JP2003000314A - 装身具用留め具 - Google Patents

装身具用留め具

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JP2003000314A JP2001237776A JP2001237776A JP2003000314A JP 2003000314 A JP2003000314 A JP 2003000314A JP 2001237776 A JP2001237776 A JP 2001237776A JP 2001237776 A JP2001237776 A JP 2001237776A JP 2003000314 A JP2003000314 A JP 2003000314A
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Yoshiaki Murao
嘉章 村尾
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MURAO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は磁着力で連結する一対の留め具構
成体に連結されたチェーンを緊張方向に引っ張って離脱
用アームを整合させて分離することができる装身具用留
め具に関する。 【解決手段】 この発明は、一対の留め具構成体が、相
互に磁着した際にそれぞれの留め具構成体に連結された
チェーンを緊張方向に引っ張って突軸部を中心軸として
旋回させ、前記チェーンを同一直線上に揃えた際に、こ
の直線に対して補角をなすように突出する離脱用アーム
をそれぞれに設けており、この一対の離脱用アームを相
互に押しつけて磁力に抗して留め具構成体を分離するこ
とを特徴とする。また、衝合片を設ければ留め具の予期
せぬ分離を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ネックレス等のチェ
ーンや紐などの線条部材を無端に連結するために永久磁
石の磁着力を利用した留め具の改良に関する。
【0002】
【従来技術】ネックレスなどのチェーンを連鎖する場合
や、紐を連結する場合に機械式構成の留め具ではその着
脱操作が煩雑となる欠点があった。そのため、従来より
永久磁石を用いた留め具が知られている。例えば、実開
昭56−154012号公報の係合具では、立上り縁外
側一方に向けて取付片を突設した皿状のケース部を一対
に設け、一方のケース部には強磁性板を下面として磁極
面一方から他方へ係合孔を設けた永久磁石を前記孔が上
面に露呈するように固定し、他方のケース部には、内底
面に強磁性板を固定すると共に、これらの強磁性板の一
方より突出した強磁性桿を前記永久磁石における孔を介
して他方の強磁性板に磁着脱自在に当接させた構成が開
示されている。上記構成では、ケースと磁石との嵌合並
びに取付片を同一位置に設け、磁着面に対するテコ動作
のような引き剥がし外力が加わらないようにしている
が、磁着したケースを分離させるには対向する一対の取
付片をそれぞれ反対方向に捻って磁力に抗して引き離す
必要があり、例えば、取付片がケースと共に軟らかな貴
金属で成形されているような場合には上記の捻り操作で
取付片が曲がってしまう虞れがある。また、特開200
0−41717号の装身具の留め具においては、一対の
容器に縦向きに手持ちリングを設け、該手持ちリングを
装身具でつないでおり、この場合も手持ちリングは、連
結された容器の対向する側に配置されて前記と同様に磁
力に抗して引き離す必要があり、同様の問題点があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】この発明は上記事情
に鑑みて創案されたものであって、その主たる課題は、
磁着力で連結する一対の留め具構成体を、捻り方向に力
を加えずに分離でき、また不用意に分離方向に力が働か
ず、分離が必要な際にはチェーンなどの線条部材を離れ
る方向に引いて離脱用アームを整合させてから分離させ
ることができるようにした装身具用留め具を提供するこ
とにある。この発明の別の課題は、上記主たる課題に加
えて、予期せずに外から力が加わった際に分離すること
がないようにした装身具用留め具を提供することにあ
る。
【0004】
【問題点を解決するための手段】この発明は、上記課題
を解決するために、請求項1の発明では、チェーンなど
