JP2003001095A - 塗擦によって容易に崩壊する軟質微小球ゲルの製造方法 - Google Patents

塗擦によって容易に崩壊する軟質微小球ゲルの製造方法

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JP2003001095A
JP2003001095A JP2001193784A JP2001193784A JP2003001095A JP 2003001095 A JP2003001095 A JP 2003001095A JP 2001193784 A JP2001193784 A JP 2001193784A JP 2001193784 A JP2001193784 A JP 2001193784A JP 2003001095 A JP2003001095 A JP 2003001095A
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liquid oil
soft
solvent
microsphere
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Atsushi Yoshimura
淳 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗擦によって容易に崩壊する微小球ゲルの製
造方法の提供 【解決手段】 多糖エステルを溶解した液状油溶液を、
該溶液のゲル化温度以上の温度に保ちながら、液状油の
非溶媒中に細分散せしめたのち、別途用意した等量以上
の液状油中に注いで冷却、ゲル化せしめ、非溶媒を回収
してゲル形成溶媒と同一溶媒に分散した、100〜30
00μmの軟質微小球ゲルを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗擦によって容易
に崩壊する軟質微小球ゲルの製造方法及び該方法によっ
て得られる優れた性質を有する軟質微小球ゲルに関す
る。即ち本発明はゲル化剤をゲル形成液状油に溶解した
液状油溶液を、加温下に該液状油と相溶性を有しない非
溶媒中に細分散した後、これを上記と同種の液状油(冷
却分散媒)中に注いで分散、冷却してゲル化せしめ、ゲ
ル形成溶媒と同種溶媒に分散する軟質微小球ゲルの製造
方法に関するものである。この軟質微小球ゲルは、色
素、香料、薬剤、界面活性剤、各種微粒体などを内封さ
せることが可能なため、化粧品、医薬品などの分野にお
いて広く利用することが出来る親油性の軟質微小球ゲル
の製造方法である。また、軟質性の微小球ゲルであるた
め崩壊塗布性にも優れ、かつ皮膚刺激が少なく、安全性
に優れているので化粧品或いは医薬品分野において基材
として有用である。さらに、生分解性成分から構成され
ているため環境にも影響を与えず広範な利用が可能であ
る。
【0002】
【従来技術】従来、化粧品及び医薬品の分野において、
ゲル化剤を溶解してゲル状物となしこれを破砕して乳化
物を得る方法、或いは、ゲル化剤を溶解した油状成分を
水溶液中において分散乳化物を得る方法があるが、いず
れもゲル化剤は乳液の安定化効果を期待するものであっ
て、得られる微粒子体は100μm未満のものであり、
100μm以上の粒径を有する微小球ゲルを作製するこ
とを目的とするものではなかった。これまでの多くの微
粒子体は、物理的な耐性が保持され、そのままでは肌へ
の付着性が困難であるばかりでなく、粒子崩壊性かつ被
膜性に乏しいため肌へのエモリメント効果や保護効果が
期待できるものではなかった。
【0003】こうした点を改善する案として、崩壊塗布
性を有する微粒体の提案、即ち、特開平3−18158
4号公報及び特開平7−277936号公報記載の発明
がある。前者は加圧崩壊性球状粉体に紫外線吸収剤を吸
着せしめた紫外線遮蔽粉体であって、この粉体は異種の
粉体を集合させた親水性の複合粉体である。また、後者
は(A)紫外線吸収剤を含有する油性成分及び(B)ワ
ックス及び/又は油ゲル化剤成分を(C)粉体成分に吸
着させてなる、平均粒径1〜100μmの加圧崩壊性を
有する紫外線遮蔽粉体であって、これは親油性ではある
ものの異種の粉体を集合させた複合粉体である。これら
はいずれも塗布時に指などの加圧により崩壊するが、均
一な被膜性及びエモリエント効果は得られないばかり
か、粒径が1μmから100μmと小さく、視覚的にも
存在感の劣るものである。従来から親水性の粒状物は広
く検討されており多くの報告があるが、崩壊性を有する
