発明の実施
の形態を示す全体図である。
【0018】図1に示す穴明け加工装置は、回転アクチ
ュエータである主軸モータM3で回転するドリル16
と、該ドリル16が取り付けられ送りアクチュエータで
ある送りモータM1で上下方向(Z軸方向)に前進・後
退する加工ヘッド15を有する。
【0019】即ち、穴明け加工装置は(図3、図4)、
一般にはワークWを切削し穴明け加工を行う装置であっ
て、後述するように、例えばH形鋼のウェブWBと左右
のフランジLF、RFの穴明け加工を行う。
【0020】このうち、図1には、一例としてH形鋼の
ウェブWBの穴明け加工を行うドリル16と、その加工
ヘッド15が図示されている。
【0021】このドリル16は、前記主軸モータM3で
回転することにより、後述するように、切削加工を行う
(図2のt4〜t5)。
【0022】加工ヘッド15は、スライダ27上に敷設
されたZ軸ガイド28、29に滑り結合し、Z軸用の送
りモータM1で回転するボールねじ30に螺合してい
る。
【0023】また、スライダ27は、門型フレーム14
上に(図3)敷設されたY軸ガイド31、32に滑り結
合し、Y軸用の送りモータM4で回転するボールねじ3
3に螺合している。
【0024】この構成により、後述するコンベアローラ
26を(図4)を介してワークWを搬入位置決めした後
(図5のステップ101)、前記Y軸用送りモータM4
を(図3)駆動してドリル16を左右方向(Y軸方向)
に位置決めし、主軸モータM3を駆動して該ドリル16
を回転させる(図5のステップ102)。
【0025】この状態で、Z軸用の送りモータM1を早
送り速度N1 で駆動すると(図2C)のt0)、加工ヘ
ッド15、従ってドリル16が同速度でワークWに向か
って前進し接近する(図5のステップ103)。
【0026】そして、ドリル16がワークWの手前の所
定位置Lに来たときに(図5のステップ104のYE
S)、該ドリル16の早送り速度はそのままで推力を小
さくすし(図5のステップ105)、該ドリル16がワ
ークWに突き当たった場合の破損を防止している。
【0027】この場合、ドリル16の推力は、その加工
ヘッド15(図1)を含めた推力であって、送りモータ
M1の負荷トルクτにより発生している。
【0028】従って、後述するNC装置10は(図
1)、前記送りモータM1のフィードバック信号に基づ
いて、ドリル16がワークWの手前の所定位置Lに来た
ことを検知すると(図2(B)のt1)、該送りモータ
M1の早送り速度N1 はそのままで(図2(C))、負
荷トルクτのみをτ1 からτS に下げる(図2(D)の
t1)。
【0029】これにより、送りモータM1はトルク制限
モードに入り、上記ドリル16の推力は、小さくなり、
早送り速度N1 のままワークWに突き当たっても破損し
ないようになる。
【0030】この状態で、ドリル16がワークWに突き
当たると(図2(B)のt2)、送りモータM1の速度
Nは(図2(C)のt2)、その前の早送り速度N1
り下降し、負荷トルクτは(図2(D)のt2)、その
前のドリル16の推力を小さくする場合の負荷トルクτ
S より上昇する。
【0031】そこで、NC装置10は(図1)上記送り
モータM1の速度Nが所定の基準値Nref 以下(図2
(C)のt3)、また負荷トルクτが所定の基準値τ
ref 以上(図2(D)のt3)となったときに、ドリル
16とワークWは突き当たったと判断し、送りモータM
1の速度Nを切削送り速度N2 に(図2(C)のt
4)、、負荷トルクτを切削送り負荷τ2 に(図2
(D)のt4)それぞれ切り替える。
【0032】これにより、ドリル16は、送りモータM
1のトルク制限モードから解放され、通常の切削送り推
力が得られ、切削送り速度N2 で前進し、ワークWに切
り込むことにより、切削加工が開始される(図2(B)
のt4)。
【0033】従って、本発明によれば、ドリル16を早
送り速度のままで推力を小さくしてワークWに突き当
て、突き当て後に切削送り速度に切り替え通常の推力で
加工を開始するので、加工前の空切削区間を無くすこと
ができ、無駄な時間を無くすことにより、加工時間を短
縮することが可能となる。
【0034】一方、上記ドリル16が取り付けられてい
る加工ヘッド15を、スライダ27を介して設けた前記
門型フレーム14は(図3)、穴明け加工装置のベース
17上に立設されている。
【0035】上記ベース17上の左側には、モータM2
により回転しながらH形鋼の左側フランジLFの穴明け
加工を行うドリル1を備えた加工ヘッド2が、右側に
は、同様にモータM2により回転しながらH形鋼の右側
フランジRFの穴明け加工を行うドリル1を備えた加工
ヘッド2がそれぞれ設けられている。
【0036】ベース17の左側には、移動プレート18
が設けられ、該移動プレート18は、Y軸ガイド20に