の可撓性を有する線条部材の端部が連結された一対の留
め具構成体が、それぞれに設けられて対向する磁着面の
磁力により分離可能に連結される一対の留め具構成体に
おいて、一方の留め具構成体には磁着面と交差する方向
へ突出する突軸部が設けられ、他方の留め具構成体には
上記突軸部を嵌合し旋回可能に支持する凹状の受部が形
成されており、一対の留め具構成体のそれぞれに、各留
め具構成体の磁着面から離間する方向に突出する離脱用
アームを設け、一対の留め具構成体の磁力による連結時
に、一方または双方の留め具構成体を前記突軸部を支軸
として受部内で旋回させて上記一対の離脱用アームが対
峙する位置まで変位させ、留め具構成体の厚み方向に隙
間を隔てて対峙した一対の離脱用アームを相互に押しつ
けることにより、離脱用アームの延長線上の留め具構成
体の縁部を支点として磁力に抗して留め具構成体を分離
しうる、という技術的手段を講じている。また、請求項
2の発明では、前記一対の離脱用アームが、各留め具構
成体に連結された線条部材を離れる方向に引いて緊張さ
せて同一直線上に揃えた際に、この直線に対して補角を
なすように各留め具構成体に突設されており、一対の留
め具構成体が磁力により連結している際に、それぞれの
留め具構成体に連結された線条部材を相反する緊張方向
へ引っ張ることにより、一方または双方の留め具構成体
を前記突軸部を支軸として受部内で旋回させて上記一対
の離脱用アームが対峙する位置まで変位させてなる、と
いう技術的手段を講じている。請求項3の発明では、前
記一対の留め具構成体が容器状の一対のケース部からな
っており、少なくとも一方のケース部に永久磁石を取付
け、他方のケース部に極性が逆になるように永久磁石ま
たは磁性体を取り付けると共に、いずれか一方のケース
部の中央に他方のケース部と磁着する方向に突出する突
軸部を設け、いずれか他方のケース部に上記突軸部を嵌
合する凹部を設けて、上記一対のケース部が両者が磁着
した際に上記突軸部を支点として旋回可能に連結されて
おり、一対の離脱用アームの一方が、いずれか一方のケ
ース部でこれに連結された線条部材の連結位置とほぼ対
向する位置に取り付けられ、離脱用アームの他方がいず
れか他方のケース部でこれに連結された線条部材の連結
位置とほぼ同じ位置に取り付けられてなる、という技術
的手段を講じている。請求項4の発明では、一方のケー
ス部が有底の円筒形状で中央に突軸部を有し、該突軸部
に外嵌する貫通孔を有し表面が扁平に形成されてケース
部内に収納される略ドーナツ状の永久磁石を備えてな
り、他方のケース部が円筒形状で、中央に貫通孔を有し
表面が扁平に形成されてケース部内に収納される略ドー
ナツ状の永久磁石を備えてなる、という技術的手段を講
じている。また、請求項5の発明では、ケース部の周壁
で磁着面側に略扁平に形成されて広面が磁着面とほぼ平
行に設定された連結片を一体に突設し、該連結片にチェ
ーンの端部を連結してなる、という技術的手段を講じて
いる。請求項6の発明では、前記一対の留め具構成体の
いずれか一方で、離脱用アームを押しつけて離脱させる
際に開く側の縁部近傍で、連結時の他方の留め具構成体
の外周壁に沿って突出する衝合片を突設し、離脱時に一
対の離脱用アームを押しつける方向と反対方向の力が離
脱用アームにかかった際に、上記衝合片が他方の留め具
構成体の外周壁に衝合して、連結された留め具構成体が
分離しないようになっている、という技術的手段を講じ
ている。また、請求項7の発明では、前記衝合片が取り
付けられる留め具構成体が、線条部材の端部の連結位置
のほぼ延長線上に離脱用アームが配置された構成からな
っており、線条部材を連結するための連結片上に衝合片
が突設されている、という技術的手段を講じている。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の装身具用留め
具1の好適実施例について図面を参照しながら説明す
る。図1に示す装身具用留め具10は、可撓性を有する
線条部材の一例として示す1本のチェーン20の両端部
に取り付けられて磁着力で連結される一対の留め具構成
体1、11からなっている。
【0006】本実施例で、一方の第1留め具構成体1
は、有底の円筒形状からなる容器状の貴金属から成る第
1ケース部2を有している。この第1ケース部2は、そ
の底面3の中央に突軸部4を一体に突出形成している。
この第1ケース部2の底面3の上に、中央に円孔5を有