親油性のものは殆どなく、特に化粧品、医薬品を対象と
した容易に崩壊する微小ゲルの技術は上記公報しか見当
らない。しかし、上記公報のものは粉体を集合させた複
合粉体であり、本発明の油性ゲルをベースにした微小球
ゲルとは構成、製法、膜感性が本質的に異なるものとい
える。また親水性粒子は親油性の添加剤、薬剤、色素、
香料などを内包させることが困難なため、親油性物質の
徐放効果などは期待できない。さらに、親水性であるが
故に油性系の溶媒に対する分散性に劣るものである。特
に、粒径がφ1〜100μmの微小粒子は液状油に均一
分散させることが困難である。この解決方法として、油
性系のワックスやゲル化剤で表面処理(コーティング)
などを施し、油剤などに対する混和性、分散性などを改
善しているが、この場合の微粒子の芯物質はチタン等の
金属か、合成樹脂の粉体で本発明の微小球ゲルとは構成
上、本質的に異なるものである。また上記の方法では粉
末化に噴霧乾燥法を採用しているが、こうした方法はよ
り粒子が微粉化するだけでなく、均一な球形を形成させ
ることが困難となり、視覚的にも優れたものが得られな
いのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塗擦によっ
て崩壊する崩壊塗布性を有し使用感に優れたものであっ
て、視覚的にも優れた、ゲル形成溶媒と同種溶媒に分散
する親油性の軟質微小球ゲルを製造する方法、それによ
って得られる軟質微小球ゲルの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、本発明
者らは、塗擦によって崩壊塗布性を有しかつ使用感に優
れた、ゲル形成溶媒と同種溶媒に分散する親油性の軟質
微小球ゲルの製造方法に関して鋭意研究した結果、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明は、液状油に
ゲル化剤たるデキストリン脂肪酸エステル等の多糖エス
テルを1〜15wt%となるように溶解して液状油溶液
(以下、液状油溶液)となし、これを加温下に、該液状
油と相溶性を有しない非溶媒中に注ぎ撹拌して細分散せ
しめたのち、上記液状油と同種液状油である冷却分散媒
中に加えて冷却、ゲル化させることによって、ゲル形成
溶媒と同種溶媒に分散することを特徴とする、平均粒径
100〜3000μmの軟質微小球ゲルの製造方法であ
る。
【0006】また、本発明は、上記記載の液状油が、ス
クワラン、スクワレン、流動パラフィン、流動イソパラ
フィン、植物抽出油の1種または2種以上である軟質微
小球ゲルの製造方法である。ゲル形成液状油と冷却分散
媒とはこの液状油から選択され、両者は同一であること
が好ましいが、同一でなくても良い。さらに本発明は、
上記液状油と相溶性を有しない非溶媒が、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、n
−ブチルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブ
チルアルコールなどの炭素数1ないし4の低級アルコー
ルから選ばれる1種または2種以上である軟質微小球ゲ
ルの製造方法である。また、本発明は、上記記載の低級
アルコールが40wt%以下の水分を含有することを特
徴とする軟質微小球ゲルの製造方法である。さらにまた
本発明は、上記記載の非溶媒、即ち低級アルコール、又
は水分を含む低級アルコールの量が、上記デキストリン
脂肪酸エステル等の多糖エステルを溶解する液状油の等
量〜10倍量用いる軟質微小球ゲルの製造方法である。
そしてまた本発明は、軟質微小球ゲル形成液状油、低級
アルコール又は冷却分散媒が、上記記載の工程から回収
された液状油、低級アルコール、水分を含む低級アルコ
ールあるいは冷却分散媒である軟質微小球ゲルの製造方
法である。
【0007】本発明の軟質微小球ゲルは塗擦によって容
易に崩壊し、肌になじみ易いため、色素、香料、薬剤、各
種微粒体などを添加または添加せずして化粧品、医薬品
などの基材として或いは添加剤として有用である。また
界面活性剤などを併用することによって微小球ゲル粒子
の改質を行ない汎用性を高めることができる。
【0008】本発明に用いる多糖エステルは、重合度1
0〜50の糖に主として高級脂肪酸をエステル化したも
のであり、デキストリン脂肪酸エステル、デンプン脂肪
酸エステル、バクモンドウ脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸
エステルなどがその例として挙げられるが、中でもデキ
ストリン脂肪酸エステルが最も好ましく用いられる。高
級脂肪酸としては炭素数が12〜24の飽和脂肪酸が一
般的である。その具体例としては、デキストリン脂肪酸
エステルとしては、脂肪酸が飽和脂肪酸であるステアリ
ン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸などの
エステルのほか、それらの混合脂肪酸、即ち、パルミチ
ン酸とステアリン酸の混合脂肪酸エステルなどが挙げら
れる。また、デキストリンの飽和脂肪酸と分岐脂肪酸と
の混合エステルとしてはパルミチン酸・イソステアリン
酸混合エステル、パルミチン酸・2−エチルヘキサン酸
混合エステルなどが挙げられる。また、デンプン脂肪酸
エステルの脂肪酸としてはステアリン酸、パルミチン
酸、ミリスチン酸などの飽和脂肪酸エステルが挙げられ
る。バクモンドウ脂肪酸エステルとしてはステアリン
酸、パルミチン酸、ミリスチン酸などの飽和脂肪酸エス
テルが挙げられる。蔗糖脂肪酸エステルとしては蔗糖の
高級脂肪酸多価エステルとしてシュガーワックス(第一
工業薬品製)が用いられる。該多糖エステルは市販され
ており、主としてC数が16のパルミチン酸エステルは
レオパールKLの商品名(千葉製粉株式会社製)で、ま
た、その一部分が分岐脂肪酸でエステル化された多糖エ
ステルはレオパールTT名で市販され(千葉製粉株式会社
製)、油性のゲル化剤、増粘剤として化粧品、医薬品全
般に広く利用されている安全性の高いものである。
【0009】上記多糖エステルは、液状油に1wt%以
上加えて加熱溶解後冷却することによって油性ゲルを形
成する特性を有するが、本発明ではこれを微小球ゲルの
ゲル化剤として利用する。ゲルを形成する溶媒は、室温
で液状を呈する主として非極性の液状油であって、該多
糖エステルを溶解し、ゲルを形成するものであればいず
れも使用できるが、本発明では、スクワラン、スクワレ
ン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、植物抽出油
などから選ばれる1種または2種以上を単独又は混合し
て使用することが出来る。
【0010】前記液状油において, スクワランは、スク
ワレンを水素により還元処理して得られる油状物質であ
る。スクワレンは深海ザメの肝油中、あるいはオリーブ
油、綿実油などの植物油中に存在する比較的含有量の多
い油性成分である。人の皮脂成分としても存在する安全
性に優れた油状成分である。また、流動パラフィンは、
石油系留分から固形パラフィン、不飽和および芳香族炭
化水素を除いて精製したものであり、流動イソパラフィ
ンは、iso―ブテンとn−ブテンとの共重合体を水素
添加したものである。さらに、植物抽出油は、オリー
ブ、サフラワー、ホホバ、グレープシード、ヒマワリ、
アボガド、アカデミアナッツ、大豆などの植物油脂のほ
かに、各種種子の胚芽油などである。これら液状油を単
独または2種以上を混合して使用する。
【0011】本発明に使用する多糖エステルの液状油に
対する溶解温度は、均一溶解する温度、すなわち80℃
以上に加熱することによってほぼ澄明に溶解する。この
溶液は冷却することによってゲルを形成する。用いる多
糖エステルの量としては、液状油中に1〜15wt%
量、好ましくは3〜10wt%量を用いることが有効で
ある。この濃度範囲で作製したゲルは塗擦によって容易
に崩壊し、平均粒径が100〜3000μmの軟質微小
球ゲルを形成する。しかし、1wt%未満ではゲル化能
に劣るためしっかりまとまった球状ゲルは得られない。
また、15wt%を超えると溶液粘性が高くなり非溶媒
中における液滴の分散粒子に大きさおよび形状のバラツ
キが生じ、塗擦による崩壊性に劣り100〜3000μ
mの微小球ゲルは得難くなる。
【0012】前記したように、本発明では液状油と相溶
性を有しない非溶媒は、低級アルコールから選ばれる1
種または2種以上を単独又は混合して使用する。該非溶
媒としては、メチルアルコール、エチルアルコール、n
−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、イソブチルアルコールなどの低級ア
ルコールを単独あるいは混合して用いるが、それらの中
でも安全性、低粘性、液状油に対する分散性などからエ
チルアルコールが好ましい。
【0013】また、上記した非溶媒には40wt%以下
の水分を含有させることによって、より均一な軟質微小