滑り結合し、油圧シリンダ19により左右方向(Y軸方
向)に移動自在となっている。
【0037】移動プレート18上には、前記加工ヘッド
2がY軸ガイド21を介して滑り結合し、該加工ヘッド
2は、油圧シリンダ4により、左右方向に移動自在とな
っている。
【0038】上記加工ヘッド2には、前記モータM2に
より回転駆動するドリル1が取り付けられ、該ドリル1
は、例えばモータ・ボールねじ機構(図示省略)により
上下方向(Z軸方向)に移動位置決め自在となってい
る。
【0039】更に、ベース17(図4)の右側(Y軸方
向)の前方(X軸方向)と後方には、固定バイス22、
23が設けられ、それらに対向して、移動プレート18
上には、可動バイス24、25が設けられている。
【0040】また、固定バイス22、23と可動バイス
24、25の下方(Z軸方向)には(図3)、上記H形
鋼のフランジRF、LFを支持するサポートローラ2
8、29が回転自在に支承されている。
【0041】この構成により、コンベアローラ26を
(図4)介してワークWを搬入した後、油圧シリンダ1
9を作動して移動プレート18を前方(Y軸方向)に移
動させることにより、可動バイス24、25と固定バイ
ス22、23で該ワークWをクランプし位置決めする
(図5のステップ101)。
【0042】この状態で、ドリル16(図3)を左右方
向(Y軸方向)に位置決めし、主軸モータM3を駆動し
てドリル16を回転させ(図5のステップ102)、そ
の後は、今度は送りモータM1(図3)を駆動すること
により、ドリル16をワークWに接近させ所定の動作が
行われる(図5のステップ103以降)。
【0043】上記構成を有する穴明け加工装置の制御
は、NC装置10(図1)により行われ、該NC装置1
0は、図示するように、CPU10Aと、送りモータ制
御部10Bと、突き当たり検出部10Cと、主軸モータ
制御部10Dと、記憶部10Eと、入出力部10Fによ
り構成されている。
【0044】CPU10Aは、本発明の動作プログラム
(図5に相当)に従って送りモータ制御部10B、突き
当たり検出部10Cなどの制御を統括する。
【0045】送りモータ制御部10Bは、サーボアンブ
5を介して送りアクチュエータである送りモータM1を
制御し、上記ドリル16の加工ヘッド15を上下方向
(Z軸方向)に前進・後退させ(図2(B))、該送り
モータM1の速度Nや(図2(C))負荷トルクτを
(図2(D))制御する。
【0046】突き当たり検出部10Cは、前記ドリル1
6とワークWの突き当たりを検出し(図2のt3)、速
度検出部10C1と、負荷トルク検出部10C2により
構成されている。
【0047】この構成により、速度検出部10C1と負
荷トルク検出部10C2は、サーボアンブ5を介して、
送りモータM1の速度Nと負荷トルクτを検出し、速度
Nが所定の基準値Nref 以下となり、負荷トルクτが所
定の基準値Nref 以上となったことがそれぞれ検出され
たときに(図2(C)、図2(D)のt3)、該突き当
たり検出部10Cは、ドリル16とワークWの突き当た
りを検出する。
【0048】この場合、上記負荷トルク検出部10C2
は、所定の基準値τref との比較対象として、既述した
送りモータM1の負荷トルクτの代わりに主軸モータM
3の負荷トルクτを用いても良い。
【0049】主軸モータ制御部10Dは(図1)、サー
ボアンブ6を介して主軸モータM3を制御してドリル1
6を回転させる。
【0050】記憶部10Fは、前記ドリル16の推力を
小さくするZ軸方向の位置であるワークWの手前の所定
位置L、ドリル16とワークWの突き当たりを検出する
場合の速度Nと負荷トルクτの所定の基準値Nref とτ
ref 、また上記ドリル16の推力を小さくする場合の送
りモータM1の負荷トルクτS などを記憶し、これらは
他の加工情報と共に入出力部10Gから入力される。
【0051】以下、前記構成を有する本発明の動作を図
5に基づいて説明する。
【0052】(1)ドリル16とワークWの突き当たり
検出前の動作。
【0053】図5のステップ101において、ワークW
を搬入位置決めし、ステップ102において、ドリル1
6を左右方向に位置決めし、回転させ、ステップ103
において、ドリル16を早送り速度で前進させ、ワーク
Wに接近させる。
【0054】即ち、NC装置10のCPU10Aは(図
1)、穴明け加工装置の(図4)のコンベアローラ26
を回転させてワークWである例えばH形鋼を搬入する
と、油圧シリンダ19を制御して移動プレート18を前
方(Y軸方向)に移動させ、可動バイス24、25と固
定バイス22、23で該ワークWを固定し、それを位置
決めする。
【0055】この状態で、CPU10Aは、ドリル16
を(図3)左右方向(Y軸方向)に位置決めした後、今