する略ドーナツ状の永久磁石6を上記円孔5に前記突軸
部4を貫挿して上記ケース部2に隙間無く且つ表面が同
一水平面となるように嵌合し底面3に接着している。こ
こで、前記突軸部4は、上記表面より外方へ突出してい
る。
【0007】次に、他方の第2留め具構成体11は、前
記第1留め具構成体1のケース部2と同様の有底の円筒
形状からなる容器状の貴金属から成る第2ケース部12
を有している。この第2ケース部12の底面13の上
に、前記第1留め具構成体1の永久磁石6と同様の中央
に円孔15を有する略ドーナツ状の永久磁石16を、前
記永久磁石6と極性が逆になるように上記ケース部2に
隙間無く且つ表面が同一水平面となるように嵌合し、底
面13に接着している。
【0008】ここで、前記円孔15が前記第1留め具構
成体1の突軸部4を嵌合するための受部14となる。こ
れにより、第1留め具構成体1と第2留め具構成体11
とは、図2に示すようにそれぞれの永久磁石6、16を
向かい合わせることにより磁力の吸引力で強力に磁着
し、第1留め具構成体1と第2留め具構成体11とを連
結して留め具として機能させることができる。
【0009】上記実施例ではケース部2に直接に突軸部
4を設け、またケース部2、12に永久磁石6、16を
接着剤で接着した場合を示したが、いずれか一方の永久
磁石を強磁性板などの磁性体に代えて用いても良い。ま
た永久磁石や強磁性板をケース部に固定する手段は接着
に限らず公知の固定手段を用いることができ、またケー
ス部との間に強磁性板などの介在物を設けて固定するよ
うにしてもよい。また、突軸部はケース部に形成した
が、前記強磁性板に一体に突設する構成でもよい。
【0010】更に、上記実施例ではいずれも永久磁石
6、16の表面となる磁着面がケース部2、12の表面
と同一水平面となるように設定したが、一方のケース部
の磁着面をケース部の表面よりやや内方に窪ませ、他方
のケース部の磁着面をケース部の表面よりやや外方に突
出させるようにしてもよい。
【0011】次に、この第1留め具構成体1と第2留め
具構成体11には、それぞれチェーン20の端部を連結
するための連結片7、17がそれぞれケース部2、12
の外周壁に突設されている。図示例の連結片7、17は
略三角形状のプレートからなっており、ケース部2、1
2の磁着側の基端で、広面が磁着面とほぼ同一面となる
ように配置されている。
【0012】更に、ケース部2、12の外周壁には、離
脱用アーム8、18が一体に突設されている。この離脱
用アーム8、18は、図示例の場合、ケース部2、12
の外周壁に連結されて磁着面から離反する方向に延びる
アーム本体8a、18aと、その先端で略水平で幅広に
形成された指掛け部8b、18bとからなっている。
【0013】そして、この離脱用アーム8、18は、図
4および図5に示すように、第1留め具構成体1と第2
留め具構成体11のそれぞれに連結されたチェーン20
を離れる方向に引いて同一直線L上に揃えた際に、この
直線Lに対して補角をなすように、且つ磁着面から離れ
る方向に各ケース部2、12に突出するように配置され
ている。
【0014】即ち、本実施例の場合では、一方の離脱用
アーム8が、ケース部2でこれに連結されたチェーン2
0の連結位置とほぼ同じ位置、即ち、直線Lに対して0
度の位置(θ=0度)に取り付けられ、他方の離脱用ア
ーム18は、ケース部12でこれに連結されたチェーン
20の連結位置とほぼ対向する位置、即ち、直線Lに対
して180度の位置(θ=180度)に取り付けられて
いる。また前記連結片7は、上記離脱用アーム8と干渉
しないように前述の通り扁平面を横向きにして配置して
いる。
【0015】上記構成からなっているので、連結した第
1留め具構成体1と第2留め具構成体11とを分離する
際には、図4(a)に示すように連結時に各離脱用アー
ム8、18が揃っていなくても、それぞれのチェーン2
0、20を離れる方向に引くと突軸部4を支点として前
記チェーン20が同一直線L上に揃うまで第1留め具構
成体1と第2留め具構成体11とを旋回させる。
【0016】この旋回により、図4(b)に示すよう
に、それぞれの離脱用アーム8、18が平面から見て重
なる位置まで変位する。これにより、一対の離脱用アー
ム8、18は、図6に示すように、厚み方向に隙間を隔
てて対峙するので、図7に示すように一対の離脱用アー
ム8、18の指掛け部8a、18aを力点とし、相互に