球ゲルを作製することができる。水分が40wt%以上
では非溶媒である低級アルコールの分散性が低下するた
め均一な球状微粒子が得られない。すなわち、非溶媒中
に細分散した液状油溶液の液滴が不安定性を増し好まし
い微小球ゲルが得られない。非溶媒中の水分が40wt
%以下であるとき、微小球ゲル作製後の非溶媒と液状油
との分離性が促進され溶剤の回収が容易となる特長を示
す。
【0014】多糖エステルが溶解した液状油溶液を上記
非溶媒中に加えるときの温度は、非溶媒が室温に保たれ
ている場合、40〜80℃が好ましい。80℃を超える
と非溶媒の蒸気圧が高くなり安全性上好ましくない。ま
た、40℃より低い場合、液状油溶液を冷却分散媒中に
注入する前にゲル化が進行するため球状の均一な微小球
ゲルは得られない。液状油溶液を非溶媒中に加える温度
は、非溶媒の温度が室温付近の場合には、多糖エステル
の濃度によって異なり、液状油溶液のゲル化温度よりも
若干高めに設定することにより冷却分散媒と混合・撹拌
した際、球状の良好な液滴を形成する。
【0015】非溶媒の温度は、室温以上であっても、室
温以下であっても何ら問題はないが、温度が高いほど次
ぎの工程の冷却分散媒における微小球ゲルのゲル化に時
間を要し、液状油溶液の液滴が不安定性を増す。この結
果、粒径の制御が困難となるため前記したように非溶媒
の温度は、15〜25℃程度の室温が溶液の扱いやす
さ、および粒径の良好な微小球ゲルが得られる点から望
ましい。
【0016】本発明で用いる非溶媒は、多糖エステルを
溶解した液状油溶液を該非溶媒中に細かな液滴として分
散せしめる分散媒としての役割を果たす。この場合の非
溶媒の量は上記ゲル形成性液状油に対する重量比で等量
〜10倍量使用する。非溶媒の量が等量を下まわれば液
状油溶液が過剰となり該溶液の注入初期には液滴として
分散するものの、注入量の増加に伴って加えた液状油溶
液の量が非溶媒を上まわるため液滴として不安定となり
分散できず冷却分散媒中で冷却しても一部微小球ゲルを
形成するものの均一な微小球ゲルは得られない。また、
非溶媒の量が液状油溶液の10倍量以上では、微小球ゲ
ルは形成するものの非溶媒量が過剰となるだけでなく、
冷却分散媒量も自ずと多く必要となり、微小球ゲルの実
質濃度が下がり、ゲル回収効率が低下するため好ましく
ない。なお、前記の非溶媒の量が液状油に対し重量比で
等量〜10倍量という条件下では、液滴の粒径は微小球
ゲル形成後平均粒径において100〜3000μmを与
える。本発明の粒子が100μm以上と大きいことは目
に見える大きさという事、即ち、視覚的に存在感のある
大きさのため、例えば、着色した微小球ゲルを複数組み
合わせる事によって多彩な粒子が分散するカラフルな基
材を得る事も出きる。視覚的な意味からすると300μ
m以上が好ましく、更にゲルの安定性から見て300〜
2000μm程度が実用的に見て好ましい。
【0017】非溶媒中に注入した液状油溶液を分散する
時の撹拌は、均一に混合できるものであればどんなもの
でも良い。粒径の制御はこのときの混合液の温度が影響
するものの、撹拌速度が重要である。通常十字のプロペ
ラ撹拌機を用い300rpm程度で数分間撹拌すれば充
分である。ディスパーやホモミキサーなどの高速撹拌機
も使用できるがそれほどの強力撹拌を行なわなくとも充
分期待する微小球ゲルが得られる。特に、粒径を小さく
する場合は、プロペラ撹拌機の回転速度を100〜15
00rpmの範囲で上昇させることによって本発明の範
囲において粒径を次第に小さくすることができる。
【0018】また、本発明に用いる冷却分散媒は、前記
した液状油を用いることができる。すなわち、スクワラ
ン、スクワレン、流動パラフィン、流動イソパラフィ
ン、植物抽出油などを用いることができるが、この場
合、特に重要なことは糖エステルの溶媒として用いた液
状油と同一の溶媒を冷却分散媒として用いることができ
る点にある。
【0019】一般に、液状油ゲルは同一あるいは同種の
溶媒中ではその大半が溶解してしまい、長期間微小球ゲ
ルを保持できない。また、粒子が微小化すればするほど
ゲル粒子の表面積が大きくなるため周囲の影響を受け易
くなる。このため、ゲルを形成する溶媒と同一または同
種の希釈溶媒中では球状の微粒子ゲルなどは到底作製で
きないのが通常である。ところが本発明者らは鋭意検討
の結果、本発明の方法により、上記した液状油と同一ま
たは同種の溶媒中においてもしっかりと、まとまりのあ
る優れた軟質微小球ゲルを作製できることを初めて見出