度は主軸モータ制御部10Dを介して主軸モータM3を
駆動して該ドリル16を回転させる。
【0056】この段階では(図2のt0)、送りモータ
M1は(図1)停止しており、上記回転するドリル16
は、ワークWから離反している。
【0057】しかし、CPU10Aが(図1)送りモー
タ制御部10Bを介して送りモータM1を早送り速度で
駆動すると、ドリル16も早送り速度で前進してワーク
Wに接近する。
【0058】そして、図5のステップ104において、
ドリル16がワークWの手前の所定位置Lまで来たか否
かを判断し、来ない場合には(NO)、ステップ103
に戻って同じ動作を繰り返し、来た場合には(YE
S)、ステップ105において、ドリル16の推力を小
さくする。
【0059】即ち、CPU10Aは(図1)、送りモー
タ制御部10Bを介して送りモータM1のフィードバッ
ク信号を受信し、ドリル16がワークWの手前の所定位
置Lに来たことを判断すると(図2(B)のt1)、該
送りモータ制御部10Bを介して送りモータM1の早送
り速度N1 はそのままで負荷トルクτのみをτ1 からτ
S に下げることにより(図2(D)のt1)、ドリル1
6の推力を小さくする。
【0060】その後は、ドリル16を早送り速度のまま
推力を小さくした状態でワークWに突き当てる(図2
(B)のt2)。
【0061】(2)ドリル16とワークWの突き当たり
検出動作。
【0062】図5のステップ106において、速度Nが
所定の基準値Nref 以下に、負荷トルクτが所定の基準
値τref 以上になったか否かを判断し、そのような判断
がなされない場合には(NO)、同じ動作を繰り返し、
そのような判断がなされた場合には(YES)、ドリル
16とワークWが突き当たったと見做して、次段のステ
ップ107に進む。
【0063】即ち、ドリル16がワークWに突き当たる
と(図2(B)のt2)、既述したように、送りモータ
M1の速度Nは(図2(C))、その前の早送り速度N
1 より下降し、負荷トルクτは(図2(D))、その前
のドリル16の推力を小さくする場合の負荷トルクτS
より上昇する。
【0064】この状態で、CPU10Aは(図1)、突
き当たり検出部10Cの速度検出部10C1と負荷トル
ク検出部10C2を制御することにより、上記送りモー
タM1の速度Nが所定の基準値Nref 以下(図2(C)
のt3)、また負荷トルクτが所定の基準値τref 以上
(図2(D)のt3)となったことを検出したときに、
ドリル16とワークWの突き当たりを検出する。
【0065】(3)ドリル16とワークWの突き当たり
検出後の動作。
【0066】図5のステップ107において、ドリル1
6を切削送り速度に切り替えて通常の切削加工推力で前
進させ、ワークWに切り込ませ、ステップ108におい
て、切削加工を行い、ステップ109において、ワーク
Wを貫通したか否かを判断し、貫通しない場合には(N
O)、ステップ108に戻って切削加工を続行し、貫通
した場合には(YES)、ステップ110において、ド
リル16を早戻り速度に切り替えて後退させ、ワークW
から離反させる。
【0067】即ち、CPU10Aは(図1)、前記した
ように、突き当たり検出部10Cを介してドリル16と
ワークWの突き当たりを検出すると(図2(C)、図2
(D)のt3)、今度は、送りモータ制御部10Bを制
御し、送りモータM1の速度Nを切削送り速度N2 に、
負荷トルクτを切削送り負荷τ2 に切り替える(図2
(C)、図2(D)のt4)。
【0068】これにより、ドリル16は、既述したよう
に、送りモータM1のトルク制限モードから解放され、
通常の切削送り推力が得られ、切削送り速度N2 で前進
し、ワークWに切り込むことにより、切削加工が開始さ
れる(図2(B)のt4)。
【0069】そして、ドリル16がワークWを貫通する
と(図2(B)のt5)、送りモータM1の速度Nは、
前記切削送り速度N2 より上昇し(図2(C)のt
5)、負荷トルクτは、前記切削送り負荷τ2 より下降
する(図2(D)のt5)。
【0070】この場合、CPU10Aは(図1)、切削
加工中に、例えば突き当たり検出部10Cを構成する負
荷トルク検出部10C2を介して送りモータM1の負荷
トルクτの変動を監視し、負荷トルクτが既述した所定
の基準値τref 以下となった場合に(図2(D)のt
6)、ドリル16がワークWを貫通したと判断する。
【0071】又は、CPU10Aは(図1)、切削加工
中に、主軸モータ制御部10Dを介して主軸モータM3
の負荷トルクの変動を監視し、該負荷トルクの変動があ
った場合には、ドリル16がワークWを貫通したと判断
しても良い。
【0072】その後は、CPU10Aが(図1)送りモ
ータ制御部10Bを制御することにより、送りモータM
1の速度Nを早戻り速度N3 に切り替え(図2(C)の