押しつけることにより、離脱用アーム8、18の延長線
上のケース部2、12の縁部9を支点とした梃子の作用
により、磁力に抗して第1および第2留め具構成体1、
11が容易に分離される。
【0017】上記実施例では、離脱用アーム8、18
は、チェーン20を揃える直線Lに対して0度または1
80度に設定した例を示したが、上記直線Lに対して異
なる角度に突出するものでもよい。例えば、図5に示す
ように、チェーン20の連結位置とずれた位置に離脱用
アーム8、18を設けるものでもよい。図示例では、一
方の離脱用アーム8が、ケース部2でこれに連結された
チェーン20の連結位置からθ度ずれた位置に取り付け
られ、他方の離脱用アーム18は、ケース部12でこれ
に連結されたチェーン20の連結位置から(180−
θ)度ずれた位置に取り付けてある。
【0018】そこで図5(a)に示すように連結時に各
離脱用アーム8、18が揃っていなくても、それぞれの
チェーン20、20を離れる方向に引いて緊張させると
突軸部4を支点として前記チェーン20が同一直線L上
に揃うまで第1留め具構成体1と第2留め具構成体11
とが旋回し、図5(b)に示すように、それぞれの離脱
用アーム8、18が平面から見て重なる位置まで変位す
る。
【0019】これにより、前記実施例と同様に一対の離
脱用アーム8、18のそれぞれの指掛け部8b、18b
を力点として相互に押しつけることにより、離脱用アー
ム8、18の延長線上のケース部2、12の縁部9を支
点として、磁力に抗して第1および第2留め具構成体
1、11が梃子の作用で容易に分離することができる。
この場合、連結片7、17は離脱用アーム8、18と干
渉することはないので、任意の形状とすることができ、
図示例では縦向きのリングを一体に固着している。
【0020】上記実施例では1本ないし一連のチェーン
の両端に第1および第2留め具構成体1、11を連結し
た例を示したが、チェーンは中途に介在物を有するもの
や、あるいは別々のものであってもよい。また線条部材
は可撓性を有するものであれば紐やストラップであって
もよい。
【0021】次に、一対の離脱用アームの取付位置は、
補角の場合を例示したが、この発明では、上記取付位置
は、補角関係になくてもよく、留め具構成体の外周壁の
任意の位置に設けたものでもよい。この場合は、線条部
材を緊張させることなく、手で一対の離脱用アームを側
面から押して、前記突軸部を支軸として留め具構成体を
旋回させ、離脱用アームを隙間を隔てて対峙させ、接近
する方向に押しつけて分離することができる。
【0022】次に、この発明では、離脱用アーム8、1
8をチェーン20の連結片7、17とは別に設けてお
り、先端は外側に突出している。そのため着用時に、頭
髪や着衣、その他の装飾品が離脱用アームに絡んだり引
っ掛かって予期せぬ外力が離脱用アームに作用すること
がある。
【0023】例えば、図11に示すように、第1留め具
構成体1の離脱用アーム8に外力、即ち離脱時に離脱用
アームを押しつける方向(内向き)と反対方向(外向
き)の力が作用してもチェーン20の連結位置が接近し
ているので、上記外力は第1および第2留め具構成体
1、11を分離する方向には働かない。これに対して第
2留め具構成体11の離脱用アーム18に外力が作用
し、且つチェーン20が固定されているような場合に
は、図示のように外れる可能性がある。
【0024】そこで、留め具10の離脱操作の際には邪
魔にならず、予期せぬ外力が加わった際にはこれを受け
る衝合片30を設けることが好ましい。図8に示す第2
留め具構成体11は、離脱用アーム18と第2ケース部
12を介して直径方向に対向する連結片17上に衝合片
30を突設している。
【0025】なお、この実施例では、第2留め具構成体
11の第2ケース部12内に、突軸部4を突設してお
り、対応する第1留め具構成体1の第1ケース部2内に
は受部14を設けた構成からなっている(図9参照)。
その他の構成は前記実施例と同様であるので、説明を省
略する。
【0026】そして、前記衝合片30は、図示例の場合
に、平面円弧状の壁体(図8(b)参照)からなって、
連結片17上で、内側(連結側)に向かって突出してお
り、連結した際の第1留め具構成体1の外周壁と僅かな
隙間を有して対峙するように配置されている。
【0027】従って、第1留め具構成体1を第2留め具
構成体11に連結する際に位置決め用のガイドとなると