した。ゲル形成溶媒と冷却分散媒については、化粧料や
医薬への配合上、或いは利用上、異種溶剤の併用は避け
たい場合が多く、又良質の液状油であればあるほど、ま
た高純度品であればあるほど、単一のものを使用した
い。このようにして得られるゲルは、微小球ゲル粒子が
塗擦可能な適度の硬さを保持し、同種の分散媒中に容易
に溶出することなく安定であり、ゲル表面が粗雑でない
ため、化粧料や医薬に用いた場合、優れた効果が奏せら
れるものである。なお、液状油と冷却分散媒との溶媒同
志の組合せでは、以後の化粧品の状態、配合成分、ある
いは取り扱い性から同一の溶媒を用いることがもっとも
合理的であるが、やむを得ない事情の場合には液状油と
異なった冷却分散媒を用いることもできる。
【0020】用いられる冷却分散媒の量は、前記した多
糖エステルを溶解した液状油と重量比で等量から10倍
程度の量、好ましくは2〜5倍量が適量である。該冷却
分散媒中に分散後緩やかに撹拌しながら冷却することに
よってしっかりした、まとまりのある軟質微小球ゲルを
作製することができる。このときの冷却は室温下での空
冷によってほぼ満足できる軟質微小球ゲルが得られる
が、ジャケット付き容器に移して10℃以下まで強制的
に冷却することによって短時間にまとまりのある微小球
ゲルを得ることもできる。仮に、この冷却温度が室温よ
り高いと冷却過程において一旦分散した液状油溶液の液
滴が次第に融合し、粒径がバラツキ、しっかりとまとま
りのあるゲルが得難い。冷却方法は特に限定するもので
はないが、上記室温以下に冷却できるものであればどん
な方法でも良い。
【0021】また、得られた軟質微小球ゲルは遠心分離
することによって微小球ゲルを濃縮することができる。
前記液状油中に分散した軟質微小球ゲルの分散溶液は遠
心機により緩やかに分離することによってゲル粒子間の
相互付着を起こすことなくゲル濃度を上げることができ
る。この遠心分離操作は経済的な問題はあるものの短時
間に軟質微小球ゲルおよび溶剤の回収するには好都合で
ある。
【0022】軟質微小球ゲルの温度安定性は、主として
液状油中の多糖エステルの濃度に依存するが、スクワラ
ンを液状油として作製した軟質微小球ゲルを対象とした
場合は多糖エステル濃度が5wt%以上では45℃以下
の温度耐性を与える。7.5wt%では50〜53℃程
度の温度でもゲルとして微小球を保持する。
【0023】非溶媒に分散した液状油溶液は、冷却分散
媒において軟質微小球ゲルを形成した後撹拌を停止する
ことによって次第に該微小球ゲルが下層に沈降する。同
時に非溶媒は冷却分散媒と相溶しないため静置によって
比重差により容易に最下層に分離する。このためこれを
回収して再利用することができる。1例をあげるなら
ば、スクワランを液状油として用い、エタノールを非溶
媒として用いた場合は、エタノールが下層に分離し、上
層にはスクワランが存在する。上層のスクワランの下部
に微小球ゲルが沈降、分離するため、比較的透明な原液
状態を保持したエタノールおよびスクワランを回収する
ことができる。この結果、軟質微小球ゲルを濃縮するこ
とができる。こうして回収した溶媒は、再び液状油およ
び非溶媒として何度も再利用することができる。
【0024】また、このエタノールの水分を40wt%
以下好ましくは10〜20wt%とすることによって、
液状油溶液の細分散性が改善されるとともに冷却分散媒
中におけるエタノールの分離性が向上し、回収率が上
る。
【0025】また、軟質微小球ゲルのゲル化力を高めた
り、ゲル物性を改良する目的で、ワックス、固形油脂、
炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール,合成エステ
ル、ゲル化剤などをデキストリン脂肪酸エステル等の多
糖エステルと併用することもできる。例えば、ワックス
類としては、パラフィンワックス、キャンデリラワック
ス、カルナバロウ、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、セラ
ックロウなど、固形油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、
パーム油、牛脂、豚脂、モクロウ、硬化ひまし油などが
あげられ、炭化水素としては、パラフィン、セレシン、
マイクロクリスタリンワックスなどが、高級脂肪酸とし
ては、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、べ