t7)、ドリル16を同速度で後退させワークWから離
反させ元の位置に戻す(図2(B)のt7〜t8)。
【0073】尚、上記実施形態においては、H形鋼のウ
ェブWBを切削加工するドリル16(図1)について詳
述したが、本発明はこれに限定されず、H形鋼の左右の
フランジLF、RFを(図3)切削加工するドリル1に
も適用され、同様の効果を奏することは勿論である。
【0074】
【発明の効果】上記のとおり、本発明によれば、ドリル
を早送り速度のまま推力を小さくしてワークWに突き当
て、その後切削送りに切り替えて切削加工を行うので、
加工前の空切削区間が無くなって、無駄な時間を無くす
ことができ、加工時間を短縮するという効果を奏するこ
ととなった。
【0075】また、本発明によれば、ドリルをワークに
突き当てる際には、その直前に推力を小さくすることか
ら、該ドリルの破損が防止されるという効果もある。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体図である。
【図2】本発明の動作説明図である。
【図3】本発明が適用される穴明け加工装置の正面図で
ある。
【図4】本発明が適用される穴明け加工装置の平面図で
ある。
【図5】本発明による動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図6】従来技術の方式説明図である。
【図7】従来技術の課題説明図である。
【符号の説明】
10 NC装置 10A CPU 10B 送りモータ制御部 10C 突き当たり検出部 10C1 速度検出部 10C2 負荷トルク検出部 10D 主軸モータ制御部 10E 記憶部 10F 入出力部 14 門型フレーム 15 加工ヘッド 16 ドリル 27 スライダ 28、29 Z軸ガイド 30、33 ボールねじ 31、32 Y軸ガイド M1 送りモータ M3 主軸モータ Q 穴 W ワーク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドリルを取り付けた加工ヘッドを前進・
    後退させる送りアクチュエータと、ドリルを回転させる
    回転アクチュエータと、ドリルとワークの突き当たりを
    検出する突き当たり検出部を有し、送りアクチュエータ
    と回転アクチュエータを駆動し、突き当たり検出部を介
    して早送り速度のまま推力を小さくしたドリルとワーク
    の突き当たりを検出し、ドリルを切削送り速度に切り替
    え通常の切削加工推力で前進させワークに切り込ませて
    穴明け加工を行うことを特徴とする穴明け加工装置。
  2. 【請求項2】 上記送りアクチュエータの負荷トルクを
    下げることにより、ドリルの推力を小さくする請求項1
    記載の穴明け加工装置。
  3. 【請求項3】 上記送りアクチュエータが送りモータに
    より、回転アクチュエータが主軸モータによりそれぞれ
    構成され、突き当たり検出部が速度検出部と負荷トルク
    検出部により構成されている請求項1記載の穴明け加工
    装置。
  4. 【請求項4】 上記速度検出部により送りモータの速度
    が所定の基準値以下になったことが検出され、負荷トル
    ク検出部により送りモータの負荷トルクが所定の基準値
    以下になったことが検出されたときに、該突き当たり検
    出部が、ドリルとワークの突き当たりを検出する請求項
    3記載の穴明け加工装置。
  5. 【請求項5】 上記負荷トルク検出部は、所定の基準値
    との比較対象として、送りモータの負荷トルクの代わり
    に主軸モータの負荷トルクを用いる請求項4記載の穴明
    け加工装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1記載の穴明け加工装置を使
    用する穴明け加工方法であって、(1)ドリルを早送り
    速度のままで推力を小さくしてワークに突き当て、
    (2)該ドリルとワークの突き当たりを検出し、(3)
    該検出後、ドリルを切削送り速度に切り替え通常の切削
    加工推力で前進させワークに切り込ませて穴明け加工を
    行うことを特徴とする穴明け加工方法。
  7. 【請求項7】 上記(1)の動作において、ドリルがワ
    ークの手前の所定位置に来たときに、該ドリルの推力を
    小さくする請求項6記載の穴明け加工方法。
  8. 【請求項8】 上記(2)の動作において、速度が所定
    の基準値以下になり、負荷トルクが所定の基準値以上に
    なったときに、ドリルとワークの突き当たりを検出する
    請求項6記載の穴明け加工方法。
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