共に、第2留め具構成体11が図11のように外れる方
向に開こうとすると、前記衝合片30の先端が第1留め
具構成体1の第1ケース部2の外周壁に衝合するので第
2留め具構成体11が分離方向に変位することがなく、
連結位置を保つことができる。
【0028】また、第1留め具構成体1の離脱用アーム
8とチェーン20の連結位置が離れている場合には、第
1留め具構成体1の離脱用アーム8に外向きの外力が作
用して外れる場合があるが、その場合であっても、第1
留め具構成体1が傾動しようとするとその第2ケース部
12の外周壁に前記衝合片30の先端に衝合するので第
1留め具構成体1が分離方向に変位することがなく、連
結位置を保つことができる。そして、留め具10を分離
する際には、離脱用アーム8、18は内側に押し付けら
れるので、図9の点線で図示するように、第1ケース部
2の外周壁は衝合片30と衝合せずにスムーズに開くこ
とができる。
【0029】上記実施例では、衝合片30は壁体とした
が、図10に示すように1または複数(図示例では3
つ)の柱状の突起を設けたものでもよい。更に、図示例
では、連結片が扁平面を横向きにした形状からなるの
で、連結片上に衝合片と突設したが、連結片が縦向きの
場合にも一体に衝合片30を形成してもよい。
【0030】あるいは、図12に示すように一方の留め
具構成体11の外周壁から直接に衝合片30を突設する
構成であってもよい。更に、上記実施例では第2留め具
構成体に突軸部を設け、第1留め具構成体に受部を設け
た構成を示したが、第1実施例のように突軸部と受部は
逆に設けても良い。その他、要するにこの発明の要旨を
変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、磁着力で連結する一対の留め具構成体を、それらに
連結されたチェーンなどの線条部材を離れる方向に引い
て緊張させるだけで留め具構成体に個別に設けられた離
脱用アームがどの位置にあっても容易に整合させること
ができるので、離脱用アームを押しつけて分離させるこ
とができる。これにより、分離に際して捻り方向に力を
加えることがないので変形の虞れが無い。また、衝合片
を設けることにより、離脱用アームに分離操作のために
押し付ける方向とは逆の外向きの力が作用しても衝合片
でこれを受けることができ、外部からの力で留め具が予
期せずに分離することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の留め具の好適実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】磁着面を対峙させて分離した状態の留め具の断
面図である。
【図3】第1および第2留め具構成体の平面図である。
【図4】(a)は本実施例の離脱用アームが重なってい
ない状態の留め具の平面図、(b)はチェーン2を緊張
させて本実施例の離脱用アームが重なった状態の留め具
の平面図である。
【図5】離脱用アームの取付位置を模式的に示す図であ
って(a)は離脱用アームが重なっていない状態の留め
具の平面図、(b)はチェーン2を緊張させて離脱用ア
ームが重なった状態の留め具の平面図である。
【図6】留め具が連結した状態の断面図である。
【図7】留め具が分離する状態を示す断面図である。
【図8】(a)は衝合片を設けた一方の留め具構成体の
断面図、(b)は(a)の平面図、(c)は他方の留め
具構成体の断面図、(d)は(c)の平面図である。
【図9】図8の一対の留め具構成体を連結した状態の断
面図である。
【図10】衝合片が柱形状の別の実施例を示す一方の留
め具構成体の平面図である。
【図11】分離用アームに大きな外力が作用した状態を
示す説明図である。
【図12】衝合片がケース部に設けられた異なる実施例
を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 第1留め具構成体 2、12 ケース部 3、13 ケース部の底面 4 突軸部 5、15 円孔 6、16 永久磁石 7、17 連結片 8、18 離脱用アーム 8a、18a アーム部 8b、18b 指掛け部 9 縁部 10 留め具 11 第2留め具構成体 14 受部 20 チェーン 30 衝合片

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーンなどの可撓性を有する線条部材