へン酸などがあげられ、高級アルコールとしては、セチ
ルアルコール、ステアリルアルコールなどの直鎖アルコ
ールの他にコレステロールなどの分岐アルコールなどが
あげられ、また、合成エステルとしては、トリグリセリ
ドなどが、ゲル化剤としては、ステアリン酸アルミニウ
ム、蔗糖パルミチン酸エステル、バクモンドウステアリ
ン酸エステルなどがあげられる。
【0026】また、液状油中に着色料、香料、ビタミ
ン、薬剤、紫外線吸収剤、殺菌剤、酸化防止剤、マイク
ロカプセル、各種微粒体、界面活性剤などを溶解または
分散させ軟質微小球ゲル中に内封させることも有効であ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に実施例1〜18および比較
例1〜4をあげてさらに具体的に製造方法を説明すると
ともに、各実施例において得られた微小球について化粧
品又は医薬品の基剤としての可能性を塗布試験により評
価した。なお、本発明はこれらに実施例により限定され
るものではない。
【0028】実施例1 (軟質微小球ゲルの製法)液状油としてスクワラン(日
石化学(株)製)19gに、多糖エステルとしてパルミ
チン酸デキストリン(商品名:レオパールKL、千葉製粉
(株))を5wt%の濃度になるように1gを混合し、
かきまぜながら90℃まで加熱して溶解させパルミチン
酸デキストリンのスクワラン液状油溶液を調製した。こ
れを80℃に冷却したのち室温の非溶媒のエチルアルコ
ール(日本アルコール販売(株)製品)40g中に注
ぎ、十字のプロペラ撹拌機により300rpmで1分間
撹拌する。これを直ちに別途用意したスクワラン100
g中に注ぎ緩やかにかきまぜながら冷却、ゲル化した
(必要に応じて氷水を用い10℃程度まで冷却する)。
これを静置して上層と下層とに分離し、下層部の透明な
エチルアルコール層は再利用するため回収した。残る上
層部のスクワラン層は下部に微小球ゲルが沈降するため
上部のスクワラン液を回収して、高濃度の軟質微小球ゲ
ルを得た。また、別に軟質微小球ゲルのゲル破壊強度の
指標とするため、次に示すように液状油溶液をそのまま
ゲル化させ、ブロック状ゲルとしてゲル強度を測定し
た。
【0029】(ゲル強度の測定)液状油にスクワランを
使用し、これに多糖エステルとしてパルミチン酸デキス
トリン(商品名:レオパールKL)を、3、5、7、1
0、および15wt%となるように分散して50mlビ
ーカー中に30g採り90℃で加熱溶解して24時間静
置してブロック状のゲルを作製する。これを20℃下に
レオメーター(不動工業製)を用いて、φ20mmのア
ダプターによりゲル強度(g)を測定し、微小球ゲルの
ゲル破壊強度の指標とした。
【0030】
【表1】
【0031】上表は微小球ゲルの指標として上記ブロッ
クゲルのゲル破壊強度(g)を示したものである。なお、
流動パラフィン(#70)10wt%のゲル破壊強度の
値は205gであった。
【0032】(軟質微小球ゲルの平均粒径および標準偏
差)光学顕微鏡を用いて以下の実施例で作製した軟質微
小球ゲルの粒径を測定し、平均粒径および標準偏差によ
り粒子の大きさおよびバラツキを求め、これを表2に示
した。
【0033】実施例2 実施例1のパルミチン酸デキストリンを0.6g(スク
ワラン中の濃度が3.0wt%)を使用した以外は実施
例1の製法と同様におこない、軟質微小球ゲルを得た。
その平均粒径および粒子のバラツキを測定しその結果を
表2に示した。
【0034】実施例3 実施例1のパルミチン酸デキストリンを1.5g(スク
ワラン中の濃度が7.5wt%)を使用した以外は実施
例1の製法と同様におこない軟質微小球ゲルを得た。そ
の平均粒径および粒子のバラツキを測定しその結果を表
2に示した。
【0035】実施例4 実施例1のパルミチン酸デキストリンを2.0g(スク
ワラン中の濃度が10wt%)を使用した以外は実施例
1の製法と同様におこない軟質微小球ゲルを得た。その
平均粒径および粒子のバラツキを測定しその結果を表2
に示した。
【0036】実施例5 実施例1のパルミチン酸デキストリンを0.8g(スク
ワラン中の濃度が4wt%)およびステアリン酸を0.
2g(同濃度が1wt%)をスクワラン19gに加え9
0℃に加熱溶解した後は実施例1の製法と同様におこな
い軟質微小球ゲルを得た。その平均粒径および粒子のバ
ラツキを測定しその結果を表2に示した。
【0037】実施例6 実施例1のパルミチン酸デキストリンを0.6g(スク
ワラン中の濃度が3wt%)およびステアリン酸を0.
4g(同濃度が2wt%)とした以外は実施例5の製法
と同様におこない軟質微小球ゲルを得た。その平均粒径
および粒子のバラツキを測定しその結果を表2に示し
た。
【0038】実施例7 ステアリン酸をコレステロール(0.4g)に置き換え
た以外は実施例6の製法と同様におこない軟質微小球ゲ
ルを得た。その平均粒径および粒子のバラツキを測定し
その結果を表2に示した。
【0039】実施例8 ステアリン酸をヤシ油(0.2g)に置き換えた以外は
実施例5の製法と同様におこない軟質微小球ゲルを得
た。その平均粒径および粒子のバラツキを測定しその結
果を表2に示した。
【0040】実施例9 スクワランが18.95g、パルミチン酸デキストリン
1.0gおよび合成酸化鉄0.05gとして実施例5の
製法と同様におこない軟質微小球ゲルを得た。その平均
粒径および粒子のバラツキを測定しその結果を表2に示
した。
【0041】実施例10 スクワランが18.99g、パルミチン酸デキストリン
1.0gおよび青色403号を0.01gとした以外は
実施例5の製法と同様におこない軟質微小球ゲルを得
た。その平均粒径および粒子のバラツキを測定しその結
果を表2に示した。
【0042】実施例11 非溶媒であるエチルアルコールの温度を40℃とした以
外は実施例7の製法と同様におこない軟質微小球ゲルを
得た。その平均粒径および粒子のバラツキを測定しその
結果を表2に示した。
【0043】実施例12 スクワラン、エチルアルコール、および冷却分散剤とし
てのスクワランは、いずれも実施例1〜4の回収液を使
用した以外は実施例1の製法と同様におこない軟質微小
球ゲルを得た。その平均粒径および粒子のバラツキを測
定しその結果を表2に示した。
【0044】実施例13 実施例1の製法において、エチルアルコール中に液状油
溶液を分散する際の撹拌機(プロペラ)の回転数を11
50rpmとした以外は、実施例1の製法と同様におこ
ない軟質微小球ゲルを得た。その平均粒径および粒子の
バラツキを測定しその結果を表2に示した。
【0045】実施例14 実施例1の製法において、液状油を19gおよび冷却分
散剤を50gとしてスクワランを流動パラフィン(商品
名:シリコール#55、松本油脂株)に替えた以外は実
施例1の製法と同様におこない軟質微小球ゲルを得た。
その平均粒径および粒子のバラツキを測定しその結果を
表2に示した。
【0046】実施例15 冷却分散剤である流動パラフィンを100g(#55)
用いた以外は、実施例1の製法と同様におこない軟質微
小球ゲルを得た。その平均粒径および粒子のバラツキを
測定しその結果を表2に示した。
【0047】実施例16 水分を20wt%含有するエチルアルコールを30g用
いた以外は実施例1の製法と同様に行い軟質微小球ゲル
を得た。その平均粒径および粒子のバラツキを測定しそ
の結果を表2に示した。
【0048】実施例17 実施例1の製法において、非溶媒であるエチルアルコー
ルをイソプロピルアルコールに置き換えた以外は、実施
例1の製法と同様におこない軟質微小球ゲルを得た。そ
の平均粒径および粒子のバラツキを測定しその結果を表
2に示した。
【0049】実施例18 実施例1で得られた高濃度の軟質微小球ゲルを、ポンプ
(ノズル径:φ1.2mm、吹管φ1.5mm)をセッ
トした50mlの容器に入れ、3回ストロークしてポン
プのノズルより吐出させたところ、液垂れもなくスムー
ズに約1mlを手の平に取り出すことができた。
【0050】以上の実施例1〜17の結果を表2に、比
較例1〜4の結果を表3にまとめて示した。
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】表2および表3比較例の結果が示すよう
に、液状油溶液中のデキストリン脂肪酸エステルの濃度
が1.5〜10wt%ではいずれも約1000μmの軟質微
小球ゲルを作製することができた(実施例1〜4)。こ
の濃度が1wt%(比較例1)および20wt%(比較例
2)ではいずれも微小球ゲルを形成しなかった。また、
液状油溶液を非溶媒に注いで高速撹拌により液滴を微細
に分散させることによって微小球ゲルの平均粒径を32
5μmと小さくすることができた(実施例13)。また、
これらの軟質微小球ゲルには油脂類、色素などを内包す
ることができた(実施例5〜10)。さらに、液状油およ
び冷却分散媒として流動パラフィンを用いてもスクワラ
ンと同様に軟質微小球ゲルを調製することができた。こ
の場合液状油にスクワランを用い、冷却分散媒として流
動パラフィンを用いた異種溶媒の条件においても優れた
軟質微小球ゲルを作製することができた(実施例14,
15)。
【0054】非溶媒のエチルアルコールの水分を20w
t%とした場合でも良好な軟質微小球ゲルが得られる。
特に、水分含量を多くすると、冷却分散媒における溶媒
の分離性が大幅に改善できた。この非溶媒をイソプロピ
ルアルコールに替えた場合でも望ましい軟質微小球ゲル
が作製できた。また、この非溶媒の量を液状油溶液の等
量以上において良好な軟質微小球ゲルを作製することが
できた。等量未満では非溶媒が減少するに従って、微小
球ゲルの発生量が減少した(実施例16、比較例3)。
【0055】また、前実施例1〜17で作製された軟質
微小球ゲルについて塗布時の膜感性および感触などにつ
いてパネルを用いてその使用感を評価し比較した。評価
方法は次の通りである。 評価:各試料について女性10名のパネルを用い、下記
の評価項目について5段階の官能評価を行い平均点によ
り判定を行なった。 評価項目:1.膜感性 2.滑らかさ 3.伸び 4.