    の端部が連結された一対の留め具構成体が、それぞれに
    設けられて対向する磁着面の磁力により分離可能に連結
    される一対の留め具構成体において、 一方の留め具構成体には磁着面と交差する方向へ突出す
    る突軸部が設けられ、他方の留め具構成体には上記突軸
    部を嵌合し旋回可能に支持する凹状の受部が形成されて
    おり、 一対の留め具構成体のそれぞれに、各留め具構成体の磁
    着面から離間する方向に突出する離脱用アームを設け、 一対の留め具構成体の磁力による連結時に、一方または
    双方の留め具構成体を前記突軸部を支軸として受部内で
    旋回させて上記一対の離脱用アームが対峙する位置まで
    変位させ、 留め具構成体の厚み方向に隙間を隔てて対峙した一対の
    離脱用アームを相互に押しつけることにより、離脱用ア
    ームの延長線上の留め具構成体の縁部を支点として磁力
    に抗して留め具構成体を分離しうることを特徴とする装
    身具用留め具。
  2. 【請求項2】 前記一対の離脱用アームが、各留め具構
    成体に連結された線条部材を離れる方向に引いて緊張さ
    せて同一直線上に揃えた際に、この直線に対して補角を
    なすように各留め具構成体に突設されており、 一対の留め具構成体が磁力により連結している際に、そ
    れぞれの留め具構成体に連結された線条部材を相反する
    緊張方向へ引っ張ることにより、一方または双方の留め
    具構成体を前記突軸部を支軸として受部内で旋回させて
    上記一対の離脱用アームが対峙する位置まで変位させて
    なることを特徴とする請求項1に記載の装身具用留め
    具。
  3. 【請求項3】 一対の留め具構成体が容器状の一対のケ
    ース部からなっており、 少なくとも一方のケース部に永久磁石を取付け、他方の
    ケース部に極性が逆になるように永久磁石または磁性体
    を取り付けると共に、いずれか一方のケース部の中央に
    他方のケース部と磁着する方向に突出する突軸部を設
    け、いずれか他方のケース部に上記突軸部を嵌合する凹
    部を設けて、上記一対のケース部が両者が磁着した際に
    上記突軸部を支点として旋回可能に連結されており、 一対の離脱用アームの一方が、いずれか一方のケース部
    でこれに連結された線条部材の連結位置とほぼ対向する
    位置に取り付けられ、離脱用アームの他方がいずれか他
    方のケース部でこれに連結された線条部材の連結位置と
    ほぼ同じ位置に取り付けられてなることを特徴とする請
    求項1に記載の装身具用留め具。
  4. 【請求項4】 一方のケース部が有底の円筒形状で中央
    に突軸部を有し、該突軸部に外嵌する貫通孔を有し表面
    が扁平に形成されてケース部内に収納される略ドーナツ
    状の永久磁石を備えてなり、他方のケース部が円筒形状
    で、中央に貫通孔を有し表面が扁平に形成されてケース
    部内に収納される略ドーナツ状の永久磁石を備えてなる
    ことを特徴とする請求項3に記載の装身用留め具。
  5. 【請求項5】 ケース部の周壁で磁着面側に略扁平に形
    成されて広面が磁着面とほぼ平行に設定された連結片を
    一体に突設し、該連結片にチェーンの端部を連結してな
    ることを特徴とする請求項3に記載の装身具用留め具。
  6. 【請求項6】 一対の留め具構成体のいずれか一方で、
    離脱用アームを押しつけて離脱させる際に開く側の縁部
    近傍で、連結時の他方の留め具構成体の外周壁に沿って
    突出する衝合片を突設し、 離脱時に一対の離脱用アームを押しつける方向と反対方
    向の力が離脱用アームにかかった際に、上記衝合片が他
    方の留め具構成体の外周壁に衝合して、連結された留め
    具構成体が分離しないようになっていることを特徴とす
    る請求項1または3に記載の装身具用留め具。
  7. 【請求項7】 衝合片が取り付けられる留め具構成体
    が、線条部材の端部の連結位置のほぼ延長線上に離脱用
    アームが配置された構成からなっており、線条部材を連
    結するための連結片上に衝合片が突設されていることを
    特徴とする請求項6に記載の装身具用留め具。
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