肌へのなじみ 5.総合評価。 評価基準:非常に優れている5点、優れている4点、や
や優れている3点、劣る2点、非常に劣る1点 判定評価:◎平均点4.5以上、○4.0以上4.5未満、△
3.0以上4.0未満、×3.0未満 評価結果を表4に示す。
【0056】
【表4】
【0057】表4の結果から明らかなように、本発明の
軟質微小球ゲル(実施例1〜17)は、塗膜性、滑らか
さ、伸び、肌へのなじみ、総合評価はいずれも優れた結
果を示した。比較例においては好ましい微小球ゲルが作
製できないため塗布試験は実施できなかった。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ゲル化
剤である多糖エステルを溶解した液状油溶液を、該液状
油の非溶媒中に分散せしめたのち数倍量の同じ液状油中
に注いで冷却、ゲル化させることによって、化粧品、医
薬品などの汎用性基剤として有用、かつ安定な平均粒径
100〜3000μmの軟質微小球ゲルを製造すること
ができる。この軟質微小球ゲルは塗擦によって容易に崩
壊する崩壊塗布性を有し、均一な膜感性、エモリエント
効果など使用感にすぐれている。またゲル形成溶媒と同
種溶媒に分散した親油性軟質微小球ゲルであるため、化
粧品、医薬品などに用いた場合、配合上、純度上、使用
上、優れたものが得られるのである。また、冷却分散媒
および非溶媒については分離回収して繰り返しリサイク
ルして使用することができるため経済的にも優れてい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 9/06 A61K 9/06 Fターム(参考) 4C076 AA09 BB31 CC18 DD34P DD37P DD68P EE54P FF35 4C083 AA121 AA122 AB232 AC021 AC022 AC101 AC102 AC242 AD211 AD242 AD492 BB13 CC01 CC02 DD41 EE03 EE10 4G065 AB01X AB03X AB04Y AB06Y AB12X AB32X AB33X BB08 CA16 DA02 EA01 EA03 FA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲル形成用液状油に多糖エステルを1〜
    15wt%となるように溶解して液状油溶液となし、こ
    れを加温下に、該液状油と相溶性を有しない非溶媒中に
    注ぎ撹拌したのち、得られた細分散液を上記ゲル形成用
    液状油と同種液状油冷却分散媒中に加えて、冷却、ゲル
    化させ、ゲル形成液状油と同種液状油に分散して得られ
    ることを特徴とする、平均粒径100〜3000μmの
    軟質微小球ゲルの製造方法。
  2. 【請求項2】 液状油が、スクワラン、スクワレン、流
    動パラフィン、流動イソパラフィン、植物抽出油の1種
    または2種以上である請求項1記載の軟質微小球ゲルの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 液状油と相溶性を有しない溶媒が、1種
    または2種以上の低級アルコールである請求項1又は2
    記載の軟質微小球ゲルの製造方法。
  4. 【請求項4】 低級アルコールが、メチルアルコール、
    エチルアルコール、n−プロピルアルコール、n−ブチ
    ルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルア
    ルコールから選ばれるものである請求項3記載の軟質微
    小球ゲルの製造方法。
  5. 【請求項5】 低級アルコールが40wt%以下の水分
    を含有するものである請求項3又は4記載の軟質微小球
    ゲルの製造方法。
  6. 【請求項6】 非溶媒をゲル形成液状油の等量〜10倍
    量用いる請求項1、2、3、4又は5記載の軟質微小球
    ゲルの製造方法。
  7. 【請求項7】 軟質微小球ゲルの製造に用いる液状油、
    該液状油と相溶性を有しない非溶媒又は冷却分散媒が、
    請求項1〜6記載の工程から分離回収された液状油、該
    液状油と相溶性を有しない非溶媒あるいは冷却分散媒で
    ある請求項1、2、3、4、5又は6記載の軟質微小球
    ゲルの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    方法により製造される、平均粒径100〜3000μm
    の軟質微小球ゲル。
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